JP2004282522A - Rf−idタグ送受信回路、および該送受信回路のデータ読取ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】多重受信機能を有するRF−IDタグ送受信回路において、受信レベル検出回路を用いない構成により高い回線品質を有するRF−IDタグ送受信回路を提供することである。
【解決手段】本発明のRF−IDタグ送受信回路20の復号回路24は、複数の受信アンテナ28を介して受信され、復調された複数の符号化データ1081〜108mを用いて、RF−IDタグ10から返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、受信レベル検出回路が不要となる。また、復号回路24による復号は、複数の符号化データ1081〜108mに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のRF−IDタグ送受信回路20の復号回路24は、複数の受信アンテナ28を介して受信され、復調された複数の符号化データ1081〜108mを用いて、RF−IDタグ10から返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、受信レベル検出回路が不要となる。また、復号回路24による復号は、複数の符号化データ1081〜108mに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RF−IDタグ上のデータを読み取るために無線信号を送受信するRF−IDタグ送受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、品物や部品などの対象物に対し、識別番号などのその対象物に関する各種情報を示すRF−IDタグ(Radio Frequency ID タグ)を用いて、それら対象物の管理を行っている。そして、RF−IDタグ送受信回路により、無線信号を送受信することで、そのRF−IDタグ上のデータを読み取っている。
【0003】
図6に、そのような従来のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成例を示す。
図6において、RF−IDタグ10は、復調回路11、変調回路12、アンテナ14から構成される。また、RF−IDタグ送受信回路20は、変調回路21、復調回路22、アンテナ29から構成される。
【0004】
以下、図6の従来のシステムの動作について説明する。まず、RF−IDタグ送受信回路20の変調回路21において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101を変調し、その変調されたデータ102をアンテナ29を介して送信する。
【0005】
アンテナ29から送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調され、復調データ103が得られる。そして、変調回路12においてRF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ111を変調し、その変調されたデータ112をアンテナ14を介して送信する。
【0006】
送信されたデータ112は、RF−IDタグ送受信回路20のアンテナ29を介して受信され、復調回路22で復調され、復調データ113が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示すタグ情報読み取りシステムにおいては、無線伝送の経路の途中に障害物41がある場合には、無線信号102と112とが減衰し、復調データ103と113とが誤り易くなるという問題がある。そして、このことにより、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との距離を大きくできないという問題がさらに生じる。
【0008】
そこで、障害物41による無線信号102と112との受信レベルの減衰による劣化を少なくするため、下記特許文献1に記載されるような複数のアンテナを有する(多重受信機能を有する)RF−IDタグ送受信回路も提案されている。
【0009】
すなわち、図7に示すように、RF−IDタグ送受信回路20の変調回路21において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101を変調し、その変調されたデータ102を切り替えスイッチ23に接続された複数(n個)のアンテナ29を介して送信する。
【0010】
RF−IDタグ送受信回路20の複数のアンテナ29のいずれか1つから送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調され、復調データ103が得られる。そして、変調回路12においてRF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ111を変調し、その変調されたデータ112をアンテナ14を介して送信する。
【0011】
送信されたデータ112は、RF−IDタグ送受信回路20の複数のアンテナ29を介して受信される。この際、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との相対的な位置の関係から各アンテナ29がそれぞれ受信した無線信号1121、1122、・・・、112nの受信レベルは通常、異なっている。各アンテナごとに備えられる受信レベル検出回路32は、無線信号1121、1122、・・・、112nの受信レベルを検出して、切り替え制御回路31に通知する。切り替え制御回路31では、通知された各無線信号のレベルから最も伝播条件のよく受信したアンテナを感知し、そのアンテナに切り替えるように、切り替えスイッチ23に制御信号を出す。そして、この切り替えスイッチ23によって切り替えられたアンテナが受信した信号に対してのみ、復調回路22は復調を行い、復調データ113が得られる。
【0012】
この複数のアンテナを備える従来例においては、常に伝播条件のよい回線を選択できるが、上記したように、最も伝播条件のよく受信したアンテナを選択するために、各受信アンテナごとに受信レベル検出回路32を設ける必要がある。
【0013】
本発明の課題は、多重受信機能を有するRF−IDタグ送受信回路において、受信レベル検出回路を設けない構成により高い回線品質を有するRF−IDタグ送受信回路を提供することである。
【0014】
本発明の別の課題は、多重受信機能を有するRF−IDタグ送受信回路において、受信レベル検出回路を設けることなく、双方向の回線品質が高いRF−IDタグ送受信回路を提供することである。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−341170「RF−IDを利用したファイル類保管管理システムにおけるアンテナ切替え方式」
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路は、無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路において、RF−IDタグへ無線信号を送信する1つの送信アンテナと、上記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、上記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を受信する複数の受信アンテナと、上記複数の受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータを復号する復号部とを備えることを特徴とするRF−IDタグ送受信回路である。
【0017】
ここで、上記復号部は、上記複数の受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、上記復号部による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することが可能である。
【0018】
また、本発明の別態様によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路は、無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路において、RF−IDタグへ無線信号を選択的に送信し、かつ、上記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、上記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を受信する複数の送受信アンテナと、上記複数の送受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータを復号する復号部と、上記複数の符号化データの尤度に基づいて、上記複数の送受信アンテナのいずれか1つを、RF−IDタグへ無線信号を送信するアンテナとして選択する送信アンテナ選択部とを備えることを特徴とするRF−IDタグ送受信回路である。
【0019】
ここで、上記復号部は、上記複数の送受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、上記復号部による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することが可能である。またさらに、送信アンテナ選択部により、上記複数の符号化データの尤度に基づいて、送信アンテナを決定しているので、双方向の回線品質を高くすることが可能である。
【0020】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
極小ゾーンで実現される通信では、障害物によるマルチパスフェージングの影響が非常に大きく、これを補償することは重要な課題である。以下、このような通信の1つとして、特に、RF−IDタグを用いたタグ情報読み取りシステムを考える。このタグ情報読み取りシステムにおいては、RF−IDタグが設けられた管理対象物が、RF−IDタグ送受信回路に対して相対的に位置移動することで、上記したマルチパスフェージングが生じている。
【0021】
本発明の一実施形態では、上記タグ情報読み取りシステムにおけるマルチパスフェージングを補償する方法として、合成ダイバーシティを用いて信号を複数の受信機で受信する多重受信最尤復号において、その受信信号の受信レベルを推定し最大比合成を行ってから、最尤復号するのではなく、受信信号を複数の受信機で復調した後に、これら復調信号を1つの誤り訂正回路(復号回路)で復号する点にある。これにより、次隣接ゾーンからの干渉波の影響が大きい伝送系において、受信信号のレベルとS/N比とが一致しない場合であっても、遅延補償などの調整回路を付加することのない簡素な構成により、最大比合成に近い特性で合成し復号することが可能となる。また、本発明の別実施形態では、上記複数の受信機が送信機の機能を兼用する場合において、上記複数の送受信機が受信した各信号の尤度に基づいて、RF−IDタグに対してデータを送信する送信機を上記複数の送受信機から選択する構成となっており、双方向の回線品質を向上させることができる。
【0022】
図1に、本発明の一実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す。
図1において、RF−IDタグ10は、復調回路11、変調回路12、符号化回路13、アンテナ14から構成される。また、RF−IDタグ送受信回路20は、変調回路21、複数(m個)の復調回路22、送信アンテナ27、複数(m個)の受信アンテナ28、復号回路(誤り訂正回路)24とから構成される。なお、複数の受信アンテナ28は互いに異なる位置に設けられる。
【0023】
また、図1のRF−IDタグ送受信回路20は、1つの送信アンテナ27と複数の受信アンテナ28とを備えるが、これは図1のシステムでは、RF−IDタグ送受信回路20からRF−IDタグ10に送信される無線信号は障害物41によって減衰されることがなく(すなわち、障害物41の影響を受けず)、RF−IDタグ10からRF−IDタグ送受信回路20に返信される無線信号は障害物41によって減衰される場合を想定している。
【0024】
また、図1のRF−IDタグ送受信回路20において、変調回路21、複数の復調回路22、復号回路24をデータ読み取りユニットとして一体化(1チップ化)することができる。
【0025】
以下、図1のシステムの動作について説明する。まず、RF−IDタグ送受信回路20の変調回路21において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101を変調し、その変調されたデータ(無線信号)102をアンテナ27を介して送信する。
【0026】
送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調データ103に復調される。この際、RF−IDタグ10において、その受信した無線信号102からエネルギーを抽出する。
【0027】
次に、RF−IDタグ10において、RF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ105に対して、所定の符号化を符号化回路13で行い、その符号化されたデータ106を変調回路12で変調する。変調されたデータ107は、アンテナ14を介してRF−IDタグ送受信回路20に対して送信される。なお、上記符号化回路13で行われる符号化は、復号回路24で行われる最尤復号に合わせた符号化である。
【0028】
RF−IDタグ送受信回路20では、m(mは2以上)個の受信アンテナ28を介して変調されたデータ107を受信する。この際、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との相対的な位置の関係からm個の受信アンテナに受信された無線信号1071、・・・、107mはそれぞれ例えば位相などが異なっている。
【0029】
本実施形態においては、これら位相などが異なったm個の信号1071、・・・、107mに対し、従来例のように受信レベルなどの各種情報を検出することなく、そのままm個の復調回路22により復調している。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。
【0030】
そして、その復調されたm個の(ディジタル)信号1081、・・・、108mに基づいて(すなわち、それらm個の信号を合成して)、復号回路24において、復号(誤り訂正)を行い、その結果としてデータ110を得る。
【0031】
なお、上記信号1081、・・・、108mとして、シンボルごとに尤度を付加した“1”、“0”の確からしさを示す軟判定ディジタル信号を用いれば、フェージングの結果生じるレベル変動を復号に持ち込むことから大きな改善特性が得られる。特に、受信S/Nの高いシンボルはパスの選択に大きく作用することから、復号の確度に与える影響が大きくなる。上記信号1081、・・・、108mとして、軟判定データを用いない場合は、高いS/Nのシンボルに対しても常に硬判定を行うことになるので、“0”,“1”の値しかとり得なくなり、有効な情報を捨てることになる。
【0032】
以下、復号回路24において行われる復号処理について、図2、図3を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する復号アルゴリズムは、本願の発明者による論文「郡 武治:移動通信におけるマルチパスフェージングを補償する多重受信最ゆう復号法、電子情報通信学会C,111巻11号、p589−594、平成3年」に開示されている。
【0033】
なお、以下の説明は、伝送能率1/2、拘束長3の畳み込み符号化について行う。この伝送能率1/2、拘束長3の畳み込み符号化においては、1つのデータに対し、2系統の符号化した信号(X2+X+1,X2+1)が生成される。ここでは、この2系統の信号を2つのアンテナで受信した場合を例にとって、以下の説明を行う。
【0034】
図2は、符号器による状態遷移を格子状に表現した図であり、(a)は一般的な最尤復号の場合に、また、(b)は、多重受信最尤復号の場合に、それぞれ対応する図である。
【0035】
まず、1つのアンテナで符号化した信号を受信する一般的な最尤復号を考える。この場合、図2(a)に示すように、状態“00”には、その前の状態“00”と状態“01”からの遷移が考えられるが、それらのパスの内、尤度の大きいパスが選択される。したがって、各パスの持つ尤度a,bにそれぞれ受信信号の持つ尤度r11,r12を加算し、下記(1)(2)式に基づいて、新たなパスの尤度c,dを求め、そのc,dの内で尤度が大きい方のパスを選択する。なお、rijの添字の内、iはアンテナの番号を示し、jは、上記2系統の信号のいずれかを示している。
c=a+r11(“00”から“00”へのパス)・・・(1)
d=b+r12(“01”から“00”へのパス)・・・(2)
これに対し、複数(この場合、2つ)のアンテナで符号化した信号を受信する多重受信最尤復号の場合、各受信信号ごとに尤度の演算を行うと共に、尤度の大きい最適なパスの選択をS/Nの推定値による重み付けによって行う。
【0036】
すなわち、各受信信号のS/Nを(S/N)1、(S/N)2とした場合、最大比合成は、r11・(S/N)1+r21・(S/N)2、または、r12・(S/N)1+r22・(S/N)2で表すことができる。そして、この(S/N)1、(S/N)2をパスの尤度a1,a2,b1,b2(ai,biの添字iはアンテナの番号を示す)を用いて下記(3)(4)式に示すように重み付けすることで新たなパスの尤度R1,R2を生成する。そして、この2つの尤度R1,R2を比較し最尤パスを選択する。
このように、多重受信最尤復号では、受信信号のS/Nの推定を、受信レベルによってではなく、尤度により行っている。したがって、干渉波のある無線伝送系のように、受信レベルと受信信号S/Nとが比例しない場合でも、理想的な最大比合成を行うことが可能となる。
【0037】
また、上記(3)(4)式では、各系統(この場合、2系統)の尤度を各アンテナが受信した信号の重み付き平均により求めている。これにより、(1)(2)式のように1つのアンテナで受信した場合には受信感度が良くないような場合であっても、(3)(4)式のように複数のアンテナで受信して重み付き平均をとることで、受信感度が良い方に修正されることが多い。
【0038】
図3は、本実施形態の復号回路の主要部の構成を具体的に示す図であり、図2(b)の多重受信最尤復号法を実現するための回路の構成例である。
図3において、復号回路はACS(Add Compare Select)回路51、尤度メモリ54、パスメモリ55とから構成される。
【0039】
ACS回路51の重み付け加算部52は、各状態ごとに各パスのこれまでの尤度(a1,a2,b1,b2)を尤度メモリ54から取得すると共に、受信信号の尤度(r11,r12,r21,r22)も併せて取得し、上記(3)(4)式に基づいて重み付け加算を行い新たなパスの尤度R1,R2を求め、その新たに求められたパスの尤度の内で、比較部53により尤度の大きい生き残りパスが選択される。また、パスメモリ55は、各パスのこれまでの履歴を記憶している。そして、ACS回路51から上記選択に基づく遷移情報がパスメモリ55に送られ、パスメモリ55において復号データ(図1の信号110に相当)が取り出される。なお、算出された新たなパスの尤度R1,R2は、尤度メモリ54に書き込まれる。
【0040】
このように、受信信号の尤度とパスの尤度とを単に加算するのではなく、重み付け加算する点と、尤度メモリをアンテナの数だけ設ける必要がある点が一般的な最尤復号と比較した場合の多重受信最尤復号の特徴である。
【0041】
図4に、本発明の別実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す。
図4において、RF−IDタグ10は、復調回路11、変調回路12、符号化回路13、アンテナ14から構成される。また、RF−IDタグ送受信回路20は、複数(n個)の変調回路21、複数(n個)の復調回路22、複数(n個)の送受信アンテナ29、復号回路(誤り訂正回路)25、切り替えスイッチ26とから構成される。なお、複数の送受信アンテナ29は互いに異なる位置に設けられる。
【0042】
また、図4のRF−IDタグ送受信回路20において、複数の変調回路21、複数の復調回路22、復号回路25をデータ読み取りユニットとして一体化(1チップ化)することができる。
【0043】
以下、図4のシステムの動作について説明する。
まず、RF−IDタグ送受信回路20において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101は、切り替えスイッチ26を介して、その切り替えスイッチ26が接続しているアンテナ29に設けられた変調回路21で変調され、その変調されたデータ(無線信号)102をアンテナ29を介して送信する。
【0044】
送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調データ103に復調される。この際、RF−IDタグ10において、その受信した無線信号102からエネルギーを抽出する。
【0045】
次に、RF−IDタグ10において、RF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ105に対して、所定の符号化を符号化回路13で行い、その符号化されたデータ106を変調回路12で変調する。変調されたデータ107は、アンテナ14を介してRF−IDタグ送受信回路20に対して送信される。
【0046】
RF−IDタグ送受信回路20では、n(nは2以上)個の送受信アンテナ29を介して変調されたデータ107を受信する。この際、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との相対的な位置の関係からn個の送受信アンテナに受信された無線信号1071、・・・、107nはそれぞれ例えば位相などが異なっている。
【0047】
本実施形態においては、これら位相などが異なったm個の信号1071、・・・、107nに対し、従来例のように受信レベルなどの各種情報を検出することなく、そのままn個の復調回路22により復調している。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。
【0048】
そして、その復調されたn個の信号1081、・・・、108nに基づいて(すなわち、それらn個の信号を合成して)、復号回路25において、復号(誤り訂正)を行い、その結果としてデータ110を得る。なお、復号回路25における復号方法については上記した通りである。
【0049】
本発明の別実施形態においては、RF−IDタグに対してデータの送信を行うアンテナをn個の送受信アンテナ29の中から択一的に選択する構成であるが、その選択処理を図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0050】
図5において、ステップS1で、RF−IDタグ送受信回路20の送受信アンテナ29のいずれか1つから無線信号を発射すると、ステップS2で、RF−IDタグ10はその無線信号を受信する。そして、ステップS3で、RF−IDタグ10は受信した無線信号(データ)を復調すると共に、エネルギーを抽出する。そして、ステップS4において、RF−IDタグ10内でデータを(畳み込み)符号化し、ステップS5で、その符号化信号を変調し、アンテナ14を介して無線信号として送出する。
【0051】
RF−IDタグ送受信回路20側では、ステップS5において、RF−IDタグ10から送出された無線信号を複数の送受信アンテナ29により受信し、復調する(ステップS6)。そして、ステップS7で、復調された信号を(ディジタル合成)復号回路25に入力し、上述した方法により復号を行う。その際、ステップS8で、復号時に得られる各復調信号の尤度(図3の場合、受信信号1および受信信号2であり、図4では1091、・・・、109nである)を切り替えスイッチ26に送る。切り替えスイッチ26では、これら復調信号の尤度に基づいて、尤度の値が最も大きい復調信号を復調した送受信アンテナ29にスイッチを切り替える(ステップS9)。そして、ステップS10で、この切り替えられた送受信アンテナ29からRF−IDタグ10へ無線信号(データ)を送る。ステップS10が終了すると、ステップS2に戻り、上記S2〜S10の処理が繰り返される。
【0052】
このように、送信アンテナ選択部(切り替えスイッチ26)により、複数の符号化データの尤度に基づいて、送信アンテナを決定しているので、双方向の回線品質を高くすることが可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路の復号回路は、複数の受信アンテナを介して受信され、復調された複数の符号化データを用いて、RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、復号回路による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することができる。
【0054】
また、本発明によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路の復号回路は、複数の送受信アンテナを介して受信され、復調された複数の符号化データを用いて、RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、復号回路による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することが可能である。またさらに、送信アンテナ選択部により、複数の符号化データの尤度に基づいて、送信アンテナを決定しているので、双方向の回線品質を高くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す図である。
【図2】符号器による状態遷移を格子状に表現した図であり、(a)は一般的な最尤復号の場合に、また、(b)は、本実施形態の最尤復号の場合に、それぞれ対応する図である。
【図3】本実施形態の復号回路の主要部の構成を具体的に示す図である。
【図4】本発明の別実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す図である。
【図5】本発明の別実施形態のRF−IDタグ送受信回路における送信アンテナを選択する処理のフローチャートである。
【図6】従来のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成例を示す図(その1)である。
【図7】従来のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成例を示す図(その2)である。
【符号の説明】
10 RF−IDタグ
11 復調回路
12 変調回路
13 符号化回路
14,27,28,29 アンテナ
20 RF−IDタグ送受信回路
21 変調回路
22 復調回路
23,26 切り替えスイッチ
24,25 復号回路
31 切り替え制御回路
32 受信レベル検出回路
41 障害物
51 ACS回路
52 重み付け加算部
53 比較部
54 尤度メモリ
55 パスメモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、RF−IDタグ上のデータを読み取るために無線信号を送受信するRF−IDタグ送受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、品物や部品などの対象物に対し、識別番号などのその対象物に関する各種情報を示すRF−IDタグ(Radio Frequency ID タグ)を用いて、それら対象物の管理を行っている。そして、RF−IDタグ送受信回路により、無線信号を送受信することで、そのRF−IDタグ上のデータを読み取っている。
【0003】
図6に、そのような従来のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成例を示す。
図6において、RF−IDタグ10は、復調回路11、変調回路12、アンテナ14から構成される。また、RF−IDタグ送受信回路20は、変調回路21、復調回路22、アンテナ29から構成される。
【0004】
以下、図6の従来のシステムの動作について説明する。まず、RF−IDタグ送受信回路20の変調回路21において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101を変調し、その変調されたデータ102をアンテナ29を介して送信する。
【0005】
アンテナ29から送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調され、復調データ103が得られる。そして、変調回路12においてRF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ111を変調し、その変調されたデータ112をアンテナ14を介して送信する。
【0006】
送信されたデータ112は、RF−IDタグ送受信回路20のアンテナ29を介して受信され、復調回路22で復調され、復調データ113が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示すタグ情報読み取りシステムにおいては、無線伝送の経路の途中に障害物41がある場合には、無線信号102と112とが減衰し、復調データ103と113とが誤り易くなるという問題がある。そして、このことにより、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との距離を大きくできないという問題がさらに生じる。
【0008】
そこで、障害物41による無線信号102と112との受信レベルの減衰による劣化を少なくするため、下記特許文献1に記載されるような複数のアンテナを有する(多重受信機能を有する)RF−IDタグ送受信回路も提案されている。
【0009】
すなわち、図7に示すように、RF−IDタグ送受信回路20の変調回路21において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101を変調し、その変調されたデータ102を切り替えスイッチ23に接続された複数(n個)のアンテナ29を介して送信する。
【0010】
RF−IDタグ送受信回路20の複数のアンテナ29のいずれか1つから送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調され、復調データ103が得られる。そして、変調回路12においてRF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ111を変調し、その変調されたデータ112をアンテナ14を介して送信する。
【0011】
送信されたデータ112は、RF−IDタグ送受信回路20の複数のアンテナ29を介して受信される。この際、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との相対的な位置の関係から各アンテナ29がそれぞれ受信した無線信号1121、1122、・・・、112nの受信レベルは通常、異なっている。各アンテナごとに備えられる受信レベル検出回路32は、無線信号1121、1122、・・・、112nの受信レベルを検出して、切り替え制御回路31に通知する。切り替え制御回路31では、通知された各無線信号のレベルから最も伝播条件のよく受信したアンテナを感知し、そのアンテナに切り替えるように、切り替えスイッチ23に制御信号を出す。そして、この切り替えスイッチ23によって切り替えられたアンテナが受信した信号に対してのみ、復調回路22は復調を行い、復調データ113が得られる。
【0012】
この複数のアンテナを備える従来例においては、常に伝播条件のよい回線を選択できるが、上記したように、最も伝播条件のよく受信したアンテナを選択するために、各受信アンテナごとに受信レベル検出回路32を設ける必要がある。
【0013】
本発明の課題は、多重受信機能を有するRF−IDタグ送受信回路において、受信レベル検出回路を設けない構成により高い回線品質を有するRF−IDタグ送受信回路を提供することである。
【0014】
本発明の別の課題は、多重受信機能を有するRF−IDタグ送受信回路において、受信レベル検出回路を設けることなく、双方向の回線品質が高いRF−IDタグ送受信回路を提供することである。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−341170「RF−IDを利用したファイル類保管管理システムにおけるアンテナ切替え方式」
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路は、無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路において、RF−IDタグへ無線信号を送信する1つの送信アンテナと、上記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、上記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を受信する複数の受信アンテナと、上記複数の受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータを復号する復号部とを備えることを特徴とするRF−IDタグ送受信回路である。
【0017】
ここで、上記復号部は、上記複数の受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、上記復号部による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することが可能である。
【0018】
また、本発明の別態様によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路は、無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路において、RF−IDタグへ無線信号を選択的に送信し、かつ、上記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、上記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を受信する複数の送受信アンテナと、上記複数の送受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータを復号する復号部と、上記複数の符号化データの尤度に基づいて、上記複数の送受信アンテナのいずれか1つを、RF−IDタグへ無線信号を送信するアンテナとして選択する送信アンテナ選択部とを備えることを特徴とするRF−IDタグ送受信回路である。
【0019】
ここで、上記復号部は、上記複数の送受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、上記RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、上記復号部による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することが可能である。またさらに、送信アンテナ選択部により、上記複数の符号化データの尤度に基づいて、送信アンテナを決定しているので、双方向の回線品質を高くすることが可能である。
【0020】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
極小ゾーンで実現される通信では、障害物によるマルチパスフェージングの影響が非常に大きく、これを補償することは重要な課題である。以下、このような通信の1つとして、特に、RF−IDタグを用いたタグ情報読み取りシステムを考える。このタグ情報読み取りシステムにおいては、RF−IDタグが設けられた管理対象物が、RF−IDタグ送受信回路に対して相対的に位置移動することで、上記したマルチパスフェージングが生じている。
【0021】
本発明の一実施形態では、上記タグ情報読み取りシステムにおけるマルチパスフェージングを補償する方法として、合成ダイバーシティを用いて信号を複数の受信機で受信する多重受信最尤復号において、その受信信号の受信レベルを推定し最大比合成を行ってから、最尤復号するのではなく、受信信号を複数の受信機で復調した後に、これら復調信号を1つの誤り訂正回路(復号回路)で復号する点にある。これにより、次隣接ゾーンからの干渉波の影響が大きい伝送系において、受信信号のレベルとS/N比とが一致しない場合であっても、遅延補償などの調整回路を付加することのない簡素な構成により、最大比合成に近い特性で合成し復号することが可能となる。また、本発明の別実施形態では、上記複数の受信機が送信機の機能を兼用する場合において、上記複数の送受信機が受信した各信号の尤度に基づいて、RF−IDタグに対してデータを送信する送信機を上記複数の送受信機から選択する構成となっており、双方向の回線品質を向上させることができる。
【0022】
図1に、本発明の一実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す。
図1において、RF−IDタグ10は、復調回路11、変調回路12、符号化回路13、アンテナ14から構成される。また、RF−IDタグ送受信回路20は、変調回路21、複数(m個)の復調回路22、送信アンテナ27、複数(m個)の受信アンテナ28、復号回路(誤り訂正回路)24とから構成される。なお、複数の受信アンテナ28は互いに異なる位置に設けられる。
【0023】
また、図1のRF−IDタグ送受信回路20は、1つの送信アンテナ27と複数の受信アンテナ28とを備えるが、これは図1のシステムでは、RF−IDタグ送受信回路20からRF−IDタグ10に送信される無線信号は障害物41によって減衰されることがなく(すなわち、障害物41の影響を受けず)、RF−IDタグ10からRF−IDタグ送受信回路20に返信される無線信号は障害物41によって減衰される場合を想定している。
【0024】
また、図1のRF−IDタグ送受信回路20において、変調回路21、複数の復調回路22、復号回路24をデータ読み取りユニットとして一体化(1チップ化)することができる。
【0025】
以下、図1のシステムの動作について説明する。まず、RF−IDタグ送受信回路20の変調回路21において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101を変調し、その変調されたデータ(無線信号)102をアンテナ27を介して送信する。
【0026】
送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調データ103に復調される。この際、RF−IDタグ10において、その受信した無線信号102からエネルギーを抽出する。
【0027】
次に、RF−IDタグ10において、RF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ105に対して、所定の符号化を符号化回路13で行い、その符号化されたデータ106を変調回路12で変調する。変調されたデータ107は、アンテナ14を介してRF−IDタグ送受信回路20に対して送信される。なお、上記符号化回路13で行われる符号化は、復号回路24で行われる最尤復号に合わせた符号化である。
【0028】
RF−IDタグ送受信回路20では、m(mは2以上)個の受信アンテナ28を介して変調されたデータ107を受信する。この際、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との相対的な位置の関係からm個の受信アンテナに受信された無線信号1071、・・・、107mはそれぞれ例えば位相などが異なっている。
【0029】
本実施形態においては、これら位相などが異なったm個の信号1071、・・・、107mに対し、従来例のように受信レベルなどの各種情報を検出することなく、そのままm個の復調回路22により復調している。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。
【0030】
そして、その復調されたm個の(ディジタル)信号1081、・・・、108mに基づいて(すなわち、それらm個の信号を合成して)、復号回路24において、復号(誤り訂正)を行い、その結果としてデータ110を得る。
【0031】
なお、上記信号1081、・・・、108mとして、シンボルごとに尤度を付加した“1”、“0”の確からしさを示す軟判定ディジタル信号を用いれば、フェージングの結果生じるレベル変動を復号に持ち込むことから大きな改善特性が得られる。特に、受信S/Nの高いシンボルはパスの選択に大きく作用することから、復号の確度に与える影響が大きくなる。上記信号1081、・・・、108mとして、軟判定データを用いない場合は、高いS/Nのシンボルに対しても常に硬判定を行うことになるので、“0”,“1”の値しかとり得なくなり、有効な情報を捨てることになる。
【0032】
以下、復号回路24において行われる復号処理について、図2、図3を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する復号アルゴリズムは、本願の発明者による論文「郡 武治:移動通信におけるマルチパスフェージングを補償する多重受信最ゆう復号法、電子情報通信学会C,111巻11号、p589−594、平成3年」に開示されている。
【0033】
なお、以下の説明は、伝送能率1/2、拘束長3の畳み込み符号化について行う。この伝送能率1/2、拘束長3の畳み込み符号化においては、1つのデータに対し、2系統の符号化した信号(X2+X+1,X2+1)が生成される。ここでは、この2系統の信号を2つのアンテナで受信した場合を例にとって、以下の説明を行う。
【0034】
図2は、符号器による状態遷移を格子状に表現した図であり、(a)は一般的な最尤復号の場合に、また、(b)は、多重受信最尤復号の場合に、それぞれ対応する図である。
【0035】
まず、1つのアンテナで符号化した信号を受信する一般的な最尤復号を考える。この場合、図2(a)に示すように、状態“00”には、その前の状態“00”と状態“01”からの遷移が考えられるが、それらのパスの内、尤度の大きいパスが選択される。したがって、各パスの持つ尤度a,bにそれぞれ受信信号の持つ尤度r11,r12を加算し、下記(1)(2)式に基づいて、新たなパスの尤度c,dを求め、そのc,dの内で尤度が大きい方のパスを選択する。なお、rijの添字の内、iはアンテナの番号を示し、jは、上記2系統の信号のいずれかを示している。
c=a+r11(“00”から“00”へのパス)・・・(1)
d=b+r12(“01”から“00”へのパス)・・・(2)
これに対し、複数(この場合、2つ)のアンテナで符号化した信号を受信する多重受信最尤復号の場合、各受信信号ごとに尤度の演算を行うと共に、尤度の大きい最適なパスの選択をS/Nの推定値による重み付けによって行う。
【0036】
すなわち、各受信信号のS/Nを(S/N)1、(S/N)2とした場合、最大比合成は、r11・(S/N)1+r21・(S/N)2、または、r12・(S/N)1+r22・(S/N)2で表すことができる。そして、この(S/N)1、(S/N)2をパスの尤度a1,a2,b1,b2(ai,biの添字iはアンテナの番号を示す)を用いて下記(3)(4)式に示すように重み付けすることで新たなパスの尤度R1,R2を生成する。そして、この2つの尤度R1,R2を比較し最尤パスを選択する。
このように、多重受信最尤復号では、受信信号のS/Nの推定を、受信レベルによってではなく、尤度により行っている。したがって、干渉波のある無線伝送系のように、受信レベルと受信信号S/Nとが比例しない場合でも、理想的な最大比合成を行うことが可能となる。
【0037】
また、上記(3)(4)式では、各系統(この場合、2系統)の尤度を各アンテナが受信した信号の重み付き平均により求めている。これにより、(1)(2)式のように1つのアンテナで受信した場合には受信感度が良くないような場合であっても、(3)(4)式のように複数のアンテナで受信して重み付き平均をとることで、受信感度が良い方に修正されることが多い。
【0038】
図3は、本実施形態の復号回路の主要部の構成を具体的に示す図であり、図2(b)の多重受信最尤復号法を実現するための回路の構成例である。
図3において、復号回路はACS(Add Compare Select)回路51、尤度メモリ54、パスメモリ55とから構成される。
【0039】
ACS回路51の重み付け加算部52は、各状態ごとに各パスのこれまでの尤度(a1,a2,b1,b2)を尤度メモリ54から取得すると共に、受信信号の尤度(r11,r12,r21,r22)も併せて取得し、上記(3)(4)式に基づいて重み付け加算を行い新たなパスの尤度R1,R2を求め、その新たに求められたパスの尤度の内で、比較部53により尤度の大きい生き残りパスが選択される。また、パスメモリ55は、各パスのこれまでの履歴を記憶している。そして、ACS回路51から上記選択に基づく遷移情報がパスメモリ55に送られ、パスメモリ55において復号データ(図1の信号110に相当)が取り出される。なお、算出された新たなパスの尤度R1,R2は、尤度メモリ54に書き込まれる。
【0040】
このように、受信信号の尤度とパスの尤度とを単に加算するのではなく、重み付け加算する点と、尤度メモリをアンテナの数だけ設ける必要がある点が一般的な最尤復号と比較した場合の多重受信最尤復号の特徴である。
【0041】
図4に、本発明の別実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す。
図4において、RF−IDタグ10は、復調回路11、変調回路12、符号化回路13、アンテナ14から構成される。また、RF−IDタグ送受信回路20は、複数(n個)の変調回路21、複数(n個)の復調回路22、複数(n個)の送受信アンテナ29、復号回路(誤り訂正回路)25、切り替えスイッチ26とから構成される。なお、複数の送受信アンテナ29は互いに異なる位置に設けられる。
【0042】
また、図4のRF−IDタグ送受信回路20において、複数の変調回路21、複数の復調回路22、復号回路25をデータ読み取りユニットとして一体化(1チップ化)することができる。
【0043】
以下、図4のシステムの動作について説明する。
まず、RF−IDタグ送受信回路20において、RF−IDタグ10へ送信するデータ101は、切り替えスイッチ26を介して、その切り替えスイッチ26が接続しているアンテナ29に設けられた変調回路21で変調され、その変調されたデータ(無線信号)102をアンテナ29を介して送信する。
【0044】
送信されたデータ102は、RF−IDタグ10のアンテナ14を介して受信され、復調回路11で復調データ103に復調される。この際、RF−IDタグ10において、その受信した無線信号102からエネルギーを抽出する。
【0045】
次に、RF−IDタグ10において、RF−IDタグ送受信回路20へ送信するデータ105に対して、所定の符号化を符号化回路13で行い、その符号化されたデータ106を変調回路12で変調する。変調されたデータ107は、アンテナ14を介してRF−IDタグ送受信回路20に対して送信される。
【0046】
RF−IDタグ送受信回路20では、n(nは2以上)個の送受信アンテナ29を介して変調されたデータ107を受信する。この際、RF−IDタグ10とRF−IDタグ送受信回路20との相対的な位置の関係からn個の送受信アンテナに受信された無線信号1071、・・・、107nはそれぞれ例えば位相などが異なっている。
【0047】
本実施形態においては、これら位相などが異なったm個の信号1071、・・・、107nに対し、従来例のように受信レベルなどの各種情報を検出することなく、そのままn個の復調回路22により復調している。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。
【0048】
そして、その復調されたn個の信号1081、・・・、108nに基づいて(すなわち、それらn個の信号を合成して)、復号回路25において、復号(誤り訂正)を行い、その結果としてデータ110を得る。なお、復号回路25における復号方法については上記した通りである。
【0049】
本発明の別実施形態においては、RF−IDタグに対してデータの送信を行うアンテナをn個の送受信アンテナ29の中から択一的に選択する構成であるが、その選択処理を図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0050】
図5において、ステップS1で、RF−IDタグ送受信回路20の送受信アンテナ29のいずれか1つから無線信号を発射すると、ステップS2で、RF−IDタグ10はその無線信号を受信する。そして、ステップS3で、RF−IDタグ10は受信した無線信号(データ)を復調すると共に、エネルギーを抽出する。そして、ステップS4において、RF−IDタグ10内でデータを(畳み込み)符号化し、ステップS5で、その符号化信号を変調し、アンテナ14を介して無線信号として送出する。
【0051】
RF−IDタグ送受信回路20側では、ステップS5において、RF−IDタグ10から送出された無線信号を複数の送受信アンテナ29により受信し、復調する(ステップS6)。そして、ステップS7で、復調された信号を(ディジタル合成)復号回路25に入力し、上述した方法により復号を行う。その際、ステップS8で、復号時に得られる各復調信号の尤度(図3の場合、受信信号1および受信信号2であり、図4では1091、・・・、109nである)を切り替えスイッチ26に送る。切り替えスイッチ26では、これら復調信号の尤度に基づいて、尤度の値が最も大きい復調信号を復調した送受信アンテナ29にスイッチを切り替える(ステップS9)。そして、ステップS10で、この切り替えられた送受信アンテナ29からRF−IDタグ10へ無線信号(データ)を送る。ステップS10が終了すると、ステップS2に戻り、上記S2〜S10の処理が繰り返される。
【0052】
このように、送信アンテナ選択部(切り替えスイッチ26)により、複数の符号化データの尤度に基づいて、送信アンテナを決定しているので、双方向の回線品質を高くすることが可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路の復号回路は、複数の受信アンテナを介して受信され、復調された複数の符号化データを用いて、RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、復号回路による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することができる。
【0054】
また、本発明によれば、本発明のRF−IDタグ送受信回路の復号回路は、複数の送受信アンテナを介して受信され、復調された複数の符号化データを用いて、RF−IDタグから返信されたデータに対する復号を行っている。すなわち、複数の受信アンテナで受信した各無線信号につき、各受信レベルを比較して最も感度の良いものに対してのみ復号を行うという処理を行ってはいないので、従来例のような受信レベル検出回路が不要となる。また、復号回路による復号は、複数の符号化データに基づいて行われるので、高い回線品質を併せて確保することが可能である。またさらに、送信アンテナ選択部により、複数の符号化データの尤度に基づいて、送信アンテナを決定しているので、双方向の回線品質を高くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す図である。
【図2】符号器による状態遷移を格子状に表現した図であり、(a)は一般的な最尤復号の場合に、また、(b)は、本実施形態の最尤復号の場合に、それぞれ対応する図である。
【図3】本実施形態の復号回路の主要部の構成を具体的に示す図である。
【図4】本発明の別実施形態のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成図を示す図である。
【図5】本発明の別実施形態のRF−IDタグ送受信回路における送信アンテナを選択する処理のフローチャートである。
【図6】従来のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成例を示す図(その1)である。
【図7】従来のRF−IDタグ送受信回路と、RF−IDタグとを用いたタグ情報読み取りシステムの構成例を示す図(その2)である。
【符号の説明】
10 RF−IDタグ
11 復調回路
12 変調回路
13 符号化回路
14,27,28,29 アンテナ
20 RF−IDタグ送受信回路
21 変調回路
22 復調回路
23,26 切り替えスイッチ
24,25 復号回路
31 切り替え制御回路
32 受信レベル検出回路
41 障害物
51 ACS回路
52 重み付け加算部
53 比較部
54 尤度メモリ
55 パスメモリ
Claims (10)
- 無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路において、
RF−IDタグへ無線信号を送信する1つの送信アンテナと、
前記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、前記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を受信する複数の受信アンテナと、
前記複数の受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、前記RF−IDタグから返信されたデータを復号する復号部とを備えることを特徴とするRF−IDタグ送受信回路。 - 前記複数の符号化データの尤度に基づいて、前記送信アンテナを前記複数の受信アンテナの中から選択することを特徴とする請求項1記載のRF−IDタグ送受信回路。
- 無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路において、
RF−IDタグへ無線信号を選択的に送信し、かつ、前記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、前記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を受信する複数の送受信アンテナと、
前記複数の送受信アンテナを介して受信された複数の符号化データを用いて、前記RF−IDタグから返信されたデータを復号する復号部と、
前記複数の符号化データの尤度に基づいて、前記複数の送受信アンテナのいずれか1つを、RF−IDタグへ無線信号を送信するアンテナとして選択する送信アンテナ選択部とを備えることを特徴とするRF−IDタグ送受信回路。 - 前記復号部は、前記複数の符号化データの尤度に基づいて、データを最尤復号することを特徴とする請求項1、または3記載のRF−IDタグ送受信回路。
- RF−IDタグへ無線信号を送信する際に変調を行う変調回路と、
前記RF−IDタグから符号化され返信された無線信号を前記複数の受信アンテナを介して受信した際に復調を行う復調回路とを更に備えることを特徴とする請求項1、または3記載のRF−IDタグ送受信回路。 - 前記変調回路は送信アンテナに対応して、該送信アンテナごとに備えられ、前記復調回路は受信アンテナに対応して、該受信アンテナごとに備えられることを特徴とする請求項1、または3記載のRF−IDタグ送受信回路。
- 複数の受信アンテナを有し、かつ、無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路に備えられた、該データの読み取りを行うデータ読取ユニットにおいて、
RF−IDタグへ無線信号を送信する際に変調を行う変調回路と、
前記RF−IDタグから符号化され返信された無線信号を前記複数の受信アンテナを介して受信した際に復調を行う復調回路と、
前記復調回路により復調された複数の符号化データを用いて、前記RF−IDタグから返信されたデータを復号する復号部とを備えることを特徴とするデータ読取ユニット。 - 前記変調回路は送信アンテナに対応して、該送信アンテナごとに備えられ、前記復調回路は受信アンテナに対応して、該受信アンテナごとに備えられることを特徴とする請求項7記載のデータ読取ユニット。
- 無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路が行う送信アンテナの選択方法において、
前記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、前記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を複数の受信アンテナを介して受信し複数の符号化データを得、
該複数の符号化データの尤度に基づいて、前記複数の受信アンテナの中から送信アンテナを択一的に選択することを特徴とする送信アンテナの選択方法。 - 無線信号を送受信することによって、RF−IDタグ上のデータを読み取るRF−IDタグ送受信回路が行うデータの送受信方法において、
前記RF−IDタグへの無線信号に基づいて、前記RF−IDタグから符号化され返信される無線信号を複数の受信アンテナを介して受信し複数の符号化データを得、
該複数の符号化データの尤度に基づいて、前記複数の受信アンテナの中から送信アンテナを択一的に選択し、かつ、該選択された送信アンテナを介してデータを送信することを特徴とするRF−IDタグ送受信回路が行うデータの送受信方法。
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