JP2006262794A - 食品用素材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 澱粉−乾燥粉末食品複合体から成ることを特徴とする食品用素材。
【選択図】 なし
Description
すなわち、本発明は、澱粉−乾燥粉末食品複合体から成ることを特徴とする食品用素材により上記課題を解決したものである。
また、澱粉類は、水分調整を行なったものでも水分未調整のものでもいずれも使用し得るが、含水率を8〜25%、特に15〜20%に調整した澱粉類が好ましい。
粉末状に加工する方法としては、例えば乾物をターボミルやブレードミル等の粉砕機で粉砕する方法、篩分けで粉末を採取する方法等が挙げられる。
これらの乾燥粉末食品は、1種又は2種以上を適宜混合して使用することができる。
表1に示す各種原料を、棚温度−40℃、コールドトラップ−85℃、圧力5Paに設定した真空凍結乾燥機で凍結乾燥した後、市販のコーヒーミルで粉砕し、目開き500μmの篩に通して、乾燥粉末食品を得た。
含水率を17%に調湿したエーテル化タピオカ澱粉100質量部に、製造例1で得たイチゴ乾燥粉末食品を10質量部混合した後、レトルト袋に充填後密封し、圧力130kPa(G)、温度120℃の条件下で60分間加熱処理して澱粉−乾燥粉末食品複合体を得た。
乾燥粉末食品として、それぞれ製造例2〜14で得た乾燥粉末食品を使用する以外は、実施例1と同様にして澱粉−乾燥粉末食品複合体を得た。
含水率を17%に調湿したエーテル化タピオカ澱粉100質量部に、乾燥粉末食品としてトマトパウダー(こだま食品株式会社製)を表2に示す所定量混合した後、レトルト袋に充填後密封し、圧力130kPa(G)、温度120℃の条件下で60分間加熱処理して澱粉−乾燥粉末食品複合体を得た。
含水率を17%に調湿したエーテル化タピオカ澱粉100質量部に、乾燥粉末食品としてニンジンパウダー(こだま食品株式会社製)を表3に示す所定量混合した後、レトルト袋に充填後密封し、圧力130kPa(G)、温度120℃の条件下で60分間加熱処理して澱粉−乾燥粉末食品複合体を得た。
小麦粉(商品名「フラワー」:日清製粉株式会社製)70質量部に、実施例1〜22で得られた澱粉−乾燥粉末食品複合体30質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製した。
また、比較例1として、小麦粉100質量部に水160質量部を加えてバッターを調製し、比較例2として、小麦粉70質量部に、含水率17%に調湿したエーテル化タピオカ澱粉100質量部のみを用いた以外は実施例1と同様に処理して得た熱処理澱粉30質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製し、比較例3として、小麦粉70質量部に、含水率17%に調湿したエーテル化タピオカ澱粉27.3質量部、及びトマトパウダー(こだま食品株式会社製)2.7質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製し、比較例4として、小麦粉70質量部に、含水率17%に調湿したエーテル化タピオカ澱粉100質量部のみを用いた以外は実施例1と同様に処理して得た熱処理澱粉27.3質量部を添加し、さらにトマトパウダー(こだま食品株式会社製)100質量部のみを用いた以外は実施例1と同様に処理して得た熱処理乾燥粉末食品2.7質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製した。
これらのバッターにサツマイモ(10×10×40mm)を浸して衣付けした後、170℃の油槽で3分間油ちょうした。
得られたサツマイモ天ぷらを油ちょう後室温に放置し、2時間後に表4に示した評価基準に従い、10人のパネラーによる食感および風味の評価を行なった。その結果は表5の通りである。
また、油ちょう後、24時間冷蔵保管したあと電子レンジ(500W)で再加熱し、10分経過後に表4に示した評価基準に従い、10人のパネラーによる電子レンジ耐性の評価を行なった。その結果は表5の通りである。
実施例17で得られた澱粉−乾燥粉末食品複合体の小麦粉への添加量を小麦粉95質量部に対し澱粉−乾燥粉末食品複合体5質量部に代えた以外は試験例1と同様にしてサツマイモ天ぷらを得、試験例1と同様に評価を行った。その結果は、食感の評価結果が4.2、風味の評価結果が4.3、電子レンジ耐性の評価結果が4.2となった。
以上の結果より、澱粉−乾燥粉末食品複合体を小麦粉に添加した場合、30質量%の添加のみでなく、5質量%の添加でも効果があることが確認された。
含水率を17%に調湿した小麦粉(商品名「フラワー」:日清製粉株式会社製)100質量部に、乾燥粉末食品としてニンジンパウダー(こだま食品株式会社製)を10質量部混合した後、レトルト袋に充填後密封し、圧力130kPa(G)、温度120℃の条件下で60分間加熱処理して澱粉−乾燥粉末食品複合体を得た。
小麦粉(商品名「フラワー」:日清製粉株式会社製)70質量部に、実施例23で得られた澱粉−乾燥粉末食品複合体30質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製した。
また、比較例5として、小麦粉100質量部に水160質量部を加えてバッターを調製し、比較例6として、小麦粉70質量部に、含水率17%に調湿した小麦粉100質量部のみを用いた以外は実施例23と同様に処理して得た熱処理小麦粉30質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製し、比較例7として、小麦粉70質量部に、含水率17%に調湿した小麦粉27.3質量部、及びニンジンパウダー(こだま食品株式会社製)2.7質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製し、比較例8として、小麦粉70質量部に、含水率17%に調湿した小麦粉100質量部のみを用いた以外は実施例23と同様に処理して得た熱処理小麦粉27.3質量部を添加し、さらにニンジンパウダー(こだま食品株式会社製)100質量部のみを用いた以外は実施例23と同様に処理して得た熱処理乾燥粉末食品2.7質量部を添加し、水160質量部を加えてバッターを調製した。
これらのバッターにサツマイモ(10×10×40mm)を浸して衣付けした後、170℃の油槽で3分間油ちょうした。
得られたサツマイモ天ぷらを油ちょう後室温に放置し、2時間後に表4に示した評価基準に従い、10人のパネラーによる食感および風味の評価を行なった。その結果は表6の通りである。
また、油ちょう後、24時間冷蔵保管したあと電子レンジ(500W)で再加熱し、10分経過後に表4に示した評価基準に従い、10人のパネラーによる電子レンジ耐性の評価を行なった。その結果は表6の通りである。
Claims (5)
- 澱粉−乾燥粉末食品複合体から成ることを特徴とする食品用素材。
- 澱粉−乾燥粉末食品複合体が、澱粉類と乾燥粉末食品の混合物を加熱処理又は加圧加熱処理して得られたものであることを特徴とする請求項1記載の食品用素材。
- 澱粉類と乾燥粉末食品の混合物が、澱粉類100質量部に対して、乾燥粉末食品が2〜30質量部添加混合されているものであることを特徴とする請求項2記載の食品用素材。
- 乾燥粉末食品が、五訂日本食品標準成分表で分類される果実類、野菜類、きのこ類、藻類、魚介類、種実類、肉類、卵類、及び乳類から選ばれる1種または2種以上の食品を原料とした乾燥粉末食品であることを特徴とする請求項2又は3記載の食品用素材。
- 請求項1〜4の何れか1項記載の食品用素材を含有することを特徴とするミックス粉。
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