JP2006250884A - 光検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 屋外環境に存在する外乱光の影響を受けることなく、反射物体によって反射された反射光の検出精度を向上し、且つ、それを簡単な回路構成で実現することができる光検出回路を提供する。
【解決手段】 第1の発明の光検出回路は、複数の受光回路の出力を選択的に加算する加算器を備える光検出回路であって、それぞれの受光回路は、光検出素子と、光検出素子が第1入力端子に接続された受光用トランスインピーダンスアンプと、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子が第1入力端子に接続されたトランスコンダクタンスアンプと、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子と受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子との間に接続され、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧を一定に保持するべく帰還をかける帰還回路とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載用レーダ装置に用いられる光検出回路に関するものである。
近年、ドライバの負荷軽減、利便性向上、及び、安全性向上のため、レーザ光を用いた車載用レーダ装置の開発が行われている。この車載用レーダ装置は、発光素子からのレーザ光を、複数の反射角を有するポリゴンミラーによって、少なくとも車幅方向の所定角度範囲内に渡り複数の方向に照射する。車載用レーダ装置は、この各レーザ光に対する反射光を光検出回路によって受信し、レーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間に基づいて反射物体を検出する。
この車載用レーダ装置に用いられる光検出回路には、高い検出精度が求められており、例えば、下記特許文献1には、反射物体によって反射された反射光の検出感度を向上する光検出回路が開示されている。下記特許文献1に記載の光検出回路は、隣接して照射される所定個数のレーザ光に基づいて出力される所定個数の受光信号を積算して、積算信号を出力する。所定個数の受光信号を積算することによって、反射物体からの反射光に対応する受光信号成分が増幅される。したがって、反射物体からの反射光の検出感度を向上することができるとしている。
特開2004−177350号公報
反射物体からの反射光の受光タイミングは、積算信号、すなわち、反射光の強度に応じた電圧が基準電圧と交差するタイミングである。したがって、光検出回路の検出精度を上げるためには、反射光の強度に応じた電圧が小さくても基準電圧と交差するように、基準電圧を反射光の強度に応じた電圧の直流電圧に近づけて設定するのが一般的である。
しかしながら、通常、光検出回路が受信する受信光には、反射光のほかに、屋外環境に存在する外乱光も含まれており、この外乱光が大きい場合、受信光の強度に応じた電圧の直流電圧、すなわち、外乱光の強度に応じた電圧が変動し、反射光の強度に応じた電圧が基準電圧と交差しなくなる。更に外乱光が大きい場合には、光検出回路に用いられる増幅回路等が飽和してしまい、光検出回路の出力が、外乱光の強度に応じた電圧でなくなる。
そこで、本発明は、屋外環境に存在する外乱光の影響を受けることなく、反射物体によって反射された反射光の検出精度を向上し、且つ、それを簡単な回路構成で実現することができる光検出回路を提供することを目的としている。
第1の発明の光検出回路は、複数の受光回路の出力を選択的に加算する加算器を備える光検出回路であって、それぞれの前記受光回路は、光検出素子と、光検出素子が第1入力端子に接続された受光用トランスインピーダンスアンプと、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子が第1入力端子に接続されたトランスコンダクタンスアンプと、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子と受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子との間に接続され、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧を一定に保持するべく帰還をかける帰還回路とを有する。
本発明によれば、帰還回路が、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧を一定に保持するべく帰還をかけるため、屋外環境に存在する外乱光が変動しても、加算器の出力電圧は一定に保持される。
第2の発明の光検出回路は、第1の発明の光検出回路の帰還回路が、帰還用誤差増幅器と、平滑化回路と、帰還用トランジスタとを含むことを特徴とする。帰還用誤差増幅器は、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子が第1入力端子に接続され、受光用基準電圧が第2入力端子に入力される。平滑化回路は、帰還用誤差増幅器の出力端子が入力端子に接続される。帰還用トランジスタは、平滑化回路の出力端子が制御端子に接続され、受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子が光検出素子と接続する端子に接続される。
本発明によれば、受光用トランスインピーダンスアンプの入力電流の直流成分及び低周波成分が帰還用トランジスタに流れ、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧の低周波成分が低減され、直流成分が受光用基準電圧に保持される。すなわち、帰還回路が、受光用トランスインピーダンスアンプの入力電流の直流成分及び低周波成分を除去することによって、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧の低周波成分を低減し、直流成分を一定に保持する。したがって、屋外環境に存在する外乱光が変動しても、加算器の出力電圧の低周波成分は低減され、直流成分は一定に保持される。
第3の発明の光検出回路は、第1の発明の光検出回路の帰還回路が、帰還用誤差増幅器と、平滑化回路と、帰還用トランジスタとを含むことを特徴とする。帰還用誤差増幅器は、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子が第1入力端子に接続され、受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子が第2入力端子に入力される。平滑化回路は、帰還用誤差増幅器の出力端子が入力端子に接続される。帰還用トランジスタは、平滑化回路の出力端子が制御端子に接続され、受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子が光検出素子と接続する端子に接続される。
本発明によれば、受光用トランスインピーダンスアンプの入力電流の直流成分及び低周波成分が帰還用トランジスタに流れ、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧の低周波成分が低減され、直流成分が受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子の電圧に保持される。すなわち、帰還回路が、受光用トランスインピーダンスアンプの入力電流の直流成分及び低周波成分を除去することによって、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧の低周波成分を低減し、直流成分を一定に保持する。したがって、屋外環境に存在する外乱光が変動しても、加算器の出力電圧の低周波成分は低減され、直流成分は一定に保持される。
第4の発明の光検出回路は、第2の発明の光検出回路の受光用トランスインピーダンスアンプが、受光用オペアンプと、第1受光用帰還抵抗とを含む。受光用オペアンプは、光検出素子が、受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子である第1入力端子に接続され、受光用基準電圧が第2入力端子に入力される。第1受光用帰還抵抗は、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子である受光用オペアンプの出力端子と受光用オペアンプの第1入力端子との間に接続される。
第5の発明の光検出回路は、第3の発明の光検出回路の受光用トランスインピーダンスアンプが、受光用トランジスタと、電流制御抵抗と、第2受光用帰還抵抗とを含む。受光用トランジスタは、光検出素子が、受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子である制御端子に接続される。電流制御抵抗は、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子である受光用トランジスタの出力端子と固定電位との間に接続される。第2受光用帰還抵抗は、受光用トランジスタの出力端子と受光用トランジスタの制御端子との間に接続される。
本発明によれば、受光用基準電圧が不要となる。したがって、回路を削減することができる。
第6の発明の光検出回路は、第5の発明の光検出回路の帰還用誤差増幅器の第2入力端子が、前記受光用トランジスタの前記制御端子に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、受光用トランジスタの制御端子の電圧を受光用基準電圧として用いている。第2の発明の受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子の電圧と第2入力端子の電圧とがほぼ同一であることに基づき、第2の発明において受光用トランスインピーダンスアンプの第2入力端子に接続された帰還用誤差増幅器の第2入力端子を、第3の発明では、受光用トランスインピーダンスアンプの第1入力端子に接続した。したがって、本発明の受光用トランスインピーダンスアンプは、受光用トランジスタ、電流制御抵抗、及び、第2受光用帰還抵抗で構成され、受光用基準電圧が不要となる。故に、回路を削減することができる。
受光用トランジスタの制御端子の電圧は、受光用トランジスタの出力端子の電流によって決まり、ほぼ一定である。したがって、帰還回路が、受光用トランスインピーダンスアンプの入力電流の直流成分及び低周波成分を除去することによって、受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧の低周波成分を低減し、直流成分をほぼ一定に保持する。したがって、屋外環境に存在する外乱光が大きくなっても、加算器の出力電圧の低周波成分は低減され、直流成分は一定に保持される。
第7の発明の光検出回路は、第2〜6のいずれかの発明の光検出回路の帰還用誤差増幅器が、第1誤差増幅用トランジスタと、第2誤差増幅用トランジスタと、第1誤差増幅用負荷と、第2誤差増幅用負荷と、誤差増幅用電流源とを含む。第1誤差増幅用トランジスタは、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子に制御端子が接続される。第2誤差増幅用トランジスタは、受光用基準電圧が制御端子に入力される。第1誤差増幅用負荷は、第1誤差増幅用トランジスタの出力端子に接続される。第2誤差増幅用負荷は、第2誤差増幅用トランジスタの出力端子に接続される。誤差増幅用電流源は、第1誤差増幅用トランジスタと前記第2誤差増幅用トランジスタとの共通ノードに接続される。また、平滑化回路は、入力端子と出力端子との間に接続されるキャパシタのみである。
本発明によれば、帰還用誤差増幅器の比較的大きな出力インピーダンスと平滑化回路のキャパシタによって、必要十分な低域通過フィルタが構成される。したがって、受光用トランスインピーダンスアンプの入力電流の直流成分及び低周波成分に対して、十分な帰還をかけることができる。
第8の発明の光検出回路は、第1〜7のいずれかの発明の光検出回路のトランスコンダクタンスアンプが、第1変換用トランジスタと、第2変換用トランジスタと、第1変換用負荷と、第2変換用負荷と、変換用電流源とを含む。第1変換用トランジスタは、受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子に制御端子が接続される。第2変換用トランジスタは、変換用基準電圧が制御端子に入力される。第1変換用負荷は、第1変換用トランジスタの出力端子に接続される。第2変換用負荷は、第2変換用トランジスタの出力端子に接続される。変換用電流源は、第1変換用トランジスタと第2変換用トランジスタとの共通ノードに接続される。
第9の発明の光検出回路は、第1〜8のいずれかの発明の光検出回路が、複数の受光回路の出力を選択する選択制御回路と、複数の受光回路と前記加算器との間に挿入され、選択制御回路の出力に応じて動作する複数の選択スイッチとを更に備える。加算器は、複数の受光回路が複数の前記選択スイッチを介して入力端子に接続された加算用トランスインピーダンスアンプを有する。加算用トランスインピーダンスアンプは、複数の受光回路の出力端子が前記選択スイッチを介して第1入力端子に接続され、加算用基準電圧が第2入力端子に接続された加算用オペアンプと、加算用オペアンプの出力端子と前記加算用オペアンプの前記第1入力端子との間に接続された加算用帰還抵抗とを含む。
本発明によれば、加算器は電流加算を行うため、電圧加算を行う場合のように、その利得−周波数特性が加算するチャネル数によって変化することがない。すなわち、加算器の利得及び周波数帯域は変化しない。レーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間に基づいて反射物体を検出するタイムオブフライトによる計測を行う場合、光検出回路の利得または周波数帯域の変化が計測エラーの原因となるが、本発明によれば、計測エラーが生じない。
また、選択制御回路からの信号で動作する各選択スイッチが、各受光回路を選択的に加算器に接続する。このため、反射パルス光の入射位置予測と反射パルス光のゴースト光の入射位置予測や反射パルス光の受光の際の欠けを防ぐために、複数の受光回路のうち必要かつ十分な受光回路のみを加算器に接続することができる。すなわち、出力信号のない受光回路を加算器から切り離すことができるので、光検出回路の出力のS/N比を大きくすることができる。
また、外乱光が発生する電流は光検出回路の入力端にて除去されるため外乱光によるアンプの飽和とは無関係に初段のゲインを大きく設定して初段アンプの感度を大きく設定することができ、アンプを低ノイズにする事ができる。
第10の発明の光検出回路は、第1〜8のいずれかの発明の光検出回路が、トランスコンダクタンスアンプの動作または非動作を制御することによって、複数の前記受光回路の出力を選択する選択制御回路を更に備える。加算器は、複数の受光回路が入力端子に接続された加算用トランスインピーダンスアンプを有する。加算用トランスインピーダンスアンプは、複数の受光回路の出力端子が第1入力端子に接続され、加算用基準電圧が第2入力端子に接続された加算用オペアンプと、加算用オペアンプの出力端子と前記加算用オペアンプの前記第1入力端子との間に接続された加算用帰還抵抗とを含む。
本発明によれば、加算器は電流加算を行うため、電圧加算を行う場合のように、その利得−周波数特性が加算するチャネル数によって変化することがない。すなわち、加算器の利得及び周波数帯域は変化しない。したがって、本発明によれば、上述のように計測エラーが生じない。
また、各受光回路のトランスコンダクタンスアンプは、選択制御回路からの信号に基づき動作する。このため、上述のように、複数の受光回路のうち必要かつ十分な受光回路のみを動作させることができる。すなわち、出力信号のない受光回路を非動作の状態にしておけるので、光検出回路の出力のS/N比を大きくでき、且つ、光検出回路の消費電力を低減できる。
第11の発明の光検出回路は、第1〜10のいずれかの発明の光検出回路が、加算器の出力端子が第1端子に接続された比較用キャパシタと、比較用キャパシタの第2端子が第1入力端子に接続され、比較用基準電圧が第2入力端子に入力された比較器と、比較器の第1入力端子に直流電圧を供給する比較用直流電圧源と、比較器の第1入力端子と比較用直流電圧源との間に挿入され、比較用キャパシタの電位を制御する充放電制御回路とを有する受光タイミング検出回路を更に備える。
第12の発明の基準電圧生成回路は、光検出素子と、光検出素子が制御端子に接続された受光用トランジスタと、受光用トランジスタの出力端子と固定電位との間に接続された電流制御抵抗と、受光用トランジスタの出力端子と受光用トランジスタの制御端子との間に接続された(第2)受光用帰還抵抗と、受光用トランジスタの出力端子が第1入力端子に接続され、受光用トランジスタの制御端子が第2入力端子に接続された帰還用誤差増幅器と、帰還用誤差増幅器の出力端子が入力端子に接続された平滑化回路と、平滑化回路の出力端子が制御端子に接続され、受光用トランジスタの制御端子が光検出素子と接続する端子に接続された帰還用トランジスタとを備える。
本発明によれば、光検出素子が光を受けると、受光用トランジスタの出力端子に電圧が発生する。光検出素子が受ける光の強度が変動すると、(第2)受光用帰還抵抗に流れる電流が変動して、受光用トランジスタの出力端子の電圧が変動するが、帰還用誤差増幅器がその変動を検出することによって、平滑化回路と受光用トランジスタとが(第2)受光用帰還抵抗に流れる電流の直流成分及び低周波成分を除去する。したがって、受光用トランジスタの出力端子の電圧の低周波成分は低減され、直流成分は受光用トランジスタの制御端子の電圧の直流成分と等しく一定に保持される。
ここで、受光用トランジスタの制御端子の電圧は、受光用トランジスタの出力端子の電流によって決まり、ほぼ一定である。したがって、受光用トランジスタの出力端子の電圧の低周波成分は低減され、直流成分は常に一定に保持される。
本発明によれば、帰還回路が、外乱光成分を除去し、光検出回路の出力電圧の低周波成分を低減し、直流成分を一定に保持するため、光検出回路の出力電圧を、この電圧の直流成分に近づけて設定する基準電圧と比較することができる。したがって、本発明の光検出回路を用いれば、屋外環境に存在する外乱光の影響を受けることなく、反射物体によって反射された反射光の検出精度を向上することができる。
また、受光回路を分割しているため、光検出素子の寄生容量による周波数帯域の劣化が軽減される。
また、光検出素子ごとに増幅器を接続しているため、光検出素子の数が増減しても、この増幅器の利得−周波数特性がばらつくことがなく、光検出回路の検出精度が安定する。
また、加算器は電流加算を行うため、電圧加算を行う場合のように、その利得−周波数特性が加算するチャネル数によって変化することがない。すなわち、加算器の周波数帯域は変化しない。したがって、本発明の光検出回路は、レーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間に基づいて反射物体を検出するタイムオブフライトによる計測に用いられても、検出物体までの距離を高精度に検出することができる。
また、受光回路ごとに外乱光成分を除去しているため、光検出素子ごとに外乱光がばらついても、高い検出精度を保持することができる。
また、複数の受光回路のうち必要な受光回路のみを選択する選択回路を有しているので、必要な受光回路のみの出力を加算することができる。すなわち、不要な受光回路の出力を加算しないので、不要な外乱光による雑音を除去することができる。したがって、簡単な回路構成によって光検出精度を向上することができる。
また、複数の受光回路のうち必要な受光回路のみを動作させる選択回路を有しているため、消費電力を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる光検出回路の構成を示す回路図である。図1に示す光検出回路10は、複数の受光回路12、加算器14、選択制御回路60、複数の選択スイッチ62、及び、受光タイミング検出回路70を備える。それぞれの受光回路12は、光検出素子16、受光用トランスインピーダンスアンプ18、受光用基準電圧20a、変換用基準電圧20b、トランスコンダクタンスアンプ22、及び、帰還回路24を有する。
光検出素子16には、例えばフォトダイオードを用いる。光検出素子16のカソードは第1の電源線26aに接続され、光検出素子16のアノードは入力ノード28a(受光用トランスインピーダンスアンプ18の第1入力端子)に接続されている。光検出素子16は、受信光を受けて、受信光に応じた電流を生成する。
受光用トランスインピーダンスアンプ18は、受光用オペアンプ30と第1受光用帰還抵抗32とを含む。受光用オペアンプ30の反転入力端子(第1入力端子)は入力ノード28aに接続され、受光用オペアンプ30の非反転入力端子(第2入力端子)には受光用基準電圧20aが入力されている。受光用オペアンプ30の出力端子は、帰還ノード28b(受光用トランスインピーダンスアンプ18の出力端子)に接続されている。
第1受光用帰還抵抗32の一端は入力ノード28aに接続され、第1受光用帰還抵抗32の他端は帰還ノード28bに接続されている。受光用トランスインピーダンスアンプ18は、光検出素子16の出力電流が入力され、この電流に応じた電圧を出力する。
なお、受光用基準電圧20aは、バンドギャップリファレンス回路といった一定な電圧を生成する回路によって生成された一定な電圧である。
トランスコンダクタンスアンプ22には、例えば差動増幅器が用いられる。トランスコンダクタンスアンプ22の第1入力端子21aは帰還ノード28bに接続され、トランスコンダクタンスアンプ22の第2入力端子21bには変換用基準電圧20bが入力されている。トランスコンダクタンスアンプ22の出力端子は出力ノード28cに接続されている。トランスコンダクタンスアンプ22は、受光用トランスインピーダンスアンプ18の出力電圧が入力され、極性まで含めてこの電圧に応じた電流を出力する。
なお、変換用基準電圧20bは、バンドギャップリファレンス回路といった一定な電圧を生成する回路によって生成された一定な電圧である。変換用基準電圧20bは、受光用基準電圧20aと同一であってもよい。この場合、受光用基準電圧20aと変換用基準電圧20bとの間のトラッキングを意識する必要がなくなるので、温度変動や電源電圧変動を抑制しない比較的簡単な構成の基準電圧生成回路を使用することができる。
帰還回路24は、帰還用誤差増幅器34、平滑化回路36、及び、帰還用トランジスタ38を含む。帰還用誤差増幅器34のマイナス入力端子(第1入力端子)は帰還ノード28bに接続され、帰還用誤差増幅器34のプラス入力端子(第2入力端子)は受光用基準電圧20aに接続されている。帰還用誤差増幅器34の出力端子は平滑化回路36の入力端子に接続されている。平滑化回路36の出力端子は、帰還用N型トランジスタ38の制御端子(ゲート)に接続されている。
帰還用N型トランジスタ38の第1の端子(ドレイン)は入力ノード28aに接続され、帰還用N型トランジスタ38の第2の端子(ソース)は第2の電源線26bに接続されている。
帰還回路24は、受光用トランスインピーダンスアンプ18の入力電流の直流成分及び低周波成分を除去することによって、受光用トランスインピーダンスアンプ18の出力電圧の低周波成分を低減し、直流成分を受光用基準電圧20aに保持する。
なお、帰還用N型トランジスタ38は、受光用トランスインピーダンスアンプ18の入力電流の直流成分及び低周波成分を除去できるくらい、すなわち、外乱光の直流成分及び低周波電流を引き抜けるくらい、トランジスタサイズを大きくしておく必要がある。
加算器14は、例えば受光用トランスインピーダンスアンプ18と同様な加算用トランスインピーダンスアンプ40と加算用基準電圧42とを含む。加算用トランスインピーダンスアンプ40のマイナス入力端子(第1入力端子)は複数の出力ノード28cにそれぞれ選択スイッチ62を介して接続され、加算用トランスインピーダンスアンプ40のプラス入力端子(第2入力端子)は加算用基準電圧42に接続されている。加算器14は、複数の受光回路12の出力電流を選択的に加算して、この加算した電流に応じた電圧を出力する。
選択スイッチ62には、例えばトランジスタが用いられる。選択スイッチ62は、選択制御回路60によってON、OFFを切り替える。選択制御回路60は、複数の受光回路12のうち、加算器14に入力する受光回路12の出力電流を選択するための信号を出力する。
なお、加算用基準電圧42は、バンドギャップリファレンス回路といった一定な電圧を生成する回路によって生成された一定な電圧であり、受光用基準電圧20aと同一であってもよい。
受光タイミング検出回路70は、比較器と比較用基準電圧とを有している。受光タイミング検出回路70の詳細な構成は後述する。受光タイミング検出回路70は、加算器14からの出力電圧を受けて、比較器によってこの出力電圧と比較用基準電圧とを比較し、受光タイミングを検出する。受光タイミングの検出方法の詳細も後述する。
図2は、本発明の第1の実施形態にかかる光検出回路を具体化した一例を示す回路図である。図2に示すように、トランスコンダクタンスアンプ22及び帰還回路24の帰還用誤差増幅器34には、例えば差動増幅回路を用いることができ、平滑化回路36には、例えばローパスフィルタやキャパシタを用いることができる。
帰還用誤差増幅器34は、第1誤差増幅用P型トランジスタTr1、第2誤差増幅用P型トランジスタTr2、N型トランジスタTr3(第1誤差増幅用負荷)、N型トランジスタTr4(第2誤差増幅用負荷)、及び、誤差増幅用電流源Icm1を有する。
第1誤差増幅用P型トランジスタTr1の制御端子(ゲート)は帰還ノード28bに接続され、第1誤差増幅用P型トランジスタTr1の第1の端子(ドレイン)はN型トランジスタTr3の第1の端子(ドレイン)に接続され、第1誤差増幅用P型トランジスタTr1の第2の端子(ソース)は共通ノードN1に接続されている。N型トランジスタTr3の第2の端子(ソース)は第2の電源線26bに接続され、N型トランジスタTr3の制御端子(ゲート)は共通ノードN2に接続されている。また、第1誤差増幅用P型トランジスタTr1の第1の端子(ドレイン)は帰還用誤差増幅器34の出力端子とされ、平滑化回路36の入力端子に接続されている。
第2誤差増幅用P型トランジスタTr2の制御端子(ゲート)には受光用基準電圧20aが入力されている。第2誤差増幅用P型トランジスタTr2の第1の端子(ドレイン)はN型トランジスタTr4の第1の端子(ドレイン)に接続され、第2誤差増幅用P型トランジスタTr2の第2の端子(ソース)は共通ノードN1に接続されている。N型トランジスタTr4の第2の端子(ソース)は第2の電源線26bに接続され、N型トランジスタTr4の制御端子(ゲート)は共通ノードN2に接続されている。この共通ノードN2はN型トランジスタTr4の第1の端子(ドレイン)に接続されている。
誤差増幅用電流源Icm1の一方の端子は共通ノードN1に接続され、誤差増幅用電流源Icm1の他方の端子は第1の電源線26aに接続されている。誤差増幅用電流源Icm1には、例えばカレントミラー回路や抵抗を用いればよい。本実施の形態では、第1誤差増幅用負荷及び第2誤差増幅用負荷にアクティブロード回路を用いているが、それぞれ抵抗を用いてもよい。
同様に、トランスコンダクタンスアンプ22は、第1変換用P型トランジスタTr5、第2変換用P型トランジスタTr6、N型トランジスタTr7(第1変換用負荷)、N型トランジスタTr8(第2変換用負荷)、及び、変換用電流源Icm2を有する。
第1変換用P型トランジスタTr5の制御端子(ゲート)は帰還ノード28bに接続され、第1変換用P型トランジスタTr5の第1の端子(ドレイン)はN型トランジスタTr7の第1の端子(ドレイン)に接続され、第1変換用P型トランジスタTr5の第2の端子(ソース)は共通ノードN3に接続されている。N型トランジスタTr7の第2の端子(ソース)は第2の電源線26bに接続され、N型トランジスタTr7の制御端子(ゲート)は共通ノードN4に接続されている。また、第1変換用P型トランジスタTr5の第1の端子(ドレイン)は出力ノード28cと接続され、選択スイッチ62に接続されている。
第2変換用P型トランジスタTr6の制御端子(ゲート)には変換用基準電圧20bが入力されている。第2変換用P型トランジスタTr6の第1の端子(ドレイン)はN型トランジスタTr8の第1の端子(ドレイン)に接続され、第2変換用P型トランジスタTr6の第2の端子(ソース)は共通ノードN3に接続されている。N型トランジスタTr8の第2の端子(ソース)は第2の電源線26bに接続され、N型トランジスタTr8の制御端子(ゲート)は共通ノードN4に接続されている。この共通ノードN4はN型トランジスタTr8の第1の端子(ドレイン)に接続されている。
変換用電流源Icm2の一方の端子は共通ノードN3に接続され、変換用電流源Icm2の他方の端子は第1の電源線26aに接続されている。誤差増幅用電流源Icm2には、例えばカレントミラー回路や抵抗を用いればよい。本実施の形態では、第1変換負荷及び第2変換用負荷にアクティブロード回路を用いているが、Tr5とTr6の入力電圧差を電流に変換できる他の実施形態でも良い。
受光タイミング検出回路70は、比較用キャパシタ71、比較用直流電圧源75、比較器76、充放電制御回路77、及び、比較用基準電圧78を有する。
比較用キャパシタ71の第1端子は、加算器14の出力端子に接続されている。比較用キャパシタ71の第2端子は、比較器76の第1入力端子に接続されている。比較器76の第1入力端子には、充放電制御回路77を介して、比較用直流電圧源75の一方の端子が接続されている。比較用直流電圧源75の他方の端子は第2の電源線26bと同電位の第3の電源線26cに接続されている。比較器76の第2入力端子には、比較用基準電圧78が入力されている。充放電制御回路77は、直列に接続された抵抗73とスイッチ74とに対して、並列に接続された抵抗72で構成される。
なお、比較用基準電圧78は、バンドギャップリファレンス回路といった一定な電圧を生成する回路によって生成された一定な電圧であり、受光用基準電圧20a、変換用基準電圧20b、及び、加算用基準電圧42と同一であってもよい。
以下、本発明の第1の実施形態にかかる光検出回路10の動作を説明する。まず、光検出回路10が受ける受信光について説明する。図示しない車載用レーダ装置は、発光素子からのレーザ光を、複数の反射角を有するポリゴンミラーによって、少なくとも車幅方向の所定角度範囲内に渡り複数の方向に照射する。この各レーザ光は、反射物体によって反射し、反射光となる。また、屋外環境には、太陽光といった外乱光が存在する。光検出回路10が受ける受信光には、この反射光と外乱光とが含まれる。
まず過渡状態のことを考える。光検出素子16がこの受信光を受けて、受信光に応じた電流が受光用トランスインピーダンスアンプ18に入力される。受光用トランスインピーダンスアンプ18は、入力ノード28aの電圧が受光用基準電圧20aと等しくなるように動作し、入力される電流を受光用帰還抵抗32に流す。したがって、帰還ノード28bの電圧は、受光用帰還抵抗32の電圧降下によって、受光用基準電圧20aより低下する。
帰還回路24の帰還用誤差増幅器34は、帰還ノード28bの電圧と受光用基準電圧20aの誤差を増幅し、増幅された誤差電圧を出力する。増幅された誤差電圧は、平滑化回路36によって平滑され、帰還用N型トランジスタ38の制御端子(ゲート)に入力される。この制御端子(ゲート)の電圧によって、帰還用N型トランジスタ38の第1の端子(ドレイン)−第2の端子(ソース)間に直流電流が流れる。したがって、通常の動作状態では、受光用トランスインピーダンスアンプ18に流れ込む電流の直流成分が除去され、帰還ノード28bの電圧の直流成分は受光用基準電圧20aと等しく一定に保持される。
実際には、平滑化回路36のキャパシタと帰還用誤差増幅器34の出力インピーダンスとで低域通過フィルタが構成されるので、受光用トランスインピーダンスアンプ18に流れ込む電流の低周波成分、すなわち、低域通過フィルタのカットオフ周波数以下の低周波成分も除去され、帰還ノード28bの電圧の低周波成分は低減され、直流成分は受光用基準電圧20aと等しく一定に保持される。
トランスコンダクタンスアンプ22は、この帰還ノード28bの電圧と変換用基準電圧20bとの差電圧を電流に変換して、その電流を出力ノード28cに出力するため、この出力電流の低周波成分は低減され、直流成分は一定となる。加算器14は、複数の出力ノード28cからの電流であって、低周波成分が低減され、直流成分が一定である電流を加算して、電圧に変換し、この電圧を出力するため、この出力電圧の低周波成分は低減され、直流成分は選択制御回路60及び選択スイッチ62によって選択された受光回路12の数に応じて一定となる。
図3は、受信光と加算器14の出力電圧の関係を示す図である。図3(a)に示すように、受信光は、外乱光にパルス状の反射光が重畳している光である。本実施形態の光検出回路10は、この受信光を受けると、図3(b)に示すような、外乱光に応じた直流電圧に、パルス状の反射光に応じたパルス電圧が重畳する電圧を加算器14から出力する。
受光タイミング検出回路70は、この加算器14からの出力を、比較用キャパシタ71を介して、直流分をカットした形で取り出す。直流分がカットされた加算器14からの出力は、抵抗73とスイッチ74を直列にした回路と並列に抵抗72を取り付けた充放電制御回路77を介して比較用直流電圧源75の直流電圧を重畳され、比較器76の第1入力端子に入力される。比較器76は、第1入力端子に入力された出力電圧が比較用基準電圧78と交差する受光タイミングを検出し、レーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間に基づいて反射物体を検出する。この受光タイミングの検出精度を上げるためには、基準電圧を出力電圧の直流電圧に近づけて設定すればよい。
なお、この抵抗73とスイッチ74を直列にした回路と並列に抵抗72を取り付けた充放電制御回路77は、オフセット変動を除去するために必要な際にスイッチ74をONとしてキャパシタ71を抵抗72よりも十分に小さい値を持つ抵抗73を用いて小さい時定数で急速に充放電するクイックチャージ回路となっている。
しかしながら、本実施形態の帰還回路24がない場合、図3(c)に示すように加算する選択チャネルを切り替えたとき、例えば、外乱光の小さなチャネルから大きなチャネルに切り替えたときには、受光用トランスインピーダンスアンプ18に入力される電流が増加し、受光用帰還抵抗32の電圧降下によって帰還ノード28bの電圧の直流成分が低下する。したがって、トランスコンダクタンスアンプ22の出力電流の直流成分が増加し、加算器14の出力電圧の直流成分が低下する。
図3(d)に示すように、加算器14の出力電圧が受光タイミング検出回路70の比較用基準電圧78と交差するタイミングがなくなる。加算器14の出力をそのまま直流で処理することは一般的でなく、前述のように一度比較用キャパシタ71で直流分をカットした上で、もう一度バイアスして処理することになるが、直流分がカットされていても通常はスイッチ74のないCRの高周波通過フィルタで結合するため、CRの時定数によっては、高域通過フィルタを通過した後も図3(d)のように比較器76で比較用基準電圧78と交差するタイミングがなくなり、反射光の受光タイミングを検出できなくなる。
また、加算する選択チャネルの数を変えたとき、例えば、増やしたときには、各チャネルに入っている外乱光が同じ位だとしても加算器14の出力電圧の直流成分は低下することになり、同じことが起きる。
本実施形態では、帰還回路24が、受光用トランスインピーダンスアンプ18に入力される電流の直流成分及び低周波成分を除去し、帰還ノード28bの電圧の低周波成分を低減し、直流成分を受光用基準電圧20aと等しく一定に保持する。したがって、トランスコンダクタンスアンプ22の出力電流の低周波成分が低減され、直流成分が一定に保持される。故に、加算器14の出力電圧の低周波成分が低減され、直流成分が一定に保持される。
図3(e)に示すように、加算器14の出力電圧が受光タイミング検出回路70の比較用基準電圧78と常に交差し、反射光の受光タイミングを検出できる。これは、チャネル切り替えを行った場合でも、加算する選択チャネルの数を変えた場合でも、同じである。
このように、本発明の実施形態によれば、帰還回路24が、外乱光成分を除去し、光検出回路10の出力電圧の低周波成分を低減し、直流成分を一定に保持するため、光検出回路10の出力電圧を、この電圧の直流成分に近づけて設定する基準電圧と比較することができる。したがって、本発明の光検出回路10を用いれば、屋外環境に存在する外乱光の影響を受けることなく、反射物体によって反射された反射光の検出精度を向上することができる。
また、受光回路12を分割しているため、光検出素子16の寄生容量による周波数帯域の劣化が軽減される。
また、光検出素子16ごとに増幅器(受光用トランスインピーダンスアンプ18及びトランスコンダクタンスアンプ22)を接続しているため、選択制御回路60及び選択スイッチ62にて加算器14に接続される受光回路12の数、すなわち光検出素子16の数が増減しても、この増幅器の利得−周波数特性がばらつくことがなく、光検出回路10の検出精度が安定する。
また、加算器14は電流加算を行うため、電圧加算を行う場合のように、その利得−周波数特性が加算するチャネル数によって変化することがない。すなわち、加算器14の利得及び周波数帯域は変化しない。レーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間に基づいて反射物体を検出するタイムオブフライトによる計測を行う場合、光検出回路10の利得または周波数帯域の変化が計測エラーの原因となるが、本発明によれば、計測エラーが生じない。
また、選択制御回路60からの信号で動作する各選択スイッチ62が、各受光回路12を選択的に加算器14に接続する。このため、反射パルス光の入射位置予測と反射パルス光のゴースト光の入射位置予測や反射パルス光の受光の際の欠けを防ぐために、複数の受光回路12のうち必要かつ十分な受光回路12のみを加算器14に接続することができる。すなわち、出力信号のない受光回路12を加算器14から切り離すことができるので、光検出回路10の出力のS/N比を大きくすることができる。
また、受光回路12ごとに外乱光成分を除去しているため、光検出素子16ごとに外乱光がばらついても、高い検出精度を保持することができる。
更に、簡単な回路構成によって光検出精度を向上することができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる光検出回路について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態にかかる光検出回路の構成を示す回路図である。図4に示す光検出回路10aは、それぞれの受光回路12aが、受光用トランスインピーダンスアンプ18を受光用トランスインピーダンスアンプ18aとし、受光用基準電圧20aを有しない構成において、第1の実施形態と異なる。また、光検出回路10aは、帰還回路24の帰還用誤差増幅器34のプラス入力端子(第2入力端子)が入力ノード28aに接続されている点において第1の実施形態と異なる。
すなわち、光検出回路10aは、受光用基準電圧20aの代わりに受光用N型トランジスタ50のゲート−ソース間電圧Vgsを使う点で第1の実施形態と異なっている。また、選択スイッチ62を用いず、トランスコンダクタンスアンプ22が、選択制御回路60からの信号を受けるトランスコンダクタンスアンプ動作制御端子64を有するトランスコンダクタンスアンプ22aである点において第1の実施形態と異なる。
受光用トランスインピーダンスアンプ18aは、受光用N型トランジスタ50、第2受光用帰還抵抗52、及び、電流制御抵抗54を含む。受光用N型トランジスタ50の制御端子(ゲート)は入力ノード28aに接続されている。受光用N型トランジスタ50の第1の端子(ドレイン)は帰還ノード28bに接続され、受光用N型トランジスタ50の第2の端子(ソース)は第2の電源線26bに接続されている。
第2受光用帰還抵抗52の一端は入力ノード28aに接続され、第2受光用帰還抵抗52の他端は帰還ノード28bに接続されている。電流制御抵抗54の一端は第1の電源線26aに接続され、電流制御抵抗54の他端は帰還ノード28bに接続されている。受光用トランスインピーダンスアンプ18aは、光検出素子16の出力電流が入力され、この電流に応じた電圧を出力する。
帰還回路24は、受光用トランスインピーダンスアンプ18aの入力電流の直流成分を除去することによって、受光用トランスインピーダンスアンプ18aの出力電圧の直流成分を受光用トランスインピーダンスアンプ18aの入力電圧の直流成分と等しく一定に保持する。
トランスコンダクタンスアンプ22aは、選択制御回路60からの信号をトランスコンダクタンスアンプ動作制御端子64で受け、この信号に基づいて動作するかまたは動作しないかを決める。例えば、トランスコンダクタンスアンプ動作制御端子64に入力される信号によって電流源Icm2をONまたはOFF制御する。
以下、本発明の第2の実施形態にかかる光検出回路10aの動作を説明する。
まず過渡状態で考える。光検出素子16が受信光を受けて、受光用トランスインピーダンスアンプ18aに電流が入力される。受光用トランスインピーダンスアンプ18aは、入力される電流を、第2受光用帰還抵抗52を介して受光用N型トランジスタ50の第1の端子(ドレイン)−第2の端子(ソース)間に流す。したがって、帰還ノード28bの電圧は、第2受光用帰還抵抗52の電圧降下によって、入力ノード28aの電圧より低下する。
帰還回路24の帰還用誤差増幅器34は、帰還ノード28bの電圧と入力ノード28aの電圧の誤差を増幅し、増幅された誤差電圧を出力する。増幅された誤差電圧は、平滑化回路36によって平滑され、帰還用N型トランジスタ38の制御端子(ゲート)に入力される。この制御端子(ゲート)の電圧によって、帰還用トランジスタ38の第1の端子(ドレイン)−第2の端子(ソース)間に直流電流が流れる。
ここで、入力ノード28aの電圧は、受光用N型トランジスタ50のドレイン電流によって決まり、ほぼ一定である。したがって、通常の動作状態では受光用トランスインピーダンスアンプ18aに流れ込む電流の直流成分が除去され、帰還ノード28bの電圧の直流成分は入力ノード28aの電圧の直流成分と等しく一定に保持される。
実際には、平滑化回路36のキャパシタと帰還用誤差増幅器34の出力インピーダンスとで低域通過フィルタが構成されるので、受光用トランスインピーダンスアンプ18に流れ込む電流の低周波成分、すなわち、低域通過フィルタのカットオフ周波数以下の低周波成分も除去され、帰還ノード28bの電圧の直流成分は受光用基準電圧20aと等しく一定に保持される。
このように、本発明の実施形態によれば、帰還回路24が、外乱光成分を除去し、光検出回路10aの出力電圧の直流成分を一定に保持するため、光検出回路10aの出力電圧を、この電圧の直流成分に近づけて設定する基準電圧と比較することができる。したがって、本発明の光検出回路10aを用いれば、屋外環境に存在する外乱光の影響を受けることなく、反射物体によって反射された反射光の検出精度を向上することができる。
また、受光回路12aを分割しているため、光検出素子16の寄生容量による周波数帯域の劣化が軽減される。
また、光検出素子16ごとに増幅器(受光用トランスインピーダンスアンプ18a及びトランスコンダクタンスアンプ22)を接続しているため、選択制御回路60及び選択スイッチ62にて加算器14に接続される受光回路12の数、すなわち光検出素子16の数が増減しても、この増幅器の利得−周波数特性がばらつくことがなく、光検出回路10aの検出精度が安定する。
また、加算器14は電流加算を行うため、電圧加算を行う場合のように、その利得−周波数特性が加算するチャネル数によって変化することがない。すなわち、加算器14の利得及び周波数帯域は変化しない。レーザ光の照射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間に基づいて反射物体を検出するタイムオブフライトによる計測を行う場合、光検出回路10の利得または周波数帯域の変化が計測エラーの原因となるが、本発明によれば、計測エラーが生じない。
また、選択制御回路60からの信号で動作する各選択スイッチ62が、各受光回路12を選択的に加算器14に接続する。このため、反射パルス光の入射位置予測と反射パルス光のゴースト光の入射位置予測や反射パルス光の受光の際の欠けを防ぐために、複数の受光回路12のうち必要かつ十分な受光回路12のみを加算器14に接続することができる。すなわち、出力信号のない受光回路12を加算器14から切り離すことができるので、光検出回路10の出力のS/N比を大きくすることができる。
また、受光回路12aごとに外乱光成分を除去しているため、光検出素子16ごとに外乱光がばらついても、高い検出精度を保持することができる。
更に、簡単な回路構成によって光検出精度を向上することができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。図5に示すように、受光回路12aは、受光回路12bの構成であってもよい。受光回路12bは、受光用トランスインピーダンスアンプ18aを受光用トランスインピーダンスアンプ18bに替えた構成において、受光回路12aと異なる。受光用トランスインピーダンスアンプ18bは、受光用トランジスタ50をN型トランジスタからP型トランジスタに替えた点において、受光用トランスインピーダンスアンプ18aと異なる。そのため、受光用トランジスタ50の第2の端子(ソース)は第1の電源線26aに接続され、電流制御抵抗54は第2の電源線26bに接続されることとなる。
また、図6に示すように、受光回路12aは、受光回路12cの構成であってもよい。受光回路12cは、光検出素子の電圧降下、すなわちほぼ一定の電圧が第1の電源線26aから決まる構成を、第2の電源線26bから決まる構成に変えた点において、受光回路12aとことなる。このとき、帰還ノード28bの電圧変動が受光回路12aとは逆方向となるため、受光回路12cは、帰還回路24を帰還回路24bに、トランスコンダクタンスアンプ22aをトランスコンダクタンスアンプ22bに替えた構成において、受光回路12cとことなる。
帰還回路24bは、第1誤差増幅用トランジスタTr1及び第1誤差増幅用トランジスタTr2をP型トランジスタからN型トランジスタに、トランジスタTr3及びトランジスタTr4をN型トランジスタからP型トランジスタに、帰還用トランジスタ38をN型トランジスタからP型トランジスタに替えた点において、帰還回路24と異なる。
そのため、トランジスタTr3及びトランジスタTr4の第2の端子(ソース)は第1の電源線26aに接続され、誤差増幅用電流源Icm1は第2の電源線26bに接続されることとなる。また、平滑化回路36のキャパシタ、及び、帰還用トランジスタ38の第2の端子(ソース)は第1の電源線26aに接続されることとなる。
トランスコンダクタンスアンプ22bは、第1変換用トランジスタTr5及び第1変換用トランジスタTr6をP型トランジスタからN型トランジスタに、トランジスタTr7及びトランジスタTr8をN型トランジスタからP型トランジスタに替えた点において、トランスコンダクタンスアンプ22と異なる。そのため、トランジスタTr7及びトランジスタTr8の第2の端子(ソース)は第1の電源線26aに接続され、誤差増幅用電流源Icm2は第2の電源線26bに接続されることとなる。
また、図7に示すように、受光回路12cは、受光回路12dの構成であってもよい。受光回路12dは、受光用トランスインピーダンスアンプ18aを受光用トランスインピーダンスアンプ18bに替えた構成において、受光回路12cとことなる。
また、図8に示すように、光検出回路10は、光検出回路100の構成であってもよい。光検出回路100は、受光回路12の代わりに受光回路120を用いる構成において光検出回路10と異なる。受光回路120は、帰還用誤差増幅器34の第2入力端子が受光用基準電圧20aでなく、受光用トランスインピーダンスアンプ18の第1入力端子に接続されている点で、受光回路12と異なる。受光用トランスインピーダンスアンプ18の第1入力端子の電圧と第2入力端子の電圧とはほぼ同一であるので、受光回路120は受光回路12と同一の動作を行う。すなわち、光検出回路100は光検出回路10と同一の動作を行う。
また、図9に示すように、光検出回路10aは、光検出回路100aの構成であってもよい。光検出回路100aは、受光回路12aの代わりに受光回路120aを用いる構成において光検出回路10aと異なる。受光回路120aは、変換用基準電圧20bを有しない構成において、受光回路12aと異なる。また、受光回路120aは、トランスコンダクタンスアンプ22aの第2変換用P型トランジスタTr6の制御端子が入力ノード28aに接続されている点において受光回路12aと異なる。すなわち、受光回路120aは、変換用基準電圧20bの代わりに受光用N型トランジスタ50のゲート−ソース間電圧Vgsを使う点で受光回路12aと異なっている。上述したように受光用N型トランジスタ50のVgsはほぼ一定であるため、受光回路120aは受光回路12aと同一の動作を行う。すなわち、光検出回路100aは光検出回路10aと同一の動作を行う。
また、本実施の形態では、トランジスタに電界効果トランジスタを用いているが、バイポーラトランジスタを用いてもよい。
また、トランスコンダクタンスアンプ動作制御端子の実現方法として、電流源Icm1及び電流源Icm2にスイッチ素子を設けてもよい。具体的には、カレントミラー回路のトランジスタの制御端子(ゲート)を第1又は第2の電源線に短絡するスイッチ素子を設ける。この構成によれば、使用しない受光回路を停止でき、消費電力化が可能である。また、使用しない受光回路による周波数特性の劣化を軽減できる。
トランスコンダクタンスアンプ動作制御端子と同様の制御端子を、トランスインピーダンスアンプ及び誤差増幅回路等に設けてもよい。この場合には、受光回路を動作させる一定時間前に受光回路の電源をONとして帰還ループを安定させておく必要があるが、この構成によれば、更に消費電力化が可能であり、更に周波数特性の劣化を軽減できる。
本発明の第1の実施形態にかかる光検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態にかかる光検出回路を具体化した一例を示す回路図である。 受信光と本実施形態の光検出回路の出力電圧の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる光検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態にかかる受光回路の構成の一変形例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態にかかる受光回路の構成の一変形例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態にかかる受光回路の構成の一変形例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態にかかる受光回路の構成の一変形例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態にかかる受光回路の構成の一変形例を示す回路図である。
符号の説明
10…光検出回路、12…受光回路、14…加算器、16…光検出素子、18…受光用トランスインピーダンスアンプ、20a…受光用基準電圧、20b…変換用基準電圧、22…トランスコンダクタンスアンプ、24…帰還回路、30…受光用オペアンプ、32…受光用帰還抵抗、34…帰還用誤差増幅器、36…平滑化回路、38…帰還用トランジスタ、40…加算用トランスインピーダンスアンプ、42…加算用基準電圧、60…選択制御回路、62…選択スイッチ、70…受光タイミング検出回路。

Claims (12)

  1. 複数の受光回路の出力を選択的に加算する加算器を備える光検出回路であって、
    それぞれの前記受光回路は、
    光検出素子と、
    前記光検出素子が第1入力端子に接続された受光用トランスインピーダンスアンプと、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの出力端子が第1入力端子に接続されたトランスコンダクタンスアンプと、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記出力端子と前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記第1入力端子との間に接続され、前記受光用トランスインピーダンスアンプの出力電圧を一定に保持するべく帰還をかける帰還回路と、
    を有する光検出回路。
  2. 前記帰還回路は、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記出力端子が第1入力端子に接続され、受光用基準電圧が第2入力端子に入力された帰還用誤差増幅器と、
    前記帰還用誤差増幅器の出力端子が入力端子に接続された平滑化回路と、
    前記平滑化回路の出力端子が制御端子に接続され、前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記第1入力端子が前記光検出素子と接続する端子に接続された帰還用トランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の光検出回路。
  3. 前記帰還回路は、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記出力端子が第1入力端子に接続され、前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記第1入力端子が第2入力端子に接続された帰還用誤差増幅器と、
    前記帰還用誤差増幅器の出力端子が入力端子に接続された平滑化回路と、
    前記平滑化回路の出力端子が制御端子に接続され、前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記第1入力端子が前記光検出素子と接続する端子に接続された帰還用トランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の光検出回路。
  4. 前記受光用トランスインピーダンスアンプは、
    前記光検出素子が、前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記第1入力端子である第1入力端子に接続され、前記受光用基準電圧が第2入力端子に入力された受光用オペアンプと、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記出力端子である前記受光用オペアンプの出力端子と前記受光用オペアンプの前記第1入力端子との間に接続された第1受光用帰還抵抗と、
    を含む請求項2に記載の光検出回路。
  5. 前記受光用トランスインピーダンスアンプは、
    前記光検出素子が、前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記第1入力端子である制御端子に接続された受光用トランジスタと、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記出力端子である前記受光用トランジスタの出力端子と固定電位との間に接続された電流制御抵抗と、
    前記受光用トランジスタの前記出力端子と前記受光用トランジスタの前記制御端子との間に接続された第2受光用帰還抵抗と、
    を含む、
    請求項3に記載の光検出回路。
  6. 前記帰還用誤差増幅器の前記第2入力端子は、前記受光用トランジスタの前記制御端子に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の光検出回路。
  7. 前記帰還用誤差増幅器は、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記出力端子に制御端子が接続された第1誤差増幅用トランジスタと、
    前記受光用基準電圧が制御端子に入力される第2誤差増幅用トランジスタと、
    前記第1誤差増幅用トランジスタの出力端子に接続された第1誤差増幅用負荷と、
    前記第2誤差増幅用トランジスタの出力端子に接続された第2誤差増幅用負荷と、
    前記第1誤差増幅用トランジスタと前記第2誤差増幅用トランジスタとの共通ノードに接続された誤差増幅用電流源と、
    を含み、
    前記平滑化回路は、前記入力端子と前記出力端子との間に接続されるキャパシタである、
    請求項2〜6のいずれかに記載の光検出回路。
  8. 前記トランスコンダクタンスアンプは、
    前記受光用トランスインピーダンスアンプの前記出力端子に制御端子が接続された第1変換用トランジスタと、
    変換用基準電圧が制御端子に入力される第2変換用トランジスタと、
    前記第1変換用トランジスタの出力端子に接続された第1変換用負荷と、
    前記第2変換用トランジスタの出力端子に接続された第2変換用負荷と、
    前記第1変換用トランジスタと前記第2変換用トランジスタとの共通ノードに接続された変換用電流源と、
    を含む請求項1〜7のいずれかに記載の光検出回路。
  9. 複数の前記受光回路の出力を選択する選択制御回路と、
    複数の前記受光回路と前記加算器との間に挿入され、前記選択制御回路の出力に応じて動作する複数の選択スイッチと、
    を更に備え、
    前記加算器は、複数の前記受光回路が複数の前記選択スイッチを介して入力端子に接続された加算用トランスインピーダンスアンプを有し、
    前記加算用トランスインピーダンスアンプは、複数の前記受光回路の出力端子が前記選択スイッチを介して第1入力端子に接続され、加算用基準電圧が第2入力端子に接続された加算用オペアンプと、前記加算用オペアンプの出力端子と前記加算用オペアンプの前記第1入力端子との間に接続された加算用帰還抵抗とを含む、
    請求項1〜8のいずれかに記載の光検出回路。
  10. 前記トランスコンダクタンスアンプの動作または非動作を制御することによって、複数の前記受光回路の出力を選択する選択制御回路を更に備え、
    前記加算器は、複数の前記受光回路が入力端子に接続された加算用トランスインピーダンスアンプを有し、
    前記加算用トランスインピーダンスアンプは、複数の前記受光回路の出力端子が第1入力端子に接続され、加算用基準電圧が第2入力端子に接続された加算用オペアンプと、前記加算用オペアンプの出力端子と前記加算用オペアンプの前記第1入力端子との間に接続された加算用帰還抵抗とを含む、
    請求項1〜8のいずれかに記載の光検出回路。
  11. 前記加算器の出力端子が第1端子に接続された比較用キャパシタと、
    前記比較用キャパシタの第2端子が第1入力端子に接続され、比較用基準電圧が第2入力端子に入力された比較器と、
    前記比較器の前記第1入力端子に直流電圧を供給する比較用直流電圧源と、
    前記比較器の前記第1入力端子と前記比較用直流電圧源との間に挿入され、前記比較用キャパシタの電位を制御する充放電制御回路と、
    を有する受光タイミング検出回路を更に備える、
    請求項1〜10のいずれかに記載の光検出回路。
  12. 光検出素子と、
    前記光検出素子が制御端子に接続された受光用トランジスタと、
    前記受光用トランジスタの出力端子と固定電位との間に接続された電流制御抵抗と、
    前記受光用トランジスタの前記出力端子と前記受光用トランジスタの前記制御端子との間に接続された受光用帰還抵抗と、
    前記受光用トランジスタの前記出力端子が第1入力端子に接続され、前記受光用トランジスタの前記制御端子が第2入力端子に接続された帰還用誤差増幅器と、
    前記帰還用誤差増幅器の出力端子が入力端子に接続された平滑化回路と、
    前記平滑化回路の出力端子が制御端子に接続され、前記受光用トランジスタの前記制御端子が前記光検出素子と接続する端子に接続された帰還用トランジスタと、
    を備える基準電圧生成回路。
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