JPH10126696A - 光電変換素子および固体撮像装置 - Google Patents

光電変換素子および固体撮像装置

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JPH10126696A
JPH10126696A JP8295814A JP29581496A JPH10126696A JP H10126696 A JPH10126696 A JP H10126696A JP 8295814 A JP8295814 A JP 8295814A JP 29581496 A JP29581496 A JP 29581496A JP H10126696 A JPH10126696 A JP H10126696A
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voltage
current
signal
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JP8295814A
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English (en)
Inventor
Juichi Yoneyama
寿一 米山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/78Readout circuits for addressed sensors, e.g. output amplifiers or A/D converters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換画素からの信号を電流信号として読
出す電流読出し型固体撮像装置において、高速動作を維
持しながら読出し信号の直線性を改善する。 【解決手段】 それぞれ光信号を電気信号に変換しかつ
増幅して電圧信号として出力する複数の光電変換手段P
ijと、所定の電圧・電流変換特性を有し各々の光電変
換手段から出力された電圧信号を電流信号に変換して水
平読出し線HLに出力する電圧・電流変換手段QHj
と、前記所定の電圧・電流変換特性の非直線性を保証す
る所定の電流・電圧変換特性を有し、前記水平読出し線
HLに出力された電流信号を電圧信号に変換する電流・
電圧変換手段IVCとを備える。前記電圧・電流変換手
段QHjは第1の増幅素子を備え、前記電流・電圧変換
手段は不帰還ループ中に前記第1の増幅素子と同等の伝
達特性を有する第2の増幅素子QH0を備えて構成する
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子およ
び固体撮像装置に関し、特に光電変換手段からの出力信
号を水平読出し線のような読出し線に電流信号として出
力すると共に、この電流信号を電流・電圧変換回路によ
って電圧信号に変換して出力することにより、読出し信
号の非直線性を改善し、もって高忠実度かつ高品質の光
電変換信号を得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、増幅型の光電変換手段を用いた固
体撮像装置として、光電変換画素からの信号を電圧信号
として垂直読出し線に出力し、垂直読出し線に出力され
た電圧信号を所定の電圧・電流変換手段によって電流信
号に変換して水平読出し線に出力することにより、各光
電変換画素からの読出しごとにリセットを行なう必要性
をなくし、高速度かつ高品質の読出しを行なうようにし
た、いわゆる電流モード読出し型のものが考えられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
電流モード読出しを行なう固体撮像装置にあっては、垂
直読出し線に出力された画素からの電圧信号を電流信号
に変換する電圧・電流変換回路の直線性が良好でない場
合には、読出し信号の直線性も低下し、得られる光電変
換信号の忠実度が低下する場合があった。
【0004】電流モード読出しを行なう固体撮像装置で
は、通常画素からの読出し信号電圧をMOSFETを使
用した電圧・電流変換素子によって電流信号に変換し水
平出力線に出力する。このようなMOSFETはドレイ
ン電流Idとゲート・ソース間電圧Vgsの間に次のよ
うな2乗特性を有する。
【数1】Id=K(Vgs−Vt) この場合、Kは定数であり、VtはMOSFETのしき
い値電圧である。
【0005】また、前記電圧・電流変換素子がバイポー
ラトランジスタの場合は、コレクタ電流Icとベース・
エミッタ間電圧Vbeとの間に次のような指数関数特性
を有する。
【数2】 Ic=Is*exp{(q*Vbe)/(k*t)} この場合、Isはコレクタ飽和電流であり定数である。
また、qは電子の電荷であり、kはボルツマン定数であ
り、tは温度を表わす。
【0006】電圧・電流変換素子として上記いずれの素
子を使用した場合にも、入力信号と出力信号との間には
非直線性が存在する。このような非直線性を改善するた
めには、例えばMOSFETのソースまたはバイポーラ
トランジスタのエミッタに抵抗を挿入することができる
が、この方法でも完全に非直線性を改善することはでき
ない。
【0007】したがって、本発明の目的は、前述の従来
例の装置における問題点に鑑み、電流モード読出し型の
光電変換素子および固体撮像装置において、簡単な装置
構成により、光電変換画素からの読出し信号の非直線性
を改善し、もって高忠実度かつ高品質の読出し信号が得
られるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の態樣によれば、光信号を電気信号に
変換しかつ増幅して電圧信号として出力する光電変換手
段と、所定の電圧・電流変換特性を有し前記光電変換手
段から出力された電圧信号を電流信号に変換して所定の
読出し線に出力する電圧・電流変換手段と、前記所定の
電圧・電流変換特性の非直線性を補償する所定の電流・
電圧変換特性を有し、前記読出し線に出力された電流信
号を電圧信号に変換するための電流・電圧変換手段とを
備えた光電変換素子が提供される。
【0009】このような構成では、前記電流・電圧変換
手段の電流・電圧変換特性は前記電圧・電流変換手段の
所定の電圧・電流変換特性を補償するよう構成されてい
るから、前記電圧・電流変換手段に非直線性が存在して
も、その非直線性は電流・電圧変換手段によって補償さ
れ、光電変換手段からの電圧信号を忠実に外部に出力す
ることができる。
【0010】この場合、前記電圧・電流変換手段は第1
の増幅素子を備え、かつ前記電流・電圧変換手段は負帰
還ループ中に前記第1の増幅素子と同等の伝達特性を有
する第2の増幅素子を有する負帰還増幅手段を備えたも
のとして構成することができる。
【0011】前記電流・電圧変換手段として負帰還ルー
プ中に第1の増幅素子と同等の伝達特性を有する第2の
増幅素子を備えた負帰還増幅手段として構成することに
よって、電流・電圧変換手段の電流・電圧伝達特性を前
記電圧・電流変換手段の電圧・電流伝達特性を補償する
特性とすることができる。これによって、たとえ前記電
圧・電流変換手段の伝達特性が非直線性を有していて
も、前記電圧・電流変換手段に入力される電圧信号と前
記電流・電圧変換手段から出力される電圧信号との間の
直線性を良好なものとすることができ、簡単な回路構成
で優れた直線性を実現することができる。
【0012】さらに、前記光電変換手段からの暗出力ま
たは信号出力の読出し時またはその所定時間前から読出
し時までのみ前記電圧・電流変換手段を作動させる活性
化手段を設けると好都合である。
【0013】このような活性化手段によって前記電圧・
電流変換手段を必要な時間にのみ活性化させることがで
きるから、回路の消費電力を低減させることができる。
【0014】さらに、前記電圧・電流変換手段の負荷と
なる定電流手段と、制御信号に応じて前記電圧・電流変
換手段の入出力端子間を短絡するスイッチ手段と、前記
光電変換手段と前記電圧・電流変換手段との間の回路に
挿入された電荷蓄積手段とを設け、前記スイッチ手段に
よって前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡し
て前記光電変換手段の暗出力の読出しを行なうことによ
って前記電荷蓄積手段を充電した後、前記スイッチ手段
をオフとして前記光電変換手段変換手段の信号読出しを
行ない前記電荷蓄積手段を介して出力信号を得ることも
できる。
【0015】このような構成においては、前記スイッチ
手段により電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡し
て光電変換手段の暗出力の読出しを行ない前記電荷蓄積
手段を充電する。そして、その後前記スイッチ手段をオ
フとして再び光電変換手段の読出しを行ない、前記電荷
蓄積手段を介して読出し出力を得る。前記電荷蓄積手段
には暗出力に応じた値の電圧が充電されており、この電
荷蓄積手段を介して読出し出力を得ることにより、ノイ
ズ成分の除去された読出し信号が得られる。この場合
も、前述のような電流・電圧変換手段の作用により、直
線性の良好な読出し出力が得られる。
【0016】さらに、前記光電変換手段からの暗出力ま
たは信号出力の読出し時またはその所定時間前から読出
し時までのみ前記電圧・電流変換手段および前記定電流
手段を含む回路を作動させる活性化手段を設けると好都
合である。
【0017】この場合も、前記活性化手段は、光電変換
手段の読出し時または読出しより所定時間前から前記電
圧・電流変換手段および前記定電流手段を含む回路を作
動させることにより、高速度の動作および省電力化を達
成することができる。
【0018】本発明の第2の態樣では、それぞれ光信号
を電気信号に変換しかつ増幅して電圧信号として出力す
る複数の光電変換手段と、所定の電圧・電流変換特性を
有し前記各々の光電変換手段から出力された電圧信号を
電流信号に変換して所定の読出し線に出力する電圧・電
流変換手段と、前記所定の電圧・電流変換特性の非直線
性を補償する所定の電流・電圧変換特性を有し、前記読
出し線に出力された電流信号を電圧信号に変換するため
の電流・電圧変換手段とを備えた固体撮像装置が提供さ
れる。
【0019】このような構成では、前記電流・電圧変換
手段の電流・電圧変換特性は前記電圧・電流変換手段の
所定の電圧・電流変換特性を補償するよう構成されてい
るから、前記電圧・電流変換手段に非直線性が存在して
も、その非直線性は電流・電圧変換手段によって補償さ
れ、光電変換手段からの電圧信号を忠実に外部に出力す
ることができる。
【0020】この場合、前記電圧・電流変換手段は第1
の増幅素子を備え、かつ前記電流・電圧変換手段は負帰
還ループ中に前記第1の増幅素子と同等の伝達特性を有
する第2の増幅素子を有する負帰還増幅手段を備えたも
のとして構成することができる。
【0021】前記電流・電圧変換手段として負帰還ルー
プ中に第1の増幅素子と同等の伝達特性を有する第2の
増幅素子を備えた負帰還増幅手段として構成することに
よって、電流・電圧変換手段の電流・電圧伝達特性を前
記電圧・電流変換手段の電圧・電流伝達特性を補償する
特性とすることができる。これによって、たとえ前記電
圧・電流変換手段の伝達特性が非直線性を有していて
も、前記電圧・電流変換手段に入力される電圧信号と前
記電流・電圧変換手段から出力される電圧信号との間の
直線性を良好なものとすることができ、簡単な回路構成
で優れた直線性を実現することができる。
【0022】さらに、前記光電変換手段からの暗出力ま
たは信号出力の読出し時またはその所定時間前から読出
し時までのみ前記電圧・電流変換手段を作動させる活性
化手段を設けると好都合である。
【0023】このような活性化手段によって前記電圧・
電流変換手段を必要な時間にのみ活性化させることがで
きるから、回路の消費電力を低減させることができる。
【0024】さらに、前記電圧・電流変換手段の負荷と
なる定電流手段と、制御信号に応じて前記電圧・電流変
換手段の入出力端子間を短絡するスイッチ手段と、前記
光電変換手段と前記電圧・電流変換手段との間の回路に
挿入された電荷蓄積手段とを設け、前記スイッチ手段に
よって前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡し
て前記光電変換手段の暗出力の読出しを行なうことによ
って前記電荷蓄積手段を充電した後、前記スイッチ手段
をオフとして前記光電変換手段変換手段の信号読出しを
行ない前記電荷蓄積手段を介して出力信号を得ることも
できる。
【0025】このような構成においては、前記スイッチ
手段により電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡し
て光電変換手段の暗出力の読出しを行ない前記電荷蓄積
手段を充電する。そして、その後前記スイッチ手段をオ
フとして再び光電変換手段の読出しを行ない、前記電荷
蓄積手段を介して読出し出力を得る。前記電荷蓄積手段
には暗出力に応じた値の電圧が充電されており、この電
荷蓄積手段を介して読出し出力を得ることにより、ノイ
ズ成分の除去された読出し信号が得られる。この場合
も、前述のような電流・電圧変換手段の作用により、直
線性の良好な読出し出力が得られる。
【0026】さらに、前記光電変換手段からの暗出力ま
たは信号出力の読出し時またはその所定時間前から読出
し時までのみ前記電圧・電流変換手段および前記定電流
手段を含む回路を作動させる活性化手段を設けると好都
合である。
【0027】この場合も、前記活性化手段は、光電変換
手段の読出し時または読出しより所定時間前から前記電
圧・電流変換手段および前記定電流手段を含む回路を作
動させることにより、高速度の動作および省電力化を達
成することができる。
【0028】本発明の第3の態樣では、固体撮像装置が
提供され、該固体撮像装置は、行および列方向に2次元
マトリクス状に配列され、各々入射光に応じた電荷を蓄
積しかつ増幅して電圧信号として出力する光電変換手段
からなる複数の画素と、前記画素を前記マトリクス配列
の各行毎に順次走査して各画素からの読出し信号を各列
の垂直読出し線に取り出すための垂直走査手段と、前記
複数の垂直読出し線からの信号を順次走査して水平読出
し線に各行毎の時系列的な信号を順次取り出すための水
平走査手段と、各々の垂直読出し線に対応して設けら
れ、入力電圧に対応した出力電流を生成するための第1
の増幅素子を含む電圧・電流変換手段と、前記電圧・電
流変換手段の負荷となる定電流手段と、制御信号に応じ
て前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡するス
イッチ手段と、各々の垂直読出し線に対応して設けら
れ、各々の垂直読出し線と対応する電圧・電流変換手段
との間の回路に挿入された結合容量と、各々の垂直読出
し線に対応して設けられ、対応する前記電圧・電流変換
手段の出力電流信号を各垂直読出し線毎に順次前記水平
読出し線に出力する複数の水平読出しスイッチ回路と、
負帰還ループ中に前記電圧・電流変換手段に含まれる前
記第1の増幅素子と同等の伝達特性を有する第2の増幅
素子を有する負帰還増幅器で構成され、水平読出し線に
出力された電流信号を電圧信号に変換するための電流・
電圧変換手段と、を具備し、各行毎に前記スイッチ手段
により前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡し
て前記光電変換手段の暗出力の読出しを行なうことによ
って各列の前記結合容量を充電した後、前記スイッチ手
段をオフにして再び前記光電変換手段の読出しを行な
い、前記結合容量を介して得られた読出し出力を前記電
圧・電流変換手段によって電流信号に変換し、該電流信
号を前記各列の水平読出しスイッチ回路を順次オンとし
て各行毎に時系列的に前記水平読出し線に出力すること
を特徴とする。
【0029】このような構成に係わる固体撮像装置にお
いても、各行ごとに前記スイッチ手段によって電圧・電
流変換手段の入出力端子間を短絡して光電変換手段の暗
出力の読出しを行ない、各列の結合容量を充電する。そ
の後、前記スイッチ手段をオフとして再び光電変換手段
の信号読出しを行なう。この読出した信号を前記結合容
量を介して得ることにより、固定パターン雑音が除去さ
れた読出し信号が得られる。このような読出し信号は、
前記垂直読出し線に対応して設けられた電圧・電流変換
手段の電圧・電流伝達特性を補償するように前記電流・
電圧変換手段の電流−電圧変換特性が設定されているか
ら、水平読出し線から電流・電圧変換手段を介して出力
される読出し信号は、元の光電変換手段から出力される
電圧信号に対して良好な直線性を有するものとなる。し
たがって、高忠実度かつ高品質の読出し出力信号が得ら
れる。
【0030】さらに、前記電圧・電流変換手段と前記定
電流手段の電流経路の間に接続され、前記光電変換手段
からの暗出力または信号出力の読出し時またはその所定
時間前から読出し時までの間のみ前記電圧・電流変換手
段および前記定電流手段を含む回路を作動させる活性化
手段を設けることもできる。
【0031】このような活性化手段は、光電変換手段か
らの暗出力または信号出力の読出し時またはその所定時
間前から読出し時までの間のみ前記電圧・電流変換手段
および前記定電流手段を含む回路を作動させる。したが
って、固体撮像装置の消費電力を大幅に節約することが
でき、しかも読出し速度を向上させると共に前述のよう
に読出し信号の忠実度を高めることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係わ
る光電変換素子および固体撮像装置につき説明する。図
1は、本発明の第1の実施形態に係わる固体撮像装置の
概略の構成を示す。図1では、説明および図示の簡略化
のため3行×3列に画素を配列して構成した2次元固体
撮像装置の例を示している。同図において、Pijはi
行j列の画素を示しており(i=1,2,3;j=1,
2,3)、これらの画素が3行×3列のマトリクス状に
配列されている。これらの画素は、垂直走査回路VSR
により行ごとに選択して制御され、垂直読出し線LVj
に信号を出力する。また、Hjは各垂直読出し線LVj
ごとに設けられた水平読出し回路であり、水平走査回路
HSRにより列方向に選択して制御され、各垂直読出し
線LVjの出力を順次時系列的に水平読出し線HLに出
力する。水平読出し線HLに出力された読出し電流出力
信号は後に説明する電流・電圧変換回路IVCにより電
圧信号に変換され出力端子Voutから出力される。
【0033】各画素Pijは、光電変換素子であるフォ
トダイオードDij、例えば接合型FETからなる増幅
素子QAij、前記フォトダイオードDijの電荷を増
幅素子QAijのゲートに転送するMOSFETからな
る転送素子QTij、増幅素子QAijのゲート電極を
プリセットするためのMOSFETからなるスイッチ素
子SPijで構成されている。
【0034】各フォトダイオードDijのカソードは電
源VDD1に接続され、アノードは転送素子QTijの
ソースに接続されている。転送素子QTijのドレイン
は増幅素子QAijのゲートおよびプリセット用スイッ
チ素子SPijのソースに接続されている。増幅素子Q
Aijのドレインは電源VDD1接続され、ソースはそ
れぞれの列の垂直読出し線LVjに接続されている。転
送素子QTijのゲートは各行の転送制御ラインから転
送制御信号φTiを受ける。さらに、各プリセット用ス
イッチ素子SPijのドレインは各行のプリセット信号
線からプリセット信号φDiを受ける。
【0035】また、図1において、LVjは前述のよう
にj列目の垂直読出し線であり(j=1,2,3)であ
り、QRSTVjは該垂直読出し線LVjのリセットを
行うためのMOSFETからなるスイッチ素子である。
各列のスイッチ素子QRSTVjのゲートは共通に接続
されリセット制御信号φRSTVが供給できるように構
成されている。各垂直読出し線LVjと低レベル側の電
源VSSとの間には選択された増幅素子QAijの負荷
となる第1の定電流源CSVjが接続されている。従っ
て、以下に説明する垂直走査回路VSRで選択された画
素の増幅素子QAijはソースフォロワとして動作す
る。
【0036】VSRは垂直走査回路であり、選択画素の
転送素子QTijを選択行ごとに駆動する転送駆動信号
φTi、および各画素のプリセット素子SPijを通じ
て選択画素の増幅素子QAijをプリセットするための
信号φDiを各行ごとに出力する。なお、すべてのプリ
セット用スイッチ素子SPijのゲートには後に説明す
るプリセット制御信号φPGが供給される。
【0037】また、HSRは水平走査回路であり、各列
ごとに順次水平走査信号φHjを出力して水平読出し回
路Hjの水平読出しスイッチ素子SHjのゲートに供給
し、水平読出し回路Hjの出力を順次水平読出し線HL
に接続する働きをなす。
【0038】次に、Hjはj列目の水平読出し回路であ
り、各列ごとに設けられ、それぞれ例えばMOSFET
からなる電圧電流変換素子QHj、該電圧電流変換素子
QHjの入力電極、例えばゲート、と出力電極、例えば
ドレイン、とを短絡するスイッチ素子SBjと、電圧電
流変換素子QHjのドレインと水平読出し線HLとの間
に接続された水平読出しスイッチSHjを備えている。
電圧電流変換素子QHjのソースは接地されている。ま
た、スイッチ素子SBjは制御信号φSHによって制御
される。水平読出しスイッチ素子SHjのゲートには水
平走査回路HSRからの水平走査信号φHjが接続され
ている。
【0039】さらに、前記電圧電流変換素子QHjのド
レインと電源電圧VDD2との間には定電流回路を構成
する、例えばMOSトランジスタのような定電流素子Q
Bjが接続されている。該定電流素子QBjのゲートは
全ての列に共通に基準電圧VREF2が印加され、ソー
スは共通に前述のように電源電圧VDD2が印加され
る。
【0040】さらに、垂直読出し線LVjと各水平読出
し回路Hjの電圧電流変換素子QHjの入力すなわちゲ
ートとの間には結合容量CCjと転送スイッチSTjが
接続されている。すなわち、転送スイッチSTjのドレ
インはそれぞれ対応する水平読出し線LVjに接続さ
れ、ソースはそれぞれ対応する結合容量CCjの一方の
端子に接続されている。結合容量CCjの他方の端子は
電圧電流変換素子QHjのゲートに接続されている。さ
らに、各転送スイッチSTjのソース端子、すなわち転
送スイッチ素子STjと結合容量CCjとの接続点とグ
ランド間にはそれぞれ第2の蓄積容量CTjが接続され
ている。各転送スイッチSTjのゲートは共通に接続さ
れ、転送制御信号φTが供給できるよう構成されてい
る。
【0041】さらに、水平読出し線HLに接続された電
流・電圧変換回路IVCは、後に詳細に説明するよう
に、前記水平読出し回路Hjの電圧電流変換素子QHj
の電圧・電流伝達特性を補償し、該電圧電流変換素子Q
Hjの電圧・電流伝達特性の非直線性を低減する電流・
電圧伝達特性を有している。
【0042】以上のような構成を有する固体撮像装置の
動作を説明する。ここで各画素はすでに図示しない被写
体などからの光信号に応じた電荷を蓄積しており、垂直
走査回路VSRによって第1行目より順次選択して読出
しを行うものとする。
【0043】まず、第1行目の画素P1jの読出しを行
う。すなわち、まず水平帰線期間において、プリセット
制御信号φPGをローレベルにして全画素のプリセット
用スイッチ素子SPijをオンにした状態で、垂直走査
回路VSRから選択された画素、すなわち第1行目の画
素に対してプリセット信号φD1を印加する。プリセッ
ト信号φD1の電圧は、増幅素子QA1jがオンになる
電圧VPDHとする。
【0044】なお、この時非選択画素、すなわち第2行
目および第3行目の画素P2j,P3jのプリセットス
イッチ素子SP2j,SP3jに加えられるプリセット
信号φD2,φD3は各画素の増幅素子QA2j,QA
3jが深くバイアスされてカットオフするような電圧V
PDLにする。このようにすると、選択された画素、こ
の場合はP1j、のみの増幅素子QA1jのみがオンに
なり、そのゲート電圧がVPDHであるから、該増幅素
子QAijは入力電圧をVPDHとし、定電流源CSV
jを負荷とするソースフロアとして動作し出力電圧を発
生して各垂直読出し線LVjに供給する。
【0045】なお、この時各増幅素子QA11〜QA1
3のゲート電圧は等しいから、もし各増幅素子QA11
〜QA13の特性が完全に同じならばそれらの出力電圧
も等しくなるはずであるが、実際には各増幅素子のばら
つきにより、出力電圧は若干異なる電圧となる。これが
いわゆる固定パターン雑音である。このような固定パタ
ーン雑音を含めた各画素の増幅素子QAijの出力電圧
を暗電圧VDijとする。
【0046】また、水平帰線期間中に転送スイッチST
1〜ST3もオンとされ、選択行の画素の読出し出力電
圧をそれぞれの列の第2の蓄積容量CT1〜CT3に蓄
積した後は、転送制御信号φTによって垂直読出し線す
なわち画素と水平読出し回路とを分離する。各転送スイ
ッチST1〜ST3をカットオフした後、水平読出し期
間中は第2の蓄積容量CT1〜CT3に蓄積された電圧
を各垂直読出し線の電圧として読み出す。
【0047】このようにした目的の1つは画素部の増幅
素子QAijのゲート暗電流によるシェーディングの防
止である。図1の構成では、水平読出しは例えば図の左
端から右端まで順に走査を行うので、左端の画素は水平
読出し期間の始め、すなわち信号電荷を増幅素子QAi
jのゲートに転送した直後に読み出されるのに対して右
端の画素は最後すなわち信号電荷を増幅素子QAijの
ゲートに転送後しばらくおいて読み出されるのでその間
の増幅素子のゲート電流が蓄積加算されて読み出され
る。この現象をゲート暗電流シェーディングと称する。
このゲート暗電流シェーディングは微小であり、通常の
用途ではあまり問題にならないが、例えば周囲温度が高
い場合にはゲート電流が増加するので好ましいことでは
ない。
【0048】このため、各画素のフォトダイオードDi
jの信号電荷を増幅素子QAijに転送した直後に、選
択行の全画素の信号をオンとなった転送スイッチ素子S
Tjを介して第2の蓄積容量CTjに蓄積し、その後に
転送スイッチSTjをカットオフするよう構成した。す
なわち、転送スイッチ素子STjを転送制御信号φT2
より水平帰線期間中はオンにし、水平読出し期間中はオ
フにすればよい。このようにすると、水平読出し期間に
は、画素部を切り離して第2の蓄積容量CTjに充電し
た電荷を順次読み出すので前記のゲート暗電流シェーデ
ィング問題は避けられる。
【0049】このような構成により、プリセット制御信
号φPGにより画素部のプリセット素子SPijを再度
オンにして、プリセット信号φDjをVPDL、すなわ
ち画素部の増幅素子QAijがオフになる電圧、として
画素部の増幅素子QAijをカットオフさせることがで
きる。これにより、水平読出し期間中は画素部に流れる
電流もなくすることができるので、さらに消費電力を低
減できる。
【0050】この場合、画素の暗出力を読み出すため
に、まず制御信号φSHにより各水平読出し回路のスイ
ッチ素子SBjをオンとして、電圧電流変換素子QHj
のゲートとドレイン間を短絡する。この状態で、前記第
2の蓄積容量CTjに蓄積された画素の暗出力を読み出
すと、電圧電流変換素子QHjに流れる電流は定電流素
子QBjで構成される定電流回路に流れる電流に等しく
ならざるを得ない。したがって、電圧電流変換素子QH
jのゲート電極は、該電圧電流変換素子QHjに流れる
電流が前記定電流回路の定電流になるように自動的にバ
イアスされる。
【0051】一方、このとき前記第2の蓄積容量CTj
の電圧は、暗電圧であるから、結合容量CCjの前記第
2の蓄積容量CTjに接続された端子の電圧も暗電圧と
なる。また、電圧電流変換素子QHjのゲート電圧は、
前述のように自動的に定まったバイアス電圧に等しくな
り、この状態で制御信号φSHによりスイッチ素子SB
jをオフにしても電圧電流変換素子QHjに流れる電流
は変化しない。すなわち、暗出力が結合容量CCjにサ
ンプルおよびホールドされたことになる。
【0052】このようにして暗出力がサンプルおよびホ
ールドされた状態で、画素部の増幅素子QAijに信号
を転送し信号読出しを行なうと前述のように第2の蓄積
容量CTjの電圧は信号成分だけ変化する。このときに
は、サンプル・ホールドスイッチ素子SBjはオフにな
っており、この変化分は電圧電流変換素子QHjの入力
に伝達される。この結果、電圧電流変換素子に流れる電
流も信号成分だけ変化しようとするが、電圧電流変換素
子の負荷である定電流素子QBjからは前記定電流しか
流れない。すなわち、電圧電流変換素子QHjには前記
定電流のみが流れて飽和した状態となる。以上の動作は
水平帰線期間内に行う。
【0053】このような状態では、前記電圧電流変換素
子QHjは、前記定電流と信号成分の電流の和の電流を
流そうとするが、負荷となっている定電流素子QBjは
定電流IRしか流さないので、電圧電流変換素子QHj
は飽和している。従って、水平読出し期間中に水平走査
回路HSRを動作させて水平読出しスイッチSHjをオ
ンにすると、不足分の信号電流成分が水平読出し線HL
から電圧電流変換素子QHjへと流れ込むようになる。
すなわち、水平読出し線HLには固定パターン雑音の除
去された信号電流が得られることになる。
【0054】以上のようにして水平読出し線HLにおい
て得られる読出し信号電流は、電流電圧変換回路IVC
によって電圧信号に変換されて出力端子Voutから電
圧信号として出力される。この場合、電流・電圧変換回
路IVCの電流・電圧伝達特性は、前述のように電圧電
流変換素子QHjの電圧・電流変換特性を補償して非直
線性を低減するよう構成されているから、出力端子Vo
utから出力される読出し電圧信号は、前記各画素の出
力電圧に対し良好な直線性を有することとなり、高忠実
度かつ高品質の読出し信号が得られる。
【0055】次に、図2を参照して、このような電流・
電圧変換回路IVCによる直線性の改善動作につきやや
詳細に説明する。図2は、図1の固体撮像装置における
水平読出し回路の1つHjから電流・電圧変換回路IV
Cに至る部分の構成を示す。図2において図1と同じ部
分は同じ参照記号で示されている。図2における入力端
子Vinは図1の水平読出し回路Hjにおける転送スイ
ッチSTjのソース端子に対応している。また、図1に
おける定電流素子QBjは図2では定電流IHjを流す
ものとして示されている。
【0056】電流・電圧変換回路IVCは、水平読出し
線HLとグランド間に接続された定電流IH0を流す定
電流回路QCと、演算増幅器のような増幅器AMPと、
MOSFETなどで構成される帰還素子QH0を備えて
いる。帰還素子QH0のソースは増幅器AMPの反転入
力端子に接続され、該反転入力端子は水平読出し線HL
にも接続されている。帰還素子QH0のゲートとドレイ
ンは一緒に接続されて増幅器AMPの出力端子に接続さ
れている。増幅器AMPの非反転入力端子は基準電圧V
refに接続されている。増幅器AMPの出力端子は一
例として2系統に分かれて出力されるものとして示され
ており、一方は合成信号が出力されるVout(直接読
出し)端子につながり、他方は容量CLおよびスイッチ
素子QLからなるクランプ回路を介して信号成分のみが
出力されるVout(差分読出し)端子につながってい
る。
【0057】図2の電流・電圧変換回路IVCにおい
て、定電流源QCの電流IH0は前記水平読出し回路の
定電流源QBjの電流と等しく設定されている。また、
帰還素子QH0は水平読出し回路Hjの電圧・電流変換
素子QHjと同じ特性を有するものが使用されている。
なお、全く同じ特性のものは実現が困難であるから、実
際上はばらつきの小さい同一半導体チップ内の素子を利
用することになる。
【0058】図2の回路においては、読出し動作は次の
ように行われる。すなわち、暗出力の読出しに際して
は、スイッチ素子SBjをオンとして、入力端子Vin
から電圧・電流変換素子QHjへと暗出力をサンプリン
グする。これによって、結合容量CCjに暗出力がサン
プルおよびホールドされる。この時電圧・電流変換素子
QHjのドレイン電流は電流源QBjの電流IHjに等
しくなる。
【0059】次に、スイッチ素子SBjをオフとし、入
力端子Vinから信号電圧、すなわち暗出力と信号出力
との和、を読出し電圧・電流変換素子QHjに供給す
る。これによって該電圧・電流変換素子QHjのドレイ
ン電流は信号成分だけ増える。従って、この時水平読出
しスイッチSHjをオンにすると水平読出し線HLに信
号成分だけを読み出すことができる。
【0060】このようにして水平読出しラインHLに読
み出された電流は電流・電圧変換回路IVCによって対
応する電圧に変換される。この場合、前述のように電流
・電圧変換回路の定電流源QCの電流IH0は定電流素
子QBjの電流IHjに等しい。また、帰還素子QH0
の特性は電圧・電流変換素子QHjのものと等しくなっ
ている。従って、水平読出しスイッチSHjをオンにし
た時に帰還素子QH0に流れる電流は電圧・電流変換素
子QHjに流れる電流と等しくなる。すなわち、電圧・
電流変換素子QHjのソース−ドレイン電圧は帰還素子
QH0のソース−ドレイン電圧と等しくなる。従って、
電圧・電流変換素子QHjにおいて電圧・電流変換特性
がリニアでなくても、再び電流・電圧変換回路IVCに
よって電圧に変換することにより増幅器AMPの出力端
子に得られる出力電圧は画素からの信号電圧に対しリニ
アな関係を有することになる。
【0061】また、前記増幅器AMPの出力端子あるい
は前記出力端子Vout(直接読出し)に得られる出力
電圧の無信号出力によるオフセットを除くため、増幅器
AMPの出力端子には前述のクランプ回路が接続されて
いる。このクランプ回路は、1水平ライン分の読出しを
行う前に、水平読出しスイッチSHjを全てオフにした
状態の時の増幅器AMPの出力を、無信号出力として該
クランプ回路によってクランプする、すなわちスイッチ
素子QLをオンとした状態で読み出す。この時、帰還素
子QH0のソース電圧は、増幅器AMPのイマジナリー
・ショートにより基準電圧Vrefに等しくなる。帰還
素子QH0のゲート−ソース間電圧は、帰還素子QH0
にバイアス電流IH0が流れる電圧Vbである。従っ
て、この時の出力電圧、すなわち無信号出力電圧Vou
t0は、基準電圧Vrefに該電圧Vbが加算されたも
のとなり、以下のように表わされる。
【数3】Vout0=Vref+Vb
【0062】このような無信号出力電圧Vout0が前
記クランプ回路によってクランプされた後に、スイッチ
素子QLをオフとして、画素部から信号成分の読出しを
行うと、前記電圧・電流変換素子QHjのゲート電圧
は、信号成分だけ変化する。この画素部の信号電圧の読
出しは1水平ライン分が同時に読み出され、垂直読出し
と称することもできる。
【0063】増幅器AMPの帰還ループに接続された帰
還素子QH0に流れる電流は前述のように電圧・電流変
換素子QHjに流れる電流に等しいから、帰還素子QH
0のゲート電圧の変化分は前記電圧・電流変換素子QH
jのゲート電圧の変化分に等しくなり、すなわち信号電
圧成分に等しくなる。すなわち、増幅器AMPの出力端
子に信号電圧成分に等しい電圧の変化が生じる。従っ
て、前記無信号出力電圧にクランプされたクランプ回路
より出力を取り出すと、無信号出力電圧Vout0が除
去された信号成分だけの出力が得られる。このように、
クランプ回路はサンプル・ホールド回路の一種であり、
したがって2つのサンプル・ホールド回路を使用して差
をとるようにしてもよい。
【0064】なお、図3は、図2の回路における電流・
電圧変換回路IVCと同等の電流・電圧変換回路IVC
をより具体的な構成で示すものである。図3に示される
電流・電圧変換回路IVCは図2のものと同様の帰還素
子QH0および定電流源QCを備えている。また、前記
増幅器AMPの部分に対応するものとして、MOSトラ
ンジスタQX1〜QX5および負荷抵抗RX0からなる
回路が使用されている。トランジスタQX1および抵抗
RX0が反転増幅回路を構成している。トランジスタQ
X2およびQX3からなる回路、およびトランジスタQ
X4およびQX5からなる回路はそれぞれソースフォロ
ア回路を構成しトランジスタQX1のドレインの信号に
対するバッファ増幅器として機能する。
【0065】図3の回路においても、帰還素子QH0は
電圧・電流変換素子QHjと同じ特性を有するものが使
用され、定電流源QCの電流は定電流源QBjの電流と
等しく設定される。従って、図3の回路の動作は図2に
関して前に述べたものと同様に行われる。
【0066】次に図4は、図1の固体撮像装置にさら
に、消費電力を低減するために、各水平読出し回路Hj
に省電力スイッチ素子SAjを設けたものである。省電
力スイッチ素子SAjはソースが電圧・電流変換素子Q
Hjのドレインに接続され、ドレインが定電流素子QB
jのドレインに接続されている。また、省電力スイッチ
素子SAjのゲートには水平走査回路HSRから省電力
信号φHAjが供給される。その他の部分は図1の装置
と同じ構成を有し、同一部分は同一参照符号で示されて
いる。
【0067】このような省電力スイッチ素子SAjを備
えた固体撮像装置については、本願出願人の特許出願で
ある特願平8−129164号に開示されている。従っ
て、ここでは省電力スイッチ素子SAjの動作について
は簡単に説明するにとどめる。
【0068】省電力スイッチ素子SAjは暗出力をサン
プルおよびホールドする時と、水平読出し期間において
画素の信号が読み出される時、もしくはその数画素前か
らオン状態にすることにより、水平読出し回路に絶えず
電流が流れるのを防止して装置の消費電力の低減を行う
ことができるようにするものである。
【0069】図4の固体撮像装置のその他の部分の動作
は、前記図1の固体撮像装置について説明したものと同
じであり、図1の場合と同様に、電流・電圧変換回路I
VCを用いることによって出力端子Voutに得られる
出力電圧の直線性を改善することができる。
【0070】図5は、図4の固体撮像装置における水平
読出し回路Hjから電流・電圧変換回路IVCに至る部
分の詳細な回路構成を示す。図5の回路は、電圧・電流
変換素子QHjのドレインと定電流源QBjとの間の回
路に前述の省電力スイッチ素子SAjが接続されている
ことを除けば、図3の回路と同じ構成を有する。従っ
て、同一部分は同一参照符号で示されている。
【0071】図6は、本発明の別の実施形態に係わる固
体撮像装置の構成を示す。図6の固体撮像装置では、前
記図1の固体撮像装置から水平読出し回路Hjの構成が
やや簡略化されている。すなわち、図6の装置における
水平読出し回路Hjでは、前記図1の装置における水平
読出し回路Hjの第2の蓄積容量CTjおよび転送スイ
ッチSTjが省略され、垂直読出し線LVjが結合容量
CCjを介して直接電圧・電流変換素子QHjのゲート
に接続されている。
【0072】図6の固体撮像装置においては、図1の場
合と同様に、画素からの暗出力の読出しによって、各水
平読出し回路Hjの結合容量CCjを暗電圧に充電す
る。その後、1水平ライン毎に画素から信号出力を読出
し各結合容量CCjを介して電圧・電流変換素子QHj
に加える。この時水平読出しスイッチSHjをオンにす
ると、前述と同様に水平読出しラインHLには暗出力が
除かれた信号電流が流れる。この信号電流が電流・電圧
変換回路IVCによって電圧信号に変換されて出力端子
Voutから出力される。この場合、電流・電圧変換回
路IVCは水平読出し回路Hjの電圧・電流変換素子Q
Hjの非直線性を補償するような特性となっているか
ら、出力端子Voutに得られる信号は非直線性が除去
された信号となる。
【0073】図7は本発明のさらに別の実施形態に係わ
る固体撮像装置の構成を示す。図7の固体撮像装置は、
図6の固体撮像装置にさらに前記図4で説明した省電力
スイッチ素子SAjを加えたものである。省電力スイッ
チ素子SAjは、図4の場合と同様に、暗出力を読み出
す時と、画素からの信号を読み出す時、および必要に応
じてこれらの直前の数画素分の読出し時間の間のみ活性
化させて、水平読出し回路Hjに無駄な電流が流れるの
を防止し装置の消費電力の低減を図るものである。図7
の装置においても、水平読出し線HLに電流・電圧変換
回路IVCを設け、電流信号の非直線性を補償するよう
構成したから、出力電圧として直線性の良好な信号が得
られる。
【0074】なお、以上のような電流・電圧変換回路を
設けて読出し電流信号の非直線性を補償することは、上
に示したもの以外の構成を有する固体撮像装置にも適用
できる。例えば、本願出願人の出願に係わる前記特願平
8−129164号の図1、図3、図4および図5に示
された構成を有する固体撮像装置においても、読出し信
号電流の非直線性を補償するため水平読出しラインに上
述のような電流・電圧変換回路を接続することができ
る。この場合は、各水平読出し回路の電圧・電流変換素
子QHjのソースとグランド間に接続された抵抗は必ず
しも必要ではなくなる。
【0075】図8は、以上のような固体撮像装置の水平
走査回路HSR及び垂直走査回路VSRの一方または双
方を構成するために使用可能なダイナミックシフトレジ
スタの構成を示す。図8のダイナミックシフトレジスタ
は、本願出願人の出願に係わる特開平8−172581
号に示されたもので、ダイナミックシフトレジスタであ
りながら、全回路段を瞬時にリセットあるいはプリセッ
トすることができるものである。従って、このようなダ
イナミックシフトレジスタを水平走査回路HSRおよび
垂直走査回路VSRとして使用することにより、たとえ
ダイナミックシフトレジスタが必要な擬似動作を行って
いる場合であっても、所望の時間に直ちに全画素のリセ
ットなどを行い撮影状態に入ることができるようにする
ものである。
【0076】また、図8のダイナミックシフトレジスタ
はCMOSプロセスを使用して作成され、クロックパル
スによって順次活性化されるいわゆるクロックドインバ
ータを使用した例を示している。
【0077】図8のダイナミックシフトレジスタにおい
ては、正の電源電圧VDDと負の電源電圧VSSとの間
に直列接続された2個のPMOSトランジスタP1およ
びP2と2個のNMOSトランジスタN2およびN1と
によって1段のクロックドインバータを構成している。
PMOSトランジスタP3,P4およびNMOSトラン
ジスタN4,N3が2段目のクロックドインバータを構
成し、PMOSトランジスタP5,P6と2個のNMO
SトランジスタN6,N5とが3段目のクロックドイン
バータを構成し、2個のPMOSトランジスタP7,P
8と2個のNMOSトランジスタN8とN7とが4段目
のクロックドインバータを構成し、以下同様である。
【0078】各回路段のクロックドインバータにおいて
中央に位置するPMOSトランジスタとNMOSトラン
ジスタ、例えば1段目ではP2とN2、2段目ではP4
とN4、3段目ではP6とN6、4段目ではP8とN
8、はそれぞれCMOSインバータを構成している。各
CMOSインバータと電源VDDおよびVSSとの間に
接続されたトランジスタはこれらのCMOSインバータ
を活性化させるための制御用トランジスタである。
【0079】これらの制御用トランジスタのうちPMO
SトランジスタP1,P5,…のゲートは内部クロック
信号線CP1に接続され、PMOSトランジスタP3,
P7,…のゲートは内部クロック信号線CP2に接続さ
れている。また、他の導電形の制御用トランジスタ、す
なわちNMOSトランジスタN1,N5,…のゲートは
内部クロック信号線CN1に接続され、NMOSトラン
ジスタN3,N7,…のゲートは他の内部クロック信号
線CN2に接続されている。
【0080】また、1段目のCMOSインバータを構成
する各トランジスタP2およびN2のゲートにはスター
トパルスφSTが供給される。1段目のCMOSインバ
ータの出力は2段目のCMOSインバータの入力、すな
わちトランジスタP4およびトランジスタN4のゲート
に接続され、2段目のCMOSインバータの出力は3段
目のCMOSインバータの出力に接続され、3段目のC
MOSインバータの出力は4段目のCMOSインバータ
の入力に順次接続されている。
【0081】図8のダイナミックシフトレジスタはさら
に、同時活性化回路を構成するインバータINV2、O
RゲートOR1,OR2を備え、さらに2個のインバー
タINV3,INV4を備えている。ORゲートOR1
およびOR2のそれぞれの一方の入力には初期化パルス
φINTが供給される。ORゲートOR1の他方の入力
はクロックパルスφCKが供給され、他のORゲートO
R2の他方の入力はクロックパルスφCKをインバータ
INV2で反転した信号が供給される。ORゲートOR
1の出力は前記内部クロック信号線CN2に接続され、
かつインバータINV4を介して内部クロック信号線C
P2に接続されている。ORゲートOR2の出力は内部
クロック信号線CN1に接続され、かつインバータIN
V3を介して内部クロック信号線CP1に接続されてい
る。
【0082】以上のような構成を有するダイナミックシ
フトレジスタにおいては、初期化パルスφINTがロー
(L)レベルの場合はORゲートOR1の出力にはクロ
ックパルスφCKが発生し、ORゲートOR2の出力に
はクロックパルスφCKを反転したクロックパルスが供
給される。したがって、クロックパルスφCKがハイ
(H)レベルのときは、内部クロック信号線CN2がH
レベル、内部クロック信号線CP2がLレベルとなり、
トランジスタP3,P7,…およびN3,N7,…がオ
ンとなる。これに対し、クロック信号φCKがLレベル
の場合は、ORゲートOR2の出力がHレベルとなりト
ランジスタP1,P5,…およびN1,N5,…がオン
となる。したがって、クロック信号φCKによって各回
路段の第1のインバータと第2のインバータとが交互に
活性化され、前記図5の回路と同様の動作が行なわれ、
スタートパルスφSTが順次後続の回路段へとシフトさ
れる。
【0083】これに対し、初期化パルスφINTをHレ
ベルにすると、クロックパルスφCKのレベル如何にか
かわらず、ORゲートOR1およびOR2の出力は共に
Hレベルとなる。したがって、内部クロック信号線CN
1,CN2は共にHレベルとなり、内部クロック信号線
CP1,CP2は共にLレベルとなる。このため、全て
のクロックドインバータの制御用トランジスタP1,P
3,P5,P7,…およびN1,N3,N5,N7,…
が同時にオンとなる。すなわち、全てのクロックドイン
バータが同時に活性化される。
【0084】これによって、クロックパルスφCKとは
無関係に入力信号φSTが各インバータで反転されて後
速度で後段の回路に伝達される。したがってスタートパ
ルスφSTをLレベルにすれば、全ての回路段の出力S
1,S2,…も全てLレベルとなり、スタートパルスφ
STをHレベルとすれば全ての回路段の出力S1,S
2,…はHレベルとなる。すなわち、ほぼ瞬時的に全回
路段あるいは所望の回路段までの出力をセットあるいは
プリセットすることができる。また、回路は全て活性状
態にあるから、リセットまたはプリセット状態を安定し
て長時間継続することも可能である。なお、通常の固体
撮像装置に使用されるクロックドインバータの遅延時間
は、通常数ナノ秒以下であり、仮にクロックドインバー
タが1000段あったとしても入力段から最終段まで数
マイクロ秒以下でデータの伝達が可能であり、ほぼ瞬時
に各回路段のリセットあるいはプリセットを行なうこと
ができる。
【0085】なお、図8のダイナミックシフトレジスタ
を例えば図1の各固体撮像装置における水平走査回路H
SRに使用するためには、各回路段の出力S1,S2,
…をそれぞれ信号φH1,φH2,…として各水平読出
し回路H1,H2,…の水平読出しスイッチSH1,S
H2,…のゲートに供給すれば良い。また、垂直走査回
路VSRに使用するためには、図8のダイナミックシフ
トレジスタの各回路段の出力S1,S2,…から、図示
しないタイミングパルス生成回路を使用して互いに時間
的にずれたプリセット信号φD1および転送パルスφT
1、リセット信号φD2,転送パルスφT2、…などを
作成すれば良い。この場合のタイミングパルス生成回路
は、例えばゲート回路および遅延回路などを使用して構
成できる。
【0086】図8のダイナミックシフトレジスタを使用
した固体撮像装置では、例えばスチルビデオカメラなど
においては、シャッタを押す前には固体撮像装置のダイ
ナミックシフトレジスタは擬似動作をさせておく、すな
わち走査はするが出力信号は使用しない状態としてお
く。そして、シャッタが押されたら、垂直走査回路VS
Rのダイナミックシフトレジスタに一定期間初期化パル
スφINTVを加え、同時にスタートパルスφSTVを
Hレベルにすると、擬似動作中の垂直走査回路VSRの
シフトレジスタの全段が強制的にプリセット状態になっ
て全画素が選択状態になり全画素の電荷がリセットでき
る。
【0087】次に、垂直スタートパルスφSTVをLレ
ベルにして垂直走査回路VSRをリセット状態とし、か
つ水平走査回路HSRにも初期化パルスφINTHを加
えかつ水平スタートパルスφSTHをLレベルにして水
平走査回路HSRをリセット状態にした後に、正常動作
に戻って各シフトレジスタのシフト動作を開始する。こ
のとき各画素は画像情報の蓄積を開始しており、所定の
露光時間の経過後再度初期化パルスφINTV,φIN
THをHレベル、垂直スタートパルスφSTVと水平ス
タートパルスφSTHをLレベルにして各シフトレジス
タを強制リセットした後に通常の動作に戻って読出し動
作を開始すると、所定の時間露光された映像信号を得る
ことができる。
【0088】図9は、垂直走査回路VSRおよび水平走
査回路HSRとして使用できる他のダイナミックシフト
レジスタの概略の構成を示す。図9のダイナミックシフ
トレジスタは、各回路段ごとに2個のCMOSインバー
タを備えている。すなわち、第1の回路段はPMOSト
ランジスタP11とNMOSトランジスタN11からな
る第1のCMOSインバータと、PMOSトランジスタ
P12およびNMOSトランジスタN12からなる第2
のCMOSインバータとを有している。第2の回路段
は、PMOSトランジスタP13およびNMOSトラン
ジスタN13からなる第1のCMOSインバータと、P
MOSトランジスタP14およびNMOSトランジスタ
N14からなる第2のCMOSインバータとを備えてお
り、以下同様である。各インバータは伝達ゲートを介し
て順次縦続接続されている。すなわち、トランジスタP
11およびN11からなるインバータの出力は第1の伝
達ゲートT1を介してトランジスタP12およびN12
からなるインバータの入力に接続されており、トランジ
スタP12,N12からなるインバータの出力は第2の
伝達ゲートT2を介してトランジスタP13,N13か
らなるインバータの入力に接続されており、トランジス
タP13,N13からなるインバータの出力は第3の伝
達ゲートT3を介してトランジスタP14,N14から
なるインバータの入力に接続され、以下同様である。
【0089】伝達ゲートT1,T3,…のPMOSトラ
ンジスタ側のゲートは内部クロック信号線CP1に接続
され、NMOSトランジスタのゲートは内部クロック信
号線CN1に接続されている。また、伝達ゲートT2,
T4,…のPMOSトランジスタのゲートは内部クロッ
ク線CP2に接続され、NMOSトランジスタのゲート
は内部クロック信号線CN2に接続されている。
【0090】図9のダイナミックシフトレジスタは、図
8のものと同様に、インバータINV2、ORゲートO
R1,OR2からなる同時活性化回路を備えており、ま
たORゲートOR1,OR2の出力をそれぞれ反転して
内部クロック信号線CP2,CP1に供給するインバー
タINV4,INV3を備えている。ORゲートOR
1,OR2の出力はまた内部クロック信号線CN2,C
N1に接続されている。
【0091】図9のダイナミックシフトレジスタにおい
ては、初期化パルスφINTがLレベルの場合には、O
RゲートOR1およびOR2の出力はそれぞれクロック
パルスφCKおよび該クロックパルスφCKを反転した
反転クロックパルスが出力される。これらのクロックパ
ルスφCKおよびその反転クロックパルスがそれぞれ内
部クロック信号線CN2およびCN1に供給される。ま
た、ORゲートOR1,OR2からそれぞれ出力される
クロックパルスφCKおよびその反転クロックパルスが
それぞれさらにインバータINV4,INV3によって
反転されてそれぞれ内部クロック信号線CP2,CP1
に供給される。すなわち内部クロック信号線CP2には
クロック信号φCKを反転したクロックパルスが、内部
クロック信号線CP1にはクロックパルスφCKが供給
される。
【0092】したがって、クロックパルスφCKがHレ
ベルの場合は、伝達ゲートT2,T4,…が導通し、ク
ロックパルスφCKがLレベルの場合は伝達ゲートT
1,T3,…が導通する。すなわちクロック信号φCK
によって伝達ゲートT1,T2,T3,T4,…が交互
に導通、非導通とされる。これによって、スタートパル
スφSTが、周知のごとく、順次後続の回路段へと伝達
されシフト動作が行なわれる。
【0093】これに対し、初期化パルスφINTがHレ
ベルの場合は、ORゲートOR1,OR2の出力は共
に、クロックパルスφCKのレベルにかかわらず、Hレ
ベルとなる。このため、内部クロック信号線CN1,C
N2は共にHレベル、内部クロック信号線CP1,CP
2は共にLレベルとなり、全ての伝達ゲートT1,T
2,T3,T4,…が導通する。すなわち、全ての回路
段のインバータが直接縦続接続されることになる。した
がって、スタートパルスφSTが順次反転されながら各
インバータによって直接伝達される。したがって、図9
の回路においても各回路段を瞬時にリセットあるいはプ
リセットすることが可能になる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光電変
換画素からの信号を電流信号として水平読出し線などに
読み出す電流モード読出し型の光電変換素子および固体
撮像装置において、水平読出し線の信号電流を電圧信号
に変換する電流・電圧変換回路を設け、かつ該電流・電
圧変換回路の特性を前記読出し信号電流の非直線性を補
償する特性としたから、電流モード読出し型の構成の特
徴である高速動作を可能にしながら読出し信号の直線性
を改善することができる。従って、被写体の画像光に対
して高い忠実度を有する読出し信号を得ることができ、
高忠実度かつ高品質の撮像を行うことが可能になる。
【0095】また、上述のような光電変換素子および固
体撮像装置において、水平読出し回路の電圧・電流変換
回路を必要な時にのみ活性化させる省電力スイッチを設
けることができ、この場合は上述のような利点と合わせ
て装置の消費電力の低減を図ることが可能になる。
【0096】さらに、上述のような固体撮像装置におい
て、水平走査回路および垂直走査回路として初期リセッ
トまたはプリセット可能なダイナミックシフトレジスタ
を使用することにより、簡単な回路構成によって所望の
時間に強制的に瞬時に画素のリセットを行い、必要な時
に直ちに撮影状態に入ることができるようにすることが
できる。従って、上述の利点とともに、固体撮像装置を
使用したカメラの操作性を改善することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる固体撮像装置
の概略の構成を示す電気回路図である。
【図2】図1の固体撮像装置における水平読出し回路お
よび電流・電圧変換回路の構成を示す電気回路図であ
る。
【図3】図1の固体撮像装置における水平読出し回路お
よび電流・電圧変換回路の構成をさらに詳細に示す電気
回路図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係わる固体撮像装置の
概略の構成を示す電気回路図である。
【図5】図5の固体撮像装置における水平読出し回路お
よび電流・電圧変換回路の詳細な構成を示す電気回路図
である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係わる固体撮像
装置の概略の構成を示す電気回路図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に変わる固体撮像
装置の概略の構成を示す電気回路図である。
【図8】本発明に係わる固体撮像装置に使用可能なダイ
ナミックシフトレジスタの構成を示す電気回路図であ
る。
【図9】本発明に係わる固体撮像装置に使用可能な他の
ダイナミックシフトレジスタの構成を示す電気回路図で
ある。
【符号の説明】
Pij 画素 Dij フォトダイオード QTij 転送スイッチ素子 QAij 画素部増幅素子 SPij プリセットスイッチ素子 VSR 垂直走査回路 HSR 水平走査回路 QRSTVj リセット用スイッチ素子 CSVj 定電流源 Hj 水平読出し回路 QHj 電圧電流変換素子 SAj 省電力スイッチ SHj 水平読出しスイッチ素子 QSj 電流サンプル・ホールド用増幅素子 CSj 電流サンプル・ホールド用蓄積容量 SSj 電流サンプル・ホールド用スイッチ素子 CTj 分離用蓄積容量 STj 転送スイッチ素子 CCj 結合容量 SRj 参照用スイッチ素子 SBj 短絡用スッチ素子 HL 水平読出し線 IVC 電流・電圧変換回路 QC 定電流源 QH0 帰還素子 AMP 増幅器 QX1,QX2,…,QX5 MOSトランジスタ RX0 負荷抵抗 P1,P2,P3,P4,…,P8,P11,P12,
P13,P14 PMOSトランジスタ N1,N2,N3,…,N8,N11,N12,N1
3,N14 NMOSトランジスタ INV1,INV2,INV3,INV4 インバータ OR1,OR2 ORゲート

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号を電気信号に変換しかつ増幅して
    電圧信号として出力する光電変換手段と、 所定の電圧・電流変換特性を有し前記光電変換手段から
    出力された電圧信号を電流信号に変換して所定の読出し
    線に出力する電圧・電流変換手段と、 前記所定の電圧・電流変換特性の非直線性を補償する所
    定の電流・電圧変換特性を有し、前記読出し線に出力さ
    れた電流信号を電圧信号に変換するための電流・電圧変
    換手段と、 を具備することを特徴とする光電変換素子。
  2. 【請求項2】 前記電圧・電流変換手段は第1の増幅素
    子を備え、かつ前記電流・電圧変換手段は負帰還ループ
    中に前記第1の増幅素子と同等の伝達特性を有する第2
    の増幅素子を有する負帰還増幅手段を備えて構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 【請求項3】 さらに、前記光電変換手段からの暗出力
    または信号出力の読出し時またはその所定時間前から読
    出し時までのみ前記電圧・電流変換手段を作動させる活
    性化手段を具備することを特徴とする請求項1または2
    に記載の光電変換素子。
  4. 【請求項4】 さらに、 前記電圧・電流変換手段の負荷となる定電流手段と、 制御信号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出力端子
    間を短絡するスイッチ手段と、 前記光電変換手段と前記電圧・電流変換手段との間の回
    路に挿入された電荷蓄積手段と、 を具備し、前記スイッチ手段によって前記電圧・電流変
    換手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の暗
    出力の読出しを行なうことによって前記電荷蓄積手段を
    充電した後、前記スイッチ手段をオフとして前記光電変
    換手段変換手段の信号読出しを行ない前記電荷蓄積手段
    を介して出力信号を得ることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光電変換素子。
  5. 【請求項5】 さらに、前記光電変換手段からの暗出力
    または信号出力の読出し時またはその所定時間前から読
    出し時までのみ前記電圧・電流変換手段および前記定電
    流手段を含む回路を作動させる活性化手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項項4に記載の光電変換素子。
  6. 【請求項6】 それぞれ光信号を電気信号に変換しかつ
    増幅して電圧信号として出力する複数の光電変換手段
    と、 所定の電圧・電流変換特性を有し前記各々の光電変換手
    段から出力された電圧信号を電流信号に変換して所定の
    読出し線に出力する電圧・電流変換手段と、前記所定の
    電圧・電流変換特性の非直線性を補償する所定の電流・
    電圧変換特性を有し、前記読出し線に出力された電流信
    号を電圧信号に変換するための電流・電圧変換手段と、 を具備することを特徴とする固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧・電流変換手段は第1の増幅素
    子を備え、かつ前記電流・電圧変換手段は負帰還ループ
    中に前記第1の増幅素子と同等の伝達特性を有する第2
    の増幅素子を有する負帰還増幅手段を備えて構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記光電変換手段からの暗出力
    または信号出力の読出し時またはその所定時間前から読
    出し時までのみ前記電圧・電流変換手段を作動させる活
    性化手段を具備することを特徴とする請求項6または7
    に記載の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 さらに、 前記電圧・電流変換手段の負荷となる定電流手段と、 制御信号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出力端子
    間を短絡するスイッチ手段と、 前記光電変換手段と前記電圧・電流変換手段との間の回
    路に挿入された電荷蓄積手段と、 を具備し、前記スイッチ手段によって前記電圧・電流変
    換手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の暗
    出力の読出しを行なうことによって前記電荷蓄積手段を
    充電した後、前記スイッチ手段をオフとして前記光電変
    換手段変換手段の信号読出しを行ない前記電荷蓄積手段
    を介して出力信号を得ることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記光電変換手段からの暗出
    力または信号出力の読出し時またはその所定時間前から
    読出し時までのみ前記電圧・電流変換手段および前記定
    電流手段を含む回路を作動させる活性化手段を具備する
    ことを特徴とする請求項項9に記載の固体撮像装置。
  11. 【請求項11】 行および列方向に2次元マトリクス状
    に配列され、各々入射光に応じた電荷を蓄積しかつ増幅
    して電圧信号として出力する光電変換手段からなる複数
    の画素と、 前記画素を前記マトリクス配列の各行毎に順次走査して
    各画素からの読出し信号を各列の垂直読出し線に取り出
    すための垂直走査手段と、 前記複数の垂直読出し線からの信号を順次走査して水平
    読出し線に各行毎の時系列的な信号を順次取り出すため
    の水平走査手段と、 各々の垂直読出し線に対応して設けられ、入力電圧に対
    応した出力電流を生成するための第1の増幅素子を含む
    電圧・電流変換手段と、 前記電圧・電流変換手段の負荷となる定電流手段と、 制御信号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出力端子
    間を短絡するスイッチ手段と、 各々の垂直読出し線に対応して設けられ、各々の垂直読
    出し線と対応する電圧・電流変換手段との間の回路に挿
    入された結合容量と、 各々の垂直読出し線に対応して設けられ、対応する前記
    電圧・電流変換手段の出力電流信号を各垂直読出し線毎
    に順次前記水平読出し線に出力する複数の水平読出しス
    イッチ回路と、 負帰還ループ中に前記電圧・電流変換手段に含まれる前
    記第1の増幅素子と同等の伝達特性を有する第2の増幅
    素子を有する負帰還増幅器で構成され、水平読出し線に
    出力された電流信号を電圧信号に変換するための電流・
    電圧変換手段と、 を具備し、各行毎に前記スイッチ手段により前記電圧・
    電流変換手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手
    段の暗出力の読出しを行なうことによって各列の前記結
    合容量を充電した後、前記スイッチ手段をオフにして再
    び前記光電変換手段の読出しを行ない、前記結合容量を
    介して得られた読出し出力を前記電圧・電流変換手段に
    よって電流信号に変換し、該電流信号を前記各列の水平
    読出しスイッチ回路を順次オンとして各行毎に時系列的
    に前記水平読出し線に出力することを特徴とする固体撮
    像装置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記電圧・電流変換手段と前
    記定電流手段の電流経路の間に接続され、前記光電変換
    手段からの暗出力または信号出力の読出し時またはその
    所定時間前から読出し時までの間のみ前記電圧・電流変
    換手段および前記定電流手段を含む回路を作動させる活
    性化手段を具備することを特徴とする請求項11に記載
    の固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 さらに、前記垂直走査手段および/ま
    たは水平走査手段は初期化手段を含んでいることを特徴
    とする請求項11または12に記載の固体撮像装置。
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JP2007019706A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Konica Minolta Holdings Inc 撮像装置

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