JP2003259228A - 固体撮像装置およびその信号処理方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその信号処理方法

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JP2003259228A
JP2003259228A JP2002059769A JP2002059769A JP2003259228A JP 2003259228 A JP2003259228 A JP 2003259228A JP 2002059769 A JP2002059769 A JP 2002059769A JP 2002059769 A JP2002059769 A JP 2002059769A JP 2003259228 A JP2003259228 A JP 2003259228A
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JP2002059769A
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Masaru Koseki
賢 小関
Yukihiro Yasui
幸弘 安井
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4画素加算を行うときに、行わないときの4
倍の電流がカレントミラー回路の入力側に流れ込むと、
カレントミラー回路の動作点が大きくずれて正常な動作
が行われない。 【解決手段】 通常の撮像モードとn画素加算モード
(モニターモード)とを選択的にとり得るCMOS型イ
メージセンサ等のX−Yアドレス型固体撮像装置におい
て、カレントミラー回路23の入力側のMOSトランジ
スタ231に対して(n−1)個、本例の場合には3個
のMOSトランジスタ234−1〜234−3を並列に
接続し、これらMOSトランジスタ234−1〜234
−3を加算画素数nに応じて動作状態にする。これによ
り、MOSトランジスタ231にn画素分の信号電流を
流すのではなく、その平均の信号電流を流して、カレン
トミラー回路の動作点が大きくずれないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS型イメージ
センサに代表されるX−Yアドレス型固体撮像装置およ
びその信号処理方法に関し、特に画素信号を電流の形で
出力する電流出力方式の画素部を有するX−Yアドレス
型固体撮像装置およびその画像信号を処理するための信
号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラやカメラ機能付き携帯電
話機などの小型の電子機器において、その撮像デバイス
として固体撮像装置が用いられている。この種の用途と
して用いられる固体撮像装置においては、より高画質の
画像を得るために多画素化が進められている。一方、例
えばデジタルカメラには、被写体をモニタリングするた
めのディスプレイ(モニター)が搭載されているが、こ
のディスプレイの解像度は被写体を確認できれば十分で
あり、よってカメラ本体の低コスト化を図る上でもそれ
程高く設定されていない。
【0003】このため、ディスプレイで被写体をモニタ
リングする際には、固体撮像装置から出力される画像信
号をディスプレイの解像度に合わせる必要がある。した
がって、固体撮像素子よりも低解像度のディスプレイを
搭載した機器においては、固体撮像素子から出力される
画素情報を間引くいわゆる間引き処理が行われる。例え
ば垂直方向の解像度を考えた場合、画素からの信号の読
み出しを複数行につき1行ずつ行うことで垂直方向での
間引き処理が行われる。
【0004】しかし、画素情報を単に間引くと、全画素
のうちの一部の画素の情報しか画像信号に反映されない
ことになるため、表示画像にモアレが発生し、画質を劣
化させることになる。このような理由から、全画素の画
素情報を画像信号に反映させてモアレの発生を防ぐため
に、単に画素情報を間引くのではなく、複数行分の画素
の情報を列ごとに加算し、その加算して得た信号を1画
素分の信号として出力することにより、結果として間引
き処理を実行し、固体撮像装置から出力される画像信号
をディスプレイの解像度に合わせることが行われてい
る。
【0005】ここで、例えばデジタルカメラの撮像デバ
イスとして、X−Yアドレス型固体撮像装置、例えばM
OS型イメージセンサを用いた場合の画像信号を処理す
る信号処理系について説明する。
【0006】図3は、信号処理回路の従来例を示す回路
図である。ここでは、撮像部(画素部)については、あ
る1つの画素100の構成を簡略化して示している。す
なわち、画素100は、光電変換素子であるフォトダイ
オード101と、このフォトダイオード101での光電
変換によって得られた信号電荷を増幅して出力する増幅
用トランジスタ102とを有している。
【0007】この画素100の画素情報は電流として読
み出され、信号線110を通して信号処理回路に供給さ
れる。本例に係る信号処理回路は、カレントミラー回路
120、I(電流)/V(電圧)変換回路130および
オフセット電流注入源140によって構成されている。
【0008】カレントミラー回路120は、ゲート電極
とドレイン電極が短絡されたMOSトランジスタ121
と、このMOSトランジスタ121のドレイン・ゲート
電極とゲート電極が接続されたMOSトランジスタ12
2と、MOSトランジスタ121のゲート・ドレイン電
極と電源VDDとの間に接続されたバイアス電流源12
3とを有する構成となっている。
【0009】I/V変換回路130は、カレントミラー
回路120の出力端、即ちMOSトランジスタ122の
ドレイン電極に反転(−)入力端が接続された差動アン
プ131と、差動アンプ131の非反転(+)入力端に
接続されたバイアス電圧源132と、差動アンプ131
の出力端と反転入力端との間に接続された帰還抵抗13
3とを有する構成となっている。オフセット電流注入源
140は、カレントミラー回路120の出力端とI/V
変換回路130の入力端との間に接続され、カレントミ
ラー回路120の出力電流に対してオフセット電流を注
入する。
【0010】この信号処理回路において、カレントミラ
ー回路120の入力側には、画素100から読み出され
る画素電流と電流源123から供給されるバイアス電流
とが流れ込むようになっている。また、カレントミラー
回路120の出力端とI/V変換回路130の入力端と
の間には、オフセット電流注入源140から黒時の電流
がオフセット電流として注入されるようになっている。
これは、黒時の電流と画素電流との差分をとって信号成
分(データ)を読み取るためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の信号処理回
路を有する従来例に係る固体撮像装置において、垂直方
向でn個、例えば4個の画素の信号を加算する4画素加
算モードを考えると、加算する4個の画素から読み出さ
れる画素電流が同じと仮定した場合に、4画素加算モー
ドでは4画素加算モードにしないときの4倍の電流がカ
レントミラー回路120の入力側に流れ込むことにな
る。
【0012】ここで単純に、I/V変換回路130の帰
還抵抗133の抵抗値を1/4にして、I/V変換回路
130の出力電圧を4画素加算しないときと同じ出力電
圧値にしようとしても、カレントミラー回路120の入
力電流が4倍になることによってMOSトランジスタ1
21のドレイン-ソース間電圧Vdsが大きくなり、そ
のことによって4倍された画素電流が減少してしまい、
カレントミラー回路120の入力側に4画素分の電流が
流れ込まなくなり、動作点がずれることによって出力電
圧に誤差が生じる。誤差が生じると、モニターモード
(4画素加算モード)で使用した電子シャッターや、後
段の信号処理系に設けられる可変ゲインアンプ(PG
A)の値を撮像モード時にそのまま使用できないことに
なる。
【0013】また、4画素加算モードでは、図4に示す
ように、オフセット電流(黒時の電流)も4倍にする必
要があることから、黒時の画素電流を発生させるダミー
画素も4個必要になるため、ダミー画素領域の面積を大
きくとらざるを得ないとともに、ダミー画素をコントロ
ールするためのロジック回路も必要になるという課題も
ある。
【0014】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、信号処理回路での正
確な信号処理を実現可能な固体撮像装置およびその信号
処理方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、画素が行列状に配置され、各画素の画
素信号を電流として出力する画素部と、この画素部の各
画素から出力される第1の信号電流を入力とし、当該信
号電流に比例した第2の信号電流を出力するカレントミ
ラー回路とを備え、画素部の各画素から1行単位で信号
電流を読み出す第1の動作モードと、n行単位でn画素
分の信号電流を同時に読み出す第2の動作モードとを選
択的にとる固体撮像装置において、上記カレントミラー
回路として、入力側トランジスタに対して(n−1)個
のトランジスタを並列に接続し、第2の動作モード時に
制御手段によって(n−1)個のトランジスタを動作状
態にする構成のものを用いる。
【0016】上記構成の固体撮像装置において、第2の
動作モードでは、n行単位でn画素分の信号電流が同時
に読み出されることで、これらn画素分の信号電流が信
号線上で加算されてカレントミラー回路の入力側に流れ
込む。このとき、カレントミラー回路において、入力側
トランジスタに加えて(n−1)個のトランジスタが動
作状態にあることで、計n個のトランジスタが並列接続
された状態となり、個々のトランジスタにはn画素分の
信号電流が平均されて流れる。すなわち、カレントミラ
ーを構成する入力側トランジスタには、n画素分の信号
電流が流れるのではなく、その平均の信号電流が流れ
る。したがって、カレントミラー回路の動作点が大きく
ずれることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態に係るX−Y
アドレス型固体撮像装置、例えば画素信号を電流の形で
読み出す電流読み出し方式のCMOS型イメージセンサ
の構成例を示す回路図である。
【0019】図1において、単位画素11は、光電変換
素子である例えばフォダイオード12の他に、増幅用ト
ランジスタ13、垂直選択用トランジスタ14およびリ
セット用トランジスタ15の3個の画素トランジスタを
有する構成となっている。これら画素トランジスタ13
〜15として、本例では、NchMOSトランジスタが
用いられている。そして、この単位画素11が行列状に
多数配置されて画素部(撮像部)を構成している。ここ
では、図面の簡略化のために、m行n列目の単位画素の
みを代表して示している。なお、上記の単位画素11の
構成は一例に過ぎず、これに限られるものではない。
【0020】この単位画素11に対して、垂直選択用ト
ランジスタ14のゲート電極には垂直走査回路16から
垂直選択線17を通して垂直走査パルスφVS(…,φ
VSm,…)が与えられ、リセット用トランジスタ15
のゲート電極には垂直走査回路16から垂直リセット線
18を通して垂直リセットパルスφVR(…,φVR
m,…)が与えられる。また、フォトダイオード12で
光電変換によって得られた信号電荷は増幅用トランジス
タ13で信号電流に変換され、垂直選択用トランジスタ
14を通して垂直信号線19に出力される。
【0021】垂直信号線19の一端と水平信号線20と
の間には、水平選択用トランジスタ21が接続されてい
る。この水平選択用トランジスタ21のゲート電極に
は、水平走査回路22から水平走査パルスφH(…,φ
Hn,…)が与えられる。これにより、画素11から垂
直信号線19に出力された信号電流は、水平選択用トラ
ンジスタ21を通して水平信号線20に流れる。水平信
号線20の一方の端部には、カレントミラー回路23お
よびI/V変換回路24を含む信号処理回路が接続され
ている。
【0022】上記構成のCMOS型撮像装置は、デジタ
ルカメラやカメラ機能付き携帯電話機などの小型の機器
において、その撮像デバイスとして用いられるものであ
る。そのために、当該CMOS型撮像装置では、画素単
位で画素信号を読み出す通常の撮像モードの他に、垂直
方向においてn個の画素の画素信号を加算して読み出す
n画素加算モードを採り得る構成となっている。このn
画素加算モードは、先述したように、本撮像装置から出
力される画像信号をモニターの解像度に合わせるための
動作モードである。したがって、モニターモードとも言
える。
【0023】このモニターモードは、次のようにして実
行される。すなわち、通常の撮像モードでは、垂直走査
回路16から垂直走査パルスφVSが1行単位で順に出
力され、単位画素11が1行単位で選択されるのに対し
て、モニターモードでは、垂直走査回路16から垂直走
査パルスφVSがn行単位で順に出力され、単位画素1
1がn行単位で選択される。これら動作モードの切り替
えは、図示せぬタイミング制御回路の制御下で行われ
る。
【0024】単位画素11がn行単位で選択されること
で、垂直信号線19には列ごとにn画素分の画素信号が
電流の形で同時に読み出される。これにより、垂直信号
線19上において、垂直方向n個の画素について画素信
号の加算が行われる。その結果、モニターモードでの垂
直走査線数は、通常の撮像モードでの垂直走査線数の1
/nになる。このnの値は、本撮像装置の垂直方向の画
素数と、当該撮像装置を搭載する機器のモニター(ディ
スプレイ)の垂直走査線数との関係から決められること
になる。ここでは、nの値を最大4とし、2,3,4の
うちの1つを任意に選択可能とする。ただし、n=1は
通常の撮像モードである。
【0025】次に、カレントミラー回路23およびI/
V変換回路24を含む信号処理回路の構成について説明
する。カレントミラー回路23の具体的な構成が、本発
明の特徴とするところである。
【0026】再び図1において、カレントミラー回路2
3は、ゲート電極とドレイン電極が短絡(ダイオード接
続)されかつ水平信号線20に接続され、ソース電極が
接地されたNchMOSトランジスタ231と、このM
OSトランジスタ231とゲート電極(制御電極)が共
通に接続され、ソース電極が接地されたNchMOSト
ランジスタ232とを有する構成を基本とし、MOSト
ランジスタ231のドレイン・ゲート電極にバイアス電
流源233が接続されている。
【0027】これらの構成要素に加えて、本例の場合、
MOSトランジスタ231に対して3個のNchMOS
トランジスタ234−1〜234−3が並列に接続され
るとともに、これらMOSトランジスタ234−1〜2
34−3のゲート電極とドレイン電極との間にスイッチ
235−1〜235−3がそれぞれ接続されている。さ
らに、MOSトランジスタ231のゲート・ドレイン電
極に対して、3個のスイッチ236−1〜236−3と
3個のバイアス電流源237−1〜237−3とがそれ
ぞれ直列に接続されている。
【0028】このカレントミラー回路23において、互
いに並列に接続されたMOSトランジスタ231とMO
Sトランジスタ234−1〜234−3の各々として
は、同じトランジスタサイズのものが用いられる。スイ
ッチ235−1〜235−3,236−1〜236−3
は、デコーダ27(図2を参照)により、通常の撮像モ
ードでは全てスイッチがオフ(開)となり、n画素加算
モードではnの数に応じて順にオン(閉)となるように
制御が行われる。
【0029】具体的には、n=1は通常の撮像モードで
あり、n=2ときは例えばスイッチ235−1とスイッ
チ236−1が、n=3ときは例えばスイッチ235−
1,235−2とスイッチ236−1,236−2が、
n=4のときは全てのスイッチがオンとなる。
【0030】I/V変換回路24は、カレントミラー回
路23の出力端、即ちMOSトランジスタ232のドレ
イン電極に反転(−)入力端が接続された差動アンプ2
41と、差動アンプ241の非反転(+)入力端に接続
されたバイアス電圧源242と、差動アンプ241の出
力端と反転入力端との間に接続された帰還抵抗243と
を有する構成となっている。バイアス電圧源242のバ
イアス電圧は、例えばVDD/2に設定される。
【0031】カレントミラー回路23の出力端とI/V
変換回路24との間、具体的にはMOSトランジスタ2
32のドレイン電極と差動アンプ241の反転入力端と
の間には、オフセット電流注入源25が接続されてい
る。このオフセット電流注入源25は、カレントミラー
回路23の出力電流に対して黒時の電流をオフセット電
流として注入する。
【0032】次に、上記構成の本実施形態に係るCMO
S型イメージセンサの回路動作について説明する。
【0033】先ず、通常の撮像モードでの基本動作につ
いて説明するに、フォトダイオード12で光電変換さ
れ、蓄積された信号電荷(本例では電子)は、増幅用ト
ランジスタ13においてその電荷量に応じた信号電圧が
増幅されて信号電流として出力される。この信号電流
は、垂直走査回路16から出力される垂直走査パルスφ
VSによって順に選択駆動される垂直選択用トランジス
タ14を通して垂直信号線19に画素信号として読み出
される。
【0034】垂直信号線19に読み出された画素信号電
流は、水平映像期間中において、水平走査回路22から
水平走査に同期して出力される水平走査パルスφHによ
って順に選択駆動される水平選択用トランジスタ21を
通して水平信号線20に出力される。この画素信号電流
は、カレントミラー回路23を通してI/V変換回路2
4に供給され、このI/V変換回路24で信号電圧に変
換されて画像信号Voutとして出力される。なお、通
常の撮像モードでは、先述したように、カレントミラー
回路23のスイッチ235−1〜235−3,236−
1〜236−3は、デコーダ26(図2を参照)の制御
の下に全てオフ状態にある。
【0035】画素信号の出力が終わった画素について、
出力の終わったすぐ次の水平ブランキング期間中に、垂
直走査回路16から出力される垂直リセットパルスφV
Rに応答してリセット用トランジスタ15がオン状態に
なる。これにより、フォトダイオード12のカソード電
極がリセット用トランジスタ15を介して電源VDDに
短絡されることで画素のリセット動作が行われ、その後
新たにフォトダイオード12での信号電荷の蓄積が開始
される。以上の一連の動作が、通常の撮像モードでの基
本的な動作である。
【0036】一方、例えばn=4の4画素加算モード
(モニターモード)が設定された場合には、垂直走査回
路16から垂直走査パルスφVSが4行単位で順に出力
され、単位画素11が4行単位で選択される。単位画素
11が4行単位で選択されることで、垂直信号線19に
は列ごとに4画素分の画素信号が電流の形で同時に出力
される。これにより、垂直信号線19上で4個の画素に
ついて画素信号電流の加算が行われる。この加算された
4画素分の信号電流は、水平選択用トランジスタ21お
よび水平信号線20を通してカレントミラー回路23お
よびI/V変換回路24を含む信号処理回路に供給され
る。
【0037】ここで、本発明の特徴部分である信号処理
回路の回路動作について説明する。本例では、モニター
モードとして4画素加算の場合を例に採っていることか
ら、カレントミラー回路23のスイッチ235−1〜2
35−3,236−1〜236−3は、デコーダ26
(図2を参照)の制御の下に全てオン状態にある。
【0038】先ず、カレントミラー回路23は、MOS
トランジスタ231,232が同じ特性のものであれ
ば、出力側の電圧(トランジスタ232のドレイン電
圧)に関わらず入力電流(トランジスタ231のドレイ
ン電流)と出力電流(トランジスタ232のドレイン電
流)が同じになる回路動作を行う。この性質を利用し
て、カレントミラー回路23の入力電圧(トランジスタ
231のドレイン電圧)が低い状態になるようにMOS
トランジスタ231の閾値電圧を設定すれば、カレント
ミラー回路23の出力電圧(トランジスタ232のドレ
イン電圧)を入力側よりも高くして、電源電圧VDDの
約1/2に上げたとしても、カレントミラー回路23の
入力電流は同じになる。
【0039】すると、差動アンプ241および帰還抵抗
243で構成されるI/V変換回路24では、信号電流
を信号電圧に変換する際に、差動アンプ241の良好な
入出力特性を使うことができる。その結果、単位画素1
1の増幅用トランジスタ13に大きな電圧をかけること
と、I/V変換回路24のリニアリティの良好な範囲を
使うことの両立が可能となる。
【0040】すなわち、水平信号線20とI/V変換回
路24との間にカレントミラー回路23が介在すること
により、水平信号線20の電位とI/V変換回路24の
入力電圧とに電位差をつけることができる。その結果、
I/V変換回路24の入出力特性が最も良好になるよう
に差動アンプ241の非反転入力端に与えるバイアス電
圧を設定し、なおかつ、本撮像装置の感度を向上するた
めに、増幅用トランジスタ13のドレイン−ソース間に
大きな電圧を与えられるように、垂直信号線19および
水平信号線20の各電位を下げることができる。
【0041】換言すれば、水平信号線20とI/V変換
回路24との間にカレントミラー回路23が介在するこ
とにより、垂直信号線19および水平信号線20の各電
位とI/V変換回路24の入力電圧を独立に制御するこ
とができ、その結果、I/V変換回路24の入力動作点
をグランドレベルに近づけることができるため、画素1
1の感度(増幅率)の向上とI/V変換回路24のリニ
アリティの維持とを両立できるのである。
【0042】また、本例に係るカレントミラー回路23
においては、入力側のMOSトランジスタ231に対し
て例えば3個のMOSトランジスタ234−1〜234
−3を並列に接続した構成を採っているため、MOSト
ランジスタ231,234−1〜234−3の1個当た
りに流れる電流Idsは、入力側にMOSトランジスタ
1個しかもたない従来回路に比べて1/4となる。
【0043】したがって、4画素加算を行うときには、
スイッチ235−1〜235−3およびスイッチ236
−1〜236−3をオンにすると、カレントミラー回路
23からI/V変換回路24には、4画素分の信号電流
の平均とバイアス電流と黒時の電流(オフセット電流)
とが流れ込むこととなり、オフセット電流も変わること
なく、I/V変換回路24はカレントミラー回路23の
入力側MOSトランジスタが1個のときと同様の動作を
する。
【0044】上述したように、通常の撮像モードとn画
素加算モード(モニターモード)とを選択的にとり得る
CMOS型イメージセンサ等のX−Yアドレス型固体撮
像装置において、カレントミラー回路23の入力側のM
OSトランジスタ231に対して(n−1)個、本例の
場合には3個のMOSトランジスタ234−1〜234
−3を並列に接続し、これらMOSトランジスタ234
−1〜234−3を加算画素数nに応じて動作状態にす
ることにより、MOSトランジスタ231にはn画素分
の平均の信号電流が流れることになるため、n画素分の
信号電流がそのまま流れる場合のようにカレントミラー
回路23の動作点が大きくずれることはない。
【0045】すなわち、カレントミラー回路23の動作
状態は、通常の撮像モードとn画素加算モードとでほぼ
同じとなる。したがって、次段のI/V変換回路24に
おいて、その帰還抵抗243の抵抗値を通常の撮像モー
ドとn画素加算モードとで切り替える必要がなくなる。
これは、I/V変換回路24のゲインが、通常の撮像モ
ードとn画素加算モードとで同じ、即ち動作モードに関
係なく一定であることを意味する。
【0046】このように、n画素加算モードにおいて、
カレントミラー回路23の動作点がずれないことによ
り、カレントミラー回路23は正常な動作を行って入力
される信号電流に比例した信号電流を出力できるため、
I/V変換回路24でI/V変換後の出力電圧に誤差が
生じることもない。したがって、4画素加算モード(モ
ニターモード)で使用した電子シャッターや、後段の信
号処理系に配される可変ゲインアンプ(PGA)の値を
撮像モード時にそのまま使用できることになる。
【0047】また、従来技術では、例えば4画素加算を
行った場合に、図4に示すように、カレントミラー回路
23の出力端とI/V変換回路24の入力端との間に注
入するオフセット電流(黒時の電流)も4倍にする必要
があったが、本実施形態に係るカレントミラー回路23
を用いることにより、カレントミラー回路23からI/
V変換回路24には4画素分の平均の信号電流が供給さ
れることになるため、図2に示すように、オフセット電
流を通常の撮像モードとn画素加算モードとで切り替え
る必要がなくなる。
【0048】これは、オフセット電流が通常の撮像モー
ドとn画素加算モードとで同じ、即ち動作モードに関係
なく一定であることを意味する。これにより、n画素加
算モードでオフセット電流を増やす必要がないため、従
来技術に比べて本CMOS型イメージセンサ全体として
の低消費電流化が図れることになる。
【0049】なお、上記実施形態では、バイアス電流源
233およびそれに対応したバイアス電流源237−1
〜237−3と、オフセット電流注入源25を具備した
信号処理回路を前提として説明したが、これらの電流源
は必須のものではなく、これらの電流源を具備しない信
号処理回路に対しても本発明は適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画素部の各画素から1行単位で信号電流を読み出す第1
の動作モードと、n行単位でn画素分の信号電流を同時
に読み出す第2の動作モードとを選択的にとる固体撮像
装置において、各画素から出力される信号電流を処理す
るカレントミラー回路を、入力側トランジスタに対して
(n−1)個のトランジスタを並列に接続し、第2の動
作モード時に(n−1)個のトランジスタを動作状態に
する構成としたことで、第2の動作モードではカレント
ミラーを構成する入力側トランジスタにn画素分の信号
電流が流れるのではなく、その平均の信号電流が流れる
ことから、カレントミラー回路の動作点が大きくずれる
ことはないため、正確な信号処理を実現できることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCMOS型イメージ
センサの構成例を示す回路図である。
【図2】本実施形態に係るCMOS型イメージセンサに
おける4画素加算の場合の概念図である。
【図3】従来技術を示す回路図である。
【図4】従来技術における4画素加算の場合の概念図で
ある。
【符号の説明】
11…単位画素、12…フォトダイオード、13…増幅
用トランジスタ、16…垂直走査回路、19…垂直信号
線、20…水平信号線、22…水平走査回路、23…カ
レントミラー回路、24…I(電流)/V(電圧)変換
回路
フロントページの続き (72)発明者 安井 幸弘 神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 ソニー・エルエスアイ・デザイン株式会 社内 Fターム(参考) 4M118 AB01 BA14 DD09 FA06 5C024 CX27 GY31 GZ24 HX21 HX28 HX40 HX50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素が行列状に配置され、各画素の画素
    信号を電流として出力する画素部と、 前記画素部の各画素から出力される第1の信号電流を入
    力とし、当該第1の信号電流に比例した第2の信号電流
    を出力するカレントミラー回路とを備え、 前記画素部の各画素から1行単位で信号電流を読み出す
    第1の動作モードと、n行単位でn画素分の信号電流を
    同時に読み出す第2の動作モードとを選択的にとる固体
    撮像装置であって、 前記カレントミラー回路は、 前記第1の信号電流を入力とするダイオード接続の入力
    側トランジスタと、 前記入力側トランジスタと制御電極が共通に接続されて
    前記第2の信号電流を出力する出力側トランジスタと、 前記入力側トランジスタに対して並列に接続された(n
    −1)個のトランジスタと、 前記第2の動作モード時に前記(n−1)個のトランジ
    スタを動作状態にする制御手段とを有することを特徴と
    する固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記カレントミラー回路から出力される
    前記第2の信号電流を信号電圧に変換して出力する電流
    /電圧変換回路をさらに備えることを特徴とする請求項
    1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記カレントミラー回路から出力される
    前記第2の信号電流にオフセット電流を注入するオフセ
    ット電流注入手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項2記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 画素が行列状に配置され、各画素の画素
    信号を電流として出力する画素部と、 前記画素部の各画素から出力される第1の信号電流を入
    力とし、当該第1の信号電流に比例した第2の信号電流
    を出力するカレントミラー回路とを備え、 前記画素部の各画素から1行単位で信号電流を読み出す
    第1の動作モードと、n行単位でn画素分の信号電流を
    同時に読み出す第2の動作モードとを選択的にとる固体
    撮像装置において、 前記第2の動作モードでは、前記n画素分の信号電流の
    平均をとって前記カレントミラー回路の入力側に流すこ
    とを特徴とする固体撮像装置の信号処理方法。
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