JP2019074419A - 測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】TOF方式の駆動周波数の高い間欠光を用いる測距に適切に対処しつつ、トランスインピーダンスアンプの出力電圧の飽和を防止して、測距精度を高める。【解決手段】測距装置1は、被測距物10からの間欠光Raの反射光Rbの強度に応じた生成電流Ipdを生成するAPD5と、間欠光Raの出射時刻からの経過時間に応じて減少する排出電流Idrを生成する定電流回路35と、IpdからIdrを引いた差分電流Isubに基づく出力電圧Vouを出力するTIA36と、出力電圧Vouに基づいて被測距物10の距離Lobを算出する距離算出部46とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、被測距物に向けて間欠光を出射し、その反射光に基づいて被測距物までの距離を測定する測距装置に関する。
被測距物に向けて間欠光を出射し、その反射光をフォトダイオードにより受光し、フォトダイオードにおける反射光の受光時刻に基づいて被測距物までの距離を測定するTOF(Time Of Flight:光飛行時間)方式の測距装置がすでに知られている。
フォトダイオードの生成電流は、TIA(トランスインピーダンスアンプ)で対応電圧に変換され、TIAの出力電圧に基づいて反射光の受光時刻が検出される。TIAは、入力電流について定格の入力レンジを有し、該入力レンジ外の入力電流に対しては、出力電圧が定格の上限又は下限で飽和状態になり、フォトダイオードの生成電流を一義の対応電圧に変換することが困難になる。
特許文献1は、TIAの飽和対策として、フォトダイオードの生成電流に重畳するDC成分電流値に応じた値の電流をTIA入力端子にフィードバックし引き算することで飽和状態を回避する光検出装置を開示する。
特許文献2は、TIAを二段のnpn型トランジスタで構成し、一段目のnpn型トランジスタのベースとエミッタとの間にバイアス抵抗を追加し、検出可能な入力電流の範囲を増大させた光検出装置を開示する。
特開昭62−165128号公報 特開平9−64654号公報
測距装置は、例えば、自動車等に搭載して前方の被測距物の距離を測定する場合、測距範囲は1m〜100mが要求される。一方、測距装置において、受光素子としてのフォトダイオードに入射する反射光の強度(例:フォトダイオードにおける照度)は、被測距物までの距離の二乗に反比例する。したがって、測距範囲内の近傍と遠方の被測距物では、反射光の強度差が著しく増大する。
特許文献1の光検出装置は、フォトダイオードの生成電流に重畳するDC成分電流値に応じた値の電流をTIA入力端子にフィードバックし引き算することで飽和状態を回避する。しかしながら、TOF方式の測距装置では、高い駆動周波数の間欠光が用いられる。したがって、特許文献1の光検出装置をTOF方式の測距装置に適用すると、TIAは、その動特性との関係で位相余裕を確保できず、TIAの制御は不安定になる。
特許文献2の光検出装置は、定格の入力レンジを増大させるものの、フォトダイオードの生成電流がTIAの定格の入力レンジを超える場合に、対処するものではない。
本発明の目的は、TOF方式の駆動周波数の高い間欠光を用いる測距に適切に対処しつつ、トランスインピーダンスアンプの出力電圧の飽和を防止して、測距精度を高めることができる測距装置を提供することである。
本発明の測距装置は、
被測距物に向けて光パルス列からなる間欠光を出射する光出射部と、
前記被測距物からの反射光を含む入射光の強度に応じた電流を生成する受光素子と、
前記光出射部が前記間欠光の光パルスを出射するごとに、出射時刻からの経過時間に応じて減少する排出電流を生成する排出電流生成部と、
前記受光素子の生成電流から前記排出電流生成部による前記排出電流を引いた差分電流に基づく電圧を出力するトランスインピーダンスアンプと、
前記トランスインピーダンスアンプの出力電圧に基づいて前記被測距物までの距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、光出射部が間欠光の光パルスを出射するごとに、出射時刻からの経過時間に応じて増大する排出電流が生成される。そして、トランスインピーダンスアンプは、受光素子の生成電流から排出電流を引いた差分電流に関係する電圧を出力するようになっている。すなわち、差分電流をフィードフォワード方式で生成するので、トランスインピーダンスアンプの制御を安定化して、駆動周波数の高い間欠光を用いるTOF方式に対処することができる。また、反射光の強度範囲の増大にもかかわらず、トランスインピーダンスアンプの出力電圧の飽和を防止して、測距精度を高めることができる。
本発明の測距装置において、
前記排出電流生成部は、前記間欠光の出射期間では前記光パルスを一定の周期で出射し、
前記排出電流生成部が生成する前記排出電流は、前記測距装置の設定された距離範囲内の任意の距離に存在する前記被測距物からの反射光に対して、前記差分電流を前記トランスインピーダンスアンプの定格の入力レンジの範囲内に収めるように、設定されていることが好ましい。
この構成によれば、測距装置の設定した距離範囲内に存在する被測距物に対して、トランスインピーダンスアンプの入力電流が定格の入力レンジ内になることを保証することができる。
本発明の測距装置において、
背景光を検出する背景光検出部を備え、
前記光出射部は、前記間欠光の出射停止期間において前記間欠光の出射を中止し、
前記背景光検出部は、前記出射停止期間の前記受光素子の前記生成電流を前記背景光に係る背景電流として検出し、
前記排出電流生成部が生成する前記排出電流には、オフセット分と非オフセット分とが含まれ、
前記オフセット分には、前記背景光検出部が検出した前記背景電流に基づく電流が含まれることが好ましい。
この構成によれば、背景光の強度の相当分が排出電流のオフセット分に含められる。この結果、トランスインピーダンスアンプは、背景光に相当する受光素子の生成電流分を除外して、反射光に相当する受光素子の生成電流分のみを電圧に変換することができる。これにより、測距装置の測距可能な距離範囲を増大することができる。
本発明の測距装置において、前記非オフセット分は、前記測距装置の設定された測距距離の異なる複数の位置に関し、各位置の基準反射率の反射点からの前記間欠光の反射光に対する前記受光素子の生成電流と、各位置の距離との関係に基づいて、決定されていることが好ましい。
この構成によれば、被測距物の距離に対する受光素子の出力特性に排出電流の特性を適合させて、測距装置の測距精度を高めることができる。
本発明の測距装置において、前記非オフセット分は、前記測距装置の設定された測距距離及び方向の異なる複数の位置に関し、各位置の基準反射率の反射点からの前記間欠光の反射光に対する前記受光素子の生成電流と、各位置の距離及び方向との関係に基づいて、決定されていることが好ましい。
この構成によれば、被測距物の距離及び方向に対する受光素子の出力特性に排出電流の特性を適合させて、測距装置の測距精度を高めることができる。
測距装置の模式図。 測距装置における間欠光の出射状況の説明に関し、図2Aは間欠光の出射期間を示す図、図2Bは間欠光の出射停止期間を示す図、図2Cは間欠光の出射期間と出射停止期間との混在状態を示す図。 測距装置のブロック図。 TIA及びその入力側の詳細図 周期Taにおける複数の異なる受光時刻の反射光に対するTIAの入出力についての説明に関し、図5Aは排出電流無しのときの差分電流及び出力電圧の関係を示す図、図5Bは排出電流有りのときの差分電流及び出力電圧の関係を示す図。 被測距物までの距離とAPDの生成電流との関係の一例を示すグラフ。 測距装置の各部の出力等の時間変化を示す図。 APDに適合させる排出電流を決定する実測グラフ。 測距装置が実施する具体的な測距方法についてのフローチャート。
(全体構成)
図1は、測距装置1の模式図である。測距装置1は、主要な構成要素として、レーザ光源2、光路分岐素子3、光偏向器4及びAPD(Avalanche PhotoDiode)5を備えている。レーザ光源2、光路分岐素子3、光偏向器4及び後述の光源用駆動回路25(図3)は、測距装置1の光出射部を構成する。
測距装置1は、測距装置1に対して設定された測距距離及び方向を内側に画成する測距範囲11に存在する被測距物10までの距離Lobを測定する。なお、この測距装置1は、光偏向器4のミラー部16の回転軸線の回りの回動角(例:図8の水平方向チルト角ω)を検出することにより、測距装置1に対する被測距物10の相対的な方向も検出することができるようになっている。
測距装置1は、例えば、レーザレーダとして車両に搭載され、被測距物10までの距離Lobと車両から見た被測距物10の方向とを検出する。該レーザレーダとしての測距装置1の場合、被測距物10は、自車の前方に存在する、例えば先行車両、対向車両、歩行者及びその他(例:ガードレール等の構造物)となる。
図2は、測距装置1における間欠光の出射状況の説明に関し、図2Aは間欠光Raの出射期間を示す図、図2Bは間欠光Raの出射停止期間を示す図、図2Cは間欠光Raの出射期間と出射停止期間との混在状態を示す図である。
図2Aにおいて、間欠光(「断続光」と呼ばれることもある。)Raは光パルス13の光パルス列からなる。間欠光Raの出射期間では、光パルス13が、被測距物10に向けて一定の周期Taで光出射部から出射される。測距装置1は、間欠光Raの出射期間における反射光Rbに基づいて被測距物10までの距離Lobを測定する。
図2Aの間欠光Raの出射期間に対し、図2Bの間欠光Raの出射停止期間では、光出射部からの光パルス13の出射が停止される。測距装置1は、間欠光Raの出射停止期間では、背景光Rcの強度(例:照度)を測定する。
背景光Rcの強度は、測距装置1が搭載される車両の走行環境の変化伴い、変化するので、図2Cに示すように、間欠光Raの出射停止期間は、間欠光Raの出射期間に適宜挿入される。後述の図9の測距方法のフローチャートでは、測距装置1の起動時に間欠光Raの出射停止期間を設けて、背景光Rcの強度を測定している。
レーザ光源2は、間欠光Raの光パルス13を所定の周期Ta(図7等)で出射する。間欠光Raは、光路分岐素子3を直進し、光偏向器4に到達する。間欠光Raは、光偏向器4で所定の走査方向に沿って偏向され、被測距物10の存在する測距範囲11に照射される。間欠光Raは、被測距物10に照射されると、反射光Rbになって、反射光Rbは、間欠光Raと同一の進路を逆向きに進み、光偏向器4を経て、光路分岐素子3に到達する。反射光Rbは、光路分岐素子3内のハーフミラーで一部は透過するものの、所定部分が該ハーフミラーで反射して、APD(受光素子)5に入射する。
光偏向器4は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)のデバイスとして、周知の構成を有する。光偏向器4の詳細な構成及び作用は、例えば特開2012−203186号公報、特開2013−8480号公報及び特開2013−84530号公報等に記載されている。したがって、光偏向器4を概略的に説明する。
光偏向器4は、ミラー部16、可動枠17及び支持枠18を有している。光偏向器4は、さらに、4つの内側圧電アクチュエータ20と、2つの外側圧電アクチュエータ21とを有している。内側圧電アクチュエータ20は、ミラー部16と可動枠17との間に介在し、ミラー部16を第1軸線の回りに往復回動させる。外側圧電アクチュエータ21は、可動枠17と支持枠18との間に介在し、ミラー部16を第1軸線に対してほぼ直交する第2軸線の回りに往復回動させる。
第1軸線及び第2軸線の回りのミラー部16の往復回動によりミラー部16で反射された間欠光Raは、それぞれ水平方向Dh及び垂直方向Dvに走査される。第1軸線の回りのミラー部16の往復回動の周波数は、第2軸線の回りのミラー部16の往復回動の周波数より大きい。この結果、間欠光Raは測距範囲11をラスタースキャンの走査線に沿って不連続に走査する。
光偏向器4は、図示していない圧電センサを備え、該圧電センサの出力に基づいて、第1軸線及び第2軸線の回りのミラー部16の回動角を検出可能になっている。検出された回動角は、間欠光Raについての水平方向Dhのチルト角及び垂直方向Dvのチルト角として被測距物10の方向を検出するのに使用される。
図3は、測距装置1のブロック図である。図1で説明済みのブロックは、図1で付けた符号と同一の符号を付けている。測距装置1の構成素子のうち、間欠光Raの生成に関与する構成素子について先に説明する。
制御部24は、各種製品で各種プログラムを実行する際の電子制御部として汎用かつ周知の構造を有している。具体的には、制御部24は、実装されたプログラムを実行するために必要なマイクロプロセッサ、メモリ(例:ROM、RAM及び読書き自在の不揮発性メモリ)、インターフェース及びその他を備えている。制御部24が実装しているプログラムには、後述の図9の測距方法を実行する測距プログラムが含まれる。
制御部24は、光源用駆動回路25を介してレーザ光源2の点灯及び消灯を制御する。レーザ光源2は、点灯中は間欠光Raを出射し、消灯中は間欠光Raを出射しない。制御部24は、光偏向器用駆動回路26を介して光偏向器4のミラー部16の往復回動を制御する。光偏向器用駆動回路26は、具体的には、制御部24からの制御信号に基づいて圧電式カンチレバー型の内側圧電アクチュエータ20及び外側圧電アクチュエータ21の圧電膜の印加電圧を生成する。
PD(フォトダイオード)27は、光路分岐素子3においてAPD5とは反対側に向きを変更されて出射して来る間欠光Raのパルス列の各光パルス13の一部を照射されて、電流を生成する。スタート信号生成部28は、PD27の出力の立ち上り時刻をレーザ光源2からの間欠光Raの各光パルス13の出射時刻(スタート時刻)として検出し、検出信号をスタート信号としてTDC(Time to Digital Converter)41に出力する。
次に、測距装置1の構成素子のうち、反射光Rbの処理に関与する構成素子について説明する。
APD5は、入射光の強度(例:照度)に対応する電流を生成する。APD5の入射光は、反射光Rbと背景光Rcとを含む。APD5は、反射光Rbの強度と背景光Rcの強度と両者の強度の和に相当する電流(以下、「生成電流Ipd」という。)を生成する。
定電流回路35は、排出電流Idrを生成する。排出電流Idrの詳細は後述する。TIA(トランスインピーダンスアンプ)36は、差分電流Isubを入力される。差分電流Isubは、生成電流Ipdから排出電流Idrを引いた電流に相当する(Isub=Ipd−Idr)。TIA36は、差分電流Isubを入力電流として、該入力電流に対応する出力電圧Vouを生成する。
排出電流Idrは、後で詳細に説明するが(図6等)、レーザ光源2が光パルス13を出射するごとに、その出射時刻からの経過時間に応じて減少する特性となっている。
TIA36の出力電圧Vouは、HPF(ハイパスフィルタ)37及び背景光検出部としてのDCオフセット検知部38に出力される。DCオフセット検知部38は、制御部24から検知指示を受信すると、出力電圧Vouをオフセット電圧分Vofs(DCオフセット)として記憶して、出力として保持する。
制御部24は、光源用駆動回路25を介してレーザ光源2に間欠光Raを出射する出射期間と出射しない出射休止期間と(図2)を切替可能になっている。DCオフセット検知部38が出力として保持するオフセット電圧分Vofsは、出射停止期間のTIA36の出力電圧Vouである。
HPF37は、出力電圧Vouから低周波数成分を除去してから、ゼロクロス検出部40に出力する。ゼロクロス検出部40は、交流入力電圧が0Vを通過することを検出した時に、反射光Rbの受光時刻を示す信号としてのゼロクロス信号をTDC41に出力する。
TDC41は、スタート信号生成部28からのスタート信号の示すスタート時刻(光パルス13の出射時刻)から、ゼロクロス検出部40からのゼロクロス信号の示すゼロクロス時刻(反射光Rbの受光時刻)までの経過時間Tr(図7)を、各周期Taにおいて計時する。各周期Taの開始時刻は0に設定されているので、経過時間Trは、各光パルス13に対するAPD5における反射光Rbの受光時刻に相当する。
加算器44は、DCオフセット検知部38が保持し、出力しているオフセット電圧分Vofsと制御部24から入力される非オフセット電圧分Vvarとを加算した制御電圧Vdr(=Vofs+Vvar)を定電流回路35に出力する。
定電流回路35は、制御電圧Vdrに応じた排出電流Idrを生成する。制御電圧Vdrに含まれるオフセット電圧分Vofs及び非オフセット電圧分Vvarは、排出電流Idrのうちのオフセット電流Iofs(オフセット分)及び非オフセット電流Ivar(非オフセット分:図3)にそれぞれ対応する。
APD5、定電流回路35、TIA36、DCオフセット検知部38及び加算器44は、測距装置1の光電変換部を構成する。DCオフセット検知部38は、背景光検出部も構成する。
制御部24は、APD5の周囲温度を検出し、APD5の受光感度が一定となるように受光素子用駆動電源(図3ではブロック省略)による印加逆電圧の調整信号Cmを出力する。
制御部24は、距離算出部46を有する。距離算出部46は、TDC41から入力された経過時間Trに基づいて被測距物10までの距離Lobを算出する。測距装置1から被測距物10までの距離Lobは次の式(1)で算出することができる。
Lob=(Cs×Tr)/2・・・式(1)
ただし、Csは光速である。
(TIA)
図4は、TIA36及びその入力側の詳細図である。TIA36は、オペアンプ50及び負帰還抵抗51を含む。負帰還抵抗51は、両端においてオペアンプ50の負相端子(反転端子)と出力端子とに接続されている。オペアンプ50の正相端子(非反転端子)は基準電圧Vrefを供給される。APD5と定電流回路35とは、一定電圧Vccの電圧端子とアースとの間に介在する。APD5と定電流回路35との接続点はオペアンプ50の入力端子としての負相端子に接続されている。
APD5の入射光には、反射光Rbと背景光Rcとが含まれる。APD5は、反射光Rbの強度と背景光Rcの強度とを加算した強度(ここでは照度)に応じた生成電流Ipdを生成する。一方、定電流回路35は、排出電流Idrを生成する。この結果、負帰還抵抗51には、差分電流Isub(=Ipd−Idr)がオペアンプ50の負相側から出力端子側に流れる。オペアンプ50は、差分電流Isubに基づく出力電圧Vouを出力する。
図5は、周期Taにおける複数の異なる受光時刻の反射光Rbに対するTIA36の入出力についての説明図である。図5Aは排出電流Idr無しのときの差分電流Isub及び出力電圧Vouの関係を示し、図5Bは排出電流Idr有りのときの差分電流Isub及び出力電圧Vouの関係を示している。反射光Rbの受光時刻は、各間欠光Raの出射時刻としての周期Taの開始時刻を0とし、該開始時刻からの経過時間Trで定義している。
図5では、測距装置1からの被測距物10までの距離Lobが異なる4つのケースOb1〜ケースOb4について、差分電流Isub及び出力電圧Vouが示されている。ケースOb1〜ケースOb4の番号順に測距範囲11における被測距物10は、測距装置1から遠方になっている。
図5において、定格の入力レンジとは、TIA36の出力電圧Vouを飽和させない差分電流Isubの範囲を意味する。定格の出力レンジとは、出力電圧Vouの非飽和範囲を示し、差分電流Isubが定格の入力レンジであるときの出力電圧Vouの範囲である。Iu,Ilは、それぞれ入力レンジの上限及び下限を示している。
図5では、TIA36の入力電流としての差分電流Isubは、背景光Rcに相当する分を含まないもので示しており、反射光Rbに相当する分のみとなっている。差分電流Isubは、負帰還抵抗51を負相端子の側から出力端子の側に流れる向きが正の向きとなっている。
図5Aから説明する。この場合、差分電流Isubは、APD5の生成電流Ipdのみとなる(Isub=Ipd)。生成電流Ipdは、ケースOb1,Ob2では、TIA36の定格の入力レンジの上限Iuを上回る。この結果、TIA36の出力電圧Vouは、ケースOb1,Ob2の対応する反射光Rbの受光時Tr1,Tr2に定格の出力レンジの下限側で飽和してしまい、被測距物10までの距離Lobの測距が困難になる。
図5Bについて説明する。TIA36の入力電流としての差分電流Isubは、APD5の生成電流Ipdから排出電流Idrを引いたものとなる(Isub=Ipd−Idr)。なお、生成電流Ipdは、オペアンプ50の負相側からオペアンプ50の出力側に負帰還抵抗51を流れるのに対し、排出電流Idrは、生成電流Ipdとは逆向きに流れる。図5Bでは、このことを反映させて、Idrに−の符号を付けている。差分電流Isubは、−IdrにIpdを上乗せしたものになる。
排出電流Idrは、各周期Taにおいて間欠光Raを出射するごとに、周期Taの開始時刻としての間欠光Raの出射時刻からの経過時間に応じて増大するものである。具体的には、排出電流Idrは、各周期Taにおいて、APD5における反射光Rbの受光時刻に関係なく、受光時Tr1〜Tr4には差分電流IsubをTIA36の定格の入力レンジの上限Iu〜下限Ilの範囲内に収めることを保証するように、経過時間に対する減少特性を設定されている。
(排出電流の説明)
図6は、被測距物10までの距離LobとAPD5の生成電流Ipdとの関係(実線)の一例を示すグラフである。被測距物10までの距離Lobと、APD5が受光する反射光Rbの強度(例:照度)とは、距離Lobの自乗に反比例する関係にある。図6の特性線は、生成電流Ipdが、距離Lobの増大に連れて、距離Lobの自乗の反比例で減少する特性として規定されている。
図6の横軸の距離Lobは、前述の式(1)に定義されるように、経過時間Trと比例関係にある。したがって、図6の横軸の距離Lobを経過時間Trに置き換えることもできる。
図6には、排出電流Idrの特性(破線)が、生成電流Ipdの特性(実線)と対比されている。Igapは、Ipdから排出電流Idrを引いた差分を示し、Ipd>Idrのとき正とする。差分Igapは、APD5における反射光Rbの受光時刻としての経過時間Trが各周期Ta内のどの時刻であっても、該受光時刻においてTIA36の定格の入力レンジ内に収まるように設定される。この結果、TIA36の入力電流としての差分電流Isubは、少なくとも反射光Rbの受光時には、TIA36の定格の入力レンジ内に収まることが保証され、該受光時の出力電圧Vouの飽和が回避される。
図6では、Igapは、距離Lobの増大に連れて減少している。しかしながら、Igapが、任意の経過時間Tr(間欠光Raの受光時刻)においてIl<Igap<Iuの条件を満たしていれば、少なくとも反射光Rbの受光時には出力電圧Vouが非飽和となる。したがって、Igapは、距離Lobに関係なく一定値であったり、距離Lobの増大に連れて増大する特性であってもよい。
(排出電流の効果)
図7は、測距装置1の各部の出力等の時間変化を示している。図7の一段目の光出射部の出力とは、具体的にはレーザ光源2から出射される間欠光Raの強度(例:レーザ光源2の輝度)を示している。光出射部の出力の各矩形は、各光パルス13(図2)に対応する。
図7の二段目には、生成電流Ipdが、背景光Rcに相当する分が除去した後の値に対応する波形で示されている。反射光Rbは、被測距物10までの距離Lobに応じた強度(例:照度)でAPD5に受光される。受光時刻としての経過時間Tr(各周期Taの開始時刻を時刻0とする。)は、被測距物10までの距離Lobの増大に応じて増大する(前述の式(1)参照)。また、経過時間Trが大きいほど、APD5にける反射光Rbの入射強度が低下し、APD5の生成電流Ipdが減少する。
図7の三段目の排出電流Idrは、図6の波線で示した排出電流Idrになっている。図7の三段目の波線は、二段目の生成電流Ipdの絶対値のうち三段目の排出電流Idrの絶対値を上回っている分を排出電流Idrに上乗せしたものである。TIA36の入力電流としての差分電流Isubは、Ipd−Idrとなる。この結果、周期Taにおいて、反射光Rbを受光していない期間(以下、「周期Taのうちの非受光期間」という。)では、差分電流Isubは、TIA36の定格の入力レンジの下限Ilを下回っているが、間欠光Raの受光時(以下、「周期Taのうちの受光期間」という。)では、上昇して、定格の入力レンジとしてのIl<Isub<Iuの範囲に収まる。
図7の四段目のTIA36の出力電圧Vouは、周期Taのうちの非受光期間では、定格の出力レンジ外、詳細には、定格の出力レンジの上限としての基準電圧Vref(図4も参照)で飽和している。これに対し、周期Taのうちの反射光Rbの受光期間では、出力電圧Vouは、飽和を解除され、定格の出力レンジ内、すなわち基準電圧Vref未満になる。この結果、出力電圧Vouは、周期Taのうちの反射光Rbの受光期間は、立ち下がって、出力電圧Vouは、定格の出力レンジ内に収まる。これにより、出力電圧Vouのピーク位置を検出すれば、反射光Rbの受光時を正しく検出することができる。なお、本明細書では、「ピーク位置」を、上方向移動時の最高点の位置だけでなく、下方向移動時の最低点の位置も含めて、使用する。
こうして、ゼロクロス検出部40は、反射光Rbの受光時刻としての経過時間Trは、出力電圧Vouのピーク位置に応じてゼロクロス信号を正確に出力することができる。この結果、距離算出部46は、測距装置1の設定された距離範囲の増大に伴う測距反射光間欠光Raの強度範囲(例:照度範囲)の増大にもかかわらず、TIA36の出力電圧Vouの飽和を防止して、測距装置1の測距精度を高めることができる。
(APDに適合する排出電流の決定の仕方)
図8は、APD5に適合させる排出電流Idrを決定する実測グラフである。該グラフは、X軸、Y軸及びZ軸の直交三軸座標系に定義される。X軸は光偏向器4のミラー部16の水平方向チルト角ωに対応し、Y軸は被測距物10までの距離Lobに対応し、Z軸は生成電流Ipdに対応する。特性曲面Ppd上の座標位置(X,Y,Z)のX,Y,Zは、(a)出荷品としての各測距装置1ごとに実際に試験を行って実測するか、(b)出荷品としての複数の所定数の測距装置1を群とし、該群の中から1つを標本として選択し、該標本について実際に試験を行って実測したものになる。
(a)の場合は、生成電流Ipdの特性が各測距装置1ごとに決定される。(b)の場合は、標本における生成電流Ipdの特性が、該標本の属する群の全部の測距装置1の生成電流Ipdとして決定される。
該試験の内容を詳細に述べると、測距範囲11において均一に分布する複数の位置Pob(X,Y)が標本位置として選定される。位置Pob(X,Y)のXは、チルト角ωであり、Yは距離Lobである。次に、1つの標本位置に基準反射板を測距装置1に対峙して置く。基準反射板(「基準反射点」に相当)は、決められた形状(基準形状)、寸法(基準寸法)及び反射率(基準反射率)を有する。そして、生成電流Ipdを実測する。この実測を全部の標本位置で行う。
なお、基準反射板は、本発明の「基準反射点」に相当する。基準反射板の形状、寸法及び反射率は、それぞれ「基準形状」、「基準寸法」及び「基準反射率」に相当する。
こうして、各標本位置のPob(X,Y)に対して実測した生成電流IpdとしてのZを加えて、Pob(X,Y,Z)を得る。全部のPob(X,Y,Z)をX軸、Y軸及びZ軸の直交三軸座標系にプロットし、各プロット点(X,Y,Z)のZに対し最小二乗法を適用して、全プロット点におけるZの自乗の合計が最小になる近似曲面を図8の特性曲面Ppdとして決定される。
特性曲面Ppdに対する排出電流Idrは、図6で排出電流Idrを決定したときと近似した仕方で決定される。すなわち、図8で決定される排出電流Idrの特性曲面Pdrは、特性曲面PpdからIgap(図6参照)だけZ軸方向に下側に位置する特性曲面となる。
なお、図6のIgapは、パラメータが距離Lobの1つだけであるが、図8では、パラメータは距離Lobと水平方向チルト角ωとの2つになる。こうして、決定された排出電流Idrの特性曲面Pdr上の各座標(X,Y,Z)に対応させて測距装置1の排出電流Idrが決定される。
測距装置1から出射される間欠光Raの強度及び被測距物10までの距離Lobが同一であっても、測距装置1から見た被測距物10の方向としての水平方向チルト角ωが異なると、APD5における反射光Rbの強度が異なる。一般に、光偏向器4の真正面方向(ω=0°)からの被測距物10からの生成電流Ipdが最大となり、真正面の方向から離れた方向の被測距物10から反射光Rbほど、同一の距離Lobに対する反射光Rbの受光強度が低下して、APD5の生成電流Ipdが低下する。
なお、真正面の方向から離れた方向の被測距物10から反射光Rbほど、同一の距離Lobに対する反射光Rbの受光強度が低下することは、水平方向チルト角ωについてだけでなく、垂直方向チルト角についても言える。したがって、図8のグラフに、さらに、垂直方向チルト角をパラメータとして追加して、計3つの因子で生成電流Ipdを実測し、四座標の特性曲面Ppdを作成し、該特性曲面Ppdに基づいてさらに四座標の特性曲面Pdrを作成し、該四座標の特性曲面Pdrに基づいて生成電流Ipdの特性を決定することもできる。
図8の特性曲面Pdrは、同一のY座標位置に対してX座標の増大に連れてZ軸方向に下降している。特性曲面Pdrに基づく排出電流Idrの決定により、測距装置1からの被測距物10の方向の相違にもかかわらず、lpdの測距精度の低下を防止することができる。
なお、実測に基づいて作成された特性曲面Ppdから得られる特性曲面Pdrに基づく排出電流Idrの決定方式でも、Igapを特性曲面Ppdの全体で一律とせず、生成電流Ipdの低いものほど、Igapが減少するように、排出電流Idrを決定することができる。
(測距方法)
測距装置1が実施する測距方法について、図9のフローチャートを参照して説明する。該測距方法は、具体的には、制御部24が、ROM(図示せず)に記憶されている測距プログラムに従って、実行するものである。
該測距プログラムは、例えば、ユーザにより測距装置1の電源スイッチ(図示せず)がオンにされしだい、起動して、処理を開始し、ユーザにより該電源スイッチオフにされると、終了する。制御部24は、測距プログラムとは別途に測距装置1の電源スイッチのオン、オフにより測距プログラムの開始及び終了を実行する割込みプログラムを有している。
制御部24は、STEP10において、間欠光Raの出射を禁止する。具体的には、測距装置1の光出射部におけるレーザ光源2が通電されるのを禁止する。これにより、間欠光Raの出射停止期間(図2B)が開始する。
制御部24は、STEP11において、排出電流生成部としての定電流回路35の作動を停止させる。これにより、定電流回路35による排出電流Idrの生成は停止し、差分電流Isub=生成電流Ipdとなる。
制御部24は、STEP12において背景光検出部としてのDCオフセット検知部38にTIA36の出力電圧Vouを測定させる。この測定時は、間欠光Raの出射停止期間内であるので、出力電圧Vouは、背景光Rcのみに対応するTIA36の出力電圧、すなわちオフセット電圧分Vofsとなる。
DCオフセット検知部38は、STEP13において、STEP12で測定したオフセット電圧分Vofsを保持する。DCオフセット検知部38は、その後、STEP13が再度実行されるまで、保持したオフセット電圧分Vofsを出力することになる。
制御部24は、STEP14においてレーザ光源2による間欠光Raの出射の禁止及び定電流回路35の作動の禁止を共に解除する。これにより、間欠光Raの出射期間(図2A)が開始する。
制御部24は、STEP15において、周期Taの開始に合わせて、レーザ光源2には間欠光Raを出射させ、定電流回路35には排出電流Idrの生成を開始させる。これにより、Isub=Ipd−Idrとなる。なお、Idr(排出電流)=Iofs(オフセット電流)+Ivar(非オフセット電流)である(図3参照)。
ゼロクロス検出部40は、STEP16において、TIA36の出力電圧VouからAPD5における反射光Rbの受光時刻(経過時間Tr)を検出する。
距離算出部46は、STEP17において、前述の式(1)に基づいて被測距物10までの距離Lobを算出する。
制御部24は、STEP18において、間欠光Raの出射後、すなわち周期Taの開始時刻からの経過時間がTa以上であるか否かを判定する。そして、経過時間がTa以上になるまで、STEP18を繰り返し、経過時間がTa以上になりしだい、処理をSTEP15に戻す。
こうして、生成電流Ipdから背景光Rcの相当分のオフセット電流Iofsを除外して、環境により変化する背景光Rcの強度に関係なく、間欠光Raの強度に関係する差分電流Isubを生成することができる。また、生成される差分電流Isubを、反射光Rbの受信時刻に関係なく、TIA36の入力レンジ内に収めて、TIA36の出力電圧Vouの飽和を防止することができる。
(変形例)
本実施形態の測距装置1で光出射部の1つの要素として用いられいる光偏向器4は、被測距物10に対し間欠光Raを二次元走査する二次元光偏向器になっている。本発明は、一次元走査(例:ミラー部16の回動軸が一軸だけとなっている光偏向器による走査)の光偏向器を用いることもできる。
さらに、本発明は、光偏向器を省略することもできる。その場合、間欠光Raは、走査されないので、本発明の測距装置自体は、一次元の方向に存在する被測距物10の距離Lobを測距することになる。また、光偏向器4を省略した測距装置を台に載置して、台を回転させたり、往復動させたりすれば、間欠光Raを走査して、走査方向に存在する被測距物10について、その距離Lobを測距することができる。
本実施形態では、間欠光Raの出射停止期間(STEP10)は、測距装置1の作動中(電源のオン中)、起動時に1回だけを間欠光Raの出射期間の開始前に設定している。本発明では、測距装置1の作動中、背景光Rcの強度に変化が生じたと判断したときに、間欠光Raの出射期間を適宜中止して、出射停止期間を挿入して、背景光Rcに係る背景電流(図2のオフセット電流Iofs)を検出することができる。
背景光Rcに係る背景電流を検出する出射停止期間は、被測距物10の測距が不要となる期間が選択される。例えば、測距装置1を搭載する車両では、信号待ち等で一時停車している期間である。
本実施形態では、間欠光Raの各光パルス13の出射時刻は、スタート信号生成部28がPD27の出力に基づいて検出している。本実施形態の変形例では、スタート信号生成部28の代わりに、制御部24がレーザ光源2を点灯開始した時刻から各光パルス13の出射時刻を検出することもできる。
1・・・測距装置、2・・・レーザ光源(光出射部)、4・・・光偏向器、5・・・APD(受光素子)、10・・・被測距物、24・・・制御部、35・・・定電流回路(排出電流生成部)、36・・・TIA(トランスインピーダンスアンプ)、38・・・DCオフセット検知部(背景光検出部)、46・・・距離算出部、50・・・オペアンプ、51・・・負帰還抵抗。

Claims (5)

  1. 被測距物に向けて光パルス列からなる間欠光を出射する光出射部と、
    前記被測距物からの反射光を含む入射光の強度に応じた電流を生成する受光素子と、
    前記光出射部が前記間欠光の光パルスを出射するごとに、出射時刻からの経過時間に応じて減少する排出電流を生成する排出電流生成部と、
    前記受光素子の生成電流から前記排出電流生成部による前記排出電流を引いた差分電流に基づく電圧を出力するトランスインピーダンスアンプと、
    前記トランスインピーダンスアンプの出力電圧に基づいて前記被測距物までの距離を算出する距離算出部とを備えることを特徴とする測距装置。
  2. 請求項1に記載の測距装置において、
    前記排出電流生成部は、前記間欠光の出射期間では前記光パルスを一定の周期で出射し、
    前記排出電流生成部が生成する前記排出電流は、前記測距装置の設定された距離範囲内の任意の距離に存在する前記被測距物からの反射光に対して、前記差分電流を前記トランスインピーダンスアンプの定格の入力レンジの範囲内に収めるように、設定されていることを特徴とする測距装置。
  3. 請求項1又は2に記載の測距装置において、
    背景光を検出する背景光検出部を備え、
    前記光出射部は、前記間欠光の出射停止期間において前記間欠光の出射を中止し、
    前記背景光検出部は、前記出射停止期間の前記受光素子の前記生成電流を前記背景光に係る背景電流として検出し、
    前記排出電流生成部が生成する前記排出電流には、オフセット分と非オフセット分とが含まれ、
    前記オフセット分には、前記背景光検出部が検出した前記背景電流に基づく電流が含まれることを特徴とする測距装置。
  4. 請求項3に記載の測距装置において、
    前記非オフセット分は、前記測距装置の設定された測距距離の異なる複数の位置に関し、各位置の基準反射率の反射点からの前記間欠光の反射光に対する前記受光素子の生成電流と、各位置の距離との関係に基づいて、決定されていることを特徴とする測距装置。
  5. 請求項4に記載の測距装置において、
    前記非オフセット分は、前記測距装置の設定された測距距離及び方向の異なる複数の位置に関し、各位置の基準反射率の反射点からの前記間欠光の反射光に対する前記受光素子の生成電流と、各位置の距離及び方向との関係に基づいて、決定されていることを特徴とする測距装置。
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