JP3827542B2 - 光増幅器及びこれを用いた光ピックアップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の受光素子が出力する電流を加減算処理し、加減算処理後の電流に応じて増幅した電圧を出力する光増幅器に関するものである。特に、光ピックアップ装置に用いられる光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク用ピックアップ装置は、受光部が出力する電流信号をデータの読み取りだけではなく、データを正確に読み出すために必要なフォーカス(読み出し光の焦点合わせ)やトラッキング(読み出し光の位置合わせ)のサーボ制御にも用いている。そのため、受光部は通常1つの受光素子ではなく、複数の受光素子を隣接して備えており、光スポットが受光部に入射する際に複数の受光素子それぞれが受光する光量の差に基づいて上記サーボ制御を行っている。
【0003】
一方、データの読み取りにおいては、誤り率を低減する観点から、複数の受光素子それぞれが出力する電流信号を全て加算した信号を用いている。かつて、このような加算処理を行う信号処理集積回路は光ピックアップ装置外部に設けられていた。しかし、近年読み取り/書き込み速度が飛躍的に上昇していること、複数の種類のディスクを再生する場合はレーザ光の周波数も複数となり受光素子の出力信号のS/Nが低下しそれに伴い受光素子とその受光素子の出力信号を処理する信号処理集積回路とを接続する配線に飛び込むノイズが無視できなくなってきたこと、及び低コスト化や低消費電力化が要求されていることから、現在では上記加算処理を光ピックアップ装置内に設けられる光増幅器で行う構成が主流となりつつある。
【0004】
ここで、複数の受光素子が出力する電流信号を加算処理する従来の光増幅器の構成を図6に示す。フォトダイオードD1のカソードはトランスインピーダンスアンプ26の入力端子に接続され、フォトダイオードD2のカソードはトランスインピーダンスアンプ27の入力端子に接続される。また、フォトダイオードD1、D2のアノードはグランド電位となっている。尚、トランスインピーダンスアンプとは入力した電流信号を電圧信号に変換して出力するアンプである。
【0005】
トランスインピーダンスアンプ26の出力端子は抵抗R6の一端に接続され、トランスインピーダンスアンプ27の出力端子は抵抗R7の一端に接続される。また、抵抗R6の他端と抵抗R7の他端とが接続され、その接続ノードn2が非反転増幅器28の入力側に接続される。そして、非反転増幅器28の出力側が端子4に接続される。
【0006】
非反転増幅器28は、演算増幅器OP2、抵抗R8、及び抵抗R9によって構成される。演算増幅器OP2の非反転入力端子が非反転増幅器28の入力側となる。また、抵抗R8の一端と抵抗R9の一端が演算増幅器OP2の反転入力端子に接続され、抵抗R9の他端はグランド電位となっている。さらに、抵抗R8の他端が演算増幅器OP2の出力端子に接続され、その接続ノードが非反転増幅器28の出力側となる。
【0007】
このような構成の光増幅器の出力電圧VO’は次のように表される。トランスインピーダンスアンプ26の出力電圧をV26、トランスインピーダンスアンプ27の出力電圧をV27、接続ノードn2における電位をVn2とすると、演算増幅器OP2の非反転入力端子に入力される電流Iは(1)式で表される。ただし、r6は抵抗R6の抵抗値を、r7は抵抗R7の抵抗値を表している。
I=(V26−Vn2)/r6+(V27−Vn2)/r7…(1)
【0008】
そして、電位Vn2と出力電圧VO’との間には、(2)式の関係が成り立つ。ただし、r8は抵抗R8の抵抗値を、r9は抵抗R9の抵抗値を表している。
VO’=(1+r8/r9)×Vn2…(2)
【0009】
(1)式と(2)式から、出力電圧VO’は(3)式のように表すことができる。ただし、電流Iに係る項は電流Iが微少電流であるため零と近似している。
VO’=(1+r8/r9)×(r7×V26+r6×V27)/(r6+r7)…(3)
【0010】
ここで、抵抗R9の抵抗値r9を(4)式のように設定すると、(3)式と(4)式から出力電圧VO’は(5)式のように表すことができる。
r9=(r6×r7)/(r6+r7)…(4)
VO’=(1+r8/r9)×r9×(V26/r6+V27/r7)…(5)
【0011】
(5)式中のV26/r6はトランスインピーダンスアンプ26の出力電流とみなすことができ、(5)式中のV27/r7はトランスインピーダンスアンプ27の出力電流とみなすことができる。また、電圧V26はトランスインピーダンスアンプ26によってフォトダイオードD1の出力電流が変換されたものであり、電圧V27はトランスインピーダンスアンプ27によってフォトダイオードD2の出力電流が変換されたものである。従って、(5)式より出力電圧VO’はフォトダイオードD1、D2がそれぞれ出力する電流を加算した値に応じて増幅された電圧となっていることが分かる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示す従来の光増幅器において、負帰還増幅器である非反転増幅器28のループ利得T’は、演算増幅器OP2の利得をA0とすると(6)式のようになる。
T’=A0×r9/(r9+r8)…(6)
【0013】
ここで、図6に示す従来の光増幅器を高ゲインにするためにトランスインピーダンスアンプ26、27が入力する電流信号の増幅率を上げようとすると、抵抗値r9を上述した(4)式のように設定しているので抵抗値r9の値を下げることになってしまい、その結果(6)式から明らかなように非反転増幅器28のループ利得T’が減少してしまう。
【0014】
図6に示す従来の光増幅器では、非反転増幅器28を負帰還増幅器とすることで負帰還をかけない場合に比べて{(ループ利得)/(負帰還後の利得)}倍だけ特性を向上させている。しかしながら、図6に示す従来の光増幅器のゲインを高くするためにトランスインピーダンスアンプ26、27が入力する電流信号の増幅率を上げると、上述したように非反転増幅器28のループ利得T’が減少してしまい、非反転増幅器28の特性が劣化してしまっていた。このため、図6に示す従来の光増幅器では高ゲインかつ広帯域にすることができなかった。
【0015】
尚、内部に備える複数の増幅器(コンダクタンス増幅器または可変コンダクタンス増幅器)の出力電流を加算してその電流値に応じて増幅した電圧を出力する加算器が特開平2−301879号公報で開示されている。しかし、加算器内部に備えられている増幅器は電圧入力であるので、この加算器を受光素子の出力電流を入力する光増幅器として用いることはできない。
【0016】
本発明は、上記の問題点に鑑み、複数の受光素子が出力する電流を加減算処理し、加減算処理後の電流に応じて増幅した電圧を出力する光増幅器であって、高ゲインかつ広帯域である光増幅器及びこれを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る光増幅器においては、受光強度に応じた電流を出力する受光素子と該受光素子の出力電流を増幅して電流を出力する電流増幅器とを有する光増幅手段を複数備え、前記電流増幅器それぞれの出力端子が接続される接続ノードに入力端子が接続される第1のトランスインピーダンスアンプを備えるようにする。
【0018】
また、受光素子に最適なバイアス電圧を印加できるようにする観点から、前記電流増幅器の全てが、前記受光素子の出力電流を入力する第2のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプと同一構造であって入力端子の電圧が前記受光素子に印加されるバイアス電圧と同電位の第3のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプ及び前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を入力し、前記第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧から前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を差分した値に応じて電流を出力するトランスコンダクタンス差動アンプと、を備えるようにしてもよい。
【0019】
また、減算因子となる電流増幅器を設ける観点から、上記構成の電流増幅器の少なくとも1つを、前記受光素子の出力電流を入力する第2のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプと同一構造であって入力端子の電圧が前記受光素子に印加されるバイアス電圧と同電位の第3のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプ及び前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を入力し、前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧から前記第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を差分した値に応じて電流を出力するトランスコンダクタンス差動アンプと、を備える電流増幅器に置き換えてもよい。
【0020】
また、電流増幅器のゲインの製造ばらつきをなくす観点から、前記第2及び第3のトランスインピーダンスアンプ内に設けられるゲイン設定用抵抗と、前記トランスコンダクタンス差動アンプ内に設けられるゲイン設定用抵抗と、が同一工程で作成されるようにしてもよい。
【0021】
また、前記第3のトランスインピーダンスアンプの代わりに定電圧源を設け、前記定電圧源の出力電圧の値を前記トランスインピーダンスアンプの入力電圧の値と等しくしてもよい。尚、前記第3のトランスインピーダンスアンプの代わりに定電圧源を設ける場合には、前記第3のトランスインピーダンスアンプを定電圧源として動作させる場合も含まれるものとする。
【0022】
また、加減算処理の係数設定を行うために、前記電流増幅器の一部又は全部がそれぞれ異なるゲインであってもよい。
【0023】
また、広帯域な光増幅器を実現する観点から、前記第1のトランスインピーダンスアンプの入力インピーダンスを低くすることにより、前記接続ノードにおける電圧変動を抑え、前記接続ノードの入力インピーダンスと寄生容量値との積である時定数によって定まる電圧信号の遮断周波数よりも前記電圧変動の周波数を低くしてもよい。
【0024】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る光ピックアップ装置においては、上記いずれかの構成の光増幅器と、前記光増幅器に設けられる受光手段の出力信号を入力してサーボ信号を生成する信号処理手段と、を備えるようにする。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る光増幅器を図1に示す。尚、図6と同一の部分には同一の符号を付す。
【0026】
フォトダイオードD1のカソードは電流増幅器1の入力端子に接続され、フォトダイオードD2のカソードは電流増幅器2の入力端子に接続される。また、フォトダイオードD1及びD2のアノードはグランド電位となっている。
【0027】
電流増幅器1の出力端子と電流増幅器2の出力端子とは接続され、その接続ノードn1がトランスインピーダンスアンプ3の入力側に接続される。また、トランスインピーダンスアンプ3の出力側が端子4に接続される。
【0028】
トランスインピーダンスアンプ3は、演算増幅器OP1、抵抗R1、及び定電圧源5によって構成される。演算増幅器OP1の反転入力端子及び抵抗R1の一端が接続され、その接続ノードがトランスインピーダンスアンプ3の入力側となる。また、演算増幅器OP1の出力端子と抵抗R1の他端とが接続され、その接続ノードがトランスインピーダンスアンプ3の出力側となる。尚、抵抗R1は演算増幅器OP1の負帰還抵抗となっている。そして、定電圧源5の正電位側が演算増幅器OP1の非反転入力端子に接続され、定電圧源5の負電位側はグランド電位となっている。
【0029】
このような構成の回路は、次のように動作する。電流増幅器1はフォトダイオードD1の出力電流Ip1を入力して増幅した電流IO1を出力する。また、電流増幅器2はフォトダイオードD2の出力電流Ip2を入力して増幅した電流IO2を出力する。そして、電流IO1と電流IO2を加算した電流がトランスインピーダンスアンプ3の入力側から引き抜かれる。演算増幅器OP1は入力した電圧を差分してその差分値に応じた電圧VOを出力するので、(7)式が成り立つ。ただし、r1は抵抗R1の抵抗値であり、Vrefは定電圧源5の出力電圧である。
VO=r1×(IO1+IO2)+Vref…(7)
【0030】
ここで、トランスインピーダンスアンプ3の入力側に接続される信号源のインピーダンスをZiとすると、トランスインピーダンスアンプ3のループ利得Tは、(8)式で表される。ただし、演算増幅器OP1の利得をA0とする。
T=A0×Zi/(Zi+r1)…(8)
【0031】
図1の本発明に係る光増幅器において、インピーダンスZiはトランスインピーダンスアンプ3に接続される全ての電流増幅器、すなわち電流増幅器1及び2それぞれの出力インピーダンスの逆数の和の逆数となる。そして、電流増幅器1及び2は電流を出力するので高出力インピーダンスである。このため、全ての電流増幅器それぞれの出力インピーダンスの逆数の和の逆数であるZiは抵抗値r1に比べて遙かに大きい値となる。従って、(8)式よりトランスインピーダンスアンプ3のループ利得Tは利得A0とほぼ等しくなる。
【0032】
上述したように、負帰還増幅器は、負帰還をかけない場合に比べて{(ループ利得)/(負帰還後の利得)}倍だけ特性が向上する。そして、図1の本発明に係る光増幅器を高ゲインにするために、電流増幅器1及び2のゲインを高くしてもトランスインピーダンスアンプ3のループ利得Tは利得A0のままであり減少することはない。従って、図1の本発明に係る光増幅器は高ゲインかつ広帯域にすることができる。
【0033】
次に、図1の本発明に係る光増幅器が備える電流増幅器1の一実施態様について図2を参照して説明する。端子9がトランスインピーダンスアンプ6の入力側に、トランスインピーダンスアンプ6の出力側がトランスコンダクタンス差動アンプ8の非反転入力端子に、それぞれ接続される。尚、トランスコンダクタンス差動アンプとは、入力した2つの電圧信号の差を電流信号に変換して出力するアンプである。
【0034】
トランスインピーダンスアンプ6は、増幅器A1及び抵抗R2によって構成される。増幅器A1の入力端子および抵抗R2の一端が接続され、その接続ノードがトランスインピーダンスアンプ6の入力側となる。また、増幅器A1の出力端子および抵抗R2の他端とが接続され、その接続ノードがトランスインピーダンスアンプ6の出力側となる。
【0035】
そして、トランスインピーダンスアンプ7の入力側が端子11に、トランスインピーダンスアンプ7の出力側がトランスコンダクタンス差動アンプ8の反転入力端子に、それぞれ接続される。トランスインピーダンスアンプ7は、増幅器A2及び抵抗R3によって構成される。増幅器A2の入力端子および抵抗R2の一端が接続され、その接続ノードがトランスインピーダンスアンプ7の入力側になる。また、増幅器A2の出力端子および抵抗R3の他端が接続され、その接続ノードがトランスインピーダンスアンプ7の出力側となる。また、演算増幅器OP2の出力端子が端子10に接続される。
【0036】
端子9が図1の本発明に係る光増幅器が備える電流増幅器1の入力端子となり、端子10が図1の本発明に係る光増幅器が備える電流増幅器1の出力端子となる。従って、トランスインピーダンスアンプ6は端子9を介してフォトダイオードD1の出力電流Ip1を入力して電圧に変換したのち、その電圧信号をトランスコンダクタンス差動アンプ8の非反転入力端子に出力する。フォトダイオードD1のカソードにバイアス電圧が印加されている場合、その印加電圧に伴ってトランスインピーダンスアンプ6の出力電圧のDCバイアスレベルが変化する。
【0037】
一方、トランスインピーダンスアンプ7は端子11にフォトダイオードD1のカソードに印加されるバイアス電圧と同電位を発生させて電圧に変換したのち、その電圧信号をトランスコンダクタンス差動アンプ8の非反転入力端子に出力する。トランスインピーダンスアンプ7は、トランスインピーダンスアンプ6の出力電圧のDCバイアスレベルと同一のDCバイアス電圧を出力するので、トランスコンダクタンス差動アンプ8の差動動作によってDCバイアスレベルの変化はうち消され、DCバイアスレベルの変化が電流増幅器1の次段の回路に影響することがなくなる。これにより、DCバイアスレベルの整合性を考慮する必要がなくなるので、図1の本発明に係る光増幅器が備えるフォトダイオードに最適なバイアス電圧を印加することができる。
【0038】
尚、本発明に係る光増幅器が備える複数の電流増幅器のうち特定の受光素子に接続される電流増幅器の構成を、図2の構成にせずに図2の構成を変更してトランスインピーダンスアンプ6の出力側をトランスコンダクタンス差動アンプ8の反転入力端子に接続し、トランスインピーダンスアンプ7の出力側をトランスコンダクタンス差動アンプ8の非反転入力端子に接続するようにしてもよい。これにより、特定の受光素子からの電流信号については電流増幅器の出力電流信号の極性が反転するので、その信号については減算因子とすることができる。
【0039】
そして、特定の受光素子に接続される電流増幅器をこのような構成にした場合もトランスインピーダンスアンプ6の構成とトランスインピーダンスアンプ7の構成とは同一であるため、トランスコンダクタンス差動アンプ8の動作にはなんら影響を与えない。従って、他の入力電流を様々な組み合わせで加減算処理した場合でも光増幅器全体の特性にはほとんど影響を与えない。これにより、光増幅器の加減算処理に関する設計が非常に容易になる。
【0040】
次に、図2の電流増幅器1が備えるトランスコンダクタンス差動アンプ8の一実施態様について図3を参照して説明する。PNP形トランジスタQ1とQ2とのエミッタ同士が共通接続され、定電圧VCCが供給される端子16に接続される。また、PNP形トランジスタQ1とQ2とのベース同士が共通接続される。さらに、トランジスタQ2のベース−コレクタ間が共通接続される。
【0041】
そして、トランジスタQ1のコレクタとNPN形トランジスタQ3のコレクタとが接続され、その接続ノードが出力端子14に接続される。また、トランジスタQ2のコレクタはNPN形トランジスタQ4のコレクタに接続される。
【0042】
トランジスタQ3のベースは非反転入力端子12に、トランジスタQ4のベースは反転入力端子13に、それぞれ接続される。また、トランジスタQ3のエミッタは抵抗R4の一端に接続され、トランジスタQ4のエミッタは抵抗R5の一端に接続される。抵抗R4の他端と抵抗R5の他端とは共通接続され、その接続ノードが定電流源15の正電位側に接続される。また、定電流源15の負電位側はグランド電位となっている。
【0043】
このような構成のトランスコンダクタンス差動アンプ8は次のように動作する。トランジスタQ1とQ2によってカレントミラー回路が構成されるので、トランジスタQ1のコレクタ電流とトランジスタQ2のコレクタ電流は等しくなる。このコレクタ電流の値をICとする。そうすると、トランジスタQ3のエミッタ電流はIC+IO1となり、トランジスタQ4のエミッタ電流はICとなる。
【0044】
また、トランジスのエミッタ電流IEとトランジスタのベース−エミッタ間電圧VBEとの間にはVBE=VT×ln(IE/IS)の関係が成り立つ。ただし、VTはトランジスタの熱電圧、lnは自然対数、ISは飽和電流である。また、トランジスタQ3のエミッタ電流とトランジスタQ4のエミッタ電流とを加算した電流値が定電流源15の出力電流ICCと等しくなる。従って、抵抗R4の抵抗値r4と抵抗R5の抵抗値r5を等しい値に設定すると、(9)式が成り立つ。
V+−V-=r4×IO1+VT×ln[(Icc+IO1)/(Icc−IO1)]…(9)
【0045】
そして、(9)式において、│IO1│≪Icc、すなわちトランスコンダクタンス差動アンプ8の出力電流がトランスコンダクタンス差動アンプ8の駆動電流に対して十分に小さいレベルの動作に限定すると、上記(9)式は
V+−V-=r4×IO1…(10)
となる。
【0046】
(10)式から明らかなように、トランスコンダクタンス差動アンプ8のゲインは抵抗値r4(=r5)によって定まる。また、図2の電流増幅器1が備えるトランスインピーダンスアンプ6のゲインは抵抗値r2によって決まる。従って、電流増幅器1の入力電流Ip1と出力電流IO1との関係はIO1=r2/r4×Ip1となる。抵抗R2、R4、及びR5を同一工程で作成することによって、個々の抵抗値にバラツキがあってもr2/r4の値を一定にすることができるので、電流増幅器1のゲインは一定となる。また、抵抗R3も抵抗R2、R4、及びR5と同一工程で作成すると、個々の抵抗値にバラツキがあってもDCバイアスレベルをうち消すことができる。
【0047】
尚、先に仮定した│IO1│≪Iccが成立しない場合、すなわち、トランスコンダクタンス差動アンプ8の出力電流がトランスコンダクタンス差動アンプ8の駆動電流に対して無視できないレベルの動作においては、トランスコンダクタンス差動アンプ8の直線性が失われるため、電流増幅器のゲインは一定にならない。
【0048】
図1の本発明に係る光増幅器が備える電流増幅器1及び2は図2及び図3に示す構成であるので、抵抗の抵抗値の設定によって容易にゲインを変更できる。従って、図1の本発明に係る光増幅器が備える電流増幅器1及び2は、それぞれ独立してゲインを設定することができ、加減算処理するにあたって複数の受光手段が出力する電流毎に係数を設定することができる。
【0049】
ところで、図6の従来の光増幅器においても増幅器26及び27のゲインをそれぞれ独立して設定することによって加減算処理するにあたって複数の受光手段が出力する電流毎に係数を設定することができたが、この係数設定が非反転増幅器28のループ利得に影響を与えてしまっていた。このため複数の受光手段が出力する電流毎の係数の間に開きがあると、その中の一番高い係数設定の影響によって非反転増幅器28の特性が劣化するので、係数設定に制限を設けざるを得なかった。
【0050】
一方、図1の本発明に係る光増幅器では各電流増幅器の出力インピーダンスが十分高いので、ある電流増幅器の係数設定が他の電流増幅器やトランスインピーダンスアンプ3に影響を与えることはない。従って、図1の本発明に係る光増幅器においては係数設定に制限を設ける必要がなくなり、複数の受光手段が出力する電流毎の係数設定の自由度を上げることができる。
【0051】
次に、トランスインピーダンスアンプ3の入力インピーダンスについて説明する。図1において接続ノードn1には、光増幅器が備える電流増幅器の出力と、トランスインピーダンスアンプ3の入力とが接続されている。前述のように、電流増幅器1及び2の出力インピーダンスは高い。一方、トランスインピーダンスアンプ3の入力インピーダンスは、概ね抵抗R1の抵抗値r1を、前述の(8)式で表されるループ利得Tで割った値となるため、電流増幅器1及び2の出力インピーダンスに比べ、十分小さい。このため、接続ノードn1のインピーダンスは、ほぼトランスインピーダンスアンプ3の入力インピーダンスの値となる。そして、接続ノードn1のインピーダンスは、トランスインピーダンスアンプ3の入力インピーダンスの値と、接続ノードn1に接続される配線などによる寄生容量の値との積である時定数の極を持つ。
【0052】
電流増幅器1及び2は、それぞれ接続された受光素子の電流を増幅して出力電流I O1 及びI O2 を接続ノードn1に送り込む。しかしながら、接続ノードn1には、前述のように、トランスインピーダンスアンプ3の入力インピーダンスの値と、接続ノードn1に接続される配線などによる寄生容量の値との積である時定数の極を持つインピーダンスがあるため、電流増幅器1及び2の出力電流I O1 及びI O2 がトランスインピーダンスアンプ3の入力信号になる際に、この極の周波数以上の信号成分は減衰する。すなわち、トランスインピーダンスアンプ3の入力インピーダンスを小さくすれば、接続ノードn1のインピーダンスが持つ極の周波数を引き上げることになり、広帯域の信号伝送が可能となる。
【0053】
このようにトランスインピーダンスアンプ3を低入力インピーダンスにした場合、トランスインピーダンスアンプ3の反転入力端子と非反転入力端子との電圧は等しくなる。したがって、電流増幅器1及び2の出力端子の電圧もトランスインピーダンス3の非反転入力端子の電圧と等しくなる。
【0054】
ここで、電流増幅器の出力回路部分は、高出力インピーダンスを実現するために、エミッタ接地回路またはベース接地回路のコレクタ出力同士を接続することで電流の出し入れを制御する方式となっている。尚、図3の構成ではエミッタ接地回路のコレクタ出力同士を接続している。このため図3のトランスコンダクタンス差動アンプ8ではトランジスタQ1とQ3が両方とも能動状態であることが高出力インピーダンスの条件となる。
【0055】
この条件を満たすために、図4に示すように図2の電流増幅器が備えるトランスインピーダンスアンプ7を定電圧源17に置き換え、定電圧源17の出力電圧とトランスインピーダンスアンプ3内の定電圧源5の出力電圧とを等しくするとよい。
【0056】
定電圧源17の出力電圧と定電圧源5の出力電圧を等しくすれば、トランジスタQ3のコレクタ電圧は絶えずトランジスタQ4のベース電圧と同じになるので、少なくともトランジスタQ3のベース電圧がトランジスタQ4のベース電圧よりも低ければ、トランジスタQ1とQ3が両方とも能動状態となり、高出力インピーダンスを維持することができる。従って、定電圧源5及び17の出力電圧の値を電流増幅器の出力電流信号の範囲に応じて適正な値に設定し、トランジスタQ3のベース電圧をトランジスタQ4のベース電圧よりも低くすることで、電流増幅器の出力インピーダンスが常に高くなる。これにより、トランスインピーダンスアンプ3のループ利得を減少させずに光増幅器を高ゲインにすることができるので、高ゲインかつ広帯域な光増幅器を実現することができる。
【0057】
尚、定電流源5及び17は直流電圧源でなく、互いに同期した交流電圧を出力する交流電圧源であってもよい。また、トランスインピーダンスアンプ7を定電圧源17に置き換えずに、トランスインピーダンスアンプ7を定電圧源5と同一の電圧を出力する定電圧源として動作させてもよい。
【0058】
次に本発明に係る光ピックアップ装置の一実施形態について説明する。本発明に係る光ピックアップ装置は図1に示した本発明に係る光増幅器を備えている。本発明に係る光ピックアップ装置の光学系の構成を図5に示す。
【0059】
半導体レーザ18から射出されるレーザ光はコリメータレンズ19によって平行光となり、ビームスプリッタ20を透過し、1/4波長板21を経て対物レンズ22によって集光される。この集光された光が光ディスク23によって反射し、対物レンズ22によって平行光となり、1/4波長板21を経てビームスプリッタ20を反射し、集光レンズ24によって集光され、光増幅器25に到達する。そして、光増幅器25はフォトダイオードD1、D2の出力電流を加算処理し、その値に応じた電圧VOを出力する。
【0060】
光増幅器25は、高ゲインかつ広帯域の増幅器である。しかしながら、光増幅器25は電流信号で信号処理を行っており、トランジスタのアーリー効果や各種素子のリーク電流などの影響を受けるので、電圧信号で信号処理を行うに比べてレベルの伝達精度が劣る。すなわち、図1の本発明に係る光増幅器は図6の従来の光増幅器に比べて、無信号時の出力電圧の変動が大きい。
【0061】
ところで、光ピックアップ装置におけるデータ信号の再生では、直流レベルの精度はさほど要求されないが、高速かつ高ゲインな増幅が要求される。一方、光ピックアップ装置におけるフォーカスやトラッキングのサーボ信号の処理では、データ信号の再生に比べれば遙かに低い周波数帯域しか要求されないが(CDオーディオ再生で20kHz程度)、微弱な信号差分からサーボ信号を作り出すために増幅率や無信号時のオフセットレベルに高い精度が要求される。
【0062】
そこで、本発明に係る光ピックアップ装置は、光増幅器25の出力電圧VOに基づいてデータ信号を作成するとともに、従来の光増幅器(図示せず)も設けて従来の光増幅器の出力電圧に基づいてサーボ信号を作成する構成とする。尚、光増幅器25とサーボ信号作成用の従来の光増幅器とが、受光素子であるフォトダイオードを共有する構成にするとよい。
【0063】
このように、データ信号作成に適した光増幅器とサーボ信号作成に適した光増幅器とをそれぞれ設けることで、一つの増幅器において排他要素である広帯域と高精度の両立を図る必要がなくなる。これにより、光ピックアップ装置の高性能化が容易になる。
【0064】
尚、本実施形態では受光素子であるフォトダイオードを2つ備えた光増幅器について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば受光素子であるフォトダイオードを4つ設け、それに伴いフォトダイオードそれぞれの出力電流を増幅する電流増幅器も4つ設け、それらの電流増幅器の出力端子を接続する接続ノードをトランスインピーダンスアンプの入力側に接続する構成にしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
本発明によると、高出力インピーダンスの電流増幅器が第1のトランスインピーダンスアンプに接続されるので、光増幅器を高ゲインにするために電流増幅器のゲインを上げても第1のトランスインピーダンスアンプのループ利得が減少しない。従って、第1のトランスインピーダンスアンプを広帯域にすることができる。これにより、複数の受光素子が出力する電流を加減算し加減算後の電流に応じて増幅した電圧を出力する光増幅器であって、高ゲインかつ広帯域である光増幅器を実現することができる。
【0066】
また、本発明によると、電流増幅器のすべてが、受光素子の出力電流を入力する第2のトランスインピーダンスアンプと、第2のトランスインピーダンスアンプと同一構造であって入力端子の電圧が受光素子に印加されるバイアス電圧と同電位の第3のトランスインピーダンスアンプと、第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧から第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を差分した値に応じて電流を出力するトランスコンダクタンス差動アンプと、を備えるので、第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧のDCバイアスレベルの変化は第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧のDCバイアスレベルの変化によってうち消され、DCバイアスレベルの変化が次段の回路に影響することがなくなる。DCバイアスレベルの整合性を考慮する必要がなくなるので、受光素子に最適なバイアス電圧を印加することができる。
【0067】
また、本発明によると、上記構成の電流増幅器のうち少なくとも1つを、受光素子の出力電流を入力する第2のトランスインピーダンスアンプと、第2のトランスインピーダンスアンプと同一構造であって入力端子の電圧が受光素子に印加されるバイアス電圧と同電位の第3のトランスインピーダンスアンプと、第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧から第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を差分した値に応じて電流を出力するトランスコンダクタンス差動アンプと、を備える電流増幅器に置き換えるので、特定の受光素子からの信号については電流増幅器の出力電流信号の極性が反転してその信号について減算因子とすることができる。これにより、光増幅器は減算処理も行うことができる。
【0068】
また、本発明によると、第2及び第3のトランスインピーダンスアンプ内に設けられるゲイン設定用抵抗と、トランスコンダクタンス差動アンプ内に設けられるゲイン設定用抵抗と、が同一工程で作成されるので、これらのゲイン設定用抵抗の抵抗値がばらついた場合でもこれらのゲイン設定用抵抗の比を一定にすることができる。これにより、電流増幅器のゲインを一定にすることができる。
【0069】
また、本発明によると、第3のトランスインピーダンスアンプの代わりに定電圧源を設け、定電圧源の出力電圧の値を第1のトランスインピーダンスアンプの入力側電圧の値と等しくするので、第1のトランスインピーダンスアンプの入力側電圧の値を電流増幅器の出力信号範囲に応じて適正な値に設定し、トランスインピーダンス差動アンプの非反転入力端子にベースが接続されるトランジスタのベース電圧をトランスコンダクタンス差動アンプの反転入力端子にベースが接続されるトランジスタのベース電圧よりも低くすることで、電流増幅器の出力インピーダンスを常に高くすることができる。これにより、電流増幅器を高ゲインにしたときでも第1のトランスインピーダンスアンプのループ利得が減少しないようになり、高ゲインかつ広帯域である光増幅器を実現することができる。
【0070】
また、本発明によると、電流増幅器の一部又は全部がそれぞれ異なるゲインであるので、各々の入力信号に係る係数を独立して設定できる。そして、電流増幅器は高出力インピーダンスであるので、係数を独立して設定しても他の電流増幅器や第1のトランスインピーダンスアンプに影響を与えることがない。これにより、複数の受光手段が出力する電流毎の係数設定の自由度を上げることができる。
【0071】
また、本発明によると、第1のトランスインピーダンスの入力インピーダンスを低くすることにより、電流増幅器それぞれの出力端子が接続される接続ノードにおける電圧変動を抑え、接続ノードの入力インピーダンスと寄生容量値との積である時定数によって定まる遮断周波数よりも接続ノードにおける電圧変動の周波数を低くするので、広帯域な光増幅器を実現することができる。
【0072】
また、本発明によると、光ピックアップ装置は、受光素子から電流を入力しトランスインピーダンスアンプに増幅した電流を出力する電流増幅器を複数備える光増幅器と、その増幅器に設けられる受光手段の出力信号を入力してサーボ信号を生成する信号処理手段と、備えるので、データ信号は高ゲインかつ広帯域で信号処理され、サーボ信号は高精度に信号処理される。これにより、データ信号、サーボ信号とも要求される性能を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光増幅器の構成を示す図である。
【図2】 図1の光増幅器が備える電流増幅器の構成を示す図である。
【図3】 図2の電流増幅器が備えるトランスコンダクタンス差動アンプの構成を示す図である。
【図4】 図2の電流増幅器が備えるトランスインピーダンスアンプを定電圧源に置き換えた構成を示す図である。
【図5】 光ピックアップ装置の構成を示す図である。
【図6】 従来の光増幅器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、2 電流増幅器
3、6、7 トランスインピーダンスアンプ
5、17 定電圧源
8 トランスコンダクタンス差動アンプ
15 定電流源
D1、D2 フォトダイオード
R1〜R9 抵抗
Claims (8)
- 受光強度に応じた電流を出力する受光素子と該受光素子の出力電流を増幅して電流を出力する電流増幅器とを有する光増幅手段を複数備え、前記電流増幅器それぞれの出力端子が接続される接続ノードに入力端子が接続される第1のトランスインピーダンスアンプを備え、
前記電流増幅器の少なくとも一つは正の電流を出力し、前記電流増幅器の少なくとも一つは負の電流を出力し、
前記複数の光増幅手段の出力間の加減算を行うことを特徴とする光増幅器。 - 受光強度に応じた電流を出力する受光素子と該受光素子の出力電流を増幅して電流を出力する電流増幅器とを有する光増幅手段を複数備え、前記電流増幅器それぞれの出力端子が接続される接続ノードに入力端子が接続される第1のトランスインピーダンスアンプを備える光増幅器であって、
前記電流増幅器の全てが、前記受光素子の出力電流を入力する第2のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプと同一構造であって入力端子の電圧が前記受光素子に印加されるバイアス電圧と同電位の第3のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプ及び前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を入力し、前記第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧から前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を差分した値に応じて電流を出力するトランスコンダクタンス差動アンプと、を備えることを特徴とする光増幅器。 - 受光強度に応じた電流を出力する受光素子と該受光素子の出力電流を増幅して電流を出力する電流増幅器とを有する光増幅手段を複数備え、前記電流増幅器それぞれの出力端子が接続される接続ノードに入力端子が接続される第1のトランスインピーダンスアンプを備える光増幅器であって、
複数ある前記電流増幅器の一部が、前記受光素子の出力電流を入力する第2のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプと同一構造であって入力端子の電圧が前記受光素子に印加されるバイアス電圧と同電位の第3のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプ及び前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を入力し、前記第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧から前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を差分した値に応じて電流を出力するトランスコンダクタンス差動アンプと、を備える構成であり、
複数ある前記電流増幅器の残りが、前記受光素子の出力電流を入力する第2のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプと同一構造であって入力端子の電圧が前記受光素子に印加されるバイアス電圧と同電位の第3のトランスインピーダンスアンプと、前記第2のトランスインピーダンスアンプ及び前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を入力し、前記第3のトランスインピーダンスアンプの出力電圧から前記第2のトランスインピーダンスアンプの出力電圧を差分した値に応じて電流を出力するトランスコンダクタンス差動アンプと、を備える構成であることを特徴とする光増幅器。 - 前記第2及び第3のトランスインピーダンスアンプ内に設けられるゲイン設定用抵抗と、前記トランスコンダクタンス差動アンプ内に設けられるゲイン設定用抵抗と、が同一工程で作成される請求項2又は請求項3に記載の光増幅器。
- 前記第3のトランスインピーダンスアンプの代わりに定電圧源を設け、前記定電圧源の出力電圧の値を前記第1のトランスインピーダンスアンプの入力側電圧の値と等しくする請求項2に記載の光増幅器。
- 前記電流増幅器の一部又は全部がそれぞれ異なるゲインである請求項1〜5のいずれかに記載の光増幅器。
- 前記第1のトランスインピーダンスアンプの入力インピーダンスを低くすることにより、
前記第1のトランスインピーダンスアンプの入力ノードに寄生する容量値と、前記第1のトランスインピーダンスアンプの入力インピーダンスとの積である時定数によって定まる遮断周波数を、前記電流増幅器の出力電流の周波数よりも高くする請求項1〜6のいずれかに記載の光増幅器。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の光増幅器と、前記光増幅器に設けられる受光手段の出力信号を入力してサーボ信号を生成する信号処理手段と、を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
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