JP2005244864A - 差動アンプ回路およびそれを備えた光ピックアップ装置 - Google Patents

差動アンプ回路およびそれを備えた光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オフセット電圧およびそのばらつきを抑制することのできる差動アンプ回路を実現する。
【解決手段】ゲイン抵抗R3に対応させて差動入力段11および出力段12を、ゲイン抵抗R4に対応させて差動入力段21および出力段22を設ける。さらに、トランジスタTr15・Tr16からなるカレントミラー回路を差動入力段11と21とに共通とする。フォトダイオードPDからの出力電流の差動増幅をゲイン抵抗R3によって行うときは、スイッチ回路SW1により電流発生回路I1〜I4を動作させるとともに、電流発生回路I5〜I8を停止させる。フォトダイオードPDからの出力電流の差動増幅をゲイン抵抗R4によって行うときは、スイッチ回路SW1により電流発生回路I1〜I4を停止させるとともに、電流発生回路I5〜I8を動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は差動アンプ回路の回路構成に関し、特に受光アンプ回路としてDVD、DVD−R、DVD−RW、CD−ROM、CD−R、CD−RW用などの光ピックアップ装置に用いられる差動アンプ回路に関するものである。
DVD、DVD−R、DVD−RW、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどの光ディスクに対する読み出しや書き込みを行う光ピックアップ装置には、光信号を増幅する受光アンプ回路が備えられる。
光ピックアップ装置の受光アンプ回路においては、従来のディスクの信号光反射率の差異によるアンプゲイン調整変更の必要性に加え、CD/DVD−RWなどの書き込み系ディスクにデータ信号を書き込む場合にゲイン調整が必要となり、近年ではゲイン切り替え機能がますます重要となってきている。また、光ピックアップ装置の読み出し/書き込み機能の高速化により、受光アンプが受光可能とする信号光量は減少する傾向にあり、更にはポータブル機器対応として低電圧化が必要とされることから、受光アンプ回路の出力電圧動作可能範囲(電圧)は減少する方向にあり、受光アンプ回路における無信号光状態での出力電圧の安定性は重要なテーマとなってきている。
従来の典型的なゲイン切り替え機能つき受光アンプ回路101を図7に示す。受光アンプ回路101は、フォトダイオードPD、およびフォトダイオードPDの光電流をゲイン抵抗により電流電圧変換する差動アンプ回路により構成され、フォトダイオードPDが受光した信号光量に比例した信号電圧を出力電圧Voとして出力する。一般的に光ピックアップ装置用の受光アンプ回路は、このように、外部より外部基準電位Vrefが供与される差動増幅構成をなしている。
受光アンプ回路101は、差動入力段101aと出力段101bとを備えている。差動入力段101aは、トラジスタTr3・Tr4からなる差動入力トラジスタ対と、トランジスタTr3に対する能動負荷となるトランジスタTr5およびトランジスタTr4に対する能動負荷となるトランジスタTr6からなるカレントミラー回路と、定電流回路である電流発生回路I0とを備えている。トランジスタTr3・Tr4は互いに特性が一致しているNPN型のトランジスタ、トランジスタTr5・Tr6は互いに特性が一致しているPNP型のトランジスタである。トランジスタTr5のベースとコレクタとは互いに接続されている。電流発生回路I0はトランジスタTr3・Tr4のエミッタとGNDとの間に設けられている。
トランジスタTr4のベースにはフォトダイオードPDの光電流が入力され、このベースには受光アンプ回路101の出力が抵抗R1あるいは抵抗R1・R2の並列回路によってフィードバックされる。抵抗R1および抵抗R1・R2の並列回路はゲイン抵抗である。抵抗R1と抵抗R1・R2の並列回路とを切り替えるには、スイッチとして抵抗R2に直列に挿入されたトランジスタTr1をON/OFFする。
トランジスタTr3のベースには抵抗R1’あるいは抵抗R1’・R2’の並列回路を介して外部基準電位Vrefが入力される。抵抗R1’あるいは抵抗R1’・R2’の並列回路はオフセット電圧調整用抵抗である。抵抗R1’と抵抗R1’・R2’の並列回路とを切り替えるには、スイッチとして抵抗R2’に直列に挿入されたトランジスタTr2をON/OFFする。
また、トランジスタTr1・Tr2のON/OFFは、スイッチ回路SW0が外部選択信号s0に従って行う。
出力段101bは、NPN型のトランジスタTr7と定電流回路である電流発生回路I50とから構成されている。トランジスタTr7はベースがトランジスタTr4のコレクタに接続されて、エミッタフォロワで出力電圧Voを出力する。電流発生回路I50はトランジスタTr7のエミッタとGNDとの間に設けられている。
次に、上記従来回路における出力電圧安定性について説明する。
図7の受光アンプ回路101の場合、無信号状態での受光アンプ回路101の出力電圧VoをVodとすると、
Vod=Vref
となるべきであり、無信号光状態での出力電圧Voが外部基準電位Vrefと同一になることが必要とされる。
従って、出力電圧Voの動作範囲ΔVsigは、
ΔVsig=Vcc−Vref−Vbe(npn)−Vsat(pnp)
となる。低電圧機器においてはΔVsig=1V以下となる場合もあり、無信号状態での出力電圧Voの安定性は、重要となる。
ここで、Vbe(npn)はNPN型トランジスタのベース・エミッタ間電圧、Vsat(pnp)はPNP型トランジスタのコレクタ−エミッタ間飽和電圧を示す。
特許文献1には、ゲイン抵抗の切り替えは行わないものの、CD用とDVD用とにそれぞれ個別のフォトダイオードを備えることが記載されている。そして、各フォトダイオードが個別のスイッチを経て共通の差動対トランジスタの一方に接続される構成や、差動対トランジスタのうちの一方がフォトダイオードごとに設けられ、各フォトダイオードが対応する上記差動対トランジスタに接続される構成が記載されている。
特許文献2には、フォトダイオードからの出力電流を電流電圧変換する増幅回路において、PNP型のトランジスタをスイッチングさせることにより、帰還抵抗を切り替えて、ゲインを切り替えることが記載されている。
特開2001−202646号公報(公開日:2001年7月27日) 特開平8−154023号公報(公開日:1996年6月11日)
しかし、図7の従来型受光アンプ回路101の場合、無信号状態においても出力電圧Voは、外部基準電位Vrefの値からのずれ(オフセット電圧)を生じる。よって、出力電圧Voの安定性を得る場合、このオフセット電圧の変動、ばらつきをいかに抑制できるかが重要な課題となる。
ここで、上記受光アンプ回路101を例に取って、オフセット電圧の発生原因を以下に説明する。従来型の受光アンプ回路101は、外部より電源電圧Vcc、外部基準電位Vref、GNDという、3種類の電圧の電源が供給され、例えば、Vcc=5V、Vref=2V、GND=0Vで使用される。
図7において、トランジスタTr3・Tr4のベース・エミッタ間電圧およびベース電流をVBE3、VBE4、Ib3、Ib4とすると、ゲイン抵抗が抵抗R1であるとき(トランジスタTr1・Tr2がOFFのとき)と、抵抗R1・R2の並列回路であるとき(トランジスタTr1・Tr2がONのとき)とで、出力電圧Voはそれぞれ以下のようになる。
(ゲイン抵抗が抵抗R1であるとき)
Vo=Vref−R1’×Ib3−VBE3+VBE4+R1×Ib4
(ゲイン抵抗が抵抗R1・R2の並列回路であるとき)
Vo=Vref−Z1’×Ib3−VBE3+VBE4+Z1×Ib4
ただし、Z1=R1×(R2+Tr1on)/(R1+R2+Tr1on)
Z1’=R1’×(R2’+Tr2on)/(R1’+R2’+Tr2on)
Tr1on、Tr2onは、それぞれトランジスタTr1・Tr2のON抵抗を示す。
従って、外部基準電位Vrefと出力電圧Voとの差異であるオフセット電圧を0Vにするためには、下記式に示すようにオフセット調整用抵抗とゲイン抵抗との抵抗値が一致していることと、差動入力段101aのトランジスタTr3・Tr4の動作値が一致していることとが重要となる。
R1=R1’
Z1=Z1’
VBE3=VBE4
Ib3=Ib4
ここで、抵抗R1・R1’・R2・R2’は、シリコン基板上に形成された抵抗からなるため、抵抗値の制御が可能であり、それぞれの整合性を保つことは容易である。これに対して、トランジスタの抵抗は制御が難しく、Tr1onとTr2onとの整合性が得られ難い。また、差動対を構成するトランジスタTr3・Tr4のコレクタ・エミッタ間電圧が互いに異なり、また、能動負荷を構成するトランジスタTr5・Tr6のコレクタ・エミッタ間電圧が互いに異なるため、アーリー電圧効果により
Ic3≠Ic4
Ic5≠Ic6
となり、また、
VBE3≠VBE4
Ib3≠Ib4
となり、トランジスタの動作値の不整合を発生させる。また、能動負荷であるトランジスタTr5・Tr6のベース電流Ib5がトランジスタTr3のコレクタ電流に合流することも上記不整合を発生させる要因のひとつとなる。
また、具体的にVcc=5V、Vref=2V、GND=0Vとした場合、トランジスタTr3〜Tr6のコレクタ−エミッタ間電圧は、以下のようになる。
トランジスタのVBE=0.7Vとした場合、
VCE3=Vcc−0.7V−(Vref−0.7V)=3V
VCE4=Vref+0.7V−(Vref−0.7V)=1.4V
VCE5=0.7V
VCE6=Vcc−(Vref+0.7V)=2.3V
また上式からわかるように、それぞれのVCE電圧はVref電圧に依存し、異なるVref電圧条件でアンプ回路を使用する場合、オフセット電圧は大きく変動する。
今後の受光アンプ回路については、信号の高速化/広帯域化による信号光量(信号成分)の減少、低電圧化による信号電圧動作範囲の減少が予想され、受光アンプ回路の出力電圧安定化のためには、受光アンプ回路におけるオフセット電圧およびそのばらつきを抑制することが必要となる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、オフセット電圧およびそのばらつきを抑制することのできる差動アンプ回路、およびそれを備えた光ピックアップ装置を実現することにある。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、ゲイン抵抗の切り替えにより回路ゲインを切り替える差動アンプ回路であって、上記ゲイン抵抗のそれぞれに対応して差動入力段と出力段とが設けられ、使用する上記ゲイン抵抗に対応する上記差動入力段および上記出力段が選択的に動作することにより、上記ゲイン抵抗の切り替えが行われ、各上記差動入力段における、能動負荷としての第1カレントミラー回路および差動出力端子は、各上記ゲイン抵抗に共通とされ、各上記出力段の出力端子は各上記ゲイン抵抗に共通とされ、各上記差動入力段の基準電位が入力される一方の入力端子には、増幅する信号が入力される他方の入力端子に接続される上記ゲイン抵抗に対応した、上記出力端子でのオフセット電圧を調整するオフセット電圧調整用抵抗が接続され、上記基準電位は上記オフセット電圧調整用抵抗を介して上記一方の入力端子に入力されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、使用するゲイン抵抗に対応する差動入力段および出力段が選択的に動作することにより、ゲイン抵抗の切り替えが行われ、回路ゲインが切り替わる。従って、従来型の差動アンプ回路のようなトランジスタのON/OFFを利用した回路ゲインの切り替えとは異なり、回路ゲインの切り替えに伴ってトランジスタのON抵抗のようなばらつきの影響を受けることがない。この結果、信号光入射時、無信号時に関わらず安定した出力電圧特性が得られる。
この結果、オフセット電圧およびそのばらつきを抑制することのできる差動アンプ回路を実現することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記一方の入力端子を有するトランジスタの、上記第1カレントミラー回路側との接続点の電位を調整する電位調整手段を備えていることを特徴としている。
上記の発明によれば、無信号時に、基準電位が入力されるトランジスタの上記接続点の電位を、電位調整手段によって他方のトランジスタの差動出力端子の電位に等しくすることができる。これにより、無信号時には両トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧が等しくなる。コレクタ・エミッタ間電圧を等しくしたことによる基準電位が入力されるトランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧の調整分は、電位調整手段が分担する。
これによって、無信号時には、差動対を構成する両トランジスタの間で、アーリー電圧効果によるコレクタ電流の差を抑制することができる。差動対トランジスタの動作値の不整合が抑制されるので、差動増幅段におけるオフセット電圧発生要素を抑制することができる。この結果、信号光入射時、無信号時に関わらず安定した出力電圧特性が得られ、オフセット電圧およびそのばらつきをさらに小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記電位調整手段は、上記接続点の電位を上記基準電位とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、無信号時に、上記他方のトランジスタの差動出力端子の電位を基準電位とするのに合わせて、基準電位が入力されるトランジスタの上記接続点の電位を基準電位とすることで、オフセット電圧およびそのばらつきを小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記電位調整手段は、エミッタが上記接続点に接続されるとともにコレクタが上記能動負荷に接続される電位調整トランジスタを用いたベース接地回路を備え、上記電位調整トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記電位調整トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、基準電位が入力されるトランジスタの上記接続点の電位を、電位調整トランジスタのベース電位よりベース・エミッタ間電圧だけ低い電位、すなわち基準電位に等しくすることができるという効果を奏する。
また、ベース接地回路のトランジスタのベース電位を、基準電位より上記電位調整トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とし、差動アンプ回路の出力電圧≒基準電位とする構成をなすことで、基準電位の変更を行う場合の差動増幅段で発生するオフセット電圧を抑制することが可能であるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、電流補償回路を備え、上記電流補償回路は、上記基準電位が第1抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第1トランジスタと、上記基準電位が上記第1抵抗と抵抗値が等しい第2抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第2トランジスタとを備え、上記第1トランジスタのエミッタは第1電流発生回路に接続され、上記第2トランジスタのエミッタは上記第1電流発生回路と等しい電流を発生する第2電流発生回路に接続され、上記第1トランジスタのコレクタと上記第2トランジスタのコレクタとは、第2カレントミラー回路で接続されており、上記第2トランジスタのコレクタは、上記接続点に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、無信号時において電流補償回路は、第1カレントミラー回路を構成する両トランジスタのアーリー電圧効果による電流差と両トランジスタのベース電流の和とにより決まる差動対トランジスタ間の電流差を、第2カレントミラー回路を構成する両トランジスタのアーリー電圧効果による電流差と、両トランジスタのベース電流の和とにより決まる第1・第2トランジスタ間の電流差で補償する。従って、オフセット電圧およびそのばらつきをさらに小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記電流補償回路は、エミッタが上記第1トランジスタのコレクタに接続されるとともに、コレクタが上記第2カレントミラー回路に接続されるNPN型の第3トランジスタを備え、上記第3トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記第3トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1トランジスタのコレクタの電位と、第2トランジスタのコレクタの電位とが常に基準電位に等しくなる。従って、電源電圧使用条件の変更などによる基準電位の変動に対する出力電圧の変動可能幅のオフセット電圧依存が抑制され、安定した出力電圧を得ることが可能となるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記第1電流発生回路および上記第2電流発生回路の発生する各電流は、上記差動入力段に備えられる定電流回路が発生する電流の2分の1であることを特徴としている。
上記の発明によれば、差動対トランジスタ間の電流差と、第1・第2トランジスタ間の電流差とが同一値となるので、オフセット電圧およびそのばらつきを最大限に小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記電流補償回路は、上記差動入力段のそれぞれに対応して設けられ、上記電流補償回路のそれぞれにおける上記第1抵抗および上記第2抵抗の値は、対応する上記出力段の上記ゲイン抵抗に対応しており、使用する上記ゲイン抵抗に対応する上記電流補償回路が選択的に動作することを特徴としている。
上記の発明によれば、受光アンプ回路の各回路ゲインに応じたゲイン抵抗における電圧降下によるオフセットの発生をも補償するオフセット補償電流を差動増幅段に供与することが可能となる。従って、異なる回路ゲインに対してオフセット電圧が特に抑制された、安定した出力電圧を得ることができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、差動入力段の基準電位が入力される一方の入力端子を有するトランジスタの、上記第1カレントミラー回路側との接続点の電位を調整する電位調整手段が設けられていることを特徴としている。
上記の発明によれば、無信号時に、基準電位が入力されるトランジスタの上記接続点の電位を、電位調整手段によって他方のトランジスタの差動出力端子の電位に等しくすることができる。これにより、無信号時には両トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧が等しくなる。コレクタ・エミッタ間電圧を等しくしたことによる基準電位が入力されるトランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧の調整分は、電位調整手段が分担する。
これによって、無信号時には、差動対を構成する両トランジスタの間で、アーリー電圧効果によるコレクタ電流の差を抑制することができる。差動対トランジスタの動作値の不整合が抑制されるので、差動増幅段におけるオフセット電圧発生要素を抑制することができる。この結果、信号光入射時、無信号時に関わらず安定した出力電圧特性が得られ、オフセット電圧およびそのばらつきをさらに小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記電位調整手段は、上記接続点の電位を上記基準電位とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、無信号時に、他方のトランジスタの差動出力端子の電位を基準電位とするのに合わせて、基準電位が入力されるトランジスタの上記接続点の電位を基準電位とすることで、オフセット電圧およびそのばらつきを小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記電位調整手段は、エミッタが上記接続点に接続されるとともにコレクタが上記能動負荷に接続される電位調整トランジスタを用いたベース接地回路を備え、上記電位調整トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記電位調整トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、基準電位が入力されるトランジスタの上記接続点の電位を、電位調整トランジスタのベース電位よりベース・エミッタ間電圧だけ低い電位、すなわち基準電位に等しくすることができるという効果を奏する。
また、ベース接地回路のトランジスタのベース電位を、基準電位より上記電位調整トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とし、差動アンプ回路の出力電圧≒基準電位とする構成をなすことで、基準電位の変更を行う場合の差動増幅段で発生するオフセット電圧を抑制することが可能であるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、電流補償回路を備え、上記電流補償回路は、上記基準電位が第1の抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第1トランジスタと、上記基準電位が上記第1の抵抗と抵抗値が等しい第2の抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第2トランジスタとを備え、上記第1トランジスタのエミッタは第1電流発生回路に接続され、上記第2トランジスタのエミッタは上記第1電流発生回路と等しい電流を発生する第2電流発生回路に接続され、上記第1トランジスタのコレクタと上記第2トランジスタのコレクタとは、第2カレントミラー回路で接続されており、上記第2トランジスタのコレクタは、上記接続点に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、無信号時において電流補償回路は、第1カレントミラー回路を構成する両トランジスタのアーリー電圧効果による電流差と両トランジスタのベース電流の和とにより決まる差動対トランジスタ間の電流差を、第2カレントミラー回路を構成する両トランジスタのアーリー電圧効果による電流差と、両トランジスタのベース電流の和とにより決まる第1・第2トランジスタ間の電流差で補償する。従って、オフセット電圧およびそのばらつきをさらに小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記電流補償回路は、エミッタが上記第1トランジスタのコレクタに接続されるとともに、コレクタが上記第2カレントミラー回路に接続されるNPN型の第3トランジスタを備え、上記第3トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記第3トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1トランジスタのコレクタの電位と、第2トランジスタのコレクタの電位とが常に基準電位に等しくなる。従って、電源電圧使用条件の変更などによる基準電位の変動に対する出力電圧の変動可能幅のオフセット電圧依存が抑制され、安定した出力電圧を得ることが可能となるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、上記課題を解決するために、上記第1電流発生回路および上記第2電流発生回路の発生する各電流は、上記差動入力段に備えられる定電流回路が発生する電流の2分の1であることを特徴としている。
上記の発明によれば、差動対トランジスタ間の電流差と、第1・第2トランジスタ間の電流差とが同一値となるので、オフセット電圧およびそのばらつきを最大限に小さく抑制することができるという効果を奏する。
本発明の光ピックアップ装置は、上記課題を解決するために、上記差動アンプ回路を受光アンプ回路として備えていることを特徴としている。
上記の発明によれば、無信号時のオフセット特性の安定性が得られるという効果を奏する。
本発明の差動アンプ回路は、以上のように、ゲイン抵抗の切り替えにより回路ゲインを切り替える差動アンプ回路であって、上記ゲイン抵抗のそれぞれに対応して差動入力段と出力段とが設けられ、使用する上記ゲイン抵抗に対応する上記差動入力段および上記出力段が選択的に動作することにより、上記ゲイン抵抗の切り替えが行われ、各上記差動入力段における、能動負荷としての第1カレントミラー回路および差動出力端子は、各上記ゲイン抵抗に共通とされ、各上記出力段の出力端子は各上記ゲイン抵抗に共通とされ、各上記差動入力段の基準電位が入力される一方の入力端子には、増幅する信号が入力される他方の入力端子に接続される上記ゲイン抵抗に対応した、上記出力端子でのオフセット電圧を調整するオフセット電圧調整用抵抗が接続され、上記基準電位は上記オフセット電圧調整用抵抗を介して上記一方の入力端子に入力されている。
それゆえ、オフセット電圧およびそのばらつきを抑制することのできる差動アンプ回路を実現することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について、図1に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1に、本実施の形態に係る受光アンプ回路(差動アンプ回路)1の構成を示す。受光アンプ回路1は、フォトダイオードPD、差動入力段11・21、出力段12・22、ゲイン抵抗R3・R4、オフセット電圧調整用抵抗R3’・R4’、およびスイッチ回路SW1を備えている。受光アンプ回路1は、図7で説明した従来型の受光アンプ回路101のようにPNP型のトランジスタのON/OFFを利用することなくゲインの切り替えを可能とする回路である。上記受光アンプ回路1において、フォトダイオードPDに接続される回路部分は、フォトダイオードPDの出力である電流に対して電流電圧変換増幅を行う電流電圧変換増幅回路として機能する。
差動入力段11は、トランジスタTr11a・Tr11b・Tr15・Tr16および電流発生回路I1を備えている。
トランジスタTr11a・Tr11bはNPN型のトランジスタであり、差動入力対を構成している。トランジスタTr11a・Tr11bの各エミッタはともに電流発生回路I1の一端に接続されている。トランジスタTr11aのコレクタは後述するトランジスタTr15のコレクタに、トランジスタTr11bのコレクタは後述するトランジスタTr16のコレクタに、それぞれ接続されている。トランジスタTr11bのコレクタは、差動入力段11の差動出力端子DOとなっている。定電流回路である電流発生回路(以下、電流発生回路は全て定電流回路である。)I1は上記トランジスタTr11a・Tr11bの各エミッタとGNDとの間に接続されて定電流I1を発生する。トランジスタTr11aのベースは差動入力段11の非反転入力端子であり、トランジスタTr11bのベースは差動入力段11の反転入力端子である。
差動入力段21は、トランジスタTr21a・Tr21b・Tr15・Tr16および電流発生回路I2を備えている。
トランジスタTr21a・Tr21bはNPN型のトランジスタであり、差動入力対を構成している。トランジスタTr21a・Tr21bの各エミッタはともに電流発生回路I5の一端に接続されている。トランジスタTr21aのコレクタは後述するトランジスタTr15のコレクタに、トランジスタTr21bのコレクタは後述するトランジスタTr16のコレクタに、それぞれ接続されている。トランジスタTr21bのコレクタは、差動入力段21の差動出力端子DOとなっている。電流発生回路I5は上記トランジスタTr21a・Tr21bの各エミッタとGNDとの間に接続されて定電流I5を発生する。トランジスタTr21aのベースは差動入力段21の非反転入力端子であり、トランジスタTr21bのベースは差動入力段21の反転入力端子である。
トランジスタTr15・Tr16はPNP型のトランジスタであり、互いにベースが接続されて、差動入力段11と差動入力段21の共通の能動負荷としてのカレントミラー回路(第1カレントミラー回路)を構成している。トランジスタTr15のエミッタは電源Vccに接続され、コレクタはトランジスタTr11a・Tr21aのコレクタに接続されている。また、トランジスタTr15のベースとコレクタとは互いに接続されている。トランジスタTr16のエミッタは電源Vccに接続され、コレクタはトランジスタTr11b・Tr21bのコレクタに接続されている。
上述の構成から分かるように、トランジスタTr11aのコレクタとトランジスタTr21aのコレクタとは点Aで互いに接続されており、トランジスタTr11bのコレクタとトランジスタTr21bのコレクタとは点Bで互いに接続されている。点Bはすなわち差動出力端子DOであるので、差動出力端子DOは、差動入力段11と差動入力段21とに共通の端子となっている。
出力段12は、差動入力段11に対応する出力段であり、トランジスタTr12a・Tr12b・Tr12cおよび電流発生回路I2・I3・I4を備えている。
トランジスタTr12aはNPN型のトランジスタであり、ベースは差動出力端子DOに接続され、コレクタは電源Vccに接続され、エミッタは電流発生回路I2の一端に接続されている。電流発生回路I2はトランジスタTr12aのエミッタとGNDとの間に接続されており、定電流I2を発生する。トランジスタTr12bはPNP型のトランジスタであり、ベースはトランジスタTr12aのエミッタに接続され、エミッタは電流発生回路I3の一端に接続され、コレクタはGNDに接続されている。電流発生回路I3は電源VccとトランジスタTr12bのエミッタとの間に接続されており、定電流I3を発生する。トランジスタTr12cはPNP型のトランジスタであり、ベースはトランジスタTr12aのエミッタに接続され、エミッタは電流発生回路I4の一端に接続され、コレクタはGNDに接続されている。電流発生回路I4は電源VccとトランジスタTr12cのエミッタとの間に接続されており、定電流I4を発生する。
トランジスタTr12cのエミッタは受光アンプ回路1の出力端子OUTとなっており、出力電圧Voを出力する。また、電流発生回路I1〜I4が動作しているときはトランジスタTr12bのエミッタは出力端子OUTと同電位であり、差動入力段11への出力電圧Voのフィードバック端子となっている。
出力段22は、差動入力段21に対応する出力段であり、トランジスタTr22a・Tr22b・Tr22cおよび電流発生回路I6・I7・I8を備えている。
トランジスタTr22aはNPN型のトランジスタであり、ベースは差動出力端子DOに接続され、コレクタは電源Vccに接続され、エミッタは電流発生回路I6の一端に接続されている。電流発生回路I6はトランジスタTr22aのエミッタとGNDとの間に接続されており、定電流I6を発生する。トランジスタTr22bはPNP型のトランジスタであり、ベースはトランジスタTr22aのエミッタに接続され、エミッタは電流発生回路I7の一端に接続され、コレクタはGNDに接続されている。電流発生回路I7は電源VccとトランジスタTr22bのエミッタとの間に接続されており、定電流I7を発生する。トランジスタTr22cはPNP型のトランジスタであり、ベースはトランジスタTr22aのエミッタに接続され、エミッタは電流発生回路I8の一端に接続され、コレクタはGNDに接続されている。電流発生回路I8は電源VccとトランジスタTr22cのエミッタとの間に接続されており、定電流I8を発生する。
トランジスタTr22cのエミッタは受光アンプ回路1の出力端子OUTとなっており、出力電圧Voを出力する。また、電流発生回路I5〜I8が動作しているときはトランジスタTr22bのエミッタは出力端子OUTと同電位であり、差動入力段21への出力電圧Voのフィードバック端子となっている。
上述のように、受光アンプ回路1では、出力段12・22においてトランジスタTr12cあるいはトランジスタTr22cがPNP型トランジスタのエミッフォロワー構成をなしており、通常光信号がない場合、出力電圧Vo≒外部基準電位Vrefとなる。
次に、フォトダイオードPDは、受光アンプ回路1で増幅する光信号を受光する受光素子であり、アノードがGNDに接続されており、カソードがトランジスタTr11b・Tr21bの各ベースに接続されている。
ゲイン抵抗R3は、差動入力段11と出力段12とを用いて上記受光信号の増幅を行うときに使用するフィードバック抵抗であり、一端が出力段12のトランジスタTr12bのエミッタに接続されており、他端がトランジスタTr11bのベースに接続されている。ゲイン抵抗R4は、差動入力段21と出力段22とを用いて上記受光信号の増幅を行うときに使用するフィードバック抵抗であり、一端が出力段22のトランジスタTr22bのエミッタに接続されており、他端がトランジスタTr21bのベースに接続されている。
オフセット電圧調整用抵抗R3’は、差動入力段11と出力段12とを用いて上記受光信号の増幅を行うときに使用するオフセット電圧調整用抵抗であり、出力端子OUTでのオフセット電圧を調整する。オフセット電圧調整用抵抗R3’の一端は差動入力段11のトランジスタTr11aのベースに接続されており、他端は外部基準電位(基準電位)Vrefの入力端子に接続されている。オフセット電圧調整用抵抗R4’は、差動入力段21と出力段22とを用いて上記受光信号の増幅を行うときに使用するオフセット電圧調整用抵抗であり、出力端子OUTでのオフセット電圧を調整する。オフセット電圧調整用抵抗R4’の一端は差動入力段21のトランジスタTr21aのベースに接続されており、他端は外部基準電位(基準電圧)Vrefの入力端子に接続されている。
スイッチ回路SW1は、入力される外部選択信号s1に従って、電流発生回路I1〜I4と電流発生回路I5〜I8とのいずれか一方を動作させ、他方を停止させることにより、動作する差動増幅段および出力段を切り替える。ゲイン抵抗R3を用いて差動増幅を行うときには、外部選択信号s1は電流発生回路I1〜I4をこれらに共通の信号を用いて動作させ、電流発生回路I5〜I8をこれらに共通の信号を用いて停止させる。ゲイン抵抗R4を用いて差動増幅を行うときには、外部選択信号s1は電流発生回路I1〜I4をこれらに共通の信号を用いて停止させ、電流発生回路I5〜I8をこれらに共通の信号を用いて動作させる。
上記の構成の受光アンプ回路1において、オフセット電圧調整用抵抗R3’・R4’はゲイン抵抗R3・R4と同一のシリコン基板上に形成される。従って、ゲイン抵抗R3の抵抗値とオフセット電圧調整用抵抗R3’の抵抗値とを等しくする、また、ゲイン抵抗R4の抵抗値とオフセット電圧調整用抵抗R4’の抵抗値とを等しくする、といったように、それぞれの整合性を保つことは容易である。
オフセット電圧調整用抵抗R3’・R4’は、それぞれ回路ゲインの切り替えと同時に、使用されるものが切り替えられる。スイッチ回路SW1が、ゲイン抵抗R3を用いて差動増幅することを指示する外部選択信号s1を受けると、スイッチ回路SW1は電流発生回路I1〜I4を動作させるとともに電流発生回路I5〜I8を停止させるので、オフセット電圧調整用抵抗R3’・R4’のうち、オフセット電圧調整用抵抗R3’のみが差動増幅に使用される。外部基準電位Vrefは、オフセット電圧調整用抵抗R3’を介して差動増幅段11のトランジスタTr11aのベースに、また、オフセット電圧調整用抵抗R4’を介して差動増幅段21のトランジスタTr21aのベースに入力されるが、トランジスタTr11aのみにベース電流が流れる。このときフォトダイオードPDからの出力電流は、トランジスタTr11b・Tr21bのうちトランジスタTr11bのみのベースに入力される。また、ゲイン抵抗R3・R4のうちゲイン抵抗R3のみが使用される。
一方、スイッチ回路SW1が、ゲイン抵抗R4を用いて差動増幅することを指示する外部選択信号s1を受けると、スイッチ回路SW1は電流発生回路I1〜I4を停止させるとともに電流発生回路I5〜I8を動作させるので、オフセット電圧調整用抵抗R3’・R4’のうち、オフセット電圧調整用抵抗R4’のみが差動増幅に使用される。外部基準電位Vrefは、オフセット電圧調整用抵抗R3’を介して差動増幅段11のトランジスタTr11aのベースに、また、オフセット電圧調整用抵抗R4’を介して差動増幅段21のトランジスタTr21aのベースに入力されるが、トランジスタTr21aのみにベース電流が流れる。このときフォトダイオードPDからの出力電流は、トランジスタTr11b・Tr21bのうちトランジスタTr21bのみのベースに入力される。また、ゲイン抵抗R3・R4のうちゲイン抵抗R4のみが使用される。
本実施の形態ではこのようにして、使用するゲイン抵抗に対応する差動入力段および出力段が選択的に動作することにより、ゲイン抵抗の切り替えが行われ、回路ゲインが切り替わる。従って、従来型の受光アンプ回路で説明したようなトランジスタのON/OFFを利用した回路ゲインの切り替えとは異なり、回路ゲインの切り替えに伴ってトランジスタのON抵抗のようなばらつきの影響を受けることがない。この結果、信号光入射時、無信号時に関わらず安定した出力電圧特性が得られ、オフセット電圧およびそのばらつきを抑制することができる。
なお、本実施の形態ではゲイン抵抗、差動増幅段および出力段を二つずつ設けたが、これに限らず、それぞれ三つ以上ずつ設けてもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図2および図3を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1で述べた構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2に本実施の形態に係る受光アンプ回路(差動アンプ回路)2の構成を示す。受光アンプ回路2は、実施の形態1で述べた受光アンプ回路1において、点Aと、トランジスタTr15のベースとコレクタとの接続点との間に、オフセット電圧調整回路31を備えた構成である。
オフセット電圧調整回路(電位調整手段)31は、トランジスタTr11a・Tr21aの、トランジスタTr15のベースおよびコレクタとの接続点である点Aの電位を調整する。ここでは点Aの電位を外部基準電位Vrefに調整する。トランジスタTr11b・Tr21bの、トランジスタTr16のコレクタとの接続点である点Bの電位は、出力端子OUTの電位に等しいので、無信号時には点Bの電位は外部基準電位Vrefに等しくなる。従って、オフセット電圧調整回路31は、無信号時に点Bの電位を外部基準電位Vrefとするのに合わせて、点Aの電位を外部基準電位Vrefとする。点Aの電位が外部基準電位Vrefに固定されたことで、トランジスタTr11aのコレクタ・エミッタ間電圧とトランジスタTr11bのコレクタ・エミッタ間電圧とは無信号時に等しくなり、また、トランジスタTr21aのコレクタ・エミッタ間電圧とトランジスタTr21bのコレクタ・エミッタ間電圧とは無信号時に等しくなる。無信号時に、上記コレクタ・エミッタ間電圧を等しくしたことによるトランジスタTr11a・Tr21aのコレクタ・エミッタ間電圧の調整分は、オフセット電圧調整回路31が分担する。
これによって、無信号時には、トランジスタTr11aとトランジスタTr11bとの間で、あるいは、トランジスタTr21aとトランジスタTr21bとの間で、アーリー電圧効果によるコレクタ電流の差を抑制することができる。差動対トランジスタの動作値の不整合が抑制されるので、差動増幅段11・21におけるオフセット電圧発生要素を抑制することができる。この結果、信号光入射時、無信号時に関わらず安定した出力電圧特性が得られ、オフセット電圧およびそのばらつきをさらに小さく抑制することができる。
次に、上記オフセット電圧調整回路31の具体的な構成例について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、オフセット電圧調整回路31は、トランジスタTr31および直流電源E1を備えている。トランジスタ(電位調整トランジスタ)Tr31はNPN型のトランジスタであり、エミッタは点Aに接続されており、コレクタはトランジスタTr15のベースおよびコレクタに接続されている。また、ベースは直流電源E1に接続されている。直流電源E1はトランジスタTr31とGNDとの間でVref+VBEの電圧を発生し、トランジスタTr31のベースに印加している。ただし、VBEはトランジスタTr31のベース・エミッタ間電圧であり、ここでは任意のトランジスタのベース・エミッタ間電圧が略0.7Vであるとして、一般的にトランジスタのベース・エミッタ間電圧に等しいとしている。このように、オフセット電圧調整回路31はトランジスタTr31を用いたベース接地回路で構成されている。
トランジスタTr31のベース電位を外部基準電位Vrefよりベース・エミッタ間電圧VBEだけ高い電位とするので、点Aの電位は常に、トランジスタTr31のベース電位よりベース・エミッタ間電圧VBEだけ低い電位、すなわち外部基準電位Vrefとなる。トランジスタTr11a・Tr21aのコレクタ・エミッタ間電圧の調整分は、トランジスタTr31のコレクタ・エミッタ間の電圧としてトランジスタTr31が分担する。
前述のように、出力段12・22はPNP型トランジスタのエミッフォロワー構成をなし、通常光信号がない場合、出力電圧Vo≒外部基準電位Vrefとなる。これより、図3における点Bの電位は常に外部基準電位Vrefと同電位となり、トランジスタTr31を用いたベース接地回路を付加することで、差動増幅段11におけるトランジスタTr11a・Tr11bのコレクタ・エミッタ間電圧が無信号時に互いに等しくなり、また、差動増幅段21におけるトランジスタTr21a・Tr21bのコレクタ・エミッタ間電圧が無信号時に互いに等しくなる。従って、差動増幅段11・21での各差動対トランジスタにおけるアーリー効果によるコレクタ電流差つまりは、差動増幅段11・21での各差動対トランジスタにおけるベース・エミッタ間電圧差が抑制され、差動増幅段11・21で発生するオフセット電圧が抑制される。
さらには、図3の構成における非常に重要な効果として、ベース接地回路のトランジスタTr31のベース電位をVref+VBEとし、受光アンプ回路2の出力電圧Vo≒外部基準電位Vrefとする構成をなすことで、外部基準電位Vrefの変更を行う場合の差動増幅段11・21で発生するオフセット電圧を抑制することが可能であることが挙げられる。これについて以下に説明する。
オフセット電圧は、
Vo−Vref=−(R3’・R4’における電圧降下分)−(Tr11a・Tr21aのVBE)+(Tr11b・Tr21bのVBE)+(R3・R4における電圧降下分)
で表されるので、前述の説明からも分かるように、トランジスタTr11a・Tr21aのコレクタ電流と、トランジスタTr11b・Tr21bのコレクタ電流とを等しくして、
(Tr11aのVBE)=(Tr11bのVBE)
(Tr21aのVBE)=(Tr21bのVBE)
とすることが重要である。
一般的なトランジスタのVBEとコレクタ電流Icとの間には、
VBE=VT・ln(Ic/Is)
の関係式が成り立つ。ここで、
VT=KT/q
K:ボルツマン定数
q:電子の電荷量
T:絶対温度
Is:トランジスタ飽和電流
Ic:トランジスタコレクタ電流
である。
トランジスタTr15・Tr16のコレクタ電流がトランジスタTr11a・Tr11bまたはトランジスタTr21a・Tr21bに供給されるため、オフセット電圧調整回路31が備えられていない場合、トランジスタTr15・Tr16のコレクタ電流はトランジスタTr11a・Tr11bまたはトランジスタTr21a・Tr21bにおけるアーリー電圧効果の影響により差を生じる。これがオフセット電圧の発生原因となる。
無信号時には、外部基準電位Vrefの電源を値の異な電位の電源に変更しても下記関係を保持することが重要となる。
(Tr11aのVBE)=(Tr11bのVBE)
(Tr21aのVBE)=(Tr21bのVBE)
(Tr15のVCE)=(Tr16のVCE)
外部基準電位Vrefを変更することで上記関係が保てなくなる構成では、アーリー電圧効果によりトランジスタTr11aとトランジスタTr11bとの間で、また、トランジスタTr21aとトランジスタTr21bとの間でコレクタ電流の差異が生じてベース・エミッタ間電圧VBEに差が生じ、オフセット電圧発生の原因となる。従って、オフセット電圧調整回路31を備えることは、外部基準電位Vrefの変更を行う場合の差動増幅段11・21で発生するオフセット電圧を抑制するのに有用である。
なお、本実施の形態のオフセット電圧調整回路31は、回路ゲインを切り替えないような一つの差動増幅段および出力段を備えた差動アンプ回路にも適用することができる。また、ゲイン抵抗、差動増幅段および出力段を三つ以上ずつ設けてもよい。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について、図4を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1および2で述べた構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4に本実施の形態に係る受光アンプ回路(差動アンプ回路)3の構成を示す。受光アンプ回路3は、実施の形態2で述べた受光アンプ回路2に電流補償回路41を追加した構成である。
電流補償回路41は、トランジスタTr41・Tr42・Tr43・Tr44、電流発生回路I9・I10、および抵抗R41・R42を備えている。
トランジスタTr41・Tr42はNPN型のトランジスタであり、トランジスタTr43・Tr44はPNP型のトランジスタである。トランジスタ(第1トランジスタ)Tr41のベースには抵抗(第1抵抗)R41の一端が接続されており、トランジスタ(第2トランジスタ)Tr42のベースには抵抗(第2抵抗)R42の一端が接続されている。抵抗R41・R42の他端は互いに接続されて共通となっており、外部基準電位Vrefがこの共通端子に与えられて、抵抗R41・R42を介してトランジスタTr41・Tr42のベースに入力される。
トランジスタTr41のコレクタはトランジスタTr43のコレクタおよびベースに接続されており、エミッタは電流発生回路I9の一端に接続されている。電流発生回路(第1電流発生回路)I9はトランジスタTr41のエミッタとGNDとの間に接続されており、定電流I9を発生する。トランジスタTr42のコレクタはトランジスタTr44のコレクタに接続されており、エミッタは電流発生回路(第2電流発生回路)I10の一端に接続されている。電流発生回路I10はトランジスタTr44のエミッタとGNDとの間に接続されており、定電流I10を発生する。I9=I10である。
トランジスタTr43・Tr44は互いにベースが接続されて、トランジスタTr41・Tr42の能動負荷としてのカレントミラー回路(第2カレントミラー回路)を構成している。トランジスタTr43のエミッタは電源Vccに接続されており、コレクタはトランジスタTr41のコレクタに接続されている。また、トランジスタTr43のベースとコレクタとは互いに接続されている。トランジスタTr44のエミッタは電源Vccに接続されており、コレクタはトランジスタTr42のコレクタに接続されている。
上記構成において、トランジスタTr41のコレクタとトランジスタTr43のベースおよびコレクタとの接続点を点Cとし、トランジスタTr44のコレクタとトランジスタTr42のコレクタとの接続点を点Dとする。点Dは差動増幅段11・21における点Aに接続されている。
ここで、図4の受光アンプ回路3に電流補償回路41が備えられていない場合における、差動増幅段11・21の能動負荷回路に起因するオフセット発生要因について説明する。トランジスタTr15・Tr16で構成される能動負荷回路より発生する点Aと点Bとの間の電流差は、以下のように導かれ、ここでの電流差が差動対トランジスタであるトランジスタTr11a・Tr11bまたはトランジスタTr21a・21bにおけるコレクタ電流の差となり、オフセット電圧を発生する。
IA=Ib+Ipnp
IB=Ipnp+ΔIpnp
ただし、
IA:点Aにおける電流
IB:点Bにおける電流
Ib:トランジスタTr15とTr16とのベース電流の和
Ipnp:アーリー電圧効果を無視した場合のトランジスタTr15・Tr16に流れる電流
ΔIpnp:トランジスタTr15・Tr16のアーリー電圧効果による電流差
である。なお、ここでは、トランジスタTr11a・Tr11bまたはトランジスタTr21a・21bのベース電流による電流差は小さいので無視するものとする。
従って、点Aと点Bとの電流差は、以下のようになる。
IB―IA=ΔIpnp―Ib
すなわち、トランジスタTr15・Tr16のアーリー電圧効果による電流差と、トランジスタTr15とTr16とのベース電流の和とにより決まる点Aと点Bとの電流差が、オフセット電圧の発生要因となる。
本実施の形態では、この電流差IB−IAによるオフセット電圧を抑制するために、点Aに上記電流差IB−IAを供給するようにしている。そこで、前述のように電流補償回路41の点Dと点Aとを接続して、電流補償回路41と点Aとの間で電流を流し、点Aの電流を補償する。
電流補償回路41において、トランジスタTr43・Tr44からなる能動負荷回路に起因する点Cと点Dとの電流差は、以下のように導かれる。
IC=Ib2+Ipnp2
ID=Ipnp2+ΔIpnp2
ただし、
IC:点Cにおける電流
ID:点Dにおける電流
Ib2:トランジスタTr43とTr44とのベース電流の和
Ipnp2:アーリー電圧効果を無視した場合のトランジスタTr43・Tr44に流れる電流
ΔIpnp2:トランジスタTr43・Tr44のアーリー電圧効果による電流差である。なお、ここでは、トランジスタTr41・Tr42のベース電流による電流差は小さいので無視するものとする。
従って、点Cと点Dとの電流差は、
IC―ID=ΔIpnp2―Ib2
となる。すなわち、点Cと点Dとの電流差は、トランジスタTr43・Tr44のアーリー電圧効果による電流差と、トランジスタTr43とTr44とのベース電流の和とにより決まる。点Dから、この電流差を差動増幅段11・21の点Aに供与することが可能となる。
IB―IA=ΔIpnp―Ib≒IC―ID=ΔIpnp2―Ib2
となることにより、点Aでオフセット抑制のため必要とされる電流を電流補償回路41により補償することが可能となる。
以上に述べた受光アンプ回路3によれば、オフセット電圧およびそのばらつきをさらに小さく抑制することができる。
なお、本実施の形態のオフセット電流補償回路41は、回路ゲインを切り替えないような一つの差動増幅段および出力段を備えた差動アンプ回路にも適用することができる。また、ゲイン抵抗、差動増幅段および出力段を三つ以上ずつ設けてもよい。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について、図5を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1ないし3で述べた構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に本実施の形態に係る受光アンプ回路(差動アンプ回路)4の構成を示す。受光アンプ回路4は、実施の形態2で述べた受光アンプ回路2における電流補償回路41を電流補償回路51とした構成である。
電流補償回路51は、電流補償回路41にトランジスタTr51および直流電源E2を追加した構成である。トランジスタ(第3トランジスタ)Tr51はNPN型のトランジスタであり、ベースは直流電源E2を介してGNDに接続されている。コレクタはトランジスタTr43のベースおよびコレクタに接続されており、エミッタはトランジスタTr41のコレクタに接続されている。ここでは、トランジスタTr41のコレクタとトランジスタTr51のエミッタとの接続点を点Fとする。直流電源E2は外部基準電圧Vref+ベース・エミッタ間電圧VBEの電圧を発生している。ベース・エミッタ間電圧VBEはトランジスタTr41のベース・エミッタ間電圧であるが、一般のトランジスタのベース・エミッタ間電圧である略0.7Vに等しいとしている。これにより、トランジスタTr51のベース電位は、外部基準電位Vrefよりベース・エミッタ間電圧VBEだけ高い電位となっている。
このように、電流補償回路51は、トランジスタTr51を用いたベース接地回路を備えている。このベース接地回路により、点Fの電位を調整する。トランジスタTr51のベース電位を外部基準電位Vrefよりベース・エミッタ間電圧VBEだけ高い電位とするので、点Fの電位は常に、トランジスタTr51のベース電位よりベース・エミッタ間電圧VBEだけ低い電位、すなわち外部基準電位Vrefとなる。トランジスタTr41のコレクタ・エミッタ間電圧の調整分は、トランジスタTr51のコレクタ・エミッタ間の電圧としてトランジスタTr51が分担する。
これにより、無信号時には、差動増幅段11・21における点Aおよび点Bの電位と、電流補償回路51における点Dおよび点Fの電位とが、全て外部基準電位Vrefに等しくなる。従って、電源電圧使用条件の変更などによる外部基準電位Vrefの変動に対する出力電圧Voの変動可能幅のオフセット電圧依存が抑制され、安定した出力電圧を得ることが可能となる。
さらには、差動増幅段11を駆動する定電流I1と、電流補償回路51における定電流I9およびI10とを、以下の関係とすることにより、前記電流差IC―IBと電流差ID―IFとは同一値となり、電流補償回路51の効果を最大限得ることが可能となる。
I9=I10=1/2×I1
あるいは、差動増幅段21を駆動する定電流I5について、
I9=I10=1/2×I5
としてもよい。
なお、本実施の形態のオフセット電流補償回路51は、回路ゲインを切り替えないような一つの差動増幅段および出力段を備えた差動アンプ回路にも適用することができる。また、ゲイン抵抗、差動増幅段および出力段を三つ以上ずつ設けてもよい。
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施の形態について、図6を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1ないし4で述べた構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6に本実施の形態に係る受光アンプ回路(差動アンプ回路)5の構成を示す。受光アンプ回路5は、実施の形態4で述べた受光アンプ回路4における電流補償回路51を電流補償回路61・62とした構成である。
電流補償回路61と電流補償回路62とは切り替えられて用いられるようになっており、電流補償回路61はゲイン抵抗R3を用いるときにスイッチ回路SW1からの制御信号で動作し、電流補償回路62はゲイン抵抗R4を用いるときにスイッチ回路SW1からの制御信号で動作する。このように、本実施の形態では、使用するゲイン抵抗に対応する電流補償回路が選択的に動作する。
電流補償回路61は、実施の形態4で述べた電流補償回路51に、上記のようにスイッチ回路SW1からの制御信号が電流発生回路I9・I10に入力される構成としたものである。スイッチ回路SW1からの制御信号は電流発生回路I1〜I4に対する制御信号と共通であり、この制御信号により、ゲイン抵抗R3を用いるときに電流発生回路I9・I10が動作し、ゲイン抵抗R4を用いるときに電流発生回路I9・I10が停止する。
電流補償回路62は、素子の配置と接続関係とが電流補償回路61と同じであり、トランジスタTr71・Tr72・Tr73・Tr74・Tr81、電流発生回路I11・I12、抵抗R71・R72、および直流電源E3を備えている。
トランジスタTr71・Tr72はNPN型のトランジスタであり、トランジスタTr73・Tr74はPNP型のトランジスタである。トランジスタ(第1トランジスタ)Tr71のベースには抵抗(第1抵抗)R71の一端が接続されており、トランジスタ(第2トランジスタ)Tr72のベースには抵抗(第2抵抗)R72の一端が接続されている。抵抗R71・R72の他端は互いに接続されて共通となっているとともに、この共通端子は抵抗R41・R42の共通端子でもあり、外部基準電位Vrefがこの共通端子に与えられて、抵抗R71・R72を介してトランジスタTr71・Tr72のベースに入力される。
トランジスタTr71のコレクタはトランジスタTr73のコレクタおよびベースに接続されており、エミッタは電流発生回路I11の一端に接続されている。電流発生回路(第1電流発生回路)I11はトランジスタTr71のエミッタとGNDとの間に接続されており、定電流I11を発生する。トランジスタTr72のコレクタはトランジスタTr74のコレクタに接続されており、エミッタは電流発生回路(第2電流発生回路)I12の一端に接続されている。電流発生回路I12はトランジスタTr74のエミッタとGNDとの間に接続されており、定電流I12を発生する。I11=I12である。
電流発生回路I9・I10にはスイッチ回路SW1からの制御信号が入力される。この制御信号は電流発生回路I1〜I4に対する制御信号と共通であり、この制御信号により、ゲイン抵抗R3を用いるときに電流発生回路I11・I12が停止し、ゲイン抵抗R4を用いるときに電流発生回路I11・I12が動作する。
トランジスタTr73・Tr74は互いにベースが接続されて、トランジスタTr71・Tr72の能動負荷としてのカレントミラー回路(第2カレントミラー回路)を構成している。トランジスタTr73のエミッタは電源Vccに接続されており、コレクタはトランジスタTr81のコレクタに接続されている。また、トランジスタTr73のベースとコレクタとは互いに接続されている。トランジスタTr74のエミッタは電源Vccに接続されており、コレクタはトランジスタTr72のコレクタに接続されている。
トランジスタ(第3トランジスタ)Tr81はNPN型のトランジスタであり、ベースは直流電源E3を介してGNDに接続されている。コレクタはトランジスタTr73のベースおよびコレクタに接続されており、エミッタはトランジスタTr71のコレクタに接続されている。ここでは、トランジスタTr71のコレクタとトランジスタTr81のエミッタとの接続点を点Hとし、トランジスタTr74のコレクタとトランジスタTr72のコレクタとの接続点を点Gとする。点Gは差動増幅段11・21における点Aに接続されている。
直流電源E3は外部基準電圧Vref+ベース・エミッタ間電圧VBEの電圧を発生している。ベース・エミッタ間電圧VBEはトランジスタTr71のベース・エミッタ間電圧であるが、一般のトランジスタのベース・エミッタ間電圧である略0.7Vに等しいとしている。これにより、トランジスタTr81のベース電位は、外部基準電位Vrefよりベース・エミッタ間電圧VBEだけ高い電位となっている。
このように、電流補償回路62は、トランジスタTr81を用いたベース接地回路を備えている。このベース接地回路により、点Hの電位を調整する。トランジスタTr81のベース電位を外部基準電位Vrefよりベース・エミッタ間電圧VBEだけ高い電位とするので、点Hの電位は常に、トランジスタTr81のベース電位よりベース・エミッタ間電圧VBEだけ低い電位、すなわち外部基準電位Vrefとなる。トランジスタTr71のコレクタ・エミッタ間電圧の調整分は、トランジスタTr81のコレクタ・エミッタ間の電圧としてトランジスタTr81が分担する。
これにより、無信号時には、差動増幅段11・21における点Aおよび点Bの電位と、電流補償回路62における点Gおよび点Hの電位とが、全て外部基準電位Vrefに等しくなる。従って、電流補償回路61を用いるときと同様に、電源電圧使用条件の変更などによる外部基準電位Vrefの変更に対する出力電圧Voの変動可能幅のオフセット電圧依存が抑制され、安定した出力電圧を得ることが可能となる。
上記の構成の電流補償回路61・62において、差動増幅段11・21を駆動する定電流I1・I5と電流補償回路61・62における定電流I9〜I12を以下の関係とすることにより、前記電流差IC―IBと電流差ID―IFあるいは電流差IG−IHとは同一値となり、電流補償回路61・62の効果を最大限得ることが可能となる。
I9=I10=1/2×I1
I11=I12=1/2×I5
ところで、図1ないし図5に示すような2段のゲイン切替機能付き受光アンプ回路を構成するときに、2段のゲイン抵抗値が例えばR3=50KΩ、R4=30KΩ程度の近接した抵抗値とする場合、ゲイン抵抗R3とR4による電圧降下はほぼ同等となる。従って、前記電流補償回路61・62において抵抗R41・R42・R71・R72の抵抗値をR3とR4との中間値(例えば40KΩ)とすることで、ゲイン抵抗R3とR4との切り替えを行う場合も極端なオフセット電圧の変動は発生しない。しかしながら、前記ゲイン抵抗R3とR4との抵抗値に極端な差異がある場合、例えば二つのゲイン抵抗をRF1=100KΩ、RF2=1KΩとする場合、NPNトランジスタのベース電流Ib=1μAとして算出すると、それぞれのゲイン抵抗における電圧降下は以下の様になり、ゲイン切り替え時の受光アンプ回路出力オフセット電圧の変動となる問題がある。
RF1(=100KΩ)抵抗間電圧=100mV
RF2(=1KΩ)抵抗間電圧=1mV
そこで、本実施の形態では、前述のように電流補償回路を二つ設け、電流補償回路61・62において抵抗R41・R42をゲイン抵抗R3と同一値とし、抵抗R71・R72をゲイン抵抗R4と同一値としている。そして、スイッチ回路SW1の制御信号を用いて、動作する電流補償回路61・62を切り替えることにより、受光アンプ回路5の各回路ゲインに応じたゲイン抵抗R3・R4における電圧降下によるオフセットの発生をも補償するオフセット補償電流を差動増幅段11・21に供与することが可能となる。従って、異なる回路ゲインに対してオフセット電圧が特に抑制された、安定した出力電圧Voを得ることができる。
なお本実施の形態では、また、ゲイン抵抗、差動増幅段、出力段、および電流補償回路を二つずつ設けたが、これに限らずそれぞれ三つ以上ずつ設けてもよい。
以上、実施の形態1から5まで述べた。上記の受光アンプ回路1〜5は、光ピックアップ装置に用いることができる。以下、その光ピックアップ装置の構成について説明する。
本光ピックアップ装置は、ディスクからの反射信号を検出する第1の受光素子、レーザーからの出力信号をモニターする第2の受光素子、およびレーザーダイオードからなるピックアップヘッド部と、信号の演算処理を行うICやレーザードライバー用ICなどからなるIC部とからなる。ピックアップヘッド部とIC部とは、フラットケーブル(FPC)により接続され、受光素子の検出信号およびレーザーダイオードなどの駆動制御信号は、FPCを経由し伝達される。
各実施の形態で述べた受光アンプ回路1〜5は、上記第1の受光素子として使用される。第1の受光素子は、フォトダイオードPDおよびフォトダイオードPDに接続された電流電圧変換増幅回路からなる。CD、DVDなどのディスク信号検出用フォトダイオードPDは、6分割以上の構成をなし、6分割の場合、分割された各フォトダイオードA、B、C、D、E、Fは、対応する電流電圧変換増幅回路A、B、C、D、E、Fにそれぞれ接続される。各フォトダイオードに入射した信号光は対応する電流電圧変換増幅回路により電流電圧変換増幅され、それぞれ電圧信号VA、VB、VC、VD、VE、VFとなり出力される。信号入射時と無信号時との電圧差が信号(感度信号)となる。
また、近年のピックアップ受光装置の高速化及びS/N向上の必要性により第1の受光素子には、電圧信号VA、VB、VC、VDを和算する演算回路を内蔵し、フォーカス/トラッキングサーボ制御を目的とする電圧信号VA、VB、VC、VDの出力とは別に高速高S/Nを必要とする演算信号をVRF出力として後段ICに出力する構成が一般的となっている。また、ディスクの形態(―R、−RWなど)に応じ、受光素子においては、各受光アンプ回路にゲイン切り替え機能を必要とする。特に今後予想される青色LD対応ピックアップ受光装置などでは、受光素子に入射する入射光量が少なく十分な感度特性が得られないので、無信号時のオフセット特性の安定性が重要となる。
各実施の形態で述べた受光アンプ回路1〜5を光ピックアップ装置に備えることにより、無信号時のオフセット特性の安定性が得られる。
本発明は、特にDVD,DVD−R,DVD−RW,CD−ROM,CD−R,CD−RW用などのピックアップ装置に用いると好適である。
本発明の第1の実施形態を示すものであり、差動アンプ回路の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであり、差動アンプ回路の構成を示す回路ブロック図である。 図2の差動アンプ回路におけるオフセット電圧調整回路の構成を具体化して示す差動アンプ回路の回路ブロック図である。 本発明の第3の実施形態を示すものであり、差動アンプ回路の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第4の実施形態を示すものであり、差動アンプ回路の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第5の実施形態を示すものであり、差動アンプ回路の構成を示す回路ブロック図である。 従来技術を示すものであり、差動アンプ回路の構成を示す回路ブロック図である。
符号の説明
1〜5 受光アンプ回路(差動アンプ回路)
11、21 差動増幅段
12、22 出力段
31 オフセット電圧調整回路(電位調整手段)
41・51・61・62
電流補償回路
I1、I5 電流発生回路(定電流回路)
DO 差動出力端子
OUT 出力端子
R3、R4 ゲイン抵抗
R3’、R4’ オフセット電圧調整用抵抗
Vref 外部基準電位(基準電位)
Tr31 トランジスタ(電位調整トランジスタ)
Tr41・Tr71 トランジスタ(第1トランジスタ)
Tr42・Tr72 トランジスタ(第2トランジスタ)
Tr51・Tr81 トランジスタ(第3トランジスタ)
R41・R71 抵抗(第1抵抗)
R42・R72 抵抗(第2抵抗)
I9・I11 電流発生回路(第1電流発生回路)
I10・I12 電流発生回路(第2電流発生回路)
A 点(接続点)
VBE ベース・エミッタ間電圧

Claims (16)

  1. ゲイン抵抗の切り替えにより回路ゲインを切り替える差動アンプ回路であって、
    上記ゲイン抵抗のそれぞれに対応して差動入力段と出力段とが設けられ、使用する上記ゲイン抵抗に対応する上記差動入力段および上記出力段が選択的に動作することにより、上記ゲイン抵抗の切り替えが行われ、
    各上記差動入力段における、能動負荷としての第1カレントミラー回路および差動出力端子は、各上記ゲイン抵抗に共通とされ、
    各上記出力段の出力端子は各上記ゲイン抵抗に共通とされ、
    各上記差動入力段の基準電位が入力される一方の入力端子には、増幅する信号が入力される他方の入力端子に接続される上記ゲイン抵抗に対応した、上記出力端子でのオフセット電圧を調整するオフセット電圧調整用抵抗が接続され、
    上記基準電位は上記オフセット電圧調整用抵抗を介して上記一方の入力端子に入力されていることを特徴とする差動アンプ回路。
  2. 上記一方の入力端子を有するトランジスタの、上記第1カレントミラー回路側との接続点の電位を調整する電位調整手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の差動アンプ回路。
  3. 上記電位調整手段は、上記接続点の電位を上記基準電位とすることを特徴とする請求項2に記載の差動アンプ回路。
  4. 上記電位調整手段は、エミッタが上記接続点に接続されるとともにコレクタが上記能動負荷に接続される電位調整トランジスタを用いたベース接地回路を備え、上記電位調整トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記電位調整トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴とする請求項3に記載の差動アンプ回路。
  5. 電流補償回路を備え、
    上記電流補償回路は、
    上記基準電位が第1抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第1トランジスタと、上記基準電位が上記第1抵抗と抵抗値が等しい第2抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第2トランジスタとを備え、
    上記第1トランジスタのエミッタは第1電流発生回路に接続され、上記第2トランジスタのエミッタは上記第1電流発生回路と等しい電流を発生する第2電流発生回路に接続され、
    上記第1トランジスタのコレクタと上記第2トランジスタのコレクタとは、第2カレントミラー回路で接続されており、
    上記第2トランジスタのコレクタは、上記接続点に接続されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の差動アンプ回路。
  6. 上記電流補償回路は、
    エミッタが上記第1トランジスタのコレクタに接続されるとともに、コレクタが上記第2カレントミラー回路に接続されるNPN型の第3トランジスタを備え、
    上記第3トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記第3トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴とする請求項5に記載の差動アンプ回路。
  7. 上記第1電流発生回路および上記第2電流発生回路の発生する各電流は、上記差動入力段に備えられる定電流回路が発生する電流の2分の1であることを特徴とする請求項5または6に記載の差動アンプ回路。
  8. 上記電流補償回路は、上記差動入力段のそれぞれに対応して設けられ、
    上記電流補償回路のそれぞれにおける上記第1抵抗および上記第2抵抗の値は、対応する上記出力段の上記ゲイン抵抗に対応しており、
    使用する上記ゲイン抵抗に対応する上記電流補償回路が選択的に動作することを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の差動アンプ回路。
  9. 差動入力段の基準電位が入力される一方の入力端子を有するトランジスタの、上記第1カレントミラー回路側との接続点の電位を調整する電位調整手段が設けられていることを特徴とする差動アンプ回路。
  10. 上記電位調整手段は、上記接続点の電位を上記基準電位とすることを特徴とする請求項9に記載の差動アンプ回路。
  11. 上記電位調整手段は、エミッタが上記接続点に接続されるとともにコレクタが上記能動負荷に接続される電位調整トランジスタを用いたベース接地回路を備え、上記電位調整トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記電位調整トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴とする請求項10に記載の差動アンプ回路。
  12. 電流補償回路を備え、
    上記電流補償回路は、
    上記基準電位が第1の抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第1トランジスタと、上記基準電位が上記第1の抵抗と抵抗値が等しい第2の抵抗を介してベースに入力されるNPN型の第2トランジスタとを備え、
    上記第1トランジスタのエミッタは第1電流発生回路に接続され、上記第2トランジスタのエミッタは上記第1電流発生回路と等しい電流を発生する第2電流発生回路に接続され、
    上記第1トランジスタのコレクタと上記第2トランジスタのコレクタとは、第2カレントミラー回路で接続されており、
    上記第2トランジスタのコレクタは、上記接続点に接続されていることを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の差動アンプ回路。
  13. 上記電流補償回路は、
    エミッタが上記第1トランジスタのコレクタに接続されるとともに、コレクタが上記第2カレントミラー回路に接続されるNPN型の第3トランジスタを備え、
    上記第3トランジスタのベース電位を上記基準電位より上記第3トランジスタのベース・エミッタ間電圧だけ高い電位とすることを特徴とする請求項12に記載の差動アンプ回路。
  14. 上記第1電流発生回路および上記第2電流発生回路の発生する各電流は、上記差動入力段に備えられる定電流回路が発生する電流の2分の1であることを特徴とする請求項12または13に記載の差動アンプ回路。
  15. 上記電流補償回路は、上記差動入力段のそれぞれに対応して設けられ、
    上記電流補償回路のそれぞれにおける上記第1抵抗および上記第2抵抗の値は、対応する上記出力段の上記ゲイン抵抗に対応しており、
    使用する上記ゲイン抵抗に対応する上記電流補償回路が選択的に動作することを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の差動アンプ回路。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の差動アンプ回路を受光アンプ回路として備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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