JPH11205247A - 光電変換回路 - Google Patents

光電変換回路

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JPH11205247A
JPH11205247A JP10007035A JP703598A JPH11205247A JP H11205247 A JPH11205247 A JP H11205247A JP 10007035 A JP10007035 A JP 10007035A JP 703598 A JP703598 A JP 703598A JP H11205247 A JPH11205247 A JP H11205247A
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JP
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transistor
output
current
current mirror
mirror circuit
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JP10007035A
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Inventor
Satoyuki Takanabe
智行 高鍋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定されるゲインに応じて発生する不要な消
費電流を抑制する。 【解決手段】 スイッチング用トランジスタ14がオン
状態である場合、カレントミラー回路13はオフ状態に
なる。このとき、カレントミラー回路11の出力側トラ
ンジスタ11cのコレクタ電流(電流値Ispd)は、
スイッチング用トランジスタ14を介して接地点に流入
する。一方、スイッチング用トランジスタ14がオフ状
態である場合、カレントミラー回路13の入力側トラン
ジスタ13aおよび出力側トランジスタ13bは動作可
能な状態になる。このとき、値n×Ispdの電流が出
力側トランジスタ13bを導通する(ただし、n>
1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばDVD
(Digital Versatile Disc)やDVD−RAMなどの光
ディスクへのデータの書込やデータの読出を行う光ピッ
クアップ部において光信号を電気信号に変換するのに好
適な光電変換回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、読出および書込可能な光ディスク
(例えばDVD−RAM)が開発されている。このよう
な光ディスクにデータを書き込むときにディスク面に入
射させるレーザ光のパワーは、データ読出時のものに比
べて十数倍程度に設定されている。したがって、データ
書込時とデータ読出時における反射光のパワーにも、同
程度の違いが生じる。
【0003】また、データ読出だけに限定しても、例え
ばDVDのように多層構造を有する光ディスクからデー
タを読み出す場合、データを読み出す層に応じて反射光
のパワーが異なる。
【0004】したがって、このような光ディスクに対し
て使用される光ピックアップ部において、光ディスクか
らの反射光を光電変換した電気信号を増幅し、所定の出
力レベルで出力する光電変換回路として、データ読出や
書込に応じて、複数のゲインのうちのいずれかのゲイン
を設定可能なものを使用することが考えられる。
【0005】図6は、複数のゲインを設定可能な従来の
光電変換回路を示す回路図であり、図において、101
は、カソードが電源Vccに接続され、アノードがアン
プ102の負側入力部に接続され、光ディスクからの反
射光を受光し、光電変換するホトダイオードなどの光セ
ンサであり、102は、正側入力部と負側入力部との電
位差に所定の増幅率を乗じた出力電圧を生成するアンプ
であり、R1は、アンプ102の出力部と負側入力部と
の間に接続された帰還抵抗であり、R2は、アンプ10
2の出力部とスイッチ103の一端との間に接続された
帰還抵抗であり、103は、帰還抵抗R2とアンプ10
2の負側入力部との間に接続されたスイッチである。
【0006】C1は、アンプ102に接続され、アンプ
102の位相特性を補償するコンデンサであり、C2
は、一端がコンデンサC1の一端に接続され、他端がス
イッチ104に接続されたコンデンサであり、104
は、コンデンサC2の他端とコンデンサC1の他端に接
続されたスイッチである。Vcは、アンプ102の正側
入力部に接続されたバイアス用電源である。
【0007】次に動作について説明する。回路のゲイン
を小さい値に設定する場合、スイッチ103はオン状態
に設定されるとともに、スイッチ104はオフ状態に設
定される。したがって、この場合、帰還抵抗値Rは、R
1×R2/(R1+R2)になり、位相補償容量は、そ
の帰還抵抗値に対応したC1になる。
【0008】このとき、図6の回路においては、アンプ
102の入力抵抗が十分高く、アンプ102の増幅率が
十分大きいとすると、光センサ101を導通する電流i
は、R1およびR2に流入する。したがって、このとき
の出力電圧Voは(Vc−R×i)になる。なお、この
ときの帰還抵抗値Rは上述のようにR1×R2/(R1
+R2)である。
【0009】一方、回路のゲインを大きい値に設定する
場合、スイッチ103はオフ状態に設定されるととも
に、スイッチ104はオン状態に設定される。したがっ
て、この場合、帰還抵抗値Rは、R1(>R1×R2/
(R1+R2))になり、位相補償容量は、その帰還抵
抗値に対応した(C1+C2)になる。このとき、出力
電圧Voは(Vc−R1×i)になる。
【0010】このようにして、光センサ101により検
出された光が電気信号(出力電圧Vo)として出力され
る。
【0011】しかしながら、このようにゲインを切り替
えることができるように回路を構成すると、複数の帰還
抵抗を設ける必要があり、ゲインを大きく設定する場
合、その帰還抵抗の占める集積回路における面積が大き
くなるとともに、帰還抵抗の寄生容量により回路の周波
数特性が悪化するという課題、帰還抵抗値に応じて位相
補償容量も切り替える必要があるという課題などがあっ
た。
【0012】このような課題を解決するものとして、例
えば特開昭64−7329号公報や特開昭64−396
33号公報に記載されている回路がある。
【0013】図7は、そのような従来の光電変換回路の
構成を示す回路図である。図において、101は、カソ
ードが電源Vccに接続され、入射する光を光電変換す
る光センサである。112a、112b、113、11
7a、117b、121a、121b、121cおよび
121dはカレントミラー回路を構成するトランジスタ
であり、トランジスタ112b,117a,117b,
121a〜121dは、光センサ101およびトランジ
スタ112aを導通する電流Ispdと同値の電流を導
通させる。
【0014】114a、114b、118a、118
b、122a、122b、122cおよび122dは、
一端をトランジスタ112a,112b,117a,1
17b,121a,121b,121c,121dにそ
れぞれ接続され、他端を接地された抵抗である。
【0015】115および116は、電源Vccとトラ
ンジスタ112bとを、または出力端子125とトラン
ジスタ112bとを接続するスイッチング用トランジス
タであり、119および120は、電源Vccとトラン
ジスタ117a,117bとを、または出力端子125
とトランジスタ117a,117bとを接続するスイッ
チング用トランジスタであり、123および124は、
電源Vccとトランジスタ121a〜121dとを、ま
たは出力端子125とトランジスタ121a〜121d
とを接続するスイッチング用トランジスタである。
【0016】次に動作について説明する。まず、所望の
ゲインに応じて、スイッチング用トランジスタ115,
116、スイッチング用トランジスタ119,120、
およびスイッチング用トランジスタ123,124に、
それぞれ、互いに反転関係にある制御信号が入力され
る。すなわち、例えばスイッチング用トランジスタ11
5にHレベルの制御信号が入力されているとき、スイッ
チング用トランジスタ116には、Lレベルの制御信号
が入力される。
【0017】そして、トランジスタ112b,117
a,117b,121a〜121dをそれぞれ導通する
コレクタ電流は、光センサ101を導通する電流Isp
dと同値になるので、例えばスイッチング用トランジス
タ116がオン状態であり、かつスイッチング用トラン
ジスタ120,124がオフ状態である場合、出力電流
Ioutは、トランジスタ112bを導通する電流だけ
になり、電流Ispdと同値になる。なお、この場合、
トランジスタ117a,117b,121a〜121d
を導通する電流は、スイッチング用トランジスタ11
9,123を導通する。
【0018】また、例えばスイッチング用トランジスタ
116,120がオン状態であり、かつスイッチング用
トランジスタ124がオフ状態である場合、出力電流I
outは、トランジスタ112b,117a,117b
を導通する電流の総和になり、電流Ispdの3倍の値
になる。なお、この場合、トランジスタ121a〜12
1dを導通する電流は、スイッチング用トランジスタ1
23を導通する。
【0019】このようにして、スイッチング用トランジ
スタ115,116,119,120,123,124
を適宜制御することにより、所望のゲインで、光センサ
101を導通する電流が増幅される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の光電変換回路は
以上のように構成されているので、スイッチング用トラ
ンジスタ115,119,123の少なくとも1つがオ
ン状態である場合、そのスイッチング用トランジスタに
接続されているカレントミラー回路の出力側のトランジ
スタを導通しているコレクタ電流は出力電流にはなら
ず、単に電源Vccから抵抗を介して接地点に流れるだ
けであり、不要な消費電流が多く発生するなどの課題が
あった。
【0021】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、光センサを導通する電流が入力側
トランジスタを導通する第1のカレントミラー回路と、
入力側トランジスタのエミッタサイズと出力側トランジ
スタのエミッタサイズとの比が1:n(n>1)であ
り、第1のカレントミラー回路の出力側トランジスタを
導通する電流が入力側トランジスタを導通し、出力側ト
ランジスタを導通する電流を後段の回路に出力する第2
のカレントミラー回路と、第2のカレントミラー回路の
入力側トランジスタおよび出力側トランジスタをスイッ
チングするスイッチング用トランジスタとを設けること
により、設定されるゲインに応じて発生する不要な消費
電流を抑制することができる光電変換回路を得ることを
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光電変換
回路は、光センサと、光センサを導通する電流が入力側
トランジスタに導通し、入力側トランジスタを導通する
電流の値に対応する値の電流が出力側トランジスタを導
通する第1のカレントミラー回路と、入力側トランジス
タおよび出力側トランジスタが動作可能な状態である場
合、第1のカレントミラー回路の出力側トランジスタを
導通する電流が入力側トランジスタを導通し、入力側ト
ランジスタを導通する電流のn(n>1)倍の電流が出
力側トランジスタを導通し、出力側トランジスタを導通
する電流を後段の回路に出力する第2のカレントミラー
回路と、第2のカレントミラー回路に並列に接続され、
第2のカレントミラー回路の入力側トランジスタおよび
出力側トランジスタを動作可能な状態または停止状態に
設定するスイッチング用トランジスタとを備えたもので
ある。
【0023】この発明に係る光電変換回路は、第1のカ
レントミラー回路に、少なくとも2つの出力側トランジ
スタを有し、さらに、第1のカレントミラー回路の出力
側トランジスタにそれぞれ接続され、エミッタサイズの
比がそれぞれ所定の比に設定された、第1のカレントミ
ラー回路の出力側トランジスタと同数の第2のカレント
ミラー回路を備えるものである。
【0024】この発明に係る光電変換回路は、第2のカ
レントミラー回路およびスイッチング用トランジスタが
NPN型トランジスタで構成されたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
光電変換回路の構成を示す回路図である。図1(a)に
おいて、1はカソードが電源Vccに接続され、アノー
ドがカレントミラー回路2の入力側トランジスタ2aの
コレクタに接続され、光ディスクからの反射光を受光
し、光電変換するカソードコモンのホトダイオードなど
の光センサである。
【0026】2は、コレクタおよびベースが出力側トラ
ンジスタ2b,2cのベースに接続され、エミッタが接
地されたNPN型の入力側トランジスタ2aと、コレク
タがカレントミラー回路4の入力側トランジスタ4aの
コレクタに接続され、エミッタが接地され、ベースが入
力側トランジスタ2aのベースに接続されたNPN型の
出力側トランジスタ2bと、コレクタがカレントミラー
回路5の入力側トランジスタ5aのコレクタおよびスイ
ッチング用トランジスタ6のコレクタに接続され、エミ
ッタが接地され、ベースが入力側トランジスタ2aのベ
ースに接続されたNPN型の出力側トランジスタ2cと
により構成されたカレントミラー回路(第1のカレント
ミラー回路)である。
【0027】なお、カレントミラー回路2は、入力側ト
ランジスタ2aのエミッタサイズと出力側トランジスタ
2b,2cのエミッタサイズとの比がそれぞれ1:1に
なるように形成されている。したがって、入力側トラン
ジスタ2aのコレクタ電流の同値のコレクタ電流が、各
出力側トランジスタ2b,2cにそれぞれ流れる。
【0028】4は、コレクタおよびベースが出力側トラ
ンジスタ4bのベースに接続され、エミッタが電源Vc
cに接続されたPNP型の入力側トランジスタ4aと、
コレクタがアンプ7の負側入力部に接続され、エミッタ
が電源Vccに接続され、ベースが入力側トランジスタ
4aのベースに接続されたPNP型の出力側トランジス
タ4bとにより構成されたカレントミラー回路である。
なお、カレントミラー回路4は、入力側トランジスタ4
aのエミッタサイズと出力側トランジスタ4bのエミッ
タサイズとの比が1:mになるように形成されている
(ただし、m>1)。
【0029】5は、コレクタおよびベースが出力側トラ
ンジスタ5bのベースに接続され、エミッタが電源Vc
cに接続されたPNP型の入力側トランジスタ5aと、
コレクタがアンプ7の負側入力部に接続され、エミッタ
が電源Vccに接続され、ベースが入力側トランジスタ
5aのベースに接続されたPNP型の出力側トランジス
タ5bとにより構成されたカレントミラー回路(第2の
カレントミラー回路)である。
【0030】なお、カレントミラー回路5は、入力側ト
ランジスタ5aのエミッタサイズと出力側トランジスタ
5bのエミッタサイズとの比が1:nになるように形成
されている(ただし、n>1)。すなわち、図1(b)
に示すように、出力側トランジスタ5bは、エミッタサ
イズが入力側トランジスタ5aと同一であるトランジス
タをn個並列に接続したものと等価である。したがっ
て、カレントミラー回路5においては、入力側トランジ
スタ5aのコレクタ電流のn倍のコレクタ電流が出力側
トランジスタ5bに流れる。なお、図1(b)に示す等
価回路においてnは整数に限定されているが、実際の出
力側トランジスタ5bにおいては、nは、単に入力側ト
ランジスタ5aとのエミッタサイズの比であるので特に
整数に限定されるものではない。
【0031】6は、コレクタがカレントミラー回路5の
入力側トランジスタ5aのベースと出力側トランジスタ
5bのベースに接続され、エミッタが電源Vccに接続
され、ベースに制御信号SW1が適宜印加されるPNP
型のスイッチング用トランジスタである。なお、スイッ
チング用トランジスタ6は、そのエミッタサイズがカレ
ントミラー回路5の入力側トランジスタ5aのエミッタ
サイズと同一になるように形成されている。
【0032】7は、正側入力部と負側入力部との電位差
に所定の増幅率を乗じた出力電圧を生成するアンプであ
り、Rは、アンプ7の出力部と負側入力部との間に接続
された帰還抵抗であり、Cは、アンプ7の位相特性を補
償するコンデンサであり、Vcは、アンプ7の正側入力
部に接続されたバイアス用電源である。例えばバイアス
用電源Vcの電圧は、電源Vccの電圧の約半分に設定
される。なお、これらのアンプ7および帰還抵抗Rによ
り、電流値として検出された光が電圧値に変換される。
なお、アンプ7の入力抵抗が十分高く、アンプ7の増幅
率が十分大きいとし、帰還抵抗に流入する電流をiとす
ると、アンプ7の出力電圧Voは(Vc−R×i)にな
る。
【0033】次に動作について説明する。光センサ1に
入射した光に対応する電流Ispdが、カレントミラー
回路2の入力側トランジスタ2aのコレクタ電流として
導通すると、そのコレクタ電流と同値(Ispd)の電
流が、カレントミラー回路2の出力側トランジスタ2
b,2cのコレクタ電流として導通する。
【0034】したがって、カレントミラー回路4の入力
側トランジスタ4aのコレクタ電流として、値Ispd
の電流が導通する。このとき、入力側トランジスタ4a
のエミッタサイズと出力側トランジスタ4bのエミッタ
サイズとの比1:mに応じて、出力側トランジスタ4b
のコレクタ電流の値は、m×Ispdになる。
【0035】このとき、スイッチング用トランジスタ6
がオン状態である場合、カレントミラー回路5の入力側
トランジスタ5aおよび出力側トランジスタ5bのベー
ス・エミッタ間電圧がほぼ0ボルトになるため、カレン
トミラー回路5はオフ状態(停止状態)になり、出力側
トランジスタ5bのコレクタ電流は0になる。したがっ
て、このとき、カレントミラー回路2の出力側トランジ
スタ2cのコレクタ電流(電流値Ispd)は、スイッ
チング用トランジスタ6を介して供給される。このよう
に、スイッチング用トランジスタ6がオン状態である場
合、カレントミラー回路5の出力側トランジスタ5bの
コレクタ電流の値が0になるため、帰還抵抗Rに流入す
る電流の値はm×Ispdになる。すなわち、このとき
の回路のゲインはmになる。
【0036】一方、スイッチング用トランジスタ6がオ
フ状態である場合、カレントミラー回路5の入力側トラ
ンジスタ5aおよび出力側トランジスタ5bは動作可能
な状態になり、カレントミラー回路5の出力側トランジ
スタ5bのコレクタ電流は、入力側トランジスタ5aの
エミッタサイズと出力側トランジスタ5bのエミッタサ
イズとの比1:nに応じて、n×Ispdになる。した
がって、このとき、カレントミラー回路2の出力側トラ
ンジスタ2cのコレクタ電流は、入力側トランジスタ5
aを介して供給される。このように、スイッチング用ト
ランジスタ6がオフ状態である場合、カレントミラー回
路5の出力側トランジスタ5bのコレクタ電流の値がn
×Ispdになるため、帰還抵抗Rに流入する電流の値
は、合計で(m+n)×Ispdになる。すなわち、こ
のときの回路のゲインは(m+n)になる。
【0037】このようにして、スイッチング用トランジ
スタ6の状態に応じて、回路のゲインがmまたは(m+
n)に設定される。
【0038】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、第1段目のカレントミラー回路2における入力側ト
ランジスタ2aと出力側トランジスタ2b,2cとのエ
ミッタサイズの比をそれぞれ1:1にしておき、第2段
目のカレントミラー回路5における入力側トランジスタ
5aと出力側トランジスタ5bとのエミッタサイズの比
を1:mに設定したので、帰還抵抗値Rを変更すること
なく、回路のゲインを変更することができるとともに、
第2段目のカレントミラー回路5をオフ状態にしたこと
に起因して発生する単に電源から接地点へ流れる不要な
消費電流を、光センサ1を導通する電流と同値(Isp
d)以下に抑制することができるという効果が得られ
る。
【0039】すなわち、図7の回路において、スイッチ
ング用トランジスタ124をオフ状態にし、スイッチン
グ用トランジスタ123をオン状態にした場合、出力側
トランジスタ121a〜121dを介して単に電源から
接地点へ流れる不要な消費電流は4×Ispdになる
が、この部分に対応する実施の形態1における回路(出
力側トランジスタ2c、カレントミラー回路5およびス
イッチング用トランジスタ6)の場合、単に電源から接
地点へ流れる不要な消費電流はIspdになり、不要な
消費電流を抑制することができる。このように、第2段
目のカレントミラー回路5におけるエミッタサイズの比
(1:n)のnが大きい場合においても、不要な消費電
流は常にIspdに抑制される。
【0040】なお、実施の形態1では、カレントミラー
回路2における入力側トランジスタ2aのエミッタサイ
ズと出力側トランジスタ2bのエミッタサイズとの比を
1:1としたが、この比が1:r(r<1)になるよう
にカレントミラー回路2を形成するようにしてもよい。
このようにすることにより、不要な消費電流をIspd
より小さくすることができる。
【0041】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2による光電変換回路の構成を示す回路図である。
図において、1はアノードが接地され、カノードがカレ
ントミラー回路11の入力側トランジスタ11aのコレ
クタに接続され、光ディスクからの反射光を受光し、光
電変換するアノードコモンのホトダイオードなどの光セ
ンサである。
【0042】11は、コレクタおよびベースが出力側ト
ランジスタ11b,11cのベースに接続され、エミッ
タが電源Vccに接続されたPNP型の入力側トランジ
スタ11aと、コレクタがカレントミラー回路12の入
力側トランジスタ12aのコレクタに接続され、エミッ
タが電源Vccに接続され、ベースが入力側トランジス
タ11aのベースに接続されたPNP型の出力側トラン
ジスタ11bと、コレクタがカレントミラー回路13の
入力側トランジスタ13aのコレクタおよびスイッチン
グ用トランジスタ14のコレクタに接続され、エミッタ
が電源Vccに接続され、ベースが入力側トランジスタ
11aのベースに接続されたPNP型の出力側トランジ
スタ11cとにより構成されたカレントミラー回路(第
1のカレントミラー回路)である。
【0043】なお、カレントミラー回路11は、入力側
トランジスタ11aのエミッタサイズと出力側トランジ
スタ11b,11cのエミッタサイズとの比がそれぞれ
1:1になるように形成されている。
【0044】12は、コレクタおよびベースが出力側ト
ランジスタ12bのベースに接続され、エミッタが接地
されたNPN型の入力側トランジスタ12aと、コレク
タがアンプ7の負側入力部に接続され、エミッタが接地
され、ベースが入力側トランジスタ12aのベースに接
続されたNPN型の出力側トランジスタ12bとにより
構成されたカレントミラー回路である。なお、カレント
ミラー回路12は、入力側トランジスタ12aのエミッ
タサイズと出力側トランジスタ12bのエミッタサイズ
の比が1:mになるように形成されている(ただし、m
>1)。
【0045】13は、コレクタおよびベースが出力側ト
ランジスタ13bのベースに接続され、エミッタが接地
されたNPN型の入力側トランジスタ13aと、コレク
タがアンプ7の負側入力部に接続され、エミッタが接地
され、ベースが入力側トランジスタ13aのベースに接
続されたNPN型の出力側トランジスタ13bとにより
構成されたカレントミラー回路(第2のカレントミラー
回路)である。なお、カレントミラー回路13は、入力
側トランジスタ13aのエミッタサイズと出力側トラン
ジスタ13bのエミッタサイズの比が1:nになるよう
に形成されている。
【0046】14は、コレクタがカレントミラー回路1
3の入力側トランジスタ13aのベースと出力側トラン
ジスタ13bのベースに接続され、エミッタが接地さ
れ、ベースに制御信号SW1が適宜印加されるNPN型
のスイッチング用トランジスタである。なお、スイッチ
ング用トランジスタ14は、そのエミッタサイズがカレ
ントミラー回路13の入力側トランジスタ13aのエミ
ッタサイズと同一になるように形成されている。
【0047】なお、その他の構成要素は、実施の形態1
のもの(図1)と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0048】次に動作について説明する。光センサ1に
入射した光に対応する電流Ispdが、カレントミラー
回路11の入力側トランジスタ11aのコレクタ電流と
して導通すると、それと同値(Ispd)のコレクタ電
流が、カレントミラー回路11の出力側トランジスタ1
1b,11cを導通する。
【0049】したがって、カレントミラー回路12の入
力側トランジスタ12aのコレクタ電流として、値がI
spdである電流が導通する。このとき、入力側トラン
ジスタ12aのエミッタサイズと出力側トランジスタ1
2bのエミッタサイズとの比1:mに応じて、出力側ト
ランジスタ12bのコレクタ電流の値は、m×Ispd
になる。
【0050】このとき、スイッチング用トランジスタ1
4がオン状態である場合、カレントミラー回路13の入
力側トランジスタ13aおよび出力側トランジスタ13
bのベース・エミッタ間電圧がほぼ0ボルトになるた
め、カレントミラー回路13はオフ状態になり、カレン
トミラー回路13の出力側トランジスタ13bのコレク
タ電流は0になる。したがって、このとき、カレントミ
ラー回路11の出力側トランジスタ11cのコレクタ電
流(電流値Ispd)は、スイッチング用トランジスタ
14を介して接地点に流入する。このように、スイッチ
ング用トランジスタ14がオン状態である場合、カレン
トミラー回路13の出力側トランジスタ13bのコレク
タ電流の値が0になるため、帰還抵抗Rから流入する電
流の値は、m×Ispdになる。すなわち、このときの
回路のゲインはmになる。
【0051】一方、スイッチング用トランジスタ14が
オフ状態である場合、カレントミラー回路13の入力側
トランジスタ13aおよび出力側トランジスタ13bは
動作可能な状態になり、カレントミラー回路13の出力
側トランジスタ13bのコレクタ電流は、入力側トラン
ジスタ13aのエミッタサイズと出力側トランジスタ1
3bのエミッタサイズとの比1:nに応じて、n×Is
pdになる。したがって、このとき、カレントミラー回
路11の出力側トランジスタ11cのコレクタ電流は、
入力側トランジスタ13aを介して接地点に流入する。
このように、スイッチング用トランジスタ14がオフ状
態である場合、カレントミラー回路13の出力側トラン
ジスタ13bのコレクタ電流の値がn×Ispdになる
ため、帰還抵抗Rから流入する電流の値は、合計で(m
+n)×Ispdになる。すなわち、このときの回路の
ゲインは(m+n)になる。
【0052】このようにして、スイッチング用トランジ
スタ14の状態に応じて、回路のゲインがmまたは(m
+n)に設定される。
【0053】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、P
NP型トランジスタの数をNPN型のトランジスタの数
に比べて少なくしたので、回路の形成に必要な基板上の
面積を低減することができるという効果が得られる。
【0054】なお、NPN型トランジスタの占める面積
がPNP型トランジスタより小さくなる理由を以下に述
べる。図3は、NPN型トランジスタの構成およびPN
P型トランジスタの構成を示す断面図である。図3に示
すように、一般に、PNP型トランジスタのエミッタと
コレクタは、NPN型トランジスタにおけるベース層と
して形成されるが、これらの間隔は、ホトレジスト加工
の精度に起因して狭くすることが困難である。また、P
NP型トランジスタにおいては、コレクタ電流が基板に
対して平行に流れるため、コレクタ電流を増やす場合、
エミッタとコレクタを形成するP層の側面積を広くする
必要があるため、これらのP層が大きく設計されること
になる。このような理由から、PNP型トランジスタの
占める面積は、一般的にNPN型トランジスタより広く
なる。
【0055】なお、実施の形態2では、カレントミラー
回路11における入力側トランジスタ11aのエミッタ
サイズと出力側トランジスタ11bのエミッタサイズと
の比を1:1としたが、この比が1:r(r<1)にな
るようにカレントミラー回路11を形成するようにして
もよい。このようにすることにより、より不要な消費電
流を抑制することができる。
【0056】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3による光電変換回路を示す回路図である。図にお
いて、2は、入力側トランジスタ2aと、所定の数(x
+1個)の出力側トランジスタ2b,2c,2d,・・
・とにより構成されたカレントミラー回路である。な
お、カレントミラー回路2は、入力側トランジスタ2a
のエミッタサイズと出力側トランジスタ2b,2c,2
d,・・・のエミッタサイズとの比がそれぞれ1:1に
なるように形成されている。したがって、入力側トラン
ジスタ2aのコレクタ電流の同値のコレクタ電流が、各
出力側トランジスタ2b,2c,2d,・・・にそれぞ
れ流れる。
【0057】25−1は、入力側トランジスタ5aのエ
ミッタサイズと出力側トランジスタ5bのエミッタサイ
ズとの比が1:nであるカレントミラー回路5、スイッ
チング用トランジスタ6、およびカレントミラー回路2
の出力側トランジスタ2cにより構成される第1のゲイ
ン切替部であり、25−2は、入力側トランジスタ21
aのエミッタサイズと出力側トランジスタ21bのエミ
ッタサイズとの比が1:pであるカレントミラー回路2
1、スイッチング用トランジスタ22、およびカレント
ミラー回路2の出力側トランジスタ2dにより構成され
る第2のゲイン切替部である。なお、図示せぬ第3〜第
xのゲイン切替部が、第1および第2のゲイン切替部2
5−1,25−2と同様に設けられている。ただし、各
ゲイン切替部のカレントミラー回路における入力側トラ
ンジスタのエミッタサイズと出力側トランジスタのエミ
ッタサイズとの比は、それぞれ所定の値に適宜設定され
る。すなわち、実施の形態1においては、ゲイン切替部
が1つであるが、この実施の形態3においては、所定の
x個のゲイン切替部が設けられている。
【0058】第2のゲイン切替部25−2において、2
1は、コレクタおよびベースが出力側トランジスタ21
bのベースに接続され、エミッタが電源Vccに接続さ
れたPNP型の入力側トランジスタ21aと、コレクタ
がアンプ7の負側入力部に接続され、エミッタが電源V
ccに接続され、ベースが入力側トランジスタ21aの
ベースに接続されたPNP型の出力側トランジスタ21
bとにより構成されたカレントミラー回路(第2のカレ
ントミラー回路)である。なお、カレントミラー回路2
1は、入力側トランジスタ21aのエミッタサイズと出
力側トランジスタ21bのエミッタサイズとの比が1:
pになるように形成されている(ただし、p>1)。
【0059】22は、コレクタがカレントミラー回路2
1の入力側トランジスタ21aのベースと出力側トラン
ジスタ21bのベースに接続され、エミッタが電源Vc
cに接続され、ベースに制御信号SW2が適宜印加され
るPNP型のスイッチング用トランジスタである。
【0060】なお、その他の図示せぬゲイン切替部は、
第1および第2のゲイン切替部25−1,25−2と同
様に構成されるとともに、さらにその他の構成要素は、
実施の形態1のもの(図1)と同様であるので、その説
明を省略する。
【0061】次に動作について説明する。実施の形態1
による回路と同様に、各ゲイン切替部25−1〜25−
xのスイッチング用トランジスタの状態に応じて、回路
のゲインが設定される。例えば、ゲイン切替部25−1
〜25−xのスイッチング用トランジスタがすべてオン
状態である場合、各ゲイン切替部25−1〜25−xの
カレントミラー回路における出力側トランジスタのコレ
クタ電流の値がすべて0になるので、帰還抵抗Rに流入
する電流は、カレントミラー回路4の出力側トランジス
タ4bのコレクタ電流だけになり、その電流値はm×I
spdになる。すなわち、このときの回路のゲインはm
になる。
【0062】一方、ゲイン切替部25−1〜25−xの
スイッチング用トランジスタがすべてオフ状態である場
合、各ゲイン切替部25−1〜25−xのカレントミラ
ー回路における出力側トランジスタのコレクタ電流の値
が、値Ispdにエミッタサイズの比をそれぞれ乗じた
値になるので、帰還抵抗Rに流入する電流の値は、(m
+n+p+・・・)×Ispdになる。すなわち、この
ときの回路のゲインは(m+n+p+・・・)になる。
【0063】また、各ゲイン切替部25−1〜25−x
のスイッチング用トランジスタの状態をそれぞれ適宜設
定することにより、スイッチング用トランジスタがオフ
状態であるゲイン切替部のカレントミラー回路における
入力側トランジスタと出力側トランジスタとのエミッタ
サイズの比の総和に、回路のゲインが設定される。
【0064】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、そ
れぞれ所定のエミッタサイズの比で形成されているカレ
ントミラー回路を有する複数のゲイン切替部を設けたの
で、ゲイン切替部の数に応じた所定の多数のゲインから
回路のゲインを選択することができるという効果が得ら
れる。したがって、例えば光学条件(例えば、基板厚さ
など)の異なる3種類の光ディスクから、適宜データを
正確に読み出すことができる。
【0065】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4による光電変換回路を示す回路図である。図にお
いて、11は、入力側トランジスタ11aと、所定の数
(x+1個)の出力側トランジスタ11b,11c,1
1d,・・・とにより構成されたカレントミラー回路で
ある。なお、カレントミラー回路11は、入力側トラン
ジスタ11aのエミッタサイズと出力側トランジスタ1
1b,11c,11d,・・・のエミッタサイズとの比
がそれぞれ1:1になるように形成されている。したが
って、入力側トランジスタ11aのコレクタ電流の同値
のコレクタ電流が、各出力側トランジスタ11b,11
c,11d,・・・にそれぞれ流れる。
【0066】35−1は、入力側トランジスタ13aの
エミッタサイズと出力側トランジスタ13bのエミッタ
サイズとの比が1:nであるカレントミラー回路13、
スイッチング用トランジスタ14、およびカレントミラ
ー回路11の出力側トランジスタ11cにより構成され
る第1のゲイン切替部であり、35−2は、入力側トラ
ンジスタ31aのエミッタサイズと出力側トランジスタ
31bのエミッタサイズとの比が1:pであるカレント
ミラー回路31、スイッチング用トランジスタ32、お
よびカレントミラー回路11の出力側トランジスタ11
dにより構成される第2のゲイン切替部である。なお、
図示せぬ第3〜第xのゲイン切替部が、第1および第2
のゲイン切替部35−1,35−2と同様に設けられて
いる。ただし、各ゲイン切替部のカレントミラー回路に
おける入力側トランジスタのエミッタサイズと出力側ト
ランジスタのエミッタサイズとの比は、それぞれ所定の
値に適宜設定される。すなわち、実施の形態2において
は、ゲイン切替部が1つであるが、この実施の形態4に
おいては、所定のx個のゲイン切替部が設けられてい
る。
【0067】第2のゲイン切替部35−2において、3
1は、コレクタおよびベースが出力側トランジスタ31
bのベースに接続され、エミッタが接地されたPNP型
の入力側トランジスタ31aと、コレクタがアンプ7の
負側入力部に接続され、エミッタが接地され、ベースが
入力側トランジスタ31aのベースに接続されたPNP
型の出力側トランジスタ31bとにより構成されたカレ
ントミラー回路(第2のカレントミラー回路)である。
なお、カレントミラー回路31は、入力側トランジスタ
31aのエミッタサイズと出力側トランジスタ31bの
エミッタサイズとの比が1:pになるように形成されて
いる(ただし、p>1)。
【0068】32は、コレクタがカレントミラー回路3
1の入力側トランジスタ31aのベースと出力側トラン
ジスタ31bのベースに接続され、エミッタが接地さ
れ、ベースに制御信号SW2が適宜印加されるPNP型
のスイッチング用トランジスタである。
【0069】なお、その他の図示せぬゲイン切替部は、
第1および第2のゲイン切替部35−1,35−2と同
様に構成されるとともに、さらにその他の構成要素は、
実施の形態2のもの(図2)と同様であるので、その説
明を省略する。
【0070】次に動作について説明する。実施の形態2
による回路と同様に、各ゲイン切替部35−1〜35−
xのスイッチング用トランジスタの状態に応じて、回路
のゲインが設定される。例えば、ゲイン切替部35−1
〜35−xのスイッチング用トランジスタがすべてオン
状態である場合、各ゲイン切替部35−1〜35−xの
カレントミラー回路における出力側トランジスタのコレ
クタ電流の値がすべて0になるので、帰還抵抗Rから流
入する電流は、カレントミラー回路12の出力側トラン
ジスタ12bのコレクタ電流だけになり、その電流値は
m×Ispdになる。すなわち、このときの回路のゲイ
ンはmになる。
【0071】一方、ゲイン切替部35−1〜35−xの
スイッチング用トランジスタがすべてオフ状態である場
合、各ゲイン切替部35−1〜35−xのカレントミラ
ー回路における出力側トランジスタのコレクタ電流の値
が、値Ispdにエミッタサイズの比をそれぞれ乗じた
値になるので、帰還抵抗Rから流入する電流の値は、
(m+n+p+・・・)×Ispdになる。すなわち、
このときの回路のゲインは(m+n+p+・・・)にな
る。
【0072】また、各ゲイン切替部35−1〜35−x
のスイッチング用トランジスタの状態をそれぞれ適宜設
定することにより、スイッチング用トランジスタがオフ
状態であるゲイン切替部のカレントミラー回路における
入力側トランジスタと出力側トランジスタとのエミッタ
サイズの比の総和に、回路のゲインが設定される。
【0073】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、実施の形態3と同様の効果が得られるとともに、P
NP型トランジスタの数をNPN型のトランジスタの数
に比べて少なくしたので、回路の形成に必要な基板上の
面積を低減することができるという効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、光セ
ンサを導通する電流が入力側トランジスタに導通し、入
力側トランジスタを導通する電流の値に対応する値の電
流が出力側トランジスタを導通する第1のカレントミラ
ー回路と、入力側トランジスタおよび出力側トランジス
タが動作可能な状態である場合、第1のカレントミラー
回路の出力側トランジスタを導通する電流が入力側トラ
ンジスタを導通し、入力側トランジスタを導通する電流
のn(n>1)倍の電流が出力側トランジスタを導通
し、出力側トランジスタを導通する電流を後段の回路に
出力する第2のカレントミラー回路と、第2のカレント
ミラー回路に並列に接続され、第2のカレントミラー回
路の入力側トランジスタおよび出力側トランジスタを動
作可能な状態または停止状態に設定するスイッチング用
トランジスタとを備えるようにしたので、第2のカレン
トミラー回路をオフ状態にしたことに起因して発生する
単に電源から接地点へ流れる不要な消費電流を、光セン
サを導通する電流と同値以下に抑制することができると
いう効果がある。
【0075】この発明によれば、第1のカレントミラー
回路に、少なくとも2つの出力側トランジスタを設け、
さらに、第1のカレントミラー回路の出力側トランジス
タにそれぞれ接続され、エミッタサイズの比がそれぞれ
所定の比に設定された、第1のカレントミラー回路の出
力側トランジスタと同数の第2のカレントミラー回路を
備えるようにしたので、所定の多数のゲインから回路の
ゲインを選択することができるという効果がある。
【0076】この発明によれば、第2のカレントミラー
回路およびスイッチング用トランジスタがNPN型トラ
ンジスタで構成するようにしたので、回路の形成に必要
な基板上の面積を低減することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による光電変換回路
の構成を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による光電変換回路
の構成を示す回路図である。
【図3】 NPN型トランジスタの構成およびPNP型
トランジスタの構成を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による光電変換回路
を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による光電変換回路
を示す回路図である。
【図6】 複数のゲインを設定可能な従来の光電変換回
路を示す回路図である。
【図7】 従来の光電変換回路の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 光センサ、2,11 カレントミラー回路(第1の
カレントミラー回路)、2a,5a,11a,13a,
21a,31a 入力側トランジスタ、2b〜2d,5
b,11b〜11d,13b,21b,31b 出力側
トランジスタ、5,13,21,31 カレントミラー
回路(第2のカレントミラー回路)、6,14,22,
32 スイッチング用トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/125 H01L 31/10 H03F 3/08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する光を光電変換し、その光に対応
    する電流を導通する光センサと、 入力側トランジスタと出力側トランジスタとを有し、前
    記光センサを導通する電流が前記入力側トランジスタに
    導通し、前記入力側トランジスタを導通する電流の値に
    対応する値の電流が前記出力側トランジスタを導通する
    第1のカレントミラー回路と、 nを1より大きい所定の数としたとき、エミッタサイズ
    の比が1:nである入力側トランジスタと出力側トラン
    ジスタとを有し、前記入力側トランジスタおよび前記出
    力側トランジスタが動作可能な状態である場合、前記第
    1のカレントミラー回路の出力側トランジスタを導通す
    る電流が前記入力側トランジスタを導通し、前記入力側
    トランジスタを導通する電流のn倍の電流が前記出力側
    トランジスタを導通し、前記出力側トランジスタを導通
    する電流を後段の回路に出力する第2のカレントミラー
    回路と、 前記第2のカレントミラー回路に並列に接続され、前記
    第2のカレントミラー回路の入力側トランジスタおよび
    出力側トランジスタを動作可能な状態または停止状態に
    設定するスイッチング用トランジスタとを備えた光電変
    換回路。
  2. 【請求項2】 第1のカレントミラー回路は、少なくと
    も2つの出力側トランジスタを有し、 前記第1のカレントミラー回路の出力側トランジスタに
    それぞれ接続され、入力側トランジスタのエミッタサイ
    ズと出力側トランジスタのエミッタサイズとの比がそれ
    ぞれ所定の比に設定された、前記第1のカレントミラー
    回路の出力側トランジスタと同数の第2のカレントミラ
    ー回路を備えることを特徴とする請求項1記載の光電変
    換回路。
  3. 【請求項3】 第2のカレントミラー回路およびスイッ
    チング用トランジスタは、NPN型トランジスタで構成
    されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    光電変換回路。
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