JP2008306673A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2008306673A
JP2008306673A JP2007154364A JP2007154364A JP2008306673A JP 2008306673 A JP2008306673 A JP 2008306673A JP 2007154364 A JP2007154364 A JP 2007154364A JP 2007154364 A JP2007154364 A JP 2007154364A JP 2008306673 A JP2008306673 A JP 2008306673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
transistor
amplifier circuit
emitter
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007154364A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamaguchi
博史 山口
Hideo Fukuda
秀雄 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007154364A priority Critical patent/JP2008306673A/ja
Publication of JP2008306673A publication Critical patent/JP2008306673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】ノイズ特性を悪化させることなく、かつ利得を下げることなく周波数特性を高周波まで広げることが可能な増幅回路を提供する。
【解決手段】エミッタが接地され、ベースがフォトダイオード13に接続され、コレクタが第1の定電流源16に接続される第1のトランジスタ10と、エミッタが第2の定電流源17に接続され、ベースが第1のトランジスタ10のコレクタと第1の定電流16との間に接続される第2のトランジスタ11と、一端が第1のトランジスタ10のベースとフォトダイオード13との間に接続され、他端が第2のトランジスタ11のエミッタと第2の定電流源17との間に接続される第1の抵抗14と、ベースが第2のトランジスタ11のエミッタと第2の定電流源17との間に接続され、コレクタが出力端子に接続される第3のトランジスタ12と一端が第3のトランジスタ12のエミッタに接続され、他端が接地される第2の抵抗15とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトダイオードからの信号を増幅する増幅回路に関する。
CD(Compact Disk)プレーヤまたはDVD(Digital Versatile Disk)プレーヤ等には、CDまたはDVDからの光信号を電気信号に変換するために光ピックアップ用PDIC(Photo Detector IC)が用いられている。光ピックアップ用PDICは、光信号を電気信号に変換する受光素子と、受光素子からの光電流を電圧に変換する増幅部とを備える。
従来、増幅部として例えば特許文献1に記載されるように、光ディスクの反射光を受けるフォトダイオードからの受光信号を増幅するフォトダイオード増幅回路が知られている。
図7は、このフォトダイオード増幅回路の構成を示す図である。同図のフォトダイオード増幅回路は、フォトダイオード100、演算増幅器110、抵抗値R10の帰還抵抗120、抵抗値R11の抵抗130を有する。フォトダイオード100と演算増幅器110とを接続する配線には、容量値Csの寄生容量140が存在する。フォトダイオード100に入射された光は、フォトダイオード100によって電流に変換される。この電流は演算増幅器110の負入力端子に入力される。演算増幅器110と帰還抵抗120は電流を電圧に変換する電流電圧増幅器として機能する。
特開平10−256841号公報
しかしながら、従来技術におけるフォトダイオード増幅回路は、受光信号の高周波化が困難であるという問題がある。具体的には、次世代DVDと呼ばれるブルーレイディスク(Blu-ray Disc:BD)での高速読み出し/書き込みが困難であるという問題がある。例えば、DVDでは読み出し速度が16倍速の場合に、増幅回路は約80MHzの周波数に応答できればよい。ところが、BDでは例えば12倍速の読み出し速度の場合に約180MHzの周波数に応答できることが必要とされる。
図8は、従来技術における増幅回路の利得−周波数特性を示す。同図における一点鎖線は開ループ時の特性を示し、実線は帰還抵抗120の抵抗値R10により定まる閉ループ特性を示している。実線で示す閉ループ特性および一点鎖線で示す開ループ特性は、帰還抵抗120の抵抗値R10および寄生容量140の容量値Csに起因するポール周波数fp1で周波数特性が劣化する。ポール周波数fp1は単純には
Figure 2008306673
によって定まる。
そのため、BDにおけるフォトダイオード100の感度の低さを補うために単に帰還抵抗120の抵抗値R10を大きくして演算増幅器110の利得を上げようとすれば、ポール周波数fp1が低域側にシフトし、閉ループ特性の周波数特性が劣化する(利用可能な周波数の帯域が狭くなる)ことから、利得向上と周波数特性の向上とを両立させることが困難である。
また、利得を下げずに周波数特性を向上させる手法として帰還抵抗120の抵抗値R10を小さくし、その分、次段のアンプで増幅し見かけ上トータルの増幅率を同じにする手法が一般的である。この手法は帰還抵抗120の抵抗値R10を小さく出来るため周波数特性を向上させることが可能であるが、ノイズ特性に不利になる。例えば、帰還抵抗120のみで利得を稼ぐ場合のノイズは帰還抵抗120の熱雑音の大きさとして、
Figure 2008306673
で表される。ここでk:ボルツマン定数、T:絶対温度、Δf:帯域幅である。この熱雑音が図7の回路のノイズ理論限界となる。但し、抵抗130の熱雑音は考慮していない。これに対し帰還抵抗120の抵抗値R10を1/2倍とし、次段のアンプで2倍の増幅をした場合の熱雑音は、
Figure 2008306673
となり、
Figure 2008306673
熱雑音が大きくなる。
BDにとってS/N比(信号(S)対雑音(N)比)が悪くなることは信号品質の劣化に繋がる。
上記課題に鑑み本発明は、ノイズ特性を悪化させず、かつ利得を下げることなく周波数特性を高周波まで広げることが可能な増幅回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の増幅回路は、エミッタが接地され、ベースがフォトダイオードに接続され、コレクタが第1の定電流源に接続されている第1のトランジスタと、エミッタが第2の定電流源に接続され、ベースが前記第1のトランジスタのコレクタと前記第1の定電流源との間に接続されている第2のトランジスタと、一端が前記第1のトランジスタのベースと前記フォトダイオードとの間に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との間に接続されている第1の抵抗と、ベースが前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との間に接続され、コレクタが出力端子に接続されている第3のトランジスタと、一端が前記第3のトランジスタのエミッタに接続され、他端が接地されている第2の抵抗とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、第1の抵抗および第2の抵抗の抵抗比により電流増幅率が定まり、第1の抵抗により周波数特性におけるポール周波数が定まるので、電流増幅率と周波数特性におけるポール周波数とを任意に定めることができる。その結果、ノイズ特性を悪化させることなく、かつ利得を下げることなくポール周波数を高周波化し、周波数特性を高周波まで広げる(利用可能な周波数を高周波側まで広げる)ことができる。
ここで、前記増幅回路は、さらに、前記出力端子と前記第3のトランジスタのコレクタとの間に挿入されている演算増幅器であって、負入力端子が前記第3のトランジスタのコレクタに接続され、該演算増幅器の出力端子である演算出力端子が前記出力端子に接続されている前記演算増幅器と、前記負入力端子と前記演算出力端子との間に挿入されている第3の抵抗とを具備してもよい。
この構成によれば、演算増幅器は、第1の抵抗と第2の抵抗とによって電流増幅された信号を電圧に変換し、変換された電圧を増幅するので、周波数特性を広帯域化するために第1の抵抗の抵抗値を小さくしても電流増幅率が低下しない。その結果、利得を下げることなく周波数特性を高周波まで広げることができる。
また、前記増幅回路は、さらに、前記第1のトランジスタのエミッタに接続されている第1の電圧源と、前記第2の抵抗の他端に接続されている第2の電圧源とを具備し、前記第1のトランジスタのエミッタは、前記第1の電圧源を介して接地され、前記第2の抵抗の他端は、前記第2の電圧源を介して接地されていてもよい。
この構成によれば、電圧源の電圧分だけフォトダイオードの逆バイアス電圧が印加され、フォトダイオードの寄生容量を減らすことができるので、ポール周波数を高周波化し、周波数特性をさらに高周波まで広げることができる。
また、前記第1の抵抗は、並列に接続された第1の抵抗素子および第2の抵抗素子から構成され、前記増幅回路は、さらに、スイッチ動作により前記第1のトランジスタのベースと前記第2のトランジスタのエミッタとの間に前記第1の抵抗素子および第2の抵抗素子のいずれを挿入するかを選択するスイッチを具備してもよい。
この構成によれば、スイッチにより第1の抵抗素子および第2の抵抗素子のいずれかを選択し、第1の抵抗と第2の抵抗により定まる電流増幅率を切り替え、異なる反射率をもつメディア、例えばBD−ROM、BD−Rに対応させることができる。
本発明の増幅回路によれば、抵抗の熱雑音で発生するノイズ特性を悪化させることなく周波数特性を高周波まで広げることができる。また、周波数特性を高周波まで広げることができ且つ利得を落とさないという効果がある。
以下、本発明の実施の形態における増幅回路について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る増幅回路の回路図である。この増幅回路は、図1に示すように、第1のNPNトランジスタ10と、第2のNPNトランジスタ11と、第3のNPNトランジスタ12と、フォトダイオード13と、抵抗値R1の第1の抵抗14と、抵抗値R2の第2の抵抗15と、第1の定電流源16と、第2の定電流源17とを備える。
フォトダイオード13では、アノードが接地され、カソードが入力端子Iinに接続される。フォトダイオード13は、光ディスクに反射されたレーザ光を受けて入力端子Iinから電流i1を引き抜く。第1のNPNトランジスタ10のベースは入力端子Iinに接続され、エミッタは接地電位に接続され、コレクタは第2のNPNトランジスタ11のベースと第1の定電流源16とに接続されている。第1の定電流源16は、電源電圧Vddを供給する電源ライン19に接続されており、第1のNPNトランジスタ10を駆動するための電流源として作用する。また、第2のNPNトランジスタ11のコレクタは電源電圧Vddを供給する電源ライン19に接続されている。第2のNPNトランジスタ11のエミッタは第2の定電流源17と第3のNPNトランジスタ12のベースとに接続されている。第1の抵抗14は、入力端子Iinと第2のNPNトランジスタ11のエミッタとの間に挿入される。第2の抵抗15は、第3のNPNトランジスタ12のエミッタと接地電位との間に挿入される。第1のNPNトランジスタ10と第2のNPNトランジスタ11で増幅回路が構成されている。第1の抵抗14は該増幅回路の帰還抵抗として作用する。また、フォトダイオード13のカソードと入力端子Iinと第1の抵抗14の一端と第1のNPNトランジスタ10のベースとを接続する配線には、容量値Csの寄生容量18が存在する。容量値Csは例えば0.1pF〜0.5pF程度である。
本実施形態の増幅回路では、入力端子Iinには帰還抵抗としての第1の抵抗14が接続され、さらに出力端子Ioutには第3のNPNトランジスタ12と第2の抵抗15とが接続される。これにより、第1の抵抗14及び第2の抵抗15の抵抗値の比により電流増幅率が定まる。その結果、第1の抵抗14の抵抗値と寄生容量18の容量値Csとにより定まる周波数特性におけるポール周波数を任意に定めることができるので、電流増幅率を下げることなく、ポール周波数を高周波化することができる。また、第1の抵抗14の抵抗値R1と、第2の抵抗15の抵抗値R2との2つの抵抗値の比を適切に選択することで熱雑音を低く抑えることが可能となる。
上記構成を有する増幅回路において、フォトダイオード13上に光が照射された場合、フォトダイオード13から電流i1が発生する。電流i1は、第1の抵抗14に流れ第2のNPNトランジスタ11のエミッタには、
Figure 2008306673
の電圧が発生する。第2のNPNトランジスタ11のエミッタは、第3のNPNトランジスタ12のベースと接続されているので、第3のNPNトランジスタ12のベースもΔVだけ上昇する。第3のNPNトランジスタ12は動作しているのでΔVの変化分だけ、第3のNPNトランジスタ12のエミッタ電圧を変化させる。つまり、ΔV分だけ第3のNPNトランジスタ12のエミッタの電圧を上昇させる。第3のNPNトランジスタ12のエミッタの電圧上昇分は、第2の抵抗15によって電流に変換され出力端子Ioutに電流を発生させる。この出力端子Ioutに発生する電流i2は、
Figure 2008306673
となる。よって、出力端子Ioutに発生する電流i2は、
Figure 2008306673
となる。第1の抵抗14を流れる電流i1は、フォトダイオード13の受光量を示す受光信号の電流とみなせるので、電流増幅率は(R1/R2)である。例えばR1=60kΩ、R2=2kΩの場合、
Figure 2008306673
となる。
第1のNPNトランジスタ10と第2のNPNトランジスタ11で構成される増幅器の周波数特性について考える。寄生容量18の容量値Csと第1の抵抗14の抵抗値R1とで定まるポール周波数は、第1の抵抗14の抵抗値R1によって一意に定めることができる。また、上記の電流増幅率も第1の抵抗14の抵抗値R1と第2の抵抗15の抵抗値R2との比によって一意に定めることができる。それゆえ、第1の抵抗14の抵抗値R1を従来よりも小さい値に定めれば周波数特性を広帯域化することができる。例えば、従来第1の抵抗14の抵抗値R1は、60kΩとしていたが、本実施形態の増幅回路では、第1の抵抗14の抵抗値R1を30kΩ、第2の抵抗15の抵抗値R2を500Ωとすることができる。つまり、寄生容量18の容量値Csと第1の抵抗14の抵抗値R1とで定まるポール周波数を高域に2倍にする事が可能である。
そして、第1の抵抗14の抵抗値R1を第2の抵抗15の抵抗値R2より十分に大きくし、電流増幅率(R1/R2)を大きくできる。電流増幅率を大きくすれば、電流出力端子Ioutから出る電流の熱雑音は、ほぼR1の熱雑音で決定され、その大きさは、
Figure 2008306673
で表される。ここでk:ボルツマン定数、T:絶対温度、R1:R1の抵抗値、Δf:帯域幅である。従って、第1の抵抗14の抵抗値R1を従来よりも小さい値に定めれば、熱雑音の低減と周波数特性の広帯域化の両立が可能となる。
図2は、増幅回路の利得−周波数特性を示す図である。同図において、破線は従来の増幅回路における開ループ時の特性を示し、一点鎖線は本実施形態の増幅回路における開ループ時の特性を示し、実線は第1の抵抗14の抵抗値R1により定まる本実施形態の増幅回路における閉ループ特性を示している。ここで、開ループ特性と閉ループ特性について関係を説明する。図2に示すように実線で示される増幅回路の閉ループの周波数特性は、一点鎖線で示される増幅回路の開ループの周波数特性で決定される。つまり、一点鎖線の開ループ特性に対して、実線の閉ループ特性の利得が決定されれば、その利得の周波数特性をフラットに広域にのばしたとき、一点鎖線の開ループ特性と交差する。この交差の周波数以降、開ループの周波数と閉ループの周波数は同時に減衰していく。つまり、閉ループ特性の利得が同じであれば、開ループ特性のポール周波数をのばすことによって閉ループ特性のポール周波数も同時にのばすことが可能である。一点鎖線で示す開ループ特性は、第1の抵抗14の抵抗値R1および寄生容量18の容量値Csに起因するポール周波数f2で周波数特性が劣化する。なお、図中のポール周波数f1は、従来技術における増幅回路のポール周波数であり、従来技術における増幅回路と対比するために記してある。従来技術における増幅回路は、受光部の青色レーザによる感度の低さを補うため、帰還抵抗120の抵抗値R10を大きくすれば、寄生容量140の容量値Csと帰還抵抗120の抵抗値R10とで定まるポール周波数f1が低域し、よって閉ループのポール周波数を高域に延ばすことができない。しかし、本実施形態の増幅回路は、同図に示すように、第1の抵抗14の抵抗値R1を従来よりも小さい値に定めて周波数特性を広帯域化し、従来技術と比較して周波数特性を向上させることができる。また、利得(電流増幅率)は、第1の抵抗14の抵抗値R1と第2の抵抗15の抵抗値R2との比により定めることができ、抵抗値R2を調整することで第1の抵抗14の抵抗値R1を小さくしても利得は下がらないようにできる。
例えば、従来の増幅回路において帰還抵抗の抵抗値は60kΩであり、寄生容量の容量値が0.1pFであることを考慮すると、開ループ特性のポール周波数f1は、1/(2×π×0.1pF×60kΩ)となり、約27MHzとなる。一方、本実施形態の増幅回路において帰還抵抗の抵抗値は30kΩであり、寄生容量の容量値が0.1pFであることを考慮すると、ポール周波数f2は、1/(2×π×0.1pF×30kΩ)となり、約54MHzとなる。
このように本実施形態における増幅回路によれば、第1の抵抗14の抵抗値R1と寄生容量18の容量値Csとで決まる周波数特性を高周波まで広げることができる。実際、本実施形態の増幅回路によれば、開ループ特性のポール周波数を54MHzと従来の増幅回路よりも2倍向上させることができた。この開ループ特性に対応し閉ループ特性を求めると、従来技術の増幅回路においては130MHzであり、12倍速BDに適用できないのに対し、本実施形態の増幅回路においては280MHz以上となり、12倍速BDに適用できる。
また、R1とR2の抵抗値と2つの抵抗値の比を適切に選択することで周波数特性を高周波まで広げることができるとともに、熱雑音を低く抑えることができる。
なお、本実施形態の増幅回路においては、R1を30kΩ、R2を500Ωとしたが、これらの値に限定されることはなく、R1の値として10kΩ〜60kΩ、R2の値として100Ω〜1000Ωの範囲であれば、熱雑音の低減と周波数特性の広帯域化の両立が可能となる。
また、従来技術の増幅回路において帰還抵抗120の抵抗値R10は、メディアの反射率と光学的な透過率及び、フォトダイオードの感度を考慮し、高い抵抗値が望まれるが、帰還抵抗120の抵抗値R10を高くすることは周波数特性の低下につながる。つまり、フォトダイオードの感度特性と周波数特性との両特性を満足させるために帰還抵抗120の抵抗値R10を60kΩとしているのである。すなわち、従来技術の増幅回路においては、増幅回路に対し与えられた特性を出すためには、帰還抵抗120の抵抗値R10の値として60kΩよりも小さな値を用いることも、逆に60kΩよりも大きくすることもできないのである。一方、本実施形態の増幅回路においては、帰還抵抗の抵抗値R1を低くすることで、増幅回路における感度特性と周波数特性との両特性を満足させることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、周波数特性を広帯域化すると同時に利得を大きくすることが可能な増幅回路について説明する。第1の実施形態の増幅回路では、電流増幅率は、R1/R2であるため、R1を小さくすると電流増幅率が低下する。この低下を解消するため、本実施形態の増幅回路は、後段に電流を電圧に変換し、変換された電圧を増幅する演算増幅器を備えることを特徴とする。
図3は、第2の実施形態に係る増幅回路の回路図である。この増幅回路は、図1と比較して、出力端子と第3のNPNトランジスタ12のコレクタとの間に挿入された演算増幅器20、演算増幅器20の負入力端子と演算出力端子との間に挿入された抵抗値R3の第3の抵抗21、および抵抗値R4の第4の抵抗22が追加されているという点で第1の実施形態の増幅回路と異なる。図1と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略し、以下異なる点を中心に説明する。
演算増幅器20の負入力端子と出力端子との間には帰還抵抗としての第3の抵抗21が接続され、正入力端子と基準電位Vrefとの間には第4の抵抗22が接続される。また、演算増幅器20の負入力端子は第3のNPNトランジスタ12のコレクタと接続され、演算増幅器20の出力端子は出力端子Voutと接続される。これにより演算増幅器20は、前段の増幅器からの電流を電圧に変換し、変換された電圧を増幅する。
このように本実施形態における増幅回路によれば、演算増幅器20は前段の増幅器によって電流増幅された信号を電圧に変換に変換し、変換された電圧を増幅する。従って、本実施形態における増幅回路は、周波数特性を高周波まで広げることができ且つ利得を落とさないという効果がある。
図4は、本実施形態の増幅回路のシミュレーション結果を示す図である。破線が従来技術における増幅回路の周波数特性を示し、実線が本実施形態の増幅回路の周波数特性を示す。両増幅回路の利得(ゲイン)を同一にした場合、従来技術における増幅回路の周波数特性は、f(−1dB)=130MHz程度であり、本実施形態の増幅回路の周波数特性はf(−1dB)=280MHz程度となり約150MHz周波数特性をのばす効果を確認した。ここで、f(−1dB)とは、利得が−1dBとなった周波数を示す。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、さらにノイズ特性および周波数特性を向上させることが可能な増幅回路について説明する。第1の実施形態の増幅回路では、フォトダイオード13のバイアスは第1のNPNトランジスタ10のVbeなので0.7〜0.8V程度と小さい。従って、フォトダイオード13の両端にかかる逆バイアス電圧が小さくなり、寄生容量18の容量値Csが大きくなる。その結果、1/(2π×Cs×R1)で決定されるポール周波数f2が低域になり、ノイズ特性、周波数特性が悪化する。この悪化を解消するため、本実施形態の増幅回路では、フォトダイオード13のバイアス電圧を大きく設定することを特徴とする。フォトダイオード13の逆バイアス電圧を大きくすると、フォトダイオード13の寄生容量18の容量値が小さくなり、1/(2π×Cs×R1)で決定されるポール周波数f2を高域にシフトさせることが出来、周波数特性を高周波まで延ばすことが出来る。また、ノイズ特性は、一般に1/(2π×Cs×R1)で決定されるポール周波数f2よりノイズレベルが上昇する特性があり、周波数特性同様、ポール周波数f2を高域にシフトする事でノイズが上昇する周波数を広域にでき、結果ノイズ低減が可能となる。
図5は、第3の実施形態に係る増幅回路の回路図である。この増幅回路は、図1と比較して、電圧V1の電源電圧源31及び32が追加されているという点で第1の実施形態の増幅回路と異なる。図1と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略し、以下異なる点を中心に説明する。
電源電圧源31は第1のNPNトランジスタ10のエミッタに接続され、電源電圧源32は第2の抵抗15を介して第3のNPNトランジスタ12のエミッタに接続される。第1のNPNトランジスタ10のエミッタは、電源電圧源31を介して接地され、第2の抵抗15は、電源電圧源32を介して接地される。これにより、第1のNPNトランジスタ10および第3のNPNトランジスタ12のエミッタの電位を電源電圧源31及び32により任意に設定することが可能となり、それによりフォトダイオード13の逆バイアス電圧もV1+Vbeに設定される。電源電圧源31及び32は、例えば定電流源と抵抗とで構成されるバイアス回路を使用して構成すれば任意の電圧に設定が可能である。
このように本実施形態における増幅回路によれば、フォトダイオード13の逆バイアス電圧を任意に設定できる。従って、フォトダイオード13の逆バイアス電圧を大きくして寄生容量18の容量値Csを小さくし、寄生容量18の容量値Csと帰還抵抗(第1の抵抗14)の抵抗値R1とで決定されるポール周波数f2を高域にすることで、ノイズ特性及び周波数特性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、さらに電流増幅率を切り換えることが可能な増幅回路について説明する。第1の実施形態の増幅回路では、増幅回路の電流増幅率は(R1/R2)で定まる固定値であったが、本実施形態の増幅回路は、電流増幅率を切り換え可能な構成を有する。
図6は、第4の実施形態に係る増幅回路の回路図である。この増幅回路は、図1と比較して、第1の抵抗14の代わりに、並列に接続された複数の抵抗素子42a、・・・42nとスイッチ回路41とを有する点で第1の実施形態の増幅回路と異なる。図1と同じ構成要素には同じ符号を付しその説明を省略し、以下異なる点を中心に説明する。
複数の抵抗素子42a、・・・42nは、それぞれR1a、・・・R1nの互いに異なる抵抗値を有する。スイッチ回路41は、第1のNPNトランジスタ10のベースと第2のNPNトランジスタ11のエミッタとの間に挿入すべき抵抗素子を選択的に切り換える。具体的には、抵抗素子42a、・・・42nのいずれを第1のNPNトランジスタ10のベースと第2のNPNトランジスタ11のエミッタとの間に挿入するか選択する。ここでは、スイッチ回路41は、複数の抵抗素子42a、・・・42nのうち任意の1つを選択するものとする。
本実施形態における増幅回路によれば、増幅回路の電流増幅率は、スイッチ回路41により選択された抵抗素子の抵抗値と第2の抵抗15の抵抗値R2との比により定まる。それゆえ、スイッチ回路41は、電流増幅率を切り換えることができる。電流増幅率の切り換えは、例えば、本増幅回路が装備される光ディスクドライブにおける読み出し速度や書き込み速度(つまり、1倍速、2倍速、・・・16倍速など)に応じて切り換えることができる。また、同じ速度でも読み出し動作時と書き込み動作時とで切り換えるようにしてもよい。さらに、異なる反射率をもつメディア、例えばBD−ROMとBD−REとに対応して切り換えるようにしてもよい。
例えば、本実施形態の増幅回路において、抵抗値20kΩの抵抗素子42aと抵抗値60kΩの抵抗素子42bの2つの抵抗素子が採用された場合、表1に示すように、反射率の高いBD−ROM(読み出し専用BD)に対しては、帰還抵抗として抵抗素子42aが選択され、反射率の低いBD−RE(書き込み型BD)に対しては、帰還抵抗として抵抗素子42bが選択され、それぞれのディスクに応じた帰還抵抗が選択される。BD−REは、BD−ROMと比べ反射率が低い為、選択する抵抗素子としては抵抗値の大きいものが選択される。
Figure 2008306673
なお、スイッチ回路41は、複数の抵抗素子42a、・・・42nのうち任意の組み合わせを選択するようにしてもよい。例えば、DVDを含めて再生または記録できるようにするために抵抗素子として抵抗値20kΩの抵抗素子42aと、抵抗値60kΩの抵抗素子42bと、抵抗値10kΩの抵抗素子42cと、抵抗値40kΩの抵抗素子42dの4つの抵抗素子が採用された場合、表2に示すように、DVD−ROMに対しては帰還抵抗として抵抗素子42cが採用され、DVD−RAMに対しては帰還抵抗として抵抗素子42dが採用され、各メディアにあった帰還抵抗が選択される。
Figure 2008306673
また、本実施形態の増幅回路は、BDやDVD以外に、CD−ROM等の他の異なる光ディスクについても抵抗素子の個数や抵抗値を適宜選択することにより読み出しまたは書き込みに対応できる。
以上、本発明の増幅回路について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、フォトダイオードからの受光信号を増幅する増幅回路に適しており、例えば、BD−ROM、BD−Rなどの光ディスク、および光磁気ディスクなどの読み出しまたは書き込みを行う光ディスクドライブに適している。
本発明の第1の実施形態における増幅回路の回路図である。 同実施形態における増幅回路の利得−周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態における増幅回路の回路図である。 同実施形態における増幅回路の周波数特性を示す図である。 本発明の第3の実施形態における増幅回路の回路図である。 本発明の第4の実施形態における増幅回路の回路図である。 従来技術における増幅回路の構成を示す図である。 従来技術における増幅回路の利得−周波数特性を示す図である。
符号の説明
10 第1のNPNトランジスタ
11 第2のNPNトランジスタ
12 第3のNPNトランジスタ
13、100 フォトダイオード
14 第1の抵抗
15 第2の抵抗
16 第1の定電流源
17 第2の定電流源
18、140 寄生容量
19 電源ライン
20、110 演算増幅器
21 第3の抵抗
22 第4の抵抗
31、32 電源電圧源
41 スイッチ回路
42a、42b、42c、42d、42n 抵抗素子
120 帰還抵抗
130 抵抗

Claims (4)

  1. エミッタが接地され、ベースがフォトダイオードに接続され、コレクタが第1の定電流源に接続されている第1のトランジスタと、
    エミッタが第2の定電流源に接続され、ベースが前記第1のトランジスタのコレクタと前記第1の定電流源との間に接続されている第2のトランジスタと、
    一端が前記第1のトランジスタのベースと前記フォトダイオードとの間に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との間に接続されている第1の抵抗と、
    ベースが前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との間に接続され、コレクタが出力端子に接続されている第3のトランジスタと、
    一端が前記第3のトランジスタのエミッタに接続され、他端が接地されている第2の抵抗とを具備する
    ことを特徴とする増幅回路。
  2. 前記増幅回路は、さらに、
    前記出力端子と前記第3のトランジスタのコレクタとの間に挿入されている演算増幅器であって、負入力端子が前記第3のトランジスタのコレクタに接続され、該演算増幅器の出力端子である演算出力端子が前記出力端子に接続されている前記演算増幅器と、
    前記負入力端子と前記演算出力端子との間に挿入されている第3の抵抗とを具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  3. 前記増幅回路は、さらに、
    前記第1のトランジスタのエミッタに接続されている第1の電圧源と、
    前記第2の抵抗の他端に接続されている第2の電圧源とを具備し、
    前記第1のトランジスタのエミッタは、前記第1の電圧源を介して接地され、
    前記第2の抵抗の他端は、前記第2の電圧源を介して接地されている
    ことを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  4. 前記第1の抵抗は、並列に接続された第1の抵抗素子および第2の抵抗素子から構成され、
    前記増幅回路は、さらに、
    スイッチ動作により前記第1のトランジスタのベースと前記第2のトランジスタのエミッタとの間に前記第1の抵抗素子および第2の抵抗素子のいずれを挿入するかを選択するスイッチを具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
JP2007154364A 2007-06-11 2007-06-11 増幅回路 Pending JP2008306673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154364A JP2008306673A (ja) 2007-06-11 2007-06-11 増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154364A JP2008306673A (ja) 2007-06-11 2007-06-11 増幅回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008306673A true JP2008306673A (ja) 2008-12-18

Family

ID=40234948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007154364A Pending JP2008306673A (ja) 2007-06-11 2007-06-11 増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008306673A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028775A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Nec Electronics Corp 受光アンプ回路
KR20100084983A (ko) * 2009-01-19 2010-07-28 미쓰미덴기가부시기가이샤 반도체 집적회로 및 영상신호 출력회로

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60163508A (ja) * 1984-02-03 1985-08-26 Hitachi Cable Ltd 光受信回路
JPH08154023A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Sharp Corp 受光増幅装置
JP2000209041A (ja) * 1999-01-19 2000-07-28 Sharp Corp 受光増幅回路
JP2003051723A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光受信器
JP2006050145A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> トランスインピーダンスアンプ
JP2007005901A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Nec Electronics Corp 受光回路および受光回路を備える半導体集積回路装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60163508A (ja) * 1984-02-03 1985-08-26 Hitachi Cable Ltd 光受信回路
JPH08154023A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Sharp Corp 受光増幅装置
JP2000209041A (ja) * 1999-01-19 2000-07-28 Sharp Corp 受光増幅回路
JP2003051723A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光受信器
JP2006050145A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> トランスインピーダンスアンプ
JP2007005901A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Nec Electronics Corp 受光回路および受光回路を備える半導体集積回路装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028775A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Nec Electronics Corp 受光アンプ回路
KR20100084983A (ko) * 2009-01-19 2010-07-28 미쓰미덴기가부시기가이샤 반도체 집적회로 및 영상신호 출력회로
KR101678025B1 (ko) * 2009-01-19 2016-11-21 미쓰미덴기가부시기가이샤 반도체 집적회로 및 영상신호 출력회로

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5981936A (en) Photo detector circuit having a current mirror circuit
JP4680815B2 (ja) 増幅回路および光ピックアップ
US7868702B2 (en) Photoreceiver/amplifier circuit, optical pickup device, and optical disk device
JP4884018B2 (ja) 増幅装置、および光ディスクドライブ装置
JP4646772B2 (ja) 光電流増幅回路、及び光ピックアップ装置
US7616062B2 (en) Received-light amplifier
JP4550712B2 (ja) 受光回路
JP2007122841A (ja) 受光アンプ回路及び光ピックアップ装置
JP2007028372A (ja) 受光増幅回路およびそれを用いた光ピックアップ装置
JP2007060306A (ja) 光電流増幅回路、及び光ピックアップ装置
JPH11205247A (ja) 光電変換回路
US7476839B2 (en) Amplifier circuit for optical disk drive
JP2008306673A (ja) 増幅回路
JP2010136030A (ja) 受光増幅回路および光ディスク装置
JP4230391B2 (ja) 受光アンプ素子、光ピックアップ装置、および光ディスク装置
JP2007294492A (ja) 光電変換装置
JP2007066469A (ja) 受光素子回路及びレーザ発光量制御信号導出方法及び光ピックアップ装置
JP2008277915A (ja) 光電変換装置
JP2006054607A (ja) 電流電圧変換回路および光検出回路
JP4680118B2 (ja) 受光増幅回路および光ピックアップ
JP2009044684A (ja) 増幅回路
JP2004032003A (ja) 増幅器
US8023391B2 (en) Photodetection device and optical disk device
JP2013020673A (ja) 受光増幅回路及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP2011108331A (ja) 増幅回路及び光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120515

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02