JP2009044684A - 増幅回路 - Google Patents

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Kanako Miyoshi
佳奈子 三好
Hideo Fukuda
秀雄 福田
Hiroshi Yamaguchi
博史 山口
Masaki Taniguchi
正記 谷口
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Abstract

【課題】ノイズ特性を悪化させず、かつ利得を落とすことなく周波数特性を高周波まで広げることが可能な増幅回路を提供する。
【解決手段】エミッタが接地されベースがフォトダイオード13に接続されコレクタが第1の定電流源16に接続されるトランジスタ10と、エミッタが第2の定電流源17に接続されベースがトランジスタ10のコレクタと第1の定電流源16との接続点に接続されるトランジスタ11と、一端がトランジスタ10のベースとフォトダイオード13との接続点に他端がトランジスタ11のエミッタと第2の定電流源17との接続点に接続される第1の抵抗14と、エミッタが接地されベースが出力端子に接続されコレクタが第3の定電流源20に接続されるトランジスタ12と、一端がトランジスタ11のエミッタと第2の定電流源17との接続点に他端がトランジスタ12のベースに接続される第2の抵抗15とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトダイオードからの信号を増幅する増幅回路に関する。
特許文献1には、光ディスクの反射光を受けるフォトダイオードからの受光信号を増幅する増幅回路が開示されている。
図6は、この増幅回路の構成を示す図である。同図の増幅回路は、フォトダイオード100、演算増幅器110、抵抗値R10の帰還抵抗120、および抵抗値R11の抵抗130を有する。フォトダイオード100と演算増幅器110とを接続する配線には、容量値Csの寄生容量140が存在する。フォトダイオード100に入射された光は、フォトダイオード100によって電流に変換される。この電流は演算増幅器110の負入力端子に入力される。演算増幅器110と帰還抵抗120は電流を電圧に変換する電流電圧増幅器として機能する。
特開平10−256841号公報
しかしながら、従来技術における増幅回路は、受光信号の高周波化が困難であるという問題がある。具体的には、次世代DVDと呼ばれるブルーレイディスク(Blu-ray Disc:BD)での高速読み出し/書き込みが困難であるという問題がある。例えば、DVDでは読み出し速度が16倍速の場合に、増幅回路は約80MHzの周波数に応答できればよい。ところが、BDでは例えば12倍速の読み出し速度の場合に約180MHzの周波数に応答できることが必要とされる。
図7は、従来技術における増幅回路の利得−周波数特性を示す。同図における一点鎖線は開ループ時の特性を示し、実線は帰還抵抗120の抵抗値R10により定まる閉ループ特性を示している。実線で示す閉ループ特性および一点鎖線で示す開ループ特性は、帰還抵抗120の抵抗値R10および寄生容量140の容量値Csに起因するポール周波数fp1で周波数特性が劣化する。ポール周波数fp1は単純には
Figure 2009044684
によって定まる。
そのため、BDにおけるフォトダイオード100の感度の低さを補うために単に帰還抵抗120の抵抗値R10を大きくして演算増幅器110の利得を上げようとすれば、ポール周波数fp1が低域側にシフトし、閉ループ特性の周波数特性が劣化する(利用可能な周波数の帯域が狭くなる)ことから、利得向上と周波数特性の向上とを両立させることが困難である。
また、利得を落とさずに周波数特性を向上させる手法として帰還抵抗120の抵抗値R10を小さくし、その分、次段のアンプで増幅し見かけ上トータルの増幅率を同じにする手法が一般的である。この手法は帰還抵抗120の抵抗値R10を小さく出来るため周波数特性を向上させることが可能であるが、ノイズ特性に不利になる。例えば、帰還抵抗120のみで利得を稼ぐ場合のノイズは帰還抵抗の熱雑音の大きさとして、
Figure 2009044684
で表される。ここでk:ボルツマン定数、T:絶対温度、Δf:帯域幅である。この熱雑音が図6の回路のノイズ理論限界となる。但し、抵抗130の熱雑音は考慮していない。これに対し帰還抵抗120の抵抗値R10を1/2倍とし、次段のアンプで2倍の増幅をした場合の熱雑音は、
Figure 2009044684
となり、
Figure 2009044684
熱雑音が大きくなる。この様にノイズレベルが高くなると、フォトダイオード100の光−電流効率がCDやDVDの約7割しかないBDにおいては、S/N比(信号(S)対雑音(N)比)が悪くなり、信号品質の劣化に繋がる。
上記課題に鑑み本発明は、ノイズ特性を悪化させず、かつ利得を落とすことなく周波数特性を高周波まで広げることが可能な増幅回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の増幅回路は、エミッタが接地され、ベースがフォトダイオードに接続され、コレクタが第1の定電流源に接続されている第1のトランジスタと、エミッタが第2の定電流源に接続され、ベースが前記第1のトランジスタのコレクタと前記第1の定電流源との接続点に接続されている第2のトランジスタと、一端が前記第1のトランジスタのベースと前記フォトダイオードとの接続点に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との接続点に接続されている第1の抵抗と、エミッタが接地され、ベースが該増幅回路の出力端子に接続され、コレクタが第3の定電流源に接続されている第3のトランジスタと、一端が前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との接続点に接続され、他端が前記第3のトランジスタのベースに接続されている第2の抵抗とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、第1の抵抗および第2の抵抗の抵抗比により電流増幅率が定まり、第1の抵抗により周波数特性におけるポール周波数が定まる。従って、第1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値を適切に設定することにより、第1の抵抗とフォトダイオードの寄生容量で決まる周波数特性を向上させることができ、かつ第1の抵抗の抵抗値でほぼ決まるノイズを低減することができる。その結果、ノイズ特性を悪化させることなく、かつ利得を落とすことなく周波数特性を高周波まで広げる(利用可能な周波数を高周波側まで広げる)ことができる。
ここで、前記増幅回路は、さらに、前記第1のトランジスタのエミッタに接続されている第1の電圧源と、前記第3のトランジスタのエミッタに接続されている第2の電圧源とを具備してもよい。
この構成によれば、フォトダイオードのバイアスを制御でき、フォトダイオードの逆バイアスが大きければフォトダイオードの寄生容量が小さくなるため、第1の抵抗とフォトダイオードの寄生容量で決まる周波数特性を向上させることができる。さらに、第1のトランジスタのベース電流を小さくし、第1のトランジスタのベース電流で発生するノイズを低減することができる。
また、前記増幅回路は、さらに、前記出力端子と前記第3のトランジスタのベースとの間に挿入されている演算増幅器であって、負入力端子が前記第3のトランジスタのベースに接続され、該演算増幅器の出力端子である演算出力端子が前記出力端子に接続されている前記演算増幅器と、前記負入力端子と前記演算出力端子との間に挿入されている第3の抵抗とを具備してもよい。
この構成によれば、演算増幅器は前段の回路によって電流増幅された信号を電圧に変換し、変換された電圧を増幅するので、周波数特性を向上させることができ且つ利得を落とさないという効果がある。
また、前記増幅回路は、さらに、前記第1のトランジスタのエミッタおよび前記第3のトランジスタのエミッタとは接続され、当該接続点と前記演算増幅器の正入力端子との間に挿入されたダイオードを具備してもよい。
この構成によれば、第1のトランジスタのベースおよび第3のトランジスタのベースの電位は演算増幅器の正入力端子に入力される基準電位とほぼ等しくなるため、オフセット電圧を悪化させないという効果がある。
本発明の増幅回路によれば、利得を落とすことなく、周波数特性を向上させることができる。また、抵抗の熱雑音で発生するノイズ特性を悪化させない効果がある。
以下、本発明の実施の形態における増幅回路について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る増幅回路の回路図である。この増幅回路は、第1のNPNトランジスタ10と、第2のNPNトランジスタ11と、第3のNPNトランジスタ12と、フォトダイオード13と、抵抗値R1の第1の抵抗14と、抵抗値R2の第2の抵抗15と、第1の定電流源16と、第2の定電流源17と、第3の定電流源20とを備える。
フォトダイオード13では、アノードが接地され、カソードが第1のNPNトランジスタ10のベースと接続される。第1のNPNトランジスタ10のコレクタは第2のNPNトランジスタ11のベースと接続され、エミッタは接地される。第1の抵抗14は第1のNPNトランジスタ10のベースと第2のNPNトランジスタ11のエミッタとの間に設けられる。第1の定電流源16および第2の定電流源17は各々第1のNPNトランジスタ10のコレクタおよび第2のNPNトランジスタ11のエミッタに接続される。第3の定電流源20は第3のNPNトランジスタ12のコレクタに接続される。第3のNPNトランジスタ12のベースは出力端子Ioutと接続され、エミッタは接地される。第2の抵抗15は第2のNPNトランジスタ11のエミッタと第3のNPNトランジスタ12のベースとの間に設けられる。第2のNPNトランジスタ11のコレクタ、第1の定電流源16および第3の定電流源20は、電源電圧Vddを供給する電源ライン19に接続されている。
上記構成を有する増幅回路において、光ディスクで反射されたレーザ光はフォトダイオード13によって電流に変換され、当該増幅回路によって電圧に変換され、増幅される。増幅された電圧は、第2の抵抗15を介して電流に変換され、電流出力端子Ioutから出力される。また、フォトダイオード13並びにフォトダイオード13のカソードおよび第1の抵抗14の一端を接続する配線には、容量値Csの寄生容量18が存在する。寄生容量18の容量値Csは例えば0.1〜0.5pF程度である。
第1のNPNトランジスタ10および第3のNPNトランジスタ12は、エミッタが同電位でありVbeも等しいため、ベースも同電位となり、ゆえに第1の抵抗14の両端の電圧ipd・R1と第2の抵抗の両端の電圧iout・R2は等しい。それゆえ、電流出力端子Ioutから出力される電流ioutは
Figure 2009044684
となる。第1の抵抗14を流れる電流ipdは、フォトダイオード13の受光量を示す受光信号の電流とみなせるので、電流増幅率は(R1/R2)である。例えばR1=30kΩ、R2=0.5kΩの場合、
Figure 2009044684
となる。
本実施形態の増幅回路の周波数特性について考える。寄生容量18の容量値Csと第1の抵抗14の抵抗値R1で定まるポール周波数は、第1の抵抗14の抵抗値R1によって一意に定めることができる。また、電流増幅率も第1の抵抗14の抵抗値R1と第2の抵抗15の抵抗値R2の比によって一意に定めることができる。それゆえ、第1の抵抗14の抵抗値R1を従来技術における変換抵抗の抵抗値R10(例えば60kΩ)よりも小さい値(例えば30kΩ)に定めれば周波数特性を広帯域化して向上させることができる。
また、第2の抵抗の抵抗値R2を第1の抵抗14の抵抗値R1より十分に小さくし、電流増幅率(R1/R2)を大きくできる。電流増幅率を大きくすれば、電流出力端子Ioutから出る電流の熱雑音は、ほぼR1の熱雑音で決定され、その大きさは、
Figure 2009044684
で表される。ここでk:ボルツマン定数、T:絶対温度、R1:第1の抵抗14の抵抗値、R2:第2の抵抗15の抵抗値、Δf:帯域幅である。従って、第1の抵抗14の抵抗値R1を従来よりも小さい値(例えば30kΩ)に定めれば、周波数特性の向上とノイズの低減の両立が可能となる。
図2は、増幅回路の利得−周波数特性を示す図である。同図において、破線は従来の増幅回路における開ループ時の特性を示し、一点鎖線は本実施形態の増幅回路における開ループ時の特性を示し、実線は第1の抵抗14の抵抗値R1により定まる本実施形態の増幅回路における閉ループ特性を示している。一点鎖線で示す開ループ特性は、第1の抵抗14の抵抗値R1および寄生容量18の容量値Csに起因するポール周波数f2で周波数特性が劣化する。ポール周波数f2は単純には
Figure 2009044684
によって定まる。なお、図中のポール周波数f1は、従来技術における増幅回路のポール周波数であり、従来技術における増幅回路と対比するために記してある。同図に示すように、第1の抵抗14の抵抗値R1を従来よりも小さい値に定めて周波数特性を向上させることができる。また、利得(電流増幅率)は、第1の抵抗14の抵抗値R1と第2の抵抗15の抵抗値R2の比により定めることができ、抵抗値R2を調整することで第1の抵抗14の抵抗値R1を小さくしても利得は落とさないようにできる。
このように本実施形態における増幅回路によれば、第1の抵抗14の抵抗値R1と寄生容量18の抵抗値Csで決まる周波数特性を高周波まで広げることができ、かつノイズを低減することができる。
例えば、従来の増幅回路においては、帰還抵抗の抵抗値は60kΩであり、寄生容量の容量値は0.4pFであることを考慮すると、ポール周波数fp1は1/(2×π×0.4pF×60kΩ)となり、約7MHzとなり、それにより閉ループ特性は約130MHzとなる。
一方、本実施形態における増幅回路においては、Cs=0.4pF、R1=30kΩ、R2=0.5kΩであることを考慮すると、ポール周波数fp1は1/(2×π×0.4pF×30kΩ)となり、約13MHzとなり、それにより閉ループ特性は約260MHzとなる。これにより、例えば12倍速BDに必要な約180MHzの周波数に応答できる。
以上のように、本実施形態の増幅回路によれば、フォトダイオード13の出力電流を第1の抵抗14により電圧に変換し、さらに第2の抵抗15により電流に変換する。従って、第1の抵抗14の抵抗値R1および第2の抵抗15の抵抗値R2と、2つの抵抗値の比を適切に選択することにより、利得と周波数特性におけるポール周波数とを任意に定めることができる。その結果、利得を落とすことなく、ポール周波数の高周波化を実現でき、熱雑音も低く抑える事が可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態の増幅回路では、第1の実施形態の増幅回路と比較して、さらにノイズ特性および周波数特性を向上させることが可能な増幅回路について説明する。第1の実施形態の増幅回路では、フォトダイオード13のバイアスは第1のNPNトランジスタ10のVbeなので0.7〜0.8V程度と小さい。従って、フォトダイオード13の両端にかかる逆バイアス電圧が小さくなり、寄生容量18の容量値Csは大きくなる。その結果、ポール周波数f2が低域になり、ノイズ特性および周波数特性が悪化する。この悪化を解消するため、本実施形態の増幅回路では、フォトダイオード13のバイアスを制御し、フォトダイオード13の寄生容量18の容量値Csを小さくすることによりポール周波数f2を高域にしている。
図3は第2の実施形態に係る増幅回路の回路図である。この増幅回路は、図1と比較して、電圧V1の第1の電圧源31および第2の電圧源32が追加されているという点で第1の実施形態の増幅回路と異なる。図1と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略し、以下異なる点を中心に説明する。
第1の電圧源31は第1のNPNトランジスタ10のエミッタに接続され、第1のNPNトランジスタ10のエミッタは第1の電圧源31を介して接地される。同様に、第2の電圧源32は第3のNPNトランジスタ12のエミッタに接続され、第3のNPNトランジスタ12のエミッタは第2の電圧源32を介して接地される。これにより、第1のNPNトランジスタ10および第3のNPNトランジスタ12のエミッタの電位は第1の電圧源31および第2の電圧源32により制御されるため、第1のNPNトランジスタ10および第3のNPNトランジスタ12のベースの電位はV1+Vbeとなる。その結果、フォトダイオード13のバイアスがV1+Vbeになるため、V1を大きくしてフォトダイオード13の逆バイアスを大きくすると、寄生容量18の容量値Csが小さくなり、
Figure 2009044684
によって定まるポール周波数f2が向上する。例えば、2.5Vの第1の電圧源31によりフォトダイオード13に逆バイアスをかけると、寄生容量18の容量値Csは約0.1pF小さくなり、ポール周波数f2を1/(2×π×0.3pF×30kΩ)=約18MHzとすることができる。さらに、第1のNPNトランジスタ10のコレクタ電流ic1を小さくすると、第1のNPNトランジスタ10のベース電流ib1も小さくなるため、ベース電流ib1で発生するノイズが第1の抵抗14で増幅されて生じるノイズも小さくなる。そのノイズの大きさは、
Figure 2009044684
で表される。ここでq:電子の電荷(1.6×10-19C)である。例えば、R1=30kΩとすると、第1のNPNトランジスタ10のコレクタ電流ic1を800μAから400μAに小さくして、ベース電流ib1が約8μAから約4μAに小さくなると、ベース電流ib1で発生するノイズが第1の抵抗14で増幅されて生じるノイズの差は
Figure 2009044684
となり、ノイズを低減することができる。また、第1の電圧源31および第2の電圧源32を第1のNPNトランジスタ10および第3のNPNトランジスタ12のエミッタのそれぞれに接続することにより、第1のNPNトランジスタ10および第3のNPNトランジスタ12のベースの電位をV1+Vbeで等しくし、オフセット電圧を悪化させない効果がある。
このように本実施形態における増幅回路によれば、第1の電圧源31および第2の電圧源32によりフォトダイオード13のバイアスを制御できる。従って、フォトダイオード13の逆バイアスを大きくして寄生容量18の容量値Csを小さくし、寄生容量18の容量値Csと帰還抵抗(第1の抵抗14)の抵抗値R1とで決定されるポール周波数f2を高域にすることで、周波数特性を向上させることができる。さらに第1のNPNトランジスタ10のコレクタ電流ic1を小さくしてベース電流ib1を小さくし、ベース電流ib1により発生するノイズを低減することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、周波数特性を向上させると同時に利得を大きくすることが可能な増幅回路について説明する。第1の実施形態の増幅回路では、電流増幅率はR1/R2であるため、R1を小さくすると電流増幅率が低下する。この低下を解消するため、本実施形態の増幅回路は、後段に電流を電圧に変換し、変換された電圧を増幅する演算増幅器を備えることを特徴とする。
図4は、第3の実施形態における増幅回路の回路図である。この増幅回路は、図1と比較して、出力端子と第3のNPNトランジスタ12のベースの間に挿入された演算増幅器23、抵抗値R3の第3の抵抗21、および抵抗値R4の第4の抵抗22が追加されているという点で第1の実施形態の増幅回路と異なる。図1と同じ構成要素には同じ符号を付してその明を省略し、以下異なる点を中心に説明する。
演算増幅器23の負入力端子(反転入力端子)と出力端子の間には帰還抵抗としての第3の抵抗21が挿入され、正入力端子(非反転入力端子)と基準電位Vrefとの間には第4の抵抗22が挿入される。また、演算増幅器23の負入力端子は、第3のNPNトランジスタ12のベースと接続され、演算増幅器23の出力端子は出力端子Voutと接続される。これにより、演算増幅器23は前段の回路からの電流を電圧に変換し、変換された電圧を増幅するので、電流増幅率は(R1/R2)・R3となる。
このように本実施形態における増幅回路によれば、演算増幅器23は前段の回路によって電流増幅された信号を電圧に変換し、変換された電圧を増幅する。従って、本実施形態における増幅回路は、利得を落とすことなく周波数特性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、演算増幅器23の正入力端子と負入力端子の電位差で生じるオフセット電圧を低減することが可能な増幅回路について説明する。
図5は、第4の実施形態における増幅回路の回路図である。この増幅回路は、図4と比較して、ダイオード41および第4の定電流源42が追加されているという点で第3の実施形態の増幅回路と異なる。図4と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略し、以下異なる点を中心に説明する。
第1のNPNトランジスタ10のエミッタおよび第3のNPNトランジスタ12のエミッタは接続され、この接続点と演算増幅器23の正入力端子との間にはダイオード41が設けられており、このダイオード41は第4の定電流源42を介して接地されている。第1のNPNトランジスタ10および第3のNPNトランジスタ12のVbeとダイオード41の順方向バイアスはほぼ等しいので(0.7V程度)、第1のNPNトランジスタ10のベースの電位(=フォトダイオード13のバイアス)および第3のNPNトランジスタ12のベースの電位(=出力端子Vout)は基準電位Vrefとほぼ等しくなる。ゆえにフォトダイオード13のバイアスおよび出力端子Voutの電位差と、出力端子Voutおよび基準電位Vrefの電位差とが低減し、オフセット電圧が低減される。
このように本実施形態における増幅回路によれば、フォトダイオード13のバイアスおよび出力端子Voutは基準電位Vrefとほぼ等しくなる。従って、本実施形態における増幅回路は、増幅回路のオフセット電圧を低減する効果がある。
以上、本発明の増幅回路について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記各実施形態において、第1の抵抗および第2の抵抗を、同じ形状の抵抗体で構成するようにしてもよい。これにより、第1の抵抗および第2の抵抗の抵抗値の出来栄えの比が設計値に対してより正確になり、増幅回路の増幅率の精度を向上させることができる。
本発明は、フォトダイオードからの受光信号を増幅する増幅回路に適しており、例えば、BD−ROM、BD−Rなどの光ディスク、および光磁気ディスクなどの読み出しまたは書き込みを行う光ディスクドライブに適している。
本発明の第1の実施形態における増幅回路の回路図である。 同実施形態における増幅回路の利得−周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態における増幅回路の回路図である。 本発明の第3の実施形態における増幅回路の回路図である。 本発明の第4の実施形態における増幅回路の回路図である。 従来技術における増幅回路の構成を示す図である。 従来技術における増幅回路の利得−周波数特性を示す図である。
符号の説明
10 第1のNPNトランジスタ
11 第2のNPNトランジスタ
12 第3のNPNトランジスタ
13、100 フォトダイオード
14 第1の抵抗
15 第2の抵抗
16 第1の定電流源
17 第2の定電流源
18、140 寄生容量
19 電源ライン
20 第3の定電流源
21 第3の抵抗
22 第4の抵抗
23、110 演算増幅器
31 第1の電圧源
32 第2の電圧源
41 ダイオード
42 第4の定電流源
120 帰還抵抗
130 抵抗

Claims (4)

  1. エミッタが接地され、ベースがフォトダイオードに接続され、コレクタが第1の定電流源に接続されている第1のトランジスタと、
    エミッタが第2の定電流源に接続され、ベースが前記第1のトランジスタのコレクタと前記第1の定電流源との接続点に接続されている第2のトランジスタと、
    一端が前記第1のトランジスタのベースと前記フォトダイオードとの接続点に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との接続点に接続されている第1の抵抗と、
    エミッタが接地され、ベースが該増幅回路の出力端子に接続され、コレクタが第3の定電流源に接続されている第3のトランジスタと、
    一端が前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の定電流源との接続点に接続され、他端が前記第3のトランジスタのベースに接続されている第2の抵抗とを具備する
    ことを特徴とする増幅回路。
  2. 前記増幅回路は、さらに、
    前記第1のトランジスタのエミッタに接続されている第1の電圧源と、
    前記第3のトランジスタのエミッタに接続されている第2の電圧源とを具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  3. 前記増幅回路は、さらに、
    前記出力端子と前記第3のトランジスタのベースとの間に挿入されている演算増幅器であって、負入力端子が前記第3のトランジスタのベースに接続され、該演算増幅器の出力端子である演算出力端子が前記出力端子に接続されている前記演算増幅器と、
    前記負入力端子と前記演算出力端子との間に挿入されている第3の抵抗とを具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  4. 前記増幅回路は、さらに、
    前記第1のトランジスタのエミッタおよび前記第3のトランジスタのエミッタとは接続され、当該接続点と前記演算増幅器の正入力端子との間に挿入されたダイオードを具備する
    ことを特徴とする請求項3記載の増幅回路。
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