JP2008277915A - 光電変換装置 - Google Patents

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泰史 白川
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Abstract

【課題】多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止する光電変換装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光電変換装置は、光を電流に変換する受光素子101と、受光素子101により変換された電流を電圧に変換する、ゲイン可変の第1増幅部102と、第1増幅部102により変換された電圧の電圧値を第1の電圧範囲外にならないようにクリップする第1クリップ回路117と、第1増幅部102により変換された電圧を増幅する、ゲイン可変の第2増幅部103と、第2増幅部103により増幅された電圧の電圧値を第1の電圧範囲外にならないようにクリップする第2クリップ回路127とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換装置に関し、特に、受光素子により変換された電流を増幅する複数段のゲイン可変の増幅部を備える光電変換装置に関する。
高密度及び大容量の記憶メディアとして、CD−R、CD±RW、DVD−R、DVD±RW、DVD−RAM、及びBlu−rayなどの光ディスクが用いられている。光ディスクへのデータの書き込み、及び光ディスクに記憶されるデータを再生する記録再生装置には、光ディスクからの光信号を電気信号に変換するために光ピックアップ用の受光アンプ素子(以下、PDIC(Photo Detector IC)と記載する。)が用いられている。PDICは、光信号を電気信号に変換する受光素子と、受光素子からの光電流を電圧に変換する増幅部とを備える。
また、PDICでは、光ディスクへの書き込み時には、瞬時反射光と呼ばれるパルス波形光が、受光素子に入射される。これにより、PDICでは、瞬時的に増幅部が飽和するという問題がある。これに対して、増幅部に含まれるトランジスタの飽和電圧に到達するまえに、増幅部内の電圧に制限をかける方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図12は、特許文献1記載の光電変換装置であるPDICの構成を示す図である。図12に示す従来の光電変換装置700は、受光素子701と、増幅部702と、トランジスタ730及び737と、基準電圧回路740とを備える。
受光素子701は、受光した光を電流に変換する光電変換素子である。
増幅部702は、受光素子701により変換された電流を電圧に変換し端子Voutに出力する。増幅部702は、増幅回路710と、帰還回路711とを備える。増幅回路710は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路である。増幅回路710の反転入力端子は、受光素子701に接続され、非反転入力端子は端子Vref11に接続され、出力端子は端子Voutに接続される。端子Vref11には、所定の基準電圧が印加される。
帰還回路711は、並列に接続された抵抗と容量とを含む。帰還回路711は、増幅回路710の出力端子と反転入力端子との間に並列に接続される。すなわち、帰還回路711により帰還ループが形成される。
増幅回路710は、トランジスタ731、732、733、734及び736と、電流源738及び739とを備える。
基準電圧回路740は、所定の電圧値の基準電圧を生成する。
トランジスタ730は、ノードV12の電圧の上昇を抑制するクリップ回路である。トランジスタ730のベースは基準電圧回路740により生成された基準電圧が印加され、エミッタはノードV2に接続され、コレクタはGNDに接続される。トランジスタ730は、ノードV12の電圧を基準電圧回路740により出力された基準電圧と、トランジスタ730のベース・エミッタ間電圧との和となる電圧にクリップする。
トランジスタ737は、受光素子701のカソードの電圧の上昇を抑制するクリップ回路である。トランジスタ737のベースは端子Vref10に接続される。トランジスタ737は、受光素子701のカソードの電圧と電源Vccとの差分が、ベースに印加される基準電圧とトランジスタ737のベース・エミッタ間電圧VBEとの和以下の電圧になるように、受光素子701のカソードの電圧をクリップする。
以上の構成により、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ736のベースであるノードV12に、クリップ回路を接続することで、ノードV12の電圧を、基準電圧回路740により出力される基準電圧と、トランジスタ730のベース・エミッタ間電圧との和となる電圧でクリップする。これにより、能動負荷の出力となるトランジスタ731の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置700の応答特性劣化を防止できる。
一方、光ディスクに信号を書き込む記録モードと、光ディスクに書かれた信号を読み込む再生モードとにおいて、増幅部のゲインを切り替えるPDICが知られている。また、多種の光ディスクに対応した記録再生装置のPDICでは、CD及びDVD等の各光メディアの種別に応じて、ゲインの切替えが行われる。
例えば、増幅部のゲインを切り替える方法として、増幅部が複数の変換抵抗を備え、各メディアの使用時ごとに変換抵抗を切り替える方法が用いられている。
また、昨今、DVDの2層ディスクなど、光ディスクメディアの多様化、及び記録再生の高速化に伴い、受光素子に入射される光量の範囲が広くなっている。これにより、PDICには多数のゲインを切り替える機能が要望されている。しかしながら、ゲインの設定数を多くするには、変換抵抗と、周波数特性の調整用として変換抵抗に並列に挿入される帰還容量とが多数必要になる。これにより、PDICの回路規模が増加してしまう。また、増幅部の周波数特性、安定度及び応答特性を最適化することが困難になる。
これに対して、ゲイン切り替え可能な増幅部を複数段備えるPDICが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
図13は、特許文献2記載の光電変換装置の構成を示す図である。図13に示す光電変換装置800は、受光素子801と、第1増幅部802と、第2増幅部803と、第3増幅部804と、スイッチ制御回路805とを備える。
第1増幅部802は、受光素子801により光電変換された電流を増幅し電圧を出力する。第2増幅部803は、第1増幅部802により出力された電圧を増幅する。第3増幅部804は、第2増幅部803により増幅された電圧を増幅する。第1増幅部802、第2増幅部803及び第3増幅部804は、それぞれ3つのゲインに切り替え可能である。
第1増幅部802は、第1増幅回路810と、帰還回路811、812及び813と、スイッチ814及び815とを備える。
第1増幅回路810は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路である。第1増幅回路810の反転入力端子は、受光素子801に接続され、非反転入力端子はスイッチ815を介して端子Vref12に接続さる。端子Vref12には、所定の基準電圧が印加される。
帰還回路811、812及び813は、並列に接続された抵抗と容量とを含む。帰還回路811、812及び813は、スイッチ814を介して、第1増幅回路810の出力端子と反転入力端子との間に並列に接続される。すなわち、帰還回路811、812及び813のいずれかにより帰還ループが形成される。帰還回路811、812及び813に含まれる抵抗は、それぞれ抵抗値が異なる。
第2増幅部803は、第2増幅回路820、821及び822と、スイッチ823とを備える。第2増幅回路820、821及び822は、それぞれゲインが異なる。スイッチ823は、第2増幅回路820、821及び822のうちいずれにより、第1増幅部802により出力される電圧を増幅するかを切り替える。
第3増幅部804は、第3増幅回路830、831及び832と、スイッチ833とを備える。第3増幅回路830、831及び832は、それぞれゲインが異なる。スイッチ833は、第3増幅回路830、831及び832のうちいずれにより、第2増幅部803により増幅された電圧を増幅するかを切り替える。
スイッチ制御回路805は、スイッチ814、815、823及び833を切り替えることで、光電変換装置800のゲインを切り替える。
以上の構成により、従来の光電変換装置800は、それぞれ3種類のゲインに切り替え可能な3段の増幅部を備えることにより、27種類のゲインを切り替えることができる。よって、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。
さらに、光電変換装置800の第1増幅部802に、上述した光電変換装置700の構成を用いることで、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、かつ書き込み時における大光量入射による応答特性劣化を防止することができる。
特開2005−268960号公報 特開2005−303684号公報
しかしながら、光電変換装置800の第1増幅部802に、上述した光電変換装置700の構成を用いた光電変換装置は、第1増幅部802でクリップされた電圧が後段の第2増幅部803で増幅されるため、第2増幅部803のゲインを切り替えると、光電変換装置から出力される信号の電圧範囲が変わってしまう。
ここで、PDICを備える記録再生装置の構成としては、PDICの後段にフロントエンドプロセッサー(以後、FEPと記載する。)が接続される。PDICの出力信号が、後段のFEPの入力ダイナミックレンジを超えると、FEPが飽和するため、FEPの応答特性が劣化する。すなわち、ゲインの切り替えにより光電変換装置の出力信号の振幅が増幅され、光電変換装置の出力信号が後段の回路(FEP等)の入力ダイナミックレンジを超えた場合に、後段の回路(FEP等)の応答特性が劣化するという問題がある。
そこで、本発明は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止する光電変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光電変換装置は、光を電流に変換する受光素子と、前記受光素子により変換された電流を電圧に変換する、ゲイン可変の第1増幅手段と、前記第1増幅手段により変換された電圧の電圧値を第1の電圧範囲外にならないようにクリップする第1クリップ手段と、前記第1増幅手段により変換された電圧を増幅する、ゲイン可変の第2増幅手段と、前記第2増幅手段により増幅された電圧の電圧値を第2の範囲外にならないようにクリップする第2クリップ手段とを備える。
この構成によれば、第1クリップ手段は、第1増幅手段の出力電圧を、第1の電圧範囲にクリップする。これにより、第1増幅手段の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和による第1増幅手段の応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置の応答特性劣化を防止できる。
さらに、本発明に係る光電変換装置は、受光素子からの電流を増幅する第1増幅手段と、第1増幅手段により増幅された電圧を増幅する第2増幅手段とを備える。また、第1増幅手段及び第2増幅手段は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明に係る光電変換装置は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、増幅部の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
さらに、第2クリップ手段は、第2増幅手段の出力電圧を、第2の電圧範囲にクリップする。すなわち、第1クリップ手段によりクリップされた電圧は、再度と第2クリップ手段によりクリップされる。これにより、第2増幅手段のゲイン設定に関わらず任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2クリップ手段のクリップ電圧(第2の電圧範囲)を光電変換装置の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
すなわち、本発明に係る光電変換装置は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
また、前記第2増幅手段は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記第1増幅手段により変換された電圧が印加される第2増幅回路と、前記第2増幅回路の前記反転入力端子と、前記第2増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第2帰還抵抗と、前記複数の第2帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とする第2スイッチとを備え、前記第2増幅回路は、前記非反転入力端子の電圧と、前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第2差動増幅部と、前記第2差動増幅部により増幅された電圧を前記出力端子に出力する第2出力部とを備え、前記第2クリップ手段は、前記第2差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第2基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第2トランジスタを備えてもよい。
この構成によれば、第2増幅手段において、第2増幅回路の出力に第2のクリップ手段を接続することで、第2増幅回路の出力電圧を、第2基準電圧と第2トランジスタのベース・エミッタ間電圧との和となる電圧にクリップする。これにより、第2増幅手段のゲイン設定に関わらず第2増幅手段の出力電圧を任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2増幅手段におけるクリップ電圧を光電変換装置の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。また、第2基準電圧を変更することにより任意のクリップ電圧(第2の電圧範囲)を容易に設定することができる。
また、前記第2増幅手段は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記第1増幅手段により変換された電圧が印加される第2増幅回路と、前記第2増幅回路の前記反転入力端子と、前記第2増幅回路の前記出力端子との間に接続される第2帰還抵抗と、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記第1増幅手段により変換された電圧が印加される第3増幅回路と、前記第3増幅回路の前記反転入力端子と、前記第3増幅回路の前記出力端子との間に接続され、前記第2帰還抵抗と抵抗値が異なる第3帰還抵抗と、前記第2増幅回路又は前記第3増幅回路を選択的に動作状態とする第2スイッチとを備え、前記第2増幅回路は、前記第2増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第2増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第2差動増幅部と、前記第2差動増幅部により増幅された電圧を前記第2増幅回路の前記出力端子に出力する第2出力部とを備え、前記第3増幅回路は、前記第3増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第3増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第3差動増幅部と、前記第3差動増幅部により増幅された電圧を前記第3増幅回路の前記出力端子に出力する第3出力部とを備え、前記第2クリップ手段は、前記第2差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第2基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第2トランジスタと、前記第3差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに前記第2基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第3トランジスタとを備えてもよい。
この構成によれば、第2増幅手段において、第2増幅回路の出力に第2トランジスタを接続し、第3増幅回路の出力に第3トランジスタを接続することで、第2増幅回路及び第3増幅回路の出力電圧を、第2基準電圧と第2トランジスタ又は第3トランジスタのベース・エミッタ間電圧との和となる電圧にクリップする。これにより、第2増幅手段のゲイン設定に関わらず第2増幅手段の出力電圧を任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2増幅手段におけるクリップ電圧を光電変換装置の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。また、第2基準電圧を変更することにより任意のクリップ電圧(第2の電圧範囲)を容易に設定することができる。
また、前記第1増幅手段は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とする第1スイッチとを備え、前記第1増幅回路は、前記第1増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第1差動増幅部と、前記第1差動増幅部により増幅された電圧を前記第1増幅回路の前記出力端子に出力する第1出力部とを備え、前記第1クリップ手段は、前記第1差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第1基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第1トランジスタを備えてもよい。
この構成によれば、第1増幅手段において、第1増幅回路の出力にクリップ回路を接続することで、第1増幅回路の出力電圧を、第1基準電圧と第1トランジスタのベース・エミッタ間電圧との和となる電圧にクリップする。これにより、第1増幅回路の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和による第1増幅手段の応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置の応答特性劣化を防止できる。また、第1基準電圧を変更することにより任意のクリップ電圧(第1の電圧範囲)を容易に設定することができる。
また、前記第1増幅手段は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とするスイッチとを備え、前記第1クリップ手段は、前記受光素子にコレクタ及びエミッタの一方が接続され、前記第1増幅回路の出力端子にコレクタ及びエミッタの他方が接続され、ベースに第1基準電圧が印加される第1トランジスタを備えてもよい。
この構成によれば、第1トランジスタは、第1増幅手段の出力電圧と第1増幅回路の反転入力端子との電圧の差分が、第1基準電圧と第1トランジスタのベース・エミッタ間電圧との和となる電圧以下にクリップする。これにより、第1増幅手段の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和による第1増幅手段の応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。よって、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置の応答特性劣化を防止できる。また、第1基準電圧を変更することにより任意のクリップ電圧(第1の電圧範囲)を容易に設定することができる。
また、光を電流に変換する受光素子と、前記受光素子により変換された電流を電圧に変換する、ゲイン可変の第1増幅手段と、前記第1増幅回路により変換された電圧の電圧値を第1の電圧範囲外にならないようにクリップする第1クリップ手段と、前記第1増幅手段により変換された電圧を増幅する、ゲイン可変の第2増幅手段と、前記第1増幅手段及び前記第2増幅手段のゲインを切り替えるゲイン切り替え手段と、前記ゲイン切り替え手段による前記第2増幅手段のゲインの切り替えに応じて、前記第1の電圧範囲を変更する電圧制御手段とを備えてもよい。
この構成によれば、電圧制御手段は、第2増幅手段のゲインに応じて、第1クリップ手段のクリップ電圧(第1の電圧範囲)を変更する。これにより、第2増幅手段のゲインが切り替わっても、光電変換装置として同じ電圧でクリップすることができる。すなわち、本発明に係る光電変換装置は、第2増幅手段のゲインが切り替わった場合の、出力ダイナミックレンジ(出力信号の振幅)の変動を低減することができる。よって、第2増幅手段のゲインが切り替わった場合の光電変換装置の出力ダイナミックレンジを、光電変換装置の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
さらに、第1クリップ手段は、第1増幅手段の出力電圧を、第1の電圧範囲にクリップする。これにより、第1増幅手段の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和による第1増幅手段の応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置の応答特性劣化を防止できる。
さらに、本発明に係る光電変換装置は、受光素子からの電流を増幅する第1増幅手段と、第1増幅手段により増幅された電圧を増幅する第2増幅手段とを備える。また、第1増幅手段及び第2増幅手段は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明に係る光電変換装置は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、増幅部の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
すなわち、本発明に係る光電変換装置は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
また、前記第2増幅手段は、第1ゲイン、又は前記第1ゲインより大きい第2ゲインで、前記第1増幅手段により変換された電圧を増幅し、前記電圧制御手段は、前記第2増幅手段が前記第1ゲインで増幅する場合には、前記第1の電圧範囲が広くし、前記第2増幅手段が前記第2ゲインで増幅する場合には、前記第1の電圧範囲を狭くしてもよい。
この構成によれば、第2増幅手段のゲインが大きい場合には、第1クリップ手段のクリップ電圧(第1の電圧範囲)を小さくし、第2増幅手段のゲインが小さい場合には、第1クリップ手段のクリップ電圧(第1の電圧範囲)を大きくする。これにより、第2増幅手段のゲインが切り替わっても、光電変換装置として同じ電圧でクリップすることができる。すなわち、本発明に係る光電変換装置は、第2増幅手段のゲインが切り替わった場合の、出力ダイナミックレンジの変動を低減することができる。よって、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
また、前記第1増幅手段は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とするスイッチとを備え、前記第1増幅回路は、前記第1増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第1差動増幅部と、前記第1差動増幅部により増幅された電圧を前記第1増幅回路の前記出力端子に出力する第1出力部とを備え、前記第1クリップ手段は、前記第1差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第1基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第1トランジスタを備え、前記電圧制御手段は、前記ゲイン切り替え手段による前記第2増幅手段のゲインの切り替えに応じて、前記第1基準電圧を変更してもよい。
この構成によれば、第1増幅手段において、第1増幅回路の出力にクリップ回路を接続することで、第1増幅回路の出力電圧を、第1基準電圧と第1トランジスタのベース・エミッタ間電圧との和となる電圧以下にクリップする。これにより、第1増幅回路の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和による第1増幅手段の応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置の応答特性劣化を防止できる。また、電圧制御手段は、第1基準電圧を変更することによりクリップ電圧(第1の電圧範囲)を容易に変更することができる。
また、前記第1増幅手段は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とするスイッチとを備え、前記第1クリップ手段は、前記受光素子にコレクタ及びエミッタの一方が接続され、前記第1増幅回路の出力端子にコレクタ及びエミッタの他方が接続され、ベースに第1基準電圧が印加される第1トランジスタを備え、前記電圧制御手段は、前記ゲイン切り替え手段による前記第2増幅手段のゲインの切り替えに応じて、前記第1基準電圧を変更してもよい。
この構成によれば、第1トランジスタは、第1増幅手段の出力電圧と第1増幅回路の反転入力端子との電圧の差分が、第1基準電圧と第1トランジスタのベース・エミッタ間電圧との和となる電圧以下にクリップする。これにより、第1増幅手段の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和による第1増幅手段の応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。よって、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置の応答特性劣化を防止できる。また、電圧制御手段は、第1基準電圧を変更することによりクリップ電圧(第1の電圧範囲)を容易に変更することができる。
本発明は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止する光電変換装置を提供することができる。
以下、本発明に係る光電変換装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る光電変換装置は、ゲイン切り替え可能な2段の増幅部を備え、第1増幅部及び第2増幅部がそれぞれクリップ回路を備える。2段目の増幅部がクリップ回路を備えることにより、ゲインの切り替えによる光電変換装置の出力ダイナミックレンジの変動を抑制することができる。よって、後段の回路の飽和を防止することができる。
まず、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100の構成を示す回路図である。
図1に示す光電変換装置100は、光を電気信号に変換し、端子Voutに出力する。光電変換装置100は、受光素子101と、第1増幅部102と、第2増幅部103と、スイッチ制御回路104とを備える。
受光素子101は、受光した光を電流に変換する光電変換素子である。受光素子101のアノードはGNDに接続され、カソードは第1増幅部102の入力端に接続される。
第1増幅部102は、受光素子101により変換された電流を電圧に変換しノードV1に出力する。また、第1増幅部102は、ゲイン可変である。第1増幅部102は、第1増幅回路110と、複数の帰還回路111a、111b及び111cと、スイッチ112と、複数の抵抗113a、113b及び113cと、スイッチ114とを備える。なお、複数の帰還回路111a、111b及び111cを特に区別しない場合には、帰還回路111と記す。また、複数の抵抗113a、113b及び113cを特に区別しない場合には、抵抗113と記す。
第1増幅回路110は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路である。第1増幅回路110の反転入力端子は、受光素子101のカソードに接続され、非反転入力端子は抵抗113及びスイッチ114を介して端子Vref2に接続され、出力端子はノードV1に接続される。また、第1増幅回路110は、クリップ回路117を備える。
帰還回路111は、並列に接続された抵抗と容量とを含む。複数の帰還回路111は、スイッチ112を介して、第1増幅回路110の出力端子と反転入力端子との間に並列に接続される。すなわち、複数の帰還回路111のいずれかにより帰還ループが形成される。複数の帰還回路111に含まれる抵抗は、それぞれ抵抗値が異なる。
スイッチ112は、ノードV1と複数の帰還回路111のうちいずれかの一端とを接続する。すなわち、スイッチ112は、複数の帰還回路111のうちいずれかを動作状態とすることで、複数の帰還回路111のうちいずれにより帰還ループを形成するかを切り替える。
複数の抵抗113は、スイッチ114を介して、端子Vref2と第1増幅回路の非反転入力端子との間に並列に接続される。複数の抵抗113は、それぞれ抵抗値が異なる。
スイッチ114は、Vref2端子と複数の抵抗113のうちいずれかの一端とを接続する。
図2は、第1増幅回路110の構成を示す回路図である。
図2に示すように、第1増幅回路110は、差動増幅部115と、出力部116と、クリップ回路117とを備える。差動増幅部115は、非反転入力端子の電圧と、反転入力端子の電圧との差分を増幅しノードV2に出力する。差動増幅部115は、トランジスタ131、132、133、134及び135と、抵抗137とを備える。トランジスタ130、131及び132は、PNPバイポーラトランジスタである。トランジスタ133、134及び135はNPNバイポーラトランジスタである。
クリップ回路117は、ノードV2の電圧の上昇を抑制する。クリップ回路117は、第1増幅部102により変換された電圧の電圧値を所定の電圧範囲外にならないようにクリップする。クリップ回路117は、トランジスタ130を備える。トランジスタ130のベースは端子Vref1に接続され、エミッタはノードV2に接続され、コレクタはGNDに接続される。また、端子Vref1は、所定の電圧値の基準電圧が印加される。トランジスタ130は、ノードV2の電圧を端子Vref1に印加される基準電圧と、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧にクリップする。なお、第1増幅回路110は、端子Vref1に基準電圧を供給する基準電圧回路を備えてもよい。
トランジスタ131及びトランジスタ132は、能動負荷となるカレントミラー回路を構成する。トランジスタ131のベースはノードV3に接続され、エミッタは電源Vccに接続され、コレクタはノードV2に接続される、トランジスタ132のベース及びコレクタはノードV3に接続され、エミッタは電源Vccに接続される。
トランジスタ133及び134は、差動増幅対を構成する。トランジスタ133のベースは、第1増幅回路110の反転入力端子であり、受光素子101のカソード及び帰還回路111の一端に接続される。トランジスタ133のエミッタはトランジスタ135のコレクタに接続され、コレクタはノードV2に接続される。トランジスタ134のベースは、第1増幅回路110の非反転入力端子であり、抵抗113の一端に接続される。トランジスタ134のエミッタはトランジスタ135のコレクタに接続され、コレクタはノードV3に接続される。
トランジスタ135及び抵抗137は電流源を構成する。トランジスタ135のベースは定電流を生成するための基準電圧が印加される。トランジスタ135のコレクタは、トランジスタ133及び134のエミッタに接続される。抵抗137は、トランジスタ135のエミッタとGNDとの間に接続される。
出力部116は、エミッタフォロア出力回路であり、差動増幅部115により増幅された電圧を端子Voutに出力する。出力部116は、トランジスタ136と、電流源138とを備える。トランジスタ136はNPNバイポーラトランジスタである。トランジスタ136のベースはノードV2に接続され、コレクタは電源Vccに接続される。トランジスタ136のエミッタは、第1増幅回路110の出力端子であり、ノードV1に接続される。電流源138は、定電流をトランジスタ136に供給する。電流源138は、トランジスタ135のエミッタとGNDとの間に接続される。
以上の構成により、第1増幅部102において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ136のベースに、クリップ回路117を接続することで、ノードV2の電圧を、端子Vref1に印加される基準電圧と、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。これにより、能動負荷の出力となるトランジスタ131の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和による第1増幅部102の応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置100の応答特性劣化を防止できる。
第2増幅部103は、第1増幅部102によりノードV1に出力された電圧を増幅し端子Voutに出力する。また、第2増幅部103は、ゲイン可変である。第2増幅部103は、第2増幅回路120と、バイアス回路121と、スイッチ122と、抵抗123a、123b、123c及び123dとを備える。
第2増幅回路120は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路である。また、第2増幅回路120は、二つの反転入力端子(第1反転入力端子及び第2反転入力端子)を備える。第2増幅回路120の非反転入力端子はノードV1に接続され、第1反転入力端子は抵抗123aを介して端子Vref3に接続され、第2反転入力端子は抵抗123cを介して端子Vref3に接続され、出力端子は端子Voutに接続される。また、第2増幅回路120は、クリップ回路127を備える。
バイアス回路121は、第2増幅回路120に供給する電圧を生成する。
抵抗123aは、第2増幅回路120の第1反転入力端子と端子Vref3との間に接続される。抵抗123bは、第2増幅回路120の第1反転入力端子と端子Voutとの間に接続される。すなわち、抵抗123bにより帰還ループが形成される。抵抗123cは、第2増幅回路120の第2反転入力端子と端子Vref3との間に接続される。抵抗123dは、第2増幅回路120の第2反転入力端子と端子Voutとの間に接続される。すなわち、抵抗123dにより帰還ループが形成される。また、抵抗123aと抵抗123bとの抵抗値の比と、抵抗123cと抵抗123dとの抵抗値の比とは異なる。
スイッチ122は、抵抗123b及び抵抗123dを選択的に動作状態とする。具体的には、スイッチ122は、バイアス回路121により生成された電圧を、ノードV6及びノードV7のうちいずれに供給するかを切り替えることで、抵抗123b及び抵抗123dを選択的に動作状態とする。
図3は、第2増幅回路120の構成を示す回路図である。
図3に示す第2増幅回路120は、差動増幅部125と、出力部126と、クリップ回路127とを備える。差動増幅部125は、非反転入力端子の電圧と、第1反転入力端子の電圧との差分を増幅する。また、差動増幅部125は、非反転入力端子の電圧と、第2反転入力端子の電圧との差分を増幅する。差動増幅部125は、トランジスタ141、142、143、144、145、146、147及び148と、抵抗150及び151とを備える。トランジスタ140、141及び142は、PNPバイポーラトランジスタである。トランジスタ143、144、145、146、147及び148はNPNバイポーラトランジスタである。
クリップ回路127は、ノードV5の電圧の上昇を抑制する。クリップ回路127は、トランジスタ140及び基準電圧回路153は、第2増幅部103により増幅された電圧の電圧値を所定の範囲外にならないようにクリップする。クリップ回路127は、トランジスタ140と、基準電圧回路153とを備える。基準電圧回路153は、所定の電圧値の基準電圧を生成し、トランジスタ140のベースに基準電圧を供給する。トランジスタ140のエミッタはノードV5に接続され、コレクタはGNDに接続される。トランジスタ140は、ノードV5の電圧をベースに印加される基準電圧と、トランジスタ140のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧にクリップする。
トランジスタ141及びトランジスタ142は、能動負荷となるカレントミラー回路を構成する。トランジスタ141のベースはノードV4に接続され、エミッタは電源Vccに接続され、コレクタはノードV5に接続される。トランジスタ142のベース及びコレクタはノードV4に接続され、エミッタは電源Vccに接続される。
トランジスタ143及び144は、差動増幅対を構成する。トランジスタ143のベースは、第2増幅回路120の第1反転入力端子であり、抵抗123aを介して、端子Vref3に接続される。また、トランジスタ143のベースは、抵抗123bを介して、端子Voutと接続される。トランジスタ143のエミッタはトランジスタ147のコレクタに接続され、コレクタはノードV5に接続される。トランジスタ144のベースは、第2増幅回路120の非反転入力端子であり、ノードV1に接続される。トランジスタ144のエミッタはトランジスタ147のコレクタに接続され、コレクタはノードV4に接続される。
トランジスタ145及び146は、差動増幅対を構成する。トランジスタ145のベースは、第2増幅回路120の第2反転入力端子であり、抵抗123cを介して、端子Vref3に接続される。また、トランジスタ145のベースは、抵抗123dを介して、端子Voutと接続される。トランジスタ145のエミッタはトランジスタ148のコレクタに接続され、コレクタはノードV5に接続される。トランジスタ146のベースは、第2増幅回路120の非反転入力端子であり、ノードV1に接続される。トランジスタ146のエミッタはトランジスタ148のコレクタに接続され、コレクタはノードV4に接続される。
トランジスタ147及び抵抗150は電流源を構成する。トランジスタ147のベースはノードV6に接続され、コレクタはトランジスタ143及び144のエミッタに接続される。抵抗150は、トランジスタ147のエミッタとGNDとの間に接続される。
トランジスタ148及び抵抗151は電流源を構成する。トランジスタ148のベースはノードV7に接続され、コレクタはトランジスタ145及び146のエミッタに接続される。抵抗151は、トランジスタ148のエミッタとGNDとの間に接続される。
出力部126は、エミッタフォロア出力回路であり、差動増幅部125により増幅された電圧を端子Voutに出力する。出力部126は、トランジスタ149と、電流源152と備える。トランジスタ149はNPNバイポーラトランジスタである。トランジスタ149のベースはノードV5に接続され、コレクタは電源Vccに接続される。トランジスタ149のエミッタは、第2増幅回路120の出力端子であり、端子Voutに接続される。電流源152は、定電流をトランジスタ149に供給する。電流源152は、トランジスタ149のエミッタとGNDとの間に接続される。
以上の構成により、第2増幅部103において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ149のベースに、クリップ回路127を接続することで、ノードV5の電圧を、基準電圧回路153により生成された基準電圧と、トランジスタ140のベース・エミッタ間電圧VBEの和となる電圧でクリップする。すなわち、第1増幅部102においてクリップされた電圧は、再度とトランジスタ140によりクリップされる。これにより、第2増幅部103のゲイン設定に関わらず第2増幅部103の出力電圧を任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2増幅部103におけるクリップ電圧を光電変換装置100の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
スイッチ制御回路104は、スイッチ112、114及び122の切り替えの制御を行う。すなわち、スイッチ制御回路104は、第1増幅部102及び第2増幅部103のゲインを切り替える。
次に、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100の動作を説明する。
CD−R、CD±RW、DVD−R、DVD±RW、及びDVD−RAMなどの記録型光ディスクへの記録時には、瞬時反射光と呼ばれるパルス波形光が、受光素子101に入射される。これにより、従来の光電変換装置では、瞬時的にアンプが飽和するという問題がある。本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100では、クリップ回路117により、出力電圧が第1増幅回路110の飽和電圧に到達するまえに制限をかけることで、第1増幅部102の飽和復帰による遅延を無くし、応答特性を改善している。
まず、受光素子101に光信号が入射されると、受光素子101は、光信号を光電流Iphに変換する。
第1増幅部102は、光電流Iphを電圧に変換及び増幅し、ノードV1に増幅した電圧を出力する。第1増幅部102は、(光電流Iph)×(変換抵抗Rfd)で表される電圧をノードV1に出力する。また、スイッチ制御回路104は、スイッチ112及び114を切り替えることで、第1増幅部102のゲインを設定する。また、なお、上記変換抵抗Rfdは、スイッチ112より選択された帰還回路111の抵抗値である。
また、瞬時反射光が入射されるなどして、さらに受光素子101に入力される光量が大きくなると、クリップ回路117を構成するトランジスタ130のエミッタ電圧(ノードV2の電圧)が上昇する。トランジスタ130のエミッタ電圧が、端子Vref1に印加される基準電圧に対して、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧VBE分以上、高い電位になると、トランジスタ130がオンする。すなわち、ノードV2の電位が、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧VBEと、端子Vref1に印加される基準電圧との和以上の電位になると、トランジスタ130がONする。トランジスタ130がONすることで、ノードV2の電圧はクリップされる。これにより、第1増幅部102の飽和を防止することができる。また、ノードV2の電圧をクリップすることにより、ノードV1に出力される電圧をクリップすることができる。
第1増幅部102により増幅された電圧は、第2増幅部103に入力される。第2増幅部103は、入力された電圧を増幅し、端子Voutに出力する。
このとき、スイッチ制御回路104の制御により、第2増幅部103のゲインが設定される。例えば、スイッチ制御回路104の制御により、第1のゲインと第2のゲインとが設定される。
第1のゲインが設定される場合には、スイッチ制御回路104の制御により、スイッチ122が切り替えられ、バイアス回路121によりノードV6にバイアス電流が供給され、ノードV7にバイアス電流が供給されない。これにより、トランジスタ147がONし、トランジスタ143及び144から構成される差動増幅対が動作する。また、トランジスタ148がOFFし、トランジスタ145及び146から構成される差動増幅対は動作しない。このとき、抵抗123aの抵抗値をR20とし、抵抗123bの抵抗値をR21とすると、第2増幅部103のゲインは(R20+R21)/R20となる。
第2のゲインが設定される場合には、スイッチ制御回路104の制御により、スイッチ122が切り替えられ、バイアス回路121によりノードV7にバイアス電流が供給され、ノードV6にバイアス電流が供給されない。これにより、トランジスタ148がONし、トランジスタ145及び146から構成される差動増幅対が動作する。また、トランジスタ147がOFFし、トランジスタ143及び144から構成される差動増幅対は動作しない。このとき、抵抗123cの抵抗値をR22とし、抵抗123dの抵抗値をR23とすると、第2増幅部103のゲインは(R22+R23)/R22となる。
すなわち、スイッチ制御回路104の制御によって、第2増幅部103のゲインを第1のゲイン((R20+R21)/R20)と、第2のゲイン((R22+R23)/R22)とに切り替えることができる。
また、第2増幅部103において、クリップ回路127により、ノードV5の電圧がクリップされる。すなわち、第1増幅部102でクリップされた電圧は、第2増幅部103のゲインに応じて増幅されるが、第2増幅部103が備えるトランジスタ140によって、再度クリップされる。これにより、第2増幅部103のゲイン設定に関わらず設定したクリップ電圧でノードV5の電圧をクリップし、端子Voutに出力する電圧をクリップすることができる。よって、クリップ電圧を光電変換装置100の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続されるFEPの飽和を防止することができる。
以上より、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100は、第1増幅部102において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ136のベースに、クリップ回路117を接続することで、ノードV2の電圧を、端子Vref1に印加される基準電圧と、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧との和となる電圧でクリップする。これにより、能動負荷の出力となるトランジスタ131の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置100の応答特性劣化を防止できる。
さらに、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100は、受光素子101からの電流を増幅する第1増幅部102と、第1増幅部102により増幅された電圧を増幅する第2増幅部103とを備える。また、第1増幅部102及び第2増幅部103は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、第1増幅部102及び第2増幅部103の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
さらに、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100は、第2増幅部103において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ149のベースに、クリップ回路127を接続することで、ノードV5の電圧を、基準電圧回路153により生成される基準電圧と、トランジスタ140のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。すなわち、第1増幅部102においてクリップされた電圧は、再度とトランジスタ140によりクリップされる。これにより、第2増幅部103のゲイン設定に関わらず第2増幅部103の出力電圧を任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2増幅部103におけるクリップ電圧を光電変換装置100の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
すなわち、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置100は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る光電変換装置は、実施の形態1に係る光電変換装置100の変形例であり、第2増幅部がゲインの異なる複数の増幅回路を備える。
図4は、本発明の実施の形態2に係る光電変換装置200の構成を示す回路図である。
図4に示す光電変換装置は、光を電気信号に変換し、端子Voutに出力する。光電変換装置200は、受光素子101と、第1増幅部102と、第2増幅部203と、スイッチ制御回路104とを備える。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は、省略する。図4に示す光電変換装置200は、第2増幅部203の構成が実施の形態1に係る光電変換装置100と異なる。
第2増幅部203は、第1増幅部102によりノードV1に出力された電圧を増幅し端子Voutに出力する。また、第2増幅部203は、ゲイン可変である。第2増幅部203は、第2増幅回路210、211及び212と、スイッチ220と、抵抗230、231及び232とを備える。
第2増幅回路210、211及び212は、それぞれゲインが異なる。第2増幅回路210、211及び212は、それぞれ出力電圧をクリップするためのクリップ回路213、214及び215を備える。
図5は、第2増幅回路210の構成を示す回路図である。なお、図3と同様の要素には同一の符号を付している。
図5に示す第2増幅回路210は、差動増幅回路240と、抵抗123a及び123bとを備える。差動増幅回路240の非反転入力端子は端子Vin1に接続され、反転入力端子は抵抗123aを介して端子Vref5に接続され、出力端子は端子Voutに接続される。ここで、端子Vin1は、図4に示す抵抗230に接続される。
抵抗123aは、差動増幅回路240の反転入力端子と端子Vref5との間に接続される。抵抗123bは、差動増幅回路240の反転入力端子と端子Voutとの間に接続される。すなわち、抵抗123bにより帰還ループが形成される。
差動増幅回路240は、差動増幅部241と、出力部242と、クリップ回路213とを備える。差動増幅部241は、非反転入力端子の電圧と、反転入力端子の電圧との差分を増幅する。差動増幅部241は、トランジスタ141、142、143、144及び147と、抵抗150とを備える。トランジスタ140、141及び142は、PNPバイポーラトランジスタである。トランジスタ143、144及び147はNPNバイポーラトランジスタである。
クリップ回路213は、ノードV5の電圧の上昇を抑制する。クリップ回路213は、第2増幅部203により増幅された電圧の電圧値を所定の範囲外にならないようにクリップする。クリップ回路213は、トランジスタ140を備える。トランジスタ140のベースは端子Vref4に接続され、エミッタはノードV5に接続され、コレクタはGNDに接続される。また、端子Vref4は、所定の電圧値の基準電圧が印加される。トランジスタ140は、ノードV5の電圧をベースに印加される基準電圧と、トランジスタ140のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧にクリップする。なお、第2増幅回路210は、端子Vref4に基準電圧を供給する基準電圧回路を備えてもよい。
トランジスタ141及びトランジスタ142は、能動負荷となるカレントミラー回路を構成する。トランジスタ141のベースはノードV4に接続され、エミッタは電源Vccに接続され、コレクタはノードV5に接続される、トランジスタ142のベース及びコレクタはノードV4に接続され、エミッタは電源Vccに接続される。
トランジスタ143及び144は、差動増幅対を構成する。トランジスタ143のベースは、第2増幅回路210の反転入力端子であり、抵抗123aを介して、端子Vref5に接続される。また、トランジスタ143のベースは、抵抗123bを介して、端子Vout5と接続される。トランジスタ143のエミッタはトランジスタ147のコレクタに接続され、コレクタはノードV5に接続される。トランジスタ144のベースは、第2増幅回路210の非反転入力端子であり、端子Vin1に接続される。トランジスタ144のエミッタはトランジスタ147のコレクタに接続され、コレクタはノードV4に接続される。
トランジスタ147及び抵抗150は電流源を構成する。トランジスタ147のベースは定電流を生成するための基準電圧が印加される。トランジスタ147のコレクタはトランジスタ143及び144のエミッタに接続される。抵抗150は、トランジスタ147のエミッタとGNDとの間に接続される。
出力部242は、エミッタフォロア出力回路であり、差動増幅部241により増幅された電圧を端子Voutに出力する。出力部242は、トランジスタ149と、電流源152と備える。トランジスタ149はNPNバイポーラトランジスタである。トランジスタ149のベースはノードV5に接続され、コレクタは電源Vccに接続される。トランジスタ149のエミッタは、第2増幅回路120の出力端子であり、端子Voutに接続される。電流源152は、定電流をトランジスタ149に供給する。電流源152は、トランジスタ149のエミッタとGNDとの間に接続される。
以上の構成により、第2増幅部203の第2増幅回路210において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ149のベースに、クリップ回路213を接続することで、ノードV5の電圧を、端子Vref4に印加される基準電圧と、トランジスタ140のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。すなわち、第1増幅部102においてクリップされた電圧は、再度とトランジスタ140によりクリップされる。これにより、第2増幅部203のゲイン設定に関わらず第2増幅部203の出力電圧を任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2増幅部203におけるクリップ電圧を光電変換装置200の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
また、第2増幅回路211及び212も図5と同様の構成である。なお、第2増幅回路210、211及び212は、それぞれゲインの異なる増幅回路であり、例えば、帰還抵抗123bの抵抗値がそれぞれ異なる。
抵抗230、231及び232は、それぞれ第2増幅回路210、211及び212とスイッチ220との間に接続される。
スイッチ220は、第2増幅回路210、211及び212のうちいずれか1つを選択的に動作状態とする。具体的には、スイッチ220は、スイッチ制御回路104の制御に基づき、ノードV1と、抵抗230、231及び232のうちいずれかとを接続する。すなわち、スイッチ制御回路104の制御によりスイッチ220が切り替えられることで、第2増幅回路210、211及び212のうちいずれによりノードV1の電圧が増幅されるかが切り替えられる。
以上より、本発明の実施の形態2に係る光電変換装置200は、上述した実施の形態1に係る光電変換装置200と同様に、第1増幅部102において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ136のベースに、クリップ回路117を接続することで、ノードV2の電圧を端子Vref1に印加される基準電圧と、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。これにより、能動負荷の出力となるトランジスタ131の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置200の応答特性劣化を防止できる。
また、本発明の実施の形態2に係る光電変換装置200は、受光素子101からの電流を増幅する第1増幅部102と、第1増幅部102により増幅された電圧を増幅する第2増幅部103とを備える。また、第1増幅部102及び第2増幅部203は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明の実施の形態2に係る光電変換装置200は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、第1増幅部102及び第2増幅部203の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
また、本発明の実施の形態2に係る光電変換装置200は、第2増幅部203の各第2増幅回路210、211及び212において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ149のベースに、クリップ回路213、214又は215を接続することで、ノードV5の電圧を、端子Vref4に印加される基準電圧と、トランジスタ140のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。すなわち、第1増幅部102においてクリップされた電圧は、再度とトランジスタ140によりクリップされる。これにより、第2増幅部203のゲイン設定に関わらず第2増幅部203の出力電圧を任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2増幅部203におけるクリップ電圧を光電変換装置200の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
すなわち、本発明の実施の形態2に係る光電変換装置200は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る光電変換装置は、実施の形態1に係る光電変換装置100の変形例であり、第1増幅部が帰還回路と並列に接続されるクリップ回路を備える。
図6は、本発明の実施の形態3に係る光電変換装置300の構成を示す回路図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図6に示す光電変換装置300は、光を電気信号に変換し、端子Voutに出力する。光電変換装置300は、受光素子101と、第1増幅部302と、第2増幅部103と、スイッチ制御回路104とを備える。図6に示す光電変換装置300は、実施の形態1に係る光電変換装置100に対して、第1増幅部302の構成が異なる。
第1増幅部302は、受光素子101により変換された電流を電圧に変換しノードV1に出力する。また、第1増幅部302は、ゲイン可変である。第1増幅部302は、第1増幅回路310と、複数の帰還回路111a、111b及び111cと、スイッチ112と、複数の抵抗113a、113b及び113cと、スイッチ114と、トランジスタ330とを備える。
第1増幅回路310は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路である。第1増幅回路310の反転入力端子は、受光素子101のカソードに接続され、非反転入力端子は抵抗113及びスイッチ114を介して端子Vref2に接続され、出力端子はノードV1に接続される。例えば、第1増幅回路310は、図2に示す第1増幅回路110の構成から、クリップ回路117を除いた回路構成である。
トランジスタ330は、ノードV1の電圧の上昇を抑制する。トランジスタ330は、第1増幅部302により変換された電圧の電圧値を所定の電圧範囲外にならないようにクリップするクリップ回路である。トランジスタ330のベースは端子Vref1に接続され、エミッタはノードV1に接続され、コレクタは第1増幅回路310の反転入力端子に接続される。また、端子Vref1は、所定の電圧値の基準電圧が印加される。トランジスタ330は、ノードV1の電圧と第1増幅回路310の反転入力端子との電圧の差分が、端子Vref1に印加される基準電圧とトランジスタ330のベース・エミッタ間電圧VBEとの和以下となるようにクリップする。
以上の構成より、トランジスタ330により、第1増幅部102の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置300の応答特性劣化を防止できる。
また、本発明の実施の形態3に係る光電変換装置300は、受光素子101からの電流を増幅する第1増幅部302と、第1増幅部302により増幅された電圧を増幅する第2増幅部103とを備える。また、第1増幅部302及び第2増幅部103は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明の実施の形態3に係る光電変換装置300は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、第1増幅部302及び第2増幅部103の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
また、本発明の実施の形態3に係る光電変換装置300は、第2増幅部103において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ149のベースに、クリップ回路を接続することで、ノードV5の電圧を、基準電圧回路153により生成される基準電圧と、トランジスタ140のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。すなわち、第1増幅部302においてクリップされた電圧は、再度とトランジスタ140によりクリップされる。これにより、第2増幅部103のゲイン設定に関わらず任意のクリップ電圧でクリップすることができる。よって、第2増幅部103におけるクリップ電圧を光電変換装置100の後段に接続される回路の入力ダイナミックレンジ内の電圧値に設定することで、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
すなわち、本発明の実施の形態3に係る光電変換装置300は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
なお、図4に示す実施の形態2に係る光電変換装置200の第1増幅部102に上述した第1増幅部302を用いてもよい。
また、上記実施の形態1〜3の説明において、光電変換装置が第1増幅部及び第2増幅部の2段の増幅部を備える例について説明したが、3段以上の増幅部を備えてもよい。例えば、光電変換装置は、第2増幅部103又は203により増幅された電圧を増幅する第3増幅部を備えてもよい。第3増幅部は、複数のゲインを選択的に用いて増幅を行い、かつクリップ回路を備える増幅部である。例えば、第3増幅部は、第2増幅部103又は203と同様の構成である。なお、3段以上の増幅部を備える場合には、初段の増幅部及び最終段の増幅のみがクリップ回路を備えてもよい。
また、上記実施の形態1〜3の説明において、第2増幅部103及び203として、図1及び図4に示す構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第2増幅部103及び203は、複数のゲインを選択的に用い増幅を行い、且つクリップ回路を備えればよい。例えば、上記説明では、第2増幅部103及び203は、非反転増幅回路であるが、反転増幅回路であってもよい。さらに、第2増幅部に反転増幅回路を用いる場合には、上記実施の形態3の第1増幅部302のように、帰還回路と並列に接続されるトランジスタを含むクリップ回路を用いてもよい。また、第2増幅部に反転増幅回路を用いる場合には、さらに、第2増幅部の後段に、第3増幅部となる反転増幅回路を備えてもよい。さらに、第3増幅部に反転増幅回路を用いる場合には、上記実施の形態3の第1増幅部302のように、帰還回路と並列に接続されるトランジスタを含むクリップ回路を用いてもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る光電変換装置は、第2増幅部のゲインの切り替えに連動して、第1増幅部におけるクリップ電圧を変更する。これにより、第2増幅部のゲインが切り替わっても、光電変換装置として同じ電圧でクリップすることができる。
図7は、本発明の実施の形態4に係る光電変換装置400の構成を示す回路図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図7に示す光電変換装置400は、実施の形態1に係る光電変換装置100に加え、基準電圧回路401を備える。また、光電変換装置400は、実施の形態1に係る光電変換装置100に対して、第2増幅部403の構成が異なる。
第2増幅部403は、第1増幅部102によりノードV1に出力された電圧を増幅し端子Voutに出力する。また、第2増幅部403は、ゲイン可変である。第2増幅部403は、第2増幅回路420と、バイアス回路121と、スイッチ122と、抵抗123a、123b、123c及び123dとを備える。
第2増幅回路420は、クリップ回路を備えない差動増幅回路である。例えば、第2増幅回路420は、図3に示す第2増幅回路120から、クリップ回路127を除いた構成である。
基準電圧回路401は、スイッチ制御回路104の制御に基づき、第1増幅回路110のトランジスタ130のベースに基準電圧を供給する。スイッチ制御回路104は、第2増幅部103のゲインの切り替えと連動して、基準電圧回路401の出力電圧を切り替える。すなわち、スイッチ制御回路104は、第2増幅部103のゲインの切り替えに応じて、第1増幅部102のクリップ電圧を変更する。
図8は、電圧切換え機能を有していない基準電圧回路の構成を示す回路図である。図8に示す基準電圧回路は、所定の基準電圧を端子Vref1に出力する。図8に示す基準電圧回路は、電流源410と、抵抗411と、トランジスタ412と、カレントミラー回路413及び414とを備える。
電流源410は、電流I1を出力する。カレントミラー回路413は、電流源410により出力された電流を折り返す。カレントミラー回路414は、カレントミラー回路413により折り返された電流を折り返し、抵抗411及びトランジスタ412のエミッタに供給する。カレントミラー回路413と414とのミラー比をMとすると、抵抗411に流れる電流Iは、I=I1×Mで表される。
トランジスタ412は、PNPバイポーラトランジスタであり、ベースに端子Vref6が接続され、エミッタに抵抗411が接続される。ここで、抵抗411の抵抗値をR1とすると、端子Vref1に出力されるクリップ基準電圧Vcは、Vc=I×R1=I1×M×Rで表される。よって、抵抗411の抵抗値R1、電流源410の電流I1の電流量、及びカレントミラー回路のミラー比Mを調整することによって、任意のクリップ基準電圧Vcを設定することができる。
図9は、本発明の実施の形態4に係る基準電圧回路401の構成を示す図である。図9に示す基準電圧回路401は、2種類の異なる電圧値のクリップ基準電圧を選択的に端子Vref1に出力する。基準電圧回路401は、電流源410及び415と、抵抗411と、トランジスタ412と、カレントミラー回路413、414及び423とを備える。なお、図8と同様の要素には同一の符号を付している。
電流源410は、電流I1を出力する。電流源415は、電流I2を出力する。
カレントミラー回路413は、電流源410により出力された電流を折り返し、カレントミラー回路414に出力する。カレントミラー回路423は、電流源415により出力された電流を折り返し、カレントミラー回路414に出力する。カレントミラー回路414は、カレントミラー回路413及び423により折り返された電流の和を、折り返し抵抗411及びトランジスタ412のエミッタに供給する。
制御端子430は、スイッチ制御回路104の制御により、電流源415により出力される電流を引抜く。
スイッチ制御回路104による制御で、電流源415の電流を引抜かなかった場合、抵抗411に流れる電流Iは、(I1+I2)×Mとなる。ここで、Mはカレントミラー回路413と414とのミラー比、及びカレントミラー回路423と414とのミラー比である。
スイッチ制御回路104による制御で、電流源415の電流を引抜いた場合、電流I2に基づく電流は、抵抗411に流れない。よって、抵抗411に流れる電流Iは、I1×Mとなる。
よって、基準電圧回路401により出力されるクリップ基準電圧Vcは、スイッチ制御回路104による制御により、(I1+I2)×M×R1と、I1×M×R1とに切り替えることができる。
また、第2増幅部403で切り替えられるゲインをG1及びG2とすると、
G1×{(I1+I2)×M×R1}=G2×{I1×M×R1}
の関係が成り立つようにクリップ基準電圧値Vcを設定し、第2増幅部403のゲインの切換えと連動させてクリップ基準電圧Vcを切り替えることで、第2増幅部403のゲインが切り替わっても、光電変換装置として同じ電圧でクリップすることができる。ここで、ゲインG1は、ゲインG2より小さい値である。すなわち、スイッチ制御回路104は、第2増幅部103がゲインG2より小さいゲインG1で増幅する場合には、クリップ基準電圧Vcを高くする。これにより、第1増幅部102のクリップ電圧は高くなり、第1増幅部102の出力ダイナミックレンジは広くなる。また、スイッチ制御回路104は、第2増幅部403が、ゲインG1より大きいゲインG2で増幅する場合には、クリップ基準電圧Vcを低くする。これにより、第1増幅部102のクリップ電圧は低くなり、第1増幅部102の出力ダイナミックレンジは狭くなる。よって、第2増幅部403のゲインが切り替わっても、第2増幅部403の出力ダイナミックレンジ(光電変換装置400の出力ダイナミックレンジ)の変動を低減することができる。
以上より、本発明の実施の形態4に係る光電変換装置400は、第2増幅部403のゲインの切り替えに連動して、第1増幅部102におけるクリップ電圧を変更する。これにより、第2増幅部403のゲインが切り替わっても、光電変換装置として同じ電圧でクリップすることができる。すなわち、本発明の実施の形態4に係る光電変換装置400は、第2増幅部403のゲインが切り替わった場合の、出力ダイナミックレンジの変動を低減することができる。よって、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
また、本発明の実施の形態4に係る光電変換装置400は、第1増幅部102において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ136のベースに、クリップ回路117を接続することで、ノードV2の電圧を端子Vref1に印加される基準電圧と、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。これにより、能動負荷の出力となるトランジスタ131の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置400の応答特性劣化を防止できる。
さらに、本発明の実施の形態4に係る光電変換装置400は、受光素子101からの電流を増幅する第1増幅部102と、第1増幅部102により増幅された電圧を増幅する第2増幅部403とを備える。また、第1増幅部102及び第2増幅部403は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明の実施の形態4に係る光電変換装置400は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、第1増幅部102及び第2増幅部403の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
すなわち、本発明の実施の形態4に係る光電変換装置400は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る光電変換装置は、実施の形態4に係る光電変換装置400の変形例であり、第2増幅部がゲインの異なる複数の増幅回路を備える。
図10は、本発明の実施の形態5に係る光電変換装置500の構成を示す回路図である。なお、図4及び図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図10に示す光電変換装置500は、光を電気信号に変換し、端子Voutに出力する。光電変換装置500は、受光素子101と、第1増幅部102と、第2増幅部503と、スイッチ制御回路104と、基準電圧回路401とを備える。図10に示す光電変換装置500は、第2増幅部503の構成が実施の形態4に係る光電変換装置400と異なる。
第2増幅部503は、第1増幅部102によりノードV1に出力された電圧を増幅し端子Voutに出力する。また、第2増幅部503は、ゲイン可変である。第2増幅部503は、第2増幅回路510、511及び512と、スイッチ220と、抵抗230、231及び232とを備える。
第2増幅回路510、511及び512は、それぞれゲインが異なる。第2増幅回路510、511及び512は、クリップ回路を備えない増幅回路である。例えば、第2増幅回路510、511及び512は、図5に示す第2増幅回路210から、クリップ回路127を除いた構成である。なお、第2増幅部503の構成及び動作は、第2増幅回路510、511及び512がクリップ回路を備えない点以外は、上述した実施の形態2の第2増幅部203と同様であり、説明は省略する。
以上より、本発明の実施の形態5に係る光電変換装置500は、第2増幅部503のゲインの切り替えに連動して、第1増幅部102におけるクリップ電圧を変更する。これにより、第2増幅部503のゲインが切り替わっても、光電変換装置として同じ電圧でクリップすることができる。すなわち、本発明の実施の形態5に係る光電変換装置500は、第2増幅部503のゲインが切り替わった場合の、出力ダイナミックレンジの変動を低減することができる。よって、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
また、本発明の実施の形態5に係る光電変換装置500は、第1増幅部102において、エミッタフォロア出力回路を構成するトランジスタ136のベースに、クリップ回路117を接続することで、ノードV2の電圧を端子Vref1に印加される基準電圧と、トランジスタ130のベース・エミッタ間電圧VBEとの和となる電圧でクリップする。これにより、能動負荷の出力となるトランジスタ131の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置400の応答特性劣化を防止できる。
また、本発明の実施の形態5に係る光電変換装置500は、受光素子101からの電流を増幅する第1増幅部102と、第1増幅部102により増幅された電圧を増幅する第2増幅部503とを備える。また、第1増幅部102及び第2増幅部503は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明の実施の形態5に係る光電変換装置500は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、第1増幅部102及び第2増幅部503の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
すなわち、本発明の実施の形態5に係る光電変換装置500は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る光電変換装置は、実施の形態4に係る光電変換装置400の変形例であり、第1増幅部が帰還回路と並列に接続されるクリップ回路を備える。
図11は、実施の形態6に係る光電変換装置600の構成を示す回路図である。なお、図6及び図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図11に示す光電変換装置600は、光を電気信号に変換し、端子Voutに出力する。光電変換装置600は、受光素子101と、第1増幅部302と、第2増幅部103と、スイッチ制御回路104と、基準電圧回路401とを備える。図11に示す光電変換装置600は、実施の形態4に係る光電変換装置400に対して、第1増幅部302の構成が異なる。
第1増幅部302は、図6に示す第1増幅部302と同様であり、第1増幅回路310と、複数の帰還回路111a、111b及び111cと、スイッチ112と、複数の抵抗113a、113b及び113cと、スイッチ114と、トランジスタ330とを備える。
第1増幅回路310は、反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路である。第1増幅回路310の反転入力端子は、受光素子101のカソードに接続され、非反転入力端子は抵抗113及びスイッチ114を介して端子Vref2に接続され、出力端子はノードV1に接続される。例えば、第1増幅回路310は、図2に示す第1増幅回路110の構成から、クリップ回路117を除いた回路構成である。
トランジスタ330は、ノードV1の電圧の上昇を抑制する。トランジスタ330は、第1増幅部302により変換された電圧の電圧値を所定の電圧範囲外にならないようにクリップするクリップ回路である。トランジスタ330のベースは端子Vref1に接続され、エミッタはノードV1に接続され、コレクタは第1増幅回路310の反転入力端子に接続される。また、端子Vref1は、基準電圧回路401により生成された基準電圧が印加される。トランジスタ330は、ノードV1の電圧と第1増幅回路310の反転入力端子との電圧の差分が、端子Vref1に印加される基準電圧とトランジスタ330のベース・エミッタ間電圧VBEとの和以下となるようにクリップする。
以上より、本発明の実施の形態6に係る光電変換装置600は、トランジスタ330により、第1増幅部302の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。これにより、書き込み時における大光量入射に対して、光電変換装置600の応答特性劣化を防止できる。
また、本発明の実施の形態6に係る光電変換装置600は、第2増幅部403のゲインの切り替えに連動して、第1増幅部102におけるクリップ電圧を変更する。これにより、第2増幅部403のゲインが切り替わっても、光電変換装置として同じ電圧でクリップすることができる。すなわち、本発明の実施の形態6に係る光電変換装置600は、第2増幅部403のゲインが切り替わった場合の、出力ダイナミックレンジの変動を低減することができる。よって、後段に接続される回路(FEP等)の飽和を防止することができる。
また、本発明の実施の形態6に係る光電変換装置600は、受光素子101からの電流を増幅する第1増幅部102と、第1増幅部102により増幅された電圧を増幅する第2増幅部403とを備える。また、第1増幅部102及び第2増幅部403は、それぞれ複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う。よって、本発明の実施の形態6に係る光電変換装置600は、回路面積の増加を抑制しつつ、多数のゲイン切り替えが可能となる。また、第1増幅部102及び第2増幅部403の周波数特性、安定度及び応答特性の最適化を容易に行うことができる。
すなわち、本発明の実施の形態6に係る光電変換装置600は、多数のゲイン切り替えが可能であり、回路面積の増加を抑制し、応答特性劣化を防止し、かつ後段の回路の飽和を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る光電変換装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図10に示す実施の形態5に係る光電変換装置500の第1増幅部102に上述した第1増幅部302を用いてもよい。
また、上記実施の形態4〜6の説明において、光電変換装置が第1増幅部及び第2増幅部の2段の増幅部を備える例について説明したが、3段以上の増幅部を備えてもよい。例えば、第2増幅部403又は503により増幅された電圧を増幅する第3増幅部を備えてもよい。第3増幅部は、複数のゲインを選択的に用いて増幅を行う増幅部である。例えば、第3増幅部は、第2増幅部403又は503と同様の構成である。
また、上記実施の形態4〜6の説明において、第2増幅部403及び503として、図7及び図10に示す構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第2増幅部403及び503は、複数のゲインを選択的に用い増幅を行えればよい。例えば、上記説明では、第2増幅部403及び503は、非反転増幅回路であるが、反転増幅回路であってもよい。また、第2増幅部403及び503に反転増幅回路を用いる場合には、さらに、第2増幅部403及び503の後段に、第3増幅部となる反転増幅回路を備えてもよい。
また、上記実施の形態1〜6の説明において、第1増幅部102及び302は、3つのゲインを切り替え可能な構成であるが、2以上のゲインを切り替え可能な構成であればよい。例えば、第1増幅部102及び302は、2つのゲインを切り替え可能な構成、又は4以上のゲインを切り替え可能な構成であってもよい。
また、上記実施の形態1〜6の説明において、第2増幅部103及び403は2つのゲインを切り替え可能な構成であり、第2増幅部203及び503は3つのゲインを切り替え可能な構成であるが、第2増幅部103、203、403及び503は、2以上のゲインを切り替え可能な構成であればよい。例えば、第2増幅部103及び403は、3以上のゲインを切り替え可能な構成であってもよい。また、第2増幅部203及び503は、2つのゲインを切り替え可能な構成、又は4以上のゲインを切り替え可能な構成であってもよい。
また、上記実施の形態1〜6の説明において、第1増幅部102及び302として、図1及び図6に示す構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第1増幅部は、複数のゲインを選択的に用い増幅を行い、且つクリップ回路を備えればよい。例えば、上記説明では、抵抗値の異なる複数の帰還回路を備える例について説明したが、図4に示す第2増幅部203のようにゲインの異なる複数の増幅回路を備えてもよい。
また、上記実施の形態1〜6の説明において、第1増幅部102及び302は反転増幅回路であるが、非反転増幅回路であってもよい。
また、上記実施の形態1〜6の説明において、スイッチ112により複数の帰還回路111のうちいずれかを選択することにより、第1増幅部102及び302のゲインを変更するとしたが、スイッチ112により帰還回路111のうち2以上の帰還回路111を選択、又は選択する帰還回路111の数を変更することで、第1増幅部102及び302のゲインを変更してもよい。すなわち、スイッチ112により複数の帰還回路111のうちいずれか1以上を選択することにより、第1増幅部102及び302のゲインを変更してもよい。同様に、上記実施の形態1、3、4及び6において、スイッチ122により帰還抵抗123b及び123dのうちいずれか1以上を選択することにより、第2増幅部103及び403のゲインを変更してもよい。
また、上記実施の形態1〜6の説明において、バイポーラトランジスタを用いた例について説明したが、電界効果トランジスタを用いてもよい。
本発明は、光電変換装置に適用でき、特に、CD−R、CD±RW、DVD−R、DVD±RW、DVD−RAM、及びBlu−rayなどの多種の記録メディアに対応した記録再生装置に用いられる光電変換装置に適用できる。
本発明に係る実施の形態1に係る光電変換装置の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態1に係る第1増幅回路の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態1に係る第2増幅回路の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態2に係る光電変換装置の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態2に係る第2増幅回路の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態3に係る光電変換装置の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態4に係る光電変換装置の構成を示す図である。 基準電圧回路の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態4に係る基準電圧回路の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態5に係る光電変換装置の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態6に係る光電変換装置の変形例の構成を示す図である。 従来の光電変換装置の構成を示す図である。 従来の光電変換装置の構成を示す図である。
符号の説明
100、200、300、400、500、600、700、800 光電変換装置
101、701、801 受光素子
102、302、802 第1増幅部
103、203、403、503、803 第2増幅部
104、805 スイッチ制御回路
110、310、810 第1増幅回路
111、111a、111b、111c、711、811、812、813 帰還回路
112、114、122、220、814、815、823、833 スイッチ
113、113a、113b、113c、123a、123b、123c、123d、230、231、232 抵抗
115、125、241 差動増幅部
116、126、242 出力部
117、127、213、214、215 クリップ回路
120、210、211、212、420、510、511、512、820、821、822 第2増幅回路
121 バイアス回路
130、131、132、133、134、135、136、140、141、142、143、144、145、146、147、148、149、330、412、730、731、732、733、734、736、737 トランジスタ
137、150、151、411 抵抗
138、152、410、415、738、739 電流源
153、401、740 基準電圧回路
240 差動増幅回路
413、414、423 カレントミラー回路
430 制御端子
702 増幅部
710 増幅回路
804 第3増幅部
830、831、832 第3増幅回路

Claims (9)

  1. 光を電流に変換する受光素子と、
    前記受光素子により変換された電流を電圧に変換する、ゲイン可変の第1増幅手段と、
    前記第1増幅手段により変換された電圧の電圧値を第1の電圧範囲外にならないようにクリップする第1クリップ手段と、
    前記第1増幅手段により変換された電圧を増幅する、ゲイン可変の第2増幅手段と、
    前記第2増幅手段により増幅された電圧の電圧値を第2の範囲外にならないようにクリップする第2クリップ手段とを備える
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第2増幅手段は、
    反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記第1増幅手段により変換された電圧が印加される第2増幅回路と、
    前記第2増幅回路の前記反転入力端子と、前記第2増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第2帰還抵抗と、
    前記複数の第2帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とする第2スイッチとを備え、
    前記第2増幅回路は、
    前記非反転入力端子の電圧と、前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第2差動増幅部と、
    前記第2差動増幅部により増幅された電圧を前記出力端子に出力する第2出力部とを備え、
    前記第2クリップ手段は、
    前記第2差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第2基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第2トランジスタを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  3. 前記第2増幅手段は、
    反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記第1増幅手段により変換された電圧が印加される第2増幅回路と、
    前記第2増幅回路の前記反転入力端子と、前記第2増幅回路の前記出力端子との間に接続される第2帰還抵抗と、
    反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記第1増幅手段により変換された電圧が印加される第3増幅回路と、
    前記第3増幅回路の前記反転入力端子と、前記第3増幅回路の前記出力端子との間に接続され、前記第2帰還抵抗と抵抗値が異なる第3帰還抵抗と、
    前記第2増幅回路又は前記第3増幅回路を選択的に動作状態とする第2スイッチとを備え、
    前記第2増幅回路は、
    前記第2増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第2増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第2差動増幅部と、
    前記第2差動増幅部により増幅された電圧を前記第2増幅回路の前記出力端子に出力する第2出力部とを備え、
    前記第3増幅回路は、
    前記第3増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第3増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第3差動増幅部と、
    前記第3差動増幅部により増幅された電圧を前記第3増幅回路の前記出力端子に出力する第3出力部とを備え、
    前記第2クリップ手段は、
    前記第2差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第2基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第2トランジスタと、
    前記第3差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに前記第2基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第3トランジスタとを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  4. 前記第1増幅手段は、
    反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、
    前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、
    前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とする第1スイッチとを備え、
    前記第1増幅回路は、
    前記第1増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第1差動増幅部と、
    前記第1差動増幅部により増幅された電圧を前記第1増幅回路の前記出力端子に出力する第1出力部とを備え、
    前記第1クリップ手段は、
    前記第1差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第1基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第1トランジスタを備える
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の光電変換装置。
  5. 前記第1増幅手段は、
    反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、
    前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、
    前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とするスイッチとを備え、
    前記第1クリップ手段は、
    前記受光素子にコレクタ及びエミッタの一方が接続され、前記第1増幅回路の出力端子にコレクタ及びエミッタの他方が接続され、ベースに第1基準電圧が印加される第1トランジスタを備える
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の光電変換装置。
  6. 光を電流に変換する受光素子と、
    前記受光素子により変換された電流を電圧に変換する、ゲイン可変の第1増幅手段と、
    前記第1増幅回路により変換された電圧の電圧値を第1の電圧範囲外にならないようにクリップする第1クリップ手段と、
    前記第1増幅手段により変換された電圧を増幅する、ゲイン可変の第2増幅手段と、
    前記第1増幅手段及び前記第2増幅手段のゲインを切り替えるゲイン切り替え手段と、
    前記ゲイン切り替え手段による前記第2増幅手段のゲインの切り替えに応じて、前記第1の電圧範囲を変更する電圧制御手段とを備える
    ことを特徴とする光電変換装置。
  7. 前記第2増幅手段は、第1ゲイン、又は前記第1ゲインより大きい第2ゲインで、前記第1増幅手段により変換された電圧を増幅し、
    前記電圧制御手段は、前記第2増幅手段が前記第1ゲインで増幅する場合には、前記第1の電圧範囲が広くし、前記第2増幅手段が前記第2ゲインで増幅する場合には、前記第1の電圧範囲を狭くする
    ことを特徴とする請求項6記載の光電変換装置。
  8. 前記第1増幅手段は、
    反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子又は該非反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、
    前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、
    前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とするスイッチとを備え、
    前記第1増幅回路は、
    前記第1増幅回路の前記非反転入力端子の電圧と、前記第1増幅回路の前記反転入力端子の電圧との差分を増幅する第1差動増幅部と、
    前記第1差動増幅部により増幅された電圧を前記第1増幅回路の前記出力端子に出力する第1出力部とを備え、
    前記第1クリップ手段は、
    前記第1差動増幅部の出力にエミッタが接続され、ベースに第1基準電圧が印加され、コレクタがGNDに接続される第1トランジスタを備え、
    前記電圧制御手段は、前記ゲイン切り替え手段による前記第2増幅手段のゲインの切り替えに応じて、前記第1基準電圧を変更する
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の光電変換装置。
  9. 前記第1増幅手段は、
    反転入力端子、非反転入力端子及び出力端子を有する差動増幅回路であり、該反転入力端子に前記受光素子が接続される第1増幅回路と、
    前記第1増幅回路の前記反転入力端子と、前記第1増幅回路の前記出力端子との間に接続され、それぞれ抵抗値の異なる複数の第1帰還抵抗と、
    前記複数の第1帰還抵抗のうちいずれか1以上を選択的に動作状態とするスイッチとを備え、
    前記第1クリップ手段は、
    前記受光素子にコレクタ及びエミッタの一方が接続され、前記第1増幅回路の出力端子にコレクタ及びエミッタの他方が接続され、ベースに第1基準電圧が印加される第1トランジスタを備え、
    前記電圧制御手段は、前記ゲイン切り替え手段による前記第2増幅手段のゲインの切り替えに応じて、前記第1基準電圧を変更する
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の光電変換装置。
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