JP2007294492A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲイン切り替え機能を内蔵した光電変換装置において、周波数特性を高速化するためにゲインモードに応じてバイアス電流量を切り替えた場合、電流量の差異によりクリップ回路を構成するトランジスタのVBE電圧が変化し、クリップ電圧がゲインごとに異なるという課題がある。
【解決手段】オペアンプ103の出力にPNPトランジスタのエミッタを接続し、前記PNPトランジスタのベースに抵抗15と電流源16を接続し、前記抵抗15を介して基準電圧を接続するクリップ回路を備えた構成とした。これにより、抵抗15と独立した電流源16でゲインに応じてクリップ電圧を設定可能であり、ゲイン切り替えアンプにおいて、クリップ電圧をゲインに応じて最適な値に切り替えることにより、各記録メディアの記録再生に対応可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CD−RやDVD−Rなどの光ディスク用に使用される、受光アンプ素子、光ピックアップデバイス、光ディスクドライブといった光電変換装置に関するものである。
図5は、特許文献1に示される、光電変換装置500の一例を示す図である。図5において、1は受光素子、2、3は差動アンプ回路を構成するPNPトランジスタ、70は定電流源、7,8はカレントミラーを構成するPNPトランジスタ、9はエミッタフォロア出力回路となるNPNトランジスタ、10は定電流源、54は基準電圧回路、53は基準電圧を用いてクリッピングを行うPNPトランジスタ、56は受光素子1へのバイアス電圧が降下することを防止するように働くNPNトランジスタである。また、60は受光素子で変換された電流を電圧に変換する変換抵抗である。
図5に示される光電変換装置500においては、出力部50は、能動負荷となるカレントミラー回路51と、エミッタフォロア出力回路52とからなり、上記エミッタフォロア出力回路52となるトランジスタ9のベース端子に、基準電圧回路54と、PNPトランジスタ53とで構成されるクリップ回路55を設けることで、出力端子OUTへの出力電圧を(上記基準電圧回路54の基準電圧+前記PNPトランジスタ53のVBE)でクリップし、これにより、上記能動負荷であるカレントミラー回路51の出力となるトランジスタ9の飽和を阻止でき、トランジスタ飽和によるアンプ応答特性の劣化(遅延)を防止することができる。またこれにより、書き込み時における大光量入射に対して、該光電変換装置500の応答特性劣化を、防止することができる。
また、図5の光電変換装置500においては、受光素子1へのバイアス電圧が降下することを防止する電圧下降制限手段として、上記受光素子1と上記各差動アンプ回路との接続部にそのエミッタが接続され、そのベース端子が外部基準電圧源に接続されているNPNトランジスタ56を備えている。この構成によれば、上記電圧下降制限手段は、受光素子1のバイアス電圧が、(外部基準電圧−上記PNPトランジスタ53のVBE)以下に低下しないように動作し、クリップが解除された際、受光素子のバイアス電圧降下分が復帰するのに時間がかかることによって応答特性が劣化することを防止することができる。
また昨今、複数種類の光ディスクメディアの記録再生に対応した光ピックアップとして、ゲイン切り替え機能を内蔵した光電変換装置が、要望されている。
このような要望を満たすため、受光素子で変換された電流を電圧に変換する変換抵抗を、複数備えた差動増幅回路において、光ディスクに信号を書き込む記録モード、および光ディスクに書かれた信号を読み込む再生モードを備え、かつ、各モードにおける各メディアからの反射光に合わせたゲイン設定を行うように、前記変換抵抗を切り換え、光電変換装置の出力信号振幅を一定レベルにすることが一般的である。
このとき、記録モード時に比べ、再生モード時の光信号振幅は小さいため、再生モードでの抵抗値は、記録モード時の抵抗値よりも大きく設定する。
上記抵抗値の設定においては、上記モード毎にアンプ(差動増幅回路)のバイアス電流量を切り替え、再生モード時に前記バイアス電流を記録モード時の前記バイアス電流よりも大きく設定することで、大きな変換抵抗値を有する再生モードでの周波数特性を高速化している。
特開2005−268960号公報
しかしながら、上述のようにバイアス電流量を前記モード毎に切り替えた場合、従来例で説明した前記クリップ回路54を構成するPNPトランジスタ53に流れるエミッタ電流が、前記モード毎に異なるものとなる。
この時、トランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEとエミッタ電流Ieとは、指数関数の関係(Ie∝exp(VBE))にあるため、前記PNPトランジスタ53に流れる電流によって、前記VBE、即ち、クリップする電圧が変化してしまうという問題が発生する。
また、図5の光電変換装置500においては、受光素子1へのバイアス電圧が降下することを防止する電圧下降制限手段として、上記受光素子と上記各作動アンプ回路との接続部にそのエミッタが接続され、そのベース端子が外部基準電圧源に接続されているNPNトランジスタ56を備えているが、前記構成によれば、上記電圧下降制限手段は、受光素子1のバイアス電圧が、(外部基準電圧−上記NPNトランジスタ56のVBE)以下になるまで動作しないため、前記バイアス電圧が前記NPNトランジスタ56のVBE分だけ下がったことにより、クリップが解除された際、前記バイアス電圧が復帰するのに時間がかかり、応答特性が劣化するという課題を抱えている。
この発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、アンプのゲインの切り替えに応じてバイアス電流量を切り替える場合においても、出力電圧のクリップを適切に行うことのできる光電変換装置を提供すること、また、受光素子へのバイアス電圧が下がることによって生じる寄生容量の増大に起因する応答特性の劣化を抑制できる光電変換装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明(請求項1)にかかる光電変換装置は、光を電流に変換する受光素子と、前記受光素子で変換された電流を電圧に変換する複数の変換抵抗を有する差動増幅回路と、前記複数の変換抵抗のうち、動作状態とする変換抵抗を切り替えるスイッチ回路と、前記変換抵抗の切り替えに応じて、前記差動増幅回路のバイアス電流量を切り替えるバイアス電流源と、前記差動増幅回路の出力にPNPトランジスタのエミッタを接続し、前記PNPトランジスタのベースに第1の抵抗と第1の電流源を接続し、前記第1の抵抗を介して基準電圧を接続するクリップ回路と、を備えた、ことを特徴とするものである。
また、本発明(請求項2)にかかる光電変換装置は、請求項1に記載の光電変換装置において、前記差動増幅回路の出力と前記PNPトランジスタのエミッタとの間に、1個または複数個のダイオードが接続されている、ことを特徴とするものである。
また、本発明(請求項3)にかかる光電変換装置は、請求項1に記載の光電変換装置において、前記差動増幅回路の出力と前記PNPトランジスタのエミッタとの間に、1個または複数個の抵抗が接続されている、ことを特徴とするものである。
また、本発明(請求項4)にかかる光電変換装置は、請求項1に記載の光電変換装置において、前記受光素子と前記差動増幅回路との接続部に、NPNトランジスタのエミッタを接続し、前記NPNトランジスタのベースに第2の抵抗と第2の電流源を接続し、前記第2の抵抗を介して基準電圧を接続した電圧降下制限回路を有する、ことを特徴とするものである。
また、本発明(請求項5)にかかる光電変換装置は、請求項1に記載の光電変換装置において、前記受光素子と前記差動増幅回路との接続部に、NPNトランジスタのエミッタを接続し、前記NPNトランジスタのベースに前記第1の抵抗を接続し、該第1の抵抗を介して前記基準電圧を接続する電圧降下制限回路を有する、ことを特徴とするものである。
また、本発明(請求項6)にかかる光ピックアップ装置は、光を電流に変換する受光素子と、前記受光素子で変換された電流を電圧に変換する変換抵抗を、複数備えた差動増幅回路と、前記複数の変換抵抗のうち、動作状態とする変換抵抗を切り替えるスイッチ回路と、前記変換抵抗の切換えに応じて、前記差動増幅回路のバイアス電流量を切り替えるバイアス電流源と、前記差動増幅回路の出力にPNPトランジスタのエミッタを接続し、前記PNPトランジスタのベースに抵抗と電流源を接続し、前記抵抗を介して基準電圧を接続するクリップ回路とを有する、光電変換装置を備える、ことを特徴とするものである。
また、本発明(請求項7)にかかる光ディスクドライブは、請求項6に記載の光ピックアップ装置を備えている、ことを特徴とするものである。
本発明によれば、クリップ回路を構成するPNPトランジスタのベースと、基準電圧との間に抵抗を配し、前記PNPトランジスタのベースに、外部からモード毎に所定の電流を流し込む構成とすることにより、前記抵抗と、外部電流とによる電圧降下で、基準電圧を任意に設定することができ、これにより、光ディスクのメディア毎に受光アンプのバイアス電流を最適化した場合に生じるクリップ電圧変化を、自由にコントロールすることが可能となる。
また、この発明によれば、前記PNPトランジスタのベースに、受光素子と作動アンプ回路との接続部にそのエミッタが接続され、そのベース端子が外部基準電圧源に接続されNPNトランジスタを接続することにより、受光素子のバイアス電圧が、(外部基準電圧−上記NPNトランジスタのVBE+外部電流×抵抗)以下に低下しないように、動作するようにでき、これにより、上記NPNトランジスタのVBE分のバイアス電圧低下を、上記外部電流×抵抗による電圧降下によって小さくすることが可能であり、クリップが解除された際、受光素子のバイアス電圧降下分が復帰するのに時間がかかることによって応答特性が劣化することを防止することができる。
本発明にかかる光電変換装置によれば、クリップ機能を有するゲイン切り替え機能を持つ光電変換装置において、クリップ電圧を、ゲイン設定モードに応じて自由に設定することができ、また、クリップが解除された際、受光素子のバイアス電圧降下分が復帰するのに時間がかかることにより応答特性が劣化することを防止することができる効果を得ることができる。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1による光電変換装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1によるクリップ回路を内蔵した光電変換装置100を示す回路図である。
図1において、1は受光素子、2、3は差動アンプ回路を構成するPNPトランジスタ、4はバイアス電流回路、5,6はバイアス電流回路4を構成する第1,第2のバイアス電流源、7,8はカレントミラーを構成するPNPトランジスタ、9はエミッタフォロア出力回路となるNPNトランジスタ、10は定電流源、11,12は受光素子1で変換された電流を電圧に変換する変換抵抗、13は変換抵抗11,12を切り替えるスイッチ、14はクリッピングを行うPNPトランジスタ、15は抵抗、16は電流源回路、17,18は電流回路16を構成する第1,第2の電流源である。
本実施の形態1による光電変換装置では、受光素子1のアノードがGNDに、カソードがNPNトランジスタ2のベースに接続され、NPNトランジスタ2とNPNトランジスタ3のそれぞれのエミッタが、バイアス電流回路4を介してGNDに接続され、NPNトランジスタ3のベースが基準電圧源に接続されることで、アンプの差動入力段101が、構成されている。
また、PNPトランジスタ7のベースが、PNPトランジスタ8のベースおよびコレクタに、かつNPNトランジスタ3のコレクタに接続され、PNPトランジスタ7のエミッタが電源Vccに、コレクタが、NPNトランジスタ2のコレクタに、かつNPNトランジスタ9のベースに接続され、これによりアクティブ負荷となるカレントミラー回路51とエミッタフォロア出力回路52とからなる出力部102が、構成されている。
そして、上述のように構成された差動入力段101及び出力部102、さらに、受光素子で変換された電流を電圧に変換する変換抵抗11,12、を備えたオペアンプ103において、NPNトランジスタ9のベースに、PNPトランジスタ14のエミッタが接続されており、該PNPトランジスタ14のベースは、電流源回路16に、また、抵抗15を介して外部基準電圧ERに接続されている。
次に、本実施の形態1による光電変換装置100の動作を、詳細に説明する。
CD−R、CD±RWや、DVD−R、DVD±RW、DVD−RAMなどの記録型光ディスクへの記録時には、瞬時反射光と呼ばれる瞬時的にアンプが飽和するようなパルス波形が、本光電変換装置100の受光素子1に入射される。このため、クリップ回路により出力電圧が、アンプ103の飽和電圧に到達するまえに制限をかけることでアンプ103の飽和復帰による遅延を無くし、応答特性を改善している。
受光素子1に光信号が入射されると、本光電変換装置100の出力には、(光電流Iph)×(変換抵抗Rfd)で表される電圧が発生する。ここで、さらに受光素子1に入力される光信号が大きくなると、NPNトランジスタ9のエミッタ電位ばかりでなく、そのベース電位も上昇する。本実施の形態1による光電変換装置1では、NPNトランジスタ9のベース電位が、外部基準電圧ERに対して、PNPトランジスタ14のVBEと、定電流源17または定電流源18と抵抗15とによる電圧上昇分との和の分以上に高い電位を超えると、PNPトランジスタ14がオンし、アンプ103の出力電圧はクリップされる。
一般に、アンプ103のバイアス電流が一定であれば、変換抵抗が大きくなるにつれ、アンプの周波数特性が低下するが、バイアス電流値を大きく設定することで、周波数特性を高速化することができる。
上記理由から、例えば、再生モード時に変換抵抗11が動作し、記録モード時に変換抵抗12が動作するように切り換えを設定した場合、通常、光ディスクの反射光は再生モード時の方が小さいので、変換抵抗11は変換抵抗12よりも抵抗値の大きいものとする。
よって、変換抵抗11が動作するときに第1のバイアス電流源5が動作し、変換抵抗12が動作するときに第2のバイアス電流源6が動作するように設定した場合、第1のバイアス電流源5で供給される電流量の方が、第2のバイアス電流源6で供給される電流量よりも大きく設定することで、周波数特性を高速化することができる。
一方、再生モード時は記録モード時に比べ、バイアス電流量が大きいため、PNPトランジスタ14のVBEが大きくなる。ここで、例えば、再生モード時に第1の電流源17が動作し、記録モード時に第2の電流源18が動作するように設定し、電流源17によって供給される電流を電流源18によって供給される電流より小さく設定すれば、電流源17または電流源18によって供給される電流量と、抵抗15とによる電圧降下によって、PNPトランジスタ14のVBEのモード毎の差分を相殺することができ、再生モード時と記録モード時のクリップ電圧を等しくすることができる。
すなわち、アンプ103のゲインごとにバイアス電流が異なり、PNPトランジスタ14に流れる電流の差分によりVBEが異なる分を、定電流源17、定電流源18の電流量を調整することで調整することができる。
このような本実施の形態1による光電変換装置100によれば、受光素子1で変換された電流を電圧に変換する複数の変換抵抗11,12を有し、該複数の変換抵抗を、光ディスクに信号を書き込む記録モード、光ディスクに書かれた信号を読み込む再生モードで切り替えることによりゲインを切り替え、かつ該変換抵抗の切り替えに応じてアンプのバイアス電流を切り替えるオペアンプ103において、オペアンプ103の出力にPNPトランジスタのエミッタを接続し、前記PNPトランジスタのベースに抵抗15と電流源16を接続し、前記抵抗15を介して基準電圧を接続するクリップ回路を備えた構成とすることにより、抵抗15と独立した電流源16でゲインに応じてクリップ電圧を設定可能とでき、クリップ電圧をゲインに応じて最適な値に切り替えることにより、CD−R、CD±RWや、DVD−R、DVD±RW、DVD−RAMなどの記録型光ディスクへの記録時、あるいは再生時において、該モード毎に光電変換を適正に行うことのできる光電変換装置を実現できる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2による光電変換装置について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態2による光電変換装置200を示す図である。図2において、図1と同一符号は同一または相当部分であり、24,25はダイオードである。
本実施の形態2による光電変換装置200は、実施の形態1による光電変換装置100におけるPNPトランジスタ14のエミッタと、NPNトランジスタ9のベースとの間に、ダイオード24と、ダイオード25を直列に挿入したものである。
次に、本実施の形態2による光電変換装置200の動作について説明する。本実施の形態2の回路においては、クリップ電圧は、以下の式で表される。
(外部基準電圧)+(電流源16による電流量)×抵抗15+(PNPトランジスタ14のVBE)+(ダイオード24の閾値電圧)+(ダイオード25の閾値電圧)−(NPNトランジスタ9のVBE)
ここで、ダイオード24、ダイオード25は、3個以上の複数個でもかまわない。
上記の構成により、ダイオード24、ダイオード25により、クリップ電圧を調整することが可能である。また、ダイオードの代わりに抵抗を挿入しても、同様の効果が得られる。
このような本実施の形態2による光電変換装置200によれば、実施の形態1による光電変換装置100における、PNPトランジスタ14のエミッタと、NPNトランジスタ9のベースとの間に、ダイオード24、ダイオード25を挿入するようにしたので、かかるクリップ回路により、出力電圧が、アンプの飽和電圧に到達する前に該出力電圧に制限を掛けることにより、アンプの飽和復帰による遅延をなくし、応答特性を改善することができる効果が得られる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3による光電変換装置について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態3による光電変換装置300を示す図である。図3において、図1と同一符号は同一または相当部分であり、19はNPNトランジスタ、20は抵抗、21は電流源回路である。
本実施の形態3による光電変換装置300は、上記実施の形態1における受光素子1のカソードにNPNトランジスタ19のエミッタを接続し、NPNトランジスタ19のコレクタに電源Vccを接続し、NPNトランジスタ19のベースに電流源回路21を接続し、NPNトランジスタ19のベースに抵抗20を介して外部基準電圧を接続したものである。
次に、本実施の形態3による光電変換装置300の動作について説明する。アンプの出力電圧がクリップされた状態からさらに光量が多くなると、出力電圧はクリップされて変化しないために、受光素子1で発生した電流と、変換抵抗11または変換抵抗12とによる電圧降下により、受光素子1のバイアス電圧が降下する。
ここで、受光素子1のバイアス電圧が、
(外部基準電源)−(NPNトランジスタ19のVBE)+(電流源回路21によって供給される電流と抵抗20による電圧降下分)
より下がると、NPNトランジスタ19がオンし、受光素子1に電流を流し込むため、受光素子1のバイアス電圧の低下を防止することができる。
この時、出力電圧にクリップがかかっていないときに、NPNトランジスタ19がオンしない程度に電流源回路21の電流量と抵抗20の抵抗値を設定することにより、クリップがかかり、受光素子1のバイアス電圧が低下し始めると、直ちにNPNトランジスタ19がONし、クリップが解除された際、受光素子のバイアス電圧降下分が復帰するのに時間がかかることにより応答特性が劣化することを防止することができる。
このような本実施の形態3による光電変換装置300によれば、上記実施の形態1における受光素子1のカソードにNPNトランジスタ19のエミッタを、NPNトランジスタ19のコレクタに電源Vccを接続し、NPNトランジスタ19のベースに電流源回路21を、NPNトランジスタ19のベースに抵抗20を介して外部基準電圧を接続し、受光素子1のバイアス電圧が、
(外部基準電源)−(NPNトランジスタのVBE)+(電流源回路21によって供給される電流と抵抗20による電圧降下分)
より下がると、NPNトランジスタ19がオンし受光素子1に電流を流し込むように動作する構成としたから、受光素子1のバイアス電圧の低下を防止することができる。
またこの際、出力電圧にクリップがかかっていないときにNPNトランジスタ19がオンしない程度に電流源回路21の電流量と抵抗20の抵抗値を設定することにより、クリップがかかり受光素子1のバイアス電圧は低下し始めると直ちにNPNトランジスタ19がONするように動作することにより、クリップが解除された際、受光素子のバイアス電圧降下分が復帰するのに時間がかかることにより応答特性が劣化することを防止することができる。
従って、本実施の形態3による光電変換装置300によれば、上記実施の形態1と同様に、各記録メディアの記録、再生の各モードに対応して所望の光電変換を適正に行えるとともに、受光素子へのバイアス電圧が下がることによって生じる寄生容量の増大に起因する応答特性の劣化を抑制できる光電変換装置を得られる効果がある。
(実施の形態4)
以下に、本発明の実施の形態4による光電変換装置について詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態4による光電変換装置400の回路構成を示す図である。図4において、図3と同一符号は同一または相当部分である。本実施の形態4は、上記実施の形態3におけるPNPトランジスタ14のベースと、NPNトランジスタ19のベースとを、抵抗15を介して外部基準電圧に接続した構成としたものである。
次に、本実施の形態4による光電変換装置400の動作について説明する。
この構成においては、実施の形態3にくらべ、抵抗、電流源を削減し、光電変換回路の面積を小さくすることができ、同時に、クリップされる電圧を、定電流源17または定電流源18で供給される電流量と抵抗15の抵抗値との積を変えることで自由に設定することが可能であり、クリップが解除された際、受光素子のバイアス電圧降下分が復帰するのに時間がかかることにより応答特性が劣化することを防止することができる。
また、本実施の形態4の光電変換装置400を用いることで、高速応答特性を有し、複数のゲインモードを有する光ピックアップ装置を、さらにはこのような光ピックアップ装置を搭載する記録再生用光ディスクドライブを、提供することができる。
このような本実施の形態4による光電変換装置400によれば、実施の形態3におけるPNPトランジスタ14のベースとNPNトランジスタ19のベースとを、抵抗20を介して外部基準電圧に接続した構成とすることにより、実施の形態3にくらべ、抵抗、電流源を削減し、光電変換回路の面積を小さくすることができ、同時にクリップされる電圧を、定電流源17または定電流源18で供給される電流量と抵抗15の抵抗値との積を変えることで、自由に設定することが可能であり、クリップが解除された際、受光素子のバイアス電圧降下分が復帰するのに時間がかかることにより応答特性が劣化することを防止することができる。
また、本実施の形態4による光電変換装置を用いることで、高速応答特性を有し、複数のゲインモードを有する光ピックアップ装置を、さらには該光ピックアップ装置を搭載する記録再生用光ディスクドライブを、実現できる効果がある。
本発明にかかる光電変換装置は、受光素子への大振幅の光入力に対して、オペアンプを飽和させることなく、また、受光素子のバイアス電圧を低下させることなく、応答速度を高速化させる機能を有しており、CD−R、CD±RW、DVD−R、DVD±RW、DVD−RAM、およびBlue−rayなどの記録再生型装置への用途として、有効である。
本発明の実施の形態1による光電変換装置100の回路図。 本発明の実施の形態2による光電変換装置200の回路図。 本発明の実施の形態3による光電変換装置300の回路図。 本発明の実施の形態4による光電変換装置400の回路図。 従来の光電変換装置の回路図。
符号の説明
1 受光素子
2 NPNトランジスタ
3 NPNトランジスタ
4 バイアス電流回路
5 第1のバイアス電流源
6 第2のバイアス電流源
7 PNPトランジスタ
8 PNPトランジスタ
9 NPNトランジスタ
10 電流源
11 変換抵抗
12 変換抵抗
13 切り替えスイッチ
14 PNPトランジスタ
15 抵抗
16 電流源回路
17 第1の電流源
18 第2の電流源
19 NPNトランジスタ
20 抵抗
21 電流源回路
24 ダイオード
25 ダイオード

Claims (7)

  1. 光を電流に変換する受光素子と、
    前記受光素子で変換された電流を電圧に変換する複数の変換抵抗を有する差動増幅回路と、
    前記複数の変換抵抗のうち、動作状態とする変換抵抗を切り替えるスイッチ回路と、
    前記変換抵抗の切り替えに応じて、前記差動増幅回路のバイアス電流量を切り替えるバイアス電流源と、
    前記差動増幅回路の出力にPNPトランジスタのエミッタを接続し、前記PNPトランジスタのベースに第1の抵抗と第1の電流源を接続し、前記第1の抵抗を介して基準電圧を接続するクリップ回路とを備えた、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 請求項1に記載の光電変換装置において、
    前記差動増幅回路の出力と前記PNPトランジスタのエミッタとの間に、1個または複数個のダイオードが接続されている、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  3. 請求項1に記載の光電変換装置において、
    前記差動増幅回路の出力と前記PNPトランジスタのエミッタとの間に、1個または複数個の抵抗が接続されている、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  4. 請求項1に記載の光電変換装置において、
    前記受光素子と前記差動増幅回路との接続部に、NPNトランジスタのエミッタを接続し、前記NPNトランジスタのベースに第2の抵抗と第2の電流源を接続し、前記第2の抵抗を介して基準電圧を接続した電圧降下制限回路を有する、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  5. 請求項1に記載の光電変換装置において、
    前記受光素子と前記差動増幅回路との接続部に、NPNトランジスタのエミッタを接続し、
    前記NPNトランジスタのベースに前記第1の抵抗を接続し、該第1の抵抗を介して前記基準電圧を接続する電圧降下制限回路を有する、
    ことを特徴とする光電変換装置。
  6. 光を電流に変換する受光素子と、
    前記受光素子で変換された電流を電圧に変換する変換抵抗を、複数備えた差動増幅回路と、
    前記複数の変換抵抗のうち、動作状態とする変換抵抗を切り替えるスイッチ回路と、
    前記変換抵抗の切換えに応じて、前記差動増幅回路のバイアス電流量を切り替えるバイアス電流源と、
    前記差動増幅回路の出力にPNPトランジスタのエミッタを接続し、前記PNPトランジスタのベースに抵抗と電流源を接続し、前記抵抗を介して基準電圧を接続するクリップ回路とを有する、光電変換装置を備える、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項6に記載の光ピックアップ装置を備えている、
    ことを特徴とする光ディスクドライブ。
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