JP2005252810A - 電流電圧変換回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広帯域周波数特性と低ノイズ特性を同時に満たすだけでなく、オーバーシュート電圧やアンダーシュート電圧を発生させない電流電圧変換回路を提供する。
【解決手段】 光センサ12の出力信号を入力し、この信号に相関のある信号を出力するバッファ回路1と、基準電圧源13の出力信号を入力し、この信号に相関のある信号を出力するバッファ回路2と、バッファ回路1の出力信号を反転入力端子に入力し、バッファ回路2の出力信号を正転入力端子に入力する差動増幅回路11と、光センサの出力端子が接続される端子INと差動増幅回路の出力端子である端子OUTとの間に電流電圧変換抵抗Rfとを具備する。
【選択図】 図1


Description

本発明は、電流を電圧に変換する電流電圧変換回路、特に、光ディスク等の情報の記録或いは再生に用いられるピックアップに好適な電流電圧変換回路に関するものである。
従来、光ディスクのピックアップ部に用いられる半導体集積回路において、光ディスクの記録/再生はレーザビームをスポット状に集光して光ディスクへ照射し、そのレーザビームの反射光を検出することで行っている。スポット光の検出手段としては、フォトダイオード等の受光素子が用いられ、受光により受光素子から出力される信号に基づいて記録情報が検出されると共に、レーザビームの照射位置やフォーカス状態についての検出を行う。
このスポット光の検出手段は、受光素子である光センサと、これらの光センサから出力される電流を電圧に変換する電流電圧変換回路から構成されており、また、記録情報やレーザビームの照射位置、フォーカス状態については、電流電圧変換回路から出力される信号に基づいて演算処理を行う演算回路の出力信号により検出する。
図6は光ディスクのピックアップ部に用いられる半導体集積回路の電流電圧変換回路の回路例を示す。この電流電圧変換回路は、例えば、特開2003−91825号公報に記載されている(特許文献1)。この回路はフォトダイオード等の光センサ42と、回路の基準電圧であるVref電圧(基準電圧発生源)43と、光センサ42が反転入力端子に接続されると共に回路の基準電圧であるVref電圧43が正転入力端子に接続された差動増幅器41と、この差動増幅器41の反転入力端子と出力端子間に直列に接続された電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗Rfにより構成されている。
次に、図6に示す回路の動作について説明する。光センサ42は光が照射されると、電流を出力するタイプのセンサとする。レーザビームがスポット状に集光されて図示しない光ディスクに照射され、このレーザビームの反射光が光センサ42に入射すると、光センサ42からこの光量に応じた電流Isが出力される。この電流Isは差動増幅器41の入力インピーダンスが十分高い場合には、電流電圧変換抵抗Rfに流れ込み、この時の電流電圧変換回路の出力電圧Voutは次式となる。
Vout=Vref−Rf×Is
このようにして得られた電流電圧変換回路の出力電圧Voutは、次段の演算回路(図示せず)に入力され、この演算回路により出力電圧Voutの演算処理を行い、この演算処理信号により光ディスクの記録情報やレーザビームの照射位置、フォーカス状態等を検出するための信号として変換され、光ディスクの記録/再生の制御を行うこととなる。
図7は図6に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す図である。図7に示す回路はIN端子からフォトダイオード等の光センサからの出力電流Isを入力し、この出力電流Isを一対のNPNトランジスタ401、402からなる差動増幅器の反転入力端子と出力端子間に直列に接続された電流電圧変換抵抗Rfにより電圧変換し、差動増幅器の正転入力端子に入力された基準電圧Vrefを基準電圧としてOUT端子に出力するという電流電圧変換回路である。
即ち、基準電圧源400が差動増幅器の正転入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源409に接続されたNPNトランジスタ401及び光センサからの出力電流Isが入力されるIN端子が差動増幅器の反転入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが定電流負荷である定電流源408に接続され、エミッタが定電流源409に接続されたNPNトランジスタ402からなる差動増幅器、定電流負荷である定電流源408とトランジスタ402の接続点にベースが接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源412に接続されると共にOUT端子として出力電圧を帰還するNPNトランジスタ405と、IN端子とOUT端子間に接続され、光センサからの出力電流Isを電圧変換する電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗406から構成された電流電圧変換回路である。図示しない光ディスクからのレーザビームの反射光が光センサに照射されることで出力されるこの光量に応じた電流Isは、この差動増幅器の入力インピーダンスが十分高いため、電流電圧変換抵抗Rfに流れ込み、この時、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは次式となる。
Vout=Vref−Rf×Is
ここで、光ディスクの高速記録/再生のためには、この電流電圧変換回路に広帯域の周波数特性を持たせることが求められる。また、近年、光ディスクへの高密度記録を可能にするため、レーザの短波長化が進んでおり、短波長になるとフォトダイオード等の光センサの受光感度は低下する傾向にある。これにより、光センサから出力される光量に応じた電流の電流値が低下するため、電流電圧変換回路におけるノイズの影響が相対的に大きくなり、電流電圧変換回路の出力信号のS/Nを高めるためには、電流電圧変換回路を低ノイズ化することが求められている。
図7に示す電流電圧変換回路の回路構成例において、電流電圧変換回路を構成する差動増幅器のオープンゲインループ特性が電流電圧変換抵抗RfとIN端子の入力容量Cinにより、遮断周波数fc=1/(2π×Rf×Cin)となる1次ローパスフィルタの周波数特性を持つため、広帯域の周波数特性のためには、電流電圧変換抵抗Rfを小さく、IN端子の入力容量Cinを小さくすることとが有効となる。
また、電流電圧変換回路を構成する差動増幅器の定電流源408、409の電流値を増加することも有効であるが、回路を構成するNPNトランジスタ401、402に流れる電流値を増加すると、そのNPNトランジスタを大きくする必要があるため、このNPNトランジスタの寄生容量が大きくなり、IN端子の入力容量Cinが増加するため、広帯域周波数特性を実現する妨げとなる。
一方、図7に示す電流電圧変換回路の回路構成例において、主要なノイズ発生源となるのはNPNトランジスタ402のベース電流であるため、低ノイズ化にはNPNトランジスタ402のベース電流値を低減するためにNPNトランジスタ402のコレクタ電流値を低減することが有効となるが、これは広帯域周波数特性を実現するために有効なNPNトランジスタ401、402に流れる電流値を増加するという条件に反する。
また、電流電圧変換回路の出力電圧に現われるノイズ電圧を低減するためには、ノイズ発生源となるNPNランジスタ402のベース電流の影響を小さくするために電流電圧変換抵抗Rfを大きくすることが有効となるが、これでは広帯域周波数特性を実現するために有効な電流電圧変換抵抗Rfを小さくするという条件に反する。
このように電流電圧変換回路に要求される広帯域周波数特性と低ノイズ特性を満たすために有効な条件は相反するものが多く、広帯域周波数特性と低ノイズ特性を同時に満たすことが困難であるという問題点がある。また、光ディスクへの記録/再生において、光ディスクへ照射されるレーザビーム光強度が異なり、記録時にはレーザビーム光強度が大きく、再生時には小さくなる。そのため、光ディスクへの記録/再生で光ディスクからの反射光強度も異なることとなり、反射光を受光する光センサから出力される電流値Isが光ディスクへの記録/再生で大きく異なり、記録時には電流値Isが多く、再生時には電流値Isが少なくなる。従って、同一の電流電圧変換回路でこの電流値Isの変化に対応するためには電流電圧変換抵抗Rfを光ディスクへの記録/再生で切り替える必要がある。
図8は光ディスクのピックアップ部に用いられる半導体集積回路において電流電圧変換抵抗Rfを切り替える電流電圧変換回路の回路例を示す。この回路は、上記特開2003−91825号公報に記載されている(特許文献1)。
この回路はフォトダイオード等の光センサ52と、回路の基準電圧であるVref電圧(基準電圧発生源)53と、光センサ52が反転入力端子に接続されると共に回路の基準電圧であるVref電圧53が正転入力端子に接続された差動増幅器51と、この差動増幅器51の反転入力端子と出力端子間に接続された電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗Rf1と、この電流電圧変換抵抗Rf1と並列に接続された電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗Rf2と、外部信号Vswによりオン/オフ制御されるスイッチング素子S1とを備えている。この回路ではスイッチング素子S1を外部信号Vswによりオン/オフ制御することで、電流電圧変換回路の増幅ゲインを設定する電流電圧変換抵抗値を切り替えることが可能である。
図8に示す回路の動作について説明する。光センサ52は光が照射されると、電流を出力するタイプのセンサとする。レーザビームがスポット状に集光されて光ディスクに照射され、このレーザビームの反射光が光センサ52に照射されると、光センサ52からこの光量に応じた電流Isが出力される。まず、光ディスクの再生状態であるスイッチング素子S1がオフの状態を説明する。この電流Isは差動増幅器51の入力インピーダンスが十分高い場合は、電流電圧変換抵抗Rf1に流れ込み、この時、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは次式となる。
Vout=Vref−Rf1×Is
次に、光ディスクへの記録状態であるスイッチング素子S1がオンの状態を説明する。この時、電流電圧変換抵抗は次式となる。
Rf=(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)
よって、スイッチング素子S1がオフ状態における電流電圧変換抵抗値Rf1よりも小さな値となり、電流電圧変換回路の増幅ゲインはスイッチング素子S1がオフ状態におけるときよりも小さくなる。ここで、光センサ52から出力される電流Isは差動増幅器51の入力インピーダンスが十分高い場合は、電流電圧変換抵抗Rfに流れ込み、この時、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは次式となる。
Vout=Vref−Rf×Is
=Vref−(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)×Is
このようにして得られた電流電圧変換回路の出力電圧Voutは、次段の図示しない演算回路に入力され、この演算回路により出力電圧Voutの演算処理を行い、この演算処理信号により光ディスクの記録情報やレーザビームの照射位置、フォーカス状態等を検出するための信号として変換され、光ディスクの記録/再生の制御を行う。
図9は図8に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。図9に示す回路は、IN端子からフォトダイオード等の光センサからの出力電流Isが入力され、この出力電流Isが差動増幅器の反転入力端子と出力端子間に直列に接続された電流電圧変換抵抗Rfにより電圧変換され、差動増幅器の正転入力端子に入力された基準電圧Vrefを基準電圧としてOUT端子に出力するという電流電圧変換回路である。
即ち、図9の回路は、基準電圧源500が差動増幅器の正転入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源509に接続されたNPNトランジスタ501及び光センサからの出力電流Isが入力されるIN端子が差動増幅器の反転入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが定電流負荷である定電流源508に接続され、エミッタが定電流源509に接続されたNPNトランジスタ502からなる差動アンプと、定電流負荷である定電流源508とトランジスタ502の接続点にベースが接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源512に接続されると共にOUT端子として出力電圧を帰還するNPNトランジスタ505と、IN端子とOUT端子間に接続され、光センサからの出力電流Isを電圧変換する電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗506と、これに並列に接続され、外部信号Vsw1によりオン/オフ制御されるスイッチング素子S1及びこのスイッチング素子S1がオンした際に電圧変換抵抗506との関係で光センサからの出力電流Isを電圧変換することに寄与する電圧変換抵抗507とを備えている。
ここで、外部信号Vswがハイレベルにある時にスイッチング素子S1がオンし、外部信号Vswがローレベルにある時にスイッチング素子S1がオフするとして、光センサに照射された光量が一定で光センサからの出力電流Isが一定である時に、スイッチング素子S1のオン/オフが切り替えられ、電流電圧変換回路のゲインが切り替えられた際の図9に示す電流電圧変換回路の動作について図10に示す図9の電流電圧変換回路で得られる電圧波形を用いて説明する。
まず、外部信号Vswがハイレベルとなり、スイッチング素子S1がオンした時の電流電圧変換抵抗Rfは、Rf=(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)であるため、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧Vout1は次式となる。
Vout1=(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)×Is
また、外部信号Vswがローレベルとなり、スイッチング素子S1がオフした時ときの電流電圧変換抵抗Rffは、Rf=Rf1であるため、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧Vout2は次式となる。
Vout2=Rf1×Is
特開2003−91825号公報
しかしながら、実際に外部信号Vswをハイレベルからローレベルとしてスイッチング素子S1をオンからオフに切り替える図10のt1時間においては、実際にスイッチング素子S1を構成する、例えば、MOSトランジスタ等の素子の寄生容量が存在するため、外部信号Vswがハイレベルからローレベルに変化した際に、この寄生容量の影響により電流電圧変換抵抗507とスイッチング素子S1間の電圧が一瞬低下することとなり、電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinは基準電圧Vrefよりも一瞬低下する。
この時、電流電圧変換回路のIN端子電圧は差動増幅器の反転入力端子電圧であり、基準電圧Vrefは差動増幅器の正転入力端子電圧であるため、差動増幅器の反転入力端子電圧が正転入力端子電圧よりも低下し、差動増幅器の回路は負帰還がかかって、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは上昇し、これが図10に示すオーバーシュート電圧ΔV1となる。
また、外部信号Vswをローレベルからハイレベルとしてスイッチング素子S1をオフからオンに切り替える図10のt2時間においては、上述の説明と同様にスイッチング素子S1を構成する、例えば、MOSトランジスタ等の素子の寄生容量が存在するため、外部信号Vswがローレベルからハイレベルに変化した際に、この寄生容量の影響により電流電圧変換抵抗507とスイッチング素子S1間の電圧が一瞬上昇し、電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinは基準電圧Vrefよりも一瞬上昇する。
この時、電流電圧変換回路のIN端子電圧は差動増幅器の反転入力端子電圧であり、基準電圧Vrefは差動増幅器の正転入力端子電圧であるため、差動増幅器の反転入力端子電圧が正転入力端子電圧よりも上昇し、差動増幅器の回路は負帰還がかかって、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは低下し、これが図10に示すアンダーシュート電圧ΔV2となる。
近年、光ディスクの記録密度が高まるにつれて、光ディスクの回転速度の高速化が図られ、ピックアップ部において扱う信号の周波数帯域も広帯域化しており、信号処理の高速化を実現するための技術開発が切望されている。しかしながら、オーバーシュート電圧やアンダーシュート電圧が発生する電流電圧変換回路では、この出力信号の演算処理を行い、この演算処理信号により光ディスクの記録情報やレーザビームの照射位置、フォーカス状態等を検出するという信号処理を行うに当たり、安定した信号処理を行うことが困難となり、短い周期で反射してくるスポット光の入射に対して対応することができないという問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、広帯域周波数特性と低ノイズ特性を同時に満たすだけでなく、オーバーシュート電圧やアンダーシュート電圧を発生することがない電流電圧変換回路を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、受光量に相関のある電流を出力する受光手段と、前記電流に相関のある電圧を出力する回路において、前記受光手段の出力信号を入力し、前記受光手段の出力信号に相関のある信号を出力する第1のバッファ回路と、基準電圧源の出力信号を入力し、前記基準電圧源の出力信号に相関のある信号を出力する第2のバッファ回路と、前記第1のバッファ回路の出力信号を反転入力端子に入力し、前記第2のバッファ回路の出力信号を正転入力端子に入力する差動増幅回路と、前記受光手段の出力端子と前記差動増幅回路の出力端子の間に接続された電流電圧変換手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、広帯域周波数特性と低ノイズ特性を同時に満たすだけでなく、オーバーシュート電圧やアンダーシュート電圧を発生させないという安定した電流電圧変換回路を実現でき、光ディスクのピックアップ部等に好適に用いることができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明による電流電圧変換回路の第1の実施形態の構成を概略的に示す回路図である。図1に示す回路は、フォトダイオード等の光センサ12と、基準電圧であるVref電圧(基準電圧発生源)13と、ベースが光センサ12に接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源16に接続され、エミッタフォロア動作するNPNトランジスタ14と定電流源16からなるバッファ回路1と、ベースが基準電圧であるVref電圧13に接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源17に接続され、エミッタフォロア動作するNPNトランジスタ15と定電流源17からなるバッファ回路2とから構成されている。更に、NPNトランジスタ14と定電流源16の接続点が反転入力端子に接続されると共に、NPNトランジスタ15と定電流源17の接続点が正転入力端子に接続された差動増幅器11と、バッファ回路1の入力端子と差動増幅器11の出力端子間に接続された電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗Rfにより構成されている。
次に、図1に示す回路の動作について説明する。ここで、光センサ12は光が照射されると、電流を出力するタイプのセンサとする。まず、レーザビームがスポット状に集光されて光ディスク(図示せず)に照射され、このレーザビームの反射光が光センサ12に入射すると、光センサ12からこの光量に応じた電流Isが出力される。
この電流Isは光センサ12と差動増幅器11の反転入力端子間に挿入されたバッファ回路1の入力端子であるNPNトランジスタ14のベースにも入力されるが、バッファ回路1の入力インピーダンスが十分高いため、電流電圧変換抵抗Rfに流れ込む。また、基準電圧であるVref電圧13は光センサ12と差動増幅器11の正転入力端子間に挿入されたバッファ回路2の入力端子であるNPNトランジスタ15のベースに接続され、NPNトランジスタ14とNPNトランジスタ15は差動対を構成することとなるから、この時、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは次式となる。
Vout=Vref−Rf×Is
図2は図1に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。図2に示す回路は、IN端子からフォトダイオード等の光センサからの出力電流Isを入力し、この出力電流IsをIN端子と差動増幅器の反転入力端子間に挿入されたバッファ回路1に入力し、出力電流IsをIN端子と出力端子OUT間に直列に接続された電流電圧変換抵抗Rfにより電圧変換する。また、差動増幅器の正転入力端子の前段に挿入されたバッファ回路2に入力された基準電圧Vrefを基準電圧としてOUT端子に出力するという電流電圧変換回路である。
即ち、基準電圧源100が基準電圧Vrefと差動増幅器の正転入力端子間に挿入されたバッファ回路2の入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源110に接続されてエミッタフォロア動作するNPNトランジスタ103と、光センサからの出力電流IsがIN端子と差動増幅器の反転入力端子間に挿入されたバッファ回路1の入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源111に接続されてエミッタフォロア動作するNPNトランジスタ104と、トランジスタ103と定電流源110の接続点にベースが接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源109に接続されたNPNトランジスタ101、及びトランジスタ104と定電流源111の接続点にベースが接続され、コレクタが定電流負荷である定電流源108に接続され、エミッタが定電流源109に接続されたNPNトランジスタ102からなる差動アンプとを備えている。
また、トランジスタ102と定電流負荷である定電流源108とトランジスタ102の接続点にベースが接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源112に接続されると共にOUT端子として出力電圧を帰還するNPNトランジスタ105と、IN端子とOUT端子間に接続され、光センサからの出力電流Isを電圧変換する電流電圧変換抵抗Rfとを備えている。
ここで、図2に示す回路において、広帯域の周波数特性のためには差動増幅器の定電流源108、109の電流値を増加することが有効であるが、NPNトランジスタ102のエミッタ電流値はNPNトランジスタ102のベース電流値にNPNトランジスタ102の電流増幅率を乗じたものであり、一般に100倍程度となる。このNPNトランジスタ102のベース電流値はNPNトランジスタ104のエミッタ電流値から定電流源111の電流値を差し引いたものとなり、電流電圧変換回路におけるノイズ発生源となるNPNトランジスタ104のベース電流値はNPNトランジスタ104のエミッタ電流値をNPNトランジスタ104の電流増幅率で除したものであり、一般に1/100倍程度となる。
従って、広帯域の周波数特性のために有効である差動増幅器の定電流源108、109の電流値を増加してNPNトランジスタ102のエミッタ電流値を増加しても、電流電圧変換回路におけるノイズ発生源となるNPNトランジスタ104のベース電流値は非常に小さいものとなる。
また、広帯域の周波数特性のためにはIN端子の入力容量Cinを小さくすることが有効となるが、NPNトランジスタ104のエミッタ電流値はNPNトランジスタ102のベース電流値を供給するに十分な値であればよいから小さな値となり、このエミッタ電流値を許容するトランジスタの面積は小さいものとなるため、NPNトランジスタ104の寄生容量が小さくなり、IN端子の入力容量Cinを小さくすることができる。
更に、電流電圧変換回路の出力電圧に現われるノイズ電圧を低減するためには、ノイズ発生源となるNPNトランジスタ102のベース電流の影響を小さくするために電流電圧変換抵抗Rfを大きくすることが有効となるが、ここで、電流電圧変換回路を構成する差動増幅器のオープンゲインループ特性において、遮断周波数fc=1/(2π×Rf×Cin)となる1次ローパスフィルタの周波数特性を決定するIN端子の入力容量Cinが小さいものとなるため、この電流電圧変換抵抗Rfを大きくすることが可能となり、ノイズ電圧を低減することが可能となる。
このように本実施形態による電流電圧変換回路によれば、電流電圧変換回路に要求される広帯域周波数特性と低ノイズ特性を満たすために有効な条件を全て満たすことが可能であるため、広帯域周波数特性と低ノイズ特性を同時に満たすことが可能となる。
但し、この図2に示す回路において、図8に示す電流電圧変換回路の回路例のように外部信号Vswによりオン/オフ制御されるスイッチング素子S1により電流電圧変換回路の増幅ゲインを切り替える回路においては、図1、図2に示す回路では上述したような高速演算処理の妨げとなる電流電圧変換回路の出力電圧のオーバーシュートやアンダーシュートが発生するという問題点は残る。
(第2の実施形態)
図3は本発明による電流電圧変換回路の第2の実施形態の構成を概略的に示す回路図である。図3に示す回路は、フォトダイオード等の光センサ32と、基準電圧であるVref電圧(基準電圧発生源)33と、ベースが光センサ32に接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源36に接続され、エミッタフォロア動作するNPNトランジスタ34と定電流源36からなるバッファ回路1と、ベースが基準電圧であるVref電圧33に接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源37に接続され、エミッタフォロア動作するNPNトランジスタ35と定電流源37からなるバッファ回路2とを備えている。
また、NPNトランジスタ34と定電流源36の接続点が反転入力端子に接続されると共に、NPNトランジスタ35と定電流源37の接続点が正転入力端子に接続された差動増幅器31と、バッファ回路1の入力端子と差動増幅器31の出力端子OUT間に直列に接続された電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗Rf1と、この電流電圧変換抵抗Rf1と並列に接続され、電流電圧変換手段としての電流電圧変換抵抗Rf2と外部信号Vsw1によりオン/オフ制御されるスイッチング素子S1と、更に、差動増幅器31の反転入力端子と正転入力端子間に接続され、外部信号Vsw2によりオン/オフ制御されるスイッチング素子S2とを備えている。
図4は図3に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。図4に示す電流電圧変換回路は、IN端子からフォトダイオード等の光センサ32からの出力電流Isを入力し、この出力電流IsをIN端子と差動増幅器の反転入力端子間に挿入されたバッファ回路1に入力し、出力電流IsをIN端子と出力端子OUT間に直列に接続された電流電圧変換抵抗Rfにより電圧変換し、差動増幅器の正転入力端子の前段に挿入されたバッファ回路2に入力された基準電圧Vrefを基準電圧としてOUT端子に出力するという電流電圧変換回路である。
具体的には、基準電圧源300が基準電圧Vrefと差動増幅器の正転入力端子間に挿入されたバッファ回路2の入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源310に接続されてエミッタフォロア動作するNPNトランジスタ303と、光センサからの出力電流IsがIN端子と差動増幅器の反転入力端子間に挿入されたバッファ回路1の入力端子でもあるベースに接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源311に接続されてエミッタフォロア動作するNPNトランジスタ304を備えている。
また、トランジスタ303と定電流源310の接続点にベースが接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源309に接続されたNPNトランジスタ301、及びトランジスタ304と定電流源311の接続点にベースが接続され、コレクタが定電流負荷である定電流源308に接続され、エミッタが定電流源309に接続されたNPNトランジスタ302からなる差動アンプを備えている。
更に、トランジスタ302と定電流負荷である定電流源308とトランジスタ302の接続点にベースが接続され、コレクタが電源電圧VDDに接続され、エミッタが定電流源312に接続されると共にOUT端子として出力電圧を帰還するNPNトランジスタ305と、IN端子とOUT端子間に接続され、光センサからの出力電流Isを電圧変換する電圧変換抵抗Rf1と、この電圧変換抵抗306と並列に接続され、電流電圧変換手段としての電圧変換抵抗Rf2と外部信号Vswによりオン/オフ制御されるスイッチング素子S1と、差動増幅器の反転入力端子であるNPNトランジスタ302のベースと正転入力端子であるNPNトランジスタ301のベースとの間に接続され、外部信号Vsw2によりオン/オフ制御されるスイッチング素子S2とを備えている。
ここで、外部信号Vsw1がハイレベルにある時にスイッチング素子S1がオンし、外部信号Vsw1がローレベルにある時にスイッチング素子S1がオフし、外部信号Vsw2がハイレベルにある時にスイッチング素子S2がオンし、外部信号Vsw2がローレベルにある時にスイッチング素子S2がオフするとして、光センサに照射される光量が一定で光センサからの出力電流Isが一定である時にスイッチング素子S1のオン/オフが切り替えられ、電流電圧変換回路の増幅ゲインが切り替えられる際の図4の電流電圧変換回路の動作について図5に示す電圧波形を用いて時間順に説明する。ここで、光センサは光が照射されると、電流を出力するタイプのセンサとする。
まず、外部信号Vsw1がハイレベルとなり、スイッチング素子S1がオンした時の電流電圧変換抵抗RfはRf=(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)であるため、バッファ回路1の入力インピーダンスが十分高い場合は、光センサから出力される電流Isはこの電流電圧変換抵抗Rfに流れ込み、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧Vout1は次式となる。
Vout1=(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)×Is
また、外部信号Vsw1がローレベルとなり、スイッチング素子S1がオフした時の電流電圧変換抵抗RfはRf=Rf1であるため、バッファ回路1の入力インピーダンスが十分高い場合は、光センサから出力される電流Isはこの電流電圧変換抵抗Rfに流れ込み、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧Vout2は次式となる。
Vout2=Rf1×Is
ここで、外部信号Vsw1をハイレベルからローレベルとしてスイッチング素子S1をオンからオフに切り替える際の回路動作を説明する。まず、図5のt1時間より以前のスイッチング素子S1がオン、スイッチング素子S2がオフの状態では、NPNトランジスタ301のベース端子電圧は基準電圧300のVref電圧からNPNトランジスタ303のベース−エミッタ間電圧Vbeを差し引いた電圧である。また、NPNトランジスタ302のベース端子電圧VmはIN端子電圧からNPNトランジスタ304のベース−エミッタ間電圧Vbeを差し引いた電圧である。NPNトランジスタ303とNPNトランジスタ304のベース端子電圧は差動増幅器の入力端子であるから双方のベース端子電圧はほぼ同等の電圧となっている。
また、NPNトランジスタ303とNPNトランジスタ304は同特性となるように回路構成され、差動対を構成しているため双方のベース−エミッタ間電圧Vbeはほぼ同等の電圧となっている。従って、NPNトランジスタ301のベース端子電圧はNPNトランジスタ302のベース端子電圧Vmとほぼ同等の電圧であり、Vm=Vref−Vbeとなっている。
次いで、図5のt1時間にて外部信号Vsw2をローレベルからハイレベルとしてスイッチング素子S2をオフからオンに切り替える。この時、スイッチング素子S2がオンしたことによりNPNトランジスタ302のベース端子電圧VmはNPNトランジスタ301のベース端子電圧と同電位となるが、t1時間より以前でもNPNトランジスタ301のベース端子電圧はNPNトランジスタ302のベース端子電圧Vmとほぼ同等の電圧であり、Vm=Vref−Vbeであるから、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧はt1時間より以前の出力電圧であるVout1で変化しないこととなる。
次に、図5のt2時間にて外部信号Vsw1をハイレベルからローレベルとしてスイッチング素子S1をオンからオフに切り替える。この時、実際にスイッチング素子S1を構成する、例えば、トランジスタ等の素子の寄生容量が存在するため、この寄生容量の影響により電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinが一瞬低下する。
ここで、本来、NPNトランジスタ302のベース端子電圧Vm=Vin−Vbeとなり、電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinが低下した影響でNPNトランジスタ302のベース端子電圧Vmも電圧が低下するはずが、スイッチング素子S2がオンしたことによりNPNトランジスタ302のベース端子電圧VmはNPNトランジスタ301のベース端子電圧と同電位となっており、このIN端子電圧Vinの電圧低下の影響を受けずに一定となるため、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは変化しない。
その後、外部信号Vsw1が切り替わったことで電圧の低下した電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinが基準電圧Vrefと同等の電圧に十分復帰した図5のt3時間にて、外部信号Vsw2をハイレベルからローレベルとしてスイッチング素子S2をオンからオフに切り替える。ここで、図5のt2時間にて電流電圧変換抵抗Rf=Rf1となっており、この電流電圧変換抵抗Rf=Rf1にて回路の帰還がかかって、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧はVout2となる。
次に、外部信号Vsw1をローレベルからハイレベルとしてスイッチング素子S1をオフからオンに切り替える際の回路動作を説明する。まず、図5のt4時間にて外部信号Vsw2をローレベルからハイレベルとしてスイッチング素子S2をオフからオンに切り替える。この時、スイッチング素子S2をオンしたことによりNPNトランジスタ302のベース端子電圧VmはNPNトランジスタ301のベース端子電圧と同電位となるが、t4時間より以前でもNPNトランジスタ301のベース端子電圧はNPNトランジスタ302のベース端子電圧Vmとほぼ同等の電圧であり、Vm=Vref−Vbeであるから、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧はt4時間より以前の出力電圧であるVout2で変化しないこととなる。
また、図5のt5時間にて外部信号Vsw1をローレベルからハイレベルとしてスイッチング素子S1をオフからオンに切り替える。この時、実際にスイッチング素子S1を構成する、例えば、トランジスタ等の素子の寄生容量が存在するため、この寄生容量の影響により電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinが一瞬上昇する。ここで、本来、NPNトランジスタ302のベース端子電圧Vm=Vin−Vbeとなり、電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinが上昇した影響でNPNトランジスタ302のベース端子電圧Vmも上昇するはずが、スイッチング素子S2がオンしたことによりNPNトランジスタ302のベース端子電圧VmはNPNトランジスタ301のベース端子電圧と同電位となっており、このIN端子電圧Vinの電圧上昇の影響を受けずに一定となるため、電流電圧変換回路の出力電圧Voutは変化しない。
その後、外部信号Vsw1が切り替わったことで電圧の上昇した電流電圧変換回路のIN端子の電圧Vinが基準電圧Vrefと同等の電圧に十分復帰した図5のt6時間にて、外部信号Vsw2をハイレベルからローレベルとしてスイッチング素子S2をオンからオフに切り替える。ここで、図5のt5時間にて電流電圧変換抵抗RfはRf=(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)となっており、この電流電圧変換抵抗Rf=(Rf1×Rf2)/(Rf1+Rf2)にて回路の帰還がかかって、基準電圧Vrefと電流電圧変換回路の出力電圧Vout間の差電圧はVout1となる。
上述のようにスイッチング素子S1のオン/オフを切り替えることによって電流電圧変換回路のゲインを切り替える電流電圧変換回路において、このスイッチング素子S1のオン/オフ切り替え時にスイッチング素子S2をオンさせることによって差動増幅器の反転入力端子と正転入力端子とを短絡し、スイッチング素子S1のオン/オフ切り替え時の反転入力端子電圧の変動を抑えることにより、電流電圧変換回路の出力電圧のシュートを抑えることができる。
ここで、スイッチング素子S2の位置はNPNトランジスタ301のベースとNPNトランジスタ302のベース間にある必要は必ずしもなく、例えば、NPNトランジスタ303のベースとNPNトランジスタ304のベース間にあってもよい。但し、広帯域周波数特性を実現するには電流電圧変換回路のIN端子の入力容量Cinを可能な限り低減することが重要となり、NPNトランジスタ303のベースとNPNトランジスタ304のベース間にスイッチング素子S2を設けることは電流電圧変換回路のIN端子の入力容量Cinを増加させることとなるため、この広帯域周波数特性を実現するという観点においては不利である。
しかしながら、スイッチング素子S1のオン/オフ切り替え時にこのスイッチング素子S2をオンさせることによって差動増幅器の反転入力端子と正転入力端子とを短絡し、スイッチング素子S1のオン/オフ切り替え時の反転入力端子電圧の変動を抑えることにより、電流電圧変換回路の出力電圧のシュートを抑えることは可能であるため、スイッチング素子S2の位置はNPNトランジスタ303のベースとNPNトランジスタ304のベース間にあってもよい。
また、図1から図4に示す電流電圧変換回路において、NPNトランジスタと定電流源からなるバッファは1段であるが、これは2段以上であってもよく、差動増幅器の反転入力端子に最終的に入力されるバッファ群と差動増幅器の正転入力端子に最終的に入力されるバッファ群において、これらのバッファ間のどの位置にスイッチング素子をおいても電流電圧変換回路の出力電圧のシュートを抑えることは可能である。また、第1及び第2の実施形態の電流電圧変換回路において、バッファ回路の回路構成は上述したNPNトランジスタと定電流源である必要は必ずしもない。
更に、第1及び第2の実施形態の電流電圧変換回路において、差動増幅器を構成する回路素子は上述した図1から図4に示すNPNトランジスタのみで構成される回路である必要は必ずしもなく、PNPトランジスタ、NMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ等その他の素子及び回路構成であってもよい。また、第1及び第2の実施形態において電流電圧変換手段は上述の抵抗とは限らず、例えば、MOSトランジスタのチャネル抵抗を利用したもの等抵抗以外の素子及び回路構成であってもよい。更に、第1及び第2の実施形態の説明では、光センサは光が照射されると、電流を出力するタイプのセンサとしたが、光が照射されると電流が入力されるタイプのセンサであってもよい。
本発明による電流電圧変換回路の第1の実施形態の構成を概略的に示す回路図である。 図1に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 本発明による電流電圧変換回路の第2の実施形態の構成を概略的に示す回路図である。 図3に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 図4の電流電圧変換回路の各部の電圧波形を示す波形図である。 従来の電流電圧変換回路の構成を概略的に示す回路図である。 図6に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 従来のゲイン切り替え機能を備える電流電圧変換回路の構成を概略的に示す回路図である。 図8に示す電流電圧変換回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 図9の電流電圧変換回路で得られる電圧波形を示す波形図である。
符号の説明
1、2 バッファ回路
11 差動増幅器
12 光センサ
13 Vref電圧
14、15 NPNトランジスタ
16、17 定電流源
31 差動増幅器
32 光センサ
33 Vref電圧
34、35 NPNトランジスタ
36、37 定電流源
100 基準電圧源
101〜105 NPNトランジスタ
108〜112 定電流源
300 基準電圧源
301〜305 NPNトランジスタ
308〜312 定電流源
S1、S2 スイッチング素子
Rf、Rf1、Rf2 電流電圧変換抵抗

Claims (5)

  1. 受光量に相関のある電流を出力する受光手段と、前記電流に相関のある電圧を出力する回路において、前記受光手段の出力信号を入力し、前記受光手段の出力信号に相関のある信号を出力する第1のバッファ回路と、基準電圧源の出力信号を入力し、前記基準電圧源の出力信号に相関のある信号を出力する第2のバッファ回路と、前記第1のバッファ回路の出力信号を反転入力端子に入力し、前記第2のバッファ回路の出力信号を正転入力端子に入力する差動増幅回路と、前記受光手段の出力端子と前記差動増幅回路の出力端子との間に接続された電流電圧変換手段とを具備することを特徴とする電流電圧変換回路。
  2. 前記第1、第2のバッファ回路はトランジスタと定電流源から構成され、エミッタフォロア動作することを特徴とする請求項1に記載の電流電圧変換回路。
  3. 前記受光手段の出力から前記差動増幅回路の反転入力端子と、前記基準電圧源の出力から前記差動増幅回路の正転入力端子との間にオンまたはオフ制御可能なスイッチング素子を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の電流電圧変換回路。
  4. 前記電流電圧変換手段のゲインを選択的に設定するゲイン設定手段を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電流電圧変換回路。
  5. 前記スイッチング素子をオン制御する期間は、前記電流電圧変換手段のゲインを設定するために前記ゲイン設定手段が動作するタイミングを包含することを特徴とする請求項3または4に記載の電流電圧変換回路。

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