JP4680118B2 - 受光増幅回路および光ピックアップ - Google Patents

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本発明は、光ディスクの再生または記録のために用いられる光ピックアップに搭載される回路内蔵の受光素子に関し、受光素子の光電流信号を増幅かつ電圧変換する受光増幅回路およびそれを備えた光ピックアップに関するものである。
DVD、CDなどの光ディスクは、音楽、映像、データ情報などを記録するメディアとして広く使用されている。メディアに記録された情報の再生、またはメディアへの情報の記録は、光ピックアップによって行われる。光ピックアップは、小型化や高性能化を図るために開発が進められている。
このような光ピックアップには、光ディスクからの反射光を受光するための受光素子が設けられている。受光素子は、コストダウンを目的とする部品点数の削減や伝達信号の高速化を図るため、受光可能な信号光量が低下してきている。このために、受光素子の開発においては、受光素子のノイズ低減が重要かつ不可欠な課題となっている。
また、近年におけるDVDの普及に伴い、光ピックアップのコスト低減を可能とするために、DVDおよびCDとで共用することができる光ピックアップの開発も進められている。そのような光ピックアップは、DVDのための650nmの波長のレーザ光と、CDのための780nmの波長のレーザ光とに対応しなければならない。このため、当該ピックアップに用いられる受光素子についても、同様のノイズ低減が課題とされている。
図5は、1波長に対応した光ピックアップに用いられる受光素子としてのフォトダイオードPDA〜PDFの構成を示している。また、図6は、上記のフォトダイオードPDA〜PDEを含む従来の受光増幅回路101a〜101dの構成を示している。さらに、図は、受光増幅回路101aの詳細な構成を示している。
図5ないし図8を基に、受光増幅回路101a〜101dの基本的動作原理および主要特性であるオフセット電圧特性と増幅回路のノイズ低減手法とを以下に説明する。
図5に示すように、正方形をなすフォトダイオードPDA〜PDDは、RF信号およびフォーカスエラー信号を生成するために隣接して配されている。長方形をなすフォトダイオードPDF,PDEは、トラッキングエラー信号を生成するためにフォトダイオードPDA〜PDDの両側にそれぞれ配置されている。フォトダイオードPDF,PDEは、それぞれ信号電圧Ve,Vfを出力する。
各フォトダイオードPDA〜PDDは、それぞれの受光増幅回路101a〜101dにおける差動増幅回路DA1に接続されている。各受光増幅回路101a〜101dから出力される信号電圧VA〜VDには、後段に設けられる演算処理ICによって以下の演算処理が施されて、RF信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号が得られる。このため、各受光増幅回路101a〜101dの出力間の電圧精度が重要となる。また、信号電圧VA〜VDについては、RF信号を生成するために使用されるので、S/N特性が重要な要素となる。
RF信号=Va+Vb+Vc+Vd …(1)
フォーカスエラー信号=Va+Vc−(Vb+Vd) …(2)
トラッキングエラー信号=Ve−Vf …(3)
上記のフォトダイオードPDAを含む受光増幅回路101aを一例として、信号光電流−電圧変換の動作原理を説明する。
信号光の照射により、フォトダイオードPDAに光電流Iaが発生する。この光電流Iaは、増幅回路101aのゲイン抵抗R1により電圧に変換され、出力端子に信号光照射時の出力電圧Vonとして現れる。ここで、無信号光時の出力端子に現れる出力電圧をVodとした場合、フォトダイオードPDAへ入射する信号光により発生する信号電圧Vsigは、
Vsig=Von−Vod …(4)
と表される。ここで、光電流をIaとし、ゲイン抵抗をR1とすると、出力電圧Vonは、
Von=R1×Ia+Vref …(5)
と表される。ここで、Vrefは、外部より与えられる基準電源電位である。
無心号状態でのトランジスタTr1,Tr2のベース電流をそれぞれIb1,Ib2とし、トランジスタTr1,Tr2のベースエミッタ間の電圧をそれぞれVBE1,VBE2とし、オフセット調整用抵抗R2の抵抗値をR2とすると、Vodは、
Vod=Vref−R2×Ib2−VBE2+VBE1+R1×Ib1 …(6)
と表される。これにより、信号電圧Vsigは、
Vsig=R1×Ia−(−R2×Ib2−VBE2+VBE1+R1×Ib1) …(7)
と表される。式(7)における第2項以降が誤差となる。受光増幅回路では、式(2)に示すようなフォーカス信号での演算信号の精度の高いことが重要であるので、上記の誤差(オフセット電圧)によって演算信号の精度が低下することが問題となる。つまりVod≒Vrefであることが重要な条件であり、これを満たすには、無信号光時に、
R1×Ib1≒R2×Ib2 …(8)
VBE1≒VBE2 …(9)
という条件を満たすことが必要である。
無信号光時の出力電圧Vodの外部基準電圧Vrefからのずれをオフセット電圧Voffとすると、このオフセット電圧Voffは、
Voff=Vod−Vref … (10)
と表される。受光増幅回路におけるオフセット電圧は、±15mV以下の精度が要求される。したがって、この精度を満たすには、式(8)より、従来の受光増幅回路においては、オフセット調整用抵抗R2の抵抗値をゲイン抵抗R1の抵抗値と等しくする必要がある。
一般に、受光増幅回路においてノイズ特性の抑制は重要な課題である。そのノイズとは、無信号状態におけるノイズであり、回路を構成する素子、主にトランジスタおよび抵抗より発生する。受光増幅回路において信号光により得られる電圧信号が十分大きい場合、信号電圧とノイズレベルの差異は大きく、つまりS/N特性良好であり問題とならないが、前述したように、近年においては、信号光量の低下により、受光回路のノイズ低減が必須課題となっている。
ここで、受光増幅回路における重要項目であるノイズ特性について、その低減方法を図に示す受光増幅回路101aを例に挙げて以下に説明する。
受光増幅回路101aでの出力ノイズ値Vnは、
Vn=√(Ni12+Ni22+Nr12+Nr22) … (11)
ここで、Ni1,Ni2は、トランジスタTr,Tr2より発生するショットノイズに起因するノイズを示し、Nr1,Nr2は、抵抗R1,R2より発生する熱雑音に起因するノイズを表し、それぞれ素子が起因するノイズの二乗平均となる。
ここで、Ni1,Ni2のトランジスタショットノイズについては、トランジスタTr1,Tr2のバイアス電流を大幅に低減することが可能であれば、ノイズ低減が可能である。しかしながら、受光増幅回路101aの応答特性を得るためには、極端な駆動電流削減は不可能である。また、ゲイン抵抗R1についても、所定の抵抗値に設定する必要があるので、低減することは不可能である。唯一オフセット調整用抵抗R2の抵抗値のみをR1≫R2となる関係に設定できれば、ノイズ低減が可能となる。しかしながら、前述したように、従来の受光増幅回路101aの構成では、オフセット電圧特性が悪化するため、R1=R2が、必須条件となっている。
また、受光素子回路101aにおいて、オフセット調整用抵抗R2による熱雑音を余分に発生させていることが、例えば特許文献1に記載されている。熱雑音は、√(4kTR2Δf)と表される。ここで、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、Δfは雑音帯域幅である。特許文献1では、そのような熱雑音を低減するために、熱雑音によるノイズを抵抗とコンデンサとによって積分する手法が開示されている。受光増幅回路101aにおいては、この手法を実現するために、コンデンサC1がオフセット調整用抵抗R2とトランジスタTr2のベースとの接続点とGNDとの間に接続されており、オフセット調整用抵抗R2に固定電位(GND電位)を付与している。このようなコンデンサC1を設けることで、オフセット調整用抵抗R2およびコンデンサC1がノイズを積分するフィルター構成をなすので、高周波のノイズを低減することが可能になる。
図7は、前述の2波長に対応した光ピックアップに用いられる受光素子としてのフォトダイオードPDA〜PDF,PDa〜PDdの構成を示している。また、図8は、上記のフォトダイオードPDA〜PDF,PDa〜PDdを含む従来の受光増幅回路101A〜101Dの構成を示している。さらに、図10は、受光増幅回路101Aの詳細な構成を示している。
図7に示すように、フォトダイオードPDA〜PDDとフォトダイオードPDa〜PDdとは、フォトダイオードPDE,PDFの間にフォトダイオードPDE,PDFの長手方向に並ぶように配されている。フォトダイオードPDA〜PDDが第1の波長(例えばCD)に対応して設けられ、フォトダイオードPDa〜PDdが第2の波長(例えばDVD)に対応して設けられている。
図8および図10(フォトダイオードPDAについてのみ示す)に示すように、各フォトダイオードPDA〜PDDは、それぞれの受光増幅回路101A〜101Dにおける差動増幅回路DA2に接続され、同様に各フォトダイオードPDa〜PDdも、それぞれの受光増幅回路101A〜101Dにおける差動増幅回路DA2に接続されている。差動増幅回路DA2は、トランジスタTr1,Tr2と、バイアス回路I1とを有する差動回路DEF1、およびトランジスタTr3,Tr4とバイアス回路I2とを有する差動回路DEF2を備えている。差動回路DEF1はゲイン抵抗R1と、オフセット調整用抵抗R2と、フォトダイオードPDAとが接続され、差動回路DEF2はゲイン抵抗R3と、オフセット調整用抵抗R4と、フォトダイオードPDaとが接続されている。能動負荷回路ALは、差動回路DEF1,DEF2とで共有されている。
また、差動回路DEF1,DEF2のそれぞれにおけるバイアス回路I1,I2は、外部から供給される選択信号SELにより、択一的に動作が制御される。これにより、入力信号波長に応じて、差動回路DEF1,DEF2のいずれか一方が動作を制御される。また、フォトダイオードPDA、ゲイン抵抗R1およびオフセット調整用抵抗R2と、フォトダイオードPPDa、ゲイン抵抗R3およびオフセット調整用抵抗R4とは、動作している差動回路DEF1またはDEF2に応じて切り替えて使用される。
特開平11−296892号公報(1999年10月29日公開)
特許文献1の方法では、高周波ノイズを低減することができるものの、低周波領域でのノイズを十分に低減するためには、図8に示す従来の受光増幅回路101aにおけるコンデンサC1の容量値を極大にする必要があるので、コスト面からも有利とはいえない。このため、上記の従来の手法に代わるノイズ低減手法が必要とされている。
また、前述したとおり、2波長対応の受光増幅回路においても、ノイズ低減が重要な課題となっている。しかしながら、図10に示す従来の受光増幅回路101Aでは、図9の受光増幅回路101aと同様に、良好なオフセット電圧特性を得るためには、それぞれのゲイン抵抗R1,R3の抵抗値と同一の抵抗値を有するオフセット調整用抵抗R2,R4がそれぞれ必要である。このため、図10の受光増幅回路101Aにおいても、前述のようにノイズ低減が困難となっている。
本発明案回路では、ノイズ低減を達成し、且つオフセット電圧特性を良好な特性とすることを課題とする。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズを低減するとともに、良好なオフセット電圧特性を得ることができる受光増幅回路を実現することにある。
本発明に係る受光増幅回路は、第1および第2トランジスタからなる差動トランジスタ対と当該差動トランジスタに電流を流す電流源とを有する差動回路、および前記差動トランジスタ対の能動負荷を有する差動増幅回路と、受光素子が発生する電流を電圧に変換するために前記第1トランジスタのベースと出力端子との間に接続される第1抵抗と、受光増幅回路の出力電圧のオフセットを調整するために所定の基準電圧を前記第2トランジスタのベースに入力する第2抵抗とを備えた受光増幅回路において、上記課題を解決するために、前記第1トランジスタのベースと前記第1抵抗との間に設けられる第1エミッタフォロア回路と、前記第2トランジスタのベースと前記第2抵抗との間に設けられる第2エミッタフォロア回路とを備え、前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく設定されていることを特徴としている。
上記の構成では、第1および第2エミッタフォロア回路を設けることにより、電流源が第1および第2トランジスタに流す合計の電流値は、第1および第2エミッタフォロア回路における各トランジスタに流す電流の電流値より各段に大きく設定される。これにより、第1エミッタフォロア回路によって第1抵抗に流れる電流と、第2エミッタフォロア回路によって第2抵抗に流れる電流とが小さく抑制される。その結果、第1および第2抵抗の抵抗値の差によって発生する誤差電圧が低減するので、良好なオフセット電圧特性を得ることができる。また、第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく設定されることにより、ノイズを低減することができる。
前記受光増幅回路は、前記第1エミッタフォロア回路に含まれる第3トランジスタを流れる第1電流が、前記第2エミッタフォロア回路に含まれる第4トランジスタを流れる第2電流よりも小さく設定されていることが好ましい。これにより、後述する式(17)に具体的な数値を代入してわかるように、よりオフセット電圧特性を向上させることができる。
前記受光増幅回路は、前記差動増幅回路と、前記第1および第2抵抗と、前記第1および第2エミッタフォロア回路とからなる回路を前記受光素子(第1受光素子)と異なる第2受光素子についてさらに1組備え、これら2組の上記回路は、択一的に選択されて動作するとともに、前記能動負荷を共有することが好ましい。
これにより、例えばCDとDVDとの再生用に用いられる波長の異なる2つのビームを受ける2つの受光素子を備える受光増幅回路において、2つのビームに対応して2組の回路が設けられることになる。それゆえ、各波長に対応して、ノイズを低減することができるとともに、良好なオフセット電圧特性を得ることができる。
この受光増幅回路において、前記2組の回路における一方の差動増幅回路の第1抵抗の抵抗値は、前記第1受光素子の波長に合わせた抵抗値に設定される一方、前記2組の回路における他方の差動増幅回路の第1抵抗の抵抗値は、前記第2受光素子の波長に合わせた抵抗値に設定されていることが好ましい。
また、上記の受光増幅回路においては、前記2組の回路における第2抵抗が共用の同一抵抗であることが好ましい。2組の回路における第2抵抗の抵抗値が同一に設定できる場合、2組の回路の間で第2抵抗を共用することができる。これにより、受光増幅回路の部品点数を削減することができる。
本発明に係る光ピックアップは、前述のように構成される各受光アンプ回路を備えることにより、受光増幅回路におけるノイズの低減およびオフセット電圧特性の改善が図られる。それゆえ、特に、受光増幅回路が光ディスクから反射された光を信号電圧に変換するために用いれば、光ピックアップの出力信号の品質を向上させることができる。
本発明に係る受光増幅回路は、以上のように、差動増幅器において差動トランジスタ対を構成する第1トランジスタのベースと受光素子が前記第1抵抗との間に設けられる第1エミッタフォロア回路と、前記差動トランジスタ対を構成する第2トランジスタのベースと前記第2抵抗との間に設けられる第2エミッタフォロア回路とを備え、前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく設定されている。
これにより、第1および第2抵抗で発生する誤差電圧が抑制されるので、受光増幅回路のオフセット電圧特性を損なうことなくノイズを低減することができる。したがって、受光増幅回路の出力電圧の質を向上させることができるという効果を奏する。また、このような受光増幅回路を備える光ピックアップの信頼性を向上させることができるという効果も併せて奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1は、本実施の形態に係る受光増幅回路1の構成を示している。
当該受光増幅回路1は、図6に示す各受光増幅回路101a〜101dとして用いられ、図5に示すフォトダイオードPDA〜PDDで発生する光電流を電圧に変換して増幅する。この受光増幅回路1は、図1に示すように、差動増幅回路AMP1、出力回路OUT、ゲイン抵抗R1およびオフセット調整用抵抗R2を備えている。
差動増幅回路AMP1は、受光増幅回路1において、光電流から変換された電圧を増幅する回路であり、差動回路DEF1、能動負荷AL、エミッタフォロア回路EFR1,EFL1を有している。
差動回路DEF1は、NPN型のトランジスタTr1,Tr2と、バイアス回路I1とから成っている。トランジスタTr1,Tr2は、差動回路DEF1における差動トランジスタ対をなしており、エミッタがともにバイアス回路I1の一端に接続されている。バイアス回路I1は、定電流源であり、トランジスタTr1に流れる電流とトランジスタTr2に流れる電流との和のバイアス電流i1を一定値に保つ回路である。バイアス回路I1の他端は接地電位GNDを付与するグランドラインに接続されている。
能動負荷ALは、PNP型のトランジスタTr11,Tr12によって構成されている。トランジスタTr11,Tr12のベースは、互いに接続されるとともにトランジスタTr11のコレクタに接続されている。これにより、トランジスタTr11,Tr12はカレントミラー回路を構成している。また、トランジスタTr11,Tr12のエミッタは、電源電圧Vccが印加される電源ラインに接続されている。
エミッタフォロア回路EFR1は、NPN型のトランジスタTr3およびバイアス回路I3を有している。トランジスタTr3のコレクタは、電源ラインに接続されている。また、トランジスタTr3のエミッタは、トランジスタTr1のベースに接続されるとともに、バイアス回路I3の一端に接続されている。バイアス回路I3は、定電流源であり、トランジスタTr3にバイアス電流i3を流す。このバイアス回路I3の他端は、グランドラインに接続されている。
エミッタフォロア回路EFL1は、NPN型のトランジスタTr4およびバイアス回路I4を有している。トランジスタTr4のコレクタは、電源ラインに接続されている。また、トランジスタTr4のエミッタは、トランジスタTr2のベースに接続されるとともに、バイアス回路I4の一端に接続されている。バイアス回路I4は、定電流源であり、トランジスタTr4にバイアス電流i4を流す。このバイアス回路I4の他端は、グランドラインに接続されている。
なお、トランジスタTr3のベースは、差動増幅回路AMP1における反転入力端子であり、トランジスタTr4のベースは、差動増幅回路AMP1における非反転入力端子である。
出力回路OUTは、受光増幅回路1の出力段に設けられており、トランジスタTr13およびバイアス回路I2を有することにより、エミッタフォロア回路を構成している。NPN型のトランジスタTr13のベースはトランジスタTr11のコレクタに接続され、コレクタは電源ラインに接続されている。また、トランジスタTr13のエミッタは出力電圧Vonが出力される出力端子とバイアス回路I2の一端に接続されている。バイアス回路I2は、定電流源であり、トランジスタTr13にバイアス電流i2を流す。このバイアス回路I2の他端は、グランドラインに接続されている。
ゲイン抵抗R1は、一端がトランジスタTr3のベースに接続され、他端が上記の出力端子に接続されている。フォトダイオードPD1は、カソードがゲイン抵抗R1と同じくトランジスタTr3のベースに接続され、アノードが電源ラインに接続されている。これにより、ゲイン抵抗R1は、フォトダイオードPD1で発生する光電流を電圧に変換する。また、オフセット調整用抵抗R2は、一端がトランジスタTr4のベースに接続され、他端が基準電圧入力端子に接続されている。この基準電圧入力端子には、基準電圧Vrefが印加されている。
ここで、ゲイン抵抗R1とオフセット調整用抵抗R2の関係をR1>R2となるよう設定する。なお、R1およびR2はゲイン抵抗R1およびオフセット調整用抵抗R2の抵抗値を表すものとする。
上記のように構成される受光増幅回路1において、信号光の照射により、フォトダイオードPD1に光電流Ip1が発生する。この光電流Ib1は、ゲイン抵抗R1により電圧に変換され、出力端子に信号光照射時の信号電圧Vonとして現れる。
信号光のない状態での出力電圧Vodは、
Vod=Vref−R2×Ib4−VBE4−VBE2+VBE1+VBE3+R1×Ib3 …(12)
と表される。ここで、トランジスタTr1〜Tr4のベース−エミッタ間電圧をVBE1,VBE2,VBE3,VBE4とし、トランジスタTr3,Tr4のベース電流をそれぞれIb3,Ib4とする。また、VBE1=VBE2、VBE3=VBE4、Ib3≒i3/hfe(hfe=トランジスタ電流増幅率)、Ib4≒iI4/hfeという関係が成立している場合は、式(12)は、
Vod=Vref−R2×i3/hfe+R1×i4/hfe …(13)
とら表される。さらにi3=i4であれば、
Vod=Vref+(R1−R2)×i3/hfe …(14)
と表される。
また、式(10),(14)より、オフセット電圧Voffは、
Voff=(R1−R2)×i3/hfe … (15)
として表される。これにより、バイアス電流i3(=i4)を小さく抑えることで、ゲイン抵抗R1とオフセット調整用R2抵抗とで発生する電圧の差を抑制することができる。
オフセット電圧Voffは、前述の式(10)により、出力電圧Vodが低いほど低くなる。したがって、バイアス電流i3(=i4)を小さく抑えることによって出力電圧Vodが低下するので、オフセット電圧を抑制できる。
差動回路DEF1の駆動電流を供与するバイアス回路I1のバイアス電流i1は、背景技術でも述べたように、受光増幅回路1の応答速度特性を得るためには低減することが困難である。しかしながら、受光増幅回路1では、エミッタフォロア回路EFR1,EFL1を設けることで、受光増幅回路1の応答速度とは関係なく、ゲイン抵抗R1とオフセット調整用抵抗R2の電流を抑制することが可能となる。つまり、ゲイン抵抗R1とオフセット調整用抵抗R2でそれぞれ発生する電圧を小さくすることで、オフセット電圧Voff規定の数値以下に抑制することができる。
ここで、式(15)に下記の具体的な数値を代入してみる。
・R1=100kΩ
・R2=1kΩ
・i1=200μA
・i3=i4=10μA
・hfe=100
これにより、オフセット電圧Voffは、
Voff=(100kΩ−1kΩ)×10μA/100=9.9mV
となり、設定希望値±15mVより小さく抑制される。
また、上記の例では、99kΩの抵抗熱雑音すなわち√(4kT(99kΩ)Δf)の低減を可能としている。
バイアス電流i3は、i1/2(=200μA/2)より小さくする必要がある。i1=200μAの場合、トランジスタTr1,Tr2のエミッタにはそれぞれ100μAの電流が流れ、各トランジスタTr1,Tr2のベース電流は100μA/hfeとなる。ここで、図9に示す従来の受光増幅回路101aにおいて、受光増幅回路1との比較のために、同様のベース電流がそれぞれゲイン抵抗R1とオフセット調整用抵抗R2とに流れ、かつR1,R2との間にR1>R2という関係が成り立つと仮定する。すると、ゲイン抵抗R1およびオフセット調整用抵抗R2には同一電流が流れるので、両抵抗R1,R2の抵抗差がそのまま電圧差、つまりオフセット電圧Voffとして現れる。
そこで、受光増幅回路1において、式(15)において、hfe=100である場合に、i3=i4=i1/2=100μAと設定した場合は、抵抗差がそのままオフセット電圧Voffとなるため、オフセット電圧Voffを抑制することが困難となる。そこで、オフセット電圧Voffが±15mV以下となるために、前述の具体的な数値例に示すように、抵抗差×ベース電流値が数十mV以下となるようなバイアス電流値設定をする必要がある。
ゲイン抵抗R1およびオフセット調整用抵抗R2の抵抗値をどの程度異ならせるかは、ノイズ低減効果を受光増幅回路1の設計段階でどの程度必要とするかによる。例えば、R1=2×R2程度でも、ゲイン抵抗R1およびオフセット調整用抵抗R2で発生する熱雑音は従来の受光増幅回路で発生する熱雑音の3/4程度に低減する。これは、1dBmのノイズ低減を可能とするため、1dBmのノイズの低減を必要とする場合は、大きな効果となる。
特許文献1には、ゲイン抵抗の抵抗値をオフセット調整用抵抗の抵抗値の1/nに設定し、n倍の駆動電流で制御される差動回路構成のオフセット調整機能を有することで、ノイズ低減を可能とする受光増幅回路が開示されている。このような受光増幅回路では、オフセット調整用の差動回路においてバイアス電流をn倍とすることでトランジスタショットノイズを増大させている。
これに対し、本実施形態の受光増幅回路1は、エミッタフォロア回路EFR1,EFL1のバイアス電流i3,i4を抑制することにより、トランジスタショットノイズについても抑制することができる。
トランジスタショットノイズは、そのバイアス電流量に依存する。受光増幅回路1においては、バイアス電流i1,i3,i4によりトランジスタTr1,Tr2,Tr4にそれぞれショットノイズが発生し、出力端子で発生するショットノイズによる出力ノイズは、各トランジスタTr1,Tr2,Tr4で発生したショットノイズの二乗平均にゲイン抵抗値を乗じた値となる。このため、バイアス電流i3,i4を極力小さくすることが、ノイズ特性としては有利となる。そこで、上記の数値例では、i1=200μA,i3=i4=10μAと設定している。また、オフセット電圧Voffを抑制をするために、i1>i3=i4という関係を満たすことにより、併せて、オフセット調整回路(オフセット調整用抵抗R2)で発生するショットノイズを抑制することができる。
更に、バイアス電流i3,i4の間でi3<i4という関係が成り立つことにより、ゲイン抵抗R1とオフセット調整用抵抗R2を設定することが可能である。
式(12)に対し、VBE1=VBE2として、Ib3≒i3/hfe<Ib4≒i4/hfeとした場合、VBE3,VBE4は、それぞれ
VBE3=VTln(i3/Is)
VBE4=VTln(i4/Is)
と表される。これにより、式(12)は、
Vod=Vref+(R1×ib3/hfe−R2×i4/hfe)
+(VTln(i3/Is)−VTln(i4/Is)) … (16)
また、式(10),(16)より、オフセット電圧Voffは、
Voff=(R1×ib3/hfe−R2×i4/hfe)+(VTln(i3/Is)
−VTln(i4/Is)) … (17)
ここで、式(17)に下記の具体的な数値を代入してみる。
・R1=200kΩ
・R2=1kΩ
・i1=200μA
・i3=10μA
・i4=20μA
・hfe=100
これにより、オフセット電圧Voffは、
Voff=(200kΩ×10μA/100−1kΩ×20μA/100)
VTln(10μA/20μA)=19.8mV−18mV=1.8mV
となる。したがって、エミッタフォロア回路EFR1,EFL1のバイアス電流i3,i4を制御することで、オフセット電圧Voffのより精度の高い調整が可能である。
続いて、図2に基づいて、2つの異なる波長の光ビームに対応する受光増幅回路2について説明する。
受光増幅回路2は、図8に示す各受光増幅回路101A〜101Dとして用いられ、図7に示すフォトダイオードPDA〜PDD,PDa〜PDdで発生する光電流を電圧に変換して増幅する。この受光増幅回路2は、図2に示すように、差動増幅回路AMP1,AMP2、ゲイン抵抗R1,R3、オフセット調整用抵抗R2,R4および出力回路OUTを備えている。
なお、前述の受光増幅回路1について説明した差動増幅回路AMP1、出力回路OUT、ゲイン抵抗R1およびオフセット調整用抵抗R2については、その詳細の説明を省略する。
差動増幅回路AMP2は、受光増幅回路2において、光電流から変換された電圧を増幅する回路であり、差動回路DEF2、エミッタフォロア回路EFR2,EFL2を有している。
差動回路DEF2は、差動回路DEF1におけるトランジスタTr1,Tr2とバイアス回路I1とをそれぞれNPN型のトランジスタTr5,Tr6とバイアス回路I5とに置き替えた構成である。また、能動負荷ALは、差動増幅回路AMP1,AMP2で共通に用いられている。
エミッタフォロア回路EFR2は、エミッタフォロア回路EFR1におけるトランジスタTr3とバイアス回路I3とをそれぞれNPN型のトランジスタTr7とバイアス回路I7とに置き替えた構成である。バイアス回路I4は、定電流源であり、トランジスタTr7にバイアス電流i7を流す。
一方、エミッタフォロア回路EFL2は、エミッタフォロア回路EFL1におけるトランジスタTr4とバイアス回路I4とをそれぞれNPN型のトランジスタTr8とバイアス回路I8とに置き替えた構成である。バイアス回路I8は、定電流源であり、トランジスタTr8にバイアス電流i8を流す。
なお、トランジスタTr7のベースは、差動増幅回路AMP2における反転入力端子であり、トランジスタTr8のベースは、差動増幅回路AMP2における非反転入力端子である。
ゲイン抵抗R3は、一端がトランジスタTr7のベースに接続され、他端が上記の出力端子に接続されている。フォトダイオードPD2は、カソードがゲイン抵抗R3と同じくトランジスタTr7のベースに接続され、アノードが電源ラインに接続されている。これにより、ゲイン抵抗R3は、フォトダイオードPD2で発生する光電流を電圧に変換する。また、オフセット調整用抵抗R4は、一端がトランジスタTr8のベースに接続され、他端が前述の基準電圧入力端子に接続されている。
バイアス回路I1,I3,I4は、差動増幅回路AMP1が動作するときに選択信号SEL1によって選択されて動作状態となる(ONする)。一方、バイアス回路I5,I7,I8は、差動増幅回路AMP2が動作するときに選択信号SEL2によって選択されて動作状態となる(ONする)。バイアス回路I1,I3,I4とバイアス回路I5,I7,I8とは、いずれか一方がONしているときには必ず他方はOFFするように制御される。
ここで、ゲイン抵抗R3の抵抗値とオフセット調整用抵抗R4の抵抗値との関係をR3>R4となるよう設定する。なお、R3およびR4はゲイン抵抗R3およびオフセット調整用抵抗R4の抵抗値を表すものとする。
上記のように構成される受光増幅回路2においては、ゲイン抵抗R1,R3について、フォトダイオードPD1,PD2で受けるそれぞれのビームの波長に応じた抵抗値を設定する必要があり、同一抵抗値となることは少ない。このため、それぞれのゲイン抵抗R1,R3に対応した調整機能が必要となる。
以下に、受光増幅回路2の動作を説明する。
差動増幅回路AMP1が動作する場合、バイアス回路I5,I7,I8は選択信号により遮断状態としてバイアス回路I1,I3,I4が動作状態となる。このため、差動増幅回路AMP2のトランジスタTr8によるトランジスタTr6へのベース電流の供給はなく、トランジスタTr4のベース電流のみが供給されればよい。よって、差動増幅回路AMP1のみを駆動する場合、出力電圧Vodは、式(12)によって表されるので、下記の条件を式(15)に代入してみる。
・R1=100kΩ
・R2=1kΩ
・i1=100μA
・i2=i3=10μA
これにより、受光増幅回路1と同様に、オフセット電圧Voffを9.9mVとすることが可能である。
また、逆に、差動増幅回路AMP1とは異なる波長に対応した差動増幅回路AMP2を駆動させる場合、バイアス回路I1,I3,I4が選択信号SEL1により遮断状態(OFF)となり、バイアス回路I5,I7,I8が選択信号SEL2により動作状態(ON)となる。これにより、トランジスタTr4のベース電流供給がなくなる一方、トランジスタTr8にベース電流が供給される。
信号光のない状態での出力電圧Vodは、
Vod=Vref−R4×Ib8−VBE8−VBE6+VBE5+VBE7+R3×Ib7 …(17)
と表される。そこで、式(17)を式(12)と同様に変形すれば、オフセット電圧Voffは、
Voff=(R3−R4)×i7/hfe …(18)
と表される。
下記の条件を式(18)に代入してみると、受光増幅回路1と同様、オフセット電圧Voffを1.8mVとすることが可能である。
・R3=200kΩ
・R4=1kΩ
・i5=200μA
・i7=10μA
・i8=20μA
・hfe=100
従来型回路(図10参照)のように、2つの波長に対して、それぞれゲイン抵抗と同一の抵抗値を有するオフセット調整用抵抗を設ける構成では、前述のように、十分なノイズ低減は困難であった。また、、チップ内に抵抗を配置する面積と特許文献1に示されるような、オフセット調整用抵抗に接続するノイズ低減用容量が、必要となり、コスト面では不利となっていた。
これに対し、上記の受光増幅回路2は、差動増幅回路AMP1,AMP2がそれぞれエミッタフォロア回路EFR1,EFL1とエミッタフォロア回路EFR2,EFL2とを有し、ゲイン抵抗R1,R3およびオフセット調整用抵抗R2,R4について、R1>R2およびR3>R4という関係が設定されている。そして、差動増幅回路AMP1,AMP2が選択信号SEL1,SEL2によって、2つの受光ビームに応じて、いずれか一方が選択されて動作する。各波長に対応したゲイン抵抗R1,R3とオフセット調整用抵抗値R2,R4とをそれぞれ同一抵抗値に設定することなく、これにより、ノイズを低減することができるとともに、良好なオフセット電圧特性を得ることができる。
なお、受光増幅回路2においては、差動増幅回路AMP1またはAMP2のいずれかが動作しているときに、トランジスタTr4またはTr8のいずれかにベース電流Ib4またはIb8が流れる。また、上記の例では、オフセット調整用抵抗R2,R4の抵抗値は、R4=R2=1kΩに設定されている。したがって、受光増幅回路2を図3に示す受光増幅回路3のように、オフセット調整用抵抗R4を設ける代わりに、差動増幅回路AMP1,AMP2でオフセット調整用抵抗R2を共有とすることが可能である。これにより、回路素子数低減による受光増幅回路3のコストダウンが可能となる。
よって、請求項5記載の本発明案か色である2波長に対応した回路において、各波長に対 続いて、図4に示す本発明の実施の形態に係る光ピックアップ11について説明する。
図4に示すように、本光ピックアップ11は、レーザダイオード12、信号用受光IC13、レーザパワーモニタ用受光IC14、コリメータレンズ15、スポットレンズ16、ビームスプリッタ17、コリメータレンズ18および対物レンズ19を備えている。
レーザ光源としてのレーザダイオード12は、CD用の780nmのレーザビームとDVD用の650nmのレーザビームの2種類のレーザビームを発する。レーザダイオード12に供給される駆動電流は、図示しないレーザドライバにより生成される。
信号用受光IC13は、受光面に前述のフォトダイオードPD1,PD2が配されており、光ディスク20から反射されたレーザビームを受光して、検出信号として電気信号に変換するためのICである。この信号用受光IC13は、受光増幅回路2または3を内蔵している。
なお、光ピックアップ11が1ビームに対応するように構成されている場合、信号用受光IC13は、フォトダイオードPD1のみが受光面に配され、受光増幅回路1を内蔵している。
レーザパワーモニタ用受光IC14は、受光面にフォトダイオードが配されており、レーザダイオード11から出射されるレーザビームの一部を受光して、検出信号として電気信号に変換するためのICである。このレーザパワーモニタ用受光IC14は、受光増幅回路を内蔵しているが、その受光増幅回路が受光増幅回路1であってもよい。また、レーザパワーモニタ用受光ICの位置は、レーザビームを検出に必要な量を受けることができる位置であれば、図示された位置に限定されない。
上記のように構成される光ピックアップ11においては、レーザダイオード12から出射されたレーザビームは、コリメータレンズ15によって平行光束に変換され、ビームスプリッタ17により偏向する。ビームスプリッタ17からのレーザビームは、さらにコリメータレンズ18を経て、対物レンズ19によって光ディスク20に集束される。光ディスク20から反射したレーザビームは、対物レンズ19およびビームスプリッタ17を経て、ビームスプリッタ17を透過した後、スポットレンズ16によって信号用受光IC113に集束される。信号用受光IC13では、レーザビームが電気信号に変換され、この電気信号からRF信号、トラッキングエラー信号などが生成される。
このように、光ピックアップ11においては、信号用受光IC13が受光アンプ回路2または3を内蔵していることにより、受光アンプ回路2または3において、ノイズの低減およびオフセット電圧特性の改善が図られる。したがって、光ピックアップ11の出力信号の品質が向上するので、光ピックアップ11の信頼性が向上する。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の受光増幅回路は、低ノイズ化およびオフセット電圧特性の改善が図られているので、光ディスクに対する情報の記録または再生を行うための光ピックアップに好適に利用できる。
本発明の一実施形態に係る受光増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明の他の実施形態に係る受光増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る受光増幅回路の構成を示す回路図である。 上記のいずれかの受光増幅回路を備えた光ピックアップを示す図である。 上記各受光増幅回路または従来の受光増幅回路に接続されるフォトダイオードを含む1ビーム受光型の受光素子の構成を示す平面図である。 図5の各フォトダイオードが接続されている受光増幅回路の構成を示す回路図である。 上記各受光増幅回路または従来の受光増幅回路に接続されるフォトダイオードを含む2ビーム受光型の受光素子の構成を示す平面図である。 図8の各フォトダイオードが接続されている受光増幅回路の構成を示す回路図である。 1ビーム受光型の受光素子に対応する従来の受光増幅回路の構成を示す回路図である。 2ビーム受光型の受光素子に対応する従来の受光増幅回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1〜3 受光増幅回路
i3 第1電流
i4 第2電流
AMP1,AMP2 差動増幅回路
DEF1,DEF2 差動回路
EFR1,EFL1 エミッタフォロア
EFR2,EFL2 エミッタフォロア
I1 バイアス回路(電流源)
PD1 フォトダイオード(第1受光素子)
PD2 フォトダイオード(第2受光素子)
R1,R3 ゲイン抵抗(第1抵抗)
R2,R4 オフセット調整用抵抗(第2抵抗)
Tr1 トランジスタ(第1トランジスタ)
Tr2 トランジスタ(第2トランジスタ)
Tr3 トランジスタ(第3トランジスタ)
Tr4 トランジスタ(第4トランジスタ)

Claims (7)

  1. 第1および第2トランジスタからなる差動トランジスタ対と当該差動トランジスタに電流を流す電流源とを有する差動回路、および前記差動トランジスタ対の能動負荷を有する差動増幅回路と、受光素子が発生する電流を電圧に変換するために前記第1トランジスタのベースと出力端子との間に接続される第1抵抗と、受光増幅回路の出力電圧のオフセットを調整するために所定の基準電圧を前記第2トランジスタのベースに入力する第2抵抗とを備えた受光増幅回路において、
    前記第1トランジスタのベースと前記第1抵抗との間に設けられる第1エミッタフォロア回路と、
    前記第2トランジスタのベースと前記第2抵抗との間に設けられる第2エミッタフォロア回路とを備え、
    前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく設定され
    前記第1エミッタフォロア回路に含まれる第3トランジスタを流れる第1電流が、前記電流源から前記差動トランジスタ対に流す前記電流の1/2よりも小さく設定されていること特徴とする受光増幅回路。
  2. 記第1電流が、前記第2エミッタフォロア回路に含まれる第4トランジスタを流れる第2電流よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1記載の受光増幅回路。
  3. 前記差動増幅回路と、前記第1および第2抵抗と、前記第1および第2エミッタフォロア回路とからなる回路を前記受光素子(第1受光素子)と異なる第2受光素子についてさらに1組備え、これら2組の上記回路は、択一的に選択されて動作するとともに、前記能動負荷を共有することを特徴とする請求項1または2記載の受光増幅回路。
  4. 前記2組の回路における一方の差動増幅回路の第1抵抗の抵抗値は、前記第1受光素子の波長に合わせた抵抗値に設定される一方、前記2組の回路における他方の差動増幅回路の第1抵抗の抵抗値は、前記第2受光素子の波長に合わせた抵抗値に設定されていることを特徴とする請求項3記載の受光増幅回路。
  5. 前記2組の回路における第2抵抗が共用の同一抵抗であることを特徴とする請求項3または4記載の受光増幅回路。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の受光増幅回路を用いた光ピックアップ。
  7. 前記受光増幅回路は、光ディスクから反射された光を信号電圧に変換するために用いられることを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ。
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