JP4397841B2 - 受光アンプ回路およびそれを備えた光ピックアップ装置 - Google Patents

受光アンプ回路およびそれを備えた光ピックアップ装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスク再生/記録のために用いられる光ピックアップ装置に搭載される受光アンプ回路に関する。
光ディスク記録/再生装置は、再生/記録のためのレーザ光を光ディスクに照射する発光素子や、光ディスクからの反射光を受光する受光アンプ素子を備えている。受光アンプ素子の内部には、上記の反射光を受光したり、記録再生用光源としてのレーザ光源から出射されたレーザ光をモニタしたりして、電気信号に変換する受光素子と、当該受光素子によって光信号から変換された電気信号(光電変換信号)を増幅する受光アンプ回路とが設けられている。
図4は、光ディスク102の記録/再生装置の記録再生光学系をなす光ピックアップ装置101の構成を示す模式図である。光ピックアップ装置101は、レーザダイオード103、コリメータレンズ104・106、ビームスプリッタ105、対物レンズ107、スポットレンズ108、受光アンプ素子109、および、受光アンプ素子110・111を備えている。受光アンプ素子110と111とは、いずれか一方のみが備えられている場合もある。
ここで、記録再生用光源としての発光素子であるレーザダイオード103より出射されたレーザ光は、コリメータレンズ104において平行光とされ、ビームスプリッタ105において光路が90°曲げられた後、コリメータレンズ106および対物レンズ107を介して、光ディスク102に照射される。そして、光ディスク102からの反射光は、上記対物レンズ107およびコリメータレンズ106からビームスプリッタ105を通過し、スポットレンズ108で集光されて、受光アンプ素子109に入射される。受光アンプ素子109は、入射した光信号から、情報信号を再生するとともに、トラッキングサーボ用の信号やフォーカシングサーボ用の信号を作成し、図示しない信号処理回路や制御回路などへ出力する。記録時には、レーザダイオード103からの出射光が、書き込むべきデータに対応して変調される。レーザダイオード103の波長は、光ディスク102の種類に応じて決められる。
このように構成される光学系において、受光アンプ素子110はレーザダイオード103の近傍の位置に設けられ、受光アンプ素子111はビームスプリッタ105を介してレーザダイオード103と反対側の位置に設けられる。この受光アンプ素子110・111によって、レーザダイオード103からの出射光の一部がモニタされ、該受光アンプ素子110・111の出力をレーザダイオード103にフィードバックすることによって、レーザ光強度が最適な強度に調整される。
図5に、従来の受光アンプ素子109・110・111に備えられる受光アンプ回路121の構成を示す。
受光アンプ回路121は、フォトダイオードPD1、電流−電圧変換回路(以下、IVアンプと称する。)122、基準電圧供給アンプ(以下、ダミーアンプと称する)123、および、差動増幅回路124を備えている。
フォトダイオード(受光素子)PD1のアノードはGNDに接続されており、カソードはトランジスタTr101のベース接続にされている。
IVアンプ122は、エミッタ接地増幅回路で構成される増幅回路A101、エミッタフォロワ回路で構成される出力回路B101、および、複数の帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnを有し、フォトダイオードPD1で発生した電流を電圧に変換して出力する。
増幅回路A101は、トランジスタTr101および定電流源Ica101を備えている。トランジスタ(エミッタ接地トランジスタ)Tr101はNPN型トランジスタであり、ベースは上述したようにフォトダイオードPD1のカソードに接続されており、エミッタはGNDに接続されており、コレクタは能動負荷としての定電流源Ica101に接続されている。トランジスタTr101のベースは増幅回路A101の入力点すなわちIVアンプ122の入力端子であり、トランジスタTr101のコレクタは増幅回路A101の出力点である。
出力回路B101は、トランジスタTr111および定電流源Icb101を備えている。トランジスタTr111はNPN型トランジスタであり、ベースはトランジスタTr101のコレクタに接続されており、コレクタは電源Vccに接続されており、エミッタは能動負荷としての定電流源Icb101に接続されている。トランジスタTr111のエミッタはIVアンプ122の出力端子である。このように、IVアンプ122は、増幅回路A101の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子としている。
図5では、IVアンプの出力は基本的には後段負荷に依存しない。エミッタ接地TrのVBEと、エミッタ接地Trのベース電流×Rfで決まる。
また、Tr101/Tr111/Tr102/Tr112のベース電流は、Ica101/Icb101/Ica102/Icb102より決定される(定電流源値の1/hFEとなる)。
IVアンプの出力端子電圧,即ちTr111/Tr112のエミッタ電圧は下記のようになる。
無光時出力電圧を求める。
IB(Tr101)=(Ica101−IB(Tr111))/hFE(Tr101)=Ica101/hFE(Tr101) ・・・(式A1)
上記(式A1)を適用すると、
IVアンプ122の無光時出力電圧
=VBE(Tr101)+(IB(Tr101)×Rf)
=VBE(Tr101)+(Ica101/hFE(Tr101)×Rf) ・・・(式A2)
但し、VBE:ベース−エミッタ間電圧,IB:ベース電流,hFE:トランジスタの電流増幅率。
Ica101>>IB(Tr111)とする。
同様に、ダミーアンプ123の無光時出力電圧は、
IVアンプ123の無光時出力電圧
=VBE(Tr102)+(IB(Tr102)×Rf)
=VBE(Tr102)+(Ica102/hFE(Tr102)×Rf) ・・・(式A3)
基本的には、(式A2)=(式A3)となる。
受光時出力電圧を求める。
IVアンプ122の受光時出力電圧
=(無光時出力電圧)+(IPD×Rf) ・・・(式A4)
但し、IPD:受光時光電流。
IVアンプ122においては、IVアンプ122の出力端子から増幅回路A101のトランジスタTr101のベースへの帰還経路が設けられ、この帰還経路に、前記帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのそれぞれが互いに並列に接続されている。また、帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのそれぞれの帰還経路上には、順に、直列にスイッチsw1・sw2・…・swnが挿入されており(なお、以下では、帰還抵抗を代表する部材名として帰還抵抗Rfを用いることがある。)、帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのうちのいずれを用いるかを切り替えることができるようになっている。これらのスイッチにより、光ディスク102の再生を行うのか記録を行うのかに応じて、あるいは光ディスク102の種類(例:DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等)によって変化する受光アンプ回路121への入力光の変化に応じて、使用する帰還抵抗Rfを切り替えて、受光アンプ回路121のゲインを切り替える。
ダミーアンプ123は、受光素子に接続されないとともに後述の容量C1を備えていることを除いてIVアンプ122と同一の構成であり、増幅回路A101に対応する増幅回路A102、出力回路B101に対応する出力回路B102、および、IVアンプ122と同じ帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnを備えている。増幅回路A102および出力回路B102は、トランジスタTr101・Tr111に順に対応するトランジスタTr102・Tr112、および、定電流源Ica101・Icb101に順に対応する定電流源Ica102・Icb102を備えている。トランジスタTr101とトランジスタTr102とは同じ特性であり、トランジスタTr111とトランジスタTr112とは同じ特性である。また、定電流源Ica101と定電流源Ica102とは出力する電流がともにIcaで等しく、定電流源Icb101と定電流源Icb102とは出力する電流がともにIcbで等しい。
このダミーアンプ123は、次段の差動増幅回路124へ出力電圧としての基準電圧を供給するのみであるので、入力光を増幅する必要がなく、受光素子に接続されることは不要である。上述したように略IVアンプ122と同じ構成であるため、出力する基準電圧は、無光時のIVアンプ122の出力電圧と同一となる。このように、ダミーアンプ123は受光アンプ回路121の無光時出力電圧(オフセット電圧)の特性向上に寄与する。
差動増幅回路124は、IVアンプ122の出力電圧とダミーアンプ123の出力電圧とを入力として両者の差分を増幅する差動増幅回路であり、オペアンプOPおよび抵抗R101〜R104を備えている。抵抗R101はIVアンプ122の出力端子とオペアンプOPの非反転入力端子との間に接続されており、抵抗R102は外部基準電圧Vrefが入力される端子REFとオペアンプOPの非反転入力端子との間に接続されている。抵抗R103はダミーアンプ123の出力端子とオペアンプOPの反転入力端子との間に接続されており、抵抗R104は差動増幅回路124の出力電圧Voが出力される端子OUTとオペアンプOPの反転入力端子との間に接続されている。
差動増幅回路124において、IVアンプ122の出力電圧をV1、ダミーアンプ123の出力電圧をV2、抵抗R101・R103の抵抗値をR1、抵抗R102・R104の抵抗値をR2とすると、Vo=Vref+(R2/R1)×(V1−V2)となる。
また、前記ダミーアンプ123は、高速応答が不要なため、エミッタ接地増幅回路となっている増幅回路A102の入出力間(トランジスタTr102のベース−コレクタ間)に帯域制限容量である容量C1を有している。容量C1はミラー効果により、エミッタ接地増幅回路の入力(トランジスタTr102のベース)−GND間にC1×(1+(VA/VT))の容量を接続した図6の構成と等価となり、ダミーアンプ123の応答を制限し、高域周波数でのノイズを落とす役割を果たす。すなわち、エミッタフォロワ回路である出力回路B101・B102の出力インピーダンスが十分小さく、使用しているNPN型トランジスタのアーリー電圧が十分大きいとすれば、容量C1による時定数CR(C1)は、
CR(C1)=(ダミーアンプ入力抵抗)×(エミッタ接地のベース−GND間容量)
=Rf×C1 ・・・(式1)
但し、Rf:帰還抵抗値
となり、上記時定数をもつフィルタとして作用し、ダミーアンプの帯域制限、ノイズ低減に寄与する。一般的な値、Rf=10kΩ、C1=5pFを用いるとCR(C1)=50nsとなり、カットオフ周波数=1/(2×π×CR)=3.18MHzとなる。
特開2000−332546号公報(2000(平成12)年11月30日公開) 特開平11−296892号公報(1999(平成11)年10月29日公開)
図5において、フォトダイオードPD1への入力光は、光ディスク102の再生/記録、あるいは光ディスク102の種類によって変化するため、受光アンプ回路121では、前述したように帰還抵抗を複数具備し、適当な帰還抵抗(出力飽和を生じない、または、信号抽出可能な)Rfをスイッチによって選択するようにしている。特に、DVDディスクでは、ディスク記録中において、光ディスク内の信号(ディスク情報等)を抽出するために一時的に再生時のゲインが必要になることがある。すなわち、ディスク記録中に記録用途の帰還抵抗(低ゲイン)と再生用途の帰還抵抗(高ゲイン)とを切り替える必要がある。この時、高速記録に対応するため、ゲインを切り替えてから回路が安定し信号出力が可能になるまでの時間(以下、整定時間と称する。)は短い方が良い。
図5の受光アンプ回路121の中で最も応答が遅い箇所は、容量C1によって応答が制限されたダミーアンプであり、容量C1の両端電圧の整定時間が受光アンプ回路121の整定時間を決定する。帰還抵抗をRf1からRf2に切り替えた時の、容量C1の両端電圧Vcの変化ΔVcは、図6のエミッタ接地増幅回路である増幅回路A102の入力(ベース)−GND間にC1×(1+(VA/VT))の容量を接続した場合(ミラー効果により、図5と等価となる。)を考えると、
ΔVc=ΔVbe×(1+exp(−t/((C1×(1+(VA/VT)))×Rf2))) ・・・(式2)
但し、
ΔVbe:ゲイン切り替え前後のトランジスタTr101のベース電圧変化分
t:ゲイン切り替え後の経過時間
VA:トランジスタのアーリー電圧
VT:トランジスタの熱電圧、27℃で26mV
で示され、更に
t=C1×Rf2×(1+(VA/VT))×ln(1/(1−(ΔVc/ΔVbe))) ・・・(式3)
となり、例えば、ΔVcが電圧変化ΔVbeの95%に達するには、
t(95%)=C1×Rf2×(1+(VA/VT))×ln(1/(1−0.95))=3×(1+(VA/VT))×C1×Rf2
となる。この時、各変数に一般的な値VA=50V、VT=26mV、C1=5pF、Rf2=10kΩを用いると、t(95%)=288μsとなり、DVDの1倍速信号帯域4.5MHz=0.222μsと比較して大変大きい値となり、記録中に帰還抵抗Rfすなわちゲインを切り替えても、整定時間が大きすぎてディスクの信号を抽出することが困難となる。このため、整定時間の短縮が課題となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路およびそれを備える光ピックアップ装置を実現することにある。
本発明の受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、受光光を電流に変換して出力する受光素子と、前記受光素子の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、前記受光素子が接続されず帯域制限容量を有する以外は前記電流−電圧変換回路と同じ構成の基準電圧供給アンプと、前記電流−電圧変換回路の出力電圧と前記基準電圧供給アンプの出力電圧である基準電圧との差分を増幅する差動増幅回路とを備え、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、エミッタ接地トランジスタを用いたエミッタ接地増幅回路を有し、前記エミッタ接地トランジスタのベースを入力端子とするとともに前記エミッタ接地増幅回路の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子とし、記出力端子から前記ベースへの帰還経路に、複数の並列の帰還抵抗を、切り替えて使用することが可能なように備える受光アンプ回路において、前記帯域制限容量は、前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点と前記エミッタ接地の接地点との間に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、基準電圧供給アンプにおいて、エミッタ接地増幅回路の出力点とエミッタ接地の接地点との間に接続された帯域制限容量と、エミッタ接地増幅回路の出力点のインピーダンスとによって決まる時定数は大きい。従って、帯域制限容量により基準電圧供給アンプのカットオフ周波数は十分低くなり、基準電圧供給アンプの十分な帯域制限とノイズ低減とが可能になる。また、帰還抵抗の切り替え時の整定時間は、上記帯域制限容量の容量値と、帰還抵抗の切り替え時のエミッタ接地増幅回路の出力点の電圧変化と、上記出力点に流す電流値とによって決まり、十分小さい。
以上により、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路を実現することができるという効果を奏する。
本発明の参考に係る受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、受光光を電流に変換して出力する受光素子と、前記受光素子の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、前記受光素子が接続されず帯域制限容量を有する以外は前記電流−電圧変換回路と同じ構成の基準電圧供給アンプと、前記電流−電圧変換回路の出力電圧と前記基準電圧供給アンプの出力電圧である基準電圧との差分を増幅する差動増幅回路とを備え、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、エミッタ接地トランジスタを用いたエミッタ接地増幅回路を有し、前記エミッタ接地トランジスタのベースを入力端子とするとともに前記エミッタ接地増幅回路の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子とし、前記出力端子から前記ベースへの帰還経路に、複数の並列の帰還抵抗を、切り替えて使用することが可能なように備える受光アンプ回路において、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、前記ベースにバイアス電流を供給するバイアス用定電流源を備え、前記帯域制限容量は、前記ベースと前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点との間に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、バイアス用定電流源を用いて、バイアス電流をエミッタ接地トランジスタのベースに供給することで、帰還抵抗に流れる電流をゼロとする。帰還抵抗に流れる電流をゼロとしてエミッタ接地トランジスタのベース電流をバイアス用定電流源の出力電流に固定したことにより、エミッタ接地トランジスタのベース−エミッタ間電圧は常に一定となる。すなわち、エミッタ接地トランジスタのベース電位は、帰還抵抗の切り替えによって変動しない。従って、エミッタ接地トランジスタのベースとエミッタ接地の接地点との間に接続された帯域制限容量には、帰還抵抗の切り替えによって充放電電流は発生しないため、整定時間はゼロとなる。
以上により、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路を実現することができるという効果を奏する。
本発明の参考に係る受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、受光光を電流に変換して出力する受光素子と、前記受光素子の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、前記受光素子が接続されず帯域制限容量を有する以外は前記電流−電圧変換回路と同じ構成の基準電圧供給アンプと、前記電流−電圧変換回路の出力電圧と前記基準電圧供給アンプの出力電圧である基準電圧との差分を増幅する差動増幅回路とを備え、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、エミッタ接地トランジスタを用いたエミッタ接地増幅回路を有し、前記エミッタ接地トランジスタのベースを入力端子とするとともに前記エミッタ接地増幅回路の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子とし、前記出力端子から前記ベースへの帰還経路に、複数の並列の帰還抵抗を、切り替えて使用することが可能なように備える受光アンプ回路において、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、前記ベースにバイアス電流を供給するバイアス用定電流源を備え、前記帯域制限容量は、前記ベースと前記エミッタ接地の接地点との間に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、バイアス用定電流源を用いて、バイアス電流をエミッタ接地トランジスタのベースに供給することで、帰還抵抗に流れる電流をゼロとする。帰還抵抗に流れる電流をゼロとしてエミッタ接地トランジスタのベース電流をバイアス用定電流源の出力電流に固定したことにより、エミッタ接地トランジスタのベース−エミッタ間電圧は常に一定となる。また、基準電圧供給アンプの出力電圧が常にエミッタ接地トランジスタの一定のベース−エミッタ間電圧に等しいことから、帰還抵抗を切り替えても基準電圧供給アンプ内の電圧分布および電流分布が変化せずにエミッタ接地増幅回路の出力点の電位が一定になる。すなわち、エミッタ接地トランジスタのベース電位およびエミッタ接地増幅回路の出力点の電位は、帰還抵抗の切り替えによって変動しない。従って、エミッタ接地トランジスタのベースとエミッタ接地増幅回路の出力点との間に接続された帯域制限容量には、帰還抵抗の切り替えによって充放電電流は発生しないため、整定時間はゼロとなる。
以上により、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路を実現することができるという効果を奏する。
本発明の参考に係る受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、受光光を電流に変換して出力する受光素子と、前記受光素子の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、前記受光素子が接続されず帯域制限容量を有する以外は前記電流−電圧変換回路と同じ構成の基準電圧供給アンプと、前記電流−電圧変換回路の出力電圧と前記基準電圧供給アンプの出力電圧である基準電圧との差分を増幅する差動増幅回路とを備え、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、エミッタ接地トランジスタを用いたエミッタ接地増幅回路を有し、前記エミッタ接地トランジスタのベースを入力端子とするとともに前記エミッタ接地増幅回路の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子とし、前記出力端子から前記ベースへの帰還経路に、複数の並列の帰還抵抗を、切り替えて使用することが可能なように備える受光アンプ回路において、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、前記ベースにバイアス電流を供給するバイアス用定電流源を備え、前記帯域制限容量は、前記帰還抵抗と並列に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、バイアス用定電流源を用いて、バイアス電流をエミッタ接地トランジスタのベースに供給することで、帰還抵抗に流れる電流をゼロとする。帰還抵抗に流れる電流をゼロとしてエミッタ接地トランジスタのベース電流をバイアス用定電流源の出力電流に固定したことにより、帰還抵抗と並列に接続された帯域制限容量には充電がなされず、帰還抵抗の接続と切り離しとに関わらずいずれの帯域制限容量にも電圧は発生しない。従って、整定時間はゼロとなる。
以上により、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路を実現することができるという効果を奏する。
本発明の参考に係る受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、前記エミッタ接地トランジスタの前記バイアス電流に対応したコレクタ電流と同じ定電流を出力する基準定電流源と、前記基準定電流源の定電流を伝達する第1のカレントミラー回路と、前記第1のカレントミラー回路が出力する電流を伝達する第2のカレントミラー回路と、前記第1のカレントミラー回路が出力する電流をコレクタ電流として前記バイアス電流と同じベース電流を生成するバイアス電流生成トランジスタと、前記バイアス電流生成トランジスタによって生成された前記ベース電流を伝達する第3のカレントミラー回路とを備え、前記第2のカレントミラー回路が出力する電流を前記エミッタ接地トランジスタの能動負荷が出力する電流とし、前記第3のカレントミラー回路が出力する電流を前記バイアス用定電流源が出力する前記バイアス電流とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、基準定電流源の出力電流は第1のカレントミラー回路と第2のカレントミラー回路とを経て、電流−電圧変換回路および基準電圧供給アンプが有するエミッタ接地トランジスタの能動負荷が出力する電流として、エミッタ接地増幅回路の出力点に供給される。また、基準定電流源の出力電流は第1のカレントミラー回路と第3のカレントミラー回路とを経て、電流−電圧変換回路および基準電圧供給アンプが有するバイアス用定電流源が出力するバイアス電流としてエミッタ接地トランジスタに供給される。
従って、電流−電圧変換回路および基準電圧供給アンプが有する2種類の定電流源を共通の基準定電流源を用いた簡単な回路で実現することができるという効果を奏する。
本発明の受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記受光素子の前記受光光として光ディスクの再生信号光が存在し、前記帯域制限容量は、前記光ディスクの再生信号帯域における前記基準電圧供給アンプのゲインを減少させる容量値を有することを特徴としている。
上記の発明によれば、基準電圧供給アンプに光ディスクの再生信号帯域のノイズが混入しても、これを減衰させることができるという効果を奏する。
また、基準電圧供給アンプはゲイン抵抗Rfの熱雑音(VN=(4×k×Rf×T)1/2)を主とするノイズを持っており,上記帯域制限により該ノイズも抑制することができ、信号/雑音比(SN比)を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記受光素子の前記受光光として光ディスクの再生信号光が存在し、前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点のインピーダンスをr、前記光ディスクの再生信号周波数をfとして、前記帯域制限容量の容量値CはC>1/(2×π×r×f)であることを特徴としている。
上記の発明によれば、帯域制限容量と上記出力点のインピーダンスとにより決まるカットオフ周波数は光ディスクの再生信号周波数よりも低くなるので、光ディスクの再生信号周波数のノイズが基準電圧供給アンプに入力されても、これを低減することができるという効果を奏する。
本発明の受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記エミッタ接地増幅回路は前記エミッタ接地トランジスタの能動負荷となる定電流源を有し、前記エミッタ接地増幅回路の前記定電流源の電流値は、使用する前記帰還抵抗の抵抗値に応じて切り替えられることを特徴としている。
上記の発明によれば、エミッタ接地増幅回路の出力点のインピーダンスは定電流源の電流値に依存し、カットオフ周波数は帯域制限容量と上記出力点のインピーダンスとにより決まるので、カットオフ周波数は定電流源の電流値に依存する。一方、整定時間は定電流源の電流値に依存しない。従って、帰還抵抗の抵抗値に応じて定電流源の電流値を変化させることにより、整定時間を変えずに時定数を切り替えることができるという効果を奏する。
本発明の受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記エミッタ接地増幅回路の前記定電流源の前記電流値は、前記帰還抵抗の前記抵抗値が大きいほど減少するように切り替えられることを特徴としている。
上記の発明によれば、帰還抵抗の発する熱雑音は帰還抵抗の抵抗値が大きいほど大きくなるが、定電流源の電流値は、使用する帰還抵抗の抵抗値が大きいほど減少するように切り替えられるので、時定数を大きくしてカットオフ周波数を低下させることにより、熱雑音による高域のノイズを低減することができるという効果を奏する。
本発明の受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点からの出力を入力とするエミッタフォロワ回路を有しており、前記エミッタフォロワ回路は、エミッタフォロワによる出力を行うトランジスタの能動負荷となる定電流源を有し、前記エミッタフォロワ回路の前記定電流源の電流値は、使用する前記帰還抵抗の抵抗値に応じて切り替えられることを特徴としている。
上記の発明によれば、エミッタフォロワ回路の定電流源の電流値を、使用する帰還抵抗の抵抗値に応じて切り替えるので、整定時間を変えずに時定数を切り替えることができるという効果を奏する。
本発明の受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記エミッタフォロワ回路の前記定電流源の前記電流値は、前記帰還抵抗の前記抵抗値が大きいほど減少するように切り替えられることを特徴としている。
上記の発明によれば、エミッタフォロワ回路の定電流源の電流値を、帰還抵抗の抵抗値が大きいほど減少するように切り替えるので、時定数が大きくなってカットオフ周波数が低下する。従って、高域でのノイズを低減することができるという効果を奏する。
本発明の参考に係る受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記受光素子の前記受光光として光ディスクの再生信号光が存在し、使用している前記帰還抵抗の抵抗値をRf、前記光ディスクの再生信号周波数をfとして、前記帯域制限容量の容量値CはC>1/(2×π×Rf×f)であることを特徴としている。
上記の発明によれば、再生信号周波数のノイズを低減することができるという効果を奏する。
本発明の参考に係る受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、前記受光素子の前記受光光として光ディスクの再生信号光が存在し、前記エミッタ接地トランジスタの直流電流増幅率をhFE、使用している前記帰還抵抗の抵抗値をRf、前記光ディスクの再生信号周波数をfとして、前記帯域制限容量の容量値CはC>(1+hFE)/(2×π×Rf×f)であることを特徴としている。
上記の発明によれば、再生信号周波数のノイズを低減することができるという効果を奏する。
本発明の光ピックアップ装置は、上記課題を解決するために、前記受光アンプ回路を、光ディスクの光ピックアップ用の受光アンプ回路として備えていることを特徴としている。
上記の発明によれば、光ピックアップ装置は、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路を備えているので、受光素子の受光光に対して帰還抵抗を切り替えながら増幅を行う必要がある場合に、高速応答が可能になるという効果を奏する。
本発明の受光アンプ回路は、以上のように、前記帯域制限容量は、前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点と前記エミッタ接地の接地点との間に接続されている。
また、本発明の受光アンプ回路は、以上のように、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、前記ベースにバイアス電流を供給するバイアス用定電流源を備え、前記帯域制限容量は、前記ベースと前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点との間に接続されている。
また、本発明の受光アンプ回路は、以上のように、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、前記ベースにバイアス電流を供給するバイアス用定電流源を備え、前記帯域制限容量は、前記ベースと前記エミッタ接地の接地点との間に接続されている。
また、本発明の受光アンプ回路は、以上のように、前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、前記ベースにバイアス電流を供給するバイアス用定電流源を備え、前記帯域制限容量は、前記帰還抵抗と並列に接続されている。
従って、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路を実現することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1および図4に基づいて説明すると以下の通りである。
図1に、本実施の形態に係る受光アンプ回路1の構成を示す。この受光アンプ回路1は、前述した図4の光ピックアップ装置101の受光アンプ素子109・110・111に備えることができる。
受光アンプ回路1は、フォトダイオードPD1、IVアンプ2、ダミーアンプ3、および、差動増幅回路4を備えている。
フォトダイオード(受光素子)PD1のアノードはGNDに接続されており、カソードはトランジスタTr101のベース接続にされている。
IVアンプ2は、エミッタ接地増幅回路で構成される増幅回路A11、エミッタフォロワ回路で構成される出力回路B11、および、複数の帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnを有し、フォトダイオードPD1で発生した電流を電圧に変換して出力する。
増幅回路A11は、トランジスタTr101および定電流源Ica101を備えている。トランジスタ(エミッタ接地トランジスタ)Tr101はNPN型トランジスタであり、ベースは上述したようにフォトダイオードPD1のカソードに接続されており、エミッタはGNDに接続されており、コレクタは能動負荷としての定電流源Ica101に接続されている。トランジスタTr101のベースは増幅回路A11の入力点すなわちIVアンプ2の入力端子であり、トランジスタTr101のコレクタは増幅回路A11の出力点である。
出力回路B11は、トランジスタTr111および定電流源Icb101を備えている。トランジスタTr111はNPN型トランジスタであり、ベースはトランジスタTr101のコレクタに接続されており、コレクタは電源Vccに接続されており、エミッタは能動負荷としての定電流源Icb101に接続されている。トランジスタTr111のエミッタはIVアンプ2の出力端子である。このように、IVアンプ2は、増幅回路A11の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子としている。
図1では、IVアンプの出力は基本的には後段負荷に依存しない。エミッタ接地TrのVBEと、エミッタ接地Trのベース電流×Rfで決まる。
また、Tr101/Tr111/Tr102/Tr112のベース電流は、Ica101/Icb101/Ica102/Icb102より決定される(定電流源値の1/hFEとなる)。
IVアンプの出力端子電圧,即ちTr111/Tr112のエミッタ電圧は下記のようになる。
無光時出力電圧を求める。
IB(Tr101)=(Ica101−IB(Tr111))/hFE(Tr101)=Ica101/hFE(Tr101) ・・・(式A1)
上記(式A1)を適用すると、
IVアンプ122の無光時出力電圧
=VBE(Tr101)+(IB(Tr101)×Rf)
=VBE(Tr101)+(Ica101/hFE(Tr101)×Rf) ・・・(式A2)
但し、VBE:ベース−エミッタ間電圧,IB:ベース電流,hFE:トランジスタの電流増幅率。
Ica101>>IB(Tr111)とする。
同様に、ダミーアンプ123の無光時出力電圧は、
IVアンプ123の無光時出力電圧
=VBE(Tr102)+(IB(Tr102)×Rf)
=VBE(Tr102)+(Ica102/hFE(Tr102)×Rf) ・・・(式A3)
基本的には、(式A2)=(式A3)となる。
受光時出力電圧を求める。
IVアンプ122の受光時出力電圧
=(無光時出力電圧)+(IPD×Rf) ・・・(式A4)
但し、IPD:受光時光電流。
このエミッタ電位をIVアンプ2の入力端子にフィードバックするために、IVアンプ2の出力端子から増幅回路A11のトランジスタTr101のベースへの帰還経路が設けられ、この帰還経路に、前記帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのそれぞれが互いに並列に接続されている。また、帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのそれぞれの帰還経路上には、順に、直列にスイッチsw1・sw2・…・swnが挿入されており、帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのうちのいずれを用いるかを切り替えることができるようになっている。これらのスイッチにより、光ディスク102の再生を行うのか記録を行うのかに応じて、あるいは光ディスク102の種類(例:DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等)によって変化する受光アンプ回路1への入力光の変化に応じて、使用する帰還抵抗Rfを切り替えて、受光アンプ回路1のゲインを切り替える。
ダミーアンプ3は、受光素子に接続されないとともに後述の容量C2を備えていることを除いてIVアンプ2と同一の構成であり、増幅回路A11に対応する増幅回路A12、出力回路B11に対応する出力回路B12、および、IVアンプ2と同じ帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnを備えている。増幅回路A12および出力回路B12は、トランジスタTr101・Tr111に順に対応するトランジスタTr102・Tr112、および、定電流源Ica101・Icb101に順に対応する定電流源Ica102・Icb102を備えている。トランジスタTr101とトランジスタTr102とは同じ特性であり、トランジスタTr111とトランジスタTr112とは同じ特性である。また、定電流源Ica101と定電流源Ica102とは出力する電流がともにIcaで等しく、定電流源Icb101と定電流源Icb102とは出力する電流がともにIcbで等しい。
このダミーアンプ3は、次段の差動増幅回路4へ出力電圧としての基準電圧を供給するのみであるので、入力光を増幅する必要がなく、受光素子に接続されることは不要である。上述したように略IVアンプ2と同じ構成であるため、出力する基準電圧は、無光時のIVアンプ2の出力電圧と同一となる。このように、ダミーアンプ3は受光アンプ回路1の無光時出力電圧(オフセット電圧)の特性向上に寄与する。
差動増幅回路4は、IVアンプ2の出力電圧とダミーアンプ3の出力電圧とを入力として両者の差分を増幅する差動増幅回路であり、オペアンプOPおよび抵抗R101〜R104を備えている。抵抗R101はIVアンプ2の出力端子とオペアンプOPの非反転入力端子との間に接続されており、抵抗R102は外部基準電圧Vrefが入力される端子REFとオペアンプOPの非反転入力端子との間に接続されている。抵抗R103はダミーアンプ3の出力端子とオペアンプOPの反転入力端子との間に接続されており、抵抗R104は差動増幅回路4の出力電圧Voが出力される端子OUTとオペアンプOPの反転入力端子との間に接続されている。
差動増幅回路4において、IVアンプ2の出力電圧をV1、ダミーアンプ3の出力電圧をV2、抵抗R101・R103の抵抗値をR1、抵抗R102・R104の抵抗値をR2とすると、Vo=Vref+(R2/R1)×(V1−V2)となる。
また、前記ダミーアンプ3は帯域制限容量である容量C2を備えている。容量C2は、トランジスタTr102のコレクタ、すなわちエミッタ接地増幅回路の出力と、GNDとの間に接続されている。この時、上記コレクタ端子のインピーダンスは、上記エミッタ接地増幅回路の出力インピーダンスroと、エミッタフォロワ回路である出力回路B12の入力インピーダンスriと、定電流源Ica102の出力抵抗roiaとの並列抵抗となる。
定電流源Ica101・Ica102と定電流源Icb101・Icb102は、通常、トランジスタのカレントミラー回路で実現され、その出力抵抗はそれぞれVA/Ica、VA/Icbとなる(但し、VAはトランジスタのアーリー電圧)。従って、
ro=VA/Ica ・・・(式4)
roia=VA/Ica ・・・(式5)
ri=(hFE×VT/Icb)+((1+hFE)×roib)
=(hFE×VT/Icb)+((1+hFE)×VA/Icb)
=(1+hFE)×VA/Icb(但し、VA>>VTとする。)・・・(式6)
但し、hFEは直流電流増幅率である。
上式より、ri≫ro=roiaであるから、コレクタ端子のインピーダンスrは
r=ro//roia//ri=ro//roia
=VA/(Ica×2) ・・・(式7)
となる。但し、//は並列抵抗であることを示す。
よって、トランジスタTr102のコレクタ端子に接続された容量C2による時定数CR(C2)は
CR(C2)=C2×VA/(Ica×2) ・・・(式8)
となる。一般的な値、C2=5pF、VA=50V、Ica=100μAを用いるとCR(C2)=1250nsとなり、カットオフ周波数=1/(2×π×CR(C2))=0.12MHzとなる。これは、(式1)より導出の図5のカットオフ周波数例3.18MHzと比較しても十分小さく、ダミーアンプ3の帯域制限とノイズ低減とに寄与する。
また、整定時間tはゲイン切り替え時のコレクタ電圧変化ΔVcと定電流源Ica102の電流値Icaとで決定される。
t=C2×ΔVc/Ica ・・・(式9)
また、コレクタ電圧Vcは下記式で決定される。
Vc=Vbea+(Rf×Iba)+Vbeb
=Vbea+(Rf×Ica/hFE)+Vbeb ・・・(式10)
但し、
Vbea:トランジスタTr102のベース−エミッタ間電圧
Iba:トランジスタTr102のベース電流
Rf:使用している帰還抵抗Rfの抵抗値
Vbeb:トランジスタTr112のベース−エミッタ間電圧
である。
よって、帰還抵抗をRf1からRf2に切り替えた時のコレクタ電圧変化ΔVcは、Vbea、Vbebの変化を微小として無視すると、
ΔVc=(Rf2−Rf1)×(Ica/hFE) ・・・(式11)
となる。但し、Rf1は帰還抵抗Rf1の抵抗値、Rf2は帰還抵抗Rf2の抵抗値である。
(式11)を(式9)に代入すると、
t=(C2/Ica)×(Rf2−Rf1)×(Ica/hFE)
=(C2/hFE)×(Rf2−Rf1) ・・・(式12)
となり、一般的な値C2=5pF、hFE=100、Rf2=10kΩ、Rf1=1kΩを用いると、t=0.45nsとなり、DVDの1倍速信号帯域4.5MHz=0.222μsと比較して十分小さい値となり、記録中であっても帰還抵抗(ゲイン)の切り替えが可能になる。
このように、本実施の形態の受光アンプ回路1によれば、ダミーアンプ3において、増幅回路A12の出力点であるトランジスタTr102のコレクタとエミッタ接地の接地点であるGNDとの間に接続された帯域制限容量である容量C2と、トランジスタTr102のコレクタのインピーダンスとによって決まる時定数CR(C2)は大きい。従って、容量C2によりダミーアンプ3のカットオフ周波数は十分低くなり、ダミーアンプ3の十分な帯域制限とノイズ低減とが可能になる。また、帰還抵抗Rfの切り替え時の整定時間tは、容量C2の容量値と、帰還抵抗Rfの切り替え時のトランジスタTr102のコレクタの電圧変化ΔVcと、上記コレクタに流す電流値Icaとによって決まり、十分小さい。
以上により、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することのできる受光アンプ回路を実現することができる。
また、容量C2の容量値は、光ディスク102の再生信号帯域におけるダミーアンプ3のゲインを減少させるだけの容量値であることが望ましい。このようにすれば、ダミーアンプ3に光ディスク102の再生信号帯域のノイズが混入しても、これを減衰させることができる。
また、基準電圧供給アンプは以下で述べるようなゲイン抵抗Rfの熱雑音(VN=(4×k×Rf×T)1/2)を主とするノイズを持っており,上記帯域制限により該ノイズも抑制することができ、信号/雑音比(SN比)を向上させることができる。
時定数CR(C2)を表す(式8)より、容量C2と、トランジスタTr102のコレクタのインピーダンスrとにより決まるカットオフ周波数fc(C2)は、
fc(C2)=1/(2×π×C2×(VA/(Ica/2))) ・・・(式13)
であるから、fc(C2)<f(光ディスク再生信号周波数)とすれば、再生信号周波数のノイズは容量C2により、低減される。よって、
C2>1/(2×π×(VA/(Ica/2))×f) ・・・(式14)
とすれば、カットオフ周波数fc(C2)は再生信号周波数fよりも低くなるので、再生信号周波数fのノイズがダミーアンプ3に入力されても、これを低減することができる。
また、(式13)よりカットオフ周波数fc(C2)はIcaに依存しており、(式12)より、整定時間tはIcaに依存していない。そこで、各帰還抵抗(ゲイン)に対応させてIcaの値を切り替えることにより、整定時間tを変えずに、時定数CR(C2)を切り替えることができる。この時、抵抗値Rfの帰還抵抗が発する熱雑音は(4k・Rf・T)1/2(但し、kはボルツマン定数、Tは絶対温度を表す。)で示され、Rfが大きい値であるほど、ノイズが大きい。従って、Rfが大きい値であるほど、Icaを減少させて時定数を増加させる、すなわちカットオフ周波数を低下させることにより、高域でのノイズを減らすことができる。また、(式7)の導出では、ri=((1+hFE)×VA/Icb)を無視したが、riを考慮した場合、
r=1/((2×Ica/VA)+(1/((1+hFE)×VA/Icb))) ・・・(式15)
CR(C2)=C2/((2×Ica/VA)+(1/((1+hFE)×VA/Icb))) ・・・(式16)
となり、帰還抵抗Rfの切り替えに合わせて、Icbを異なる値に切り替えることでも、整定時間tを変えずに、時定数CR(C2)を切り替えることができる。この時、前述と同じ理由により、Rfが大きい値であるほどIcbを減少させて時定数を増加させる、すなわちカットオフ周波数を低下させることにより、高域でのノイズを減らすことができる。
なお、受光アンプ回路1では、IVアンプ2およびダミーアンプ3の入力用のトランジスタTr101・Tr102にNPN型のトランジスタをエミッタ接地して用いたが、これに限らず、PNP型のトランジスタを入力用のトランジスタに用いてもよい。この場合、増幅回路は、エミッタを電源Vccに接続してコレクタから出力を取り出すエミッタ接地増幅回路となる。容量C2に対応する帯域制限容量は、トランジスタのコレクタとエミッタ(電源Vcc)との間に接続されることとなる。従って、入力用のトランジスタがNPN型でもPNP型でも、トランジスタのコレクタとエミッタ接地の接地点(すなわち交流的な接地点)との間に帯域制限容量が接続されていればよい。また、出力回路B11・B12を、トランジスタTr111・Tr112をPNP型として、エミッタフォロアで出力するようにする。
また、以上の受光アンプ回路1を備えた光ピックアップ装置101(図4参照)では、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することができるので、受光素子PD1の受光光に対して帰還抵抗Rfを切り替えながら増幅を行う必要がある場合に、例えば光ディスク102の書き込み中に光ディスク102からの読み出しを行うような場合に、高速応答が可能になるという効果を奏する。
〔実施の形態2〕
本発明の参考に係る他の実施形態について図2ないし図4に基づいて説明すると以下の通りである。
図2に、本実施の形態に係る受光アンプ回路11の構成を示す。この受光アンプ回路11は、前述した図4の光ピックアップ装置101の受光アンプ素子109・110・111に備えることができる。
受光アンプ回路11は、フォトダイオードPD1、IVアンプ12、ダミーアンプ13、および、差動増幅回路14を備えている。
フォトダイオード(受光素子)PD1のアノードはGNDに接続されており、カソードはトランジスタTr101のベース接続にされている。
IVアンプ12は、定電流源Iba101、エミッタ接地増幅回路で構成される増幅回路A21、エミッタフォロワ回路で構成される出力回路B21、および、複数の帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnを有し、フォトダイオードPD1で発生した電流を電圧に変換して出力する。
定電流源Iba101は、電源VccとトランジスタTr101のベースとの間に接続されており、電源VccからトランジスタTr101のベースへ向かって定電流を流す。
増幅回路A21は、トランジスタTr101および定電流源Ica101を備えている。トランジスタ(エミッタ接地トランジスタ)Tr101はNPN型トランジスタであり、ベースはフォトダイオードPD1のカソードに接続されており、エミッタはGNDに接続されており、コレクタは能動負荷としての定電流源Ica101に接続されている。トランジスタTr101のベースは増幅回路A21の入力点すなわちIVアンプ12の入力端子であり、トランジスタTr101のコレクタは増幅回路A21の出力点である。
出力回路B21は、トランジスタTr111および定電流源Icb101を備えている。トランジスタTr111はNPN型トランジスタであり、ベースはトランジスタTr101のコレクタに接続されており、コレクタは電源Vccに接続されており、エミッタは能動負荷としての定電流源Icb101に接続されている。このように、IVアンプ12は、増幅回路A11の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子としている。
図2では、IVアンプの出力は基本的には後段負荷に依存しない。エミッタ接地TrのVBEと、エミッタ接地Trのベース電流×Rfで決まる。
また、Tr101/Tr111/Tr102/Tr112のベース電流は、Ica101/Icb101/Ica102/Icb102より決定される(定電流源値の1/hFEとなる)。
IVアンプの出力端子電圧,即ちTr111/Tr112のエミッタ電圧は下記のようになる。
無光時出力電圧を求める。
IB(Tr101)=(Ica101−IB(Tr111))/hFE(Tr101)=Ica101/hFE(Tr101) ・・・(式A1)
上記(式A1)を適用すると、
IVアンプ122の無光時出力電圧
=VBE(Tr101)+(IB(Tr101)×Rf)
=VBE(Tr101)+(Ica101/hFE(Tr101)×Rf) ・・・(式A2)
但し、VBE:ベース−エミッタ間電圧,IB:ベース電流,hFE:トランジスタの電流増幅率。
Ica101>>IB(Tr111)とする。
同様に、ダミーアンプ123の無光時出力電圧は、
IVアンプ123の無光時出力電圧
=VBE(Tr102)+(IB(Tr102)×Rf)
=VBE(Tr102)+(Ica102/hFE(Tr102)×Rf) ・・・(式A3)
基本的には、(式A2)=(式A3)となる。
受光時出力電圧を求める。
IVアンプ122の受光時出力電圧
=(無光時出力電圧)+(IPD×Rf) ・・・(式A4)
但し、IPD:受光時光電流。
このエミッタ電位をIVアンプ12の入力端子にフィードバックするために、IVアンプ12の出力端子から増幅回路A21のトランジスタTr101のベースへの帰還経路が設けられ、この帰還経路に、前記帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのそれぞれが互いに並列に接続されている。また、帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのそれぞれの帰還経路上には、順に、直列にスイッチsw1・sw2・…・swnが挿入されており、帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnのうちのいずれを用いるかを切り替えることができるようになっている。これらのスイッチにより、光ディスク102の再生を行うのか記録を行うのかに応じて、あるいは光ディスク102の種類(例:DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等)によって変化する受光アンプ回路11への入力光の変化に応じて、使用する帰還抵抗Rfを切り替えて、受光アンプ回路11のゲインを切り替える。
ダミーアンプ13は、受光素子に接続されないとともに後述の容量C3を備えていることを除いてIVアンプ12と同一の構成であり、定電流源Iba101に対応する定電流源Iba102、増幅回路A21に対応する増幅回路A22、出力回路B21に対応する出力回路B22、および、IVアンプ12と同じ帰還抵抗Rf1・Rf2・…・Rfnを備えている。増幅回路A22および出力回路B22は、トランジスタTr101・Tr111に順に対応するトランジスタTr102・Tr112、および、定電流源Ica101・Icb101に順に対応する定電流源Ica102・Icb102を備えている。
定電流源Iba101と定電流源Iba102とは出力する電流がともにIbaで等しい。トランジスタTr101とトランジスタTr102とは同じ特性であり、トランジスタTr111とトランジスタTr112とは同じ特性である。また、定電流源Ica101と定電流源Ica102とは出力する電流がともにIcaで等しく、定電流源Icb101と定電流源Icb102とは出力する電流がともにIcbで等しい。
このダミーアンプ13は、次段の差動増幅回路14へ出力電圧としての基準電圧を供給するのみであるので、入力光を増幅する必要がなく、受光素子に接続されることは不要である。上述したように略IVアンプ12と同じ構成であるため、出力する基準電圧は、無光時のIVアンプ12の出力電圧と同一となる。このように、ダミーアンプ13は受光アンプ回路11の無光時出力電圧(オフセット電圧)の特性向上に寄与する。
差動増幅回路14は、IVアンプ12の出力電圧とダミーアンプ13の出力電圧とを入力として両者の差分を増幅する差動増幅回路であり、オペアンプOPおよび抵抗R101〜R104を備えている。抵抗R101はIVアンプ12の出力端子とオペアンプOPの非反転入力端子との間に接続されており、抵抗R102は外部基準電圧Vrefが入力される端子REFとオペアンプOPの非反転入力端子との間に接続されている。抵抗R103はダミーアンプ13の出力端子とオペアンプOPの反転入力端子との間に接続されており、抵抗R104は差動増幅回路14の出力電圧Voが出力される端子OUTとオペアンプOPの反転入力端子との間に接続されている。
差動増幅回路14において、IVアンプ12の出力電圧をV1、ダミーアンプ13の出力電圧をV2、抵抗R101・R103の抵抗値をR1、抵抗R102・R104の抵抗値をR2とすると、Vo=Vref+(R2/R1)×(V1−V2)となる。
次に、上記構成の受光アンプ回路11の動作について説明する。
従来技術を示す図5の受光アンプ回路121では、IVアンプ122において使用している帰還抵抗Rfを流れる電流はフォトダイオードPD1の電流と、トランジスタTr101のベース電流とに分かれる。また、IVアンプ123において使用している帰還抵抗Rfを流れる電流は全てトランジスタTr102のベース電流となる。このトランジスタTr102のベース電流は、フォトダイオードPD1の無光時のトランジスタTr101のベース電流すなわちバイアス電流に等しい。そこで、本実施の形態では、IVアンプ13においてトランジスタTr102のバイアス電流を定電流源Iba102によって供給し、帰還抵抗Rfには電流を流さないようにする。上記バイアス電流の大きさは、前述したようにIbaである。
図5において、整定時間tは前述の(式3)で示され、
t=C1×Rf2×(1+(VA/VT))×ln(1/(1−(ΔVc/ΔVbe))) ・・・(式3)
であるが、この時、帰還抵抗(ゲイン)切り替え時の電圧変化ΔVbeがゼロであれば、
当然ΔVcもゼロであるから、整定時間tはゼロとなる。
一方、図5において帰還抵抗としてRf1を用いているときのトランジスタTr102のベース−エミッタ間電圧をVbe1、帰還抵抗としてRf2を用いているときのトランジスタTr102のベース−エミッタ間電圧をVbe2とすると、
Vbe1=VT×ln(Ica/(Is×(1+(Vce1/VA))))
・・・(式17)
Vbe2=VT×ln(Ica/(Is×(1+(Vce2/VA))))
・・・(式18)
但し、
Is:トランジスタTr102のベース−エミッタ間の逆方向飽和電流
Vce1:帰還抵抗としてRf1を用いているときのトランジスタTr102のコレクタ−エミッタ間電圧
Vce2:帰還抵抗としてRf2を用いているときのトランジスタTr102のコレクタ−エミッタ間電圧
である。
従って、ΔVbeは帰還抵抗をRf1からRf2に切り替えた時、以下で示される。
ΔVbe=Vbe2−Vbe1=VT×ln((VA+Vce2)/(VA+Vce1)) ・・・(式19)
(式19)より、Vce1=Vce2とすれば、ΔVbe=0となることが分かる。
さらに、図5において、Vce1,Vce2は以下の式で示される。
Vce1=Vbe1+(Rf1×Iba)+Vbeb ・・・(式20)
Vce2=Vbe2+(Rf2×Iba)+Vbeb ・・・(式21)
但し、VbebはトランジスタTr112のベース−エミッタ間電圧であり、トランジスタTr102のベース−エミッタ間電圧がVbe1のときとVbe2のときとで差がないとしている。また、帰還抵抗Rf1を流れる電流と帰還抵抗Rf2を流れる電流とを互いにIbaで等しいとしている。
従って、
Vce2−Vce1=(Vbe2−Vbe1)+(Rf2×Iba−Rf1×Iba) ・・・(式22)
(式22)に(式19)を代入すれば、
Vce2−Vce1=VT×ln((VA+Vce2)/(VA+Vce1))+(Rf2×Iba−Rf1×Iba) ・・・(式23)
(式23)において、第一項はVbe変動を示しており、(式17)よりIcaとVceとが一定即ちVce1=Vce2でゼロとなる。第二項は、帰還抵抗Rfとエミッタ接地増幅回路の入力電流となる電流Ibaとの積で決まる電圧の変化を示しており、電流Ibaが帰還抵抗Rfに流れないようにすることでゼロとできる。すなわち、図2のように定電流源Iba102を用いて、バイアス電流としての電流IbaをトランジスタTr102のベースに供給することで、帰還抵抗Rfに流れる電流をゼロとして(式23)をゼロとし、更には整定時間tをゼロにする事ができる。帰還抵抗Rfに流れる電流をゼロとしてトランジスタTr102のベース電流を定電流源Iba102の出力電流に固定したことにより、トランジスタTr102のベース−エミッタ間電圧は常に一定となるので、帰還抵抗Rfでの電圧降下がないこととトランジスタTr112のベース−エミッタ間電圧Vbebが常に等しいことと併せると、トランジスタTr102のコレクタ−エミッタ間電圧Vceは、(トランジスタTr102のベース−エミッタ間電圧)+(トランジスタTr112のベース−エミッタ間電圧)となって常に一定となる。またこれは、ダミーアンプ13の出力電圧が常にトランジスタTr102の一定のベース−エミッタ間電圧に等しいことから、帰還抵抗Rfを切り替えてもダミーアンプ13内の電圧分布および電流分布が変化せずにトランジスタTr102のコレクタ電位が一定になることからも分かる。
帰還抵抗Rfに流れる電流をゼロにすることにより、エミッタ接地増幅回路の入力(トランジスタTr102のベース端子)および出力(トランジスタTr102のコレクタ端子)あるいはダミーアンプ13の出力はゲイン切り替えによる電圧変動を生じない。従って、このいずれの箇所に帯域制限容量としての容量C3を接続しても充放電電流は発生せず、整定時間tはゼロのままで、帯域を制限することができる。すなわち、図2中にC3(1)と記載したように容量C3をトランジスタTr102のベース−コレクタ間に接続してもよいし、図2中にC3(2)と記載したように容量C3をトランジスタTr102のベース−GND間に接続してもよいし、図2中にC3(3)と記載したように容量C3を各帰還抵抗Rfと並列に接続してもよい。容量C3を各帰還抵抗Rfと並列に接続した場合は、帰還抵抗Rfに電流が流れないために各容量C3には充電がなされず、帰還抵抗Rfの接続と切り離しとに関わらずいずれの容量C3にも電圧は発生しない。従って、整定時間tはゼロのままで、帯域を制限することができる。
また、容量C3の容量値は、光ディスク102の再生信号帯域におけるダミーアンプ13のゲインを減少させるだけの容量値であることが望ましい。このようにすれば、ダミーアンプ13に光ディスク102の再生信号帯域のノイズが混入しても、これを減衰させることができる。
また、基準電圧供給アンプはゲイン抵抗Rfの熱雑音(VN=(4×k×Rf×T)1/2)を主とするノイズを持っており,上記帯域制限により該ノイズも抑制することができ、信号/雑音比(SN比)を向上させることができる。
また、上記受光アンプ回路11において容量C3がC3(1)のように接続されている場合には、(式1)と同様に時定数CR(C3)は、
CR(C3)=Rf×C3 ・・・(式22)
となり、容量C3がC3(3)のように接続されている場合にも同様に表される。この時、カットオフ周波数fc(C3)は
fc(C3)=1/(2×π×C3×Rf) ・・・(式23)
であるから、fc(C3)<f(光ディスク再生信号周波数)とすれば、再生信号周波数のノイズは容量C3により低減される。よって、
C3>1/(2×π×Rf×f) ・・・(式24)
が成立する。
容量C3がC3(2)のように接続されている場合には、ミラー効果を考えると、C3(1)のように接続された容量C3の(1+hFE)倍の容量を接続することで、C3(1)の場合と同様の効果が得られる。すなわち、
C3>(1+hFE)/(2×π×Rf×f) ・・・(式25)
とすることで、再生信号周波数のノイズは容量C3により低減される。
次に、図2の定電流源Iba101・Iba102の具体的な構成例を図3に示す。
図3においては、定電流源Iba101・Iba102と定電流源Ica101・Ica102とを構成するために、受光アンプ回路11は、基準定電流源Ica1、カレントミラー回路CM1・CM2・CM3、および、トランジスタTr5を備えている。
基準定電流源Ica1は、電源Vccと後述のトランジスタTr1のコレクタとの間に設けられている。カレントミラー回路(第1のカレントミラー回路)CM1は、NPN型の3つのトランジスタTr1・Tr2・Tr3からなる。トランジスタTr1・Tr2・Tr3のベースは互いに接続されており、各エミッタはGNDに接続されている。トランジスタTr1のコレクタは自身のベースに接続されているとともに、基準定電流源Ica1から定電流が供給されるようになっている。
カレントミラー回路(第2のカレントミラー回路)CM2は、PNP型の3つのトランジスタTr4・Tr121・Tr122からなる。トランジスタTr4・Tr121・Tr122のベースは互いに接続されており、各エミッタは電源Vccに接続されている。トランジスタTr4のコレクタは自身のベースに接続されているとともに、前記トランジスタTr2のコレクタに接続されている。トランジスタTr121のコレクタはトランジスタTr101のコレクタに接続されている。トランジスタTr122のコレクタはトランジスタTr102のコレクタに接続されている。
トランジスタ(バイアス電流生成トランジスタ)Tr5はNPN型トランジスタであり、エミッタは前記カレントミラー回路CM1のトランジスタTr3のコレクタに接続されており、コレクタは電源Vccに接続されている。また、トランジスタTr5のベースは後述のカレントミラー回路CM3に接続されている。このトランジスタTr5は、後述の説明から分かるように、トランジスタTr101・Tr102のバイアス電流であるベース電流を生成するための電流値変換を行う。
カレントミラー回路(第3のカレントミラー回路)CM3は、PNP型の3つのトランジスタTr6・Tr7・Tr8からなる。トランジスタTr6・Tr7・Tr8のベースは互いに接続されており、各エミッタは電源Vccに接続されている。トランジスタTr6のコレクタは自身のベースに接続されているとともに、トランジスタTr5のベースに接続されている。トランジスタTr7のコレクタはトランジスタTr101のベースに接続されている。トランジスタTr8のコレクタはトランジスタTr102のベースに接続されている。
上記図3の受光アンプ回路11では、基準定電流源Ica1は定電流として電流Icaを出力する。この電流Icaはカレントミラー回路CM1によってトランジスタTr1からトランジスタTr2・Tr3に伝達される。トランジスタTr3に伝達された電流Icaはカレントミラー回路CM2によってトランジスタTr4からトランジスタTr121・Tr122に伝達される。これにより、図2の定電流源Ica101・Ica102の電流Icaが生成される。このように、図3の基準定電流源Ica1、カレントミラー回路CM1、カレントミラー回路CM2、および、トランジスタTr121は図2の定電流源Ica101を構成しており、図3の基準定電流源Ica1、カレントミラー回路CM1、カレントミラー回路CM2、および、トランジスタTr122は図2の定電流源Ica102を構成している。
また、カレントミラー回路CM1によってトランジスタTr3に伝達された電流IcaはトランジスタTr5のコレクタ電流となるので、トランジスタTr5にはIca/hFE(hFEはトランジスタTr5の直流電流増幅率)で表されるベース電流が流れる。このベース電流はトランジスタTr7のコレクタ電流となるので、この電流がカレントミラー回路CM3によってトランジスタTr6からトランジスタTr7・Tr8に伝達される。トランジスタTr7に伝達された電流はトランジスタTr101のベースに供給され、トランジスタTr8に伝達された電流はトランジスタTr102のベースに供給される。ここで、トランジスタTr5の直流電流増幅率hFEは、トランジスタTr101の直流電流増幅率hFEと等しく設定されており、トランジスタTr7からトランジスタTr101に供給される電流と、トランジスタTr8からトランジスタTr102に供給される電流とは、それぞれ図2を用いて説明したバイアス電流となる。
このように、図3の基準定電流源Ica1、カレントミラー回路CM1、および、カレントミラー回路CM3は図2の定電流源Iba101・Iba102を構成している。
このように、図3の構成によれば、基準定電流源Ica1の出力電流はカレントミラー回路CM1とカレントミラー回路CM2とを経て、IVアンプ12およびダミーアンプ13が有するトランジスタTr101・Tr102の能動負荷が出力する電流として、増幅回路A21・A22の出力点に供給される。また、基準定電流源Ica1の出力電流はカレントミラー回路CM1とカレントミラー回路CM3とを経て、IVアンプ12およびダミーアンプ13が有する定電流源Iba101・Iba102が出力するバイアス電流としてトランジスタTr101・Tr102に供給される。従って、IVアンプ12およびダミーアンプ13が有する2種類の定電流源を、共通の基準定電流源Ica1を用いた簡単な回路で実現することができる。
なお、受光アンプ回路11では、IVアンプ12およびダミーアンプ13の入力用のトランジスタTr101・Tr102にNPN型のトランジスタをエミッタ接地して用いたが、これに限らず、PNP型のトランジスタを入力用のトランジスタに用いてもよい。この場合、増幅回路は、エミッタを電源Vccに接続してコレクタから出力を取り出すエミッタ接地増幅回路となる。容量C3に対応する帯域制限容量は、C3(1)の場合にはトランジスタのベース−コレクタ間に接続され、C3(2)の場合にはトランジスタのベース−電源Vcc(すなわちエミッタ接地の接地点(すなわち交流的な接地点))間に接続され、C3(3)の場合には各帰還抵抗Rfと並列に接続されることとなる。また、出力回路B21・B22を、トランジスタTr111・Tr112をPNP型として、エミッタフォロアで出力するようにする。
また、以上の受光アンプ回路11を備えた光ピックアップ装置101(図4参照)では、帯域制限容量を有しながら整定時間を短縮することができるので、受光素子PD1の受光光に対して帰還抵抗Rfを切り替えながら増幅を行う必要がある場合に、例えば光ディスク102の書き込み中に光ディスク102からの読み出しを行うような場合に、高速応答が可能になるという効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、光ディスク再生/記録装置において光ディスクから反射した信号光を受光する光ピックアップ装置に用いると好適である。
本発明の第1の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路の構成を示す回路図である。 図2の受光アンプ回路を、一部の定電流源の詳細な構成を明らかにして示す回路図である。 光ピックアップ装置の構成を示す図である。 従来技術を示すものであり、受光アンプ回路の構成を示す回路図である。 図5の受光アンプ回路と等価な構成を示す回路図である。
符号の説明
1 受光アンプ回路
2 IVアンプ(電流−電圧変換回路)
3 ダミーアンプ(基準電圧供給アンプ)
4 差動増幅回路
11 受光アンプ回路
12 IVアンプ(電流−電圧変換回路)
13 ダミーアンプ(基準電圧供給アンプ)
14 差動増幅回路
PD1 フォトトランジスタ(受光素子)
Tr101 トランジスタ(エミッタ接地トランジスタ)
Tr102 トランジスタ(エミッタ接地トランジスタ)
Rf1〜Rfn 帰還抵抗
Ica101 定電流源
Ica102 定電流源
Icb101 定電流源
Icb102 定電流源
A11 増幅回路(エミッタ接地増幅回路)
B11 出力回路(エミッタフォロワ回路)
A12 増幅回路(エミッタ接地増幅回路)
B12 出力回路(エミッタフォロワ回路)
C2 容量(帯域制限容量)
A21 増幅回路(エミッタ接地増幅回路)
B21 出力回路(エミッタフォロワ回路)
A22 増幅回路(エミッタ接地増幅回路)
B22 出力回路(エミッタフォロワ回路)
C3 容量(帯域制限容量)
Iba101 定電流源(バイアス用定電流源)
Iba102 定電流源(バイアス用定電流源)
Ica1 基準定電流源
CM1 カレントミラー回路(第1のカレントミラー回路)
CM2 カレントミラー回路(第2のカレントミラー回路)
CM3 カレントミラー回路(第3のカレントミラー回路)
Tr5 トランジスタ(バイアス電流生成トランジスタ)

Claims (8)

  1. 受光光を電流に変換して出力する受光素子と、前記受光素子の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、前記受光素子が接続されず帯域制限容量を有する以外は前記電流−電圧変換回路と同じ構成の基準電圧供給アンプと、前記電流−電圧変換回路の出力電圧と前記基準電圧供給アンプの出力電圧である基準電圧との差分を増幅する差動増幅回路とを備え、
    前記電流−電圧変換回路および前記基準電圧供給アンプは、エミッタ接地トランジスタを用いたエミッタ接地増幅回路を有し、前記エミッタ接地トランジスタのベースを入力端子とするとともに前記エミッタ接地増幅回路の出力点からの出力を基に出力電圧を得る端子を出力端子とし、
    前記出力端子から前記ベースへの帰還経路に、複数の並列の帰還抵抗を、切り替えて使用することが可能なように備える受光アンプ回路において、
    前記帯域制限容量は、前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点と前記エミッタ接地の接地点との間に接続されていることを特徴とする受光アンプ回路。
  2. 前記受光素子の前記受光光として光ディスクの再生信号光が存在し、
    前記帯域制限容量は、前記光ディスクの再生信号帯域における前記基準電圧供給アンプのゲインを減少させる容量値を有することを特徴とする請求項1に記載の受光アンプ回路。
  3. 前記受光素子の前記受光光として光ディスクの再生信号光が存在し、
    前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点のインピーダンスをr、前記光ディスクの再生信号周波数をfとして、前記帯域制限容量の容量値CはC>1/(2×π×r×f)であることを特徴とする請求項1に記載の受光アンプ回路。
  4. 前記エミッタ接地増幅回路は前記エミッタ接地トランジスタの能動負荷となる定電流源を有し、前記エミッタ接地増幅回路の前記定電流源の電流値は、使用する前記帰還抵抗の抵抗値に応じて切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の受光アンプ回路。
  5. 前記エミッタ接地増幅回路の前記定電流源の前記電流値は、前記帰還抵抗の前記抵抗値が大きいほど減少するように切り替えられることを特徴とする請求項4に記載の受光アンプ回路。
  6. 前記エミッタ接地増幅回路の前記出力点からの出力を入力とするエミッタフォロワ回路を有しており、
    前記エミッタフォロワ回路は、エミッタフォロワによる出力を行うトランジスタの能動負荷となる定電流源を有し、前記エミッタフォロワ回路の前記定電流源の電流値は、使用する前記帰還抵抗の抵抗値に応じて切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の受光アンプ回路。
  7. 前記エミッタフォロワ回路の前記定電流源の前記電流値は、前記帰還抵抗の前記抵抗値が大きいほど減少するように切り替えられることを特徴とする請求項6に記載の受光アンプ回路。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の受光アンプ回路を、光ディスクの光ピックアップ用の受光アンプ回路として備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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