JP2008061155A - ゲイン調整回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望とするゲインを容易に設定可能としつつ、出力信号の品質劣化を防止することが可能なゲイン調整回路を提供する。
【解決手段】フロントモニタ素子10は、光信号を受光するフォトダイオード11と、フォトダイオード11から電流信号を増幅する電流増幅回路12と、電流増幅回路12の増幅の基準となる第1バイアス電流を供給する第1バイアス電流源回路13と、接続端子CNに接続され、可変抵抗VRによって調整される第2バイアス電流を供給する第2バイアス電流源回路14とを備え、電流増幅回路12は、第1バイアス電流と第2バイアス電流との比で増幅率が決定する双方向電流増幅回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流信号を増幅する際のゲインを調整することが可能なゲイン調整回路に関する。
従来のゲイン調整回路が、特許文献1に記載されている。この従来のゲイン調整回路を図9に示す。図9に示すように、従来のゲイン調整回路は、フォトダイオード101が受光することで流れる電流信号を入力電流信号として電圧信号に変換する増幅器102と、変換された電圧信号を増幅して出力電圧信号として出力する増幅器103とを備え、この増幅器102,103が1チップに集積されている。
電流を電圧に変換する増幅器102のゲインは抵抗R10で決定され、電圧信号を増幅する増幅器103のゲインは、抵抗R11/抵抗R12で決定される。1チップに集積された従来のゲイン調整回路は、ゲインの変更を容易とするために、抵抗R12を複数の抵抗に分割しており、チップ内の配線を組み替えることで任意のゲインに設定できるようにしている。
また、従来の他のゲイン調整回路を図10に示す。図10に示されるように、従来の他のゲイン調整回路は、ゲインを調整する可変抵抗VRをチップ内に配置せず、チップの外側に配置したものである。この可変抵抗VRは、電流信号を電圧信号に変換する増幅器104の出力に接続された信号出力端子Soutと、電圧信号を増幅する増幅器105の入力に接続された信号入力端子Sinとに直列に接続されている。従って、チップを組み込んだ後の調整工程にて抵抗値を調整することで、所望とするゲインを容易に得られるようにしたものである。
特開昭63−108808号公報
しかし、図10に示される従来の他のゲイン調整回路では、可変抵抗VRによりゲインを容易に調整することができるが、従来の他のゲイン調整回路を内蔵したチップを装置に組み込んだときに、可変抵抗VRを近くに配置できず、離れた位置に配置せざるを得ない場合がある。チップから可変抵抗VRまでの配線パターンが長くなってしまうと、その配線パターンにノイズが付加されやすい状態となるので、そのノイズが増幅器105によって更に増幅され、増幅器105の出力に大きなノイズとなって現れることになる。
また、チップから出力して可変抵抗VRを介して再度入力しているので、入出力する際の出力バッファおよび入力バッファを通過させなければならないだけでなく、配線パターンの配線容量も付加されてしまい、信号の遅延を招くおそれもある。そうなると、増幅器105からの出力信号の品質の劣化を招き、組み込んだ装置の誤動作を招きかねない。
そこで本発明の目的は、所望とするゲインを容易に設定可能としつつ、出力信号の品質劣化を防止することが可能なゲイン調整回路を提供することにある。
本発明のゲイン調整回路は、電流信号を増幅する電流増幅回路と、前記電流増幅回路が増幅する増幅率を決定する基準となるバイアス電流を供給するバイアス電流源回路とがチップ内部に配置され、前記バイアス電流源回路が供給するバイアス電流を調整することで前記電流増幅回路の増幅率を調整可能とするバイアス電流調整回路がチップ外部から接続される接続端子を設けられていることを特徴とする。
本発明のゲイン調整回路は、電流信号を増幅する電流増幅回路と、電流増幅回路が増幅する増幅率を決定する基準となるバイアス電流を供給するバイアス電流源回路とがチップ内部に配置され、バイアス電流源回路が供給するバイアス電流を調整することで電流増幅回路の増幅率を調整可能とするバイアス電流調整回路がチップ外部から接続される接続端子を設けられていることで、所望とするゲインを容易に設定可能としつつ、出力信号の品質劣化を防止することが可能である。
本願の第1の発明は、電流信号を増幅する電流増幅回路と、電流増幅回路が増幅する増幅率を決定する基準となるバイアス電流を供給するバイアス電流源回路とがチップ内部に配置され、バイアス電流源回路が供給するバイアス電流を調整することで電流増幅回路の増幅率を調整可能とするバイアス電流調整回路がチップ外部から接続される接続端子を設けられていることを特徴としたものである。
入力した電流信号は電流増幅回路により増幅される。電流増幅回路では、バイアス電流源回路から供給されるバイアス電流を、増幅率を決定する基準として増幅する。この電流増幅回路と、バイアス電流源回路とは同じチップ内部に配置されている。そして、バイアス電流源回路から電流増幅回路に供給するバイアス電流を調整することで電流増幅回路の増幅率を調整可能とするバイアス電流調整回路がチップ外部に配置され、接続端子に接続されている。従って、この接続端子を介して接続され、チップ外部に配置されたバイアス電流調整回路によりバイアス電流源回路からの電流増幅回路へ供給されるバイアス電流を調整することで、電流増幅回路の増幅度を調整することができる。つまり、電流増幅回路の増幅度の調整をチップ外部で調整できることで、所望とするゲインに容易に設定することが可能である。また、バイアス電流調整回路からのバイアス電流を調整しているので、電流信号を直接調整しているわけではない。従って、外部からのノイズが電流信号に直接影響を与えないので、出力信号の品質の劣化を防止することができる。
本願の第2の発明は、バイアス電流源回路は、電流増幅回路の増幅の基準となる第1バイアス電流を供給する第1バイアス電流源回路と、接続端子に接続され、バイアス電流調整回路によって調整される第2バイアス電流を供給する第2バイアス電流源回路とを備え、電流増幅回路は、第1バイアス電流と第2バイアス電流との比で増幅率が決定する双方向電流増幅回路であることを特徴としたものである。
電流増幅回路が第1バイアス電流と第2バイアス電流との比で増幅率が決定する双方向電流増幅回路であるので、第2バイアス電流源回路の第2バイアス電流をバイアス電流調整回路で調整することで、所望とするゲインに容易に設定することが可能である。従って、外部からのノイズが電流信号に直接影響を与えないので、出力信号の品質の劣化を防止することができる。
本願の第3の発明は、第2バイアス電流源回路を複数備えると共に、複数の第2バイアス電流源回路を切り替える切替回路を備え、複数の第2バイアス電流源回路は、チップ外部に設けられたバイアス電流調整回路にそれぞれ接続端子を介して接続されていることを特徴としたものである。
本発明のゲイン調整回路を増幅度の異なる複数の用途に用いる場合、第2バイアス電流源回路を複数備えると共に、この複数の第2バイアス電流源回路を切り替える切替回路を備え、複数の第2バイアス電流源回路を、チップ外部に設けられたバイアス電流調整回路にそれぞれ接続端子を介して接続しているので、電流増幅回路を所望とするゲインとするときには、切替回路で第2バイアス電流源回路を切り替えることで、チップ外部に接続されたバイアス電流調整回路で逐次バイアス電流を調整する必要がない。従って、複数の所望とするゲインを容易に得ることが可能である。
本願の第4の発明は、接続端子は、バイアス電流調整回路として設けられた可変抵抗に接続されていることを特徴としたものである。
接続端子に、バイアス電流調整回路として設けられた抵抗を接続することで、簡単な回路構成で容易にバイアス電流を調整することができる。
本願の第5の発明は、第1バイアス電流源回路は第1バイアス電流を、第2バイアス電流源回路は第2バイアス電流を、温度または電源電圧に応じて出力する機能を備えたことを特徴としたものである。
第1バイアス電流源回路が第1バイアス電流を、第2バイアス電流源回路が第2バイアス電流を、温度または電源電圧に応じて出力することで、電流増幅回路では第1バイアス電流と第2バイアス電流との比で増幅されるので、電流増幅回路にて、所望とする温度または電源電圧特性としたゲインを得ることができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るゲイン調整回路を、光信号増幅回路を例に、図面に基づいて説明する。まずは、光信号増幅回路全体の構成について図1に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るゲイン調整回路を用いた光信号増幅回路を示す図である。
図1に示すように光信号増幅回路1は、例えばCD−R/RWやDVD−R/RWなどの記録型光ドライブ装置に実装されるレーザ光の強度を検出するフロントモニタ素子10と、このフロントモニタ素子10の接続端子CNに接続された可変抵抗VRとで構成されている。
フロントモニタ素子10は、フォトダイオード11と、電流増幅回路12と、第1バイアス電流源回路13および第2バイアス電流源回路14で構成されるバイアス電流源回路と、IVアンプ15とを備え、1チップに集積されている。
フォトダイオード11は、光信号を受光して電流信号を発生する受光素子である。
電流増幅回路12は、フォトダイオード11からの電流信号を、第1バイアス電流源回路13から供給される第1バイアス電流とし、第2バイアス電流源回路14から供給される第2バイアス電流として、第1バイアス電流と第2バイアス電流との比で増幅率が決定される双方向電流増幅回路である。この双方向電流増幅回路は、例えば、青木英彦著「アナログICの機能回路設計入門」,初版,CQ出版株式会社,1992年9月20日,p.140−141に記載されているものが使用できる。
ここでこの電流増幅回路12について、図2に基づいて説明する。図2は、電流増幅回路の一例である双方向電流増幅回路を示す図である。
図2に示す電流増幅回路12は、第1バイアス電流源回路13と第2バイアス電流源回路14とを電流源として図示し、第1バイアス電流をIA、第2バイアス電流をIBとして図示している。また、フォトダイオード11から入力される入力電流信号をIin、電流増幅回路12からIVアンプ15へ出力される出力電流信号をIoutとしている。
図2に示す電流増幅回路12は、第1バイアス電流源回路13からの第1バイアス電流IAを入力電流として動作する1対1対2のカレントミラー回路として構成されたトランジスタQ5〜Q7と、第2バイアス電流源回路14からの第2バイアス電流IBを入力電流として動作する1対1対2のカレントミラー回路として構成されたトランジスタQ11〜Q13とを備えている。このカレントミラー回路を構成するトランジスタQ5〜Q7のコレクタ出力は、トランジスタQ1のエミッタおよびトランジスタQ4のエミッタに接続されている。また、トランジスタQ13のコレクタ出力は、トランジスタQ3のエミッタおよびトランジスタQ2のエミッタに接続されている。
トランジスタQ1のコレクタへ接続されるトランジスタQ9は、トランジスタQ8と共にトランジスタQ10とで、1対1のカレントミラー回路を構成している。トランジスタQ3のコレクタへ接続されるトランジスタQ15は、トランジスタQ14と共にトランジスタQ16とで、1対1のカレントミラー回路を構成している。
次に、第1バイアス電流源回路13について図3に基づいて説明する。図3に示すように、第1バイアス電流源回路13は、オペアンプを定電流回路として用いたもので、基準電圧発生回路131と、オペアンプ132と、トランジスタQ20と、抵抗RAと、カレントミラー回路133を備えている。
基準電圧発生回路131は、オペアンプ132に基準電圧VrefAを供給する電圧源で、オペアンプ132の正入力端子に接続されている。オペアンプ132は、出力がトランジスタQ20のベースに接続され、負入力端子がトランジスタQ20のエミッタに接続されている。トランジスタQ20は、Vccからカレントミラー回路133を介して流れる電流を抵抗RAに流す。カレントミラー回路133は、抵抗RAに流れる電流量と同じ電流を第1バイアス電流IAとして出力する。つまり第1バイアス電流IAは、抵抗RAにより決定される。
次に、第2バイアス電流源回路14について図4に基づいて説明する。図4に示すように、第2バイアス電流源回路14は、オペアンプを定電流回路として用いたもので、基準電圧発生回路141と、オペアンプ142と、トランジスタQ21と、カレントミラー回路143を備えている。
基準電圧発生回路141は、オペアンプ142に基準電圧VrefBを供給する電圧源で、オペアンプ142の正入力端子に接続されている。オペアンプ142は、出力がトランジスタQ21のベースに接続され、負入力端子がトランジスタQ21のエミッタに接続されている。トランジスタQ21は、オペアンプ142により仮想短絡され、Vccからカレントミラー回路143を介して流れる電流を、接続端子CNを介してチップ外部に配置される可変抵抗VRに流す。カレントミラー回路143は、可変抵抗VRに流れる電流量と同じ電流を第2バイアス電流IBとして出力する。つまり第2バイアス電流IBは、可変抵抗VRにより決定される。
図1に示すようにIVアンプ15は、電流増幅回路12からの増幅された電流信号を電圧信号に変換して出力端子Voutから出力電圧信号を出力する電流電圧変換回路である。IVアンプ15は、オペアンプ151と、オペアンプ151に帰還抵抗として出力端子と負入力端子とに接続された抵抗RIVと、正入力端子に接続された抵抗R1とを備えている。そしてオペアンプ151の出力端子は、フロントモニタ素子10と外部とを接続する出力端子Voutに接続されている。
以上のように構成される本発明の実施の形態に係る光信号増幅回路1の動作を、図1から図7に基づいて説明する。図5(A)は第1バイアス電流源回路13の基準電圧と温度特性の関係を示す図であり、同図(B)は第2バイアス電流源回路14の基準電圧と温度特性の関係を示す図であり、同図(C)は電流増幅回路12のゲイン温度特性を示す図である。図6および図7は、図5と同様に温度特性を示す図である。
図1に示すように、レーザ装置から照射されたレーザ光がCDまたはDVDに反射してフォトダイオード11に入射する。フォトダイオード11は、受光した量に応じた電流信号を電流増幅回路12への入力電流信号として出力する。
電流増幅回路12では、次のように動作する。図2に示すようにトランジスタQ1〜Q4について、VBE(Q1)−VBE(Q2)+VBE(Q3)−VBE(Q4)=0となるので、IC(Q1)・IC(Q3)=IC(Q2)・IC(Q4)が成り立つ。
ここでベース電流を無視し、入力した入力電流信号をIinとし、増幅された出力電流信号をIoutとすると、
C(Q1)=IC(Q9)+Iinとなり、IC(Q2)=IC(Q13)−IC(Q9)−Iinとなる。
また、IC(Q3)=IC(Q15)+Ioutとなり、IC(Q4)=IC(Q7)−IC(Q15)−Ioutとなる。
従って、Iout=(IC(Q13)/IC(Q7))・Iin+IC(Q9)・IC(Q13)/IC(Q7)−IC(Q13)+IC(Q15)となる。
トランジスタQ5〜Q7とトランジスタQ11〜Q13とは1対1対2のカレントミラー回路であり、トランジスタQ8,Q9とトランジスタQ15,14とは1対1のカレントミラー回路であるので、IC(Q7)=2・第1バイアス電流IA、IC(Q9)=IA、IC(Q15)=第2バイアス電流IBとなる。
従って、出力電流信号Iout=(IB/IA)・入力電流信号Iinとなり、この電流増幅回路12では、入力電流信号Iinが第1バイアス電流IAと第2バイアス電流IBとの比の増幅率で増幅される。
第1バイアス電流IAを供給する第1バイアス電流源回路13では次のように動作する。図3に示すように、基準電圧VrefAが正入力端子に入力されたオペアンプ132のゲインをA1とすると、オペアンプ132の出力電圧Voは、出力電圧Vo=A1・(基準電圧VrefA−負入力端子電圧V)となる。この出力電圧Voは、トランジスタQ20のベースに印加されているので、エミッタの電位はトランジスタの順方向電圧降下Vfだけ低下した電圧となり、負入力端子電圧V=出力電圧Vo−順方向電圧降下Vfとなる。これらにより、負入力端子電圧V=(A1・基準電圧VrefA−順方向電圧降下Vf)・(1+A1)となり、オペアンプ132のゲインA1は大きいので、近似すると、負入力端子電圧V≒基準電圧VrefAとなる。つまりトランジスタQ20は仮想短絡(バーチャルショート)となっており、抵抗RAに向かって電圧源からカレントミラー回路133を介して流れる。従って、第1バイアス電流源回路13の出力電流である第1バイアス電流IAは、抵抗RAを流れる電流とすることができる。
第2バイアス電流IBを供給する第2バイアス電流源回路14では次のように動作する。図4に示すように、基準電圧VrefBが正入力端子に入力されたオペアンプ142のゲインをA2とすると、オペアンプ142の出力電圧Voは、出力電圧Vo=A2・(基準電圧VrefB−負入力端子電圧V)となる。この出力電圧Voは、トランジスタQ21のベースに印加されているので、エミッタの電位はトランジスタの順方向電圧降下Vfだけ低下した電圧となり、負入力端子電圧V=出力電圧Vo−順方向電圧降下Vfとなる。これらにより、負入力端子電圧V=(A2・基準電圧VrefB−順方向電圧降下Vf)・(1+A2)となり、オペアンプ142のゲインBは大きいので、近似すると、負入力端子電圧V≒基準電圧VrefBとなる。つまりトランジスタQ21は仮想短絡(バーチャルショート)となっており、可変抵抗VRに向かって電圧源からカレントミラー回路143を介して流れる。従って、第1バイアス電流源回路13と同様に、第2バイアス電流源回路14の出力電流である第2バイアス電流IBは、可変抵抗VRを流れる電流とすることができる。つまり第2バイアス電流IBは、接続端子CNを介してフロントモニタ素子10の外部に設けられた可変抵抗VRによって調整可能なので、フロントモニタ素子10を装置に実装した後でも容易に抵抗値を変更することができる。
このように、フォトダイオード11からの電流信号は、電流増幅回路12にて、第1バイアス電流源回路13から供給される第1バイアス電流IAと第2バイアス電流源回路14から供給される第2バイアス電流IBとの比の増幅率で増幅されるので、第2バイアス電流IBをチップ外部で調整することで所望とするゲインを容易に得ることができる。また、フォトダイオード11からの電流信号を調整している訳ではなく、電流信号を増幅する増幅率を決定する第2バイアス電流IBを調整しているので、電流信号が遅延したり、電流信号にノイズが重畳したりすることを防止することができる。従って、電流信号に直接影響を与えることなくゲインを設定できるので、出力信号の品質劣化を防止することが可能である。
また、電流増幅回路12の増幅率が、第1バイアス電流IAと第2バイアス電流IBとの比で決定されるので、電流増幅回路12のゲイン温度特性を所望とする温度特性とすることも、第1バイアス電流IAと第2バイアス電流IBとの温度特性を予め決定しておくことで、容易に実現することができる。
例えば図3に示す第1バイアス電流源回路13の基準電圧発生回路131が発生する基準電圧VrefAの温度特性を図5(A)に示すように温度の上昇に応じて電圧が上昇するような特性とし、図4に示す第2バイアス電流源回路14の基準電圧発生回路141が発生する基準電圧VrefBの温度特性を図5(B)に示すように温度の上昇に応じて電圧が上昇するような特性とすると、第1バイアス電流IAは温度と共に多く流れ、第2バイアス電流IBも温度と共に多く流れる。従って、電流増幅回路12では、第1バイアス電流IAと第2バイアス電流源回路14から供給される第2バイアス電流IBとの比の増幅率で増幅されるので、図5(C)に示すように温度に対してゲインが一定となるようなゲイン温度特性とすることができ、フロントモニタ素子10周囲の温度変化があったとしても温度に影響を受けないゲイン調整回路とすることができる。
また、第1バイアス電流源回路13の基準電圧発生回路131が発生する基準電圧VrefAの温度特性を図6(A)に示すように温度に対して一定となるような特性とし、第2バイアス電流源回路14の基準電圧発生回路141が発生する基準電圧VrefBの温度特性を図6(B)に示すように温度の上昇に応じて電圧が上昇するような特性とすると、第1バイアス電流IAは温度が上昇しても一定で変化せず、第2バイアス電流IBは温度と共に多く流れる。従って、図5(C)に示すように温度の上昇に応じてゲインが増加するようなゲイン温度特性とすることができる。これは、例えばCDまたはDVDを読み書きするレーザ装置において、温度の上昇と共にレーザ光の出力強度が低下することで、フォトダイオード11からの電流信号の強度が低下してしまうことを補うことができる特性である。
また、第1バイアス電流源回路13の基準電圧発生回路131が発生する基準電圧VrefAの温度特性を図7(A)に示すように温度の上昇と共に電圧が上昇するような特性とし、第2バイアス電流源回路14の基準電圧発生回路141が発生する基準電圧VrefBの温度特性を図7(B)に示すように温度に対して一定となるような特性とすると、第1バイアス電流IAは温度が上昇すると共に多く流れ、第2バイアス電流IBは温度が上昇しても一定で変化しない。従って、図7(C)に示すように温度の上昇に応じてゲインが低下するようなゲイン温度特性とすることもできる。
なお、本実施の形態1においては、電流増幅回路12のゲイン温度特性について説明したが、第1バイアス電流IAと第2バイアス電流IBとを電源電圧の上昇、低下に応じてそれぞれの基準電圧VrefA,VrefBが変化または一定とするような基準電圧発生回路131,141とすれば、図5〜図7に示すゲイン温度特性のようなゲイン電圧特性を得ることも可能である。このような温度特性、または電圧特性を有する基準電圧発生回路131,141は、従来公知の回路を採用することで可能である。
このようにしてフォトダイオード11からの電流信号は電流増幅回路12により増幅されて、IVアンプ15へ出力される。
IVアンプ15では、次のように動作する。図1に示すように、オペアンプ151の入力インピーダンスは非常に大きいので、電流増幅回路12から出力された出力電流信号Ioutは、オペアンプ151にはほとんど流れ込まない。オペアンプのゲインをA3とすると、出力電圧Vout=A3・(正入力端子電圧V+−負入力端子電圧V-)となる。従って、(正入力端子電圧V+−負入力端子電圧V-)=出力電圧Vout/A3となる。ここで、出力電圧Voutはバイアス電圧以上とはならず、ゲインA3は十分大きな値であるため、(正入力端子電圧V+−負入力端子電圧V-)≒0と近似できる。つまり、正入力端子電圧V+と負入力端子電圧V-との間の電位差はほぼ同電位と見なすことができ、正入力端子と負入力端子との間は仮想短絡と見なすことができる。従って、正入力端子は接地されているので、出力電圧信号Vout=出力電流信号Iout・抵抗RIVとなり、電流増幅回路12からの出力電流信号Ioutが電圧信号に変換され、出力端子Voutから出力される。
なお、本実施の形態1に係るフロントモニタ素子10では、電流増幅回路12から出力される出力電流信号IoutをIVアンプ15により電圧信号に変換してから出力しているが、外部回路で電圧信号に変換するのであれば、IVアンプ15を省略して電流増幅回路12から出力される出力電流信号Ioutを直接出力するようにしてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態に係るゲイン調整回路を、光信号増幅回路を例に、図8に基づいて説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係るゲイン調整回路を用いた光信号増幅回路を示す図である。なお図8においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図8に示す本実施の形態2に係る光信号増幅回路20は、第2バイアス電流源回路14を複数備え、チップ外部から選択可能としたことを特徴とする。
フロントモニタ素子21は、第2バイアス電流源回路14を2つ備えている。そして、それぞれフロントモニタ素子21外部に設けられた可変抵抗VR1,VR2と、接続端子C1,C2を介して接続されている。
2つの第2バイアス電流源回路14は、切替回路22により切り替えられ、選択信号は切替端子SBを介してチップ外部から入力することができる。
例えばCD読み書き用と、DVD読み書き用とで2種類のゲインを必要とするときに、可変抵抗VR1,VR2をCD読み書き用とDVD読み書き用とにそれぞれ調整しておく。そしてCD読み書き時と、DVD読み書き時とで、切替端子SBに切替信号を入力して、切替回路22によりいずれかの第2バイアス電流源回路14からの第2バイアス電流IBを切り替えることで、CD読み書きと、DVD読み書きとを行うことができる。従って、ゲインの調整を、その都度行う必要がない。従って、電流信号に直接影響を与えることなく所望とするゲインを切り替えることができる。
なお本実施の形態2では、2つの第2バイアス電流源回路14を設けているが、切替端子SBを第2バイアス電流源回路を切り替え可能に複数設ければ、3つ以上設けることも可能である。
また、IVアンプ15は、抵抗RIVにコンデンサCが、容量端子CIN,COUTを介して並列に接続されている。このコンデンサCは、遮断周波数を低下させるものであり、出力する電圧信号に重畳するノイズを抑制する機能を有している。このコンデンサCは、接続端子C1,C2を介してチップ外部に配置されているので、フロントモニタ素子21の特性を見ながら調整することが可能である。
本発明は、所望とするゲインを容易に設定可能としつつ、出力信号の品質劣化を防止することが可能なので、電流信号を増幅する際のゲインを調整することが可能なゲイン調整回路に好適である。
本発明の実施の形態1に係るゲイン調整回路を用いた光信号増幅回路を示す図 電流増幅回路の一例である双方向電流増幅回路を示す図 第1バイアス電流源回路の一例を示す図 第2バイアス電流源回路の一例を示す図 (A)は第1バイアス電流源回路の基準電圧と温度特性の関係を示す図、(B)は第2バイアス電流源回路の基準電圧と温度特性の関係を示す図、(C)は電流増幅回路のゲイン温度特性を示す図 (A)は第1バイアス電流源回路の基準電圧と温度特性の関係を示す図、(B)は第2バイアス電流源回路の基準電圧と温度特性の関係を示す図、(C)は電流増幅回路のゲイン温度特性を示す図 (A)は第1バイアス電流源回路の基準電圧と温度特性の関係を示す図、(B)は第2バイアス電流源回路の基準電圧と温度特性の関係を示す図、(C)は電流増幅回路のゲイン温度特性を示す図 本発明の実施の形態2に係るゲイン調整回路を用いた光信号増幅回路を示す図 従来のゲイン調整回路を示す図 従来の他のゲイン調整回路を示す図
符号の説明
1 光信号増幅回路
10 フロントモニタ素子
11 フォトダイオード
12 電流増幅回路
13 第1バイアス電流源回路
14 第2バイアス電流源回路
15 IVアンプ
20 光信号増幅回路
21 フロントモニタ素子
22 切替回路
131 基準電圧発生回路
132 オペアンプ
133 カレントミラー回路
141 基準電圧発生回路
142 オペアンプ
143 カレントミラー回路
151 オペアンプ
CN,C1,C2 接続端子
VR,VR1,VR2 可変抵抗

Claims (5)

  1. 電流信号を増幅する電流増幅回路と、
    前記電流増幅回路が増幅する増幅率を決定する基準となるバイアス電流を供給するバイアス電流源回路とがチップ内部に配置され、
    前記バイアス電流源回路が供給するバイアス電流を調整することで前記電流増幅回路の増幅率を調整可能とするバイアス電流調整回路がチップ外部から接続される接続端子を設けられていることを特徴とするゲイン調整回路。
  2. 前記バイアス電流源回路は、前記電流増幅回路の増幅の基準となる第1バイアス電流を供給する第1バイアス電流源回路と、前記接続端子に接続され、前記バイアス電流調整回路によって調整される第2バイアス電流を供給する第2バイアス電流源回路とを備え、
    前記電流増幅回路は、前記第1バイアス電流と第2バイアス電流との比で増幅率が決定する双方向電流増幅回路であることを特徴とする請求項1記載のゲイン調整回路。
  3. 前記第2バイアス電流源回路を複数備えると共に、複数の第2バイアス電流源回路を切り替える切替回路を備え、
    前記複数の第2バイアス電流源回路は、チップ外部に設けられたバイアス電流調整回路にそれぞれ接続端子を介して接続されていることを特徴とする請求項2記載のゲイン調整回路。
  4. 前記接続端子は、バイアス電流調整回路として設けられた可変抵抗に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載のゲイン調整回路。
  5. 前記第1バイアス電流源回路は第1バイアス電流を、前記第2バイアス電流源回路は第2バイアス電流を、温度または電源電圧に応じて出力する機能を備えたことを特徴とする請求項2から4のいずれかの項に記載のゲイン調整回路。
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