JP3580038B2 - 光記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDプレーヤ等の光ディスク装置のようにレーザ光を用いて情報の記録再生を行う光記録再生装置に係り、特にレーザパワーを制御する回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ディスク装置おいては、レーザダイオードを定電流駆動するときにもつ大きな負の温度特性をキャンセルして、安定したレーザ出力を得るために、レーザパワーを制御するためのAPC(Automatic Power Control)回路が設けられている。
【0003】
図5は、APC回路を備えた従来の光ディスク装置のレーザパワー制御系を示す回路図である。
図5において、1は光ディスク媒体、2は光ピックアップ、3は駆動電流供給回路、4はモニタ用電流/電圧変換回路、5はAPC回路、6はRF信号生成回路としての電流/電圧変換回路をそれぞれ示している。
【0004】
光ピックアップ2は、駆動電流供給回路3から供給される駆動電流IOPの値に応じた強度( パワー)でレーザ光LOを光ディスク媒体の記録領域に照射するレーザダイオード21と、レーザダイオード21から出射されたレーザ光LOを受光してその受光レベルに応じた電気信号を発生するモニタ用フォトダイオード22と、光ディスク媒体1に照射されたレーザ光の反射戻り光を受光し、受光レベルに応じた値の電流I,I,I,Iを生成し、電流/電圧変換回路6に出力する光検出器23を主構成要素として備えている。
【0005】
駆動電流供給回路3は、ベースに駆動信号VLDが供給され、コレクタがコイルL31を介してレーザダイオード21のアノードに接続され、エミッタが抵抗素子R31を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されたpnp型トランジスタ31と、トランジスタ31のベースと電源電圧VCCの供給ラインとの間に接続されたキャパシタC31とから構成されており、駆動信号VLDの入力レベルに応じた駆動電流IOPをレーザダイオード21に供給する。
【0006】
モニタ用電流/電圧変換回路4は、モニタ用フォトダイオード22の電流出力端と基準電位(接地)VEEとの間に直列に接続された抵抗素子R41および可変抵抗素子R42とから構成され、検出電圧VPDをAPC回路5に供給する。
【0007】
APC回路5は、オペアンプ51,52、基準電圧源53、および抵抗素子R51〜R57により構成されており、検出電圧VPDを増幅した信号と基準電圧Vとを比較し、比較結果に応じたレベルの駆動信号VLDを駆動電流供給回路3に出力する。
【0008】
電流/電圧変換回路6は、光ピックアップ2の光検出器23で得られた電流出力I,I,I,Iを受けて、電圧V,V,V,Vに電流−電圧変換し、電圧V〜Vをいわゆる足し算してRF信号VRFO を生成する。
【0009】
このような構成において、APC回路5は、モニタ用フォトダイオード22の出力VPDをもとにレーザダイオード21の駆動電流IOPを制御することによりレーザパワーを一定にして、レーザダイオード21を定電流駆動するときにもつ大きな負の温度特性をキャンセルしている。
以下に、APC回路5の入出力特性について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、説明をわかりやすくするため抵抗素子の抵抗値として、図5で用いた符号と同等の符号を用いて説明する。
【0010】
まず、APC回路5のオペアンプ51の非反転入力端子(+)には端子TPDを介してモニタ用フォトダイオード22、変換回路4の出力VPDが入力されるが、反転入力端子(−)側の電圧Vaおよび出力側の電圧Vbとの間には、以下の関係が成り立つ。
【0011】
【数1】
Va=VPD …(1)
【0012】
【数2】
Vb={(R51+R52)/R51}Va={(R51+R52)/R51}VPD…(2)
【0013】
オペアンプ52の非反転入力端子(+)側の電圧Vcは、非反転入力端子(+)が抵抗素子R53を介してオペアンプ51の出力に接続され、抵抗素子R54を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されているので、次式で表すことができる。
【0014】
【数3】
Figure 0003580038
【0015】
そして、オペアンプ52の出力側電圧VLD’は次式で与えられる。
【0016】
【数4】
LD’={(R55+R56)/R55}(Vc−V)+V …(4)
【0017】
上記(2)〜(4)式より、次式が得られる。
【0018】
【数5】
Figure 0003580038
【0019】
ここでVCCの係数を1にするために、R53=R55,R54=R56とすると、上記(5)式は次のようになる。
【0020】
【数6】
Figure 0003580038
【0021】
したがって、駆動信号VLDは、次式で与えられる。
【0022】
【数7】
LD=αVPD+VCC−KV+(R57/hfe(31))×IOP …(7)
ただし、hfe(31)はpnp型トランジスタ31の電流増幅率を示している。
【0023】
ここで温度が上昇し検出電圧VPDが下がったとすると、(7)式より駆動信号VLDのレベルが下がることがわかる。
【0024】
また、VLDは次式で表すことができる。
【0025】
【数8】
LD=VCC−R31・IOP−VBE(31) …(8)
【0026】
(8)式より、次式が求まる。
【0027】
【数9】
OP={(VCC−VBE(31)−VLD)/R31} …(9)
【0028】
(9)式より駆動信号VLDのレベルが小さくなると、駆動電流IOPが増加することがわかる。
【0029】
また、レーザパワーPは次式で表される。
【0030】
【数10】
=η×IOP−β …(10)
ただし、ηはレーザダイオードの微分効率を示している。
【0031】
(9)式より駆動電流IOPが増加すれば、レーザパワーPが増すことがわかる。
【0032】
APC回路5は、以上のようにしてレーザダイオード21を定電流駆動するときにもつ大きな負の温度特性をキャンセルしている。
そして、以上のようにして帰還制御されたレーザダイオード21の出射光LOの光ディスク媒体1の反射戻り光RLOから光ピックアップ2の光検出器23で電流出力I〜Iが得られ、電流/電圧変換回路6で電圧V,V,V,Vに電流−電圧変換され、電圧V〜Vが足し合わされてRF信号VRFO が生成される。
【0033】
また、従来の光ディスク装置にあっては、たとえば生成されたRF信号VRFO のレベルを安定化させるための回路が設けられている。
図6に、RF信号レベル安定化回路の構成例を示す。
【0034】
図6に示すように、光ディスク媒体1から読み出した記録信号であるRF信号VRFO は、電圧制御アンプ(VCA;Voltage Control Amplifier )が付加されたRFアンプ7に入力される。
VCA付きRFアンプ7の出力は、RF検出回路8に入力される。
このRF検出回路8でRF信号の振幅を調べてVCAに印加する制御電圧が発生され、帰還をかけることによりRF信号レベルが安定化される。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した図5の回路にあっては、APC回路5により温度特性をキャンセルしレーザパワーを一定にしても、反射率が違う光ディスク媒体のデータを再生すると、光ディスク媒体によりRF信号レベルがばらついてしまうという問題がある。
RF信号レベルのばらつきは、フォーカスエラー信号レベルのみならず、キズ検出、ミラー検出などにも影響をおよぼし機器の再生能力を落とす要因となっている。
また、経年変化によりレーザパワーがダウンした場合、それに伴いRF信号レベルが低下してしまっていた。
【0036】
また、図6に示すRF信号安定化回路では、RF信号に影響を与えないような広帯域のVCAが必要となるが、このようなVCAを実現することは、技術的に困難性を伴う。
【0037】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、RF信号レベルを安定化でき、反射率の異なるディスクであっても安定して再生することができ、ひいては再生能力を向上できる光ディスク装置を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、レーザ光を光記録媒体に照射して情報の記録再生を行う光記録再生装置であって、供給される電流量に応じた強度の上記レーザ光を出射するレーザ光源と、駆動信号に応じた量の電流を上記レーザ光源に供給する電流供給手段と、上記レーザ光源から出射されたレーザ光強度を検出する光強度検出手段と、上記光記録媒体の反射戻り光から当該戻り光強度に応じたレベルのRF信号を生成するRF信号生成手段と、上記光強度検出手段のレーザ光強度の検出結果と制御信号とを比較し、比較結果に応じたレベルの上記駆動信号を生成して上記電流供給手段に出力する電流制御手段と、上記RF信号生成手段で生成されたRF信号の交流成分のみのピーク値、並びに、交流成分と直流成分を含み上記交流成分のみのレベルと同等となるようにレベル調整された上記RF信号のピーク値を検出し、検出した2つの検出レベルのうちいずれか大きい方の検出レベルと基準レベルとを比較し、検出レベルの方が基準レベルより大きい場合には電流供給量を少なくするようなレベルの上記駆動信号を生成し、検出レベルの方が基準レベルより小さい場合には電流供給量を多くするようなレベルの上記駆動信号を生成するように上記制御信号を電流制御手段に出力する制御信号生成手段とを有する。
【0039】
また、上記制御信号生成手段は、上記RF信号生成手段で生成されたRF信号から直流成分を除去した交流成分のみのピーク値、並びに、交流成分と直流成分を含み上記交流成分のみのレベルと同等となるようにレベル調整した上記RF信号のピーク値を検出し、いずれか大きい方のピーク値をホールドするピークホールド回路により構成された第1の回路と、上記第1の回路の検出レベルと基準レベルとを比較し、その差に応じたレベルの制御信号を生成して上記電流制御手段に出力する第2の回路とを有する。
【0040】
本発明の光記録再生装置によれば、制御信号生成手段において、RF信号の振幅を調べて電流制御手段に印加する制御信号が発生され、この制御信号に基づいた駆動信号が電流制御手段で生成されて、電流供給手段に帰還がかけられて、レーザパワーが制御され、RF信号レベルの安定化が図られる。
これにより、反射率の異なるディスクであっても安定して再生することができ、ひいては再生能力を向上できる。
【0041】
また、制御信号生成手段は、たとえば外部信号によって任意にオフ状態に保持され、また、たとえば制御信号生成手段における第2の回路で、検出レベルと基準レベルとが実質的に等しいときには制御信号の出力が停止される。これにより、上述した帰還制御が停止されて、フォーカスサーチやフォーカスバイアス調整の際にレーザダイオードに大電流が流れ寿命が短くなることが防止される。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る光ディスク装置の一実施形態を示すブロック図で、図2は図1の要部の具体的な構成例を示す回路図である。また、図3はRF信号波形を示している。
また、図1および図2において、図5と同一構成部分は同一符号をもって表している。
【0043】
すなわち、1は光ディスク媒体、2は光ピックアップ、3は駆動電流供給回路、4はモニタ用電流/電圧変換回路、5aは電流制御手段としてのAPC回路、6はRF信号生成手段としての電流/電圧変換回路、10は制御信号生成手段としてのレーザパワーコントロール(LPC;Laser Power Control )回路をそれぞれ示している。
【0044】
APC回路5aは、モニタ用フォトダイオード22、変換回路4の出力VPDを受けて、LPC回路10で生成された制御信号Vが、RF信号レベルの検出の結果、検出レベルの方が基準レベルより大きい旨を示す場合には電流供給量を少なくするようにレベルを高くし、検出レベルの方が基準レベルより小さい旨を示す場合には電流供給量を多くするようにレベルを低くした駆動信号VLDを生成して駆動電流供給回路3に出力する。
【0045】
APC回路5aは、具体的には、図2に示すように、オペアンプ51,52、および抵抗素子R51〜R57により構成されている。
オペアンプ51の非反転入力端子(+)は検出電圧VPDの入力端子TPDに接続され、反転入力端子(−)は抵抗素子R51を介して基準電位VEEに接続され、抵抗素子R52を介して出力端子に接続されている。そして、オペアンプ51の出力端子は抵抗素子R53を介してオペアンプ52の非反転入力端子(+)に接続されている。また、オペアンプ52の非反転入力端子(+)は抵抗素子R54を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されている。
オペアンプ52の反転入力端子(−)は、抵抗素子R55を介してLPC回路10の制御信号出力ラインに接続され、抵抗素子R56を介して出力端子に接続されている。そして、オペアンプ52の出力端子が抵抗素子R57を介して駆動信号出力端子TLDに接続されている。
【0046】
図2のAPC回路5aは、LPC回路10から出力された制御信号Vのレベルが低くなったとき(RF信号レベルが高いとき)はそのレベル低下に応じてレベルを増大させた駆動信号VLDを生成する。この場合は、駆動電流供給回路3による駆動電流IOPは少なくなるように制御される。
一方、制御信号Vが高くなったとき(RF信号レベルが低いとき)は、そのレベル上昇に応じてレベルを低下させた駆動信号VLDを生成する。この場合は、駆動電流供給回路3による駆動電流IOPは多くなるように制御される。
【0047】
LPC回路10は、電流/電圧変換回路6で生成されたRF信号レベルを検出し、検出レベルと基準レベルとの比較結果に応じたレベルの制御信号Vを生成してAPC回路5aに出力する。
【0048】
LPC回路10は、具体的には、図2に示すように、RF信号VRFO のピーク値をホールドするピークホールド回路11と、ピークホールド回路11の出力Vと基準レベルVとを比較し、その差を電流に変換する電圧/電流変換回路12と、電圧/電流変換回路12の出力電流Iを基準レベルVとの関係をもって電圧に変換し制御信号VLDとしてAPC回路5aに出力する電流/電圧変換回路13により構成される。
【0049】
ピークホールド回路11は、オペアンプ111,112、ダイオードD111 ,D112 、アッテネータ(ATT)113、RF信号から直流(DC)成分をカットするためのキャパシタC111 、ピークホールド用キャパシタC112 および抵抗素子R111 により構成されている。
【0050】
RF信号VRFO の入力ラインがアッテネータ113の入力端子およびDCカット用キャパシタC111 の一方の電極に接続されている。アッテネータ113の出力端子がオペアンプ111の非反転入力端子(+)に接続され、キャパシタC111 の他方の電極がオペアンプ112の非反転入力端子(+)に接続されている。オペアンプ111の出力端子はダイオードD111 のアノードに接続され、ダイオードD111 のカソードはピークホールド値Vの出力ノードN111 およびオペアンプ111の反転入力端子(−)、キャパシタC112 の一方の電極、および抵抗素子R111 の一端に接続されている。
同様に、オペアンプ112の出力端子はダイオードD112 のアノードに接続され、ダイオードD112 のカソードはピークホールド値Vの出力ノードN111 およびオペアンプ112の反転入力端子(−)、キャパシタC112 の一方の電極、および抵抗素子R111 の一端に接続されている。
そして、キャパシタC112 の他方の電極、および抵抗素子R111 の他端が基準電位VEEに接続されている。
【0051】
アッテネータ113は、入力されたRF信号VRFO のレベルと次段の電圧/電流変換回路12における基準レベルVとのレベル調整を行う。
また、キャパシタC111 は交流(AC)成分を含むRF信号VRFO からDC成分をカットしてピーク検出系を構成するオペアンプ112に入力させる。
すなわち、本実施形態におけるピークホールド回路11は、RF信号レベルを安定化させるためのRF信号レベル検出を、RF信号のAC成分とDC成分を含んだピーク値の両方をピークホールドして行うように構成されている。
【0052】
このAC成分とDC成分を含んだピーク値のホールド動作においては、DC成分を含む側では、図3に示すように、LAで示すレベルをホールドし、DC成分をカットしたAC成分のみを含む側では、LBで示すレベルをホールドする。なお、実際には、アッテネータ113によりレベルLAはレベルLBと略同等となるようにレベル調整される。
本実施形態では、図3のLAとLBのどちらか大きい方のレベルをホールドするように構成されている。
このように、図3に示すレベルLAとレベルLBの両方を検出することで、光ディクス媒体の違いによるLAとLBのレベル差にも対応でき、RF信号が大きくなったときにLAかLBの大きい方のレベルでレーザパワーを絞れるのでレーザダイオードに対する負担を軽減できる。
【0053】
なお、こだわらなければ、LAかLBのどちらか一方でレベルを検出するように構成することも可能である。
また、光ディスク媒体の変調度の影響を受けるがLAとLBのレベル差を取った図3中LCで示すレベル検出を行うように構成することも可能である。
【0054】
さらに、ピークホールド回路11においては、抵抗素子R111 とキャパシタC112 でピークホールドのリカバリータイムが設定される。
光ディスク媒体1に、たとえば指紋や傷などがあるとRF信号レベルが下がってしまうが、そのような外乱には追従させないために500ms以上の長いリカバリータイムに設定することが望ましい。
【0055】
電圧/電流(V/I)変換回路12は、V/I変換器121と、基準電圧源122により構成されている。
V/I変換器121の非反転入力端子(+)がピークホールド回路11の出力ノードN111 に接続され、反転入力端子(−)が基準電圧源122に接続され、出力端子が電流/電圧(I/V)変換回路13の入力端子に接続されている。
【0056】
また、本実施形態におけるV/I変換器121は、以下に示す理由により、出力電流ΔIにリミットをかけている。
これは、RF信号レベルが小さくなった時は、駆動電流IOPを増大させて流すようにしてレーザパワーPを上げようと動作するが、レーザパワーPを上げ過ぎるとレーザダイオード21の負担が重くなり寿命が短くなることが考えられる。
そこで、本実施形態では、レーザパワーPにリミットをかけるために、V/I変換器121の出力電流ΔIにリミットをかけるように構成している。
また、光ピックアップによりレーザパワーPが異なるので、リミットも±30%と±10%のリミット値は、必要に応じて変更することが可能である。
このリミット制御は、信号LMTにより行われる。
【0057】
なお、レーザパワーPにリミットをかける方法は、V/I変換器121の出力電流ΔIにリミットをかけて行う方法だけに限定されない。Vの可変範囲を制限できる方法であればよい。
【0058】
また、LPC回路10は、V=Vとすることにより、オフ状態に保持できるように構成されている。
このように、LPC回路10をオフ状態にできるようにすることで、フォーカスサーチやフォーカスバイアス調整の際にレーザダイオードに流れる過大な電流を防止できる。
本実施形態では、V/I変換器121の出力電流ΔIを流さないようにしてLPC回路10をオフ状態に保持するように構成している。
なお、他の構成として、たとえば、作動スイッチで電圧を切り換えても同様の効果が得られる。
【0059】
電流/電圧変換回路13は、オペアンプ131と、基準電圧源132により構成されている。
オペアンプ131の非反転入力端子(+)が基準電圧源に接続され、反転入力端子(−)が電圧/電流変換回路12の出力端子および抵抗素子R131を介して自身の出力端子と接続されている。そして、オペアンプ131の出力端子がLPC回路5aのオペアンプ52の反転入力端子(−)に抵抗素子R55を介して接続されている。
【0060】
この電流/電圧変換回路13では、RF信号の検出レベルが高く電圧/電流変換回路12の出力電流Iが増大するときは、増大量に応じてレベルを低くし、出力電流Iが減少するときは、減少量に応じてレベルを高くした制御信号Vを生成する。
【0061】
次に、上記構成による動作について説明する。
まず、駆動電流供給回路3から駆動電流IOPが光ピックアップ2のレーザダイオード21に供給される。これにより、レーザダイオード21から駆動電流IOPの値に応じたパワーのレーザ光LOが光ディスク媒体1に照射される。
そして、光ディスク媒体1で反射された反射戻り光RLOが光ピックアップ2の光検出器23で受光されて電流I(I〜I)に変換される。
この光検出器23の出力電流Iは、次式のように表すことができる。
【0062】
【数11】
I=P×C×D …(11)
ここで、Cは反射効率、Dは光検出器23の光−電流変換効率をそれぞれ示している。
【0063】
光検出器23の出力電流I〜Iは電流/電圧変換回路6に入力され、下記式に示すように、電圧V〜Vに変換される。そして、変換された電圧V〜Vが足し合わされてRF信号VRFO が生成され、LPC回路10に出力される。
【0064】
【数12】
Figure 0003580038
なお、ここでのRは電流−電圧変換係数を示している。
【0065】
LPC回路10に入力したRF信号は、まず、ピークホールド回路11に入力される。ピークホールド回路11では、RF信号VRFO のAC成分とDC成分を含んだピーク値の両方が検出され、いずれか大きい方のレベルがホールドされてVとして電圧/電流変換回路12に出力される。
【0066】
電圧/電流変換回路12では、ピークホールド回路11の出力Vと基準レベルVとが比較され、その差分が電流Iに変換されて電流/電圧変換回路13に出力される。
変換された電流ΔIは、次式で与えられる。
【0067】
【数13】
ΔI=(V−V)×gm …(13)
ただし、gmは入力電圧変化に対する出力電流変化を示す。
【0068】
そして、電流/電圧変換回路13において、電流/変換回路12の出力電流Iが基準レベルVとの関係をもって電圧に変換され、制御信号VとしてAPC回路5aに出力される。
制御信号Vは次式で与えられる。
【0069】
【数14】
=(−ΔI×R131 )+V …(14)
【0070】
ピークホールド回路11の出力Vと基準レベルVが等しいときは、電圧/電流変換回路12の出力電流ΔIが流れないのでV=Vとなる。本例では、この状態をセンターとしている。すなわち、レーザパワー/RF信号レベルがセンター状態にある。
【0071】
このAPC回路10に印加する制御信号電圧VとレーザパワーPの関係は、下記の(17)式にように表すことができる。
前述した(7)式=(8)式より、次式が得られる。
【0072】
【数15】
Figure 0003580038
【0073】
【数16】
Figure 0003580038
【0074】
上記(16)式を前述した(10)式に代入して、電圧(制御信号)VとレーザパワーPとの関係式である(17)式が得られる。
【0075】
【数17】
Figure 0003580038
【0076】
そして、APC回路5aでは、LPC回路10から出力された制御信号Vのレベルが低くなったときはそのレベル低下に応じてレベルを増大させた駆動信号VLDが生成され、制御信号Vが高くなったときは、そのレベル上昇に応じてレベルを低下させた駆動信号VLDが生成され、駆動電流供給回路3のpnp型トランジスタ31のベースに供給される。
【0077】
以上のようにしてLPC回路10でRF信号VRFO の振幅を調べてAPC回路5aに印加する制御電圧Vを発生して、帰還をかけることによりレーザパワーを制御しRF信号レベルが安定化される。
【0078】
なお、図4は、上述した図1および図2の回路の動作状態を示している。
【0079】
以上説明したように、本実施形態によれば、RFアンプにVCAを付加してRF信号レベルを安定化したものではなく、光ディスク装置のAPC回路5aにレーザパワーを制御するLPC回路10を設け、LPC回路10でRF信号VRFO の振幅を調べてAPC回路5aに印加する制御電圧Vを発生して、帰還をかけることによりレーザパワーを制御しRF信号レベルの安定化を行うようにしたので、反射率の違うディスクでも、安定して再生することができ、再生能力を向上を図れる利点がある。
また、経年変化に伴う、レーザダイオードの光出力の低下やピックアップに付着するゴミのため光出力の低下に伴う再生能力の低下を防止できる。
さらに、レーザパワーそのものを制御しているので、RFアンプの帯域に影響を与えることがない。
【0080】
なお、本実施形態では、電流−電圧変換を光ピックアップ外で行っているが、光ピックアップ内で電流−電圧変換した構成のものでもよく、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、RF信号レベルを安定化できるので、反射率の違うディスクでも、安定して再生することができ、再生能力を向上することができる。
また、経年変化に伴う、レーザダイオードの光出力の低下やピックアップに付着するゴミのため光出力が低下に伴う再生能力の低下を防止できる。
さらに、レーザパワーそのものを制御しているので、RFアンプの帯域に影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の要部の具体的な構成例を示す回路図である。
【図3】RF信号波形を示す図である。
【図4】図1および図2の回路の動作状態を示す図である。
【図5】従来の光ディスク装置の構成例を示す回路図である。
【図6】従来のRF信号安定化回路の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…光ディスク媒体、2…光ピックアップ、3…駆動電流供給回路、4…モニタ用電流/電圧変換回路、5…APC回路、6…RF信号生成手段としての電流/電圧変換回路、10…LPC回路。

Claims (5)

  1. レーザ光を光記録媒体に照射して情報の記録再生を行う光記録再生装置であって、
    供給される電流量に応じた強度の上記レーザ光を出射するレーザ光源と、
    駆動信号に応じた量の電流を上記レーザ光源に供給する電流供給手段と、
    上記レーザ光源から出射されたレーザ光強度を検出する光強度検出手段と、
    上記光記録媒体の反射戻り光から当該戻り光強度に応じたレベルのRF信号を生成するRF信号生成手段と、
    上記光強度検出手段のレーザ光強度の検出結果と制御信号とを比較し、比較結果に応じたレベルの上記駆動信号を生成して上記電流供給手段に出力する電流制御手段と、
    上記RF信号生成手段で生成されたRF信号の交流成分のみのピーク値、並びに、交流成分と直流成分を含み上記交流成分のみのレベルと同等となるようにレベル調整された上記RF信号のピーク値を検出し、検出した2つの検出レベルのうちいずれか大きい方の検出レベルと基準レベルとを比較し、検出レベルの方が基準レベルより大きい場合には電流供給量を少なくするようなレベルの上記駆動信号を生成し、検出レベルの方が基準レベルより小さい場合には電流供給量を多くするようなレベルの上記駆動信号を生成するように上記制御信号を電流制御手段に出力する制御信号生成手段と
    を有する光記録再生装置。
  2. 上記制御信号生成手段は、上記RF信号生成手段で生成されたRF信号から直流成分を除去した交流成分のみのピーク値、並びに、交流成分と直流成分を含み上記交流成分のみのレベルと同等となるようにレベル調整した上記RF信号のピーク値を検出し、いずれか大きい方のピーク値をホールドするピークホールド回路により構成された第1の回路と、
    上記第1の回路の検出レベルと基準レベルとを比較し、その差に応じたレベルの制御信号を生成して上記電流制御手段に出力する第2の回路と
    を有する請求項1記載の光記録再生装置。
  3. 上記第2の回路は、レーザパワーの可変範囲を制限する手段
    を有する請求項2記載の光記録再生装置。
  4. 上記制御信号生成手段は、上記第2の回路として、上記第1の回路の検出電圧レベルと基準電圧レベルとを比較し、その差に応じた電流に変換する電圧/電流変換回路と、上記電圧/電流変換回路の出力電流を電圧レベルに変換し、上記制御信号として出力する電流電圧変換回路とを有し、上記電圧/電流変換回路の出力電流を流さないようにして当該制御信号生成手段をオフ状態に保持できるように構成されている
    請求項2記載の光記録再生装置。
  5. 上記第2の回路は、検出レベルと基準レベルとが等しいときには制御信号の出力を停止する
    請求項2記載の光記録再生装置。
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