JP4604304B2 - レーザ装置、光学ヘッド及び光記録再生装置 - Google Patents

レーザ装置、光学ヘッド及び光記録再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザ装置及び光学ヘッド、さらにはこの光学ヘッドを用いた光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光記録再生装置は、レーザ光源を備え、このレーザ光源から出射されたレーザ光を光記録媒体に照射して情報の記録や再生を行う。このような光記録再生装置では、レーザ光源から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように予め設定しておく必要がある。このような予め設定された所定のレベルにおいて、情報の記録や再生の動作中にレーザ光の出力が常に一定となるように制御する必要もある。そこで、光記録再生装置には、それらの制御を行うためのレーザパワー制御装置が組み込まれる。
【0003】
ところで、光記録媒体としては、記録密度の異なる様々な種類のものが実用化されており、光記録媒体の種類によっては、記録再生に使用するレーザ光の波長を異にしている。このような状況に対応するため、記録再生に使用するレーザ光の波長が異なる複数の光記録媒体に対して共通に使えるように、発振波長の異なる複数のレーザ光源を備えた光記録再生装置が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように複数のレーザ光源を備えた光記録再生装置において、各レーザ光源毎にそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意している。各レーザ光源毎にそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意した光記録再生装置では、装置自体の小型化を図ることが困難となるばかりか、製造コストも高くなってしまう。
【0005】
また、複数のレーザ光源をモノリシックに作製して1チップ化し、あるいは複数のレーザ光源を近接して配置する技術が提案されているが、各レーザ光源を近接して配置した場合には、各レーザ素子毎にそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意することが困難となってしまう。
【0006】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、1つのレーザパワー制御装置で複数のレーザ光源の制御を行えるようにすることを目的としている。換言すれば、本発明は、複数のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御することが可能なレーザ装置及び光学ヘッドを提供することを目的としている。また、本発明は、そのようなレーザパワー制御装置を備えた光記録再生装置を提供することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述のような目的を達成するために提案される本発明は、それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置とを備えたレーザ装置であって、レーザ発光装置は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、レーザパワー制御装置は、複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、複数のレーザ光源と同数の、各可変抵抗器にそれぞれ接続されたスイッチと、複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し、レーザ出力安定化手段は、入力端子がフォトダイオードと各可変抵抗器との接続点に接続されるとともに、出力端子がトランジスタのベース端子に接続された、複数のレーザ光源と同数のアンプと、スイッチを切り換えることによりレーザ光出力制御対象のレーザ光源に対応した可変抵抗器のみを接地させ、他の可変抵抗器を解放状態として、接地させた可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで、当該抵抗値に対応してレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と、レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオードにより検出し、その検出電流に接地させた可変抵抗器の抵抗値を乗じて得られる電圧をアンプの入力端子に印加し、アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力がレーザ光出力設定手段で設定された所定のレベルで一定となるように、レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する
また、本発明は、それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置とを備えたレーザ装置であって、レーザ発光装置は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、レーザパワー制御装置は、複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、複数のレーザ光源と同数の、フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し、レーザ出力安定化手段は、入力端子が可変抵抗器による降下電圧を分圧する分圧検出端子と接続されるとともに、出力端子がトランジスタのベース端子と接続された、複数のレーザ光源と同数のアンプと、可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応して、レーザ光出力制御対象のレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と、レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオードにより検出し、アンプと接続された可変抵抗器の分圧検出端子により検出される分圧をアンプの入力端子に印加し、アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力がレーザ光出力設定手段で設定された所定のレベルで一定となるように、レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する
【0008】
また、本発明は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光手段と、複数のレーザ光源から出射されたレーザ光源を記録媒体に向けて照射する光学手段と、記録媒体からの戻り光を受光する受光手段と、複数のレーザ光源一のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力を制御するレーザパワー制御手段とを備えレーザ発光手段は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、レーザパワー制御手段は、複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、複数のレーザ光源と同数の、フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、複数のレーザ光源と同数の、各可変抵抗器にそれぞれ接続されたスイッチと、複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し、レーザ出力安定化手段は、入力端子がフォトダイオードと各可変抵抗器との接続点に接続されるとともに、出力端子がトランジスタのベース端子に接続された、複数のレーザ光源と同数のアンプと、スイッチを切り換えることによりレーザ光出力制御対象のレーザ光源に対応した可変抵抗器のみを接地させ、他の可変抵抗器を解放状態として、接地させた可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで、当該抵抗値に対応してレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と、レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオードにより検出し、その検出電流に接地させた可変抵抗器の抵抗値を乗じて得られる電圧をアンプの入力端子に印加し、アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力がレーザ光出力設定手段で設定された所定のレベルで一定となるように、レーザ光出力制御対象のレーザ光源のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する
本発明は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光手段と、複数のレーザ光源から出射されたレーザ光源を記録媒体に向けて照射する光学手段と、記録媒体からの戻り光を受光する受光手段と、複数のレーザ光源が一のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力を制御するレーザパワー制御手段とを備えレーザ発光手段は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、レーザパワー制御手段は、複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、複数のレーザ光源と同数の、フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し、レーザ出力安定化手段は、入力端子が可変抵抗器による降下電圧を分圧する分圧検出端子と接続されるとともに、出力端子がトランジスタのベース端子と接続された、複数のレーザ光源と同数のアンプと、可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応して、レーザ光出力制御対象のレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と、レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオードにより検出し、アンプと接続された可変抵抗器の分圧検出端子により検出される分圧をアンプの入力端子に印加し、アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力がレーザ光出力設定手段で設定された所定のレベルで一定となるように、レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する
【0009】
本発明に係るレーザパワー制御装置及び光学ヘッドは、全体として一つの回路だけで、複数のレーザ光源から出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ制御することができる。
【0010】
また、本発明に係る光記録再生装置は、それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置を備え、当該レーザパワー制御装置によって出力が制御されたレーザ光を光記録媒体に照射して、光記録媒体の記録及び/又は再生を行う。この光記録再生装置に設けられるレーザ発光装置は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、レーザパワー制御装置は、複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、複数のレーザ光源と同数の、上記各可変抵抗器にそれぞれ接続されたスイッチと、複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し、レーザ出力安定化手段は、入力端子がフォトダイオードと各可変抵抗器との接続点に接続されるとともに、出力端子がトランジスタのベース端子に接続された複数のレーザ光源と同数のアンプと、スイッチを切り換えることによりレーザ光出力制御対象のレーザ光源に対応した可変抵抗器のみを接地させ、他の可変抵抗器を解放状態として、接地させた可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで、当該抵抗値に対応してレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と、レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオードにより検出し、その検出電流に上記接地させた可変抵抗器の抵抗値を乗じて得られる電圧をアンプの入力端子に印加し、アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じて、レーザ光源から出力されるレーザ光の出力がレーザ光出力設定手段で設定された所定のレベルで一定となるように、レーザ光源のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する
また、本発明に係る光記録再生装置は、それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置を備え、当該レーザパワー制御装置によって出力が制御されるレーザ光を光記録媒体に照射して情報の記録及び/又は再生を行う光記録再生装置であって、レーザ発光装置は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、レーザパワー制御装置は、複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、複数のレーザ光源と同数の、フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し、レーザ出力安定化手段は、入力端子が可変抵抗器により降下する電圧を分圧する端子と接続されるとともに、出力端子がトランジスタのベース端子と接続された複数のレーザ光源と同数のアンプと、可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応して、レーザ光出力制御対象のレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と、レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオードにより検出し、アンプと接続された可変抵抗器の分圧検出端子により検出される分圧をアンプの入力端子に印加し、アンプの出力端子に接続されたレーザ光源のトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力がレーザ光出力設定手段で設定された所定のレベルで一定となるように、レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する
【0011】
本発明に係る光記録再生装置は、全体として一つの回路として構成される一つのレーザパワー制御装置だけで、複数のレーザ光源から出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ制御することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るレーザパワー制御装置及び光学ヘッド、この光学ヘッドを用いる光記録再生装置のさらに具体的な構成を図面を参照しながら説明する。
【0013】
まず、本発明に係るレーザパワー制御装置の第1の例を図1を参照して説明する。このレーザパワー制御装置1は、図1に示すように、第1のレーザ光源である第1のレーザダイオード2から出射されるレーザ光出力、並びに、第2のレーザ光源である第2のレーザダイオード3から出射されるレーザ光出力とを制御する。なお、第1のレーザダイオード2と第2のレーザダイオード3は、同時には点灯しないように制御されている。
【0014】
このレーザパワー制御装置1は、第1のレーザダイオード2に対応した第1の可変抵抗器4と、第2のレーザダイオード3に対応した第2の可変抵抗器5と、第1の可変抵抗器4に接続された第1のスイッチ6と、第2の可変抵抗器5に接続された第2のスイッチ7と、第1及び第2のレーザダイオード2,3に対応したパワーモニタ用のフォトダイオード8と、第1及び第2のレーザダイオード2,3から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する自動光量制御用アンプ9とを備える。
【0015】
なお、自動光量制御用アンプ9は、第1のレーザダイオード2から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第1のアンプ10と、第2のレーザダイオード3から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第2のアンプ11とを備える。
【0016】
このレーザパワー制御装置1において、第1の可変抵抗器4の一端は第1のスイッチ26に接続されており、第1のスイッチ6をオンとしたときに接地され、第1のスイッチ6をオフとしたときに解放状態とされる。また、第1の可変抵抗器4の他端は第1及び第2のアンプ10,11の入力端子に接続されている。
【0017】
同様に、第2の可変抵抗器5の一端は第2のスイッチ7に接続されており、第2のスイッチ7をオンとしたときに接地され、第2のスイッチ7をオフとしたときに解放状態とされる。また、第2の可変抵抗器5の他端は第1及び第2のアンプ10,11の入力端子に接続されている。
【0018】
また、第1及び第2の可変抵抗器4,5の端子のうち、第1及び第2のアンプ10,11の入力端子に接続されている側の端子は、フォトダイオード8のアノードにも接続されている。なお、フォトダイオード8のカソードは接地されている。
【0019】
また、第1のレーザダイオード2のカソードは接地されており、第1のレーザダイオード2のアノードはpnpトランジスタ12のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ12のエミッタは抵抗13を介して電源14に接続されており、第1のレーザダイオード2を点灯させる際に抵抗13を介して電源14から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタ12のベースは第1のアンプ10の出力端子に接続されており、第1のレーザダイオード2の点灯時に、第1のレーザダイオード2に流れる電流量を第1のアンプ10により制御することでレーザ光出力を制御する。
【0020】
同様に、第2のレーザダイオード3のカソードは接地されており、第2のレーザダイオード3のアノードはpnpトランジスタ15のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ15のエミッタは抵抗16を介して電源17に接続されており、第2のレーザダイオード3を点灯させる際に抵抗16を介して電源17から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタ15のベースは第2のアンプ11の出力端子に接続されており、第2のレーザダイオード3の点灯時に、第2のレーザダイオード3に流れる電流量を第2のアンプ11により制御することでレーザ光出力を制御する。
【0021】
このレーザパワー制御装置1により、第1のレーザダイオード2から出力されるレーザ光のパワーのレベルを所定の値に設定する際は、第1のスイッチ6をオンとし、第1の可変抵抗器4の一端を接地させるとともに、第2のスイッチ7をオフとし、第2の可変抵抗器5の一端を解放状態とする。すなわち、第1のレーザダイオード2から出力されるレーザ光のパワーのレベルを設定する際は、第1及び第2のスイッチ6,27を切り換えることにより、レーザ光出力制御対象のレーザ光源である第1のレーザダイオード22に対応した第1の可変抵抗器4だけを接地させ、第2の可変抵抗器25を解放状態とする。
【0022】
そして、第1のスイッチ6をオン、第2のスイッチ7をオフとした状態において、第1の可変抵抗器4の抵抗を変化させる。これにより、第1のレーザダイオード2から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定される。レーザ光の出力が設定された後、情報の記録又は再生を行うときには、第1のスイッチ6をオンとし、第2のスイッチをオフとした状態で、第1のレーザダイオード2から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード8により検出し、その検出結果に基づいて、第1のレーザダイオード2から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ9の第1のアンプ10によりレーザ光の出力を制御する。
【0023】
一方、第2のレーザダイオード3から出力されるレーザ光のパワーのレベルを所定の値に設定する際は、第2のスイッチ7をオンとし、第2の可変抵抗器5の一端を接地させるとともに、第1のスイッチ6をオフとし、第1の可変抵抗器4の一端を解放状態とする。すなわち、第2のレーザダイオード3から出力されるレーザ光のパワーのレベルを設定する際は、第1及び第2のスイッチ6,7を切り換えることにより、レーザ光出力制御対象のレーザ光源である第2のレーザダイオード3に対応した第2の可変抵抗器5だけを接地させ、第1の可変抵抗器4を解放状態とする。
【0024】
そして、第1のスイッチ6をオフ、第2のスイッチ7をオンとした状態において、第2の可変抵抗器5の抵抗を変化させことにより、第2のレーザダイオード3から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定される。また、レーザ光の出力が設定された後、情報の記録又は再生を行うときには、第1のスイッチ6をオフとし、第2のスイッチをオンとした状態で、第2のレーザダイオード3から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード8により検出し、その検出結果に基づいて、第2のレーザダイオード3から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ9の第2のアンプ11によりレーザ光の出力を制御する。
【0025】
以上のような構成を備えたレーザパワー制御装置1は、全体として一つの回路だけで、2つのレーザダイオード2,3から出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ所定のパワーレベルに設定し、制御することができる。したがって、2つのレーザダイオード2,3に対してそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意するものに比し、装置自体の小型化を図ることができ、部品点数の削減による製造コストの低減も図ることができる。
【0026】
なお、第1のレーザダイオード2と第2のレーザダイオード3をモノリシックに作製して1チップ化した場合には、第1のレーザダイオード2と第2のレーザダイオード3が非常に近接するため、各レーザダイオード毎に光強度を検出する手段を設けることは非常に困難である。本発明に係るレーザパワー制御装置1は、第1のレーザダイオード2から出力されるレーザ光の光強度の検出と、第2のレーザダイオード3から出力されるレーザ光の光強度の検出とを、一つのパワーモニタ用のフォトダイオード8で行うようにしているので、第1のレーザダイオード2と第2のレーザダイオード3をモノリシックに作製して1チップ化することを容易に可能となす。
【0027】
上述のように構成された本発明に係るレーザパワー制御装置1は、可変抵抗器4,5にスイッチ6,7を接続して、レーザ光の出力を制御する際に、それらのスイッチ6,7を切り換えるようにしているので、第1の可変抵抗器4による第1のレーザダイオード2の出力制御と、第2の可変抵抗器5による第2のレーザダイオード3の出力制御とを完全に独立させて行うことができる。したがって、このレーザパワー制御装置1は、第1のレーザダイオード2の出力と第2のレーザダイオード3の出力の両方を所望するレベルに容易に制御することができる。
【0028】
次に、本発明に係るレーザパワー制御装置の第2の例を図2を参照して説明する。このレーザパワー制御装置21は、図2に示すように、第1のレーザ光源である第1のレーザダイオード22から出射されるレーザ光出力、並びに、第2のレーザ光源である第2のレーザダイオード23から出射されるレーザ光出力とを制御する。なお、第1のレーザダイオード22と第2のレーザダイオード23は、同時には点灯しないように制御されている。
【0029】
このレーザパワー制御装置21は、第1のレーザダイオード22に対応した第1の可変抵抗器24と、第2のレーザダイオード23に対応した第2の可変抵抗器25と、第1及び第2のレーザダイオード22,23に対応したパワーモニタ用のフォトダイオード26と、第1及び第2のレーザダイオード22,23から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する自動光量制御用アンプ27とを備える。ここで、第1の可変抵抗器24と第2の可変抵抗器25とは、フォトダイオード26に並列に接続されている。
【0030】
なお、自動光量制御用アンプ27は、第1のレーザダイオード22から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第1のアンプ28と、第2のレーザダイオード23から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第2のアンプ29とを備える。
【0031】
このレーザパワー制御装置21において、第1の可変抵抗器24は可動接点付抵抗となっており、抵抗器の一端は接地されており、抵抗器の他端はフォトダイオード26のアノードに接続されており、可動接点は、第1のアンプ28の入力端子に接続されている。一方、第2の可変抵抗器25も可動接点付抵抗となっており、抵抗器の一端は接地されており、抵抗器の他端はフォトダイオード46のアノードに接続されており、可動接点は、第2のアンプ29の入力端子に接続されている。なお、フォトダイオード26のカソードは接地されている。
【0032】
また、第1のレーザダイオード22のカソードは接地されており、第1のレーザダイオード22のアノードはpnpトランジスタ30のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ30のエミッタは抵抗31を介して電源32に接続されており、第1のレーザダイオード22を点灯させる際に抵抗31を介して電源32から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタ30のベースは第1のアンプ28の出力端子に接続されており、第1のレーザダイオード22の点灯時に、第1のレーザダイオード22に流れる電流量を第1のアンプ28により制御することでレーザ光の出力が制御される。
【0033】
同様に、第2のレーザダイオード23のカソードは接地されており、第2のレーザダイオード23のアノードはpnpトランジスタ33のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ33のエミッタは抵抗34を介して電源35に接続されており、第2のレーザダイオード23を点灯させる際に抵抗34を介して電源35から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタ33のベースは第2のアンプ29の出力端子に接続されており、第2のレーザダイオード23の点灯時に、第2のレーザダイオード23に流れる電流量を第2のアンプ29により制御することでレーザ光の出力が制御される。
【0034】
このレーザパワー制御装置21により、第1のレーザダイオード22から出力されるレーザ光のパワーのレベルを設定し、制御する際は、最初に第1の可変抵抗器24の可動接点を移動させてその抵抗を変化させ、第1のレーザダイオード22から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定しておく。また、レーザ光の出力を設定した後、情報の記録又は再生を行うときには、可変抵抗器25の可動接点を固定した状態で、第1のレーザダイオード22から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード26により検出し、その検出結果に基づいて、第1のレーザダイオード22から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ27の第1のアンプ28によりレーザ光の出力を制御する。
【0035】
一方、第2のレーザダイオード23から出力されるレーザ光のパワーを設定し、制御する際は、最初に第2の可変抵抗器25の可動接点を移動させてその抵抗を変化させ、第2のレーザダイオード23から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定しておく。また、レーザ光の出力のレベルを設定した後、情報の記録又は再生を行うときには、可変抵抗器25の可動接点を固定した状態で、第2のレーザダイオード23から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード26により検出し、その検出結果に基づいて、第2のレーザダイオード23から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ27の第2のアンプ29によりレーザ光の出力を制御する。
【0036】
このように構成されたレーザパワー制御装置21は、全体として一つの回路のみで2つのレーザダイオード22,23から出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ制御することができる。したがって、2つのレーザダイオード22,23に対してそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意するものに比し、装置自体の小型化を図ることができ、部品点数の削減による製造コストの低減も図ることができる。
【0037】
なお、第1のレーザダイオード22と第2のレーザダイオード23をモノリシックに作製して集積化した場合には、第1のレーザダイオード22と第2のレーザダイオード23が非常に近接するため、各レーザダイオード毎に光強度を検出する手段を設けることが困難であるが、上述した本発明に係るレーザパワー制御装置21では、第1のレーザダイオード22から出力されるレーザ光の光強度の検出と、第2のレーザダイオード43から出力されるレーザ光の光強度の検出とを、一つのフォトダイオード46で行うようにしている。したがって、このレーザパワー制御装置21は、第1のレーザダイオード22と第2のレーザダイオード23をモノリシックに作製して1チップ化することを容易に可能となす。
【0038】
上述した構成された本発明に係るレーザパワー制御装置21は、第1の可変抵抗器24と第2の可変抵抗器25とを並列に接続して、レーザ光の出力のレベルを所定の値に設定する際に、それらの可動接点を移動するようにしているので、第1の可変抵抗器24による第1のレーザダイオード22の出力制御と、第2の可変抵抗器25による第2のレーザダイオード23の出力制御とを実質的に独立させて行うことができる。したがって、このレーザパワー制御装置21は、第1のレーザダイオード22の出力と第2のレーザダイオード23の出力との両方を所望するレベルに容易に制御することができる。
【0039】
次に、本発明に係るレーザパワー制御装置の第3の例を図3を参照して説明する。このレーザパワー制御装置41は、図3に示すように、第1のレーザ光源である第1のレーザダイオード42から出射されるレーザ光出力、並びに、第2のレーザ光源である第2のレーザダイオード43から出射されるレーザ光出力とを制御する。なお、第1のレーザダイオード42と第2のレーザダイオード43は、同時には点灯しないように制御されている。
【0040】
このレーザパワー制御装置41は、第1のレーザダイオード42に対応した第1の可変抵抗器44と、第2のレーザダイオード43に対応した第2の可変抵抗器45と、第1及び第2のレーザダイオード42,43に対応したパワーモニタ用のフォトダイオード46と、第1及び第2のレーザダイオード42,43から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する自動光量制御用アンプ47とを備える。ここで、第1の可変抵抗器44と第2の可変抵抗器45とは、フォトダイオード46に直列に接続されている。
【0041】
なお、自動光量制御用アンプ47は、第1のレーザダイオード42から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第1のアンプ48と、第2のレーザダイオード43から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第2のアンプ49とを備える。
【0042】
このレーザパワー制御装置41において、第1の可変抵抗器44の一端は接地されており、第1の可変抵抗器44の他端は第1のアンプ48の入力端子に接続されている。一方、第2の可変抵抗器45の一端は、第1の可変抵抗器44の端子のうち、第1のアンプ48の入力端子に接続されている側の端子に接続されており、第2の可変抵抗器45の他端は、第2のアンプ49の入力端子に接続されている。また、第2の可変抵抗器45の端子のうち、第2のアンプ49の入力端子に接続されている側の端子は、フォトダイオード46のアノードにも接続されている。なお、フォトダイオード46のカソードは接地されている。
【0043】
また、第1のレーザダイオード42のカソードは接地されており、第1のレーザダイオード42のアノードはpnpトランジスタ50のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ50のエミッタは抵抗51を介して電源52に接続されており、第1のレーザダイオード42を点灯させる際に抵抗51を介して電源52から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタ50のベースは第1のアンプ48の出力端子に接続されており、第1のレーザダイオード42の点灯時に、第1のレーザダイオード42に流れる電流量を第1のアンプ48により制御することでレーザ光の出力が制御される。
【0044】
同様に、第2のレーザダイオード43のカソードは接地されており、第2のレーザダイオード43のアノードはpnpトランジスタ53のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ73のエミッタは抵抗54を介して電源55に接続されており、第2のレーザダイオード43を点灯させる際に抵抗54を介して電源55から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタのベースは第2のアンプ49の出力端子に接続されており、第2のレーザダイオード43の点灯時に、第2のレーザダイオード43に流れる電流量を第2のアンプ49により制御することでレーザ光の出力が制御される。
【0045】
このレーザパワー制御装置41により、第1のレーザダイオード42から出力されるレーザ光のパワーのレベルを所定の値に制御するには、第1の可変抵抗器44の抵抗を変化させることにより、第1のレーザダイオード42から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定される。また、レーザ光の出力レベルを設定した後、情報の記録又は再生を行うときには、第1のレーザダイオード42から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード46により検出し、その検出結果に基づいて、第1のレーザダイオード42から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ47の第1のアンプ48によりレーザ光の出力を制御する。
【0046】
一方、第2のレーザダイオード43から出力されるレーザ光のパワーのレベルを所定の値に設定する際は、第2の可変抵抗器45の抵抗を変化させ、第2のレーザダイオード43から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定される。また、レーザ光の出力レベルを設定した後、情報の記録又は再生を行うときには、第2のレーザダイオード43から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード46により検出し、その検出結果に基づいて、第2のレーザダイオード43から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ47の第2のアンプ49によりレーザ光の出力を制御する。なお、ここで、第2の可変抵抗器45の抵抗の変化は、第1の可変抵抗器44の抵抗を固定した後に行われる。
【0047】
このように構成されたレーザパワー制御装置41も、全体として一つの回路だけで、2つのレーザダイオード42,43から出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ制御することができる。したがって、2つのレーザダイオード42,43に対してそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意するものに比し、装置自体の小型化を図ることができ、部品点数の削減による製造コストの低減も図ることができる。
【0048】
また、第1のレーザダイオード42と第2のレーザダイオード43をモノリシックに作製して1チップ化した場合には、第1のレーザダイオード42と第2のレーザダイオード43が非常に近接するため、各レーザダイオード毎に光強度を検出する手段を設けることが困難であるが、上述した本発明に係るレーザパワー制御装置41では、第1のレーザダイオード42から出力されるレーザ光の光強度の検出と、第2のレーザダイオード43から出力されるレーザ光の光強度の検出とを、一つのフォトダイオード46で行うようにしている。したがって、このレーザパワー制御装置41は、第1のレーザダイオード22と第2のレーザダイオード23をモノリシックに作製して1チップ化することを容易に可能となす。
【0049】
なお、前述した本発明の第1の例として挙げたレーザパワー制御装置1は、可変抵抗器4,5にスイッチ6,7を接続して、レーザ光の出力を設定し、制御する際に、それらのスイッチ6,7を切り換えるようにすることで、第1の可変抵抗器4による第1のレーザダイオード2の出力制御と、第2の可変抵抗器5による第2のレーザダイオード3の出力制御とを完全に独立させて行えるように構成した。
【0050】
また、前述した本発明の第2の例として挙げたレーザパワー制御装置21は、第1の可変抵抗器24と第2の可変抵抗器25とを並列に接続して、レーザ光の出力を設定する際に、それらの可動接点を移動し、情報の記録又は再生を行うときには、それらの可動接点を固定することで、第1の可変抵抗器24による第1のレーザダイオード22の出力レベルの設定及び制御と、第2の可変抵抗器25による第2のレーザダイオード23の出力レベルの設定及び制御とを実質的に独立させて行うように構成した。
【0051】
これに対して、上述した本発明の第3の例として挙げたレーザパワー制御装置41は、第1の可変抵抗器44による第1のレーザダイオード42の出力設定と、第2の可変抵抗器45による第2のレーザダイオード43の出力設定とが完全に独立していないが、第1の可変抵抗器44の設定を行った後、第2の可変抵抗器45の設定を行うことにより、一方が他方に影響しないような組み合わせられている。したがって、このレーザパワー制御装置41でも、第1のレーザダイオード42の出力制御を行った後に、第2のレーザダイオード43の出力設定を行うようにすることで、第1のレーザダイオード42の出力と第2のレーザダイオード43の出力との両方を容易に所望するレベルとすることができる。
【0052】
次に、本発明に係るレーザパワー制御装置の第4の例を図4を参照して説明する。このレーザパワー制御装置61は、図4に示すように、第1のレーザ光源である第1のレーザダイオード62から出射されるレーザ光の出力、並びに、第2のレーザ光源である第2のレーザダイオード63から出射されるレーザ光の出力とを制御する。なお、第1のレーザダイオード62と第2のレーザダイオード63は、同時には点灯しないように制御されている。
【0053】
このレーザパワー制御装置61は、第1のレーザダイオード62に対応した第1の可変抵抗器54と、第2のレーザダイオード63に対応した第2の可変抵抗器65と、第1及び第2のレーザダイオード62,63に対応したパワーモニタ用のフォトダイオード66と、第1及び第2のレーザダイオード62,63から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する自動光量制御用アンプ67とを備える。
【0054】
なお、自動光量制御用アンプ67は、第1のレーザダイオード62から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第1のアンプ68と、第2のレーザダイオード63から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御する第2のアンプ69とを備える。
【0055】
このレーザパワー制御装置61において、第1の可変抵抗器64の一端は接地されており、他端は第1及び第2のアンプ68,69の入力端子に接続されている。同様に、第2の可変抵抗器65の一端は接地されており、他端は第1及び第2のアンプ68,69の入力端子に接続されている。また、第1及び第2の可変抵抗器64,65の端子のうち、第1及び第2のアンプ68,69の入力端子に接続されている側の端子は、フォトダイオード66のアノードにも接続されている。なお、フォトダイオード66のカソードは接地されている。
【0056】
また、第1のレーザダイオード62のカソードは接地されており、第1のレーザダイオード2のアノードはpnpトランジスタ70のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ710のエミッタは抵抗71を介して電源72に接続されており、第1のレーザダイオード62を点灯させる際に抵抗71を介して電源712から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタ70のベースは第1のアンプ68の出力端子に接続されており、第1のレーザダイオード62の点灯時に、第1のレーザダイオード62に流れる電流量を第1のアンプ68により制御することでレーザ光の出力が制御される。
【0057】
同様に、第2のレーザダイオード63のカソードは接地されており、第2のレーザダイオード63のアノードはpnpトランジスタ74のコレクタに接続されている。このpnpトランジスタ74のエミッタは抵抗75を介して電源76に接続されており、第2のレーザダイオード63を点灯させる際に抵抗75を介して電源76から電圧が印加される。また、このpnpトランジスタ74のベースは第2のアンプ69の出力端子に接続されており、第2のレーザダイオード63の点灯時に、第2のレーザダイオード63に流れる電流量を第2のアンプ69により制御することでレーザ光の出力が制御される。
【0058】
このレーザパワー制御装置61により、第1のレーザダイオード62から出力されるレーザ光のパワーのレベルを所定の値に設定する際は、第1の可変抵抗器64の抵抗を変化させる。これにより、第1のレーザダイオード62から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定される。この設定を行った後、情報の記録又は再生を行うときには、第1のレーザダイオード62から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード66により検出し、その検出結果に基づいて、第1のレーザダイオード62から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ67の第1のアンプ68によりレーザ光の出力を制御する。
【0059】
一方、第2のレーザダイオード63から出力されるレーザ光のパワーのレベルを所定の値に設定する際は、第2の可変抵抗器65の抵抗を変化させる。これにより、第2のレーザダイオード63から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定される。この設定を行った後、情報の記録又は再生を行うときには、第2のレーザダイオード63から出射されたレーザ光の光強度をフォトダイオード66により検出し、その検出結果に基づいて、第2のレーザダイオード63から出力されるレーザ光の出力が所定のレベルで一定となるように、自動光量制御用アンプ67の第2のアンプ69によりレーザ光の出力を制御する。
【0060】
このように構成されたレーザパワー制御装置61も、全体として一つの回路だけで2つのレーザダイオード62,63から出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ設定し、制御することができるので、2つのレーザダイオード62,63に対してそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意するようなものに比し、装置自体の小型化を図ることができ、使用する部品点数の削減を図って製造コストを低減することができる。
【0061】
なお、第1のレーザダイオード62と第2のレーザダイオード63をモノリシックに作製して1チップ化した場合には、第1のレーザダイオード62と第2のレーザダイオード63が非常に近接するため、各レーザダイオード毎に光強度を検出する手段を設けることは非常に困難であるが、本発明に係るレーザパワー制御装置61は、第1のレーザダイオード62から出力されるレーザ光の光強度の検出と、第2のレーザダイオード63から出力されるレーザ光の光強度の検出とを、一つのフォトダイオード66で行うようにしているので、第1のレーザダイオード62と第2のレーザダイオード63をモノリシックに作製して容易に1チップ化することができる。
【0062】
なお、第4の例として挙げた本発明に係るレーザパワー制御装置61では、第1の可変抵抗器64と第2の可変抵抗器65の抵抗値が相互に影響する。したがって、第1の可変抵抗器64の抵抗値を変化させて第1のレーザダイオード62の出力設定を変化させると、この変化に伴って第2のレーザダイオード63の出力設定も変化する。同様に、第2の可変抵抗器65の抵抗値を変化させて第2のレーザダイオード63の出力設定を変化させると、この変化に伴って第1のレーザダイオード62の出力設定も変化する。
【0063】
すなわち、第4の例として挙げた本発明に係るレーザパワー制御装置61では、第1のレーザダイオード62の出力設定と第2のレーザダイオード63の出力設定とを独立に制御することができない。そのため、このレザーパワー制御装置において、第1のレーザダイオード62の出力と第2のレーザダイオード63の出力の両方が所望のレベルとなるように、第1及び第2の可変抵抗器64,65の抵抗値を設定する際には、互いの設定状態を考慮して設定する必要がある。
【0064】
次に、上述したようなレーザパワー制御装置を備えた光学ヘッドを用いた光記録再生装置を具体的に示す。
【0065】
この光記録再生装置80は、図5に示すように、光ディスク81A,81Bを回転駆動するスピンドルモータ82と、光ディスク81A,81Bにレーザ光を照射して情報の記録再生を行うための光学ヘッド83と、この光学ヘッド83を光ディスク81A,81Bの径方向に送り操作するための送りモータ84と、所定の変復調処理を行う変復調回路85と、光学ヘッド83のサーボ制御等を行う駆動制御回路86と、システム全体の制御を行うシステムコントローラ87とを備えている。
【0066】
本発明に係る光記録再生装置80は、記録再生に使用するレーザ光の波長を異にする2種類の光ディスクを用いることを可能とするものであり、第1及び第2の光ディスク81A,81Bとが選択的にスピンドルモータ82装着されて回転駆動される。具体的に、ここで用いられる第1の光ディスク81Aは、後述する第2の光ディスク81Bより高密度に情報の記録を可能となし、板厚を1.2mmとなす透明基板を介して情報記録面にレーザ光を照射することにより情報の書き込み又は読み出しを可能とした光ディスクである。
【0067】
スピンドルモータ82は、駆動制御回路86により駆動制御され、所定の回転数で回転駆動される。すなわち、記録媒体となる光ディスク81A,81Bは、スピンドルモータ82にチャッキングされ、駆動制御回路86により駆動制御されるスピンドルモータ82によって所定の回転数で回転駆動される。
【0068】
光学ヘッド83は、情報信号の記録再生を行う際、回転駆動される光ディスク81A,81Bに対してレーザ光を照射し、光ディスク81A,81Bから反射される戻り光を検出する。この光学ヘッド83には、後述するように発振波長の異なる2つのレーザダイオードが搭載され、記録再生に使用するレーザ光の波長が異なる2種類の光ディスク81A,81Bに対応できるように構成されている。光学ヘッド83は、変復調回路に接続され、情報信号の再生を行う際、回転駆動される光ディスク81A,81Bに対してレーザ光を照射し、光ディスク81A,81Bから反射される戻り光から再生信号を読み出し、この読み出した信号を変復調回路85に供給する。また、情報信号の記録を行う際には、外部回路88から入力され変復調回路によって所定の変調処理が施された記録信号が光学ヘッド83に供給される。そして、光学ヘッド83は、変復調回路85から供給された記録信号に基づいて、光ディスク81A,81Bに対してレーザ光を照射して情報信号の記録を行う。
【0069】
また、光学ヘッド83は、駆動制御回路86にも接続され、情報信号の記録再生時に、回転駆動される光ディスク81A,81Bから反射された戻り光から、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成し、それらのエラー信号を駆動制御回路86に供給する。
【0070】
変復調回路85は、システムコントローラ87及び外部回路88に接続される。この変復調回路85は、情報信号を光ディスク81A,81Bに記録する際、システムコントローラ87による制御され、光ディスク81A,81Bに記録する記録信号が外部回路88から供給され、この供給された記録信号に対して所定の変調処理を施し、光学ヘッド83に供給する。また、変復調回路85は、光ディスク81A,81Bに記録された情報信号を再生する際、システムコントローラ87により制御され、光ディスク81A,81Bから読み出された再生信号が光学ヘッド83から供給され、読み出された再生信号に所定の復調処理を施す。変復調回路85によって復調された再生信号は、変復調回路85から外部回路88へ出力される。
【0071】
送りモータ84は、情報信号の記録再生を行う際、光学ヘッド83を光ディスク81A,81Bの所定位置に対向するように送り操作するためのものであり、駆動制御回路86からの制御信号に基づいて駆動される。この送りモータ84は、駆動制御回路86に接続されており、駆動制御回路86により駆動が制御される。すなわち、駆動制御回路86は、システムコントローラ87により制御され、光学ヘッド83が光ディスク81A,81Bの所定の位置に対向するように送りモータ84を制御する。また、駆動制御回路86は、スピンドルモータ82にも接続され、システムコントローラ87により制御されてスピンドルモータ86の動作を制御する。すなわち、駆動制御回路86は、情報信号の記録再生時に、光ディスク81A,81Bが所定の回転数で回転駆動されるようにスピンドルモータ82の駆動を制御する。
【0072】
また、駆動制御回路86は、光学ヘッド83にも接続され、情報信号の記録再生時に、光学ヘッド83からフォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号が供給され、これらエラー信号に基づいて、光学ヘッド83のフォーカシングサーボ及びトラッキングサーボを行う。なお、光学ヘッド83のフォーカシングサーボ及びトラッキングサーボは、光学ヘッド83に設けられる対物レンズを駆動変位させる2軸アクチュエータをフォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づいて駆動することにより行われる。
【0073】
上述のように構成された光記録再生装置には、図6乃至図8に示すような光学ヘッド83が用いられる。この光学ヘッド83は、種類の異なる2種類の光ディスクに用いることを可能とするものであって、2種類の光ディスクとして第1及び第2の光ディスク81A,81Bを用い、第1の光ディスク81Aと第2の光ディスク81Bとを選択的に用いて情報信号の記録又は再生を行う状態を図6に示す。
【0074】
本発明に係る光学ヘッド83は、光集積素子104から出射されたレーザ光をコリメータレンズ105、アパーチャ106、対物レンズ107を介して光ディスク81A又は光ディスク81Bに照射し、光ディスク81A又は光ディスク81Bから反射された戻り光を対物レンズ107、アパーチャ106、コリメータレンズ105を介して光集積素子104に入射するように構成されている。
【0075】
ここで、光集積素子104は、詳細は後述するが、第1の光ディスク用のレーザ光源の信号検出用フォトディテクタ、第2の光ディスク用のレーザ光源の信号検出用フォトディテクタ、パワーモニタ用フォトダイオードを1つのパッケージに一体に集積して構成される。光集積素子104は、これら各レーザ光源を構成する半導体レーザダイオードが光ディスク81A,81Bの半径方向に約100μmの間隔で離間して配置され、システムコントローラ87の制御により、光ディスク81A,81Bに応じてこれら2つの半導体レーザダイオードが選択的に駆動される。2つの半導体レーザダイオードが選択的に駆動されることにより、光集積素子104は、各光ディスク81A,81Bに対応する波長のレーザ光を光ディスク81A,81Bに向けて選択的に出射し、各光ディスク81A,81Bに対応する信号検出用フォトディテクタにより戻り光を検出する。また、各半導体レーザダイオードから出射されたレーザ光は、パワーモニタ用フォトダイオードに入射され、レーザパワー制御装置によってレーザパワーの制御が行われる。
【0076】
コリメータレンズ105は、この光集積素子104から出射されたレーザ光を平行光に変換する。なお、コリメータレンズ105は、光軸を第1の光ディスク用81A用レーザ光の光軸に一致するように光集積素子104に対して配置され、第2の光ディスク81B用のレーザ光に対しては光軸をずらされて配置される。
【0077】
アパーチャ106は、透明な板状部材に誘電体膜を蒸着などして被着させ、中心に円形の開口が形成されている。アパーチャ106は、中心に設けた開口を囲んで形成された誘電体膜が第2の光ディスク81B用の波長を780nmとするレーザ光を遮光し、第1の光ディスク81A用の波長を650nmとするレーザ光を透過させるフィルタとして機能する。このように構成されたアパーチャ106は、コンパクトディスク用の再生に用いる波長を780nmとするレーザ光に対しては開口の大きさにより決まるビーム径によりビーム形状を整形して透過させ、第1の光ディスク81A用の波長を650nmとするレーザ光に対しては、何らビーム形状を変化させることなく透過させる。
【0078】
対物レンズ107は、透明な合成樹脂を射出成形するなどして形成された非球面レンズであり、このレンズを構成する合成樹脂の屈折率と各レンズ面の形状により、略平行光として入射する第1の波長のレーザ光、第2の波長のレーザ光をそれぞれ対応する光ディスク81A,81Bの信号記録面に集光させる。すなわち、対物レンズ107は、第1の光ディスク81A及び第2の光ディスク81Bにそれぞれ対応する2焦点レンズを構成している。
【0079】
さらに、対物レンズ107は、トラッキング制御用アクチュエータ108Aにより光ディスク81A,81Bの半径方向に移動変位可能に支持され、トラッキングエラー信号TEに応じてトラッキング制御用アクチュエータ108Aが駆動されることにより、レーザ光が光ディスク81A,81Bの所定の記録トラックを走査するようにトラッキング制御が行われる。また、対物レンズ107は、フォーカス制御用アクチュエータ108Bにより光ディスク81A,81Bに照射されるレーザ光の光軸方向に移動変位可能に支持され、フォーカスエラー信号FEに応じてフォーカス制御用アクチュエータ108Bが駆動されることにより、レーザ光が光ディスク81A,81Bの信号記録面に合焦するようにフォーカス制御が行われる。
【0080】
ここに用いる光学ヘッド83には、マトリックス演算回路109が設けられている。マトリックス演算回路109は、光集積素子14の信号検出用フォトディテクタから出力される受光結果をマトリックス演算処理することにより、トラッキングエラー量に応じて信号レベルが変化するトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー量に応じて信号レベルが変化するフォーカスエラー信号FE、ピット列に応じて信号レベルが変化する再生信号を生成する。このとき、マトリックス演算回路109は、第1及び第2の光ディスク81A,81Bにそれぞれ応じてトラッキングエラー信号TE等を生成する。
【0081】
ここで、光集積素子104のさらに具体的な構成を図7(A)及び図7(B)を参照して説明すると、この光集積素子104は、信号検出用フォトディテクタ125A,125B及び126A,126Bが設けられた半導体基板117上にプリズム114、第1及び第2の半導体レーザダイオード115A,115B及びこれらレーザダイオード115A,115Bのレーザパワーを制御するためのパワーモニタ用フォトディテクタ130を配して光学系116を形成している。この光学系116は、パッケージ118に収納されて配線が施された後、透明な封止部材であるリッドガラス119により封止される。
【0082】
ここで、第1の半導体レーザダイオード115A及び第2の半導体レーザダイオード115Bは、光ディスク81A,81Bの半径方向に約100μm離間して配置され、それぞれ第1の光ディスク81Aに用いる波長650nmの第1のレーザ光、第2の光ディスク81Bに用いる波長780nmの第2のレーザ光をプリズム114に向けて出射する。
【0083】
なお、ここに示す例において、波長の異なる2つの発光源として第1及び第2の半導体レーザダイオード115A,115Bが個別に示されているが、2つの発光点を1チップに集積化して1チップ2波長発信レーザを用いることもできる。
【0084】
パワーモニタ用フォトディテクタ130は、第1及び第2の半導体レーザダイオード115A,115Bに対してプリズム114とは反対側に設けられ、第1及び第2の半導体レーザダイオード115A,115Bの背面から出射されるレーザ光を受光する。このパワーモニタ用フォトディテクタ130によって受光されたレーザ光の光強度の検出結果に基づいて前述した第1の例から第4の例で示したレーザパワー制御装置により第1及び第2の半導体レーザダイオード115A,115Bのそれぞれが所定のパワーレベルとなるように設定が行われ、また、所定のパワーレベル設定後にはレーザパワーのレベルが一定となるように出力制御が行われる。
【0085】
本実施例において、第1の半導体レーザーダイオード115A及び第2の半導体レーザーダイオード115Bが近接して配置されているために、パワーモニタ用フォトディテクタ130は一つのフォトディテクタを共用で使うことができる。
【0086】
プリズム114は、光ディスク81A,81Bに入射されるレーザ光と戻り光とを分離する光学素子であり、一の側面に斜面を有する略長方形状に形成される。このプリズム114は、半導体レーザダイオード115A及び115Bより出射されるレーザ光を斜面により反射してコリメータレンズ105に向けて出射し、またこのレーザ光の光路を逆に辿って入射する戻り光をこの斜面より内部に導く。また、プリズム114は、この斜面より入射した戻り光が下面に入射し、ここで約50%の光量を透過し、残る光量の戻り光を上面に向けて反射する。さらに、プリズム114は、光を下面より出射する。さらにまた、プリズム114は、このため蒸着によりミラー面が上面に形成され、また下面の斜面側(以下フロント側と呼ぶ)の部分及び斜面より遠ざかった側(以下リア側と呼ぶ)の部分より出射される戻り光の光量比が略1:1になるように、同様の蒸着の処理により、下面にビームスプリッタ面及び光透過面が形成される。
【0087】
半導体基板17においては、プリズム114から第1のレーザ光による戻り光、第2のレーザ光による戻り光が入射する部分に、それぞれ第1の光ディスク81A用の信号検出用フォトディテクタ125A及び126A、第2の光ディスク81B用の信号検出用フォトディテクタ125B及び126Bが形成される。そして、フォトディテクタ126A、126Bはリア側部位に対応するように配られる。
【0088】
図8において、これらフォトディテクタを部分的に拡大して示すように、光集積素子104は、ジャストフォーカスの状態で、このようにしてプリズム114を透過する戻り光により半導体基板117上に形成されるビームスポット形状が、リア側ではほぼ焦線形状となるように、またフロント側ではリア側の焦線延長方向と直交する方向に長軸を有する楕円形状となるように、半導体レーザーダイオード115A,115Bの向き、プリズム114大きさ等が選定される。
【0089】
第2の光ディスク81B用のフォトディテクタ125B,126Bは、第2の光ディスク81Bの円周接線方向に並んでそれぞれ略長方形形状に形成され、この円周接線方向に延長する分割線により第2の光ディスク81Bの半径方向に分割されて形成され、ジャストトラッキングの状態で、各受光面に形成されるビームスポットを第2の光ディスク81Bの半径方向に4分割して受光し、分割された各受光面の受光結果をそれぞれ出力する。なお、以下において、このように分割された小さな受光面について、フロント側の外側については符号m及びpにより、フロント側の内側については、符号n及びoにより示す。また、リア側の外側については、符号q及びtにより、リア側の内側については、符号r及びsにより示す。
【0090】
これに対して第1の光ディスク用のフォトディテクタ125A,126Aは、同様に光ディスク81Aの円周接線方向に並んでそれぞれ略長方形形状に形成され、リア側のフォトディテクタ126Aは、第2の光ディスク81B用のリア側フォトディテクタ126Bと同様に形成される。これに対してフロント側のフォトディテクタ125Aは、第2の光ディスク81B用のフロント側フォトディテクタ125Bにおける構成に加えて、さらに光ディスクの円周接線方向に受光面が2分割されるようになされている。これにより半導体基板117においては、いわゆるDPD(Differencial phase Detection)法によりトラッキングエラー信号を生成する。なお、以下において、このようにして分割された第1の光ディスク81A用の小さな受光面について、フロント側の外側、斜面側については符号a及びdにより、フロント側の内側、斜面側については符号b及びcにより示す。フロント側の外側、斜面より遠い側については符号c及びhにより、フロント側の内側、斜面より遠い側については符号f及びgにより示す。また、リア側の外側については符号i及びlより、リア側の内側については符号j及びkにより示す。
【0091】
半導体基板117は、これら分割された各受光面a〜tの受光結果を電流電圧変換処理した後、演算処理して出力し、マトリックス演算回路109においては、この演算出力をさらに演算処理してトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号及び再生信号を生成する。
【0092】
上述のように構成された光集積素子104は、半導体基板117上にプリズム114、第1、第2の半導体レーザーダイオード115A,115B及びレーザーダイオードのレーザーパワーを制御するためのパワーモニタ用フォトディテクタ130等の各構成要素を配置することにより小型で位置精度の良く構成することができる。そして2つのレーザダイオード115A,115Bに対応する位置にパワーモニタ用フォトディテクタ130を配置することにより、本願発明のレーザパワー制御装置を有効に活用することが可能となる。
【0093】
また、本発明に係る光学ヘッド83を備えた光記録再生装置80は、発振波長の異なる2つのレーザダイオードを有することにより、記録再生に使用するレーザ光の波長の異なる2種類の光ディスクに対応することができる。すなわち、2種類の光ディスクに対し選択的に情報信号の記録再生を行うことを可能とするのみならず、1種類の光ディスクに対し記録と再生の異なる動作において異なる波長のレーザ光を用いる場合にも有効となる。
【0094】
この光記録再生装置は、光学ヘッド83に搭載された2つのレーザダイオードの出力を前述したように構成された本発明に係るレーザパワー制御装置により制御するようにしているので、全体として一つの回路のみで複数のレーザダイオードから出力されるレーザ光のパワーをそれぞれ制御することができる。したがって、本発明に係る光記録再生装置80は、2つのレーザダイオードに対してそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意する場合に比して装置自体の小型化を図ることができ、しかも部品点数の削減を図ることができるので、製造コストの削減も図ることができる。
【0095】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、一つのレーザパワー制御装置で複数のレーザ光源の制御を行うことができるので、複数のレーザ光源に対してそれぞれ独立にレーザパワー制御装置を用意するような場合に比して装置自体の小型化を図ることができ、しかも部品点数の削減を図ることができるので、製造コストの削減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザパワー制御装置の一例を示す回路図である。
【図2】本発明に係るレーザパワー制御装置の他の例を示す回路図である。
【図3】本発明に係るレーザパワー制御装置のさらに他の例を示す回路図である。
【図4】本発明に係るレーザパワー制御装置のさらに他の例を示す回路図である。
【図5】本発明に係る光記録再生装置の一例を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る光学ヘッドの一例を示す側面図である。
【図7】図6に示す光学ヘッドを構成する光集積素子を示す平面図である。
【図8】図7に示す光集積素子の受光面を示す平面図である。
【符号の説明】
1 レーザパワー制御装置、 2 第1のレーザダイオード、 3 第2のレーザダイオード、 4 第1の可変抵抗器、 5 第2の可変抵抗器、 6 フォトダイオード、 7 自動光量制御用アンプ、 8 第1のアンプ、 9 第2のアンプ、 10 pnpトランジスタ、 11 抵抗、 12 電源、 14 pnpトランジスタ、 15 抵抗、 16 電源、 81A 第1の光ディスク、 81B 第2の光ディスク、 82 スピンドルモータ、 83 光学ヘッド、 104 光集積素子、 107 対物レンズ 109 マトリックス演算回路、 115A 第1の半導体レーザダイオード、 115B 第2の半導体レーザダイオード、 130 パワーモニタ用フォトディテクタ

Claims (12)

  1. それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、
    上記レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置とを備えたレーザ装置であって、
    上記レーザ発光装置は、
    それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する上記複数のレーザ光源と、
    上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、
    上記複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、
    上記レーザパワー制御装置は、
    上記複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記各可変抵抗器にそれぞれ接続されたスイッチと、
    上記複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し
    上記レーザ出力安定化手段は、
    入力端子が上記フォトダイオードと上記各可変抵抗器との接続点に接続されるとともに、出力端子が上記トランジスタのベース端子に接続された、上記複数のレーザ光源と同数のアンプと、
    上記スイッチを切り換えることによりレーザ光出力制御対象のレーザ光源に対応した可変抵抗器のみを接地させ、他の可変抵抗器を解放状態として、該接地させた可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応してレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と
    上記レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度を上記フォトダイオードにより検出し、その検出電流に上記接地させた可変抵抗器の抵抗値を乗じて得られる電圧を上記アンプの入力端子に印加し、該アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力が上記レーザ光出力設定手段で設定された上記所定のレベルで一定となるように、該レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有するレーザ装置
  2. それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、
    上記レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置とを備えたレーザ装置であって、
    上記レーザ発光装置は、
    それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する上記複数のレーザ光源と、
    上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、
    上記複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、
    上記レーザパワー制御装置は、
    上記複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、
    上記複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し
    上記レーザ出力安定化手段は、
    入力端子が上記可変抵抗器による降下電圧を分圧する分圧検出端子と接続されるとともに、出力端子が上記トランジスタのベース端子と接続された、上記複数のレーザ光源と同数のアンプと、
    上記可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応して、レーザ光出力制御対象のレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と
    上記レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度を上記フォトダイオードにより検出し、上記アンプと接続された可変抵抗器の分圧検出端子により検出される分圧を該アンプの入力端子に印加し、該アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力が上記レーザ光出力設定手段で設定された上記所定のレベルで一定となるように、該レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有するレーザ装置
  3. それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光手段と、
    上記複数のレーザ光源から出射されたレーザ光源を記録媒体に向けて照射する光学手段と、
    上記記録媒体からの戻り光を受光する受光手段と、
    上記複数のレーザ光源一のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力を制御するレーザパワー制御手段とを備え
    上記レーザ発光手段は、
    それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する上記複数のレーザ光源と、
    上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、
    上記複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し
    上記レーザパワー制御手段は、
    上記複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記各可変抵抗器にそれぞれ接続されたスイッチと、
    上記複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し
    上記レーザ出力安定化手段は、
    入力端子が上記フォトダイオードと上記各可変抵抗器との接続点に接続されるとともに、出力端子が上記トランジスタのベース端子に接続された、上記複数のレーザ光源と同数のアンプと、
    上記スイッチを切り換えることによりレーザ光出力制御対象のレーザ光源に対応した可変抵抗器のみを接地させ、他の可変抵抗器を解放状態として、該接地させた可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応してレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と
    上記レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度を上記フォトダイオードにより検出し、その検出電流に上記接地させた可変抵抗器の抵抗値を乗じて得られる電圧を上記アンプの入力端子に印加し、該アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力が上記レーザ光出力設定手段で設定された上記所定のレベルで一定となるように、該レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する光学ヘッド。
  4. 上記光学ヘッドは、上記複数のレーザ光源を互いに近接配置されている請求項3記載の光学ヘッド。
  5. 上記光学ヘッドは、上記複数のレーザ光源、上記受光手段及び上記フォトダイオードを単一の基板上に集積配置して構成されている請求項3記載の光学ヘッド。
  6. 上記フォトダイオードは、上記複数のレーザ光源に対して上記受光手段とは反対側に配置されている請求項5記載の光学ヘッド。
  7. それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光手段と、
    上記複数のレーザ光源から出射されたレーザ光源を記録媒体に向けて照射する光学手段と、
    上記記録媒体からの戻り光を受光する受光手段と、
    上記複数のレーザ光源一のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力を制御するレーザパワー制御手段とを備え
    上記レーザ発光手段は、
    それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する上記複数のレーザ光源と、
    上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、
    上記複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し
    上記レーザパワー制御手段は、
    上記複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、
    上記複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し
    上記レーザ出力安定化手段は、
    入力端子が上記可変抵抗器による降下電圧を分圧する分圧検出端子と接続されるとともに、出力端子が上記トランジスタのベース端子と接続された、上記複数のレーザ光源と同数のアンプと、
    上記可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応して、レーザ光出力制御対象のレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と
    上記レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度を上記フォトダイオードにより検出し、上記アンプと接続された可変抵抗器の分圧検出端子により検出される分圧を該アンプの入力端子に印加し、該アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力が上記レーザ光出力設定手段で設定された上記所定のレベルで一定となるように、該レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する光学ヘッド。
  8. 上記光学ヘッドは、上記複数のレーザ光源を互いに近接配置されている請求項7記載の光学ヘッド。
  9. 上記光学ヘッドは、上記複数のレーザ光源、上記受光手段及び上記フォトダイオードを単一の基板上に集積配置して構成されている請求項7記載の光学ヘッド。
  10. 上記フォトダイオードは、上記複数のレーザ光源に対して上記受光手段とは反対側に配置されている請求項9記載の光学ヘッド。
  11. それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、該レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置を備え、当該レーザパワー制御装置によって出力が制御されるレーザ光を光記録媒体に照射して情報の記録及び/又は再生を行う光記録再生装置であって、
    上記レーザ発光装置は、
    それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する上記複数のレーザ光源と、
    上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、
    上記複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、
    上記レーザパワー制御装置は、
    上記複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記各可変抵抗器にそれぞれ接続されたスイッチと、
    上記複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し
    上記レーザ出力安定化手段は、
    入力端子が上記フォトダイオードと上記各可変抵抗器との接続点に接続されるとともに、出力端子が上記トランジスタのベース端子に接続された、上記複数のレーザ光源と同数のアンプと、
    上記スイッチを切り換えることによりレーザ光出力制御対象のレーザ光源に対応した可変抵抗器のみを接地させ、他の可変抵抗器を解放状態として、該接地させた可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで、当該抵抗値に対応してレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と
    上記レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度を上記フォトダイオードにより検出し、その検出電流に上記接地させた可変抵抗器の抵抗値を乗じて得られる電圧を上記アンプの入力端子に印加し、該アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力が上記レーザ光出力設定手段で設定された上記所定のレベルで一定となるように、該レーザ光源のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する光記録再生装置。
  12. それぞれ異なる波長のレーザ光をレーザダイオードにより出射する複数のレーザ光源が同時に点灯しないように制御されているレーザ発光装置と、該レーザ発光装置の一のレーザ光源から出射される各レーザ光の出力を制御するレーザパワー制御装置を備え、当該レーザパワー制御装置によって出力が制御されるレーザ光を光記録媒体に照射して情報の記録及び/又は再生を行う光記録再生装置であって、
    上記レーザ発光装置は、
    それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する上記複数のレーザ光源と、
    上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数の電源と、
    上記複数のレーザ光源に流れる電流量を制御する、上記複数のレーザ光源にそれぞれ接続された複数のトランジスタとを有し、
    上記レーザパワー制御装置は、
    上記複数のレーザ光源が出射したレーザ光の光強度を検出電流に変換して検出する一つのフォトダイオードと、
    上記複数のレーザ光源と同数の、上記フォトダイオードと並列に接続された可変抵抗器と、
    上記複数のレーザ光源から出射されるレーザ光の出力が一定となるようにレーザ光の出力を制御するレーザ出力安定化手段とを有し
    上記レーザ出力安定化手段は、
    入力端子が上記可変抵抗器により降下する電圧を分圧する端子と接続されるとともに、出力端子が上記トランジスタのベース端子と接続された、上記複数のレーザ光源と同数のアンプと、
    上記可変抵抗器の抵抗を所定の抵抗値に設定することで当該抵抗値に対応して、レーザ光出力制御対象のレーザ光の出力が所定のレベルとなるように設定するレーザ光出力設定手段と
    上記レーザ光出力制御対象のレーザ光源から出射されたレーザ光の光強度を上記フォトダイオードにより検出し、上記アンプと接続された可変抵抗器の分圧検出端子により検出される分圧を該アンプの入力端子に印加し、該アンプの出力端子に接続されたトランジスタのベース端子に印加させる電圧に応じてレーザ光源から出力されるレーザ光の出力が上記レーザ光出力設定手段で設定された上記所定のレベルで一定となるように、該レーザ光源のレーザ光出力制御対象のレーザダイオードに流れる電流を制御するレーザ光出力制御手段とを有する光記録再生装置。
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