JP4013013B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置に関し、例えばコンパクトディスクとDVD(Digital Video Disk)とを再生する光ディスク装置に適用することができる。本発明は、光ディスクの半径方向に離間して配置された光源より選択的にレーザービームを照射して共通の光学系により光ディスクに集光するにつき、このレーザービームの選択的な出射に対応するように対物レンズを光ディスクの半径方向に変位させることにより、1つの光ピックアップを複数の光ディスクで共通に使用する場合に、光学特性の劣化を防止する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク装置であるコンパクトディスクプレイヤーにおいては、光ピックアップよりコンパクトディスクの情報記録面にレーザービームを照射してその戻り光の受光結果を処理することにより、コンパクトディスクに記録された各種のデータを再生するようになされている。
【0003】
このような光ピックアップにおいては、発光素子及び受光素子を個別に配置した形式のものと、発光素子及び受光素子を一体化してなる光集積素子を使用したものとがあり、後者においては、前者に比して形状を小型化でき、また信頼性を向上することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでDVDを再生する光ディスク装置においても、光集積素子を用いて光ピックアップを構成すれば、その分全体形状を小型化、簡略化できると考えられる。さらにこのようなDVD用の光ディスク装置においても、コンパクトディスクを再生することができれば、便利であると考えられる。
【0005】
この場合、DVD用の発光素子及び受光素子、コンパクトディスク用の発光素子及び受光素子を一体化して光集積素子を構成することにより、コンパクトディスクとDVDとを再生可能な光ディスク装置を構成できると考えられる。
【0006】
ところがこのようにして光集積素子を構成する場合、DVD用の発光素子又はコンパクトディスク用の発光素子の何れかにあっては、対物レンズの光軸よりずれて配置されることになり、このように光軸よりずれて配置された発光素子より出射されるレーザービームにあっては、対物レンズに斜め入射することになる。この場合、このレーザービームに係る光学系にあっては、収差が増大し、光学特性が劣化することになる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数の光学素子を切り換えて複数の光ディスクで1つの光ピックアップを共通に使用する場合に、光学特性の劣化を防止することができる光ディスク装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1に係る発明においては、光源からのレーザービームの選択的な出力に応動して、対物レンズを光ディスクの半径方向に変位させる。
【0009】
請求項1に係る構成によれば、光源からのレーザービームの選択的な出力に応動して、対物レンズを光ディスクの半径方向に変位させることにより、発光素子の何れかが対物レンズの光軸よりずれて配置されている場合に、この光軸からのずれを補正することができ、これにより光学特性の劣化を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0011】
(1)実施の形態の全体構成
図1は、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置のトラッキング制御系を示す略線図である。この光ディスク装置1は、DVDである光ディスク2Aに記録されたデータ、コンパクトディスクである光ディスク2Bに記録されたデータを再生する。
【0012】
ここでコンパクトディスク2Bは、板厚1.2〔mm〕の透明基板を介して情報記録面にレーザービームを照射して得られる戻り光を処理することにより記録されたデータを再生できるようになされた光ディスクである。これに対してDVD2Aは、板厚0.6〔mm〕の透明基板を介して情報記録面にレーザービームを照射して得られる戻り光を処理することにより、記録されたデータを再生できるようになされた光ディスクである。
【0013】
この光ディスク装置1において、光ピックアップ3は、所定のスレッド機構により光ディスクの半径方向に可動できるように配置される。光ピックアップ3は、光集積素子4より出射したレーザービームをコリメータレンズ5、アパーチャー6、対物レンズ7を介して光ディスク2A又は2Bに照射し、またこの光ディスク2A又は2Bより得られる戻り光を対物レンズ7、アパーチャー6、コリメータレンズ5により光集積素子4に入射する。
【0014】
光ディスク装置1は、この光集積素子4における戻り光の受光結果を処理してトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、再生信号を生成する。光ディスク装置1は、これらトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号に基づいて対物レンズ7を可動してトラッキング制御及びフォーカス制御し、また再生信号を処理して光ディスク2A、2Bに記録されたデータを再生する。
【0015】
ここで光集積素子4は、コンパクトディスク用の発光素子及び受光素子、DVD用の発光素子及び受光素子を1つのパッケージに一体に集積して構成される。光集積素子4は、これら各発光素子を構成する半導体レーザーダイオードチップが光ディスク2A、2Bの半径方向に約100〔μm〕の間隔により離間して配置され、図示しないシステムコントローラの制御により、光ディスク2A、2Bに応じてこれら2つの半導体レーザーダイオードチップが選択的に駆動される。これにより光集積素子4は、各光ディスク2A、2Bに対応する波長のレーザービームを光ディスク2A、2Bに向けて選択的に出射し、またこのとき対応する受光素子により戻り光を受光する。
【0016】
コリメータレンズ5は、この光集積素子4より出射されるレーザービームを略平行光線に変換して出射する。なおコリメータレンズ5は、DVD用レーザービームの光軸に光軸が一致するように光集積素子4に対して配置され、これによりコンパクトディスク用レーザービームに対しては、光軸がずれて配置されるようになされている。
【0017】
図2に示すように、アパーチャー6は、透明板状部材に誘電体膜を蒸着して中心に円形形状の開口が形成される。アパーチャー6は、この開口を囲む部分に誘電体膜が形成され、この誘電体膜が、コンパクトディスク用レーザービームの波長である波長780〔nm〕の光を選択的に遮光し、またDVD用レーザービームの波長である波長650〔nm〕の光を透過するフィルタを構成するようになされている。これによりアパーチャー6は、コンパクトディスク用レーザービームについては、この開口により決まるビーム径によりビーム形状を整形して透過するのに対し、DVD用レーザービームについては、何らビーム形状を変化させることなく透過するようになされている。なおアパーチャー6は、この開口の中心がコンパクトディスク用レーザービームの光軸とほぼ一致するように配置される。
【0018】
対物レンズ7は、透明樹脂を射出成形して作成された非球面のプラスチックレンズであり、この透明樹脂の屈折率と、各レンズ面の形状の選定により、ほぼ平行光線により入射するDVD用レーザービーム、コンパクトディスク用レーザービームをそれぞれ対応する光ディスク2A、2Bの情報記録面に集光できるようになされている。これにより対物レンズ7は、DVD用レーザービーム、コンパクトディスク用レーザービームに対応するいわゆる2焦点レンズを構成するようになされている。
【0019】
さらに対物レンズ7は、ボイスコイルモータ構成によるトラッキング制御用アクチュエータ8により光ディスク2A、2Bの半径方向に可動するように構成され、これによりトラッキングエラー信号に応じてこのアクチュエータ8を駆動することによりトラッキング制御できるようになされている。また同様のアクチュエータによりレーザービームの光軸に沿って可動するように構成され、これによりフォーカスエラー信号に応じてこのアクチュエータを駆動することによりフォーカス制御できるようになされている。
【0020】
このようにして可動されるにつき、対物レンズ7は、トラッキング制御用アクチュエータ8より何ら力を受けていないとき、光軸がDVD用レーザービームの光軸とほぼ一致するように配置され、これによりこの状態ではコンパクトディスク用のレーザービームに対しては光軸が一致しないように配置される。対物レンズ7は、コンパクトディスク2Bを再生する場合、光集積素子4において発光素子が離間して配置されてなる分、トラッキング制御用アクチュエータ8により光ディスク2Bの半径方向に変位して可動し、これによりコンパクトディスク2Bを再生する際における光学系の特性劣化を防止するようになされている。
【0021】
光ディスク装置1において、マトリックス演算回路9は、光集積素子4より出力される受光結果をマトリックス演算処理することにより、トラッキングエラー量に応じて信号レベルが変化するトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー量に応じて信号レベルが変化すフォーカスエラー信号、ピット列に応じて信号レベルが変化する再生信号を生成する。このときマトリックス演算回路9は、それぞれDVD用、コンパクトディスク用にこれらトラッキングエラー信号等を生成する。
【0022】
サーボ回路10は、このトラッキングエラー信号TEが所定の信号レベルになるように駆動信号を生成して出力し、駆動回路11は、この駆動信号に応じてアクチュエータ8を駆動する。これにより光ディスク装置1は、サーボ回路を構成してトラッキング制御する。
【0023】
この制御において、スイッチ回路12は、コンパクトディスク2Bを再生する場合には、システムコントローラの制御によりオン状態に切り換わり、駆動回路11に所定のオフセット電圧を与える。駆動回路11は、サーボ回路10より出力される駆動信号にこのオフセット電圧を加算してアクチュエータ8を駆動し、これにより光ディスク装置1では、対物レンズ7を光ディスク2Bの半径方向に変位させた状態でトラッキング制御するようになされている。
【0024】
(2)光集積素子4の構成
図3(A)は、光集積素子4をレーザービームの出射方向より見て示す平面図であり、図3(B)は、この光集積素子4を光ディスク2A、2Bの円周接線方向に断面を取って示す断面図である。光集積素子4は、半導体基板17上にプリズム14、半導体レーザーダイオードチップ15A及び15Bを配置して光学系16が形成され、この光学系16をパッケージ18に収納して配線した後、透明封止部材であるリッドガラス19により封止して作成される。
【0025】
ここで半導体レーザーダイオードチップ15A及び15Bは、光ディスク2A、2Bの半径方向に約100〔μm〕の距離だけ離間して配置され、それぞれDVDに対応する波長650〔nm〕によるDVD用レーザービーム、コンパクトディスクに対応する波長780〔nm〕のコンパクトディスク用レーザービームをプリズム14に向けて出射する。
【0026】
ここでプリズム14は、レーザービームと戻り光とを分離する光学素子であり、一の側面に斜面を有する略長方形形状に形成される。プリズム14は、半導体レーザーダイオードチップ15A及び15Bより出射されるレーザービームをこの斜面により反射してコリメータレンズ5に向けて出射し、またこのレーザービームの光路を逆に辿って入射する戻り光をこの斜面より内部に導く。
【0027】
プリズム14は、この斜面より入射した戻り光が下面に入射し、ここで約50〔%〕の光量を透過し、残る光量の戻り光を上面に向けて反射する。さらにプリズム14は、この上面にて、戻り光を下面に向けてほぼ100〔%〕反射し、この上面で反射した戻り光を下面より出射する。
【0028】
プリズム14は、このため蒸着によりミラー面が上面に形成され、また下面の斜面側(以下フロント側と呼ぶ)及び斜面より遠ざかった側(以下リア側と呼ぶ)より出射される戻り光の光量比がほぼ1:1になるように、同様の蒸着の処理により、下面にビームスプリッタ面、光透過面が形成される。
【0029】
半導体基板17においては、プリズム14からDVD用レーザービームによる戻り光、コンパクトディスク用レーザービームによる戻り光が入射する部分に、それぞれDVD用の受光面25A及び26A、コンパクトディスク用の受光面25B及び26Bが形成される。
【0030】
図4において、これら受光面を部分的に拡大して示すように、光集積素子4は、ジャストフォーカスの状態で、このようにしてプリズム14を透過する戻り光により半導体基板17上に形成されるビームスポット形状が、リア側ではほぼ焦線形状となるように、またフロント側ではリア側の焦線延長方向と直交する方向に長軸を有する楕円形状となるように、半導体レーザーダイオードチップ15A、15Bの向き、プリズム14の大きさ等が選定されるようになされている。
【0031】
コンパクトディスク側の受光面25B及び26Bは、コンパクトディスクの円周接線方向に並んでそれぞれ略長方形形状に形成され、この円周接線方向に延長する分割線によりコンパクトディスクの半径方向に分割されて形成される。受光面25B及び26Bは、これによりジャストトラッキングの状態で、各受光面に形成されるビームスポットをコンパクトディスクの半径方向に4分割して受光するようになされ、分割された各受光面の受光結果をそれぞれ出力するようになされている。なお以下において、このようにして分割された小さな受光面について、フロント側の外側については符号m及びpにより、フロント側の内側については、符号n及びoにより示す。またリア側の外側については、符号q及びtにより、リア側の内側については符号r及びsにより示す。
【0032】
これに対してDVD側の受光面25A及び26Aは、同様に光ディスク2Aの円周接線方向に並んでそれぞれ略長方形形状に形成され、リア側の受光面26Aは、コンパクトディスク用のリア側受光面26Bと同様に作成される。
【0033】
これに対してフロント側の受光面25Aは、コンパクトディスク用のフロント側受光面25Bにおける構成に加えて、さらに光ディスクの円周接線方向に受光面が2分割されるようになされている。これにより半導体基板17においては、いわゆるDPD(Differencial phase Detection)法によりトラッキングエラー信号を生成できるようになされている。なお以下において、このようにして分割されたDVD側の小さな受光面について、フロント側の外側、斜面側については符号a及びdにより、フロント側の内側、斜面側については、符号b及びcにより示す。フロント側の外側、斜面より遠い側については符号e及びhにより、フロント側の内側、斜面より遠い側については、符号f及びgにより示す。またリア側の外側については、符号i及びlより、リア側の内側については符号j及びkにより示す。
【0034】
半導体基板17は、これら分割された各受光面a〜tの受光結果を電流電圧変換処理した後、演算処理して出力し、マトリックス演算回路9においては、この演算出力をさらに演算処理してトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、再生信号を生成する。
【0035】
すなわちコンパクトディスク用にあっては、フロント側及びリア側受光面25B及び26Bにおいて、それぞれ内側受光面及び外側受光面間で差分信号を生成し、さらにこの差分信号をフロント側及びリア側で減算することにより、(m+p+r+s)−(n+o+q+t)により表されるフォーカスエラー信号を生成する。またフロント側及びリア側受光面25B及び26Bにおいて、それぞれ内周側受光面及び外周側受光面間で差分信号を生成し、さらにこの差分信号をフロント側及びリア側で加算することにより、(m+n+s+t)−(o+p+q+r)により表されるトラッキングエラー信号を生成する。またフロント側及びリア側受光面25B及び26Bにおいて、全ての受光結果を加算することにより、(m+n+o+p+q+r+s+t)により表される再生信号を生成する。
【0036】
これに対してDVD側にあっては、同様にして、(a+d+e+h+j+k)−(b+c+f+g+i+l)により表されるフォーカスエラー信号、(a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l)により表される再生信号を生成する。これに対して図5に示すように、DVD用のトラッキングエラー信号TEについては、受光面25A及び26Bの並び方向に分割された受光面のグループ毎に、それぞれ光ディスク2Aの内周側及び外周側に対応する各2つの受光面部の受光結果を加算回路42A〜42Dによりそれぞれ加算し、これによりこれらグループについて、内周側及び外周側の受光光量を検出する。さらに位相比較回路43A及び43Bにより、それぞれ各グループ毎に、内周側及び外周側の受光結果を位相比較した後、加算回路44により加算してトラッキングエラー信号TEを生成する。
【0037】
(3)実施の形態の動作
以上の構成において、光ディスク装置1は(図1)、光ピックアップ3において、光ディスク2A、2Bにレーザービームを照射してその戻り光を受光し、所定の信号処理回路によりこの戻り光の受光結果を処理することにより、光ディスク2A、2Bに記録された情報が再生される。
【0038】
すなわち光ディスク装置1において、光ピックアップ3は、光集積素子4よりレーザービームが出射され、このレーザービームがコリメータレンズ5により略平行光線に変換された後、アパーチャー6を透過して対物レンズ7に導かれ、この対物レンズ7により光ディスク2A、2Bの情報記録面に集光される。またこのレーザービームの照射により得られる戻り光が対物レンズ7により受光されて光集積素子4に入射され、この光集積素子4により戻り光の受光結果が得られる。
【0039】
光ディスク装置1では、この戻り光の受光結果よりトラッキングエラー信号TEが生成され、このトラッキングエラー信号TEが所定の信号レベルになるようにサーボ回路10により対物レンズ7が光ディスク2A、2Bの半径方向に可動されてトラッキング制御される。また同様にしてフォーカスエラー信号が生成され、このフォーカスエラー信号が所定の信号レベルになるように、対物レンズ7が上下方向に可動され、これによりフォーカス制御される。
【0040】
この一連の光ピックアップの動作において、この光ディスク装置1に装填された光ディスクがDVD2Aの場合、光ディスク装置1では、光集積素子4において、光ディスク2A、2Bの半径方向に並んで配置された半導体レーザーダイオードチップ15A及び15B(図3)のうちの、DVD用の半導体レーザーダイオードチップ15Aより選択的にレーザービームが出射され、このレーザービームがDVD2Aに照射される。またこのDVD2Aからの戻り光がプリズム14を介してDVD用の受光面25A及び26Aにより受光される。
【0041】
このとき光ピックアップ3においては、対物レンズ7の光軸、コリメータレンズ5の光軸がこのDVD用レーザービームの光軸とほぼ一致するように調整されて配置されていることにより、光学特性の劣化が有効に回避される。
【0042】
これに対して光ディスク装置1に装填された光ディスクがコンパクトディスク2Bの場合、光ディスク装置1では、半導体レーザーダイオードチップ15A及び15B(図3)のうちの、コンパクトディスク用の半導体レーザーダイオードチップ15Bより選択的にレーザービームが出射され、このレーザービームがコンパクトディスク2Bに照射される。またこのコンパクトディスク2Bからの戻り光がプリズム14を介してコンパクトディスク用の受光面25B及び26Bにより受光される。
【0043】
このとき光ディスク装置1では、スイッチ回路12がオン状態に切り換わり、サーボ回路10より出力される駆動信号にオフセット電圧が加算されて対物レンズ7がトラッキング制御され、これによりコンパクトディスク2Bの半径方向に所定距離だけ変位した状態で対物レンズ7がトラッキング制御される。これにより光ディスク装置1においては、このコンパクトディスク2Bを再生する際に収差の発生を低減することができ、光学特性の劣化を防止することができる。
【0044】
実際上、マトリックス演算回路9より出力される各種信号により特性の劣化を観察したところ、何ら対物レンズ7を変位させない場合、トラッキングエラー信号TEにおいて、ジャストトラッキングを中心にしたS字特性に偏りが発生する。これに対して焦点距離23〔mm〕のコリメータレンズ5を用いて、コリメータレンズ5及び対物レンズ7間の距離を6.176〔mm〕に設定した場合、コンパクトディスク用の半導体レーザーダイオードチップ側に変位させて、ジャストトラッキングを中心にしたS字特性の偏りを防止することができた。
【0045】
なおこの対物レンズ7を変位させる量は、コリメータレンズ5の焦点距離に対するコリメータレンズ5及び対物レンズ7間の距離に比例して変化し、コリメータレンズ5の焦点距離に比してコリメータレンズ5及び対物レンズ7間の距離を大きくすると、コンパクトディスク用の半導体レーザーダイオードチップ側とは逆側に変位させて、ジャストトラッキングを中心にしたS字特性の偏りを防止することができる。またコリメータレンズ5の焦点距離とコリメータレンズ5及び対物レンズ7間の距離とを等しく設定すると、何ら対物レンズ7を変位させることなくジャストトラッキングを中心にしたS字特性の偏りを防止することができる。但しこの場合、2焦点レンズである対物レンズ7の設計等が煩雑になる。
【0046】
このようにして対物レンズ7を変位させて光学特性の劣化を防止するにつき、この実施の形態では、半導体レーザーダイオードチップ15A及び15Bを光ディスク2A、2Bの半径方向に並べて配置したことにより、トラッキング制御用のアクチュエータを利用して対物レンズ7を簡易に変位させることができる。すなわち光ピックアップ3においては、コンパクトディスクプレイヤーに適用される光ピックアップと大きく構造を変更することなく、簡易な構成により対物レンズ7を変位させて光学特性の劣化を防止することができる。
【0047】
なおコンパクトディスク用のレーザービームにあっては、アパーチャー6によりビーム径が制限されて開口数が低減された状態でコンパクトディスク2Bに集光される。
【0048】
かくするにつき、このようにしてレーザービームを照射して得られる戻り光にあっては、それぞれDVD用の受光面25A及び26A、コンパクトディスク用の受光面25B及び26Bにより受光され(図4)、各受光面25A〜26Bの受光結果が光ディスク2A、2Bに応じて処理されてコンパクトディスク及びDVDを再生することが可能となる。
【0049】
(4)実施の形態の効果
以上の構成によれば、光ディスクの半径方向に離間して配置された光源である半導体レーザーダイオードチップ15A及び15Bより選択的にレーザービームを照射して共通の光学系5、6、7により光ディスク2A、2Bに集光するにつき、このレーザービームの選択的な出射に対応するように光学系の一部である対物レンズ7を光ディスクの半径方向に変位させることにより、1つの光ピックアップ3を複数の光ディスクで共通に使用する場合に、光学特性の劣化を防止することができる。
【0050】
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、対物レンズだけを変位させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光学系全体を変位させるようにしてもよい。
【0051】
また上述の実施の形態においては、受光系においては、それぞれ個別に受光面を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、受光系の全部又は一部を共通化する場合にも広く適用することができる。
【0052】
また上述の実施の形態においては、コンパクトディスクとDVDとを再生する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばコンパクトディスクとCD−Rをアクセスする場合等に広く適用することができる。
【0053】
また上述の実施の形態においては、2種類の光ディスクをアクセスする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数種類の光ディスクをアクセスする場合に広く適用することができる。
【0054】
また上述の実施の形態においては、発光素子と受光素子とを一体化した光集積素子により光ピックアップを構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、発光素子と受光素子とを別体に配置する場合にも広く適用することができる。
【0055】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、光ディスクの半径方向に離間して配置された光源より選択的にレーザービームを照射して共通の光学系により光ディスクに集光するにつき、このレーザービームの選択的な出射に対応するように対物レンズを光ディスクの半径方向に変位させることにより、1つの光ピックアップを複数の光ディスクで共通に使用する場合に、光学特性の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示す略線図である。
【図2】図1の光ピックアップのアパーチャーを示す平面図である。
【図3】図1の光ピックアップの光集積素子を示す平面図及び断面図である。
【図4】図3の光集積素子の受光面を拡大して示す平面図である。
【図5】図4の受光面による受光結果の処理の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2A……DVD、2B……コンパクトディスク、3……光ピックアップ、4……光集積素子、5……コリメータレンズ、7……対物レンズ、8……アクチュエータ、10……サーボ回路、13……電源

Claims (4)

  1. 複数の光源より選択的にレーザービームを出射して前記レーザービームを共通の対物レンズにより光ディスクに照射すると共に、前記レーザービームの戻り光を受光して受光結果を処理することにより、前記光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク装置であって、
    前記光源が前記光ディスクの半径方向に離間して配置され、
    前記光源からの前記レーザービームの選択的な出力に応動して、前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に変位させる
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 記対物レンズにより前記レーザービームを前記光ディスクの情報記録面に集光し、
    前記受光結果に応じて前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に可動することによりトラッキング制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記複数の光源と前記戻り光を受光する受光素子とが一体に集積されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記対物レンズの変位の方向が、選択的にレーザービームを射出する光源側とは逆側の方向である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
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