JPH1027370A - 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ - Google Patents

光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ

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JPH1027370A
JPH1027370A JP8238632A JP23863296A JPH1027370A JP H1027370 A JPH1027370 A JP H1027370A JP 8238632 A JP8238632 A JP 8238632A JP 23863296 A JP23863296 A JP 23863296A JP H1027370 A JPH1027370 A JP H1027370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置にお
いて、フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒
体に対する互換性を確保すると共に当該装置の小型化を
図る。 【解決手段】 光学記録媒体4へのレーザ光の照射や光
学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の
光学部品を有する複数の光学ブロック10、13と、対
物レンズ11、14を支持すると共に上記複数の光学ブ
ロックに各別に対応する複数の2軸アクチュエータ1
2、15と、該複数の2軸アクチュエータを支持する一
つのベース体8と、該ベース体を光学記録媒体の半径方
向に移動させる送り機構9とを有する光学ピックアップ
5と共に、フォーマットを異にする複数の種類の光学記
録媒体の種類を判別する判別手段24を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体の記
録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピック
アップに関する。詳しくは、フォーマットを異にする複
数の種類の光学記録媒体に対する互換性を確保すると共
に当該装置の小型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光学記録媒体には、例えば、CD(コン
パクトディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)
やCD−R(コンパクトディスクレコーダブル)等があ
り、これらの物理的特性、即ち、直径、重量、厚さ等は
同一であるが、それぞれ、例えば、次のような異なった
フォーマットを有している。
【0003】CDとCD−Rはディスク基板の主面から
1.2mmの位置に信号記録面があるが、DVDの信号
記録面はディスク基板の主面から0.6mmの位置にあ
る。また、CD−RはCDやDVDと異なり波長依存性
のある有機色素層を有している。
【0004】このようにCD、CD−RとDVDとでは
信号記録面の位置が異なっているため、レーザ光のスポ
ットの絞り込みの関係からCD、CD−RとDVDとの
間で同一の対物レンズを用いて再生等をすることが困難
である。また、波長依存性のある有機色素層を有するC
D−Rにあっては、CD、DVDと同じ650nm以下
のレーザ光を使用しても正確な情報信号の再生等をする
ことができない。
【0005】従って、これらの光学記録媒体について記
録及び/又は再生をしようとするときには、通常、フォ
ーマットを異にする光学記録媒体に各別に対応する装置
を用意しなければならないという不都合がある。
【0006】そこで、かかる不都合を解消すべく、上記
した異なるフォーマットを有する光学記録媒体について
信頼性の高い情報信号の記録及び/又は再生をすること
のできる互換性のある装置の開発の要求が高まり、近年
の上記した光学記録媒体の普及に伴いその必要性が一層
高いものとなっている。
【0007】このような互換性を有する装置としては、
例えば、これらの光学記録媒体の種類の数に応じて複数
の光学ピックアップを搭載した装置、即ち、レーザ光の
照射、受光等を行う各種の光学部品を有する光学ブロッ
クと、対物レンズを有する2軸アクチュエータと、該2
軸アクチュエータを支持するベース体と、該ベース体を
移動させる送り機構等を各別に備える複数の光学ピック
アップを搭載した光学記録媒体の記録及び/又は再生装
置が考慮されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な複数の光学ピックアップが搭載された装置にあって
は、2軸アクチュエータを支持する各別のベース体を備
えるため、装置自体が大型化、大重量化し、例えば、高
速駆動が困難となってしまう等の問題があり、実用化に
は至っていない。
【0009】そこで、本発明光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ
は、上記した問題点を克服し、光学記録媒体の記録及び
/又は再生装置において、フォーマットを異にする複数
の種類の光学記録媒体に対する互換性を確保すると共に
当該装置の小型化を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明光学記録媒体の記
録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ
は、上記した課題を解決するために、光学記録媒体への
レーザ光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の
受光等を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロッ
クと、対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロ
ックに各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、該
複数の2軸アクチュエータを支持する一つのベース体
と、該ベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる
送り機構とを備えたものである。
【0011】また、本発明光学記録媒体の記録及び/又
は再生装置は、上記した課題を解決するために、上記光
学ピックアップと共に、フォーマットを異にする複数の
種類の光学記録媒体の種類を判別する判別手段を備えた
ものである。
【0012】従って、本発明光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップに
あっては、フォーマットを異にする光学記録媒体につい
て一の装置で信頼性の高い情報信号の記録及び/又は再
生が可能であり、また、装置のコンパクトな設計が可能
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明光学記録媒体の記
録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピック
アップの実施の形態を添付図面に示した実施例に従って
説明する。
【0014】尚、図示した実施例は、本発明をCDとD
VDに対する互換性を有する装置及びそれに用いられる
光学ピックアップに適用したものである。
【0015】光学記録媒体の記録及び/又は再生装置
(以下、単に「装置」という。)1内にはスピンドルモ
ータ2が配置され、その上側にはスピンドルモータ2の
回転によって回転されるターンテーブル3が設けられて
いる。そして、ターンテーブル3上には光学記録媒体
(CD又はDVD)4が載置され、該光学記録媒体4が
ターンテーブル3の回転に伴って回転されるようになっ
ている。
【0016】装置1内には一の光学ピックアップ5が設
けられ、該光学ピックアップ5は2つのピックアップ部
6、7と後述する2軸アクチュエータを支持するベース
体8と、該ベース体8を光学記録媒体の半径方向に移動
させる送り機構9とから成る。
【0017】図1で見て左側に位置するピックアップ部
6は後述する各種の光学部品を有する光学ブロック10
と対物レンズ11を支持した2軸アクチュエータ12と
を備え、図1で見て右側に位置するピックアップ部7は
後述する各種の光学部品を有する光学ブロック13と対
物レンズ14を支持した2軸アクチュエータ15とを備
えている。そして、ピックアップ部6はCDのフォーマ
ットに対応しその再生に係るものであり、ピックアップ
部7はDVDのフォーマットに対応しその再生に係るも
のであり、ピックアップ部6、7は装置1に装着された
CD又はDVDに対応して択一的に駆動するようにされ
ている。
【0018】CD再生用の光学ブロック10は半導体レ
ーザ16とビームスプリッタ17とディテクタ18とを
含む各種の光学部品により構成されている。また、DV
D再生用の光学ブロック11は半導体レーザ19とビー
ムスプリッタ20とディテクタ21とを含む各種の光学
部品により構成されている。
【0019】2軸アクチュエータ12、15はそれぞれ
固定側部材12a、15aと該固定側部材12a、15
aに図示しないリンク部材を介して支持された可動側部
材12b、15bとを備え、該可動側部材12b、15
bの先端部にそれぞれ上記対物レンズ11、14が支持
されている。
【0020】ベース体8は上記光学ブロック10、13
の上側に位置され、平面で見て長方形状の略板状を為し
ている。そして、短手方向の両側縁には被案内部8a、
8bが設けられ、該被案内部8a、8bがそれぞれ案内
軸22と基軸23に摺動自在に支持されている。しかし
て、ベース体8はこれらの被案内部8a、8bと案内軸
22と基軸23とベース体8を移動させるための図示し
ない駆動部とから成る送り機構9によって光学記録媒体
4の半径方向、即ち、図2に示す半径Rと平行に移動さ
れるようになっている。
【0021】2軸アクチュエータ12、15は、それぞ
れが支持した対物レンズ11、14が近接する向きでベ
ース体8の上面側に配設され、上記光学ブロック10、
13のビームスプリッタ17、20の真上に上記2軸ア
クチュエータ12、15に支持された対物レンズ11、
14が位置するようにされている。そして、DVD用の
2軸アクチュエータ15は上記した送り機構9によるベ
ース体8の移動時に、支持した対物レンズ14が光学記
録媒体4の一の半径、即ち、図2に示す半径Rに対向し
て移動するようにベース体8上に位置されている。尚、
CD用の2軸アクチュエータ12に支持された対物レン
ズ11は、ベース体8の移動時に半径Rと平行に移動す
ることになる。
【0022】尚、上記した光学ブロック10、13は、
送り機構9による2軸アクチュエータ12、15の移動
に伴って移動するようにされており、常に光学ブロック
10、13のビームスプリッタ17、20の真上にそれ
ぞれ対物レンズ11、14が位置するようになってい
る。
【0023】しかして、CDの再生時には以下のように
CD再生用のピックアップ部6が駆動される。
【0024】光学ブロック10の半導体レーザ16から
ビームスプリッタ17に向けてレーザ光が出射され、該
レーザ光はビームスプリッタ17によって上方へ向けて
反射される。上方へ向けて反射されたレーザ光は2軸ア
クチュエータ12の対物レンズ11へ向かい、該対物レ
ンズ11により集光性を与えられてその上方に位置する
光学記録媒体4、即ち、CDの記録面に達する。
【0025】そして、このとき2軸アクチュエータ12
の可動側部材12bが固定側部材12aに対してフォー
カシング方向及びトラッキング方向に移動されることに
より、レーザ光の合焦位置及び記録面上のスポット位置
の調整、即ち、フォーカシング調整及びトラッキング調
整が行われる。
【0026】また、同時に、レーザ光のスポットがCD
の記録トラックに追従するように、2軸アクチュエータ
12が送り機構9によるベース体8の移動に伴ってCD
の内周側から外周側に送られる。
【0027】CDの記録面に照射されたレーザ光は該記
録面で反射され再び対物レンズ11を経てビームスプリ
ッタ17ヘ向かい、該ビームスプリッタ17を透過して
ディテクタ18に導かれてCDに記録された記録信号の
読み取りが為され、該記録信号に応じた再生信号が図示
しない再生回路へ出力されCDの再生が行われる。
【0028】尚、同時にディテクタ18においては、戻
り光に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号の読取も行われる。
【0029】また、DVDの再生時には以下のようにD
VD再生用のピックアップ部7が駆動される。
【0030】光学ブロック13の半導体レーザ19から
ビームスプリッタ20に向けてレーザ光が出射され、該
レーザ光はビームスプリッタ20によって上方へ向けて
反射される。上方へ向けて反射されたレーザ光は2軸ア
クチュエータ15の対物レンズ14へ向かい、該対物レ
ンズ14により集光性を与えられてその上方に位置する
DVDの記録面に達する。
【0031】そして、このとき2軸アクチュエータ15
の可動側部材15bが固定側部材15aに対してフォー
カシング方向及びトラッキング方向に移動されることに
より、上記CDの再生時と同様のフォーカシング調整及
びトラッキング調整が行われる。
【0032】尚、トラッキング調整におけるトラッキン
グサーボに用いる方法としては、3スポット法や1ビー
ム法等がある。そして、光学記録媒体について信頼性の
高い情報信号の再生等を行うには、3スポット法では2
軸アクチュエータに支持された対物レンズが光学記録媒
体の一の半径に対向して移動する必要があり、1ビーム
法では必ずしも対物レンズが光学記録媒体の一の半径に
対向して移動する必要はなく該半径に平行に移動する場
合でも用いることが可能であることが知られている。
【0033】従って、上記に示したDVD再生用の対物
レンズ14が光学記録媒体4の一の半径Rに対向して移
動しCD再生用の対物レンズ11が一の半径Rに平行に
移動するものにあっては、DVDの再生時におけるトラ
ッキングサーボに用いる方法として3スポット法を用
い、CDの再生時におけるそれには1ビーム法、例え
ば、DPD法(位相差検出法)を用いることが望まし
い。
【0034】フォーカシング調整及びトラッキング調整
が行われ、同時に、レーザ光のスポットがDVDの記録
トラックに追従するように、CDの再生時と同様に2軸
アクチュエータ15が送り機構9により送られる。
【0035】DVDの記録面に照射されたレーザ光は該
記録面で反射され再び対物レンズ14を経てビームスプ
リッタ20ヘ向かい、該ビームスプリッタ20を透過し
てディテクタ21に導かれてDVDに記録された記録信
号の読み取りが為され、該記録信号に応じた再生信号が
図示しない再生回路へ出力されDVDの再生が行われ
る。
【0036】尚、同時にディテクタ21においては、戻
り光に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号の読取も行われる。
【0037】図3に装置1の概要を示すブロック図を示
す。
【0038】装置1は光学記録媒体4の種類を判別する
判別手段(判別回路)24とCPU(中央演算処理装
置)25と該CPU25から送出される信号に応じて各
種の制御を行うコントローラ26とを備えている。
【0039】CDが装置1に装着された場合には、例え
ば、CDのID(識別ラベル)の読取結果を得て、判別
手段24により装着された光学記録媒体4がCDである
旨が判別され、判別信号がCPU25を経てコントロー
ラ26に送られる。
【0040】送られた判別信号に基づきコントローラ2
6からレーザ駆動回路27及びアクチュエータ駆動回路
28にそれぞれ駆動信号が送られ、ピックアップ部6の
半導体レーザ16及び2軸アクチュエータ12が駆動さ
れる。そして、上記したように半導体レーザ16からレ
ーザ光が出射され、ディテクタ18でその戻り光に含ま
れる記録信号が読み取られCDの再生が行われる。
【0041】また、DVDが装置1に装着された場合に
は、例えば、上記と同様にDVDのIDの読取結果を得
て、判別手段24により装着された光学記録媒体4がD
VDである旨が判別され、判別信号がCPU25を経て
コントローラ26に送られる。
【0042】送られた判別信号に基づきコントローラ2
6からレーザ駆動回路29及びアクチュエータ駆動回路
30にそれぞれ駆動信号が送られ、ピックアップ部7の
半導体レーザ19及び2軸アクチュエータ15が駆動さ
れる。そして、上記したように半導体レーザ19からレ
ーザ光が出射され、ディテクタ21でその戻り光に含ま
れる記録信号が読み取られDVDの再生が行われる。
【0043】尚、装着された光学記録媒体4がCD、D
VD何れの場合でも、上記したようにディテクタ18、
21においては、再生信号の他に戻り光に含まれるフォ
ーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号が検
出され、該エラー信号がフォーカシングエラー信号検出
回路31a及びトラッキングエラー信号検出回路31b
を含むエラー信号検出回路31に送出される。そして、
送られたエラー信号に基づき制御信号がエラー信号検出
回路31から上記アクチュエータ駆動回路28又はアク
チュエータ駆動回路30に送られ、該制御信号に応じて
2軸アクチュエータ12又は2軸アクチュエータ15に
よる上記したフォーカシング調整及びトラッキング調整
が為されるようになっている。
【0044】本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生
装置及びそれに用いられる光学ピックアップにあって
は、上記したようにCD及びDVDにそれぞれ対応する
ピックアップ部6及びピックアップ部7が設けられてい
る。
【0045】従って、フォーマットを異にするCD、D
VD何れについても信頼性の高い情報信号の再生が可能
であり、CD、DVD間の互換性を確保することが出来
る。
【0046】また、2軸アクチュエータ12及び2軸ア
クチュエータ15を移動させる送り機構9が共通化され
ているため、装置のコンパクトな設計が可能であり装置
の小型化に寄与する。
【0047】以下に、図4に示すブロック図に従って判
別手段の変形例24Aについて説明をする。
【0048】判別手段24Aは上記した判別手段24と
異なり、CDとDVDにおけるディスク基板の主面から
信号記録面までの距離の違いを利用して、何れの光学記
録媒体であるかを判別しようとするものである。
【0049】光学記録媒体4が装置1に装着されると、
該光学記録媒体4がCD、DVD何れの場合であっても
CD再生用のピックアップ部6及びDVD再生用のピッ
クアップ部7が駆動される。即ち、コントローラ26か
ら駆動信号がCD再生用のレーザ駆動回路27及びDV
D再生用のレーザ駆動回路29に送出され、レーザ駆動
回路27、29からそれぞれレーザ光が出射される。
【0050】ところが、ここで、装置1に装着された光
学記録媒体4の種類によって、一方のピックアップ部6
又はピックアップ部7の駆動が適正に為されない状態と
なる。
【0051】例えば、装置1に装着された光学記録媒体
4がCDであった場合には、CDとDVDにおけるディ
スク基板の主面から信号記録面までの距離の違いに基づ
く球面収差の発生により、DVDのフォーマットに対応
して設けられた2軸アクチュエータ15においては上記
したフォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正
に行わてしまうか、或は、全く行われない状態となる。
【0052】フォーカシング調整及びトラッキング調整
が不適正に行わた場合には、DVD再生用のディテクタ
21において良好でない再生信号が生成され、フォーカ
シング調整及びトラッキング調整が全く行われなかった
場合には、ディテクタ21において再生信号が生成され
ない。
【0053】一方、CD再生用のピックアップ部6は適
正に駆動されるため、ディテクタ18において、導かれ
た戻り光に含まれる記録信号に基づき良好な再生信号が
生成される。
【0054】DVD再生用の2軸アクチュエータ15に
おいてフォーカシング調整及びトラッキング調整が不適
正に行われた場合には、上記した2つの再生信号、即
ち、ディテクタ21で生成された良好でない再生信号及
びディテクタ18で生成された良好な再生信号が判別手
段24Aに出力され、該判別手段24Aにおいて該2つ
の再生信号に基づいて装置1に装着された光学記録媒体
4がCDである旨の判別信号が生成され判別手段24A
からCPU25を経てコントローラ26に送られる。
【0055】また、DVD再生用の2軸アクチュエータ
15においてフォーカシング調整及びトラッキング調整
が全く行われなかった場合には、CD再生用のディテク
タ18で生成された良好な再生信号のみが判別手段24
Aに出力され、該判別手段24Aにおいて装置1に装着
された光学記録媒体4がCDである旨の判別信号が生成
され判別手段24AからCPU25を経てコントローラ
26に送られる。
【0056】そして、判別手段24Aから送られた判別
信号に基づいてCDの再生が良好に行われるようにコン
トローラ26から各回路に制御信号が送られる。
【0057】また、逆に、装置1に装着された光学記録
媒体4がDVDであった場合には、上記と同様に球面収
差の発生により、CDのフォーマットに対応して設けら
れた2軸アクチュエータ12においてはフォーカシング
調整及びトラッキング調整が不適正に行わてしまうか、
或は、全く行われない状態となる。
【0058】フォーカシング調整及びトラッキング調整
が不適正に行わた場合には、CD再生用のディテクタ1
8において良好でない再生信号が生成され、フォーカシ
ング調整及びトラッキング調整が全く行われなかった場
合には、ディテクタ18において再生信号が生成されな
い。
【0059】一方、DVD再生用のピックアップ部7は
適正に駆動されるため、ディテクタ21において、導か
れた戻り光に含まれる記録信号に基づき良好な再生信号
が生成される。
【0060】CD再生用の2軸アクチュエータ12にお
いてフォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正
に行われた場合には、ディテクタ18で生成された良好
でない再生信号及びディテクタ21で生成された良好な
再生信号が判別手段24Aに出力され、該判別手段24
Aにおいて装置1に装着された光学記録媒体4がDVD
である旨の判別信号が生成され判別手段24AからCP
U25を経てコントローラ26に送られる。
【0061】また、CD再生用の2軸アクチュエータ1
2においてフォーカシング調整及びトラッキング調整が
全く行われなかった場合には、DVD再生用のディテク
タ21で生成された良好な再生信号のみが判別手段24
Aに出力され、該判別手段24Aにおいて装置1に装着
された光学記録媒体4がCDである旨の判別信号が生成
され判別手段24AからCPU25を経てコントローラ
26に送られる。
【0062】そして、判別手段24Aから送られた判別
信号に基づいてDVDの再生が良好に行われるようにコ
ントローラ26から各回路に制御信号が送られる。
【0063】このように、上記した判別手段24に代え
て判別手段24Aを用いる場合にあっても、装置1に装
着された光学記録媒体4の種類に応じてその再生が良好
に行われることになる。
【0064】本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生
装置及びそれに用いられる光学ピックアップの各別の変
形例を図5乃至図7に示す。
【0065】尚、これら変形例は上記実施例と比較して
ベース体への2軸アクチュエータの配置の仕方のみが異
なるため、各図にはその要部のみを示し、以下の説明に
おいてはこの変形例が上記実施例と比較して相違する点
のみ説明し、上記実施例において説明した部分と同様の
部分については、上記実施例における同様の部分に付し
た符号と同じ符号を付すことによりその説明を省略す
る。
【0066】図5は第1の変形例を示すものである。2
軸アクチュエータ12、15はそれに支持された対物レ
ンズ11、14が近接する向きでベース体8に配設さ
れ、ベース体8が光学記録媒体4の半径方向へ送られる
ときに、2軸アクチュエータ12の対物レンズ11が光
学記録媒体4の一の半径R上を移動するように配置され
ている。
【0067】この場合には、CDの再生時におけるトラ
ッキングサーボに用いる方法として3スポット法を用
い、DVDの再生時におけるそれには1ビーム法を用い
ることが望ましい。
【0068】図6は第2の変形例を示すものである。2
軸アクチュエータ12、15はそれに支持された対物レ
ンズ11、14が近接する向きでベース体8に配設さ
れ、ベース体8が光学記録媒体4の半径方向へ送られる
ときに、対物レンズ11と対物レンズ14が光学記録媒
体4の一の半径Rを挟んで移動するように配置されてい
る。
【0069】この場合には、CD及びDVDの再生時に
おけるトラッキングサーボ機構に用いる方法として何れ
も1ビーム法を用いることが望ましい。
【0070】図7は第3の変形例を示すものである。2
軸アクチュエータ12、15はそれに支持された対物レ
ンズ11、14が光学記録媒体4の一の半径R上に並ん
でベース体8に配設され、ベース体8が光学記録媒体4
の半径方向へ送られるときに、対物レンズ11、14が
共に光学記録媒体4の一の半径R上を移動するように配
置されている。
【0071】この場合には、CD及びDVDの再生時に
おけるトラッキングサーボに用いる方法として何れも3
スポット法を用いることが望ましい。
【0072】尚、CDとDVDにおいては、ディスクの
中心からリードインの外周までの距離がDVDに比しC
Dの方が稍大きくされており、従って、DVDの内周側
の記録面はCDのそれよりも内側に形成されている。
【0073】そこで、上記第3の変形例においては、図
7に示すようにDVDの再生に係る2軸アクチュエータ
15をCDの再生に係る2軸アクチュエータ12の内側
に配置し、2軸アクチュエータ15をディスクの中心に
近い側に位置させるようにすることが望ましい。このよ
うに配置すれば、CD、DVDの内周側の記録面の位置
関係と2軸アクチュエータ12、2軸アクチュエータ1
5の位置関係が同じになり、その分送り機構9によるベ
ース体8の移動量が少なくて済み装置1の小型化に寄与
する。
【0074】尚、上記した実施例及び変形例には、本発
明をCDとDVDに対する互換性を有する装置及びそれ
に用いられる光学ピックアップに適用した場合を示した
が、これに限らず、本発明を他の光学記録媒体間、例え
ば、CDとCD−RやDVDとCD−R、或は、CDと
CD−RとDVDの3者に対する互換性を有する装置及
びそれに用いられる光学ピックアップに適用することも
できる。
【0075】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置に用
いられる光学ピックアップは、光学記録媒体へのレーザ
光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等
を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロックと、
対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに
各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、該複数の
2軸アクチュエータを支持する一つのベース体と、該ベ
ース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構
とを備えたことを特徴とする。
【0076】また、本発明光学記録媒体の記録及び/又
は再生装置は、光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学
記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光
学部品を有する複数の光学ブロックと、対物レンズを支
持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する
複数の2軸アクチュエータと、該複数の2軸アクチュエ
ータを支持する一つのベース体と、該ベース体を光学記
録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを有する光学
ピックアップと共に、フォーマットを異にする複数の種
類の光学記録媒体の種類を判別する判別手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0077】従って、本発明にあっては、フォーマット
を異にする光学記録媒体何れについても信頼性の高い情
報信号の記録及び/又は再生が可能であり、フォーマッ
トを異にする複数の種類の光学記録媒体に対する互換性
を確保することが出来る。
【0078】また、複数の2軸アクチュエータを移動さ
せる送り機構が共通化されているため、装置のコンパク
トな設計が可能であり装置の小型化に寄与する。
【0079】尚、上記した実施例及び変形例に示した各
部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して
の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらに
よって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるもので
あってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明光学記録媒体の記録
及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックア
ップの実施の一例を示すものであり、本図は光学ピック
アップを示す概略側面図である。
【図2】光学ピックアップを示す概略平面図である。
【図3】光学記録媒体の記録及び/又は再生装置の概要
を示すブロック図である。
【図4】判別手段の変形例を示すブロック図である。
【図5】図6及び図7と共に光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置の変形例の要部を示すものであり、本図は
第1の変形例の概略平面図である。
【図6】第2の変形例の概略平面図である。
【図7】第3の変形例の概略平面図である。
【符号の説明】
1…光学記録媒体の記録及び/又は再生装置、4…光学
記録媒体、5…光学ピックアップ、8…ベース体、9…
送り機構、10…光学ブロック、11…対物レンズ、1
2…2軸アクチュエータ、13…光学ブロック、14…
対物レンズ、15…2軸アクチュエータ、24…判別手
段、24A…判別手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学
    記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光
    学部品を有する複数の光学ブロックと、 対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに
    各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、 該複数の2軸アクチュエータを支持する一つのベース体
    と、 該ベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り
    機構とを備えたことを特徴とする光学記録媒体の記録及
    び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 上記複数の2軸アクチュエータは、上記
    送り機構による移動時に各対物レンズのうち少なくとも
    1つが光学記録媒体の半径に対向して移動するようにベ
    ース体上に位置されたことを特徴とする請求項1に記載
    の光学記録媒体の記録及び/又は再生装置に用いられる
    光学ピックアップ。
  3. 【請求項3】 上記複数の2軸アクチュエータは、上記
    送り機構による移動時に各対物レンズが光学記録媒体の
    面方向に対して垂直な方向から見てその半径を挟んで近
    接した状態で移動するようにベース体上に位置されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体の記録及
    び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ。
  4. 【請求項4】上記複数の2軸アクチュエータは、上記送
    り機構による移動時に各対物レンズの全てが光学記録媒
    体の面方向に対して垂直な方向から見てその半径に対向
    して移動するようにベース体上に位置されたことを特徴
    とする請求項1に記載の光学記録媒体の記録及び/又は
    再生装置に用いられる光学ピックアップ。
  5. 【請求項5】 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学
    記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光
    学部品を有する複数の光学ブロックと、対物レンズを支
    持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する
    複数の2軸アクチュエータと、該複数の2軸アクチュエ
    ータを支持する一つのベース体と、該ベース体を光学記
    録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを有する光学
    ピックアップと共に、 フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体の種
    類を判別する判別手段を備えたことを特徴とする光学記
    録媒体の記録及び/又は再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008152877A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Victor Co Of Japan Ltd 光ディスク装置
JP2013084330A (ja) * 2011-09-27 2013-05-09 Panasonic Corp 光記録再生装置

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