JP3575181B2 - 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ - Google Patents
光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップに関する。詳しくは、フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体に対する互換性を確保すると共に当該装置の小型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学記録媒体には、例えば、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)やCD−R(コンパクトディスクレコーダブル)等があり、これらの物理的特性、即ち、直径、重量、厚さ等は同一であるが、それぞれ、例えば、次のような異なったフォーマットを有している。
【0003】
CDとCD−Rはディスク基板の主面から1.2mmの位置に信号記録面があるが、DVDの信号記録面はディスク基板の主面から0.6mmの位置にある。また、CD−RはCDやDVDと異なり波長依存性のある有機色素層を有している。
【0004】
このようにCD、CD−RとDVDとでは信号記録面の位置が異なっているため、レーザ光のスポットの絞り込みの関係からCD、CD−RとDVDとの間で同一の対物レンズを用いて再生等をすることが困難である。また、波長依存性のある有機色素層を有するCD−Rにあっては、CD、DVDと同じ650nm以下のレーザ光を使用しても正確な情報信号の再生等をすることができない。
【0005】
従って、これらの光学記録媒体について記録及び/又は再生をしようとするときには、通常、フォーマットを異にする光学記録媒体に各別に対応する装置を用意しなければならないという不都合がある。
【0006】
そこで、かかる不都合を解消すべく、上記した異なるフォーマットを有する光学記録媒体について信頼性の高い情報信号の記録及び/又は再生をすることのできる互換性のある装置の開発の要求が高まり、近年の上記した光学記録媒体の普及に伴いその必要性が一層高いものとなっている。
【0007】
このような互換性を有する装置としては、例えば、これらの光学記録媒体の種類の数に応じて複数の光学ピックアップを搭載した装置、即ち、レーザ光の照射、受光等を行う各種の光学部品を有する光学ブロックと、対物レンズを有する2軸アクチュエータと、該2軸アクチュエータを支持するベース体と、該ベース体を移動させる送り機構等を各別に備える複数の光学ピックアップを搭載した光学記録媒体の記録及び/又は再生装置が考慮されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような複数の光学ピックアップが搭載された装置にあっては、2軸アクチュエータを支持する各別のベース体を備えるため、装置自体が大型化、大重量化し、例えば、高速駆動が困難となってしまう等の問題があり、実用化には至っていない。
【0009】
そこで、本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップは、上記した問題点を克服し、光学記録媒体の記録及び/又は再生装置において、フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体に対する互換性を確保すると共に当該装置の小型化を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップは、上記した課題を解決するために、光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロックと、対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、該複数の2軸アクチュエータを支持する一つのベース体と、該ベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを備え、上記複数の2軸アクチュエータは、上記送り機構による移動時に各対物レンズの一方が上記光学記録媒体の半径に対向して移動し、他方は該半径と平行に移動するものである。
【0011】
また、本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置は、上記した課題を解決するために、上記光学ピックアップと共に、フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体の種類を判別する判別手段を備えたものである。
【0012】
従って、本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップにあっては、フォーマットを異にする光学記録媒体について一の装置で信頼性の高い情報信号の記録及び/又は再生が可能であり、また、装置のコンパクトな設計が可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップの実施の形態を添付図面に示した実施例に従って説明する。
【0014】
尚、図示した実施例は、本発明をCDとDVDに対する互換性を有する装置及びそれに用いられる光学ピックアップに適用したものである。
【0015】
光学記録媒体の記録及び/又は再生装置(以下、単に「装置」という。)1内にはスピンドルモータ2が配置され、その上側にはスピンドルモータ2の回転によって回転されるターンテーブル3が設けられている。そして、ターンテーブル3上には光学記録媒体(CD又はDVD)4が載置され、該光学記録媒体4がターンテーブル3の回転に伴って回転されるようになっている。
【0016】
装置1内には一の光学ピックアップ5が設けられ、該光学ピックアップ5は2つのピックアップ部6、7と後述する2軸アクチュエータを支持するベース体8と、該ベース体8を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構9とから成る。
【0017】
図1で見て左側に位置するピックアップ部6は後述する各種の光学部品を有する光学ブロック10と対物レンズ11を支持した2軸アクチュエータ12とを備え、図1で見て右側に位置するピックアップ部7は後述する各種の光学部品を有する光学ブロック13と対物レンズ14を支持した2軸アクチュエータ15とを備えている。そして、ピックアップ部6はCDのフォーマットに対応しその再生に係るものであり、ピックアップ部7はDVDのフォーマットに対応しその再生に係るものであり、ピックアップ部6、7は装置1に装着されたCD又はDVDに対応して択一的に駆動するようにされている。
【0018】
CD再生用の光学ブロック10は半導体レーザ16とビームスプリッタ17とディテクタ18とを含む各種の光学部品により構成されている。また、DVD再生用の光学ブロック11は半導体レーザ19とビームスプリッタ20とディテクタ21とを含む各種の光学部品により構成されている。
【0019】
2軸アクチュエータ12、15はそれぞれ固定側部材12a、15aと該固定側部材12a、15aに図示しないリンク部材を介して支持された可動側部材12b、15bとを備え、該可動側部材12b、15bの先端部にそれぞれ上記対物レンズ11、14が支持されている。
【0020】
ベース体8は上記光学ブロック10、13の上側に位置され、平面で見て長方形状の略板状を為している。そして、短手方向の両側縁には被案内部8a、8bが設けられ、該被案内部8a、8bがそれぞれ案内軸22と基軸23に摺動自在に支持されている。しかして、ベース体8はこれらの被案内部8a、8bと案内軸22と基軸23とベース体8を移動させるための図示しない駆動部とから成る送り機構9によって光学記録媒体4の半径方向、即ち、図2に示す半径Rと平行に移動されるようになっている。
【0021】
2軸アクチュエータ12、15は、それぞれが支持した対物レンズ11、14が近接する向きでベース体8の上面側に配設され、上記光学ブロック10、13のビームスプリッタ17、20の真上に上記2軸アクチュエータ12、15に支持された対物レンズ11、14が位置するようにされている。そして、DVD用の2軸アクチュエータ15は上記した送り機構9によるベース体8の移動時に、支持した対物レンズ14が光学記録媒体4の一の半径、即ち、図2に示す半径Rに対向して移動するようにベース体8上に位置されている。尚、CD用の2軸アクチュエータ12に支持された対物レンズ11は、ベース体8の移動時に半径Rと平行に移動することになる。
【0022】
尚、上記した光学ブロック10、13は、送り機構9による2軸アクチュエータ12、15の移動に伴って移動するようにされており、常に光学ブロック10、13のビームスプリッタ17、20の真上にそれぞれ対物レンズ11、14が位置するようになっている。
【0023】
しかして、CDの再生時には以下のようにCD再生用のピックアップ部6が駆動される。
【0024】
光学ブロック10の半導体レーザ16からビームスプリッタ17に向けてレーザ光が出射され、該レーザ光はビームスプリッタ17によって上方へ向けて反射される。上方へ向けて反射されたレーザ光は2軸アクチュエータ12の対物レンズ11へ向かい、該対物レンズ11により集光性を与えられてその上方に位置する光学記録媒体4、即ち、CDの記録面に達する。
【0025】
そして、このとき2軸アクチュエータ12の可動側部材12bが固定側部材12aに対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動されることにより、レーザ光の合焦位置及び記録面上のスポット位置の調整、即ち、フォーカシング調整及びトラッキング調整が行われる。
【0026】
また、同時に、レーザ光のスポットがCDの記録トラックに追従するように、2軸アクチュエータ12が送り機構9によるベース体8の移動に伴ってCDの内周側から外周側に送られる。
【0027】
CDの記録面に照射されたレーザ光は該記録面で反射され再び対物レンズ11を経てビームスプリッタ17ヘ向かい、該ビームスプリッタ17を透過してディテクタ18に導かれてCDに記録された記録信号の読み取りが為され、該記録信号に応じた再生信号が図示しない再生回路へ出力されCDの再生が行われる。
【0028】
尚、同時にディテクタ18においては、戻り光に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号の読取も行われる。
【0029】
また、DVDの再生時には以下のようにDVD再生用のピックアップ部7が駆動される。
【0030】
光学ブロック13の半導体レーザ19からビームスプリッタ20に向けてレーザ光が出射され、該レーザ光はビームスプリッタ20によって上方へ向けて反射される。上方へ向けて反射されたレーザ光は2軸アクチュエータ15の対物レンズ14へ向かい、該対物レンズ14により集光性を与えられてその上方に位置するDVDの記録面に達する。
【0031】
そして、このとき2軸アクチュエータ15の可動側部材15bが固定側部材15aに対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動されることにより、上記CDの再生時と同様のフォーカシング調整及びトラッキング調整が行われる。
【0032】
尚、トラッキング調整におけるトラッキングサーボに用いる方法としては、3スポット法や1ビーム法等がある。そして、光学記録媒体について信頼性の高い情報信号の再生等を行うには、3スポット法では2軸アクチュエータに支持された対物レンズが光学記録媒体の一の半径に対向して移動する必要があり、1ビーム法では必ずしも対物レンズが光学記録媒体の一の半径に対向して移動する必要はなく該半径に平行に移動する場合でも用いることが可能であることが知られている。
【0033】
従って、上記に示したDVD再生用の対物レンズ14が光学記録媒体4の一の半径Rに対向して移動しCD再生用の対物レンズ11が一の半径Rに平行に移動するものにあっては、DVDの再生時におけるトラッキングサーボに用いる方法として3スポット法を用い、CDの再生時におけるそれには1ビーム法、例えば、DPD法(位相差検出法)を用いることが望ましい。
【0034】
フォーカシング調整及びトラッキング調整が行われ、同時に、レーザ光のスポットがDVDの記録トラックに追従するように、CDの再生時と同様に2軸アクチュエータ15が送り機構9により送られる。
【0035】
DVDの記録面に照射されたレーザ光は該記録面で反射され再び対物レンズ14を経てビームスプリッタ20ヘ向かい、該ビームスプリッタ20を透過してディテクタ21に導かれてDVDに記録された記録信号の読み取りが為され、該記録信号に応じた再生信号が図示しない再生回路へ出力されDVDの再生が行われる。
【0036】
尚、同時にディテクタ21においては、戻り光に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号の読取も行われる。
【0037】
図3に装置1の概要を示すブロック図を示す。
【0038】
装置1は光学記録媒体4の種類を判別する判別手段(判別回路)24とCPU(中央演算処理装置)25と該CPU25から送出される信号に応じて各種の制御を行うコントローラ26とを備えている。
【0039】
CDが装置1に装着された場合には、例えば、CDのID(識別ラベル)の読取結果を得て、判別手段24により装着された光学記録媒体4がCDである旨が判別され、判別信号がCPU25を経てコントローラ26に送られる。
【0040】
送られた判別信号に基づきコントローラ26からレーザ駆動回路27及びアクチュエータ駆動回路28にそれぞれ駆動信号が送られ、ピックアップ部6の半導体レーザ16及び2軸アクチュエータ12が駆動される。そして、上記したように半導体レーザ16からレーザ光が出射され、ディテクタ18でその戻り光に含まれる記録信号が読み取られCDの再生が行われる。
【0041】
また、DVDが装置1に装着された場合には、例えば、上記と同様にDVDのIDの読取結果を得て、判別手段24により装着された光学記録媒体4がDVDである旨が判別され、判別信号がCPU25を経てコントローラ26に送られる。
【0042】
送られた判別信号に基づきコントローラ26からレーザ駆動回路29及びアクチュエータ駆動回路30にそれぞれ駆動信号が送られ、ピックアップ部7の半導体レーザ19及び2軸アクチュエータ15が駆動される。そして、上記したように半導体レーザ19からレーザ光が出射され、ディテクタ21でその戻り光に含まれる記録信号が読み取られDVDの再生が行われる。
【0043】
尚、装着された光学記録媒体4がCD、DVD何れの場合でも、上記したようにディテクタ18、21においては、再生信号の他に戻り光に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号が検出され、該エラー信号がフォーカシングエラー信号検出回路31a及びトラッキングエラー信号検出回路31bを含むエラー信号検出回路31に送出される。そして、送られたエラー信号に基づき制御信号がエラー信号検出回路31から上記アクチュエータ駆動回路28又はアクチュエータ駆動回路30に送られ、該制御信号に応じて2軸アクチュエータ12又は2軸アクチュエータ15による上記したフォーカシング調整及びトラッキング調整が為されるようになっている。
【0044】
本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップにあっては、上記したようにCD及びDVDにそれぞれ対応するピックアップ部6及びピックアップ部7が設けられている。
【0045】
従って、フォーマットを異にするCD、DVD何れについても信頼性の高い情報信号の再生が可能であり、CD、DVD間の互換性を確保することが出来る。
【0046】
また、2軸アクチュエータ12及び2軸アクチュエータ15を移動させる送り機構9が共通化されているため、装置のコンパクトな設計が可能であり装置の小型化に寄与する。
【0047】
以下に、図4に示すブロック図に従って判別手段の変形例24Aについて説明をする。
【0048】
判別手段24Aは上記した判別手段24と異なり、CDとDVDにおけるディスク基板の主面から信号記録面までの距離の違いを利用して、何れの光学記録媒体であるかを判別しようとするものである。
【0049】
光学記録媒体4が装置1に装着されると、該光学記録媒体4がCD、DVD何れの場合であってもCD再生用のピックアップ部6及びDVD再生用のピックアップ部7が駆動される。即ち、コントローラ26から駆動信号がCD再生用のレーザ駆動回路27及びDVD再生用のレーザ駆動回路29に送出され、レーザ駆動回路27、29からそれぞれレーザ光が出射される。
【0050】
ところが、ここで、装置1に装着された光学記録媒体4の種類によって、一方のピックアップ部6又はピックアップ部7の駆動が適正に為されない状態となる。
【0051】
例えば、装置1に装着された光学記録媒体4がCDであった場合には、CDとDVDにおけるディスク基板の主面から信号記録面までの距離の違いに基づく球面収差の発生により、DVDのフォーマットに対応して設けられた2軸アクチュエータ15においては上記したフォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正に行わてしまうか、或は、全く行われない状態となる。
【0052】
フォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正に行わた場合には、DVD再生用のディテクタ21において良好でない再生信号が生成され、フォーカシング調整及びトラッキング調整が全く行われなかった場合には、ディテクタ21において再生信号が生成されない。
【0053】
一方、CD再生用のピックアップ部6は適正に駆動されるため、ディテクタ18において、導かれた戻り光に含まれる記録信号に基づき良好な再生信号が生成される。
【0054】
DVD再生用の2軸アクチュエータ15においてフォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正に行われた場合には、上記した2つの再生信号、即ち、ディテクタ21で生成された良好でない再生信号及びディテクタ18で生成された良好な再生信号が判別手段24Aに出力され、該判別手段24Aにおいて該2つの再生信号に基づいて装置1に装着された光学記録媒体4がCDである旨の判別信号が生成され判別手段24AからCPU25を経てコントローラ26に送られる。
【0055】
また、DVD再生用の2軸アクチュエータ15においてフォーカシング調整及びトラッキング調整が全く行われなかった場合には、CD再生用のディテクタ18で生成された良好な再生信号のみが判別手段24Aに出力され、該判別手段24Aにおいて装置1に装着された光学記録媒体4がCDである旨の判別信号が生成され判別手段24AからCPU25を経てコントローラ26に送られる。
【0056】
そして、判別手段24Aから送られた判別信号に基づいてCDの再生が良好に行われるようにコントローラ26から各回路に制御信号が送られる。
【0057】
また、逆に、装置1に装着された光学記録媒体4がDVDであった場合には、上記と同様に球面収差の発生により、CDのフォーマットに対応して設けられた2軸アクチュエータ12においてはフォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正に行わてしまうか、或は、全く行われない状態となる。
【0058】
フォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正に行わた場合には、CD再生用のディテクタ18において良好でない再生信号が生成され、フォーカシング調整及びトラッキング調整が全く行われなかった場合には、ディテクタ18において再生信号が生成されない。
【0059】
一方、DVD再生用のピックアップ部7は適正に駆動されるため、ディテクタ21において、導かれた戻り光に含まれる記録信号に基づき良好な再生信号が生成される。
【0060】
CD再生用の2軸アクチュエータ12においてフォーカシング調整及びトラッキング調整が不適正に行われた場合には、ディテクタ18で生成された良好でない再生信号及びディテクタ21で生成された良好な再生信号が判別手段24Aに出力され、該判別手段24Aにおいて装置1に装着された光学記録媒体4がDVDである旨の判別信号が生成され判別手段24AからCPU25を経てコントローラ26に送られる。
【0061】
また、CD再生用の2軸アクチュエータ12においてフォーカシング調整及びトラッキング調整が全く行われなかった場合には、DVD再生用のディテクタ21で生成された良好な再生信号のみが判別手段24Aに出力され、該判別手段24Aにおいて装置1に装着された光学記録媒体4がCDである旨の判別信号が生成され判別手段24AからCPU25を経てコントローラ26に送られる。
【0062】
そして、判別手段24Aから送られた判別信号に基づいてDVDの再生が良好に行われるようにコントローラ26から各回路に制御信号が送られる。
【0063】
このように、上記した判別手段24に代えて判別手段24Aを用いる場合にあっても、装置1に装着された光学記録媒体4の種類に応じてその再生が良好に行われることになる。
【0064】
本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップの各別の変形例を図5乃至図7に示す。
【0065】
尚、これら変形例は上記実施例と比較してベース体への2軸アクチュエータの配置の仕方のみが異なるため、各図にはその要部のみを示し、以下の説明においてはこの変形例が上記実施例と比較して相違する点のみ説明し、上記実施例において説明した部分と同様の部分については、上記実施例における同様の部分に付した符号と同じ符号を付すことによりその説明を省略する。
【0066】
図5は第1の変形例を示すものである。2軸アクチュエータ12、15はそれに支持された対物レンズ11、14が近接する向きでベース体8に配設され、ベース体8が光学記録媒体4の半径方向へ送られるときに、2軸アクチュエータ12の対物レンズ11が光学記録媒体4の一の半径R上を移動するように配置されている。
【0067】
この場合には、CDの再生時におけるトラッキングサーボに用いる方法として3スポット法を用い、DVDの再生時におけるそれには1ビーム法を用いることが望ましい。
【0068】
図6は第2の変形例を示すものである。2軸アクチュエータ12、15はそれに支持された対物レンズ11、14が近接する向きでベース体8に配設され、ベース体8が光学記録媒体4の半径方向へ送られるときに、対物レンズ11と対物レンズ14が光学記録媒体4の一の半径Rを挟んで移動するように配置されている。
【0069】
この場合には、CD及びDVDの再生時におけるトラッキングサーボ機構に用いる方法として何れも1ビーム法を用いることが望ましい。
【0070】
図7は第3の変形例を示すものである。2軸アクチュエータ12、15はそれに支持された対物レンズ11、14が光学記録媒体4の一の半径R上に並んでベース体8に配設され、ベース体8が光学記録媒体4の半径方向へ送られるときに、対物レンズ11、14が共に光学記録媒体4の一の半径R上を移動するように配置されている。
【0071】
この場合には、CD及びDVDの再生時におけるトラッキングサーボに用いる方法として何れも3スポット法を用いることが望ましい。
【0072】
尚、CDとDVDにおいては、ディスクの中心からリードインの外周までの距離がDVDに比しCDの方が稍大きくされており、従って、DVDの内周側の記録面はCDのそれよりも内側に形成されている。
【0073】
そこで、上記第3の変形例においては、図7に示すようにDVDの再生に係る2軸アクチュエータ15をCDの再生に係る2軸アクチュエータ12の内側に配置し、2軸アクチュエータ15をディスクの中心に近い側に位置させるようにすることが望ましい。このように配置すれば、CD、DVDの内周側の記録面の位置関係と2軸アクチュエータ12、2軸アクチュエータ15の位置関係が同じになり、その分送り機構9によるベース体8の移動量が少なくて済み装置1の小型化に寄与する。
【0074】
尚、上記した実施例及び変形例には、本発明をCDとDVDに対する互換性を有する装置及びそれに用いられる光学ピックアップに適用した場合を示したが、これに限らず、本発明を他の光学記録媒体間、例えば、CDとCD−RやDVDとCD−R、或は、CDとCD−RとDVDの3者に対する互換性を有する装置及びそれに用いられる光学ピックアップに適用することもできる。
【0075】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップは、光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロックと、対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、該複数の2軸アクチュエータを支持する一つのベース体と、該ベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを備え、上記複数の2軸アクチュエータは、上記送り機構による移動時に各対物レンズの一方が上記光学記録媒体の半径に対向して移動し、他方は該半径と平行に移動することを特徴とする。
【0076】
また、本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置は、光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロックと、対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、該複数の2軸アクチュエータを支持する一つのベース体と、該ベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを有する光学ピックアップと共に、フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体の種類を判別する判別手段を備え、上記複数の2軸アクチュエータは、上記送り機構による移動時に各対物レンズの一方が上記光学記録媒体の半径に対向して移動し、他方は該半径と平行に移動することを特徴とする。
【0077】
従って、本発明にあっては、フォーマットを異にする光学記録媒体何れについても信頼性の高い情報信号の記録及び/又は再生が可能であり、フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体に対する互換性を確保することが出来る。
【0078】
また、複数の2軸アクチュエータを移動させる送り機構が共通化されているため、装置のコンパクトな設計が可能であり装置の小型化に寄与する。
【0079】
尚、上記した実施例及び変形例に示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものであってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップの実施の一例を示すものであり、本図は光学ピックアップを示す概略側面図である。
【図2】光学ピックアップを示す概略平面図である。
【図3】光学記録媒体の記録及び/又は再生装置の概要を示すブロック図である。
【図4】判別手段の変形例を示すブロック図である。
【図5】図6及び図7と共に光学記録媒体の記録及び/又は再生装置の変形例の要部を示すものであり、本図は第1の変形例の概略平面図である。
【図6】第2の変形例の概略平面図である。
【図7】第3の変形例の概略平面図である。
【符号の説明】
1…光学記録媒体の記録及び/又は再生装置、4…光学記録媒体、5…光学ピックアップ、8…ベース体、9…送り機構、10…光学ブロック、11…対物レンズ、12…2軸アクチュエータ、13…光学ブロック、14…対物レンズ、15…2軸アクチュエータ、24…判別手段、24A…判別手段、R…半径
Claims (2)
- 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロックと、
対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、
該複数の2軸アクチュエータを支持する一つのベース体と、
該ベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを備え、
上記複数の2軸アクチュエータは、上記送り機構による移動時に各対物レンズの一方が上記光学記録媒体の半径に対向して移動し、他方は該半径と平行に移動する
ことを特徴とする光学記録媒体の記録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ。 - 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロックと、対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する複数の2軸アクチュエータと、該複数の2軸アクチュエータを支持する一つのベース体と、該ベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを有する光学ピックアップと共に、
フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体の種類を判別する判別手段を備え、
上記複数の2軸アクチュエータは、上記送り機構による移動時に各対物レンズの一方が上記光学記録媒体の半径に対向して移動し、他方は該半径と平行に移動する
ことを特徴とする光学記録媒体の記録及び/又は再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23863296A JP3575181B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-08-22 | 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-139424 | 1996-05-09 | ||
JP13942496 | 1996-05-09 | ||
JP23863296A JP3575181B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-08-22 | 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1027370A JPH1027370A (ja) | 1998-01-27 |
JP3575181B2 true JP3575181B2 (ja) | 2004-10-13 |
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ID=26472245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23863296A Expired - Lifetime JP3575181B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-08-22 | 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3575181B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5895228B2 (ja) * | 2011-09-27 | 2016-03-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光記録再生装置 |
-
1996
- 1996-08-22 JP JP23863296A patent/JP3575181B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH1027370A (ja) | 1998-01-27 |
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