JPH08315408A - 光学式情報記録または再生装置 - Google Patents

光学式情報記録または再生装置

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JPH08315408A
JPH08315408A JP7144027A JP14402795A JPH08315408A JP H08315408 A JPH08315408 A JP H08315408A JP 7144027 A JP7144027 A JP 7144027A JP 14402795 A JP14402795 A JP 14402795A JP H08315408 A JPH08315408 A JP H08315408A
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disc
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洋一 土屋
Yasuyuki Kano
康行 加納
Shuichi Ichiura
秀一 市浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CD−ROMとDVDのような複数種類の光
学式情報記録ディスクから情報を再生したり記録したり
できるようにするに当たって、使用部品の共有化を図る
とともに、構造を単純にして、部品点数を少なくし、し
かも、可動部品等を少なくすることにより、他の部品と
の干渉等も少なく、占有面積も少なく、製造コストが低
く、故障が少なく、修理が容易であって、エネルギー消
費等のランニングコストが低いコンパチブルな光学式情
報記録または再生装置を提供する。 【構成】 CD−ROM用の対物レンズとDVD用の対
物レンズと、これら複数の対物レンズにそれぞれ対応す
る複数のレーザ光源とを、前記複数の対物レンズの光軸
が平行で、かつ、複数の対物レンズの光軸と、それぞれ
の対物レンズに対応したレーザ光源から放出され各対物
レンズを通過するレーザビームの光軸とが一致するよう
に光学ピックアップに配設してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数種類の規格の光
学式情報記録ディスクの内、所定の光学式情報記録ディ
スクに対応したレーザ光源から放出されるレーザビーム
を、それに対応する対物レンズによって集光し、情報を
記録または再生するようにしたコンパチブルな光学式情
報記録または再生装置に関するものである。さらに詳し
くは、この発明は、コンパクトディスク(CD)のよう
な光学式情報記録ディスクと、例えば、CDよりも光学
ピックアップ側のディスク表面から情報記録面までの距
離が短い光学式情報記録ディスクまたはCDよりも記録
密度が高い光学式情報記録ディスクのような異種の光学
式情報記録ディスクとから情報を再生等できるように、
CD用の対物レンズとそれとは開口数等の相違する異種
の光学式情報記録ディスク用の対物レンズと、CD−R
OM用のレーザ光源と異種の光学式情報記録ディスクに
適したレーザ光源とを用い、それぞれのレーザビームを
それに対応した対物レンズによって集光させ情報の再生
等を行うことのできるコンパチブルな光学式情報記録ま
たは再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア化の進展に伴い、デジタ
ル化された静止画、動画といった映像等の情報を大量に
記録できる高密度で大容量の記録媒体が必要とされてい
る。光学式情報記録ディスクは、高密度で大容量の情報
を取り扱うことのできる媒体であること、および画像の
静止、コマ送り、ランダムアクセスが容易なこと等の利
点がある。デジタル化された情報を記録する光学式情報
記録ディスクは、記録原理に基づき再生専用型、追記
型、書換可能型に分類される。再生専用型は、CD、C
D−ROM等として広く利用されている。追記型には、
孔あけ方式、相変化方式、バブルフォーミング方式等が
あり、孔あけ方式が多用されている。書換可能型には、
光磁気方式、相変化(結晶アモルファス変態)方式、有
機色素方式等があり、このうち光磁気方式のディスクが
多用されている。図11に、CD−ROM、追記型ディ
スク、光磁気ディスクの原理を示す。CD−ROMは、
再生専用のものであって、図11(a)に示されるよう
に、ディスク表面に形成されている凹凸ピットに、所定
の開口数の対物レンズによって所定波長のレーザー光を
収束させて照射し、反射光の強弱を検出しディスクに記
録された情報を再生するものである。追記型ディスク
は、一回だけの記録が可能なものであって、図11
(b)に示されるように、所定の開口数の対物レンズに
よって所定波長のレーザー光を収束させて照射し、ディ
スクにピット孔を形成して情報を記録し、図11(c)
に示されるように、反射光の強弱を検出しディスクに記
録された情報を再生するものである。光磁気ディスク
は、書込消去が可能なものであって、図11(d)に示
されるように、所定の開口数の対物レンズによって所定
波長のレーザー光を収束させて照射し、保磁力を減少さ
せつつ磁界をかけることによって垂直磁化の方向を反転
させて情報を記録し、図11(e)に示されるように、
レーザー光を照射することで、垂直磁化方向の相違に基
づくカー効果を利用して、反射光の偏光面の回転を検出
して情報を再生するようにしたものである。
【0003】これらの光学式情報記録ディスクにおい
て、長時間の映像等を記録させるには、ディスクの直径
を大きくすることが最も単純な解決手段ではあるが、情
報記録または再生装置が大型化せざるを得ず、ディスク
の取り扱い性が良好とはいえないことから、パーソナル
ユースの情報機器としては好ましくない。そのため、デ
ィスクの直径を変更しないでディスクへの記録密度を向
上させることが適当である。例えば、統一規格化され、
大量に製造され使用されている再生専用型のCD−RO
Mは、直径120mm、厚さ1.2mmのディスクに約
600Mbyteのデジタル情報を記憶させることがで
きる容量を有するが、この容量では、映像データーはデ
ーター圧縮をMPEG2方式で行っても、例えば、転送
レート4Mbpsで20分程度しか記録できず、このま
まではマルチメディア化に対応するには充分とはいえな
い。そこで、CD−ROMと同一直径のディスクへの情
報の記録密度を向上させ、より大容量の情報を取り扱え
るようにすることが必要である。そのためには、対物レ
ンズの開口数(NA)を大きくするとともに再生用のレ
ーザー光の波長を短くすればよい。CD−ROMにおい
ては、対物レンズの開口数(NA)は0.45、レーザ
ー光の波長は780nmで、スポット径は1.6μmと
なっている。NAを0.6、レーザー光の波長を635
nmに変更し、スポット径を0.9μmとすると、CD
−ROMのピットよりもより小さいサイズのピットを読
み取ることができ、CD−ROMと同一直径で、CD−
ROMと比べ約6倍の容量の情報の記録再生が可能とな
る。さらに信号の記録方式の変更を加えると、約8倍、
5Gbyte程の大容量の情報の記録再生が可能とな
る。対物レンズの開口数を大きくすることにより、レー
ザー光をより細いビームウエストに絞り込むことができ
るが、ディスクのそり、うねり等によりレーザー光の光
軸とディスク面とが垂直でなくなると、コマ収差によ
り、誤りなく情報を読み出すことが困難となる。そのた
め、ディスクの表面から情報記録面までの距離を短くし
て、誤りなく情報を読み出すことができるようにするこ
とが必要である。ディスクのそり、うねり等は、ディス
クの成型時における残留応力、ディスク材料の微小領域
での乱れ等が再生装置内で発生する熱等によって引き起
こされるものと考えられており、ディスクのそり、うね
り等の発生を皆無とすることは困難である。システム上
のディスクのそり、うねり等によるディスクの傾斜角度
は、CD、CD−ROMにおいては±0.6゜が許容限
度となっており、この範囲内に納めることが必要であ
る。図12(a)は、CD−ROMのディスク表面
(C)から情報記録面(D)までの距離を1.2mm、
対物レンズ(E)の開口数を0.45とした場合を示
す。ここでは、レーザー光が対物レンズ(E)によって
収束され、ディスク(F)の平坦な情報記録面(D)に
照射されているとする。そして、ディスク(F)がα度
傾いて、ディスク表面(C1)、情報記録面(D1)に
なったとし、光軸中心線と情報記録面(D)との交点を
Pとする。光軸中心線の左側のディスク中の光路長がP
−RからP−R1に変化し、R−R1長くなり、光軸中
心線の右側のディスク中の光路長がP−SからP−S1
に変化し、S−S1短くなると、情報記録面(D)の点
Pでのレーザー光のスポット強度は、図12(b)から
図12(c)のように変化し、正確な情報の読み出しが
できなくなる。これに対し、図13(a)は、ディスク
表面(G)から情報記録面(H)までの距離を0.6m
m、対物レンズ(I)の開口数を0.6とした場合を示
す。ここでは、レーザー光が対物レンズ(I)によって
収束され、ディスク(J)の平坦な情報記録面(H)に
照射されているとする。そして、ディスク(J)がα度
傾いて、ディスク表面(G1)、情報記録面(H1)に
なったとし、光軸中心線と情報記録面(H)との交点を
Vとする。光軸中心線の左側のディスク中の光路長がV
−XからV−X1になって、X−X1長くなり、光軸中
心線V−Wの右側のディスク中の光路長がV−YからV
−Y1になって、Y−Y1短くなっても、レーザー光の
情報記録面(H)の点Vでのレーザー光のスポット強度
は、図13(b)から図13(c)のように変化するだ
けなので、誤りなく情報の読み出しをすることができる
こととなる。ところで、CD−ROM(2)におけるプ
ログラム記録領域は、図14に示されるように、ディス
ク中心から半径25mmの位置にあるプログラム記録領
域内周端(101)から始まり、半径58mmまでのプ
ログラム記録領域外周端(102)との間の範囲と規格
化されており、センター孔(103)とプログラム記録
領域内周端(101)との間には記録可能領域としての
余地が若干残っている。図15に示すように、ディスク
(3)の中心からプログラム記録領域内周端(104)
までの距離を、例えば、23mmのようにCD−ROM
の25mmより短くして記録できる領域を拡大すること
ことで、上記したような対物レンズの開口数(NA)を
大きくし、再生用のレーザー光の波長を短かくすること
によって記録密度を向上させることに加え、ディスク全
体の記録容量を増大させることができることから好まし
い。CD−ROMと同一のディスク径で、対物レンズの
開口数(NA)を大きくし、再生用のレーザビームの波
長を短くし、ディスク中心からプログラム記録領域まで
の距離を短くすることで情報の記録密度を飛躍的に高め
た光学式情報記録ディスクは、DVD(デジタル・ビデ
オ・ディスク)、高密度CD−ROM等として、規格の
統一化等を含め検討が進められている。とりわけ、直径
120mmで、ディスク厚さが現行CD、CD−ROM
の1/2の0.6mmで、ディスク中心からプログラム
記録領域内周端までの距離が24mmであって、対物レ
ンズの開口数(NA)0.6、波長650nmまたは6
35nmのレーザビームによって記録情報を再生するこ
とのできる情報記録容量が5Gbyte程ある大容量の
ディスクは、SD(スーパーデンシティディスク)とし
て、また、直径120mmで、ディスクの厚さがCD、
CD−ROMと同一の1.2mmで、ディスク中心から
プログラム記録領域内周端までの距離が23mmであっ
て、対物レンズの開口数(NA)0.52、波長635
nmのレーザビームによって記録情報を再生することの
できる情報記録容量が3.7Gbyte程のディスク
は、HDCD(ハイデンシティコンパクトディスク)と
して検討されている。CD−ROMとDVD等とは、い
ずれも同一直径を有することから、CD−ROM用の再
生装置、DVD等用の再生装置をそれぞれ製造すること
は、類似または同様な構造の駆動手段等の部品をその装
置分使用することになり、製造コストが高くなる。ま
た、ユーザーの立場に立つと、再生専用型の光学式情報
記録ディスク用機器の設置スペースだけでも2台分が必
要となり、マルチメディアへの対応には、フロッピイデ
ィスク等の他の情報記録ディスク用機器、イメージスキ
ャナ等の入出力機器の拡充をも必要となることから、少
なくともディスク直径が同一な再生専用型光学式情報記
録ディスク用機器の如き類似機器は、コンパチブルなも
のとして1台で兼用できるようになっていることが好ま
しい。コンパチブル化に際しては、部品の共有化を図
り、製造コストを低減化し、省スペースで使い勝手の良
好なものとすることが必要である。そのためには、例え
ば、光学ピックアップ、ガイドレール、光学ピックアッ
プの光学式情報記録ディスクの半径方向への摺動用の駆
動手段等を共用することができるようにすることが好ま
しい。こういったことは、CD−ROMとDVD等とい
った異種の再生専用型の光学式情報記録ディスク用再生
装置についてであるが、これだけに限られるものではな
く、同様なことは、異種の追記型光学式情報記録ディス
ク用の記録または再生装置、異種の書換可能型光学式情
報記録ディスク用の記録または再生装置、または、再生
専用型、追記型、書換可能型の光学式情報記録ディスク
を使用できるマルチタイプの光学式情報記録または再生
装置にも適用できることである。さらに、光学式情報記
録ディスクの直径が相違するものにおいても同様であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
ような実情に鑑み、マルチメディア化において、重要な
記録媒体としての地位を占めると予想されているCD−
ROMとDVDのような複数種類の光学式情報記録ディ
スクから情報を再生したり記録したりできるようにする
に当たって、使用部品の共有化を図るとともに、構造を
単純にして、部品点数を少なくし、しかも、可動部品等
を少なくすることにより、他の部品との干渉等も少な
く、占有面積も少なく、製造コストが低く、故障が少な
く、修理が容易であって、エネルギー消費等のランニン
グコストが低い省スペースで使い手のよいマルチメディ
アに対応しうるコンパチブルな光学式情報記録または再
生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明の光学式情報記録または再生装置は、(i)
複数種類の規格の光学式情報記録ディスクに応じて設計
された複数の対物レンズと、複数の対物レンズにそれぞ
れ対応する複数のレーザ光源とを、前記複数の対物レン
ズの光軸が平行で、かつ、複数の対物レンズの光軸と、
それぞれの対物レンズに対応したレーザ光源から放出さ
れ各対物レンズを通過するレーザビームの光軸とが一致
するように光学ピックアップに配設してなることを特徴
とする。 (ii)複数の対物レンズが、光学ピックアップの摺動
方向と直交する方向に光学ピックアップに並設されても
よく、並設においては、複数の対物レンズが、光学ピッ
クアップの摺動方向と直交する方向と傾斜して光学ピッ
クアップに並設されており、複数の対物レンズの光軸を
結ぶ線分の光学ピックアップの摺動方向の成分に相当す
る距離が、複数種類の規格の光学式情報記録ディスクの
ディスク中心からプログラム記録領域内周端までの距離
の差に相当するものであってもよい。 (iii)光学ピックアップと、前記光学ピックアップ
を摺動させる摺動案内機構と、光学式情報記録ディスク
をターンテーブルの支持面に支持して回転させる単一の
回転駆動手段と、前記摺動案内機構による光学ピックア
ップの摺動方向と直交する方向に、複数の対物レンズの
光軸を結ぶ線分の前記直交する方向の成分に相当する距
離分、前記回転駆動手段と光学ピックアップとの相対位
置関係を変更する切換機構とを具備し、前記摺動案内機
構による光学ピックアップの摺動により対物レンズの光
軸が移動する方向とターンテーブルの支持面に支持され
た光学式情報記録ディスクの半径方向とが一致するよう
に、切換機構により対物レンズが選択的に切り替えられ
るように構成されていることが好ましい。回転駆動手段
と光学ピックアップの相対位置関係を切り換えるために
は、回転駆動手段の位置を変更させる方法と、光学ピッ
クアップの位置を変更する方法の2通りが採用可能であ
り、具体的手段としては、回転駆動手段を支持し光学ピ
ックアップの前記摺動案内機構による摺動方向と直交す
る方向に平行移動可能な支持基板からなる構造、回転駆
動手段を支持し枢軸によって対物レンズの光軸と直交す
る面内で回動自在に支持された支持基板からなる構造、
および、光学ピックアップの摺動案内機構を有し光学ピ
ックアップの前記摺動案内機構による摺動方向と直交す
る方向に平行移動可能な支持基板からなる構造が採用で
きる。 (iv)対物レンズの焦点方向およびトラック方向の制
御は、二次元アクチュエーターによって行うことが好ま
しく、具体的には、(ア)複数の対物レンズが、共通の
アクチュエーターによって焦点方向およびトラック方向
に制御されるようになっている構造が採用でき、この場
合には、(イ)複数の対物レンズが一体成型されてなる
ものも採用できる。また、(ウ)複数の対物レンズが、
それぞれ独立した別個のアクチュエーターによって焦点
方向およびトラック方向に制御されるようになっている
構造であってもよい。 (v)対物レンズは、CD−ROM、SD、HDCD等
に適したもの等、複数種類の規格の光学式情報記録ディ
スクに適した対物レンズの組み合わせが可能である。例
えば、対物レンズ2種類の組み合わせの場合、開口数が
0.45のCD、CD−ROM用の対物レンズと、開口
数が0.6のSD用の対物レンズの組み合わせ、また
は、開口数が0.52のHDCD用の対物レンズと、開
口数が0.6のSD用の対物レンズの組み合わせ等が可
能である。なお、一つの対物レンズが複数種類の規格の
光学式情報記録ディスクに対応可能であれば、その分対
物レンズの数を少なくすることができる。また、対象と
なる光学式情報記録ディスクが2種で同一直径である場
合には、回転駆動手段は、第1の光学式情報記録ディス
クの直径と第2の光学式情報記録ディスクの直径とが同
一直径である光学式情報記ディスクをターンテーブルの
支持面に支持するようになっているものであり、直径が
120mmのCD−ROMとDVD等を対象とした光学
式情報記録ディスクの場合には、これらのディスクを回
転駆動手段は支持することができるようになっているも
のである。 (vi)複数種類の規格の光学式情報記録ディスクの種
類検出用の検出手段が配設されていることが好ましい。
そのための具体的な検出手段としては、発光素子と光学
式情報記録ディスクの種類に応じた数の受光素子とから
なる非接触型光学式検出器であることが好ましく、光学
式情報記ディスクのディスク表面から情報記録面までの
距離の相違する光学式情報記録ディスクの場合には、光
学式情報記録ディスクの種類検出用の検出手段が、発光
素子と、光学式情報記ディスクのディスク表面から情報
記録面までの距離の相違を検出する光学式情報記録ディ
スクの種類に応じた数の受光素子とからなる非接触型光
学式検出器であることが望ましい。どのような種類の光
学式情報記録ディスクを、どのように組み合わせて再生
できるようにするかによって種々の検出器を選択でき、
上記のものに限定されるものではない。なお、光学式情
報記録ディスクとしては、CD、CD−ROM、DVD
のような再生専用型に限られず、追記型、書換可能型光
学式情報記録ディスクが使用できるものである。
【0006】
【作用】(i)によれば、複数種類の規格の光学式情報
記録ディスクの内の所定の光学式情報記録ディスクから
情報を記録または再生するには、所定の光学式情報記録
ディスクに対応するレーザ光源から放出されるレーザビ
ームを、該レーザビームに対応する対物レンズに通過さ
せ、前記光学式情報記録ディスクに集光させ、光学ピッ
クアップの摺動によって、前記対物レンズの光軸を光学
式情報記録ディスクの半径方向と一致して移動させる。
前記光学式情報記録ディスクとは規格の異なる別の光学
式情報記録ディスクに対しては、該光学式情報記録ディ
スクに対応するレーザ光源から放出されるレーザビーム
を、該レーザビームに対応する対物レンズに通過させ、
前記光学式情報記録ディスクに集光させ、光学ピックア
ップの摺動によって、前記対物レンズの光軸を光学式情
報記録ディスクの半径方向と一致して移動させ、情報の
記録または再生を行わせることができる。(ii)複数
の対物レンズが、光学ピックアップの摺動方向と直交す
る方向に光学ピックアップに並設されていると、各対物
レンズの各光学式情報記録ディスクのプログラム記録領
域内周端位置へのアクセスに大きな差が生じない。ま
た、複数の対物レンズが、光学ピックアップの摺動方向
と直交する方向と傾斜して光学ピックアップに並設され
ており、複数の対物レンズの光軸を結ぶ線分の光学ピッ
クアップの摺動方向の成分に相当する距離が、複数種類
の規格の光学式情報記録ディスクのディスク中心からプ
ログラム記録領域内周端までの距離の差に相当するもの
であれば、各対物レンズの各光学式情報記録ディスクの
プログラム記録領域内周端に相当する位置に光学ピック
アップの初期位置を設定しておくと、プログラム記録領
域内周端位置へのアクセスが不要となる。(iii)に
よれば、複数種類の規格の光学式情報記録ディスクの内
の所定の光学式情報記録ディスクから情報を記録または
再生するに際し、光学ピックアップの摺動案内機構に沿
った摺動による所定の対物レンズの光軸の移動方向と、
ターンテーブルに支持された所定の光学式情報記録ディ
スクの半径方向が一致していない場合には、切換機構に
より、光学ピックアップの摺動方向と直交する方向に、
複数の対物レンズの光軸を結ぶ線分の前記直交する方向
の成分に相当する距離分、前記回転駆動手段と光学ピッ
クアップとの相対位置関係を変更させて、光学ピックア
ップの摺動による所定の対物レンズの光軸が移動する方
向とターンテーブルの支持面に支持された光学式情報記
録ディスクの半径方向とを一致させる。次いで、該光学
式情報記録ディスクに対応するレーザ光源から放出され
るレーザビームを、該レーザビームに対応する対物レン
ズに通過させ、前記光学式情報記録ディスクに集光さ
せ、光学ピックアップの摺動によって、対物レンズの光
軸を光学式情報記録ディスクの半径方向と一致して移動
させ、情報の記録または再生を行わせることができる。
切換機構としての、回転駆動手段を支持し光学ピックア
ップの前記摺動案内機構による摺動方向と直交する方向
に平行移動可能な支持基板からなる構造、回転駆動手段
を支持し枢軸によって対物レンズの光軸と直交する面内
で回動自在に支持された支持基板からなる構造、およ
び、光学ピックアップの摺動案内機構を有し光学ピック
アップの前記摺動案機構による摺動方向と直交する方向
に平行移動可能な支持基板からなる構造は、構造が単純
で超精密な加工精度を要求されないことから、部品の製
造コストが安く、組立が容易であり、故障が少なく耐久
性がよい。切換機構により、光学ピックアップの摺動方
向と直交する方向に、複数の対物レンズの光軸を結ぶ線
分の前記直交する方向の成分に相当する距離分、前記回
転駆動手段と光学ピックアップとの相対位置関係を変更
させて、光学ピックアップの摺動による所定の対物レン
ズの光軸が移動する方向とターンテーブルの支持面に支
持された光学式情報記録ディスクの半径方向とを一致さ
せる。これにより、ターンテーブルの支持面に支持され
た所定の光学式情報記録ディスクから情報を正確に再生
することができるようになる。ここで、これを、3ビー
ム法による光学式情報記録ディスクからの情報の再生動
作を例として図16、図17、図18に基づいて説明す
る。3ビーム法においては、半導体レーザ(111)か
ら放出されたレーザビームは回折格子(112)によっ
て、まっすぐ進む主ビームと、+1次の回折光と−1次
の回折光の三つの光に分割され、コリメーターレンズ
(113)によって平行光線とされ、偏光ビームスプリ
ッタ(114)、1/4波長板(115)を通過し、対
物レンズ(116)で集光され光学式情報記録ディスク
の情報記録面に照射される。光学式情報記録ディスクの
情報記録面からの反射光は、対物レンズ(116)、1
/4波長板(115)を通過し、偏光ビームスプリッタ
(114)によって反射され集光レンズ群(117)を
通過し、センサー(118)上に集光されるようになっ
ている(図16参照)。図17に示されるように、ディ
スクの半径方向(R方向)に沿って対物レンズの光軸を
移動させ、主ビーム(119)によって光学式情報記録
ディスクに記録されたピット(120)からの情報をフ
ォトダイオード(121)によって読み取る。そして、
+1次の回折光と−1次の回折光とを副ビーム(119
a)、(119b)として、ピット(120)のトラッ
ク方向前後の適宜位置のピット(122)、(123)
からの副ビームの反射光をフォトダイオード(12
4)、(125)によって検出し、両者の差をトラッキ
ングエラー信号として取り出し、主ビーム(119)の
トラックからの偏差を検出し、両者の信号に差が生じな
いようにトラッキング制御を行い、主ビーム(119)
によって光学式情報記録ディスクに記録されたピット
(120)から情報を正確に読み取ることができるよう
になっている。回転駆動手段に支持された所定の光学式
情報記録ディスクの半径方向(R方向)と、該光学式情
報記録ディスクに対応する対物レンズの光軸の進む軌跡
(L方向)とが、図18に示されるように一致しないで
eだけ変位して平行になった場合、光学ピックアップを
摺動案内機構によって摺動させても、+1次回折光と−
1次回折光からのトラッキングエラー信号は、主ビーム
(119)が所定のピット(126)を読み出す所定の
位置にあるとの情報を反映しないことになり、本来不要
のトラッキング制御を行ってしまったりし、主ビーム
(119)によって光学式情報記録ディスクに記録され
たピット(126)から情報を正確に読み取ることがで
きなくなる。従って、上記したように、切換機構によっ
て、レーザビームの光軸と、複数の対物レンズの内か
ら、所定の光学式情報記録ディスクに適した対物レンズ
の光軸とが一致するように支持基板を切換機構によって
選択移動させて対物レンズを切り換え、該対物レンズの
光軸が摺動案内機構に沿った光学ピックアップの摺動に
よって移動する方向が、ターンテーブルの支持面に支持
された光学式情報記録ディスクの半径方向と一致するよ
うにすることで、光学ピックアップを摺動案内機構によ
って摺動させ、回転駆動手段に支持された所定の光学式
情報記録ディスクから情報を正確に再生するようにする
ことができることになる。(iv)の(ア)のように、
複数の対物レンズが、共通のアクチュエーターによって
焦点方向およびトラック方向に制御されるようになって
いると、高価で精密な2次元アクチュエーターが1台で
済むことから製造コストを低減化できるとともに、光学
ピックアップ内での占有スペースが少なくて済み光学ピ
ックアップの軽量コンパクト化が実現できる。この場
合、(イ)のように、複数の対物レンズは一体成型され
てなるものであれば、光軸が平行な複数の対物レンズの
製造が容易であり、複数の対物レンズの光軸を平行にし
て支持基板にセットすることが容易であって、装置の製
造組立等の観点からも好ましい。また、(ウ)のよう
に、複数の対物レンズが、それぞれ独立した別個のアク
チュエーターによって焦点方向およびトラック方向に制
御されるようになっていると、個々の対物レンズをそれ
ぞれ焦点方向およびトラック方向に制御することで済む
ことから、その制御時におけるエネルギーが対物レンズ
1個分で済み、レスポンス速度が早く、正確に制御を行
うことができる。さらに、複数の対物レンズを支持基板
に配設する際、または、修理時等における光軸調整等を
個別に行うことができ、また修理時には、所定の対物レ
ンズだけを交換すればよいことから、対物レンズに関す
るメンテナンスコストが低くて済む。(v)によれば、
CD−ROM、SD、HDCD等に適したもの等、複数
種類の規格の光学式情報記録ディスクに応じた複数の対
物レンズの組み合わせが必要に応じ採用でき、対物レン
ズの組み合わせに応じた複数種類の規格の光学式情報記
録ディスクからレーザビームによって情報を記録または
再生することができるようになる。(vi)によれば、
複数種類の規格の光学式情報記録ディスクの種類検出用
の検出手段によって光学式情報記録ディスクの種類が検
出されるようになっていることで、ターンテーブルの支
持面に支持される光学式情報記録ディスクの種類を判別
し、それに適した対物レンズの選択切換等の動作を自動
的に行わせることができるようになる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明
について説明する。もちろんこの発明は以下の例によっ
て限定されるものではない。以下、実施例においては、
CD−ROMとDVDの2種類の光学式情報記録ディス
クを再生する光学式情報記録再生装置について説明をす
る。ここにおいて、説明の便宜上、CD−ROMは、直
径120mm、光学ピックアップ側のディスク表面から
情報記録面までの距離が1.2mm、ディスク中心から
プログラム記録領域内周端までの距離が25mmであ
り、DVDは、直径120mm、光学ピックアップ側の
ディスク表面から情報記録面までの距離が0.6mm、
ディスク中心からプログラム記録領域内周端までの距離
が23〜24mmであるものを主として説明する。図1
に示されるような光学式情報記録再生装置(1)におい
ては、光学式情報記録ディスクであるCD−ROM
(2)またはDVD(3)は、保存用ケースから取り出
され、単体で共通のトレイ(4)に載置され、図示して
いない周知構造のローディング機構によって再生位置に
まで移送させられ、再生位置において、図2、3に示さ
れるように、CD−ROMまたはDVDである光学式情
報記録ディスクが、ターンテーブル(5)の支持面に図
示していない周知の適宜のクランプ機構によって支持さ
れ、光学ピックアップ(6)をガイドレール(7)に沿
って摺動させ、CD−ROM用の対物レンズ(8)、ま
たはDVD用の対物レンズ(9)からレーザビームを集
光させ、ディスクの情報記録面から反射光に基づいて情
報を再生することができるようになっている。
【0008】図2、3(a)は、CD−ROM(2)が
前方より移送させられ、スピンドルモーター(10)の
ターンテーブル(5)の支持面に支持された状態を示し
ている。スピンドルモーター(10)は、スライド部材
(11)に保持されており、該スライド部材(11)は
ベース(図示せず)に設けられたガイドバー(12)に
沿ってガイドレール(7)の軸線と直交する方向に移動
可能となっている。スライド部材(11)の側部にはラ
ック(13)が横設され、該ラック(13)には切替モ
ーター(14)からの回転駆動力を伝達するピニオン
(15)が噛合している。該ピニオン(15)はベース
に回転可能に軸支されており、また、切替モーター(1
4)はベースに固定されている。ベース上面には、光学
ピックアップ(6)摺動用の一対のガイドレール(7)
が固定ブロック(図示せず)に架設され、光学ピックア
ップ(6)がガイドレール(7)に沿って摺動するよう
になっている。光学ピックアップ(6)のガイドレール
(7)に沿った摺動により、CD−ROM用の対物レン
ズ(8)の光軸の移動方向とターンテーブル(5)に支
持されたディスクの半径方向と一致するようになってい
る。光学ピックアップ(6)をガイドレール(7)に沿
って摺動させるには、ラック−ピニオンによる摺動機
構、ネジによる摺動機構、リニアモーターによる摺動機
構等周知の摺動構造を採用すればよく、詳細な説明は省
略する。光学ピックアップ(6)上面には収納ブロック
(16)が設けられ、DVD用の対物レンズ(9)とC
D−ROM用の対物レンズ(8)がガイドレール(7)
の軸線と直交する方向に並設されている。DVD用の対
物レンズ(9)とCD−ROM用の対物レンズ(8)
は、所定の間隔を持って支持フレーム(17)に一体固
定されている。該支持フレーム(17)は収納ブロック
(16)内に設けられた2次元アクチュエーター(図示
せず)の構成要素をなすものであり、2次元アクチュエ
ーターによって、DVD用の対物レンズ(9)とCD−
ROM用の対物レンズ(8)は、一体として焦点方向お
よびトラック方向に制御されるようになっている。2次
元アクチュエーターの原理、構造は周知のものが採用で
き、詳細な説明は省略する。図3(a)で示される状態
は、光学ピックアップ(6)のガイドレール(7)に沿
った摺動によるCD−ROM用の対物レンズ(8)の光
軸の移動方向が、ターンテーブル(5)に支持されたデ
ィスクの半径方向と一致している状態である。従って、
光学ピックアップ(6)をガイドレール(7)に沿って
摺動させ、CD−ROM用の対物レンズ(8)からのレ
ーザビームによってCD−ROM(2)に記録された情
報を再生することができるようになっている。図3
(a)に示された状態において、DVD(3)から情報
を再生するには、切替モーター(14)により、ピニオ
ン(15)を時計方向に回動させ、ピニオン(15)か
らラック(13)に駆動力を伝達し、スライド部材(1
1)をガイドバー(12)に沿って、ガイドレール
(7)の軸線方向と直交する図面下方向に向け移動させ
て、スピンドルモーター(10)の軸心をCD−ROM
用の対物レンズ(8)の光軸とDVD用の対物レンズ
(9)の光軸の間隔分に相当する直線距離だけ直線移動
させ、図3(b)に示されるような状態に変更する。こ
れによって、光学ピックアップ(6)のガイドレール
(7)に沿った摺動によるDVD用の対物レンズ(9)
の光軸の移動方向が、ターンテーブル(5)に支持され
たディスクの半径方向と一致した状態となる。従って、
図3(b)に示される状態において、ターンテーブル
(5)にDVD(3)を支持することで、光学ピックア
ップ(6)をガイドレール(7)に沿って摺動させ、D
VD用の対物レンズ(9)からのレーザビームによって
DVD(3)に記録された情報を再生することができ
る。逆に、図3(b)で示される状態において、CD−
ROM(2)から情報を再生するには、切替モーター
(14)により、ピニオン(15)を反時計方向に回動
させ、ピニオン(15)からラック(13)に駆動力を
伝達し、スライド部材(11)をガイドバー(12)に
沿って、ガイドレール(7)の軸線方向と直交する図面
上方向に向け直線移動させて、スピンドルモーター(1
0)の軸心をCD−ROM用の対物レンズ(8)の光軸
とDVD用の対物レンズ(9)の光軸の間隔分に相当す
る直線距離だけ移動させ図3(b)に示されるような状
態に変更する。
【0009】光学ピックアップ(6)内には、図4に示
されるようにCD−ROM用の半導体レーザ(20)と
DVD用の半導体レーザ(21)とが配設され、CD−
ROM用の光学系とDVD用の光学系が構成されてい
る。図4に示されたCD−ROM用の光学系とDVD用
の光学系は、類似した光学系を採用しており、CD−R
OM用の対物レンズ(8)とDVD用の対物レンズ
(9)とは支持フレーム(17)に固定され一体化され
ている。CD−ROM(2)に記録された情報を再生す
るには、図3(a)で示される状態において、図4に示
されるように、半導体レーザ(20)から射出されたレ
ーザビームは回折格子(22)を通過し、コリメーター
レンズ(23)によって平行光線とされ、偏光ビームス
プリッタ(24)、1/4波長板(25)を通過し、C
D−ROM用の対物レンズ(8)で集光されCD−RO
M(2)の情報記録面に照射される。CD−ROM
(2)の情報記録面からの反射光は、対物レンズ
(8)、1/4波長板(25)を通過し、偏光ビームス
プリッタ(24)によって反射され集光レンズ群(2
6)を通過し、センサー(27)上に集光される。セン
サー(27)においては、主ビームによってCD−RO
M(2)に記録された情報を読み出す信号が得られ、+
1次回折光および−1次回折光によってトラッキング制
御信号が得られるようになっている。CD−ROM
(2)から情報を再生する際、CD−ROM(2)がタ
ーンテーブル(5)の支持面に支持されたとき、CD−
ROM(2)の対物レンズ側のディスク表面とCD−R
OM用の対物レンズ(8)との作動距離が、2mm程度
となるようにCD−ROM用の対物レンズ(8)の頂面
とスピンドルモーター(10)のターンテーブル(5)
支持面の位置が相対的に調整されるようになっている
(図示せず)。作動距離の調整は、例えば、スピンドル
モーター(10)の位置を昇降させる構造(特願平7−
64886号参照)、または、対物レンズの昇降を2次
元アクチュエーターによって確保する等適宜の構造が採
用できる。一方、DVD(3)に記録された情報を再生
するには、図3(b)で示される状態において、図5に
示されるように、半導体レーザ(21)から射出された
レーザビームは回折格子(28)を通過し、コリメータ
ーレンズ(29)によって平行光線とされ、偏光ビーム
スプリッタ(30)、1/4波長板(31)を通過し、
DVD用の対物レンズ(9)で集光されDVD(3)の
情報記録面に照射される。DVD(3)の情報記録面か
らの反射光は、対物レンズ(9)、1/4波長板(3
1)を通過し、偏光ビームスプリッタ(30)によって
反射され集光レンズ群(32)を通過し、センサー(3
3)上に集光される。センサー(33)においては、主
ビームによって情報の読み出し信号が得られること、+
1次回折光および−1次回折光によってトラッキング制
御信号が得られることは図4の場合と同じである。DV
Dから情報を再生する際、DVD用の対物レンズ(9)
とDVD(3)のディスク表面との作動距離が、1〜
1.5mm程度になるように調整されるものである。
【0010】上述の如くCD−ROM用の対物レンズ
(8)とDVD用の対物レンズ(9)とが支持フレーム
(17)によって一体として駆動されることから、これ
らのレンズをプラスチックで一体に連結した構造に成型
して製造することもできる。図6はCD−ROM用の対
物レンズ(42)とDVD用の対物レンズ(41)とが
一体成型されたプラスチックレンズ(40)を使用した
光学系である。図6(a)はCD−ROM(2)の再生
時を示し、図6(b)はDVDの再生時を示す。これ等
の光学系は、これに限定されるものではない。なお、図
7(a)は、一体成型されたプレスチックレンズ(4
0)の平面図である。CD−ROM(2)に記録された
情報を再生する時は、図6(a)に示されるように、レ
ーザダイオード(43)から放出されたレーザビーム
は、回折格子(44)を通過し、コリメーターレンズ
(45)によって平行光線とされ、偏光ビームスプリッ
タ(46)、1/4波長板(47)を通過し、対物レン
ズ(42)で集光され、CD−ROM(2)の情報記録
面に照射される。次いで、CD−ROM(2)の情報記
録面からの反射光は、対物レンズ(42)、1/4波長
板(47)を通過し、偏光ビームスプリッタ(46)に
よって、反射され、集光レンズ群(48)によって、セ
ンサー(49)上に集光される。センサー(49)にお
いては、主ビームによってCD−ROM(2)に記録さ
れた情報を読み出す信号が得られ、+1次回折光および
−1次回折光によってトラッキング制御信号を得ること
ができるようになっている。DVD(3)に記録された
情報を再生する時は、図6(b)に示されるように、レ
ーザダイオード(50)から放出されたレーザビーム
は、回折格子(51)を通過し、コリメーターレンズ
(52)によって平行光線とされ、偏光ビームスプリッ
タ(53)、1/4波長板(54)を通過し、対物レン
ズ(41)で集光され、DVD(3)の情報記録面に照
射される。次いで、DVD(3)の情報記録面からの反
射光は、対物レンズ(41)、1/4波長板(54)を
通過し、偏光ビームスプリッタ(53)によって、反射
され、集光レンズ群(55)によって、センサー(5
6)上に集光される。センサー(56)においては、主
ビームによって情報の読み出し信号が得られること、+
1次回折光および−1次回折光によってトラッキング制
御信号が得られることは図6(a)の場合と同じであ
る。図6におけるプラスチックレンズ(40)は図7
(a)に示されるように、長方形の樹脂製支持基板に2
個の対物レンズを一体成型しているが、図7(b)に示
されるように大レンズの光軸(M10)より外れた位置
に小レンズの光軸(M20)を形成することにより、支
持基板全体が大レンズを兼ねるような形状にした複合レ
ンズであっても良く、このような複合レンズを製造する
には、遠近両用眼鏡の製造に採用されているレンズ製造
技術を一部転用することができる。
【0011】ディスク表面から情報記録面までの距離が
1.2mmのCD−ROMとDVDのうちディスク表面
から情報記録面までの距離が0.6mmのSDが再生で
きるようにする場合は、CD−ROMとSDとを判別す
る検出器は、これらディスクのディスク表面から情報記
録面までの距離の相違を検出するようにした検出器を用
いることができる。このようなディスク表面から情報記
録面までの距離の相違を検出するようにした検出器とし
ては、非接触型光学式検出器を用いることができる。こ
の非接触型光学式検出器は、図8に示されるような発光
素子(57)とCD−ROM検出用の第1受光素子(5
8)、およびSD検出用の第2受光素子(59)とから
なる。これは、発光素子(57)からの検出光をCD−
ROM(2)またはSD(3)に斜めに入射させ、情報
記録面(2a)、(3a)で反射させ、CD−ROM
(2)またはSD(3)の情報記録面の位置の相違に基
づく反射位置の相違を、受光素子(58)、(59)に
よって検出することができるようになっているものであ
る。光学式情報記録ディスクの種類を検出した検出信号
は、図示していない制御装置に入力され、スピンドルモ
ーター(10)の回転起動、スライド部材(11)の切
り替え動作、ディスク表面と対物レンズとの作動距離の
調整等が制御されるようになっている。なお、光学式情
報記録ディスクを検出する検出器としては上記した検出
器に限定されるものではなく、適宜周知の検出器が利用
できることはいうまでもなく、例えば、CD−ROMと
DVDのディスク中心からプログラム記録領域内周端ま
での距離の相違を検出することで、CD−ROMとDV
Dとの種別を判別することのできる検出器が使用でき
る。
【0012】以上のように構成された光学式情報記録再
生装置による光学式情報記録ディスクからの再生動作に
ついて以下説明する。 (I)[CD−ROMについて] 光学ピックアップ(6)はターンテーブル(5)近傍の
初期位置にある。該初期位置は、任意の位置に設定でき
るが、ターンテーブル(5)の軸心からCD−ROM用
の対物レンズ(8)の光軸までの距離が、CD−ROM
のプログラム記録領域内周端である25mmに相当する
読取開始位置で、ターンテーブル(5)の支持面はCD
−ROM(2)が支持されたとき、CD−ROM用の対
物レンズ(8)とディスク表面とが2mmの作動距離と
なる位置に設定してあると、CD−ROM(2)がター
ンテーブル(5)の支持面に支持されたとき、そのまま
CD−ROM(2)から情報の再生を行わせることがで
きる。このような初期位置の設定状態において、CD−
ROM(2)がトレイ(4)に載置され、ローディング
される(図1参照)。CD−ROM(2)が前方より移
送させられ、ターンテーブル(5)の支持面に支持され
る際、検出器によって、前述したように、光学式情報記
録ディスクの種類が検出される。検出器からのCD−R
OMであるとの検出信号は、制御装置に入力されるが、
光学ピックアップ(6)を摺動させる必要がないことか
ら、光学ピックアップ(6)はそのままの状態に維持さ
れる。そして、CD−ROM(2)がターンテーブル
(5)の支持面に支持され、スピンドルモーター(1
0)が起動され、CD−ROM(2)が回転させられ
る。次いで、光学ピックアップ(6)がガイドレール
(7)に沿って図3(a)の矢印で示される方向に摺動
させられ、CD−ROM用の対物レンズ(8)とディス
ク表面とが2mmの作動距離を保ちながら、CD−RO
M用の対物レンズ(8)によってCD−ROM(2)に
記録された情報が再生される。CD−ROM(2)によ
る再生動作が終了した後、制御装置からの指令に基づ
き、光学ピックアップ(6)は読取開始位置に戻される
ように制御される。
【0013】(II)[DVDについて] 光学ピックアップ(6)は、ターンテーブル(5)近傍
の、ターンテーブル(5)の軸心からCD−ROM用の
対物レンズ(8)の光軸中心までの距離が、CD−RO
Mのプログラム記録領域内周である25mmに相当する
位置で、CD−ROM用の対物レンズ(8)とディスク
表面とが2mmの作動距離となる初期位置にある。この
状態において、DVD(3)がトレイ(4)に載置さ
れ、ローディングされる(図1参照)。DVD(3)が
前方より移送させられ、ターンテーブル(5)の支持面
に支持される際、検出器によって、前述したように、光
学式情報記録ディスクの種類が検出される。検出器から
のDVDであるとの検出信号は、制御装置に入力され
る。制御装置からの指令によって、切替モーター(1
4)により、ピニオン(15)が時計方向に回動され、
ピニオン(15)を介しラック(13)に駆動力が伝達
され、スライド部材(11)がガイドバー(12)に沿
って、CD−ROM用の対物レンズ(8)の光軸とDV
D用の対物レンズ(9)の光軸との間隔分スライドされ
(図3(a)の2点鎖線参照)、スピンドルモーター
(10)の回転中心とDVD用の対物レンズ(9)の光
軸とを結ぶ線が、ディスクの半径方向と一致させられ
る。DVD(3)からの情報の再生においては、光学ピ
ックアップ(6)を摺動させ、プログラム記録領域内周
端(SDの場合ディスク中心から24mm)から情報の
読み取りを可能なように制御すること、DVD用の対物
レンズ(9)とディスク表面とが1〜1.5mmの作動
距離となるように調整すること等は、適宜制御装置によ
って行われ、次いで、DVD(3)がターンテーブル
(5)の支持面に支持され、スピンドルモーター(1
0)が起動され、DVD(3)が回転させられる。そし
て、光学ピックアップ(6)がガイドレール(7)に沿
って図3(b)の矢印で示される方向に摺動させられ、
DVD用の対物レンズ(9)とディスク表面とが1〜
1.5mmの作動距離を保ちながら、DVD用の対物レ
ンズ(9)によってDVD(3)に記録された情報を再
生する。DVD(3)による再生動作が終了した後、制
御装置からの指令に基づき、光学ピックアップ(6)は
読取開始位置に戻されるように制御される。
【0014】なお、上記実施例においては、直径120
mmでディスク中心からプログラム記録領域内周端まで
の距離が25mmであるCD−ROM(2)と、直径1
20mmでディスク中心からプログラム記録領域内周端
までの距離が23〜24mmであるDVD(3)の2種
類の光学式情報記録ディスクを再生する光学式情報記録
再生装置について説明をしたが、光学式情報記録再生装
置としては、直径120mmでディスク中心からプログ
ラム記録領域内周端までの距離が24mmである光学式
情報記録ディスク(SD)と、直径120mmでディス
ク中心からプログラム記録領域内周端までの距離が23
mmである光学式情報記録ディスク(HDCD)の2種
類の光学式情報記録ディスクを再生する光学式情報記録
再生装置等であってもよいことはいうまでもなく、その
ような光学式情報記録再生装置の構造は、使用するレー
ザビーム、光学系、その配置位置等が相違するものの、
実施例1で説明した構造と類似したものを採用すること
ができることから その詳細な説明は省略する。
【0015】(実施例2)図9に示された光学式情報記
録再生装置は、光学ピックアップ(61)に対しスピン
ドルモーター(62)を支点(63)を中心に回動させ
るようにしたものである。これは、スピンドルモーター
(62)が、ベース(図示せず)上の支点(63)を中
心に回動可能とされた回動部材(64)に保持されてお
り、該回動部材(64)の支点(63)からの延長部
(64a)には長孔(66)が穿設され、ベース上に固
定されたソレノイド(67)の伸縮ロッド(67a)に
突設されたピン(68)が遊嵌されているものである。
図9(a)に示された状態は、光学ピックアップ(6
1)のガイドレール(69)に沿った摺動によるCD−
ROM用の対物レンズ(70)の光軸の移動方向が、タ
ーンテーブル(71)に支持されたディスクの半径方向
と一致している状態である。従って、光学ピックアップ
(61)をガイドレール(69)に沿って摺動させるこ
とにより、CD−ROM用の対物レンズ(70)からの
レーザビームによってCD−ROM(2)に記録された
情報を再生することができるようになっている。図9
(a)に示された状態において、DVD(3)から情報
を再生するには、ソレノイド(67)を通電し、伸縮ロ
ッド(67a)を伸長させ、回動部材(64)を支点
(63)を中心に時計方向に回動させて、スピンドルモ
ーター(62)の軸心をCD−ROM用の対物レンズ
(70)の光軸とDVD用の対物レンズ(72)の光軸
間の間隔分に相当する直線距離だけ回動させ図9(b)
に示されるような状態に変更する。これによって、光学
ピックアップ(61)のガイドレール(69)に沿った
摺動によるDVD用の対物レンズ(72)の光軸の移動
方向が、ターンテーブル(71)に支持されたディスク
の半径方向と一致した状態となる。図9(b)に示され
た状態において、光学ピックアップ(61)をガイドレ
ール(69)に沿って摺動させることにより、DVD用
の対物レンズ(72)からのレーザビームによってDV
D(3)に記録された情報を再生することができる。逆
に、図9(b)に示された状態において、CD−ROM
(2)から情報を再生するには、ソレノイド(67)を
通電し、伸縮ロッド(67a)を収縮させ、回動部材
(64)を支点(63)を中心に反時計方向に回動させ
て、スピンドルモーター(62)の軸心をCD−ROM
用の対物レンズ(70)の光軸とDVD用の対物レンズ
(72)の光軸間の間隔分に相当する直線距離だけ回動
させ図9(a)に示されるような状態に変更すればよ
い。
【0016】(実施例3)図10に示された光学式情報
記録再生装置は、スピンドルモーター(81)に対し光
学ピックアップ(82)を移動させるようにしたもので
あって、光学ピックアップ(82)は、スライドベース
(83)上に対向して架設された一対のガイドレール
(84)に沿って摺動できるようになっている。光学ピ
ックアップ(82)のガイドレール(84)に沿った摺
動は、スライドベース(83)に設けられた送りモータ
ー(85)からの駆動力を送りネジ(86)により光学
ピックアップ(82)に伝達するようにしたネジ式摺動
機構によって行われるようになっている。スライドベー
ス(83)には、ガイドレール(84)の軸線に直交す
る方向に長孔(87)が穿設され、該長孔(87)には
ベースに突設されたピン(88)が挿通され、スライド
ベース(83)を、ガイドレール(84)の軸線と直交
する方向に移動できるようになっている。スライドベー
ス(83)には張り出し部(83a)が設けられてお
り、該張り出し部(83a)には、ベース(89)に固
設されたソレノイド(90)の伸縮ロッド(90a)が
連結されており、ソレノイド(90)を作動させること
で、スライドベース(83)を、ガイドレール(84)
の軸線に直交する方向に移動させることができるように
なっている。図10(a)に示された状態は、光学ピッ
クアップ(82)のガイドレール(84)に沿った摺動
によるCD−ROM用の対物レンズ(91)の光軸の移
動方向が、ターンテーブル(92)に支持されたディス
クの半径方向と一致している状態である。従って、光学
ピックアップ(82)をガイドレール(84)に沿って
摺動させ、CD−ROM用の対物レンズ(91)からの
レーザビームによってCD−ROM(2)に記録された
情報を再生することができるようになっている。図10
(a)に示された状態において、DVD(3)から情報
を再生するには、ソレノイド(90)を通電し、伸縮ロ
ッド(90a)を伸長させ、スライドベース(83)を
ガイドレール(84)の軸線と直交する矢印で示される
方向に、ピン(88)が長孔(87)の他端に当接する
まで移動させ、図10(b)に示されるような状態に変
更する。この移動距離は、CD−ROM用の対物レンズ
(91)の光軸とDVD用の対物レンズ(93)の光軸
の間隔分の直線距離に相当するものである。これによっ
て、光学ピックアップ(82)のガイドレール(84)
に沿った摺動によるDVD用の対物レンズ(93)の光
軸の移動方向が、ターンテーブル(92)に支持された
ディスクの半径方向と一致した状態となる。図10
(b)に示された状態において、光学ピックアップ(8
2)をガイドレール(84)に沿って摺動させることに
より、DVD用の対物レンズ(93)からのレーザビー
ムによってDVD(3)に記録された情報を再生するこ
とができる。逆に、図10(b)に示された状態におい
て、CD−ROM(2)から情報を再生するには、ソレ
ノイド(90)を通電し、伸縮ロッド(90a)を収縮
させ、スライドベース(83)をガイドレール(84)
の軸線に直交する方向にCD−ROM用の対物レンズ
(91)の光軸とDVD用の対物レンズ(93)の光軸
間の間隔分に相当する直線距離だけ移動させ図10
(a)に示されるような状態に変更すればよい。
【0017】上記の実施例においては、CD−ROM用
の対物レンズ(91)とDVD用の対物レンズ(93)
が共通の2次元アクチュエーターによって同時に作動さ
れるようになっていたが、これに限定されるものではな
く、CD−ROM用の対物レンズ(91)とDVD用の
対物レンズ(93)が個々の2次元アクチュエーターに
よって別々に作動されるようになっているものであって
もよい。また、CD−ROM用の対物レンズ(91)と
DVD用の対物レンズ(93)の光学ピックアップ上で
の配列も、上記実施例における構造に限定されるもので
はなく、ガイドレールの軸線に対し斜めに対物レンズが
光学ピックアップに配設されているものでもあってもよ
いものである。要は、相対的にスピンドルモーターまた
は光学ピックアップを、光学ピックアップのガイドレー
ルに沿った摺動方向と直交する方向に、CD−ROM用
の対物レンズの光軸とDVD用の対物レンズの光軸を結
ぶ線分の前記直交する方向の成分に相当する距離分移動
させることにより、CD−ROMがターンテーブルに支
持されたときは、光学ピックアップがガイドレールに沿
って摺動することによってCD−ROM用の対物レンズ
の光軸が移動する方向とディスクの半径方向とを一致さ
せ、CD−ROM用のレーザ光源からのレーザビームを
CD−ROM用の対物レンズを介してCD−ROMに集
光させるようにし、また、DVDがターンテーブルに支
持されたときは、光学ピックアップがガイドレールに沿
って摺動することによってDVD用の対物レンズの光軸
が移動する方向とディスクの半径方向とを一致させ、C
D−ROM用のレーザ光源からのレーザビームをCD−
ROMCD−ROM用の対物レンズを介してCD−RO
Mに集光させるようにした構造であればよい。このこと
は、CD−ROM用の対物レンズとDVD用の対物レン
ズとの2種の組み合わせだけでなく、それ以外のディス
ク用の対物レンズの2以上の組み合わせに対しても同様
であることはいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。 (a)複数種類の規格の光学式情報記録ディスクに応じ
て設計された複数の対物レンズと、複数の対物レンズに
それぞれ対応する複数のレーザ光源とを、前記複数の対
物レンズの光軸が平行で、かつ、複数の対物レンズの光
軸と、それぞれの対物レンズに対応したレーザ光源から
放出され各対物レンズを通過するレーザビームの光軸と
が一致するように光学ピックアップに配設した構造を採
用することにより、1台で複数種類の規格の光学式情報
記録ディスクに情報を記録または再生させることのでき
る、いわゆるコンパチブルな光学式情報記録または再生
装置を製造することができる。また、(b)この光学式
情報記録または再生装置は、光学ピックアップと、前記
光学ピックアップを摺動させる摺動案内機構と、光学式
情報記録ディスクをターンテーブルの支持面に支持して
回転させる単一の回転駆動手段と、前記摺動案内機構に
よる光学ピックアップの摺動方向と直交する方向に、複
数の対物レンズの光軸を結ぶ線分の前記直交する方向の
成分に相当する距離分、前記回転駆動手段と光学ピック
アップとの相対位置関係を変更する切換機構とを具備
し、前記摺動案内機構による光学ピックアップの摺動に
より対物レンズの光軸が移動する方向とターンテーブル
の支持面に支持された光学式情報記録ディスクの半径方
向とが一致するように、切換機構により対物レンズが選
択的に切り替えられるように構成されていることによ
り、光学式情報記録用ディスクを回転させる回転駆動手
段、精密で高価な光学ピックアップ、および、光学ピッ
クアップの摺動案内機構を少なくとも共用でき、省スペ
ースであって、使い勝手がよいことから、マルチメディ
アに対応した光学式情報記録または再生装置を得ること
ができる。そして、駆動手段等の使用部品の共有化が図
られ装置が集約化されることになり、光学式情報記録ま
たは再生装置の製造コストを低減化することができる。
換言すれば、光学ピックアップに光学式情報記録ディス
クの種類に対応する数の対物レンズを配設することは、
光学式情報記録用ディスクを回転させる回転駆動手段、
光学ピックアップ、および、光学ピックアップの摺動案
内機構がひとつで済むことから、構造自体が単純化で
き、これらの部品の装置内での占有空間が少なくて済
み、余裕空間に他の部品等を配設でき、装置内の空間を
有効に使用して装置全体をコンパクト化できる利点があ
るとともに、部品構成が少なくて済み、経済的である。
そして、(c)複数の異種の光学式情報記録ディスクの
種類検出用の検出手段によって光学式情報記録ディスク
の種類が検出されるようになっていることで、装置に装
着される光学式情報記録ディスクの種類を判別し、それ
に適した対物レンズの選択等の動作を自動的に行わせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光学式情報記録再生装置の実施例の
斜視図である。
【図2】この発明の光学式情報記録再生装置の実施例の
要部の斜視図である。
【図3】図2の光学式情報記録再生装置の要部を示す平
面図で、(a)はCD−ROMが支持された状態を示
し、(b)はDVDが支持された状態を示す。
【図4】図2の光学式情報記録再生装置における光学系
であって、CD−ROM再生時を示す説明図である。
【図5】図2の光学式情報記録再生装置における光学系
であって、DVD再生時のを示す説明図である。
【図6】プラスチック一体成型された2個の対物レンズ
による光学式情報記録再生装置における光学系であっ
て、(a)はCD−ROM再生時を示す説明図で、
(b)はDVD再生時を示す説明図である。
【図7】プラスチック一体成型された2個の対物レンズ
の平面図を示し、(a)は図6における対物レンズ、
(b)は複合レンズを示す。
【図8】ディスク表面から情報記録面までの距離が相違
する光学式情報記録ディスクの種類を検出する検出原理
の一例を示す説明図である。
【図9】この発明の光学式情報記録再生装置の他の実施
例の要部を示す平面図で、(a)はCD−ROMが支持
された状態を示し、(b)はDVDが支持された状態を
示す。
【図10】この発明の光学式情報記録再生装置のさらに
他の実施例の要部を示す平面図で、(a)はCD−RO
Mが支持された状態を示し、(b)はDVDが支持され
た状態を示す。
【図11】光学式情報記録ディスクの記録・再生方式の
説明図である。
【図12】CD−ROMへの光ビーム照射時におけるデ
ィスクの傾きによる光のスポット強度の関係を示す説明
図である。
【図13】DVDへの光ビーム照射時におけるディスク
の傾きによる光のスポット強度の関係を示す説明図であ
る。
【図14】CD−ROMの平面図である。
【図15】DVDの平面図である。
【図16】従来の光学式情報記録再生装置における光学
系を示す説明図である。
【図17】光学式情報記録ディスクから情報を再生する
際の3ビーム法の説明図で、(a)は主ビームがディス
クの半径方向に移動される場合のレーザスポットとピッ
トとの関係を示し、(b)は3ビーム法における情報の
再生とトラッキングエラー信号の検出原理を示す。
【図18】図17の3ビーム法における主ビームがディ
スクの半径方向とずれた平行線に沿って移動する場合の
レーザスポットとピットとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光学式情報記録再生装置 2 CD−ROM 3 DVD 5、71、92 ターンテーブル 6、61、82 光学ピックアップ 8、70、91 CD−ROM用対物レンズ 9、72、93 DVD用対物レンズ 10、62、81 スピンドルモーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市浦 秀一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の規格の光学式情報記録ディス
    クに応じて設計された複数の対物レンズと、 複数の対物レンズにそれぞれ対応する複数のレーザ光源
    とを、 前記複数の対物レンズの光軸が平行で、かつ、複数の対
    物レンズの光軸と、それぞれの対物レンズに対応したレ
    ーザ光源から放出され各対物レンズを通過するレーザビ
    ームの光軸とが一致するように光学ピックアップに配設
    してなることを特徴とする光学式情報記録または再生装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の対物レンズが、光学ピックアップ
    の摺動方向と直交する方向に光学ピックアップに並設さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の光学式情報記
    録または再生装置。
  3. 【請求項3】 複数の対物レンズが、光学ピックアップ
    の摺動方向と直交する方向と傾斜して光学ピックアップ
    に並設されており、複数の対物レンズの光軸を結ぶ線分
    の光学ピックアップの摺動方向の成分に相当する距離
    が、複数種類の規格の光学式情報記録ディスクのディス
    ク中心からプログラム記録領域内周端までの距離の差に
    相当するものであることを特徴とする請求項1記載の光
    学式情報記録または再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の光学式情
    報記録または再生装置において、 前記光学ピックアップと、 前記光学ピックアップを摺動させる摺動案内機構と、 光学式情報記録ディスクをターンテーブルの支持面に支
    持して回転させる単一の回転駆動手段と、 前記摺動案内機構による光学ピックアップの摺動方向と
    直交する方向に、複数の対物レンズの光軸を結ぶ線分の
    前記直交する方向の成分に相当する距離分、前記回転駆
    動手段と光学ピックアップとの相対位置関係を変更する
    切換機構と、を具備し、前記摺動案内機構による光学ピ
    ックアップの摺動により対物レンズの光軸が移動する方
    向とターンテーブルの支持面に支持された光学式情報記
    録ディスクの半径方向とが一致するように、切換機構に
    より対物レンズが選択的に切り替えられるように構成さ
    れていることを特徴とする光学式情報記録または再生装
    置。
  5. 【請求項5】 切換機構は、回転駆動手段を支持し光学
    ピックアップの前記摺動案内機構による摺動方向と直交
    する方向に平行移動可能な支持基板からなることを特徴
    とする請求項4記載の光学式情報記録または再生装置。
  6. 【請求項6】 切換機構は、回転駆動手段を支持し枢軸
    によって対物レンズの光軸と直交する面内で回動自在に
    支持された支持基板からなることを特徴とする請求項4
    記載の光学式情報記録または再生装置。
  7. 【請求項7】 切換機構は、光学ピックアップの摺動案
    内機構を有し光学ピックアップの前記摺動案内機構によ
    る摺動方向と直交する方向に平行移動可能な支持基板か
    らなることを特徴とする請求項4記載の光学式情報記録
    または再生装置。
  8. 【請求項8】 複数の対物レンズが、共通のアクチュエ
    ーターによって焦点方向およびトラック方向に制御され
    るようになっていることを特徴とする請求項4、5、6
    または7記載の光学式情報記録または再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の光学式情報記録または再
    生装置において、複数の対物レンズは一体成型されてな
    るものであることを特徴とする光学式情報記録または再
    生装置。
  10. 【請求項10】 複数の対物レンズが、それぞれ独立し
    た別個のアクチュエーターによって焦点方向およびトラ
    ック方向に制御されるようになっていることを特徴とす
    る請求項4、5、6または7記載の光学式情報記録また
    は再生装置。
  11. 【請求項11】 複数の対物レンズの開口数が相違する
    ものであることを特徴とする請求項8、9または10記
    載の光学式情報記録または再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが2種であることを特
    徴とする光学式情報記録または再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが、第1の光学式情報
    記録ディスク用の開口数0.45の第1の対物レンズ
    と、第1の光学式情報記録ディスク用の対物レンズより
    開口数が大きい第2の対物レンズであることを特徴とす
    る光学式情報記録または再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが、第1の光学式情報
    記録ディスク用の開口数0.52の第1の対物レンズ
    と、第2の光学式情報記録ディスク用の開口数0.60
    の第2の対物レンズであることを特徴とする記載の光学
    式情報記録または再生装置。
  15. 【請求項15】 複数の対物レンズが、ディスク表面か
    ら情報記録面までの距離が相違する光学式情報記録ディ
    スク用の対物レンズであることを特徴とする請求項8、
    9または10記載の光学式情報記録または再生装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが2種であることを特
    徴とする光学式情報記録または再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項16の光学式情報記録または再
    生装置において、対物レンズが、第1の光学式情報記録
    ディスク用の第1の対物レンズと、第1の光学式情報記
    録ディスクよりディスク表面から情報記録面までの距離
    が長いもしくは短い第2の光学式情報記録ディスク用の
    第2の対物レンズであることを特徴とする光学式情報記
    録または再生装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、第1の対物レンズが、ディスク表
    面から情報記録面までの距離が0.6mmで現行のコン
    パクトディスクより記録密度の高い第1の光学式情報記
    録ディスクにレーザービームを照射する対物レンズであ
    り、第2の対物レンズが、ディスク表面から情報記録面
    までの距離が1.2mmの現行のコンパクトディスクよ
    り記録密度の高い第2の光学式情報記録ディスクにレー
    ザービームを照射する対物レンズであることを特徴とす
    る光学式情報記録または再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項16記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、第1の対物レンズが、ディスク表
    面から情報記録面までの距離が1.2mmの第1の光学
    式情報記録ディスクにレーザビームを照射する対物レン
    ズであり、第2の対物レンズが、ディスク表面から情報
    記録面までの距離が0.6mmで現行のコンパクトディ
    スクより記録密度の高い第2の光学式情報記録ディスク
    にレーザビームを照射する対物レンズであることを特徴
    とする光学式情報記録または再生装置。
  20. 【請求項20】 回転駆動手段が第1の光学式情報記録
    ディスクの直径と第2の光学式情報記録ディスクの直径
    とが同一直径である光学式情報記ディスクをターンテー
    ブルの支持面に支持するようにしたものであることを特
    徴とする請求項11、12、13、14、15、16、
    17、18または19記載の光学式情報記録または再生
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、回転鼓動手段が第1の光学式情報
    記録ディスクの直径と第2の光学式情報記録ディスクの
    直径が120mmである光学式情報記ディスクをターン
    テーブルの支持面に支持するようにしたものであること
    を特徴とする光学式情報記録または再生装置。
  22. 【請求項22】 複数の異種の光学式情報記録ディスク
    の種類検出用の検出手段によって光学式情報記録ディス
    クの種類が検出されるようになっていることを特徴とす
    る請求項4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13、14、15、16、17、18、19、20また
    は21記載の光学式情報記録または再生装置。
  23. 【請求項23】 光学式情報記録ディスクの種類検出用
    の検出手段が、発光素子と、光学式情報ディスクのディ
    スク表面から情報記録面までの距離の相違を検出する光
    学式情報記録ディスクの種類に応じた数の受光素子とか
    らなる非接触型光学式検出器であることを特徴とする請
    求項22記載の光学式情報記録または再生装置。
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