JPH08315409A - 光学式情報記録または再生装置 - Google Patents

光学式情報記録または再生装置

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JPH08315409A
JPH08315409A JP7144028A JP14402895A JPH08315409A JP H08315409 A JPH08315409 A JP H08315409A JP 7144028 A JP7144028 A JP 7144028A JP 14402895 A JP14402895 A JP 14402895A JP H08315409 A JPH08315409 A JP H08315409A
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objective lens
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JP7144028A
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English (en)
Inventor
Seiji Kajiyama
清治 梶山
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
Yasuyuki Kano
康行 加納
Shuichi Ichiura
秀一 市浦
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 他の部品との干渉等も少なく、占有面積も少
なく、製造コストが低く、故障が少なく、修理が容易
で、エネルギー消費等のランニングコストが低いコンパ
チブルな光学式情報記録または再生装置を提供する。 【構成】 CD−ROM用の対物レンズとDVD用の対
物レンズと、これら複数の対物レンズを支持する支持基
板と、レーザビームの光軸と複数の対物レンズの光軸を
選択的に一致せしむべく支持基板を移動せしめる切換機
構とを光学ピックアップに設け、複数種類の規格の光学
式情報記録ディスクの内の所定の光学式情報記録ディス
ク用の対物レンズの光軸とレーザビームの光軸とを一致
させるように支持基板を、切換機構により移動させ、所
定の対物レンズの光軸とレーザビームの光軸とを一致さ
せ、対物レンズに、レーザビームを通過させ、所定の光
学式情報記録ディスクにレーザビームを集光させて、記
録または再生を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単一のレーザ光源か
ら放出されたレーザビームによって、複数種類の規格の
光学式情報記録ディスクに記録または再生をさせるに適
したコンパチブルな光学式情報記録または再生装置に関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、コンパ
クトディスク(CD)のような光学式情報記録ディスク
と、例えば、CDよりも光学ピックアップ側のディスク
表面から情報記録面までの距離が短い光学式情報記録デ
ィスク、またはCDよりも記録密度が高い光学式情報記
録ディスクのような異種の光学式情報記録ディスクとか
ら情報を再生等できるように、CD用の対物レンズとそ
れとは開口数等の相違する異種の光学式情報記録ディス
ク用の対物レンズとを用い、単一のレーザビームによっ
て情報の再生等を行うことのできるコンパチブルな光学
式情報記録または再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア化の進展に伴い、デジタ
ル化された静止画、動画といった映像等の情報を大量に
記録できる高密度で大容量の記録媒体が必要とされてい
る。光学式情報記録ディスクは、高密度で大容量の情報
を取り扱うことのできる媒体であること、および画像の
静止、コマ送り、ランダムアクセスが容易なこと等の利
点がある。デジタル化された情報を記録する光学式情報
記録ディスクは、記録原理に基づき再生専用型、追記
型、書換可能型に分類される。再生専用型は、CD、C
D−ROM等として広く利用されている。追記型には、
孔あけ方式、相変化方式、バブルフォーミング方式等が
あり、孔あけ方式が多用されている。書換可能型には、
光磁気方式、相変化(結晶アモルファス変態)方式、有
機色素方式等があり、このうち光磁気方式のディスクが
多用されている。図12に、CD−ROM、追記型ディ
スク、光磁気ディスクの原理を示す。CD−ROMは、
再生専用のものであって、図12(a)に示されるよう
に、ディスク表面に形成されている凹凸ピットに、所定
の開口数の対物レンズによって所定波長のレーザビーム
を収束させて照射し、反射光の強弱を検出しディスクに
記録された情報を再生するものである。追記型ディスク
は、一回だけの記録が可能なものであって、図12
(b)に示されるように、所定の開口数の対物レンズに
よって所定波長のレーザビームを収束させて照射し、デ
ィスクにピット孔を形成して情報を記録し、図12
(c)に示されるように、反射光の強弱を検出しディス
クに記録された情報を再生するものである。光磁気ディ
スクは、書込消去が可能なものであって、図12(d)
に示されるように、所定の開口数の対物レンズによって
所定波長のレーザビームを収束させて照射し、保磁力を
減少させつつ磁界をかけることによって垂直磁化の方向
を反転させて情報を記録し、図12(e)に示されるよ
うに、レーザビームを照射することで、垂直磁化方向の
相違に基づくカー効果を利用して、反射光の偏光面の回
転を検出して情報を再生するようにしたものである。
【0003】これらの光学式情報記録ディスクにおい
て、長時間の映像等を記録させるには、ディスクの直径
を大きくすることが最も単純な解決手段ではあるが、情
報記録再生装置が大型化せざるを得ず、ディスクの取り
扱い性が良好とはいえないことから、パーソナルユース
の情報機器としては好ましくない。そのため、ディスク
の直径を変更しないでディスクへの記録密度を向上させ
ることが適当である。例えば、統一規格化され、大量に
製造され使用されている再生専用型のCD−ROMは、
直径120mm、厚さ1.2mmのディスクに約600
Mbyteのデジタル情報を記憶させることができる容
量を有するが、この容量では、映像データーはデーター
圧縮をMPEG2方式で行っても、例えば、転送レート
4Mbpsで20分程度しか記録できず、このままでは
マルチメディアに対応するには充分とはいえない。そこ
で、CD−ROMと同一直径のディスクへの情報の記録
密度を向上させ、より大容量の情報を取り扱えるように
することが必要である。そのためには、対物レンズの開
口数(NA)を大きくするとともに再生用のレーザビー
ムの波長を短くすればよい。CD−ROMにおいては、
対物レンズの開口数(NA)は0.45、レーザビーム
の波長は780nmで、スポット径は1.6μmとなっ
ている。NAを0.6、レーザビームの波長を635n
mに変更し、スポット径を0.9μmとすると、CD−
ROMのピットよりもより小さいサイズのピットを読み
取ることができ、CD−ROMと同一直径で、CD−R
OMと比べ約6倍の容量の情報の記録再生が可能とな
る。さらに信号の記録方式の変更を加えると、約8倍、
5Gbyte程の大容量の情報の記録再生が可能とな
る。対物レンズの開口数を大きくすることにより、レー
ザビームをより細いビームウエストに絞り込むことがで
きるが、ディスクのそり、うねり等によりレーザビーム
の光軸とディスク面とが垂直でなくなると、コマ収差に
より、誤りなく情報を読み出すことが困難となる。その
ため、ディスクの表面から情報記録面までの距離を短く
して、誤りなく情報を読み出すことができるようにする
ことが必要である。ディスクのそり、うねり等は、ディ
スクの成型時における残留応力、ディスク材料の微小領
域での乱れ等が再生装置内で発生する熱等によって引き
起こされるものと考えられており、ディスクのそり、う
ねり等の発生を皆無とすることは困難である。システム
上のディスクのそり、うねり等によるディスクの傾斜角
度は、CD、CD−ROMにおいては±0.6゜が許容
限度となっており、この範囲内に納めることが必要であ
る。
【0004】図13(a)は、CD−ROMのディスク
表面(C)から情報記録面(D)までの距離を1.2m
m、対物レンズ(E)の開口数を0.45とした場合を
示す。ここでは、レーザビームが対物レンズ(E)によ
って収束され、ディスク(F)の平坦な情報記録面
(D)に照射されているとする。そして、ディスク
(F)がα度傾いて、ディスク表面(C1)、情報記録
面(D1)になったとし、光軸中心線と情報記録面
(D)との交点をPとする。光軸中心線の左側のディス
ク中の光路長がP−RからP−R1に変化し、R−R1
長くなり、光軸中心線の右側のディスク中の光路長がP
−SからP−S1に変化し、S−S1短くなると、情報
記録面(D)の点Pでのレーザビームのスポット強度
は、図13(b)から図13(c)のように変化し、正
確な情報の読み出しができなくなる。これに対し、図1
4(a)は、ディスク表面(G)から情報記録面(H)
までの距離を0.6mm、対物レンズ(I)の開口数を
0.6とした場合を示す。ここでは、レーザビームが対
物レンズ(I)によって収束され、ディスク(J)の平
坦な情報記録面(H)に照射されているとする。そし
て、ディスク(J)がα度傾いて、ディスク表面(G
1)、情報記録面(H1)になったとし、光軸中心線と
情報記録面(H)との交点をVとする。光軸中心線の左
側のディスク中の光路長がV−XからV−X1になっ
て、X−X1長くなり、光軸中心線V−Wの右側のディ
スク中の光路長がV−YからV−Y1になって、Y−Y
1短くなっても、レーザビームの情報記録面(H)の点
Vでのレーザビームのスポット強度は、図14(b)か
ら図14(c)のように変化するだけなので、誤りなく
情報の読み出しをすることができることとなる。
【0005】ところで、CD−ROM(2)におけるプ
ログラム記録領域は、図15に示されるように、ディス
ク中心から半径25mmの位置にある記録領域内周端
(91)から始まり、半径58mmまでの記録領域外周
端(92)との間の範囲と規格化されており、センター
孔(93)と記録領域内周端(91)との間には記録可
能領域としての余地が若干残っている。図16に示すよ
うに、ディスク(3)の中心からプログラム記録領域内
周端(101)までの距離を、例えば、23mmのよう
にCD−ROMの25mmより短くして記録できる領域
を拡大することことで、上記したような対物レンズの開
口数(NA)を大きくし、再生用のレーザビームの波長
を短かくすることによって記録密度を向上させることに
加え、ディスク全体の記録容量を増大させることができ
ることから好ましい。
【0006】CD−ROMと同一のディスク径で、対物
レンズの開口数(NA)を大きくし、再生用のレーザビ
ームの波長を短くし、ディスク中心からプログラム記録
領域までの距離を短くすることで情報の記録密度を飛躍
的に高めた光学式情報記録ディスクは、DVD(デジタ
ル・ビデオ・ディスク)、高密度CD−ROM等とし
て、規格の統一化等を含め検討が進められている。とり
わけ、直径120mmで、ディスク厚さが現行CD、C
D−ROMの1/2の0.6mmで、ディスク中心から
プログラム記録領域内周端までの距離が24mmであっ
て、対物レンズの開口数(NA)0.6、波長650n
mまたは635nmのレーザビームによって記録情報を
再生することのできる情報記録容量が5Gbyte程あ
る大容量のディスクは、SD(スーパーデンシティディ
スク)として、また、直径120mmで、ディスクの厚
さがCD、CD−ROMと同一の1.2mmで、ディス
ク中心からプログラム記録領域内周端までの距離が23
mmであって、対物レンズの開口数(NA)0.52、
波長635nmのレーザビームによって記録情報を再生
することのできる情報記録容量が3.7Gbyte程の
ディスクは、HDCD(ハイデンシティコンパクトディ
スク)として検討されている。CD−ROMとDVD等
とは、いずれも同一直径を有することから、CD−RO
M用の再生装置、DVD等用の再生装置をそれぞれ製造
することは、類似または同様な構造の駆動手段等の部品
をその装置分使用することになり、製造コストが高くな
る。また、ユーザーの立場に立つと、再生専用型の光学
式情報記録ディスク用機器の設置スペースだけでも2台
分が必要となり、マルチメディアへの対応には、フロッ
ピイディスク等の他の情報記録ディスク用機器、イメー
ジスキャナ等の入出力機器の拡充をも必要となることか
ら、少なくともディスク直径が同一な再生専用型光学式
情報記録ディスク用機器の如き類似機器は、コンパチブ
ルなものとして1台で兼用できるようになっていること
が好ましい。コンパチブル化に際しては、部品の共有化
を図り、製造コストを低減化し、省スペースで使い勝手
の良好なものとすることが必要である。そのためには、
例えば、ターンテーブル、スピンドルモータ、光学ピッ
クアップ、ガイドレール、光学ピックアップの光学式情
報記録ディスクの半径方向への摺動用の駆動手段等を共
用することができるようにすることが好ましい。また、
各種の光学式情報記録ディスクを使用できるコンパチブ
ルな光学式情報記録または再生装置において、部品の共
有化を図って1台の装置に集約化すために、機械的可動
部品をできるだけ少なくすることが、装置の組立を容易
にし、故障を少なくし、ランニングコストを低く押さえ
ることができる等といったことに繋がる。例えば、スピ
ンドルモーター等のような重量があってエネルギー多消
費の部品を共有化することはもちろんであるが、スピン
ドルモーターの位置を機械的に変更したりするようにす
ると、そのための機械部品は頑丈でなければならず、素
材コスト、製造コストが上昇し、装置としての重量も増
加する。さらには、機械部品を可動とするための占有ス
ペースが必要となることから、他の部品と干渉しないよ
うにすること、また、故障率を少なくするような構造す
るとともに、修理が容易な構造とすること等が必要とな
る。こういったことは、CD−ROMとDVD等といっ
た異種の再生専用型の光学式情報記録ディスク用再生装
置についてであるが、これだけに限られるものではな
く、同様なことは、異種の追記型光学式情報記録ディス
ク用の記録再生装置、異種の書換可能型光学式情報記録
ディスク用の記録再生装置、または、再生専用型、追記
型、書換可能型の光学式情報記録ディスクを使用できる
マルチタイプの光学式情報記録または再生装置にも適用
できることである。さらに、光学式情報記録ディスクの
直径が相違するものにおいても同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
ような実情に鑑み、マルチメディア化において、重要な
記録媒体としての地位を占めると予想されているCD−
ROMとDVDのような複数種類の規格の光学式情報記
録ディスクから情報を再生したり記録したりできるよう
にするに当たって、使用部品の共有化を図るとともに、
構造を単純にして、部品点数を少なくし、しかも、可動
部品等を少なくすることにより、他の部品との干渉等も
少なく、占有面積も少なく、製造コストが低く、故障が
少なく、修理が容易で、エネルギー消費等のランニング
コストが低い省スペースで使い手のよいマルチメディア
に対応しうるコンパチブルな光学式情報記録または再生
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、(i)複数種類の規格の光学式情報記
録ディスクに応じて設計された複数の対物レンズを支持
する支持基板を、切換機構によって光学ピックアップに
おいて移動可能とし、該切換機構によって、複数の対物
レンズの内から所定の光学式情報記録ディスクに適した
対物レンズの光軸とレーザビームの光軸とが一致するよ
うに支持基板を選択移動させて対物レンズを切り換え、
選択された対物レンズに、単一のレーザ光源から放出さ
れたレーザビームを通過させ、光学式情報記録ディスク
にレーザビームを集光させて、記録または再生を行うよ
うにしたことを要旨とするものであって、複数種類の規
格の光学式情報記録ディスクに応じて設計された複数の
対物レンズと、複数の対物レンズを支持する支持基板
と、レーザビームの光軸と複数の対物レンズの光軸を選
択的に一致せしむべく前記支持基板を移動せしめる切換
機構とを、光学ピックアップに設けたことを特徴とす
る。 (ii)支持基板を光学ピックアップに設けることか
ら、(イ)支持基板は、レーザビームの光軸に対し、複
数の対物レンズの光軸を常に平行に支持することが好ま
しい。具体的には、(ロ)支持基板は、レーザビームの
光軸と直交する面内に移動可能に支持されており、切換
機構は、支持基板を平行移動せしめ、レーザビームの光
軸と複数の対物レンズの光軸とを選択的に一致せしめる
構造、(ハ)支持基板は、枢軸により回動自在に支持さ
れており、切換機構は、支持基板を回動せしめ、レーザ
ビームの光軸と複数の対物レンズの光軸とを選択的に一
致せしめる構造が採用できる。そして、前記(ロ)にお
いて、より具体的には、(ニ)支持基板には、複数の対
物レンズが光学ピックアップの摺動方向と直交する方向
に並設されており、支持基板を複数の対物レンズが並設
されている方向に切換機構によって平行移動せしめ、レ
ーザビームの光軸と複数の対物レンズの光軸とを選択的
に一致せしめるようになっている構造が採用できる。ま
た、前記(ハ)において、より具体的には、(ホ)支持
基板には、複数の対物レンズが枢軸を中心とする円弧上
に配列されており、切換機構によって支持基板を枢軸を
中心に回動せしめ、レーザビームの光軸と複数の対物レ
ンズの光軸とを選択的に一致せしめるようになっている
構造が採用できる。 (iii)対物レンズの焦点方向およびトラック方向の
制御は、二次元アクチュエーターによって行うことが好
ましく、具体的には、(ヘ)複数の対物レンズが、共通
のアクチュエーターによって焦点方向およびトラック方
向に制御されるようになっている構造が採用でき、この
場合には、(ト)複数の対物レンズが一体成型されてな
るものも採用できる。また、(チ)複数の対物レンズ
が、それぞれ独立した別個のアクチュエーターによって
焦点方向およびトラック方向に制御されるようになって
いる構造であってもよい。 (iv)切換機構を作動させるための切換用アクチュエ
ーターを、(リ)光学ピックアップに設けた構造、また
は、(ヌ)ベースに設けた構造が採用できる。切換用ア
クチュエーターとしては、ソレノイド、モーター等が採
用できる。 (v)対物レンズは、CD−ROM、SD、HDCD等
に適したもの等、複数種類の規格の光学式情報記録ディ
スクに適した対物レンズの組み合わせが可能である。例
えば、対物レンズ2種類の組み合わせの場合、開口数が
0.45のCD、CD−ROM用の対物レンズと、開口
数が0.6のSD用の対物レンズの組み合わせ、また
は、開口数が0.52のHDCD用の対物レンズと、開
口数が0.6のSD用の対物レンズの組み合わせ等が可
能である。なお、一つの対物レンズが複数種類の規格の
光学式情報記録ディスクに対応可能であれば、その分対
物レンズの数を少なくすることができる。 (vi)光学ピックアップと、光学ピックアップを摺動
させる摺動案内機構と、光学式情報記録ディスクをター
ンテーブルの支持面に支持して回転させる単一の回転駆
動手段とを具備し、切換機構によって、前記レーザ光源
からのレーザビームの光軸と対物レンズの光軸が一致せ
しめらるように選択された対物レンズの光軸の前記摺動
案内機構に沿った光学ピックアップの摺動によって移動
する方向が、ターンテーブルの支持面に支持された光学
式情報記録ディスクの半径方向と一致するように構成さ
れていることが好ましい。回転駆動手段としては、コン
パチブルとする対象の光学式情報記録ディスクをターン
テーブルの支持面に支持できるようになっているもので
ある。対象となる光学式情報記録ディスクが2種で同一
直径である場合には、回転駆動手段は、第1の光学式情
報記録ディスクの直径と第2の光学式情報記録ディスク
の直径とが同一直径である光学式情報記ディスクをター
ンテーブルの支持面に支持するようになっているもので
あり、直径が120mmのCD−ROMとDVD等を対
象とした光学式情報記録ディスクの場合には、これらの
ディスクを回転駆動手段は支持することができるように
なっているものである。 (vii)複数種類の規格の光学式情報記録ディスクの
種類検出用の検出手段が配設されていることが好まし
い。そのための具体的な検出手段としては、発光素子と
光学式情報記録ディスクの種類に応じた数の受光素子と
からなる非接触型光学式検出器であることが好ましく、
光学式情報記ディスクのディスク表面から情報記録面ま
での距離の相違する光学式情報記録ディスクの場合に
は、光学式情報記録ディスクの種類検出用の検出手段
が、発光素子と、光学式情報記ディスクのディスク表面
から情報記録面までの距離の相違を検出する光学式情報
記録ディスクの種類に応じた数の受光素子とからなる非
接触型光学式検出器であることが望ましい。どのような
種類の光学式情報記録ディスクを、どのように組み合わ
せて再生できるようにするかによって種々の検出器を選
択でき、上記のものに限定されるものではない。なお、
光学式情報記録ディスクとしては、CD、CD−RO
M、DVDのような再生専用型に限られず、追記型、書
換可能型光学式情報記録ディスクが使用できるものであ
る。
【0009】
【作用】(i)によれば、複数種類の規格の光学式情報
記録ディスクの内の所定の光学式情報記録ディスクから
情報を記録または再生するに際し、所定の対物レンズの
光軸とレーザビームの光軸とが一致していない場合に
は、複数の対物レンズを支持する支持基板を、切換機構
により移動させ、所定の対物レンズの光軸とレーザビー
ムの光軸とを一致させる。次いで、前記対物レンズに、
レーザビームを通過させ、所定の光学式情報記録ディス
クにレーザビームを集光させて、記録または再生を行わ
せることができる。もちろん、所定の対物レンズの光軸
とレーザビームの光軸とが最初から一致していれば、切
換機構は作動されず、支持基板はそのままの状態を維持
される。そして、その状態で、前記対物レンズに、レー
ザビームを通過させ、所定の光学式情報記録ディスクに
レーザビームを集光させて、記録または再生を行うこと
ができる。前記光学式情報記録ディスクとは規格の異な
る別の光学式情報記録ディスクに対しても、上記と同様
にして記録または再生を行うことができる。(ii)の
(イ)のように、支持基板は、レーザビームの光軸に対
し、複数の対物レンズの光軸を、常に平行に支持するこ
とで、切換機構によって複数の対物レンズの光軸を常に
平行にして移動させ、所定の対物レンズにレーザビーム
の光軸を一致させるように切り換えることができる。
(ii)の(ロ)のように、支持基板は、レーザビーム
の光軸と直交する面内に移動可能に支持されており、切
換機構は、支持基板を平行移動せしめ、レーザビームの
光軸と複数の対物レンズの光軸とを選択的に一致せしめ
るようになっていると、支持基板および切換機構の構造
が単純であって、光学ピックアップへの取付構造が容易
である。(ii)の(ハ)のように、支持基板は、枢軸
により回動自在に支持されており、切換機構は、支持基
板を回動せしめ、レーザビームの光軸と複数の対物レン
ズの光軸とを選択的に一致せしめるようになっている
と、遊びなどのガタが少なくスムーズな対物レンズの切
換が可能となる。下記(ii)の(ホ)のような対物レ
ンズの配置構造以外の配置構造としては、支持基板の中
央を枢軸として180度に一対の対物レンズを枢軸から
等距離に配設する構造が採用可能である。(ii)の
(ニ)において、支持基板には、複数の対物レンズが光
学ピックアップの摺動方向と直交する方向に並設されて
おり、支持基板を複数の対物レンズが並設されている方
向に切換機構によって平行移動せしめ、レーザビームの
光軸と複数の対物レンズの光軸とを選択的に一致せしめ
るようになっていると、支持基板を移動させる距離が、
複数の対物レンズの光軸間の間隔に相当する距離に一致
するだけで済み、光学ピックアップの小型化、軽量化が
可能となる。(ii)の(ホ)のように、支持基板に
は、複数の対物レンズが枢軸を中心とする円弧上に配列
されており、切換機構によって支持基板を枢軸を中心に
回動せしめ、レーザビームの光軸と複数の対物レンズの
光軸とを選択的に一致せしめるようになっていると、2
以上の対物レンズを円弧状に配設できるとともに、枢軸
を中心とする回動角度範囲を各円弧の角度分行うだけで
済むことになる。(iii)の(ヘ)のように、複数の
対物レンズが、共通のアクチュエーターによって焦点方
向およびトラック方向に制御されるようになっている
と、高価で精密な2次元アクチュエーターが1台で済む
ことから製造コストを低減化できるとともに、光学ピッ
クアップ内のスペースが少なくて済み光学ピックアップ
の軽量コンパクト化が実現できる。この場合、(ト)の
ように、複数の対物レンズは一体成型されてなるもので
あれば、光軸が平行な複数の対物レンズの製造が容易で
あり、複数の対物レンズの光軸を平行にして支持基板に
セットすることが容易であって、装置の製造組立等の観
点からも好ましい。また、(チ)のように、複数の対物
レンズが、それぞれ独立した別個のアクチュエーターに
よって焦点方向およびトラック方向に制御されるように
なっていると、個々の対物レンズをそれぞれ焦点方向お
よびトラック方向に制御することで済むことから、その
制御時におけるエネルギーが対物レンズ1個分で済み、
レスポンス速度が早く、正確に制御を行うことができ
る。さらに、複数の対物レンズを支持基板に配設する
際、または、修理時等における光軸調整等を個別に行う
ことができ、また修理時には、所定の対物レンズだけを
交換すればよいことから、対物レンズに関するメンテナ
ンスコストが低くて済む。(iv)の(リ)ように、切
換機構を作動させるための切換用アクチュエーターを光
学ピックアップに設ければ、構造が簡単であり、光学ピ
ックアップ以外のスペースを有効に活用することができ
る。一方、(ヌ)のように、切換機構を作動させるため
の切換用アクチュエーターをベースに設ければ、光学ピ
ックアップを軽量化することができ、光学ピックアップ
の慣性質量が小さくなることから消費エネルギーが少な
くて済み、また、レスポンス速度が早くなり、光学ピッ
クアップの摺動を正確かつ迅速に行うことができるよう
になる。(v)によれば、CD−ROM、SD、HDC
D等に適したもの等、複数種類の規格の光学式情報記録
ディスクに応じた複数の対物レンズの組み合わせが必要
に応じ採用でき、対物レンズの組み合わせに応じた複数
種類の規格の光学式情報記録ディスクからレーザビーム
によって情報を記録または再生することができるように
なる。(vi)によれば、回転駆動手段のターンテーブ
ルの支持面に支持された光学式情報記録ディスクの種類
に応じ、光学ピックアップに設けられた単一のレーザ光
源からの放出されるレーザビームの光軸と、所定の光学
式情報記録ディスクに適した対物レンズの光軸とが一致
するように支持基板を切換機構によって移動させ、対物
レンズの光軸が摺動案内機構に沿った光学ピックアップ
の摺動によって移動する方向が、ターンテーブルの支持
面に支持された光学式情報記録ディスクの半径方向と一
致するように所定の対物レンズを選択する。次いで、光
学ピックアップを摺動案内機構に沿って摺動させ、前記
対物レンズに、レーザビームを通過させ、光学式情報記
録ディスクにレーザビームを集光させ、記録または再生
を行う。切換機構によって、レーザビームの光軸と、複
数の対物レンズの内から、所定の光学式情報記録ディス
クに適した対物レンズの光軸とが一致するように支持基
板を切換機構によって選択移動させて対物レンズを切り
換え、該対物レンズの光軸が摺動案内機構に沿った光学
ピックアップの摺動によって移動する方向が、ターンテ
ーブルの支持面に支持された光学式情報記録ディスクの
半径方向と一致するようにすることで、ターンテーブル
の支持面に支持された所定の光学式情報記録ディスクか
ら情報を正確に再生することができるようになる。ここ
で、これを、3ビーム法による光学式情報記録ディスク
からの情報の再生動作を例として図17、図18、図1
9に基づいて説明する。3ビーム法においては、半導体
レーザ(111)から放出されたレーザビームは回折格
子(112)によって、まっすぐ進む主ビームと、+1
次の回折光と−1次の回折光の三つの光に分割され、コ
リメーターレンズ(113)によって平行光線とされ、
偏光ビームスプリッタ(114)、1/4波長板(11
5)を通過し、対物レンズ(116)で集光され光学式
情報記録ディスクの情報記録面に照射される。光学式情
報記録ディスクの情報記録面からの反射光は、対物レン
ズ(116)、1/4波長板(115)を通過し、偏光
ビームスプリッタ(114)によって反射され集光レン
ズ群(117)を通過し、センサー(118)上に集光
されるようになっている(図17参照)。図18に示さ
れるように、ディスクの半径方向(R方向)に沿って対
物レンズの光軸を移動させ、主ビーム(119)によっ
て光学式情報記録ディスクに記録されたピット(12
0)からの情報をフォトダイオード(121)によって
読み取る。そして、+1次の回折光と−1次の回折光と
を副ビーム(119a)、(119b)として、ピット
(120)のトラック方向前後の適宜位置のピット(1
22)、(123)からの副ビームの反射光をフォトダ
イオード(124)、(125)によって検出し、両者
の差をトラッキングエラー信号として取り出し、主ビー
ム(119)のトラックからの偏差を検出し、両者の信
号に差が生じないようにトラッキング制御を行い、主ビ
ーム(119)によって光学式情報記録ディスクに記録
されたピット(120)から情報を正確に読み取ること
ができるようになっている。回転駆動手段に支持された
所定の光学式情報記録ディスクの半径方向(R方向)
と、該光学式情報記録ディスクに対応する対物レンズの
光軸の進む軌跡(L方向)とが、図19に示されるよう
に一致しないでeだけ変位して平行になった場合、光学
ピックアップを摺動案内機構によって摺動させても、+
1次回折光と−1次回折光からのトラッキングエラー信
号は、主ビーム(119)が所定のピット(126)を
読み出す所定の位置にあるとの情報を反映しないことに
なり、本来不要のトラッキング制御を行ってしまったり
し、主ビーム(119)によって光学式情報記録ディス
クに記録されたピット(126)から情報を正確に読み
取ることができなくなる。従って、上記したように、切
換機構によって、レーザビームの光軸と、複数の対物レ
ンズの内から、所定の光学式情報記録ディスクに適した
対物レンズの光軸とが一致するように支持基板を切換機
構によって選択移動させて対物レンズを切り換え、該対
物レンズの光軸が摺動案内機構に沿った光学ピックアッ
プの摺動によって移動する方向が、ターンテーブルの支
持面に支持された光学式情報記録ディスクの半径方向と
一致するようにすることで、光学ピックアップを摺動案
内機構によって摺動させ、回転駆動手段に支持された所
定の光学式情報記録ディスクから情報を正確に再生する
ようにすることができることになる。(vii)によれ
ば、複数種類の規格の光学式情報記録ディスクの種類検
出用の検出手段によって光学式情報記録ディスクの種類
が検出されるようになっていることで、ターンテーブル
の支持面に支持される光学式情報記録ディスクの種類を
判別し、それに適した対物レンズの選択切換等の動作を
自動的に行わせることができるようになる。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明
について説明する。もちろんこの発明は以下の例によっ
て限定されるものではない。 (実施例1)以下の実施例においては、CD−ROMと
DVDの2種類の光学式情報記録ディスクを再生する光
学式情報記録再生装置について説明をする。ここにおい
て、説明の便宜上、CD−ROMは、直径120mm、
光学ピックアップ側のディスク表面から情報記録面まで
の距離が1.2mm、ディスク中心からプログラム記録
領域内周端までの距離が25mmであり、DVDは、直
径120mm、光学ピックアップ側のディスク表面から
情報記録面までの距離が0.6mm、ディスク中心から
プログラム記録領域内周端までの距離が23〜24mm
であるものを主として説明する。図1に示されるような
光学式情報記録再生装置(1)においては、光学式情報
記録ディスクであるCD−ROM(2)またはDVD
(3)は、保存用ケースから取り出され、単体で共通の
トレイ(4)に載置され、図示していない周知構造のロ
ーディング機構によって再生位置にまで移送させられ、
再生位置において、図2、3に示されるように、CD−
ROMまたはDVDである光学式情報記録ディスクが、
ターンテーブル(5)の支持面に図示していない周知の
適宜のクランプ機構によって支持されるようになってい
る。
【0011】図2に示されるように、光学式情報記録デ
ィスクのうちCD−ROM(2)が前方より移送させら
れ、ターンテーブル(5)の支持面に支持された状態に
なっており、ターンテーブル(5)は、ベース(図示せ
ず)上に固定されたスピンドルモーター(7)によって
回転させられるようになっている。ベース上面には、光
学ピックアップ(8)摺動用の一対のガイドレール
(9)が固定ブロック(図示せず)に架設され、光学ピ
ックアップ(8)がガイドレール(9)に沿って摺動で
きるようになっており、光学ピックアップ(8)のガイ
ドレール(9)に沿った摺動により、スピンドルモータ
ー(7)のターンテーブル(5)に支持されたディスク
の半径方向とCD−ROM用の対物レンズ(10)の光
軸の移動方向とが一致するとともに、後述する(図4参
照)ように、光学ピックアップ(8)の摺動ブロック
(11)内に設けられた単一の半導体レーザ(22)か
らのレーザビームの光軸とCD−ROM用の対物レンズ
(10)の光軸とが一致するようにされており、CD−
ROM用の対物レンズ(10)によってCD−ROM
(2)に記録された情報が再生できるようになってい
る。光学ピックアップ(8)をガイドレール(9)に沿
って摺動させるには、ラック−ピニオンによる摺動機
構、ネジによる摺動機構、リニアモーターによる摺動機
構等周知の摺動機構を採用すればよく、詳細な説明は省
略する。光学ピックアップ(8)の摺動ブロック(1
1)の上面には、ガイドレール(9)の軸線と直交する
方向にスライド可能なスライドプレート(12)が配設
されている。該スライドプレート(12)には、DVD
用の対物レンズ(13)とCD−ROM用の対物レンズ
(10)がガイドレール(9)の軸線と直交する方向に
並設された収納ブロック(14)が設けられている。D
VD用の対物レンズ(13)とCD−ROM用の対物レ
ンズ(10)は、所定の間隔を持って支持フレーム(1
5)に一体固定されている。支持フレーム(15)は、
収納ブロック(14)内に設けられた2次元アクチュエ
ーター(図示せず)の構成要素をなすものであり、2次
元アクチュエータによって、DVD用の対物レンズ(1
3)とCD−ROM用の対物レンズ(10)は、一体と
して焦点方向およびトラック方向に制御されるようにな
っている。2次元アクチュエーターの原理、構造は周知
のものが採用でき、詳細な説明は省略する。スライドプ
レート(12)の右側にはコ字形の切換用スロット(1
6)がガイドレール(9)の軸線と直交する方向に直列
して穿設され、該コ字形の切換用スロット(16)には
摺動ブロック(11)の上面に突設されたピン(17)
が挿通され、スライドプレート(12)が摺動ブロック
(11)上で、コ字形の切換用スロット(16)とピン
(17)とで規制される範囲にスライド可能となってい
る。コ字形の切換用スロット(16)とピン(17)に
よるスライドプレート(12)のスライド距離は、CD
−ROM用の対物レンズ(10)の光軸とDVD用の対
物レンズ(13)の光軸との距離に等しく設定されてい
る。スライドプレート(12)はピン(17)の頭に設
けたワッシャー(図示せず)によって摺動ブロック(1
1)から分離しないようになっている。スライドプレー
ト(12)の左側の上下位置には引張コイルバネ(1
8)の一端がそれぞれ係止されており、これら引張コイ
ルバネ(18)の他端は、摺動ブロック(11)の上面
の右側にそれぞれ係止されている。スライドプレート
(12)の右端中央から平板状の切換用の突起(12
a)が突設されている。ベースには切換用ソレノイド
(19)が固設されており、ソレノイド(19)の伸縮
ロッド(19a)には、ベースに設けられた支点(2
0)を中心に回動する切換レバー(21)の後端部が揺
動可能に連結されている。図2の実線で示される切換位
置における切換レバー(21)の先端部(21a)とス
ライドプレート(12)の突起(12a)とが当接した
状態において、ソレノイド(19)に通電し、伸縮ロッ
ド(19a)を縮めると、切換レバー(21)が支点
(20)を中心に時計方向に回動し、切換レバーの先端
部(21a)がスライドプレートの突起(12a)を引
張コイルバネ(18)に抗して押圧し、スライドプレー
ト(12)を左方向に移動させる。そして、スライドプ
レート(12)のコ字形の切換用スロット(16)の上
水平部とピン(17)との係合が外される。引き続き、
切換レバー(21)の回動により、スライドプレート
(12)は、コ字形の切換用スロット(16)がピン
(17)によって移動方向が規制されつつ、CD−RO
M用の対物レンズ(10)の光軸とDVD用の対物レン
ズ(13)の光軸との距離に相当する距離だけ矢印で示
される方向に移動させられ、次いで、切換レバーの先端
部(21a)とスライドプレートの突起(12a)との
当接の切り換わりによって、引張コイルバネ(18)が
スライドプレート(12)を右側にスライドさせ、コ字
形の切換用スロット(16)の下水平部とピン(17)
との係合により、ターンテーブル(5)に支持されたデ
ィスクの半径方向とDVD用の対物レンズ(13)の光
軸の移動方向とが一致させられるとともに、後述する
(図4参照)ように、光学ピックアップ(8)の摺動ブ
ロック(11)内に設けられた単一の半導体レーザ(2
2)からのレーザビームの光軸とDVD用の対物レンズ
(13)の光軸とが一致するようにされ、DVD用の対
物レンズ(13)によってDVD(3)に記録された情
報が再生できるように切り換えることができるようにな
っている(図3参照)。図3は、図2とは逆に、ターン
テーブル(5)に支持されたディスクの半径方向とDV
D用の対物レンズ(13)の光軸の移動方向とが一致
し、DVD(3)から情報を再生できるようになってい
る。この状態からソレノイド(19)を通電し、伸縮ロ
ッド(19a)を伸長させ、切換レバー(21)の支点
(20)を中心とする反時計方向への回動によって、ス
ライドプレート(12)を矢印で示される方向にスライ
ドさせてDVD用の対物レンズ(13)からCD−RO
M用の対物レンズ(10)に切り換えることにより、C
D−ROM(2)に記録された情報の再生が可能とな
る。
【0012】図4に示される光学系は、この実施例の光
学系を示すものであって、摺動ブロック(11)内には
単一の半導体レーザ(22)によるCD−ROMとDV
D用の共通の光学系が構成されている。後述するように
ターンテーブル(5)に支持される光学式情報記録ディ
スクが、CD−ROMかDVDかを検出する検出器によ
って検出され、制御装置(図示せず)によって、ターン
テーブル(5)に支持されたディスクに応じて、スライ
ドプレート(12)をスライドさせることにより半導体
レーザ(22)から放出されたレーザビームをCD−R
OM用の対物レンズ(10)またはDVD用の対物レン
ズ(13)に切り換え、CD−ROM用の対物レンズ
(10)またはDVD用の対物レンズ(13)の何れか
からレーザビームをディスクの情報記録面に照射し、デ
ィスクに記録された情報を読み出すことができるように
なっている。CD−ROM(2)から情報を再生する場
合、半導体レーザ(22)から放出されたレーザビーム
は回折格子(23)を通過し、コリメーターレンズ(2
4)によって平行光線とされ、偏光ビームスプリッタ
(25)、1/4波長板(26)を通過し、CD−RO
M用の対物レンズ(10)で集光されCD−ROM
(2)の情報記録面に照射される。CD−ROM(2)
の情報記録面からの反射光は、対物レンズ(10)、1
/4波長板(26)を通過し、偏光ビームスプリッタ
(25)によって反射され集光レンズ群(27)を通過
し、センサー(28)上に集光されるようになってい
る。前述したように、センサー(28)においては、主
ビームによってCD−ROM(2)に記録された情報を
読み出す信号が得られ、+1次回折光および−1次回折
光によってトラッキング制御信号を得ることができるよ
うになっている。CD−ROMから情報を再生する際、
CD−ROM(2)がターンテーブル(5)の支持面に
支持されたとき、CD−ROM(2)の対物レンズ側の
ディスク表面とCD−ROM用の対物レンズ(10)と
の作動距離が、2mm程度となるようにCD−ROM用
の対物レンズ(10)の頂面とターンテーブル(5)支
持面の位置が相対的に調整されるようになっている(図
示せず)。作動距離の調整は、例えば、スピンドルモー
ターの位置を昇降させる構造(特願平7−64886号
参照)、または、対物レンズの昇降を2次元アクチュエ
ーターによって確保する等適宜の構造が採用できる。一
方、DVD(3)がターンテーブル(5)の支持面に支
持されたとき、スライドプレート(12)をスライドさ
せDVD用の対物レンズ(13)を選択し、DVD用の
対物レンズ(13)からレーザビームをディスクの情報
記録面に照射し、ディスクに記録された情報を読み出す
ようにする。その際、DVD用の対物レンズ(13)と
DVD(3)のディスク表面との作動距離が、1〜1.
5mm程度になるように調整されるものである。上述の
如くCD−ROM用の対物レンズ(10)とDVD用の
対物レンズ(13)とは支持フレーム(15)によって
一体として駆動されることから、これらのレンズをプラ
スチックで一体に連結した構造に成型して製造すること
もできる。図5はCD−ROM用の対物レンズ(14
2)とDVD用の対物レンズ(141)とが一体成型さ
れたプラスチックレンズ(140)を使用した光学系で
ある。図5(a)はCD−ROM(2)の再生時を示
し、図5(b)はDVD(3)の再生時を示す。この光
学系は、これに限定されるものではない。なお、図6
(a)は、一体成型されたプレスチックレンズ(14
0)の平面図である。CD−ROM(2)に記録された
情報を再生する時は、図5(a)に示されるように、レ
ーザダイオード(143)から放出されたレーザビーム
は、回折格子(144)を通過し、コリメーターレンズ
(145)によって平行光線とされ、偏光ビームスプリ
ッタ(146)、1/4波長板(147)を通過し、レ
ーザビームの光軸がCD−ROM用の対物レンズ(14
2)の光軸に一致した状態で該対物レンズ(142)を
通過し、該対物レンズ(142)で集光され、CD−R
OM(2)の情報記録面に照射される。次いで、CD−
ROM(2)の情報記録面からの反射光は、対物レンズ
(142)、1/4波長板(147)を通過し、偏光ビ
ームスプリッタ(146)によって、反射され、集光レ
ンズ群(148)によって、センサー(149)上に集
光される。センサー(149)においては、主ビームに
よってCD−ROM(2)に記録された情報を読み出す
信号が得られ、+1次回折光および−1次回折光によっ
てトラッキング制御信号を得ることができるようになっ
ている。DVD(3)に記録された情報を再生する時
は、図5(b)に示されるように、プラスチックレンズ
(140)をCD−ROM用の対物レンズ(142)の
光軸とDVD用の対物レンズ(141)の光軸との間隔
に相当する距離移動させ、レーザビームの光軸とDVD
用の対物レンズ(141)の光軸とを一致させる。そし
て、レーザダイオード(143)から放出されたレーザ
ビームは、回折格子(144)を通過し、コリメーター
レンズ(145)によって平行光線とされ、偏光ビーム
スプリッタ(146)、1/4波長板(147)を通過
し、対物レンズ(141)で集光され、DVD(3)の
情報記録面に照射される。次いで、DVD(3)の情報
記録面からの反射光は、対物レンズ(141)、1/4
波長板(147)を通過し、偏光ビームスプリッタ(1
46)によって、反射され、集光レンズ群(148)に
よって、センサー(149)上に集光される。センサー
(149)においては、主ビームによって情報の読み出
し信号が得られること、+1次回折光および−1次回折
光によってトラッキング制御信号が得られることは図5
(a)の場合と同じである。図5におけるプラスチック
レンズ(140)は図6(a)に示されるように、長方
形の樹脂製支持基板に2個の対物レンズを一体成型して
いるが、図6(b)に示されるように大レンズの光軸
(M10)より外れた位置に小レンズの光軸(M20)
を形成することにより、支持基板全体が大レンズを兼ね
るような形状にした複合レンズであっても良く、このよ
うな複合レンズを製造するには、遠近両用眼鏡の製造に
採用されているレンズ製造技術を一部転用することがで
きる。
【0013】ディスク表面から情報記録面までの距離が
1.2mmのCD−ROMとDVDのうちディスク表面
から情報記録面までの距離が0.6mmのSDと再生で
きるようにする場合には、CD−ROMとSDとを判別
する検出器は、これらディスクのディスク表面から情報
記録面までの距離の相違を検出するようにした検出器を
用いることができる。このようなディスク表面から情報
記録面までの距離の相違を検出するようにした検出器と
しては、非接触型光学式検出器を用いることができる。
この非接触型光学式検出器は、図7に示されるように、
発光素子(35)とCD−ROM検出用の第1受光素子
(36)、およびSD検出用の第2受光素子(37)と
からなる。これは、発光素子(35)からの検出光をC
D−ROM(2)またはSD(30)に斜めに入射さ
せ、情報記録面(2a)、(30a)で反射させ、CD
−ROM(2)またはSD(30)の情報記録面の位置
の相違に基づく反射位置の相違を、受光素子(36)、
(37)によって検出することができるようになってい
るものである。光学式情報記録ディスクの種類を検出し
た検出信号は、図示していない制御装置に入力され、ス
ピンドルモーター(7)の回転起動、スライドプレート
(12)の切り換え動作、ディスク表面と対物レンズと
の作動距離の調整等が制御されるようになっている。な
お、光学式情報記録ディスクを検出する検出器としては
上記した検出器に限定されるものではなく、適宜周知の
検出器が利用できることはいうまでもなく、例えば、C
D−ROM(2)とDVD(3)のディスク中心からプ
ログラム記録領域内周端までの距離の相違を検出するこ
とで、CD−ROMとDVDとの種別を判別することの
できる検出器が使用できる。
【0014】以上のように構成された光学式情報記録再
生装置による光学式情報記録ディスクからの再生動作に
ついて以下説明する。ここにおいて、光学系は図4に示
されたものを使用しているものとする。 (I)[CD−ROMについて] 光学ピックアップ(8)はターンテーブル(5)近傍の
初期位置にあり、単一の半導体レーザ(22)からのレ
ーザビームの光軸とCD−ROM用の対物レンズ(1
0)の光軸とが一致する状態にある。該初期位置は、任
意の位置に設定できるが、ターンテーブル(5)の軸心
からCD−ROM用の対物レンズ(10)の光軸までの
距離が、CD−ROMのプログラム記録領域内周端であ
る25mmに相当する読取開始位置で、ターンテーブル
(5)の支持面はCD−ROM(2)が支持されたと
き、CD−ROM用の対物レンズ(10)とディスク表
面とが2mmの作動距離となる位置に設定してあると、
CD−ROM(2)がターンテーブル(5)の支持面に
支持されたとき、そのままCD−ROM(2)から情報
の再生を行わせることができる。このような初期位置の
設定状態において、CD−ROM(2)がトレイ(4)
に載置され、ローディングされる(図1参照)。CD−
ROM(2)が前方より移送させられ、ターンテーブル
(5)の支持面に支持される際、検出器によって、前述
したように、光学式情報記録ディスクの種類が検出され
る。検出器からのCD−ROMであるとの検出信号は、
制御装置に入力されるが、スライドプレート(12)を
スライドさせて対物レンズを切り換える必要がないこと
から、スライドプレート(12)はそのままの状態に維
持される(図2参照)。そして、CD−ROM(2)が
ターンテーブル(5)の支持面に支持され、スピンドル
モーター(7)が起動され、CD−ROM(2)が回転
させられる。次いで、光学ピックアップ(8)の摺動に
伴い、CD−ROM用の対物レンズ(10)がガイドレ
ール(9)に沿ってディスクの半径方向に摺動させら
れ、CD−ROM用の対物レンズ(10)とディスク表
面とが2mmの作動距離を保ちながら、CD−ROM用
の対物レンズ(10)によってCD−ROM(2)に記
録された情報が再生される。CD−ROM(2)による
再生動作が終了した後、制御装置からの指令に基づき、
光学ピックアップ(8)は読取開始位置に戻されるよう
に制御される。
【0015】(II)[DVDについて] 光学ピックアップ(8)は、ターンテーブル(5)近傍
の、ターンテーブル(5)の軸心からCD−ROM用の
対物レンズ(10)の光軸中心までの距離が、CD−R
OMのプログラム記録領域内周である25mmに相当す
る位置で、CD−ROM用の対物レンズ(10)とディ
スク表面とが2mmの作動距離となる初期位置にある。
この状態において、DVD(3)がトレイ(4)に載置
され、ローディングされる(図1参照)。DVD(3)
が前方より移送させられ、ターンテーブル(5)の支持
面に支持される際、検出器によって、前述したように、
光学式情報記録ディスクの種類が検出される。検出器か
らのDVDであるとの検出信号は、制御装置に入力され
る。制御装置からの指令によって、ソレノイド(19)
に通電され、伸縮ロッド(19a)が縮められ、切換レ
バー(21)の時計方向への回動によって、スライドプ
レート(12)が図2の矢印で示す方向にスライドさせ
られ、ターンテーブル(5)に支持されたディスクの半
径方向とDVD用の対物レンズ(13)の光軸の移動方
向とが一致するように切り換えられる(図3参照)。こ
れによって、単一の半導体レーザ(22)からのレーザ
ビームの光軸とDVD用の対物レンズ(13)の光軸と
が一致する状態になり、DVD用の対物レンズ(13)
によってDVDに記録された情報が再生できるようにな
る。DVD(3)からの情報の再生においては、光学ピ
ックアップ(8)を摺動させ、プログラム記録領域内周
端(SDの場合ディスク中心から24mm)から情報の
読み取りを可能なように制御すること、DVD用の対物
レンズ(13)とディスク表面とが1〜1.5mmの作
動距離となるように調整すること等は、適宜制御装置に
よって行われ、次いで、DVD(3)がターンテーブル
(5)の支持面に支持され、スピンドルモーター(7)
が起動され、DVD(3)が回転させられる。そして、
光学ピックアップ(8)がガイドレール(9)に沿って
ディスクの半径外側方向に摺動させられ、DVD用の対
物レンズ(13)とディスク表面とが1〜1.5mmの
作動距離を保ちながら、DVD用の対物レンズ(13)
によってDVD(3)に記録された情報を再生する。D
VD(3)による再生動作が終了した後、制御装置から
の指令に基づき、光学ピックアップ(8)は読取開始位
置に戻されるように制御される。
【0016】なお、上記実施例においては、直径120
mmでディスク中心からプログラム記録領域内周端まで
の距離が25mmであるCD−ROM(2)と、直径1
20mmでディスク中心からプログラム記録領域内周端
までの距離が23〜24mmであるDVD(3)の2種
類の光学式情報記録ディスクを再生する光学式情報記録
再生装置について説明をしたが、光学式情報記録再生装
置としては、直径120mmでディスク中心からプログ
ラム記録領域内周端までの距離が24mmである光学式
情報記録ディスク(SD)と、直径120mmでディス
ク中心からプログラム記録領域内周端までの距離が23
mmである光学式情報記録ディスク(HDCD)の2種
類の光学式情報記録ディスクを再生する光学式情報記録
再生装置等であってもよいことはいうまでもなく、その
ような光学式情報記録再生装置の構造は、使用するレー
ザビーム、光学系、その配置位置等が相違するものの、
実施例1で説明した構造と類似したものを採用すること
ができることから、その詳細な説明は省略する。このよ
うな切り換え構造によれば、光学ピックアップを軽量化
することができ、光学ピックアップの慣性質量が小さく
なることから消費エネルギーが少なくて済み、また、レ
スポンス速度が早くなり、光学ピックアップの摺動を正
確かつ迅速に行うことができる。
【0017】(実施例2)図8に示された光学式情報記
録再生装置は、光学ピックアップ(8)の摺動ブロック
(11)右側面にスライドプレート(12)をスライド
させるためのソレノイド(41)を設け、伸縮ロッド
(41a)の先端とスライドプレート(12)の突起
(12a)を連結し、スライドプレート(12)をガイ
ドレール(9)の軸線と直交する方向にスライド可能と
したものである。スライドプレート(12)にはスライ
ド用の長孔(42)がガイドレール(9)の軸線と直交
する方向に直列して穿設され、該長孔(42)には摺動
ブロック(11)の上面に突設されたピン(17)が挿
通され、スライドプレート(12)が摺動ブロック(1
1)上で長孔(42)とピン(17)とで規制される範
囲にスライド可能となっている。長孔(42)とピン
(17)によるスライドプレート(12)のスライド距
離は、CD−ROM用の対物レンズ(10)の光軸とD
VD用の対物レンズ(13)の光軸との距離に等しく設
定されている。スライドプレート(12)はピン(1
7)の頭に設けたワッシャー(図示せず)によって摺動
ブロック(11)から分離しないようになっている。図
8(a)は、光学ピックアップ(8)が退避位置にあ
り、ターンテーブル(5)に支持されたディスクの半径
方向とCD−ROM用の対物レンズ(10)の光軸の移
動方向とが一致させられるとともに、単一の半導体レー
ザ(22)からのレーザビームの光軸と該対物レンズ
(10)の光軸とが一致させられていることは実施例1
と同様であり、CD−ROM用の対物レンズ(10)に
よってCD−ROM(2)に記録された情報が再生でき
る状態になっている。図8(b)は、光学ピックアップ
(8)が退避位置にあり、ターンテーブル(5)に支持
されたディスクの半径方向とDVD用の対物レンズ(1
3)の光軸の移動方向とが一致させられるとともに、単
一の半導体レーザ(22)からのレーザビームの光軸と
該対物レンズ(10)の光軸とが一致させられているこ
とは実施例1と同様であり、DVD用の対物レンズ(1
3)によってDVD(3)に記録された情報が再生でき
る状態になっている。図8(a)に示された状態におい
て、DVD(3)に記録された情報を再生するには、ソ
レノイド(41)の伸縮ロッド(41a)を伸長させ、
スライドプレート(12)をガイドレール(9)の軸線
と直交する矢印で示される方向に、ピン(17)が長孔
(42)の他端に当接するまで移動させ、図8(b)に
示される状態に変更する。逆に、図8(b)に示された
状態において、CD−ROM(2)から情報を再生する
には、ソレノイド(41)の伸縮ロッド(41a)を収
縮させ、図8(a)に示された状態に変更すればよい。
その他は、図2、3に示された光学式情報記録再生装置
と同一であり、また、光学系についても図4と同一なこ
とから、同一構成については同一番号を付して説明を省
略し、光学式情報記録再生装置からの情報の再生動作に
ついての説明も省略する。図8に示されるように、スラ
イドプレート(12)をスライドさせるソレノイド(4
1)を摺動ブロック(11)に設ければ、ベースに余裕
スペースが生じ、適宜の部品を該スペースに配設でき、
スペースを有効に活用することができる。
【0018】(実施例3)図9に示された光学式情報記
録再生装置は、光学ピックアップ(51)の摺動ブロッ
ク(52)上面には、ガイドレール(58)の軸線と直
交する方向にスライド可能なスライドプレート(53)
が配設されている。該スライドプレート(53)には、
CD−ROM用の対物レンズ(54)を焦点方向および
トラック方向に制御する2次元アクチュエーター(図示
せず)が収納された第1収納ブロック(55)と、DV
D用の対物レンズ(56)を焦点方向およびトラック方
向に制御する2次元アクチュエーター(図示せず)が収
納された第2収納ブロック(57)とがガイドレール
(58)の軸線と直交する方向に並設されている。光学
ピックアップ(51)は、ガイドレール(58)上を摺
動するようになっており、ベース(59)に固定された
送りモータ(60)からの回転力が送りネジ(61)を
介して光学ピックアップ(51)に伝達され、光学ピッ
クアップ(51)がガイドレール(58)に沿って往復
摺動されるようになっている。摺動ブロック(52)の
右側面にスライドプレート(53)をスライドさせるた
めのソレノイド(62)を設け、伸縮ロッド(62a)
の先端とスライドプレート(53)の突起(53a)が
連結され、スライドプレート(53)がガイドレール
(58)の軸線と直交する方向にスライド可能となって
いる。スライドプレート(53)にはスライド用の長孔
(63)がガイドレール(58)の軸線と直交する方向
に直列および並列して穿設され、該長孔(63)には摺
動ブロック(52)の上面に突設されたピン(64)が
挿通され、スライドプレート(53)が摺動ブロック
(52)上で長孔(63)とピン(64)とで規制され
る範囲にスライド可能となっている。長孔(63)とピ
ン(64)によるスライドプレート(53)のスライド
距離は、CD−ROM用の対物レンズ(54)の光軸と
DVD用の対物レンズ(56)の光軸との距離に等しく
設定されている。スライドプレート(53)はピン(6
4)の頭に設けたワッシャー(65)によって摺動ブロ
ック(52)から分離しないようになっている。図9
(a)は、スピンドルモーター(66)のターンテーブ
ル(67)に支持されたディスクの半径方向と第1収納
ブロック(55)のCD−ROM用の対物レンズ(5
4)の光軸の移動方向とが一致させられるとともに、図
10に示されるように、光学ピックアップ(51)の摺
動ブロック(52)内に設けられた単一の半導体レーザ
(22)からのレーザビームの光軸とCD−ROM用の
対物レンズ(54)の光軸とが一致するようにされ、C
D−ROM用の対物レンズ(54)によってCD−RO
M(2)に記録された情報が再生できる状態になってい
る。図9(b)は、スピンドルモーター(66)のター
ンテーブル(67)に支持されたディスクの半径方向と
第2収納ブロック(57)のDVD用の対物レンズ(5
6)の光軸の移動方向とが一致させられるとともに、光
学ピックアップ(51)の摺動ブロック(52)内に設
けられた単一の半導体レーザ(22)からのレーザビー
ムの光軸とDVD用の対物レンズ(56)の光軸とが一
致するようにされ、DVD用の対物レンズ(56)によ
ってDVD(3)に記録された情報が再生できる状態に
なっている。図9(a)に示された状態において、DV
D(3)に記録された情報を再生するには、ソレノイド
(62)の伸縮ロッド(62a)を伸長させ、スライド
プレート(53)をガイドレール(58)の軸線と直交
する矢印で示される方向に、ピン(64)が長孔(6
3)の他端に当接するまで移動させ、図9(b)に示さ
れる状態に変更する。逆に、図9(b)に示された状態
において、CD−ROM(2)から情報を再生するに
は、ソレノイド(62)の伸縮ロッド(62a)を収縮
させ、図9(a)に示された状態に変更すればよい。図
10に示された光学系は、この実施例の光学系を示すも
のであって、第1収納ブロック(55)にCD−ROM
用の2次元アクチュエーターが収納され、第2収納ブロ
ック(57)にDVD用の2次元アクチュエーターが収
納され、第1収納ブロック(55)と第2収納ブロック
(57)がスライドプレート(53)に固定されている
他は、図4に示された光学系と同一のものを採用できる
ことから同一構成については同一番号を付して説明を省
略する。図9に示されるように、CD−ROM用の対物
レンズ(54)を第1収納ブロック(55)に収納し、
DVD用の対物レンズ(56)を第2収納ブロック(5
7)に収納し、各対物レンズ(54)、(56)を、そ
れぞれ別個の2次元アクチュエーターによって焦点方向
およびトラック方向の制御を独立して行うことで、個別
の対物レンズを焦点方向およびトラック方向に制御する
際、対物レンズ等の慣性質量が小さいことから消費エネ
ルギーが少なくて済み、また、レスポンス速度が早く、
正確な制御を迅速に行うことができる。
【0019】(実施例4)図11に示された光学式情報
記録再生装置は、光学ピックアップ(71)の摺動ブロ
ック(72)上面に、ガイドレール(70)の軸線に平
行でディスクの半径方向と一致する直線上に回動支点
(73)を有する扇形の回動プレート(74)が配設さ
れ、回動支点(73)に固定された歯車(75)に切換
モーター(76)のピニオン(77)が噛合している。
切換モーター(76)のピニオン(77)の軸心も前記
直線上に位置している。扇形の回動プレート(74)に
は、CD−ROM用の対物レンズ(78)を焦点方向お
よびトラック方向に制御する2次元アクチュエーター
(図示せず)が収納された第1収納ブロック(79)と
DVD用の対物レンズ(80)を焦点方向およびトラッ
ク方向に制御する2次元アクチュエーター(図示せず)
が収納された第2収納ブロック(81)とが配設されて
いる。そして、CD−ROM用の対物レンズ(78)の
光軸とDVD用の対物レンズ(80)の光軸とが回動プ
レート(74)の回動支点(73)を中心として円弧状
に移動するように配設されている。切換モーター(7
6)の作動により、回動プレート(74)が回動支点
(73)を中心に時計方向、または反時計方向に回動さ
れ、CD−ROM用の対物レンズ(78)とDVD用の
対物レンズ(80)とが図11(a)と図11(b)に
示されるように相互に切り換えられるようになってい
る。すなわち、図11(a)は、スピンドルモーター
(82)のターンテーブル(83)に支持されたディス
クの半径方向と、第1収納ブロック(79)のCD−R
OM用の対物レンズ(78)の光軸の移動方向とが一致
させられるとともに、単一の半導体レーザ(22)から
のレーザビームの光軸と該対物レンズ(78)の光軸と
が一致させられていることは実施例3と同様であり、C
D−ROM用の対物レンズ(78)によってCD−RO
M(2)に記録された情報が再生できる状態になってい
るものであり、図11(b)は、図11(a)の状態に
おいて、ピニオン(77)の時計方向の回動により扇形
の回動プレート(74)が回動支点(73)を中心に反
時計方向に回動され、スピンドルモーター(82)のタ
ーンテーブル(83)に支持されたディスクの半径方向
と、第2収納ブロック(81)のDVD用の対物レンズ
(80)の光軸の移動方向とが一致させられるととも
に、単一の半導体レーザ(22)からのレーザビームの
光軸と該対物レンズ(80)の光軸とが一致させられて
いることは実施例3と同様であり、DVD用の対物レン
ズ(80)によってDVD(3)に記録された情報が再
生できる状態になっているものである。図11(b)に
示された状態において、CD−ROM(3)に記録され
た情報を再生するには、ピニオン(77)を反時計方向
に回動させ、扇形の回動プレート(74)を回動支点
(73)を中心に時計方向に回動させ、図11(a)に
示される状態に変更すればよい。この実施例の光学系
は、図10に示されたと同様な光学系であって、詳細な
説明は省略する。図11に示されたように、扇形の回動
プレート(74)によれば、遊びなどのガタが少なくス
ムーズに回動ができることになる。なお、扇形の回動プ
レート(74)の回動支点(73)は上記した位置に限
定されるものではない。また、扇形の回動プレートに、
CD−ROM用の対物レンズとDVD用の対物レンズと
を回動支点を中心とした円弧状に一体の支持フレームに
固定し、1つの2次元アクチュエーターによって焦点方
向およびトラック方向に制御されるようにしてもよいこ
とはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。 (a)複数種類の規格の光学式情報記録ディスクに応じ
て設計された複数の対物レンズと、複数の対物レンズを
支持する支持基板と、レーザビームの光軸と複数の対物
レンズの光軸を選択的に一致せしむべく支持基板を移動
せしめる切換機構とを光学ピックアップに設けるといっ
た構造を採用することにより、1台で複数種類の規格の
光学式情報記録ディスクに情報を記録または再生させる
ことのできる、いわゆるコンパチブルな光学式情報記録
または再生装置を製造することができる。この光学式情
報記録または再生装置においては、前述の如く光学ピッ
クアップに、前記支持基板、前記切換機構等を設けるだ
けといった、簡単な構造であり、しかもそのための部品
が軽量で安価なことから、装置としても小型であり、そ
の製造コストも安価である。従って、使用に当たって
も、場所をとらず、使用勝手がよいことから、マルチメ
ディアにおいて、重要な要素を占めると考えられるC
D、CD−ROMとDVD等といったような複数種類の
規格の光学式情報記録ディスクを記録または再生するこ
とができる、軽量で、コンパクトでコンパチブルな光学
式情報記録または再生装置を安価に提供することができ
る。また、(b)この光学式情報記録または再生装置
は、光学ピックアップと、光学ピックアップを摺動させ
る摺動案内機構と、光学式情報記録ディスクをターンテ
ーブルの支持面に支持して回転させる単一の回転駆動手
段とを具備し、切換機構によって、前記レーザ光源から
のレーザビームの光軸と対物レンズの光軸が一致せしめ
らるように選択された対物レンズの光軸が前記摺動案内
機構に沿った光学ピックアップの摺動によって移動する
方向が、ターンテーブルの支持面に支持された光学式情
報記録ディスクの半径方向と一致するように構成されて
いることにより、重量があり、スペースを占め、消費電
力の大きい、光学式情報記録用ディスクを回転させる回
転駆動手段、精密で高価な光学ピックアップ、および、
光学ピックアップの摺動用の駆動手段を少なくとも共用
でき、省スペースであって、使い勝手がよいことから、
マルチメディアに対応した光学式情報記録または再生装
置を得ることができる。そして、駆動手段等の使用部品
の共有化が図られ装置が集約化されることになり、光学
式情報記録または再生装置の製造コストを低減化するこ
とができる。換言すれば、光学ピックアップに光学式情
報記録ディスクの種類に対応する数の対物レンズを配設
することは、光学ピックアップ、ガイドレール、光学ピ
ックアップの光学式情報記録ディスクの半径方向への摺
動用の駆動手段がひとつで済むことから、構造自体が単
純化でき、これらの部品の装置内での占有空間が少なく
て済み、余裕空間に他の部品等を配設でき、装置内の空
間を有効に使用して装置全体をコンパクト化できる利点
があるとともに、部品構成が少なくて済み、経済的であ
る。さらに、スピンドルモーター等の重量があって、エ
ネルギー多消費の部品の位置を機械的に変更したりする
ような構造を採用していないので、そのための頑丈な機
械的部品の製造に係る素材コスト、組立コストが不要と
なり、他の部品との干渉等が少なく、占有面積も少な
く、製造コストが低く、故障が少なく、修理が容易であ
って、エネルギー消費等のランニングコストが低い省ス
ペースで使い手のよいマルチメディアに対応しうる光学
式情報記録または再生装置を得ることができるようにな
る。そして、(c)複数の異種の光学式情報記録ディス
クの種類検出用の検出手段によって光学式情報記録ディ
スクの種類が検出されるようになっていることで、装置
に装着される光学式情報記録ディスクの種類を判別し、
それに適した対物レンズの選択等の動作を自動的に行わ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光学式情報記録再生装置の実施例の
斜視図である。
【図2】この発明の光学式情報記録再生装置の一実施例
の要部を示す平面図で、CD−ROMが支持された状態
を示す。
【図3】図2の光学式情報記録再生装置において、DV
Dが支持された状態を示す。
【図4】図2の光学式情報記録再生装置における光学系
を示す説明図である。
【図5】プラスチック一体成型された2個の対物レンズ
による光学式情報記録再生装置における光学系を示す説
明図で、(a)はCD−ROM再生時を示し、(b)は
DVD再生時を示す。
【図6】プラスチック一体成型された2個の対物レンズ
の平面図を示し、(a)は図5における対物レンズ、
(b)は複合レンズを示す。
【図7】ディスク表面から情報記録面までの距離が相違
する光学式情報記録ディスクの種類を検出する検出原理
の一例を示す説明図である。
【図8】この発明の光学式情報記録再生装置の他の実施
例の要部を示す平面図で、(a)はCD−ROMが支持
された状態を示し、(b)はDVDが支持された状態を
示す。
【図9】この発明の光学式情報記録再生装置のさらに他
の実施例の要部を示す平面図で、(a)はCD−ROM
が支持された状態を示し、(b)はDVDが支持された
状態を示す。
【図10】図9の光学式情報記録再生装置における光学
系を示す説明図である。
【図11】この発明の光学式情報記録再生装置のさらに
他の実施例の要部を示す平面図で、(a)はCD−RO
Mが支持された状態を示し、(b)はDVDが支持され
た状態を示す。
【図12】光学式情報記録ディスクの記録・再生方式の
説明図である。
【図13】CD−ROMへの光ビーム照射時におけるデ
ィスクの傾きによる光のスポット強度の関係を示す説明
図である。
【図14】DVDへの光ビーム照射時におけるディスク
の傾きによる光のスポット強度の関係を示す説明図であ
る。
【図15】CD−ROMの平面図である。
【図16】DVDの平面図である。
【図17】従来の光学式情報記録再生装置における光学
系を示す説明図である。
【図18】光学式情報記録ディスクから情報を再生する
際の3ビーム法の説明図で、(a)は主ビームがディス
クの半径方向に移動される場合のレーザスポットとピッ
トとの関係を示し、(b)は3ビーム法における情報の
再生とトラッキングエラー信号の検出原理を示す。
【図19】図18の3ビーム法における主ビームがディ
スクの半径方向とずれた平行線に沿って移動する場合の
レーザスポットとピットとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光学式情報記録再生装置 2 CD−ROM 3 DVD 5、67、83 ターンテーブル 7、66、82 スピンドルモーター 8、51、71 光学ピックアップ 10、54、78 CD−ROM用対物レンズ 13、56、80 DVD用対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市浦 秀一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の規格の光学式情報記録ディ
    スクに応じて設計された複数の対物レンズと、 該複数の対物レンズを支持する支持基板と、 レーザビームの光軸と前記複数の対物レンズの光軸を選
    択的に一致せしむべく前記支持基板を移動せしめる切換
    機構とを、 光学ピックアップに設けたことを特徴とする光学式情報
    記録または再生装置。
  2. 【請求項2】 前記支持基板は、前記レーザビームの光
    軸に対し、前記複数の対物レンズの光軸を、常に平行に
    支持することを特徴とする請求項1記載の光学式情報記
    録または再生装置。
  3. 【請求項3】 前記支持基板は、前記レーザビームの光
    軸と直交する面内に移動可能に支持されており、前記切
    換機構は、前記支持基板を平行移動せしめ、前記レーザ
    ビームの光軸と前記複数の対物レンズの光軸とを選択的
    に一致せしめることを特徴とする請求項2記載の光学式
    情報記録または再生装置。
  4. 【請求項4】 前記支持基板は、枢軸により回動自在に
    支持されており、前記切換機構は、前記支持基板を回動
    せしめ、前記レーザビームの光軸と前記複数の対物レン
    ズの光軸とを選択的に一致せしめることを特徴とする請
    求項2記載の光学式情報記録または再生装置。
  5. 【請求項5】 支持基板には、複数の対物レンズが光学
    ピックアップの摺動方向と直交する方向に並設されてお
    り、支持基板を複数の対物レンズが並設されている方向
    に切換機構によって平行移動せしめ、前記レーザビーム
    の光軸と複数の対物レンズの光軸とを選択的に一致せし
    めることを特徴とする請求項3記載の光学式情報記録ま
    たは再生装置。
  6. 【請求項6】 支持基板には、複数の対物レンズが枢軸
    を中心とする円弧上に配列されており、前記切換機構に
    よって前記支持基板を枢軸を中心に回動せしめ、前記レ
    ーザビームの光軸と前記複数の対物レンズの光軸とを選
    択的に一致せしめることを特徴とする請求項4記載の光
    学式情報記録または再生装置。
  7. 【請求項7】 複数の対物レンズが、共通のアクチュエ
    ーターによって焦点方向およびトラック方向に制御され
    るようになっていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5または6記載の光学式情報記録または再生装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光学式情報記録または再
    生装置において、複数の対物レンズは一体成型されてな
    るものであることを特徴とする光学式情報記録または再
    生装置。
  9. 【請求項9】 複数の対物レンズが、それぞれ独立した
    別個のアクチュエーターによって焦点方向およびトラッ
    ク方向に制御されるようになっていることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5または6記載の光学式情報記
    録または再生装置。
  10. 【請求項10】 切換機構を作動させる切換用アクチュ
    エーターが、光学ピックアップに設けられていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8また
    は9記載の光学式情報記録または再生装置。
  11. 【請求項11】 切換機構を作動させる切換用アクチュ
    エーターが、ベースに設けられており、光学ピックアッ
    プの退避位置において、前記切換用アクチュエーターの
    駆動によって切換機構が作動されるようになっているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の光学式情報記録または再生装置。
  12. 【請求項12】 複数の対物レンズの開口数が相違する
    ものであることを特徴とする請求項7、8、9、10ま
    たは11記載の光学式情報記録または再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが2種であることを特
    徴とする光学式情報記録または再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが、第1の光学式情報
    記録ディスク用の開口数0.45の第1の対物レンズ
    と、第1の光学式情報記録ディスク用の対物レンズより
    開口数が大きい第2の対物レンズであることを特徴とす
    る光学式情報記録または再生装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが、第1の光学式情報
    記録ディスク用の開口数0.52の第1の対物レンズ
    と、第2の光学式情報記録ディスク用の開口数0.60
    の第2の対物レンズであることを特徴とする記載の光学
    式情報記録または再生装置。
  16. 【請求項16】 複数の対物レンズが、ディスク表面か
    ら情報記録面までの距離が相違する光学式情報記録ディ
    スク用の対物レンズであることを特徴とする請求項7、
    8、9、10または11記載の光学式情報記録または再
    生装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが2種であることを特
    徴とする光学式情報記録または再生装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、対物レンズが、第1の光学式情報
    記録ディスク用の第1の対物レンズと、第1の光学式情
    報記録ディスクよりディスク表面から情報記録面までの
    距離が長いもしくは短い第2の光学式情報記録ディスク
    用の第2の対物レンズであることを特徴とする光学式情
    報記録または再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、第1の対物レンズが、ディスク表
    面から情報記録面までの距離が0.6mmで現行のコン
    パクトディスクより記録密度の高い第1の光学式情報記
    録ディスクにレーザビームを照射する対物レンズであ
    り、第2の対物レンズが、ディスク表面から情報記録面
    までの距離が1.2mmで現行のコンパクトディスクよ
    り記録密度の高い第2の光学式情報記録ディスクにレー
    ザビームを照射する対物レンズであることを特徴とする
    光学式情報記録または再生装置。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、第1の対物レンズが、ディスク表
    面から情報記録面までの距離が1.2mmの第1の光学
    式情報記録ディスクにレーザビームを照射する対物レン
    ズであり、第2の対物レンズが、ディスク表面から情報
    記録面までの距離が0.6mmで現行のコンパクトディ
    スクより記録密度の高い第2の光学式情報記録ディスク
    にレーザビームを照射する対物レンズであることを特徴
    とする光学式情報記録または再生装置。
  21. 【請求項21】 レーザビーム用の単一のレーザ光源
    が、光学ピックアップに配設されてなることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、
    11、12、13、14、15、16、17、18、1
    9または20記載の光学式情報記録または再生装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、 前記光学ピックアップと、 光学ピックアップを摺動させる摺動案内機構と、 光学式情報記録ディスクをターンテーブルの支持面に支
    持して回転させる単一の回転駆動手段と、を具備し、切
    換機構によって、前記レーザ光源からのレーザビームの
    光軸と対物レンズの光軸が一致せしめらるように選択さ
    れた対物レンズの光軸が前記摺動案内機構に沿った光学
    ピックアップの摺動によって移動する方向が、ターンテ
    ーブルの支持面に支持された光学式情報記録ディスクの
    半径方向と一致するように構成されていること特徴とす
    る光学式情報記録または再生装置。
  23. 【請求項23】 回転駆動手段が第1の光学式情報記録
    ディスクの直径と第2の光学式情報記録ディスクの直径
    とが同一直径である光学式情報記ディスクをターンテー
    ブルの支持面に支持するようにしたものであることを特
    徴とする請求項22記載の光学式情報記録または再生装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の光学式情報記録また
    は再生装置において、回転駆動手段が、第1の光学式情
    報記録ディスクの直径と第2の光学式情報記録ディスク
    の直径が120mmである光学式情報記ディスクをター
    ンテーブルの支持面に支持するようにしたものであるこ
    とを特徴とする光学式情報記録または再生装置。
  25. 【請求項25】 複数種類の規格の光学式情報記録ディ
    スクの種類検出用の検出手段によって光学式情報記録デ
    ィスクの種類が検出されるようになっていることを特徴
    とする請求項22、23または24記載の光学式情報記
    録または再生装置。
  26. 【請求項26】 光学式情報記録ディスクの種類検出用
    の検出手段が、発光素子と、光学式情報記録ディスクの
    ディスク表面から情報記録面までの距離の相違を検出す
    る光学式情報記録ディスクの種類に応じた数の受光素子
    とからなる非接触型光学式検出器であることを特徴とす
    る請求項25記載の光学式情報記録または再生装置。
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