JPH1027353A - 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置とこれに用いられる光学ピックアップ - Google Patents

光学記録媒体の記録及び/又は再生装置とこれに用いられる光学ピックアップ

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JPH1027353A
JPH1027353A JP9007783A JP778397A JPH1027353A JP H1027353 A JPH1027353 A JP H1027353A JP 9007783 A JP9007783 A JP 9007783A JP 778397 A JP778397 A JP 778397A JP H1027353 A JPH1027353 A JP H1027353A
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JP
Japan
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optical
recording medium
base body
optical recording
biaxial
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Application number
JP9007783A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Ishida
友之 石田
Koji Mimori
幸治 三森
Tsutomu Mochizuki
勉 望月
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置にお
いて、フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒
体に対する互換性を確保すると共に当該装置の小型化を
図る。 【解決手段】 光学記録媒体4へのレーザ光の照射や光
学記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の
光学部品を有する複数の光学ブロック10,13と、対
物レンズ11,14を支持すると共に上記複数の光学ブ
ロックに各別に対応する複数の二軸アクチュエータ1
2,15と、この複数の二軸アクチュエータを支持する
一つのベース体8と、このベース体を光学記録媒体の半
径方向に移動させる送り機構9とを有する光学ピックア
ップ5と共に、フォーマットを異にする複数の種類の光
学記録媒体の種類を判別する判別手段24を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体の記
録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピック
アップに関する。詳しくは、フォーマットを異にする複
数の種類の光学記録媒体に対する互換性を確保すると共
に当該装置の小型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光学記録媒体には、例えば、CD(コン
パクトディスク)やCD−R(コンパクトディスクレコ
ーダブル)あるいは、例えばDVDと呼ばれる高密度記
録型光ディスク等があり、これらの物理的特性、即ち、
直径,重量,厚さ等は同一であるが、それぞれ、例え
ば、次のような異なったフォーマットを有している。
【0003】CDとCD−Rは、ディスク基板の主面か
ら1.2mmの位置に信号記録面があるが、高密度記録
型光ディスクの信号記録面はディスク基板の主面から例
えば0.6mmの位置にある。また、CD−RはCDや
高密度記録型光ディスクとは異なり波長依存性のある有
機色素層を有している。
【0004】このようにCD,CD−Rと高密度記録型
光ディスクとでは信号記録面の位置が異なっているた
め、レーザ光のスポットの絞り込みの関係からCD,C
D−Rと高密度記録型光ディスクとの間で同一の対物レ
ンズを用いて再生等をすることが困難である。また、波
長依存性のある有機色素層を有するCD−Rにあって
は、高密度記録型光ディスクと同じ650mm以下のレ
ーザ光を使用しても正確な情報信号の再生等をすること
ができない。
【0005】従って、これらの光学記録媒体について記
録及び/又は再生をしようとするときには、通常、フォ
ーマットを異にする光学記録媒体に各別に対応する装置
を用意しなければならないという不都合がある。
【0006】そこで、かかる不都合を解消すべく、上記
した異なるフォーマットを有する光学記録媒体について
信頼性の高い情報信号の記録及び/又は再生をすること
のできる互換性のある装置の開発の要求が高まり、近年
の上記した光学記録媒体の普及に伴いその必要性が一層
高いものとなっている。
【0007】このような互換性を有する装置としては、
例えば、これらの光学記録媒体の種類の数に応じて複数
の光学ピックアップを搭載した装置、即ち、レーザ光の
照射、受光等を行う各種の光学部品を有する光学ブロッ
クと、対物レンズを有する二軸アクチュエータと、この
二軸アクチュエータを支持するベース体と、このベース
体を移動させる送り機構等を各別に備える複数の光学ピ
ックアップを搭載した光学記録媒体の記録及び/又は再
生装置が考慮されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な複数の光学ピックアップが搭載された装置にあって
は、二軸アクチュエータを支持する各別のベース体を備
えるため、装置自体が大型化、大重量化し、例えば、高
速駆動が困難となってしまう等の問題があり、実用化に
は至っていない。
【0009】そこで、本発明光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップ
は、上記した問題点を克服し、光学記録媒体の記録及び
/又は再生装置において、フォーマットを異にする複数
の種類の光学記録媒体に対する互換性を確保すると共に
当該装置の小型化を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明光学記録媒体の記
録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ
は、上記した課題を解決するために、光学記録媒体への
レーザ光の照射や光学記録媒体で反射されたレーザ光の
受光等を行う各種の光学部品を有する複数の光学ブロッ
クと、対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロ
ックに各別に対応する複数の二軸アクチュエータと、こ
の複数の二軸アクチュエータを支持する一つのベース体
と、このベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させ
る送り機構とを備えたものである。
【0011】また、本発明光学記録媒体の記録及び/又
は再生装置は、上記した課題を解決するために、上記光
学ピックアップと共に、フォーマットを異にする複数の
種類の光学記録媒体の種類を判別する判別手段を備えた
ものである。
【0012】従って、本発明光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップに
あっては、フォーマットを異にする光学記録媒体につい
て一の装置で信頼性の高い情報信号の記録及び/又は再
生が可能であり、また、装置のコンパクトな設計が可能
である。
【0013】さらに、本発明光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップに
あっては、複数の二軸アクチュエータを支持するベース
体にて、少なくとも一つの二軸アクチュエータを支持す
る領域が、ベース体本体から分割可能に形成されている
ので、この分割された領域に搭載された各二軸アクチュ
エータに関して、各二軸アクチュエータの良品同士を選
択して、この分割可能な領域をベース体本体に取り付け
ることにより、光学ピックアップそして光学記録媒体の
記録及び/又は再生装置の歩留まりが向上し、コストが
低減される。
【0014】さらに、本発明光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップに
あっては、このベース体の少なくとも一部が、ベース体
本体から分割可能に形成されていると共に、この一部に
対して、少なくとも一つの光学ブロック及びこれに対応
する二軸アクチュエータがユニット化されて、支持され
ているので、この一部に、ユニット化された光学ブロッ
ク及び二軸アクチュエータが搭載されることにより、こ
れらに関しては、ベース体上での相互の光学調整が不要
となり、組立が容易に行われると共に、他の二軸アクチ
ュエータ等の設計変更に対して容易に対応可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明光学記録媒体の記
録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピック
アップの実施の形態を添付図面に示した実施形態に従っ
て説明する。
【0016】尚、図示した実施形態は、本発明をCD等
の通常の光ディスクと高密度記録型光ディスクに対する
互換性を有する装置及びそれに用いられる光学ピックア
ップに適用したものである。
【0017】光学記録媒体の記録及び/又は再生装置
(以下、単に「装置」という。)1内にはスピンドルモ
ータ2が配置され、その上側にはスピンドルモータ2の
回転によって回転されるターンテーブル3が設けられて
いる。そして、ターンテーブル3上には光学記録媒体
(通常の光ディスク例えばCDまたは高密度記録型光デ
ィスク)4が載置され、この光学記録媒体4がターンテ
ーブル3の回転に伴って回転されるようになっている。
【0018】装置1内には一の光学ピックアップ5が設
けられ、この光学ピックアップ5は2つのピックアップ
部6,7と後述する二軸アクチュエータを支持するベー
ス体8と、このベース体8を光学記録媒体の半径方向に
移動させる送り機構9とから成る。
【0019】図1で見て左側に位置するピックアップ部
6は、後述する各種の光学部品を有する光学ブロック1
0と、対物レンズ11を支持した二軸アクチュエータ1
2と、を備え、図1で見て右側に位置するピックアップ
部7は、後述する各種の光学部品を有する光学ブロック
13と、対物レンズ14を支持した二軸アクチュエータ
15と、を備えている。そして、ピックアップ部6は、
CDのフォーマットに対応しその再生に係るものであ
り、ピックアップ部7は、高密度記録型光ディスクのフ
ォーマットに対応しその再生に係るものであり、ピック
アップ部6,7は装置1に装着されたCD又は高密度記
録型光ディスクに対応して択一的に駆動するようにされ
ている。
【0020】CD再生用の光学ブロック10は、半導体
レーザ16と、ビームスプリッタ17と、光検出器18
と、を含む各種の光学部品により構成されている。ま
た、高密度記録型光ディスク再生用の光学ブロック11
は、半導体レーザ19と、ビームスプリッタ20と、光
検出器21と、を含む各種の光学部品により構成されて
いる。
【0021】二軸アクチュエータ12,15はそれぞれ
固定側部材12a,15aとこの固定側部材12a,1
5aに図示しないリンク部材を介して支持された可動側
部材12b,15bとを備え、この可動側部材12b,
15bの先端部にそれぞれ上記対物レンズ11,14が
支持されている。
【0022】ベース体8は、上記光学ブロック10,1
3の上側に位置され、平面で見て長方形状の略板状を為
している。そして、短手方向の両側縁には、被案内部8
a,8bが設けられ、この被案内部8a,8bがそれぞ
れ案内軸22と基軸23に摺動自在に支持されている。
ベース体8は、これらの被案内部8a,8bと案内軸2
2と基軸23とベース体8を移動させるための図示しな
い駆動部とから成る送り機構9によって光学記録媒体4
の半径方向、即ち、図2に示す半径Rと平行に移動され
るようになっている。
【0023】二軸アクチュエータ12,15は、それぞ
れが支持した対物レンズ11,14が近接する向きでベ
ース体8の上面側に配設され、上記光学ブロック10,
13のビームスプリッタ17,20の真上に上記二軸ア
クチュエータ12,15に支持された対物レンズ11,
14が位置するようにされている。そして、高密度記録
型光ディスク用の二軸アクチュエータ15は上記した送
り機構9によるベース体8の移動時に、支持した対物レ
ンズ14が光学記録媒体4の一の半径、即ち、図2に示
す半径Rに対向して移動するようにベース体8上に位置
されている。尚、CD用の二軸アクチュエータ12に支
持された対物レンズ11は、ベース体8の移動時に半径
Rと平行に移動することになる。
【0024】尚、上記した光学ブロック10,13は、
送り機構9による二軸アクチュエータ12,15の移動
に伴って移動するようにされており、常に光学ブロック
10,13のビームスプリッタ17,20の真上にそれ
ぞれ対物レンズ11,14が位置するようになってい
る。
【0025】また、CDの再生時には以下のようにCD
再生用のピックアップ部6が駆動される。
【0026】光学ブロック10の半導体レーザ16から
ビームスプリッタ17に向けてレーザ光が出射され、こ
のレーザ光はビームスプリッタ17によって上方へ向け
て反射される。上方へ向けて反射されたレーザ光は二軸
アクチュエータ12の対物レンズ11へ向かい、この対
物レンズ11により集光性を与えられてその上方に位置
する光学記録媒体4、即ち、CDの記録面に達する。
【0027】そして、このとき二軸アクチュエータ12
の可動側部材12bが固定側部材12aに対してフォー
カシング方向及びトラッキング方向に移動されることに
より、レーザ光の合焦位置及び記録面上のスポット位置
の調整、即ち、フォーカシング調整及びトラッキング調
整が行われる。
【0028】また、同時に、レーザ光のスポットがCD
の記録トラックに追従するように、二軸アクチュエータ
12が送り機構9によるベース体8の移動に伴ってCD
の内周側から外周側に送られる。
【0029】CDの記録面に照射されたレーザ光はこの
記録面で反射され再び対物レンズ11を経てビームスプ
リッタ17へ向かい、このビームスプリッタ17を透過
して光検出器18に導かれてCDに記録された記録信号
の読み取りが為され、この記録信号に応じた再生信号が
図示しない再生回路へ出力されCDの再生が行われる。
【0030】尚、同時に光検出器18においては、戻り
光に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキン
グエラー信号の読取も行われる。
【0031】また、高密度記録型光ディスクの再生時に
は以下のように高密度記録型光ディスク再生用のピック
アップ部7が駆動される。
【0032】光学ブロック13の半導体レーザ19から
ビームスプリッタ20に向けてレーザ光が出射され、こ
のレーザ光はビームスプリッタ20によって上方へ向け
て反射される。上方へ向けて反射されたレーザ光は二軸
アクチュエータ15の対物レンズ14へ向かい、この対
物レンズ14により集光性を与えられてその上方に位置
する高密度記録型光ディスクの記録面に達する。
【0033】そして、このとき二軸アクチュエータ15
の可動側部材15bが固定側部材15aに対してフォー
カシング方向及びトラッキング方向に移動されることに
より、上記CDの再生時と同様のフォーカシング調整及
びトラッキング調整が行われる。
【0034】尚、トラッキング調整におけるトラッキン
グサーボに用いる方法としては、3スポット法や1ビー
ム法等がある。そして、光学記録媒体について信頼性の
高い情報信号の再生等を行うには、3スポット法では二
軸アクチュエータに支持された対物レンズが光学記録媒
体の一の半径に対向して移動する必要があり、1ビーム
法では必ずしも対物レンズが光学記録媒体の一の半径に
対向して移動する必要はなくこの半径に平行に移動する
場合でも用いることが可能であることが知られている。
【0035】従って、上記に示した高密度記録型光ディ
スク再生用の対物レンズ14が光学記録媒体4の一の半
径Rに対向して移動しCD再生用の対物レンズ11が一
の半径Rに平行に移動するものにあっては、高密度記録
型光ディスクの再生時におけるトラッキングサーボに用
いる方法として3スポット法を用い、CDの再生時にお
けるそれには1ビーム法、例えば位相差検出法を用いる
ことが望ましい。
【0036】フォーカシング調整及びトラッキング調整
が行われ、同時に、レーザ光のスポットが高密度記録型
光ディスクの記録トラックに追従するように、CDの再
生時と同様に二軸アクチュエータ15が送り機構9によ
り送られる。
【0037】高密度記録型光ディスクの記録面に照射さ
れたレーザ光はこの記録面で反射され再び対物レンズ1
4を経てビームスプリッタ20へ向かい、このビームス
プリッタ20を透過して光検出器21に導かれて高密度
記録型光ディスクに記録された記録信号の読み取りが為
され、この記録信号に応じた再生信号が図示しない再生
回路へ出力され高密度記録型光ディスクの再生が行われ
る。
【0038】尚、同時に光検出器21においては、戻り
光に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキン
グエラー信号の読取も行われる。
【0039】図3に装置1の概要を示すブロック図を示
す。
【0040】装置1は、光学記録媒体4の種類を判別す
る判別手段(判別回路)24とCPU(中央演算処理装
置)25とこのCPU25から送出される信号に応じて
各種の制御を行うコントローラ26とを備えている。
【0041】CDが装置1に装着された場合には、例え
ば、CDのID(識別ラベル)の読取結果を得て、判別
手段24により装着された光学記録媒体4がCDである
旨が判別され、判別信号がCPU25を経てコントロー
ラ26に送られる。
【0042】送られた判別信号に基づきコントローラ2
6からレーザ駆動回路27及びアクチュエータ駆動回路
28にそれぞれ駆動信号が送られ、ピックアップ部6の
半導体レーザ16及び二軸アクチュエータ12が駆動さ
れる。そして、上記したように半導体レーザ16からレ
ーザ光が出射され、光検出器18でその戻り光に含まれ
る記録信号が読み取られCDの再生が行われる。
【0043】また、高密度記録型光ディスクが装置1に
装着された場合には、例えば、上記と同様に高密度記録
型光ディスクのIDの読取結果を得て、判別手段24に
より装着された光学記録媒体4が高密度記録型光ディス
クである旨が判別され、判別信号がCPU25を経てコ
ントローラ26に送られる。
【0044】送られた判別信号に基づきコントローラ2
6からレーザ駆動回路29及びアクチュエータ駆動回路
30にそれぞれ駆動信号が送られ、ピックアップ部7の
半導体レーザ19及び二軸アクチュエータ15が駆動さ
れる。そして、上記したように半導体レーザ19からレ
ーザ光が出射され、光検出器21でその戻り光に含まれ
る記録信号が読み取られ高密度記録型光ディスクの再生
が行われる。
【0045】尚、装着された光学記録媒体4がCD,高
密度記録型光ディスク何れの場合でも、上記したように
光検出器18,21においては、再生信号の他に戻り光
に含まれるフォーカシングエラー信号及びトラッキング
エラー信号が検出され、このエラー信号がフォーカシン
グエラー信号検出回路31a及びトラッキングエラー信
号検出回路31bを含むエラー信号検出回路31に送出
される。そして、送られたエラー信号に基づき制御信号
がエラー信号検出回路31から上記アクチュエータ駆動
回路28又はアクチュエータ駆動回路30に送られ、こ
の制御信号に応じて二軸アクチュエータ12又は二軸ア
クチュエータ15による上記したフォーカシング調整及
びトラッキング調整が為されるようになっている。
【0046】本実施形態の光学記録媒体の記録及び/又
は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップにあ
っては、上記したようにCD及び高密度記録型光ディス
クにそれぞれ対応するピックアップ部6及びピックアッ
プ部7が設けられている。
【0047】従って、フォーマットを異にするCD,高
密度記録型光ディスク何れについても信頼性の高い情報
信号の再生が可能であり、CD,高密度記録型光ディス
ク間の互換性を確保することが出来る。
【0048】また、二軸アクチュエータ12及び二軸ア
クチュエータ15を移動させる送り機構9が共通化され
ているため、装置のコンパクトな設計が可能であり装置
の小型化に寄与する。
【0049】本実施形態の光学記録媒体の記録及び/又
は再生装置及びそれに用いられる光学ピックアップの各
別の変形例を図4乃至図9に示す。
【0050】尚、これら変形例は上記実施形態と比較し
てベース体への二軸アクチュエータの配置の仕方あるい
は取付構造のみが異なるため、各図にはその要部のみを
示し、以下の説明においてはこの変形例が上記実施形態
と比較して相違する点のみ説明し、上記実施形態におい
て説明した部分と同様の部分については、上記実施形態
における同様の部分に付した符号と同じ符号を付すこと
によりその説明を省略する。
【0051】図4は第一の変形例を示すものである。二
軸アクチュエータ12,15はそれに支持された対物レ
ンズ11,14が近接する向きでベース体8に配設さ
れ、ベース体8が光学記録媒体4の半径方向へ送られる
ときに、二軸アクチュエータ12の対物レンズ11が光
学記録媒体4の一の半径R上を移動するように配置され
ている。
【0052】この場合には、CDの再生時におけるトラ
ッキングサーボに用いる方法として3スポット法を用
い、高密度記録型光ディスクの再生時におけるそれには
1ビーム法を用いることが望ましい。
【0053】図5は第二の変形例を示すものである。二
軸アクチュエータ12,15はそれに支持された対物レ
ンズ11,14が近接する向きでベース体8に配設さ
れ、ベース体8が光学記録媒体4の半径方向へ送られる
ときに、対物レンズ11と対物レンズ14が光学記録媒
体4の一の半径Rを挟んで移動するように配置されてい
る。
【0054】この場合には、CD及び高密度記録型光デ
ィスクの再生時におけるトラッキングサーボ機構に用い
る方法として何れも1ビーム法を用いることが望まし
い。
【0055】図6は第三の変形例を示すものである。二
軸アクチュエータ12,15はそれに支持された対物レ
ンズ11,14が光学記録媒体4の一の半径R上に並ん
でベース体8に配設され、ベース体8が光学記録媒体4
の半径方向へ送られるときに、対物レンズ11,14が
共に光学記録媒体4の一の半径R上を移動するように配
置されている。
【0056】この場合には、CD及び高密度記録型光デ
ィスクの再生時におけるトラッキングサーボに用いる方
法として何れも3スポット法を用いることが望ましい。
【0057】尚、CDと高密度記録型光ディスクにおい
ては、ディスクの中心からリードインの外周までの距離
が高密度記録型光ディスクに比しCDの方がやや大きく
されており、従って、高密度記録型光ディスクの内周側
の記録面はCDのそれよりも内側に形成されている。
【0058】そこで、上記第三の変形例においては、図
6に示すように高密度記録型光ディスクの再生に係る二
軸アクチュエータ15をCDの再生に係る二軸アクチュ
エータ12の内側に配置し、二軸アクチュエータ15を
ディスクの中心に近い側に位置させるようにすることが
望ましい。このように配置すれば、CD、高密度記録型
光ディスクの内周側の記録面の位置関係と二軸アクチュ
エータ12、二軸アクチュエータ15の位置関係が同じ
になり、その分送り機構9によるベース体8の移動量が
少なくて済み、装置1の小型化に寄与する。
【0059】図7は、本発明による光学記録媒体の記録
及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックア
ップの第四の変形例を示している。図7において、二軸
アクチュエータ12,15はそれに支持された対物レン
ズ11,14が近接する向きでベース体8に配設される
と共に、二軸アクチュエータ12が、その対物レンズ1
1のトラッキング方向が、光学記録媒体4の半径方向に
一致するように、その長手方向が、二軸アクチュエータ
15の長手方向に対して斜めに延びるように、配設され
ている。これにより、ベース体8が光学記録媒体4の半
径方向へ送られるときに、二軸アクチュエータ15の対
物レンズ14が光学記録媒体4の一の半径R上を移動す
るように配置されている。
【0060】さらに、この場合、ベース体8は、二軸ア
クチュエータ12を支持する領域が、分割可能な部分8
cとして、ベース体8の他の部分であるベース体本体8
dから分割可能に形成されている。ここで、部分8c
は、ベース体本体8dに対して、分割線8eによって分
割されており、締結手段、図示の場合、それぞれベース
体本体8d及び部分8cに螺着される連結部材8fによ
って、取り付けられている。尚、部分8cのベース体本
体8dに対する取付は、これに限らず、接着剤、例えば
嫌気性接着剤を使用して、接着面同士を圧接することに
より、固定されるようにしてもよい。
【0061】一般に、二軸アクチュエータ12,15は
精密な機械的構成を有しているので、製造ラインにおい
て、不良品が発生することがある。上記第四の変形例の
ような構成によれば、部分8cに支持された二軸アクチ
ュエータ12と、ベース体本体8dに支持された二軸ア
クチュエータ15に関して、それぞれ良品のものを選択
して、部分8cをベース体本体8dに取り付けることに
よって、製品歩留まりが向上することになり、コストが
低減されることになる。
【0062】ここで、例えば高密度記録型光ディスク用
の二軸アクチュエータ15は、通常の光ディスク(C
D)用の二軸アクチュエータ12に比較して、高い組み
付け精度が要求されることから、案内軸22及び基軸
(副軸)23に沿って案内されるベース体本体8aに支
持されるようになっている。尚、二軸アクチュエータ1
2については、従来と同様の組み付け精度で十分である
ので、分割可能な領域8bに支持されるようになってい
る。
【0063】図8及び図9は、本発明による光学記録媒
体の記録及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学
ピックアップの第五の変形例を示している。図8におい
て、二軸アクチュエータ12,15は、図7の場合と同
様にベース体8に対して配置されていると共に、二軸ア
クチュエータ12は、光学ブロック10と共に一体化さ
れることにより、ピックアップ部6がユニットとして構
成されている。そして、ピックアップ部6は、二軸アク
チュエータ12の対物レンズ11と光学ブロック10の
各光学要素が互いに光学調整されている。尚、このよう
なユニット化されたピックアップ部6は、従来CD用ピ
ックアップ部として製造されているものである。
【0064】この場合、ベース体8は、図7の場合と同
様に、二軸アクチュエータ12即ちピックアップ部6を
支持する領域が、分割可能な部分8cとして、ベース体
8の他の部分であるベース体本体8dから分割可能に形
成されている。ここで、部分8cは、ベース体本体8d
に対して、分割線8eによって分割されており、図示の
場合、接着剤、例えば嫌気性接着剤を使用して、接着面
同士を圧接することにより、固定されるようになってい
る。尚、部分8cのベース体本体8dに対する取付は、
これに限らず、図7の場合と同様に、連結部材8fを使
用して、固定されるようにしてもよい。
【0065】このような構成によれば、例えば製造ライ
ンから供給される二軸アクチュエータ12,15に不良
品が発生した場合にも、部分8cには、二軸アクチュエ
ータ12が一体化されたピックアップ部6を搭載すると
共に、二軸アクチュエータ15に関して、良品のものを
選択してベース体本体8dに搭載し、部分8cをベース
体本体8dに取り付けることによって、構成される。従
って、上記ユニット化されたピックアップ部6は、従来
製造されているものを利用できることから、ピックアッ
プ部6に関する生産ラインの新設や部品の信頼性確認等
が不要となり、組立が容易に行われると共に、ベース本
体8上でのピックアップ部6の光学調整が不要となり、
さらに、製品歩留まりが向上して、コストがより一層低
減されることになる。また、高密度記録型光ディスク用
の二軸アクチュエータ15の設計変更の場合であって
も、CD用の二軸アクチュエータ12を含むピックアッ
プ部6はそのまま利用できることから、容易に対応が可
能である。
【0066】尚、上記した実施形態及び変形例には、本
発明をCDと高密度記録型光ディスクに対する互換性を
有する装置及びそれに用いられる光学ピックアップに適
用した場合を示したが、これに限らず、本発明を他の光
学記録媒体間、例えば、CDとCD−Rや、高密度記録
型光ディスクとCD−R、或は、CDとCD−Rと高密
度記録型光ディスクの三者に対する互換性を有する装置
及びそれに用いられる光学ピックアップに適用すること
もできる。
【0067】尚、上記した実施形態及び変形例に示した
各別の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際し
ての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるもの
であってはならないものである。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、フ
ォーマットを異にする光学記録媒体何れについても信頼
性の高い情報信号の記録及び/又は再生が可能であり、
フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体に対
する互換性を確保することが出来る。また、複数の二軸
アクチュエータを移動させる送り機構が共通化されてい
るため、装置のコンパクトな設計が可能であり装置の小
型化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明光学記録媒体の記録
及び/又は再生装置及びそれに用いられる光学ピックア
ップの実施の一例を示すものであり、本図は光学ピック
アップを示す概略側面図である。
【図2】光学ピックアップを示す概略平面図である。
【図3】光学記録媒体の記録及び/又は再生装置の概要
を示すブロック図である。
【図4】図5及び図6と共に光学記録媒体の記録及び/
又は再生装置の変形例の要部を示すものであり、本図は
第一の変形例の概略平面図である。
【図5】第二の変形例の概略平面図である。
【図6】第三の変形例の概略平面図である。
【図7】第四の変形例の概略平面図である。
【図8】第五の変形例の具体的な構成例の要部を示す概
略斜視図である。
【図9】図8の変形例で使用されるベース体の概略斜視
図である。
【符号の説明】
1・・・光学記録媒体の記録及び/又は再生装置、4・
・・光学記録媒体、5・・・光学ピックアップ、8・・
・ベース体、8c・・・部分、8d・・・ベース体本
体、8e・・・分割線、8f・・・連結部材、9・・・
送り機構、10・・・光学ブロック、11・・・対物レ
ンズ、12・・・二軸アクチュエータ、13・・・光学
ブロック、14・・・対物レンズ、15・・・二軸アク
チュエータ、24・・・判別手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学
    記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光
    学部品を有する複数の光学ブロックと、 対物レンズを支持すると共に前記複数の光学ブロックに
    各別に対応する複数の二軸アクチュエータと、 この複数の二軸アクチュエータを支持する一つのベース
    体と、 このベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送
    り機構とを備えたことを特徴とする光学記録媒体の記録
    及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記複数の二軸アクチュエータは、前記
    送り機構による移動時に各対物レンズのうち少なくとも
    1つが光学記録媒体の半径に対向して移動するようにベ
    ース体上に位置されたことを特徴とする請求項1に記載
    の光学記録媒体の記録及び/又は再生装置に用いられる
    光学ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記複数の二軸アクチュエータは、前記
    送り機構による移動時に各対物レンズが光学記録媒体の
    面方向に対して垂直な方向から見てその半径を挾んで近
    接した状態で移動するようにベース体上に位置されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体の記録及
    び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記複数の二軸アクチュエータは、前記
    送り機構による移動時に各対物レンズの全てが光学記録
    媒体の面方向に対して垂直な方向から見てその半径に対
    向して移動するようにベース体上に位置されたことを特
    徴とする請求項1に記載の光学記録媒体の記録及び/又
    は再生装置に用いられる光学ピックアップ。
  5. 【請求項5】 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学
    記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光
    学部品を有する複数の光学ブロックと、対物レンズを支
    持すると共に上記複数の光学ブロックに各別に対応する
    複数の二軸アクチュエータと、この複数の二軸アクチュ
    エータを支持する一つのベース体と、このベース体を光
    学記録媒体の半径方向に移動させる送り機構とを有する
    光学ピックアップと共に、 フォーマットを異にする複数の種類の光学記録媒体の種
    類を判別する判別手段を備えたことを特徴とする光学記
    録媒体の記録及び/又は再生装置。
  6. 【請求項6】 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学
    記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光
    学部品を有する複数の光学ブロックと、 対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに
    各別に対応する複数の二軸アクチュエータと、 この複数の二軸アクチュエータを支持する一つのベース
    体と、 このベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送
    り機構とを備えており、 前記ベース体の、少なくとも一つの二軸アクチュエータ
    を支持する領域が、ベース体本体から分割可能に形成さ
    れていることを特徴とする光学記録媒体の記録及び/又
    は再生装置に用いられる光学ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記ベース体の分割可能な領域が、この
    ベース体の他の領域に対して、締結手段により固定され
    ていることを特徴とする請求項6に記載の光学記録媒体
    の記録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアッ
    プ。
  8. 【請求項8】 前記ベース体の分割可能な領域が、この
    ベース体の他の領域に対して、接着剤により固定されて
    いることを特徴とする請求項6に記載の光学記録媒体の
    記録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアッ
    プ。
  9. 【請求項9】 光学記録媒体へのレーザ光の照射や光学
    記録媒体で反射されたレーザ光の受光等を行う各種の光
    学部品を有する複数の光学ブロックと、 対物レンズを支持すると共に上記複数の光学ブロックに
    各別に対応する複数の二軸アクチュエータと、 この複数の二軸アクチュエータを支持する一つのベース
    体と、 このベース体を光学記録媒体の半径方向に移動させる送
    り機構とを備えており、 前記ベース体の少なくとも一部が、ベース体本体から分
    割可能に形成されていると共に、 この一部に対して、少なくとも一つの光学ブロック及び
    これに対応する二軸アクチュエータがユニット化され
    て、支持されていることを特徴とする光学記録媒体の記
    録及び/又は再生装置に用いられる光学ピックアップ。
JP9007783A 1996-05-09 1997-01-20 光学記録媒体の記録及び/又は再生装置とこれに用いられる光学ピックアップ Pending JPH1027353A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010053995A (ko) * 1999-12-02 2001-07-02 구자홍 광픽업 장치의 광헤드 구조
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