JP2000251308A - 集積光学素子及び光学ヘッド並びに記録及び/又は再生装置 - Google Patents

集積光学素子及び光学ヘッド並びに記録及び/又は再生装置

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JP2000251308A
JP2000251308A JP11046939A JP4693999A JP2000251308A JP 2000251308 A JP2000251308 A JP 2000251308A JP 11046939 A JP11046939 A JP 11046939A JP 4693999 A JP4693999 A JP 4693999A JP 2000251308 A JP2000251308 A JP 2000251308A
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optical
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Noriaki Nishi
紀彰 西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる波長の光を出射して規格の異なる2種
以上の光学記録媒体に対応することを可能とすると共
に、部品点数を削減して記録及び/又は再生装置全体の
小型化を実現する。 【解決手段】 第1及び第2の光源16,17から出射
される光ビームの一方又は双方を光ビーム反射部20に
より反射させて光源ユニット11の外部に出射させ、こ
れら光ビームが光源ユニット11の外部に出射する際の
主光線間距離L1が、これら光ビームを出射する第1の
光源16と第2の光源17との間の距離L2よりも小と
なるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の種類の光学
記録媒体に対応した光源等がワンチップ化されてなる集
積光学素子と、これを用いた光学ヘッド及び記録及び/
又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学記録媒体として、CD
(Compact Disc)と呼ばれる再生専用の光ディスクや、
CD−R(Compact Disc-Recordable)と呼ばれる追記
型の光ディスクが広く普及している。
【0003】このCDやCD−Rは、直径12cmのデ
ィスク上に、約1.6μmのピッチで記録トラックが形
成されており、波長が約780nmの光ビームに対して
最適な再生特性及び記録特性を発揮するように規格化さ
れている。
【0004】一方、マルチメディア用途に好適な光学記
録媒体として、DVD(Digital Versatile Disc/Digi
tal Video Disc)と呼ばれる光ディスクが開発され、実
用化されている。このDVDは、CDやCD−Rと同サ
イズのディスク(直径12cm)でありながら、波長が
約650nmの光ビームを使用し、NAが0.6程度の
対物レンズを使用することにより、狭ピッチ化と短ピッ
ト長化が実現され、CDやCD−Rに比べ記録容量を著
しく増大させている。
【0005】このように新規な光ディスクが開発される
ことに伴い、記録及び/又は再生装置としては、この新
規な光ディスクに対応可能であるとともに、従来の光デ
ィスクに対しても対応可能な、互換性を備えたものが望
まれる。
【0006】こうした要求に応じて、CDやCD−Rと
DVDとの双方に対応可能とした記録及び/又は再生装
置として、CDやCD−R用の光学系と、DVD用の光
学系とをそれぞれ備え、これらの光学系を選択的に使用
するようにした記録及び/又は再生装置が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようにCDやCD−R用の光学系とDVD用の光学系と
をそれぞれ備えた記録及び/又は再生装置においては、
光学系の部品点数が多いために、装置の小型化が困難で
あるとの問題があった。
【0008】装置の小型化を図るために、2つの光源か
ら出射されるそれぞれ波長の異なる光を、例えば波長選
択性を有するミラー等を用いて略同一の光路に導き、対
物レンズ等を共有するようにした記録及び/又は再生装
置も提案されているが、未だ部品点数が多く、十分な小
型化が実現されていないのが現状である。
【0009】そこで、本発明は、異なる波長の光を出射
して規格の異なる2種以上の光学記録媒体に対応するこ
とができると共に、部品点数を削減して装置全体の小型
化を実現することが可能な集積光学素子及びこれを用い
た光学ヘッド並びに記録及び/又は再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る集積光学素
子は、光学記録媒体に照射される光を出射する複数の光
源と、上記複数の光源から出射された光のうち少なくと
も一つを反射する反射部とを備えている。そして、この
集積光学素子は、上記複数の光源のうち少なくとも2つ
の光源からの光が当該集積光学素子を出射する際の主光
線間距離が、これら光源間の距離よりも小さいことを特
徴としている。
【0011】この集積光学素子においては、複数の光源
から出射された光のうちの少なくとも一つが反射部によ
り反射され、その光路が折り曲げられる。そして、これ
ら複数の光源のうち任意の2つの光源からの光は、この
集積光学素子を出射する際の主光線間距離が、これら光
源間の距離よりも小さくなるようになされている。
【0012】すなわち、この集積光学素子においては、
所定の間隔を存して配置した複数の光源からの光を、そ
れぞれの光路を近接させた状態で当該集積光学素子から
出射させることができるので、この集積光学素子は、複
数の光源を最適な位置に配置しながら、これら複数の光
源からの光を略同一の光路を通る光として出射すること
ができる。
【0013】したがって、この集積光学素子は、例えば
波長の異なる複数の光を出射するようにすれば、これら
波長の異なる光を同一の光学系を経由して光学記録媒体
上に照射させることができ、光学ヘッドの部品点数を削
減して、使用する光の波長が異なる複数の光学記録媒体
に対応した記録及び/又は再生装置の小型化を実現する
ことができる。
【0014】また、本発明に係る集積光学素子は、光学
記録媒体に照射される光を回折する回折手段を備えるこ
とが望ましい。集積光学素子は、このように回折手段を
備えることにより、光源からの光を回折して主光線と副
光線とに分岐し、例えば、3スポット法によるトラッキ
ング制御を可能にする。
【0015】また、本発明に係る集積光学素子は、光学
記録媒体からの戻り光を受光する受光素子を備えること
が望ましい。この場合、受光素子は、例えば、上記反射
部に形成される。また、集積光学素子は、受光素子が上
記反射部以外の箇所に形成されるときは、光学記録媒体
からの戻り光を反射部以外の箇所に形成された受光素子
に導くための光学素子を備えることが望ましい。集積光
学素子は、以上のように光学記録媒体からの戻り光を受
光する受光素子を備えることにより、光学ヘッドの部品
点数を更に削減して、記録及び/又は再生装置の更なる
小型化を実現することができる。
【0016】また、本発明に係る光学ヘッドは、光学記
録媒体に照射される光を出射する複数の光源と、これら
複数の光源から出射された光のうち少なくとも一つを反
射する反射部とを備える集積光学素子と、上記集積光学
素子から出射された光を集光して上記光学記録媒体に照
射させる対物レンズとを備えている。そして、この光学
ヘッドは、上記集積光学素子の複数の光源のうち少なく
とも2つの光源からの光が上記集積光学素子を出射する
際の主光線間距離が、これら光源間の距離よりも小さい
ことを特徴としている。
【0017】この光学ヘッドによれば、集積光学素子か
ら出射された光が対物レンズにより集光されて、光学記
録媒体に照射される。集積光学素子は、上述したよう
に、複数の光源を最適な位置に配置しながら、これら複
数の光源からの光を略同一の光路を通る光として出射す
ることができるので、この集積光学素子を用いた光学ヘ
ッドは、例えば、波長の異なる光をそれぞれ上記対物レ
ンズを介して光学記録媒体に照射させることができ、部
品点数の削減を図ることができる。
【0018】また、本発明に係る記録及び/又は再生装
置は、光学記録媒体に照射される光を出射する複数の光
源と、これら複数の光源から出射された光のうち少なく
とも一つを反射する反射部とを備える集積光学素子と、
上記集積光学素子から出射された光を集光して上記光学
記録媒体に照射させる対物レンズと、上記光学記録媒体
を保持して移動操作する移動操作手段と、上記光学記録
媒体からの戻り光から検出された信号に基づいて再生信
号及び制御信号を生成する信号処理回路と、上記制御信
号に基づいて上記対物レンズを上記光学記録媒体の径方
向または上記光学記録媒体に接離する方向に移動させる
対物レンズ移動手段とを備えている。そして、この記録
及び/又は再生装置は、上記集積光学素子の複数の光源
のうち少なくとも2つの光源からの光が上記集積光学素
子を出射する際の主光線間距離が、これら光源間の距離
よりも小さいことを特徴としている。
【0019】この記録及び/又は再生装置によれば、集
積光学素子から出射された光が対物レンズにより集光さ
れて、移動操作手段によって移動操作される光学記録媒
体に照射される。そして、この記録及び/又は再生装置
によれば、信号処理回路が、光学記録媒体からの戻り光
に基づいて、再生信号と、フォーカスエラー信号、トラ
ッキングエラー信号等の制御信号とを生成する。そし
て、この信号処理回路により生成された制御信号に基づ
いて、対物レンズ移動手段が、対物レンズを光学記録媒
体の径方向または光学記録媒体に接離する方向に移動さ
せる。
【0020】この記録及び/又は再生装置が備える集積
光学素子は、上述したように、複数の光源を最適な位置
に配置しながら、これら複数の光源からの光を略同一の
光路を通る光として出射することができるので、この記
録及び/又は再生装置は、例えば、波長の異なる光を同
一の光学系を経由して光学記録媒体上に照射させること
ができ、部品点数の削減を図り、装置全体の小型化を実
現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。
【0022】本発明を適用した記録及び/又は再生装置
の一例を図1に示す。この図1に示す記録及び/又は再
生装置1は、CD(Compact Disc)やCD−R(Compac
t Disc-Recordable)と、DVD(Digital Versatile D
isc/Digital Video Disc)といった規格の異なる2種
の光ディスクに対応可能とされている。
【0023】この記録及び/又は再生装置1は、図1に
示すように、光ディスク2を回転操作するスピンドルモ
ータ3と、スピンドルモータ3により回転操作される光
ディスク2の信号記録面上に光ビームを照射するととも
に、光ディスク2からの戻り光を検出する光学ヘッド4
と、光学ヘッド4により検出された戻り光に基づいて、
再生信号及び制御信号を生成する信号処理回路5と、信
号処理回路5により生成された制御信号に基づいてフォ
ーカシング制御及びトラッキング制御を行うフォーカス
・トラックサーボ機構6と、光学ヘッド4を光ディスク
2の径方向に移動させるアクセス機構7と、上記各機構
の動作を制御するシステムコントローラ8とを備えてい
る。
【0024】スピンドルモータ3は、システムコントロ
ーラ8によって駆動制御されている。そして、スピンド
ルモータ3は、光ディスク2の径方向に移動しながら光
ディスク2上に照射される光ビームが、所定の速度で光
ディスク2上を移動するように、光ディスク2を回転操
作している。
【0025】光学ヘッド4は、スピンドルモータ3によ
り回転操作される光ディスク2の信号記録面上に光ビー
ムを照射し、光ディスク2の信号記録面で反射した戻り
光を検出して信号処理回路5に出力する。この際、光学
ヘッド4は、回転操作される光ディスク2の種類によっ
て、その光ディスク2の再生に最適な波長の光ビームを
出射する。例えば、回転駆動される光ディスク2がCD
であれば、光学ヘッド4は、波長が約780nmの光ビ
ームを出射し、回転操作される光ディスク2がDVDで
あれば、波長が約650nmの光ビームを出射する。
【0026】信号処理回路5は、光学ヘッド4により検
出された戻り光に基づいて得られる再生信号及び制御信
号を、信号復調部において復調し、エラーコレクション
部において誤り訂正する。
【0027】信号処理回路5により復調され、誤り訂正
された再生信号は、コンピュータのデータストレージ用
であれば、インターフェース9を介して外部コンピュー
タ等に送出される。また、この再生信号は、オーディオ
・ビジュアル用であれば、D/A,A/D変換器10の
D/A変換部でデジタル/アナログ変換され、オーディ
オ・ビジュアル機器に送出される。
【0028】信号処理回路5により復調された制御信号
は、システムコントローラ8に出力される。そして、シ
ステムコントローラ8は、この制御信号に基づいてフォ
ーカス・トラックサーボ機構6を駆動して、光学ヘッド
4の備える対物レンズを光ディスク2の径方向又は光デ
ィスク2に接離する方向に移動させ、フォーカシング制
御及びトラッキング制御を行う。
【0029】また、アクセス機構7は、システムコント
ローラ8から供給される信号に基づいて、光学ヘッド4
を光ディスク2の径方向に送り動作させる。
【0030】ところで、光学ヘッド4は、例えば図2に
示すように、波長が約780nmのCD(CD−R)用
の光ビーム(以下、第1の光ビームという。)と、波長
が約650nmのDVD用の光ビーム(以下、第2の光
ビームという。)とを選択的に出射する光源ユニット1
1と、この光源ユニット11から出射された光ビームの
光路上に配設され、この光ビームの一部を反射すると共
に他の一部を透過するビームスプリッタ12と、ビーム
スプリッタ12により反射された光ビームを集光して光
ディスク2の信号記録面上に照射させる対物レンズ13
と、光ディスク2からの戻り光のうち、ビームスプリッ
タ12を透過した第2の光ビームの戻り光を受光する受
光素子14とを備えている。
【0031】対物レンズ13は、図示しないレンズ支持
部材によって、光ディスク2の径方向及び光ディスク2
に接離する方向の2軸方向に移動可能に支持されてい
る。
【0032】この対物レンズ13は、光ディスク2から
の戻り光を基に信号処理回路5により生成された制御信
号に基づいて、上述したフォーカス・トラックサーボ機
構6がレンズ支持部材を移動させることにより、光ディ
スク2の径方向または光ディスク2に接離する方向に移
動される。これにより、対物レンズ13により集光され
た光ビームのスポットが光ディスク2の信号記録面上で
常に焦点が合うようにフォーカシング制御がなされると
ともに、この集光された光ビームのスポットが光ディス
ク2のトラックに追従するようにトラッキング制御がな
される。
【0033】光源ユニット11は、図3に示すように、
ベース15上に、例えば、第1の光ビームを出射する半
導体レーザよりなる第1の光源16と、例えば、第2の
光ビームを出射する半導体レーザよりなる第2の光源1
7とが、それぞれの光ビーム出射部を対向させるように
搭載されてなる。そして、この第1の光源16と第2の
光源17との間には、第1の光源16から出射された第
1の光ビームを反射する第1の反射面18と、第2の光
源17から出射された第2の光ビームを反射する第2の
反射面19とを有する光ビーム反射部20が設けられて
いる。この光ビーム反射部20は、例えば、図3に示す
ように、第1及び第2の光源16,17が搭載されるベ
ース15と一体に形成されている。
【0034】第1の反射面18は、第1の光ビームの光
路上に位置して設けられ、この第1の光ビームを反射す
ることにより、第1の光ビームの光路を例えば90度折
り曲げる。また、第2の反射面19は、第2の光ビーム
の光路上に位置して設けられ、この第2の光ビームを反
射することにより、第2の光ビームの光路を例えば90
度折り曲げる。
【0035】この光源ユニット11は、以上のように、
第1の光ビームと第2の光ビームとを、第1及び第2の
光源16,17間に位置して設けられた光ビーム反射部
20の第1及び第2の反射面18,19によりその光路
を折り曲げて光源ユニット11の外部に出射することに
より、光源ユニット11の外部に出射される際の第1の
光ビームの主光線と光源ユニット11の外部に出射され
る際の第2の光ビームの主光線との間の距離L1が、第
1の光源16と第2の光源17との間の距離L2よりも
小となるようになされている。すなわち、この光源ユニ
ット11においては、所定間隔を存してベース15上に
搭載された第1の光源16と第2の光源17のそれぞれ
から出射される第1の光ビームと第2の光ビームとが、
光ビーム反射部20によりその光路が折り曲げられ、光
源ユニット11の外部に出射される際には、互いの光路
が極めて近接した状態とされる。
【0036】また、この光源ユニット11には、光ディ
スク2に照射された光ビームが光ディスク2により反射
されて戻ってきた信号成分を含む光、すなわち光ディス
ク2からの戻り光のうち、第1の光ビームの戻り光を受
光する受光素子21が設けられている。この受光素子2
1は、例えば図3に示すように、光ビーム反射部20の
第1の反射面18に設けられている。そして、この受光
素子21は、光ディスク2により反射され、対物レンズ
13を透過した後にビームスプリッタ12により反射さ
れて光源ユニット11内に入射する第1の光ビームの戻
り光を受光して、この戻り光に含まれる信号成分を検出
する。
【0037】なお、以上は、第1の光ビームの戻り光を
受光する受光素子21を光ビーム反射部20の第1の反
射面18に設けた例について説明したが、受光素子21
は、図4に示すように、光ビーム反射部20の第1の反
射面18以外の場所に設けるようにしてもよい。このよ
うに、光ビーム反射部20の第1の反射面18以外の場
所に受光素子21を設けるようにした場合は、光源ユニ
ット11内に入射する第1の光ビームの戻り光を受光素
子21に導くための光学素子が必要となる。このような
光学素子は、光源ユニット11と一体に設けられている
ことが望ましい。
【0038】すなわち、光学ヘッド4においては、受光
素子21とこの受光素子21に第1の光ビームの戻り光
を導く光学素子との相対的な位置関係にずれが生じる
と、信号を適切に検出することが困難になる。このた
め、受光素子21とこの受光素子21に第1の光ビーム
の戻り光を導く光学素子の位置合わせには、高い精度が
要求され、光学ヘッド4の組立作業が煩雑なものとなっ
てしまう。しかしながら、受光素子21に第1の光ビー
ムの戻り光を導く光学素子を光源ユニット11と一体に
設け、これらを一つの部品として取り扱うようにすれ
ば、受光素子21とこの受光素子21に第1の光ビーム
の戻り光を導く光学素子との相対的な位置関係にずれが
生じることがなく、光学ヘッド4の組立作業が極めて簡
便なものとなる。
【0039】光源ユニット11内に入射する第1の光ビ
ームの戻り光を受光素子21に導くための光学素子とし
ては、例えばホログラムが挙げられる。すなわち、光源
ユニット11内に入射する第1の光ビームの戻り光の光
路上に、ホログラムを配設することにより、この戻り光
を回折して、その一部をビーム反射部20の第1の反射
面18以外の場所に設けられた受光素子21に導くこと
ができる。
【0040】また、CDやCD−Rのトラッキングエラ
ー信号の検出は、一般的に、主ビームと複数の副ビーム
とに分離された光ビームのうち2つの副ビームの戻り光
の差を検出する、いわゆる3ビーム法により行われる。
このように、3ビーム法によりトラッキングエラー信号
を検出するためには、第1の光ビームを主ビームと複数
の副ビームとに分離する光学素子が必要となる。このよ
うな光学素子も、上述した第1の光ビームを受光素子2
1に導くための光学素子と同様に、光源ユニット11と
一体に設けられていることが望ましい。
【0041】第1の光ビームを主ビームと複数の副ビー
ムとに分離する光学素子としては、例えばグレーティン
グ(回折格子)が挙げられる。すなわち、光源ユニット
11内に入射する第1の光ビームの戻り光の光路上に、
グレーティングを配設することにより、この戻り光を主
ビームと複数の副ビームとに分離して、受光素子21に
より受光された2つの副ビームによりトラッキングエラ
ー信号を検出することができる。
【0042】第1の光ビームの戻り光を受光素子21に
導くためのホログラム22と、第1の光ビームを主ビー
ムと複数の副ビームとに分離するグレーティング23と
が一体に設けられた光源ユニット11の構成例を図5及
び図6に示す。なお、この図5及び図6に示すように構
成された光源ユニット11においては、ホログラム22
とグレーティング23とを、それぞれの溝深さを適切に
調整して、第2の光ビームに対して0次光が100%と
なるような回折効率に設定することが望ましい。ホログ
ラム22とグレーティング23の回折効率を以上のよう
に設定することにより、これらホログラム22とグレー
ティング23を第1の光ビームに対してのみ機能させる
ことができる。
【0043】ここで、図5及び図6に示すような光源ユ
ニット11を備えた記録及び/又は再生装置1により、
光ディスク2から再生信号及び制御信号を読み出す動作
について説明する。
【0044】まず、光ディスク2としてCDが装着され
た場合には、システムコントローラ8がスピンドルモー
タ3を回転駆動させて、スピンドルモータ3にチャッキ
ングされた光ディスク2を回転させるとともに、光学ヘ
ッド4の光源ユニット11に設けられた第1の光源16
から波長が約780nmの第1の光ビームが出射され
る。
【0045】第1の光源16から出射された第1の光ビ
ームは、光ビーム反射部20の第1の反射面18により
反射され、光路が例えば90度折り曲げられる。そし
て、光路が折り曲げられた第1の光ビームは、グレーテ
ィング23及びホログラム24を透過して、光源ユニッ
ト11の外部に出射される。ここで、第1の光ビーム
は、グレーティング23を透過することにより、主ビー
ムと複数の副ビームとに分離された状態で、光源ユニッ
ト11の外部に出射される。
【0046】光源ユニット11の外部に出射された第1
の光ビームは、その一部がビームスプリッタ12により
反射される。そして、ビームスプリッタ12により反射
された第1の光ビームは、対物レンズ13に入射し、こ
の対物レンズ13により集光されて、回転する光ディス
ク2の信号記録面上に合焦照射される。
【0047】光ディスク2の信号記録面で反射された信
号成分を含む第1の光ビームの戻り光は、対物レンズ3
0を透過し、その一部がビームスプリッタ12により再
度反射され、光源ユニット11に入射する。
【0048】光源ユニット11に入射した第1の光ビー
ムの戻り光は、ホログラム22を透過することによりホ
ログラム22により回折され、回折された光の一部が受
光素子21に向かう。そして、受光素子21に向かう第
1の光ビームの戻り光が受光素子21により受光され
る。
【0049】受光素子21により受光された第1の光ビ
ームの戻り光は、受光信号として信号処理回路5に出力
される。信号処理回路5は、この受光信号に基づいて再
生信号を生成し、また、この受光信号から、例えばフー
コー法によりフォーカスエラー信号を生成し、3ビーム
法によりトラッキングエラー信号生成する。
【0050】次に、光ディスク2としてDVDが装着さ
れた場合には、システムコントローラ8がスピンドルモ
ータ3を回転駆動させて、スピンドルモータ3にチャッ
キングされた光ディスク2を回転させるとともに、光学
ヘッド4の光源ユニット11に設けられた第2の光源1
7から波長が約650nmの第2の光ビームが出射され
る。
【0051】第2の光源17から出射された第2の光ビ
ームは、光ビーム反射部20の第2の反射面19により
反射され、光路が例えば90度折り曲げられる。そし
て、光路が折り曲げられた第2の光ビームは、グレーテ
ィング23及びホログラム24を透過して、光源ユニッ
ト11の外部に出射される。このとき、第2の光ビーム
の光路は、第1の光ビームの光路と極めて近接したもの
となる。
【0052】光源ユニット11の外部に出射された第2
の光ビームは、第1の光ビームと略同一の光路を通り、
ビームスプリッタ12に向かう。そして、ビームスプリ
ッタ12に向かう第2の光ビームの一部がビームスプリ
ッタ12により反射される。ビームスプリッタ12によ
り反射された第2の光ビームは、第1の光ビームと略同
一の光路を通り、対物レンズ13に入射する。そして、
対物レンズ13に入射した第2の光ビームは、この対物
レンズ13により集光されて、回転する光ディスク2の
信号記録面上に合焦照射される。
【0053】光ディスク2の信号記録面で反射された信
号成分を含む第2の光ビームの戻り光は、対物レンズ3
0を透過し、その一部がビームスプリッタ12を透過し
て、受光素子14に向かう。そして、受光素子14に向
かう第2の光ビームの戻り光が受光素子14により受光
される。
【0054】受光素子14により受光された第2の光ビ
ームの戻り光は、受光信号として信号処理回路5に出力
される。信号処理回路5は、この受光信号に基づいて再
生信号を生成し、また、この受光信号から、例えば非点
収差法によりフォーカスエラー信号を生成し、DPD法
(Differential Phase Detection)によりトラッキング
エラー信号生成する。
【0055】以上説明したように、本発明を適用した記
録及び/又は再生装置1においては、光源ユニット11
のベース15上に所定間隔を存して搭載された第1の光
源16と第2の光源17のそれぞれから出射される第1
の光ビームと第2の光ビームとが、光ビーム反射部20
によりその光路が折り曲げられ、光源ユニット11の外
部に出射される際には、互いの光路が極めて近接した状
態とされる。したがって、この記録及び/又は再生装置
1においては、第1の光源16と第2の光源17とを適
切な位置に配設しながら、これら第1及び第2の光源1
6,17から出射される第1及び第2の光ビームが通過
する光学系を共通にして、光学ヘッド4の部品点数を削
減し、装置全体の小型化を実現することができる。
【0056】なお、以上は、第1の光源16と第2の光
源17との間に、第1の光ビームを反射する第1の反射
面18と第2の反射面19とを有する光ビーム反射部2
0が設けられた光源ユニット11を例に説明したが、光
源ユニット11は以上の例に限定されるものではなく、
例えば、図7に示すように、第1の光ビームを反射する
第1の反射面18のみを有する光ビーム反射部20が設
けられた構成とされていてもよい。この場合、第2の光
ビームは、光ビーム反射部20により光路が折り曲げら
れることなく、直接光源ユニット11の外部に出射され
ることになる。そして、第1の光ビームが、光ビーム反
射部20の第1の反射面18により反射されてその光路
が折り曲げられることにより、光源ユニット11の外部
に出射される際の第1の光ビームの主光線と光源ユニッ
ト11の外部に出射される際の第2の光ビームの主光線
との間の距離L1が、第1の光源16と第2の光源17
との間の距離L2よりも小となるようになされる。
【0057】また、以上は、光ビーム反射部20が、第
1及び第2の光源16,17が搭載されたベース15と
一体に形成された光源ユニット11を例に説明したが、
光源ユニット11は以上の例に限定されるものではな
く、例えば、図8に示すように、光ビーム反射部20
が、第1及び第2の光源16,17を構成する半導体レ
ーザの基板と一体に形成された構成とされていてもよ
い。この場合、第1の反射面18を有する光ビーム反射
部20が、第1の光源16を構成する半導体レーザの基
板と一体に形成され、第2の反射面19を有する光ビー
ム反射部20が、第2の光源17を構成する半導体レー
ザの基板と一体に形成される。なお、図8においては、
第1の光源16を構成する半導体レーザとその基板と一
体に形成された光ビーム反射部20のみを図示してい
る。
【0058】また、以上は、光源ユニット11に第1の
光ビームの戻り光を受光する受光素子(以下、第1の受
光素子21という。)のみが設けらたれた例について説
明したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、
光源ユニット11に第2の光ビームの戻り光を受光する
受光素子(以下、第2の受光素子14という。)も設け
るようにしてもよい。このように、光源ユニット11に
第2の受光素子14も設けるようにすれば、光学ヘッド
4を組み立てる際に、第2の光源17と第2の受光素子
14との相対的な位置関係にずれが生じることがなく、
光学ヘッド4の組立作業を更に簡便なものとすることが
できる。また、このように、光源ユニット11に第2の
受光素子14も設けるようにすれば、光源ユニット11
の外部に第2の受光素子14やビームスプリッタ12等
の光学系を配設する必要がないので、光学ヘッド4の構
成を図9に示すように極めて簡素なものとすることがで
きる。
【0059】以上のように、第1の受光素子21と第2
の受光素子14とをそれぞれ備える光源ユニット11の
構成例を図10乃至図13に示す。なお、図10及び図
12においては、ホログラム22及びグレーティング2
3の図示を省略している。また、図11は図10に示す
光源ユニット11の備えるホログラム22のホログラム
パターンを示し、図13は図12に示す光源ユニット1
1の備えるホログラム22のホログラムパターンを示し
ている。
【0060】図10に示す光源ユニット11において
は、第1の受光素子21と第2の受光素子14とが、光
ビーム反射部20の図10中左右両側方に位置して配設
されている。第1の受光素子21と第2の受光素子14
とが以上のように配設される場合には、ホログラム22
は、図11に示すようなホログラムパターンを有するよ
うに構成される。
【0061】ホログラム22が、図11に示すようなホ
ログラムパターンを有するように構成されることによ
り、ホログラム22に入射する第1の光ビームの戻り光
のうち、図11中Aで示すホログラム領域に入射した部
分が、図10に示す第1の受光素子21の第1の受光部
21aに向かい、この第1の受光部21aにより受光さ
れることになる。また、ホログラム22に入射する第1
の光ビームの戻り光のうち、図11中Bで示すホログラ
ム領域に入射した部分は、図10に示す第1の受光素子
21の第2の受光部21bに向かい、この第2の受光部
21bにより受光されることになる。また、ホログラム
22に入射する第1の光ビームの戻り光のうち、図11
中Cで示すホログラム領域に入射した部分は、図10に
示す第1の受光素子21の第3の受光部21cに向か
い、この第3の受光部21cにより受光されることにな
る。
【0062】また、ホログラム22が、図11に示すよ
うなホログラムパターンを有するように構成されること
により、ホログラム22に入射する第2の光ビームの戻
り光のうち、図11中Aで示すホログラム領域に入射し
た部分が、図10に示す第2の受光素子14の第1の受
光部14aに向かい、この第1の受光部14aにより受
光されることになる。また、ホログラム22に入射する
第2の光ビームの戻り光のうち、図11中Bで示すホロ
グラム領域に入射した部分は、図10に示す第2の受光
素子14の第2の受光部14bに向かい、この第2の受
光部14bにより受光されることになる。また、ホログ
ラム22に入射する第2の光ビームの戻り光のうち、図
11中Cで示すホログラム領域に入射した部分は、図1
0に示す第2の受光素子14の第3の受光部14cに向
かい、この第3の受光部14cにより受光されることに
なる。
【0063】以上のように、第1の光ビームの戻り光
が、第1の受光素子21の第1乃至第3の受光部21
a,21b,21cにより受光されることにより、信号
処理回路5は、第1の受光素子21の第1乃至第3の受
光部21a,21b,21cより供給される受光信号に
基づいて、例えばフーコー法によりフォーカスエラー信
号を生成し、3ビーム法によりトラッキングエラー信号
生成することができる。
【0064】また、以上のように、第2の光ビームの戻
り光が、第2の受光素子14の第1乃至第3の受光部1
4a,14b,14cにより受光されることにより、信
号処理回路5は、第2の受光素子14の第1乃至第3の
受光部14a,14b,14cより供給される受光信号
に基づいて、例えばフーコー法によりフォーカスエラー
信号を生成し、DPD法によりトラッキングエラー信号
生成することができる。
【0065】図12に示す光源ユニット11において
は、第1の受光素子21と第2の受光素子14とが、光
ビーム反射部20の図12中上下両側方に位置して配設
されている。第1の受光素子21と第2の受光素子14
とが以上のように配設される場合には、ホログラム22
は、図13に示すようなホログラムパターンを有するよ
うに構成される。
【0066】ホログラム22が、図13に示すようなホ
ログラムパターンを有するように構成されることによ
り、ホログラム22に入射する第1の光ビームの戻り光
のうち、図13中Aで示すホログラム領域に入射した部
分が、図12に示す第1の受光素子21の第1の受光部
21aに向かい、この第1の受光部21aにより受光さ
れることになる。また、ホログラム22に入射する第1
の光ビームの戻り光のうち、図13中Bで示すホログラ
ム領域に入射した部分は、図12に示す第1の受光素子
21の第2の受光部21bに向かい、この第2の受光部
21bにより受光されることになる。また、ホログラム
22に入射する第1の光ビームの戻り光のうち、図13
中Cで示すホログラム領域に入射した部分は、図12に
示す第1の受光素子21の第3の受光部21cに向か
い、この第3の受光部21cにより受光されることにな
る。
【0067】また、ホログラム22が、図13に示すよ
うなホログラムパターンを有するように構成されること
により、ホログラム22に入射する第2の光ビームの戻
り光のうち、図13中Aで示すホログラム領域に入射し
た部分が、図12に示す第2の受光素子14の第1の受
光部14aに向かい、この第1の受光部14aにより受
光されることになる。また、ホログラム22に入射する
第2の光ビームの戻り光のうち、図13中Bで示すホロ
グラム領域に入射した部分は、図12に示す第2の受光
素子14の第2の受光部14bに向かい、この第2の受
光部14bにより受光されることになる。また、ホログ
ラム22に入射する第2の光ビームの戻り光のうち、図
13中Cで示すホログラム領域に入射した部分は、図1
2に示す第2の受光素子14の第3の受光部14cに向
かい、この第3の受光部14cにより受光されることに
なる。
【0068】以上のように、第1の光ビームの戻り光
が、第1の受光素子21の第1乃至第3の受光部21
a,21b,21cにより受光されることにより、信号
処理回路5は、第1の受光素子21の第1乃至第3の受
光部21a,21b,21cより供給される受光信号に
基づいて、例えばフーコー法によりフォーカスエラー信
号を生成し、3ビーム法によりトラッキングエラー信号
生成することができる。
【0069】また、以上のように、第2の光ビームの戻
り光が、第2の受光素子14の第1乃至第3の受光部1
4a,14b,14cにより受光されることにより、信
号処理回路5は、第2の受光素子14の第1乃至第3の
受光部14a,14b,14cより供給される受光信号
に基づいて、例えばフーコー法によりフォーカスエラー
信号を生成し、DPD法によりトラッキングエラー信号
生成することができる。
【0070】なお、以上は、第1の光ビームの戻り光を
受光する第1の受光素子21と、第2の光ビームを受光
する第2の受光素子14とがそれぞれ個別に設けられた
光源ユニット11について説明したが、本発明に係る光
源ユニット11は、第1の光ビームの戻り光と第2の光
ビームの戻り光の双方を受光する受光素子が設けられる
構成とされていてもよい。
【0071】第1の光ビームの戻り光と第2の光ビーム
の戻り光の双方を受光する受光素子が設けられた光源ユ
ニット11の一構成例を図14及び図15に示す。な
お、図14においては、ホログラム22及びグレーティ
ング23の図示を省略している。また、図15は図14
に示す光源ユニット11の備えるホログラム22のホロ
グラムパターンを示している。
【0072】この図14に示す光源ユニット11におい
ては、第1の光ビームの戻り光と第2の光ビームの戻り
光の双方を受光する受光素子25が、光ビーム反射部2
0の図14中右側方に位置して配設されている。この場
合、受光素子25は、第1の光ビームと第2の光ビーム
の主光線のずれを考慮して、これら第1及び第2の光ビ
ームが光ビーム反射部20により反射されるまでの光路
に対して垂直な方向からやや斜めの位置に配設されるこ
とが望ましい。具体的には、受光素子25は、光ビーム
反射部20の第1の反射面18の第1の光ビームが照射
される点と、光ビーム反射部20の第2の反射面19の
第2の光ビームが照射される点とを結ぶ線の延長線上に
配設されることが望ましい。
【0073】また、波長の短い第2のレーザ光は、波長
の長い第1のレーザ光に比べて、ホログラム22により
回折される角度が小さいので、受光素子25により第1
の光ビームと第2の光ビームの双方を適切に受光するた
めには、受光素子25を第1の光源16よりも第2の光
源17に近い位置に配設することが望ましい。
【0074】受光素子25が図14に示すように配設さ
れる場合には、ホログラム22は、図15に示すような
ホログラムパターンを有するように構成される。
【0075】ホログラム22が、図15に示すようなホ
ログラムパターンを有するように構成されることによ
り、ホログラム22に入射する第1及び第2の光ビーム
の戻り光のうち、図15中Aで示すホログラム領域に入
射した部分が、図14に示す受光素子25の第1の受光
部25aに向かい、この第1の受光部25aにより受光
されることになる。また、ホログラム22に入射する第
1及び第2の光ビームの戻り光のうち、図15中Bで示
すホログラム領域に入射した部分は、図14に示す受光
素子25の第2の受光部25bに向かい、この第2の受
光部25bにより受光されることになる。また、ホログ
ラム22に入射する第1及び第2の光ビームの戻り光の
うち、図15中Cで示すホログラム領域に入射した部分
は、図14に示す受光素子25の第3の受光部25cに
向かい、この第3の受光部25cにより受光されること
になる。
【0076】以上のように、第1及び第2の光ビームの
戻り光が、受光素子25の第1乃至第3の受光部25
a,25b,25cにより受光されることにより、信号
処理回路5は、受光素子25の第1乃至第3の受光部2
5a,25b,25cより供給される受光信号に基づい
て、例えばフーコー法によりフォーカスエラー信号を生
成し、3ビーム法又はDPD法によりトラッキングエラ
ー信号生成することができる。
【0077】なお、以上は、互いに波長の異なる光ビー
ムを出射する2つの光源16,17を備えた光源ユニッ
ト11を例に説明したが、本発明はこの例に限定される
ものではなく、例えば図16及び図17に示すように、
3つの光源31,32,33を有する光源ユニット30
として構成されてもよく、或いはそれ以上の光源を有す
る光源ユニットとして構成されていてもよい。光源ユニ
ットを図16及び図17に示すように3つの光源31,
32,33を有するように構成した場合、これら3つの
光源31,32,33からそれぞれ赤色光ビーム、青色
光ビーム、緑色光ビームを出射するようにすれば、この
光源ユニット30を、例えば、画像表示装置の光源ユニ
ットとして用いることが可能となる。
【0078】また、光源ユニットは、互いに波長の異な
る複数の光ビームを出射するように構成された光源を備
えるようにしてもよい。光源ユニットは、例えば、図1
8に示すように、互いに波長の異なる2つの光ビームを
出射するように構成された光源41を備え、例えば、こ
の光源41から赤色光ビーム及び青色光ビームを出射さ
せ、他の光源42から緑色光ビームを出射するようにす
れば、この光源ユニット40を、例えば、画像表示装置
の光源ユニットとして用いることが可能となる。
【0079】なお、以上は、CDやCD−R及びDVD
を記録媒体として用いる場合を例に説明したが、本発明
に係る集積光学素子、光学ヘッド並びに記録及び又は再
生装置は、これら以外の記録媒体を用いたものに適用可
能であることは勿論である。
【0080】
【発明の効果】本発明に係る集積光学素子は、複数の光
源から出射された光のうちの少なくとも一つが反射部に
より反射されることにより、複数の光源のうち少なくと
も2つの光源からの光が当該集積光学素子を出射する際
の主光線間距離が、これら光源間の距離よりも小さくな
るようになされており、所定の間隔を存して配置した複
数の光源からの光を、それぞれの光路を近接させた状態
で当該集積光学素子から出射させることができるので、
複数の光源を最適な位置に配置しながら、これら複数の
光源からの光を略同一の光路を通る光として出射するこ
とができる。
【0081】したがって、この集積光学素子は、例えば
波長の異なる複数の光を出射するようにすれば、これら
波長の異なる光を同一の光学系を経由して光学記録媒体
上に照射させることができ、光学ヘッドの部品点数を削
減して、使用する光の波長が異なる複数の光学記録媒体
に対応した記録及び/又は再生装置の小型化を実現する
ことができる。
【0082】また、本発明に係る光学ヘッドは、複数の
光源を最適な位置に配置しながら、これら複数の光源か
らの光を略同一の光路を通る光として出射する集積光学
素子を備えているので、例えば、波長の異なる光をそれ
ぞれ対物レンズを介して光学記録媒体に照射させること
ができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0083】また、本発明に係る記録及び/又は再生装
置は、複数の光源を最適な位置に配置しながら、これら
複数の光源からの光を略同一の光路を通る光として出射
する集積光学素子を備えているので、例えば、波長の異
なる光を同一の光学系を経由して光学記録媒体上に照射
させることができ、部品点数の削減を図り、装置全体の
小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録及び/又は再生装置の一構成
例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る光学ヘッドの一構成例を示す模式
図である。
【図3】本発明に係る光源ユニットの一例を模式的に示
す側面図である。
【図4】本発明に係る光源ユニットの他の例を模式的に
示す平面図である。
【図5】ホログラム及びグレーティングを備えた光源ユ
ニットを模式的に示す側面図である。
【図6】同光源ユニットを模式的に示す斜視図である。
【図7】本発明に係る光源ユニットの更に他の例を模式
的に示す側面図である。
【図8】本発明に係る光源ユニットの更に他の例の一部
を拡大して示す側面図である。
【図9】本発明に係る光学ヘッドの他の例を示す模式図
である。
【図10】本発明に係る光源ユニットの受光素子の配置
の一例を説明する図である。
【図11】同光源ユニットの備えるホログラムのホログ
ラムパターンを示す図である。
【図12】本発明に係る光源ユニットの受光素子の配置
の他の例を説明する図である。
【図13】同光源ユニットの備えるホログラムのホログ
ラムパターンを示す図である。
【図14】本発明に係る光源ユニットの受光素子の配置
の更に他の例を説明する図である。
【図15】同光源ユニットの備えるホログラムのホログ
ラムパターンを示す図である。
【図16】本発明に係る光源ユニットの更に他の例を示
す模式図である。
【図17】本発明に係る光源ユニットの更に他の例を示
す模式図である。
【図18】本発明に係る光源ユニットの更に他の例を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 記録及び/又は再生装置、2 光ディスク、3 ス
ピンドルモータ、4光学ヘッド、5 信号処理回路、6
フォーカス・トラックサーボ機構、8 システムコン
トローラ、11 光源ユニット、13 対物レンズ、1
4 第2の受光素子、16 第1の光源、17 第2の
光源、18 第1の反射面、19 第2の反射面、20
光ビーム反射部、21 第1の受光素子、22 ホロ
グラム、23 グレーティング

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学記録媒体に照射される光を出射する
    複数の光源と、 上記複数の光源から出射された光のうち少なくとも一つ
    を反射する反射部とを備え、 上記複数の光源のうち少なくとも2つの光源からの光が
    当該集積光学素子を出射する際の主光線間距離が、これ
    ら光源間の距離よりも小さいことを特徴とする集積光学
    素子。
  2. 【請求項2】 上記複数の光源のうち少なくとも2つの
    光源からはそれぞれ異なる波長の光が出射されることを
    特徴とする請求項1記載の集積光学素子。
  3. 【請求項3】 上記光源は半導体レーザよりなり、この
    半導体レーザの基板に上記反射部が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の集積光学素子。
  4. 【請求項4】 上記光学記録媒体に照射される光を回折
    する回折手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
    集積光学素子。
  5. 【請求項5】 上記光学記録媒体からの戻り光を受光す
    る受光素子を備えることを特徴とする請求項1記載の集
    積光学素子。
  6. 【請求項6】 上記光学記録媒体からの戻り光を上記受
    光素子に導くための光学素子を備えることを特徴とする
    請求項5記載の集積光学素子。
  7. 【請求項7】 上記受光素子が上記反射部に形成されて
    いることを特徴とする請求項5記載の集積光学素子。
  8. 【請求項8】 上記複数の光源のうち少なくとも2つの
    光源からはそれぞれ異なる波長の光が出射され、上記受
    光素子がこれら異なる波長の光をそれぞれ受光すること
    を特徴とする請求項5記載の集積光学素子。
  9. 【請求項9】 上記受光素子は、異なる波長の光を出射
    する複数の光源のうち、波長の長い光を出射する光源よ
    りも波長の短い光を出射する光源に近い位置に配設され
    ていることを特徴とする請求項8記載の集積光学素子。
  10. 【請求項10】 複数の波長の光を各々受光する複数の
    受光素子を備えることを特徴とする請求項5記載の集積
    光学素子。
  11. 【請求項11】 光学記録媒体に照射される光を出射す
    る複数の光源と、これら複数の光源から出射された光の
    うち少なくとも一つを反射する反射部とを備える集積光
    学素子と、 上記集積光学素子から出射された光を集光して上記光学
    記録媒体に照射させる対物レンズとを備え、 上記集積光学素子の複数の光源のうち少なくとも2つの
    光源からの光が上記集積光学素子を出射する際の主光線
    間距離が、これら光源間の距離よりも小さいことを特徴
    とする光学ヘッド。
  12. 【請求項12】 光学記録媒体に照射される光を出射す
    る複数の光源と、これら複数の光源から出射された光の
    うち少なくとも一つを反射する反射部とを備える集積光
    学素子と、 上記集積光学素子から出射された光を集光して上記光学
    記録媒体に照射させる対物レンズと、 上記光学記録媒体を保持して移動操作する移動操作手段
    と、 上記光学記録媒体からの戻り光から検出された信号に基
    づいて再生信号及び制御信号を生成する信号処理回路
    と、 上記制御信号に基づいて上記対物レンズを上記光学記録
    媒体の径方向または上記光学記録媒体に接離する方向に
    移動させる対物レンズ移動手段とを備え、 上記集積光学素子の複数の光源のうち少なくとも2つの
    光源からの光が上記集積光学素子を出射する際の主光線
    間距離が、これら光源間の距離よりも小さいことを特徴
    とする記録及び/又は再生装置。
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