JPH11213405A - 光学ヘッド及びトラッキングエラー信号検出方法 - Google Patents

光学ヘッド及びトラッキングエラー信号検出方法

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JPH11213405A
JPH11213405A JP10010677A JP1067798A JPH11213405A JP H11213405 A JPH11213405 A JP H11213405A JP 10010677 A JP10010677 A JP 10010677A JP 1067798 A JP1067798 A JP 1067798A JP H11213405 A JPH11213405 A JP H11213405A
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optical
dvd
light
push
optical system
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Kazuhiko Nemoto
和彦 根本
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な回路を必要とすることなく、高記録密
度化及び大容量化を図った複数の異なる種類の光ディス
クからトラッキングエラー信号を検出できるようにす
る。 【解決手段】 光学ヘッドに、光ディスクに向けて所定
の波長の光を出射するとともに、当該光が光ディスクに
よって反射されて戻ってきた戻り光を検出する第1の光
学系を設けるとともに、光ディスクに向けて上記第1の
光学系で使用される光よりも波長の短い光を出射すると
ともに、当該光が光ディスクによって反射されて戻って
きた戻り光を検出する第2の光学系を設ける。そして、
第2の光学系を用いて光ディスクに対して記録及び/又
は再生を行う際に、当該第2の光学系を用いてプッシュ
プル信号を検出するとともに、当該プッシュプル信号の
オフセット成分を、上記第1の光学系を用いて検出され
た信号によりキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用する光の波長
が異なる複数の光学系を備えた光学ヘッドに関する。ま
た、本発明は、複数の光学系を用いて行うトラッキング
エラー信号検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体に対して光学ヘッドを用い
て記録や再生を行う際のトラッキングエラー信号の検出
方法について、CD−ROM,DVD−ROM,DVD
−R,DVD−RAM(これらはデジタル光ディスクの
商標)を例に挙げて説明する。
【0003】CD−ROMは、再生専用のデジタル光デ
ィスクであり、CD−ROMからのデータの再生には、
波長λが約780nmの光が使用される。また、DVD
−ROMは、CD−ROMよりも高記録密度化及び大容
量化を図った再生専用のデジタル光ディスクであり、D
VD−ROMからのデータの再生には、波長λが約65
0nmの光が使用される。
【0004】また、DVD−R,DVD−RAMは、C
D−ROMよりも高記録密度化及び大容量化を図った書
き込み可能なデジタル光ディスクであり、DVD−R,
DVD−RAMに対するデータの記録再生には、波長λ
が約650nmの光が使用される。なお、DVD−Rは
データの書き込みは可能であるが消去はできないデジタ
ル光ディスク、DVD−RAMはデータの書き込み及び
消去が可能なデジタル光ディスクであり、以下の説明で
は、DVD−RとDVD−RAMとをまとめて、DVD
−R/RAMと称する。
【0005】そして、CD−ROMでは、通常、トラッ
キングエラー信号として、プッシュプル法によって検出
したプッシュプル信号を用いている。プッシュプル法
は、光学系の構成が簡単であるという利点があるが、一
方で、レンズシフトやディスクのラジアルスキュー等に
よって、大きなオフセットを生じるという欠点がある。
そこで、CD−ROM用の光学ヘッドでは、電気回路に
よる補正を行うことで、オフセット成分をキャンセルす
る必要がある。
【0006】すなわち、プッシュプル法を用いる場合に
は、オフセット成分をキャンセルするための補正回路が
必須となる。なお、以下の説明では、この補正回路のこ
とをプッシュプルオフセット補正回路と称する。そし
て、従来の光学ヘッドでは、プッシュプルオフセット補
正回路を光学ヘッドのPDICに内蔵するようにしてい
る。なお、PDICは、光学ヘッドに搭載されるデバイ
スであり、ディスクからの戻り光を検出するフォトダイ
オード(PD:Photodiode)と、当該フォトダイオード
から出力される受光信号に対して所定の演算処理を施す
集積回路(IC:Integrated Circuit)とを一体化した
ものである。
【0007】なお、CD−ROMのような再生専用の光
ディスクでは、通常、記録面にピットが形成されるが、
このピット深さによっては、プッシュプル信号が検出で
きなくなる。しかし、CD−ROMにおいて、このピッ
ト深さは約λ/5と規定されており、この場合、プッシ
ュプル信号は問題なく検出できる。
【0008】一方、DVD−ROMでは、規格によりピ
ット深さが約λ/4と規定されており、この場合はプッ
シュプル信号が得られない。そこで、DVD−ROMで
は、トラッキングエラー信号の検出に、例えばヘテロダ
イン法を用いる。ヘテロダイン法は、DPD(Differen
tial Phase Detection)法とも呼ばれる手法であり、従
来のCD−ROM用の光学ヘッドとほぼ同様な光学系で
実現できる。ただし、ヘテロダイン法では、受光信号に
対して電気回路による込み入った演算処理を行うことが
必須となる。なお、以下の説明では、この演算処理を行
う回路のことをヘテロダイン検出回路と称する。
【0009】なお、ヘテロダイン法は、トラック方向の
強度変調のないディスク、すなわち全くデータが書かれ
ていないディスクには用いることができない。したがっ
て、ヘテロダイン法は、DVD−ROMのように予めデ
ータが書かれている場合には適用できるが、DVD−R
/RAMのように書き込みが可能なディスクには向いて
いない。
【0010】しかしながら、DVD−ROMとDVD−
R/RAMとは、相互に互換性を持たせて記録再生装置
を共用できるようにすることが強く望まれている。そこ
で、DVD−ROMからデータを再生する際は、ヘテロ
ダイン法でトラッキングエラー信号を検出し、DVD−
R/RAMに対して記録再生を行う際は、プッシュプル
法でトラッキングエラー信号を検出するような光学ヘッ
ドが考案されている。このような光学ヘッドを用いるこ
とにより、DVD−ROMでもDVD−R/RAMでも
トラッキングエラー信号の検出が可能となり、DVD−
ROMとDVD−R/RAMとで互換性を持たせること
が可能となる。
【0011】なお、DVD−R/RAMのような書き込
み可能な光ディスクでは、通常、記録面にグルーブが形
成されるが、このグルーブの深さによっては、プッシュ
プル信号が検出できなくなる。しかし、DVD−R/R
AMにおいて、グルーブ深さは約λ/8と規定されてお
り、この場合、プッシュプル信号は問題なく検出でき
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DVD
−ROMではヘテロダイン法を用い、DVD−R/RA
Mではプッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号
を検出するようにすると、受光信号を処理する電気回路
が複雑化するという問題がある。
【0013】上述したように、ヘテロダイン法では、受
光信号に対して込み入った演算処理を行うヘテロダイン
検出回路が必須であり、また、プッシュプル法では、オ
フセット成分をキャンセルするためのプッシュプルオフ
セット補正回路が必須である。したがって、DVD−R
OMではヘテロダイン法を用い、DVD−R/RAMで
はプッシュプル法を用いるようにするためには、ヘテロ
ダイン回路とプッシュプルオフセット補正回路との両方
が必要となる。
【0014】そして、これらの回路を一緒にPDICに
全て納めることはかなり困難であり、もし実現したとし
ても、PDICのサイズが非常に大きくなってしまう。
そこで、複雑な回路を要することなく、DVD−ROM
及びDVD−R/RAMの両方からトラッキングエラー
信号を検出できるようにすることが望まれている。
【0015】なお、以上の説明では、ディスクに照射す
る光束が1つ場合、すなわち1スポット法でのトラッキ
ングエラー信号の検出方法について説明したが、これら
の他に、トラッキングエラー信号の検出方法として、デ
ィスクに3本の光束を照射することでトラッキングエラ
ー信号を検出する、いわゆる3スポット法もある。
【0016】しかし、DVD−R/RAMでは、トラッ
クピッチがスポット径に比べて非常に小さい場合ので、
データが書き込まれていない領域に初めてデータを書き
込む際に、図12に示すように、一方のサイドスポット
101はデータが書き込まれたトラックT1の上に位置
し、他方のサイドスポット102はデータが書き込まれ
ていないトラックT2の上に位置するようになる。この
ようになると、一方のサイドスポット101から得られ
る信号と、他方のサイドスポット102から得られる信
号とが非対称になってしまい、トラッキングエラー信号
が得られなくなってしまう。したがって、DVD−R/
RAMのように、トラックピッチがスポット径に比べて
非常に小さい場合、3スポット法をトラッキングエラー
信号の検出に適用することはできない。
【0017】また、DVD−ROM,DVD−R/RA
Mは、トラックピッチが非常に狭く、CD−ROMの半
分以下である。そのため、DVD−ROM,DVD−R
/RAMからトラッキングエラー信号を検出するのに3
スポット法を用いる場合には、光学ヘッドのアライメン
ト精度が非常に厳しくなるという問題もある。すなわ
ち、DVD−ROM,DVD−R/RAMではトラック
ピッチが非常に狭いため、3スポットの配列方向とトラ
ックとが成す角度を十分に精度良く設定することが必要
であり、そのために、光学ヘッドのアライメント精度を
非常に高める必要がある。このような観点からも、DV
D−ROM,DVD−R/RAMからのトラッキングエ
ラー信号の検出に3スポット法を適用することは好まし
くない。
【0018】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、複雑な回路を必要とすること
なく、高記録密度化及び大容量化を図った複数の異なる
種類の情報記録媒体から、それぞれトラッキングエラー
信号を検出することが可能な光学ヘッド及びトラッキン
グエラー信号検出方法を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学ヘッド
は、情報記録媒体に向けて所定の波長の光を出射すると
ともに、当該光が情報記録媒体によって反射されて戻っ
てきた戻り光を検出する第1の光学系を備える。また、
この光学ヘッドは、情報記録媒体に向けて上記第1の光
学系で使用される光よりも波長の短い光を出射するとと
もに、当該光が情報記録媒体によって反射されて戻って
きた戻り光を検出する第2の光学系を備える。そして、
この光学ヘッドは、上記第2の光学系を用いて情報記録
媒体に対して記録及び/又は再生を行う際に、当該第2
の光学系を用いてプッシュプル信号を検出するととも
に、当該プッシュプル信号のオフセット成分を、上記第
1の光学系を用いて検出された信号によりキャンセルす
る。
【0020】この光学ヘッドでは、第2の光学系を用い
てプッシュプル信号を検出するとともに、当該プッシュ
プル信号のオフセット成分を、第1の光学系を用いて検
出された信号によりキャンセルするようにしている。し
たがって、プッシュプル信号のオフセット成分をキャン
セルするためのプッシュプルオフセット補正回路を第2
の光学系の側に設けなくても、オフセット成分がキャン
セルされたプッシュプル信号を得ることができる。
【0021】なお、上記光学ヘッドは、情報記録媒体上
に光を集光する対物レンズを備えるが、この対物レンズ
は、上記第1の光学系と上記第2の光学系とで共用する
ようにすることが好ましい。これにより、光学系全体の
小型化を図ることができる。
【0022】また、上記光学ヘッドは、第1及び第2の
光学系が、情報記録媒体上に光を集光する対物レンズを
それぞれ有するようにしてもよい。この場合、それらの
対物レンズは、共通のレンズ駆動手段に搭載され、当該
レンズ駆動手段によって一緒に移動操作されることが好
ましい。これにより、第1の光学系と第2の光学系のそ
れぞれに対物レンズを設けたとしても、第2の光学系を
用いて検出されたプッシュプル信号のオフセット成分を
キャンセルするのに必要な信号を、第1の光学系を用い
て確実に検出することができる。
【0023】また、本発明に係るトラッキングエラー信
号検出方法では、第1の光学系により、情報記録媒体に
向けて所定の波長の光を出射し、当該光が情報記録媒体
によって反射されて戻ってきた戻り光を検出するととも
に、第2の光学系により、情報記録媒体に向けて上記第
1の光学系で使用される光よりも波長の短い光を出射
し、当該光が情報記録媒体によって反射されて戻ってき
た戻り光を検出する。そして、トラッキングエラー信号
として上記第2の光学系を用いてプッシュプル信号を検
出するとともに、当該プッシュプル信号のオフセット成
分を、上記第1の光学系を用いて検出された信号により
キャンセルする。
【0024】このトラッキングエラー信号検出方法で
は、第2の光学系を用いてプッシュプル信号を検出する
とともに、当該プッシュプル信号のオフセット成分を、
第1の光学系を用いて検出された信号によりキャンセル
するようにしている。したがって、プッシュプル信号の
オフセット成分をキャンセルするためのプッシュプルオ
フセット補正回路を第2の光学系の側に設けなくても、
オフセット成分がキャンセルされたプッシュプル信号を
得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】本発明を適用した光学ヘッドの一例を図1
乃至図3に示す。この光学ヘッド1は、CD−ROM,
CD−R,DVD−ROM,DVD−R,DVD−RA
M(これらはデジタル光ディスクの商標)に対して共通
して使用可能な光学ヘッドである。なお、ここでは、対
象となる光ディスクの具体的な例として、CD−RO
M,CD−R,DVD−ROM,DVD−R,DVD−
RAMを挙げるが、本発明は、これら以外の光ディスク
が対象の場合にも、適用可能であることは言うまでもな
い。
【0027】CD−ROMは、再生専用のデジタル光デ
ィスクであり、CD−ROMからのデータの再生には、
波長λが約780nmの光が使用される。CD−Rは、
書き込みは可能であるが消去はできないデジタル光ディ
スクであり、CD−Rに対するデータの記録再生には、
波長λが約780nmの光が使用される。なお、以下の
説明では、CD−ROMとCD−RとをまとめてCDと
称する。
【0028】また、DVD−ROMは、CDよりも高記
録密度化及び大容量化を図った再生専用のデジタル光デ
ィスクであり、DVD−ROMからのデータの再生に
は、波長λが約650nmの光が使用される。DVD−
R,DVD−RAMは、CDよりも高記録密度化及び大
容量化を図った書き込み可能なデジタル光ディスクであ
り、DVD−R,DVD−RAMに対するデータの記録
再生には、波長λが約650nmの光が使用される。な
お、DVD−Rはデータの書き込みは可能であるが消去
はできないデジタル光ディスク、DVD−RAMはデー
タの書き込み及び消去が可能なデジタル光ディスクであ
る。そして、以下の説明では、DVD−RとDVD−R
AMとをまとめてDVD−R/RAMと称し、DVD−
ROMとDVD−R/RAMとをまとめてDVDと称す
る。
【0029】光学ヘッド1を示す図1乃至図3のうち、
図1は、対象となる光ディスク2がDVD−ROMの場
合を示す図であり、DVD−ROMからデータの再生を
行うときの状態を示している。また、図2は、対象とな
る光ディスク3がDVD−R/RAMの場合を示す図で
あり、DVD−R/RAMに対してデータの記録再生を
行うときの状態を示している。また、図3は、対象とな
る光ディスク4がCDの場合を示す図であり、CDに対
してデータの記録再生を行うときの状態を示している。
【0030】図1乃至図3に示すように、この光学ヘッ
ド1は、DVDに対して記録再生を行う際に使用される
DVD用光集積デバイス5と、CDに対して記録再生を
行う際に使用されるCD用光集積デバイス6と、DVD
用光集積デバイス5及びCD用光集積デバイス6が取り
付けられた波長選択性ビームスプリッタ7と、波長選択
性絞り8と、対物レンズ9とを備える。
【0031】DVD用光集積デバイス5は、DVDに対
して記録再生を行う際に波長λが約650nmのレーザ
光を出射するとともに、当該レーザ光がDVDによって
反射されて戻ってきた戻り光を検出する。なお、このD
VD用光集積デバイス5は、ヘテロダイン検出回路を備
える。また、CD用光集積デバイス6は、CDに対して
記録再生を行う際に波長λが約780nmのレーザ光を
出射するとともに、当該レーザ光がCDによって反射さ
れて戻ってきた戻り光を検出する。なお、このCD用光
集積デバイス6は、プッシュプルオフセット補正回路を
備える。そして、DVD用光集積デバイス5及びCD用
光集積デバイス6は、それぞれ波長選択性ビームスプリ
ッタ7の所定の面に取り付けられている。
【0032】波長選択性ビームスプリッタ7は、波長λ
が650nmの光を透過し、且つ、波長λが780nm
の光を反射する波長選択性ビームスプリッタ面7aを有
している。そして、波長選択性ビームスプリッタ7は、
DVD用光集積デバイス5から出射されたレーザ光(λ
=650nm)を透過して、このレーザ光を対物レンズ
9へ導くとともに、CD用光集積デバイス6から出射さ
れたレーザ光(λ=780nm)を反射して、このレー
ザ光を対物レンズ9へ導くように配置されている。
【0033】対物レンズ9は、図1や図2に示すよう
に、DVD用光集積デバイス5から出射された光をDV
Dの記録面上に集光させるとともに、図2や図3に示す
ように、CD用光集積デバイス6から出射された光をC
Dの記録面上に集光させるためのものである。この対物
レンズ9は、図示しない対物レンズ駆動機構により、フ
ォーカスサーボ時に光軸方向に移動操作され、トラッキ
ングサーボ時に光軸に対して直交する方向に移動操作さ
れる。
【0034】この対物レンズ9は、基本的にDVD用と
して設計されているが、この対物レンズ9はCDに対し
て記録再生を行う際にも使用される。なお、一般に高記
録密度化及び大容量化を図ったDVDのほうがCDより
も要求性能が厳しいので、DVD用として設計された対
物レンズ9をCD用として使用するようにしても、基本
的には問題はない。
【0035】ただし、DVDではディスク厚が0.6m
mであるのに対して、CDではディスク厚が1.2mm
である。したがって、CDに対して記録再生を行う際
に、DVD用として設計されている対物レンズ9をその
まま用いると、大きな収差が発生してしまう。そこで、
この光学ヘッド1では、対物レンズ9の手前に波長選択
性絞り8を配置している。
【0036】この波長選択性絞り8は、波長λが650
nmの光は全て透過するが、波長λが780nmの光に
ついては、その光軸近傍の光だけを透過し、その外周部
分の光は透過しないようになされている。したがって、
この光学ヘッド1では、DVD用光集積デバイス5から
出射されたレーザ光(λ=650nm)については、対
物レンズ9の全開口が用いられるが、CD用光集積デバ
イス6から出射されたレーザ光(λ=780nm)につ
いては、対物レンズ9の開口が制限され、これにより、
CD用光集積デバイス6を用いるときには、対物レンズ
9の開口数NAが0.45となるようになされている。
【0037】このような波長選択性絞り8を用いること
により、DVD用として設計されている対物レンズ9
を、CDに対して記録再生を行う際に用いるようにして
も、収差の発生量が抑えられ、良好な記録再生を実現で
きる。
【0038】つぎに、上記光学ヘッド1で使用されるD
VD用光集積デバイス5及びCD用光集積デバイス6に
ついて詳細に説明する。
【0039】DVD用光集積デバイス5は、図4に示す
ように、上面がカバーガラス21によって封止されたパ
ッケージ22の内部に、集積デバイス23が配設されて
なり、この集積デバイス23は、図4及び図5に示すよ
うに、第1の半導体基板25と、第1の半導体基板25
上に載置された第2の半導体基板26と、第2の半導体
基板26上に搭載された半導体レーザ27とを備えてい
る。
【0040】半導体レーザ27は、DVDに対する記録
再生時に、波長λが650nmのレーザ光を出射する。
ここで、第2の半導体基板26にはフォトディテクタ2
6aが形成されており、半導体レーザ27の後ろ側から
出射されるレーザ光の光強度を検出するようになってい
る。そして、このDVD用光集積デバイス5は、フォト
ディテクタ27aによって検出された光強度に基づい
て、半導体レーザ27から出射されるレーザ光の光強度
を調整するようにしている。
【0041】また、半導体レーザ27の前方には、プリ
ズム28が、第1の半導体基板25上に設置されてい
る。このプリズム28は、第1の半導体基板25に対向
する下面28aと、当該下面28aに対向する上面28
bとが、互いに平行に形成されており、上面28bには
光反射膜が形成されている。
【0042】また、このプリズム28は、半導体レーザ
27から出射されたレーザ光が入射する面が、半導体レ
ーザ27から出射されるレーザ光の光軸に対して約45
度の斜面とされた光路分岐面28cとなっている。この
光路分岐面28cには、誘電体多層膜等からなる半透過
膜が形成されており、半導体レーザ27から出射された
レーザ光は、この半透過膜が形成された光路分岐面28
cによって反射される。そして、光路分岐面28cによ
って反射された光は、上述したように波長選択性ビーム
スプリッタ7、波長選択性絞り8及び対物レンズ9を介
して、DVDの記録面に照射される。そして、DVDの
記録面によって反射されて戻ってきた戻り光は、半透過
膜を透過して、光路分岐面28cからプリズム28の内
部に入射する。
【0043】そして、光路分岐面28cからプリズム2
8の内部に入射した戻り光は、先ず、プリズム28の下
面28aに達する。ここで、プリズム28の下面28a
のうち、光路分岐面28cから入射した戻り光が最初に
入射する部分には、半透過膜が形成されている。そし
て、この半透過膜の下方であって、第1の半導体基板2
5の上面部分には、フォトディテクタ29が形成されて
いる。したがって、光路分岐面28cからプリズム28
の内部に入射した戻り光のうちの一部は、プリズム28
の下面28aに形成された半透過膜を透過して第1のフ
ォトディテクタ29に入射し、残りが半透過膜によって
プリズム28の上面28bへ向けて反射される。
【0044】プリズム28の下面28aに形成された半
透過膜により反射された戻り光は、光反射膜が形成され
たプリズム28の上面28bで反射されて、再びプリズ
ム28の下面28aに達し、プリズム28の下面28a
から第1の半導体基板25上へと出射する。そして、こ
のようにプリズム28の下面28aから出射した戻り光
を受光するように、第1の半導体基板25の上面部分
に、第2のフォトディテクタ30が形成されている。
【0045】ここで、第1のフォトディテクタ29の受
光面は、図6(a)に示すように、8つに分割されてお
り、第1乃至第8の受光部29a,29b,29c,2
9d,29e,29f,29g,29hが形成されてい
る。また、第2のフォトディテクタ30の受光面は、図
6(b)に示すように、4つに分割されており、第1乃
至第4の受光部30i,30j,30k,30lが形成
されている。そして、第1及び第2のフォトディテクタ
29,30は、入射した戻り光の光強度に応じた受光信
号を各受光部毎に出力する。
【0046】そして、このDVD用光集積デバイス5に
おいて、第1の半導体基板29には、第1及び第2のフ
ォトディテクタ29,30から出力された受光信号に対
して所定の演算処理を施すICが作り込まれている。そ
して、DVD用光集積デバイス5は、第1の半導体基板
25に作り込まれたICによって、第1及び第2のフォ
トディテクタ29,30から出力された受光信号に対し
て所定の演算処理を施して、フォーカスサーボやトラッ
キングサーボに必要な信号を生成する。また、DVDか
らのデータの再生時には、再生信号を生成する。
【0047】ここで、各受光部29a,29b,29
c,29d,29e,29f,29g,29h,30
i,30j,30k,30lから出力される受光信号を
それぞれa,b,c,d,e,f,g,h,i,j,
k,lとする。
【0048】このとき、DVD用光集積デバイス5から
出力される再生信号RFは下記式(1)で表される。
【0049】 RF=a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l ・・・(1) また、フォーカスサーボに必要な信号であるフォーカス
エラー信号FEは下記式(2)で表される。
【0050】 FE={(a+d+e+h)-(b+c+f+g)}-{(i+l)-(j+k)} ・・・(2) また、ヘテロダイン法でトラッキングエラー信号を検出
する際に使用されるヘテロダイン信号HTDは、下記式
(3)で表される。
【0051】 HTD={(a+b+g+h)-(c+d+e+f)} ・・・(3) ここで、DVD用光集積デバイス5は、第1の半導体基
板25に作り込まれたIC内にヘテロダイン検出回路を
備えており、当該ヘテロダイン検出回路によって、上記
式(3)で表されるヘテロダイン信号からトラッキング
エラー信号を検出する。
【0052】また、プッシュプル法でトラッキングエラ
ー信号を検出する際に使用されるプッシュプル信号PP
は、下記式(4)で表される。
【0053】 PP ={(a+b+e+f)-(c+d+g+h)}+{(k+l)-(i+j)} ・・・(4) ここで、DVD用光集積デバイス5は、プッシュプルオ
フセット補正回路を備えていない。したがって、DVD
用光集積デバイス5から出力されるプッシュプル信号に
は、オフセット成分が含まれたままである。
【0054】一方、CD用光集積デバイス6は、DVD
用光集積デバイス5と同様、上面がカバーガラスによっ
て封止されたパッケージの内部に、図7に示すような、
集積デバイス33が配設されてなる。
【0055】この集積デバイス33は、図7に示すよう
に、第1の半導体基板35と、第1の半導体基板35上
に載置された第2の半導体基板36と、第2の半導体基
板36上に搭載された半導体レーザ37とを備えてい
る。
【0056】半導体レーザ37は、CDに対する記録再
生時に、波長λが780nmのレーザ光を出射する。こ
こで、第2の半導体基板36にはフォトディテクタ36
aが形成されており、半導体レーザ37の後ろ側から出
射されるレーザ光の光強度を検出するようになってい
る。そして、このCD用光集積デバイス6は、フォトデ
ィテクタ36aによって検出された光強度に基づいて、
半導体レーザ37から出射されるレーザ光の光強度を調
整するようにしている。
【0057】また、半導体レーザ37の前方には、プリ
ズム38が、第1の半導体基板35上に設置されてい
る。このプリズム38は、第1の半導体基板35に対向
する下面38aと、当該下面38aに対向する上面38
bとが、互いに平行に形成されており、上面38bには
光反射膜が形成されている。
【0058】また、このプリズム38は、半導体レーザ
37から出射されたレーザ光が入射する面が、半導体レ
ーザ37から出射されるレーザ光の光軸に対して約45
度の斜面とされた光路分岐面38cとなっている。この
光路分岐面38cには、誘電体多層膜等からなる半透過
膜が形成されており、半導体レーザ37から出射された
レーザ光は、この半透過膜が形成された光路分岐面38
cによって反射される。そして、光路分岐面38cによ
って反射された光は、上述したように波長選択性ビーム
スプリッタ7、波長選択性絞り8及び対物レンズ9を介
して、CDの記録面に照射される。そして、CDの記録
面によって反射されて戻ってきた戻り光は、半透過膜を
透過して、光路分岐面38cからプリズム38の内部に
入射する。
【0059】そして、光路分岐面38cからプリズム3
8の内部に入射した戻り光は、先ず、プリズム38の下
面38aに達する。ここで、プリズム38の下面38a
のうち、光路分岐面38cから入射した戻り光が最初に
入射する部分には、半透過膜が形成されている。そし
て、この半透過膜の下方であって、第1の半導体基板3
5の上面部分には、フォトディテクタ39が形成されて
いる。したがって、光路分岐面38cからプリズム38
の内部に入射した戻り光のうちの一部は、プリズム38
の下面38aに形成された半透過膜を透過して第1のフ
ォトディテクタ39に入射し、残りが半透過膜によって
プリズム38の上面38bへ向けて反射される。
【0060】プリズム38の下面38aに形成された半
透過膜により反射された戻り光は、光反射膜が形成され
たプリズム38の上面38bで反射されて、再びプリズ
ム38の下面38aに達し、プリズム38の下面38a
から第1の半導体基板35上へと出射する。そして、こ
のようにプリズム38の下面38aから出射した戻り光
を受光するように、第1の半導体基板35の上面部分
に、第2のフォトディテクタ40が形成されている。
【0061】ここで、第1のフォトディテクタ39の受
光面は、図8(a)に示すように、4つに分割されてお
り、第1乃至第4の受光部39a,39b,39c,3
9dが形成されている。また、第2のフォトディテクタ
40の受光面も、図8(b)に示すように、4つに分割
されており、第1乃至第4の受光部40i,40j,4
0k,40lが形成されている。そして、第1及び第2
のフォトディテクタ39,40は、入射した戻り光の光
強度に応じた受光信号を各受光部毎に出力する。
【0062】そして、このCD用光集積デバイス6にお
いて、第1の半導体基板35には、第1及び第2のフォ
トディテクタ39,40から出力された受光信号に対し
て所定の演算処理を施すICが作り込まれている。そし
て、CD用光集積デバイス6は、第1の半導体基板35
に作り込まれたICによって、第1及び第2のフォトデ
ィテクタ39,40から出力された受光信号に対して所
定の演算処理を施して、フォーカスサーボやトラッキン
グサーボに必要な信号を生成する。また、CDからのデ
ータの再生時には、再生信号を生成する。
【0063】ここで、各受光部39a,39b,39
c,39d,40i,40j,40k,40lから出力
される受光信号をそれぞれa,b,c,d,i,j,
k,lとする。
【0064】このとき、CD用光集積デバイス6から出
力される再生信号RFは下記式(5)で表される。
【0065】RF=a+b+c+d+i+j+k+l ・・・(5) また、フォーカスサーボに必要な信号であるフォーカス
エラー信号FEは下記式(6)で表される。
【0066】 FE={(a+d)-(b+c)}-{(i+l)-(j+k)} ・・・(6) また、プッシュプル法でトラッキングエラー信号を検出
する際に使用されるプッシュプル信号PPは、下記式
(7)で表される。
【0067】 PP ={(a+b)-(c+d)}+{(k+l)-(i+j)} ・・・(7) なお、CD用光集積デバイス6は、プッシュプルオフセ
ット補正回路を備えており、上記式(7)で表されるプ
ッシュプル信号PPに対して、レンズシフトやディスク
のラジアルスキュー等によって生じるオフセットの補正
を行えるようになっている。
【0068】つぎに、以上のような光学ヘッド1による
トラッキングエラー信号の検出方法について、対象とな
るディスクがDVD−ROMの場合と、DVD−R/R
AMの場合と、CDの場合とに分けて説明する。
【0069】対象となるディスクがDVD−ROMの場
合は、図1に示したように、DVD用光集積デバイス5
を用いる。すなわち、DVD用光集積デバイス5に搭載
された半導体レーザ27から波長λ=650nmの光を
出射し、その戻り光をフォトディテクタ29,30によ
って検出する。
【0070】このとき、トラッキングエラー信号の検出
には、ヘテロダイン法を用いる。すなわち、上記式
(3)で表されるヘテロダイン信号HTDを求めて、当
該ヘテロダイン信号HTDからヘテロダイン検出回路に
よってトラッキングエラー信号を検出する。
【0071】また、対象となるディスクがDVD−R/
RAMの場合は、図2に示したように、DVD用光集積
デバイス5及びCD用光集積デバイス6を用いる。すな
わち、DVD用光集積デバイス5に搭載された半導体レ
ーザ27から波長λ=650nmの光を出射し、その戻
り光をフォトディテクタ29,30によって検出すると
ともに、CD用光集積デバイス6に搭載された半導体レ
ーザ37から波長λ=780nmの光を出射し、その戻
り光をフォトディテクタ39,40によって検出する。
このとき、トラッキングエラー信号の検出には、DVD
用光集積デバイス5によって検出されたプッシュプル信
号PPと、CD用光集積デバイス6によって検出された
プッシュプル信号PPとを用いる。
【0072】一般に、光学ヘッドで検出可能な大きさの
限界は、光の波長をλとし、対物レンズの開口数をNA
とすると、λ/(2×NA)で表される。そして、上記
CD用光集積デバイス6を用いる場合、波長λ=780
nmであり、対物レンズ9の開口数NA=0.45であ
るので、CD用光集積デバイス6で検出可能な大きさの
限界は、0.78/(2×0.45)=0.87μmと
なる。そして、DVDのトラックピッチは0.74μm
であり、CD用光集積デバイス6で検出可能な大きさの
限界よりも小さい。したがって、対象となるディスクが
DVDの場合、CD用光集積デバイス6の側では、トラ
ック方向の強度変調は検出されず、CD用光集積デバイ
ス6によって検出されるプッシュプル信号PPには、オ
フセット成分しか含まれない。そして、このオフセット
成分は、DVD用光集積デバイス5によって検出された
プッシュプル信号PPに含まれているオフセット成分と
ほぼ同じである。
【0073】そこで、本発明を適用した光学ヘッド1で
は、CD用光集積デバイス6によって検出されたプッシ
ュプル信号PPであってオフセット成分の補正を行って
いない信号(すなわち、オフセット成分だけの信号)に
よって、DVD用光集積デバイス5によって検出された
プッシュプル信号PPに含まれているオフセット成分を
キャンセルする。そして、このようにしてオフセット成
分がキャンセルされたプッシュプル信号PPをトラッキ
ングエラー信号として用いる。これにより、DVD用光
集積デバイス5の側にプッシュプルオフセット補正回路
を設けることなく、プッシュプル信号PPに含まれてい
るオフセット成分をキャンセルすることが可能となり、
回路構成を簡略化できる。
【0074】なお、対象となるディスクがDVD−R/
RAMであっても、データの再生時には、トラック方向
の強度変調が得られるので、対象となるディスクがDV
D−ROMの場合と同様に、ヘテロダイン法によってト
ラッキングエラー信号を検出するようにしてもよい。
【0075】また、対象となるディスクがCDの場合
は、図3に示したように、CD用光集積デバイス6を用
いる。すなわち、CD用光集積デバイス6に搭載された
半導体レーザ37から波長λ=780nmの光を出射
し、その戻り光をフォトディテクタ39,40によって
検出する。
【0076】このとき、トラッキングエラー信号の検出
には、プッシュプル法を用いる。すなわち、上記式
(7)で表されるプッシュプル信号PPを求めて、当該
プッシュプル信号PPから、CD用光集積デバイス6に
搭載されているプッシュプルオフセット補正回路によっ
て、オフセット成分をキャンセルした信号を、トラッキ
ングエラー信号として用いる。
【0077】以上のような本発明を適用した光学ヘッド
1では、DVD用光集積デバイス5の側にヘテロダイン
検出回路を搭載するとともに、CD用光集積デバイス6
の側にプッシュプルオフセット補正回路を搭載するだけ
で、CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,DVD
−R,DVD−RAMの全てに対応することが可能とな
っている。すなわち、本発明を適用した光学ヘッド1
は、複数の異なる種類の光ディスクに対して対応可能で
あるのに、複雑な回路構成が不要となっており、小型
化、軽量化、低コスト化等を図る上で非常に有利であ
る。
【0078】なお、上記光学ヘッド1において、CD用
光集積デバイス6については、従来より既に実用化され
大量生産されているCD用光集積デバイスをそのまま用
いることが可能であり、この点においても、上記光学ヘ
ッド1は、低コスト化を図る上で非常に有利である。
【0079】なお、対象となるディスクがDVD−R/
RAMの場合、CD用光集積デバイス6の側では、トラ
ック方向の強度変調が検出されず、単にオフセット成分
が検出されるだけである。したがって、CD用光集積デ
バイス6から出射されるレーザ光の光スポット位置と、
DVD用光集積デバイス5から出射されるレーザ光の光
スポット位置との関係は任意でよい。すなわち、本発明
において、短波長側の光スポットと長波長側の光スポッ
トとの相対位置は適当で良い。したがって、光学ヘッド
1を作製する際のアライメント精度は、3スポット法の
ときのように厳しくする必要が無く、本発明に係る光学
ヘッド1は、非常に容易に組み立てることが可能であ
る。
【0080】また、上記光学ヘッド1では2波長の光軸
が一致するような構成となっているが、短波長側の光ス
ポットと長波長側の光スポットとの相対位置は適当で良
いので、本発明に係る光学ヘッドは、2波長の光軸がず
れているような構成とすることも可能である。
【0081】すなわち、例えば、図9乃至図11に示す
ように、それぞれの波長用に専用の対物レンズ51,5
2を持った2レンズ構成として、それらの対物レンズ5
1,52が同一のレンズ駆動機構53に固定されて一緒
に移動操作されるようにすれば、上記光学ヘッド1と同
様にトラッキングエラー信号の検出が可能となる。
【0082】ここで、図9は、図1と同様に、対象とな
る光ディスク2がDVD−ROMの場合を示す図であ
り、DVD−ROMからデータの再生を行うときの状態
を示している。また、図10は、図2と同様に、対象と
なる光ディスク3がDVD−R/RAMの場合を示す図
であり、DVD−R/RAMに対してデータの記録再生
を行うときの状態を示している。また、図11は、図3
と同様に、対象となる光ディスクがCDの場合を示す図
であり、CDに対してデータの記録再生を行うときの状
態を示している。
【0083】なお、図9乃至図11に示したように、そ
れぞれの波長用に専用の対物レンズ51,52を設けた
場合には、CD用の光学系とDVD用の光学系とがそれ
ぞれ独立することとなるので、上記光学ヘッド1で用い
たような波長選択性ビームスプリッタ7や波長選択性絞
り8は不要となる。
【0084】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、短波長光を使用する光学系で得られたプッシュプル
信号のオフセットを、長波長光を使用する光学系を利用
してキャンセルするようにしている。したがって、短波
長光を使用する光学系の側には、プッシュプルオフセッ
ト補正回路が不要であり、回路構成を簡単なものとする
ことができる。
【0085】すなわち、本発明によれば、複雑な回路を
必要とすることなく、高記録密度化及び大容量化を図っ
た複数の異なる種類の情報記録媒体から、それぞれトラ
ッキングエラー信号を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光学ヘッドの一例について、
DVD−ROMからデータの再生を行うときの状態を示
す図である。
【図2】上記光学ヘッドについて、DVD−R/RAM
に対してデータの記録再生を行うときの状態を示す図で
ある。
【図3】上記光学ヘッドについて、CDに対してデータ
の記録再生を行うときの状態を示す図である。
【図4】上記光学ヘッドに組み込まれるDVD用光集積
デバイスを示す側面図である。
【図5】DVD用光集積デバイスに組み込まれる集積デ
バイスを示す斜視図である。
【図6】DVD用光集積デバイスに組み込まれる集積デ
バイスに設けられたフォトディテクタを示す図である。
【図7】CD用光集積デバイスに組み込まれる集積デバ
イスを示す斜視図である。
【図8】CD用光集積デバイスに組み込まれる集積デバ
イスに設けられたフォトディテクタを示す図である。
【図9】本発明を適用した光学ヘッドの他の例につい
て、DVD−ROMからデータの再生を行うときの状態
を示す図である。
【図10】上記光学ヘッドについて、DVD−R/RA
Mに対してデータの記録再生を行うときの状態を示す図
である。
【図11】上記光学ヘッドについて、CDに対してデー
タの記録再生を行うときの状態を示す図である。
【図12】3スポット法によるトラッキングエラー信号
検出時の問題点を説明するための図であり、新規データ
書き込み時にトラック上に形成される3つの光スポット
を示す図である。
【符号の説明】
1 光学ヘッド、 2,3,4 光ディスク、 5 D
VD用光集積デバイス、 6 CD用光集積デバイス、
7 波長選択性ビームスプリッタ、 8 波長選択性
絞り、 9 対物レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に向けて所定の波長の光を
    出射するとともに、当該光が情報記録媒体によって反射
    されて戻ってきた戻り光を検出する第1の光学系と、 情報記録媒体に向けて上記第1の光学系で使用される光
    よりも波長の短い光を出射するとともに、当該光が情報
    記録媒体によって反射されて戻ってきた戻り光を検出す
    る第2の光学系とを備え、 上記第2の光学系を用いて情報記録媒体に対して記録及
    び/又は再生を行う際に、当該第2の光学系を用いてプ
    ッシュプル信号を検出するとともに、当該プッシュプル
    信号のオフセット成分を、上記第1の光学系を用いて検
    出された信号によりキャンセルすることを特徴とする光
    学ヘッド。
  2. 【請求項2】 情報記録媒体上に光を集光する対物レン
    ズを備えるとともに、当該対物レンズは、上記第1の光
    学系と上記第2の光学系とで共用されることを特徴とす
    る請求項1記載の光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2の光学系は、情報記録
    媒体上に光を集光する対物レンズをそれぞれ有し、 それらの対物レンズは、共通のレンズ駆動手段に搭載さ
    れ、当該レンズ駆動手段によって一緒に移動操作される
    ことを特徴とする請求項1記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 第1の光学系により、情報記録媒体に向
    けて所定の波長の光を出射し、当該光が情報記録媒体に
    よって反射されて戻ってきた戻り光を検出するととも
    に、 第2の光学系により、情報記録媒体に向けて上記第1の
    光学系で使用される光よりも波長の短い光を出射し、当
    該光が情報記録媒体によって反射されて戻ってきた戻り
    光を検出し、 トラッキングエラー信号として上記第2の光学系を用い
    てプッシュプル信号を検出するとともに、当該プッシュ
    プル信号のオフセット成分を、上記第1の光学系を用い
    て検出された信号によりキャンセルすることを特徴とす
    るトラッキングエラー信号検出方法。
JP10010677A 1998-01-22 1998-01-22 光学ヘッド及びトラッキングエラー信号検出方法 Withdrawn JPH11213405A (ja)

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