JP2003051114A - 情報記録媒体、および光ピックアップ装置、並びに情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録媒体、および光ピックアップ装置、並びに情報記録再生装置

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JP2003051114A
JP2003051114A JP2001239548A JP2001239548A JP2003051114A JP 2003051114 A JP2003051114 A JP 2003051114A JP 2001239548 A JP2001239548 A JP 2001239548A JP 2001239548 A JP2001239548 A JP 2001239548A JP 2003051114 A JP2003051114 A JP 2003051114A
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optical pickup
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JP2001239548A
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Hideaki Hirai
秀明 平井
Kenya Yokoi
研哉 横井
Yasuyuki Nakamura
康行 中村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長多重に伴なうフォーカス信号の劣化を防
ぎ、蛍光信号よりも大きな信号レベルを確保し、高S/
N比のフォーカス信号,トラック信号を検出する。 【解決手段】 第1の検出系20により第1の物質中ま
たは第2の物質中からの戻り光に基づいてフォーカスエ
ラー信号を生成し、この第1の検出系20と第2の検出
系21において観測されたフォーカスエラー信号のゼロ
クロス位置の差分を求め、第2の検出系21で観測され
たフォーカスエラー信号に加算し、フォーカスサーボに
よる合焦位置を補正する。これにより光ビームは蛍光が
最大発色する位置で合焦するように制御される。境界面
における光源光の反射光を用いているため、波長多重に
伴なうフォーカス信号の劣化が防げ、蛍光成分によりフ
ォーカス信号を生成した場合より大きな信号レベルを確
保でき、高S/N比のフォーカス制御が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報の記
録再生を行う情報記録媒体とこれを用いる光ピックアッ
プ装置、およびそれを備えた情報記録再生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体の1つとして記録密度が6
50MBのCD(Compact Disc)が実現されている。ま
た、近年、CDよりも高容量のDVD(Digital Versat
ile Disk)が実現されている。しかしながら、記憶容量
的な要求はDVDの1層では満足されていない。そこで
記録層を1層ではなく複数の層で構成するいわゆる多層
ディスクとすることにより1層の高密度化を図ったディ
スクが開示されている。
【0003】例えば、多層ディスクに記録再生を行うた
めの光ピックアップ装置として、特開2000−195
065号公報,特開2000−076693号公報,特
表2000−512061号公報に記載される構成が開
示されている。従来の光ピックアップの構成としては、
図14に示すように、光ディスク1の下方には、光学ヘ
ッド10が設けられ、光ディスク1に対する蛍光性物質
層の特性変化を用いてデータの記録、あるいは光ディス
ク1に記録されているデータの再生がピットの発光によ
り行われる。
【0004】光ディスク1は、図示しない回転機構によ
り所定回転数で回転され、また、所定のピット列のトラ
ックに後述する光検出器からの出力信号を用いてトラッ
キングできるようになっている。この光学ヘッド10に
は、対物レンズ11が支持されており、対物レンズ11
は、駆動コイル12によってフォーカシング方向(レン
ズの光軸方向)に移動可能とされている。また、レーザ
制御回路5によって半導体レーザ14が駆動されて、光
ビーム(レーザ光)を発生するようになっている。
【0005】そして、レーザ制御回路5によって駆動さ
れる半導体レーザ14より発生された光ビームは、コリ
メートレンズ15、ビームスプリッタ16、対物レンズ
11を介して光ディスク1上に照射され、この光ディス
ク1からの反射光は、対物レンズ11、ビームスプリッ
タ16、集光レンズ17を介して光検出器18に導かれ
る。光検出器18の出力信号は、増幅用のアンプ6を介
してフォーカッシング制御回路7とデータ再生回路8に
出力される。フォーカッシング制御回路7は、アンプ6
からの出力信号を基準値と比較する比較器7aを有し、
この比較器7aの出力により所望の蛍光性物質膜3への
フォーカッシングを制御する。比較器7aの差に応じて
フォーカス点に関する信号(フォーカス誤差信号)が駆
動回路7bに供給され、フォーカシング駆動コイル12
に制御され、光ビームが光ディスク1の所望の蛍光性物
質膜3上でジャストフォーカスとなるように制御され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの光ピックアッ
プ装置では、光ビームが蛍光性物質膜に照射されること
により、書き込み時は蛍光性物質の特性が変化し、読み
取り時は前記書き込み時に蛍光性物質の特性が変化して
いる蛍光性物質が発光する。このため、読み取り時に
は、蛍光性物質が発光するか否かを、光検出器により検
出するようになっている。そして、これらの光ピックア
ップ装置では、光ビームが所望の蛍光性物質膜の層にフ
ォーカッシング、およびトラッキングされている状態
で、蛍光性物質の特性変化を用いてデータの記録あるい
は再生を行う必要があり。前記従来技術では、いずれも
蛍光性物質で発色された光ビームでフォーカス制御、ト
ラック制御することが開示されている。
【0007】しかしながら、第1として、蛍光性物質の
ような一波長の励起により、ある波長範囲の発色を起こ
す情報記録媒体においてはレンズ系の色収差の影響によ
り、図15のような各波長でオフセットしたS字の重ね
合せが蛍光発光のS字曲線となる。ここで各波長での検
出器の受光量には、図3のような蛍光発光の分布が重み
として加わり、結果、図16のようなS字曲線となる。
このように、一波長のS字曲線に比べ、対象性の劣化,
振幅低下などの信号劣化が確認される。
【0008】また、第2に、蛍光性物質の発光量は、励
起光に比べ非常に小さく安定なフォーカス制御,トラッ
ク制御は困難であるというような課題がある。
【0009】本発明では、前記従来の課題を解決するこ
とを指向するものであり、蛍光性物質の発光でなく、各
層の界面で反射した光源光(励起光)を用いてフォーカ
ス制御,トラック制御を行うことにより前記課題を解決
している。すなわち、波長多重に伴なうフォーカス信号
の劣化を防ぎ、蛍光信号よりも大きな信号レベルを確保
して、高S/N比のフォーカス信号,トラック信号の検
出を可能とする、情報記録媒体、および光ピックアップ
装置、並びに情報記録再生装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1に記載の光ピックアップ装置
は、屈折率n1の第1の物質と、屈折率n2(≠n1)
の第2の物質が積層された情報記録媒体に情報の記録再
生を行う光ピックアップ装置であって、第1の物質中ま
たは第2の物質中からの戻り光に基づいて情報信号を生
成する第1の検出系と、第1の物質と第2の物質の境界
面からの戻り光に基づいてトラックエラー信号またはフ
ォーカスエラー信号を生成する第2の検出系とを備えた
構成によって、第1または第2の物質として蛍光材料を
用いたとき、波長多重に伴なうフォーカスエラー信号の
劣化が防げ、蛍光信号よりも大きな信号レベルを確保で
きることから高S/N比のフォーカスエラー信号,トラ
ックエラー信号を検出することができる。
【0011】また、請求項2〜4の記載によれば、請求
項1の光ピックアップ装置は、前記第1の検出系に、情
報記録媒体の第1の物質中または第2の物質中からの戻
り光に基づいてフォーカスエラー信号を生成する手段を
備え、第1の検出系と第2の検出系とにより観測された
フォーカスエラー信号のゼロクロス位置の差分を求め、
第2の検出系により生成されたフォーカスエラー信号に
加算して、フォーカスサーボにおける合焦位置を補正し
たこと、また、前記第1の検出系により観測された情報
信号の最大位置と、第2の検出系により観測されたフォ
ーカスエラー信号のゼロクロス位置との差分を求め、第
2の検出系により生成されたフォーカスエラー信号に加
算して、フォーカスサーボにおける合焦位置を補正した
こと、また、前記第2の検出系により生成されたフォー
カスエラー信号に、情報記録媒体の第1の物質または第
2の物質の膜厚の略1/2のデフォーカス量を加算し
て、フォーカスサーボにおける合焦位置を補正した構成
によって、フォーカスサーボの合焦位置を補正して、蛍
光信号が最大となる情報信号のS/N比が確保された状
態でフォーカス制御を行うことができる。
【0012】また、請求項5,6の記載によれば、請求
項1〜4の光ピックアップ装置は、前記第2の検出系
に、略直線偏光の光ビームが照射されると無偏光の光ビ
ームを発光する第1または第2の物質からの光源光と同
一方向の直線偏光成分の光ビームを分離して導き、第1
の検出系に、光源光と同一方向の直線偏光成分以外の光
ビームを分離して導く光ビームの光路変更手段を備えた
こと、または、前記第1の検出系に、波長λ1の光ビー
ムが照射されると波長λ2〜λ3の光ビームを発光する
第1または第2の物質からの波長λ2〜λ3の光ビーム
を分離して導き、第2の検出系に、波長λ1の光ビーム
を分離して導く光ビームの光路分離手段を備えた構成に
よって、第1,第2の物質の境界面において反射した光
源光が、第1,第2の物質中から発光する光ビームに比
べ同等以上のときにも、第1の検出系において、第1ま
たは第2の物質中から発光する情報信号に、第1,第2
の境界面で反射した信号が混ざることなく、S/N比を
確保して情報信号を読み取ることができる。
【0013】また、請求項7,8の記載によれば、請求
項1〜6の光ピックアップ装置は、前記第1の検出系の
前段に、光源光と同一方向の直線偏光成分の光ビームを
不透過とし、光源光と同一方向の直線偏光成分以外の光
ビームを透過するフィルタ手段を備えたこと、または、
前記第1の検出系の前段に、波長λ1の光ビームを不透
過とし、波長λ2〜λ3の光ビームを透過するフィルタ
手段を備えた構成によって、第1,第2の物質の境界面
で反射した光源光が、光路分離手段において取り除きき
れなかったときにも、第1の検出系が、第1または第2
の物質中から発する情報信号に、第1,第2の境界面よ
り反射した信号が混ざることなく、S/N比を確保して
情報信号を読み取ることができる。
【0014】また、請求項9,10の記載によれば、請
求項1〜8の光ピックアップ装置は、前記第1の検出系
または第2の検出系に、受光素子としてアバランシェフ
ォトダイオードを用いたこと、さらに、前記アバランシ
ェフォトダイオードにおいて、任意の波長域の光ビーム
を発光する第1または第2の物質の発光によって、蛍光
分布の最大となる波長と、増倍率が最大となる波長とを
略一致させた構成によって、受光素子として従来使用さ
れているフォトダイオードに比べ、読み出し回路の雑音
寄与分を等価的に増倍率分の1にして、高S/N比を図
ることができ、さらに、情報信号の読み取り効率を確保
することができる。
【0015】また、請求項11〜13の記載によれば、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の光ピックアップ
装置に用いる情報記録媒体であって、積層される第1の
物質と第2の物質との屈折率差を、0.1以上としたこ
と、また、前記情報記録媒体における第1または第2の
物質に、蛍光特性を有する物質を用いたこと、また、前
記情報記録媒体における第1の物質と第2の物質との境
界面に、波長λ1/(8×屈折率n1)の深さの溝を形
成した構成よって、第1,第2の物質の境界面における
反射率が(0.1)^2/(n1+n2)^2以上とな
り、光ピックアップ装置においてフォーカス信号,トラ
ック信号のS/N比を確保して検出すること、また、高
透過率特性によって多層化した記録ができ、さらに、プ
ッシュプル信号の振幅が十分に確保され、S/N比を確
保したトラックエラー信号を生成する情報記録媒体を実
現できる。
【0016】また、請求項14の記載によれば、請求項
1〜10のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置を
備えた情報記録再生装置であって、情報記録媒体に情報
の記録再生を行う第1および第2の検出系を設けた光ピ
ックアップ装置を搭載した構成によって、安定したフォ
ーカス制御,トラック制御を行う情報記録再生装置を実
現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にお
ける実施の形態を詳細に説明する。
【0018】図1(a)は本発明の実施の形態1におけ
る光ピックアップ装置の光学系を示す概略構成図であ
る。ここで、前記従来例を示す図14において説明した
構成部材に対応し実質的に同等の機能を有するものには
同一の符号を付してこれを示す。
【0019】図1(a)に示すように、直線偏光の光ビ
ームを出射する半導体レーザ14、半導体レーザ14か
らの光ビームを収束して平行光にするコリメートレンズ
15、コリメートレンズ15からの光ビームを通過させ
ると共に、多層情報記録媒体1からの反射光を偏向する
ビームスプリッタ16、多層情報記録媒体1の任意の層
に対して開口数や球面収差等の光学特性を最適化するN
A変換素子13、光ビームを集光する対物レンズ11、
ビームスプリッタ16からの多層情報記録媒体1の反射
光の偏光状態,波長などにより選択的に光ビームを分配
する光路分離手段22、集光レンズ23とシリンドリカ
ルレンズ24、受光素子25から構成される情報信号を
検出するための第1の検出系20、光の偏光状態,波長
などにより選択的に光ビームを透過させるフィルタ手段
29、集光レンズ26とシリンドリカルレンズ27、受
光素子28から構成されるサーボ信号を検出するための
第2の検出系21を有している。また、図1(b)は、
受光素子25,28の4分割受光面の構成を示す図であ
る。
【0020】以下に本実施の形態1における多層情報記
録媒体の構成、光ピックアップ装置を構成している部
品、およびサーボエラー信号生成方法、フォーカス補正
制御方法について説明する。
【0021】前記多層情報記録媒体としては、例えばガ
ラスあるいはプラスチックス等で円形に形成された屈折
率n1の透明な基板の表面に、屈折率n2の蛍光性物質
膜が貼り合わされて形成され、さらにこの蛍光性物質膜
層の上に屈折率n1の接合層を介して第2の蛍光性物質
膜が形成され、これら蛍光性物質層と接合層が順次積層
された構成となっている。
【0022】図2(a)は多層情報記録媒体の一部を示
す概略構成図、図2(b)は多層情報記録媒体に光ビー
ムが集光する部分の拡大図、図2(c)は多層情報記録
媒体の溝構造を説明するための拡大図である。蛍光性物
質膜は光ピックアップ装置からの光ビームが照射するこ
とにより、書き込み時には特性を変化させ、読み取り時
には前記書き込み時に蛍光物質の特性が変化した蛍光物
質が発色するようになっている。このため、読み取り時
に、蛍光が発光するか否かを検知することにより情報の
読み出しが行える。
【0023】図4は蛍光物質のスペクトルを示す特性曲
線図である。励起光として波長λ1(例えば、660n
m)の光を照射することにより、波長λ2(680n
m)〜波長λ3(740nm)の蛍光を発色する。尚、
発色する光は無偏光かつインコヒーレントな状態にあ
る。
【0024】蛍光物質は透明性(高透過率)を有するた
め、従来のCDやDVDで用いられてきた色素や相変化
などの材料に比べ多層情報記録媒体の作製には適してい
る。蛍光物質と、基板または接合層の屈折率差|n1−
n2|は0.1以上となっている。
【0025】このような場合、第1,第2の物質の境界
面での反射率が(0.1)^2/(n1+n2)^2以
上となり、後述する通り第1,第2の物質の境界面で反
射した光源光を用いてフォーカスエラー信号,トラック
エラー信号がS/N比を確保した状態で検出可能とな
る。
【0026】また、第1の物質と第2の物質の境界面
は、励起光の波長λ1,接合層の屈折率n1のとして、
λ1/(8×n1)の深さの溝が形成されている。後述
する通りプッシュプル信号の振幅が最大となり、S/N
比の確保された状態でトラック制御が可能である。
【0027】図1(a)に示すように、反射光路中には
ビームスプリッタ16からの光ビームを第1,第2の検
出系20,21に分配するための光路分離手段22が配
置されている。光路分離手段22は、サーボ用に用いる
光源光を除去し、情報信号である蛍光成分のみを第1の
検出系20に導き、サーボ用として用いる光源光を第2
の検出系21に導く働きをしている。
【0028】光路分離手段22の具体的な形態として
は、ダイクロイックプリズムが挙げられる。すなわちダ
イクロイックプリズムとして、サーボ用の光源光の波長
(λ=660nm)を透過し、情報信号用の蛍光成分の
波長帯域(λ=680〜740nm)を反射する性質を
有していればよい。
【0029】また、光路分離手段22の形態としては、
ダイクロイックプリズムでなく偏光状態による分配方法
であってもよい。すなわちサーボ用の直線偏光の光源光
を透過し、情報信号用の無偏光状態にある蛍光成分は反
射する性質を有していればよい。すなわち、光源光と同
一の偏光成分のみを透過する偏光ビームスプリッタを用
いてもよい。
【0030】しかしながら、図4に示すように、これら
の光路分離手段22の反射率特性は、光源光(λ=66
0nm/直線偏光)の反射率を0%とすることは難し
く、0.1〜1%程度反射して、第1の検出系20の方
向に向かうため、第1の検出系20の前段にフィルタ手
段29を配置している。もしフイルタ手段29がない場
合には、光路分離手段22における光源光の反射光が
0.1〜1%程度でも、強度としては蛍光成分程度の光
ビームが第1の検出系20の受光素子25に入射するこ
とになり、大きなノイズになってしまう。
【0031】この問題を防止するために、第1の検出系
20の前段に蛍光成分を透過し、光源光を透過させない
フィルタ手段29を配置すればよい。フィルタ手段29
としては、光源光と同一方向の直線偏光を透過させず、
それ以外の偏光は透過させる偏光フィルタや、光源光の
波長(λ=660nm)を透過せず、蛍光成分の波長帯
域(λ=680〜740nm)は透過させるダイクロイ
ックフィルタが挙げられる。特に、光路分離手段22と
してダイクロイックプリズムを用いた場合には、フィル
タ手段29としては偏光選択性フィルタを使用し、光路
分離手段22として偏光ビームスプリッタを用いた場合
にはフィルタ手段29としてダイクロイックフィルタを
用いると、それぞれ特性の異なる遮断手段(偏光選択性
と波長選択性)を2段配置する構成となり、第1の検出
系20への光源光の漏れ込みはほとんど無視できる大き
さに抑え込める。
【0032】次に、蛍光信号等の受光用の受光素子とし
ては、アバランシェフォトダイオード(以下、APDと
いう)を用いることが望ましい。ADPは内部増倍機能
をもつ光検出器で微弱光検出に適している。一般にフォ
トダイオードを用いた光検出では読み出し回路の雑音レ
ベルが微弱光の検出限界を決定するが、ADPの場合、
読み出し回路以前に信号を増幅するため、読み出し回路
の雑音寄与分を等価的に増倍率分の1にすることができ
る。また、発色する蛍光分布が最大となる波長と、増倍
率が最大となる波長を略一致するようなADPを使用す
ることにより高S/N比の信号検出が可能となる。
【0033】本実施の形態1では、蛍光物質中からの戻
り光に基づいて情報信号(一般的にRF信号と呼ばれ
る)を第1の検出系で生成し、蛍光性物質膜と接合層ま
たは基板との境界面からの戻り光に基づいてトラックエ
ラー信号またはフォーカスエラー信号を第2の検出系で
生成している。蛍光成分でなく、各層の界面で反射した
光源光(励起光)を用いてフォーカス制御,トラック制
御を行うのは、蛍光成分でフォーカスエラー信号を生成
すると波長多重に伴ないフォーカス信号が劣化するこ
と、発色する蛍光量は境界面反射光に比べ大きな信号レ
ベルを確保できず、フォーカスエラー信号,トラックエ
ラー信号のS/N比が確保できないなどの理由による。
【0034】以下に本実施の形態1におけるフォーカス
エラー信号,トラックエラー信号の生成方法について説
明する。まず、トラックエラー信号生成方法について説
明する。本実施の形態1では、トラックエラー信号生成
法としてプッシュプル法を用いている。このプッシュプ
ル法は、多層情報記録媒体上の案内溝(図2(c)参
照)により反射回折された光ビームをトラック中心に対
して対称な位置にある受光素子の受光部(図5に示す4
分割受光面の領域A+領域Cと、領域B+領域D)にお
ける出力差としてトラックエラー信号を生成する方法で
ある。
【0035】すなわち、図6(a)に示すようにスポッ
トと案内溝(グルーブ部と呼ばれる)の中心、または、
スポットとランド部と言われる案内溝と案内溝の中間部
の中心が一致している場合は左右対称な反射回折光分布
が得られ、それ以外の場合は、図6(b)に示すように
左右で反射光の強度分布がずれる。このためトラックを
横切ったときの受光部の出力差は図6(c)のようなS
字曲線となる。
【0036】なお、トラックエラー信号は、例えば「光
ディスク技術(尾上監修 ラジオ技術社)」にも記載さ
れているように図7のようにグルーブ部の深さがλ/
(8×n1)(n1は基板の屈折率)としたときが最大
となり、溝の深さがλ/(4×n1)のときは、ランド
部とグルーブ部のそれぞれで反射回折された光の位相差
がπとなるためお互いに干渉して打ち消されるため信号
はなくなってしまうという特性がある。本実施の形態1
では蛍光性物質膜と基板または接合層の境界面に形成さ
れている案内溝はλ/(8×n1)の深さであるためプ
ッシュプル信号の振幅は大きく、S/N比が確保された
トラック制御が可能となる。
【0037】また、本実施の形態1におけるフォーカス
信号生成方法として非点収差法を用いた場合について説
明する。非点収差法は、シリンドリカルレンズの通過で
発生する非点収差を積極的に利用してフォーカス誤差を
検出するものである。シリンドリカルレンズは単一方向
のみレンズとして働き、それと直交する方向は平行平板
と同じでレンズ作用は持たない。したがって、焦点距離
が異なってくるので非点収差が発生する。図8に示すよ
うに、レンズ作用を持たない断面から見た光ビームの焦
点位置は、シリンドリカルレンズ(円筒レンズ)に入る
前の収束光ビームの焦点位置とほぼ同じになるが、レン
ズ作用のある断面から見た光ビームはそこでは焦点を結
ばないため細い線像が得られる。
【0038】実際的な信号の作り方を図9(a),
(b),(c)を用いて説明する。図9(b)に示すよ
うに、受光素子(4分割受光面)をFの位置に設置し、
4分割受光面の4つの領域(A,B,C,D)の出力信
号を(数1)により演算を行うと、この演算結果がフォ
ーカスエラー信号となる。
【0039】
【数1】Fe=(A+B)−(C+D)
【0040】つまり、図9(b)に示すように多層情報
記録媒体が対物レンズの合焦平面となっている場合はF
の位置における受光素子上の光ビームは円形となり、F
eの演算結果はゼロとなる。図9(a)に示すように多
層情報記録媒体が対物レンズに近づくと反射光の結像位
置は遠ざかるので、縦長の楕円となり、Fe>0とな
る。また、図9(c)に示すように多層情報記録媒体が
遠ざかるとFe<0となる。
【0041】これらのフォーカスエラー信号に基づき、
フォーカスサーボ,トラッキングサーボ制御用回路(図
示せず)により、対物レンズが駆動され、フォーカスサ
ーボ及びトラッキングサーボが実行される。
【0042】しかしながら、前述のような蛍光性物質膜
と基板または接合層の境界面で生成されたフォーカスエ
ラー信号のゼロクロス位置と、蛍光性物質膜で発色が最
大となる位置(情報信号が最大となる位置)は異なって
いるため、境界面で生成されたフォーカスエラー信号が
ゼロクロスする位置でフォーカス制御を行った場合、読
み取られる情報信号のS/N比は劣化してしまう。
【0043】そこで本実施の形態1では、第1の検出系
により第1の物質中または第2の物質中からの戻り光に
基づいてフォーカスエラー信号を生成し、この第1の検
出系と第2の検出系において観測されたフォーカスエラ
ー信号のゼロクロス位置における差分(図10参照)を
求めて、第2の検出系で生成されたフォーカスエラー信
号に加算して、フォーカスサーボによる合焦位置を補正
している。
【0044】これにより光ビームは蛍光が最大発色する
位置で合焦するように制御されている。また、前述のよ
うに、境界面における光源光の反射光を用いているた
め、波長多重に伴なうフォーカス信号の劣化が防げ、蛍
光成分によりフォーカス信号を生成した場合よりも大き
な信号レベルを確保できるため、高S/N比のフォーカ
ス制御が行える光ピックアップ装置を提供することがで
きる。
【0045】図11(a)は本発明の実施の形態2にお
ける光ピックアップ装置の光学系を示す概略構成図であ
る。本実施の形態2を示す図11(a)の構成におい
て、実施の形態1を説明した図1(a)に示した構成と
概ね一致していることから、ここでは相違する点につい
て述べる。図11(a)に示すように、多層情報記録媒
体1からの情報信号を読み取る第1の検出系20の受光
素子25の4分割受光面に代えて、1分割受光面の受光
素子30(図11(b)参照)としたもので、これによ
り装置の簡素化、低コストを図っている。
【0046】そして、本実施の形態2では、このような
受光素子(1分割受光面)を用いる第1の検出系20で
観測された情報信号の最大位置と、第2の検出系21で
観測されたフォーカスエラー信号のゼロクロス位置の差
分(図12参照)を求めて、第2の検出系21により生
成されたフォーカスエラー信号に加算して、フォーカス
サーボにおける合焦位置の補正を行う。これにより光ビ
ームは蛍光成分が最大発色する位置で合焦するように制
御することができる。
【0047】本発明の実施の形態3として、前述の実施
の形態2を示す図11(a)の構成と同一の光学系を用
いているが、本実施の形態3においては信号処理部(図
示せず)を実施の形態2よりも簡単な構成とした。すな
わち、図11(a)に示す第2の検出系により生成され
るフォーカスエラー信号に、多層情報記録媒体の第1ま
たは第2の物質の膜厚の略1/2のデフォーカス量を加
算して、フォーカスサーボにおける合焦位置の補正を行
って、これにより光ビームは蛍光成分が最大発色する位
置で合焦するように制御することができる。
【0048】ここで、前述した実施の形態1〜3のフォ
ーカスエラー信号の補正方法に関して比較すると、簡素
なシステムを提供するという観点から、実施の形態1で
は、2つの検出系によりフォーカスエラー信号の生成を
行うのに対して、実施の形態2では、フォーカスエラー
信号の生成は1つの検出系のみで良く。さらに、実施の
形態1,2では、2つの信号の比較によりオフセット補
正信号を生成するのに対し、実施の形態3では、予め決
められた所定量のオフセット値の加算を行うだけである
ため、信号生成は非常に簡素となる。
【0049】しかしながら、高精度のフォーカス制御を
提供するという観点から、実施の形態3では、多層情報
記録媒体の製造上の誤差(膜厚1/2と蛍光成分が最大
発色となる位置の差分)が残留オフセットとなるのに対
して、実施の形態1,2では、蛍光成分が最大発色とな
る位置を観測しながらオフセット補正を行うため残留オ
フセットをなくすことができる。最終的には、コストと
性能のバランス比較を行って方式を選定すればよい。
【0050】図13は本発明の実施の形態4である前述
の光ピックアップ装置を備えた情報記録再生装置の概略
を示す斜視図である。図13に示す情報記録再生装置3
5において、光ディスク1を格納したカートリッジ33
は、情報記録再生装置35の開口部34より挿入され、
光ディスク1はスピンドルモータ37により回転駆動さ
れる。この光ディスク1から情報,制御用の信号を読み
出す光ピックアップ装置は、キャリッジ移動機構39に
駆動制御されるキャリッジに38に搭載され、前述した
フォーカス制御,トラック制御が行われる。
【0051】また、図13において、各種信号処理回路
あるいは各種の入出力端子等の図示は省略してあるが、
実際の装置においては必要な構成要素であることはいう
までもない。本実施の形態4の情報記録再生装置によれ
ば、光ピックアップ装置が高S/N比、安定の取れたサ
ーボ制御が可能であるため、多層情報記録媒体(光ディ
スク)の記録・再生装置として実現できることは言うま
でもない。
【0052】なお、本発明は各実施の形態において説明
した例に限られるものではなく、情報記録媒体は多層型
のものに限られるものでなく、一層であってもよく。情
報記録媒体の基板と接合層が同一の屈折率を想定してい
たが異なるものであってもよく。また、屈折率の同一の
物質が交互に積層している必要はない。例えば、光源か
ら離れる方向に層数が進むにつれ到達光量は低くなる。
よって光源から離れる方向の層ほど隣接層の屈折率差を
大きくなるような物質を選択することにより、サーボエ
ラー信号レベルを各層で略一致させるなどの方法があ
る。
【0053】さらに、層構成としては記録可能な層と読
取り専用の層などの繰り返しであってもよく。また、物
質は蛍光材料である必要はなく。光に反応し、読み取り
時にコントラストがとれる物質であればよい。例えば、
フォトクロミック材料,フォトポリマー材料,フォトリ
フラクティブ材料、あるいは従来から用いられているM
O材料,色素材料,相変化材料であってもよい。
【0054】また、光路分離手段としてプリズムを用い
た場合を説明したが、波長選択性ホログラムや偏光選択
性ホログラムを用いてもよく。光路分離手段として蛍光
成分を反射し、光源光を透過する構成で説明したが逆で
あってもよく。この場合には第1の検出系と第2の検出
系も同時に逆とする。
【0055】図1(a),図11(a)で用いている光
学部品については二つの機能部品を接合することにより
一部品とした構成であってもよい。これにより組み付け
の容易化が図れる。また光源や受光素子を一つのCAN
にパッケージングした構成であってもよい。
【0056】フォーカス信号は、非点収差法に限られる
ものではない。すなわちナイフエッジ法やビームサイズ
法などであってもよい。トラッキング法についてもプッ
シュプル法に限られる物でなく、位相差法や差動プッシ
ュプル法、3ビーム法であってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多層情報記録媒体を記録あるいは再生する際に、蛍光で
なく、各層の界面で反射した光源光(励起光)を用いて
フォーカス制御,トラック制御を行って、各層における
高精度かつ安定したフォーカス制御,トラック制御を行
うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1における光ピッ
クアップ装置の光学系、(b)は4分割受光面の受光素
子を示す概略構成図
【図2】(a)は本発明の実施の形態1における多層情
報記録媒体の一部を示す概略構成図、(b)は多層情報
記録媒体に光ビームが集光する部分の拡大図、(c)は
多層情報記録媒体の溝構造を説明するための拡大図
【図3】蛍光発光の分布を示す特性曲線図
【図4】蛍光物質のスペクトルを示す特性曲線図
【図5】本発明の実施の形態1における受光素子の4分
割受光面の領域を示す図
【図6】(a)はスポットと案内溝の中心、または案内
溝と案内溝の中間部の中心が一致したトラック一致の状
態、(b)はトラックずれの状態、(c)はトラックを
横切ったときの受光部の出力差のS字曲線を示す図
【図7】案内溝の深さに応じたトラックエラー信号,反
射光量の関係を示す特性曲線図
【図8】検出レンズと円筒レンズの焦点位置を説明する
【図9】(a)は多層情報記録媒体が対物レンズに近づ
いた状態、(b)は多層情報記録媒体が対物レンズの合
焦平面となっている状態、(c)は多層情報記録媒体が
遠ざかった状態を説明する図
【図10】第1の検出系と第2の検出系において観測さ
れたフォーカスエラー信号のゼロクロス位置における差
分を求めるS字曲線を示す図
【図11】(a)は本発明の実施の形態2における光ピ
ックアップ装置の光学系、(b)は1分割受光面の受光
素子を示す概略構成図
【図12】第1の検出系で観測の情報信号の最大位置
と、第2の検出系で観測のフォーカスエラー信号のゼロ
クロス位置の差分を求める曲線を示す図
【図13】本発明の実施の形態4である光ピックアップ
装置を備えた情報記録再生装置の概略を示す斜視図
【図14】従来の光学ヘッドの概略構成を示すブロック
【図15】レンズ系の色収差の影響による各波長でオフ
セットした蛍光発光のS字曲線を示す図
【図16】検出器の受光量に蛍光発光の分布が重みとし
て加わったS字曲線を示す図
【符号の説明】
1 光ディスク(多層情報記録媒体) 2 基板 3 蛍光性物質膜 10 光学ヘッド 11 対物レンズ 13 NA変換素子 14 半導体レーザ 15 コリメートレンズ 16 ビームスプリッタ 17,23,26 集光レンズ 18 光検出器 20 第1の検出系 21 第2の検出系 22 光路分離手段 24,27 シリンドリカルレンズ 25,28 受光素子 29 フィルタ手段 32 シャッタ 33 カートリッジ 35 情報記録再生装置 37 スピンドルモータ 38 キャリッジ 39 キャリッジ移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/135 G11B 7/135 Z 7/24 501 7/24 501Z 522 522A 522P 561 561P (72)発明者 中村 康行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5D029 JB13 JC01 JC06 WB17 WC04 WC05 WD12 5D090 AA01 BB12 CC14 FF02 FF05 GG07 LL01 5D117 AA02 DD01 EE01 HH01 HH03 HH10 5D118 AA14 BA01 BB08 CD02 CD03 DA16 5D119 AA43 BA01 BB13 EA02 EA03 JA25 KA02 KA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率n1の第1の物質と、屈折率n2
    (≠n1)の第2の物質が積層された情報記録媒体に情
    報の記録再生を行う光ピックアップ装置であって、 前記第1の物質中または前記第2の物質中からの戻り光
    に基づいて情報信号を生成する第1の検出系と、前記第
    1の物質と第2の物質の境界面からの戻り光に基づいて
    トラックエラー信号またはフォーカスエラー信号を生成
    する第2の検出系とを備えたことを特徴とする光ピック
    アップ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出系に、情報記録媒体の第
    1の物質中または第2の物質中からの戻り光に基づいて
    フォーカスエラー信号を生成する手段を備え、前記第1
    の検出系と第2の検出系とにより観測されたフォーカス
    エラー信号のゼロクロス位置の差分を求め、前記第2の
    検出系により生成されたフォーカスエラー信号に加算し
    て、フォーカスサーボにおける合焦位置を補正したこと
    を特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出系により観測された情報
    信号の最大位置と、前記第2の検出系により観測された
    フォーカスエラー信号のゼロクロス位置との差分を求
    め、前記第2の検出系により生成されたフォーカスエラ
    ー信号に加算して、フォーカスサーボにおける合焦位置
    を補正したことを特徴とする請求項1記載の光ピックア
    ップ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の検出系により生成されたフォ
    ーカスエラー信号に、情報記録媒体の第1の物質または
    第2の物質の膜厚の略1/2のデフォーカス量を加算し
    て、フォーカスサーボにおける合焦位置を補正したこと
    を特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の検出系に、略直線偏光の光ビ
    ームが照射されると無偏光の光ビームを発光する第1ま
    たは第2の物質からの光源光と同一方向の直線偏光成分
    の光ビームを分離して導き、前記第1の検出系に、前記
    光源光と同一方向の直線偏光成分以外の光ビームを分離
    して導く光ビームの光路変更手段を備えたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ピックアッ
    プ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の検出系に、波長λ1の光ビー
    ムが照射されると波長λ2〜λ3の光ビームを発光する
    第1または第2の物質からの前記波長λ2〜λ3の光ビ
    ームを分離して導き、前記第2の検出系に、前記波長λ
    1の光ビームを分離して導く光ビームの光路分離手段を
    備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の検出系の前段に、光源光と同
    一方向の直線偏光成分の光ビームを不透過とし、前記光
    源光と同一方向の直線偏光成分以外の光ビームを透過す
    るフィルタ手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の検出系の前段に、波長λ1の
    光ビームを不透過とし、波長λ2〜λ3の光ビームを透
    過するフィルタ手段を備えたことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の検出系または第2の検出系
    に、受光素子としてアバランシェフォトダイオードを用
    いたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 前記アバランシェフォトダイオードに
    おいて、任意の波長域の光ビームを発光する第1または
    第2の物質の発光によって、蛍光分布の最大となる波長
    と、増倍率が最大となる波長とを略一致させたことを特
    徴とする請求項9記載の光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の光ピックアップ装置に用いる情報記録媒体であって、
    積層された第1の物質と第2の物質との屈折率差を、
    0.1以上としたことを特徴とする情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記情報記録媒体における第1または
    第2の物質に、蛍光特性を有する物質を用いたことを特
    徴とする請求項11記載の情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記情報記録媒体における第1の物質
    と第2の物質との境界面に、波長λ1/(8×屈折率n
    1)の深さの溝を形成したことを特徴とする請求項11
    または12記載の情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の光ピックアップ装置を備えた情報記録再生装置であっ
    て、情報記録媒体に情報の記録再生を行う第1および第
    2の検出系を設けた前記光ピックアップ装置を搭載した
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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