JP3568074B2 - 記録再生装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生装置および方法に関し、特に、第1の発生部で、第1の波長の第1のレーザ光を発生し、所定の位置に配置されている第2の発生部で、第1のレーザ光に較べ、より発散する状態で第2のレーザ光を発生し、第1の記録媒体に対して第1のレーザ光を球面収差が発生しないように集光するように設計された集光部で、第1の波長の第1のレーザ光を第1の記録媒体の記録面に集光し、第2の波長の第2のレーザ光を第2の記録媒体の記録面に集光する記録再生装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光を利用して情報を記録または再生する記録媒体として、コンパクトディスク(CD)(商標)、CD−ROM、CD−Rなどの光ディスクが普及しているが、最近では、その他に、大容量のデータを記録するDVD(Digital Versatile Disc)などの新たな記録媒体が開発されつつある。
【0003】
このような光ディスクからデジタル情報を読み出す場合、レーザ光を記録媒体に集光し、記録媒体からの反射光を検出し、反射光のレベルを2値データに変換する。
【0004】
高密度の光ディスク(例えば、DVDはCDの約5倍の記録密度を有する)においては、短波長のレーザ光を利用し(例えば、CDを再生する場合、波長λはλ=780nmとされ、より高密度にデータが記録されているDVDを再生する場合、λ=635乃至650nmとされる)、開口数(NA)の大きい(例えば、CDを再生する場合、NA=0.45とされ、DVDを再生する場合、NA=0.6とされる)対物レンズを使用してレーザ光をより狭い範囲に集光させ、その反射光を受光して、記録されている情報を再生する。
【0005】
そのような開口数(NA)の大きい対物レンズを使用すると、光ディスクの傾き(スキュー)に起因して、反射光における収差量が増大するため、DVDではCDにおける場合より基板を薄く設計し(CDの1.2mmに対し、DVDでは0.6mm)、反射光における収差量を低減している。
【0006】
以上のような、対物レンズのNAとレーザ光の波長λの値に応じて規定される集光スポットのサイズ(λ/NAに比例する)の違い、および、光ディスクの基板の厚さに応じて生じる球面収差の量の違いにより、従来のCDに記録されている情報を読み出す光学系を、そのまま、DVDの再生に利用することは困難であり、その逆に、DVD用に設計した光学系をCDの再生にそのまま利用することも困難である。
【0007】
しかしながら、今後、CDなどの従来の光ディスクと、DVDなどの高密度の光ディスクは共存していくものと考えられるので、それらの光ディスクを再生する場合、光ディスクの種類毎に専用の再生装置を用意しなければならないとすれば不便である。
【0008】
そこで、このような記録密度と基板の厚さが異なる複数の光ディスクを1つの装置で再生する方法がいくつか提案されている。
【0009】
そのうちの1つとして、CD用とDVD用の2つの対物レンズを用意し、再生する光ディスクの種類に対応して対物レンズを切り替える方法(第1の方法)が、例えば、電子情報通信学会の信学技報 TECHNICAL REPORT OF IEICE MR95−25(1995−08)(三菱電機 中村他)に記載されている。
【0010】
また、第2の方法として、例えば、DVD用の光学ピックアップにおけるレーザ光の光路上に、絞り機構を設け、CD再生時において、レーザ光(反射光)のうち、収差の多い部分(NAの大きい部分)をカットし、NAの比較的小さい部分だけを利用することにより、DVDおよびCDの再生を行う方法(第2の方法)が、例えば、特開平6−124477号、特願平8−057291号に開示されている。
【0011】
さらに第3の方法として、対物レンズと、ホログラム光学素子(HOE)を組み合わせる方法(第3の方法)が、例えば、特開平7−98431号に開示されている。この方法では、ホログラム光学素子の凹凸のピッチ(間隔)(HOEピッチ)を最適化して球面収差を補正するとともに、ホログラム光学素子において凹凸が形成されている領域(HOE領域)を小さくしてNAを調整する。また、1つのレーザ光を、ホログラム光学素子の回折次数の違いにより2つの焦点の光に分割し、それぞれの焦点の光を、異なる基板厚さの光ディスクに集光する。
【0012】
また、第4の方法として、光ディスクの種類に応じて、レーザ光の光源に対するコリメータレンズの位置を光軸方向に移動させる方法(第4の方法)が、例えば、特願平8−3511号に開示されている。この方法では、光ピックアップの光学系の一部であるコリメータレンズを、光軸方向に移動させることにより、光ディスクの基板の厚さの違いに起因して発生する収差を補正する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の方法は、2つの対物レンズと、これらの対物レンズを切り替えるための駆動機構を必要とするため、光学ピックアップが大型になるとともに、複雑になるという問題を有している。
【0014】
一方、今後開発される可能性が高いDVD−RAM(DVDと同様の記録密度でデータの書換が可能なディスク)において、ディスクへのデータの書込の信頼性の観点から、ディスク媒体を所定のカートリッジに収納した形態が検討されている。カートリッジにディスク媒体を収納した場合、カートリッジの窓部分からディスク媒体に対してデータの記録再生を行うことになるので、光学ピックアップが大型になると、このようなディスクの記録再生を行うことが困難になるという問題をさらに有している。
【0015】
第2の方法においては、球面収差の補正量が不十分であるため、再生信号が劣化する可能性があるとともに、CD再生時とDVD再生時においては、その基板厚さに応じて、光ディスクの記録面が光軸方向に移動するため、光軸方向に対物レンズを、基板厚さの差を基板の屈折率n(例えばn=1.58)で割算した量(例えば、0.380mm=0.6mm/1.58=(1.2mm(CD)−0.6mm(DVD))/1.58)と同程度変位させ、その対物レンズの焦点を、再生する光ディスクの記録面上に移動させる必要がある。このように大きく対物レンズを移動させるための機構を設けると、装置(対物レンズ用2軸アクチュエータ)が大型化することになる。
【0016】
また、第3の方法は、1つのレーザ光を2つに分割し、分割したレーザ光で、それぞれ異なる種類の光ディスクを再生しているため、レーザ光の全光量に対する、光ディスクの再生に利用される光量の割合が少なくなり、レーザ光の光量を有効に活用することが困難であるという問題や、再生に利用する回折光以外の他の次数の回折光が外乱となり、フォーカスサーボが不安定となるという問題を有している。
【0017】
さらに、これらの方法は、使用されているレーザ光の波長が、約635nm乃至約650nmと短く、CD−R(波長が約635nm乃至約650nmの光を吸収する染料(色素)で情報記録層(記録面)が形成されている)の再生が困難である(レーザ光が染料(色素)に吸収され、充分な反射光が得られない)という問題を有している。
【0018】
そして、第4の方法においては、コリメータを高精度で移動させる必要があり、そのような高精度な機構を設けることによりコストが高くなるという問題を有している。
【0019】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、例えば波長が635nmの第1のレーザ光と、例えば波長が780nmの第2のレーザ光を、それぞれ所定の広がり角で発生し、対物レンズを介して、第1のレーザ光を第1の光ディスク集光し、第2のレーザ光を第2の光ディスクに集光することにより、低コストで2種類の光ディスクの再生を行うようにするものである。さらに、第2の波長として長い波長(780nm)のレーザ光を使用することにより、CD−Rを再生することができるようにするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の記録再生装置は、第1の波長の第1のレーザ光を第1の記録媒体の記録面に集光し、第2の波長の第2のレーザ光を第2の記録媒体の記録面に集光する集光手段と、第1の波長の第1のレーザ光を発生する第1の発生手段と、第2の波長の第2のレーザ光を発生する第2の発生手段と、第1のレーザ光の反射光を受光する第1の受光手段と、第2のレーザ光の反射光を受光する第2の受光手段と、第1の記録媒体に対して第2のレーザ光を照射し、第2の受光手段により検出された第2のレーザ光の反射光で第1の記録媒体のスキューを検出する検出手段とを備え、集光手段は、第1の記録媒体に対して第1のレーザ光を球面収差が発生しないように集光するように設計され、第2の発生手段は、第2のレーザ光が、第1のレーザ光に較べ、より発散する状態で集光手段に入射する位置に配置されていることを特徴とする。
【0022】
請求項1に記載の記録再生装置においては、集光手段は、第1の記録媒体に対して第1のレーザ光を球面収差が発生しないように集光するように設計され、第2の発生手段は、第2のレーザ光が、第1のレーザ光に較べ、より発散する状態で集光手段に入射する位置に配置されている。また、検出手段は、第1の記録媒体に対して第2のレーザ光を照射し、第2の受光手段により検出された第2のレーザ光の反射光で第1の記録媒体のスキューを検出する。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の記録再生装置の第1の実施例の構成例を示している。この実施例においては、光学ピックアップ部1は、内蔵する2つのレーザダイオード(LD)21(第1の発生手段),30(第2の発生手段)(図2)で所定の波長のレーザ光を発生し、所定の光学系(図2)を介して、光ディスク41(例えばDVD)または光ディスク42(例えばCD)に集光し、その反射光(戻り光)を、複数の受光部を有するホトディテクタ(PD)26(第1の受光手段),34(第2の受光手段)(図2)で検出し、各受光部の出力信号をPD出力信号として演算回路2に出力するようになされている。
【0025】
演算回路2は、PD出力信号(各受光部の信号)から、光ディスク再生用のデータ検出信号(RF信号)、光軸方向におけるレーザ光のフォーカスのずれを示すフォーカスエラー信号、光ディスクの半径方向のトラッキングのずれを示すトラッキングエラー信号、光ディスクの傾き(スキュー)を示すスキュー検出信号を算出し、データ検出信号を再生回路3に出力し、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、および、スキュー検出信号を制御回路4(検出手段)に出力するようになされている。
【0026】
再生回路3は、演算回路2より供給されたデータ検出信号をイコライズした後、2値化し、さらに、エラー訂正しながら復調した信号を、再生信号として、所定の装置(図示せず)に出力するようになされている。
【0027】
制御回路4は、演算回路2より供給されたフォーカスエラー信号に応じて、フォーカスサーボ用アクチュエータ6を制御し、光学ピックアップ部1の対物レンズ28(集光手段)(図2)を光軸方向に移動させ、フォーカスを調整し、演算回路2より供給されたトラッキングエラー信号に応じて、トラッキングサーボ用アクチュエータ7を制御し、光学ピックアップ部1を光ディスク41,42の半径方向に移動させ、トラッキングを調整するようになされている。
【0028】
制御回路4は、演算回路2より供給されたスキュー検出信号に応じて、スキュー補正用アクチュエータ8を制御し、光ディスク41,42のスキューを補正するようになされている。
【0029】
また、制御回路4は、モータ9を制御し、光ディスク41,42を所定の速度で回転させるようになされている。
【0030】
なお、制御回路4は、入力装置5からユーザによる操作に応じた信号を受け取ると、その信号に応じて、各回路を制御するようになされている。
【0031】
図2は、第1の実施例の光ピックアップ部1の構成例を示している。LD21は、第1の波長λ1のレーザ光を、広がり角θ1でグレーティング22に向けて出射するようになされている。グレーティング22は、LD21からのレーザ光を、実質的に所定の本数(例えば3本)に分割し、それらのレーザ光をビームスプリッタ(BS)23に入射させるようになされている。
【0032】
BS23は、LD21からグレーティング22を介して入射したレーザ光を、コリメータレンズ24(変換手段)に向けて透過し、コリメータレンズ24から入射した戻り光をマルチレンズ25に向けて反射するようになされている。
【0033】
マルチレンズ25は、BS23から入射した戻り光に非点収差を与え、その戻り光をPD26に入射させるようになされている。
【0034】
PD26は、複数の受光部を有し、各受光部に入射した戻り光の光量に対応する電気信号を、演算回路2に出力するようになされている。
【0035】
コリメータレンズ24は、BS23から入射したレーザ光の広がり角θ1をθ1aに変更し、光路合波分離プリズム27(合波分離手段)に入射させるとともに、光路合波分離プリズム27から入射した戻り光をBS23に入射させるようになされている。
【0036】
光路合波分離プリズム27は、図3に示すように、第1の波長λ1の光に対してほぼ100%の反射率(ほぼ0%の透過率)を有するとともに、第2の波長λ2の光に対してほぼ100%の透過率(ほぼ0%の反射率)を有している。従って、光路合波分離プリズム27は、コリメータレンズ24から入射した第1の波長λ1のレーザ光を、対物レンズ28に向けて反射させるとともに、コリメータレンズ29(第2の変換手段)から入射した第2の波長λ2のレーザ光を対物レンズ28に向けて透過させるようになされている。
【0037】
また、光路合波分離プリズム27は、対物レンズ28から入射した第1の波長λ1の戻り光を、コリメータレンズ24に向けて反射させるとともに、対物レンズ28から入射した第2の波長λ2の戻り光を、コリメータレンズ29に向けて透過させるようになされている。
【0038】
対物レンズ28は、光路合波分離プリズム27から入射した第1の波長のレーザ光を、光ディスク41の記録面41Aに、高いNA(例えば、NA=0.6)で集光させるとともに、光路合波分離プリズム27から入射した第2の波長のレーザ光を、光ディスク42の記録面42Aに、低いNA(例えば、NA=0.45)で集光させるとともに、光ディスク41,42の記録面41A,42Aで反射したレーザ光(戻り光)を光路合波分離プリズム27に入射させるようになされている。
【0039】
LD30は、第2の波長λ2のレーザ光を、広がり角θ2でグレーティング31に向けて出射するようになされている。グレーティング31は、LD30からのレーザ光を、実質的に所定の本数(例えば3本)に分割し、それらのレーザ光をBS32に入射させるようになされている。
【0040】
BS32は、LD30からグレーティング31を介して入射したレーザ光を、コリメータレンズ29に向けて透過し、コリメータレンズ29から入射した戻り光をマルチレンズ33に向けて反射するようになされている。
【0041】
マルチレンズ33は、BS32から入射した戻り光に非点収差を与え、その戻り光をPD34に入射させるようになされている。
【0042】
PD34は、複数の受光部を有し、各受光部に入射した戻り光の光量に対応する電気信号を、演算回路2に出力するようになされている。
【0043】
コリメータレンズ29は、BS32から入射したレーザ光の広がり角θ2を、θ1aより大きい広がり角θ2a(θ2a>θ1a)に変更し、光路合波分離プリズム27に入射させるとともに、光路合波分離プリズム27から入射した戻り光をBS32に入射させるようになされている。
【0044】
以上のように、対物レンズ28の一定の屈折性能で、小さい広がり角θ1aで対物レンズ28に入射されたレーザ光を高いNAで集光し、大きい広がり角θ2aで対物レンズ28に入射されたレーザ光を低いNAで集光している。即ち、レーザ光の広がり角を調節してNAを変化させて、光ディスク41,42の基板41B,42Bで発生する球面収差を補正している。
【0045】
図4は、光路合波分離プリズム27の詳細な構成を示している。この光路合波分離プリズム27には、ダイクロイックプリズムが使用されている。誘電体膜51−1は、コリメータレンズ24から面Xを介して入射したレーザ光を反射させ、コリメータレンズ29から面Yを介して入射したレーザ光を透過させる。
【0046】
この誘電体膜51−1は、図5に示すように、レーザ光の波長および偏光状態に応じて異なる反射率を有する。
【0047】
例えば、LD21は、波長λ1が635nmであり、かつ、s偏光であるレーザ光を発生し、コリメータレンズ24は、そのレーザ光の広がり角θ1を変更し、光路合波分離プリズム27の誘電体膜51−1に、40度乃至50度の広がり角で入射させる。
【0048】
また、LD30は、波長λ2が780nmであり、かつ、p偏光であるレーザ光を発生し、コリメータレンズ29は、そのレーザ光の広がり角θ2を偏光し、光路合波分離プリズム27の誘電体膜51−1に、40度乃至50度の広がり角で入射させる。
【0049】
誘電体膜51−1は、LD21により発生させたレーザ光(λ1=635nm,s偏光)を約100%の反射率で反射するとともに、LD30で発生させたレーザ光(λ2=780nm,p偏光)を約100%の透過率(即ち、約0%の反射率)で透過させる。
【0050】
このように、波長に応じて、反射率または透過率の高いダイクロイックプリズムを使用することにより、例えば、反射率および透過率が50%であるハーフミラーよりレーザ光の利用効率を向上させることができるので、LDの駆動電流を低減することができる。
【0051】
なお、図6に示すように、他の誘電体膜51−2を有する光路合波分離プリズム27を使用することもできる。図7は、誘電体膜51−2の反射率の特性を示している。この誘電体膜51−2は、波長が635nmのs偏光に対して約100%の反射率を有し、波長が780nmのs偏光およびp偏光に対して約0%の反射率(約100%の透過率)を有する。
【0052】
従って、誘電体膜51−2は、例えば、LD21により発生させた波長λ1が635nmであり、かつ、s偏光であるレーザ光を約100%の反射率で反射するとともに、LD30で発生させた波長λ2が780nmであるレーザ光(s偏光とp偏光を両方含んでいてもよい)を約100%の透過率(即ち、約0%の反射率)で透過させる。
【0053】
次に、図8および図9は、対物レンズ28が光ディスク41,42の記録面41A,42Aにレーザ光を集光する様子を示している。
【0054】
図8に示すように、LD21により広がり角θ1で出射され、コリメータレンズ24により、その広がり角θ1をθ1aに変更されたレーザ光(レーザ光A61)は、対物レンズ28によって高いNAで集光され、基板41B(例えば、厚さが0.6mmである)を介して記録面41Aで合焦する。
【0055】
一方、図9に示すように、LD30により広がり角θ2で出射され、コリメータレンズ29により、その広がり角θ2を、レーザ光Aの広がり角θ1aより大きい角度θ2a(θ2a>θ1a)に変更されたレーザ光(レーザ光B62)は、対物レンズ28によって低いNAで集光され、基板41Bより厚い基板42B(例えば、厚さが1.2mmである)を介して記録面42Aで合焦する。
【0056】
このように、光ディスク41,42の基板41B,42Bの厚さに対応して、異なる広がり角θ1a,θ2aのレーザ光を対物レンズ28に入射し、それらのレーザ光を、光ディスク41,42の記録面41A,42Aにそれぞれ合焦させる。
【0057】
以上のように、光ピックアップ部1は、光ディスク41,42の種類に応じて、異なる広がり角のレーザ光を発生させ、その広がり角を変更した後、そのレーザ光を対物レンズ28で光ディスク41,42に集光し、その反射光(戻り光)をPD26,34で受光することにより、光ディスク41,42に記録されているデータを検出する。
【0058】
次に、図10は、PD26,34の受光部の一例と、演算回路2の演算例を示している。PD26は、3個の受光部26A,26B,26Cを有している。受光部26Aは、グレーティング22で分割されたレーザ光のうち、データ読み取りおよびフォーカスエラーの検出に利用されるレーザ光(戻り光)を受光する。受光部26B,26Cは、トラッキングエラーの検出に利用されるレーザ光(戻り光)を受光する。受光部26Aは、4つの受光領域A1乃至D1を有し、受光領域ごとに入射した光を電気信号に変換し、その電気信号を演算回路2に出力する。受光部26B,26Cは、受光領域E1,F1を有し、受光領域ごとに入射した光を電気信号に変換し、その電気信号を演算回路2に出力する。
【0059】
PD34は、3個の受光部34A,34B,34Cを有している。受光部34Aは、グレーティング31で分割されたレーザ光のうち、データ読み取りおよびフォーカスエラーの検出に利用されるレーザ光(戻り光)を受光する。受光部34B,34Cは、トラッキングエラーの検出に利用されるレーザ光(戻り光)を受光する。受光部34Aは、4つの受光領域A2乃至D2を有し、受光領域ごとに入射した光を電気信号に変換し、その電気信号を演算回路2に出力する。受光部34B,34Cは、受光領域E2,F2を有し、受光領域ごとに入射した光を電気信号に変換し、その電気信号を演算回路2に出力する。
【0060】
本実施例においては、フォーカスサーボはアスティグマ法(非点収差法)に従って行われ、光ディスク41の再生時においては、演算回路2は、受光部26Aの4つの受光領域A1乃至D1より供給された4つの信号A1乃至D1からフォーカスエラー信号((A1+D1)−(B1+C1))を算出し、制御回路4に出力する。一方、光ディスク42の再生時においては、演算回路2は、受光部34Aより供給された4つの信号A2乃至D2からフォーカスエラー信号((A2+D2)−(B2+C2))を算出し、制御回路4に出力する。
【0061】
また、トラッキングサーボは3スポット法に従って行われ、光ディスク41の再生時においては、演算回路2は、受光部26B,26Cの受光領域E1,F1より供給された2つの信号E1,F1からトラッキングエラー信号(E1−F1)を算出し、制御回路4に出力する。一方、光ディスク42の再生時においては、演算回路2は、受光部34B,34Cより供給された2つの信号E2,F2からトラッキングエラー信号(E2−F2)を算出し、制御回路4に出力する。
【0062】
そして、演算回路2は、光ディスク41の再生時には、受光部26Aからの4つの信号A1乃至D1からデータ検出信号(A1+B1+C1+D1)を算出し、光ディスク42の再生時には、受光部34Aからの4つの信号A2乃至D2からデータ検出信号(A2+B2+C2+D2)を算出し、算出したデータ検出信号を再生回路3に出力する。
【0063】
さらに、本実施例においては、光ディスク41,42の再生時に、データの検出を行っていないLDおよびPDを動作させて、再生中の光ディスクの傾き(スキュー)を検出する。
【0064】
例えば、光ディスク41を再生する場合、LD21で発生させたレーザ光を光ディスク41に集光する光学系(LD21,グレーティング22,BS23,コリメータレンズ24,光路合波分離プリズム27,対物レンズ28)は、基板41Bで発生する収差を十分に補正しているので、戻り光は、図11に示すように鋭いピークを呈する。そして、その戻り光は、図12に示すように、受光部26Aに入射し、検出される。
【0065】
このようにして光ディスク41を再生しているとき、連続的または間欠的に、LD30で発生させたレーザ光を光ディスク41に照射する。LD30で発生させたレーザ光を光ディスクに集光する光学系(LD30,グレーティング31,BS32,コリメータレンズ29,光路合波分離プリズム27,対物レンズ28)は、基板42Bで発生する収差を補正するように設計されているので、この光学系により光ディスク41に照射されたレーザ光はデフォーカス状態となり、光ディスク41上の集光スポットは大きなものとなる。
【0066】
このように、LD30で発生させたレーザ光は大きな集光スポットで光ディスク41に照射されるので、その反射光(戻り光)は、ピットやグルーブなどのディスクの微細の形状により影響を受けることなく、光ディスクの傾きという広域的な情報だけを含んでいる。また、光ディスク41に照射される集光スポットのサイズに対応して、戻り光は、図13に示すように、鈍いピークを呈する。そして、その戻り光は、図14に示すように、受光部34Aに入射し、検出される。
【0067】
このようなデータの検出を行わない光学系を利用して、再生中の光ディスクのスキューの検出を行う。
【0068】
光ディスクにスキューが発生していない場合、戻り光(図13)のピークは、受光部34Aの中心(即ち、領域A2乃至D2が共有する頂点)付近に位置する。そして、光ディスクが半径方向に傾いている場合(ラジアルスキューが発生している場合)、図15に示すように、戻り光のピークは、中心付近からずれて、領域A2,C2または領域B2,D2に位置するので、領域A2,C2で検出される光量と、領域B2,D2で検出される光量の差((A2+C2)−(B2+D2))の値により、ラジアルスキューの発生、および、スキューの方向と量を検出することができる。
【0069】
また、光ディスクが接線方向に傾いている場合(タンジェンシャルスキューが発生している場合)、戻り光のピークは、中心付近からずれて、領域A2,B2または領域C2,D2に位置するので、領域A2,B2で検出される光量と、領域C2,D2で検出される光量の差((A2+B2)−(C2+D2))の値により、タンジェンシャルスキューの発生、および、スキューの方向と量を検出することができる。
【0070】
従って、演算回路2は、光ディスク41の再生時においては、PD34の受光部34Aより供給された信号A2乃至D2から、((A2+C2)−(B2+D2))を計算し、その計算結果をラジアルスキューに対するスキュー検出信号として制御回路4に出力するとともに、((A2+B2)−(C2+D2))を計算し、その計算結果をタンジェンシャルスキューに対するスキュー検出信号として制御回路4に出力するようになされている。
【0071】
なお、光ディスク42の再生時においては、LD21およびPD26を動作させて光ディスク42のスキューの検出を行う。このとき、演算回路2は、PD26の受光部26Aより供給された信号A1乃至D1から、((A1+C1)−(B1+D1))を計算し、その計算結果をラジアルスキューに対するスキュー検出信号として制御回路4に出力するとともに、((A1+B1)−(C1+D1))を計算し、その計算結果をタンジェンシャルスキューに対するスキュー検出信号として制御回路4に出力するようになされている。
【0072】
以上のようにして、本実施例においては、光ディスク41,42の種類に応じて、異なる広がり角のレーザ光を発生させて光ディスク41,42の基板41B,42Bの厚さの違いに起因する収差を補正しながら、光ディスク41,42に記録されているデータを再生するとともに、光ディスク41,42のデータの再生に使用していない光学系を利用して、再生中の光ディスクのスキューを検出する。
【0073】
なお、上記実施例においては、非点収差法によってフォーカスサーボを行うために4分割されている受光部26A,34Aを利用して、スキューの検出を行っているが、同心円法によってフォーカスサーボを行う場合においては、図16および図17に示すように、同心円法に対応して川の字状に分割されている受光部を利用してスキューの検出を行うことができる。
【0074】
図16に示す受光部は、3つの受光領域A,B,Cを有し、入射した光の光量に対応する電気信号A,B,Cを出力する。そして、演算回路2によって、これらの信号A,B,Cから、ラジアルスキューに対するスキュー検出信号(A−C)を算出する。
【0075】
また、図17に示す受光部は、4つの受光領域A乃至Dを有し、入射した光の光量に対応する電気信号A乃至Dを出力する。そして、演算回路2によって、これらの信号A乃至Dから、ラジアルスキューに対するスキュー検出信号として、(A−C)、((A+B)−(C+D))、(A−D)のいずれかを算出する。
【0076】
なお、図18に示すように、上記実施例の対物レンズ28のLD21,30側に開口部71(開口設定手段)を設けることにより、光ディスク41,42にレーザ光を集光する場合、対物レンズ28に入射するレーザ光に対する開口を同一にすることができる。このように、開口部71を設け、対物レンズ28の開口を同一にすることにより、レーザ光の光学設計上の入射範囲より外側で入射した光に起因して生じる迷光を抑制し、良好な戻り光を検出することできる。
【0077】
なお、上記実施例のLD21とPD26、および、LD30とPD34の代わりに、発光部と受光部を一体化したレーザカプラを使用してもよい。
【0078】
また、上記実施例においては、光ディスク41,42の種類に応じて、波長が異なるレーザ光を使用するので、例えば、第2の波長が780nmであるレーザ光を利用して、光ディスク42としてCD−Rを再生することが可能である。
【0079】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例は、第1の実施例のうち、光ピックアップ部1を変更したものである。従って、第2の実施例については、その光ピックアップ部1についてだけ説明する。
【0080】
図19は、第2の実施例の光ピックアップ部1を示している。この光ピックアップ部1は、第1の実施例の光ピックアップ部1のLD21からコリメータレンズ24までの光学系(マルチレンズ25、PD26を含む)と、LD30からコリメータレンズ29までの光学系(マルチレンズ33、PD34を含む)の配置を入れ換え、さらに、光路合波分離プリズム27を変更したものである。従って、第2の実施例の光路合波分離プリズム27A(合波分離手段)についてだけ説明する。
【0081】
図20は、光路合波分離プリズム27Aの詳細な構成を示している。この光路合波分離プリズム27Aにおいては、誘電体膜51−3が、コリメータレンズ29から面Xを介して入射したレーザ光を反射させ、コリメータレンズ24から面Yを介して入射したレーザ光を透過させる。
【0082】
この誘電体膜51−3は、図21に示すように、レーザ光の波長および偏光状態に応じて異なる反射率を有する。
【0083】
例えば、LD21は、波長λ1が635nmであるレーザ光を発生し、コリメータレンズ24は、そのレーザ光の広がり角θ1を変更し、光路合波分離プリズム27の誘電体膜51−3に、40度乃至50度の広がり角で入射させる。
【0084】
また、LD30は、波長λ2が780nmであるレーザ光を発生し、コリメータレンズ29は、そのレーザ光の広がり角θ2を変更し、光路合波分離プリズム27の誘電体膜51−3に、40度乃至50度の広がり角で入射させる。
【0085】
誘電体膜51−3は、LD21で発生させたレーザ光(λ1=635nm,p偏光)を約100%の透過率(即ち、約0%の反射率)で透過させるとともに、LD30で発生させたレーザ光(λ2=780nm,s偏光)を約100%の反射率で反射させる。
【0086】
なお、図22に示すように、他の誘電体膜51−4を有する光路合波分離プリズム27Aを使用することもできる。図23は、誘電体膜51−4の反射率の特性を示している。この誘電体膜51−4は、波長が635nmのs偏光およびp偏光に対しては約0%の反射率(約100%の透過率)を有し、波長が780nmのs偏光に対しては約0%の反射率を有する。
【0087】
従って、誘電体膜51−4は、例えば、LD21により出射された、波長λ1が635nmであるレーザ光(s偏光とp偏光の両方を含んでいてもよい)を、約100%の透過率で透過させ、LD30により出射された波長がλ2=780nmであり、かつ、s偏光であるレーザ光を約100%の反射率で反射させる。
【0088】
このようにして、LD21からのレーザ光と、LD30からのレーザ光を対物レンズ28に入射させる。
【0089】
なお、上述の4つの誘電体膜51−1乃至51−4においては、その材料の積層数、膜厚などの観点から、誘電体膜51−1が最も作成し易く、次に、誘電体膜51−2が作成し易い。続いて、誘電体膜51−3が作成し易く、その次に、誘電体膜51−4が作成し易い。
【0090】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第3の実施例は、第1の実施例のうち、光ピックアップ部1を変更したものである。従って、第3の実施例については、その光ピックアップ部1についてだけ説明する。
【0091】
図24は、第3の実施例の光ピックアップ部1を示している。この光ピックアップ部1は、第1の実施例の光ピックアップ部1のコリメータレンズ29を取り除き、BS32から光路合波分離プリズム27までの距離を変更したものである。
【0092】
LD30からBS32までの光学系は、LD30により広がり角θ1で出射されたレーザ光が、光路合波分離プリズム27を介して、予め設定された開口で対物レンズ28に入射するように、光路合波分離プリズム27からの距離を調整して配置されている。
【0093】
LD30から広がり角θ1で出射したレーザ光は、コリメータレンズで広がり角を変更されることなく対物レンズ28に入射するので、対物レンズ28に入射するレーザ光の広がり角は、第1の実施例および第2の実施例のものより大きくなるが、このときの対物レンズ28のLD30側のNAは0.1程度であるので、このとき光路合波分離プリズム27によって発生する球面収差(NAの4乗に比例する)は特に問題とならない。
【0094】
この光ピックアップ部1においては、LD21から対物レンズ28までの光学系は、第1の実施例の光ピックアップ部1と同様であるので、その説明を省略する。
【0095】
なお、第3の実施例の光ピックアップ部1のLD21からコリメータレンズ24までの光学系(マルチレンズ25、PD26を含む)と、LD30からBS32までの光学系(マルチレンズ33、PD34を含む)の配置を入れ換え、光路合波分離プリズム27の代わりに上述の光路合波分離プリズム27Aを利用することもできる。
【0096】
以上のように、コリメータレンズを1個だけ使用することにより、装置の部品数を減らすことができ、コストを低くすることができる。
【0097】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第4の実施例は、第1の実施例のうち、光ピックアップ部1を変更したものである。従って、第4の実施例については、その光ピックアップ部1についてだけ説明する。
【0098】
図25は、第4の実施例の光ピックアップ部1を示している。この光ピックアップ部1は、第1の実施例の光ピックアップ部1のコリメータレンズ24,29を取り除き、BS23から光路合波分離プリズム27までの距離と、BS32から光路合波分離プリズム27までの距離を変更し、さらに、光路合波分離プリズム27と対物レンズ28の間にコリメータレンズ81(変換手段)を設けたものである。
【0099】
LD21からBS23までの光学系は、LD21により広がり角θ1で出射されたレーザ光が、光路合波分離プリズム27およびコリメータレンズ81を介して、予め設定された開口で対物レンズ28に入射するように、光路合波分離プリズム27からの距離を調整して配置されている。なお、コリメータレンズ81は、LD21からのレーザ光の広がり角をθ1aに変更するようになされている。
【0100】
LD30からBS32までの光学系は、LD30により広がり角θ2で出射されたレーザ光が、光路合波分離プリズム27およびコリメータレンズ81を介して、予め設定された開口で対物レンズ28に入射するように、光路合波分離プリズム27からの距離を調整して配置されている。なお、コリメータレンズ81は、LD30からのレーザ光の広がり角をθ2aに変更するようになされている。
【0101】
なお、第4の実施例の光ピックアップ部1のLD21からBS23までの光学系(マルチレンズ25、PD26を含む)と、LD30からBS32までの光学系(マルチレンズ33、PD34を含む)の配置を入れ換え、光路合波分離プリズム27の代わりに上述の光路合波分離プリズム27Aを利用することもできる。
【0102】
以上のように、コリメータレンズを1個だけ使用することにより、装置の部品数を減らすことができ、コストを低くすることができる。
【0103】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。第5の実施例は、第4の実施例のうち、光ピックアップ部1を変更したものである。従って、第5の実施例については、その光ピックアップ部1についてだけ説明する。
【0104】
図26は、第5の実施例の光ピックアップ部1を示している。この光ピックアップ部1は、第4の実施例の光ピックアップ部1のコリメータレンズ81を取り除き、光路合波分離プリズム27から対物レンズ28までの距離を変更したものである。
【0105】
LD21からBS23までの光学系は、LD21により広がり角θ1で出射されたレーザ光が、光路合波分離プリズム27を介して、予め設定された開口で対物レンズ28に入射するように、光路合波分離プリズム27からの距離を調整して配置されている。
【0106】
LD30からBS32までの光学系は、LD30により広がり角θ2で出射されたレーザ光が、光路合波分離プリズム27を介して、予め設定された開口で対物レンズ28に入射するように、光路合波分離プリズム27からの距離を調整して配置されている。
【0107】
なお、第5の実施例の光ピックアップ部1のLD21からBS23までの光学系(マルチレンズ25、PD26を含む)と、LD30からBS32までの光学系(マルチレンズ33、PD34を含む)の配置を入れ換え、光路合波分離プリズム27の代わりに上述の光路合波分離プリズム27Aを利用することもできる。
【0108】
このように、コリメータレンズを使用しないことにより、装置の部品数を減らすことができ、コストを低くすることができるが、対物レンズ28だけで広がり角を有するレーザ光を集光させる必要があるので、対物レンズ28の設計が若干難しくなる。
【0109】
【発明の効果】
以上のごとく、請求項1に記載の記録再生装置によれば、第1の発生部で、第1の波長の第1のレーザ光を発生し、所定の位置に配置されている第2の発生部で、第1のレーザ光に較べ、より発散する状態で第2のレーザ光を発生し、第1の記録媒体に対して第1のレーザ光を球面収差が発生しないように集光するように設計された集光部で、第1の波長の第1のレーザ光を第1の記録媒体の記録面に集光し、第2の波長の第2のレーザ光を第2の記録媒体の記録面に集光するようにしたので、特別な機構を必要としない安価な装置で、複数の種類の光ディスクに対して記録または再生を行うことができる。また、記録媒体ごとに異なる波長のレーザ光を利用して再生を行うので、CD−Rの再生を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再生装置の第1の実施例の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の光ピックアップ部1の一構成例を示す断面図である。
【図3】図2の光路合波分離プリズム27の特性の一例を示す図である。
【図4】図2の光路合波分離プリズム27の一構成例を示す断面図である。
【図5】図4の誘電体膜51−1の特性の一例を示す図である。
【図6】図2の光路合波分離プリズム27の他の構成例を示す断面図である。
【図7】図6の誘電体膜51−2の特性の一例を示す図である。
【図8】光ディスク41に対するレーザ光の集光について説明する図である。
【図9】光ディスク42に対するレーザ光の集光について説明する図である。
【図10】PD26,34の受光部の構成例、および、演算回路2の演算の一例を示すブロック図である。
【図11】光ディスク41の再生時の戻り光の強度分布の一例を示す図である。
【図12】光ディスク41の再生時においてPD26に入射する戻り光の一例を示す図である。
【図13】光ディスク41の再生時の戻り光の強度分布の一例を示す図である。
【図14】光ディスク41の再生時においてPD34に入射する戻り光の一例を示す図である。
【図15】受光部34Aにおける光ディスクのスキューによる戻り光の強度分布の変化を説明する図である。
【図16】他の構成の受光部における光ディスクのスキューによる戻り光の強度分布の変化を説明する図である。
【図17】さらに他の構成の受光部における光ディスクのスキューによる戻り光の強度分布の変化を説明する図である。
【図18】図2の光ピックアップ部1に開口部71を設けたときの構成の一例を示す断面図である。
【図19】本発明の再生装置の第2の実施例の光ピックアップ部1の構成例を示す断面図である。
【図20】図19の光路合波分離プリズム27Aの一構成例を示す断面図である。
【図21】図20の誘電体膜51−3の特性の一例を示す図である。
【図22】図19の光路合波分離プリズム27Aの他の構成例を示す断面図である。
【図23】図22の誘電体膜51−4の特性の一例を示す図である。
【図24】本発明の再生装置の第3の実施例の光ピックアップ部1の構成例を示す断面図である。
【図25】本発明の再生装置の第4の実施例の光ピックアップ部1の構成例を示す断面図である。
【図26】本発明の再生装置の第5の実施例の光ピックアップ部1の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ部, 2 演算回路, 3 再生回路, 4 制御回路, 5 入力装置, 6 フォーカスサーボ用アクチュエータ, 7 トラッキングサーボ用アクチュエータ, 8 スキュー補正用アクチュエータ, 9 モータ, 21 レーザダイオード(LD), 22 グレーティング, 23 ビームスプリッタ(BS), 24 コリメータレンズ, 25 マルチレンズ, 26 ホトディテクタ(PD), 26A乃至26C 受光部, 27,27A 光路合波分離プリズム, 28 対物レンズ, 29 コリメータレンズ, 30 レーザダイオード(LD), 31 グレーティング, 32 ビームスプリッタ(BS), 33 マルチレンズ, 34 ホトディテクタ(PD), 34A乃至34C 受光部, 41 光ディスク, 41A 記録面, 41B 基板, 42 光ディスク, 42A 記録面, 42B 基板, 51−1乃至51−4 誘電体膜, 71 開口部, 81 コリメータレンズ
Claims (1)
- 基板の厚さが異なる2つの記録媒体の記録面に、前記記録媒体毎に異なる波長のレーザ光を集光させ、情報を記録するか、または記録されている情報を再生する記録再生装置において、
第1の波長の第1のレーザ光を第1の記録媒体の記録面に集光し、第2の波長の第2のレーザ光を第2の記録媒体の記録面に集光する集光手段と、
前記第1の波長の第1のレーザ光を発生する第1の発生手段と、
前記第2の波長の第2のレーザ光を発生する第2の発生手段と、
前記第1のレーザ光の反射光を受光する第1の受光手段と、
前記第2のレーザ光の反射光を受光する第2の受光手段と、
前記第1の記録媒体に対して前記第2のレーザ光を照射し、前記第2の受光手段により検出された前記第2のレーザ光の反射光で前記第1の記録媒体のスキューを検出する検出手段と
を備え、
前記集光手段は、前記第1の記録媒体に対して前記第1のレーザ光を球面収差が発生しないように集光するように設計され、
前記第2の発生手段は、前記第2のレーザ光が、前記第1のレーザ光に較べ、より発散する状態で前記集光手段に入射する位置に配置されている
ことを特徴とする記録再生装置。
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