JP3113614B2 - 光再生又は光記録装置 - Google Patents

光再生又は光記録装置

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JP3113614B2 JP09179830A JP17983097A JP3113614B2 JP 3113614 B2 JP3113614 B2 JP 3113614B2 JP 09179830 A JP09179830 A JP 09179830A JP 17983097 A JP17983097 A JP 17983097A JP 3113614 B2 JP3113614 B2 JP 3113614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録密度の異なる
光ディスクの互換再生または記録が可能な光再生又は光
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMのように半導体レーザを用
いて情報を読み出す約1.2mmの厚さの光ディスクが
提供されている。この種の光ディスクではピックアップ
用対物レンズにフォーカスサーボ及びトラッキングサー
ボを行うことにより、信号記録面のピット列にレーザビ
ームを照射させ、信号を再生している。また、最近では
記録密度がCD−ROMと同じ直径12cmの光ディス
クに、片面で4.7Gbyteの情報を記録できるDV
Dほどの記録密度はないが、CDーROMの2倍、3
倍、4倍の密度を有する再生専用光ディスクが開発され
ている。更に、直径、基板厚、記録密度がCDと同じで
ある追記可能な光ディスクとしてCD−R、2倍密度の
CDーR、3倍密度のCDーR、4倍密度のCDーRも
ある。
【0003】今後、これらの光ディスクの併存が考えら
れるためこれらの光ディスクを互換再生または記録がで
きる装置が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CDと2倍密度のC
D、もしくは3倍密度のCDと4倍密度のCDは、それ
ぞれ、1つの半導体レーザで互換再生が可能であるが、
CD、2倍密度のCD、3倍密度のCD、および4倍密
度のCDを1つの半導体レーザで再生することは困難で
ある。
【0005】これらの4種類の光ディスクを再生するに
は、信号記録面に照射されるレーザビームのスポット径
を各光ディスクのピットに適した大きさに切り換える必
要がある。従って、1つの半導体レーザを有する光ピッ
クアップでは、各ピットの大きさに適したスポット径に
切り換えることが困難であり、もし、この切換ができた
として、チルトに対するマージンが少なくなって、少し
の基板の傾きによって再生特性が低下するという問題が
ある。
【0006】そこで、本発明は、かかる問題を解決し、
チルトに対するマージンが大きく、1つの光ピックアッ
プでこれら4種類の記録密度を有する光ディスクを再生
できるとともに、これら4種類の記録密度を有するCD
ーRの記録と再生が可能な光再生又は光記録装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
対物レンズにより記録密度の異なる光ディスクの記録面
にレーザビームを照射し、記録面より反射されるレーザ
ビームを光検出器に導く光学系を配して成る光再生又は
光記録装置において、第1の波長を有する第1のレーザ
ビームと、第1の波長と異なる第2の波長を有する第2
のレーザビームとを生成するレーザビーム生成手段と、
レーザビーム生成手段により生成された第1のレーザビ
ームは回折せずに対物レンズに導き、第2のレーザビー
ムは回折して対物レンズに導く第1の回折手段と、第1
のレーザビームの記録面での第1の反射光、および第2
のレーザビームの記録面での第2の反射光を検出する光
検出手段とを含む光再生又は光記録装置であることを特
徴とする。
【0008】また、請求項2に係る発明は、対物レンズ
により記録密度の異なる光ディスクの記録面にレーザビ
ームを照射し、記録面より反射されるレーザビームを光
検出器に導く光学系を配して成る光再生又は光記録装置
において、第1の波長を有する第1のレーザビームと、
第1の波長と異なる第2の波長を有する第2のレーザビ
ームとを生成するレーザビーム生成手段と、レーザビー
ム生成手段により生成された第1のレーザビームの偏光
面を回転せずに透過し、第2のレーザビームの偏光面を
回転して透過させる偏光面回転手段と、レーザビーム生
成手段により生成された第1のレーザビームは回折せず
に対物レンズに導き、第2のレーザビームの外周部を光
軸の外周方向に回折し内周部のみを対物レンズに導く第
1の回折手段と、第1のレーザビームの記録面での第1
の反射光、および第2のレーザビームの記録面での第2
の反射光を検出する光検出手段とを含む光再生又は光記
録装置であることを特徴とする。
【0009】また、請求項3に係る発明は、第1の回折
手段がレーザビームの波長に起因して、選択的にレーザ
ビームを回折する光再生又は光記録装置であることを特
徴とする。また、請求項4に係る発明は、第1の回折手
段がレーザビームの偏光方向に起因して、選択的にレー
ザビームを回折する光再生又は光記録装置であることを
特徴とする。
【0010】また、請求項5に係る発明は、好ましく
は、第1の回折手段がガラス板と、ガラス板の一方の表
面に形成されたホログラムとを含む光再生又は光記録装
置であることを特徴とする。また、請求項6に係る発明
は、対物レンズにより記録密度の異なる光ディスクの記
録面にレーザビームを照射し、記録面より反射されるレ
ーザビームを光検出器に導く光学系を配して成る光再生
又は光記録装置において、第1の波長を有する第1のレ
ーザビームと、第1の波長と異なる第2の波長を有する
第2のレーザビームとを生成するレーザビーム生成手段
と、レーザビーム生成手段により生成された第1のレー
ザビームの偏光面を回転せずに透過し、第2のレーザビ
ームの偏光面を回転して透過させる偏光面回転手段と、
偏光面回転手段により回転され、特定方向に偏光するレ
ーザビームを遮光する偏光選択手段と、第1のレーザビ
ームの記録面での第1の反射光、および第2のレーザビ
ームの記録面での第2の反射光を検出する光検出手段と
を含む光再生又は光記録装置であることを特徴とする。
【0011】また、請求項7に係る発明は、好ましく
は、偏光面回転手段が液晶と、第1の領域、第2の領
域、第3の領域に分離されて形成された透明電極を表面
に有し、透明電極を液晶に接するようにしてレーザビー
ムの進行方向に対して液晶の両側に設けた2枚のガラス
板とを含む光再生又は光記録装置であることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項8に係る発明は、更に好まし
くは、透明電極が形成された第1、第2、第3の領域
が、2枚のガラス板において、実質的に同一である光再
生又は光記録装置であることを特徴とする。また、請求
項9に係る発明は、記録密度がCDフォーマットにより
記録された第1の記録密度、もしくは、第1の記録密度
より実質的に2倍の記録密度を有する第2の記録密度、
もしくは、第1の記録密度より実質的に3倍の記録密度
を有する第3の記録密度、もしくは、第1の記録密度よ
り実質的に4倍の記録密度を有する第4の記録密度、の
いずれかである光ディスクへ再生または記録する光再生
又は光記録装置であることを特徴とする。
【0013】また、請求項10に係る発明は、好ましく
は、レーザビーム生成手段が第1のレーザビームを生成
する第1発光素子と第2のレーザビームを生成する第2
発光素子とを含む光再生又は光記録装置であることを特
徴とする。また、請求項11に係る発明は、好ましく
は、光検出手段が第1の反射光を検出する第1光検出器
と、第2の反射光を検出する第2光検出器とから成り、
光検出手段の手前に設けられ、第1の反射光は回折せず
に第1光検出器に導き、第2の反射光は回折して第2光
検出器に導く第2の回折手段を更に含む光再生又は光記
録装置であることを特徴とする。
【0014】また、請求項12に係る発明は、好ましく
は、光検出手段が第1の反射光、および第2の反射光を
検出する1つの光検出器から成り、光検出手段の手前に
設けられ、第1の反射光は回折せずに1つの光検出器に
導き、第2の反射光は回折して1つの光検出器に導く第
3の回折手段を更に含む光再生又は光記録装置であるこ
とを特徴とする。
【0015】また、請求項13に係る発明は、更に好ま
しくは、第2、もしくは第3の回折手段がレーザビーム
の波長に起因して、選択的にレーザビームを回折する光
再生又は光記録装置であることを特徴とする。また、請
求項14に係る発明は、第2、もしくは第3の回折手段
がレーザビームの偏光方向に起因して、選択的にレーザ
ビームを回折する光再生又は光記録装置であることを特
徴とする。
【0016】また、請求項15に係る発明は、更に好ま
しくは、第2、もしくは第3の回折手段がガラス板と、
ガラス板の一方の表面に形成されたホログラムと、を含
む光再生又は光記録装置であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 図を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。図1
に本発明が互換再生の対象とするCD、CD−R、2倍
密度のCD、2倍密度のCDーR、3倍密度のCD、3
倍密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度の
CDーRの規格値と再生条件とを示す。ここで、2倍密
度のCD、3倍密度のCD、および4倍密度のCDと
は、それぞれ、記録密度がCDの2倍、3倍、4倍であ
る光ディスクを言い、2倍密度のCD−R、3倍密度の
CD−R、および4倍密度のCD−Rとは、それぞれ、
記録密度がCDーRの2倍、3倍、4倍の光ディスクを
言う。CD、CD−Rの基板厚は1.2(許容範囲:
1.1〜1.3)mm、最短ピット長が0.90(許容
範囲:0.80〜1.0)μm、トラックピッチが1.
6(許容範囲:1.5〜1.7)μm、波長780nm
のレーザビームに対する反射率が60〜70%以上であ
り、再生時のレーザビームのスポット径が1.5(許容
範囲:1.4〜1.6)μm、対物レンズの開口数が
0.45(許容範囲:0.40〜0.50)、再生レー
ザビーム波長が780(許容範囲:765〜795)n
mである。また、2倍密度のCD、2倍密度のCDーR
の基板厚は1.2(許容範囲:1.1〜1.3)mm、
最短ピット長が0.64(許容範囲:0.58〜0.6
9)μm、トラックピッチが1.14(許容範囲:1.
05〜1.23)μm、波長780nmのレーザビーム
に対する反射率が60〜70%以上であり、再生時のレ
ーザビームのスポット径が1.3(許容範囲:1.2〜
1.3)μm、対物レンズの開口数が0.50(許容範
囲:0.45〜0.55)、再生レーザビーム波長が7
80(許容範囲:765〜795)nmである。更に、
3倍密度のCD、3倍密度のCDーRの基板厚は1.2
(許容範囲:1.1〜1.3)mm、最短ピット長が
0.53(許容範囲:0.48〜0.57)μm、トラ
ックピッチが0.93(許容範囲:0.85〜1.0
1)μm、波長635nmのレーザビームに対する反射
率が60〜70%以上であり、再生時のレーザビームの
スポット径が0.9(許容範囲:0.85〜0.95)
μm、対物レンズの開口数が0.60(許容範囲:0.
55〜0.65)、再生レーザビーム波長が635(許
容範囲:620〜650)nmである。また、更に、4
倍密度のCD、4倍密度のCDーRの基板厚は1.2
(許容範囲:1.1〜1.3)mm、最短ピット長が
0.45(許容範囲:0.41〜0.49)μm、トラ
ックピッチが0.81(許容範囲:0.74〜0.8
7)μm、波長635nmのレーザビームに対する反射
率が60〜70%以上であり、再生時のレーザビームの
スポット径が0.9(許容範囲0.85〜0.95)μ
m、対物レンズの開口数が0.60(許容範囲:0.5
5〜0.65)、再生レーザビーム波長が635(許容
範囲:620〜650)nmである。
【0018】CD、CD−R、2倍密度のCD、2倍密
度のCDーR、3倍密度のCD、3倍密度のCDーR、
4倍密度のCD、および4倍密度のCDーRの互換再生
を行う光ピックアップ20の構成を図2に示す。レーザ
ビーム生成手段1から発せられたレーザビームは回折格
子2を介してコリメータレンズ3に入射し、該コリメー
タレンズ3で平行光にされ、偏光面回転手段4により選
択的に偏光面を回転させられて透過し、ハーフミラー5
を介して、偏光選択手段6に入射する。偏光選択手段6
に入射したレーザビームは、偏光選択手段6により選択
的にレーザビームの外周部を遮光されて対物レンズ7に
入射する。その後、レーザビームは、対物レンズ7で集
光され、透光性のポリカーボネートの基板8を通って光
ディスクの信号記録面8aに照射される。該信号記録面
8aで反射されたレーザビームは前記基板8、前記対物
レンズ7、前記偏光選択手段6を介して前記ハーフミラ
ー5まで戻り、ハーフミラー5で半分がレーザビームの
入射方向と90度を成す方向へ反射され、集光レンズ9
を介して光検出器10で検知される。前記対物レンズ7
の開口数は0.6(許容範囲:0.55〜0.65)で
ある。
【0019】本発明においては、前記偏光面回転手段4
はツイステッドネマチック型(TN型)液晶を2枚の透
明電極付きガラス板で挟み込んだ構成からなっている。
図3を参照して、偏光面回転手段4の詳細な構造につい
て説明する。偏光面回転手段4は、TN型液晶42を透
明電極41a、41b、および41cが形成されたガラ
ス板43、43で挟み込んだ構造である。透明電極41
a、41b、41cを相互に分離したのは、独立に電圧
を印加することにとりレーザビームの外周部の偏光面を
選択的に回転できるようにするためである。この場合、
透明電極41aと透明電極41bとの間隔、および透明
電極41bと透明電極41cの距離は1μm程度であ
り、レーザビームの有効光束4mmに比べれば非常に小
さい値であるため、レーザビームの偏光特性に悪影響を
及ぼすことはない。また、透明電極41a、41b、お
よび41cは、その表面を一定方向にラビングされた
後、2枚のガラス板43、43間で直角を成すようにT
N型液晶42を挟み込むので、一方のガラス43の透明
電極41a、41b、41cから他方のガラス板43の
透明電極41a、41b、41cに向かってTN型液晶
42が90度ねじれた状態になっている。従って、2枚
のガラス43、43の透明電極41a、41b、41c
に電圧を印加しない状態でレーザビームがTN型液晶4
2に入射すると、その偏光面が90度回転させられて透
過し、電圧を印加した状態でレーザビームが入射する
と、偏光面が回転せずに透過する。更に、透明電極41
aと透明電極41bとの間隔、および透明電極41bと
透明電極41cとの間隔を1μm程度にすることはレー
ザパターニング技術を用いれば容易である。また、更
に、2枚のガラス板43、43に形成された透明電極4
1a、41b、41cは、相互に同じ位置になるように
パターニングされている。これは、TN型液晶42に電
圧を印加する場合、TN型液晶42の両側で透明電極4
1a、41b、41cが形成される位置が異なれば、そ
の異なった領域ではTN型液晶に所望の電圧が印加され
ず、その結果、レーザビームの偏光面が、本来、回転さ
れないものが、中途半端に回転させられることになり、
所望の偏光面を持つレーザビームを得ることができない
からである。特に、レーザビームにより光ディスクを再
生する光ピックアップにおいては、上記のように透明電
極41a、41b、41cを形成することは重要であ
る。かかる理由からも2枚のガラス板43、43は平行
に設置される必要があるが、レーザビームの光路外に2
枚のガラス板43、43の間隔に相当する直径のビーズ
玉をTN型液晶42に入れた状態でTN型液晶42を挟
み込めば、2枚のガラス43は平行に保持されるととも
にビーム玉がレーザビームに悪影響を与えることもな
い。
【0020】また、更に、液晶としては、TN型液晶に
限られず、スパーツイステッドネマチック型(STN
型)液晶であってもよい。次に、本発明においては、レ
ーザビーム生成手段1は波長780nmのレーザビーム
を発する半導体レーザ1aと波長635nmのレーザビ
ームを発する半導体レーザ1bとから構成されており、
CD、CD−R、2倍密度のCD、2倍密度のCDーR
が再生される場合には前記半導体レーザ1aを用い、3
倍密度のCD、3倍密度のCDーR、4倍密度のCD、
4倍密度のCDーRが再生される場合には前記半導体レ
ーザ1bが用いられる。
【0021】図4を参照して、前記レーザビーム生成手
段1への半導体レーザ1a、1bのマウントについて説
明する。図4は、上記図2に図示したレーザビーム生成
手段1を前記回折格子2側から見た断面図であり、切り
込みk1−k2の方向が紙面に平行な方向になる。半導
体レーザチップ1a、1bは切り込みk1−k2の方向
と平行な方向に並べてマウントされる。この場合、半導
体レーザ1aの発光点Aと半導体レーザ1bの発光点B
との距離は300μm程度であり、発光点Aからは切り
込みk1−k2の方向に平行な方向、即ち、紙面に水平
な方向に偏光面を持つレーザビームが発せられ、発行点
Bからは切り込みk1−k2の方向に垂直な方向、即
ち、紙面に垂直は方向に偏光面を持つレーザビームが発
せられる。また、発光点AとBは切り込みk1−k2間
の線11上に来るように前記半導体レーザ1a、1bは
配置されている。
【0022】尚、上記の説明においては、前記半導体レ
ーザ1aの発光点Aと半導体レーザ1bの発光点Bとの
距離は300μmとして説明したが、これに限らず、1
00〜300μmの範囲であればよく、好ましくは、1
50μmである。図5を参照して、前記光検出器10の
詳細について説明する。光検出器10は前記半導体レー
ザ1aから発せられた波長780nmのレーザビームを
検出する光検出素子10aと、前記半導体レーザ1bか
ら発せられた波長635nmのレーザビームを検出する
光検出素子10bとから成り、光検出素子10aは5分
割素子、光検出素子10bは4分割素子である。本発明
における前記レーザビーム生成手段1は、異なる波長の
レーザビームを発する2つの半導体レーザ1a、1bを
含み、各半導体レーザ1a、1bの発光点は、上記の如
く300μm程度離れているので、実際には1つの検出
器で光ディスクの信号記録面からの反射光を検出するの
は困難であることに鑑みて、2つの検出素子を設けたも
のである。かかる観点よりCD、CD−R、2倍密度の
CD、および2倍密度のCDーRの再生時に使用される
光検出素子10aは、横長に形成されており、横方向に
レーザビームがずれても検出できるようになっている。
【0023】光検出素子10aは、領域110A、11
0B、110C、110D、110Eに分割されてお
り、領域110A、110Eでレーザビームを検出して
トラッキングサーボを行い、領域110A、110Eで
検出される光強度が等しくなればトラックに追従してレ
ーザビームが照射されていることになる。また、領域1
10B、110C、110Dでレーザビームを検出して
フォーカスサーボを行う。領域110B、110C、1
10Dで検出される光強度に基づき(110B+110
D)と110Cとを比較し、両者が等しくなるように制
御し、等しくなればフォーカスが合っていることにな
る。
【0024】光検出器10bは、領域10A、10B、
10C、10Dに分割されており、各領域で検出された
光強度に基づき(10A+10C)と(10B+10
D)とを比較し、両者が等しくなるように制御し、等し
くなればフォーカスが合っておることになる。また、
(10A+10C)と(10B+10D)の位相差をト
ラッキングエラー信号とし、両者の位相が合うように制
御し、位相差がなくなればトラックに追従してレーザビ
ームが照射されていることになる。
【0025】本発明においては、780nm用の光検出
器10aを横長にしているので半導体レーザチップ間の
距離のばらつきを吸収できる。図6を参照して、前記偏
光選択手段6の特性について説明する。偏光選択手段6
は、特定方向に偏光するレーザビームのみを透過する偏
光フィルムを配して成っている。本発明においては、紙
面に垂直な方向に偏光するレーザビームのみを透過する
ものとする。特定方向に偏光するレーザビームのみを透
過する偏光選択手段6としては、偏光フィルムに限ら
ず、偏光ガラスであってもよい。
【0026】図7を参照して、3倍密度のCD、3倍密
度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度のCD
ーRの再生動作について説明する。これらの光ディスク
が再生される場合には、液晶駆動回路21により偏光面
回転手段4中の前記透明電極41a、41b、41cに
電圧が印加され、半導体レーザ駆動回路19により前記
半導体レーザ1bが選択駆動される。その結果、前記半
導体レーザ1bから発せられた紙面に垂直な方向に偏光
する波長635nmのレーザビームは前記回折格子2を
介して前記コリメータレンズ3で平行光にされ、偏光面
回転手段4により全面的に偏光面を回転させられずに透
過し、前記ハーフミラー5、前記偏光選択手段6を通過
し、前記対物レンズ7で集光され、基板8を通って信号
記録面8aに照射される。その後の動作は図2の説明と
同じであるので省略する。前記信号記録面8aに照射さ
れるレーザビームのスポット径は0.9(許容範囲:0.
85〜0.95)μmである。
【0027】次に、図8を参照して、2倍密度のCD、
および2倍密度のCD−Rの再生動作について説明す
る。これらの光ディスクが再生される場合には、液晶駆
動回路21により偏光面回転手段4中の透明電極41c
にのみ電圧が印加され、半導体レーザ駆動回路19によ
り前記半導体レーザ1aが選択駆動される。その結果、
前記半導体レーザ1aから発せられた紙面に平行な方向
に偏光する波長780nmのレーザビームは回折格子2
を介してコリメータレンズ3で平行光にされ、偏光面回
転手段4により透明電極41a、41bが形成された領
域に入射したレーザビームの偏光面は90度回転され、
紙面に垂直な方向に偏光して透過し、透明電極41cが
形成されている領域に入射したレーザビームは、その偏
光面を回転させられずに透過する。偏光面回転手段4を
透過したレーザビームは、ハーフミラー5を通過し、偏
光選択手段6に入射する。紙面に平行な方向に偏光する
レーザビームの外周部は該偏光選択手段6で遮光され、
紙面に垂直な方向に偏光するレーザビームの内周部は該
偏光選択手段を透過する。その結果、レーザビームは外
周部のみが偏光選択手段6により遮光される。外周部を
遮光されたレーザビームは対物レンズ7に入射し、対物
レンズ7で集光され基板88を通って信号記録面88a
に照射される。その後の動作については図2の説明と同
じであるので省略する。信号記録面88aに照射される
レーザビームのスポット径は1.3(許容範囲:1.2〜
1.4)μmである。また、レーザビームは、前記透明
電極41cに入射した外周部を遮光されているため、対
物レンズ7の実効開口数は0.50(許容範囲:0.4
5〜0.55)である。
【0028】更に、図9を参照して、CD、およびCD
−Rの再生動作について説明する。これらの光ディスク
が再生される場合には、液晶駆動回路21により偏光面
回転手段4中の透明電極41b、および41cに電圧が
印加され、半導体レーザ駆動回路19により半導体レー
ザ1aが選択駆動される。その結果、半導体レーザ1a
から発せられた紙面に平行な方向に偏光する波長780
nmのレーザビームは回折格子2を介してコリメータレ
ンズ3で平行光にされ、偏光面回転手段4により透明電
極41aが形成された領域に入射したレーザビームの偏
光面は90度回転され、紙面に垂直な方向に偏光して透
過し、透明電極41b、41cが形成されている領域に
入射したレーザビームは、その偏光面を回転させられず
に透過する。偏光面回転手段4を透過したレーザビーム
は、ハーフミラー5を通過し、偏光選択手段6に入射す
る。紙面に平行な方向に偏光するレーザビームの外周部
は該偏光選択手段6で遮光され、紙面に垂直な方向に偏
光するレーザビームの内周部は該偏光選択手段を透過す
る。その結果、レーザビームは外周部のみが偏光選択手
段6により遮光される。外周部を遮光されたレーザビー
ムは対物レンズ7に入射し、対物レンズ7で集光され基
板888を通って信号記録面888aに照射される。そ
の後の動作については図2の説明と同じであるので省略
する。信号記録面88aに照射されるレーザビームのス
ポット径は1.5(許容範囲:1.4〜1.6)μmであ
る。また、レーザビームは、前記透明電極41b、41
cに入射した外周部を遮光されているため、対物レンズ
7の実効開口数は0.45(許容範囲:0.40〜0.
50)である。
【0029】図10を参照して、CD、CD−R、2倍
密度のCD、2倍密度のCDーR、3倍密度のCD、3
倍密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度の
CDーRを互換再生する再生装置について説明する。光
ピックアップ20中の対物レンズ7はサーボ機構14に
より再生しようとしている信号がピット列として形成さ
れているトラックにレーザビームを集光するように制御
されており、レーザビームは対物レンズ7により集光さ
れ、光ディスクの基板8(又は88又は888)を通っ
て信号記録面8a(又は88a又は888a)に照射さ
れる。該信号記録面8a(又は88a又は888a)で
反射されたレーザビームは光検出器10で検知され、再
生信号として検出される。光検出器10で検出された再
生信号はプリアンプ12へ送られ、所定の増幅が行われ
た後、判別回路15とRF復調回路17及びサーボ回路
13に送られる。サーボ回路13は送られてきたトラッ
キングエラー信号に基づきサーボ機構14を制御する。
また、判別回路15は、送られてきた信号に基づいて再
生装置に装着された光ディスクの種類を識別し、識別結
果を指令回路16に送る。該指令回路16は、識別した
光ディスクに適合するようにレーザビーム生成手段1の
半導体レーザを選択駆動し、偏光面回転手段の透明電極
に電圧を印加するために、送られてきた識別結果に基づ
いて制御回路22に指令を出す。また、指令回路16
は、識別した光ディスクの再生に適合する復調回路に切
り替えるために、送られてきた識別結果に基づいて特性
切替回路18にも指令を出す。制御回路22は、指令回
路16からの指令に基づいて半導体レーザ駆動回路19
を介して半導体レーザを選択駆動するとともに液晶駆動
回路21を介して透明電極41a、41b、41cに選
択的に電圧を印加する。また、特性切替回路18は、指
令回路16からの指令に基づいて、RF復調回路17を
切り替える。これにより、再生装置に装着された光ディ
スクに適した再生が行われる。
【0030】上記図2に示した光ピックアップ20にお
いては、レーザビームの外周部を遮光するのに特定方向
に偏光するレーザビームを透過させない偏光フィルムを
用いたが、これに限らず、特定の方向に偏光するレーザ
ビームのみを回折し、対物レンズにレーザビームを入射
させない、偏光選択性回折格子であってもよい。図11
を参照して、偏光選択性回折格子66の構造および機能
について詳細に説明する。偏光選択性回折格子66は、
ガラス板66bと、その一方の表面であってレーザビー
ムの外周部に相当する領域に設けられたホログラム66
aとからなる。ホログラム66aが設けられる領域は、
図2の光ピックアップ20の偏光面回転手段4中の透明
電極41b、41cが設けられる領域と等しい。ホログ
ラム66aは、特定方向に偏光するレーザビームのみを
光軸の外周方向に大きく回折させ、対物レンズ7に入射
させない機能を有する。本実施の形態においては、紙面
に平行な方向に偏光するレーザビームのみを回折するも
のとする。即ち、紙面に平行な方向に偏光するレーザビ
ーム67が、ホログラム66aの設けられた領域に入射
した場合、外周方向に大きく回折されたレーザビーム6
8となって偏光選択性回折格子66を透過する。一方、
紙面に垂直な方向に偏光するレーザビーム69が入射し
た場合には、ホログラム66aにより回折されることな
く、そのままの方向でレーザビーム70として透過す
る。
【0031】従って、偏光選択性回折格子66を光ピッ
クアップ20に適用した場合、3倍密度のCD、3倍密
度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度のCD
ーRを再生するときは、前記半導体レーザ1bが選択駆
動されるとともに、前記偏光面回転手段4の透明電極4
1a、41b、41cに電圧が印加される。その結果、
半導体レーザ1bから出射された紙面に垂直な方向に偏
光するレーザビームは、偏光面回転手段4により偏光面
を回転されず、そのまま透過し、ハーフミラー5を介し
て偏光選択性回折格子66に入射する。レーザビーム
は、その断面において全ての領域が紙面に垂直な方向に
偏光しているので、ホログラム66aにより光軸から外
周方向に回折されず、そのまま透過し、対物レンズ7に
入射する。その後の説明は、図7と同じであるので省略
する。また、2倍密度のCD、2倍密度のCDーRを再
生するときは、前記半導体レーザ1aが選択駆動され、
偏光面回転手段4中の透明電極41cにのみ電圧が印加
される。その結果、半導体レーザ1aから出射された紙
面に平行な方向に偏光するレーザビームは、偏光面回転
手段4により、透明電極41a、41bが設けられた領
域に入射したレーザビームの内周部が偏光面を90度回
転され、紙面に垂直な方向に偏光して透過し、透明電極
41cが設けられた領域に入射したレーザビームの外周
部は偏光面を回転されず、そのまま透過する。ハーフミ
ラー5を介して偏光選択性回折格子66に入射したレー
ザビームは、内周部が紙面に垂直な方向に、外周部が紙
面に平行な方向に、それぞれ偏光しているので、偏光選
択性回折格子66により、紙面に平行な方向に偏光する
外周部のみ、光軸の外周方向に大きく回折され、内周部
のみが対物レンズ7に入射する。従って、レーザビーム
は実質的に外周部を遮光されたことになる。その後の説
明については、図8の説明と同じであるので省略する。
更に、CD、CDーRを再生するときは、半導体レーザ
1aが選択駆動され、偏光面回転手段4中の透明電極4
1b、41cに電圧が印加される。その結果、半導体レ
ーザ1aから出射された紙面に平行な方向に偏光するレ
ーザビームは、偏光面回転手段4により、透明電極41
aが設けられた領域に入射したレーザビームの内周部が
偏光面を90度回転され、紙面に垂直な方向に偏光して
透過し、透明電極41b、41cが設けられた領域に入
射したレーザビームの外周部は偏光面を回転されず、そ
のまま透過する。ハーフミラー5を介して偏光選択性回
折格子66に入射したレーザビームは、内周部が紙面に
垂直な方向に、外周部が紙面に平行な方向に、それぞれ
偏光しているので、偏光選択性回折格子66により、紙
面に平行な方向に偏光する外周部のみ、光軸の外周方向
に大きく回折され、内周部のみが対物レンズ7に入射す
る。従って、レーザビームは2倍密度のCD、2倍密度
のCDーRが再生される場合より、さらに、外周部を遮
光されたことになる。その後の説明は、図9と同じであ
るので省略する。
【0032】また、偏光選択性回折格子66に代えて特
定の波長を有するレーザビームのみを光軸の外周方向に
回折させる波長選択性回折格子を用いてもよい。本実施
の形態においては、波長780nmのレーザビームのみ
を光軸の外周方向に回折させることとする。波長選択性
回折格子を用いた場合は、上記図2の光ピックアップ2
0において、偏光面回転手段4を省略した構成でよい。
その結果、半導体レーザ1bから波長635nmのレー
ザビームが出射されたときは、全面的に波長選択性回折
格子を透過し、対物レンズ7に入射し、半導体レーザ1
aから波長780nmのレーザビームが出射されたとき
は、外周部のみ光軸の外周方向に大きく回折され、内周
部のみが対物レンズ7に入射する。上記説明では、波長
780nmのレーザビームを用いてCD、CDーRを再
生するときと、2倍密度のCD、2倍密度のCDーRを
再生するときとでは、対物レンズ7の実効開口数が異な
っていたが、図1に示すCD、CDーRを再生するとき
の実効開口数と2倍密度のCD、2倍密度のCDーRを
再生するときの実効開口数には重複部分があるので、両
方の光ディスクが再生が可能な実効開口数になるよう
に、波長選択性を持つホログラムを設けておく。その結
果、偏光選択性回折格子66を用いたときと同様の効果
が得られる。また、CD、CD−R、2倍密度のCD、
2倍密度のCDーR、3倍密度のCD、3倍密度のCD
ーR、4倍密度のCD、および4倍密度のCDーRを互
換再生する光ピックアップは、図2に示すものに限ら
ず、図12に示す構成のものであってもよい。図12に
示す光ピックアップ120は、図2の光ピックアップ2
0から偏光面回転手段4を省略し、偏光選択手段4を波
長選択性ホログラム666に代えた構成のものである。
その他の構成は光ピックアップ20と同じである。図1
3を参照して、波長選択性ホログラム666の構造と機
能を詳細に説明する。波長選択性ホログラム666は、
ガラス板121と、その一方の表面に特定波長のレーザ
ビームを光軸の外周方向に回折するホログラム122を
設けた構造である。上記説明した波長選択性回折格子で
は、特定波長のレーザビームを対物レンズに入射しない
程、大きく光軸の外周方向に回折したが、図13に示す
ホログラム122は、それほど大きく光軸の外周方向に
回折するものではなく、回折後のレーザビームは対物レ
ンズ7に入射する。本実施の形態においては、波長78
0nmのレーザビームのみがホログラム122により回
折を受けるものとする。その結果、図12を参照して、
レーザビーム生成手段1から生成されたレーザビーム
は、回折格子2を介してコリメータレンズ3により平行
光にされ、ハーフミラー5を透過し、波長選択性ホログ
ラム666で選択的に回折され、対物レンズ7で集光さ
れた後、光ディスクの基板8(または88)を通って信
号記録面8a(または88a)に照射される。この場
合、レーザビーム生成手段1中の半導体レーザ1bが選
択駆動され、波長635nmのレーザビームが生成され
るときと、半導体レーザ1aが選択駆動され、波長78
0nmのレーザビームが生成されるときとでは、対物レ
ンズ7の焦点距離が異なる。即ち、波長635nmのレ
ーザビームが生成されるときは、波長選択性ホログラム
666により何ら回折を受けないが、波長780nmの
レーザビームが生成されるときは、波長選択性ホログラ
ム666により回折をうけ、レーザビームは光軸の外周
方向に広がるため、対物レンズ7の焦点距離は長くな
る。従って、3倍密度のCD、3倍密度のCDーR、4
倍密度のCD、および4倍密度のCDーRを再生すると
きと、CD、CDーR、2倍密度のCD、および2倍密
度のCDーRを再生するときとでは、対物レンズ7と基
板8、もしくは基板88との距離は異なる。しかし、波
長選択性ホログラム666で回折されることによりレー
ザビームに収差が発生することはない。即ち、波長性選
択性ホログラム666は、特定波長のレーザビームを選
択的に回折させ、収差を発生させないで、焦点距離を長
くする機能を有するものである。前記対物レンズ7は、
波長635nm、開口数が0.6で基板厚1.2mmの
基板に対して設計されているため、前記対物レンズ7に
波長780nmのレーザビームが入射した場合には、図
26に示すように、レーザビームの外周部と内周部との
収差は発生し、基板表面から1.2mmの位置にある信
号記録面に焦点を結ぶことができない。一方、図27に
示すように波長選択性ホログラム666を対物レンズ7
の手前に挿入したときは、ホログラムによりレーザビー
ムの外周部と内周部との収差がなくなり基板表面から
1.2mmの位置にある信号記録面に焦点を結ぶことに
なる。レーザビームが信号記録面8a(または88a)
で反射された後の動作は、図2の説明と同じであるので
省略する。図12に示す光ピックアップ120は、レー
ザビームの外周部を一部遮光することにより信号記録面
に照射されるレーザビームのビーム径を変化させる図2
の光ピックアップ20とは異なり、レーザビームを光軸
の外周方向に回折させ、対物レンズ7の実効開口数を実
質的に変化させることにより信号記録面におけるレーザ
ビームのビーム径を変化させることを特徴としている。
【0033】図14を参照して、3倍密度のCD、3倍
密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度のC
DーRを再生するときの動作を説明する。この場合は、
半導体レーザ駆動回路19によりレーザビーム生成手段
1中の半導体レーザ1bが選択駆動され、波長635n
mのレーザビームが生成される。レーザビームは回折格
子2を介してコリメータレンズ3により平行光にされ、
ハーフミラー5を透過して波長選択性ホログラム666
に入射する。波長選択性ホログラム666は、波長63
5nmのレーザビームを回折しないので、レーザビーム
は、そのまま透過し、対物レンズ7で集光され、基板8
を通って信号記録面8aに照射される。その後の動作に
ついては、図2の説明と同じであるので省略する。
【0034】図15を参照して、CD、CDーR、2倍
密度のCD、および2倍密度のCDーRを再生するとき
の動作を説明する。この場合は、半導体レーザ駆動回路
19により半導体レーザ1aが選択駆動される。その結
果、生成された波長780nmのレーザビームは回折格
子2を介してコリメータレンズ3により平行光にされ、
ハーフミラー5を透過して波長選択性ホログラム666
に入射する。波長選択性ホログラム666は、波長78
0nmのレーザビームを回折するので、レーザビームは
光軸の外周方向に広がって対物レンズ7に入射し、対物
レンズ7で集光され、基板88を通って信号記録面88
aに照射される。その後の動作は、図2の説明と同じで
あるので省略する。対物レンズ7は波長635nmのレ
ーザビームに対し、開口数0.6となるように設計され
ているため、回折を受けた波長780nmのレーザビー
ムが対物レンズ7に入射したときは、実効開口数が0.
45〜0.50となるように波長選択性ホログラム66
6を設計する。ここで、実効開口数を0.45〜0.5
0としたのは、図1においてCD、CDーRと2倍密度
のCD、CDーRとの両方を再生可能な実効開口数が
0.45〜0.50の範囲であるからである。
【0035】従って、光ピックアップ120によっても
CD、CD−R、2倍密度のCD、2倍密度のCDー
R、3倍密度のCD、3倍密度のCDーR、4倍密度の
CD、および4倍密度のCDーRの互換再生が可能であ
る。 第2の実施の形態 第1の実施の形態における図2、図12に示す光ピック
アップ20、120におては、波長の異なる2つの半導
体レーザ1a、1bを光源として用いており、それぞれ
の半導体レーザの発光点は100〜300μmの距離だ
け離れているので、光検出器10での検出点も異なる。
そのため、光検出器10においては2つの光検出素子1
0a、10bを設け、半導体レーザ1aから出射される
波長780nmのレーザビームの信号記録面での反射光
を検出する光検出素子10aを横長構造としている。本
第2の実施の形態においては、半導体レーザを2個有す
る光ピックアップにおいて、信号記録面での反射光を検
出する検出点を故意に異ならせ、光検出素子の配置を容
易にした光ピックアップ、または、2つの半導体レーザ
から生成されたレーザビームの信号記録面での反射光を
同一の検出点で検出可能な光ピックアップについて説明
する。
【0036】まず、故意に検出点を異ならせた光ピック
アップについて説明する。この光ピックアップにおいて
は、半導体レーザ1bから発せられたレーザビームの光
軸に合わせて光検出素子9bを設置し、半導体レーザ1
aから発せられたレーザビームを検知する光検出素子9
aは、光検出素子9bから一定の距離だけ離して設置
し、半導体レーザ1aから発せられたレーザビームの信
号記録面での反射光を光検出素子9aに集光する手段を
光検出器10と集光レンズ9との間に設けたものであ
る。
【0037】図16を参照して、本第2の実施の形態に
おける光ピックアップ160について説明する。光ピッ
クアップ160の構成は上記第1の実施の形態における
図2に示す光ピックアップに回折手段31を追加した
点、および前記光検出器10を構成する光検出素子10
a、10bとの設置間隔が異なるのみである。従って、
その他の構成要素に対しては同じ符号を付した。回折手
段31は、前記半導体レーザ1bから発せられた波長6
35nmのレーザビームの前記信号記録面8aでの反射
光に対しては、回折せず、そのまま透過して光検出素子
10bに導き、前記半導体レーザ1aから発せられたレ
ーザビームの前記信号記録面88aでの反射光は回折
し、光検出素子10bから一定の距離だけ離れた位置に
設置された光検出素子10aに導く、ものである。回折
手段31は、レーザビームの偏光方向の違いに起因して
選択的にレーザビームを回折するものであれば何でもよ
い。また、回折手段31はレーザビームの波長の違いに
起因して選択的にレーザビームを回折するものでもよ
い。具体的には、ウォーラストンプリズム、偏光選択性
ホログラム、および波長選択性ホログラムを用いる。こ
れにより、半導体レーザ1aから発せられたレーザビー
ムの信号記録面88aでの反射光を任意の点に集光する
ことができる。尚、ウォーラストンプリズムは、レーザ
ビームの全部を、即ち、レーザビームの強度を低下させ
ることなく、一定の方向に回折できる点で優れている。
本第2の実施の形態においては、前記光検出素子10a
と前記光検出素子10bとの距離は0.3〜1.0mmの
範囲に設定する。偏光選択性ホログラム、波長選択性ホ
ログラムを前記回折手段31として用いる場合には、回
折するレーザビームの波長、回折手段31と光検出器1
0との距離、およびホログラム素子を構成するホログラ
ムのピッチにより光検出素子10aと光検出素子10b
との距離が決定される。本第2の実施の形態において
は、回折手段31と光検出器10との距離を2〜12m
mの範囲に、ホログラムのピッチを2〜60μmの範囲
に設定することにより波長780nmのレーザビームに
対しては、光検出素子10aと光検出素子10bとの距
離を0.3〜1.0mmの範囲に設定できる。
【0038】図17を参照して、3倍密度のCD、3倍
密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度のC
DーRの再生動作について説明する。半導体レーザ駆動
回路19により選択駆動された半導体レーザ1bから発
せられた波長635nmのレーザビームが信号記録面で
反射され、集光レンズ9に入射するまでの動作は第1の
実施の形態における図7の説明と同じである。集光レン
ズ9で集光された後、回折手段31で回折されにずにそ
のまま透過して光検出器10中の光検出素子10bで検
知される。
【0039】次に、図18を参照して、CD、CD−
R、2倍密度のCD、および2倍密度のCDーRの再生
動作について説明する。これらの光ディスクが再生され
る場合には、半導体レーザ駆動回路19により選択駆動
された半導体レーザ1aから発せられる波長780nm
のレーザビームが信号記録面で反射され、集光レンズ9
に入射するまでの動作は第1の実施の形態における図
8、9の説明と同じであるので省略する。集光レンズ9
で集光された後、回折手段31で回折されて透過し、光
検出器10中の光検出素子10aで検知される。
【0040】本第2の実施の形態で示した回折手段31
を上記第1の実施の形態における図12に示した光ピッ
クアップに適用しても図16に示した光ピックアップと
同様の機能を有する。次に、2つの半導体レーザから生
成されたレーザビームの信号記録面での反射光を同一の
検出点で検出可能な光ピックアップについて説明する。
【0041】図19を参照して、2つの半導体レーザか
ら生成されたレーザビームの信号記録面での反射光を同
一の検出点で検出可能な光ピックアップ190について
説明する。光ピックアップ190は、上記第1の実施の
形態における図2に示す光ピックアップ20の集光レン
ズ9と光検出器10との間に回折手段32を挿入したも
のである。その他の構成要素については図2の構成要素
と同じであるので同じ符号を付して示した。回折手段3
2は半導体レーザ1bから発せられる波長635nmの
レーザビームに対しては回折しないが、半導体レーザ1
aから発せられる波長780nmのレーザビームを回折
する点では、前記回折手段31と同じであるが、その回
折の方向が光検出素子10aの方向ではなく、光検出素
子10bの方向である点で異なる。即ち、回折手段32
は、波長635nmのレーザビームを回折せずに、その
まま、透過し、光検出素子10bに導き、波長780n
mのレーザビームは回折し、光検出素子10bに導く、
ものである。従って、回折手段32を用いることによ
り、半導体レーザ1aと半導体レーザ1bとから発せら
れた光軸がずれたレーザビームを1つの光検出素子10
bで検知でき、光検出素子を2つ設ける必要がない。回
折手段32は、レーザビームの偏光方向の違いに起因し
て選択的にレーザビームを回折するものであれば何でも
よい。また、回折手段32はレーザビームの波長の違い
に起因して選択的にレーザビームを回折するものでもよ
い。具体的には、ウォーラストンプリズム、偏光選択性
ホログラム、および波長選択性ホログラムを用いる。
【0042】回折手段32と光検出器10との距離は、
ホログラムのピッチを10〜50μmの範囲に、半導体
レーザ1aと半導体レーザ1bとの距離を0.1〜0.3
mmの範囲に設定した場合、2〜12mmの範囲とな
る。図20を参照して、3倍密度のCD、3倍密度のC
DーR、4倍密度のCD、および4倍密度のCDーRの
再生動作について説明する。半導体レーザ駆動回路19
により選択駆動された半導体レーザ1bから発せられた
波長635nmのレーザビームが信号記録面で反射さ
れ、集光レンズ9に入射するまでの動作は第1の実施の
形態における図7の説明と同じである。集光レンズ9で
集光された後、回折手段32で回折されにずにそのまま
透過して光検出器10中の光検出素子10bで検知され
る。
【0043】次に、図21を参照して、CD、CD−
R、2倍密度のCD、および2倍密度のCDーRの再生
動作について説明する。これらの光ディスクが再生され
る場合には、半導体レーザ駆動回路19により選択駆動
された半導体レーザ1aから発せられる波長780nm
のレーザビームが信号記録面で反射され、集光レンズ9
に入射するまでの動作は第1の実施の形態における図
8、9の説明と同じであるので省略する。集光レンズ9
で集光された後、回折手段32で回折されて透過し、光
検出器10中の光検出素子10bで検知される。
【0044】また、回折手段32を上記第1の実施の形
態における図12に示した光ピックアップ120に適用
しても図19に示した光ピックアップと同様の機能を有
する。 第3の実施の形態 図を参照しつつ、本第3の実施の形態を説明する。図2
2に本発明が互換再生の対象とするCD、2倍密度のC
D、3倍密度のCD、3倍密度のCDーR、4倍密度の
CD、および4倍密度のCDーRの規格値と再生条件と
を示す。ここで、2倍密度のCD、3倍密度のCD、お
よび4倍密度のCDとは、それぞれ、記録密度がCDの
2倍、3倍、4倍である光ディスクを言い、3倍密度の
CD−R、および4倍密度のCD−Rとは、それぞれ、
記録密度がCDーRの3倍、4倍の光ディスクを言う。
CDの基板厚は1.2(許容範囲:1.1〜1.3)m
m、最短ピット長が0.90(許容範囲:0.80〜
1.0)μm、トラックピッチが1.6(許容範囲:
1.5〜1.7)μm、波長780nmのレーザビーム
に対する反射率が60〜70%以上であり、再生時のレ
ーザビームのスポット径が1.5(許容範囲:1.4〜
1.6)μm、対物レンズの開口数が0.45(許容範
囲:0.40〜0.50)、再生レーザビーム波長が7
80(許容範囲:765〜795)nmである。また、
2倍密度のCDの基板厚は1.2(許容範囲:1.1〜
1.3)mm、最短ピット長が0.64(許容範囲:
0.58〜0.69)μm、トラックピッチが1.14
(許容範囲:1.05〜1.23)μm、波長780n
mのレーザビームに対する反射率が60〜70%以上で
あり、再生時のレーザビームのスポット径が1.3(許
容範囲:1.2〜1.3)μm、対物レンズの開口数が
0.50(許容範囲:0.45〜0.55)、再生レー
ザビーム波長が780(許容範囲:765〜795)n
mである。更に、3倍密度のCD、3倍密度のCDーR
の基板厚は1.2(許容範囲:1.1〜1.3)mm、
最短ピット長が0.53(許容範囲:0.48〜0.5
7)μm、トラックピッチが0.93(許容範囲:0.
85〜1.01)μm、波長635nmのレーザビーム
に対する反射率が60〜70%以上であり、再生時のレ
ーザビームのスポット径が0.9(許容範囲:0.85
〜0.95)μm、対物レンズの開口数が0.60(許
容範囲:0.55〜0.65)、再生レーザビーム波長
が635(許容範囲:620〜650)nmである。ま
た、更に、4倍密度のCD、4倍密度のCDーRの基板
厚は1.2(許容範囲:1.1〜1.3)mm、最短ピ
ット長が0.45(許容範囲:0.41〜0.49)μ
m、トラックピッチが0.81(許容範囲:0.74〜
0.87)μm、波長635nmのレーザビームに対す
る反射率が60〜70%以上であり、再生時のレーザビ
ームのスポット径が0.9(許容範囲0.85〜0.9
5)μm、対物レンズの開口数が0.60(許容範囲:
0.55〜0.65)、再生レーザビーム波長が635
(許容範囲:620〜650)nmである。
【0045】CD、2倍密度のCD、3倍密度のCD、
3倍密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度
のCDーRの互換再生を行う光ピックアップ230の構
成を図23に示す。光ピックアップ230は、レーザビ
ーム生成手段1が波長635nmのレーザビームを生成
する半導体レーザ1bのみから点と光検出器10が1つ
の光検出素子10aから成る点以外は、第1の実施の形
態における光ピックアップ20と同じである。レーザビ
ーム生成手段1から発せられたレーザビームは回折格子
2を介してコリメータレンズ3に入射し、該コリメータ
レンズ3で平行光にされ、偏光面回転手段4により選択
的に偏光面を回転させられて透過し、ハーフミラー5を
介して、偏光選択手段6に入射する。偏光選択手段6に
入射したレーザビームは、偏光選択手段6により選択的
にレーザビームの外周部を遮光されて対物レンズ7に入
射する。その後、レーザビームは、対物レンズ7で集光
され、透光性のポリカーボネートの基板8を通って光デ
ィスクの信号記録面8aに照射される。該信号記録面8
aで反射されたレーザビームは前記基板8、前記対物レ
ンズ7、前記偏光選択手段6を介して前記ハーフミラー
5まで戻り、ハーフミラー5で半分がレーザビームの入
射方向と90度を成す方向へ反射され、集光レンズ9を
介して光検出器10の光検出素子10aで検知される。
前記対物レンズ7の開口数は0.6(許容範囲:0.5
5〜0.65)である。
【0046】図24を参照して、3倍密度のCD、3倍
密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度のC
DーRの再生動作について説明する。これらの光ディス
クが再生される場合には、前記液晶駆動回路21により
偏光面回転手段4中の前記透明電極41a、41b、4
1cに電圧が印加される。その結果、半導体レーザ1b
から発せられた紙面に垂直な方向に偏光する波長635
nmのレーザビームは前記回折格子2を介して前記コリ
メータレンズ3で平行光にされ、偏光面回転手段4によ
り全面的に偏光面を回転させられずに透過し、前記ハー
フミラー5、前記偏光選択手段6を通過し、前記対物レ
ンズ7で集光され、基板8を通って信号記録面8aに照
射される。その後の動作は図23の説明と同じであるの
で省略する。前記信号記録面8aに照射されるレーザビ
ームのスポット径は0.9(許容範囲:0.85〜0.9
5)μmである。
【0047】次に、図25を参照して、CD、2倍密度
のCDの再生動作について説明する。これらの光ディス
クが再生される場合には、液晶駆動回路21により偏光
面回転手段4中の透明電極41aにのみ電圧が印加され
る。その結果、半導体レーザ1bから発せられた紙面に
垂直な方向に偏光する波長635nmのレーザビームは
回折格子2を介してコリメータレンズ3で平行光にさ
れ、偏光面回転手段4により透明電極41aが形成され
た領域に入射したレーザビームの偏光面は回転させられ
ず、そのまま透過し、透明電極41b、41cが形成さ
れている領域に入射したレーザビームは、その偏光面を
90度回転させられて紙面に平行な方向に偏光して透過
する。偏光面回転手段4を透過したレーザビームは、ハ
ーフミラー5を通過し、偏光選択手段6に入射する。紙
面に平行な方向に偏光するレーザビームの外周部は該偏
光選択手段6で遮光され、紙面に垂直な方向に偏光する
レーザビームの内周部は該偏光選択手段を透過する。そ
の結果、レーザビームは外周部のみが偏光選択手段6に
より遮光される。外周部を遮光されたレーザビームは対
物レンズ7に入射し、対物レンズ7で集光され基板88
を通って信号記録面88aに照射される。その後の動作
については図23の説明と同じであるので省略する。信
号記録面88aに照射されるレーザビームのスポット径
は1.3(許容範囲:1.2〜1.4)μmである。ま
た、レーザビームは、前記透明電極41b、41cに入
射した外周部を遮光されているため、対物レンズ7の実
効開口数は0.43(許容範囲:0.35〜0.50)
である。
【0048】CD、2倍密度のCD、3倍密度のCD、
3倍密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度
のCDーRを互換再生する再生装置は、第1の実施の形
態における図10に示す再生装置と同じである。また、
図23に示す光ピックアップにおいては、偏光選択手段
6に代えて前記偏光選択性回折格子66を用いてもよ
い。
【0049】また、上記説明では、CD、CDーR、2
倍密度のCD、2倍密度のCDーR、3倍密度のCD、
3倍密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍密度
のCDーRの互換再生とCD、2倍密度のCD、3倍密
度のCD、3倍密度のCDーR、4倍密度のCD、およ
び4倍密度のCDーRの互換再生とについて説明した
が、CDーR、2倍密度のCDーR、3倍密度のCDー
R、および4倍密度のCDーRについては、前記光ピッ
クアップ20、120、160、190、230を用い
て記録を行うことも可能である。再生時の半導体レーザ
のパワーは0.2〜0.3mWの範囲であり、記録時の
パワーは10〜15mWの範囲である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、光源に波長の異なる2
つの半導体レーザを使用し、対物レンズの実効開口数を
変化させることができるので、記録密度の異なる光ディ
スクの互換再生をすることができる。また、本発明によ
れば、2つの半導体レーザから発せられるレーザビーム
に対して各々光検出素子を設けるので、レーザビームの
位置ずれによる再生特性の低下を防止できる。
【0051】また、本発明によれば、従来の光学系とほ
ぼ同様の構成で、CD−R、2倍密度のCDーR、3倍
密度のCDーR、および4倍密度のCDーRも再生可能
な光ピックアップを実現できる。また、本発明によれ
ば、波長635nmのレーザビームに対して光軸調整を
すれば波長780nmのレーザビームに対しても光軸調
整ができる。
【0052】また、本発明によれば、2つのレーザビー
ムの信号記録面での反射光をそれぞれ任意の点で検知で
き、光検出器を作製することが容易になる。また、本発
明によれば、異なる発光点から発せられたレーザビーム
を1つの光検出器で検知できるので、CD、CDーR、
2倍密度のCD、2倍密度のCDーR、3倍密度のC
D、3倍密度のCDーR、4倍密度のCD、および4倍
密度のCDーRの互換再生用、または、CD、2倍密度
のCD、3倍密度のCD、3倍密度のCDーR、4倍密
度のCD、および4倍密度のCDーRの互換再生用の光
ピックアップに用いる光検出器として、特に、特別のも
のを作製する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】CD、CD−R、2倍密度のCD、2倍密度の
CDーR、3倍密度のCD、3倍密度のCDーR、4倍
密度のCD、4倍密度のCDーRの規格値と再生条件を
示す図表である。
【図2】第1の実施の形態における光ピックアップの構
成を示す図である。
【図3】偏光面回転手段の断面構造を示す図である。
【図4】半導体レーザのマウント方法を示す図である。
【図5】本発明における光検出器の構成を示す図であ
る。
【図6】偏光選択手段の偏光特性を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における3倍密度、4倍密度
のCD、CDーRの再生動作を説明する図である。
【図8】第1の実施の形態における2倍密度のCD、C
DーRの再生動作を説明する図である。
【図9】第1の実施の形態におけるCD、CDーRの再
生動作を説明する図である。
【図10】本発明における光再生又は光記録装置のブロ
ック図である。
【図11】第1の実施の形態における偏光選択性回折格
子の断面図である。
【図12】第1の実施の形態における他の光ピックアッ
プの構成を示す図である。
【図13】第1の実施の形態における波長選択性ホログ
ラムの断面図である。
【図14】第1の実施の形態における他の光ピックアッ
プによる3倍密度、4倍密度のCD、CDーRの再生動
作を説明する図である。
【図15】第1の実施の形態における他の光ピックアッ
プによるCD、CDーR、2倍密度のCD、CDーRの
再生動作を説明する図である。
【図16】第2の実施の形態における光ピックアップの
構成を示す図である。
【図17】第2の実施の形態における3倍密度、4倍密
度のCD、CDーRの再生動作を説明する図である。
【図18】第2の実施の形態におけるCD、CDーR、
2倍密度のCD、CDーRの再生動作を説明する図であ
る。
【図19】第2の実施の形態における他の光ピックアッ
プの構成を示す図である。
【図20】第2の実施の形態における他の光ピックアッ
プによる3倍密度、4倍密度のCD、CDーRの再生動
作を説明する図である。
【図21】第2の実施の形態における他の光ピックアッ
プによるCD、CDーR、2倍密度のCD、CDーRの
再生動作を説明する図である。
【図22】CD、2倍密度のCD、3倍密度のCD、3
倍密度のCDーR、4倍密度のCD、4倍密度のCDー
Rの規格値と再生条件を示す図表である。
【図23】第3の実施の形態における光ピックアップの
構成を示す図である。
【図24】第3の実施の形態における3倍密度、4倍密
度のCD、CDーRの再生動作を説明する図である。
【図25】第3の実施の形態におけるCD、2倍密度の
CDの再生動作を説明する図である。
【図26】波長選択性ホログラムを用いない場合の光路
を示す図である。
【図27】波長選択性ホログラムの機能を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1・・・レーザビーム生成手段 1a、1b・・・半導体レーザ 2・・・回折格子 4・・・偏光面回転手段 3・・・コリメータレンズ 5・・・ハーフミラー 6・・・偏光選択手段 7・・・対物レンズ 8、88、888・・・基板 8a、88a、888a・・・信号記録面 9・・・集光レンズ 10・・・光検出器 10a・・・5分割光検出素子 10b・・・4分割光検出素子 41・・・ガラス板 41a、41、41c・・・透明電極 42・・・液晶 66・・・偏光選択性回折格子 20、120、160、190、230・・・光ピック
アップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−54973(JP,A) 特開 平9−153228(JP,A) 特開 平9−50647(JP,A) 特開 平9−128795(JP,A) 特開 平10−31841(JP,A) 特開 平10−261240(JP,A) 特開 平10−289468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズにより記録密度の異なる光デ
    ィスクの記録面にレーザビームを照射し、該記録面より
    反射されるレーザビームを光検出器に導く光学系を配し
    て成る光再生又は光記録装置において、 第1の波長を有する第1のレーザビームと、前記第1の
    波長と異なる第2の波長と、前記第1のレーザビームの
    光軸と異なる光軸とを有する第2のレーザビームとを生
    成するレーザビーム生成手段と、レーザビームの波長に応じて、 前記レーザビーム生成手
    段により生成された前記第1のレーザビームは回折せず
    に前記対物レンズに導き、前記第2のレーザビームの外
    周部を光軸の外周方向に回折し内周部のみを前記対物レ
    ンズに導く第1の回折手段と、前記光検出器の手前に設けられ、前記第1の反射光は回
    折せずに前記光検出器に導き、前記第2の反射光は回折
    して前記光検出器に導く第2の回折手段とを含み、 前記第2の回折手段は、前記第1および第2の反射光の
    波長の違いに応じて選択的に回折する 光再生又は光記録
    装置。
  2. 【請求項2】 対物レンズにより記録密度の異なる光デ
    ィスクの記録面にレーザビームを照射し、該記録面より
    反射されるレーザビームを光検出器に導く光学系を配し
    て成る光再生又は光記録装置において、 第1の波長と第1の偏光面とを有する第1のレーザビー
    ムと、前記第1の波長と異なる第2の波長と、前記第1
    の偏光面と異なる第2の偏光面と、前記第1のレーザビ
    ームの光軸と異なる光軸とを有する第2のレーザビーム
    とを生成するレーザビーム生成手段と、レーザビームの波長に応じて、 前記レーザビーム生成手
    段により生成された前記第1のレーザビームは回折せず
    に前記対物レンズに導き、前記第2のレーザビームの外
    周部を光軸の外周方向に回折し内周部のみを前記対物レ
    ンズに導く第1の回折手段と、前記光検出器の手前に設けられ、前記第1の反射光は回
    折せずに前記光検出器に導き、前記第2の反射光は回折
    して前記光検出器に導く第2の回折手段とを含 み、 前記第2の回折手段は、前記第1および第2の反射光の
    偏光面の違いに応じて選択的に回折する 光再生又は光記
    録装置。
  3. 【請求項3】 対物レンズにより記録密度の異なる光デ
    ィスクの記録面にレーザビームを照射し、該記録面より
    反射されるレーザビームを光検出器に導く光学系を配し
    て成る光再生又は光記録装置において、 第1の波長を有する第1のレーザビームと、前記第1の
    波長と異なる第2の波長と、前記第1のレーザビームの
    光軸と異なる光軸とを有する第2のレーザビームとを生
    成するレーザビーム生成手段と、 レーザビームの波長に応じて、前記レーザビーム生成手
    段により生成された前記第1のレーザビームは回折せず
    に前記対物レンズに導き、前記第2のレーザビームの外
    周部を光軸の外周方向に回折し内周部のみを前記対物レ
    ンズに導く第1の回折手段と、 前記光検出器の手前に設けられ、前記第1の反射光は回
    折せずに前記光検出器の第1の検出部に導き、前記第2
    の反射光は回折して前記光検出器の第2の検出部に導く
    第2の回折手段とを含み、 前記第2の回折手段は、前記第1および第2の反射光の
    波長の違いに応じて選択的に回折する 光再生又は光記録
    装置。
  4. 【請求項4】 対物レンズにより記録密度の異なる光デ
    ィスクの記録面にレーザビームを照射し、該記録面より
    反射されるレーザビームを光検出器に導く光学系を配し
    て成る光再生又は光記録装置において、 第1の波長と第1の偏光面とを有する第1のレーザビー
    ムと、前記第1の波長と異なる第2の波長と、前記第1
    の偏光面と異なる第2の偏光面と、前記第1のレーザビ
    ームの光軸と異なる光軸とを有する第2のレーザビーム
    とを生成するレーザビーム生成手段と、 レーザビームの波長に応じて、前記レーザビーム生成手
    段により生成された前記第1のレーザビームは回折せず
    に前記対物レンズに導き、前記第2のレーザビームの外
    周部を光軸の外周方向に回折し内周部のみを前記対物レ
    ンズに導く第1の回折手段と、 前記光検出器の手前に設けられ、前記第1の反射光は回
    折せずに前記光検出器の第1の検出部に導き、前記第2
    の反射光は回折して前記光検出器の第2の検出部に導く
    第2の回折手段とを含み、 前記第2の回折手段は、前記第1および第2の反射光の
    偏光面の違いに応じて選択的に回折する 光再生又は光記
    録装置。
  5. 【請求項5】 第1の基板厚および第1の記録密度を有
    する第1の光ディスクと、第1の基板厚および第2の記
    録密度を有する第2の光ディスクと、第1の基板厚より
    薄い第2の基板厚および第3の記録密度を有する第3の
    光ディスクと、第1の基板厚より薄い第2の基板厚およ
    び第4の記録密度を有する第4の光ディスクとを、対物
    レンズによりレーザビームを記録面に照射し、該記録面
    より反射されるレーザビームを光検出器に導く光学系を
    配して記録および/または再生を行う光再生又は光記録
    装置において、 第1の波長と第1の偏光面とを有する第1のレーザビー
    ムと、前記第1の波長より長い第2の波長と、前記第1
    の偏光面と異なる第2の偏光面と、前記第1のレーザビ
    ームの光軸と異なる光軸とを有する第2のレーザビーム
    とを生成するレーザビーム生成手段と、 前記第1の偏光面と同じ偏光方向のレーザビームのみを
    透過する偏光選択手段と、 レーザビームの内周部から外周部へ向けて第1の領域、
    第2の領域、および第3の領域に分割された透明電極を
    表面に配する2枚のガラス板と、前記2枚のガラス板で
    前記透明電極に接して挟持された液晶と、前記2枚のガ
    ラス板をほぼ平行に保持するスペーサとから成る偏光面
    回転手段と、 前記透明電極の第1、第2、および第3の領域に電圧を
    印加する液晶駆動回路と、 前記レーザビーム生成手段を駆動するレーザ駆動回路と
    を含み、 前記第3および第4の光ディスクが装着された場合は、
    前記レーザ駆動回路は前記第1のレーザビームを出射す
    るように前記レーザビーム生成手段を駆動し、前記液晶
    駆動回路は、前記第1、第2、および第3の領域に電圧
    を印加し、 前記第2の光ディスクが装着された場合は、前記レーザ
    駆動回路は前記第2の レーザビームを生成するように前
    記レーザビーム生成手段を駆動し、前記液晶駆動回路
    は、前記第1および第2の領域に電圧を印加し、 前記第1の光ディスクが装着された場合は、前記レーザ
    駆動回路は前記第2のレーザビームを生成するように前
    記レーザビーム生成手段を駆動し、前記液晶駆動回路
    は、前記第1の領域に電圧を印加する 光再生又は光記録
    装置。
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