JP2011108331A - 増幅回路及び光ピックアップ装置 - Google Patents

増幅回路及び光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011108331A
JP2011108331A JP2009263190A JP2009263190A JP2011108331A JP 2011108331 A JP2011108331 A JP 2011108331A JP 2009263190 A JP2009263190 A JP 2009263190A JP 2009263190 A JP2009263190 A JP 2009263190A JP 2011108331 A JP2011108331 A JP 2011108331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photodiode
circuit
signal
parasitic capacitance
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009263190A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamaguchi
博史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009263190A priority Critical patent/JP2011108331A/ja
Priority to PCT/JP2010/004701 priority patent/WO2011061876A1/ja
Priority to US13/037,958 priority patent/US8139450B2/en
Publication of JP2011108331A publication Critical patent/JP2011108331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/13Optical detectors therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Optical Head (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】光ディスクの多層化、高倍速化に対応する増幅回路及び光ピックアップ装置において、反射率の低いディスクにおいても高倍速動作時に安定な信号品質を提供する。
【解決手段】増幅回路は、フォトダイオード11〜15、演算増幅器21〜25、帰還抵抗31〜34、抵抗41〜45、出力端子51〜55、基準電圧電源端子56、57、逆バイアス電圧制御回路61、寄生容量検出回路65により構成される。逆バイアス電圧制御回路61は、フォトダイオード11〜15のカソードに接続される。フォトダイオード15の寄生容量を寄生容量検出回路65で検出する。前記寄生容量検出回路65の検出結果に基づいて、逆バイアス電圧制御回路61で生成する逆バイアス電圧を変化させて、フォトダイオード11〜14を適切な受光感度に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フォトダイオードからの信号を増幅する増幅回路及び光ピックアップ装置に関する。
近年、BD(Blu ray Disc)は、ディジタル情報をDVD(Digital Versatile Disc)に対してBDシングルレイヤーディスク(single layer disc)で約5倍、BDデュアルレイヤーディスク(dual layer disc)で約10倍の記録密度で記録できることから、大容量の記録媒体として注目されている。しかしながら、情報の大容量化に伴い更なる高記録密度化として、BDの多層化が要望されている。更に、情報の転送レートの向上に伴い、更なる高倍速記録、再生に対応した増幅回路が要望されている。
図14は、従来のフォトダイオード増幅回路の構成を示す図である。同図に示すように、4チャンネルの信号を合成してRF信号を生成する回路において、501〜505は演算増幅器、511〜514はフォトダイオード、521〜524は帰還抵抗、531〜535は抵抗、541〜545は出力端子、546、547は基準電源電圧端子である。
前記フォトダイオード増幅回路の詳細について説明すると、フォトダイオード511に光ディスクで反射したレーザー光が入射され、入射光量に応じてフォトダイオード511に電流が生成される。演算増幅器501と帰還抵抗521とで負帰還回路が構成されている。フォトダイオード511で生成された電流が帰還抵抗521を介して電圧に増幅され、出力端子541から信号が出力される。同様に、フォトダイオード512〜514で生成された電流は、各々の帰還抵抗522〜524で電圧に増幅され、各々の出力端子542〜544から信号が出力される。出力端子541〜544の信号は、抵抗531〜534を介して電流加算された後、抵抗535及び演算増幅器505で増幅されて、出力端子545にRF信号として出力される。
しかし、近年のディスクの多層化、高倍速化になると、光ディスクの反射率は更に低下する。すると、フォトダイオード511〜514に入射するレーザー光の入射光量の低下により、信号品質が劣化し、ディスクに記録してある情報を読み出せないという問題が出てきた。この対策として、帰還抵抗521〜524の抵抗値を大きくして増幅回路の増幅率を上げる必要があるが、帰還抵抗521〜524の抵抗値を増加すると、帰還抵抗521〜524で発生するサーマルノイズが増加し、その結果、S/Nが低下してしまう。一方、フォトダイオード511〜514には、寄生容量が付随しており、この寄生容量の容量値はフォトダイオード511〜514の面積により決定される。フォトダイオード511〜514の面積は、光学系部品で決定され、自ずとフォトダイオード511〜514の容量値が決まってしまう。その結果、帰還抵抗521〜524とフォトダイオード511〜514の容量値とで決定されるポール周波数で周波数帯域が制限され、更なる高倍速化が困難となり、S/Nの向上と高倍速化との両立が困難であるという問題に直面した。
そこで、これらの課題を解決するため、例えば特許文献1では、フォトダイオードにアバランシェフォトダイオード(以下、APDという)を用いたフォトダイオード増幅回路が提案され、特許文献2では、フォトダイオード端子の他端が共通ノードに接続され、RF信号を生成するフォトダイオード増幅回路が提案されている。図15は、特許文献1に記載された従来のアバランシェフォトダイオードを用いたフォトダイオード増幅回路の構成図であり、図16は特許文献2に記載された増幅回路であってフォトダイオードの他端が共通ノードに接続されRF信号を生成するフォトダイオード増幅回路の構成図を示す。
図15において、601は光源、602はコリメータレンズ、603は偏光ビームスプリッター、604は1/4波長板、605は対物レンズ、606は光ディスク、607はビームスプリッター、608、609及び612は光検出器、610は検出レンズ、611はシリンドリカルレンズ、613は比較器、614は逆バイアス電圧制御回路、615は固定電圧切り替え器である。
次に、前記図15記載のフォトダイオード増幅回路について詳細に説明する。光源601から出射されたレーザー光は、コリメータレンズ602で発散光を平行光に変換する。平行光に変換されたレーザー光は、偏光ビームスプリッター603で光ディスク606に向かうレーザー光と、光検出器608に向かうレーザー光とに分割される。光ディスク606に向かうレーザー光は、1/4波長板604を通過し、対物レンズ605で集光されて、光ディスク606に照射される。光ディスク606に照射されたレーザー光は光ディスク606で反射され、対物レンズ605、1/4波長板604、偏光ビームスプリッター603を通り、光検器612に向かう。光検出器612に向かったレーザー光は、検出レンズ610、シリンドリカルレンズ611を通って光検出器612に入射される。光検出器612では、レーザー光の明暗により光ディスク606の信号情報を検出する。一方、光検出器608に向かったレーザー光は、ビームスプリッター607で光検出器608に向かうレーザー光と光検出器609に向かうレーザー光に分割される。光検出器608は、光源601の光量を検出し、その結果を光源601にフィードバックすることにより、光源601を一定の光量で発光させている。一方、光検出器609に向かったレーザー光は、光検出器609に入射され、光源601の光量に応じた電圧が検出される。比較器613は、光検出器609で検出された電圧値と、固定電圧切り替え器615で選択された電圧値とを比較する。比較器613の比較結果を用いて逆バイアス電圧制御回路614で逆バイアス電圧を生成する。逆バイアス電圧制御回路614で生成された逆バイアス電圧を光検出器609、612に印加し、光検出器609、612の逆バイアス電圧を制御している。前記のような構成により、温度変動などの変化に対して安定した高い感度の増幅器を実現できる。
次に、図16のフォトダイオード増幅回路について説明する。同図において、701〜705は演算増幅器、711〜714はフォトダイオード、721〜724、735は帰還抵抗、741〜745は出力端子、746、747は基準電源電圧端子、751はインダクタ、752、753は容量である。
前記図16記載のフォトダイオード増幅回路の動作を説明すると、フォトダイオード711にレーザー光が入射され、入射光量に応じてフォトダイオード711に電流が生成される。演算増幅器701と帰還抵抗721とで負帰還回路が構成され、フォトダイオード711で生成された電流が帰還抵抗721及び演算増幅器701で電圧に増幅され、出力端子741より信号が出力される。同様に、フォトダイオード712〜714で生成された電流は、各々の帰還抵抗722〜724で電圧に増幅され、各々の出力端子742〜744より信号が出力される。フォトダイオード711〜714で生成した電流は、フォトダイオード711〜714の他端にも同じ電流が流れ、フォトダイオード711〜714で発生した電流が加算される。加算された電流は、インダクタ751を介して演算増幅器705と帰還抵抗735とで構成される増幅器に入力される。加算された電流は、帰還抵抗735及び演算増幅器705によって電圧に増幅され、RF出力端子745からRF信号として出力される。
以上のように特許文献1記載のフォトダイオード増幅回路は、光検出器のフォトダイオードにAPDを使用するので、通常のPINフォトダイオードの受光感度と比べて数倍〜十数倍高くなる。つまり、受光感度が高くなり、信号振幅が大きくなる。よって、S/NのS(Signal)が大きくなり、その結果としてS/Nが向上し、信号品質の向上につながる。
また、特許文献2のフォトダイオード増幅器は、4チャンネルのフォトダイオードのアノードが共通なため、フォトダイオードで生成される電流が4チャンネル分加算され、その加算された電流が帰還抵抗を介して増幅されて、RF信号をつくるので、サーマルノイズが1/4となり、RF端子745のノイズレベルを−6dB下げることが可能となる。よってS/NのN(Noise)が小さくなり、結果として、S/Nが向上し、信号品質の安定につながる。
特開2002−92882号公報 特開2008−234811号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の増幅回路は安定な動作が出来ないという課題がある。具体的には、図15からも判るように、アバランシェフォトダイオード(APD)の安定動作を制御するための光検出器609と光源601との間の光路には、多数の光学部品が存在する。そのような構成では、例えば振動の強い車載機器や、モバイル機器に使用した場合、コリメータレンズ602と偏光ビームスプリッター603とビームスプリッター607との間に位置ずれを起こしてしまう。すると、光検出器609に入射されるレーザー光の光軸がずれて、正確なレーザー光の光量が光検出器609に入射されず、誤った検出結果を比較器613に送り、誤作動するという課題が発生してしまう。
更に、特許文献1は、発光したレーザー光を検出器で検出し、その結果をもって安定な逆バイアス電圧をAPDに印加している。そのような構成では、光源のレーザー光がオフの動作をする場合は、逆バイアス電圧が不安定になる。光源のレーザー光が高速でオン、オフ動作を行う例えば記録時において、動作が不安定になる。具体的には、光ディスク606に情報を記録する場合、正確な記録マークを形成するために、光源601のレーザー光は、1つのマークを形成するのにレーザー光をオン、オフ動作するマルチパルス動作をする。つまり、光ディスクに1つのマークを記録する時、光検出器609には、レーザー光が入射したり、しなかったりする。そのため、光検出器に安定な逆バイアス電圧を印加できないという課題が発生してしまう。
一方、特許文献2に開示された従来の増幅回路では、基本性能を満たせないという課題がある。具体的には以下の内容である。図16の増幅回路において、フォトダイオード711〜714に入射されたレーザー光は、電流に変換され、共通アノードで電流加算される。その加算された電流は、インダクタ751を介して帰還抵抗735及び演算増幅器705によって電圧に増幅され、RF出力端子745からRF信号として出力される。この増幅回路は、図14に記載の出力端子541〜544の信号を加算する回路と比べてサーマルノイズを1/4にでき、RF端子745のノイズを−6dB低下することが可能である。しかし、フォトダイオード711〜714の空乏層を十分に広げ、受光感度を従来の感度にするためには、少なくとも1V以上の逆バイアスが必要である。端子746の基準電圧Vref1は外部のシステム仕様で決定される。例えば電源電圧(Vcc)が5Vの場合、端子746の基準電圧Vref1は1/2×Vccの2.5Vのシステム仕様が多い。この場合、端子747の基準電圧Vref2の電圧値は、フォトダイオード711〜714の空乏層を広げるために、基準電圧電源端子746の基準電圧Vref1である2.5Vから1V下げた電圧の1.5V以下である必要がある。電流方向は、フォトダイオード711〜714のカソードからアノードに流れるため、フォトダイオード711〜714にレーザー光が照射された場合、RF出力端子745の電圧は、基準電圧Vref2よりも下がる方向になる。一方、演算増幅器705の電圧の下限を約0.5Vとすると、レーザー光が入射されていない時の1.5Vから演算増幅器705の下限0.5Vを差し引いた値が、信号振幅のダイナミックレンジで1Vと低い値となってしまう。光ピックアップ装置のシステム仕様であるRF信号のダイナミックレンジは、最低でも1.2V以上必要である場合が多く、この仕様を満たすことが困難であるという課題がある。また、インダクタンス751のインピーダンスは、周波数が高くなると大きくなり、フォトダイオード711〜714のアノードから見たインピーダンスが高くなることによって、高周波領域で不安定な動作になるという課題もある。
前記課題に鑑み、本発明の目的は、反射率の低いディスクにおいても、高倍速動作時に安定な信号品質を持つ増幅回路及び光ピックアップ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、フォトダイオードの受光電流を電圧に変換するための増幅回路であって、光を受光する第1のフォトダイオードと、前記第1のフォトダイオードからの電流を電圧に変換する増幅器と、前記第1のフォトダイオードとは別途に設けた第2のフォトダイオードと、前記第2のフォトダイオードの寄生容量を検出する寄生容量検出回路と、前記寄生容量検出回路の検出結果に基づいて前記第1のフォトダイオードと前記第2のフォトダイオードの逆バイアス電圧を制御する逆バイアス電圧制御回路とを有することを特徴とする。
この構成により、第2のフォトダイオードの寄生容量の変化によって第1のフォトダイオードの受光感度が適切になるように第1のフォトダイオードの逆バイアス電圧を変化させるので、常に安定したフォトダイオードの受光感度を得ることができる。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の増幅回路において、前記第1のフォトダイオードと前記第2のフォトダイオードは、アバランシェフォトダイオードであることを特徴とする。
この構成により、アバランシェフォトダイオードの受光感度は、PINフォトダイオードの受光感度と比べて数倍〜十数倍あるので、特に反射率の低いディスクに対して安定した信号品質が得られる。
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2記載の増幅回路において、前記第2のフォトダイオードと前記第1のフォトダイオードは、同じ寄生容量値であることを特徴とする。
この構成により、第2のフォトダイオードの寄生容量と第1のフォトダイオードの寄生容量とが同じ容量値であるので、更に精度の高い安定な受光感度の増幅回路を得ることができる。
請求項4記載の発明は、前記請求項1〜3の何れか1項に記載の増幅回路において、前記増幅器は、演算増幅器と、前記演算増幅器の入力端子と前記演算増幅器の出力端子との間に接続された第1の抵抗とを有し、前記第1のフォトダイオードからの光電流を前記第1の抵抗で帰還された電圧を前記演算増幅器で増幅することを特徴とする。
この構成により、ゲインの高い演算増幅器に帰還させるので、高帯域な周波数特性の増幅回路が得られる。
請求項5記載の発明は、前記請求項1〜4の何れか1項に記載の増幅回路において、前記寄生容量検出器は、前記基準信号が通過する第1のフィルタ回路と、前記基準信号が通過する第2のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路の出力と前記第2のフィルタの出力を位相比較する位相比較器とを有することを特徴とする。
この構成により、第1の抵抗のバラツキも吸収することができ、更に安定した信号振幅が得られる。
請求項6記載の発明は、前記請求項5記載の増幅回路において、前記第2のフィルタ回路は、基準信号の位相を遅らせる位相遅延器であることを特徴とする。
この構成により、第2のフィルタの振幅が変化することなく基準信号が位相比較器に入力されるので、安定な比較ができる。
請求項7記載の発明は、前記請求項5又は6記載の増幅回路において、前記第1のフィルタ回路は、第2の抵抗と、前記第2のフォトダイオードの寄生容量とにより構成されるフィルタであることを特徴とする。
この構成により、温度変動に影響のない安定した出力振幅を得ることができる。
請求項8記載の発明は、前記請求項7記載の増幅回路において、前記第2の抵抗と前記第1の抵抗とは、同じ抵抗値、同じ温度係数で作られた抵抗であることを特徴とする。
この構成により、更に、温度変動に影響のない出力振幅を得ることができる。
請求項9記載の発明の光ピックアップ装置は、前記請求項1〜8の何れか1項に記載の増幅回路を備えることを特徴とする。
この構成では、上述の増幅回路を備えているので、多様なディスク対応、及び高倍速化が可能となる。
以上説明したように、請求項1〜9記載の発明の増幅回路によれば、別途の設けたフォトダイオードの寄生容量の変化に応じて、光を受光するフォトダイオードの逆バイアス電圧値を変化させるので、温度変化に影響のない安定した増幅回路を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る増幅回路を用いた光ディスクドライブ装置の全体構成を示すブロック図である。 同光ディスクドライブ装置の光ピックアップに内蔵された本発明に係る増幅回路の一構成例をフォトダイオードと共に示す回路図である。 コンデンサの容量値とインピーダンスとの関係を示す特性図である。 同増幅回路の逆バイアス電圧制御回路の一構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る増幅回路の一部を抜き出した内部回路図である。 同増幅回路のアバランシェフォトダイオードの受光感度と逆バイアス電圧に対する依存特性を示す特性図である。 同増幅回路における出力レベルの周波数特性の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る増幅回路に備える寄生容量検出回路の一構成例を示す回路図である。 (a)は同寄生容量検出回路の抵抗と寄生容量による1次のローパスフィルタの周波数に対する振幅特性を示す図、同図(b)は同1次のローパスフィルタの周波数に対する位相特性を示す図である。 同寄生容量検出回路に備える位相比較器の一構成例を示す回路図である。 (a)は同寄生容量検出回路の位相比較器への入力端子Aへの入力信号を示す図、同図(b)は同位相比較器への入力端子Bへの入力信号であって入力端子Aへの入力信号とは位相が異なる信号を示す図、同図(c)は同位相比較器の出力端子からの出力信号を示す図である。 (a)は同寄生容量検出回路の位相比較器への入力端子Aへの入力信号を示す図、同図(b)は同位相比較器への入力端子Bへの入力信号であって入力端子Aへの入力信号とは位相が同じ信号を示す図、同図(c)は同位相比較器の出力端子からの出力信号を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る増幅回路を用いた光ピックアップ装置の一構成例を示す図である。 従来の増幅回路の一構成例を示す回路図である。 従来のAPDを用いた増幅回路の一構成例を示す図である。 従来の増幅回路の他の一構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態における増幅回路及び光ピックアップ装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る増幅回路を用いた光ディスクドライブ装置の全体構成例を示している。ここで、BD(Blu ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)の一般的なフロントエンドの動作はし得るものとする。
図1において、1は装着された光ディスク(BD、DVD又はCD)、2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はフロントエンドプロセッサ(FEP)、5はサーボコントローラ、6はディジタル信号処理プロセッサ(DSP)、7はシステムコントローラである。前記光ピックアップ3は、光ディスク1にレーザービームを照射し、その反射光を検出するものである。前記FEP4は、光ピックアップ3の出力にアナログ演算、フィルタリング等の処理を施し、かつ光ディスクの種類、メディアのタイプに応じてしかるべき信号を光ピックアップ3へ供給するものである。サーボコントローラ5は、スピンドルモータ2の制御に加えて、光ピックアップ3のフォーカスサーボ、トラッキングサーボ、レーザーパワー制御をも司る。DSP6は、誤り訂正処理、信号再生処理等のディジタル信号処理を司る。システムコントローラ7は、当該光ディスクドライブ装置の全体制御を司る。
図2は、図1中の光ピックアップ3に内蔵された本発明に係る増幅回路の構成例をフォトダイオード11〜14と共に示したものである。同図の増幅回路は、フォトダイオード11〜14に入射されたレーザー光の光強度に応じて生成した電流を電圧に変換する光電変換IC、いわゆるPDICを構成している。
同図において、11〜14は第1のフォトダイオード、15は前記第1のフォトダイオード11〜14の受光感度を適切にするために前記第1のフォトダイオード11〜14とは別途に設けられた第2のフォトダイオード、21〜25は演算増幅器、31〜34は帰還抵抗(第1の抵抗)、41〜45は抵抗、51〜55は出力端子、56、57は基準電圧電源端子、61は前記第1及び第2のフォトダイオード11〜15に逆バイアスを印加する逆バイアス電圧制御回路、65は第2のフォトダイオード15の寄生容量を検知するフォトダイオード寄生容量検出回路である。
前記第1のフォトダイオード11のアノードは、演算増幅器21の反転入力(−)と帰還抵抗31とに接続されている。演算増幅器21の出力は、前記帰還抵抗31の他端と出力端子51と抵抗41とに接続されている。第1のフォトダイオード12のアノードは、演算増幅器22の反転入力(−)と帰還抵抗32とに接続されている。演算増幅器22の出力は、前記帰還抵抗32の他端と出力端子52と抵抗42とに接続されている。第1のフォトダイオード13のアノードは演算増幅器23の反転入力(−)と帰還抵抗33とに接続されている。演算増幅器23の出力は、前記帰還抵抗33の他端と出力端子53と抵抗43とに接続されている。第1のフォトダイオード14のアノードは演算増幅器24の反転入力(−)と帰還抵抗34とに接続されている。演算増幅器24の出力は、前記帰還抵抗34の他端と出力端子54と抵抗44とに接続されている。前記帰還抵抗31と演算増幅器21とにより増幅器Amp1を構成し、帰還抵抗32と演算増幅器22、帰還抵抗33と演算増幅器23、帰還抵抗34と演算増幅器24とにより、各々増幅器Amp2、Amp3、Amp4を構成している。
また、図2において、基準電圧電源1(Vref1)端子56は、前記演算増幅器21、22、23、24の非反転入力(+)に接続されている。抵抗41〜44の他端は、演算増幅器25の反転入力(−)と抵抗45とに接続されている。演算増幅器25の出力端子は、抵抗45の他端とRF出力端子55とに接続されている。一方、基準電圧電源2(Vref2)端子57は、演算増幅器25の非反転入力(+)に接続されている。逆バイアス電圧制御回路61は、第1及び第2のフォトダイオード11〜15のカソードに接続されている。第2のフォトダイオード15のアノードは寄生容量検出回路65に接続されている。寄生容量検出回路65は、逆バイアス電圧制御回路61に接続されている。
ここで、図1中の光ピックアップ3は、セット筐体のドライブ内部に配置されている。そのドライブ内部は、密閉状態に近く温度の放熱性が悪い。そのため、第1のフォトダイオード11〜14の受光感度は、温度変動などの変化に影響されて受光感度が変動する。第1のフォトダイオード11〜14の受光感度が温度変動を受けると、出力端子51〜54、RF端子55から出力される信号振幅が温度変動し、安定した信号品質が得られない。そこで、本発明は、第2のフォトダイオード15を設け、この第2のフォトダイオード15の寄生容量を検出し、その結果を第1及び第2のフォトダイオード11〜15の逆バイアス電圧を制御する制御信号に用いることによって、第1のフォトダイオード11〜14が温度変動に影響を受けない受光感度を保って、安定な出力信号を得ることで信号品質を高めている。
以下、図2に示した増幅回路の動作について説明する。フォトダイオード11に入射されたレーザー光は、電流に変換される。フォトダイオード11で生成された電流は、帰還抵抗31に流れる。帰還抵抗31に流れた電流信号は、演算増幅器21で電圧信号に増幅されて出力端子51から出力される。同様にフォトダイオード12〜14に入射されたレーザー光は、電流に変換され、各々に接続されている帰還抵抗32〜34に流れる。各々の帰還抵抗32〜34に流れた電流信号は、演算増幅器22〜24で電圧信号に増幅されて各々の出力端子52〜54から出力される。出力端子51〜54に出力された信号は、サーボ信号として使用される。一方、出力端子51〜54の出力信号は、各々に接続された抵抗41〜44で電流信号に変換されて加算される。加算された電流信号は、抵抗45及び演算増幅器25で電圧信号に増幅されてRF出力端子55からRF信号として出力される。
ここで、フォトダイオード11〜15のカソードには、逆バイアス電圧制御回路61で生成された逆バイアス電圧が印加される。フォトダイオード15のアノードは、寄生容量検出回路65に接続され、フォトダイオード15の寄生容量値を検出する。この寄生容量値を検知する手法としてインピーダンスを測定する。一般的には、周波数が1kHzの信号を用いて寄生容量のインピーダンスを測定する。容量のインピーダンスは、1/(jωC)で表され、ω=2πfある。例えば、寄生容量が10pFの場合、インピーダンスは約16000kΩとなる。図3に周波数が1kHzの信号を入力したときの寄生容量のインピーダンスを示す。容量値が大きくなればインピーダンスは下がり、容量値が小さくなればインピーダンスは上がる。このように、フォトダイオード15の寄生容量値を検知し、その結果を用いて逆バイアス電圧制御回路61の逆バイアス電圧を可変する。また、フォトダイオード15の寄生容量は、フォトダイオード15の空乏層幅と相関がある。空乏層幅は周囲温度によって変動するため、その結果として寄生容量も変化する。フォトダイオード11〜15は、同じ逆バイアス電圧が印加されているので、フォトダイオード11〜14の空乏層幅と同じである。更に、フォトダイオード11〜14の空乏層幅は、受光感度とも相関がある。つまり、第2のフォトダイオード15の寄生容量値を制御することは、第1のフォトダイオード11〜14の受光感度を制御することと同じであり、逆バイアス電圧制御回路61からの逆バイアス電圧を用いて第2のフォトダイオード15の寄生容量値を一定にすることにより、第1のフォトダイオード11〜14の受光感度を安定に保つことが可能となる。
(逆バイアス電圧制御回路の具体例)
次に、図4に図2の逆バイアス電圧制御回路61の一構成例を示す。
図4において、70、71はNPNトランジスタ、72、73はPNPトランジスタ、76〜78は抵抗、81はバッファ、82は定電流源、83は基準電圧源、86は入力端子、87は出力端子、88は電源電圧端子である。
NPNトランジスタ70、71は差動アンプを構成している。NPNトランジスタ70、71のエミッタは共通に定電流源82に接続され、NPNトランジスタ71のベースには基準電圧源83が接続され、NPNトランジスタ70のベースには入力端子86が接続されている。PNPトランジスタ72、73と抵抗76、77とによりカレントミラー回路を構成している。NPNトランジスタ70のコレクタはPNPトランジスタ72のコレクタ及びベースとPNPトランジスタ73のベースとに接続されている。PNPトランジスタ73のコレクタは抵抗78とバッファ81に接続され、バッファ81の出力は出力端子87に接続されている。
次に、前記図4の逆バイアス電圧制御回路の動作について説明する。図2の寄生容量検出回路65からの検出容量値に応じた電圧が、図4の入力端子86に印加される。NPNトランジスタ70、71で構成された差動増幅器は、入力端子86に印加された電圧と基準電圧源83の基準電圧とを比較し、適切な電流がNPNトランジスタ70のコレクタから流れる。NPNトランジスタ70のコレクタに流れた電流は、PNPトランジスタ72、73と抵抗76、77で構成されたカレントミラー回路によって、PNPトランジスタ73のコレクタに流れる。PNPトランジスタ73のコレクタに流れた電流は、抵抗78で電圧に変換される。変換された電圧は、バッファ81を介してインピーダンス変換されて出力される。バッファ81は、出力端子87の後段に接続される素子のインピーダンスによって逆バイアス電圧が変動するのを防いでいる。この回路構成によれば、入力端子86の電圧変化に対して出力端子87の電圧が変化することができる逆バイアス電圧制御回路となる。
図2に示した増幅回路では、第1のフォトダイオード11〜14にレーザー光が入射されると、出力端子51〜54の電圧は基準電圧電源1(Vref)端子56の電圧値から下がる極性であるが、通常、レーザー光が入射されると出力端子の電圧値は上がる極性の仕様が多いため、出力端子51〜54の後段に反転増幅器を追加しても構わない。
以上説明したように、別途設けた第2のフォトダイオード15の寄生容量値を寄生容量検出回路65により検出し、この第2のフォトダイオード15の寄生容量を一定に保つように逆バイアス電圧制御回路61の逆バイアス電圧を制御することによって、第1のフォトダイオード11〜14の受光感度が一定になる。このような構成にすることにより、温度変動に影響を受けない信号が得られ、信号品質が向上する。
(第2の実施形態)
次に、図5を用いて本発明の第2の実施形態を説明する
図1中の光ピックアップ3が、反射率の低い光ディスク1を記録、再生する場合や、光ピックアップ3内部の光学系伝達効率が低い場合などの理由で、図2のフォトダイオード11〜14に入射するレーザー光の入射光量が少なくなると、出力端子51〜54及びRF出力端子55から出力される信号振幅が小さくなる。この状況では、後段のフロントエンドプロセッサ4で信号処理する際にS/Nが悪化し、ジッターやサーボ特性が悪くなる。そこで、本実施形態では、第1のフォトダイオード11〜14にアバランシェフォトダイオード(APD)を用いて、少ない光量のレーザー光が入射してもS/Nが低下せずに信号品質を保ち、更に、高倍速に対応した構成を述べる。
図5は、図2の増幅回路の1部を抜き出した詳細説明図である。図2と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。同図では、1つの第1のフォトダイオード11を代表して記載している。
図5において、91は第1のフォトダイオード11に付随する寄生容量である。図2では簡略化のため寄生容量の記載を省略していた。ここで、寄生容量91の寄生容量値をCs、帰還抵抗31の抵抗値をRfと示す。
第1のフォトダイオード11にレーザー光が入射され、このフォトダイオード11で生成された電流信号は、帰還抵抗31に流れて、電流信号が増幅回路21で電圧信号に増幅されて出力端子51から出力される。例えば、青紫レーザーを光源とするBD(Blu ray Disc)を再生する場合について述べる。フォトダイオード11は、通常、低電圧駆動で扱い易いPINフォトダイオードで構成している。PINフォトダイオードの青紫レーザーの受光感度は、約0.3A/W(理論値:0.328A/W)である。BDのシングルレイヤの反射率を約10%として光学系伝達効率を考慮すると、所望の出力振幅を得るためには、帰還抵抗31の抵抗値Rfを約60kΩにする必要がある。
次に、反射率の低いBDのデュアルレイアの場合について述べる。BDのデュアルレイヤの反射率は、シングルレイヤの半分の約5%であり、帰還抵抗31の抵抗値Rfは、シングルレイヤの2倍の約120kΩが必要になる。つまり、BDがシングルレイヤからデュアルレイヤになると、帰還抵抗31の抵抗値Rfを2倍にしなければ所望の信号振幅を得られない。しかし、帰還抵抗31の抵抗値Rfを2倍にすると、帰還抵抗31で発生するサーマルノイズは√2倍になり、S/Nで換算すると約−3dB低下する。つまり、S/Nが低下すると信号がノイズに埋もれてしまい、ジッターやサーボ特性が悪化する。そこで、第1のフォトダイオード11にアバランシェフォトダイオード(APD)を用いて、フォトダイオード11の受光感度を数倍〜十数倍に上げて、その分、帰還抵抗31の抵抗値Rfを小さくし、帰還抵抗31から発生するサーマルノイズを低減する。ノイズを低減することは、つまりS/Nの向上を意味し、信号品質の向上を実現できる。
ここで、APDについて述べる。APDは、PN接合に大きな逆バイアス電圧が印加され、空乏層に大きな電界を形成したものである。これにより、光キャリアが大きなエネルギーを持つことになる。また、このキャリアは結晶格子と衝突すると新たな電子−正孔対を発生させ(イオン化)、この電子−正孔対が新たな電子−正孔を発生させるという連鎖反応が起こり、APDは増幅機能を有することになる。この増幅機能は逆バイアス電圧に応じて変化する。その関係を図6に示す。図6に示しているように、逆バイアス電圧が20VでAPDの増幅率が、PINフォトダイオードと比較して約8倍になり、BDの2層等の反射率の低いディスクにおいても信号品質を向上することが可能となる。
しかし、APDの受光感度は、温度変動に影響を受け易い。このことについて詳細に述べる。APDの増幅率は、一般的に逆バイアス電圧を一定にした場合では、温度が上がると小さくなる。これは、温度が上がると結晶格子の振動が大きくなるため、キャリアがイオン化を起こすことができるエネルギーに達する前に結晶格子と衝突してしまい、連鎖反応が起こる確率が小さくなるので、増幅率が小さくなる。本実施形態では、図5の第2のフォトダイオード15に第1のフォトダイオード11と同じAPDを用い、この第2のフォトダイオード15の寄生容量を寄生容量検出回路65で検知し、その検知結果を元に第1のフォトダイオード11と第2のフォトダイオード15の逆バイアス電圧を逆バイアス電圧制御回路61で可変する。つまり、周囲温度が変化しても第1のフォトダイオード11の受光感度が一定になるように動作する。
ここで、増幅回路の周波数特性とノイズ特性について考える。
以下、図7を用いて、図5に示す増幅回路の周波数特性について説明する。フォトダイオード11には、図1の光ディスク1に反射したレーザー光が入射される。フォトダイオード11に入射されるレーザー光は、光ディスク1に記録された情報を持ち、明暗を繰り返しながらフォトダイオード11に入射される。フォトダイオード11に入射されたレーザー光は電流信号に変換される。変換された電流信号は、帰還抵抗31及び演算増幅器21で電圧信号に増幅され、出力端子51から出力される。例えば、BDの光ディスクに記録されているマークの最短マーク長は2Tで、周波数に換算すると、BDの1倍速周波数は、f−3dB=15.5MHzとなる。BDに記録された2Tの情報を8倍で再生する場合、増幅回路の周波数帯域は、f−3dB=120MHz以上が必要となる。図5の増幅回路の周波数特性は、帰還抵抗31とフォトダイオード11の寄生容量91とにより決定されるポール周波数fp1と、増幅回路の発振を防止するために演算増幅器21に内蔵されている位相補償容量(図示せず)で決まるポール周波数fp2と、増幅回路の利得とによって決定される。
図7は、増幅回路の利得−周波数特性を示す骨格ボード線図である。図7において細線は増幅回路の開ループ時の特性を示し、太線は閉ループ特性を示している。開ループのポール周波数fp1は、帰還抵抗31の抵抗値Rfと寄生容量91の寄生容量値Csとにより決まり、周波数fp1は、fp1=1/(2・π・Cs・Rf)である。例えば、BDのシングルレイヤの反射率が約10%、そのレーザー光をフォトダイオード11で受光する。フォトダイオード11がPINフォトダイオードの場合、青色受光感度は、約0.3A/W(PINフォトダイオードの理論値は0.328A/W)であり、所望の出力信号振幅を得るためには、帰還抵抗31の抵抗値Rfを60kΩにする必要がある。また、フォトダイオード11の寄生容量値Csは、約0.5pFであるため、このポール周波数fp1は、fp1=1/(2・π・0.5p・60k)=約5MHzとなる。演算増幅器21に内蔵されている位相補償で決まるポール周波数fp2は、約60MHzとする。閉ループ特性のカットオフ周波数fcは、開ループ特性の周波数特性と閉ループ時の利得とにより決定され、fc=120MHzを達成することができる。次に、図7において、点線は、フォトダイオード11をAPDで構成した場合の周波数特性を示す。APDの受光感度は、従来のPINフォトダイオードの受光感度の数倍〜十数倍にすることが可能であり、仮に8倍の2.4A/Wに設定すれば、帰還抵抗31の抵抗値Rfは約7.5kΩとなる。つまり、図7においてポール周波数fp1がfp1’にまで高域に延び、更に増幅回路の利得も低くできる。その結果、カットオフ周波数fcをfc’にまで高域に上げることが可能となり、更なる高倍速化が達成できる。
次に、図5の増幅回路の光ディスク再生時のノイズ特性について説明する。ノイズ成分は、帰還抵抗31で発生するサーマルノイズでほぼ決定され、その大きさは√(4kT×Rf×Δf)で現される。ここでk:ボルツマン定数、T:絶対温度、Δf:帯域幅である。フォトダイオード11をAPDで構成した場合の受光感度を、仮にPINフォトダイオードの受光感度の8倍の2.4A/Wに設定すれば、帰還抵抗31は約7.5kΩとすることができ、その結果、ノイズ成分は√(1/8)に下がる。つまり、フォトダイオード11をアバランシェフォトダイオードに変更し、受光感度を8倍に設定すれば、帰還抵抗31が1/8となり、その結果、ノイズが√(1/8)の約−9dBに改善することが可能となる。
以上のように、本実施形態のように第1のフォトダイオード11をAPDにすることにより、フォトダイオード11の受光感度を上げ、帰還抵抗31の抵抗値Rfを小さくできる。帰還抵抗値Rfを小さくすると、周波数特性を高帯域化でき、更に帰還抵抗31から発生するサーマルノイズを低減できる。つまり、高倍速とS/Nの向上との両立が可能であり、信号品質を向上しつつ、高倍速のPDICを実現することができる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態を図8を用いて説明する。
前記第1の実施形態と第2の実施形態は、図2のフォトダイオード11〜14の受光感度を温度変動のない安定した受光感度を実現している。本実施形態では、更に温度変動に対して安定な制御が可能な回路構成について説明する。図2の出力端子51〜54の信号の振幅は、フォトダイオード11〜14で生成される電流と、帰還抵抗31〜34とにより決定されるため、より安定な制御の実現には、帰還抵抗31〜34の抵抗値のバラツキや帰還抵抗自体の温度変動を抑制する必要がある。そこで、本実施形態では、図2の寄生容量検出回路65を抵抗と寄生容量とで構成するフィルタを用いることによって、フォトダイオード11〜14の受光感度と帰還抵抗31〜34のバラツキを吸収し、温度変動のない安定した信号振幅を実現する。以下詳細について説明する。
図5の増幅回路において、帰還抵抗31は、半導体装置において拡散抵抗又はポリシリコン抵抗を用いて構成される。これらの抵抗の抵抗値は、±10%〜20%程度のバラツキがある。更に、これらの抵抗の抵抗値は、周囲温度によっても変動し、約±1000〜3000ppm/℃程度変動する。帰還抵抗31が変動すると、その分、出力端子51から出力される信号の振幅も変動する。すなわち、抵抗値の変動に伴って出力信号の振幅が変動すると、S/NのS(Signal)が変動し、S/Nが悪化させる。そこで、本実施形態では、実施形態2に対して、更に、帰還抵抗31の抵抗値を安定にする構成にし、更なる信号品質の向上を図っている。
図8は、図5の寄生容量検出回路65を構成する詳細回路図である。図5と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図8において、201は抵抗値Rpの抵抗、202は第2のフォトダイオード15の寄生容量であって、これ等の抵抗(第2の抵抗)201及び第2のフォトダイオード15の寄生容量202により、第1のフィルタ回路200を構成している。また、同図において、203は位相比較器、204はチャージポンプ、205は位相遅延器(第2のフィルタ回路)、206は抵抗値Rcの抵抗、207は容量値Ccの容量、211は逆バイアス電圧制御回路61で生成される逆バイアス電圧が印加される逆バイアス電圧端子、212は基準信号端子、213は寄生容量検出回路65の出力端子である。基準信号端子212は、前記抵抗201と位相遅延器205とに接続されている。位相比較器203の入力には、抵抗201の他端と第2のフォトダイオード15のアノード(寄生容量202)と位相遅延器205の出力とが接続されている。位相比較器203の出力はチャージポンプ204に接続され、チャージポンプ204の出力は抵抗206に接続されている。抵抗206の他端は、容量207と出力端子213とに接続されている。
以下、図8に示した寄生容量検出回路65の動作について説明する。基準信号端子212から基準信号が入力されてくる。基準信号の一方は位相遅延器205に入力されて、位相を遅らせて位相比較器203に入力される。基準信号の他方は、抵抗201(抵抗値Rp)と第2のフォトダイオード15の寄生容量202(容量値Cs)とで構成される1次のローパスフィルタを通過して位相比較器203に入力される。前記ローパスフィルタ(第1のフィルタ回路200)と位相遅延器205(第2のフィルタ回路)を通過した信号の位相は、位相比較器203で位相比較される。その比較結果がチャージポンプ204に入力され、その出力が抵抗206(抵抗値Rc)と容量207(容量値Cc)とにより平滑化され、出力端子213に適切な電圧が出力される。位相遅延器205とローパスフィルタを通過した信号の位相が、同じ位相になった時点でチャージポンプ204には信号が送られなくなり、容量207(容量値Cc)にチャージされた電荷を保持した電圧が、出力端子213から出力される。
次に、前記図8において、抵抗201と第2のフォトダイオード15の寄生容量202とで構成されたローパスフィルタと、位相遅延器205と、位相比較器203の動作について、以下、詳細に説明する。基準信号端子212から基準信号が入力される。抵抗201(抵抗値Rp)と第2のフォトダイオード15の寄生容量202(容量値Cc)とにより、1次のローパスフィルタを構成している。この1次のローパスフィルタの伝達特性を図9に示す。図9(a)は振幅−周波数特性の骨格ボード線図、同図(b)は位相−周波数特性の骨格ボード線図である。振幅が−3dBとなるカットオフ周波数は、f0=1/(2π・Cc・Rp)で決定される。一方、位相は、図9(b)のようにカットオフ周波数f0がf0=1/(2πCcRp)であり、位相が−(π/4)遅れる。例えば、基準信号に5.3MHzの正弦波を入力した場合、抵抗201の抵抗値Rpを60kΩとし、第2のフォトダイオード15の寄生容量202の容量値Csが0.1pFであるとき、カットオフ周波数f0は、f0=1/(2×π×60kΩ×0.1pF)=約26MHzとなる。つまり、基準信号の5.3MHzの信号は、抵抗201と寄生容量202とで構成されるローパスフィルタを通過すると、位相の遅れ(X)は、−(π/4)<X<0となる。一方、位相遅延器205は、予め、−(π/4)位相が遅れる設定にしているので、1次のローパスフィルタ通過後の信号と、位相遅延器205通過後の信号とを位相比較器203に入力すると、位相差が生じ、そしてチャージポンプ204が動作する。チャージポンプ204が動作すると、容量207(容量値Cc)に電荷のチャージ、ディスチャージが行なわれ、出力端子213の電圧が可変する。出力端子213の電圧は、図5の逆バイアス電圧制御回路61によってフォトダイオード11〜15の逆バイアス電圧を可変する。次に、可変された逆バイアス電圧は、図8の電圧端子211に接続されている第2のフォトダイオード15の逆バイアス電圧を可変し、この第2のフォトダイオード15の寄生容量202(容量値Cs)の値が変化する。この寄生容量202の容量値Csが約0.5pFになった時、抵抗201(抵抗値Rp)と第2のフォトダイオード15の寄生容量202(容量値Cs)との1次のローパスフィルタのカットオフ周波数f0が、f0=1(2・π・60kΩ・0.5pF)=5.3MHzになり、基準信号の位相が−(π/4)遅れる。位相遅延器205は、予め、−(π/4)位相が遅れるように設計されており、抵抗201と寄生容量202とで構成されたローパスフィルタを通過した位相が、位相比較器203で位相比較される。この位相比較では、ローパスフィルタからの信号の位相と位相遅延器205からの信号の位相とが一致したため、位相比較器203は、チャージポンプ204をオフする信号を送る。チャージポンプ204がオフしたので、容量207(容量値Cc)にチャージされた電荷が維持され、出力端子213の電圧が保持し、帰還回路が安定する。
尚、第2の抵抗201の抵抗値Rp及び温度係数を図2の帰還抵抗(第1の抵抗)31〜34の抵抗値及び温度係数と同じ値で作り、第2のフォトダイオード15を第1のフォトダイオード11〜14と同じ寄生容量でローパスフィルタを構成することによって、出力端子51〜55の出力電圧は、温度変動に影響のない安定した信号品質を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、位相遅延器205の遅延量を−(π/4)として説明したが、位相遅延器205の遅延量を任意に設定するようにすれば、マスクレイアウトを含めた最適な受光感度が得られるように調整することが可能となる。
更に、本実施形態では、抵抗201と寄生容量202とで構成するローパスフィルタを一構成例として説明したが、それ以外に、抵抗201と寄生容量202とで構成するハイパスフィルタや、その他のフィルタ、又は周波数によって位相が変わる回路であれば、構成することは可能である。
(位相比較器の具体例)
次に、前記図8の位相比較器203の一構成例を図10に示す。
図10において、301〜306はNPNトランジスタ、311、312は抵抗、315は定電流源、321、322は入力信号A端子、323、324は入力信号B端子、325、326は出力端子、327は電源電圧端子である。NPNトランジスタ301、302は差動増幅回路を構成している。NPNトランジスタ301、302のベースには入力信号A端子321、322が接続されている。NPNトランジスタ301、302のエミッタは、共通に定電流源315に接続されている。NPNトランジスタ303、304で差動増幅回路構成されている。NPNトランジスタ303、304のベースは、入力信号B端子323、324に接続されている。NPNトランジスタ303、304のエミッタは共通にNPNトランジスタ301のコレクタに接続されている。同様に、NPNトランジスタ305、306で差動増幅回路構成されている。NPNトランジスタ305、306のベースは、入力信号B端子324、323に接続されている。NPNトランジスタ305、306のエミッタは、共通にNPNトランジスタ302のコレクタに接続されている。NPNトランジスタ303のコレクタとNPNトランジスタ305のコレクタは共通に抵抗311に接続されている。同様に、NPNトランジスタ304のコレクタとNPNトランジスタ306のコレクタは、共通に抵抗312に接続されている。抵抗311、312は出力端子325、326に接続されている。
前記図10の位相比較器の動作について詳細に述べる。先ず、入力信号A端子321、322からの信号と、入力信号B端子323、324からの信号との位相が違う場合について動作を説明する。入力信号A端子321にLow、同A端子322にHiの信号が、入力信号B端子323にLow、同B端子324にHiの信号が入力された場合、出力端子325からの出力信号はLow、出力端子326からの出力信号はHiとなり、次に、入力信号A端子321にLow、同A端子322にHiの信号が、入力信号B端子323にHi、同B端子324にLowの信号が入力された場合、出力端子325の出力信号はHi、出力端子326の出力信号はLowとなる。更に、入力信号A端子321にHi、同A端子322にLowの信号が、入力信号B端子323にLow、同B端子324にHiの信号が入力された場合、出力端子325の出力信号はLow、出力端子326の出力信号はHiとなり、次に、入力信号A端子321にHi、同A端子322にLowの信号が、入力信号B端子323にHi、同B端子324にLowの信号が入力された場合、出力端子325の出力信号はLow、出力端子326の出力信号はHiとなる。この一連の動作を図11に示す。図11(a)は入力信号A端子321、322の入力信号、同図(b)は入力信号B端子323、324の入力信号、同図(c)は出力端子325、326の出力信号を示す。入力信号A端子321、322から図11(a)の信号が入力され、入力信号B端子323、324から同図(b)の信号が入力される。同図(a)の信号の位相と同図(b)の信号の位相とが異なる場合には、出力端子325、326から同図(c)のような信号が出力される。
次に、入力信号A端子321、322からの信号と、入力信号B端子323、324からの信号の位相同士が同じ場合について、動作を説明する。入力信号A端子321にLow、同A端子322にHiの信号が、入力信号B端子323にLow、同B端子324にHiの信号が入力された場合、出力端子325の出力信号はLow、出力端子326の出力信号はHiとなり、次に、入力信号A端子321にHi、同A端子322にLowの信号が、入力信号B端子323にHi、同B端子324にLowの信号が入力された場合、出力端子325の出力信号はLow、出力端子326の出力信号はHiとなる。この一連の動作を図12に示す。図12(a)は入力信号A端子321、322の入力信号、同図(b)は入力信号B端子323、324の入力信号、同図(c)は出力端子325、326の出力信号を示す。入力信号A端子321、322から図12(a)の信号が入力され、入力信号B端子323、324から同図(b)信号が入力される。同図(a)の信号の位相と同図(b)の信号の位相とが同じ場合には、出力端子325、326から同図(c)に示すように無信号が出力される。つまり、出力信号端子325、326の後段に接続されている図8のチャージポンプ204は、図10の入力信号A端子321、322の信号と入力信号B端子323、324の信号の位相同士が一致していない場合には動作し、図10の入力信号A端子321、322の信号と入力信号B端子323、324の信号との位相同士が一致している場合には、動作しない。
本実施形態は、図10に示した位相比較器203を、NPNトランジスタの掛け算回路で構成したが、ディジタル方式の位相比較器や、2波形の位相を比較する他の構成の位相比較器でも構わない。
以上のように、本実施形態のように第2のフォトダイオード15の寄生容量202と抵抗201とを帰還抵抗31と同じ構成にすることによって、受光感度と帰還抵抗で決定される信号振幅を温度変動に影響を受けない安定した信号品質を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、図13を用いて本発明の第4の実施形態を説明する。
図13は、前記第1の実施形態の増幅回路を用いた光ピックアップ装置の一構成例を示す図である。本実施形態では、光源からのレーザー光を利用したフォトダイオードの逆バイアス制御をしないため、車載用途のような振動で光学系がずれることによる不安定動作や、光源のレーザー光が高速でオン、オフする記録時においても不安定動作の起こらない光ピックアップが実現できる。更に安定動作のための温度制御も不要となり、構成が簡単になる。
図13において、401は光源、402はコリメータレンズ、403は偏光ビームスプリッター、404は1/4波長板、405は対物レンズ、406は光ディスク、408、409、412は光検出器、410は検出レンズ、411はシリンドリカルレンズ、413は寄生容量検出回路、414は逆バイアス電圧制御回路である。
次に、前記図13のフォトダイオード増幅回路について説明する。光源401から出射されたレーザー光は、コリメータレンズ402で発散光を平行光に変換される。平行光に変換されたレーザー光は、偏光ビームスプリッター403で光ディスク406に向かうレーザー光と、光検出器408に向かうレーザー光とに分割される。光ディスク406に向かうレーザー光は、1/4波長板404を通過し、対物レンズ405で集光されて、光ディスク406に照射される。光ディスク406に照射されたレーザー光は光ディスク406で反射され、対物レンズ405、1/4波長板404、偏光ビームスプリッター403を通り、光検出器412に向かう。光検出器412に向かったレーザー光は、検出レンズ410、シリンドリカルレンズ411を通って光検出器412に入射される。光検出器412では、レーザー光の明暗により光ディスク406の信号情報を検出する。一方、光検出器408に向かったレーザー光は、光検出器408に入射される。光検出器408は、光源401の光量を検出し、その結果を光源401にフィードバックすることにより、光源401を一定の光量で発光させる。一方、寄生容量検出回路413は、光検出器409の寄生容量を検出し、その検出結果を逆バイアス電圧制御回路414に送る。逆バイアス電圧制御回路414は、寄生容量検出回路413の検出結果に応じて、逆バイアス電圧を生成する。逆バイアス制御回路414で生成された逆バイアス電圧は光検出器409、412に印加される。
以上のように、本実施形態のような構成にすることにより、振動や温度変動などに対して変化しない、安定した光ピックアップ装置を実現できる。
以上説明したように、本発明は、周囲温度変化に影響を受けない安定した増幅回路を有し、反射率の低いディスクにおいても高倍速動作時においても安定な信号品質を提供できるので、増幅回路や、これを備えた光ピックアップ装置として有用である。
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 フロントエンドプロセッサ(FEP)
5 サーボコントローラ
6 ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)
7 システムコントローラ
11〜14 第1のフォトダイオード
15 第2のフォトダイオード
Amp1〜Amp4 増幅器
21〜25 演算増幅器
31〜34 帰還抵抗(第1の抵抗)
41〜45、76〜78、
201、206、311、312 抵抗
51〜57 出力端子
61、414 逆バイアス電圧制御回路
65、413 寄生容量検出回路
70、71、301〜306 NPNトランジスタ
72、73 PNPトランジスタ
81 バッファ
82、315 定電流源
91 フォトダイオードの寄生容量
200 第1のフィルタ回路
201 抵抗(第2の抵抗)
202 第2のフォトダイオードの寄生容量Cs
203 位相比較器
204 チャージポンプ
205 位相遅延器(第2のフィルタ回路)
207 容量
401 光源
402 コリメータレンズ
403 偏光ビームスプリッター
404 1/4波長板
404 対物レンズ
406 光ディスク
408、409、412 光検出器

Claims (9)

  1. フォトダイオードの受光電流を電圧に変換するための増幅回路であって、
    光を受光する第1のフォトダイオードと、
    前記第1のフォトダイオードからの電流を電圧に変換する増幅器と、
    前記第1のフォトダイオードとは別途に設けた第2のフォトダイオードと、
    前記第2のフォトダイオードの寄生容量を検出する寄生容量検出回路と、
    前記寄生容量検出回路の検出結果に基づいて前記第1のフォトダイオードと前記第2のフォトダイオードの逆バイアス電圧を制御する逆バイアス電圧制御回路とを有する
    ことを特徴とする増幅回路。
  2. 前記請求項1記載の増幅回路において、
    前記第1のフォトダイオードと前記第2のフォトダイオードは、アバランシェフォトダイオードである
    ことを特徴とする増幅回路。
  3. 前記請求項1又は2記載の増幅回路において、
    前記第2のフォトダイオードと前記第1のフォトダイオードは、同じ寄生容量値である
    ことを特徴とする増幅回路。
  4. 前記請求項1〜3の何れか1項に記載の増幅回路において、
    前記増幅器は、
    演算増幅器と、
    前記演算増幅器の入力端子と前記演算増幅器の出力端子との間に接続された第1の抵抗とを有し、
    前記第1のフォトダイオードからの光電流を前記第1の抵抗で帰還された電圧を前記演算増幅器で増幅する
    ことを特徴とする増幅回路。
  5. 前記請求項1〜4の何れか1項に記載の増幅回路において、
    前記寄生容量検出器は、
    前記基準信号が通過する第1のフィルタ回路と、
    前記基準信号が通過する第2のフィルタ回路と、
    前記第1のフィルタ回路の出力と前記第2のフィルタの出力とを位相比較する位相比較器とを有する
    ことを特徴とする増幅回路。
  6. 前記請求項5記載の増幅回路において、
    前記第2のフィルタ回路は、基準信号の位相を遅らせる位相遅延器である
    ことを特徴とする増幅回路。
  7. 前記請求項5又は6記載の増幅回路において、
    前記第1のフィルタ回路は、
    第2の抵抗と、前記第2のフォトダイオードの寄生容量とにより構成されるフィルタである
    ことを特徴とする増幅回路。
  8. 前記請求項7記載の増幅回路において、
    前記第2の抵抗と前記第1の抵抗とは、同じ抵抗値、同じ温度係数で作られた抵抗である
    ことを特徴とする増幅回路。
  9. 前記請求項1〜8の何れか1項に記載の増幅回路を備える
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
JP2009263190A 2009-11-18 2009-11-18 増幅回路及び光ピックアップ装置 Pending JP2011108331A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009263190A JP2011108331A (ja) 2009-11-18 2009-11-18 増幅回路及び光ピックアップ装置
PCT/JP2010/004701 WO2011061876A1 (ja) 2009-11-18 2010-07-22 増幅回路及び光ピックアップ装置
US13/037,958 US8139450B2 (en) 2009-11-18 2011-03-01 Amplifier circuit and optical pickup device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009263190A JP2011108331A (ja) 2009-11-18 2009-11-18 増幅回路及び光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011108331A true JP2011108331A (ja) 2011-06-02

Family

ID=44059365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009263190A Pending JP2011108331A (ja) 2009-11-18 2009-11-18 増幅回路及び光ピックアップ装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8139450B2 (ja)
JP (1) JP2011108331A (ja)
WO (1) WO2011061876A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6438451B2 (ja) * 2016-11-30 2018-12-12 日本電信電話株式会社 光受信回路
CN113375796B (zh) * 2021-05-11 2022-09-09 西安电子科技大学 一种面向线性apd阵列非均匀性的自适应校正电路

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5287340A (en) * 1992-02-13 1994-02-15 International Business Machines Corporation Differential amplifier for optical detectors in an optical data storage system
JP3214196B2 (ja) * 1993-11-12 2001-10-02 松下電器産業株式会社 Av光空間伝送の受光回路
JP2002092882A (ja) 2000-09-11 2002-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ヘッドと光記録再生装置と光記録再生方法
JP4696631B2 (ja) * 2005-03-25 2011-06-08 Tdk株式会社 光電流増幅回路
JP2008020204A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Omron Corp レーダ
JP2008234811A (ja) 2007-03-23 2008-10-02 Sony Corp 再生装置および光再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110188366A1 (en) 2011-08-04
US8139450B2 (en) 2012-03-20
WO2011061876A1 (ja) 2011-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7868702B2 (en) Photoreceiver/amplifier circuit, optical pickup device, and optical disk device
US7449670B2 (en) Amplifier circuit and optical pickup device
US7405386B2 (en) Light receiving device for reading an optical medium with reducing influence of dark current and stray light performance
JP4972602B2 (ja) 光信号検出回路及びそれを用いた情報再生装置
WO2011061876A1 (ja) 増幅回路及び光ピックアップ装置
JP4090476B2 (ja) 光電流増幅回路、及び光ピックアップ装置
WO2010064442A1 (ja) 受光増幅回路および光ディスク装置
JP2009212702A (ja) 受光増幅回路、光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP4734208B2 (ja) 光ディスク用集積回路
JP2007066469A (ja) 受光素子回路及びレーザ発光量制御信号導出方法及び光ピックアップ装置
US7567489B2 (en) Light detector, optical pickup, and optical disc apparatus
JP2005268960A (ja) 受光アンプ素子、光ピックアップ装置、および光ディスク装置
JP4680118B2 (ja) 受光増幅回路および光ピックアップ
JP2013020673A (ja) 受光増幅回路及びそれを用いた光ピックアップ装置
US20070035801A1 (en) Light receiving element circuit and optical disk device
JP2005210147A (ja) 受光アンプ回路及びそれを備える光ピックアップ素子
JP2010011216A (ja) 受光増幅器
JP2008306673A (ja) 増幅回路
JP2009199669A (ja) 光検出装置、光ピックアップ及び光記録再生装置
JP2004342278A (ja) 光ピックアップ装置
JP2009289369A (ja) 光電変換装置
JP2006345459A (ja) 増幅回路
JP2009088583A (ja) 増幅回路及びこれを備える光ピックアップ
JP2005303684A (ja) 利得可変増幅回路および光ピックアップ装置
JP2008283316A (ja) 受光増幅装置、光ピックアップ装置