JP2004342278A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のレーザを有する光ピックアップ装置の小型化・薄型化・軽量化を図るとともに、各レーザの出力パワーを制御するための出力パワーモニタ用ユニットからの電気信号の調整範囲を広げ、各レーザについて安定したAPC動作を行うことのできる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】光源から出射される光ビームの一部であるレーザ光λ1、λ2を受光し受光量に応じた電気信号を出力する1つの出力モニタ用ユニット20と、レーザ切替信号に応じてオン・オフするレーザ光λ1に対応した電子スイッチSWλ1と、前記レーザ切替信号をインバータ回路19で反転させた信号でオン・オフするレーザ光λ2に対応した電子スイッチSWλ2と、電子スイッチSWλ1、SWλ2に個別に接続され、前記電気信号の電圧調整をする出力調整用ボリュームVRλ1、VRλ2を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から出射される光ビームを情報記録媒体に照射して記録情報を再生または記録するために用いる光ピックアップ装置に関するものであり、特に、フロントモニタ方式によって光源から出射される光ビームの光量を検出して、前記光源の出射パワーの自動制御を行う光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップの光源として主に用いられている半導体レーザは、温度変動や経年変化によって出射パワーが変動するため、従来から、APC(Auto Power Control)駆動によってパワー制御を行い、光ディスク等の情報記録媒体に対して照射される光ビームのパワーレベルの安定化を図ることが行われている。このAPCの代表的な方式として、リアモニタ方式とフロントモニタ方式がよく知られている。
【0003】
リアモニタ方式とは、半導体レーザの光出射端面とは反対側の端面からわずかに出射される光ビームをモニタする方式である。また、フロントモニタ方式とは、半導体レーザの光出射端面から出射される光ビームの一部をモニタする方式である。どちらの方式もモニタした光ビームの出力を半導体レーザの駆動回路にフィードバックして光ビームの出射パワーを一定に保つように制御されるが、リアモニタ方式は検出精度に問題があることから、一般的にはフロントモニタ方式の方が採用されている。
【0004】
図10は、従来のフロントモニタ方式を採用した光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図である。図10において、半導体レーザ1から出射された光ビームは、コリメータレンズ2により平行光にされ、ビームスプリッタ3に入射される。そして、ビームスプリッタ3を透過した光ビームは、1/4波長板4に導かれ、1/4波長板4を透過した光ビームは、立ち上げミラー5によって光ディスク(情報記録媒体)7の方向に導かれ、対物レンズ6によって光ディスク7の情報記録面上に集光されて、規定の大きさのビームスポットを形成する。
【0005】
光ディスク7の情報記録面上に集光された光ビームは、光ディスク7によって反射され、対物レンズ6、立ち上げミラー5、1/4波長板4を介してビームスプリッタ3に入射される。このビームスプリッタは光ディスク7から反射してきた光ビームに対しては、ほぼ100%反射する特性を有しているので、ビームスプリッタ3に入射された光ビームは、集光レンズ8及び光ビームに非点収差を与えるシリンドリカルレンズ9を経て、信号検出素子10に導かれる。
【0006】
一方、半導体レーザ1の近傍に配置されたフロントモニタ用光検出器11は、半導体レーザ1から出射された光ビームのうち、コリメータレンズ2を通らない光ビームの一部を受け、受けた光ビームの光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、半導体レーザ1のパワー制御を行うレーザ制御回路を含むAPC回路(自動出力制御回路部)12に供給される。APC回路12は、フロントモニタ用光検出器11からの電気信号に応じて、半導体レーザ1を駆動するための最適な駆動信号を半導体レーザ1に供給する。このようにして、半導体レーザ1の出力パワーは、フロントモニタ用光検出器11から出力される電気信号に基づいて、APC回路12より生成される駆動信号によって制御される。
【0007】
次に、光源である半導体レーザを複数個有し、他種類の光ディスクに対応できるようにした従来の光ピックアップ装置を説明する。図11は、光源である2個の半導体レーザを有し、2種類の光ディスクに対応できるようにした従来の光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図である。図11において、図10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、出射光学系及び受光光学系の基本構成は、図10に示す光ピックアップ装置と同様であるので光路の説明は省略する。図11に示す光ピックアップ装置が図10に示す光ピックアップ装置と相違する点は、追加された半導体レーザ1’、それに伴い出射光学系にて半導体レーザ1’用のコリメータレンズ2’、ビームスプリッタ3’及び半導体レーザ1’の出力パワーを制御するためのフロントモニタ用光検出器11’とAPC回路12’である。ここで、メカ的に動いて光ディスク7の記録位置に追従するのは、光ピックアップヘッド13である。
【0008】
このような構成の光ピックアップ装置において、半導体レーザ1’の近傍に配置されたフロントモニタ用光検出器11’は、半導体レーザ1’から出射された光ビームのうち、コリメータレンズ2’を通らない光ビームの一部を受け、受けた光ビームの光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、半導体レーザ1’のパワー制御を行うレーザ制御回路を含むAPC回路(自動出力制御回路部)12’に供給される。APC回路12’は、フロントモニタ用光検出器11’からの電気信号に応じて、半導体レーザ1’を駆動するための最適な駆動信号を半導体レーザ1’に供給する。このようにして、半導体レーザ1’の出力パワーは、フロントモニタ用光検出器11’から出力される電気信号に基づいて、APC回路12’より生成される駆動信号によって制御される。
【0009】
このように、光源である半導体レーザを複数個有する光ピックアップ装置の場合、複数の半導体レーザの出力パワーの自動制御のためには、それぞれの半導体レーザが出力する光ビームを検出してフィードバックする図11に示すフロントモニタ用光検出器11、11’のような複数のフロントモニタ用光検出器が必要とされる。
【0010】
また、シャーシ上に、光磁気ディスクの半径方向に往復移動されて信号の記録及び再生を行なうピックアップ装置が配備され、ピックアップ装置には、光磁気ディスクに向けてレーザ光を発する半導体レーザと、半導体レーザから発せられるレーザ光のパワーをモニターするフロントモニターセンサーと、フロントモニターセンサーのモニター信号に基づいてレーザ光のパワーを自動制御するパワー制御回路とが搭載され、パワー制御回路は、フレキシブル配線シート上に形成された複数本の信号用配線パターンを介して、シャーシ上のメイン回路基板に連結されている光磁気ディスク記録再生装置において、前記フレキシブル配線シート上の複数本の信号用配線パターンの内、信号の供給に利用されていない1或いは複数本の信号用配線パターンをグランド用の配線パターンに変更して、複数本のグランド用配線パターンによってパワー制御回路のグランド端子が接地されているものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−357556号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、パソコン装置等に搭載するために、光ピックアップ装置の薄型化が進んでいる。また、CDやDVD等、異なる種類の光ディスクに対応できる光ピックアップ装置の要求も高まっており、前記光ピックアップヘッドに搭載される光学部品は増える一方であり、小型化・薄型化・軽量化が必須である。更に、各種光ディスクの記録・再生の高倍速化が進み、扱う信号も高速となっているため、回路部品においては、配線長は極力短くして、損失や誤動作をなくする必要がある。即ち、主要回路部品も前記光ピックアップヘッドに搭載しなければならず、光ピックアップヘッドにおける搭載部品レイアウト等の設計は困難さを増す一方である。
【0013】
このような状況が進む中で、上述したフロントモニタ用光検出器は、受光部と電気信号変換部が集積化されて1つの部品となった出力パワーモニター用ユニットとして一般的に供給されるようになった。図12は、そのような出力パワーモニタ用ユニットの概略構成を示す回路ブロック図である。図12において、20は出力パワーモニタ用ユニットであり、出力パワーモニタ用ユニット20は受光部14と電気信号変換部15を備えている。受光部14は受光素子であるフォトダイオード14aで構成され、電気信号信号変換部15はオペアンプ15a、15b、抵抗R1、R2、Rf1、Rf2から構成されている。また、出力パワーモニタ用ユニット20は、出力電圧端子16、基準電圧端子17、調整端子18a、18bを備えており、調整端子18a、18b間に出力調整用ボリュームVRが接続されている。
【0014】
フォトダイオード14aのアノードは接地されており、カソードはオペアンプ15aの反転入力端子(−)に接続されている。また、オペアンプ15aの反転入力端子(−)と出力端子間に抵抗Rf1が接続され、オペアンプ15aの非反転入力端子(+)は抵抗R1を介して調整端子18bと基準電圧端子17に接続されている。そして、オペアンプ15aの出力端子は抵抗R2を介してオペアンプ15bの非反転入力端子(+)に接続されている。また、オペアンプ15bの反転入力端子(−)は調整端子18aと抵抗Rf2の一端に接続され、抵抗Rf2の他端はオペアンプ15bの出力端子と出力電圧端子16に接続されている。
【0015】
このような構成の出力パワーモニタ用ユニット20は、光源である半導体レーザから出力された光ビームの一部であるレーザ光をフォトダイオード14aで受光すると、受光量に応じた電気信号である出力電圧Voを出力する。その動作は以下のようにして行われる。フォトダイオード14aで受光した受光量に応じた電流がオペアンプ15aの出力端子から抵抗Rf1を介してフォトダイオード14aを流れる。このとき、オペアンプ15aの出力端子は、反転入力端子(−)の電圧が非反転入力端子(+)に印加された電圧、即ち、基準電圧端子17から与えられる基準電圧Vrefになるような電圧の出力電圧を発生する。即ち、I−V変換が行われる。そして、このオペアンプ15aの出力電圧が抵抗R2を介してオペアンプ15bの非反転入力端子(+)に与えられ、オペアンプ15bは反転入力端子(−)の電圧がオペアンプ15aの出力電圧と等しくなるような出力電圧Voを発生する。即ち、電圧増幅が行われる。そして、出力電圧Voは上述したAPC回路に供給され、光源である半導体レーザの光量が自動調整される。
【0016】
また、図11に示す光ピックアップヘッド13の調整・作製時において、出力パワーモニター用ユニット20の調整端子18a、18b間に取り付けられた出力調整用ボリュームVRの値を調整することにより、APC回路側から要求される数値範囲内に合わせ込む構成となっている。
【0017】
しかしながら、図11に示す光ピックアップ装置のように、光源である半導体レーザを複数個有する場合は、上述したように、一般的には各半導体レーザの出力パワーを制御するためのフロントモニタ用光検出器とAPC回路が半導体レーザの個数分だけそれぞれ必要となる。即ち、光ピックアップヘッドに搭載すべき出力パワーモニター用ユニット20も半導体レーザの個数分必要となってくる。ここで、出力パワーモニター用ユニット20の一般的な大きさは5.0mm×4.0mm程度、小さいものでも3.5mm×3.0mm程度はあるため、上述した薄型化対応の光ピックアップ装置における光ピックアップヘッドに出力パワーモニター用ユニット20を複数個搭載するための設計は困難となる。よって、可能な限り出力パワーモニター用ユニット20を1つで済ませるように設計検討されるが、今度は各半導体レーザの出力パワーを制御するために各APC回路にフィードバックされる電気信号を、各APC回路側から要求される数値範囲内に合わせ込む調整が困難となる。
【0018】
例えば、図11において、半導体レーザ1と半導体レーザ1’の両方の光ビームを受光できる位置は存在し、出力パワーモニタ用ユニット20が1つであれば、その位置に配置は可能と考えられるが、図12に示すように、出力パワーモニタ用ユニット20には調整機構としての出力調整用ボリュームVRを1つしか有していない。即ち、出力パワーモニタ用ユニット20が受光する各々の半導体レーザからの光量は、この1つの出力調整用ボリュームの調整可能範囲内に収まっている必要がある。この状態を実現するために、今度は受光量の調整が不可欠となり、結局、光ピックアップヘッドに受光量調整用の機構部品を設ける必要が生じ、やはり光ピックアップヘッドの設計は困難となる。
【0019】
また、特許文献1に記載の従来技術では、パワー制御回路の基準電位の変動等を抑制して半導体レーザから発せられるレーザ光のパワーを精度良くAPC動作させることはできるが、複数の半導体レーザを有する場合には複数のフロントモニターセンサーが必要であり、この複数のフロントモニターセンサーが搭載される光ピックアップヘッドが大きくなり、光ピックアップ装置の小型化・薄型化・軽量化の要求に反することになるという問題があった。
【0020】
本発明は、上記の点に鑑み、光源である半導体レーザを複数個有した場合においても、光ピックアップヘッドに搭載する出力パワーモニタ用ユニットを1つにして光ピックアップ装置の小型化・薄型化・軽量化を図るとともに、各半導体レーザの出力パワーを制御するための出力パワーモニタ用ユニットからの電気信号の調整範囲を広げ、各々の半導体レーザについて安定したAPC動作を行うことのできる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、光源から出射される光ビームを情報記録媒体に照射する出射光学系と、前記情報記録媒体から反射される光ビームを受光する受光光学系が構成され、前記光源から出射される光ビームの一部を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光検出部と、前記電気信号に基づいて前記光源の出力パワーを自動制御する自動出力制御回路部を備える光ピックアップ装置であって、前記光源が複数のレーザから成り、前記自動出力制御回路部が前記複数のレーザの各レーザ毎に備えられ、該各レーザの出力パワーを個別に自動制御する光ピックアップ装置において、前記光検出部を1つの受光部と該受光部で受光した光を前記電気信号に変換する電気信号変換部とが集積化された1つの出力パワーモニタ用ユニットにするとともに、該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号を前記複数のレーザの各レーザ毎に調整する電子回路部を設けたものである。
【0022】
このようにすると、光源であるレーザを複数個有した光ピックアップ装置においても、光ピックアップヘッドに搭載する出力パワーモニタ用ユニットを1つにして光ピックアップ装置の小型化・薄型化・軽量化を図るとともに、各レーザの出力パワーを個別に自動制御するための出力パワーモニタ用ユニットからの前記電気信号の調整範囲を広げ、各々のレーザについて安定したAPC動作を行うことができる。
【0023】
また、例えば、前記電子回路部を、前記複数のレーザのうちで光ビームを出力する1つのレーザを切り替えるレーザ切替信号に応じてオン・オフする前記複数のレーザの各レーザに対応した複数の電子スイッチと、該複数の電子スイッチの各電子スイッチに個別に接続され前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする複数の可変抵抗器とで構成すると良い。
【0024】
このようにすると、光ビームを出力するレーザに対応した1つの電子スイッチがオンすることにより、前記出力パワーモニタ用ユニットが、オンした電子スイッチに接続された可変抵抗器に応じた電圧の前記電気信号を出力するようにできる。
【0025】
また、例えば、前記複数のレーザは2つのレーザであり、一方のレーザに対応した前記電子スイッチを前記レーザ切替信号でオン・オフし、他方のレーザに対応した電子スイッチを前記レーザ切替信号をインバータ回路で反転させた信号でオン・オフするようにすると、2つの電子スイッチのオン・オフ切替を簡単な構成で容易に行うことができる。
【0026】
また、例えば、前記電子回路部を、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を分圧した分圧信号を生成する第2の可変抵抗器とで構成すると、少ない部品点数で前記電気信号の電圧調整を前記複数のレーザ毎に備えられた自動出力制御回路部毎に行うことができる。
【0027】
また、例えば、前記電子回路部を、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を第2の可変抵抗器に応じて増幅した増幅信号を生成する増幅回路部とで構成すると、前記電気信号の電圧調整範囲を広げ、各々のレーザについて安定したAPC動作を行うことができる。
【0028】
また、例えば、前記電子回路部を、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を分圧した分圧信号を生成する第2の可変抵抗器と、前記分圧信号を第3の可変抵抗器に応じて増幅した増幅信号を生成する増幅回路部とで構成すると、前記電気信号の電圧調整範囲を更に拡大することができ、各々のレーザについて安定したAPC動作を行うことができる。
【0029】
また、例えば、前記電子回路部が、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を分圧した分圧信号を生成する第2の可変抵抗器と、前記分圧信号を第3の可変抵抗器に応じて増幅した増幅信号を生成する第1の増幅回路部と、前記電気信号を反転増幅する第2の増幅回路部と、第1の増幅回路部で増幅された前記増幅信号を反転増幅する第3の増幅回路部とで構成すると、前記電気信号の電圧調整範囲を広げるとともに、前記電気信号に混入したノイズを除去することができ、各々のレーザについて更に安定したAPC動作を行うことができる。
【0030】
また、例えば、前記出力パワーモニタ用ユニットが有するオペアンプの出力端子に抵抗を接続すると、前記出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号のリンギングやオーバーシュートを防ぎ、周波数特性を改善することができる。
【0031】
また、例えば、前記出力パワーモニタ用ユニットが有するオペアンプと前記増幅回路部が有するオペアンプの出力端子にそれぞれ抵抗をすると、前記自動出力制御回路部に与えられる前記電気信号のリンギングやオーバーシュートを防ぎ、周波数特性を改善して安定したAPC動作を行うことができる。
【0032】
また、例えば、前記出力パワーモニタ用ユニットと前記可変抵抗器以外の電子回路部を集積化して1つの部品にすると、更に光ピックアップ装置の小型化・薄型化・軽量化を図ることができる。
【0033】
また、例えば、光源と受光素子が一体構成となった受発光ユニットを有し、前記出射光学系と受光光学系が一体で構成された光ピックアップ装置にすると、更に光ピックアップ装置の小型化・薄型化・軽量化を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。図1において、従来例の図11及び図12と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図1に示す光ピックアップ装置が有する出射光学系、受光光学系及びAPC回路12、12’は図11と同一であるので図1への記載を省略している。
【0035】
図1に示す光ピックアップ装置は、図11に示す光ピックアップ装置と同様に、例えば、DVDとCDの両方の光ディスクに対応するために搭載された2つの半導体レーザ1、1’からの光ビームの一部であるレーザ光λ1、λ2を検出する光検出器である1つの出力パワーモニタ用ユニット20を備えている。また、光ピックアップヘッド13上の出力パワーモニタ用ユニット20近傍に、出力調整用ボリューム(可変抵抗器)VRλ1、VRλ2、電子スイッチSWλ1、SWλ2、及び、インバータ回路19から成る電子回路部を備えている。
【0036】
出力パワーモニタ用ユニット20の調整端子18a、18b間に、出力調整用ボリュームVRλ1と電子スイッチSWλ1との直列回路と、出力調整用ボリュームVRλ2と電子スイッチSWλ2との直列回路が並列に接続されている。また、電子スイッチSWλ1、SWλ2は、光ビームを照射する光源を半導体レーザ1、1’のいずれかに切り替えるデジタル信号であるレーザ切替信号に応じてオン・オフ状態が制御され、例えば、レーザ切替信号がLo(0V)のときにオン状態、Hi(5V)のときにオフ状態となる。そして、部品共通化による価格低減をねらい、電子スイッチSWλ1及びSWλ2は同じものを使用している。また、インバータ回路19は、入力されるレーザ切替信号を反転させる機能を有し、その出力はLo入力のときにHi出力、Hi入力のときにLo出力となり、レーザ切替信号で電子スイッチSWλ1が制御され、インバータ回路19の出力で電子スイッチSWλ2が制御される。即ち、電子スイッチSWλ1、SWλ2は互いに逆のオン・オフ状態になる。
【0037】
また、2つの半導体レーザ1、1’の切り替えは、例えば、レーザ切替信号がLoのときに半導体レーザ1から光ビームが出射され、レーザ光λ1が出力パワーモニタ用ユニット20の受光部14に入射し、レーザ切替信号がHiのときに半導体レーザ1’から光ビームが出射され、レーザ光λ2が同じく出力パワーモニタ用ユニット20の受光部14に入射する。また、出力パワーモニタ用ユニット20の基準電圧端子17には、図示しない基準電圧生成部から基準電圧Vrefが与えられている。
【0038】
このような構成の図1に示す光ピックアップ装置の動作を説明する。先ず、半導体レーザ1が使用される場合を説明する。レーザ切替信号はLoになり、図示しないレーザ駆動回路部が半導体レーザ1を発光させる。また、電子スイッチSWλ1の制御端子に、このレーザ切替信号のLo信号が加わって電子スイッチSWλ1はオン状態になる。同時に、電子スイッチSWλ2の制御端子には、インバータ回路19を通過してLoからHiに反転したレーザ切替信号が加わって、電子スイッチSWλ2はオフ状態となる。そして、半導体レーザ1から出射された光ビームの一部でコリメータレンズ2を通らない光であるレーザ光λ1を、出力パワーモニタ用ユニット20の受光部14にて受光する。
【0039】
受光した光は、出力パワーモニタ用ユニット20内の電気信号変換部15(図12参照)にて受光量に応じた電気信号である出力電圧として出力電圧端子16から出力されるが、上述した通り、この出力電圧は光ピックアップヘッド13の調整・作製時点で、光ピックアップヘッド13の外部に設けられたAPC回路側から要求される数値範囲内に合わせ込む必要がある。ここで、先に示した通り、半導体レーザ1が使用される場合には電子スイッチSWλ1のみオン状態となるため、出力パワーモニタ用ユニット20の外部に取り付けられた出力調整用ボリュームVRλ1のみ有効な状態となっている。よって、光ピックアップヘッド13の調整・作製時に出力調整用ボリュームVRλ1の値を調整することにより、レーザ光λ1に対応した調整後出力電圧Voλ1を得ることができる。
【0040】
次に、半導体レーザ1’が使用される場合を説明する。このときは、レーザ切替信号はHiとなり、図示しないレーザ駆動回路部が半導体レーザ1’を発光させる。また、電子スイッチSWλ1の制御端子にHi信号が加わって電子スイッチSWλ1はオフ状態となる。同時に、電子スイッチSWλ2の制御端子には、インバータ回路を通過してHiからLoに反転したレーザ切り替え信号が加わって、電子スイッチSWλ2はオン状態となる。即ち、半導体レーザ1’が使用される場合には電子スイッチSWλ2のみオン状態となるため、出力パワーモニタ用ユニット20の外部に取り付けられた出力調整用ボリュームVRλ2のみ有効な状態となっている。よって、上述した半導体レーザ1が使用される場合と同様に、光ピックアップヘッド13の調整・作製時に、出力調整用ボリュームVRλ2の値を調整することにより、レーザ光λ2に対応した調整後出力電圧Voλ2を得ることができる。
【0041】
そして、出力パワーモニタ用ユニット20の出力信号線を二分割して、調整後出力電圧Voλ1用及び調整後出力電圧Voλ2用として光ピックアップヘッド13から引き出せば、光ピックアップヘッド13外部にて半導体レーザ1用、半導体レーザ1’用として独立に用意したAPC回路12、12’に、調整後出力電圧Voλ1及び調整後出力電圧Voλ2をそれぞれ伝達することができ、APC回路12,12’を用いて半導体レーザ1、及び1’の光ビームの出力パワーの安定制御が可能となる。
【0042】
次に、図12を用いて具体的な調整範囲について説明する。図12において、レーザ光が受光部14とオペアンプ15aによりI−V変換された直後のオペアンプ15aの出力をViとすると、このViがオペアンプ15bにて増幅されて、最終的に出力電圧Voが得られる。これらの関係を式で示すと、下記の(式1)または(式2)のようになる。
【0043】
Vo=(1+Rf2/VR)(Vi−Vref)+Vref ・・・(式1)
Vo−Vref=(1+Rf2/VR)(Vi−Vref) ・・・(式2)
【0044】
半導体レーザが発光していない、即ち、出力パワーモニタ用ユニット20の受光量が0の場合、Viは基準電圧Vrefに等しく、よって、(式1)より、出力電圧Voもまた基準電圧Vrefに等しくなる。半導体レーザが発光すると、Viは基準電圧Vrefから変化し、同様に出力電圧Voもまた基準電圧Vrefから変化する。その変化量、即ち、受光量による出力変化量(Vo−Vref)は、受光量によるViの変化量(Vi−Vref)を(1+Rf2/VR)倍した値となることが(式2)より理解できる。
【0045】
数値例として、例えば、Rf2=2.4kΩ、増幅回路が安定動作するVRの範囲が400〜1.8kΩ程度とする。調整前のVR値を、調整可能範囲である400〜1.8kΩの中間の値、即ち、1.1kΩとして出力信号に応じてVR値の増減を行うとする。VR=1.1kΩのときの出力を1とすると、調整可能範囲400〜1.8kΩでの出力の変化は、下記の(式3)及び(式4)のようになる。
【0046】
(1+2.4kΩ/1.8kΩ)/(1+2.4kΩ/1.1kΩ)=0.73 ・・・(式3)
(1+2.4kΩ/400Ω)/(1+2.4kΩ/1.1kΩ)=2.20・・・(式4)
【0047】
(式3)及び(式4)より、VR=1.1kΩのときの出力電圧の0.73〜2.20倍の範囲で調整可能となる。また、この結果より、(最大出力電圧値/最小出力電圧値)は、2.20/0.73=3.01となることがわかる。
【0048】
このように、本実施例ではレーザ光λ1用及びレーザ光λ2用として、それぞれ独立に出力調整用ボリュームVRλ1及びVRλ2を調整することができるため、調整範囲として共にVR=1.1kΩのときの出力電圧の0.73〜2.20倍の範囲で調整可能となる。
【0049】
図2は、本発明の第2実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。図2において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図1と同様に、図2に示す光ピックアップ装置が有する出射光学系、受光光学系及びAPC回路12、12’は図11と同一であるので図2への記載を省略している。
【0050】
図2に示す光ピックアップ装置が図1に示す光ピックアップ装置と相違する点は、出力パワーモニタ用ユニット20の調整端子18a、18b間に出力調整用ボリュームVRλ1のみが接続され、出力電圧端子16と基準電圧端子17との間に出力調整用ボリュームVRλ2が接続されている点である。このような構成により、出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧がそのまま調整後出力電圧Voλ1として出力されるとともに、出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧を出力調整用ボリュームVRλ2にて分圧・減衰させて、調整後出力電圧Voλ2として出力される。
【0051】
本実施例においては、レーザ光λ1側の最適化を行うために出力調整用ボリュームVRλ1を調整した後は、レーザ光λ2側への出力電圧最大値も固定されてしまうため、この固定された出力電圧以上は、調整後出力電圧Voλ2として取り出すことはできない。しかしながら、光ピックアップヘッド13の光学系設計時に、レーザ光λ1側の光量は少なく、且つ、レーザ光λ2側の光量は多く受光できるように出力パワーモニタ用ユニット20及び各光学部品等をレイアウトしておけば、出力調整用ボリュームVRλ1及びVRλ2の調整を行うことにより、最適な調整後出力電圧Voλ1及びVoλ2を得ることが可能となる。
【0052】
このようにすると、ピックアップヘッド13に搭載される部品点数を少なくすることができるので、ピックアップヘッド13の設計上、電子部品を配置するスペースが少ない、受光量調整用の機構部品を設ける余裕もない等の問題発生時に、非常に有効に作用する。
【0053】
図3は、本発明の第3実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。図3において、図2と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図2と同様に、図3に示す光ピックアップ装置が有する出射光学系、受光光学系及びAPC回路12、12’は図11と同一であるので図3への記載を省略している。図3に示す光ピックアップ装置が図2に示す光ピックアップ装置と相違する点は、出力電圧端子16からの出力電圧Voλ1を増幅した出力電圧Voλ2を生成する増幅回路部21が設けられている点である。
【0054】
図3に示す増幅回路部21は、オペアンプ21a、出力調整用ボリュームVRλ2、抵抗Rλ2、Rfλ2から構成されている。オペアンプ21aの非反転入力端子(+)は抵抗Rλ2を介して出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧端子16に接続され、オペアンプ21aの反転入力端子(−)と出力端子間に抵抗Rfλ2が接続されている。また、オペアンプ21aの反転入力端子(−)と出力パワーモニタ用ユニット20の基準電圧端子17との間に出力調整用ボリュームVRλ2が接続されている。
【0055】
このような構成により、レーザ光λ1側の最適化のために出力調整用ボリュームVRλ1を調整した後でも、出力電圧Voλ2の最大値は固定されず、出力調整用ボリュームVRλ2を調整することによって、出力電圧Voλ2の増減調整が広い範囲で可能となる。
【0056】
図4は、本発明の第4実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。図4において、図3と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図3と同様に、図4に示す光ピックアップ装置が有する出射光学系、受光光学系及びAPC回路12、12’は図11と同一であるので図4への記載を省略している。図4に示す光ピックアップ装置が図3に示す光ピックアップ装置と相違する点は、出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧端子16と基準電圧端子17との間に出力調整用ボリュームVRλ2が接続され、出力電圧端子16からの出力電圧Voλ1を出力調整用ボリュームVRλ2で分圧・減衰した分圧電圧を増幅した出力電圧Voλ2を生成する増幅回路部21が設けられている点である。換言すれば、図4に示す光ピックアップ装置は、上述した第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせた構成になっている。
【0057】
図4に示す増幅回路部21は、オペアンプ21a、出力調整用ボリュームVRλ2’、抵抗Rλ2、Rfλ2から構成されている。出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧端子16と基準電圧端子17との間に接続された出力調整用ボリュームVRλ2から導出された電圧が抵抗Rλ2を介してオペアンプ21aの非反転入力端子(+)に入力される。また、オペアンプ21aの反転入力端子(−)と出力端子間に抵抗Rfλ2が接続され、オペアンプ21aの反転入力端子(−)と出力パワーモニタ用ユニット20の基準電圧端子17との間に出力調整用ボリュームVRλ2’が接続されている。
【0058】
このような構成により、レーザ光λ1側の最適化のために出力調整用ボリュームVRλ1を調整した後でも、出力電圧Voλ2の最大値は固定されず、出力調整用ボリュームVRλ2及びVRλ2’を調整することによって、出力電圧Voλ2の増減調整が、増減調整範囲をよりいっそう拡大して可能となる。
【0059】
図5は、本発明の第5実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。図5において、図4と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図4と同様に、図5に示す光ピックアップ装置が有する出射光学系、受光光学系及びAPC回路12、12’は図11と同一であるので図5への記載を省略している。図5に示す光ピックアップ装置が図4に示す光ピックアップ装置と相違する点は、出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧+Voλ1から基準電圧Vrefに対し対称な出力電圧−Voλ1を作るための反転増幅回路部23と、増幅回路部21で増幅した出力電圧+Voλ2から基準電圧Vrefに対し対称な出力電圧−Voλ2を作るための反転増幅回路部24が搭載されている点である。
【0060】
反転増幅回路部23は、オペアンプ23a、抵抗Ra3、Rb3、Rf3から構成されており、オペアンプ23aの反転入力端子(−)が抵抗Ra3を介して出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧端子16に接続されている。また、、オペアンプ23aの反転入力端子(−)と出力端子との間に抵抗Rf3が接続され、オペアンプ23aの非反転入力端子(+)が抵抗Rb3を介して出力パワーモニタ用ユニット20の基準電圧端子17に接続されている。ここで、抵抗Ra3、Rf3、Rb3は全て同じ抵抗値であるので、オペアンプ23aは増幅率1の反転増幅器となっている。
【0061】
一方、反転増幅回路部24は、オペアンプ24a、抵抗Ra4、Rb4、Rf4から構成されており、オペアンプ24aの反転入力端子(−)が抵抗Ra4を介して増幅回路部21のオペアンプ21aの出力端子に接続されている。また、、オペアンプ24aの反転入力端子(−)と出力端子との間に抵抗Rf4が接続され、オペアンプ24aの非反転入力端子(+)が抵抗Rb4を介して出力パワーモニタ用ユニット20の基準電圧端子17に接続されている。ここで、抵抗Ra4、Rf4、Rb4は全て同じ抵抗値であるので、オペアンプ24aは増幅率1の反転増幅器となっている。
【0062】
このような構成により、出力電圧+Voλ1から基準電圧Vrefに対し対称な出力電圧−Voλ1がオペアンプ23aの出力端子から出力され、この出力電圧+Voλ1及び出力電圧−Voλ1が、レーザ光λ1側、即ち、半導体レーザ1側のAPC回路12にフィードバックされる。また、同様に、出力電圧+Voλ2から基準電圧Vrefに対し対称な出力電圧−Voλ2がオペアンプ24aの出力端子から出力され、この出力電圧+Voλ2及び出力電圧−Voλ2が、レーザ光λ2側、即ち、半導体レーザ1’側のAPC回路12’にフィードバックされる。
【0063】
次に、このように基準電圧Vrefに対し対称な波形を出力する利点を、図6及び図7を用いて説明する。図6は図5に示す光ピックアップヘッド13からAPC回路12への信号伝達を示すブロック図であり、図7はその伝達される信号波形を示す波形図である。尚、わかりやすくするため、図6ではレーザ光λ1側、即ち、半導体レーザ1側のAPC回路12についてのみ図示しているが、レーザ光λ2側、即ち、半導体レーザ1’側のAPC回路12’についても全く同様である。
【0064】
光ピックアップヘッド13の出力端子Aから出力された出力電圧+Voλ1は、フレキシブルケーブル等の配線L1を通して、APC回路12の入力端子Bに導かれる。ここで、配線L1の長さや、レイアウトの状態によっては、各種外来ノイズnが矢印のように出力電圧+Voλ1に混入しやすくなる。図7(a)に示す光ピックアップヘッド13の出力端子Aでの+Voλ1波形は、伝送途中に外来ノイズnが混入したとすると、図7(b)に示すAPC回路12の入力端子Bでの+Voλ1波形のように、異なった波形になってしまう。この状態では、APC回路12での正常なレーザ出力制御は望めない。
【0065】
そこで、光ピックアップヘッド13側に出力電圧+Voλ1を基準電圧Vrefに対して対称にした波形出力の出力電圧−Voλ1を出力する出力端子A’を設け、同時に、APC回路12側に入力端子B’と差動演算器となるオペアンプ12aを設ける。そして、出力端子A’と入力端子B’間を配線L1と同様の配線L2で接続する。このようにすると、出力端子A’から出力された出力電圧−Voλ1は、出力電圧+Voλ1の場合と同様に、伝送路中にて外来ノイズnの影響を受ける。出力端子A’での−Voλ1波形を図7(c)に示し、入力端子B’での−Voλ1波形を図7(d)に示す。
【0066】
ここで、出力電圧+Voλ1及び出力電圧−Voλ1は、外来ノイズnから同様の影響を受けるので、図7(b)及び図7(d)に示したような波形の乱れ方、即ち、同出力・同位相のノイズ波形が正規波形に重畳した状態となる。よって、この二つの波形の差動演算をオペアンプ12aで行えば、同出力・同位相のノイズ波形はキャンセルして消失し、正規波形は2倍となって、今度はVref基準ではなく、0Vを基準として出力される。図7(e)にオペアンプ12aの出力端子Cでのオペアンプ12aの差動演算後の出力波形を示す。
【0067】
これらをまとめると、上述したような対称波形を出力することにより、伝送路中でノイズの影響を受けても、その影響をキャンセルすることが可能となって、安定したAPC動作が可能となる。以上より、本実施例の効果は明らかで、レーザ光λ1側及びレーザ光λ2側どちらの場合でも、共に外来ノイズに強く、安定したレーザ出力制御を行うことが可能となる。
【0068】
図8は、本発明の第6実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。図8において、図4と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図4と同様に、図8に示す光ピックアップ装置が有する出射光学系、受光光学系及びAPC回路12、12’は図11と同一であるので図8への記載を省略している。図8に示す光ピックアップ装置が図4に示す光ピックアップ装置と相違する点は、出力パワーモニタ用ユニット20の出力電圧端子16に抵抗Rdλ1が接続されている点と、増幅回路部21のオペアンプ21aの出力端子に抵抗Rdλ2が接続されている点である。このような構成により、抵抗Rdλ1を介して出力電圧Voλ1が出力され、抵抗Rdλ2を介して出力電圧Voλ2が出力される。
【0069】
数十MHz以上の高速信号に対応するオペアンプは、周波数特性を重視するため一般的には周波数特性を落とす位相補償回路等の付加が困難である。従って、立ち上がりの非常に早いパルス波形を出力する場合に、波形がリンギングやオーバーシュートによって乱される現象の発生が多々あり、この現象を防ぐため、オペアンプの出力近傍に抵抗を配置し、出力パルスの立ち上がり量を緩和する。本実施例では、出力パワーモニタ用ユニット20の出力と、増幅回路部21を構成するオペアンプ21aの出力端子の近傍に、数十〜200Ω程度の抵抗Rdλ1及びRdλ2を付加することによって、高速パルス波形でレーザ光が発光した場合でも、その波形に応じた正確な電圧波形出力を得ることが可能となる。
【0070】
また、上述した本発明の各実施形態において、出力パワーモニタ用ユニット20と各出力調整用ボリューム以外の電子回路部が集積化され、1つの部品として構成されていても構わない。更に、上述した本発明の各実施形態において、各出力調整用ボリューム以外の電子回路部は出力パワーモニタ用ユニット20内に集積化され、1つの部品として構成されていても構わない。
【0071】
また、上述した本発明の各実施形態において、各出力調整用ボリュームが精度の高い金属皮膜抵抗を用いて構成されていると、温度上昇による抵抗値の変化が少ないので、半導体レーザの出力パワーを安定制御するためにフィードバックされる各出力調整用ボリュームでの調整後の出力電圧の変動がなく、安定したAPC動作を行うことができる。
【0072】
また、上述した本発明の各実施形態は、図10に示すように、光源である半導体レーザ1と信号検出素子10とが分離して構成された光ピックアップ装置を例に説明したが、光源と信号検出素子が一体となった受発光ユニットを用い、出射光学系と受光光学系が一体で構成された光ピックアップ装置においても本発明は適用可能である。
【0073】
図9は、そのような光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図である。図9において、図10と同一の部分には同一の符号を付している。図9に示す光ピックアップ装置は、図10に示す半導体レーザ1の代わりに、光源と信号検出素子が一体となった受発光ユニット25を用いて光ピックアップヘッド13の光学系を構成している。即ち、受発光ユニット25内の光源から出射した光ビームはコリメータレンズ2により平行光にされる。その後、光ビームは立ち上げミラー5によって光ディスク7の方向に導かれ、対物レンズ6によって光ディスク7の情報記録面上に集光されて、規定の大きさのビームスポットを形成する。光ディスク7の情報記録面上に集光された光ビームは、光ディスク7によって反射され、対物レンズ6、立ち上げミラー5、コリメータレンズ2を介して受発光ユニット25に戻り、受発光ユニット25内の受光部にて信号検出される。このような光学系構成の光ピックアップ装置においても、本発明は適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、光源から出射される光ビームを情報記録媒体に照射する出射光学系と、前記情報記録媒体から反射される光ビームを受光する受光光学系が構成され、前記光源から出射される光ビームの一部を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光検出部と、前記電気信号に基づいて前記光源の出力パワーを個別に自動制御する自動出力制御回路部を備える光ピックアップ装置において、光源である半導体レーザを複数個有した場合でも、光ピックアップヘッドへ搭載する前記光検出器である出力パワーモニタ用ユニットを1つにして光ピックアップ装置の小型化・薄型化・軽量化を図るとともに、各半導体レーザの出力パワーを制御するための出力信号の調整範囲を広げ、各々の半導体レーザについて安定したAPC動作を行うことのできる光ピックアップ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の第1実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図2】は、本発明の第2実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図3】は、本発明の第3実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図4】は、本発明の第4実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図5】は、本発明の第5実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図6】は、図5に示す光ピックアップヘッドからAPC回路への信号伝達を示すブロック図である。
【図7】は、図6に示す回路の信号波形を示す波形図である。
【図8】は、本発明の第6実施形態の光ピックアップ装置の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図9】は、出射光学系と受光光学系が一体で構成された光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図である。
【図10】は、従来のフロントモニタ方式を採用した光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図である。
【図11】は、従来の半導体レーザを2個有した光ピックアップ装置の概略構成を示す系統図である。
【図12】は、出力パワーモニタ用ユニットの概略構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1、1’ 半導体レーザ
2、2’ コリメータレンズ
3、3’ ビームスプリッタ
4 1/4波長板
5 立ち上げミラー
6 対物レンズ
7 光ディスク(情報記録媒体)
8 集光レンズ
9 シリンドリカルレンズ
10 信号検出素子
11、11’ フロントモニタ用光検出器
12、12’ APC回路(自動出力制御回路部)
13 光ピックアップヘッド
14 受光部
14a フォトダイオード
15 電気信号変換部
15a、15b、21a、23a、24a オペアンプ
16 出力電圧端子
17 基準電圧端子
18a、18b 調整端子
19 インバータ回路
20 出力パワーモニタ用ユニット
21 増幅回路部
23、24 反転増幅回路部
25 受発光ユニット
VRλ1、VRλ2、VRλ2’ 出力調整用ボリューム
SWλ1、SWλ2 電子スイッチ
R1、R2、Rf1、Rf2、Rλ2、Rfλ2、Ra3、Rf3、Rb3、Ra4、Rf4、Rb4、Rdλ1、Rdλ2 抵抗

Claims (12)

  1. 光源から出射される光ビームを情報記録媒体に照射する出射光学系と、前記情報記録媒体から反射される光ビームを受光する受光光学系が構成され、前記光源から出射される光ビームの一部を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光検出部と、前記電気信号に基づいて前記光源の出力パワーを自動制御する自動出力制御回路部を備える光ピックアップ装置であって、
    前記光源が複数のレーザから成り、前記自動出力制御回路部が前記複数のレーザの各レーザ毎に備えられ、該各レーザの出力パワーを個別に自動制御する光ピックアップ装置において、
    前記光検出部を1つの受光部と該受光部で受光した光を前記電気信号に変換する電気信号変換部とが集積化された1つの出力パワーモニタ用ユニットにするとともに、該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号を前記複数のレーザの各レーザ毎に調整する電子回路部を設けたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記電子回路部が、前記複数のレーザのうちで光ビームを出力する1つのレーザを切り替えるレーザ切替信号に応じてオン・オフする前記複数のレーザの各レーザに対応した複数の電子スイッチと、該複数の電子スイッチの各電子スイッチに個別に接続され前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする複数の可変抵抗器から成ることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記複数のレーザは2つのレーザであり、一方のレーザに対応した前記電子スイッチを前記レーザ切替信号でオン・オフし、他方のレーザに対応した電子スイッチを前記レーザ切替信号をインバータ回路で反転させた信号でオン・オフすることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記電子回路部が、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を分圧した分圧信号を生成する第2の可変抵抗器から成ることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記電子回路部が、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を第2の可変抵抗器に応じて増幅した増幅信号を生成する増幅回路部から成ることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記電子回路部が、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を分圧した分圧信号を生成する第2の可変抵抗器と、前記分圧信号を第3の可変抵抗器に応じて増幅した増幅信号を生成する増幅回路部から成ることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記電子回路部が、前記出力パワーモニタ用ユニットを制御して該出力パワーモニタ用ユニットから出力される前記電気信号の電圧調整をする第1の可変抵抗器と、前記電気信号を分圧した分圧信号を生成する第2の可変抵抗器と、前記分圧信号を第3の可変抵抗器に応じて増幅した増幅信号を生成する第1の増幅回路部と、前記電気信号を反転増幅する第2の増幅回路部と、第1の増幅回路部で増幅された前記増幅信号を反転増幅する第3の増幅回路部から成ることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記出力パワーモニタ用ユニットが有するオペアンプの出力端子に抵抗を接続したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記出力パワーモニタ用ユニットが有するオペアンプと前記増幅回路部が有するオペアンプの出力端子にそれぞれ抵抗を接続したことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記出力パワーモニタ用ユニットと前記可変抵抗器以外の電子回路部を集積化して1つの部品にしたことを特徴とする請求項2〜請求項9のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記可変抵抗器が金属皮膜抵抗器であることを特徴とする請求項2〜請求項10のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  12. 光源と受光素子が一体構成となった受発光ユニットを有し、前記出射光学系と受光光学系が一体で構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
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