JP4734208B2 - 光ディスク用集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスク用集積回路に関する。
現在、光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)に照射されたレーザー光の反射光の光量に基づいてRF(Radio Frequency)信号を生成し、当該RF信号に応じて、光ディスクに記録された情報の再生を行う光ディスク装置が普及している。このため、光ディスク装置は、レーザー光の反射光を複数の受光面で受光する光検出器と、複数の受光面が受光するレーザー光の反射光に基づいてRF信号を出力する光ディスク用集積回路と、を有しているものがある。以下、図5、図6を参照しつつ、レーザー光の反射光に基づくRF信号の生成について説明する。図5は、光ディスクの情報記録層の螺旋状に形成されたトラックにレーザー光が合焦している場合に、レーザー光の反射光を略均等に受光する光検出器100の受光面A乃至Dを示す図である。図6は、従来の光ディスク用集積回路101の構成を示す回路図である。
光検出器100の受光面Aが受光するレーザー光の反射光は、光ディスク用集積回路101のフォトダイオード102において、当該反射光の光量に応じた電流に変換される。そして、第1演算増幅器103は、帰還抵抗104とともに、フォトダイオード102にて発生した電流を電圧に変換するとともに、帰還抵抗104の抵抗値で定まるゲインで増幅した出力電圧を、第2演算増幅器105に出力する。第2演算増幅器105は、第1演算増幅器103の出力電圧を所定の増幅率で増幅し、増幅した結果得られる出力電圧(以下、光電変換信号Aという)を、抵抗106Aを介した加算器107及び光ディスク用集積回路101の外部の処理回路に出力する。尚、図6に示すコンデンサ120は、フレキシブル基板を介して、光ディスク用集積回路101が出力する光電変換信号Aを外部の処理回路に送信するための信号線に発生する寄生コンデンサを、等価的に示したものである。尚、光ディスク用集積回路101は、受光面B乃至Dごとに、VccラインとGNDラインとの間において、前述のフォトダイオード102、第1演算増幅器103、帰還抵抗104、第2演算増幅器105と同様の構成(不図示)を有する。この結果、加算器107には、抵抗106A乃至106Dを介して、受光面A乃至Dが受光するレーザー光の反射光の光量に応じた光電変換信号A乃至Dが入力されることとなる。加算器107は、光電変換信号A乃至Dを加算した結果得られるRF信号を、第3演算増幅器108の反転入力端子に出力する。第3演算増幅器108は、反転入力端子に印加されるRF信号を、帰還抵抗109と入力抵抗110とから定まるゲインで増幅して、外部の処理回路に出力する。尚、図6に示すコンデンサ121は、フレキシブル基板を介して、光ディスク用集積回路101が出力するRF信号に応じた信号を外部の処理回路に送信するための信号線に発生する寄生コンデンサを、等価的に示したものである。この結果、コンデンサ121により平滑化されたRF信号が、フレキシブル基板を介して外部の処理回路に入力され、RF信号に基づく情報の再生が行われることとなる。
特開2005−32373号公報
しかしながら、前述した従来の光ディスク用集積回路101においては、その出力するRF信号が、図7(a)に示す理想的な特性とは異なった、図7(b)に示す特性となる可能性があった。これは、例えば光検出器100の受光面Aのみにレーザー光の反射光を受光させた場合、本来図8に示す光電変換信号Aのみが発生するべきであるにも関わらず、光電変換信号Aよりも位相速度が速い同図に示す光電変換信号B乃至Dが発生し、ある周波数帯域f(例えば40MHz付近の帯域)において光電変換信号B乃至Dの位相が、光電変換信号Aの位相と略逆相となり、当該光電変換信号Aを減じるように働くためである。そして、この光電変換信号B乃至Dは、フォトダイオード102が接続される電源ラインの変動や、一の受光面が受光するべきレーザー光の反射光の他の受光面への漏れこみ等により発生することとなる。以下、図6を参照しつつ、受光面Aのみにレーザー光の反射光を受光させた場合に光電変換信号B乃至Dが発生する、電源ラインの変動の一因について更に詳述する。
光ディスク用集積回路101とフレキシブル基板とを接続する、ワイヤ等から構成されるVccライン、GNDラインは、ワイヤ等の長さ等に応じたインダクタ成分(同図のインダクタ122、123は各インダクタ成分を等価的に示したものである)を有している。このため、RF信号に応じてコンデンサ121が充電される場合、Vccラインからの電流iaが供給されることとなるが、この電流iaがインダクタ122に供給されることにより、Vccラインが変動することとなる。また、RF信号に応じてコンデンサ121が放電される場合、当該コンデンサ121からの電流icがGNDラインに供給されることとなるが、この電流icがインダクタ123に供給されることにより、GNDラインが変動することとなる。そして、受光面A乃至D用のフォトダイオード102が接続される電源ライン(同図においてはGNDライン)の変動が、フォトダイオード102と並列接続される当該フォトダイオード102の寄生容量(以下、寄生コンデンサ109という)を介して、第1演算増幅器103、第2演算増幅器105へと伝播されることにより、図8に示す光電変換信号B乃至Dが発生する。尚、このGNDラインの変動は、前述に限らず、ノイズ成分の重畳等の外的要因に起因して変動する場合もある。そして、前述したように、ある周波数帯域fにおいて光電変換信号Aと逆位相となる光電変換信号B乃至Dにより、光電変換信号Aのレベルが減じられ、図7(b)に示す波形のRF信号が生成される可能性があった。そして、このRF信号に基づいて、後段の処理回路において情報の再生が行われる場合、例えば不正確な情報の再生や、情報の再生自体が不可能となる可能性があった。
そこで、本発明は、前記課題を解決することが可能な光ディスク用集積回路を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための発明は、光検出器の複数の受光面が受光する、光ディスクに照射されたレーザー光の反射光に基づいて、前記光ディスクに記録された情報を再生するためのRF(Radio Frequency)信号を出力する光ディスク用集積回路であって、第1電源ラインと第2電源ライン(前記第1電源ラインの電圧>前記第2電源ラインの電圧)との間に、前記受光面ごとに、前記第1電源ラインと接続される正電源端子と、前記第2電源ラインと接続される負電源端子と、第1入力電圧が印加される反転入力端子と、第2入力電圧が印加される非反転入力端子と、出力電圧を出力する出力端子と、を有する演算増幅器と、前記反転入力端子と前記出力端子との間に接続される帰還抵抗と、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインの一方の電源ラインと、前記反転入力端子と、の間に接続されて、前記レーザー光の反射光に応じた電流を発生するフォトダイオードと、前記一方の電源ラインと前記非反転入力端子との間に接続されるコンデンサと、基準電源と前記非反転入力端子との間に接続される入力抵抗と、を備え、更に、前記受光面ごとの前記演算増幅器の出力電圧に応じた電圧を加算して、前記RF信号を生成する加算器と、を備え、前記基準電源の電圧は可変であり、前記フォトダイオードと並列接続された寄生コンデンサの容量は、前記基準電源の電圧の変化に伴って変化し、前記入力抵抗の抵抗値は、前記帰還抵抗の抵抗値と略同一であり、前記コンデンサの容量は、前記寄生コンデンサの容量が前記基準電源の電圧の変化に伴って変化される範囲の略中間の容量である、ことを特徴とする。
本発明によれば、寄生コンデンサの容量と帰還抵抗の抵抗値とに応じて容量と抵抗値とが定まるコンデンサと入力抵抗とを備えることにより、RF信号に対する一方の電源ラインの変動の影響を少なくとも軽減することができ、良好な情報の再生を行うためのRF信号を出力することができる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===光ディスク用集積回路1を具備する光ディスク装置21の全体構成===
以下、図5を適宜参照しつつ、図2を用いて、本発明に係る光ディスク用集積回路1を具備する光ディスク装置21の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る光ディスク用集積回路1を具備する光ディスク装置21の全体構成の一例を示すブロック図である。尚、本実施形態においては、光ディスク50がCD規格の光ディスクであるものとして説明するが、本発明に係る光ディスク用集積回路1は、その他の規格(DVD規格、Blu-ray Disc(登録商標)規格等)の光ディスクに対しても応用可能である。
光ディスク装置21は、スピンドルモータ22、光ピックアップ23、演算処理回路24、2値化回路25、PLL(Phase Locked Loop)回路26、デコーダ27、バッファメモリ28、マイクロコンピュータ29、インタフェース(I/F)30、サーボ制御部31、ドライバ32、スレッド機構33を有する。尚、本実施形態における光ディスク装置21は、光ディスク50に記録された情報を再生可能な構成のみを有しているがこれに限るものではなく、光ディスク50に対して情報を記録可能な構成を付加しても良い。
スピンドルモータ22は、ドライバ32からのスピンドル制御電圧がスピンドルモータコイル(不図示)に印加されることにより、制御電圧に対応する回転速度で回転し、チャッキング機構(不図示)に設置される光ディスク50を所定の回転方向へ回転させる。
スレッド機構33は、光ピックアップ23を保持する不図示のメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等を有する。スレッド機構33は、ドライバ32からのスレッド制御電圧がスレッドモータに印加されることにより、光ディスク50の径方向に光ピックアップ23を移動させる。
光ピックアップ23は、半導体レーザー34、対物レンズ35、アクチュエータ36、光検出器37、光ディスク用集積回路1を有する。光ピックアップ23は、不図示のフレキシブル基板を介して、光ディスク装置21の演算処理回路24、ドライバ32と接続される。尚、本実施形態において、光ピックアップ23は、一般的な光ピックアップが有するその他の各種光学系(コリメータレンズ、偏光ビームスプリッタ)やフロントモニタダイオード等について、本発明の要旨に関係しないため説明を省略する。
半導体レーザー34は、p型半導体とn型半導体とをpn接合したダイオードから構成される。そして、半導体レーザー34は、ドライバ32からの制御電圧が印加されることにより、光ディスク50の規格に対応する波長(780〜790nm)であって、光ディスク50に記録された情報の再生を可能とする光強度のレーザー光を出射する。
対物レンズ35は、光ディスク50の規格に対応した開口数(0.45〜0.50)を有し、トラックサーボ及びフォーカスサーボ用のコイル等を有するホルダー(不図示)にて保持される。そして、対物レンズ35は、各種光学系を透過及び(又は)反射したレーザー光を、光ディスク50の情報記録層に螺旋状に形成されたトラックに集光する。また、対物レンズ35は、光ディスク50のトラックを照射したレーザー光の反射光を略平行光に変換して、各種光学系に出射する。
アクチュエータ36は、トラックサーボ及びフォーカスサーボ用の磁器部材(マグネット、ヨーク等)、対物レンズ35を保持するホルダーに一端が固着されたサスペンションワイヤ等で構成される。そして、アクチュエータ36は、ドライバ32からのフォーカスサーボ制御電圧が印加されることにより発生する、フォーカスサーボ用の磁器部材とフォーカスサーボ用のコイルとの磁気作用により、対物レンズ35を光軸方向に移動させる。このようなフォーカスサーボ制御が行われることにより、対物レンズ35からのレーザー光が、光ディスク50の情報記録層に合焦することとなる。また、アクチュエータ36は、ドライバ32からのトラックサーボ制御電圧が印加されることにより発生する、トラックサーボ用の磁器部材とトラックサーボ用のコイルとの磁気作用により、光ディスク50の径方向に対物レンズ35を移動させる。このようなトラックサーボ制御及び前述のスレッド機構33によるスレッド制御が行われることにより、対物レンズ35からのレーザー光が、光ディスク50のトラックを追従することとなる。
光検出器37は、各種光学系を介したレーザー光の反射光を受光するための、例えば図5に示す4つの受光面A乃至D(複数の受光面)を有する。尚、本実施形態において、光検出器37は、半導体レーザー34が出射するレーザー光が不図示の回折格子等で回折されないものとして、4つの受光面A乃至Dのみを有するものとして説明するが、これに限るものではない。例えば、差動非点収差法によるフォーカス制御及び/又は差動プッシュプル法によるトラッキング制御を行うべく、半導体レーザー34が出射するレーザー光が回折格子により回折される場合、0次光とともに発生する±1次回折光の反射光を受光するための各受光面を設けても良い。
光ディスク用集積回路1は、光検出器37の受光面A乃至Dが受光するレーザー光の反射光の光量に応じた光電変換信号A乃至D(出力電圧に応じた電圧)を生成し、フレキシブル基板を介して、演算処理回路24に出力する。また、光ディスク用集積回路1は、光電変換信号A乃至Dに基づいてRF信号を生成し、フレキシブル基板を介して、演算処理回路24に出力する。尚、光ディスク用集積回路1の詳細な構成などについては後述する。また、対物レンズ35からのレーザー光が、光ディスク50のトラックに合焦及び追従している場合、光検出器37は、受光面A乃至Dにおいて均等な光量のレーザー光の反射光を受光することとなる。そのため、光ディスク用集積回路1が出力する光電変換信号A乃至Dは、同一の値を示す信号となる。尚、光ピックアップ23と演算処理回路24とは、フレキシブル基板を介して接続されることにより、光ピックアップ23が前述したように径方向へ移動しても良好な信号の送受信を行うことが可能となる。
演算処理回路24は、光ディスク用集積回路1からRF信号を2値化回路25に出力する。尚、光ディスク用集積回路1からのRF信号が直接2値化回路25に出力されるように、光ディスク装置21を構成しても良い。また、演算処理回路24は、例えば光電変換信号A乃至Dを所定のゲインで増幅してフォーカスサーボ制御のために演算処理し(例えば、光電変換信号A+光電変換信号C−光電変換信号B−光電変換信号D)、演算処理の結果得られるフォーカスエラー信号を、サーボ制御部31に出力する。また、演算処理回路24は、例えば光電変換信号A乃至Dを所定のゲインで増幅してトラックサーボ制御のために演算処理し(例えば、光電変換信号A+光電変換信号B−光電変換信号C−光電変換信号D)、演算処理の結果得られるトラッキングエラー信号を、サーボ制御部31に出力する。
2値化回路25は、例えば不図示の比較回路と積分回路から構成され、比較回路の出力を積分回路で積分し当該比較回路の一方の入力側へ入力することにより、スライスレベルがフィードバック制御される。そして、2値化回路25は、比較回路の他の入力側へ入力されるRF信号をスライスレベルにて2値化処理し、2値化処理の結果得られる2値化信号を、PLL回路26に出力する。
PLL回路26は、例えば不図示の位相比較回路、分周回路、チャージポンプ回路、ローパスフィルタ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)回路等から構成される。PLL回路26は、2値化信号と所定周波数のクロックとを位相比較し、2値化信号に位相同期するクロック(以下、再生クロックという)を生成して、2値化信号とともにデコーダ27に出力する。
デコーダ27は、マイクロコンピュータ29からの制御信号に基づいて、再生クロックの例えば立上りにおける2値化信号のレベルを検出することにより、光ディスク50のトラックに記録された再生信号を生成して、バッファメモリ28に記憶させる。そして、デコーダ27は、マイクロコンピュータ29からの制御信号に基づいて、バッファメモリ28に記憶されている再生信号を読み出し、光ディスク50の規格に対応する復調処理(EFM(Eight Fourteen Modulation))、誤り訂正処理(CIRC(Cross Interleaved Reed-Solomon Code))等のデコード処理を施し、デコード処理の結果得られる再生データを、バッファメモリ28に再び記憶させる。
バッファメモリ28は、マイクロコンピュータ29からの制御信号に基づくデコーダ27からの再生信号及び再生データが記憶される。そして、バッファメモリ28に記憶された再生データがホストコンピュータ40に送信されることによって、当該再生データに基づく情報の再生がホストコンピュータ40において行われることとなる。
サーボ制御部31は、演算処理回路24からのフォーカスエラー信号に基づいて、フォーカスサーボ制御のためのフォーカス制御信号を生成して、ドライバ32に出力する。また、サーボ制御部31は、演算処理回路24からのトラッキングエラー信号に基づいて、トラックサーボ制御のためのトラック制御信号を生成して、ドライバ32に出力する。
ドライバ32は、サーボ制御部31からのフォーカス制御信号に基づいてフォーカスサーボ制御電圧を生成して、アクチュエータ36に出力する。また、ドライバ32は、マイクロコンピュータ29からのスレッド制御のための制御信号に基づいてスレッド制御電圧を生成して、スレッド機構33に出力する。また、ドライバ32は、サーボ制御部31からのトラック制御信号に基づいてトラック制御電圧を生成して、アクチュエータ36に出力する。また、ドライバ32は、マイクロコンピュータ29からのスピンドルモータ22の回転速度を制御する制御信号に基づいて制御電圧を生成して、スピンドルモータ22に出力する。また、ドライバ32は、マイクロコンピュータ29からのレーザー光の光量を再生可能な光量に制御するための制御信号に基づいて制御電圧を生成して、半導体レーザー34に出力する。
インタフェース30は、接続端子(不図示)を介して接続されるホストコンピュータ40と、光ディスク装置21とがデータの送受信を行うために設けられる。インタフェース30としては、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)規格やSCSI(Small Computer System Interface)規格、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394規格、USB(Universal Serial Bus)規格等がある。
マイクロコンピュータ29は、不図示のCPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、インタフェース等で構成され、ROMに予め記憶されたプログラムデータに基づいて、前述の各制御信号を送信して、光ディスク装置21を統括制御する。
尚、上述の光ピックアップ23、スピンドルモータ22を除く光ディスク装置21の各構成は、集積化することが可能である。
===本発明に係る光ディスク用集積回路1の構成===
以下、図2、図5を適宜参照しつつ、図1を用いて本発明に係る光ディスク用集積回路1の構成について説明する。図1は、本発明に係る光ディスク用集積回路1の全体構成の一例を示す回路図である。尚、本実施形態において、Vccライン(第1電源ライン)とGNDライン(第2電源ライン、一方の電源ライン)は、光ディスク用集積回路1とフレキシブル基板とを接続するためのワイヤ等の長さに応じたインダクタ成分を有しているものとして説明する。尚、図1に示すインダクタ18、19は、VccラインとGNDラインに係るインダクタ成分を等価的に示したものである。
光ディスク用集積回路1は、VccラインとGNDラインとの間に、フォトダイオード2、寄生コンデンサ13、第1演算増幅器3(演算増幅器)、帰還抵抗4、基準電源14、15、入力抵抗6、コンデンサ5、第2演算増幅器7、抵抗8A乃至8D、第3演算増幅器10、帰還抵抗11、入力抵抗12を有する。
フォトダイオード2は、アノードがGNDラインと接続され、カソードが第1演算増幅器3の反転入力端子と接続される。そして、フォトダイオード2は、光検出器37の受光面Aが受光するレーザー光の反射光の光量に応じた電流を発生する。
寄生コンデンサ13は、光ディスク用集積回路1の集積化によって、GNDラインと第1演算増幅器3の反転入力端子との間にフォトダイオード2と並列接続されて寄生する、フォトダイオード2の寄生容量である。尚、寄生コンデンサ13の容量は、後述する基準電源14の基準電圧Vrefの値に対応したものとなる。
帰還抵抗4は、第1演算増幅器3の反転入力端子と出力端子との間に接続される。そして、この帰還抵抗4にフォトダイオード2からの電流が供給されることにより発生する第1入力電圧が、第1演算増幅器3の反転入力端子に印加される。
入力抵抗6は、基準電源14と第1演算増幅器3の非反転入力端子との間に接続される。そして、この入力抵抗6の抵抗値と、基準電源14の所定の値の基準電圧Vrefとにより定まる第2入力電圧が、第1演算増幅器3の非反転入力端子に印加される。
コンデンサ5は、フォトダイオード2、寄生コンデンサ13が接続されるGNDラインと、第1演算増幅器3の非反転入力端子との間に接続される。
そして、前述の入力抵抗6の抵抗値とコンデンサ5の容量とは、RF信号に対するGNDラインの変動による影響を少なくとも軽減するために、(入力抵抗6の抵抗値/帰還抵抗4の抵抗値)=(寄生コンデンサ13の容量/コンデンサ5の容量)を満たす値に定められる。そこで、本実施形態において、入力抵抗6の抵抗値は、例えば帰還抵抗4の抵抗値と略同一であるものとし、コンデンサ5の容量は、例えば寄生コンデンサ13の容量と略同一であるものとして説明する。
第1演算増幅器3は、正電源端子がVccラインと接続され、負電源端子がGNDラインと接続され、出力端子が第2演算増幅器7と接続される。そして、第1演算増幅器3は、帰還抵抗4とともに、フォトダイオード2で発生する電流を電圧に変換するとともに、帰還抵抗4の抵抗値で定まるゲインで増幅し、増幅結果である出力電圧を、第2演算増幅器7に出力する。
第2演算増幅器7は、正電源端子がVccラインと接続され、負電源端子がGNDラインと接続され、出力端子が抵抗8Aとフレキシブル基板と接続される。そして、第2演算増幅器7は、所定のゲインで第1演算増幅器3の出力電圧を増幅した光電変換信号Aを、抵抗8A、フレキシブル基板に出力する。尚、図1に示すコンデンサ16は、フレキシブル基板を介して、第2演算増幅器7が出力する光電変換信号Aを演算処理回路24等に送信するための信号線に発生する寄生コンデンサを、等価的に示したものである。また、第2演算増幅器7の所定のゲインは、例えば光ディスク50の媒体の種類(CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等)に対応するために可変可能である。
そして、フレキシブル基板に出力された光電変換信号Aは、コンデンサ16において平滑化され、光電変換信号Aの直流成分がフレキシブル基板を介して演算処理回路24に出力されることとなる。尚、コンデンサ16が、光電変換信号Aの交流成分に応じて充電される場合、Vccライン、第2演算増幅器7の正電源端子、出力端子を介した電流ibが当該コンデンサ16に供給されることとなるが、この電流ibがインダクタ18に供給されることにより、Vccラインが変動することとなる。また、コンデンサ16が、光電変換信号Aの交流成分に応じて放電される場合、電流idが第2演算増幅器7の出力端子、負電源端子を介してGNDラインに供給されることとなるが、この電流idがインダクタ19に供給されることにより、GNDラインが変動することとなる。更に、Vccライン、GNDラインは、ノイズ成分の重畳等の外的要因に起因して変動することとなる。
尚、本実施形態においては不図示としたが、光ディスク用集積回路1は、受光面B乃至Dごとに、受光面Aに対応する前述のフォトダイオード2、寄生コンデンサ13、帰還抵抗4、入力抵抗6、コンデンサ5、第1演算増幅器3、第2演算増幅器7と同様の構成を有している。このため、加算器9に対し、抵抗8A乃至8Dを介して、光電変換信号A乃至Dが入力されることとなる。
加算器9は、光電変換信号A乃至Dを加算し、加算した結果得られるRF信号(=光電変換信号A+光電変換信号B+光電変換信号C+光電変換信号D)を、第3演算増幅器10の反転入力端子に出力する。
帰還抵抗11は、第3演算増幅器10の非反転入力端子と出力端子との間に接続される。
入力抵抗12は、基準電源15と第3演算増幅器10の非反転入力端子との間に接続される。
第3演算増幅器10は、正電源端子がVccラインと接続され、負電源端子がGNDラインと接続され、出力端子がフレキシブル基板と接続される。第3演算増幅器10は、基準電源15の基準電圧Vrefと出力電圧との差電圧を入力抵抗12の抵抗値と帰還抵抗11の抵抗値とで分圧した第2入力電圧が、非反転入力端子に印加される。そして、第3演算増幅器10は、反転入力端子に印加されるRF信号を、非反転入力端子に印加される第2入力電圧に応じて増幅して、フレキシブル基板に出力する。尚、図1に示すコンデンサ17は、フレキシブル基板を介して、第3演算増幅器10が出力するRF信号を演算処理回路24等に送信するための信号線に発生する寄生コンデンサを等価的に示したものである。
そして、第3演算増幅器10からのRF信号は、コンデンサ17において平滑化され、RF信号の直流成分がフレキシブル基板を介して演算処理回路24に出力されることとなる。尚、コンデンサ17が、RF信号の交流成分に応じて充電される場合、Vccライン、第3演算増幅器10の正電源端子、出力端子を介した電流iaが当該コンデンサ17に供給されることとなるが、この電流iaがインダクタ18に供給されることにより、Vccラインが変動することとなる。また、コンデンサ17が、RF信号の交流成分に応じて放電される場合、電流icが第3演算増幅器10の出力端子、負電源端子を介してGNDラインに供給されることとなるが、この電流icがインダクタ19に供給されることにより、GNDラインが変動(以下、GNDラインの変動Xという)することとなる。更に、Vccライン、GNDラインは、ノイズ成分の重畳等の外的要因に起因して変動することとなる。
===GNDラインの変動に対する本発明に係る光ディスク用集積回路1の動作===
以下、図1、図7を適宜参照しつつ、図3、図4を用いて、GNDラインの変動に対する本発明に係る光ディスク用集積回路1の動作について説明する。図3は、光検出器37の受光面Aのみにレーザー光の反射光を受光させた場合に発生する、光電変換信号A乃至Dを示す図である。図4は、本発明に係る光ディスク用集積回路1のその他の全体構成を示す回路図である。尚、本実施形態においては、一例として、光検出器37の受光面Aのみレーザー光の反射光を受光させた場合の、GNDラインの変動に対する光ディスク用集積回路1の動作について説明する。
前述したように、コンデンサ17がRF信号の交流成分に応じて放電される場合、電流icがインダクタ19に供給されることにより、GNDラインが変動することとなる。又は(及び)、コンデンサ16が光電変換信号Aの交流成分に応じて放電される場合、交流信号idがインダクタ19に供給されることにより、GNDラインが変動することとなる。更に、GNDラインは、ノイズ成分の重畳等の外的要因に起因して変動することとなる。このGNDラインの変動Xの交流成分は、受光面A乃至Dごとの寄生コンデンサ13を介して、帰還抵抗4に供給されることとなる。従って、第1演算増幅器3の反転入力端子に、GNDラインの変動Xの交流成分と帰還抵抗4の抵抗値との積から定まる第1入力電圧が印加されることとなる。
更に、GNDラインの変動Xの交流成分は、フォトダイオード2、寄生コンデンサ13とともにGNDラインと接続された、寄生コンデンサ13の容量と略同一の容量であるコンデンサ5を介して、入力抵抗6の非反転入力端子側に供給されることとなる。従って、第1演算増幅器3の非反転入力端子に、GNDラインの変動Xの交流成分と入力抵抗6の抵抗値との積から定まる第2入力電圧が印加されることとなる。つまり、第1演算増幅器3の反転入力端子及び非反転入力端子に対し、略同一レベルの第1入力電圧及び第2入力電圧が印加されることとなる。
この結果、第1演算増幅器3において、反転入力端子に印加された第1入力電圧が、非反転入力端子に印加された第2入力電圧によって少なくとも軽減されることとなる。このため、図3に示すように、本来発生すべきでない光電変換信号B乃至Dの波形は、破線で示す波形(従来の光ディスク用集積回路101で発生する光電変換信号B乃至Dの波形)から、実線で示すレベルの低い波形となる。この結果、加算器9において、RF信号を生成するべく、光電変換信号Aと光電変換信号B乃至Dとが加算されても、光電変換信号Aの位相と光電変換信号B乃至Dの位相とが逆位相となる周波数帯域f(例えば40MHz付近の帯域)における当該光電変換信号B乃至Dのレベルが低くなっているため、従来と比べて光電変換信号Aが打ち消される量が小さくなる。つまり、RF信号に対する、GNDラインの変動Xによる影響が少なくとも軽減されることとなる。そのため、図7(a)に示す理想的なRF信号により近い(又は同一の)RF信号を、加算器9は出力することとなる。そして、第3演算増幅器10、コンデンサ17を介したこのRF信号に基づいて、後段の演算処理回路24、2値化回路25等において再生処理が行われることにより、従来と比べてより良好な情報の再生が行われることとなる。尚、光電変換信号B乃至Dの発生がGNDラインの変動Xのみに起因する場合であって、更に(反転入力端子に印加される第1入力電圧=非反転入力端子に印加される第2入力電圧)である場合、本発明に係る光ディスク用集積回路1は、当該GNDラインの変動による影響を防止することが可能となる。
尚、上述の実施形態においては、フォトダイオード2がGNDラインと接続されているため、RF信号に対するGNDラインの変動Xによる影響を少なくとも軽減するための光ディスク用集積回路1について説明したが、これに限るものではない。例えば、本発明に係る光ディスク用集積回路1が図4に示す回路構成である場合、本発明に係る光ディスク用集積回路1は、RF信号に対するVccライン(一方の電源ライン)の変動Yによる影響を少なくとも軽減することが可能となる。
以下詳述すると、フォトダイオード2は、カソードがVccラインと接続され、アノードが第1演算増幅器3の反転入力端子と接続される。また、寄生コンデンサ13は、Vccラインと第1演算増幅器3の反転入力端子との間にフォトダイオード2と並列接続される。また、コンデンサ5は、フォトダイオード2、寄生コンデンサ13が接続されるVccラインと、第1演算増幅器3の非反転入力端子との間に接続される。
この場合、前述したようにコンデンサ17が、RF信号の交流成分に応じて充電される場合、電流iaがインダクタ18に供給されることにより、Vccラインが変動することとなる。又は(及び)コンデンサ16が、光電変換信号Aの交流成分に応じて充電される場合、電流ibがインダクタ18に供給されることにより、Vccラインが変動することとなる。更に、Vccラインは、ノイズ成分の重畳等の外的要因に起因して変動することとなる。このVccラインの変動Yの交流成分は、受光面A乃至Dごとの寄生コンデンサ13を介して、帰還抵抗4に供給されることとなる。従って、第1演算増幅器3の反転入力端子に、Vccラインの変動Yの交流成分と帰還抵抗4の抵抗値との積から定まる第1入力電圧が印加されることとなる。
更に、Vccラインの変動Yの交流成分は、フォトダイオード2、寄生コンデンサ13とともにVccラインと接続された、寄生コンデンサ13の容量と略同一の容量であるコンデンサ5を介して、入力抵抗6の非反転入力端子側に供給されることとなる。従って、第1演算増幅器3の非反転入力端子に、Vccラインの変動Yの交流成分と入力抵抗6の抵抗値との積から定まる第2入力電圧が印加されることとなる。つまり、第1演算増幅器3の反転入力端子及び非反転入力端子に対し、略同一レベルの第1入力電圧及び第2入力電圧が印加されることとなる。
この結果、第1演算増幅器3において、反転入力端子に印加された第1入力電圧が、非反転入力端子に印加された第2入力電圧によって少なくとも軽減されることとなる。このため、図3に示すように、本来発生すべきでない光電変換信号B乃至Dの波形は、破線で示す波形(従来の光ディスク用集積回路101で発生する光電変換信号B乃至Dの波形)から、実線で示すレベルの低い波形となる。この結果、加算器9において、RF信号を生成するべく、光電変換信号Aと光電変換信号B乃至Dとが加算されても、光電変換信号Aの位相と光電変換信号B乃至Dの位相とが逆位相となる周波数帯域fにおける当該光電変換信号B乃至Dのレベルが低くなっているため、従来と比べて光電変換信号Aが打ち消される量が小さくなる。つまり、RF信号に対する、Vccラインの変動Yによる影響が少なくとも軽減されることとなる。そのため、図7(a)に示す理想的なRF信号により近い(又は同一の)RF信号を、加算器9は出力することとなる。そして、第3演算増幅器10、コンデンサ17を介したこのRF信号に基づいて、後段の演算処理回路24、2値化回路25等において再生処理が行われることにより、従来と比べてより良好な情報の再生が行われることとなる。
尚、上述においては、入力抵抗6の抵抗値を帰還抵抗4の抵抗値と略同一とし、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量と略同一としているが、これに限るものではない。(入力抵抗6の抵抗値/帰還抵抗4の抵抗値)=(寄生コンデンサ13の容量/コンデンサ5の容量)を満たす、例えば、入力抵抗6の抵抗値を帰還抵抗4の抵抗値の1/2として、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量の2倍としても良い。この場合、コンデンサ5を介して供給されるGNDラインの変動Xの交流成分は、その容量により、寄生コンデンサ13を介して供給されるGNDラインの変動Xの交流成分の大きさの略2倍となる。そして、入力抵抗6の抵抗値が帰還抵抗4の抵抗値の1/2であることから、第1演算増幅器3の反転入力端子に印加される第1入力電圧と、非反転入力端子に印加される第2入力電圧とは略同一レベルとなる。この結果、第1演算増幅器3において、反転入力端子に印加された第1入力電圧が、非反転入力端子に印加された第2入力電圧によって少なくとも軽減されることとなり、RF信号に対するGNDラインの変動Xによる影響を少なくとも軽減することが可能となる。
上述によれば、フォトダイオード2、寄生コンデンサ13とともにGNDライン(又はVccライン。以下同じ)と接続されるコンデンサ5と、入力抵抗6とを備え、当該コンデンサ5の容量と入力抵抗6の抵抗値とを寄生コンデンサ13の容量と帰還抵抗4の抵抗値とに応じて定めることにより、寄生コンデンサ13を介したGNDラインの変動を、コンデンサ5を介したGNDラインの変動で少なくとも軽減することが可能となる。この結果、RF信号に対するGNDラインの変動の影響を少なくとも軽減することが可能となり、後段の演算処理回路24、2値化回路25等に対して、良好な情報の再生を行わせることが可能なRF信号を出力することが可能となる。
更に、入力抵抗6の抵抗値と帰還抵抗4の抵抗値との比に応じて、寄生コンデンサ13の容量に対しコンデンサ5の容量を定めることが可能となる。この結果、光電変換信号Aと光電変換信号B乃至Dとが逆位相となる周波数帯域fにおいて従来と最もレベル差が大きい、図3「コンデンサ5の容量=寄生コンデンサ13の容量」に示す波形の光電変換信号B乃至Dとすることが可能となる。このため、RF信号に対するGNDラインの変動による影響を最も軽減することが可能となる。
更に、コンデンサ17(16)が放電される際に、GNDラインに供給される電流ic(id)と、インダクタ19とにより発生するGNDラインの変動の影響を少なくとも軽減することが可能となる。
尚、上述においては、入力抵抗6の抵抗値を帰還抵抗4の抵抗値と略同一としたとき、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量と略同一としているが、これに限るものではない。例えば、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量よりも大きい容量とすることも可能である。図3に示す「コンデンサ5の容量>寄生コンデンサ13の容量」は、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量よりも所定の容量大きくしたときの光電変換信号B乃至Dを示したものである。同図に示すように、「コンデンサ5の容量>寄生コンデンサ13の容量」としたときの光電変換信号B乃至Dは、従来よりもレベルが低くなる。このため、RF信号に対するGNDラインの変動Xによる影響を少なくとも軽減することが可能となる。
尚、光電変換信号Aと光電変換信号B乃至Dとが逆位相となる周波数帯域fにおいて、「コンデンサ5の容量>寄生コンデンサ13の容量」としたときの光電変換信号B乃至Dは、「コンデンサ5の容量=寄生コンデンサ13の容量」としたときの光電変換信号B乃至Dのレベルよりも高くなっている。しかしながら、RF信号が生成される周波数帯域(光電変換信号Aがフラットな周波数帯域)において、光電変換信号Aと光電変換信号B乃至Dとが逆位相となる周波数帯域が、「コンデンサ5の容量=寄生コンデンサ13の容量」とするよりも「コンデンサ5の容量>寄生コンデンサ13の容量」としたときの方が光電変換信号B乃至Dのレベルが低くなる帯域である場合、「コンデンサ5の容量>寄生コンデンサ13の容量」と設定することによって、RF信号に対するGNDラインの変動Xによる影響をより軽減することが可能となる。
また、基準電源14の基準電圧Vrefを所定の値とし、この所定の値に対応する寄生コンデンサ13の容量に、コンデンサ5の容量が等しくなるように設定しているが、これに限るものではない。基準電源14の基準電圧Vrefは、本発明に係る光ディスク用集積回路1を使用するユーザーが所望する値を設定できるように、その値が可変される場合がある。例えば、基準電圧Vrefが、後段の演算処理回路24等の電源電圧を分圧した電圧である場合、その電源電圧が仕様により可変されるとともに基準電圧Vrefも可変されることとなる。また、第1演算増幅器3は、非反転入力端子に印加される基準電圧Vrefに応じた電圧を小さくするにつれて、反転入力端子に印加される電圧に基づく出力電圧が大きくなる。このため、例えば、ノイズ成分等の軽減(又は防止)を目的として第1演算増幅器3の出力電圧を大きくするために、反転入力端子に印加されるべき電圧が小さくなる場合、基準電圧Vrefを小さく設定しても良い。そして、寄生コンデンサ13の容量は、基準電圧Vrefの値の変化に伴って変化する。そこで、基準電圧Vrefの値が可変されることを鑑みて、コンデンサ5の容量を設定することも可能である。
詳述すると、上述においては、基準電圧Vrefを所定の値に予め設定し、「コンデンサ5の容量=(基準電圧Vrefが所定の値時の)寄生コンデンサ13の容量」とすることで、RF信号に対するGNDラインの変動Xによる影響を軽減している。しかしながら、基準電圧Vrefがユーザーにより所定の値よりも例えば小さく設定されると、寄生コンデンサ13の容量は、コンデンサ5の容量よりも大きくなるため、光電変換信号B乃至Dのレベルが所望のレベルまで低くならない可能性がある。そこで、基準電圧Vrefの値の変化に伴って変化する寄生コンデンサ13の容量の範囲を予め検出等(又は算出)する。そして、この寄生コンデンサ13の容量の略中間値と等しい容量をコンデンサ5の容量として設定する。そして、このようにコンデンサ5の容量を設定することにより、例えば、基準電圧Vrefが可変される範囲内において最小値から最大値に可変された場合、基準電圧Vrefの最大値に対応する寄生コンデンサ13の容量とコンデンサ5の容量との差分を、上述の場合に比べ小さくすることができる。つまり、基準電圧Vrefの値の変化に伴う寄生コンデンサ13の容量の変化による、光電変換信号B乃至Dのレベルに対する影響を低減することが可能となる。この結果、寄生コンデンサ13の容量が変化した場合であっても、RF信号に対するGNDラインの変動Xによる影響をより軽減することが可能なる。
更に、上述においては、入力抵抗6の抵抗値を帰還抵抗4の抵抗値と略同一としたとき、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量の略同一以上としているが、これに限るものではない。つまり、入力抵抗6の抵抗値を帰還抵抗4の抵抗値と略同一としたとき、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量未満としても良い。例えば、入力抵抗6の抵抗値を帰還抵抗4の抵抗値と略同一としたとき、コンデンサ5の容量を寄生コンデンサ13の容量の1/2とする。この場合、図3に示す光電変換信号B乃至Dのレベルまで達せずとも、コンデンサ5の容量に応じて、少なくとも光電変換信号B乃至Dのレベルを従来のレベルより低くすることが可能となり、RF信号に対するGNDラインの変動Xによる影響を少なくとも軽減することが可能となる。
以上、本発明に係る光ディスク用集積回路について説明したが、上記の説明は、本発明の理解を容易とするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。
本発明に係る光ディスク用集積回路の全体構成を示す回路図である。 本発明に係る光ディスク用集積回路を具備する光ディスク装置の全体構成を示す図である。 光検出器の受光面Aのみにレーザー光の反射光を受光させた場合に発生する、光電変換信号A乃至Dを示す図である。 本発明に係る光ディスク用集積回路の全体構成のその他の形態を示す回路図である。 光検出器の受光面A乃至D及びレーザー光の反射光を示す図である。 従来の光ディスク用集積回路の全体構成を示す回路図である。 理想的なRF信号と実際のRF信号を示す図である。 光検出器の受光面Aのみにレーザー光の反射光を受講させた場合に発生する、光電変換信号A乃至Dを示す図である。
符号の説明
1、101 光ディスク用集積回路
2、102 フォトダイオード
3、103 第1演算増幅器
4、11、104、109 帰還抵抗
5、16、17 コンデンサ
6、12、110 入力抵抗
7、105 第2演算増幅器
8A、8B、8C、8D 抵抗
9、107 加算器
10、108 第3演算増幅器
13、109 寄生コンデンサ
14、15 基準電源
18、19 インダクタ
21 光ディスク装置
22 スピンドルモータ
23 光ピックアップ
24 演算処理回路
25 2値化回路
26 PLL回路
27 デコーダ
28 バッファメモリ
29 マイクロコンピュータ
30 インタフェース
31 サーボ制御部
32 ドライバ
33 スレッド機構
34 半導体レーザー
35 対物レンズ
36 アクチュエータ
37、100 光検出器
40 ホストコンピュータ
106A、106B、106C、106D 抵抗
120、121 コンデンサ
122、123 インダクタ

Claims (2)

  1. 光検出器の複数の受光面が受光する、光ディスクに照射されたレーザー光の反射光に基づいて、前記光ディスクに記録された情報を再生するためのRF(Radio Frequency)信号を出力する光ディスク用集積回路であって、
    第1電源ラインと第2電源ライン(前記第1電源ラインの電圧>前記第2電源ラインの電圧)との間に、
    前記受光面ごとに、
    前記第1電源ラインと接続される正電源端子と、前記第2電源ラインと接続される負電源端子と、第1入力電圧が印加される反転入力端子と、第2入力電圧が印加される非反転入力端子と、出力電圧を出力する出力端子と、を有する演算増幅器と、
    前記反転入力端子と前記出力端子との間に接続される帰還抵抗と、
    前記第1電源ラインと前記第2電源ラインの一方の電源ラインと、前記反転入力端子と、の間に接続されて、前記レーザー光の反射光に応じた電流を発生するフォトダイオードと、
    前記一方の電源ラインと前記非反転入力端子との間に接続されるコンデンサと、
    基準電源と前記非反転入力端子との間に接続される入力抵抗と、を備え、
    更に、前記受光面ごとの前記演算増幅器の出力電圧に応じた電圧を加算して、前記RF信号を生成する加算器と、を備え、
    前記基準電源の電圧は可変であり、
    前記フォトダイオードと並列接続された寄生コンデンサの容量は、前記基準電源の電圧の変化に伴って変化し、
    前記入力抵抗の抵抗値は、前記帰還抵抗の抵抗値と略同一であり、
    前記コンデンサの容量は、前記寄生コンデンサの容量が前記基準電源の電圧の変化に伴って変化される範囲の略中間の容量である、
    ことを特徴とする光ディスク用集積回路。
  2. 前記一方の電源ラインは、インダクタ成分を有し、
    前記光ディスク用集積回路が出力する前記RF信号に応じた信号を、前記情報の再生を行う処理回路に対して送信するための信号線には、前記信号線と接地との間に接続される寄生コンデンサが発生し、
    前記一方の電源ラインの変動は、
    前記信号線の寄生コンデンサが充電又は放電される際に、前記一方の電源ラインに供給される電流と、前記インダクタ成分とにより発生する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク用集積回路。
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