JP3638277B2 - 復調回路、光ディスク装置及び復調方法 - Google Patents
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Description
本発明は、復調回路、光ディスク装置及び復調方法に関する。
記録系メディア(光ディスク)では一般的に予め製造時に各半径位置における線速度を正確に検出するために、CLV(Constant Linear Velocity:線速度一定)回転制御を行った時にウォブル信号周波数が一定になるようにトラックをウォブリングさせるフォーマットを採用している。よって、そのメディアに対する情報記録再生装置ではこのウォブリング信号を検出してメディアの回転を制御したり、記録用クロックを生成したりしている。
また、未記録領域での記録位置の特定が可能なようにアドレス情報も必要であるが、例えばトラックのウォブルに位相変調を施す方法が考えられている。この位相変調方法もさらに細かく方式を分類できるが、他の変調方法と同様に必要情報量と検出信号のS/N(Signal Noise ratio)がトレードオフになっている。光ディスクでは、メディアから得られる信号品質が悪いため、比較的高いS/Nを得ることができる2相位相変調方式(BPSK又はDPSK、0゜と180゜の2値変調)が最も適している。
この位相変調されたアドレス情報の復調回路としては、アナログ的な方式やデジタル的な方式がある。これらはウォブリング信号を元に、その位相情報が重畳されている搬送波を後段のPLL(Phase Locked Loop)等で生成し、両者の位相差(BPSKの場合は0°又は180°)を検出し、アドレス情報を復調している。しかし、ウォブリング信号の本来の搬送波成分と、PLLで生成した搬送波の間に位相ずれが発生すると、位相復調の性能が落ち、誤検出を頻繁に発生するようになる。
上述した方式は特にカメラや通信の分野で用いられている方式であり、光ディスクではデータ記録後の領域で非常に低い信号品質しか得られないという問題がある。このため、ウォブリング信号をBPF(帯域通過フィルタ)等のフィルタを通過させた後、その信号を元にPLLなどで生成された信号から復調に必要な搬送波が生成される。そのフィルタは外乱となる位相変調成分やノイズ成分を効率よく除去するため、位相変化(遅延)の発生しやすい構成となる。
また、光ディスクではCAV(Constant Angular Velocity:角速度一定)回転でメディアにアクセスする場合、ウォブリング信号の搬送波周波数は半径位置で変わるので、上述のフィルタによる位相変化(遅延)が特に発生しやすい。この位相変化はウォブリング信号の本来の搬送波成分と生成した搬送波の位相ずれになるため、上述のように検出精度を悪化させてしまう。
このような問題を解決する方法としては、ウォブリング信号と搬送波とをそれぞれ別の検出系で検出し、ウォブリング信号と搬送波との位相差を検出してその位相差が無くなるように搬送波検出結果のタイミングを調整して復調性能を良い状態とする方法が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、ウォブリング信号と搬送波との位相差検出は、搬送波検出結果からウォブリング信号と90°の位相差をもつ位相差比較信号を生成し、この位相差比較信号とウォブリング信号との乗算結果の積分結果に基づき行われており、積分期間をn周期(n:正の整数)とした場合の積分結果がゼロである時がもっとも復調性能が良くなる。
この方法について図10ないし図15を参照して説明する。図10は従来の復調回路を概略的に示すブロック図、図11はウォブリング(WBL)信号と位相比較信号とに位相差がないときの関係を示すグラフ、図12は図11に示すような信号が乗算器に入力されたときの乗算器の出力信号を示すグラフである。
図10に示すように、復調回路100は、BPF101及びPLL102で構成される搬送波生成回路103、LPF(低域通過フィルタ)104、搬送波生成回路103からの出力信号の位相を調整する位相調整回路105、乗算器106及び積算器107から構成されている。このような構成において、図11に示すように、位相比較信号からWBL信号の搬送波部分と位相が同じ信号(sin)及び位相が90°違う信号(cos)が出力可能であり、それぞれの信号の位相は微調整が可能である。
なお、位相比較信号がsinである場合には、図12に示すように、乗算器106の出力信号はWBL信号や位相比較信号の2倍の周波数を持つ信号となり、そのDCレベルはWBL信号に位相反転がない部分では正のレベルになり、位相反転がある部分では負のレベルになる。したがって、乗算器106の出力信号のレベルを検出することにより位相復調を行うことが可能である。
ここで、図13は積算器107の出力信号を示すグラフである。この出力信号の積分期間は元信号の1周期としている。図13に示すように、DCレベルを検出するには出力信号を1周期の整数倍の期間積分することにより得ることができる。一方、位相比較信号がcosである場合には、図12に示すように、乗算器106の出力信号は、WBL信号の搬送波部分でも位相反転部分でもそのDCレベルは常にゼロである。したがって、図13に示すように、その乗算器106の出力信号を積算器107に入力した場合、その出力信号を元信号の1周期分積分した結果はゼロとなる。
ところが、WBL信号と位相比較信号との間に位相差がある場合には、そのような関係はくずれてしまう。WBL信号と位相比較信号との間に位相差がある場合の積算器107の出力レベルを計算したところ、図14に示すように、積算器107の出力レベルは変化する。つまり、sin演算を行う場合には、位相差がないときに復調レベルが最高となり、位相差がないときにcos演算を行った信号の積分結果はゼロとなる。したがって、特許文献1では、そのような性質を利用しcos演算の積分結果がゼロとなるように位相差検出信号の位相を調整することによりPM復調レベルを最大とすることによって安定したPM復調ができるようにしている。
しかしながら、実際にcos演算による位相の調整を行うと位相復調性能が最大になる位相調整値はcos演算で求められる位相調整値とは若干異なっている場合がある。ここで、図15は実際に測定したsin演算の結果とcos演算の結果を示すグラフである。図15に示すグラフでは、縦軸は積算器107で検出された検出レベル、横軸は位相調整回路105により調整された位相に相当する。図15に示すように、cos演算でゼロクロスする位相の値とsin演算で検出レベルが最大になる位相の値とは若干ずれていることがわかる。
これは、
1.搬送波生成回路103やLPF104等の回路による波形の歪み
2.メディアに記録されているウォブリング信号自体の歪み(メディアの特性)
等の影響により生じている。これにより、精度良く良好に復調を行うことが困難になっている。
1.搬送波生成回路103やLPF104等の回路による波形の歪み
2.メディアに記録されているウォブリング信号自体の歪み(メディアの特性)
等の影響により生じている。これにより、精度良く良好に復調を行うことが困難になっている。
本発明の目的は、回路による波形の歪みやメディアの特性等の影響があった場合でも、位相ずれの補正を適正に行うことができ、精度良く復調を行うことができる復調回路、光ディスク装置及び復調方法を提供することである。
請求項1記載の発明は、位相変調方式によりトラックのウォブリングで記録されているメディア上の位置情報を検出するための復調回路であって、前記メディアから得られたウォブリング信号の搬送波を生成する搬送波生成回路と、最も高い復調レベルが得られる所定の位相調整値を格納している記憶部と、前記記憶部に格納されている前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された搬送波の位相を調整する位相調整回路と、前記位相調整回路により位相が調整された前記搬送波と前記ウォブリング信号とを乗算する乗算回路と、前記乗算回路の出力を前記ウォブル信号の1周期分積分する積分回路と、を具備し、前記最も高い復調レベルは、前記積分回路の出力が最大となるレベルであることを特徴とする。
したがって、搬送波の位相を調整するための位相調整値を予め求め、この位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず、位相ずれの補正を適正に行うことが可能になり、精度良く復調を行うことが可能である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の復調回路において、前記メディアの線速度を取得する速度取得手段を具備し、前記位置調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に対応して前記記憶部に格納されており、前記位相調整回路は、前記速度取得手段により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位置調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする。
したがって、位相調整値をメディアの複数の線速度毎に測定しておき、その線速度毎に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの複数の線速度に適した条件で位相ずれの補正を適正に行うことが可能になり、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことが可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の復調回路において、前記メディアの線速度を取得する速度取得手段を具備し、前記位相調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に求められた複数の位相調整値から補完して求められており、前記位相調整回路は、前記速度取得手段により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする。
したがって、メディアの線速度が連続的に変化する場合には、予め求めておいた複数の位相調整値から補完して求められた位相調整量に基づいて搬送波の位相を調整することによって、請求項2の作用に加え、連続的にメディアの線速度が変化する場合にも精度良く復調を行うことが可能である。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の復調回路において、前記メディアの種類を取得する種類取得手段を具備し、前記位相調整値は、複数の前記メディアの種類毎に対応して前記記憶部に格納されており、前記位相調整回路は、前記種類取得手段により取得された前記メディアの種類に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする。
したがって、位相調整値を複数のメディアの種類毎に測定しておき、メディアの種類に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの種類に対応した条件で位相ずれの補正を適正に行うことが可能になり、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことが可能である。
請求項5記載の発明の光ディスク装置は、位相変調方式によりトラックのウォブリングでメディア上の位置情報が記録されているメディアを回転駆動する回転駆動機構と、前記メディアの半径方向に移動自在に設けられ、前記回転駆動機構により回転駆動する前記メディアにレーザ光を照射し、前記メディアからの反射光を受光する光ピックアップ装置と、前記メディア上の位置情報を検出するための前記請求項1ないし4のいずれか一記載の復調回路と、前記復調回路により検出された前記メディア上の位置情報に基づいて前記光ピックアップ装置を所定の位置に移動させる制御部と、を具備する。
したがって、請求項1ないし4のいずれか一記載の発明と同様な作用を奏する。
請求項6記載の発明は、位相変調方式によりトラックのウォブリングで記録されているメディア上の位置情報を検出するための復調方法であって、前記メディアから得られたウォブリング信号の搬送波を生成する搬送波生成工程と、最も高い復調レベルが得られる所定の位相調整値を記憶部に格納する記憶工程と、前記記憶部に格納された前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整する位相調整工程と、前記位相調整工程により位相が調整された前記搬送波と前記ウォブリング信号とを乗算する乗算工程と、前記乗算工程で乗算した信号を前記ウォブル信号の1周期分積分する積分工程と、を具備し、前記最も高い復調レベルは、前記積分工程により積分された値が最大となるレベルであることを特徴とする。
したがって、搬送波の位相を調整するための位相調整値を予め求め、この位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず、位相ずれの補正を適正に行うことが可能になり、精度良く復調を行うことが可能である。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の復調方法において、前記メディアの線速度を取得する速度取得工程を具備し、前記位相調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に対応して前記記憶部に格納されており、前記位相調整工程は、前記速度取得工程により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする。
したがって、位相調整値をメディアの複数の線速度毎に測定しておき、その線速度毎に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの複数の線速度に適した条件で位相ずれの補正を適正に行うことが可能になり、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことが可能である。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の復調方法において、前記メディアの線速度を取得する速度取得工程を具備し、前記位相調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に求められた複数の位相調整値から補完して求められており、前記位相調整工程は、前記速度取得工程により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする。
したがって、メディアの線速度が連続的に変化する場合には、予め求めておいた複数の位相調整値から補完して求められた位相調整量に基づいて搬送波の位相を調整することによって、請求項7の作用に加え、連続的にメディアの線速度が変化する場合にも精度良く復調を行うことが可能である。
請求項9記載の発明は、請求項6、7又は8記載の復調方法において、前記メディアの種類を取得する種類取得工程を具備し、前記位相調整値は、複数の前記メディアの種類毎に対応して前記記憶部に格納されており、前記位相調整工程は、前記種類取得工程により取得された前記メディアの種類に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする。
したがって、位相調整値を複数のメディアの種類毎に測定しておき、メディアの種類に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの種類に対応した条件で位相ずれの補正を適正に行うことが可能になり、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことが可能である。
請求項1記載の発明の復調回路によれば、搬送波の位相を調整するための位相調整値を予め求め、この位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず、位相ずれの補正を適正に行うことができ、精度良く復調を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の復調回路において、位相調整値をメディアの複数の線速度毎に測定しておき、その線速度毎に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの複数の線速度に適した条件で位相ずれの補正を適正に行うことができ、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の復調回路において、メディアの回転速度が連続的に変化する場合には、予め求めておいた複数の位相調整値から補完して求められた位相調整量に基づいて搬送波の位相を調整することによって、請求項2の効果に加え、連続的にメディアの回転速度が変化する場合にも精度良く復調を行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1、2又は3記載の復調回路において、位相調整値を複数のメディアの種類毎に測定しておき、メディアの種類に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの種類に対応した条件で位相ずれの補正を適正に行うことができ、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことができる。
請求項5記載の発明の光ディスク装置によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の発明と同様な効果を奏する。
請求項6記載の発明の復調方法によれば、搬送波の位相を調整するための位相調整値を予め求め、この位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず、位相ずれの補正を適正に行うことができ、精度良く復調を行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の復調方法において、位相調整値をメディアの複数の線速度毎に測定しておき、その線速度毎に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの複数の線速度に適した条件で位相ずれの補正を適正に行うことができ、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項6記載の復調方法において、メディアの線速度が連続的に変化する場合には、予め求めておいた複数の位相調整値から補完して求められた位相調整量に基づいて搬送波の位相を調整することによって、請求項7の効果に加え、連続的にメディアの線速度が変化する場合にも精度良く復調を行うことができる。
請求項9記載の発明によれば、請求項6、7又は8記載の復調方法において、位相調整値を複数のメディアの種類毎に測定しておき、メディアの種類に対応する位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、メディアの種類に対応した条件で位相ずれの補正を適正に行うことができ、回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず精度良く復調を行うことができる。
本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明の復調回路を備える光ディスク装置の概要について図1ないし図3を参照して説明する。図1は本実施の形態の光ディスク装置の構成を概略的に示すブロック図、図2は受光器を概略的に示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図3はIVアンプ部を概略的に示すブロック図である。なお、本実施の形態では、一例として、光ディスク2としてDVDを用いるものとする。
図1に示すように、光ディスク装置1は、メディアである光ディスク2を回転駆動するためのスピンドルモータ3、光ピックアップ装置4、レーザコントロール回路5、エンコーダ6、モータドライバ7、アナログ信号処理回路8、デコーダ9、サーボコントローラ10、バッファRAM11、D/Aコンバータ12、バッファマネージャ13、インターフェース14、ROM15、CPU16及びRAM17等を備えている。ここで、スピンドルモータ3が回転駆動機構の主要部として機能しており、CPU16及びモータドライバ7等が制御部として機能している。なお、図1中に示す矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
光ピックアップ装置4は、光源としての半導体レーザ、この半導体レーザから出射される光束(レーザ光)を光ディスク2の記録面に導くと共にその記録面で反射された戻り光束(反射光)を所定の受光位置まで導く光学系、受光位置に配置され戻り光束を受光する受光器及び駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ及びシークモータ)(いずれも図示せず)等を内蔵している。このような光ピックアップ装置4は、光ディスク2の半径方向に移動自在に設けられており、光ディスク2上の位置情報であるアドレス情報に基づいて所定の位置に移動し、スピンドルモータ3により回転駆動する光ディスク2に光束を照射し、光ディスク2からの戻り光束を受光する。
受光器は、一例として、図2(A)に示すように、4分割受光素子20(第1の受光素子20a、第2の受光素子20b、第3の受光素子20c及び第4の受光素子20d)を含んで構成されている。なお、図2(A)では、便宜上、紙面上下方向をX軸方向、紙面左右方向をY軸方向、紙面垂直方向をZ軸方向とする。第1の受光素子20aと第2の受光素子20bとは、それぞれ図2(A)における紙面左右方向(Y軸方向)を長辺とする同一の長方形形状を有している。第3の受光素子20cと第4の受光素子20dとは、それぞれ図2(A)における紙面上下方向(X軸方向)を長辺とする同一の長方形形状を有している。そして、第1の受光素子20aの図2(A)における紙面下側(−X側)に第1の受光素子20aに接して第2の受光素子20bが配置されている。第3の受光素子20cの図2(A)における紙面左側(−Y側)に第3の受光素子20cに接して第4の受光素子20dが配置されている。
図2(B)に示すように、光ディスク2の記録面からの反射光RBは、光ピックアップ装置4の光学系を構成するプリズム21で二方向に分岐され、プリズム21を通過した一方の反射光RB1は第1の受光素子20a及び第2の受光素子20bに照射される。プリズム21にて−X方向に分岐した他方の反射光RB2はさらに反射鏡22にて+Z方向にその進行方向が曲げられ、第3の受光素子20c及び第4の受光素子20dに照射される。それぞれの受光素子20a〜20dは、光電変換を行い、光電変換信号として受光量に応じた電流(電流信号)をアナログ信号処理回路8に出力する。
なお、受光器は、4分割受光素子20に限定されるものではなく、例えば、第1の受光素子20aと第2の受光素子20bとを含む2分割受光素子と、第3の受光素子20cと第4の受光素子20dとを含む2分割受光素子とから構成されていても良い。また、4つの受光素子20a〜20dを並設しても良い。さらに、各受光素子20a〜20dの形状及び配置も、本実施の形態に限定されるものではない。
図1に示すように、アナログ信号処理回路8は、光ピックアップ装置4の4分割受光素子20の出力信号である電流信号を電圧信号に変換するI/Vアンプ(電流−電圧変換アンプ)部25、ウォブリング信号(ウォブル信号)を検出するウォブル信号検出回路26、再生情報を含むRF信号を検出するRF信号検出回路27、及び、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等のエラー信号を検出するエラー信号検出回路28等を備えている。
図3に示すように、I/Vアンプ部25は、第1の受光素子20aからの電流信号を電圧信号(信号Sa)に変換する第1のI/Vアンプ25a、第2の受光素子20bからの電流信号を電圧信号(信号Sb)に変換する第2のI/Vアンプ25b、第3の受光素子20cからの電流信号を電圧信号(信号Sc)に変換する第3のI/Vアンプ25c、及び、第4の受光素子20dからの電流信号を電圧信号(信号Sd)に変換する第4のI/Vアンプ25dから構成されている。
RF信号検出回路27では、信号Saと信号Sbと信号Scと信号Sdとをそれぞれ加算し(RF=Sa+Sb+Sc+Sd)、その加算結果をさらに二値化し、RF信号として検出する。また、エラー信号検出回路28では、信号Saと信号Sbとの差分を求め、その結果をさらに二値化し、フォーカスエラー信号として検出する。また、信号Scと信号Sdとの差分を求め、その結果をさらに二値化し、トラックエラー信号として検出する。ここで検出されたフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号は、それぞれエラー信号検出回路28からサーボコントローラ10に出力される。
ウォブル信号検出回路26では、信号Scと信号Sdとからウォブリング信号を検出し、デコーダ9に出力する。なお、このウォブル信号検出回路26は復調回路として機能しており、ウォブル信号検出回路26の構成等については後述する。
デコーダ9では、ウォブル信号検出回路26で検出されたウォブリング信号に含まれるADIP情報からアドレス情報及び同期信号等を抽出する。ここで抽出されたアドレス情報はCPU16に出力され、同期信号はデコーダ9からエンコーダ6に出力される。また、デコーダ9では、RF信号検出回路27にて検出されたRF信号に対して、復調及び誤り訂正処理等の再生処理を行う。さらに、デコーダ9では、再生データが音楽データ以外(例えば、画像データや文書データ等)の場合に、データに付加されたチェックコードに基づいてエラーチェック及びエラー訂正処理を行い、バッファマネージャ13を介してバッファRAM11に格納する。
サーボコントローラ10では、エラー信号検出回路28で検出されたフォーカスエラー信号に基づいて、光ピックアップ装置4のフォーカシングアクチュエータを制御する制御信号を作成し、モータドライバ7に出力する。さらに、サーボコントローラ10では、エラー信号検出回路28で検出されたトラッキングエラー信号に基づいて、光ピックアップ装置4のトラッキングアクチュエータを制御する制御信号を作成し、モータドライバ7に出力する。
D/Aコンバータ12では、光ディスク2に記録されているデータが音楽データの場合に、デコーダ9の出力信号をアナログデータに変換し、オーディオ信号としてオーディオ機器等に出力する。
バッファマネージャ13では、バッファRAM11へのデータの蓄積を管理し、蓄積されたデータ量が所定の値になると、そのことをCPU16に通知する。
モータドライバ7では、サーボコントローラ10からの制御信号に基づいて、光ピックアップ装置4のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ7では、CPU16の指示に基づいて、光ディスク2の線速度(以下、ディスク線速という)が一定(CLV:Constant Linear Velocity)又は回転数が一定(CAV:Constant Angular Velocity)となるようにスピンドルモータ3を制御する。さらに、モータドライバ7では、CPU16の指示に基づいて、光ピックアップ装置4のシークモータを駆動し、光ピックアップ装置4のスレッジ方向(光ディスク2の半径方向)の位置を制御する。
エンコーダ6では、バッファRAM11に蓄積されているデータに対し、エラー訂正コードの付加等を行い、光ディスク2への書き込みデータを作成する。そして、CPU16からの指示に基づいて、デコーダ9からの同期信号に同期して、書き込みデータをレーザコントロール回路5に出力する。
レーザコントロール回路5では、エンコーダ6からの書き込みデータに基づいて、光ピックアップ装置4の半導体レーザの出力を制御する。そして、レーザコントロール回路5では、記録中に、マーク記録期間とスペース記録期間に同期したタイミング信号をウォブル信号検出回路26に出力する。
インターフェース14は、例えば、パーソナルコンピュータ等のホストとの双方向の通信を行うインターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)及びSCSI(Small Computer System Interface)等の標準インターフェースに準拠している。
CPU16では、ROM15に格納されているプログラムにしたがって上述した各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM17に保存する。
なお、本実施の形態ではI/Vアンプ部25を用いて、受光器の受光量に応じた電流値を電圧値に変換しているが、電流値のまま上述と同様の制御を行うものであっても良い。
次に、復調回路であるウォブル信号検出回路26について図4を参照して説明する。図4はウォブル信号検出回路を概略的に示すブロック図である。
図4に示すように、ウォブル信号検出回路26は、ウォブリング信号(ウォブル信号)からノイズ成分や位相変調成分を取り除くためのBPF(帯域通過フィルタ)50及び安定した信号を発生させるためのPLL(Phase Locked Loop)51で構成される搬送波生成回路52、ウォブリング信号からノイズ成分のみを除去するLPF(低域通過フィルタ)53、搬送波生成回路52により生成された搬送波(搬送波生成回路52からの出力信号)の位相を調整する位相調整回路54、乗算回路からなる乗算器55及び積分回路からなる積算器56等から構成されている。さらに、このようなウォブル信号検出回路26は、位相調整値を格納する記憶部57である記憶回路58及び全体を制御する制御部59を備えている。
本実施の形態では、もっとも高い復調レベルが得られる位相調整値が記憶回路58に格納されている。制御部59は、復調回路動作前に記憶回路58から位相調整回路54に設定するための位相調整値を読み出し位相調整回路54に設定する。これにより、位相復調は最も良い状態で行うことができる。なお、高い復調レベルが得られる位相調整値は、例えば、出荷前に調整設定され記憶回路58に格納されても良いし、また、マウント時に調整設定され記憶回路58に格納されても良い。
ここで、制御部59により実行される位相調整値の設定方法について図5及び図6を参照して説明する。図5は位相調整値の設定処理の流れを示すフローチャート、図6は位相調整値と積算器56の出力との関係を示すグラフである。
制御部59では、i=0と初期化し(ステップS1)、光ディスク2上のウォブリング信号がウォブル信号検出回路26に入力されている状態において、位相調整回路54に複数の位相調整値Piを設定し(S2)、その位相調整値Piに対応する積算器56の出力Diを取得する(S3)。そして、ステップS2及びステップS3をn回繰り返す(S4のN)。このようにして(Pi,Di)を測定し(S4のY)、Diが最も高いレベルを取る時のPiを位相調整値として設定する。この位相調整値が記憶回路58に格納される。ここに、記憶工程としての機能が実行される。例えば、(Pi,Di)の測定結果が図5に示すようなグラフである場合には、P2のときに積算器56の出力Diが最も高くなるのでP2が位相調整値として設定され、記憶回路58に格納される。
このような構成において、ウォブリング信号が搬送波生成回路52のBPF50及びLPF53に入力される。BPF50によりノイズ成分が除去されたウォブリング信号がPLL51を通過して、搬送波信号(搬送波生成回路52の出力信号)が生成される。ここに、搬送波生成工程としての機能が実行される。この搬送波信号の位相は、記憶回路58に格納されている位相調整値に基づいて位相調整回路54によって調整される。ここに、位相調整工程としての機能が実行される。そして、位相が調整された搬送波信号とLPF53によりノイズ成分が除去されたウォブリング信号とが乗算器55により乗算され、その後、積算器56により積分される。ここに、乗算工程としての機能が実行される。
このように本実施の形態では、搬送波の位相を調整するための位相調整値を予め求め、この位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整することによって、搬送波生成回路52及びLPF53等の回路による波形の歪みやメディアの特性等に関わらず、位相ずれの補正を適正に行うことができ、精度良く復調を行うことができる。
なお、位相調整値は、搬送波生成回路52及びLPF53等の回路特性のバラツキや各メーカのメディア特性等に影響を受けることがある。ここで、回路特性のバラツキとしては周波数特性がばらつくことがあるので、位相調整値は光ディスク2のディスク線速毎に調整した方が良い。この場合には、位相調整を行うときに光ディスク2上のウォブリング信号を検出するときのディスク線速を目的のディスク線速として位相調整を行うことによりそのディスク線速に最適な位相調整値を得ることができる。また、複数のディスク線速に対応するためには、それぞれのディスク線速に対応する最適な位相調整値を得るようにすれば良い。
ここで、ウォブル信号検出回路26に光ディスク2の複数のディスク線速毎に記憶回路58を設けた場合について図7を参照して説明する。図7は記憶回路58を光ディスク2の複数のディスク線速毎に設けた構成を示すブロック図である。図7に示すように、光ディスク2の複数のディスク線速毎に複数の記憶回路58が制御部59に接続されている。なお、実際には光ディスク2の複数のディスク線速毎の各位相調整値をROM上のアドレスに対応させて記憶することになる。
実際に復調動作を行う場合には、制御部59によりROM15等に格納されている光ディスク2の所定のディスク線速が取得される。ここに、速度取得手段及び速度取得工程としての機能が実行される。そして、取得されたディスク線速に対応する記憶回路58から位相調整値が読み出され位相調整回路54に設定される。位相調整回路54は、設定された位相調整値に基づいて搬送波の位相を調整する。
また、CAVの時のように光ディスク2の線速が連続的に変化する場合には、位相調整回路54に設定される位相調整値も連続的に変更する必要がある。しかし、位相調整時に連続的な速度変化に対応して連続的に位相調整値を変更することはできないので、各速度の位相調整値から補完して位相調整値を設定することになる。
ここで、図8は補完による位置調整値の設定を説明するためのグラフである。図8に示すように、速度毎の位相調整値として線速(S0,S1,S2,S3)に対する位相調整値(P0,P1,P2,P3)が求められている場合には、CAVで線速SA時に位相復調を行う場合の位相調整回路54に設定する位相調整値はPAである。このPAは(S0,P0)、(S1,P1)、(S2,P2)及び(S3,P3)から算出された近似式(ここでは一次近似)により求められた値である。他の線速の時にも上記方法により求めることが可能である。
また、各メーカの光ディスク2によりウォブリング信号の特性にバラツキがありその影響で最適な位相調整値が異なる可能性があるので光ディスク2毎に最適な位相調整値を得るようにする方が良い。これは、調整時に光ディスク2の種類(CDやDVD等の種類やメーカ等)毎に調整を行うようにすれば良い。
ここで、ウォブル信号検出回路26に複数の光ディスク2の種類毎に記憶回路58を設けた場合について図9を参照して説明する。図9は記憶回路58を複数の光ディスク2の種類毎に設けた構成を示すブロック図である。図9に示すように、複数の光ディスク2の種類毎に複数の記憶回路58が制御部59に接続されている。なお、実際には複数の光ディスク2の種類毎の各位相調整値をROM上のアドレスに対応させて記憶することになる。
実際に復調動作を行うときに、どの光ディスク2に対する位相調整値を位相調整回路54に設定するか(光ディスク2のメーカやその種類等)は光ディスク2に記録されている情報を読むことにより決定される。例えば、DVD+RWの規格では光ディスク2上のADIP情報を読み取ることにより"Disc Manufacturer ID"、"Media type ID"や"Product revision number"等の情報を得ることができるので、これにより光ディスク2の識別を行い、それに対応する記憶回路58から位相調整値を読み出して位相調整回路54に設定すれば良い。ここに、種類取得手段及び種類取得工程としての機能が実行される。
なお、光ディスク2は光ディスク装置1の出荷後に新たに発売される場合もあるので、そのときの対応を考えておく必要がある。そのような場合には、
1.もっとも中心的な値をデフォルト値としてもっておいてそれを使用する
2.N種類のメディアに対する位相調整値がある場合N種類の位相調整値の平均値を設定する
3.N種類のメディアに対する位相調整値がある場合N種類の位相調整値の中央値を設定する
等の構成にすることで、新たな光ディスク2に対応することができる。
1.もっとも中心的な値をデフォルト値としてもっておいてそれを使用する
2.N種類のメディアに対する位相調整値がある場合N種類の位相調整値の平均値を設定する
3.N種類のメディアに対する位相調整値がある場合N種類の位相調整値の中央値を設定する
等の構成にすることで、新たな光ディスク2に対応することができる。
このように複数の光ディスク2の種類毎の調整と光ディスク2の複数のディスク線速毎の調整とが必要であるので、光ディスク2の種類毎及び光ディスク2のディスク線速毎に調整を実行することが最も良い。この場合には、記憶回路58を(ディスク線速数×光ディスク数)だけ配置して、複数の光ディスク2の種類毎の調整及び光ディスク2の複数のディスク線速毎の調整を実行することになる。
なお、ウォブリング信号の位相が反転している部分では、積算器56の出力が最小となることから、積算器56の出力の絶対値が最大となるように位相を調整しても良い。また、本実施の形態では、制御部59が位相調整回路54を制御して位相を調整するようにしているが、これに限るものではなく、例えばBPF50のカットオフ周波数Fcを調整すること等により位相を調整するようにしても良い。さらに、90°位相がずれた搬送波信号を使用して予め理想的な位相のずれを調整した後、積分出力が最大となるように微調整するようにしても良い。このようにすれば、素早く積算器56の出力を最大の位相に調整することができる。また、光ディスク2のメーカやその種類等の情報がウォブル内に予め記録されている場合には、ウォブリング信号を復調してそれらの情報を抽出することができる。
1 光ディスク装置
3 回転駆動機構(スピンドルモータ)
4 光ピックアップ装置
7,16 制御部(モータドライバ,CPU)
26 復調回路(ウォブル信号検出回路)
52 搬送波生成回路
54 位相調整回路
55 乗算回路(乗算器)
57 記憶部
3 回転駆動機構(スピンドルモータ)
4 光ピックアップ装置
7,16 制御部(モータドライバ,CPU)
26 復調回路(ウォブル信号検出回路)
52 搬送波生成回路
54 位相調整回路
55 乗算回路(乗算器)
57 記憶部
Claims (9)
- 位相変調方式によりトラックのウォブリングで記録されているメディア上の位置情報を検出するための復調回路であって、
前記メディアから得られたウォブリング信号の搬送波を生成する搬送波生成回路と、
最も高い復調レベルが得られる所定の位相調整値を格納している記憶部と、
前記記憶部に格納されている前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された搬送波の位相を調整する位相調整回路と、
前記位相調整回路により位相が調整された前記搬送波と前記ウォブリング信号とを乗算する乗算回路と、
前記乗算回路の出力を前記ウォブル信号の1周期分積分する積分回路と、
を具備し、
前記最も高い復調レベルは、前記積分回路の出力が最大となるレベルであることを特徴とする復調回路。 - 前記メディアの線速度を取得する速度取得手段を具備し、
前記位相調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に対応して前記記憶部に格納されており、
前記位相調整回路は、前記速度取得手段により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする請求項1記載の復調回路。 - 前記メディアの線速度を取得する速度取得手段を具備し、
前記位相調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に求められた複数の位相調整値から補完して求められており、
前記位相調整回路は、前記速度取得手段により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする請求項1記載の復調回路。 - 前記メディアの種類を取得する種類取得手段を具備し、
前記位相調整値は、複数の前記メディアの種類毎に対応して前記記憶部に格納されており、
前記位相調整回路は、前記種類取得手段により取得された前記メディアの種類に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成回路により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする請求項1、2又は3記載の復調回路。 - 位相変調方式によりトラックのウォブリングでメディア上の位置情報が記録されているメディアを回転駆動する回転駆動機構と、
前記メディアの半径方向に移動自在に設けられ、前記回転駆動機構により回転駆動する前記メディアにレーザ光を照射し、前記メディアからの反射光を受光する光ピックアップ装置と、
前記メディア上の位置情報を検出するための前記請求項1ないし4のいずれか一記載の復調回路と、
前記復調回路により検出された前記メディア上の位置情報に基づいて前記光ピックアップ装置を所定の位置に移動させる制御部と、
を具備する光ディスク装置。 - 位相変調方式によりトラックのウォブリングで記録されているメディア上の位置情報を検出するための復調方法であって、
前記メディアから得られたウォブリング信号の搬送波を生成する搬送波生成工程と、
最も高い復調レベルが得られる所定の位相調整値を記憶部に格納する記憶工程と、
前記記憶部に格納された前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整する位相調整工程と、
前記位相調整工程により位相が調整された前記搬送波と前記ウォブリング信号とを乗算する乗算工程と、
前記乗算工程で乗算した信号を前記ウォブル信号の1周期分積分する積分工程と、
を具備し、
前記最も高い復調レベルは、前記積分工程により積分された値が最大となるレベルであることを特徴とする復調方法。 - 前記メディアの線速度を取得する速度取得工程を具備し、
前記位相調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に対応して前記記憶部に格納されており、
前記位相調整工程は、前記速度取得工程により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする請求項6記載の復調方法。 - 前記メディアの線速度を取得する速度取得工程を具備し、
前記位相調整値は、前記メディアの複数の線速度毎に求められた複数の位相調整値から補完して求められており、
前記位相調整工程は、前記速度取得工程により取得された前記メディアの線速度に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする請求項6記載の復調方法。 - 前記メディアの種類を取得する種類取得工程を具備し、
前記位相調整値は、複数の前記メディアの種類毎に対応して前記記憶部に格納されており、
前記位相調整工程は、前記種類取得工程により取得された前記メディアの種類に対応する前記位相調整値に基づいて、前記搬送波生成工程により生成された前記搬送波の位相を調整することを特徴とする請求項6、7又は8記載の復調方法。
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