JP3570683B1 - 光ディスク装置及び情報記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ回路での位相ずれによる記録開始位置のずれ等の悪影響を防止できる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】フィルタ回路44の入力側に情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号S1を入力させ、その時のHPF46+LPF47経路の入出力信号間の位相差を位相比較器65により検出し、検出された位相差に応じてADIP情報(同期信号)に同期した記録開始タイミング信号の位相を遅延回路64により調整することで、フィルタ回路44における位相ずれの影響を受けることなく、最適な記録開始位置から記録を開始させることができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ウォブル信号検出回路を備える光ディスク装置及び情報記録方法に関する。
DVD+R,DVD+RW等の光ディスクでは、一定周期でウォブリング(蛇行)させた情報トラックを有し、そのトラックは位相変調方式(PSK方式=Phase Shift Keying)で予め光ディスクの基板上に螺旋状に形成されたものが使用されている。
このようなDVD+R,DVD+RW等の光ディスクの反射光を受光する受光素子、例えば、4分割受光素子の受光信号に基づきウォブル信号を検出・作成してADIP(Address In Pre-groove)情報等の作成に供するウォブル信号検出回路には、図15に示すような回路が用いられている。図示例のウォブル信号検出回路は、4分割受光素子の各々の受光素子領域から得られる電圧信号VA〜VDに基づきデジタルウォブル信号とアナログウォブル信号とを生成するまでの前半部分のみを示している。
まず、各電圧信号VA〜VDを各々サンプルホールド回路(S/H)100により個別にサンプルホールドし、VA,VC、VB,VCを各々加算器101で加算した後、乗算器102で0.5倍処理して、0.5×(VA+VC),0.5×(VB+VC)なる演算を行う。この後、バランスAGC回路103により0.5×(VA+VC)と0.5×(VB+VC)との振幅バランスをとり、減算器104により0.5×(VA+VC)−0.5×(VB+VC)なる演算を行い、フィルタ回路105に入力する。このフィルタ回路105は、BPF(帯域通過フィルタ)106によるデジタルウォブル信号用のBPF経路と、HPF(高域通過フィルタ)107とLPF(低域通過フィルタ)108とによるアナログウォブル信号用のHPF+LPF経路とからなる。BPF106の出力側には例えばコンパレータを用いた2値化器109が設けられている。
ここで、問題となっているのが、HPF+LPF経路のLPF108部のカットオフ周波数fcのバラツキである。LPF108のカットオフ周波数fcの精度を出すのは厳しく、量産時には、回路間でのばらつきが目立ってしまう。このカットオフ周波数fcがばらつくと、図16に示すように、その高低に応じて、アナログウォブル信号の位相も理想的な位相(実線)から前後にずれることになる。DVD+RW等の光ディスクに情報を記録する時はアナログウォブル信号を基準に記録開始位置が設定されるので、アナログウォブル信号の位相がずれると、図17(b)に示すように、記録開始位置も最適位置からずれてしまうことになる。
この問題を解決するために、例えば、特許文献1によれば、記録済みディスクに上書きする場合は、記録済み部からの再生データをクロック生成装置への基準信号として用いる。そして、新たに情報を記録する領域では、記録済み部に記録されているクロック生成用信号に、予め切り替えてクロック位相をあわせ、記録開始位置を最適値に設定する、という方法が提案されている。
特許文献1以外の方法としては、14Tシンクフレーム部に6Tのミラー部(ライトできなくて反射率が高い部分)を設けたディスク(以下、ミラーディスクとする)を用い、最適記録位置に調整する方法がある。この調整方法は、ミラーディスクに1ECC(DVDの1記録ブロック)ずつ記録し、記録し終わった後、そのディスクをリードしてRF信号波形を観測する(図18参照)。そして、RF信号の14T部中心とミラー部中心の位相差から、最適記録位置を求める(14T中心とミラー部中心とが一致したら記録開始位置は最適な状態)。その後、位相差に応じて、記録開始位置設定パラメータ(以下、timesetとする。図19参照。)P1,P2又はP3を設定して調整する。つまり、ウォブル信号に位相遅れが生じてもtimesetを調整することにより記録開始位置を最適にすることができる。
特開2000−173055公報
しかし、特許文献1の場合、既に記録部がある光ディスクにしか適用できない。また、正しい記録開始位置で記録されている光ディスクの場合は良いが、正しい記録開始位置で記録されていない記録部を持った光ディスクの場合は、誤った記録開始位置から記録を開始してしまうことになる。
また、後者の場合の調整方法は、特殊なディスクを用いなければいけないので、コストアップになってしまう。また、ディスクに実際に記録して、実際に再生して、RF信号の状態を確認しなければいけないので、調整にかかる時間も大幅に増加する。
また、フィルタ回路内に関しても、例えば、LPFのカットオフ周波数fcのばらつきに起因してアナログウォブル信号とデジタルウォブル信号との間の位相関係にもばらつきが生ずると、乗算処理等がうまくいかず、適正なADIP情報が得られなくなってしまう。この結果、アドレス情報や同期信号にも悪影響を及ぼしてしまう。
本発明の目的は、事前に調整工程等を行うことなく、フィルタ回路での位相ずれによる悪影響を自動的に防止できる光ディスク装置及び情報記録方法を提供することである。
より具体的には、フィルタ回路での位相ずれの影響を受けることなく、記録開始位置を最適位置に調整すること、或いは、最適な状態でADIP情報を復調することができる光ディスク装置及び情報記録方法を提供することである。
請求項1記載の発明は、一定周期でウォブリングした情報トラックを有する情報記録媒体に対して光を照射することにより情報の記録を行う光ディスク装置であって、フィルタ回路を有して前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号を検出してADIP情報を復調するウォブル信号検出回路を備える光ディスク装置において、前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する位相差検出手段と、検出された位相差に応じて前記ADIP情報中に含まれる同期信号に同期した記録開始タイミング信号の位相を調整する調整手段と、を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ディスク装置において、前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の振幅比を検出する振幅比検出手段を備え、前記位相差検出手段は、検出された前記振幅比に基づき前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の光ディスク装置において、前記調整手段は、前記同期信号の位相を検出された位相差に応じて遅延させることにより前記記録開始タイミング信号の位相を調整する。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の光ディスク装置において、前記フィルタ回路は、前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路とを有し、前記位相差検出手段は、前記第2の経路の入出力信号間の位相差を検出する。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の光ディスク装置において、前記フィルタ回路は、前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路をと有し、前記位相差検出手段は、前記第1の経路の入出力信号間の位相差を検出する。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一記載の光ディスク装置において、前記位相差検出手段は、一定タイミング毎に検出動作を実行する。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一記載の光ディスク装置の調整装置において、前記位相差検出手段は、CAV方式での再生動作から記録動作への移行時に検出動作を実行する。
請求項記載の発明は、一定周期でウォブリングした情報トラックを有する情報記録媒体に対して光を照射してウォブリングした前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号を検出してADIP情報を復調するフィルタ回路を有するウォブル信号検出回路を備える光ディスク装置を用いて前記情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録方法において、前記情報記録媒体の前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号を取得して前記フィルタ回路に入力させる信号入力工程と、前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する位相差検出工程と、検出された位相差に応じて前記ADIP情報中に含まれる同期信号に同期した記録開始タイミング信号の位相を調整する調整工程と、を備える。
請求項記載の発明は、請求項記載の情報記録方法において、前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の振幅比を検出する振幅比検出工程を備え、前記位相差検出工程では、検出された前記振幅比に基づき前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する。
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の情報記録方法において、前記調整工程では、前記同期信号の位相を検出された位相差に応じて遅延させることにより前記記録開始タイミング信号の位相を調整する。
請求項11記載の発明は、請求項8ないし10の何れか一記載の情報記録方法において、前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路とを有する前記フィルタ回路を用い、前記位相差検出工程では、前記第2の経路の入出力信号間の位相差を検出する。
請求項12記載の発明は、請求項8ないし10の何れか一記載の情報記録方法において、前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路とを有する前記フィルタ回路を用い、前記位相差検出工程では、前記第1の経路の入出力信号間の位相差を検出する。
請求項13記載の発明は、請求項8ないし12の何れか一記載の情報記録方法において、前記位相差検出工程は、一定タイミング毎に検出動作を実行する。
請求項14記載の発明は、請求項8ないし13の何れか一記載の情報記録方法において、前記位相差検出工程は、CAV方式での再生動作から記録動作への移行時に検出動作を実行する。
請求項15記載の発明は、一定周期でウォブリングした情報トラックを有する情報記録媒体に対して光を照射し、当該情報記録媒体で反射された光を受光しその受光量に応じた受光信号を出力する光ピックアップと、前記受光信号から前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号からノイズを除去するフィルタ回路と、前記ウォブル信号に含まれる同期信号を検出する同期検出器と、前記同期信号に基づいて記録開始タイミングを決定するエンコーダと、前記同期信号の位相をずらして前記エンコーダに入力させる位相調整回路と、を備え、前記情報記録媒体に情報の記録を行う光ディスク装置であって、前記フィルタ回路から出力された信号と前記フィルタ回路に入力される前の信号の位相を比較する手段と、この比較結果に基づいて前記位相調整回路による前記同期信号の位相ずらし量を調整する手段と、を備える。
本発明によれば、ウォブル信号が入力されるフィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出し、検出された位相差に応じて同期信号に同期した記録開始タイミング信号の位相を調整するようにしたので、フィルタ回路における位相ずれの影響を受けることなく、最適な記録開始位置から記録動作を行わせることができる。
また、本発明によれば、ウォブル信号が入力される帯域フィルタ経路の入出力信号間の位相差と高域通過フィルタ及び低域通過フィルタの経路の入出力信号間の位相差とを各々検出し、これらの帯域フィルタ経路と高域通過フィルタ及び低域通過フィルタの経路との位相を一致させるように位相を調整するので、最適な状態でADIP情報を復調させることができる。
特に、これらの検出・調整動作を一定タイミング毎に行わせることにより、急な電源電圧変動や温度変化等の影響を受けることなく、常に最適な記録開始位置から記録動作を行わせることや、最適な状態でADIP情報を復調させることができる。また、CAV(角速度一定)方式での再生時には再生速度が変化するので、ウォブル信号の周波数も当然変化し最適な調整値も変化することとなるが、CAV方式での再生から記録動作への移行時にこれらの検出・調整動作を行わせることにより、最適な記録開始位置から記録動作を行わせることや、最適な状態でADIP情報を復調させることができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図1ないし図14に基づいて説明する。本実施の形態は、情報の記録が可能な例えばDVD+RW等のような光ディスク(情報記録媒体)1を対象としウォブル信号検出回路を備える光ディスク装置への適用例を示す。また、光ディスク1に関しては、図1(a)に示すように、一定周期でウォブリング(蛇行)させた情報トラック2を有し、その情報トラック2図1(b)に示すように位相変調方式(PSK方式=Phase Shift Keying)で予め光ディスク1の基板上に螺旋状に形成されたものが使用されている。図1(a)中、黒色で示す部分は記録マーク3の例である。
図2は、ウォブル信号検出回路を備える本実施の形態の光ディスク装置10の構成例を示す概略図である。この光ディスク装置10は、光ディスク1を回転駆動するためのスピンドルモータ11、光ピックアップ装置12、レーザコントロール回路13、エンコーダ14、モータドライバ15、アナログ信号処理回路16、デコーダ17、サーボコントローラ18、バッファRAM19、D/Aコンバータ20、バッファマネージャ21、インターフェース22、ROM23、CPU24及びRAM25などを備えている。なお、図2に示す矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
光ピックアップ装置12は、光源としての半導体レーザ、この半導体レーザから出射される光束を光ディスク1の記録面に導くとともに、その記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、受光位置に配置されて戻り光束を受光する受光器、及び゜駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、シークモータ等)(何れも図示せず)等を内蔵している。
光ピックアップ装置12中の受光器は、一例として、図3(a)に示すように、4分割受光素子30(第1〜第4の受光素子30a〜30d)を含んで構成されている。なお、図3(a)では、便宜上、紙面上下方向をX軸方向、紙面左右方向をY軸方向、紙面垂直方向をZ軸方向とする。第1,2の受光素子30a,30bは、各々図3(a)における紙面左右方向(Y軸方向)を長辺とする同一の長方形形状を有し、かつ、紙面上下方向(X軸方向)に隣接させて配置されている。また、第3,4の受光素子30c,30dは、各々図3(a)における紙面上下方向(X軸方向)を長辺とする同一の長方形形状を有し、かつ、紙面左右方向(Y軸方向)に隣接させて配置されている。
図3(b)に示すように、光ディスク1の記録面からの反射光RBは、光ピックアップ装置12の光学系を構成するプリズム31により2方向に分岐され、プリズム31を透過した一方の反射光RB1は第1,2の受光素子30a,30bに照射される。また、プリズム31により−X軸方向に分岐された他方の反射光RB2はさらに反射鏡32により+Z方向にその進行方向が曲げられ、第3,4の受光素子30c,30dに照射される。
ここで、図4(a)に示すように、反射光RBのうち、図4(a)における紙面上側半分の反射光RBaが第1の受光素子30aに照射され、紙面下側半分の反射光RBbが第2の受光素子30bに照射される。また、図4(b)に示すように、反射光RBのうち、図4(b)における紙面右側半分の反射光RBcが第3の受光素子30cに照射され、紙面左側半分の反射光RBdが第4の受光素子30dに照射される。これらの第1〜第4の受光素子30a〜30dの各々は、光電変換を行い、光電変換信号として、受光量に応じた電流(電流信号)をアナログ信号処理回路16に出力する。
なお、受光器は、4分割受光素子30に限定されるものではなく、例えば、第1,2の受光素子30a,30bを含む2分割受光素子構成、第3,4の受光素子30c,30dを含む2分割受光素子構成等でもよく、或いは、第1〜第4の受光素子30a〜30dを1列に並設させた構成等でもよく、形状、配置等を含めて任意である。
図1に戻り、アナログ信号処理回路16は、光ピックアップ装置12の受光素子30a〜30dの出力信号である電流信号を電圧信号に変換するI/Vアンプ(電流−電圧変換アンプ)26、ウォブル信号を検出するウォブル信号検出回路27、再生情報を含むRF信号を検出するRF信号検出回路28、及びフォーカスエラー信号やトラックエラー信号を検出するエラー信号検出回路29等を備えている。
I/Vアンプ26は、図5に示すように、第1〜第4の受光素子30a〜30dからの電流信号を電圧信号(信号Sa〜Sd)に変換するI/Vアンプ26a〜26dを備えている。
また、RF信号検出回路28では、これらの電圧信号Sa〜Sdを全て加算し、その加算結果をさらに2値化し、RF信号として検出する。
エラー信号検出回路29では、電圧信号Ra,Rbの差分を求め、その結果を2値化し、フォーカスエラー信号として検出し、電圧信号Rc,Rdの差分を求め、その結果を2値化し、トラックエラー信号として検出する。ここで検出されたこれらのフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号は、各々エラー信号検出回路29からサーボコントローラ18に出力される。
ウォブル信号検出回路27では、電圧信号Sc,Sdに基づきウォブル信号を検出し、デコーダ17に出力する。なお、このウォブル信号検出回路27の構成等については後述する。
デコーダ17では、ウォブル信号検出回路27により検出されたウォブル信号に含まれるADIP情報からアドレス情報、同期信号等を抽出する。ここで抽出されたアドレス情報はCPU24に出力され、同期信号はエンコーダ14に出力される。
デコーダ17では、また、RF信号検出回路28により検出されたRF信号に対して、復調及び誤り訂正処理等の再生処理を行う。さらに、デコーダ17では、再生データが音楽データ以外(例えば、画像データや文書データ等)の場合に、データに付加されたチェックコードに基づいてエラーチェック及びエラー訂正処理を行い、バッファマネージャ21を介してバッファRAM19に格納する。
サーボコントローラ18では、エラー信号検出回路29により検出されたフォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ装置12のフォーカシングアクチュエータを制御する制御信号を作成し、モータドライバ15に出力する。また、サーボコントローラ18では、エラー信号検出回路29により検出されたトラックエラー信号に基づいて光ピックアップ装置12のトラッキングアクチュエータを制御する制御信号を作成し、モータドライバ15に出力する。
D/Aコンバータ20では、光ディスク1に記録されているデータが音楽データの場合に、デコーダ17の出力信号をアナログデータに変換し、オーディオ信号とてオーディオ機器等に出力する。
バッファマネージャ21では、バッファRAM19へのデータの蓄積を管理し、蓄積されたデータ量が所定値になると、CPU24に通知する。
モータドライバ15では、サーボコントローラ18からの制御信号に基づいて、光ピックアップ装置12のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ15では、CPU24の指示に基づいて光ディスク1が線速度一定(CLV方式)又は回転数一定(CAV方式)となるようにスピンドルモータ11を制御する。さらに、モータドライバ15では、CPU24の指示に基づいてシークモータを駆動し、光ピックアップ装置12のスレッジ方向(光ディスク1の半径方向)の位置を制御する。
エンコーダ14では、バッファRAM19に蓄積されているデータに対して、エラー訂正コードの付加等を行い、光ディスク1への書込みデータを作成する。そして、CPU24からの指示に基づいて、デコーダ17からの同期信号に同期させて、書込みデータをレーザコントロール回路13に出力する。
レーザコントロール回路13では、エンコーダ14からの書込みデータに基づいて、光ピックアップ装置12中の半導体レーザの出力を制御する。そして、レーザコントロール回路13では、記録中に、マーク記録期間とスペース記録期間とに同期したタイミング信号をウォブル信号検出回路27に出力する。
インターフェース22は、ホスト(例えば、パーソナルコンピュータ)との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(At Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)等の標準インターフェースに準拠している。
CPU24では、ROM23に格納されているプログラムに従って上述したような各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM25に保存する。
次に、ウォブル信号検出回路27並びにその出力側の構成例について図6を参照して説明する。まず、I/Vアンプ26c,26dからの電圧信号Sc,Sdが入力されるサンプルホールド回路(S/H)41a,41bが設けられ、これらのS/H41a,41bの出力側にはサンプルホールド後の電圧信号Sc,Sdの振幅のバランスをとるバランスAGC42が設けられている。バランスAGC42の出力側にはサンプルホールド後の電圧信号Sc,Sdの差Sc−Sdを演算する減算器43が設けられている。この減算器43の出力側にはフィルタ回路44が設けられている。このフィルタ回路44は、BPF(帯域通過フィルタ)45によるデジタルウォブル信号用のBPF経路と、HPF(高域通過フィルタ)46とLPF(低域通過フィルタ)47とによるアナログウォブル信号用のHPF+LPF経路とからなる。BPF45の出力側には例えばコンパレータを用いた2値化器48が設けられている。BPF45が通過を許す周波数帯域は、ウォブル信号の搬送波(ウォブル信号における位相変調部分以外の部分)の周波数、即ち、ウォブル信号の基本周波数近傍の限られた周波数帯域である。従って、BPF45によりウォブル信号から位相変調成分とノイズが低減されることとなり、ウォブル信号の搬送波成分相当の信号の作成を行いやすくなる。この搬送波成分相当の信号は、CLV方式で光ディスク1を回転させた場合には一定の周波数となる。一方、HPF46及びLPF47を通過した信号は高周波ノイズ成分及び低周波ノイズ成分が除去されたウォブル信号となる。なお、LPF47のみでADIP情報を取得するための許容範囲までノイズを除去できる場合には、HPF46を省略してもよい。
2値化器48から得られるデジタルウォブル信号に対してはその周期の安定化のためのPLL回路49とタイミング調整用の遅延回路(delay)50とが順に設けられ、さらに、デジタルウォブル信号と同位相の正弦波(sin波)を生成するsin波発生回路51が設けられている。
一方、LPF47から得られるアナログウォブル信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバータ52が設けられている。このA/Dコンバータ52によりA/D変換されたアナログウォブル信号と正弦波に変換されたデジタルウォブル信号とを乗算する乗算器53が設けられている。この乗算器53の出力側には乗算結果を積分する積分器54が設けられている。この積分器54はPLL回路49出力(遅延回路50出力)に同期したタイミング信号を生成出力するタイミング回路55からのリセット信号によりウォブルの1周期単位でリセットされるように設定されている。
積分器54の出力側にはサンプルホールド回路(S/H)56を介してADIP情報検出器57が設けられている。
このADIP情報検出器57には、デコーダ17が接続されている。このデコーダ17はADIP情報に基づき同期信号ADIPsyncを検出(ウォブル信号の位相変調を検出)する同期検出器61と、エラー訂正処理を行うエラー訂正部62とエラー訂正後のADIP情報に基づきアドレス情報を抽出するアドレス情報抽出部63とを有する。
同期検出器61により検出された同期信号ADIPsyncは、入力信号の位相をずらして出力する位相調整回路である遅延回路64を通過した後、エンコーダ14に入力され、ライトタイミング信号(記録開始タイミング信号)の生成に供される。このエンコーダ14にはCPU24から所定タイミングでライト命令(又は、リード命令)も入力されるもので、レーザコントロール回路13はライト命令がある状態でライトタイミング信号が生成されると記録動作を開始するように設定されている。
このような構成において、ウォブル信号検出回路27付近での信号処理例の概略を図7に示す波形図を参照して説明する。まず、I/Vアンプ26c,26dの出力である電圧信号Sc,SdはS/H41a,41bによりサンプルホールドされ、バランスAGC42によりサンプルホールド後の振幅バランスがとられ、減算器43によってSc(S/H後)−Sd(S/H後)なる演算が行われる。光ディスク1上のウォブル信号WBL=S1(図7(a)参照)は、実際には、そのままの状態で把握しきれないので、振幅バランス、演算処理後のSc(S/H後)−Sd(S/H後)をメディア上のウォブル信号WBL=S1とする。このウォブル信号WBL=S1はフィルタ回路44に入力され、一方では、HPF46とLPF47との経路を経ることにより、図7(b)に示すようなアナログウォブル信号S2が生成され、他方では、BPF45の経路を経ることにより、図7(c)に示すようなウォブル信号S3が生成され、さらに、2値化器48を通過することにより2値化されて図7(d)に示すようなデジタルウォブル信号S4が生成される。
このデジタルウォブル信号S4は、所定の周期の安定した信号を発生させるためのPLL回路49を通過し、位相調整回路である遅延回路50によりdlyclockの遅延がかけられ、図7(e)に示すようなデジタルウォブル信号S5としてsin波発生回路51に入力される。sin波発生回路51では図7(f)に示すようにデジタルウォブル信号S5と同位相のsin波S6を生成する。
そして、A/Dコンバータ52によりA/D変換されたアナログウォブル信号S2と、sin波S6に変換されたデジタルウォブル信号とは乗算器53により乗算され、図7(g)に示すような乗算結果の信号S7は積分器54により積分されて、図7(h)に示すような積分結果信号S8が得られる。この積分結果信号S8は、S/H56によりサンプルホールドされて図7(i)に示すような信号S9としてADIP情報検出器57に入力される。ADIP情報検出器57ではこの信号S9に基づき図7(j)に示すようなアドレス情報や同期信号を含むADIP情報S10を検出する。このADIP情報S10が入力されるデコーダ17では、同期検出器61が図7(k)に示すようなADIP同期信号ADIPsync=S11を出力する。ADIP同期信号ADIPsync=S11は、入力信号の位相をずらして出力する位相調整回路である遅延回路64を通過した後、ADIP同期信号ADIPsync=S12となり、エンコーダ14に入力される。エンコーダ14ではこのADIP同期信号ADIPsync=S12に基づきライトタイミング信号S13を作成し、CPU24からのライト命令S14とのAND条件下で、レーザコントロール回路13により記録を開始させる。
なお、同期信号ADIPsyncとライトタイミング信号との間には、一定の時間間隔eがとられているものとする(例えば、16wbl周期=32T×15等)。また、同期信号ADIPsyncとライトタイミング信号とは、1ADIP時間(=93wbl周期=32T×93)毎に1回、L→H→Lとなり、1ADIP時間の先頭である位相変調部がHになるものとする(図7中に示す#0とする)。
このような動作において、フィルタ回路44によるフィルタ処理前、即ち、信号S1の時点においては、位相復調等に影響するほどの位相ずれはない。しかし、フィルタ回路44によるフィルタ処理後にあっては、例えば、LPF47部のカットオフ周波数fcのバラツキに起因して、アナログウォブル信号の位相にずれを生じ、ライトタイミング信号S13の発生タイミングにずれを生じ、記録開始位置が最適位置からずれてしまう可能性がある。図7(b)中のaはLPF47に起因する位相遅れを表している。
そこで、本実施の形態では、フィルタ回路44における位相ずれに起因する記録開始位置のずれを最適位置に調整する調整機能を付加したものである。ウォブル信号検出回路27の一部を抜粋して示す図8を参照すれば、本実施の形態では、光ディスク1からのウォブル信号S1が入力されるフィルタ回路44、ここでは、HPF46とLPF47との経路の入出力前後の信号の位相差を検出する位相差検出手段としての位相比較器65が設けられ、例えば、図7(b)中に示す位相遅れaに相当する位相差を検出するように構成されている。
一方、光ディスク装置10にあっては、ライトタイミング信号S13のタイミングに影響する同期信号ADIPsync=S11の位相を適宜調整するための調整手段としての遅延回路(delay)64が同期検出器61・エンコーダ14間に設けられており、遅延回路64の遅延時間timeset(記録開始位置設定パラメータ)の設定により任意に位相調整できるように構成されている。ここに、HPF46とLPF47との経路の入出力前後の信号の位相差と遅延時間timesetとの間には図9に示すような比例関係がある。なお、図9に示す比例関係は、例えばミラーディスクを1ECCずつ、timesetを変えながら記録し、その部分を再生する等の測定を行うことにより簡単に作成できるものであり、このような比例関係を予め求めておき、位相比較器65により検出された位相差に応じて遅延回路64の遅延時間timesetを調整設定することにより、ライトタイミング信号S13のタイミングを最適化させることができる。
ここで、位相比較器65により検出された位相差に基づく記録タイミングの調整設定の詳細について、実際の記録時の動作例で、図7の一部を抜粋して示す図10を参照して説明する。図10は、フィルタ回路44中のHPF46とLPF47との経路での位相遅れaと、遅延回路64による遅延量dとライトタイミング信号S13との関係を示す波形図である。まず、HPF46とLPF47との経路でアナログウォブル信号S2の位相が遅れた分=位相遅れaだけ、同期検出器61による同期信号ADIPsync=S11の位相も遅れる。そして、timesetでの遅延量dだけ遅延回路64による遅延処理後の同期信号ADIPsync=S12の位相が遅れる。また、この同期信号ADIPsync=S12とライトタイミング信号S13との位相関係としては、一定間隔eの差があるものとする。また、規格では、ウォブル信号wblは93周期で1かたまりであり、ライト開始タイミングをwbl#14+24T(wbl#14は位相変調部wbl#0から数えて15周期目の信号、ウォブル1周期=32T)の位置に持ってくることが規定されている。ここに、24TはRF信号の1T×24であり、例えば、ディスク回転速度が1倍相当時であれば1T≒38.5ns,2倍相当時であれば1T≒19.2ns,4倍相当時であれば1T≒9.6ns,…となる。なお、図7に示したように、検出されたウォブル信号は光ディスク1上の実際のウォブル信号に対して約1周期遅れているので、光ディスク1上ではほぼwbl#15+24Tの位置から記録が開始されることとなる(図15等の#15はこの意味である)。
この場合、
a+d+e=wbl16周期+24bit
=16×32T+24T
が成り立てば、ライトタイミング信号は規格通りということになる。従って、
d=16×32T+24T−a−e
となるように遅延時間timesetを調整設定すればよい。
このように、本実施の形態によれば、光ディスク装置10においてフィルタ回路44の入力側に光ディスク1の情報トラック2から得られるウォブル信号S1を入力させ、その時のHPF46とLPF47との経路の入出力前後の信号の位相差を位相比較器65により検出し、検出された位相差に応じて遅延回路64の遅延時間timesetを調整することにより、ライトタイミング信号のタイミングが最適となるようにしたので、フィルタ回路44における位相ずれの影響を受けることなく、最適な記録開始位置から記録動作を行わせることができる。特に、これらの検出・調整動作を一定タイミング毎に行わせることにより、急な電源電圧変動や温度変化等の影響を受けることなく、常に最適な記録開始位置から記録動作を行わせることができる。また、CAV(角速度一定)方式での再生時には再生速度が変化するので、ウォブル信号の周波数も当然変化し最適な調整値も変化することとなるが、CAV方式での再生から記録動作への移行時にこれらの検出・調整動作を行わせることにより、最適な記録開始位置から記録動作を行わせることができる。
なお、本実施の形態では、位相比較器65により、HPF46+LPF47経路の入出力前後の信号の位相差を検出するようにしたが、一つの別の実施の形態としては、BPF45の入出力前後の信号の位相差を検出し、検出された位相差に応じて遅延回路64の遅延量timesetを調整設定するようにしてもよい。この場合には、デジタルウォブル信号の位相に合わせてアナログウォブル信号の位相を調整することとなる。
また、本実施の形態では、フィルタ回路44の入出力前後の信号の位相差を位相比較器65により直接的に検出するようにしたが、一つの別の実施の形態としては、例えば図11に示すように、情報トラック2に基づくウォブル信号S1を入力させた場合のHPF46+LPF47経路の入出力前後の信号の振幅比a′(=HPF46+LPF47経路の出力振幅/HPF46+LPF47経路の入力振幅)を振幅比較器(振幅比検出手段)66により検出し、この振幅比a′に基づいて位相差検出器(位相差検出手段)67により位相差(位相遅れ)aを検出し、遅延回路64の遅延時間timesetを調整するようにしてもよい。この場合、LPF47のフィルタ特性を予め測定し、そのフィルタ特性に応じた振幅比と位相遅れとの関係を制御プログラム中に書き込んでおき、位相差検出器67においてこの関係を利用して振幅比a′から位相差aを求めるようにすればよい。
本発明の別の実施の形態を図12及び図13に基づいて説明する。本実施の形態では、光ディスク装置10において、フィルタ回路44における位相ずれに起因するADIP情報の復調特性の悪さを解消するような調整機能を付加したものである。図12では、ウォブル信号検出回路27中の関係部分のみを抽出して示す。
本実施の形態では、情報トラック2のウォブリングに基づき取得されるウォブル信号S1をフィルタ回路44に入力させた場合に、その時のHPF46+LPF47経路の入出力前後の信号の位相差aを検出する位相差検出器(位相差検出手段)65aを設けるとともに、BPF45経路の入出力前後の信号の位相差bを検出する位相差検出器(位相差検出手段)65bを設け、これらの位相比較器65a,65bの検出結果に基づいて両経路の位相が一致するようにPLL回路49の後段に設けられた調整手段としての遅延回路50の遅延時間dlyclockを調整するようにしたものである。
図13はフィルタ処理前のウォブル信号S1の位相とLPF47等を経たアナログウォブル信号S2の位相とBPF45を経たデジタルウォブル信号S3(2値化回路48によるデジタル化前)の位相との関係を示す波形図である。HPF46+LPF47経路ではアナログウォブル信号S2の位相がaだけ遅れる。BPF45経路ではデジタルウォブル信号S3の位相がbだけ遅れる。そして、sin波発生回路51によりsin波状のデジタルウォブル信号を作成する前に、遅延回路50に設定した遅延時間dlyclockによりc相当の位相遅れを持たせることができる(図7等参照)。ここに、ADIP復調時には、sin波=S6とアナログウォブル信号S2とが乗算器53により乗算されるため、乗算後の振幅が高いほどADIP情報が復調できている、ということになる。そのためには、sin波とアナログウォブル信号との位相関係が同位相になっていることが必要となる。
従って、
a=b+c
が成り立つ時、アナログウォブル信号とデジタルウォブル信号との位相関係が最も同位相となり、最も正確なADIP復調が可能となる。よって、位相比較器65a,65bの検出結果に基づき、
c=a−b
となるように、遅延回路50の遅延時間dlyclockを調整すればよいものとなる。
このように、本実施の形態によれば、光ディスク装置10において、フィルタ回路44に光ディスク1の情報トラック2のウォブリングに基づき取得されるウォブル信号S1を入力させた場合のHPF46とLPF47との経路の入出力前後の信号の位相差、BPF45の経路の位相差を各々位相比較器65a,65bにより検出し、検出された位相差に基づき両経路の位相が同位相となるように遅延回路50の遅延時間dlyclockを調整することで、ADIP復調を最適に行えるようにしたので、最適な状態でADIP情報を復調させることができる。
特に、これらの検出・調整動作を一定タイミング毎に行わせることにより、急な電源電圧変動や温度変化等の影響を受けることなく、常に最適な状態でADIP情報を復調させることができる。また、CAV(角速度一定)方式での再生時には再生速度が変化するので、ウォブル信号の周波数も当然変化し最適な調整値も変化することとなるが、CAV方式での再生から記録動作への移行時にこれらの検出・調整動作を行わせることにより、最適な状態でADIP情報を復調させることができる。
なお、本実施の形態では、フィルタ回路44の各々の経路の入出力前後の信号の位相差を位相比較器65a,65bにより直接的に検出するようにしたが、一つの別の実施の形態としては、例えば図14に示すように、情報トラック2に基づくウォブル信号S1を入力させた場合のHPF46+LPF47経路の入出力前後の信号の振幅比a′(=HPF46+LPF47経路の出力振幅/HPF46+LPF47経路の入力振幅)を振幅比較器(振幅比検出手段)66aにより検出し、この振幅比a′に基づいて位相差検出器(位相差検出手段)67aにより位相差(位相遅れ)aを検出する一方、BPF45経路の入出力信号間の振幅比b′(=BPF45経路の出力振幅/BPF45経路の入力振幅)を振幅比較器(振幅比検出手段)66bにより検出し、この振幅比b′に基づいて位相差検出器(位相差検出手段)67bにより位相差(位相遅れ)bを検出し、これらの位相差a,bに基づきa=b+cとなるように、遅延回路64の遅延時間timesetを調整するようにしてもよい。この場合、LPF47、BPF45のフィルタ特性を予め測定し、そのフィルタ特性に応じた振幅比と位相遅れとの関係を制御プログラム中に書き込んでおき、位相差検出器67a,67bにおいてこの関係を利用して振幅比a′,b′から位相差a,bを求めるようにすればよい。
なお、BPF45による位相遅れをbとしたとき、図7等では、LPF47側の位相遅れaが位相遅れbよりも大きい場合の例で示しているが、これに限らず、BPF45、HPF46、LPF47の特性によっては逆、即ち、位相遅れbの方が位相遅れaよりも大きい場合もあり得る。このような場合には、c=b−aとなる位相遅れ(即ち、この場合には位相進みとなる)だけ、デジタルウォブル信号S4の位相をずらすようにすればよい。
また、本実施の形態では、BPF45の出力信号を遅延回路50より遅延させるようにしているが、このような構成に代えて、又は、このような構成と共に、LPF47の出力信号を位相調整回路に入力させ、その位相を調整するようにしてもよい。また、LPF47の出力信号とBPF45の出力信号の位相差を直接求めるようにし、この位相差分だけ遅延回路50の遅延時間dlyclockを調整するようにしてもよい。
光ディスクの情報トラックに関する模式的な説明図である。 光ディスク装置の構成例を示す概略図である。 受光器構成を示す正面図である。 受光器構成を示す側面図である。 I/Vアンプ構成を示す概略回路図である。 ウォブル信号検出回路等の構成例を示すブロック図である。 その各部の動作信号例を示す波形図である。 ウォブル信号検出回路の一部を抜粋して示す概略ブロック図である。 入出力信号間の位相差と遅延時間との関係を示す特性図である。 一部の動作信号例を示す波形図である。 位相差検出方式に関する別の実施の形態の構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の別の実施の形態のウォブル信号検出回路の一部を抜粋して示す概略ブロック図である。 関係する信号間の位相関係を示す波形図である。 別の実施の形態のウォブル信号検出回路の一部を抜粋して示す概略ブロック図である。 従来のウォブル信号検出回路の一部の構成例を示す概略ブロック図である。 カットオフ周波fcのばらつきに応じた信号特性を示す波形図である。 記録開始位置がずれる様子を示す説明図である。 RF信号波形の様子を示す説明図である。 調整動作例を示す波形図である。
符号の説明
1 情報記録媒体
2 情報トラック
10 光ディスク装置
44 フィルタ回路
45 帯域通過フィルタ
46 高域通過フィルタ
47 低域通過フィルタ
50 調整手段
64 調整手段
65,64a,65b 位相差検出手段
66,66a,66b 振幅比検出手段
67,67a,67b 位相差検出手段

Claims (15)

  1. 一定周期でウォブリングした情報トラックを有する情報記録媒体に対して光を照射することにより情報の記録を行う光ディスク装置であって、フィルタ回路を有して前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号を検出してADIP情報を復調するウォブル信号検出回路を備える光ディスク装置において、
    前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する位相差検出手段と、
    検出された位相差に応じて前記ADIP情報中に含まれる同期信号に同期した記録開始タイミング信号の位相を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の振幅比を検出する振幅比検出手段を備え、
    前記位相差検出手段は、検出された前記振幅比に基づき前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する、ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記調整手段は、前記同期信号の位相を検出された位相差に応じて遅延させることにより前記記録開始タイミング信号の位相を調整する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク装置。
  4. 前記フィルタ回路は、前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路をと有し、
    前記位相差検出手段は、前記第2の経路の入出力信号間の位相差を検出する、ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の光ディスク装置。
  5. 前記フィルタ回路は、前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路をと有し、
    前記位相差検出手段は、前記第1の経路の入出力信号間の位相差を検出する、ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の光ディスク装置。
  6. 前記位相差検出手段は、一定タイミング毎に検出動作を実行する、ことを特徴とする請求項1ないしの何れか一記載の光ディスク装置。
  7. 前記位相差検出手段は、CAV方式での再生動作から記録動作への移行時に検出動作を実行する、ことを特徴とする請求項1ないしの何れか一記載の光ディスク装置。
  8. 一定周期でウォブリングした情報トラックを有する情報記録媒体に対して光を照射してウォブリングした前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号を検出してADIP情報を復調するフィルタ回路を有するウォブル信号検出回路を備える光ディスク装置を用いて前記情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録方法において、
    前記情報記録媒体の前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号を取得して前記フィルタ回路に入力させる信号入力工程と、
    前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する位相差検出工程と、
    検出された位相差に応じて前記ADIP情報中に含まれる同期信号に同期した記録開始タイミング信号の位相を調整する調整工程と、
    を備えることを特徴とする情報記録方法。
  9. 前記ウォブル信号が入力される前記フィルタ回路の入出力信号間の振幅比を検出する振幅比検出工程を備え、
    前記位相差検出工程では、検出された前記振幅比に基づき前記フィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出する、ことを特徴とする請求項記載の情報記録方法。
  10. 前記調整工程では、前記同期信号の位相を検出された位相差に応じて遅延させることにより前記記録開始タイミング信号の位相を調整する、ことを特徴とする請求項8又は9記載の情報記録方法。
  11. 前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路とを有する前記フィルタ回路を用い、
    前記位相差検出工程では、前記第2の経路の入出力信号間の位相差を検出する、ことを特徴とする請求項8ないし10の何れか一記載の情報記録方法。
  12. 前記ウォブル信号が帯域通過フィルタを通過する第1の経路と、前記ウォブル信号が高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過する第2の経路とを有する前記フィルタ回路を用い、
    前記位相差検出工程では、前記第1の経路の入出力信号間の位相差を検出する、
    ことを特徴とする請求項8ないし10の何れか一記載の情報記録方法。
  13. 前記位相差検出工程は、一定タイミング毎に検出動作を実行する、ことを特徴とする請求項8ないし12の何れか一記載の情報記録方法。
  14. 前記位相差検出工程は、CAV方式での再生動作から記録動作への移行時に検出動作を実行する、ことを特徴とする請求項8ないし13の何れか一記載の情報記録方法。
  15. 一定周期でウォブリングした情報トラックを有する情報記録媒体に対して光を照射し、当該情報記録媒体で反射された光を受光しその受光量に応じた受光信号を出力する光ピックアップと、前記受光信号から前記情報トラックのウォブリングに基づくウォブル信号からノイズを除去するフィルタ回路と、前記ウォブル信号に含まれる同期信号を検出する同期検出器と、前記同期信号に基づいて記録開始タイミングを決定するエンコーダと、前記同期信号の位相をずらして前記エンコーダに入力させる位相調整回路と、を備え、前記情報記録媒体に情報の記録を行う光ディスク装置であって、
    前記フィルタ回路から出力された信号と前記フィルタ回路に入力される前の信号の位相を比較する手段と、
    この比較結果に基づいて前記位相調整回路による前記同期信号の位相ずらし量を調整する手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
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