JPH08249665A - 光ディスクプレーヤ及び光ディスク - Google Patents

光ディスクプレーヤ及び光ディスク

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JPH08249665A
JPH08249665A JP4542495A JP4542495A JPH08249665A JP H08249665 A JPH08249665 A JP H08249665A JP 4542495 A JP4542495 A JP 4542495A JP 4542495 A JP4542495 A JP 4542495A JP H08249665 A JPH08249665 A JP H08249665A
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JP
Japan
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skew
signal
read signal
optical disc
optical disk
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JP4542495A
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Inventor
Masaru Umezawa
勝 梅澤
Yukiyoshi Haraguchi
幸慶 原口
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクのトラック接線方向の傾きにより
生ずる読取信号の波形歪を補償する光ディスクプレーヤ
及びトラック接線方向の傾きの検出を容易にできる光デ
ィスクを提供する。 【構成】 ピックアップ手段から出力された読取信号の
振幅波形の歪量を光ビームに対する光ディスクの記録面
の照射部分の傾き量として検出し、ピックアップ手段か
ら出力された読取信号の伝達特性を検出した傾き量に応
じて制御する。また、光ディスクには記録面の最内周部
及び最外周部のうちの少なくとも一方にスキュー検出領
域を設けたり、読取時に所定の周期で読み取られるよう
にスキュー検出領域を設ける。 【効果】 光ディスクのトラック接線方向に存在する撓
みや歪みによる読取信号の波形歪を補償することがで
き、記録データを正確に再生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクからのデー
タ読取の際の読取面に対するスキューによる読取信号の
波形歪を補償する光ディスクプレーヤ及びスキュー検出
を考慮した光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータがピット列として記録
された円盤状の光ディスクから記録データを正しく読み
取るためにはディスク上に照射される読取用の光ビーム
をピット上に正しく集光する必要がある。このため、フ
ォーカスサーボ、トラッキングサーボ及びチルトサーボ
等の各種のサーボ制御が光ディスクプレーヤには備えら
れている。すなわち、フォーカスサーボによりビームが
ピット面上に合焦し、トラッキングサーボによりピット
列が形成されたトラック上にビームスポットが位置し、
チルトサーボによりディスク面に対してビームが垂直に
入射して反射するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チルトサーボはディス
ク半径方向の傾きには有効であるが、ディスクのトラッ
ク接線方向の傾きに対しては効果がない。また、チルト
サーボはサーボの応答速度が遅いためディスクの内周か
ら外周にかけてのゆっくりした傾き角の変化に対しては
有効であるが、ディスクの1回転内の高速な傾き角の変
化に対しては効果がない。
【0004】ディスク面に対して傾き(スキュー)を持
ってビームが照射されると、特にコマ収差を主成分とす
る波面収差が増大し、読取信号の波形に歪が生ずる。デ
ィジタルデータを記録した光ディスクプレーヤにおいて
は、その波形歪によりデータ読取の誤り率が増大してし
まい、高密度な記録、高信頼の再生を阻害する要因とな
っていた。
【0005】そこで、本発明の目的は、光ディスクのト
ラック接線方向の傾きにより生ずる読取信号の波形歪を
補償する光ディスクプレーヤ及びトラック接線方向の傾
きの検出を容易にできる光ディスクを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクプレ
ーヤは、光ディスクに記録されたデータを読み取って再
生する光ディスクプレーヤであって、光ディスクの記録
面に光ビームを照射してその反射光を受光して受光量に
応じた読取信号を生成するピックアップ手段と、光ビー
ムに対する光ディスクの記録面の照射部分の傾き量を検
出してその傾き量を示すスキュー検出信号を発生するス
キュー検出手段と、スキュー検出信号に応じて読取信号
の伝達特性を制御する等化手段とを含み、スキュー検出
手段は読取信号のうちの光ディスクの読取信号の振幅波
形の歪量をスキュー検出信号として出力することを特徴
としている。
【0007】本発明の光ディスクは、記録面の最内周部
及び最外周部のうちの少なくとも一方にスキュー検出領
域を有することを特徴としている。また、本発明の光デ
ィスクは、読取時に所定の周期で読み取られるようにス
キュー検出領域を記録面に有することを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】本発明の光ディスクプレーヤによれば、ピック
アップ手段から出力された読取信号のうちの光ディスク
の読取信号の振幅波形の歪量を光ビームに対する光ディ
スクの記録面の照射部分の傾き量として検出し、ピック
アップ手段から出力された読取信号の伝達特性を検出し
た傾き量に応じて制御することが行なわれる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例である光ディス
クプレーヤを示している。この光ディスクプレーヤにセ
ットされた円盤状の光ディスク1にはディジタルデータ
がピット列として螺旋状又は同心円のトラックに沿って
記録されている。光ディスク1はスピンドルモータ2に
よって回転駆動され、光ディスク1に記録されたディジ
タルデータはピックアップ3によって光学的に読み出さ
れる。ピックアップ3から出力されるRF信号である読
取信号は、ピックアップ3において放射した光ビームに
よる光ディスク1からの反射光の受光量を示すアナログ
信号であり、RFアンプ4で増幅された後、A/D変換
器5によってディジタル化される。これにより所定タイ
ミング(1T:Tは単位ピット長であり、サンプリング
周期に対応する。)毎の読取信号のサンプル値が得られ
る。
【0010】ディジタル化された読取信号は等化器6、
スキュー検出回路7及びタイミング生成回路8に供給さ
れる。等化器6は読取信号の位相及び振幅を調整してデ
ータ復号器9に出力する。等化器6が有する位相特性及
び振幅特性はスキュー検出回路7の出力信号に応じて制
御されるようになっている。また、等化器6とスキュー
検出回路7との間には後述する係数設定回路10が設け
られている。データ復号器9はビタビ復号器であり、こ
れにより読取信号が信頼性高く2値化されることにな
る。なお、データ復号器9はビット毎の2値判定器でも
良い。復号器9の出力信号は後段の復調器11に供給さ
れ、そこで記録時の変調に対する復調がされて再生信号
が出力される。
【0011】なお、スピンドルモータ2の回転は図示し
ないサーボ回路において読取信号中に含まれるサーボ信
号に応じてフィードバック制御される。等化器6は入力
信号の位相を変化させることができる全域通過フィルタ
等のフィルタからなり、具体的には例えば、図2に示す
にように、IIR型のディジタルフィルタを用いること
ができる。しかしながら、FIR型のディジタルフィル
タを用いても良いことは勿論である。この図2に示した
ディジタルフィルタにおいては、読取信号が供給される
入力端には係数乗算器31及び遅延素子32が接続され
ている。遅延素子32の出力には係数乗算器33及び遅
延素子34が接続されている。係数乗算器31,33の
各出力及び遅延素子34の出力は加算器36に接続され
ている。加算器36の出力には遅延素子37が接続され
ている。遅延素子37の出力には係数乗算器38及び遅
延素子39が接続されている。遅延素子39の出力には
更に係数乗算器40が接続されている。係数乗算器3
8,40の各出力も加算器36に接続されている。
【0012】遅延素子32,34,37,39の各遅延
時間は1サンプリング周期(1T)に相当する。よっ
て、乗算器33に供給されるデータは乗算器31に供給
されるデータより1サンプル前のデータであり、遅延素
子34を経て加算器36に供給されるデータは乗算器3
1に供給されるデータより2サンプル前のデータであ
る。乗算器38,40についても同様である。乗算器3
3の乗算係数はa1、乗算器31の乗算係数はa2、乗算
器38の乗算係数は−a1、乗算器40の乗算係数は−
2である。
【0013】かかるディジタルフィルタは2次フィルタ
であるが、N次(Nは1以上の整数)のディジタルフィ
ルタで良く、3次のディジタルフィルタとして構成する
場合には図3に示すように更に乗算器81,82及び遅
延素子83,84を加えれば良い。N次のディジタルフ
ィルタの伝達関数H(z)は、単位遅延演算子z-1を用
いて示すと、
【0014】
【数1】 で与えられる。乗算器31,33,38,40の各係数
1,a2をスキュー検出信号に応じて設定する。この係
数設定のために上記した係数設定回路10が設けられて
いる。この係数設定回路10は例えば、選択回路又はマ
イクロコンピュータからなり、検出され得るスキュー検
出信号各々に対応する係数a1,a2を予め記憶したRO
M等のメモリを有し、実際に供給されるスキュー検出信
号に対応する係数a1,a2を検索して等化器6の乗算器
31,33,38,40に割り当てるのである。
【0015】スキュー検出回路7は、例えば、図4に示
すように2つの直列に接続された遅延素子41,42
と、減算器43と、平滑用のフィルタ44とから構成さ
れている。遅延素子41,42はDフリップフロップか
らなり、2つの遅延素子41,42によって入力ディジ
タル信号を2サンプル分だけ遅延させる。減算器43は
タイミング生成回路8から出力されるタイミング信号に
応答して遅延素子42の出力ディジタル信号値から遅延
素子41の入力ディジタル信号値を差し引く。この減算
器43による算出結果の出力ディジタル信号はフィルタ
44を介してスキュー検出信号として出力される。
【0016】光ディスク1にはサンプルドサーボ方式で
情報信号が記録されている。従って、各トラックにはサ
ーボエリア、それに続いてデータエリアが形成されてい
る。サーボエリアは基準信号領域に相当するものであ
り、図5に示すように同期信号生成用の同期ピット、ク
ロック信号生成用のクロックピット及びトラッキング信
号生成用の2つのウォブルピットの順に形成されてい
る。奇数トラック及び偶数トラックではクロックピット
及びウォブルピットの配置が異なっている。すなわち、
クロックピットは奇数トラックでは12Tのピット長の
同期ピットの後端から4Tだけ離れて配置されている
が、偶数トラックでは同期ピットの後端から12Tだけ
離れて配置されている。また、ウォブルピットは奇数ト
ラック及び偶数トラック共に同期ピットの後端から20
T及び28Tだけ各々離れて設けられているが、奇数ト
ラック及び偶数トラックではトラック中心からのディス
ク半径方向における離間方向が互いに異なっている。
【0017】タイミング生成回路8は同期ピットの検出
を基準にして同期ピットの後端から23T及び31Tだ
け離れた位置のピックアップ3の読取時点においてタイ
ミング信号を発生する。なお、タイミング生成回路8は
等化器6又は復号器9の出力からタイミング信号を得て
も良い。ところで、光ディスク1にそのディスク半径方
向にスキューがある場合にはピックアップ3から出力さ
れた読取信号の振幅特性は変化するが、トラック接線方
向にスキューがある場合にはその読取信号の振幅特性と
共に位相特性が変化する。図6はスキューがない場合の
読取信号の振幅特性を示しており、図7は−(マイナ
ス)方向にスキューがある場合の読取信号の振幅特性を
示している。+(プラス)方向にスキューがある場合の
特性は−方向にスキューがある場合の特性と同一であ
る。このようにスキューがある場合にはスキューの方向
に関係なく読取信号の振幅レベルが低下する。なお、+
方向のスキュー及び−方向のスキューとは図8に示すよ
うな状態をいう。すなわち、光ディスク1に対してピッ
クアップ3内の対物レンズ3aがXで示すように傾いて
いるときに+方向のスキューが生じており、ピックアッ
プ3内の対物レンズ3aがYで示すように傾いていると
きに−方向のスキューが生じていることになる。
【0018】一方、図9はスキューがない場合の読取信
号の位相特性を示しており、図10は−方向にスキュー
がある場合の読取信号の位相特性を示しており、図11
は+方向にスキューがある場合の読取信号の位相特性を
示している。このように位相特性はスキューの傾き方向
に応じて互いに逆特性となる。光ディスク1にスキュー
がない状態でピックアップ3により光ディスク1の上記
したサーボエリアを読み取ると、そのピックアップ3に
よる読取信号波形は図12(a)に示すようになる。こ
こで、棒線は読取信号をサンプル値として示しており、
また同期ピットとクロックピットとの間、及びクロック
ピットとウォブルピットとの間の読取信号波形は省略し
ている。このようにスキューが生じていない場合には各
ピットに対する読取信号波形はその波形の時間軸方向の
中点前後について対称波形となる。例えば、同期ピット
の後端から21Tだけ離れた読取時点における第1のウ
ォブルピットについての読取信号のサンプル値をa、2
3Tだけ離れた読取時点における第1のウォブルピット
についての読取信号のサンプル値をbとすると、図12
(a)から分かるようにa=bである。
【0019】ところが、光ディスク1にトラック接線方
向において+方向にスキューがある場合には読取信号波
形は図12(b)に示すように歪み、また、光ディスク
1にトラック接線方向において−方向にスキューがある
場合にも読取信号波形は図12(c)に示すように歪
む。いずれの場合にも、読取信号波形の時間軸方向の中
点前後について対称波形を得ることができない。上記の
21T及び23Tの位置のウォブルピットに対する読取
信号のサンプル値a及びbについてみると、+方向のス
キューではa<bとなり、−方向のスキューではa>b
となっている。
【0020】よって、上記した本発明の構成において、
遅延素子41に読取信号のサンプル値aが入力するとき
遅延素子42の出力からは読取信号のサンプル値bが出
力されることになり、減算器43にはサンプル値a,b
が供給される。一方、タイミング生成回路8からは同期
ピットの後端から23Tの位置が読取位置であるときタ
イミング信号が発生されるので、減算器43ではa−b
の算出が行なわれる。この算出値がa−b=0ならば、
光ディスク1の読取位置においてスキューはなく、a−
b<0ならば、読取位置において+方向のスキューがあ
り、a−b>0ならば、読取位置において−方向のスキ
ューがあると判別することができる。タイミング生成回
路8からは同期ピットの後端から31Tの位置が読取位
置であるときにもタイミング信号が発せられるので、2
つのウォブルピットの第2のウォブルピットについても
同様に減算器43からはa−bを示す減算器43の出力
信号が生成される。このようなa−bを示す減算器43
の出力信号は平滑用フィルタ44によって平滑化された
後、スキュー検出信号として係数設定回路10に供給さ
れる。
【0021】光ディスク1のトラック接線方向等にスキ
ューがある場合には、スキュー検出回路7から得られる
スキュー検出信号は上記のように傾きの大きさと共に方
向を示しているので、そのスキュー検出信号に応じて係
数設定回路10は読取信号の伝達特性としての振幅特性
及び位相特性の変化分を修正するように係数a1,a2
設定する。よって、等化器6の振幅補正特性及び位相補
正特性が係数設定回路10の係数設定によって定まるの
で等化器6において読取信号の振幅及び位相が補償され
る。
【0022】なお、等化器6においては、ディジタルフ
ィルタを2つ直列に接続し、一方のディジタルフィルタ
を振幅特性調整用、他方のディジタルフィルタを位相特
性調整用とすることもできる。また、DSP(ディジタ
ルシグナルプロセッサ)を用いてディジタル信号処理に
より上記のようなディジタルフィルタを構成しても良
い。
【0023】また、上記した実施例において、係数設定
回路10はスキュー検出信号の正負及び大きさに応じて
係数a1,a2を設定するが、スキュー検出信号が正、零
及び負のいずれであるかを判別してその判別結果に応じ
て3種類の係数a1,a2のうちから1つの係数a1,a2
を選択設定するようにしても良い。更に、上記した実施
例では読取信号をA/D変換器5でディジタル化した信
号からスキュー検出信号を生成しているが、アナログ読
取信号から同期ピットに対する読取信号を基準にしてタ
イミング信号を得ることによりアナログ読取信号からス
キュー検出信号を生成することもできる。ただし、ディ
ジタル回路によって構成すれば、高集積化が可能とな
る。
【0024】図13は本発明の他の実施例を示してい
る。この実施例においては、等化器6の出力信号がスキ
ュー検出回路7の入力信号として供給されており、その
他の構成は図1と同様である。よって、この構成におい
て、係数設定回路10はスキュー検出回路7から発せら
れたスキュー検出信号が0となるように係数a1,a2
設定する。すなわち、等化器6、スキュー検出回路7及
び係数設定回路10によりフィードバック制御系が形成
されることになる。
【0025】なお、上記した各実施例においては、ウォ
ブルピットについての読取信号波形の時間軸方向の中点
前後における非対称性からスキュー検出信号を得ている
が、同期ピット又はクロックピットについての読取信号
波形の時間軸方向の中点前後における非対称性からスキ
ュー検出信号を得ることもできる。また、同期ピット、
クロックピット及びウォブルピットとは別に所定幅(例
えば、2T)のピットを単独、又は断続的にスキュー検
出用として設けても良い。或いは、ピットとピットとの
間のランド部の読取信号波形をスキュー検出に用いても
良い。
【0026】更に、スキューの検出はディスクのサーボ
エリアに限定されるものではなく、データエリアのヘッ
ダ部に所定幅のピットを単独、又は断続的にスキュー検
出用として設けても良い。このようにすると、ヘッダ部
が基準信号領域に相当する。また、ディスクの最内周部
及び最外周部に少なくとも一方に所定幅のピットからな
るスキュー検出エリアを設けてそれに基づいて上記した
ようにスキュー検出信号を得て、そのスキュー検出信号
に応じてディスクの他の部分のスキューを推定して等化
器の特性を制御することもできる。例えば、図14に示
すように、光ディスク51のデータエリア外の最内周部
及び最外周部にスキュー検出エリア52,53が設けら
れている。このスキュー検出エリア52,53には図1
5に一部だけ示すように2Tのピットが断続的に形成さ
れている。
【0027】更に、光ディスクには読取時に所定の周期
でスキュー検出エリアが読み取られるようにスキュー検
出エリアを記録面に設けても良い。図16はCLVディ
スク54の場合を示しており、螺旋トラック55に所定
間隔でスキュー検出エリア56が設けられている。線速
度一定でディスク54が回転されるならば、ピックアッ
プからはスキュー検出エリア55のピット信号が所定周
期毎に読み取られる。図17はCAVディスク57の場
合を示しており、ディスク中心軸から90度間隔で4つ
のディスク半径方向において螺旋トラック58にはスキ
ュー検出エリア59が設けられている。回転速度一定で
ディスク57が回転されるならば、ピックアップからは
スキュー検出エリア59のピット信号が所定周期毎に読
み取られる。ディスク54,57共にスキュー検出エリ
アには例えば、図18に示すように2つの2Tのピット
が形成されている。
【0028】また、上記した各実施例のようにサンプル
ドサーボ方式の光ディスクに限らず、連続サーボ方式の
光ディスクでも本発明を適用することは可能である。光
ディスクにはデータがピット列によって記録されている
が、そのピットにはマーク等の反射光量を変えるものも
含まれる。更に、スキュー検出はデータエリアから検出
しても良い。この場合にはデータエリアに形成された例
えば、2Tの長さのピットの読取タイミングをタイミン
グ生成回路にて検出し、その波形歪量からスキューを検
出することができる。例えば、データエリアに図19
(a)に方形波で示すように示すように4Tのピット、
4Tのランド、そして2Tのピットからなるピット列が
トラック上に記録されているとする。このピット列に対
する読取信号波形は光ディスク1にスキューがない状態
では図19(b)に示すようになり、2Tのピットにお
ける2つのサンプル値a,bはa=bの関係である。と
ころが、光ディスク1にトラック接線方向において+方
向にスキューがある場合には読取信号波形は図19
(c)に示すように歪み、a<bとなり、また、光ディ
スク1にトラック接線方向において−方向にスキューが
ある場合にも読取信号波形は図19(d)に示すように
歪み、a>bとなる。よって、タイミング生成回路は読
取信号から2Tのピットの読取時を検出してタイミング
信号をスキュー検出器に発生してa−bをスキュー量と
して算出するようにすれば良い。
【0029】
【発明の効果】本発明の光ディスクプレーヤにおいて
は、ピックアップ手段から出力された読取信号のうちの
光ディスクの読取信号の振幅波形の歪量を光ビームに対
する光ディスクの記録面の照射部分の傾き量として検出
し、ピックアップ手段から出力された読取信号の伝達特
性を検出した傾き量に応じて制御することが行なわれる
ので、光ディスクのトラック接線方向に存在する撓みや
歪みによる読取信号の波形歪を補償することができ、記
録データを正確に再生することができる。
【0030】また、光ディスクにスキュー検出エリアと
設けることにより、トラック接線方向におけるスキュー
検出を容易にかつ正確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクプレーヤの実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】等化器の具体的構成として2次のディジタルフ
ィルタを示す図である。
【図3】等化器の具体的構成として3次のディジタルフ
ィルタを示す図である。
【図4】スキュー検出回路の具体的構成を示す図であ
る。
【図5】光ディスクのサーボエリアのピット列を示す図
である。
【図6】スキューがない場合の読取信号の振幅特性を示
す図である。
【図7】−方向にスキューがある場合の読取信号の振幅
特性を示す図である。
【図8】+方向のスキュー及び−方向のスキューをディ
スクとピックアップの対物レンズとの関係で示す図であ
る。
【図9】スキューがない場合の読取信号の位相特性を示
す図である。
【図10】−方向のスキューがある場合の読取信号の位
相特性を示す図である。
【図11】+方向のスキューがある場合の読取信号の位
相特性を示す図である。
【図12】スキューがない場合、+方向のスキューがあ
る場合及び−方向のスキューがある場合の読取信号波形
を各々示す図である。
【図13】本発明の光ディスクプレーヤの他の実施例を
示すブロック図である。
【図14】本発明の光ディスクの実施例を示す図であ
る。
【図15】図14の光ディスクのスキュー検出エリアの
ピット列を示す図である。
【図16】本発明の光ディスクの実施例を示す図であ
る。
【図17】本発明の光ディスクの他の実施例を示す図で
ある。
【図18】図16及び図17の各光ディスクのスキュー
検出エリアのピット列を示す図である。
【図19】データエリアからスキューを検出する場合の
説明のための波形図である。
【主要部分の符号の説明】
1,51,54,57 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 ピックアップ 6 等化器 7 スキュー検出回路 8 タイミング生成回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに記録されたデータを読み取
    って再生する光ディスクプレーヤであって、 前記光ディスクの記録面に光ビームを照射してその反射
    光を受光して受光量に応じた読取信号を生成するピック
    アップ手段と、 前記光ビームに対する前記光ディスクの記録面の照射部
    分の傾き量を検出してその傾き量を示すスキュー検出信
    号を発生するスキュー検出手段と、 前記スキュー検出信号に応じて前記読取信号の伝達特性
    を制御する等化手段とを含み、 前記スキュー検出手段は前記読取信号の振幅波形の歪量
    を前記スキュー検出信号として出力することを特徴とす
    る光ディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 前記スキュー検出手段は、前記光ディス
    クに形成されたピット列のうちの所定ピット及びランド
    の少なくとも一方からスキューを検出することを特徴と
    する請求項1記載の光ディスクプレーヤ。
  3. 【請求項3】 前記所定ピット及びランドの少なくとも
    一方に対する読取信号のうちの互いに異なる2時点の信
    号レベル差から前記スキュー検出信号を得ることを特徴
    とする請求項2記載の光ディスクプレーヤ。
  4. 【請求項4】 前記2時点は前記所定ピットに対する読
    取信号波形の時間軸方向の中点から前後方向に等距離に
    ある時点であることを特徴とする請求項3記載の光ディ
    スクプレーヤ。
  5. 【請求項5】 前記スキュー検出手段は、前記読取信号
    を所定時間だけ遅延させる遅延手段と、所定のタイミン
    グにおいて前記遅延手段の入力読取信号と出力読取信号
    との差レベルを算出する減算手段と、前記減算手段の出
    力信号を平滑して前記スキュー検出信号を得る平滑手段
    とからなることを特徴とする請求項2記載の光ディスク
    プレーヤ。
  6. 【請求項6】 前記スキュー検出手段は、前記光ディス
    クに所定の周期で記録されている基準信号領域に対する
    読取信号の振幅波形の歪量を前記スキュー検出信号とし
    て出力することを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    プレーヤ。
  7. 【請求項7】 前記所定ピットはサンプルドサーボ方式
    の光ディスクのサーボエリアに形成されたウォブルピッ
    トであることを特徴とする請求項2記載の光ディスクプ
    レーヤ。
  8. 【請求項8】 前記光ディスクの最内周部及び最外周部
    のうちの少なくとも一方にスキュー検出領域が設けられ
    ていること特徴とする請求項2記載の光ディスクプレー
    ヤ。
  9. 【請求項9】 前記スキュー検出手段は、前記等化手段
    を経た前記読取信号に応じて前記スキュー検出信号を発
    生し、前記等化手段は前記スキュー検出信号が0となる
    ように前記読取信号の伝達特性を制御することを特徴と
    する請求項1記載の光ディスクプレーヤ。
  10. 【請求項10】 前記等化手段は、位相特性及び振幅特
    性のうちの少なくとも1の特性を可変にされていること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスクプレーヤ。
  11. 【請求項11】 前記等化手段は、ディジタルフィルタ
    から構成され、前記スキュー検出信号に応じて前記ディ
    ジタルフィルタの乗算器の乗算係数を変化させることに
    より前記ディジタルフィルタの位相特性を変化させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ディスクプレーヤ。
  12. 【請求項12】 記録面の最内周部及び最外周部のうち
    の少なくとも一方にスキュー検出エリアを有することを
    特徴とする光ディスク。
  13. 【請求項13】 読取時に所定の周期で読み取られるよ
    うにスキュー検出エリアを記録面に有することを特徴と
    する光ディスク。
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