JP3762356B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスク装置のフォーカスサーボ、チルトサーボ等におけるサーボ最適点の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ビームを用いて光ディスクに情報の記録又は再生を行う場合、光ビームはレンズを用いて光ディスク表面に集光される。このときレンズは、一般にジャストフォーカスの位置を保つよう制御される。このジャストフォーカスの状態を保つことで、情報は効率よく記録又は再生される。
【0003】
しかし近年では、例えばDVDのような高密度記録媒体に情報を記録し、記録された情報を再生する場合、ジャストフォーカスの位置と、反射光すなわちRF信号を最も効率よく受光できるレンズ位置が僅かに異なっている。ジャストフォーカスのレンズ位置と、反射光を最も効率よく受光できるレンズ位置との差を、一般にフォーカスオフセットという。
【0004】
レンズ及び光ピックアップの機械的精度を上げれば、このフォーカスオフセットを抑制することができる。しかし、レンズ及び光ピックアップの機械的精度の向上は、製品のコストアップを伴う。従って、光ディスクの反射光を最も効率よく受光するには、フォーカスオフセットを検出し、レンズをジャストフォーカスの位置からフォーカスオフセット分ずらして、フォーカスオフセットを調整する必要が有る。このようにフォーカスオフセットを検出及び調整する処理をフォーカスオフセット調整という。
【0005】
特開2002−15439号公報には、フォーカスオフセット調整法を開示している。この公報は、先ず装置を外周テスト領域を使用する第1のモードとする。フォーカスオフセットの各変更値で、1周内の3セクタ及び4セクタの再生データのエラーレートの平均を夫々求める。1周3セクタに係るフォーカスオフセットとエラーレートの2次近似曲線から最適なフォーカスオフセットを求め、また1周4セクタに係るフォーカスオフセットとエラーレートの2次近似曲線から最適なフォーカスオフセットを求め、それらを加算平均して最終フォーカスオフセットを求める。
【0006】
その後、装置を内周テスト領域を使用する第2のモードとし、同様に最終フォーカスオフセットを求める。第1、第2のモードで求めた最終フォーカスオフセットを用いてディスクの各ゾーンのフォーカスオフセットを直線補間等で求め、メモリに設定値として記憶する。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−15439号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
先行技術ではフォーカスオフセットを調整するために、エラーレートを求めている。1e−6程度の低いエラーレートの場合は、エラーレートを計算するために最低でも1eビットのデータを解析しなければならない。また1eビット程度の解析では雑音等でエラーレートが振られてしまうため、正確なボトムを得ることが不可能。そのため、より精度良く計算するためには1eビットものデータを解析する必要がある。
【0009】
このように従来は、サーボの最適点を求めるのに長いデータを解析する必要があるという問題があった。
【0010】
従って本発明は、サーボの最適点を求めるのに必要となるデータ再生量を短くすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、光ディスク装置が適応制御型PRML信号処理方式を採用している場合に、適応等化器の等化係数の収束値を用いて、フォーカスサーボにおけるサーボ条件の最適点を求める。
【0012】
即ち本発明の一実施形態に係る光ディスク装置は、PRML信号処理を用いて光ディスクに記録されたデータを復号する光ディスク装置であって、前記ディスクに光ビームを照射し、その反射光を受光して該反射光に対応する再生信号を提供する光ピックアップと、前記光ビームのフォーカスオフセット量を設定するフォーカスオフセット設定手段と、複数のタップを有するFIRフィルタを含み、前記PRML信号処理により復号された信号に基づいて、前記付空のタップのタップ係数を適応的に制御、前記光ピックアップから提供される前記再生信号を波形等化する適応等化器と、前記FIRフィルタのタップ係数を用いて、フォーカスオフセットの最適を求め、前記フォーカスオフセット設定手段のフォーカスオフセット量を変更するフォーカスオフセット変更手段とを具備する。
【0013】
適応等化器の収束値は、多く見積もっても1e台ビット程度であり従来の方式と比較して格段に調整を早めることが可能となる。ディスクをドライブに挿入した時の初期設定の調整だけではなく、記録・再生動作の途中でもフォーカスオフセット等サーボ条件の調整が可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。以下に示す説明はこの発明の実施の形態であって、この発明の装置及び方法を限定するものではない。
【0015】
図1は本発明が適用される光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
光ディスク61は読出し専用の光ディスクあるいはユーザデータを記録可能な光ディスクである。ディスク61はスピンドルモータ63によって回転駆動される。光ディスク61に対する情報の記録、再生は、光ピックアップヘッド(以下PUHと記載)65によって行われる。PUH65は、スレッドモータ66とギアを介して連結されており、このスレッドモータ66はスレッドモータ制御回路68により制御される。
【0017】
スレッドモータ制御回路68には、CPU90からPHU65のシーク先アドレスが入力され、このアドレスに基づいてスレッドモータ制御回路68はスレッドモータ66を制御する。スレッドモータ66内部に永久磁石が固定されており、駆動コイル67がスレッドモータ制御回路68によって励磁されることにより、PUH65が光ディスク61の半径方向に移動する。
【0018】
PUH65には、図示しないワイヤ或いは板バネによって支持された対物レンズ70が設けられる。対物レンズ70は駆動コイル72の駆動によりフォーカシング方向(レンズの光軸方向)への移動が可能で、又駆動コイル71の駆動によりトラッキング方向(レンズの光軸と直交する方向)への移動が可能である。
【0019】
レーザ制御回路73内のレーザ駆動回路75により、半導体レーザ79からレーザ光が発せられる。半導体レーザ79から発せられるレーザ光は、コリメータレンズ80、ハーフプリズム81、対物レンズ70を介して光ディスク61上に照射される。光ディスク61からの反射光は、対物レンズ70、ハーフプリズム81、集光レンズ82、及びシリンドリカルレンズ83を介して、光検出器84に導かれる。
【0020】
光検出器84は、例えば4分割の光検出セルから成り、分割された各光検出セルの検知信号はRFアンプ85に出力される。RFアンプ85は光検知セルからの信号を合成し、フォーカシング用検知信号FD、トラッキング用検出信号TD、全加算信号RFを出力する。フォーカシング用検知信号FDは、対角線上の光検知セル出力を加算した1組の信号である。つまりフォーカシング用検知信号FDは、各光検知セルの出力をD1、D2、D3、D4とすると、「D1+D3」及び「D2+D4」の2つの信号となる。トラッキング用検出信号TDは、隣合う光検知セル出力を加算した1組の信号である。つまりトラッキング用検出信号TDは、「D1+D2」及び「D3+D4」の2つの信号となる。全加算信号RFは4つの光検知セルの出力を加算した信号「D1+D2+D3+D4」である。
【0021】
フォーカシング制御回路200はフォーカシング用検知信号FDに基づいて、フォーカス制御信号FCを生成する。フォーカス制御信号FCはフォーカシング方向にレンズ70を移動する駆動コイル72に供給され、レーザ光が光ディスク61の記録膜上に常時ジャストフォーカスとなるフォーカスサーボが行われる。
【0022】
トラッキング制御回路88はトラッキング用検知信号TDに基づいてトラッキング制御信号TCを生成する。トラッキング制御信号TCはトラッキング方向にレンズ70を移動する駆動コイル72に供給され、レーザ光が光ディスク61上に形成されたトラック上を常にトレースするトラッキングサーボが行われる。
【0023】
チルトセンサ301は光ディスク61にチルト検出用光ビームを照射し、その反射光をPSD(position sensing device)により受光し、ディスク61のチルトを検出する。チルトセンサ301の検知出力すなわちディスクチルト検知信号DTDはチルト制御回路300に供給される。
【0024】
チルト制御回路300はディスクチルト検出信号DTDに基づいて、ディスクチルト制御信号DTCを生成する。ディスクチルト制御信号DTCはチルト駆動部305に供給され、ディスク61のチルトがなくなるように、スピンドルモータ63の傾きが制御される。
【0025】
上記フォーカスサーボ、トラッキングサーボ及びチルト制御がなされることで、光検出器84の各光検出セルの出力信号の全加算信号RFには、光ディスク61のトラック上に形成されたピットなどからの反射光の変化が反映される。この信号は、データ再生回路100に供給される。データ再生回路100は、PLL回路76からの再生用クロック信号に基づき、PRML方式処理により情報を復号する。
【0026】
上記トラッキング制御回路88によって対物レンズ70が制御されているとき、スレッドモータ制御回路68により、対物レンズ70がPUH65内の所定位置近傍に位置するようスレッドモータ66つまりPUH65が制御される。
【0027】
モータ制御回路64、スレッドモータ制御回路68、レーザ制御回路73、PLL回路76、データ再生回路100、フォーカシング制御回路200、トラッキング制御回路88、エラー訂正回路62等は、バス89を介してCPU90によって制御される。CPU90はインターフェース回路93を介してホスト装置94から提供される動作コマンドに従って、この記録再生装置を総合的に制御する。又CPU90は、RAM91を作業エリアとして使用し、ROM92に記録されたプログラムに従って所定の動作を行う。
【0028】
本発明に係るフォーカスサーボ、チルトサーボ等におけるサーボオフセットを最適点に調整する方法について説明する。先ず、フォーカスオフセット調整について説明する。
【0029】
図2は図1の構成から本実施形態の主要部の構成を抽出して示すブロック図である。図1と同一の要素には同一の参照番号が付されている。AD変換器101、FIRフィルタ102、適応制御部103、ビタビ(Viterbi)復号器104、及び高周波成分検出部107は、データ再生回路100に含まれる回路要素である。フォーカス誤差生成部201、フォーカスオフセット設定部202及び駆動信号生成部203はフォーカシング制御回路200に含まれる回路要素である。
【0030】
フォーカス誤差生成部201はRFアンプ85から提供されるフォーカシング用検知信号FDからフォーカス誤差を示すフォーカス誤差信号を生成する。フォーカスオフセット設定部202はフォーカス誤差生成部201により生成されたフォーカス誤差信号に基づいて、フォーカス誤差信号を零にするためのフォーカス制御量に、所定量のオフセットを付与して出力する。駆動信号生成部203はフォーカスオフセット設定部202から提供される制御量を、レンズ駆動部72を駆動するための電流値に変換する。
【0031】
次に、フォーカスオフセットが最適点からずれている場合での適応等化器の等化係数を用いたフォーカスオフセット調整方法を説明する。
【0032】
図3は図2の回路構成から適応等化器を抽出して示す図である。本実施形態では、ビタビ復号器の拘束長が偶数(タップの数が奇数)個の場合について説明する。Nを自然数とすると、適応等化器は(2N+1)個のタップを持つFIRフィルタを用いて構成される。図3に示す適応等化器106は一例として3つのタップT1〜T3を有している。
【0033】
FIRフィルタ102及びビタビ復号器104はPRML信号処理回路の構成要素である。PRML信号処理において、等化器は再生信号の孤立応答波形を変化させ、後段のビタビ復号器のPRクラスに適合するべく、再生信号を波形等化する。ビタビ復号器104は復号後の理想波形を出力する。等価誤差計算部105はFIRフィルタ102の出力値とビタビ復号器104の出力値との差に基づいて、制御信号を生成する。
【0034】
フォーカスオフセットが最適点からずれている場合は、光ディスクの情報記録面でのビームの強度分布が図4(b)のように歪む。図4において、P0の位置は光軸の位置である。このようなビームの強度分布の歪みは孤立波形応答の変化を引き起こす。より具体的には、ビームの強度分布が広がった分、再生信号中の高周波数成分が減少する。
【0035】
このように再生信号中の高周波成分が減少している場合には、適応等化器106は後段のビタビ復号器104のPRクラスに適合すべく波形等化を行うように制御される。すなわち適応等化器106は、フォーカスオフセットが最適点からずれていることに起因して失われた高周波数成分を取り戻すような等化器特性になるよう制御される。
【0036】
以上のような等化器特性を持つ適応等化器106のタップ係数について説明する。
【0037】
n番目のタップ係数をC(n)すると、一般的には中心値C(N)が最大となる。等価器(FIRフィルタ)の伝達関数の高周波数成分での利得が大きい場合は、N番目のタップ係数C(N)と、N+1番目及びN−1番目のタップ係数C(N−1)、C(N+1)との差が大きくなる。すなわち、C(N−1)及びC(N+1)と、C(N)との差が最小となるようにフォーカスオフセットを補正すればよい。尚、これらタップ係数はFIRフィルタにおける各タップの乗算値に対応する。
【0038】
図5はフォーカスオフセット最適点を検出する処理を示すフローチャートである。この処理はコントローラ(CPU)90によって実行される。
【0039】
高周波数成分検出部107は、FIRフィルタにおけるタップ係数を取得する。コントローラ90は高周波数成分検出部107を介してタップ係数C(n)を取得し、高周波成分D0(t)を中央のタップ係数C(N,t)と、両側のタップ係数C(N−1,t)及びC(N+1,t)の平均値の差として算出する(ST101、102)。
【0040】
D0(t)=0.5×{C(N−1,t)+C(N+1,t)}
尚、高周波数成分D0(t)は所定期間において複数回算出した値の平均値として求めても良い。又、高周波数成分検出部107が各タップ係数の所定期間における各平均値を算出し、該平均値を用いて上記高周波数成分D0(t)を求めても良い。そうした場合はノイズの影響を抑えることができる。
【0041】
ステップ103では、高周波数成分D0(t)が許容範囲内か判断する。この許容範囲はシステムの仕様に応じて決定される値である。高周波数成分D0(t)が許容範囲を超えて大きい場合(ステップ103でNOの場合)、現在の高周波数成分D0(t)が前回算出した高周波数成分D0(t−δ)より大きいか判断する(ST104)。ここでδは高周波数成分の算出周期である。
【0042】
現在の高周波数成分D0(t)が前回算出した高周波数成分D0(t−δ)より大きい場合(ステップ104でYESの場合)、フォーカスオフセットF(t+1)が以下のように算出される(ST105)。
【0043】
F(t+1)=F(t)−a0×δF
ここでa0はフォーカスオフセット制御系の感度、δFは調節可能なフォーカスオフセットの最小値である。このようにしてコントローラ90はフォーカスオフセット設定部202のオフセット設定値を変更する。尚、現在の高周波数成分D0(t)が前回算出した高周波数成分D0(t−δ)より大きい場合に、フォーカスオフセット調節量「a0×δF」をステップ105のように現在のフォーカスオフセット値F(t)から減算するか、又はフォーカスオフセットF(t)に加算するかは、レンズ駆動部等の極性により決定される。
【0044】
ステップ104において、現在の高周波数成分D0(t)が前回算出した高周波数成分D0(t−δ)以下の場合(NOの場合)、フォーカスオフセットF(t+1)が以下のように算出される(ST106)。
【0045】
F(t+1)=F(t)+a0×δF
この場合も、フォーカスオフセット調節量「a0×δF」を現在のフォーカスオフセットF(t)に加算するか、又はフォーカスオフセット値F(t)から減算するかは、レンズ駆動部等の極性により決定される。
【0046】
以上のようにフォーカスオフセットを適応等化器のタップ係数を用いて調節することができる。本発明によれば、サーボオフセットの最適点を、従来より少ないチャネルビット数期間で行うことができる。又、従来のように記録されているデータを解析しなくとも、サーボオフセットの最適点を調整することが可能となる。
【0047】
尚、拘束長が奇数の場合、適応等化器は偶数(2N)個のタップを持つFIRフィルタにより構成される。C(N−1)、C(N+1)が中心のタップ係数に対応し、その両隣のタップ係数はC(N−2)、C(N+2)となる。C(N−2)とC(N−1)との差、C(N+2)とC(N+1)との差とがそれぞれ最小となるようにフォーカスオフセットを補正すればよい。
【0048】
次に本発明の他の実施形態を説明する。
【0049】
光ディスクに記録される情報の高密度化に伴ってディスクチルトが記録/再生に与える影響は大きくなる。ディスクにチルトが生じていると、信号記録特性が低下し、信号再生時のクロストークが増加する。ここでチルトとはレーザ光の光軸と、ディスクの情報記録面の垂線とが成す角を示し、ディスク半径方向のチルトをラジアルチルト、ディスク上のトラック接線方向のチルトをタンジェンシャルチルトという。本実施形態では、タンジェンシャルチルトの調整を適応等価回路のタップ係数を用いて行う。
【0050】
以下、タンジェンシャルチルトが最適点からずれている場合での適応等化器の等化係数を用いた補正の方法を説明する。
【0051】
図6は図1の構成から本実施形態の主要部の構成を抽出して示すブロック図である。図1と同一の要素には同一の参照番号が付されている。タンジェンシャルチルト誤差生成部302、タンジェンシャルチルトオフセット設定部303、及び駆動信号生成部304は、チルト制御回路300に含まれる回路要素である。非対称性検出部108は再生回路100に含まれる回路要素である。
【0052】
タンジェンシャルチルト誤差生成部302は、チルトセンサ301から供給されるディスクチルト検知信号DTDから、タンジェンシャルチルト誤差信号を生成する。タンジェンシャルチルトオフセット設定部303はタンジェンシャルチルト誤差生成部302により生成されたタンジェンシャルチルト誤差信号に基づいて、タンジェンシャルチルト誤差信号を零にするためのタンジェンシャルチルト制御量に、所定量のオフセットを付与して出力する。駆動信号生成部304はタンジェンシャルチルトオフセット設定部303から提供される制御量を、タンジェンシャルチルト駆動部305を駆動するための電流値に変換する。
【0053】
タンジェンシャルチルトが最適点からずれている場合は、光ディスクの情報記録面でのビームの強度分布は図7(b)のように歪む。このようなビームの強度分布の歪みに起因して孤立波形応答が変化してしまう。より具体的には、ディスクチルトに起因してビームの強度分布がマークに対して前後非対称となるため、孤立応答波形もマークの前後で非対称となってしまう。
【0054】
このように、孤立応答波形が前後非対称となっている場合には、孤立応答波形が前後対称となるように図3の適応等化器106は制御される。後段のビタビ復号器104では孤立波形応答は前後で対称であるとして復号処理を行う。そのため、適応等化器106は孤立波形応答の前後の非対称性を補正するために信号特性とは逆の非対称性をもつ等化器特性になるよう制御される。
【0055】
以上のような等化器特性を持つ適応等化器106のタップ係数について、ビタビ復号器の拘束長が偶数(タップの数が奇数)個の場合を説明する。
【0056】
n番目のタップ係数をC(n)とすると、タンジェンシャルチルトが最適点である場合には、タップ係数は中心値C(N)を中心としてほぼ対称になる。すなわち、
C(N−i) ≒ C(N+i)
ただし、iはi<Nを満たす整数値。これに対して、タンジェンシャルチルトが最適点からθdegずれていたと仮定すると、
C(N−i)+a(i)×f(θ)
≒ C(N+i)−a(i)×f(θ)
となる。ただし、f(θ)はθの関数で増加関数である。一般に中心に近いタップ係数ほど絶対値が大きいので、N−1番目とN+1番目のタップ係数C(N−1)及びC(N+1)とを比較し、この差が最小となるようにタンジェンシャルチルト量を補正すればよい。
【0057】
図8はタンジェンシャルチルト最適点を検出する処理を示すフローチャートである。この処理はコントローラ(CPU)90によって実行される。
【0058】
非対称性検出部108は、適応等化器106のタップ係数を保持する。コントローラ90は非対称性検出部108介してタップ係数C(n)を取得し、非対称性D1(t)を中央のタップ係数C(N,t)の両側のタップ係数C(N−1,t)及びC(N+1,t)の差として算出する(ST201、202)。
【0059】
D1(t)=C(N−1,t)−C(N+1,t)
尚、非対称性D1(t)は所定期間において複数回算出した値の平均値として求めても良い。又、非対称性検出部108が各タップ係数の所定期間における各平均値を算出し、該平均値を用いて上記非対称性D1(t)を求めても良い。そうした場合はノイズの影響を抑えることができる。
【0060】
ステップ203では、非対称性D1(t)が許容範囲内か判断する。この許容範囲はシステムの仕様に応じて決定される値である。非対称性D1(t)が許容範囲を超えて大きい場合(ステップ203でNOの場合)、現在の非対称性D1(t)が前回算出した非対称性D1(t−δ)より大きいか判断する(ST204)。ここでδは非対称性の算出周期である。
【0061】
現在の非対称性D1(t)が前回算出した非対称性D1(t−δ)より大きい場合(ステップ204でYESの場合)、タンジェンシャルチルトオフセットT(t+1)が以下のように算出される(ST205)。
【0062】
T(t+1)=T(t)−a1×δT
ここでa1はタンジェンシャルオフセット制御系の感度、δTは調節可能なタンジェンシャルチルトオフセットの最小値である。尚、現在の非対称性D1(t)が前回算出した非対称性D1(t−δ)より大きい場合に、タンジェンシャルチルトオフセット調節量「a1×δT」をステップ205のように現在のタンジェンシャルチルトオフセット値T(t)から減算するか、又はタンジェンシャルチルトオフセットT(t)に加算するかは、タンジェンシャルチルト駆動部等の極性により決定される。
【0063】
ステップ204において、現在の非対称性D1(t)が前回算出した非対称性D1(t−δ)以下の場合(NOの場合)、タンジェンシャルチルトオフセットT(t+1)が以下のように算出される(ST206)。
【0064】
T(t+1)=T(t)+a1×δT
この場合も、タンジェンシャルチルトオフセット調節量「a1×δT」を現在のタンジェンシャルチルトオフセットT(t)に加算するか、又はタンジェンシャルチルトオフセット値T(t)から減算するかは、チルト駆動部等の極性により決定される。
【0065】
以上のようにタンジェンシャルチルトオフセットを適応等化器のタップ係数を用いて調節することができる。
【0066】
なお、ビタビ復号器の拘束長が奇数の場合、適応等化器は偶数(2N)個のタップ係数を持つFIRフィルタにより構成される。タンジェンシャルチルトが最適点である場合には、タップ係数C(n)は、C(N−1)とC(N+1)を中心としてほぼ対称となる。ビタビ復号器の拘束長が偶数の場合と同じ考え方で、N−2番目とN+2番目のタップ係数C(N−2)、C(N+2)とを比較し、この差が最小となるようにタンジェンシャルチルト量を補正すればよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、サーボの最適点を求めるのに必要となるデータ再生量を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の構成から本発明に係るフォーカスオフセット調整部の構成を抽出して示すブロック図である。
【図3】図2の回路構成から適応等化器を抽出して示すブロック図である。
【図4】光ディスクの情報記録面でのビーム強度分布を示す図である。
【図5】フォーカスオフセット最適点を検出する処理を示すフローチャートである。
【図6】図1の構成から本発明に係るタンジェントチルトオフセット調整部の構成を抽出して示すブロック図である。
【図7】光ディスクの情報記録面での他のビーム強度分布を示す図である。
【図8】タンジェンシャルチルト最適点を検出する処理を示すフローチャートである。

Claims (3)

  1. PRML信号処理を用いて光ディスクに記録されたデータを復号する光ディスク装置であって、
    前記ディスクに光ビームを照射し、その反射光を受光して該反射光に対応する再生信号を提供する光ピックアップと、
    前記光ビームのフォーカスオフセット量を設定するフォーカスオフセット設定手段と、
    複数のタップを有するFIRフィルタを含み、前記PRML信号処理により復号された信号に基づいて、前記複数のタップのタップ係数を適応的に制御、前記光ピックアップから提供される前記再生信号を波形等化する適応等化器と、
    前記制御されたFIRフィルタのタップ係数を用いて、フォーカスオフセットの最適を求め、前記フォーカスオフセット設定手段のフォーカスオフセット量を変更するフォーカスオフセット変更手段と、
    を具備することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記PRML信号処理の拘束長が偶数であり、前記FIRフィルタのタップ数を2N−1としたとき、時刻tにおけるn番目のタップ係数の値がC(t,n)と表され、前記フォーカスオフセット変更手段は、
    C(t,N)−{C(t,N+1)+C(t,N−1)}/2
    が最小となるようにフォーカスオフセット量を調整することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記PRML信号処理の拘束長が奇数であり、前記FIRフィルタのタップ数を2Nとしたときに、時刻tにおけるn番目のタップ係数の値がC(t,n)と表され、前記フォーカスオフセット変更手段は、
    [{C(t,N−1)−C(t,N−2)}+{C(t,N+1)−C(t,N+2)}]/2
    が最小となるようにフォーカスオフセット量を調整することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
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