JP2005353195A - ウォブル信号検出回路及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素でかつ既記録/未記録の切替りでも問題のないウォブル信号検出回路を提供する。
【解決手段】 2分割された受光素子21からの各出力信号(A+D),(B+C)を各々任意のゲインで変化させる2つの可変ゲイン増幅器24,25と、その各出力信号を検波する2つの検波器27,28と、その検波出力を比較する比較器29と、この比較出力に基づき各可変ゲイン増幅器24,25のゲインを制御するゲイン制御手段30と、可変ゲイン増幅器24,25からの各出力信号の差動演算を行いウォブル信号を出力する演算器26と、を備える構成により、プッシュプル信号の各チャンネルのゲインバランスを合わせるAGC回路とすることによって、AGC回路が一つで済むこととなり、各チャンネルにAGC回路を一つずつ持つ従来例に比べ回路規模を簡素化でき、ICの外付けコンデンサも1つで済むためIC端子数も減らすことができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラックのウォブル信号を検出するウォブル信号検出回路、及び検出されたウォブル信号を利用して情報を記録又は再生する光ディスク装置に関する。
記録系メディアでは一般的に予め各半径位置における線速度を正確に検出するため、トラックを蛇行(ウォブル)させるフォーマットが多く採用されている。これは主にCLV回転制御を行ったときにウォブル信号周波数が一定になるようにすることやウォブル信号にディスク面内の位置情報等を記録させておくことを目的としている。例えば、CD−RやCD−RW(以降、CD−R/RWと表記する)では標準速度で22.05kHzのウォブル信号に周波数変調によりATIP(Absolute Time In Pre-Groove)と呼ばれるディスク時間情報やディスク特性等が記録されている。また、DVD+RやDVD+RW(以降、DVD+R/+RWと表記する)ではウォブルに位相変調を施す方式、DVD−R/−RWでは一定周波数のウォブル信号にLPP(Land Pre-Pit)と呼ばれるピットをトラックの溝と溝の間に記録しておく方式が各々採用されている。光ディスクドライブ装置はこれらウォブルやLPPに予め記録されたディスク情報を読み取ることで未記録ディスクの任意の位置にアクセスし情報を記録・再生することが可能となる。
このようなウォブル信号を検出するため、光ディスクドライブ装置はトラックの接線方向に2分割された受光素子を備えている(例えば、特許文献1等参照)。2分割された各々の受光素子において受光したトラックからの反射光の差信号(プッシュプル信号)を求めることでウォブル信号が得られる。記録する前の光ディスクを再生するときと異なり、情報を記録した光ディスクを再生する場合や記録中の場合は記録データ信号成分(以降、RF信号と表記)がノイズとなりウォブル信号検出性能が低下してしまうという問題がある。理想的にはRF信号成分はプッシュプル信号を求める減算処理において相殺されて無くなるはずであるが、光ピックアップ組み付け誤差や分割受光素子の感度誤差、ディスク偏心成分、対物レンズシフト移動等の変動要因により分割受光素子からの出力成分の信号レベル差が生じ、残留ノイズ成分が大きくなるという課題があった。
そのため、従来は、各受光素子チャンネルの信号振幅を一定とするAGC(Auto Gain Control)回路を差動演算前に挿入し、両チャンネルの振幅を一定にしてから差動演算するという方式が一般的である。例えば、特許文献2では、受光素子出力に振幅一定AGCでウォブル信号を検出する系と、固定ゲインを用いる系との両方を備え、データの既記録/未記録に応じて使い分けるようにしている。
特開2003−173540公報 特許第3458502号公報
しかし、AGC回路は回路規模も大きく、また、アナログ回路で実現するためにはキャパシタが必要となるため、ICの外付けでキャパシタを実装することになり、ICの端子数もその分多く必要となってしまう。そのため、より小規模で簡素化されたウォブル信号検出回路が要望されている。
また、光ディスクの未記録領域ではRF信号振幅が無く一般的に微小なウォブル信号成分しかないため、AGC回路が飽和し最大ゲインとなってしまう。未記録部分では元々ノイズ成分となるRF信号がないためゲインバランスが崩れてもウォブル信号検出は問題なく行える。しかし、未記録部分と既記録部分との切替りや未記録部分から記録開始した際に大きなゲイン変動が発生することになり、その切替りの過渡的な状態でのウォブル信号検出が問題となる。この点、特許文献2の方式では、振幅一定AGCでウォブル信号を検出する系と、固定ゲインを用いる系との両方を備えているため、回路規模が大きくなってしまう。この点でも、より小規模で簡素化されたウォブル信号検出回路が要望されている。
本発明の目的は、簡素でかつ既記録/未記録の切替りでも問題のないウォブル信号検出回路を提供することである。
請求項1記載の発明は、光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラック上に照射された光スポットの前記記録面からの反射光を受光する前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割された受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出するウォブル信号検出回路であって、2分割された前記受光素子からの各出力信号を各々任意のゲインで変化させる2つの可変ゲイン増幅器と、これらの可変ゲイン増幅器からの各出力信号を検波する2つの検波器と、これらの検波器の出力を比較する比較器と、この比較器の出力に基づき2系統のゲインがバランスするように前記各可変ゲイン増幅器のゲインを制御するゲイン制御手段と、前記可変ゲイン増幅器からの各出力信号の差動演算を行いウォブル信号を出力する演算器と、を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のウォブル信号検出回路において、前記検波器は、前記各可変ゲイン増幅器出力の振幅成分を検出する第1の検波器と、前記各可変ゲイン増幅器出力の平均レベルを検出する第2の検波器と、これらの第1及び第2の検波器の一方を選択する切替手段と、を備える。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のウォブル信号検出回路において、前記切替手段は、前記光記録媒体に情報を記録するときと前記光記録媒体に記録された情報を再生するときとで前記第1の検波器と前記第2の検波器とを選択切替えする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載のウォブル信号検出回路において、前記切替手段は、前記光記録媒体上の任意の位置から記録を開始するために光ピックアップをサーチ手段によって移動させるサーチ時には前記第2の検波器を選択する。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のウォブル信号検出回路において、前記切替手段は、記録動作開始後は前記第1の検波器を選択する。
請求項6記載の発明は、請求項2記載のウォブル信号検出回路において、前記切替手段は、前記光記録媒体上に照射された光スポットが未記録部分に位置しているときには前記第2の検波器を選択し、前記光スポットが既記録部分に位置しているときには前記第1の検波器を選択する。
請求項7記載の発明は、請求項1記載のウォブル信号検出回路において、前記ゲイン制御手段は、前記光記録媒体上に照射された光スポットが未記録部分に位置しているときには前記可変ゲイン増幅器のゲインを所定ゲインに固定する。
請求項8記載の発明は、請求項1記載のウォブル信号検出回路において、前記ゲイン制御手段に対して前記可変ゲイン増幅器の制御速度として複数の速度を選択設定する手段を備え、当該手段は、前記光記録媒体への記録開始から所定時間は前記制御速度を速く設定する。
請求項9記載の発明の光ディスク装置は、記録面にウォブリングされて形成されたトラックを有する光記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、光源、この光源からの光を前記光記録媒体の前記トラック上に光スポットとして集光照射させる対物レンズ、及び、前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割されて前記光スポットの前記記録面からの反射光を受光する受光素子を有する光ピックアップと、前記受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出する請求項1ないし8の何れか一記載のウォブル信号検出回路と、このウォブル信号検出回路により検出されたウォブル信号に基づき少なくとも前記光記録媒体に対する記録を行う処理装置と、を備える。
請求項1記載の発明によれば、プッシュプル信号の各チャンネルのゲインバランスを合わせるAGC回路とすることによって、従来のようにゲイン増幅前のプッシュプル信号に対して個々にゲインバランス調整するのではなく、ゲイン増幅後のプッシュプル信号を検波・比較しその比較結果に基づいて2系統のゲインバランスを合わせるので、AGC回路が一つで済むこととなり、各チャンネルにAGC回路を一つずつ持つ従来例に比べ回路規模を簡素化でき、ICの外付けコンデンサも1つで済むためIC端子数も減らすことができる。
請求項2記載の発明によれば、検波器として、プッシュプル信号の各チャンネルの振幅成分検出用と平均レベル検出用との2種類の検波器を持つことによって光記録媒体の種類や光記録媒体へのアクセス条件に応じてこれらの検波器を切替えることができ、最適なウォブル信号検出性能を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、光記録媒体に記録中のピット形成による反射率変化が大きい、例えば色素系の書換え不能な光記録媒体への記録における振幅検出を正確に行うことは困難であるが、記録中にはその平均レベルを検出してAGC動作を行うようにすることで記録中でも安定したウォブル信号検出が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、記録開始のためのサーチ動作時にAGCを平均レベル検出方式に切替えることによって未記録部分においてもAGCゲインが飽和することなく両チャンネルのゲインバランスは保たれるため、記録開始時のAGCゲイン変動が少なく記録開始直後も安定したウォブル信号検出ができる。
請求項5記載の発明によれば、記録中のウォブル信号検出方法として振幅検出の方が性能が高い場合は、記録開始前のサーチ時に平均レベル検出とした検波方法を振幅検出に切替えることでより安定したウォブル信号検出が可能となる。
請求項6記載の発明によれば、未記録部分では振幅方式での検出とすることによって、未記録部分から既記録部分へ移動したときの切替りでもゲイン変動が少なく安定したウォブル信号検出が可能となる。
請求項7記載の発明によれば、未記録部分ではAGCゲインを所定ゲインに固定することによって、未記録部分から既記録部分へ移動したときの切替りでもゲイン変動が少なく安定したウォブル信号検出が可能となる。
請求項8記載の発明によれば、AGCゲインがずれた未記録状態から記録開始した場合でも、記録開始からAGC動作が整定する程度の間AGCの応答を速くすることによって記録開始時のウォブル信号検出乱れを最小限とすることができ、安定した記録ができる。
請求項9記載の発明によれば、請求項1ないし8記載のウォブル信号検出回路を備えるので、請求項1ないし8記載の発明と同様の作用・効果を奏することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は本実施の形態のウォブル信号検出回路が用いられる光ディスク装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。
まず、光記録媒体1としてはその記録面にウォブリングされて形成されたトラックを有するものが用いられ、この光記録媒体1を回転駆動させる回転駆動手段としてのスピンドルモータ2が設けられている。また、レーザダイオード等の光源とレーザ光を集光する対物レンズや、光記録媒体1からの反射光を受光素子に導く光学系、フォーカシングサーボやトラッキングサーボを行うためのアクチュエータなどが搭載された光ピックアップ3が設けられている。その受光素子は、トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割されて光スポットの記録面からの反射光を受光するように構成されている。
光ピックアップ3には検出された再生信号のフィルタリングとデジタル化等の処理を行う再生回路4が接続され、この再生回路4には生成されたユーザデータ成分のデータフォーマットを変換するデコーダ5が接続され、メモリ内蔵のCPU6を介して外部ホスト(図示せず)に送出する信号再生系が構成されている。
一方、記録すべき情報は外部ホストからCPU6を介してエンコーダ7に送られ、このエンコーダ7によりデータフォーマットを変換し、レーザ制御回路8で情報ビットに応じて光ピックアップ3内の光源の発光制御を行うことで光記録媒体1上に情報が書き込まれる。
また、光ピックアップ3中の2分割受光素子により検出された出力信号から演算回路9にてサーボ信号を生成し、サーボ回路10にて光ピックアップ3の位置制御を行なう。サーボ回路10ではクロック生成回路11のクロック信号を基に光記録媒体1が搭載されているスピンドルモータ2の回転制御も行なう。
一方、演算回路9で演算された2分割受光素子の出力はウォブル信号検出回路12に送られ、抽出されたウォブル信号を基にクロック生成回路11ではディスク回転に追従した正確なクロックを生成する。また、物理アドレス情報を含んだウォブル信号はアドレス検出回路13に送られ、アドレスデコーダ14でアドレス情報に変換され、アクセス位置のアドレス情報を再生する。
このような光ディスク装置に関して、本実施の形態の特徴はウォブル信号検出回路12にある。また、本実施の形態では、クロック生成回路11、アドレス検出回路13、アドレスデコーダ14等により、ウォブル信号に基づき記録動作の制御等に供される処理装置が構成されている。
このウォブル信号検出回路説明に先立ち、その背景として、本実施の形態でも用いられている光ピックアップ受光系におけるトラック誤差信号の検出系として一般的な3ビームを用いた差動プッシュプル法(DPP:Diffirential Push-Pull)について図2を参照して説明する。
3ビームのDPP法では、レーザ光源からのビームを回折格子によりメインビーム(非回折光=0次光)対応のメインスポットMと2つのサブビーム(1次回折光)対応のサブスポットS1,S2とに分ける。一般的な3ビーム法では、受光素子21として、メインスポットMの反射光を受光するための4分割(トラックの接線方向及びこれに直交する半径方向に関して各々2分割されている)したPD:A〜DとサブスポットS1,S2の反射光を受光するための2つのPDとの合計6個のPDを用いている。サブスポットS1,S2用のPDは各々トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割されて受光領域E,F、G,Hを有し、かつ、トラッキング方向に対してトラックピッチの約1/2だけずらして照射されるように設定されている。
いま、メインスポットMのトラックの接線方向に対して2分割された成分の差をメインプッシュプル信号成分(MPP)とすると、
MPP=(A+D)−(C+B)
と表される。1ビームによるプッシュプル法ではこれをトラック誤差信号(TE信号)として使用するが、メインプッシュプル信号成分MPPは対物レンズの位置ずれや対物レンズとディスク面との傾き(チルト)といった光軸ずれが発生したときにオフセットが生じてしまう。そこで、DPP法では2つのサブスポットS1,S2の出力も併用し、
TE=(A+D)−(C+B)−K{(E+G)−(F+H)}
という演算を用いてトラック誤差信号TEを生成するようにしている。ここで、KはメインスポットMとサブスポットS1,S2との強度比率により決まる定数である。DPP法では光軸ずれが発生するとメインスポットMだけでなくサブスポットS1,S2にも同等のオフセットが発生するため、トラック誤差信号TEとしてはオフセットがキャンセルされることになり光軸ずれに強いトラッキングサーボが実現される。
ところで、記録用光ディスクではディスク位置情報等を示すためにトラックとなるグルーブに予めウォブルと呼ばれる蛇行信号が記録してある。例えば、CD−R/RWでは記録するRF信号の基本クロック4.3218MHzに対して十分低い22.05kHzがウォブル信号の基本周波数として用いられており、これに周波数変調することでATIPと呼ばれる時間情報等が記録されている。また、DVD+RWではRF信号の基本クロック26.16MHzに対して非常に近い818kHzがウォブル信号周波数帯として用いられている。これは基本クロック周期をTとするとウォブル周期は32Tにあたる。この32T周期のウォブル信号に位相変調方式を用いてADIPと呼ばれるアドレス情報等が記録されている。DVD−R/−RWでは一定周波数のウォブル信号にLPP(Land Pre-Pit)と呼ばれるピットをトラックの溝と溝の間に記録しておく方式が用いられている。
このウォブル信号はメインビームのプッシュプル信号成分(A+D)−(B+C)を検出することで得られる。検出したウォブル信号をアドレスデコーダ14でアドレス情報に変換することで記録再生のための位置情報が得られる。
ここに、RF信号が記録されていない未記録部分ではノイズ成分がほとんどないため、仮に、(A+D),(B+C)の各チャンネル間にゲイン差があってもそれはオフセットとなるだけであり、ウォブル信号検出は問題なく行える。しかし、RF信号が記録されている既記録部分ではチャンネル間のゲイン差があると、ウォブル信号検出時にRF信号からのクロストークが問題となってくる。ウォブル即ちグルーブの蛇行は(A+D)と(B+C)とが逆相であるのに対し、RF信号は同相であるため、理想的にはその差分を演算すれば、RF成分のみキャンセルされ、ウォブル信号のみが2倍の振幅で得られるはずである。しかし、実際にはディスクの偏心や光軸ずれ、分割受光素子出力のアンバランス等の影響により完全にはRF信号の影響をキャンセルすることは難しい。
これに対し従来のウォブル信号検出回路では図3に示すように振幅一定のAGC(Auto Gain Control)回路を用いることが多い。即ち、(A+D)成分と(B+C)成分との差分を差動増幅器101で演算するに先立ち、各々の(A+D)成分と(B+C)成分とに関してAGC回路102,103によりその振幅を一定にするようにしている。このような振幅一定のAGC回路102,103を用いることで、(A+D)成分と(B+C)成分とに含まれるRF信号振幅を等しくし、プッシュプル信号演算時の同相除去比を上げるようにしている。
しかし、AGC回路は回路規模も大きくまたアナログ回路で実現するためにはキャパシタが必要となるため、ICの外付けでキャパシタを実装することになりICの端子数もその分多く必要となってしまう。そのため、より小規模で簡素化されたウォブル信号検出回路が要望されている。
図4はこの要望に応える本実施の形態のウォブル信号検出回路12の一例を示すブロック図である。このウォブル信号検出回路12では、受光素子21中の、メインスポットMの反射光を受光するための4分割(トラックの接線方向及びこれに直交する半径方向に関して各々2分割されている)したPD:A〜Dを用いるものとする。もっとも、受光素子21の構成例としても図2中に例示したようなAないしHのように分割構成に限られない。要は、メインスポットMからメインプッシュプル信号又は再生信号を含む信号と、メインスポットMからの検出信号を補正するための信号がサブスポットS1,S2から得られるように構成したものであればよい。さらに、3ビームを必要としないウォブル信号の検出方法にあっては、要はプッシュプル信号を得ることができればよいので、この場合には1ビームによるトラック情報の検出、記録であってもよい。
まず、分割受光素子A,Dに対してその加算信号を得る加算器22と、分割受光素子B,Cに対してその加算信号を得る加算器23とが設けられ、信号系が2チャンネル構成とされている。これらの加算器22,23から得られる出力信号(A+D),(B+C)の各々に対しては任意にゲインが可変できる可変ゲイン増幅器24,25が設けられ、さらに、これらの可変ゲイン増幅器24,25から得られる出力信号間の差動演算を行なってウォブル信号を出力する差動アンプ(演算器)26が設けられている。さらに、可変ゲイン増幅器24,25の出力側には各々の出力信号を検波する検波器27,28が設けられ、これらの検波器27,28間には検波出力同士を比較する比較器29が設けられている。この比較器29の出力側には比較出力に基づき可変ゲイン増幅器24,25のゲインを制御するゲイン指令手段(ゲイン制御手段)30が設けられている。
即ち、ゲイン指令手段30は、検波器27,28による検波出力同士の比較器29による比較の結果、仮に(A+D)の方が(B+C)より大きければ(A+D)側の可変ゲイン増幅器24のゲインを下げ、(B+C)側の可変ゲイン増幅器25のゲインを上げるといった相補的な動きをする。従って、本実施の形態によれば、従来のようにゲイン増幅前のプッシュプル信号(A+D),(B+C)に対して個々の系統毎にゲインバランス調整するのではなく、ゲイン増幅後のプッシュプル信号を検波・比較しその比較結果に基づいて2系統のゲインバランスを合わせるので、両チャンネルのゲインバランスをとるAGC回路方式(以下、バランスAGCと呼ぶ)によりAGC回路を簡素な構成で実現することができる。
ウォブル信号検出回路の別の実施の形態を図5により説明する。図5は本実施の形態のウォブル信号検出回路12Aの構成例を示す概略ブロック図である。本実施の形態では、検波器27,28に関して、各々可変ゲイン増幅器24,25出力の振幅成分を検出する振幅レベル検出器(第1の検波器)27a,28aと、各々可変ゲイン増幅器24,25出力の平均レベルを検出する平均レベル検出器(第2の検波器)27b,28bと、これらの検出器の一方を選択信号に応じて選択切替するスイッチ(切替手段)27c,28cと、により構成したものである。即ち、図4に示したようなバランスAGC回路を基本とし、その検波方式として信号振幅を検出する方式(以下、AC検波と呼ぶ)と信号の平均レベルを検出する方式(以下、DC検波と呼ぶ)との2つを選択できるようにしたものである。
光記録媒体1に記録された情報を再生するときのウォブル信号検出は振幅レベルを等しくしてRF信号の同相除去率を高めるようにすべきであるため、AC検波方式が望ましい。これは光記録媒体1への記録時でも同様である。しかし、光記録媒体1の未記録領域では図6の模式図に示すようにRF信号振幅が無く、AC検波方式ではウォブル信号成分を検波することになる。ウォブル信号は特に減算前では微小信号であるためその振幅比較を行おうとしてもどうしても誤差が生じてしまう。その結果、本来のあるべきゲインバランスとは異なるゲインが各チャンネルにかかることになり、ひどい場合には各可変ゲイン増幅器24,25のゲインが大小逆のゲインで飽和した状態になってしまう。未記録領域のウォブル信号はノイズも無いため少々ゲインバランスが崩れても読むことは問題なくできるが、このずれたゲインバランスの状態で既記録領域に突入した場合、バランスAGC動作が整定するまでRFノイズが除去できずウォブル信号が読めなくなる。
この切替りの過渡状態での問題は再生から記録への切替りでより問題となる。例えば、DVD+Rメディアへの記録時は記録データのクロック生成にウォブル信号を用いているため、記録時のウォブル信号の乱れは記録エラーへとつながってしまう。既記録領域からの追記時はバランスAGCのゲイン変動はあまり大きくないため問題になりにくいが、特に未記録領域からの記録時に前記ゲイン変動がないようにする必要がある。そこで、本実施の形態では、再生時にはバランスAGCの検波方式をDC検波とし(選択信号により平均レベル検波器27b,28bを選択)、記録開始と同時にAC検波へと切替える(選択信号により振幅レベル検波器27a,28aを選択)。この場合、回路構成としては、図7に示すように、記録開始信号と未記録領域と既記録領域とを区別する記録領域検出信号とに基づき選択信号を生成する選択信号生成手段31を設け、記録開始信号に基づきスイッチ27c,28cを切替える構成とすればよい。DC方式であれば図6に示すように(A+D),(B+C)の各チャンネルの信号レベルを未記録状態でも正しく検波、比較することができる。そして記録開始とともにAC検波に切替える。なお、未記録領域と既記録領域とを区別する記録領域検出信号に関しては、特許文献1等に示される周知の技術を利用すればよい。
さらには、本実施の形態の変形例としては、通常の再生時ではAC検波を用い、記録開始のために光ピックアップ3を光記録媒体1の任意の位置へ移動するサーチ時にはDC検波方式に切替えることで記録開始時の過渡的なゲイン変動を抑えることができる。
ところで、図8に示すDVD+Rなどの色素系メディアへの記録時などは記録中の記録パルス立上り形状が立上り部分のみが鋭くて高く、その振幅レベルの検出は困難で誤差が大きくなってしまうことが多い。そのような場合には再生時だけでなく記録中でもDC検波方式が用いられる。しかし、図9に示すような相変化メディアの記録波形の場合は色素系メディアのような鋭い立上り波形にはならないためAC検波も正しく行える。そこで、本実施の形態の別の変形例としては、記録開始後にAC検波へ切替え(選択信号により振幅レベル検波器27a,28aを選択)、振幅レベルを検波して比較する方式も有効である。
また、本実施の形態の他の変形例として、前述した未記録領域から既記録領域への突入時における過渡状態で安定したウォブル信号検出を行うため、図7に示す構成において、光スポットが照射されている部分が未記録部分であるか既記録部分であるかを記録領域検出信号により判断し、未記録領域であった場合はDC検波方式に切替える(選択信号により平均レベル検波器27b,28bを選択)ようにする方式も有効である。また、未記録領域であった場合にはゲイン指令手段30によって可変ゲイン増幅器24,25のゲインをある固定ゲインに固定させる方式も有効である。
ウォブル信号検出回路のさらに別の実施の形態を図10により説明する。図10は本実施の形態のウォブル信号検出回路12Bの構成例を示す概略ブロック図である。本実施の形態では、図4に示した構成において、ゲイン指令手段30に対して可変ゲイン増幅器24,25の制御速度として複数の速度を選択設定する応答速度設定手段32を備え、応答速度設定手段32により光記録媒体1への記録開始から所定時間は制御速度を速く設定するようにしたものである。即ち、記録開始信号が与えられる記録開始時から所定期間は可変ゲイン増幅器24,25の応答速度を速くすることで記録開始後いち早く可変ゲイン増幅器24,25のゲインを収束させることで過渡状態においても問題なくウォブル信号を検出することができる。
本発明の一実施の形態のウォブル信号検出回路が用いられる光ディスク装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 DPP法について説明するための模式図である。 従来のウォブル信号検出回路の構成例を示す概略ブロック図である。 本実施の形態のウォブル信号検出回路の構成例を示す概略ブロック図である。 別の実施の形態のウォブル信号検出回路の構成例を示す概略ブロック図である。 未記録領域と既記録領域とにおける検波レベルの様子の一例を示す波形図である。 ウォブル信号検出回路の変形構成例を示す概略ブロック図である。 色素系メディアへの記録時波形を示す波形図である。 相変化メディアへの記録時波形を示す波形図である。 さらに別の実施の形態のウォブル信号検出回路の構成例を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1 光記録媒体
2 回転駆動手段
3 光ピックアップ
12 ウォブル信号検出回路
11,13,14 処理装置
21 受光素子
24,25 可変ゲイン増幅器
26 演算器
27,28 検波器
27a,28a 第1の検波器
27b,28b 第2の検波器
27c,28c 切替手段
29 比較器
30 ゲイン制御手段
32 複数の速度を選択設定する手段

Claims (9)

  1. 光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラック上に照射された光スポットの前記記録面からの反射光を受光する前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割された受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出するウォブル信号検出回路であって、
    2分割された前記受光素子からの各出力信号を各々任意のゲインで変化させる2つの可変ゲイン増幅器と、
    これらの可変ゲイン増幅器からの各出力信号を検波する2つの検波器と、
    これらの検波器の出力を比較する比較器と、
    この比較器の出力に基づき2系統のゲインがバランスするように前記各可変ゲイン増幅器のゲインを制御するゲイン制御手段と、
    前記可変ゲイン増幅器からの各出力信号の差動演算を行いウォブル信号を出力する演算器と、
    を備えることを特徴とするウォブル信号検出回路。
  2. 前記検波器は、
    前記各可変ゲイン増幅器出力の振幅成分を検出する第1の検波器と、
    前記各可変ゲイン増幅器出力の平均レベルを検出する第2の検波器と、
    これらの第1及び第2の検波器の一方を選択する切替手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のウォブル信号検出回路。
  3. 前記切替手段は、前記光記録媒体に情報を記録するときと前記光記録媒体に記録された情報を再生するときとで前記第1の検波器と前記第2の検波器とを選択切替えする、ことを特徴とする請求項2記載のウォブル信号検出回路。
  4. 前記切替手段は、前記光記録媒体上の任意の位置から記録を開始するために光ピックアップをサーチ手段によって移動させるサーチ時には前記第2の検波器を選択する、ことを特徴とする請求項2記載のウォブル信号検出回路。
  5. 前記切替手段は、記録動作開始後は前記第1の検波器を選択する、ことを特徴とする請求項4記載のウォブル信号検出回路。
  6. 前記切替手段は、前記光記録媒体上に照射された光スポットが未記録部分に位置しているときには前記第2の検波器を選択し、前記光スポットが既記録部分に位置しているときには前記第1の検波器を選択する、ことを特徴とする請求項2記載のウォブル信号検出回路。
  7. 前記ゲイン制御手段は、前記光記録媒体上に照射された光スポットが未記録部分に位置しているときには前記可変ゲイン増幅器のゲインを所定ゲインに固定する、ことを特徴とする請求項1記載のウォブル信号検出回路。
  8. 前記ゲイン制御手段に対して前記可変ゲイン増幅器の制御速度として複数の速度を選択設定する手段を備え、当該手段は、前記光記録媒体への記録開始から所定時間は前記制御速度を速く設定する、ことを特徴とする請求項1記載のウォブル信号検出回路。
  9. 記録面にウォブリングされて形成されたトラックを有する光記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、
    光源、この光源からの光を前記光記録媒体の前記トラック上に光スポットとして集光照射させる対物レンズ、及び、前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割されて前記光スポットの前記記録面からの反射光を受光する受光素子を有する光ピックアップと、
    前記受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出する請求項1ないし8の何れか一記載のウォブル信号検出回路と、
    このウォブル信号検出回路により検出されたウォブル信号に基づき少なくとも前記光記録媒体に対する記録を行う処理装置と、
    を備える光ディスク装置。
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