JP3458502B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3458502B2
JP3458502B2 JP00247395A JP247395A JP3458502B2 JP 3458502 B2 JP3458502 B2 JP 3458502B2 JP 00247395 A JP00247395 A JP 00247395A JP 247395 A JP247395 A JP 247395A JP 3458502 B2 JP3458502 B2 JP 3458502B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状記録媒体上
に予め形成された案内溝に基づいて対物レンズを径方向
に移動させてトラッキングを行いながらデータを記録
し、又は再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディスク状記録媒体に予め形
成された案内溝に基づいて対物レンズを径方向に移動さ
せてトラッキングを行いながら所望のデータを記録し、
又は再生する光ディスク装置がある。また、この光ディ
スク装置には、光ビームをディスク状記録媒体上に集光
して上記案内溝内の記録層の光学的性質を変化させてピ
ットを形成することにより情報を一度だけ記録すること
ができる追記型光ディスクを用いる、いわゆるCD−R
(CD-Recordable) 光ディスク装置がある。
【0003】上記追記型光ディスク上に予め形成される
案内溝はプリグルーブと呼ばれる。例えば、図9の
(a)に示すように、プリグルーブPG1 〜PG4 が追
記型の光ディスク7上に形成されている。データの記録
時及び再生時には、このプリグルーブPG1 〜PG4
用いて、トラッキングサーボ及びスピンドルサーボの制
御が行われる。また、図9の(b)に示すように、スピ
ンドルモータの制御のための回転同期信号がプリグルー
ブの蛇行、即ちウォブルとして記録されている。このウ
ォブル信号は、22.05kHzの搬送波信号をアドレ
ス情報で周波数変調したものであり、このウォブル信号
が、グルーブを光ディスク7の径方向に蛇行させること
で記録されている。なお、上記アドレス情報はATIP
(Absolute Time In Pre-groove) と呼ばれ、光ディスク
上の絶対番地を示す時間情報として記録される。データ
の記録時には、このATIPからアドレス情報が得ら
れ、また、スピンドルサーボのCLV(線速度一定)の
制御が行われる。
【0004】ここで、上記CD−R光ディスク装置の概
略的な構成を図10に示す。
【0005】先ず、光ディスクへのデータの記録時に
は、外部のホストコンピュータ等から送出される音声等
のデータが、インターフェイス回路を介して信号入力端
子43から入力される。このデータは、データエンコー
ダ28に送られて符号化され、記録用信号に変換され
る。この記録用信号は、レーザ変調回路29に送られ
る。このレーザ変調回路29では、上記記録用信号がレ
ーザ光出力に変換され、光ビームを出力する光学手段、
いわゆる光ピックアップに送られる。
【0006】具体的には、上記レーザ光出力はレーザダ
イオード1から出射される。このレーザダイオード1か
ら出射される光ビームは、コリメーションレンズ2で平
行光とされ、グレーティング(回折格子)3及びビーム
スプリッタ4を介して対物レンズ6に導かれ、この対物
レンズ6によって光ディスク7上に集光される。ここ
で、データの記録時には、データの”1”、”0”に応
じて光ディスク7上に照射されるレーザ出力の強弱が制
御され、所望のデータが光ディスク7に記録される。
【0007】また、上記ビームスプリッタ4に入射され
た光ビームの一部は、上記ビームスプリッタ4により分
離されてレーザモニタ5に入射される。このレーザモニ
タ5に入射された上記光ビームの一部は、モニタヘッド
アンプ30に送られて電圧に変換され、さらに自動パワ
ー制御(APC)回路31に送られる。このAPC回路
31は、上記モニタヘッドアンプ30からの信号を用い
て、上記レーザダイオード1から出射される光ビームの
出射パワーが温度等の外因に影響されずに一定となるよ
うに制御を行うものであり、このAPC回路31からの
制御信号はレーザ変調回路29に送られる。このレーザ
変調回路29では、上記APC回路31からの制御信号
を用いて、上記レーザダイオード1から出射される光ビ
ームの出射パワーを一定に保つ。
【0008】一方、上記光ディスク7上に照射された光
ビームの反射光は、対物レンズ6を介してビームスプリ
ッタ4に入射される。このビームスプリッタ4では上記
入射された反射光をマルチレンズ8に導く。このマルチ
レンズ8は円筒レンズ(シリンドリカルレンズ)及び集
光レンズ等から成り、入射された反射光をフォトディテ
クタ9上に集光させる。
【0009】上記フォトディテクタ9からの出力はヘッ
ドアンプ10によって電圧に変換され、マトリックス回
路11に出力される。このマトリックス回路11では、
上記ヘッドアンプ10からの出力に対して、所定の加減
算を施すことによって、トラッキングエラー信号TE、
フォーカスエラー信号FE、及びプッシュプル信号PP
を生成する。
【0010】上記トラッキングエラー信号TE及びフォ
ーカスエラー信号FEは、それぞれ対応する位相補償回
路12、13に送られる。位相補償回路12ではトラッ
キングエラー信号の信号レベルが0レベルになるように
調整され、この調整された信号がドライブ回路14に送
られる。このドライブ回路14では、上記位相補償回路
12からの信号を用いてトラッキングアクチュエータ1
6を動作させることにより、上記光ビームが上記光ディ
スク7上のトラックを正確にトレースするように対物レ
ンズ6が光ディスク7の径方向に移動制御される。ま
た、上記位相補償回路13ではフォーカスエラー信号の
信号レベルが0レベルになるように調整され、この調整
された信号がドライブ回路15に送られる。このドライ
ブ回路15では、上記位相補償回路13からの信号を用
いてフォーカスアクチュエータ17を動作させることに
より、光ビームを光ディスク7上に正確に集光させるよ
うに、上記対物レンズ6が上記光ディスク7に対して垂
直方向に移動制御される。
【0011】また、上記トラッキングエラー信号TE
は、スレッド位相補償回路32にも送られる。このスレ
ッド位相補償回路32では、上記トラッキングエラー信
号TEの低域成分の信号レベルが0レベルになるよう
に、スレッドモータ34を駆動させるドライブ回路33
を調整する。このドライブ回路33では、上記スレッド
位相補償回路32からの信号を用いてスレッドモータ3
4を駆動させることにより、スレッド機構44上に配さ
れた光ピックアップの位置が移動制御される。
【0012】さらに、上記マトリックス回路11から出
力されるプッシュプル信号PPは、ウォブル検出回路2
1に出力される。このウォブル検出回路21ではウォブ
ル信号が検出されてATIPデモジュレータ22に出力
される。このATIPデモジュレータ22では、検出さ
れたウォブル信号からATIP及びATIP読み出しク
ロック信号が検出され、このATIP及びATIP読み
出しクロック信号はATIPデコーダ23に送られる。
このATIPデコーダ23では、ATIP及びATIP
読み出しクロック信号を用いてアドレス情報が再生され
る。この再生されたアドレス情報は、CPU24に送ら
れる。このCPU24は、このアドレス情報により、現
在再生中のトラックアドレス等を知ることができる。
【0013】上記ウォブル検出回路21で検出されたウ
ォブル信号とATIPデモジュレータ22で検出された
ATIP読み出しクロック信号とは、スピンドルサーボ
回路25にも出力される。このスピンドルサーボ回路2
5では、供給されたウォブル信号とATIP読み出しク
ロック信号とを用いてモータドライバ26を介してスピ
ンドルモータ27を駆動する。このとき、上記スピンド
ルサーボ回路25は、上記ウォブル検出回路21で検出
されるウォブル信号が22.05kHzの一定周波数に
なるように制御を行うか、若しくは上記ATIPモジュ
レータ22から出力されるATIP読み出しクロック信
号が6.35kHzの一定周波数になるように制御を行
う。
【0014】また、データの再生時には、上述のように
上記光ディスク7上に照射された光ビームの戻り光を上
記フォトディテクタ9によって受光し、この受光した光
量をヘッドアンプ10を介してマトリックス回路11に
送る。
【0015】このマトリックス回路11では、トラッキ
ングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、及び
記録情報の信号成分であるRF信号が生成される。上記
トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号F
Eは、前述同様の各構成要素に送られ、それぞれトラッ
キングサーボ、フォーカスサーボに用いられる。
【0016】上記マトリックス回路11から出力される
RF信号は、2値化回路18に送られて2値化され、P
LL回路19に送られる。このPLL回路19では、供
給された2値化信号からクロック信号が再生され、この
クロック信号は2値化信号と共にデコーダ回路20に送
られる。このデコーダ回路20では、上記クロック信号
を用いて上記2値化信号にデコード処理を施す。これに
よりデータ信号及びサブコードが再生される。上記再生
されたデータ信号は出力端子42から出力される。ま
た、上記サブコードはCPU24に送られる。このCP
U24では、送られたサブコードを用いて各種の制御を
行う。
【0017】また、上記PLL回路19で再生されたク
ロック信号は、RF信号の読み出しクロックとしてスピ
ンドルサーボ回路25に入力されて基準クロック信号と
比較される。この比較された出力は、データの再生時の
回転誤差信号としてモータドライバ26に送られる。こ
のモータドライバ26では、上記回転誤差信号を用いて
スピンドルモータ27の駆動を制御する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光ピッ
クアップ内に配される対物レンズが機械的中立位置にあ
るときには、当該光ピックアップ内のフォトディテクタ
9上に受光される光のスポット(光ディスクから反射さ
れて集光された光のスポット)もそれぞれ当該フォトデ
ィテクタ9上の中央に位置することが望ましい。したが
って、当該光ピックアップの製造時には、対物レンズが
機械的中立位置にあるときに上記スポットがフォトディ
テクタ9上の中央に位置するように、当該フォトディテ
クタ9の取り付け位置の調整がなされる。
【0019】ところが、光ディスク装置の製造時には上
記フォトディテクタ9の取り付け位置の調整がなされて
いたとしても、出荷後の例えば温度変化や経年変化(経
時変化)のために、そのフォトディテクタ9の取り付け
位置がずれ、結果として上記スポットの位置がずれてし
まう場合が生じる。このようにフォトディテクタに対し
てスポットの位置がずれてしまったときには、プッシュ
プル信号にRF信号が大きく漏れ込むことになり、この
ためウォブル信号のS/Nが劣化し、ウォブル信号の検
出が非常に困難になる。
【0020】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、常に
ウォブル信号を正確に検出することができる光ディスク
装置を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
装置は、上述の目的を達成するために提案されたもので
あり、光ディスクの径方向に蛇行して形成された案内溝
を用いて対物レンズを径方向に移動させてトラッキング
制御を行いながらデータを記録し、又は再生すると共
に、上記案内溝の蛇行に基づく信号を生成する光ディス
ク装置であって、上記光ディスクの径方向に対応して2
分割された受光部を備え、各受光部に入射された光の光
量を検出する光検出手段と、光ビームを上記光ディスク
上の情報記録面に集光すると共に、上記光ディスクから
の戻り光を上記光検出手段の受光部上に集光する光学系
と、光ディスクからの戻り光を上記光検出手段の各受光
部で受光して得た検出出力の振幅を、それぞれ独立に一
定化する2系統のゲインコントロール手段と、光ディス
クからの戻り光を上記光検出手段の各受光部で受光して
得た検出出力を、それぞれ独立に固定ゲインに調整する
2系統の固定ゲイン調整手段と、上記光ビームが照射さ
れている光ディスク上のデータ記録済領域とデータ未記
録領域の検出を行う記録エリア検出手段と、上記記録エ
リア検出手段の出力に基づいて上記2系統のゲインコン
トロール手段の出力同士を引き算した第1の引き算出力
と、上記2系統の固定ゲイン調整手段の出力同士を引き
算した第2の引き算出力とを切り換えて出力する切換選
択手段とを有し、上記案内溝の蛇行に基づく信号を上記
光ディスク上の上記データ記録領域と上記データ未記録
領域とで取り出すことを特徴としている。
【0022】ここで、上記光学系は光源からの光ビーム
を主ビーム及び副ビームとして上記光ディスク上に集光
し、上記2分割光検出手段が上記光ディスクからの主ビ
ームの戻り光を受光することによって検出した検出出力
信号のオフセットを、副ビームの検出出力信号でキャン
セルして上記トラッキング制御を行う。また、上記案内
溝は、上記光ディスク上の絶対番地を示す時間情報に基
づいて上記光ディスクの径方向に変調されている。さら
に、上記光ディスクは、追記型光ディスクである。
【0023】また、本発明の光ディスク装置は、上記光
ディスクから再生された信号を高域通過し、所定のスラ
イスレベルで比較して得たパルス信号のパルス間隔に基
づいて、上記光ビームが照射されている光ディスク上の
データ記録済領域とデータ未記録領域の検出を行う記録
エリア検出手段を有し、当該記録エリア検出手段の検出
出力に基づいて上記切換選択手段での切換選択を行うよ
うにしている。
【0024】
【作用】本発明によれば、光ディスク上の案内溝の蛇行
に基づく信号は、光ディスクからの戻り光を2分割光検
出手段の2つの受光部で受光して得た2つの検出出力同
士の引き算出力として取り出されるものであるため、光
ディスク上の例えばデータ記録済領域からの戻り光を2
分割光検出手段の各受光部で受光して得た検出出力の振
幅を2系統のゲインコントロール手段でそれぞれ独立に
一定化し、この2系統のゲインコントロール手段からの
2つの出力同士を引き算するようにすれば、データ記録
済領域の記録データによるRF成分が誤差として漏れ込
むことはなくなる。また、光ディスク上のデータ未記録
領域からの戻り光についても同様に、2分割光検出手段
の各受光部で受光して得た検出出力を2系統の固定ゲイ
ン調整手段でそれぞれ独立に調整し、この2系統の固定
ゲイン調整手段の出力同士を引き算するようにすれよ
く、したがって、本発明においては、データ記録済領域
からの戻り光とデータ未記録領域からの戻り光のいずれ
からも、案内溝の蛇行に基づく正確な信号を生成するこ
とが可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。なお、図1に示す本発明実
施例の光ディスク装置の基本的な構成は、前述した図1
0と同様であり、図10と同一の構成要素については説
明を省略し、以下の説明では要部のみについて述べる。
【0026】本発明実施例の光ディスク装置は、光ディ
スク7の径方向に蛇行(ウォブル)して形成された案内
溝(プリグルーブ)を用いて対物レンズ6を径方向に移
動させてトラッキング制御を行いながらデータを記録
し、又は再生すると共に、上記プリグルーブのウォブル
信号を生成する装置であって、図1及び図5に示すよう
に、光ディスク7の径方向に対応して2分割された受光
部を備え各受光部に入射された光の光量を検出する2分
割光検出手段としてのフォトディテクタ9と、光ビーム
を上記光ディスク7上の情報記録面に集光すると共に上
記光ディスク7からの戻り光を上記フォトディテクタ9
の受光部上に集光する光ピックアップと、光ディスク7
上のデータ記録済領域からの戻り光を上記フォトディテ
クタ9の各受光部で受光して得た検出出力の振幅をそれ
ぞれ独立に一定化する2系統のゲインコントロール手段
であるAGC(オートゲインコントロール)回路61,
62と、光ディスク7上のデータ未記録領域からの戻り
光を上記フォトディテクタ9の各受光部で受光して得た
検出出力をそれぞれ独立に固定ゲインに調整する2系統
の固定ゲイン調整回路65,66と、上記2系統のAG
C回路61,62の出力同士を引き算した引き算出力
と、上記2系統の固定ゲイン調整回路65,66の出力
同士を引き算した引き算出力とを切換選択する切換選択
手段としてのセレクタ69とを有し、上記セレクタ69
の出力を上記プリグルーブのウォブル信号として取り出
すことを特徴とするものである。
【0027】ここで、本実施例の光ディスク装置におい
ては、トラッキングサーボ方式にいわゆるディファレン
シャルプッシュプル(DPP)方式を用いている。
【0028】すなわち、このDPP方式では、1ビーム
のみ用いてトラッキングサーボを行う通常のプッシュプ
ル方式とは異なり、上記レーザダイオードから出射され
る光ビームを主ビーム(0次光)と副ビーム(±1次
光)の3つの光ビームに分割し、主ビームについては光
ディスク上のグルーブに、副ビームについては光ディス
ク上のランドにそれぞれ乗るようにしてトラッキングサ
ーボを行う方式である。光ディスク上に照射された3つ
の光ビームは当該光ディスクによってそれぞれ反射さ
れ、主ビームについては4分割フォトディテクタ上に、
2つの副ビームについてはそれぞれ対応する2分割フォ
トディテクタ上に受光される。トラッキングエラー信号
は、これら受光された3つの光の検出出力信号を、後述
するように加減算することにより得る。このDPP方式
によれば、主ビームと副ビームとで位相が180度ずれ
るが、スキューやビームのオフセットに対しては同相と
なるため、主ビームと副ビームの引き算を行えば、スキ
ューやビームのオフセットをキャンセルできることが特
徴となっている。
【0029】具体的に説明すると、このDPP方式を採
用しているため、本実施例の光ディスク装置では、レー
ザダイオード1から出射される光ビームを、グレーティ
ング3によって主ビーム(0次光)と副ビーム(±1次
光)の3つの光ビームに分割し、さらにビームスプリッ
タ4を介したこれら3つの光ビームを対物レンズ6によ
って光ディスク7上に集光する。
【0030】すなわち、上記光ディスク7上に照射され
た光ビームを示す図2のように、光ディスク7上には、
ピットのために予め形成されたプリグリーブとピットが
形成されない部分であるランドとが、プリグルーブPG
1 、ランドLD1 、プリグルーブPG2 、ランドL
2 、プリグルーブPG3 、・・・というように交互に
形成されている。上記対物レンズ6によって集光された
3つの光ビームの内、中央に位置する主ビーム(0次
光)は、プリグルーブ上(例えばプリグルーブPG
2上)に集光されて照射され、他の2つの副ビーム(±
1次光)は、ランド上(例えばランドLD1 、LD
2 上)にそれぞれ集光されて照射される。なお、図2の
例では、フォーカスサーボがかけられた状態のビームス
ポットを示している。
【0031】フォトディテクタ9上に集光された光スポ
ットを具体的に示す図3のように、上記光ディスク7上
に照射された3つの光ビームのそれぞれの反射光は、ビ
ームスプリッタ4によってマルチレンズ8に導かれた
後、主ビームの反射光は4分割フォトディテクタ9
2 に、副ビームの反射光は各々対応する2分割フォトデ
ィテクタ91 又は93 にそれぞれ集光されて受光され
る。上記主ビームの反射光を受光するフォトディテクタ
2 は、4つの受光素子A,B,C,Dから成り、副ビ
ームの反射光を受光するフォトディテクタ91 は2つの
受光素子E,Fから成り、フォトディテクタ93 は2つ
の受光素子G,Hから成る。上記フォトディテクタ92
の受光素子Aと受光素子D、及び受光素子Bと受光素子
Cとは、それぞれ上記光ディスク7の径方向に並ぶ。ま
た、上記フォトディテクタ91 の受光素子Eと受光素子
F、上記フォトディテクタ93 の受光素子Gと受光素子
Hとは、上記光ディスク7の径方向とは直交する方向に
それぞれ並ぶ。尚、光ディスク7のトラック方向は、両
方向の矢印TR で示す方向となる。
【0032】上記3つのフォトディテクタからの各出力
はそれぞれ図1のヘッドアンプ10によって電圧に変換
され、マトリックス回路51に出力される。当該マトリ
ックス回路51では、上記ヘッドアンプ10からの出力
に対して、後述するような加減算を行うことにより、ト
ラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号F
E、RF信号の他、後段のウォブル検出回路53におい
て後述するようにプッシュプル信号PPを生成するため
に使用する信号を生成して出力する。
【0033】ここで、マトリックス回路51におけるト
ラッキングエラー信号TEの生成を、上記図2を用いて
具体的に説明する。
【0034】先ず、主ビームの反射光を受光する上記受
光素子Aからの出力信号SAと上記受光素子Dからの出
力信号SDとが加算された出力信号(SA+SD)と、
上記受光素子Bからの出力信号SBと上記受光素子Cか
らの出力信号SCとが加算された出力信号(SB+S
C)との差信号(SA+SD)−(SB+SC)が加算
器101で生成される。また、一方の副ビームの反射光
を受光する上記受光素子Eからの出力信号SEと上記受
光素子Fからの出力信号SFとの差信号(SE−SF)
が加算器100で生成され、他方の副ビームの反射光を
受光する上記受光素子Gからの出力信号SGと上記受光
素子Hからの出力信号SHとの差信号(SG−SH)が
加算器102で生成される。上記差信号(SA+SD)
−(SB+SC)、差信号(SE−SF)、及び差信号
(SG−SH)は、加算器103において加減算され、
これによりトラッキングエラー信号TEが求められる。
すなわち、上記トラッキングエラー信号TEは、以下の
(1)式によって求められている。
【0035】 TE={(SA+SD) −(SB+SC) }−{(SE+SG) −(SF+SH) } (1) また、マトリックス回路51おいては、フォーカスエラ
ー信号FEを次の(2)式で求める。
【0036】FE=(SA+SC) −(SB+SD) (2) 上記トラッキングエラー信号TEとフォーカスエラー信
号FEは、それぞれ対応する図1の位相補償回路12又
は13に送られて、これら位相補償回路12又は13で
それぞれ位相補償がなされ、トラッキング信号とフォー
カス信号として出力される。その後、このトラッキング
信号とフォーカス信号は、それぞれ対応するドライブ回
路14、15に送られ、これらドライブ回路14、15
によって、それぞれ対応するトラッキングアクチュエー
タ16とフォーカスアクチュエータ17が移動制御され
ることになる。
【0037】また、上記マトリックス回路51では、ト
ラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE
の他、信号再生時に記録情報の信号成分であるRF信号
が生成される。このRF信号は、次の(3)式で求めら
れるものである。
【0038】RF=SA+SB+SC+SD (3) 当該マトリックス回路51から出力されるRF信号は、
2値化回路18に送られると共に、後述する記録エリア
検出回路52にも送られる。
【0039】さらに、プッシュプル信号PPは、以下の
(4)式で求めることができるものである。
【0040】PP=(SA+SD) −(SB+SC) (4) ところで、上述した本実施例の光ディスク装置において
も、前述の従来例同様に、上記光ピックアップ内に配さ
れる対物レンズ6が機械的中立位置にあるときには、当
該光ピックアップ内のフォトディテクタ9上に受光され
る光のスポット(光ディスクから反射されて集光された
光のスポット)もそれぞれ当該フォトディテクタ9上の
中央に位置することが望ましい。したがって、当該光ピ
ックアップの製造時には、対物レンズ6が機械的中立位
置にあるときに上記スポットがフォトディテクタ9上の
中央に位置するように、当該フォトディテクタ9の取り
付け位置の調整がなされる。
【0041】このように、対物レンズ6が機械的中立位
置にあり、図4の(a)に示すように上記スポットがフ
ォトディテクタ92 上の中央に位置したならば、フォト
ディテクタ92 の受光素子A及びDと、受光素子B及び
Cのそれぞれの出力信号を加算した(SA+SD)と
(SB+SC)は、図4の(b)及び(c)に示すよう
に、共にRF成分の振幅が揃うことになる。
【0042】しかし、前述したように、光ディスク装置
の製造時には上記フォトディテクタ9の取り付け位置の
調整がなされていたとしても、出荷後の例えば温度変化
や経年変化(経時変化)のために、フォトディテクタ9
の取り付け位置がずれ、結果として図4の(d)に示す
ようにスポットの位置がずれた場合には、(SA+S
D)と(SB+SC)は図4の(e)及び(d)に示す
ように、RF成分の振幅が異なるものとなる。このよう
に、(SA+SD)と(SB+SC)とでRF成分の振
幅が異なると、図4の(g)に示すように、プッシュプ
ル信号PP中にRF成分が残り、正確なウォブル信号を
検出することができなくなる。
【0043】このようなことから、本実施例の光ディス
ク装置は、図4の(h)及び(i)に示すように、上記
(SA+SD)と(SB+SC)のRF成分の振幅をそ
れぞれ独立して調整することで、(SA+SD)と(S
B+SC)のRF成分の振幅を各々等しくするように
し、これによって図4の(i)に示すようにプッシュプ
ル信号PP中のRF成分をキャンセルし、正確なウォブ
ル信号を検出できるようにしている。
【0044】本実施例の光ディスク装置は、上述したよ
うなプッシュプル信号PP中のRF成分のキャンセルを
行うために、図1及び図2に示す構成を有している。す
なわち、本実施例装置において、前述した図10の構成
と異なる部分は、マトリックス回路51とウォブル検出
回路53が図5に示すような構成を有することと、後述
する記録エリア検出回路52を設けたことである。
【0045】図5において、マトリックス回路51の入
力端子70Aには前記ヘッドアンプ10を介したフォト
ディテクタ92 の受光素子Aからの出力信号SAが供給
され、同様に入力端子70Dには前記受光素子Dからの
出力信号SDが、入力端子70Bには前記受光素子Bか
らの出力信号SBが、入力端子70Cには前記受光素子
Cからの出力信号SCが供給される。このマトリックス
回路51は、図10のマトリックス回路11と異なり、
前記(4)式により得られるプッシュプル信号PPを出
力するのではなく、演算回路81が上記各出力信号SA
〜SDを用いて上記プッシュプル信号PPの生成の際の
(SA+SD)及び(SB+SC)の演算を行い、この
得られた(SA+SD)の信号と(SB+SC)の信号
を出力するようになっている。また、マトリックス回路
51の加算回路82は、上記出力信号SA〜SDを用い
て前記(3)式の演算を行うことでRF信号を生成し、
出力する。なお、このマトリックス回路51内部に設け
られる前記トラッキングエラー信号TEとフォーカスエ
ラー信号FEの生成のための構成については省略してい
る。このマトリックス回路51からの(SA+SD)の
信号及び(SB+SC)の信号はウォブル検出回路53
に送られ、RF信号は端子71を介して前記2値化回路
18に送られると共に後述する記録エリア検出回路52
にも送られる。
【0046】図5に示すように、ウォブル検出回路53
に供給された上記(SA+SD)の信号は、振幅を自動
的にコントロールするAGC(オートゲインコントロー
ル)回路61に送られ、上記(SB+SC)の信号はA
GC回路62に送られる。これらAGC回路61及び6
2は、それぞれ独立に動作するものであり、それぞれ図
6に示すように構成されるものである。
【0047】この図6において、AGC回路の入力端子
90に供給された信号は、GCA(ゲインコントロール
アンプ)91によって増幅された後、全波整流器93に
よって全波整流される。この全波整流器93の出力は、
コンパレータ94に送られ、当該コンパレータ94にお
いて所定の基準電圧Vref と比較される。このコンパレ
ータ94の比較結果は、スイッチ制御信号としてスイッ
チ99に送られる。本実施例では、コンパレータ94は
上記全波整流器93の出力が上記所定の基準電圧Vref
以上のときに上記スイッチ99をオンし、未満のときに
オフするスイッチ制御信号を出力する。
【0048】当該スイッチ99は、一方の端子a側に電
流I2 の定電流源96が接続され、他方の端子b側に電
流I1 の定電流源97が接続されている。また、上記他
方の端子bと定電流源97との共通接続点は、一方の端
子が接地されると共に他方の端子が上記GCA91のハ
イインピーダンスのゲイン制御端子と接続された容量C
のコンデンサ98の上記他方の端子とも接続されてい
る。
【0049】したがって、上記スイッチ99がオフされ
ると、コンデンサ98の電荷は定電流源97を介して流
れ、上記GCA91のゲイン制御端子の電圧は低くな
る。これに対して、スイッチ99がオンされると、コン
デンサ98にはI2 −I1 の電流が流れて電荷が蓄積さ
れ、上記GCA91のゲイン制御端子の電圧は高くな
る。
【0050】上記GCA91は、ゲイン制御端子の電圧
に応じて、入力端子90から供給される信号のゲインを
上下させるものであり、例えばゲイン制御端子の電圧が
下がった場合には入力端子90から供給された信号のゲ
インを上げ、ゲイン制御端子の電圧が上がった場合には
入力端子90から供給された信号のゲインを下げて出力
する。
【0051】このようにして入力端子90から入力され
た信号は一定ゲイン制御され、出力端子92を介して後
段の構成に送られる。
【0052】すなわち、図6のAGC回路では、入力さ
れた信号の全波整流信号と所定の基準電圧Vref とを比
較し、この比較結果に応じて入力された信号のゲインを
一定制御することで、出力端子92から一定の振幅の信
号を出力するようにしている。
【0053】図5において、上記ウォブル検出回路53
内のAGC回路61によってゲイン制御がなされた(S
A+SD)の信号は加算回路64に送られ、同じくAG
C回路62によってゲイン制御がなされた(SB+S
C)の信号は反転回路63で反転されて加算回路64に
送られ、これら信号が当該加算回路64にて加算され
る。すなわち、当該加算回路64において、上記(SA
+SD)の信号と(SB+SC)の信号を反転した信号
とを加算することで、前記(4)の式の演算がなされ、
したがって、当該加算回路64からはプッシュプル信号
PPが得られることになる。
【0054】上述したように、本実施例の光ディスク装
置においては、前記図4の(h)及び(i)に示すよう
に、上記(SA+SD)と(SB+SC)のRF成分の
振幅をそれぞれ独立して調整して(SA+SD)と(S
B+SC)のRF成分の振幅を各々等しくするようにし
ているため、当該装置の出荷後に例えば温度変化や経年
変化してフォトディテクタ9の取り付け位置がずれ、結
果としてスポットの位置がずれてしまったとしても、図
4の(i)に示すようにプッシュプル信号PP中のRF
成分をキャンセルでき、したがって、正確なウォブル信
号を検出できるようになっている。
【0055】ところで、上記光ディスク7は、前述した
ように追記型のディスクであるため、上記ウォブル検出
回路53に入力される信号は、データが既に記録されて
いる光ディスク上の記録済領域から再生された信号のみ
ならず、未だデータが記録されていない光ディスク上の
未記録領域から再生された信号である可能性もある。こ
の未記録領域から再生された信号には前述したようなR
F成分は含まれない。したがって、本実施例の光ディス
ク装置では、この未記録領域から再生された信号に基づ
く前記(SA+SD)と(SB+SC)の信号に対して
は、それぞれ固定のゲイン調整を行うようにしている。
【0056】このため、図5に示すように、上記未記録
領域から再生された信号に基づく(SA+SD)と(S
B+SC)の信号については、それぞれ固定ゲイン調整
回路65及び66によって、それぞれ独立に固定のゲイ
ンへの調整を施し、その後、(SA+SD)の信号につ
いてはそのまま加算回路68に、また(SB+SC)の
信号については反転回路67で反転してから加算回路6
8に送られる。この未記録領域から再生された信号も、
前述同様に、加算回路68において上記(SA+SD)
の信号と(SB+SC)を反転した信号とを加算するこ
とで、前記(4)の式の演算がなされ、したがって、当
該加算回路64からはプッシュプル信号PPが得られる
ことになる。このプッシュプル信号PPは、上記(SA
+SD)と(SB+SC)の信号がそれぞれ独立にゲイ
ン調整されているため、正確なウォブル信号として取り
出されるようになる。
【0057】ただし、図5に示すように、本実施例装置
では、マトリックス回路51からウォブル検出回路53
に送られた信号が、上記記録済領域からの再生信号であ
るか未記録領域からの再生信号であるかにかかわらず、
共にAGC回路61及び62と、固定ゲイン調整回路6
5及び66とに送られる構成となっている。このため、
本実施例装置では、ウォブル検出回路53の加算回路6
4及び68の出力をセレクタ69に供給し、このセレク
タ69を、マトリックス回路51に入力された信号が記
録済の領域から再生された信号であるか又は未記録領域
から再生された信号であるかの判別結果に応じて切り換
えるようにしている。
【0058】本実施例装置では、光ディスクの再生して
いる領域が上記記録済の領域か又は未記録領域か、すな
わちマトリックス回路51に入力された信号が記録済の
領域から再生された信号であるか又は未記録領域から再
生された信号であるかの判別を、マトリックス回路51
の加算回路82から得られるRF信号を用いて行うよう
にしている。
【0059】当該判別を行うため、上記マトリックス回
路51の加算回路82からのRF信号は、記録エリア検
出回路52に送られる。
【0060】当該記録エリア検出回路52は、具体的に
は、図7に示す構成を有するものである。
【0061】ここで、当該記録エリア検出回路52の入
力端子110に入力されるRF信号は、図8の(a)に
示すように、データが記録されている記録領域から再生
された信号の場合には信号レベルが変化しているもので
あるが、未記録領域から再生された信号の場合には信号
レベルがほぼ一定となる。この図中(a)に示すRF信
号は、ハイパスフィルタ(HPF)111を介すことに
より、図中(b)に示すような0レベルを中心とする一
定の信号レベルの出力信号となる。
【0062】上記HPF111からの出力信号はコンパ
レータ112に入力される。このコンパレータ112で
は、所定のスライスレベルで上記HPF111の出力信
号をコンパレートする。これにより、図8の(c)に示
すように、標準速度の再生時には、記録領域では周期3
T〜11Tのパルス幅の信号に応じた”0”(Lレベ
ル)及び”1”(Hレベル)の信号となり、未記録領域
ではパルス幅が周期11Tより長いか、若しくはパルス
が無いので、常に”1”(Hレベル)となる出力信号が
得られる。このコンパレータ112からの出力信号はパ
ルス幅検出回路1137に入力される。
【0063】このパルス幅検出回路113からは、上記
コンパレータ112からの出力信号のパルス幅が周期1
1Tより短いときには記録領域からの再生信号であるこ
とを示す”1”となり、上記コンパレータ112からの
出力信号のパルス幅が周期11Tより長いか、若しくは
無いときには未記録領域からの再生信号であることを示
す”0”となる検出信号が出力される。この検出信号
は、図8の(d)に示すものである。このとき、上記パ
ルス幅検出回路113において、コンパレータ112か
らの出力信号が記録領域の信号であるか否かを例えば1
0μsで検出するならば、記録領域と未記録領域との境
界では10μs遅れて検出信号が出力される。即ち、こ
のパルス幅検出回路113では10μsのディレイのみ
で記録領域であるか否かを判別することができる。
【0064】このように、本実施例装置の記録エリア検
出回路52では、RF信号の時間軸、即ちパルス幅に基
づいて記録領域であるか否かを判別することにより、高
速、かつ、正確に記録領域及び未記録領域の検出を行う
ことができる。当該記録エリア検出回路52の出力は、
出力端子114を介して、図5のセレクタ69への切換
コントロール信号となされる。
【0065】図5のセレクタ69にて切り換えられた信
号は、ウォブル信号としてウォブル検出回路53の出力
端子72を介して、図1のATIPモジュレータ22や
スピンドルサーボ回路25に送られることになる。
【0066】上述したように、本実施例の光ディスク装
置においては、プッシュプル信号から温度変化や経年変
化(経時変化)による変動分を除去できるので、正確な
ウォブル信号を検出でき、したがって、装置の信頼性が
向上する。
【0067】また、例えばシーク動作を行う場合には、
トラックジャンプが行われることになるため、上記スポ
ットの位置がずれてしまう場合も生じるが、本実施例の
光ディスク装置によれば、シーク動作によって光ピック
アップが移動した後に、速やかにウォブル信号を生成す
ることができるので、結果としてシークタイムを短縮す
ることも可能となる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る光ディスク装置は、光ディスク上のデータ記録
済領域からの戻り光を2分割光検出手段の各受光部で受
光して得た検出出力の振幅をそれぞれ独立に一定化する
こと、及び、光ディスク上のデータ未記録領域からの戻
り光を2分割光検出手段の各受光部で受光して得た検出
出力をそれぞれ独立に固定ゲインに調整することによ
り、データ記録済領域からの戻り光とデータ未記録領域
からの戻り光のいずれからも、案内溝の蛇行に基づく正
確なウォブル信号を検出することが可能となる。
【0069】また、本発明装置は、光源からの光ビーム
を主ビーム及び副ビームとして光データ上に集光し、2
分割光検出手段が光ディスクからの主ビームの戻り光を
受光することによって検出した検出出力信号のオフセッ
トを副ビームの検出出力信号でキャンセルしてトラッキ
ング制御を行うことにより、光学系内の対物レンズの移
動時の誤差を正確に検出することができる。
【0070】さらに、案内溝は、光ディスク上の絶対番
地を示す時間情報に基づいて光ディスクの径方向に変調
されることにより、この案内溝の蛇行に基づくウォブル
信号を復調すれば、光ディスク上の絶対番地を知ること
ができ、正確なトラッキング位置を検出することができ
る。
【0071】さらに、光ビームが照射されている光ディ
スク上のデータ記録済領域とデータ未記録領域の検出
は、光ディスクから再生された信号を高域通過し、所定
のスライスレベルで比較して得たパルス信号のパルス間
隔に基づいて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の光ディスク装置の概略的な構成
を示すブロック回路図である。
【図2】光ディスク上の光ビームの照射光を示す図であ
る。
【図3】光ピックアップ及びフォトディテクタの具体的
な構成を示す図である。
【図4】ウォブル信号のS/N劣化の発生原因と、その
対策について説明するための図である。
【図5】本実施例装置の要部の構成を示すブロック回路
図である。
【図6】AGC回路の具体的構成を示すブロック回路図
である。
【図7】記録エリア検出回路の具体的構成を示すブロッ
ク回路図である。
【図8】記録エリア検出回路の各部における信号波形を
示す波形図である。
【図9】光ディスク上のプリグルーブ及びウォブルを示
す図である。
【図10】従来の光ディスク装置の概略的な構成を示す
ブロック回路図である。
【符号の説明】
51 マトリックス回路 52 記録エリア検出回路 53 ウォブル検出回路 61,62 AGC回路 63,67 反転回路 64,68,82 加算回路 65,66 固定ゲイン調整回路 69 セレクタ 81 演算回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−282691(JP,A) 特開 平6−290462(JP,A) 特開 平5−54415(JP,A) 特開 平5−298730(JP,A) 特開 平7−311962(JP,A) 特開 平6−187649(JP,A) 特開 平6−84194(JP,A) 特開 平6−44568(JP,A) 特開 平5−314522(JP,A) 特開 平5−151600(JP,A) 特開 平5−128564(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/09 - 7/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの径方向に蛇行して形成され
    た案内溝を用いて対物レンズを径方向に移動させてトラ
    ッキング制御を行いながらデータを記録し、又は再生す
    ると共に、上記案内溝の蛇行に基づく信号を生成する光
    ディスク装置であって、 上記光ディスクの径方向に対応して2分割された受光部
    を備え、各受光部に入射された光の光量を検出する光検
    手段と、 光ビームを上記光ディスク上の情報記録面に集光すると
    共に、上記光ディスクからの戻り光を上記光検出手段の
    受光部上に集光する光学系と、 光ディスクからの戻り光を上記光検出手段の各受光部で
    受光して得た検出出力の振幅を、それぞれ独立に一定化
    する2系統のゲインコントロール手段と、 光ディスクからの戻り光を上記光検出手段の各受光部で
    受光して得た検出出力を、それぞれ独立に固定ゲインに
    調整する2系統の固定ゲイン調整手段と、上記光ビームが照射されている光ディスク上のデータ記
    録済領域とデータ未記録領域の検出を行う記録エリア検
    出手段と、 上記記録エリア検出手段の出力に基づいて 上記2系統の
    ゲインコントロール手段の出力同士を引き算した第1の
    引き算出力と、上記2系統の固定ゲイン調整手段の出力
    同士を引き算した第2の引き算出力とを切り換えて出力
    する切換選択手段とを有し、上記案内溝の蛇行に基づく信号を上記光ディスク上の上
    記データ記録領域と上記データ未記録領域とで 取り出す
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記光学系は光源からの光ビームを主ビ
    ーム及び副ビームとして上記光ディスク上に集光し、上
    光検出手段が上記光ディスクからの主ビームの戻り光
    を受光することによって検出した検出出力信号のオフセ
    ットを、副ビームの検出出力信号でキャンセルして上記
    トラッキング制御を行うことを特徴とする請求項1記載
    の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 上記案内溝は、光ディスク上の絶対番地
    を示す時間情報に基づいて上記光ディスクの径方向に変
    調されていることを特徴とする請求項1記載の光ディス
    ク装置。
  4. 【請求項4】 上記光ディスクは、追記型光ディスクで
    あることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記記録エリア検出手段は、上記光ディ
    スクから再生された信号を高域通過し、所定のスライス
    レベルで比較して得たパルス信号のパルス間隔に基づい
    て、上記データ記録済領域と上記データ未記録領域の検
    出を行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装
    置。
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