JP2006048841A - ウォブル信号検出回路、光ディスク装置及びウォブル信号検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 C−MOSデバイスの微細化に伴ってもウォブル信号を検出でき、デジタルLSIとの1チップ化の実現を可能にする。
【解決手段】 受光素子PD1又はPD2からの信号A+B,C+Dを2値化する2値化部23a,23bと、ウォブリングのウォブル周波数に比較して高速なクロックを生成する高速クロック生成回路26と、2値化部23a,23bからの出力信号を高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングする高速サンプリング回路27a,27bと、高速サンプリングされた信号をフィルタリングしてウォブル信号を生成するデジタルフィルタ回路29a,29bと、を備えることで、アナログ信号処理する回路は2値化部23まででよく、かつ、増幅率及びオフセット調整を行う回路部を不要にできるようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】 受光素子PD1又はPD2からの信号A+B,C+Dを2値化する2値化部23a,23bと、ウォブリングのウォブル周波数に比較して高速なクロックを生成する高速クロック生成回路26と、2値化部23a,23bからの出力信号を高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングする高速サンプリング回路27a,27bと、高速サンプリングされた信号をフィルタリングしてウォブル信号を生成するデジタルフィルタ回路29a,29bと、を備えることで、アナログ信号処理する回路は2値化部23まででよく、かつ、増幅率及びオフセット調整を行う回路部を不要にできるようにした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、CD−R/RW(Compact Disc−Recodable/Riwritable)、DVD(Digital Versatile Disc)±R/RW、DVD−RAM等の記録可能な光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラックのウォブル信号を検出するウォブル信号検出回路、光ディスク装置及びウォブル信号検出方法に関する。
記録系メディアでは一般的に予め各半径位置における線速度を正確に検出するため、トラックを蛇行(ウォブル)させるフォーマットが多く採用されている。これは主にCLV回転制御を行ったときにウォブル信号周波数が一定になるようにすることやウォブル信号にディスク面内の位置情報等を記録させておくことを目的としている。例えば、CD−RやCD−RWでは標準速度で22.05kHzのウォブル信号に周波数変調によりATIP(Absolute Time In Pre-Groove)と呼ばれるディスク時間情報やディスク特性等が記録されている。また、DVD+RやDVD+RWではウォブルに位相変調を施す方式、DVD−R/−RWでは一定周波数のウォブル信号にLPP(Land Pre-Pit)と呼ばれるピットをトラックの溝と溝の間に記録しておく方式が各々採用されている。光ディスクドライブ装置はこれらウォブルやLPPに予め記録されたディスク情報を読み取ることで未記録ディスクの任意の位置にアクセスし情報を記録・再生することが可能となる。
このようなウォブル信号の検出に関しては、各種提案例がある。その一例を例示すると、例えば、特許文献1によれば、フォーマットの異なる複数のメディアに記録、再生する装置では、各々のフォーマット毎に専用のウォブル検出回路を設けたり、一つのフォーマットメディアに対しても、複数のフィルタ回路を並列に搭載したりするため、回路規模が大きくなり、消費電力も多くなってしまうことを課題とし、リフォーマットの異なる数種のメディアに対し共通の受光素子出力からウォブル信号の検出を行なうために、ウォブル信号検出過程の信号の増幅率を再生若しくは記録するメディアのプリフォーマットに応じて変更するために、ゲイン切替機能を有する増幅アンプを備えるようにした発明が提案されている。
また、特許文献2によれば、複数種類の光記録媒体に対応可能で、少なくとも記録時にウォブル信号を精度良く安定して検出することができるウォブル信号検出回路を提供するために、 第1サンプル回路にて受光素子の第1電圧信号からスペース記録期間の信号を抽出し、第1電圧調整回路にて平均電圧レベルが目標電圧に一致するように信号レベルを調整し、第2サンプル回路では受光素子の第2電圧信号からスペース記録期間の信号を抽出し、第2電圧調整回路にて平均電圧レベルが目標電圧に一致するように信号レベルを調整し、さらに、減算回路にて第1電圧調整回路の出力信号と第2電圧調整回路の出力信号との差をウォブル信号として出力するようにした発明が提案されている。
ウォブル信号検出においては、特許文献1,2に記載されているように分割受光素子の出力信号の和、差信号より生成される。これらの受光素子の出力レベルはフォーマットの異なるメディアにより、若しくは再生動作或いは記録動作等により異なるため、ウォブル検出過程の信号の増幅率を切り替えたり、オフセットレベルを切替・調整できる機能等を有する必要がある。また、信号品質を確保するため、これらの増幅率・オフセット調整における信号のダイナミックレンジは充分確保されている必要があり、これら信号処理回路を動作させるための電源電圧を高くする必要がある。
しかるに、C−MOSデバイス等の半導体デバイスの微細化に伴い電源電圧は低下する傾向にあり、上記事項と相容れ難い。従って、多くの場合、ウォブル信号を検出し、所定レベルに処理するための処理部・2値化部までは、LSIとして別のプロセスを使用したアナログフロントエンドLSIを使用している。このために、光ディスク装置のLSIはデジタル処理するLSIとアナログ信号処理するLSIとが別チップ構成となっているため、コストが高く、また、実装面積等が大きく、かつ、端子数が多くなってしまう欠点がある。
本発明の目的は、C−MOSデバイスの微細化に伴ってもウォブル信号を検出でき、デジタルLSIとの1チップ化の実現を可能にすることである。
請求項1記載の発明は、光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラック上に照射された光スポットの前記記録面からの反射光を受光する前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割された受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出するウォブル信号検出回路であって、前記受光素子からの信号を2値化する2値化部と、前記ウォブリングのウォブル周波数に比較して高速なクロックを生成する高速クロック生成回路と、前記2値化部からの出力信号を前記高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングする高速サンプリング回路と、高速サンプリングされた信号をフィルタリングしてウォブル信号を生成するデジタルフィルタ回路と、を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のウォブル信号検出回路において、前記2値化部は、2値化のためのスライスレベルが当該2値化部の出力の平均デューティが50%になるように設定されている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のウォブル信号検出回路において、前記2値化部は、前記受光素子の2分割された各々の受光領域からの信号を個別に2値化し、前記高速サンプリング回路は、前記2値化部からの各々の出力信号を前記高速クロックによるサンプリングタイミングで個別に高速サンプリングし、高速サンプリングされたこれらの信号同士をデジタル的に減算処理する減算回路を前記デジタルフィルタ回路の前段に備える。
請求項4記載の発明の光ディスク装置は、記録面にウォブリングされて形成されたトラックを有する光記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、光源、この光源からの光を前記光記録媒体の前記トラック上に光スポットとして集光照射させる対物レンズ、及び、前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割されて前記光スポットの前記記録面からの反射光を受光する受光素子を有する光ピックアップと、前記受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出する請求項1ないし3の何れか一記載のウォブル信号検出回路と、このウォブル信号検出回路により検出されたウォブル信号に基づき少なくとも前記光記録媒体に対する記録動作を行う処理装置と、を備える。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光ディスク装置において、前記ウォブル信号検出回路中の前記デジタルフィルタ回路からのデジタルデータに基づき記録用クロックを生成するデジタルPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路を備える。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光ディスク装置において、前記デジタルPLL回路と前記光源を発光させる記録パターンを生成するストラテジ生成部とを備え、前記記録用クロックと前記記録パターンとを前記ウォブル信号検出回路の前記高速クロックによるサンプリングタイミングで生成するようにした。
請求項7記載の発明は、光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラック上に照射された光スポットの前記記録面からの反射光を受光する前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割された受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出するウォブル信号検出方法であって、前記受光素子からの信号を2値化するステップと、前記ウォブリングのウォブル周波数に比較して高速なクロックを用い前記ステップで2値化された信号を当該高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングするステップと、高速サンプリングされた信号をフィルタリングしてウォブル信号を生成するステップと、を備える。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のウォブル信号検出方法において、前記2値化するステップでは、2値化のためのスライスレベルが当該2値化部の出力の平均デューティが50%になるように設定されている。
請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載のウォブル信号検出方法において、前記2値化するステップでは、前記受光素子の2分割された各々の受光領域からの信号を個別に2値化し、前記高速サンプリングするステップでは、前記ステップで2値化された各々の信号を前記高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングし、高速サンプリングされたこれらの信号同士をデジタル的に減算処理するステップを前記ウォブル信号を生成するステップの前段に備える。
請求項1,7記載の発明によれば、アナログ信号処理する回路は2値化部まででよく、かつ、増幅率及びオフセット調整を行う回路部を不要にすることができ、さらには、2値化するだけなので微細C−MOSでも実施できると共に、微細C−MOSでは高速サンプリングはデバイス特性上容易に実施することができ、LSIとしてのチップサイズを低減させることができ、バイポーラプロセスのようなC−MOSプロセス以外の半導体プロセスが不要となり、安価なウォブル信号検出システムを構築することができる。
請求項2,8記載の発明によれば、2値化のためのスライスレベルを当該2値化部出力の平均デューティが50%となるように設定しているので、スライスレベルの設定を簡単に実現でき、2値化部を微細C−MOSデバイスにより実現でき、チップサイズ低減を図ることができ、小型・低コスト化が実現できる。
請求項3,9記載の発明によれば、2値化部では受光素子の分割された各々の受光領域からの出力毎に2値化し、各々個別に高速サンプリングしてから、高速サンプリングされたこれらの信号についてデジタル的な減算処理を行なうようにしたので、ウォブル信号をS/Nよく検出することができ、かつ、チップサイズ低減を図ることができ、小型・低コスト化が実現できる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3の何れか一記載のウォブル信号検出回路を備えるので、これらの請求項1ないし3記載の発明と同様な効果を奏する。
請求項5記載の発明によれば、デジタルフィルタ回路からのデジタルデータに基づき記録用クロックを生成するようにしたので、アナログによるPLLを行う必要がなくなり、記録用クロックの安定性を向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、記録用クロックと記録パターンとをウォブル信号検出回路の前記高速クロックによるサンプリングタイミングで生成するようにしたので、ジッタが生じる回路ブロックを減らすことができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明のウォブル信号検出回路が搭載された光ディスク装置の構成例を示す概略構成図である。図1において、符号100は再生すべき情報が記録された光記録媒体、或いは情報の記録が行われる光記録媒体(例えば、CD−ROM,DVD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−R,DVD−RAM,MD,MOなどの光ディスク等)である。この光記録媒体100に対しては光ピックアップ101が対向配置されている。光ピックアップ101は、例えば半導体レーザLD等の光源102からの出射光を光記録媒体100に対物レンズ(図示せず)を介して集光照射することで情報の記録を行ったり、光記録媒体100からの反射光を受光し受光信号に変換したりするものであり、光源102や光源102を駆動する光源駆動部(図示せず)、反射光を受光し受光信号に変換する受光部103などが配置されている。また、光ピックアップ101には、光源102の出射光の一部をモニタするモニタ受光部も配置され、この出力であるモニタ信号により光源102の出射光量変動が制御される。また、光記録媒体100の照射光に対する傾き(チルトと呼ぶ)を検知するためのチルト検出受光部などが配置される場合もある。さらには、異なる媒体フォーマットが定められた複数種類の光記録媒体100に対応する光ディスク装置の場合(例えば、DVD及びCD両対応装置など)、各々の光記録媒体100に好適な波長の光源を持つ場合があり、各々の光源出射時に光記録媒体100からの反射光を受光する受光部やモニタ受光部を別個に備える場合もある。
信号処理部104は、光ピックアップ101に配置された各種受光部からの受光信号が入力され、様々な信号処理を行う。例えば、受光信号から情報を再生したり、光記録媒体100の回転に伴う面振れやトラックの半径方向の振れなどの変動に対し常に所定の誤差内で光を照射するよう制御(フォーカスサーボ制御及びトラックサーボ制御)するため受光信号からサーボエラー信号を生成し、このサーボエラー信号に従い光ピックアップ101を制御したりする。また、記録すべき情報を所定の規則に従い変調し、記録信号として光源102(又は、光源駆動部)に出力したり、光源102の出力光量制御を行ったりする。
回転駆動手段としての回転駆動部105は光記録媒体100を回転させるもので、信号処理部104により回転速度が制御(スピンドルサーボ制御)される。CLV回転制御を行う際には、より精度よく回転制御をするために光記録媒体100に埋め込まれた回転制御信号を光ピックアップ101を介して検出し、これに基づき回転制御を行う。回転制御信号には、例えば再生用の光記録媒体100などでは記録された情報に所定間隔で配置された同期信号や、記録可能な光記録媒体100では記録トラックが所定の周波数で蛇行(ウォブリング)したウォブル信号などを用いる。
コントローラ106は、ホストコンピュータ(図示せず)との記録・再生情報の受け渡しやコマンド通信を行い装置全体の制御を行う。
なお、光ピックアップ101は図1中に矢印で示すように光記録媒体100の半径方向に可動するため(シーク動作と呼ぶ)、光ピックアップ101と信号処理部104等が搭載されている回路基板とはFPC(Flexible Print Circuit)基板(又はケーブル)と呼ばれる基板(又はケーブル)で接続されるのが一般であり、LD102や受光部103等の光ピックアップ101に搭載される部品はこのFPC基板に実装されることも多い。
次に、信号処理部104の概略構成例について図2に示すブロック図を参照して説明する。本実施の形態では、例えば、異なるフォーマットの光記録媒体100へ対応するため光源102として2つの半導体レーザLD1,LD2を備え、受光部103中に含まれるモニタ用受光素子PD2,PD5により各々の半導体レーザLD1,LD2の照射光の一部をモニタする。また、受光部103中に含まれる受光素子PD1では一方の半導体レーザLD1照射時に光記録媒体100からの反射光を受光し、受光部103中に含まれる受光素子PD4では他方の半導体レーザLD2照射時に光記録媒体100からの反射光を受光する。受光部103中に含まれる受光素子PD3はチルト量を検知するための受光素子である。なお、これらの受光素子PD1,PD3,PD4は、各々複数に分割された分割受光素子として構成されている。分割形態としては、各種形態を採り得るが、受光素子PD1,PD4としては光記録媒体100のトラックの接線方向に対してその受光領域が少なくとも2分割されていればよい。本実施の形態では、4分割受光素子を想定しており、例えば図3に示すように、田の字状に4分割された受光領域A〜Dを有し、光記録媒体100のトラックの接線方向に対して受光領域A,Bの組合せからなる受光領域と、受光し領域C,Dの組合せからなる受光領域とを有する。
なお、光ピックアップ101構成によっては、2つの半導体レーザLD1,LD2の出射光を同一のモニタ用受光素子でモニタする場合もあり、同様に、光情報媒体100からの反射光を受光する受受光素子も同一とする場合もある。
これらの受光素子PD1,PD3,PD4が出力する各受光信号が入力される受光信号処理部4は、各受光信号のオフセット調整及びゲイン調整などの処理を行う。
サーボ信号演算処理部13は、受光信号処理部4から供給される各受光信号からサーボエラー信号の生成を行う。同時に、オフセット調整、ゲイン調整も行い、生成したサーボエラー信号をサーボプロセッサ14に供給する。
RF選択部5は、受光素子PD1及びPD4の出力する受光信号が入力され、後段の回路に必要な信号を選択或いは一部加減算などの演算を行い供給する。
ウォブル信号生成部6は、記録可能な光記録媒体100のトラックをウォブリングさせることによりプリフォーマットされたウォブル信号を検出するものである。ウォブル信号処理部15は、2値化ウォブル信号を抽出し、WCK生成部17及び回転制御部18に供給する。また、ウォブルに光記録媒体100毎に所定の規則で変調されたアドレス情報を復調し、コントローラ19に供給する。
RF信号処理部/PLL部16は、RF選択部5より入力された再生RF信号から2値化RF信号を生成し、再生している光記録媒体100の変調方式規則に則り復調を行う。また、PLL回路により2値化RF信号から再生クロックを抽出する。復調したデータはコントローラ19に供給する。また、2値化RF信号に所定間隔で挿入された同期信号より回転制御信号を抽出し回転制御部18に供給する。
回転制御部18は、ウォブル信号処理部15又はRF信号処理部/PLL回路16から入力される信号から回転制御を行うためのスピンドルエラー信号を生成し、サーボプロセッサ14に供給する。また、光記録媒体100を角速度一定(CAV)で回転させる場合は回転制御部18から出力されるディスク回転を示す信号(図示せず)によりスピンドルエラー信号を生成する。
サーボプロセッサ14はコントローラ19からの指令に基づき、入力される各種サーボエラー信号からサーボ制御信号を生成し、サーボドライバ20に出力する。サーボドライバ20は入力されるサーボ制御信号に基づきサーボドライブ信号を生成する。
各駆動部は供給されたサーボドライブ信号によりサーボ制御動作が行われる。ここでは、フォーカス制御、トラック制御、シーク制御、スピンドル制御、チルト制御である。
WCK生成部17は、供給された2値化ウォブル信号に基づき記録クロックWCKを生成し、各部に供給する。記録時にはこの記録クロックWCKを基準に記録データの生成などが行われる。
記録時にはコントローラ19から記録クロックWCKに同期して記録データ信号WdataがLD変調信号生成部10に供給される。この記録データ信号Wdataは記録すべき情報が所定の規則に従って変調されている。LD変調信号生成部10は、入力される記録クロックWCK及び記録データ信号Wdataから半導体レーザLD1或いはLD2を変調するためのLD変調信号を生成し、LD駆動部12に供給する。
LD制御部9は、モニタ用受光素子PD2或いはPD5からのモニタ受光信号が入力され、このモニタ受光信号に基づき半導体レーザLD1或いはLD2の出射光量が所望の値となるようにLD駆動部12にLD制御信号を供給する(いわゆるAPC(Automatic Power Control)制御を行う)。
LD駆動部12は、入力されるLD制御信号及びLD変調信号に基づき半導体レーザLD1或いはLD2を電流駆動し、発光させる。
また、コントローラ19からは各部の制御信号が出力される。
このような基本構成の下、当該信号処理部104中に含まれる本実施の形態のウォブル信号検出回路21の構成例を図4を参照して説明する。このウォブル信号検出回路21は主にウォブル信号生成部6及びウォブル信号処理部15に相当する。
まず、本実施の形態では、受光素子PD1,PD4として4分割受光素子を想定しているので、各受光領域A〜Dからの信号をトラックの接線方向に対して2分割された受光領域からの信号とするため、受光領域A,Bの信号を加算してまとめる加算器22aと、受光領域C,Dの信号を加算してまとめる加算器22bとが設けられている。そして、受光素子PD1又はPD4からの信号を2値化する2値化部23としては、2分割された領域毎、即ち、加算器22a,22bの加算信号A+B,C+D毎に個別に2値化する2値化器23a,23bにより構成されている。これらの2値化器23a,23bには2値化のためのスライスレベルを設定するDCコントローラ24a,24bが接続されている。さらには、当該スライスレベルを可変可能とするため、DCコントローラ24a,24bに対しては各々D/A変換器25a,25bからの信号も加算入力可能とされている。
一方、ウォブル信号検出回路21中には、ウォブル信号のウォブル周波数に比較して極めて高速(後述するように、数10〜数100倍)な高速クロックを生成する高速クロック生成回路26が設けられており、2値化器23a,23bの出力側にはこれらの2値化器23a,23bからの出力信号を高速クロック生成回路26の高速クロックによるサンプリングタイミングでサンプリングする高速サンプリング回路27a,27bが設けられている。これらの高速サンプリング回路27a,27bの出力側には、高速サンプリングされた信号A+B,C+Dについてデジタル的な減算処理を行なう減算回路28が設けられている。さらに、この減算回路28の出力側には高速サンプリングされ減算された信号をデジタル的にバンドパスフィルタリングしてデジタル的なウォブル信号を生成するデジタルフィルタ回路29が設けられている。
このデジタルフィルタ回路29の出力側には、デジタル的に生成されたウォブル信号に関して位相反転処理を施すデジタルウォブル検出器30や、デジタル的に生成されたウォブル信号に対してデジタル的に位相周波数生成処理を実行して記録クロックWCKを生成するデジタルPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路31(WCK生成部17に相当)が設けられている。
このような構成において、本実施の形態のウォブル信号検出回路21の動作を説明する。まず、信号A+B,C+Dを各々2値化器23a,23bにより2値化する(2値化するステップ)。ここに、光記録媒体100のトラックをウォブリングさせてなるウォブル信号は、受光素子PD1又はPD4からの信号A+B、C+Dの信号振幅がウォブリングによるウォブル変調を受けていることから、信号A+B側の方が信号C+D側よりも大きいときには、図5中左側に示すように、2値化用のスライスレベルに対し信号C+D側より早く変化し、また、信号A+B側の方が振幅が小さいときには、図5中右側に示すように、2値化用のスライスレベルに対し信号C+D側の方が早く変化する。この結果、図5(b)に示すように信号A+B側の信号振幅が大きいときは、信号C+Dの2値化されたパルス幅より信号A+Bを2値化したパルス幅の方が広くなる。さらに、これらの信号A+B及び信号C+Dは、照射光強度の平均値が一定であり、ウォブル信号及び記録時には記録光強度、既記録部を読み取っている場合には記録データに応じた反射光強度の平均値は一定であるので、2値化後のパルス幅の平均値はほぼ一定となる。即ち、2値化後のパルスデューティの平均値は50%となる。
従って、本実施の形態では、2値化器23a,23bの2値化スライスレベルをその2値化後の平均値が50%となるようにDCコントローラ24a,24bにより設定している。なお、本実施の形態では、さらに、このスライスレベルを可変できるようにDA変換器25a,25bからの信号も加算してスライスレベルの変更を実施できる構成としている。
このようにして2値化器23a,23bにより各々2値化された信号について、高速クロック生成回路26からの高速クロックを用い、高速サンプリング回路27a,27bにより高速サンプリングを実施する(高速サンプリングするステップ)。ここに、高速クロックは、通常、リング型の発振器から位相の異なる多相クロックを利用することで生成され、100ps程度の刻みで生成することは微細C−MOSデバイスを使用すれば容易である。このようにして、本実施の形態では、高速サンプリング回路27a,27bにおいてウォブル周波数の数10倍から数100倍(16倍速記録の場合にはウォブル周波数は約13MHzであり、記録クロックWCKは約400MHzなので100psなる高速クロックでのサンプリングであれば、記録クロックWCKに対し25倍、ウォブル周波数に対しては800倍のサンプリングになる)でサンプリングしている。
このようにして高速サンプリングされた、各々の信号A+B,C+D同士は減算回路28においてデジタル的に引き算され、図6(b)に示すような、(1,0,−1)の2BIT信号となる。この信号をデジタルフィルタ回路29によりデジタル的にバンドパスフィルタリングすることでウォブル信号がデジタル的に生成される(ウォブル信号を生成するステップ)。ここで、50%からずれる要因は、フォーカス、トラック、隣接トラックの影響などであるが、これらの影響はウォブル周波数成分とは異なるので、デジタルフィルタ回路29により除去することができる。また、デジタルフィルタ回路29によりフィルタしているので、位相特性を直線的にした高性能なフィルタが実現できる。
また、信号A+B側と信号C+D側とを2値化器23a,23bにより各々別々に2値化するようにしているので、減算回路28における両者の引き算の時のデータ列を変更するだけで、信号A+B側と信号C+D側との信号の位相を調整したことと同じ結果が得られる。
デジタルフィルタ回路29によりデジタル的に生成されたウォブル信号は、デジタルウォブル検出器30により位相反転が検出される。また、デジタルPLL回路31によりデジタル的に位相周波数生成処理が実施され、記録クロックWCKが生成される。
このように、本実施の形態のウォブル信号検出回路21によれば、アナログ信号処理する回路は2値化部23まででよく、かつ、増幅率及びオフセット調整を行う回路部を不要にすることができる。さらに、2値化器23a,23bは2値化するだけなので微細C−MOSでも実施できると共に、微細C−MOSでは高速サンプリングはデバイス特性上容易に実施することができる。従って、LSIとしてのチップサイズを低減することができ、バイポーラプロセスのようなC−MOSプロセス以外の半導体プロセスが不要となり、安価なウォブル信号検出回路21を提供することができる。
図6は、上述した波形をアナログ処理した場合(図6(c)の波形)と、本実施の形態のようにデジタル処理した場合(図6(d)の波形)とを対比して示すものである。このように、本実施の形態方式を使用すれば、従来実施してきたようなアナログ信号処理が不要となることを示している。
図7にウォブル信号検出回路21の別の実施の形態を示す。基本的には、図4に示した構成と同様であり、同一部分は同一符号を用いて示す。本実施の形態では、デジタルPLL回路31による記録クロックWCKとストラテジ生成部32により生成される光源102(半導体レーザLD1又はLD2)を発光させる記録パターンとを、高速クロック生成回路26による同一の高速クロックによるサンプリングタイミングで生成するようにしたものである。これによれば、従来、記録クロックWCKを生成するPLLと記録パターンを生成するPLLとは別々にあったが、一つの基本高速クロックから生成することによりシステム構成を簡略化できると同時に、二重構成のPLLで無くなる分、記録タイミングジッタを低減できることにもなる。
また、図7に示す構成例では、ストラテジ生成部32により生成される記録パターンの出力信号を遅延制御回路33により位相調整してD/A変換器25に対して出力することができる。これは、信号の配線長及び伝送路帯域が異なる場合にスキューが生じる問題を補正するためである。このようにすることにより、スキューの影響を受けることなく信号を伝送できる。また、ストラテジ生成部32により生成される記録パターンにより受光素子PD1又はPD4からの信号(A+B,C+D)の強度はD/A変換器25、乗算器34a,34bを介して変調を受けているので、この記録ストラテジパターンから補正することができるようになっている。このようにすることにより、記録時においてもS/Nよくウォブル信号を検出することが可能となる。
21 ウォブル信号検出回路
23 2値化部
26 高速クロック生成回路
27a,27b 高速サンプリング回路
28 減算回路
29 デジタルフィルタ回路
31 デジタルPLL回路
32 ストラテジ生成部
100 光記録媒体
101 光ピックアップ
102 光源
PD1,PD4 受光素子
23 2値化部
26 高速クロック生成回路
27a,27b 高速サンプリング回路
28 減算回路
29 デジタルフィルタ回路
31 デジタルPLL回路
32 ストラテジ生成部
100 光記録媒体
101 光ピックアップ
102 光源
PD1,PD4 受光素子
Claims (9)
- 光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラック上に照射された光スポットの前記記録面からの反射光を受光する前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割された受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出するウォブル信号検出回路であって、
前記受光素子からの信号を2値化する2値化部と、
前記ウォブリングのウォブル周波数に比較して高速なクロックを生成する高速クロック生成回路と、
前記2値化部からの出力信号を前記高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングする高速サンプリング回路と、
高速サンプリングされた信号をフィルタリングしてウォブル信号を生成するデジタルフィルタ回路と、
を備えることを特徴とするウォブル信号検出回路。 - 前記2値化部は、2値化のためのスライスレベルが当該2値化部の出力の平均デューティが50%になるように設定されている、ことを特徴とする請求項1記載のウォブル信号検出回路。
- 前記2値化部は、前記受光素子の2分割された各々の受光領域からの信号を個別に2値化し、
前記高速サンプリング回路は、前記2値化部からの各々の出力信号を前記高速クロックによるサンプリングタイミングで個別に高速サンプリングし、
高速サンプリングされたこれらの信号同士をデジタル的に減算処理する減算回路を前記デジタルフィルタ回路の前段に備える、ことを特徴とする請求項1又は2記載のウォブル信号検出回路。 - 記録面にウォブリングされて形成されたトラックを有する光記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、
光源、この光源からの光を前記光記録媒体の前記トラック上に光スポットとして集光照射させる対物レンズ、及び、前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割されて前記光スポットの前記記録面からの反射光を受光する受光素子を有する光ピックアップと、
前記受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出する請求項1ないし3の何れか一記載のウォブル信号検出回路と、
このウォブル信号検出回路により検出されたウォブル信号に基づき少なくとも前記光記録媒体に対する記録動作を行う処理装置と、
を備えることを特徴とする光ディスク装置。 - 前記ウォブル信号検出回路中の前記デジタルフィルタ回路からのデジタルデータに基づき記録用クロックを生成するデジタルPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路を備える、ことを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
- 前記デジタルPLL回路と前記光源を発光させる記録パターンを生成するストラテジ生成部とを備え、前記記録用クロックと前記記録パターンとを前記ウォブル信号検出回路の前記高速クロックによるサンプリングタイミングで生成するようにした、ことを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
- 光記録媒体の記録面にウォブリングされて形成されたトラック上に照射された光スポットの前記記録面からの反射光を受光する前記トラックの接線方向に対してその受光領域が2分割された受光素子からの信号に基づいて前記トラックのウォブリングに応じたウォブル信号を検出するウォブル信号検出方法であって、
前記受光素子からの信号を2値化するステップと、
前記ウォブリングのウォブル周波数に比較して高速なクロックを用い前記ステップで2値化された信号を当該高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングするステップと、
高速サンプリングされた信号をフィルタリングしてウォブル信号を生成するステップと、
を備えることを特徴とするウォブル信号検出方法。 - 前記2値化するステップでは、2値化のためのスライスレベルが当該2値化部の出力の平均デューティが50%になるように設定されている、ことを特徴とする請求項7記載のウォブル信号検出方法。
- 前記2値化するステップでは、前記受光素子の2分割された各々の受光領域からの信号を個別に2値化し、
前記高速サンプリングするステップでは、前記ステップで2値化された各々の信号を前記高速クロックによるサンプリングタイミングで高速サンプリングし、
高速サンプリングされたこれらの信号同士をデジタル的に減算処理するステップを前記ウォブル信号を生成するステップの前段に備える、ことを特徴とする請求項7又は8記載のウォブル信号検出方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004229275A JP2006048841A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | ウォブル信号検出回路、光ディスク装置及びウォブル信号検出方法 |
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Cited By (1)
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US8351311B2 (en) | 2010-04-26 | 2013-01-08 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor integrated circuit and optical disk device having the same |
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2004
- 2004-08-05 JP JP2004229275A patent/JP2006048841A/ja active Pending
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