JP2008077808A - 光半導体装置、その制御方法及び光ピックアップ装置 - Google Patents

光半導体装置、その制御方法及び光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる、受光増幅を行う光半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光半導体装置は、信号処理回路にケーブルを介して信号を出力する光半導体装置100であって、受光した光を光電流に変換する受光素子111、121、131及び141と、受光素子111、121、131及び141の光電流を電圧に変換する電流電圧変換アンプ110、120、130及び140と、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140が変換した電圧を加算し、加算した電圧を出力する加算アンプ150と、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140が変換した電圧及び加算アンプ150が出力した電圧のうち、1以上の電圧をデジタル信号に変換し、デジタル信号を、ケーブルを介して信号処理回路に出力するデジタル化部160とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体装置、その制御方法及び光ピックアップ装置に関し、特に、信号処理回路にケーブルを介して信号を出力する光半導体装置に関する。
近年、光半導体集積回路装置の高機能化、及び高速化に伴って、受光増幅を行う光半導体装置の出力と後段の信号処理回路の入力との間のインターフェイスに用いられるフレキシブルプリント配線板(以降FPCと呼ぶ)特有の周波数特性が、光半導体装置から信号処理回路へ伝送される信号の周波数帯域に影響を及ぼしている。これにより、光半導体装置の出力信号を精度良く後段の信号処理回路へ伝達することが課題となってきている。
光ピックアップ装置は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)及びHD−DVD(High Definition DVD)の各々に使用されるレーザ光を光ディスク媒体へ照射するレーザ発生器と、反射光を受光増幅する光半導体装置とを備える。光半導体装置は、受光した光を光電流に変換する複数の受光素子と、受光素子からの光電流を電圧に変換して出力する数チャンネルのアンプとを備える。
また、CDは赤外レーザ、DVDは赤色レーザ、BD及びHD−DVDは青紫色レーザが光源として使用される。近年では赤外と赤色との2つの波長をモノリシックに形成した2波長レーザ発生器が普及している。2波長レーザ発生器は、各々の波長のレーザの発光位置が決められた間隔で配置され、光軸が2系統になる。よって、反射光を受光する受光側もそれぞれの波長に対応する専用の受光素子及び増幅回路を形成する必要がある。これにより、同一半導体基板上に形成されるアンプのチャンネル数が増加している。
また、BD及びHD−DVDを含めた3波長に対応するためには、さらに受光側に専用の受光素子を追加され、さらにアンプのチャンネル数は増加する。
例えば、光ディスク媒体からの反射光を複数の受光素子で受光する光ピックアップ装置として、特許文献1記載の光半導体装置が知られている。特許文献1記載の光半導体装置は、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号及びRF信号を電圧信号として出力する。
以下、図13を参照しながら特許文献1に示される光半導体装置について説明する。
図13は、特許文献1記載の従来の光半導体装置の構成を示す図である。図13に示す従来の光半導体装置は、受光素子a1〜a4、A1〜A4、E及びFと、電流電圧変換アンプ10a〜10fと、加算アンプ11と、アンプ12a及び12bとを備える。受光素子a1〜a4は、DVDに用いられる赤色レーザを受光する受光素子であり、受光素子A1〜A4は、CDに用いられる赤外レーザを受光する受光素子である。電流電圧変換アンプ10aは、受光素子a1またはA1の光電流を電圧に変換し、フォーカスエラー信号FE1を出力する。同様に、電流電圧変換アンプ10bは、受光素子a2またはA2の光電流を電圧に変換し、フォーカスエラー信号FE2を出力する。電流電圧変換アンプ10cは、受光素子a3またはA3の光電流を電圧に変換し、フォーカスエラー信号FE3を出力する。電流電圧変換アンプ10dは、受光素子a4またはA4の光電流を電圧に変換し、フォーカスエラー信号FE4を出力する。また、電流電圧変換アンプ10eは、受光素子Eの光電流を電圧に変換し、アンプ12aを介して、トラッキングエラー信号TE1を出力する。同様に、電流電圧変換アンプ10fは、受光素子Fの光電流を電圧に変換し、アンプ12bを介して、トラッキングエラー信号TE2を出力する。また、加算アンプ11は、4チャンネルのフォーカスエラー信号FE1〜FE4を加算して、RF信号を出力する。
ここで、受光増幅を行う光半導体装置の出力と後段の信号処理回路の入力との間のインターフェイスに用いられるFPCの配線は、その配線自体のインダクタンス、及び各配線間の寄生容量があるため、FPC自体に特有の周波数特性を持っている。図14は、光半導体装置901と、後段の信号処理回路902とをFPC903で接続した場合の構成を模式的に示す図である。光半導体装置901は、例えば、図13に示す光半導体装置である。FPC903の各配線のインダクタンス(図示せず)と各配線間の寄生容量904とにより、FPC903は、特有の周波数特性を有する。図15は、FPCの周波数特性の一例を示す図である。図15に示すように、FPCの周波数特性910は、例えば300MHz近辺でゲインにピーキング911が発生する。ピーキング911の発生周波数は、一般的にインダクタンス成分、及び寄生容量成分が大きくなるほど低周波帯域へシフトすることが知られている。従来において、CD及びDVDの信号帯域は、DC(直流)から150MHz程度であり、FPCの周波数特性は問題にならなかった。
特開2004−71058号公報
しかしながら、BD及びHD−DVD等は更に高周波帯域が必要であり、300MHz近辺も信号帯域として使用される。また、光ディスクドライブの薄型化により、FPCの長さが更に長くなることから、FPCのインダクタンス成分及び寄生容量成分が増加する。更にFPCに放射される外来電磁ノイズ905の影響も増加する。これにより、従来の光半導体装置901では、後段の信号処理回路902へ信号を精度良く伝達することが困難である。
そこで、本発明は、高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる、受光増幅を行う光半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光半導体装置は、ケーブルを介して信号処理回路に信号を出力する光半導体装置であって、受光した光を光電流に変換する受光素子と、前記受光素子の光電流を電圧に変換する増幅回路と、2以上の前記増幅回路が変換した電圧のうち、2以上の電圧を加算し、加算した電圧を出力する加算回路と、前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力した電圧のうち、1以上の電圧をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力するデジタル変換回路とを備える。
この構成によれば、本発明に係る光半導体装置は、受光量に応じたアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を、ケーブル(例えば、FPC)を介して後段の信号処理回路に出力する。これにより、FPC特有の周波数特性の影響を受ける高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる。
また、前記デジタル変換回路は、前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力する電圧のうち、1つ以上の電圧と、閾値電圧とを比較することでデジタル化を行う第1の比較回路と、前記第1の比較回路によってデジタル化された信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第1の出力回路とを備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係る光半導体装置は、受光量に応じたアナログ信号を2値のデジタル信号に変換し、2値のデジタル信号を、ケーブル(例えば、FPC)を介して後段の信号処理回路に出力する。これにより、FPC特有の周波数特性の影響を受ける高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる。
また、前記光半導体装置は、さらに、前記増幅回路、又は前記加算回路と前記デジタル変換回路との間にアナログ出力端子を備え、前記増幅回路、又は前記加算回路は、出力電圧を前記アナログ出力端子及び前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力してもよい。
この構成によれば、FPCの影響を受けない低周波帯域の信号はアナログ信号として光半導体装置から出力される。これにより、アナログ信号に含まれる低周波帯域の信号の情報を後段の信号処理回路に出力することができる。さらに、後段の信号処理回路の入力回路形式はアナログ入力のまま変更なく使用できる。
また、前記第1の出力回路は、前記増幅回路及び前記加算回路の電源電圧の電位とは異なる電位の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として当該電圧を出力してもよい。
この構成によれば、後段の信号処理回路の電源電圧が光半導体装置の電源電圧と異なっていても、出力ダイナミックレンジを後段の信号処理回路の入力ダイナミックレンジに合わせることができる。
また、前記デジタル変換回路は、さらに、第1の電圧を出力する第1の電圧供給回路を備え、前記第1の出力回路は、前記第1の電圧供給回路から第1の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として前記第1の電圧を出力してもよい。
この構成によれば、光半導体装置の外部から2系統の電源電圧を供給することなく、出力回路に光半導体装置の電源電圧とは異なる電源電圧を供給することができる。これにより、外部から出力回路の電源電圧を供給しなくても、出力ダイナミックレンジを後段の信号処理回路の入力ダイナミックレンジに合わせることができる。
また、前記デジタル変換回路は、さらに、第2の電圧を出力する第2の電圧供給回路と、前記第1の比較回路によりデジタル化された信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第2の出力回路とを備え、前記第2の電圧供給回路から第2の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として前記第2の電圧を出力してもよい。
この構成によれば、後段の信号処理回路の電源電圧に応じた出力端子を選択することで、後段の信号処理回路の入力ダイナミックレンジに対応した出力ダイナミックレンジの信号を供給することができる。これにより、電源電圧の異なる複数の信号処理回路に対して汎用的に使用することができる。
また、前記増幅回路は、前記受光素子に反転入力端子が接続され、非反転入力端子に基準電圧が入力される差動増幅器と、前記差動増幅器の出力端子と、反転入力端子との間に接続される抵抗とを備え、前記デジタル変換回路は、さらに、前記基準電圧と、第2の閾値電圧との大小を判定する第2の比較回路と、前記第2の比較回路により、前記第2の閾値電圧より前記基準電圧が大きいと判定された場合に、第1の電圧を出力し、前記第2の閾値電圧より前記基準電圧が小さいと判定された場合に、前記第1の電圧より小さい第2の電圧を出力する電圧供給回路とを備え、前記第1の出力回路は、前記電圧供給回路が出力する前記第1の電圧または前記第2の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として前記第1の電圧又は前記第2の電圧を出力してもよい。
この構成によれば、増幅回路で用いられる基準電圧の電圧値により出力ダイナミックレンジが切替えられる。増幅回路の基準電圧の電圧値は、後段の信号処理回路の電源電圧に応じて変更されるので、後段の信号処理回路の電源電圧に対応した、出力ダイナミックレンジの信号を供給することができる。さらに、出力端子を複数備える必要がなく、チップサイズの小型化が図れる。さらに、基準電圧より、後段の信号処理回路の電源電圧を判定するので、出力ダイナミックレンジを切り替えるための制御信号が入力される入力端子を新たに設けなくともよい。
また、前記増幅回路は、第1の受光素子及び第2の受光素子の光電流を選択的に電圧に変換し、前記デジタル変換回路は、さらに、前記増幅回路が前記第1の受光素子の光電流を電圧に変換している場合は、第1の電圧を前記閾値電圧として前記第1の比較回路に供給し、前記増幅回路が前記第2の受光素子の光電流を電圧に変換している場合は、第2の電圧を前記閾値電圧として前記第1の比較回路に供給する閾値電圧供給回路を備えてもよい。
この構成によれば、選択する受光素子に応じて、第1の比較回路の閾値電圧を変更する。これにより、1つの増幅回路で光電変換効率が異なる複数の受光素子の光電流を選択的に電流電圧変換する場合であっても、各光電流量に合わせた第1の比較回路の閾値が設定できる。例えば、DVDとCDとの各レーザ光量が一定のところで第1の比較回路の出力が反転するように閾値を設定することができる。これにより、DVD及びCDの制御を同様に行うことができるので、DVDとCDとの制御が容易である。
また、前記増幅回路は、可変な電流電圧変換のゲインを有する増幅器であり、前記デジタル変換回路は、さらに、前記ゲインに応じて、異なる電圧の前記閾値電圧を前記第1の比較回路に供給する閾値電圧供給回路を備えてもよい。
この構成によれば、増幅回路のゲインに応じて、最適な閾値電圧を第1の比較回路に供給することができる。これにより、増幅回路の出力雑音電圧の影響を低減することができる。
また、前記光半導体装置は、さらに、前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力する電圧のうち、1つ以上の電圧から第1の周波数成分の信号を抽出する第1の周波数選択回路を備え、前記デジタル変換回路は、前記第1の周波数選択回路により抽出された信号を、デジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力してもよい。
この構成によれば、複数の信号周波数に対して、特定の周波数成分のみをデジタル変換回路へ伝達するため、特に高いS/Nが必要な信号成分をデジタル化して、精度よく後段の信号処理回路へ伝達することができる。
また、前記光半導体装置は、さらに、前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力する電圧のうち、1つ以上の電圧から第2の周波数成分の信号を抽出する第2周波数選択回路を備え、前記デジタル変換回路は、前記第1周波数選択回路が抽出した信号を、デジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第1のデジタル変換回路と、前記第2周波数選択回路が抽出した信号を、デジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第2のデジタル変換回路とを備えてもよい。
この構成によれば、信号として高いS/Nが必要な複数の周波数成分の信号をデジタル化して、精度よく後段の信号処理回路へ伝達することができる。
また、前記増幅回路は、第1のゲインと、前記第1のゲインより大きい第2のゲインとに可変な電流電圧変換のゲインを有する増幅器であり、前記第1の比較回路は、入出力特性にヒステリシスを有し、前記デジタル変換回路は、さらに、前記ゲインが前記第1のゲインの場合に、前記第1の比較回路のヒステリシスの幅を第1のヒステリシス幅にし、前記ゲインが前記第2のゲインの場合に、前記第1の比較回路のヒステリシスの幅を前記第1のヒステリシス幅より大きい第2のヒステリシス幅にするヒステリシス幅制御回路を備えてもよい。
この構成によれば、出力雑音電圧が大きい増幅回路のゲインが高い場合には、第1の比較回路のヒステリシス量を大きくし、出力雑音電圧が小さい増幅回路のゲインが低い場合には、第1の比較回路のヒステリシス量を小さくする。これにより、誤動作の発生を低減することができる。
また、前記第1の出力回路は、CMOSで構成されてもよい。
この構成によれば、出力ダイナミックレンジを最大に広げることができる。
また、前記第1の出力回路は、CMOSインバータを含んでもよい。
この構成によれば、CMOS回路の簡素化が図れる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、光半導体装置を備え、前記光半導体装置は、ケーブルを介して信号処理回路に信号を出力する光半導体装置であって、受光した光を光電流に変換する受光素子と、前記受光素子の光電流を電圧に変換する増幅回路と、2以上の前記増幅回路が変換した電圧のうち、2以上の電圧を加算し、加算した電圧を出力する加算回路と、前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力した電圧のうち、1以上の電圧をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力するデジタル変換回路とを備える。
この構成によれば、本発明に係る光ピックアップ装置は、受光量に応じたアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を、ケーブル(例えば、FPC)を介して後段の信号処理回路に出力する。これにより、FPC特有の周波数特性の影響を受ける高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる。
また、本発明に係る光半導体装置の制御方法は、受光した光を光電流に変換する受光素子と、前記受光素子の光電流を電圧に変換する増幅回路と、2以上の前記増幅回路が変換した電圧のうち、2以上の電圧を加算し、加算した電圧を出力する加算回路とを備える光半導体装置の制御方法であって、前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力した電圧のうち、1以上の電圧をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、ケーブルを介して信号処理回路に出力する。
これによれば、本発明に係る光半導体装置の制御方法は、受光量に応じたアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を、ケーブル(例えば、FPC)を介して後段の信号処理回路に出力する。これにより、FPC特有の周波数特性の影響を受ける高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる。
本発明は、高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる、受光増幅を行う光半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る光半導体装置は、後段の信号処理回路に、デジタル化した信号を出力する。これにより、後段の信号処理回路に精度良く信号を伝達することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。
図1に示す光半導体装置100は、受光量に応じた信号を出力する、1つの半導体基板上に形成された半導体集積回路である。光半導体装置100は、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140と、受光素子111、121、131及び141と、加算アンプ150と、デジタル化部160とを備える。
受光素子111、121、131及び141は、アノードコモンであり、受光した光信号を受光量に応じた光電流に変換する。
電流電圧変換アンプ110は、受光素子111からの光電流を電圧に変換し、変換した電圧Vout1を出力する。電流電圧変換アンプ110は、増幅器112と、変換抵抗113とを備える。増幅器112は、非反転入力端子に基準電圧Vrefが入力され、反転入力端子に、受光素子111のカソードが接続される差動増幅器である。変換抵抗113は、増幅器112の反転入力端子と出力端子との間に接続される。電流電圧変換アンプ120、130及び140は、電流電圧変換アンプ110と同様の構成であり、電流電圧変換アンプ120は、受光素子121からの光電流を電圧に変換し、変換した電圧Vout2を出力する。電流電圧変換アンプ130は、受光素子131からの光電流を電圧に変換し、変換した電圧Vout3を出力する。電流電圧変換アンプ140は、受光素子141からの光電流を電圧に変換し、変換した電圧Vout4を出力する。電流電圧変換アンプ110、120、130及び140が出力した電圧Vout1〜Vout4は、FPCを介して、後段の信号処理回路に伝達される。例えば、電圧Vout1〜Vout4は、4チャンネルのフォーカスエラー信号である。
加算アンプ150は、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140が出力する電圧Vout1〜Vout4を加算し、加算した電圧VRFを出力する。加算アンプ150は、入力抵抗151〜154と、ゲイン抵抗155と、増幅器156とを備える。入力抵抗151は、電流電圧変換アンプ110の出力端子と、増幅器156の反転入力端子との間に接続される。入力抵抗152は、電流電圧変換アンプ120の出力端子と、増幅器156の反転入力端子との間に接続される。入力抵抗153は、電流電圧変換アンプ130の出力端子と、増幅器156の反転入力端子との間に接続される。入力抵抗154は、電流電圧変換アンプ140の出力端子と、増幅器156の反転入力端子との間に接続される。ゲイン抵抗155は、増幅器156の反転入力端子と出力端子との間に接続される。増幅器156の非反転入力端子は、基準電圧Vrefが印加される。ここで、入力抵抗151〜154の抵抗値を全てRAとし、ゲイン抵抗155の抵抗値をRBとすると、加算アンプ150の出力電圧VRFは、基準電圧Vrefに対して、
VRF=(Vout1+Vout2+Vout3+Vout4)/RA×RB
で表される。
デジタル化部160は、加算アンプ150の出力電圧VRFをデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号VoutRF(D)を出力する。例えば、デジタル化部160は、加算アンプ150の出力電圧VRFをコンパレータ回路により一定の閾値(例えば、Vref−1V)に対して、ハイ/ローの2値化を行う。また、デジタル化部160は、デジタル信号VoutRF(D)を、FPCを介して後段の信号処理回路に出力する。
光ディスク媒体に記録されたデータは、ピットと呼ばれる2値のデジタル信号である。しかしながら、光ディスク媒体が高速回転し、データの読み取り速度が速くなると、光ディスク媒体からの反射光の波形がなまり、アナログ信号波形に近くなる。アナログ信号に近づいた場合、各データ波形は周波数成分を有することになり、さまざまな周波数を持った信号光が光半導体装置100の受光素子へ入射され、加算アンプ150の出力まで伝達される。各周波数の信号をデジタル化部160で2値化し、デジタル出力することにより、FPCの周波数特性に影響されない信号(光ディスク媒体に記録されたデジタル信号)を精度良く後段の信号処理回路へ伝達する。
以上より、本発明の第1の実施の形態に係る光半導体装置は、デジタル化部160により、デジタル化したデジタル信号を後段の信号処理回路に出力する。これにより、信号周波数帯域の高域化(例えば、DC〜300MHz)が必要となった場合、または、スリムドライブ等のようにFPCの長さが更に長くなり、インダクタンスや寄生容量が増加することによって、FPC自体の周波数特性においてピーキングが信号帯域(例えば、DC〜100MHz)までシフトした場合であっても、FPCの周波数特性に影響されない。よって、信号波形の歪みが小さくなり、安定した精度よい信号を後段の信号処理回路へ伝達することができる。すなわち、加算アンプ150の出力電圧VRFが、例えばアナログ波形の振幅で1.0Vの場合、PFCのピーキング特性により1.1倍に増幅され、後段の信号処理回路へ到達したときには1.1Vの信号となるため、後段の信号処理回路が誤認識する可能性がある。一方、デジタル化部160により2値化されたデジタル出力VoutRF(D)の場合は、例えばデジタル波形のハイレベルとして5.0Vの出力電圧を出力するため、FPCのピーキングの影響で、5.5Vになるが、後段の信号処理回路もまた2値の入力電圧を認識するのみであり、例えば、2.5V以上の入力電圧に対してはハイレベルという認識をするため、精度良く信号を伝達できる。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る光半導体装置は、高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態では、デジタル信号及びアナログ信号を出力する光半導体装置について説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。図2に示す光半導体装置101は、第1の実施の形態に係る光半導体装置100に対して、加算アンプ150とデジタル化部160との間にアナログ出力端子を備え、加算アンプ150の出力する電圧VRFを、アナログの電圧VoutRF(A)として、後段の信号処理回路に出力する点が異なる。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており詳細な説明は、省略する。
加算アンプ150は、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140が出力する電圧Vout1〜Vout4を加算し、加算した電圧VRFをデジタル化部160に出力する。さらに、加算アンプ150は、加算した電圧VRFを、アナログ出力端子及びFPCを介して、後段の信号処理回路に出力する。すなわち、光半導体装置101は、デジタル化部160によりデジタル化されたデジタル信号が出力され、FPCを介して後段の信号処理回路に接続されるデジタル出力端子と、デジタル化部160が変換する前の電圧が出力され、FPCを介して後段の信号処理回路に接続されるアナログ出力端子とを備える。
ここで、加算アンプ150が出力する電圧VoutRF(A)には、後段の信号処理回路で2値で判定される高周波数帯域の信号と、記録型光ディスクで用いられるウォブル信号のようにアナログ値が必要なアドレスの情報を示す低周波数帯域の信号との両信号が含まれる。本発明の第2の実施の形態に係る光半導体装置101を用いることで、後段の信号処理回路は、2値の情報の取得には、デジタル信号VoutRF(D)を用いることで、高周波数帯域であっても、精度良く情報を得ることができる。さらに、FPCによる影響の少ない低周波数帯域においては、アナログの電圧VoutRF(A)を用いることで、必要な情報を取得することができる。
以上より、本発明の第2の実施の形態に係る光半導体装置101は、デジタル信号VoutRF(D)及びアナログ信号VoutRF(A)を出力することで、第1の実施の形態に係る光半導体装置100の効果に加え、後段の信号処理回路が、アナログ信号に含まれる低周波数帯域の信号に含まれる情報を取得することができる。また、アナログ信号VoutRF(A)に関しては、後段の信号処理回路の入力回路形式は従来のアナログ入力のまま変更なく使用できる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る光半導体装置は、後段の信号処理回路に信号を出力する出力部の電源電圧を変更することで、後段の信号処理回路の入力電圧レベルに応じた電圧レベルのデジタル信号を出力することができる。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る光半導体装置の加算アンプ及びデジタル化部の構成を示す図である。なお、受光素子及び電流電圧変換アンプの構成は、図1と同様であり、図示していない。また、加算アンプ150の構成も図1と同様である。
デジタル化部160は、比較部201と、閾値設定部202と、出力部210とを備える。閾値設定部202は、所定の電圧を出力する。比較部201は、電圧VRFと、閾値電圧とを比較することでデジタル化を行う。すなわち、比較部201は、閾値設定部202が出力する電圧を閾値電圧とし、加算アンプ150が出力する電圧VRFと閾値電圧とを比較し、比較結果に応じた論理値を出力する。出力部210は、比較部201が出力した論理値を、FPCを介して後段の信号処理回路に出力する。出力部210は、PチャネルMOSFET211及び213と、NチャネルMOSFET212及び214とを備える。出力部210は、2段のインバータで構成される回路である。また、出力部210には、電源電圧Vcc2が供給される。すなわち、出力部210は、デジタル化された信号のハイ論理として電源電圧Vccを出力し、ロー論理としてGNDレベルを出力する。光半導体装置の出力部210以外の回路(電流電圧変換アンプ110、加算アンプ150、比較部201及び閾値設定部202等)には、電源電圧Vcc1が供給される。例えば、電源電圧Vcc1及びVcc2は、光半導体装置の外部より供給される。
受光増幅を行う光半導体装置は、受光素子の逆バイアス電圧の確保、及び回路構成の関係上、電源電圧を現状の電源電圧(例えば、5V)より低下させることは困難である。一方、後段の信号処理回路は、拡散プロセスの微細化が進み、拡散プロセスの耐圧が低下するため、電源電圧が低電圧(例えば、5Vから3.3V)へシフトしてきている。従って、光半導体装置の出力ダイナミックレンジと、後段の信号処理回路の入力ダイナミックレンジとが異なり、例えば、光半導体装置の出力電圧が4Vとなった場合には、後段の信号処理回路の電源電圧(3.3V)をオーバーするため、後段の信号処理回路が誤動作するか、最悪の場合は、破壊することも考えられる。
本実施の形態では、デジタル化部160の出力信号であるVoutRF(D)の出力ダイナミックレンジは、電源電圧Vcc2から接地電位までである。例えば、Vcc1=5V、Vcc2=3.3Vとした場合、受光素子に信号光が入射されない遮光時の場合、加算アンプ150の出力電圧は、基準電圧Vrefの電圧値(例えば2.5V)を出力する。デジタル化部160の閾値設定部202が出力する閾値電圧を、例えば2.0Vとしておけば、比較部201に入力される加算アンプ150の出力電圧(2.5V)の方が閾値電圧(2.0V)より高電位であるため、比較部201はロー(例えば0V)を出力する。このとき、出力部210の入力がロー(0V)となるため、2段のインバータ回路により出力VoutRF(D)はロー(0V)を出力する。逆に、受光素子に、信号光が入射された場合、加算アンプ150は本実施の形態では反転アンプなので、出力電圧としては基準電圧Vref(2.5V)より低い出力電圧として、例えば1.5Vが出力されたとする。デジタル化部160の閾値設定部202の設定値が、2.0Vであるため、比較部201に入力される加算アンプ150の出力電圧(1.5V)の方が閾値電圧(2.0V)より低電位であるため、比較部201の出力はハイ(例えば5V)を出力する。このとき、出力部210は、入力がハイ(5V)となるため、2段のインバータ回路により出力VoutRF(D)としてハイ(Vcc2と同電位の3.3V)を出力する。
以上より、光半導体装置の電源電圧Vcc1(例えば、Vcc1=5V)と、後段の信号処理回路の電源電圧(例えば、3.3V)が異なる場合でも、出力部210の電源電圧Vcc2を後段の信号処理回路の電源電圧と同電位にしておけば、後段の信号処理回路の入力ダイナミックレンジの範囲内でVoutRF(D)を出力できるため、後段の信号処理回路への過電圧破壊を防止することができる。
また、出力部210をCMOS回路で構成することで、出力のダイナミックレンジが電源電位から接地電位まで最大に確保できる。これにより、デジタル出力VoutRF(D)のS/Nを向上させることができる。
また、出力部210のCMOS回路をCMOSインバータで構成することで、CMOS回路の簡素化ができ、チップサイズの小型化が実現することができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る光半導体装置は、光半導体装置の電源電圧とは異なる電圧の電源電圧を供給する電圧源を備えることで、外部からの2系統の電源電圧を供給することなく、出力部の出力ダイナミックレンジを変更することができる。
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る光半導体装置のデジタル化部160の構成を示す図である。なお、デジタル化部160以外の構成は、図1と同様であり説明は省略する。
図4に示すデジタル化部160は、比較部201と、閾値設定部202と、出力部220及び230と、電圧供給部310及び320とを備える。閾値設定部202は、所定の電圧を出力する。比較部201は、閾値設定部202が出力する電圧を閾値電圧とし、加算アンプ150が出力する電圧VRFと閾値電圧とを比較し、比較結果に応じた論理値を出力する。電圧供給部310は、第1の電圧を出力する。例えば、電圧供給部310は、抵抗311と、定電流源312とを備える。電流供給部310は、光半導体装置の電源電圧Vccからの電圧降下により出力部220の電源電圧を発生する。電圧供給部320は、第2の電圧を出力する。例えば、電圧供給部320は、抵抗321と、定電流源322とを備える。電流供給部320は、光半導体装置の電源電圧Vccからの電圧降下により出力部230の電源電圧を発生する。出力部220は、電圧供給部310から供給される第1の電圧を電源電圧とし、比較部201が出力した論理値をデジタル信号VoutRF1(D)として、FPCを介して後段の信号処理回路に出力する。すなわち、出力部220は、デジタル化された信号のハイ論理として第1の電圧を出力し、ロー論理としてGNDレベルを出力する。出力部220は、PチャネルMOSFET221及び223と、NチャネルMOSFET222及び224とを備える。出力部220は、2段のインバータで構成される回路である。出力部230は、電圧供給部320から供給される第2の電圧を電源電圧とし、比較部201が出力した論理値をデジタル信号VoutRF2(D)として、FPCを介して後段の信号処理回路に出力する。すなわち、出力部230は、デジタル化された信号のハイ論理として第2の電圧を出力し、ロー論理としてGNDレベルを出力する。出力部230は、PチャネルMOSFET231及び233と、NチャネルMOSFET232及び234とを備える。出力部230は、2段のインバータで構成される回路である。
以上より、本発明の第4の実施の形態に係る光半導体装置は、電圧供給部310及び320が供給する電圧により、出力部220及び230は、それぞれ異なる出力ダイナミックレンジのデジタル信号VoutRF1(D)及びVoutRF2(D)を出力する。これにより、後段の信号処理回路の電源電圧に応じて、VoutRF1(D)またはVoutRF2(D)が出力される出力端子を選択して接続することができる。よって、後段の信号処理回路は、入力ダイナミックレンジの範囲内の信号を取得できるので、過電圧破壊を防止することができる。また、電源電圧の異なる複数の信号処理回路に対して汎用的に使用することができる。さらに、本実施の形態に係る光半導体装置は、それぞれ電源電圧の異なる2つの信号処理回路に、信号を出力する場合でも、各信号処理回路の入力ダイナミックレンジの範囲内の信号を出力することができる。
また、本発明の第4の実施の形態に係る光半導体装置は、出力部220及び230に供給する電源電圧を電圧供給部310及び320で発生する。これにより、光半導体装置の外部から出力部220及び230に供給する電源電圧を印加しなくても、光半導体装置の電源電圧とは異なる電圧レベルの信号を出力することができる。
なお、本実施の形態では、2種類の出力系統について説明したが、3種類以上の出力系統であっても、適用できることは言うまでもない。この場合、電圧供給部、出力部、及び出力端子を系統分備えればよい。
また、電圧供給部310と出力部220との間に電流供給能力をもったバッファ回路を挿入してもよい。これにより、後段の信号処理回路への供給電流量が大きい場合でも、出力部220に安定した電源電圧を供給することができる。よって、出力信号のS/Nを向上させることができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係る光半導体装置は、基準電圧Vrefに応じて、出力するデジタル信号の出力ダイナミックレンジを変更する。
図5は、本発明の第5の実施の形態に係る光半導体装置のデジタル化部160の構成を示す図である。なお、デジタル化部160以外の構成は、図1と同様であり説明は省略する。
図5に示すデジタル化部160は、比較部201及び301と、閾値設定部202及び302と、出力部210と、電圧供給部330とを備える。閾値設定部202及び302は、所定の電圧を出力する。比較部201は、閾値設定部202が出力する電圧を閾値電圧とし、加算アンプ150が出力する電圧VRFと閾値電圧とを比較し、比較結果に応じた論理値を出力する。出力部210は、電圧供給部330から供給される電圧を電源電圧とし、比較部201が出力した論理値をデジタル信号VoutRF(D)として、後段の信号処理回路に出力する。出力部210は、PチャネルMOSFET211及び213と、NチャネルMOSFET212及び214とを備える。出力部210は、2段のインバータで構成される回路である。
比較部301は、閾値設定部302が出力する電圧を閾値電圧とし、電流電圧変換アンプ110等で用いられる基準電圧Vrefと閾値電圧との大小を判定し、判定結果に応じた論理値を出力する。
電圧供給部330は、比較部301の比較結果に応じて、第1の電圧または第2の電圧を出力する。電圧供給部330は、抵抗331と、定電流源332及び333と、スイッチ334とを備える。定電流源332は、電流I1を供給し、定電流源333は、電流I2を供給する。スイッチ334は、比較部301の出力した論理値(ハイまたはロー)に応じて、定電流源332または333と、抵抗331の一端とを接続する。抵抗331の他端は、電源電圧Vccと接続される。よって、出力部210は、デジタル化された信号のハイ論理として第1の電圧又は第2の電圧を出力し、ロー論理としてGNDレベルを出力する。
ここで、電流電圧変換アンプに用いられる基準電圧Vrefは、後段の信号処理回路の電源電圧に応じて、変更される。例えば、後段の信号処理回路の電源電圧が5Vの場合、基準電圧Vrefは2.5Vが供給される。後段の信号処理回路の電源電圧が3.3Vの場合、基準電圧Vrefは1.65Vが供給される。例えば、閾値設定部302の出力する閾値電圧を2.1Vに設定することで、後段の信号処理回路の電源電圧が5Vのときは、比較部301はハイを出力し、後段の信号処理回路の電源電圧が3.3Vのときは、比較部301はローを出力する。電圧供給部330は、比較部301の出力がハイの場合(閾値電圧より基準電圧Vrefが大きい場合)には、出力部210の電源電圧として5Vを出力し、比較部301の出力がローの場合(閾値電圧より基準電圧Vrefが小さい場合)には、出力部210の電源電圧として3.3Vを出力する。すなわち、後段の信号処理回路の電源電圧が5Vの場合、出力部210の電源電圧にも5Vが供給され、デジタル化部160の出力VoutRF(D)は5Vから0Vの範囲で出力される。また、後段の信号処理回路の電源電圧が3.3Vの場合、出力部210の電源電圧にも3.3Vが供給され、デジタル化部160の出力VoutRF(D)は3.3Vから0Vの範囲で出力される。
以上より、本発明の第5の実施の形態に係る光半導体装置は、後段の信号処理回路の電源電圧の値に応じて変更される基準電圧Vrefに基づき、デジタル化部160の出力VoutRF(D)の出力ダイナミックレンジを切り替える。これにより、後段の信号処理回路への過電圧破壊を防止することができる。また、第4の実施の形態に係る光半導体装置と比較すると、出力端子を1つに削減できるため、チップサイズの小型化が図れる。さらに、基準電圧Vrefより、後段の信号処理回路の電源電圧を判定するので、出力ダイナミックレンジを切り替えるための制御信号が入力される入力端子を新たに設けなくともよい。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態に係る光半導体装置は、赤外光を受光する受光素子と、赤色光を受光する受光素子とを備え、用いる受光素子に応じて、デジタル化部の比較部で用いられる閾値電圧を変更する。
図6は、本発明の第6の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。
図6に示す光半導体装置105は、受光素子401及び402と、電流電圧変換アンプ400と、加算アンプ150と、デジタル化部180と、受光切替制御部500とを備える。
例えば、受光素子401は、DVDに用いられる赤色レーザの反射光を受光し、受光量に応じた光電流を出力する。受光素子402は、CDに用いられる赤外レーザの反射光を受光し、受光量に応じた光電流を出力する。電流電圧変換アンプ400は、受光素子401及び402からの光電流を選択的に電圧に変換する。電流電圧変換アンプ400は、増幅器403と、変換抵抗404と、スイッチ405とを備える。増幅器403は、非反転入力端子に基準電圧Vrefが印加され、反転入力端子に、スイッチ405の一端が接続される。変換抵抗404は、増幅器403の反転入力端子と出力端子との間に接続される。スイッチ405は、増幅器403の反転入力端子と、受光素子401または402のカソードとを接続する。
デジタル化部180は、加算アンプ150が出力する信号をデジタル化し、デジタル信号VoutRF(D)を出力する。デジタル化部180は、比較部201と、閾値設定部501と、出力部240とを備える。閾値設定部501は、電圧V1または電圧V2を出力する。閾値設定部501は、定電圧源502及び503と、スイッチ504とを備える。定電圧源502は、電圧V1を出力する。定電圧源503は、電圧V2を出力する。スイッチ504は、定電圧源502または503と、比較部201の基準入力端子とを接続する。比較部201は、閾値設定部501が出力する電圧を閾値電圧とし、加算アンプ150が出力する電圧VRFと閾値電圧とを比較し、比較結果に応じた論理値を出力する。出力部240は、比較部201が出力した論理値を後段の信号処理回路に出力する。出力部240は、PチャネルMOSFET241及び243と、NチャネルMOSFET242及び244とを備える。出力部240は、2段のインバータで構成される回路である。
受光切替制御部500は、電流電圧変換アンプ400のスイッチ405、及び、閾値設定部501のスイッチ504の切替えの制御を行う。
なお、図6において、電流電圧変換アンプ400の出力のみが加算アンプ150に入力されているが、それぞれ2つの受光素子の光電流を選択的に電圧に変換する図示していない3つの電流電圧変換アンプの出力が加算アンプ150に入力される。
光ピックアップ装置として、赤色レーザと赤外レーザとの2波長をモノリシックに構成した2波長レーザを光源として用いた場合、赤色レーザと赤外レーザとの発光点が一定の間隔をもって離れる。よって、1つの光学系で光ピックアップ装置を構成すると、光ディスク媒体から反射された光は2波長レーザの発光点間隔と同じ間隔で戻ってくる。これにより、反射光を受光する受光素子も各波長に応じて2つの発光点と同じ間隔で2つ配置しなければならない。
例えば、赤色レーザを使用するDVD用に受光素子401を、赤外レーザを使用するCD用に受光素子402を同一半導体チップ上に各々の発光点間隔と同じ間隔で配置する。光ディスク媒体がDVDの場合、受光切替制御部500は、スイッチ405を切替えて、受光素子401と電流電圧変換アンプ400の入力とを接続する。また、受光切替制御部500は、スイッチ504を切替えて、閾値設定部501の電圧源502と比較部201の基準入力端子とを接続する。すなわち、閾値設定部501は、電流電圧変換アンプ400がDVD用の受光素子401の光電流を電圧に変換している場合は、電圧V1を閾値電圧として比較部201に供給する。一方、光ディスク媒体がCDの場合、受光切替制御部500は、スイッチ405切り替えて、受光素子402と電流電圧変換アンプ400の入力とを接続する。また、受光切替制御部500は、スイッチ504を切替えて、閾値設定部501の電圧源503と比較部201の基準入力端子とを接続する。すなわち、閾値設定部501は、電流電圧変換アンプ400がCD用の受光素子402の光電流を電圧に変換している場合は、電圧V2を閾値電圧として比較部201に供給する。
ここで、受光素子の構造により、レーザ光の各波長に対する光電変換効率は異なる(例えば、赤色の光電変換効率は0.35A/W、赤外の光電変換効率は0.40A/W)ため、各波長で同じ受光量をそれぞれの受光素子401または402に照射しても、受光素子から出力される光電流量は異なる。従って、各波長の光電流を同一の増幅部403および変換抵抗404で構成される電流電圧変換アンプ400で電圧に変換すると、各光電流量に応じた出力電圧が出力されるため、比較部201に入力される電圧値に差が発生する。この電圧差を考慮して、閾値設定部501が出力する電圧をDVDとCDとの場合で切り替える。例えば、電流電圧変換アンプ400の変換抵抗404を50kΩとし、加算アンプ150の入力抵抗151を1kΩとし、ゲイン抵抗155を2kΩとし、基準電圧Vrefを2.5Vとし、受光素子への入射光量を30μW(簡単のため、フォーカスエラーアンプ4チャネルのうち、1チャネルのみに入射)とする。光ディスク媒体がDVDの場合、受光切替制御部500により、スイッチ405は受光素子401と電流電圧変換アンプ400の入力とを接続する。ここで、受光素子401が発生する光電流Ipd1は、
Ipd1=30(μW)×0.35(A/W)=10.5(μA)
となる。この光電流Ipd1を変換抵抗404で電圧に変換するため、電流電圧変換アンプ400の出力電圧Vout1は、基準電圧Vref(2.5V)を基準として、
Vout1=10.5(μA)×50(kΩ)=525(mV)
となる。更に、加算アンプ150により、入力抵抗151とゲイン抵抗155との演算から加算アンプ150の出力電圧VRFは、基準電圧Vref(2.5V)を基準として、
VRF=−1×2(kΩ)/1(kΩ)×525(mV)=−1.05(V)
となる。接地電位(0V)基準で表すと、
VRF=−1.05(V)+2.5(V)=1.45(V)
となる。受光切替制御部500により、閾値設定部501のスイッチ504を電圧源502に接続するため、電圧源502の電位V1を1.5Vに設定しておけば、30μWの赤色入射光に対して、比較部201は反転動作し、ハイ電位(例えば5V)を出力する。
一方、光ディスク媒体がCDの場合、受光切替制御回路500により、スイッチ405は受光素子402と増幅部403の入力を接続する。ここで、受光素子402が発生する光電流Ipd2は、
Ipd2=30(μW)×0.40(A/W)=12.0(μA)
となる。この光電流Ipd2を変換抵抗404で電圧に変換するため、電流電圧変換アンプ400の出力電圧Vout1は、基準電圧Vref(2.5V)を基準として、
Vout1=12.0(μA)×50(kΩ)=600(mV)
となる。更に、加算アンプ150により、入力抵抗151とゲイン抵抗155との演算から加算アンプ150の出力電圧VRFは、基準電圧Vref(2.5V)を基準として、
VRF=−1×2(kΩ)/1(kΩ)×600(mV)=−1.20(V)
となる。接地電位(0V)基準で表すと、
VoutRF(A)=−1.20(V)+2.5(V)=1.30(V)
となる。受光切替制御部500により、閾値設定部501のスイッチ504を電圧源503に接続するため、電圧源503の電位V2を1.35Vに設定しておけば、30μWの赤外入射光に対して、比較部201は反転動作し、ハイ電位(例えば5V)を出力する。従って、DVDの場合とCDの場合とで、最適な閾値を切り替えて設定することができる。
以上より、本発明の第6の実施の形態に係る光半導体装置は、選択する受光素子に応じて、デジタル化部180の比較部201の閾値電圧を変更する。これにより、各波長による光電変換効率が異なった受光素子の光電流を選択的に電流電圧変換する場合であっても、各光電流量に合わせた比較部201の閾値が設定できる。例えば、DVDとCDとの各レーザ光量が一定のところで比較部201の出力が反転するように閾値を設定することができる。これにより、DVD及びCDの制御を同様に行うことができるので、DVDとCDとの制御が容易である。
なお、本実施の形態では、DVDとCDとを用いる場合について説明したが、BDまたはHD−DVDを用いる場合に適用してもよい。この場合、BDまたはHD−DVDに用いられる青紫レーザ(例えば、光電変換効率は0.20A/W)は、光電変換効率がDVD及びCDに用いられる赤色レーザや赤外レーザよりも更に低いので、選択する受光素子に応じて、デジタル化部180の比較部201の閾値電圧を変更することは、更に高い効果を発揮する。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態に係る光半導体装置は、電流電圧変換アンプのゲインに応じて、デジタル化部の閾値電圧を変更する。
図7は、本発明の第7の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。なお、図6と同様の要素には、同一の符号を付しており詳細な説明は省略する。
図7に示す光半導体装置106は、受光素子601と、電流電圧変換アンプ600と、加算アンプ150と、デジタル化部180と、ゲイン切替制御部700とを備える。
受光素子601は、アノードコモンであり、受光した光信号を受光量に応じた光電流に変換する。
電流電圧変換アンプ600は、受光素子601からの光電流を電圧に変換し、変換した電圧Vout1を出力する。また、電流電圧変換アンプ600は、可変な電流電圧変換のゲインを有する増幅器である。電流電圧変換アンプ600は、増幅器602と、変換抵抗603及び604と、スイッチ605とを備える。増幅器602は、非反転入力端子に基準電圧Vrefが印加され、反転入力端子に、受光素子601のカソードが接続される。変換抵抗603は、増幅器602の反転入力端子と出力端子との間に接続される。変換抵抗604とスイッチ605とは、直列に接続される。直列に接続された変換抵抗604とスイッチ605とは、変換抵抗603と並列に増幅器602の反転入力端子と出力端子との間に接続される。
ゲイン切替制御部700は、電流電圧変換アンプ600のスイッチ605、及び、閾値設定部501のスイッチ504の切替えの制御を行う。
なお、図7において、電流電圧変換アンプ600の出力のみが加算アンプ150に入力されているが、電流電圧変換アンプ600と同構造の図示していない3つの電流電圧変換アンプの出力が加算アンプ150に入力される。
光ピックアップ装置では、再生時と記録時とでレーザ光の入射量が大きく異なる。すなわち、再生時は、光ディスク媒体に記録されているデータを読み出すだけなので、レーザ光の入射量は小さい。一方、記録時は、光ディスク媒体にデータを記録するため、レーザ光の入射量は大きい。ゲイン切替制御部700は、再生時には、スイッチ605をオフし、記録時には、スイッチ605をオンする。再生時には、スイッチ605がオフし、増幅部602の反転入力端子と出力端子との間には、変換抵抗603のみが接続される。これにより、電流電圧変換アンプ600のゲインは増加する。記録時には、スイッチ605がオンし、増幅部602の反転入力端子と出力端子との間には、変換抵抗603及び604が並列に接続される。これにより、再生時に比べ、増幅部602の反転入力端子と出力端子との間の抵抗値は減少し、電流電圧変換アンプ600のゲインは減少する。よって、再生時と記録時とでレーザ光の入射量が異なっても、電流電圧変換アンプのゲインを変更することで、電流電圧変換アンプ600が出力する電圧Vout1と同程度の電圧レベルにすることができる。
また、ゲイン切替制御部700は、電流電圧変換アンプ600のスイッチ605の切替えに連動して、閾値設定部501のスイッチ504を切替える。すなわち、閾値設定部501は、電流電圧変換アンプ600のゲインの切替に応じて、異なる電圧値の閾値電圧を比較部201に供給する。再生時と記録時とで変換抵抗の抵抗値を切り替えた場合、電流電圧変換アンプ600の出力電圧の出力雑音電圧も変化する。更に、加算アンプ150で4チャネル分の電圧が加算されるので、出力雑音電圧の差は更に大きくなる。電流電圧変換アンプ600の変換抵抗を切り替えたときに連動して閾値設定部501のスイッチ504を切り替えて、各変換抵抗に応じた閾値電圧を比較部201の基準入力端子へ供給する。これにより、電流電圧変換アンプ600の変換抵抗が切り替わった場合でも、比較部201の閾値電圧は、各変換抵抗に最適な閾値を供給することができる。よって、電流電圧変換アンプ600の出力雑音電圧の影響を低減することができる。
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態に係る光半導体装置は、加算アンプの出力するアナログ信号の所定の周波数成分の信号に対してデジタル化を行い、デジタル化した信号を後段の信号処理回路に出力する。
図8は、本発明の第8の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。図8に示す光半導体装置107は、加算アンプ150と、周波数選択部801及び802と、デジタル化部191及び192とを備える。なお、図示していないが、図1と同様に、加算アンプ150には、電流電圧アンプで変換された4チャネルの電圧信号が入力される。
周波数選択部801及び802は、加算アンプ150が出力する電圧VRFに含まれる、それぞれ異なる周波数帯域の信号を抽出する。例えば、周波数選択部801は、200MHz±20MHzの信号周波数を伝達するバンドパスフィルタである。また、周波数選択部802は、150MHz±20MHzの信号周波数を伝達するバンドパスフィルタである。デジタル化部191は、周波数選択部801が抽出した信号をデジタル化し、デジタル信号VoutRF3(D)を後段の信号処理回路に出力する。デジタル化部192は、周波数選択部802が抽出した信号をデジタル化し、デジタル信号VoutRF4(D)を後段の信号処理回路に出力する。
ここで、光ディスク媒体から反射した光信号には、さまざまな周波数成分の信号が同時に重畳されて戻ってくる。よって、電流電圧変換アンプで電圧変換された電圧及び加算アンプ150が加算した電圧VRFには、さまざまな周波数成分の信号が含まれる。よって、1つのデジタル化部で2値化した場合には、各周波数成分の信号が加算されて2値化されてしまう。一方、本実施の形態に係る光半導体装置107は、周波数毎に信号成分を取りだして、デジタル化を行う。よって、加算アンプ150が出力する電圧VRFに複数の周波数成分の信号が含まれる場合でも、各周波数成分の信号をデジタル化して後段の信号処理回路に出力することができる。
なお、上記説明では、周波数選択部およびデジタル化部がそれぞれ2個の場合について説明したが、それぞれ3個以上であってもよい。また、周波数選択部およびデジタル化部が1個であってもよい。
(第9の実施の形態)
本発明の第9の実施の形態に係る光半導体装置は、電流電圧変換アンプのゲインに応じて、デジタル化部の比較部のヒステリシス特性を変更する。
図9は、本発明の第9の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。図9に示す光半導体装置108は、図7に示す第7の実施の形態に係る光半導体装置106に対して、デジタル化部180の構成が異なる。なお、図7と同様の要素には同一の符号を付しており詳細な説明は省略する。
図9に示す光半導体装置108は、受光素子601と、電流電圧変換アンプ600と、加算アンプ150と、デジタル化部180と、ゲイン切替制御部700とを備える。デジタル化部180は、比較部201と、入力抵抗510と、ゲイン抵抗511及び512と、スイッチ513と、閾値設定部501と、出力部240とを備える。入力抵抗510は、閾値設定部501の出力と、比較部201の基準入力端子との間に接続される。ゲイン抵抗511は、比較部201の基準入力端子と、出力端子との間に接続される。ゲイン抵抗512とスイッチ513とは、直列に接続される。直列に接続されたゲイン抵抗512とスイッチ513とは、ゲイン抵抗511と並列に、比較部201の基準入力端子と、出力端子との間に接続される。
ゲイン切替制御部700は、電流電圧変換アンプ600のスイッチ605と、閾値設定部501のスイッチ504と、デジタル化部180のスイッチ513との切替えの制御を行う。
デジタル化部180の比較部201は、一般的に比較部201へ入力される信号に重畳された雑音電圧等による誤動作を防止するため、入出力特性にヒステリシスを有する。図10は、比較部201の入力電圧に対する出力電圧の関係の一例を示す図である。図10において、横軸は加算アンプ150の出力電圧、すなわち比較部201の入力電圧を表しており、縦軸は比較部201の出力電圧を表している。図10に示すように、加算アンプ150の出力電圧が小さいときには、比較部201の出力電圧は、ローレベルを示しているが、加算アンプ150の出力電圧が大きくなり、一定の閾値電圧を超えると、波形850のようにローレベルからハイレベルへ変化する。光ピックアップ装置が記録時の場合は、加算アンプ150の出力電圧を下げていくと、波形851のように一定のヒステリシスをもって比較部201の出力電圧がローレベルへ戻る。一方、光ピックアップ装置が再生時の場合は、第7の実施の形態でも説明したが、電流電圧変換アンプ600の変換抵抗が記録時より大きいため、雑音電圧も大きくなり、記録時と同じヒステリシス量では、雑音電圧による誤動作の可能性が高くなる。例えば、図9において、電流電圧変換アンプ600の変換抵抗603を100kΩとし、変換抵抗604を2kΩとする。再生時には、スイッチ605がオフのため、変換抵抗603のみで抵抗値が決まる。よって、変換抵抗値は100kΩとなる。一方、記録時には、スイッチ605がオンするため、変換抵抗603と変換抵抗604との並列値で抵抗値が決まる。よって、変換抵抗値は、100kΩ×2kΩ/102kΩ=1.96kΩとなる。記録時に比べて再生時は、変換抵抗値が約50倍大きいため、出力雑音電圧は約√50倍大きくなる。そこで、再生時は、波線で示した波形852のように、ヒステリシス量を記録時より大きくし、出力雑音電圧による誤動作発生へのマージンを大きくする必要がある。すなわち、ゲイン切替制御部700は、記録時であり電流電圧変換アンプ600のゲインが小さい場合に、比較部201のヒステリシスの幅を小さくし、再生時であり電流電圧変換アンプ600のゲインが大きい場合に、比較部201のヒステリシスの幅を大きくする。
ヒステリシス量を記録時と再生時とで切り替える回路は、デジタル化部180の比較部201と、入力抵抗510と、ゲイン抵抗511及び512と、スイッチ513と、閾値設定部501とで構成される。
記録時の場合、ゲイン切替制御部700は、電流電圧変換アンプ600のスイッチ605をオンにし、閾値設定部501のスイッチ504を定電圧源502に接続し、比較部201のスイッチ513をオフにする。電流電圧変換アンプ600は、変換抵抗603と604との並列接続で変換抵抗値が決まるため、変換抵抗としては、上述の例で示した1.96kΩとなる。すなわち、再生時より変換抵抗値は小さい値となる。よって、抵抗値が小さいため出力雑音電圧も小さくなる。比較部201の閾値電圧は、第7の実施の形態で説明した通り、出力雑音電圧の大きさを考慮し、設定しているが、比較部201のヒステリシス量も出力雑音電圧を考慮した設定が必要である。記録時には、比較部201のスイッチ513はオフのため、ヒステリシス量はゲイン抵抗511と入力抵抗510との抵抗比で決まる。入力抵抗510の抵抗値をR11とし、ゲイン抵抗511の抵抗値をR12とし、定電圧源502の電位をV1とする。また、簡単のため、比較部201の出力ダイナミックレンジは0Vから電源電位Vccまで出力できるとする。無信号時の比較部201の閾値VTon1は、
VTon1=R12/(R11+R12)×V1
で表される。一方、入力信号が上記閾値VTon1を超えた場合、比較部201がオンし(論理値「1」を出力し)、比較部201の閾値VToff1は、
VToff1=R11/(R11+R12)×(Vcc−V1)+V1
で表される。従って、比較部201のヒステリシス量ΔVhys1は、
ΔVhys1=VToff1−VTon1=R11/(R11+R12)×Vcc
となる。例えば、R11=200Ω、R12=100kΩ、Vcc=5Vとすると、ヒステリシス量ΔVhys1は、
ΔVhys1=200Ω/(200Ω+100kΩ)×5V=10.0mV
となる。
一方、光ピックアップ装置が再生時の場合、ゲイン切替制御部700は、電流電圧変換アンプ600のスイッチ605をオフし、閾値設定部501のスイッチ504を定電圧源503に接続し、比較部201のスイッチ513をオンする。電流電圧変換アンプ600は、変換抵抗603で変換抵抗値が決まるため、変換抵抗としては、上述の例で示した100kΩとなり、記録時より約50倍大きい値となる。すなわち、抵抗値が大きいため出力雑音電圧も約√50倍大きくなる。比較部201のスイッチ513はオンのため、ヒステリシス量はゲイン抵抗511及び512の並列接続抵抗と、入力抵抗510との抵抗比で決まる。入力抵抗510の抵抗値をR11とし、ゲイン抵抗511の抵抗値をR12とし、ゲイン抵抗512の抵抗値をR13とし、定電圧源503の電位をV2とする。また、簡単のため、比較部201の出力ダイナミックレンジは0Vから電源電位Vccまで出力できるとする。無信号時の比較部201の閾値VTon2は、
VTon2=R12×R13/((R12+R13)/(R11+R12×R13/(R12+R13)))×V2
で表される。一方、入力信号が上記閾値VTon2を超えた場合、比較部201がオンし(論理値「1」を出力し)、比較部201の閾値VToff2は、
VToff2=R11/(R11+R12×R13/(R12+R13))×(Vcc−V2)+V2
で表される。従って、コンパレータ回路201のヒステリシス量ΔVhys2は、
ΔVhys2=VToff2−VTon2=R11/(R11+R12×R13/(R12+R13))×Vcc
となる。例えば、R11=200Ω、R12=100kΩ、R13=16kΩ、Vcc=5Vとすると、ヒステリシス量ΔVhys2は、
ΔVhys2=200Ω/(200Ω+100kΩ×16kΩ/(100kΩ+16kΩ))×5V=71.5mV
となる。
従って、この例では記録時と再生時では、比較部201の入出力特性のヒステリシス量は、約7倍(√50倍)再生時の方が大きくなる。
以上により、本発明の第9の実施の形態に係る光半導体装置は、記録時と再生時との各々で最適となる比較部201のヒステリシス量を設定でき、誤動作の発生を低減することができる。
なお、上記第1〜第9の実施の形態において、加算アンプ150の出力をデジタル化する場合について説明したが、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140の出力をデジタル化し、後段の信号処理回路に出力してもよい。図11は、第1の実施の形態に係る光半導体装置100の変形例であり、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140の出力をデジタル化し、後段の信号処理回路に出力する光半導体装置の構成を示す図である。図11に示す光半導体装置109は、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140の出力電圧をそれぞれデジタル化するデジタル化部161〜164を備える。図11に示すように、加算アンプ150の出力電圧は、デジタル化を行わず、アナログ信号VoutRF(A)を後段の信号処理回路に出力し、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140の出力電圧をデジタル化し、デジタル信号Vout1(D)、Vout2(D)、Vout3(D)及びVout4(D)を後段の信号処理回路に出力してもよい。さらに、加算アンプ150の出力電圧及び電流電圧変換アンプの出力電圧のうち、全てまたは一部をデジタル化し、後段の信号処理回路に出力してもよい。また、加算アンプ150の出力電圧は信号入力時に基準電圧Vrefより低い電圧を出力するため、加算アンプ150の出力をデジタル化する場合には、比較部201の閾値電圧は基準電圧Vrefより低い電圧値に設定している。一方、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140の出力電圧は信号入力時に基準電圧Vrefより高い電圧を出力するため、電流電圧変換アンプ110、120、130及び140の出力をデジタル化するデジタル化部161〜164においては、比較部201の閾値電圧は基準電圧Vrefより高い電圧値に設定される。
また、上記第1〜第9の実施の形態において、光半導体装置は、4チャンネルのフォーカスエラー信号と、4チャンネルのフォーカスエラー信号を加算したRF信号とを、FPCを介して後段の信号処理回路に出力しているが、さらに、受光素子および電流電圧変換アンプを備え、トラッキングエラー信号等を出力してもよい。さらに、トラッキングエラー信号等をデジタル化して出力してもよい。
また、上記第1〜第9の実施の形態において、デジタル化部は、アナログ信号を2値化し(1ビットのデジタル信号に変換し)、後段の信号処理回路に出力するとしたが、多値化し(複数ビットのデジタル信号に変換し)、後段の信号処理回路に出力してもよい。
(第10の実施の形態)
本発明の実施の形態10では、上述した光半導体装置を、光ピックアップ装置に適用した実施例を説明する。
図12は、本発明の第10の実施の形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す。
図12に示す光ピックアップ装置40は、DVD及びCDの両方に対応した光ピックアップ装置である。光ピックアップ装置40は、赤外レーザ41と、赤色レーザ42と、3ビームグレーティング43と、ビームスプリッタ44a及び44bと、コリメータレンズ45と、ミラー46と、対物レンズ47a及び47bと、受光用IC49とを備える。受光用IC49は、例えば、図6に示す第6の実施の形態に係る光半導体装置である。
まず、CD対応時の動作について説明する。赤外レーザ41は、赤外レーザ光を出射する。赤外レーザ41が出射した赤外レーザは、3ビームグレーティング43により、3ビームに分割される。分割された赤外レーザは、ビームスプリッタ44a、コリメータレンズ45、及びビームスプリッタ44bを順次通って、ミラー46で反射され、対物レンズ47aに入射する。対物レンズ47aで集光された光が、光ディスク48(CD)に入射される。光ディスク48に入射した赤外レーザは、光ディスク48で反射され、対物レンズ47a、ミラー46、ビームスプリッタ44bを順次介す。ここで、ビームスプリッタ44bによって、反射光は方向を曲げられ、対物レンズ47bを通って受光用IC49の受光面上に照射される。
光ディスク48からの反射戻り光には、ディスク面上のピット情報等が含まれており、受光素子で発生した光電流を演算処理することにより、光ディスクの情報信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号等が得られる。具体的には、第6の実施の形態で述べたように、光ディスク48からの反射戻り光は、CD用の受光素子402で光電流に変換され、電流電圧変換アンプ400で電圧に変換され出力される。変換された電圧は、例えば、フォーカスエラー信号として、出力される。また、4chのフォーカスエラー信号は、加算アンプ150で加算され、さらに、デジタル化部180でデジタル化され、デジタル化されたRF信号が出力される。また、図6には図示していないが、トラッキングエラー用の受光素子と、該受光素子の光電流を電圧に変換する電流電圧変換アンプを備え、トラッキングエラー信号を出力してもよい。さらに、アナログのフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号をデジタル化して出力してもよい。受光用IC49が出力する信号は、情報の読み取り、及び光ピックアップ装置の位置制御等に用いられる。
次に、DVD対応時の動作について説明する。赤色レーザ42から出射された赤色レーザ光は、ビームスプリッタ44a、コリメータレンズ45、及びビームスプリッタ44bを順次通って、ミラー46で反射され、対物レンズ47aに入射する。対物レンズ47aで集光された光が、光ディスク48(DVD)に入射された後、反射され、対物レンズ47a、ミラー46、及びビームスプリッタ44bを順次介す。ここで、ビームスプリッタ44bによって、反射光は方向を曲げられ、対物レンズ47bを通って受光用IC49の受光面上に照射される。光ディスク48からの反射戻り光は、DVD用の受光素子401で光電流に変換され、電流電圧変換アンプ400で電圧に変換され出力される。変換された電圧は、例えば、フォーカスエラー信号として、出力される。また、4chのフォーカスエラー信号は、加算アンプ150で加算され、さらに、デジタル化部180でデジタル化され、デジタル化されたRF信号が出力される。受光用IC49が出力する信号は、情報の読み取り及び光ピックアップ装置の位置制御等に用いられる。ここで、CD対応時には、レーザ光が3ビームに分割されているのに対して、DVD対応時には1ビームである。よって、戻り光はCD対応時とDVD対応時とで受光部上の異なった位置に照射される。また、赤外レーザ41から出射されたレーザ光及び赤色レーザ42から出射されたレーザ光はそれぞれ、ビームスプリッタ44aから光ディスク48に至る光路、及び光ディスク48から受光用IC49に至る光路において、光軸がほぼ同じになるように調整されている。これにより、同じ光学素子、及び同じ受光系を使用することができるので、光ピックアップ装置の小型化及び組立て時の調整等が容易となる。
以上より、本発明の第10の実施の形態に係る光ピックアップ装置は、受光用IC49に搭載されている光半導体装置が、2値化されたデジタル信号を出力する。これにより、信号周波数帯域の高域化(例えば、DC〜300MHz)が必要となった場合、または、スリムドライブ等のようにFPCの長さが更に長くなり、インダクタンスや寄生容量が増加することによって、FPC自体の周波数特性においてピーキングが信号帯域(例えば、DC〜100MHz)までシフトした場合であっても、FPCの周波数特性に影響されない。よって、信号波形の歪みが小さくなり、安定した精度よい信号を後段の信号処理回路へ伝達することができる。すなわち、本発明の第10の実施の形態に係る光ピックアップ装置は、高周波帯域においても、後段の信号処理回路に信号を精度良く伝達することができる。
なお、本発明は、レーザ、受光用IC等の構造及び各部品の配置関係は、上述した構成に限定されるものでなく、適宜、設計に応じて変更が可能である。例えば、受光素子と増幅・演算回路とがそれぞれ別のICチップに形成されていてもよい。
本発明は、光ディスク(CD、DVD、BD及びHD−DVD等)の記録/再生を行う光ディスク再生・記録装置に用いられる光ピックアップ装置、及び光ピックアップ装置に用いられる光半導体装置に適用できる。
本発明の第1の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光半導体装置のデジタル化部の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光半導体装置のデジタル化部の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光半導体装置のデジタル化部の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第9の実施の形態に係る光半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第9の実施の形態に係る光半導体装置の比較部の入出力特性の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光半導体装置の変形例の構成を示す図である。 本発明の第10の実施の形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す図である。 従来の光半導体装置の構成を示す図である。 光半導体装置と後段の信号処理回路をFPCで接続した構成を模式的に示す図である。 FPCの周波数特性を示す図である。
符号の説明
Vcc 正の電圧源
Vee 負の電圧源
Vref 基準電圧
Vout1、Vout2、Vout3、Vout4 電流電圧変換アンプの出力電圧
VRF 加算アンプの出力電圧
VoutRF(A) アナログ出力信号
VoutRF(D)、VoutRF1(D)、VoutRF2(D)、VoutRF3(D)、VoutRF4(D)、Vout1(D)、Vout2(D)、Vout3(D)、Vout4(D) デジタル出力信号
100、101、105、106、107、108 光半導体装置
110、120、130、140、400、600 電流電圧変換アンプ
111、121、131、141、401、402、601 受光素子
112、122、132、142、156、403、602 増幅部
113、123、133、143、404、603、604 変換抵抗
150 加算アンプ
151、152、153、154、510 入力抵抗
155、511、512 ゲイン抵抗
160、161、162、163、164、180、191、192 デジタル化部
201、301 比較部
202、302、501 閾値設定部
210、220、230、240 出力部
211、213、221、223、231、233、241、243 PチャネルMOS
212、214、222、224、232、234、242、244 NチャネルMOS
310、320 電圧供給部
311、321、331 抵抗
312、322、332、333 定電流源
334、405、504、513、605 スイッチ
500 受光切替制御部
502、503 定電圧源
700 ゲイン切替制御部
801、802 周波数選択部
850、851 記録時ヒステリシス波形
852 再生時ヒステリシス波形
40 光ピックアップ装置
41 赤外レーザ
42 赤色レーザ
43 3ビームグレーティング
44a、44b ビームスプリッタ
45 コリメータレンズ
46 ミラー
47a、47b 対物レンズ
48 光ディスク(CD、DVD)
49 受光用IC
10a〜10f 電流電圧変換アンプ
11 加算アンプ
12a、12b アンプ
A1〜A4、a1〜a4、E、F 受光素子
FE1〜FE4 フォーカスエラー信号
TE1、TE2 トラッキングエラー信号
RF RF信号
901 光半導体装置
902 信号処理回路
903 FPC
904 FPCの配線間寄生容量
905 外来電磁ノイズ
910 FPCの周波数特性波形
911 FPCのピーキング波形

Claims (16)

  1. ケーブルを介して信号処理回路に信号を出力する光半導体装置であって、
    受光した光を光電流に変換する受光素子と、
    前記受光素子の光電流を電圧に変換する増幅回路と、
    2以上の前記増幅回路が変換した電圧のうち、2以上の電圧を加算し、加算した電圧を出力する加算回路と、
    前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力した電圧のうち、1以上の電圧をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力するデジタル変換回路とを備える
    ことを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記デジタル変換回路は、
    前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力する電圧のうち、1つ以上の電圧と、閾値電圧とを比較することでデジタル化を行う第1の比較回路と、
    前記第1の比較回路によってデジタル化された信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第1の出力回路とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
  3. 前記光半導体装置は、さらに、
    前記増幅回路、又は前記加算回路と前記デジタル変換回路との間にアナログ出力端子を備え、
    前記増幅回路、又は前記加算回路は、出力電圧を前記アナログ出力端子及び前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光半導体装置。
  4. 前記第1の出力回路は、前記増幅回路及び前記加算回路の電源電圧の電位とは異なる電位の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として当該電圧を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光半導体装置。
  5. 前記デジタル変換回路は、さらに、
    第1の電圧を出力する第1の電圧供給回路を備え、
    前記第1の出力回路は、前記第1の電圧供給回路から第1の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として前記第1の電圧を出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光半導体装置。
  6. 前記デジタル変換回路は、さらに、
    第2の電圧を出力する第2の電圧供給回路と、
    前記第1の比較回路によりデジタル化された信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第2の出力回路とを備え、
    前記第2の電圧供給回路から第2の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として前記第2の電圧を出力する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光半導体装置。
  7. 前記増幅回路は、
    前記受光素子に反転入力端子が接続され、非反転入力端子に基準電圧が入力される差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力端子と、反転入力端子との間に接続される抵抗とを備え、
    前記デジタル変換回路は、さらに、
    前記基準電圧と、第2の閾値電圧との大小を判定する第2の比較回路と、
    前記第2の比較回路により、前記第2の閾値電圧より前記基準電圧が大きいと判定された場合に、第1の電圧を出力し、前記第2の閾値電圧より前記基準電圧が小さいと判定された場合に、前記第1の電圧より小さい第2の電圧を出力する電圧供給回路とを備え、
    前記第1の出力回路は、前記電圧供給回路が出力する前記第1の電圧または前記第2の電圧が供給され、前記デジタル化された信号のハイ論理として前記第1の電圧又は前記第2の電圧を出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光半導体装置。
  8. 前記増幅回路は、第1の受光素子及び第2の受光素子の光電流を選択的に電圧に変換し、
    前記デジタル変換回路は、さらに、
    前記増幅回路が前記第1の受光素子の光電流を電圧に変換している場合は、第1の電圧を前記閾値電圧として前記第1の比較回路に供給し、前記増幅回路が前記第2の受光素子の光電流を電圧に変換している場合は、第2の電圧を前記閾値電圧として前記第1の比較回路に供給する閾値電圧供給回路を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の光半導体装置。
  9. 前記増幅回路は、可変な電流電圧変換のゲインを有する増幅器であり、
    前記デジタル変換回路は、さらに、
    前記ゲインに応じて、異なる電圧の前記閾値電圧を前記第1の比較回路に供給する閾値電圧供給回路を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の光半導体装置。
  10. 前記光半導体装置は、さらに、
    前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力する電圧のうち、1つ以上の電圧から第1の周波数成分の信号を抽出する第1の周波数選択回路を備え、
    前記デジタル変換回路は、前記第1の周波数選択回路により抽出された信号を、デジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
  11. 前記光半導体装置は、さらに、
    前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力する電圧のうち、1つ以上の電圧から第2の周波数成分の信号を抽出する第2周波数選択回路を備え、
    前記デジタル変換回路は、
    前記第1周波数選択回路が抽出した信号を、デジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第1のデジタル変換回路と、
    前記第2周波数選択回路が抽出した信号を、デジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、前記ケーブルを介して前記信号処理回路に出力する第2のデジタル変換回路とを備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の光半導体装置。
  12. 前記増幅回路は、第1のゲインと、前記第1のゲインより大きい第2のゲインとに可変な電流電圧変換のゲインを有する増幅器であり、
    前記第1の比較回路は、入出力特性にヒステリシスを有し、
    前記デジタル変換回路は、さらに、
    前記ゲインが前記第1のゲインの場合に、前記第1の比較回路のヒステリシスの幅を第1のヒステリシス幅にし、前記ゲインが前記第2のゲインの場合に、前記第1の比較回路のヒステリシスの幅を前記第1のヒステリシス幅より大きい第2のヒステリシス幅にするヒステリシス幅制御回路を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の光半導体装置。
  13. 前記第1の出力回路は、CMOSで構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の光半導体装置。
  14. 前記第1の出力回路は、CMOSインバータを含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の光半導体装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の光半導体装置を備える
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  16. 受光した光を光電流に変換する受光素子と、前記受光素子の光電流を電圧に変換する増幅回路と、2以上の前記増幅回路が変換した電圧のうち、2以上の電圧を加算し、加算した電圧を出力する加算回路とを備える光半導体装置の制御方法であって、
    前記増幅回路が変換した電圧及び前記加算回路が出力した電圧のうち、1以上の電圧をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号を、ケーブルを介して信号処理回路に出力する
    ことを特徴とする光半導体装置の制御方法。
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