JPH08154023A - 受光増幅装置 - Google Patents

受光増幅装置

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JPH08154023A
JPH08154023A JP29281894A JP29281894A JPH08154023A JP H08154023 A JPH08154023 A JP H08154023A JP 29281894 A JP29281894 A JP 29281894A JP 29281894 A JP29281894 A JP 29281894A JP H08154023 A JPH08154023 A JP H08154023A
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直憲 岡林
Koichi Hanabusa
孝一 花房
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイポーラ集積回路で1チップに構成し、且
つ、広範囲な入射光量に対して良好なS/N比を得る。 【構成】 ゲイン切替回路12は、増幅回路11の入出
力間に接続され、直列接続された抵抗Rf2,バーチカル
PNP型トランジスタQ4と抵抗Rf1とを並列に接続し
て概略構成される。選択回路13はNPN型トランジス
タQ5・Q6・Q7,および定電流電源I3で概略構成され、
入力端子にレベル“L"の選択信号Mが入力されるとP
NP型トランジスタQ4を“オン"させて、アノードコモ
ンのホトダイオードPDからの光電流が大きい場合に増
幅器AMPのゲインを小ゲイン側に切り替える。このよ
うに、ゲイン切り替え用のPNP型トランジスタQ4
バーチカルタイプにすることによってバイポーラ集積回
路で1チップに構成でき、且つ、ゲインを切り替えて広
範囲な入射光量に対して良好なS/N比を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特にミニディスクや
マルチプレイヤーのピックアップ部に用いられる受光増
幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のピックアップ用受光増幅装
置における等価回路を示す。また、図5はバイポーラ集
積回路技術を利用して形成されたホトダイオードの平面
図を示し、図6は図5におけるA−A矢視断面図を示
す。
【0003】図5及び図6において、P型分離拡散層1
によって周囲と分離されたN型エピタキシャル層2の中
に、4個のP型拡散層3a〜3dが形成されている。さら
に、N型エピタキシャル層2の底部とP型分離拡散層1
との間にP型サブスレート層4が形成されている。こう
して、上記N型エピタキシャル層2とP型拡散層3a〜
3dの夫々とで4個のホトダイオードPDA,PDB,P
C,PDDが形成される。また、N型エピタキシャル層
2とP型サブスレート層4とで寄生のホトダイオードP
Eが形成されている。
【0004】そして、上記各ホトダイオードPDA,PD
B,PDC,PDD,PDEのカソードはその構造上共通にな
っている。また、夫々のホトダイオードPDA,PDB,P
C,PDDのアノードは、図4に示すように、対応する
アンプAMPa,AMPb,AMPc,AMPdの入力端子に
接続されている。
【0005】図4に示すように、上記各ホトダイオード
PDA,PDB,PDC,PDDから出力される光電流IP
A,IPDB,IPDC,IPDDの夫々は上記アンプAM
a,AMPb,AMPc,AMPdの何れかによって増幅さ
れて、低インピーダンスの出力電圧Va,Vb,Vc,Vd
変換される。
【0006】上記ピックアップでは、ディスクから反射
されてくるレーザ光をホトダイオードPDA,PDB,PD
C,PDDで光電流信号に変換する。そして、得られた光
電流IPDA,IPDB,IPDC,IPDDに基づいて上述
のようにして得られた出力電圧Va,Vb,Vc,Vdに演算
等の信号処理を実施して記録データを再生するのであ
る。
【0007】ところで、ミニディスクプレイヤーや光磁
気ディスクを含めたマルチプレイヤーのピックアップに
おいては、録音時と再生時とでホトダイオードへの入射
光量が大きく異なる。また、ディスクの種類によっても
入射光量が異なる。
【0008】上記ピックアップの性能は、最も入射光量
が小さくて信号成分が小さい条件においてS/N比をど
れだけ高くできるかによって決まる。ノイズレベルは増
幅器の帰還抵抗によって変化する。今、入力信号電流を
iSとし入力換算ノイズ電流をiNとする。このとき、入
力換算ノイズ電流iNは、増幅器の上記帰還抵抗による
熱雑音iNRとそれ以外のショットノイズ等によるノイ
ズiNSとの二乗平均で求められる。
【0009】上記増幅器の帰還抵抗をRfとすると、こ
の増幅器の帰還抵抗Rfによる熱雑音iNRは iNR2=4KTB/Rf 但し、K:ボルツマン定数(1.38×10-23J/K) T:絶対温度 B:バンド幅 となる。
【0010】したがって、上記増幅器の出力側のS/N
比は S/N=iS×Rf/{(iNR2+iNS2)1/2×Rf} =iS/(4KTB/Rf+iNS2)1/2 となり、帰還抵抗Rfが大きい程S/N比は大きくなるの
である。しかしながら、上記ホトダイオードへの入射光
量が少なくて信号成分が小さい場合のS/N比を上げる
ために帰還抵抗Rfを大きくすると、入射光量が多くな
った場合には増幅器の能力が飽和してしまう。
【0011】そこで、先に発明者等は、上述のような欠
点を克服すべく、以下のような受光増幅装置を提案し
た。この受光増幅装置は、電圧入力電流出力の帰還回路
を有して、ホトダイオードからの光電流を入力とする電
流入力電圧出力帰還増幅器(以下、単に増幅器と言う)か
ら成る。そして、その増幅器の入出力間には第1のゲイ
ン抵抗が接続されている。さらに、上記増幅器の入出力
間には、スイッチング素子を介して上記第1のゲイン抵
抗とは異なる抵抗値を有する第2のゲイン抵抗が接続さ
れている。そして、上記ホトダイオードからの受光電流
の大きさによって上記スイッチング素子のオン/オフを
制御して、上記ホトダイオードへの入射光量に応じて上
記増幅器のゲインの大きさを切り替えるのである。尚、
上記スイッチング素子としては、例えばNPN型トラン
ジスタが使用可能である。
【0012】一方、近年、ミニディスクやマルチプレイ
ヤーのピックアップに対しては、高速化,小型/薄型化お
よび低コスト化がますます要望されている。このような
要望に対する解決の一つとしてトランジスタセルの縮小
化が考えられる。
【0013】上記トランジスタの縮小化を図るために
は、N型エピタキシャル層もP型拡散層も薄く形成する
必要がある。そして、そうすると、上記トランジスタと
バイポーラ集積回路を形成する図5および図6に示すよ
うな構造のホトダイオードにおけるN型エピタキシャル
層2およびP型拡散層3a〜3dも薄くなって、光電変換
の変換効率が極端に低下し、必要なS/N比の確保が難
しくなる。そこで、用いられるホトダイオードとしては
P型基板とN型エピタキシャル層とのPN接合を使用す
ることになる。
【0014】ところが、上述のように、P型基板とN型
エピタキシャル層とのPN接合で成るホトダイオードを
用いる場合には、P型基板が共通のアノードとなり、各
N型エピタキシャル層がアンプの入力となる。したがっ
て、上記アンプの入出力の電流電圧変換の動作は、上述
したカソード共通のホトダイオードの場合と180°位
相が異なることになる。
【0015】そうした場合における上記ゲイン切り替え
用のスイッチング素子は、電流の流れる方向が上述のカ
ソードコモンのホトダイオードの場合の逆になることか
ら、NPN型トランジスタからPNP型トランジスタに
変更する必要がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
ノードコモンの複数のホトダイオードの各々への受光電
流を電流電圧変換して増幅するに際してスイッチング素
子によってゲインを切り替える受光増幅装置において
は、以下のような問題がある。すなわち、上記受光増幅
装置をアノードコモンのホトダイオードと共にバイポー
ラ集積回路で1チップに構成し、上記スイッチング素子
として図7に示すようなラテラルPNP型トランジスタ
を使用した場合には、上記ゲインの切り替え動作がうま
く動作しないのである。
【0017】つまり、上記ゲイン切り替え用のラテラル
PNP型トランジスタのベースから電流が吐き出されて
“オン"すると、このラテラルPNP型トランジスタが
飽和領域に入る。そうすると、図7(b)の等価回路に示
すように、上記ラテラルPNP型トランジスタのベース
にベースが接続された寄生PNPトランジスタが動作し
て、上記ラテラルPNP型トランジスタのコレクタ電流
がP型基板に抜けてしまうのである。
【0018】そこで、この発明の目的は、アノードコモ
ンの複数のホトダイオードの各々への受光電流を電流電
圧変換して増幅するに際してスイッチング素子によって
ゲインを切り替えることが可能であり、且つ、バイポー
ラ集積回路で1チップに構成可能な受光増幅装置を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、アノードコモンの複数のホトダイオー
ドの各々へ流れる受光電流を電流電圧変換して増幅する
増幅回路,および,この増幅回路の入出力間に接続される
と共に内蔵するスイッチング素子の選択信号に基づく
“オン/オフ"によって上記増幅回路のゲインを切り替え
るゲイン切替回路を有する受光増幅装置であって、上記
スイッチング素子はバーチカルPNP型トランジスタで
あることを特徴としている。
【0020】
【作用】アノードコモンの複数のホトダイオードの各々
への受光電流が増幅回路で電圧変換されて増幅されるに
際して、選択信号に基づくスイッチング素子の“オン/
オフ"によってゲイン切替回路が動作して上記増幅回路
のゲインが切り替えられる。その際に、上記ゲイン切替
回路のスイッチング素子はバーチカルPNP型トランジ
スタで構成されているので、上記アノードコモンのホト
ダイオードと共にバイポーラ集積回路で1チップに形成
された場合でも、寄生効果に影響されることなく上記ゲ
インの切り替えが行われる。
【0021】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例の受光増幅装置における等価
回路図である。
【0022】本実施例における受光増幅装置は、ホトダ
イオードPDA,PDB,PDC,PDDのアノードをグラン
ドGNDに接続し、上記ホトダイオードPDA,PDB,P
C,PDDのカソードの夫々を増幅器AMPA,AMPB,
AMPC,AMPDの入力端子の夫々に接続したものであ
る。上記増幅器AMPA〜AMPDには、夫々のゲインを
切り替えるための選択信号Mの入力端子が設けられてい
る。
【0023】上記ホトダイオードPDA〜PDDに光が入
射すると、各ホトダイオードPDA〜PDDに受光電流I
PDA,IPDB,IPDC,IPDDが流れる。そして、各
増幅器AMPA〜AMPDは、入力された夫々の受光電流
IPDA〜IPDDを電圧に変換して増幅し、出力電圧V
A,VB,VC,VDを生成する。
【0024】図2は、図1に示す受光増幅装置の一実施
例を示す回路図であり、4組のホトダイオードPDと増
幅器AMPとの組のうちの1組を抜き出して記載してい
る。以下、図2に従って上記受光増幅装置について詳細
に説明する。
【0025】上記ホトダイオードPDのカソードは、増
幅器AMPの入力端子でもあるNPN型トランジスタQ
2のベース端子に接続されている。上記増幅器AMP
は、上記ホトダイオードPDからの受光電流を電圧に変
換して増幅する増幅回路11と、この増幅回路11の入
力と出力との間に接続された帰還回路であるゲイン切替
回路12と、外部からの入力信号Mを受けてゲイン切替
回路12を制御する選択回路13によって概略構成され
ている。尚、上記ホトダイオードPDのアノードはグラ
ンドGNDに接続されている。
【0026】上記増幅回路11は、3個のNPN型トラ
ンジスタQ1,Q2,Q3と2個の定電流電源I1,I2によっ
て概略構成される。ここで、上記NPN型トランジスタ
2は、入力側となるベースにはホトダイオードPDの
カソードが接続される一方、コレクタには定電流電源I
1を介して電源VCCが接続されている。また、NPN型
トランジスタQ1は、コレクタにはNPN型トランジス
タQ2のエミッタが接続され、エミッタはグランドGN
Dに接続され、ベースには上記コレクタが接続されてダ
イオードとして動作する。さらに、上記NPN型トラン
ジスタQ3は、ベースにはNPN型トランジスタQ2のコ
レクタが接続され、コレクタには電源VCCが接続され、
エミッタは負荷としての定電流電源I2を介してグラン
ドGNDに接続されている。
【0027】尚、上記NPN型トランジスタQ3はエミ
ッタフォロア回路を構成しており、エミッタ側から電圧
を出力する。また、上記定電流電源I1は電源VCC側か
らNPN型トランジスタQ2側に電流を流し、上記定電
流電源I2はNPN型トランジスタQ3側からグランドG
ND側に電流を流す。
【0028】上記ゲイン切替回路12は、増幅回路11
の入力となるNPN型トランジスタQ2のベースと出力
となるNPN型トランジスタQ3のエミッタとの間に接
続された抵抗Rf1と、同様にNPN型トランジスタQ2
のベースとNPN型トランジスタQ3のエミッタとの間
にNPN型トランジスタQ2側から順に直列に接続され
た抵抗Rf2およびPNP型トランジスタQ4と、このP
NP型トランジスタQ4のベースとエミッタとの間に接
続された抵抗R1によって構成される。尚、上記PNP
型トランジスタQ4は、コレクタが抵抗Rf2の一端に接
続される一方、エミッタはNPN型トランジスタQ3
エミッタに接続されている。また、上記抵抗R1は、P
NP型トランジスタQ4のスイッチング時間を短くする
働きを成す。
【0029】上記選択回路13は、電源VCCに一端が接
続された定電流電源I3と、NPN型トランジスタQ5,
6,Q7によって概略構成される。ここで、上記NPN
型トランジスタQ6は、コレクタには定電流電源I3の他
端が接続され、エミッタはグランドGNDに接続され、
ベースには上記コレクタが接続されている。また、NP
N型トランジスタQ7は、ベースにはNPN型トランジ
スタQ6のベースが共通接続され、エミッタはグランド
GNDに接続され、コレクタにはPNP型トランジスタ
4のベースが接続されている。また、上記NPN型ト
ランジスタQ5は、コレクタには上記NPN型トランジ
スタQ6のコレクタが接続され、エミッタはグランドG
NDに接続され、ベースは抵抗R2を介して入力信号M
の入力端子に接続されると共に、抵抗R3を介してグラ
ンドGNDに接続されている。
【0030】上記NPN型トランジスタQ6,Q7はカレ
ントミラー回路を構成している。また、上述のように、
選択回路13のNPN型トランジスタQ7のコレクタを
ゲイン切替回路12におけるPNP型トランジスタQ4
の制御端子であるベースに接続している。
【0031】上記構成の受光増幅装置において、上記ホ
トダイオードPDに受光電流がNPN型トランジスタQ
2側からグランドGND側に向かって流れると、ゲイン
切替回路12からの電流がNPN型トランジスタQ2
ベースに流れ込む。そのために、定電流電源I1からの
電流の一部はNPN型トランジスタQ2およびNPN型
トランジスタQ1を介してグランドGNDに流れる一
方、残りの電流はNPN型トランジスタQ3のベースに
流れ込む。そして、NPN型トランジスタQ3および定
電流電源I2を介して、電源VCCからグランドGNDに
定電流電源I2で決められた所定の電流が流れる。こう
して、上記増幅器AMPは、ゲイン切替回路12によっ
て設定されるゲインに基づいて受光電流を電圧に変換し
て増幅し、NPN型トランジスタQ3のエミッタから電
圧を出力するのである。
【0032】その際に、上記選択回路13の入力端子に
入力される上記選択信号Mのレベルが“H"である場合
には、上記選択回路13のNPN型トランジスタQ5
ベースに抵抗R2を介して電流が流れ込む。その結果、
NPN型トランジスタQ5が“オン"となって、定電流電
源I3からの電流がNPN型トランジスタQ5を介してグ
ランドGNDに流れる。そのために、上記カレントミラ
ー回路を構成する二つのNPN型トランジスタQ6,Q7
の各ベースに電流が流れず、この両NPN型トランジス
タQ6,Q7は“オフ"となる。つまり、上記選択信号Mの
レベルが“H"の場合には、ゲイン切替回路12のPN
P型トランジスタQ4は“オフ"となる。したがって、ゲ
イン切替回路12の帰還抵抗は抵抗Rf1となり、増幅器
AMPの等価ゲイン抵抗の値は“Rf1"となるのであ
る。
【0033】一方、上記選択信号Mのレベルが“L"で
ある場合には、選択回路13のNPN型トランジスタQ
5は“オフ"となる。そのために、NPN型トランジスタ
6,Q7で構成されるカレントミラー回路に定電流電源
3からの電流が流れ込み、ゲイン切替回路12のPN
P型トランジスタQ4のベースから定電流電源I3と略同
一の大きさの電流が吐き出されて、PNP型トランジス
タQ4は“オン"となる。つまり、上記選択信号Mのレベ
ルが“L"の場合には、ゲイン切替回路12の帰還抵抗
は、PNP型トランジスタQ4のオン抵抗および抵抗Rf
2の和抵抗と抵抗Rf1とが並列接続されて成る合成抵抗
となり、増幅器AMPの等価ゲイン抵抗の値は上記合成
抵抗の抵抗値“Rf3(<Rf1)"となるのである。
【0034】ここで、上記ゲイン切替回路12のPNP
型トランジスタQ4は、図3に示すようなバーチカルP
NP型トランジスタで構成されている。そして、バーチ
カルPNP型トランジスタの周囲の島の電位が高電位
(図3においては電源電圧Vcc)に設定されている。した
がって、図3(b)の等価回路に示すように、寄生PNP
トランジスタはカットオフされて、バーチカルPNP型
トランジスタの動作には影響を及ぼさないのである。
【0035】このように、本実施例によれば、上記ゲイ
ン切替回路12のPNP型トランジスタQ4をバーチカ
ルPNP型トランジスタで構成することによって、当該
受光増幅装置を集積回路で形成した際に寄生効果に影響
されることなくゲイン切替回路12を動作させることが
できる。したがって、当該受光増幅装置をアノードコモ
ンのホトダイオードPDとバイポーラ集積回路で1チッ
プに構成して、小型/薄型化を図ることができる。
【0036】また、本実施例によれば、上記アノードコ
モンのホトダイオードPDへの入射光量に応じて選択信
号Mのレベルを制御して、ゲイン切替回路12の帰還抵
抗値を“Rf1"と“Rf3"とに切り替えて、上記ホトダイ
オードPDへの広範囲な入射光量に対して増幅器AMP
を飽和させることなく増幅器AMPのS/N比を大きく
することができる。
【0037】尚、上記実施例では、上記ゲイン切替回路
12におけるゲイン切り替え用のPNP型トランジスタ
4と抵抗Rf2との組を一組用いたが、二組以上用いて
も構わない。
【0038】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の受
光増幅装置は、増幅回路の入出力間に接続されたゲイン
切替回路におけるスイッチング素子をバーチカルPNP
型トランジスタで構成したので、集積回路に形成しても
上記スイッチング素子は寄生効果に影響されることなく
正しく動作することができる。したがって、アノードコ
モンのホトダイオードと共にバイポーラ集積回路で1チ
ップに形成することによって小型/薄型化を図ることが
でき、ミニディスクやマルチプレイヤーのピックアップ
の小型化を図ることができる。
【0039】また、この発明によれば、上記ゲイン切替
回路のスイッチング素子を“オン/オフ"制御して増幅回
路のゲインを切り替えることによって、アノードコモン
のホトダイオードに対する広範囲な入射光量に対して良
好なS/N比を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の受光増幅装置における等価回路図で
ある。
【図2】図1に示す受光増幅装置における部分回路図で
ある。
【図3】バーチカルPNP型トランジスタの具体的構成
図とその等価回路図である。
【図4】従来の受光増幅装置における等価回路図であ
る。
【図5】図4に示す受光増幅装置におけるホトダイオー
ドの平面図である。
【図6】図5におけるA−A矢視断面図である。
【図7】ラテラルPNP型トランジスタの具体的構成図
とその等価回路図である。
【符号の説明】
11…増幅回路、 12…ゲイン切替
回路、13…選択回路、PDA,PDB,PDC,PDD,PD
E,PD…ホトダイオード、AMPA,AMPB,AMPC,A
MPD,AMP…増幅器、Q1,Q2,Q3,Q5,Q6,Q7…N
PN型トランジスタ、Q4…PNP型トランジスタ、
1,I2,I3…定電流電源、Rf1,Rf2,R1,R2,R
3…抵抗。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノードコモンの複数のホトダイオード
    の各々へ流れる受光電流を電流電圧変換して増幅する増
    幅回路、および、この増幅回路の入出力間に接続される
    と共に、内蔵するスイッチング素子の選択信号に基づく
    オン/オフによって上記増幅回路のゲインを切り替える
    ゲイン切替回路を有する受光増幅装置であって、 上記スイッチング素子は、バーチカルPNP型トランジ
    スタであることを特徴とする受光増幅装置。
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