JPH1041488A - 回路内蔵受光素子 - Google Patents

回路内蔵受光素子

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JPH1041488A
JPH1041488A JP8190435A JP19043596A JPH1041488A JP H1041488 A JPH1041488 A JP H1041488A JP 8190435 A JP8190435 A JP 8190435A JP 19043596 A JP19043596 A JP 19043596A JP H1041488 A JPH1041488 A JP H1041488A
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type
conductivity type
circuit
buried diffusion
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JP8190435A
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Hiroki Nagano
弘樹 永野
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NEC Corp
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/1443Devices controlled by radiation with at least one potential jump or surface barrier
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L31/02Details
    • H01L31/02016Circuit arrangements of general character for the devices
    • H01L31/02019Circuit arrangements of general character for the devices for devices characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier
    • H01L31/02024Position sensitive and lateral effect photodetectors; Quadrant photodiodes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路プロセスを変更することなく、平坦な周
波数特性を実現し、複数の受光素子間のクロストークを
低減する。 【解決手段】 P+ 型埋込拡散層3をアノードとしN-
型エピタキシャル層4をカソードとするフォトダイオー
ド9を形成する。拡散層3をアノードとしN+ 型埋込拡
散層2aをカソードとする、光信号の検出に寄与しない
ダミーのフォトダイオード9gを形成する。拡散層2a
をカソードとしP- 型基板1をアノードとするダミーの
フォトダイオード9hを形成する。フォトダイオード9
の空乏層よりも深いところで発生した拡散電流はダイオ
ード9に到達する前に、ダミーのフォトダイオード9
g、9hに到達する。よって、ダイオード9に接続され
た電流−電圧変換増幅器の入力に拡散電流が流れ込むこ
とがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理回路を内
蔵した受光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】信号処理回路と受光素子とを同一チップ
内に内蔵した回路内蔵受光素子は、光検出器やフォトカ
プラ等に広く用いられている。図5は回路内蔵受光素子
を用いた光ディスク装置のブロック図である。光ピック
アップ51において、半導体レーザ52から出射したレ
ーザ光は、グレーティングプレート53、ハーフプリズ
ム54、コリメートレンズ55、対物レンズ56を通っ
て光ディスク70に入射する。そして、光ディスク70
からの反射光は、ハーフプリズム54で反射し、シリン
ドリカルレンズ57を通って光検出器(回路内蔵受光素
子)58に入射する。
【0003】光検出器58は、対物レンズ56をディス
ク垂直方向に駆動するフォーカスサーボ、対物レンズを
ディスク半径方向に駆動するトラッキングサーボのため
に、図6に示すように複数のフォトダイオード9a〜9
fを備えている。同様の光学装置は、例えば特開平7−
93771号公報に示されている。図7に光検出器58
の回路図を示す。フォトダイオード9a〜9fは、電流
−電圧変換増幅器10a〜10fの反転端子にそれぞれ
接続されており、帰還抵抗11a〜11fを通して出力
端子Voa〜Vofにそれぞれつながっている。
【0004】また、増幅器10a〜10fの非反転端子
は、図示しない基準電源につながっており、基準電圧V
cが与えられている。増幅器10a〜10fは大きなゲ
インを持っているため、反転端子の電位(フォトダイオ
ード9a〜9fのカソードの電位)もほぼVcと同じ電
位となる。なお、この電圧Vcは、一般的に電源電圧V
ccの1/2である。フォトダイオード9a〜9fによ
り発生した光電流Iが増幅器10a〜10fに流れ込む
と、増幅器10a〜10fの出力端子Voa〜Vofに
はI×R+Vcの出力電圧が発生する(Rは抵抗11a
〜11fの抵抗値)。交流的な光信号を入力した場合の
出力電圧の周波数特性は増幅器10a〜10fの特性に
より決まることになる。
【0005】図8は光検出器を構成する従来の回路内蔵
受光素子の断面図である。図8において、P- 型基板2
1上の左方には、受光部としてフォトダイオードが形成
され、右方には信号処理回路部(図7の電流−電圧変換
増幅器)の一部としてNPNトランジスタが形成されて
いる。なお、フォトダイオードと電流−電圧変換増幅器
は、図7の回路と同様に接続される。このような回路内
蔵受光素子を作製するためには、まず、NPNトランジ
スタの予定領域にあるP- 型基板21の表面にN+ 型埋
込拡散層22を形成する。次に、これらの全面にN-
エピタキシャル層24を形成する。
【0006】そして、各素子の境界に各素子を分離する
ためのP+ 型拡散層25をエピタキシャル層24を貫く
ように形成する。続いて、エピタキシャル層24を貫い
てN+ 型埋込拡散層22に達する、NPNトランジスタ
のコレクタ用のN+ 型拡散層26を形成する。さらに、
信号処理回路部の領域において、N- 型エピタキシャル
層24の表面の一部にトランジスタのベースとなるP+
型拡散層27を形成する。そして、P+ 型拡散層27の
一部にエミッタとなるN+ 型拡散層28bを形成すると
共に、受光部の領域において、N- エピタキシャル層2
4の表面の一部にフォトダイオードのカソード用のN+
型拡散層28aを形成する。
【0007】受光部のN- 型エピタキシャル層24には
+ 型拡散層28aを介して基準電位Vcが与えられ、
- 型基板21にはGND電位が与えられる。こうし
て、P- 型基板21をアノード、N- 型エピタキシャル
層24をカソードとするフォトダイオードが形成され
る。受光部において、チップ上部より入射した光は、N
- 型エピタキシャル層24を通ってP- 型基板21に達
する。このフォトダイオードの空乏層内で発生した光生
成キャリアは空乏層内の電界で加速され、高速で光電流
として寄与する。しかし、P- 型基板21内の深いとこ
ろ(空乏層外)で発生したキャリアは拡散によりゆっく
りと広がり、一部は上部のフォトダイオードに、また一
部は隣のフォトダイオードに到達する。
【0008】この拡散電流は、受光応答速度を遅らせ、
クロストークの電流ともなってしまう。現在、一般的な
回路プロセスによるN- 型エピタキシャル層24の厚さ
は3μm程度である。また、P- 型基板21の濃度は1
15cm-3程度であるため、空乏層は3〜4μm程度し
か広がらない。波長が780nmの光(CD用光源)の
Siへの吸収長は10μmであるため、上記拡散電流は
大量に発生してしまうことが分かる。図9に図8の回路
内蔵受光素子の周波数特性を示す。この周波数特性は、
入力光の周波数に対する出力電圧(電流−電圧変換増幅
器の出力)のゲインを示している。上述の拡散電流の影
響で、回路(電流−電圧変換増幅器)の遮断周波数の以
下の低い周波数領域でもフォトダイオードの応答が追い
つかず、ゲインが次第に下がっていることが分かる。
【0009】近年、データ転送レートの高速化のため
に、光ディスクが高速回転化・高密度化されており、そ
れに伴って光検出器に要求される周波数帯域が高くなっ
てきているが、図9の特性では、信号の周波数によって
ゲインが異なるので、光ディスク装置の光ピックアップ
に用いられた場合、ディスクからの反射光の速度が速い
ときと遅いときで応答が異なることになり、ジッタ特性
が悪くなってしまう。また、図10にこの回路内蔵受光
素子の光感度マップを示す。これは、図6の紙面に垂直
な方向からX−X’線に沿って光ビームを走査させたと
きの出力電圧(各フォトダイオードにそれぞれ接続され
た電流−電圧変換増幅器の出力)の値を示したものであ
る。CTは隣接するフォトダイオードに入射した光によ
って発生した受光電流による電圧を示しており、フォト
ダイオード間でクロストークが発生していることが分か
る。
【0010】光ディスク装置のサーボ制御は、複数のフ
ォトダイオードの差信号(例えば図7において、Voa
+Voc−Vob−Vod、Voe−Vof)に基づい
て行われており、フォトダイオード間でクロストークが
発生すると、ディスクの位置合わせのサーボ信号に誤差
が発生し、正常な制御ができなくなってしまう。そこ
で、図11に示すような回路内蔵受光素子が提案されて
いる(特開平2−271667号公報)。
【0011】このような回路内蔵受光素子を作製するた
めには、まずフォトダイオードの予定領域にあるP型基
板31の表面にN+ 型埋込拡散層32を形成し、NPN
トランジスタの予定領域にあるP型基板31の表面にP
型埋込拡散層33を形成する。次に、その全面にN-
エピタキシャル層34を厚く成長させる。その後、NP
Nトランジスタの予定領域の表面にN型埋込拡散層35
を形成する。続いて、全面にN型エピタキシャル層36
を成長させる。そして、各素子の境界にP+ 型拡散層3
7を形成すると共に、アノード用のP+ 型拡散層37a
を形成する。この後、カソード用のN+ 型拡散層38
a、コレクタ用のN+ 型拡散層38bを形成し、N型エ
ピタキシャル層36の表面の一部にベース用のP+ 型拡
散層39、さらにその一部にエミッタ用のN+ 型拡散層
40を形成する。この回路内蔵受光素子では、N- 型エ
ピタキシャル層34を厚く、かつ濃度を薄く形成するこ
とにより、空乏層を光の吸収長以上に延ばすことが可能
となり、上記拡散電流の悪影響が低減される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図8に
示す従来の回路内蔵受光素子では、拡散電流の影響によ
って回路の遮断周波数以下の低い周波数領域でも平坦な
周波数特性が得られず、隣接する受光素子に入射した光
によって受光電流が流れるというクロストークが受光素
子間で発生してしまうという問題点があった。また、こ
の回路内蔵受光素子において、拡散電流を減らすために
は、P- 型基板上を低濃度にして空乏層が広がりやすく
したり、N- 型エピタキシャル層を厚くすることが考え
られるが、一般の回路プロセスとの共用を考えた場合、
基板濃度やエピタキシャル層の厚さを変更するために
は、回路プロセスを全て見直す必要があり、現実的では
ないという問題点があった。また、図11に示す従来の
回路内蔵受光素子では、拡散電流を低減することはでき
るが、新規にN- 型高比抵抗エピタキシャル層を従来の
回路プロセスに追加しなければならないため、プロセス
の全面見直しが必要となり、工程が複雑になってしまう
という問題点があった。本発明は、上記課題を解決する
ためになされたもので、従来の回路プロセスを変更する
ことなく、広い周波数帯域で平坦な周波数特性が得ら
れ、かつ複数の受光素子間のクロストークを低減するこ
とができる回路内蔵受光素子を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、第1の導電型の基板の上に形成された第2
の導電型の埋込拡散層と、第2の導電型の埋込拡散層の
上に形成された第1の導電型の埋込拡散層と、第1の導
電型の埋込拡散層の上に形成された第2の導電型のエピ
タキシャル層と、第2の導電型のエピタキシャル層を貫
いて第1の導電型の埋込拡散層に達する第1の導電型の
拡散層とを有し、この第1の導電型の拡散層及び第1の
導電型の埋込拡散層を第1の電極とし、第2の導電型の
エピタキシャル層を第2の電極とする受光素子を備える
ものである。このような構成により、第1の導電型(例
えばP型)の拡散層及び第1の導電型の埋込拡散層を第
1の電極(例えばアノード)とし、第2の導電型(例え
ばN型)のエピタキシャル層を第2の電極(例えばカソ
ード)とする受光素子が形成される。また、第1の導電
型の埋込拡散層を例えばアノードとし第2の導電型の埋
込拡散層を例えばカソードとする、光信号の検出に寄与
しないダミーの受光素子が形成され、同様に第2の導電
型の埋込拡散層を例えばカソードとし第1の導電型の基
板を例えばアノードとするダミーの受光素子が形成され
る。
【0014】また、請求項2に記載のように、第2の導
電型の埋込拡散層に一番高い電位を与え、第1の導電型
の埋込拡散層に一番低い電位を与え、第2の導電型のエ
ピタキシャル層にその中間の電位を与えるようにしたも
のである。また、請求項3に記載のように、第2の導電
型のエピタキシャル層を貫いて第1の導電型の埋込拡散
層に達する第1の導電型の拡散層によって分離された複
数の受光素子を備えるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す回路内蔵受光素子の断面図である。図1におい
て、P- 型基板1上の左方には、受光部としてフォトダ
イオード9が形成され、右方には信号処理回路部(図7
の電流−電圧変換増幅器)の一部としてNPNトランジ
スタが形成されている。なお、フォトダイオード9と電
流−電圧変換増幅器は、図7の回路と同様に接続され
る。
【0016】このような回路内蔵受光素子を作製するた
めには、まず、フォトダイオードの予定領域にあるP-
型基板1の表面にN+ 型埋込拡散層2aを形成し、同時
にNPNトランジスタの予定領域にあるP- 型基板1の
表面にN+ 型埋込拡散層2bを形成する。さらに、N+
型埋込拡散層2aの上にP+ 型埋込拡散層3を形成す
る。
【0017】次に、これらの全面にN- 型エピタキシャ
ル層4を形成する。そして、各素子の境界に各素子を分
離するためのP+ 型拡散層5aをエピタキシャル層4を
貫くように形成すると共に、エピタキシャル層4を貫い
てP+ 型埋込拡散層3に達する、フォトダイオード9の
アノード用のP+ 型拡散層5bを形成する。続いて、エ
ピタキシャル層4を貫いてN+ 型埋込拡散層2aに達す
る、後述するダミーフォトダイオードのカソード用のN
+ 型拡散層6aを形成すると共に、エピタキシャル層4
を貫いてN+ 型埋込拡散層2bに達する、NPNトラン
ジスタのコレクタ用のN+ 型拡散層6bを形成する。
【0018】さらに、信号処理回路部の領域において、
- 型エピタキシャル層4の表面の一部にトランジスタ
のベースとなるP+ 型拡散層7を形成する。そして、P
+ 型拡散層7の一部にトランジスタのエミッタとなるN
+ 型拡散層8bを形成すると共に、受光部の領域におい
て、N- エピタキシャル層4の表面の一部にフォトダイ
オード9のカソード用のN+ 型拡散層8aを形成する。
最後に、全体の表面に図示しない絶縁膜を形成し、この
絶縁膜の必要な部分に穴を開けて、電極及び配線を構成
する図示しないメタル層を形成する。このようにして、
図1の構成の回路内蔵受光素子が得られる。
【0019】ここで、光信号の検出に寄与しないダミー
フォトダイオード9g、9hのカソードとなるN+ 型埋
込拡散層2aには、N+ 型拡散層6aを介してVccの
電位が与えられ、フォトダイオード9のアノードとなる
+ 型埋込拡散層3には、P+ 型拡散層5bを介してG
ND(接地)の電位が与えられる。そして、ダミーフォ
トダイオード9hのアノードとなるP- 型基板1には、
+ 型拡散層5aを介してGNDの電位が与えられる。
【0020】また、フォトダイオード9のカソードとな
るN+ 型拡散層8aは、図7と同様に、信号処理回路部
に設けられた電流−電圧変換増幅器の反転端子に接続さ
れるので、N- 型エピタキシャル層4の電位は基準電位
Vcとなる。なお、各電位の関係は、Vcc>Vc>G
NDである。
【0021】受光部において、図1上側から入射した光
は、N- 型エピタキシャル層4を通ってP- 型基板1に
達する。これにより、P+ 型埋込拡散層3とN- 型エピ
タキシャル層4とからなるフォトダイオード9のPN接
合部の空乏層内で発生した光電流は、電流−電圧変換増
幅器の反転端子へ流れ込む。
【0022】これに対して、上記空乏層よりも深いとこ
ろで発生したキャリアは、ダミーフォトダイオード9g
を構成するP+ 型埋込拡散層3とN+ 型埋込拡散層2
a、ダミーフォトダイオード9hを構成するN+ 型埋込
拡散層2aとP- 型基板1により、GNDやVccへ流
れ込む。つまり、P+ 型埋込拡散層3で発生した電子の
うち、ダミーフォトダイオード9gの方へ拡散していく
成分及びP- 型基板1で発生した電子のうち、ダミーフ
ォトダイオード9hの方へ拡散していく成分は、N+
埋込拡散層2aへ到達し、N+ 型拡散層6aを介してV
ccへ流れ込む。
【0023】また、N+ 型埋込拡散層2aで発生した正
孔は、ダミーフォトダイオード9gあるいは9hの方へ
拡散していき、P+ 型埋込拡散層3あるいはP- 型基板
1へ到達し、GNDへ流れ込む。したがって、フォトダ
イオード9の空乏層よりも深いところで発生し拡散によ
って広がるキャリアは、フォトダイオード9に到達する
前に、ダミーフォトダイオード9g、9hで光電流とな
るため、電流−電圧変換増幅器へ流れ込む光電流は、表
面付近で発生したキャリアのみが寄与することになり、
高速応答が達成できる。
【0024】しかも、N+ 型埋込拡散層2aはNPNト
ランジスタを形成する際に同時に形成することができ、
+ 型埋込拡散層3はPNPトランジスタ(不図示)を
形成する際に同時に形成することができるので、従来の
回路プロセスで形成することができ、何等プロセスの変
更を生じない。
【0025】図2に図1の回路内蔵受光素子の周波数特
性を示す。この周波数特性は、入力光の周波数に対する
出力電圧(電流−電圧変換増幅器の出力)のゲインを示
している。拡散電流の影響がないため、回路の遮断周波
数に達するまで平坦な特性が得られている。
【0026】図3は本発明の他の実施の形態を示す回路
内蔵受光素子の断面図であり、図1と同一の構成には同
一の符号を付してある。本実施の形態は、フォトダイオ
ード9を複数搭載した例であり、各フォトダイオード間
は上述のP+ 型拡散層5bによって分離される。
【0027】図1の場合と同様に拡散電流はVccやG
NDへ流れ込むため、クロストークは発生しなくなる。
また、本実施の形態も、従来の回路プロセスのみで形成
することができ、何等プロセスの変更を生じない。図4
は本実施の形態の構造を用いて図6のように複数のフォ
トダイオードを平面的に配置した回路内蔵受光素子にお
いて、図6の紙面に垂直な方向からX−X’線に沿って
光ビームを走査させたときの出力電圧(各フォトダイオ
ードにそれぞれ接続された電流−電圧変換増幅器の出
力)の値を示す図である。図4から分かるように、本実
施の形態によれば、受光素子間のクロストークがなく、
理想的な特性が得られる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、第1の導電型の埋込拡
散層と第2の導電型のエピタキシャル層から受光素子が
構成され、第1の導電型の埋込拡散層と第2の導電型の
埋込拡散層、そして第2の導電型の埋込拡散層と第1の
導電型の基板からダミーの受光素子が構成されることに
より、受光素子の空乏層よりも深いところで発生した拡
散電流は受光素子に到達する前に、ダミーの受光素子に
到達することになる。したがって、受光素子に接続され
た電流−電圧変換増幅器の入力には拡散電流が流れ込ま
ないので、広い周波数帯域で平坦な周波数特性が得ら
れ、応答速度が高く、かつ複数の受光素子間でクロスト
ークが発生しない回路内蔵受光素子を実現することがで
きる。しかも、第1、第2の導電型の埋込拡散層は従来
の回路プロセスでも使用しているものであるため、プロ
セスの変更を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す回路内蔵受
光素子の断面図である。
【図2】 図1の回路内蔵受光素子の周波数特性を示す
図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態を示す回路内蔵受光
素子の断面図である。
【図4】 図3の回路内蔵受光素子の光感度マップを示
す図である。
【図5】 回路内蔵受光素子を用いた光ディスク装置の
ブロック図である。
【図6】 光検出器の受光部の構成を示す平面図であ
る。
【図7】 光検出器の回路図である。
【図8】 従来の回路内蔵受光素子の断面図である。
【図9】 図8の回路内蔵受光素子の周波数特性を示す
図である。
【図10】 図8の回路内蔵受光素子の光感度マップを
示す図である。
【図11】 従来の他の回路内蔵受光素子の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…P- 型基板、2a、2b…N+ 型埋込拡散層、3…
+ 型埋込拡散層、4…N- 型エピタキシャル層、5
a、5b…P+ 型拡散層、6a、6b…N+ 型拡散層、
7…P+ 型拡散層、8a、8b…N+ 型拡散層、9…フ
ォトダイオード、9g、9h…ダミーフォトダイオー
ド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の基板の上に形成された第
    2の導電型の埋込拡散層と、 第2の導電型の埋込拡散層の上に形成された第1の導電
    型の埋込拡散層と、 第1の導電型の埋込拡散層の上に形成された第2の導電
    型のエピタキシャル層と、 第2の導電型のエピタキシャル層を貫いて第1の導電型
    の埋込拡散層に達する第1の導電型の拡散層とを有し、 この第1の導電型の拡散層及び第1の導電型の埋込拡散
    層を第1の電極とし、前記第2の導電型のエピタキシャ
    ル層を第2の電極とする受光素子を備えたことを特徴と
    する回路内蔵受光素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回路内蔵受光素子におい
    て、 前記第2の導電型の埋込拡散層に一番高い電位を与え、
    第1の導電型の埋込拡散層に一番低い電位を与え、第2
    の導電型のエピタキシャル層にその中間の電位を与える
    ことを特徴とする回路内蔵受光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の回路内蔵受光素子
    において、 前記第2の導電型のエピタキシャル層を貫いて第1の導
    電型の埋込拡散層に達する第1の導電型の拡散層によっ
    て分離された複数の受光素子を備えたことを特徴とする
    回路内蔵受光素子。
JP8190435A 1996-07-19 1996-07-19 回路内蔵受光素子 Pending JPH1041488A (ja)

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