JPH1188068A - 受光アンプ回路 - Google Patents

受光アンプ回路

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JPH1188068A
JPH1188068A JP9249053A JP24905397A JPH1188068A JP H1188068 A JPH1188068 A JP H1188068A JP 9249053 A JP9249053 A JP 9249053A JP 24905397 A JP24905397 A JP 24905397A JP H1188068 A JPH1188068 A JP H1188068A
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current
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light receiving
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JP9249053A
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Hiroaki Ito
弘朗 伊藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミックレンジを拡大させることができ
ると共に、高速応答化を図ることができる受光アンプ回
路を提供する。 【解決手段】 受光アンプ回路1を、トランジスタQ1
1のベースに電圧Vref11でバイアスしたベース接
地ログアンプから構成する。トランジスタQ11のエミ
ッタには定電流回路I11から一定電流を供給すると共
に、フォトダイオードPD1を逆バイアス電圧が印加さ
れるように、定電流回路I11と並列に接続する。フォ
トダイオードPD1の出力電流をトランジスタQ11の
エミッタ抵抗によって電圧に変換して増幅することによ
り、受光アンプ回路1のダイナミックレンジを拡大させ
る。また、電圧Vref11を電源電圧Vccよりトラ
ンジスタQ11のベース・エミッタ間電圧より低く設定
することにより、受光アンプ回路1の高速応答化を図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光センサー用アン
プ等に使用される受光アンプ回路に関し、より詳しくは
フォトダイオードを有する受光アンプ回路の動作範囲
(ダイナミックレンジ)の拡大と高速応答化とに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、反射型フォトインタラプタ・フォ
トカプラ等の光センサーが頻繁に利用され、光センサー
回路に使用される受光アンプ回路には、動作範囲(ダイ
ナミックレンジ)の拡大や高速応答化の要望が高まって
いる。
【0003】図3に示すように、従来の受光アンプ回路
10には、フォトダイオードPD3等の受光素子が使用
され、フォトダイオードPD3は、外部からの光を受光
して電流に変換する。フォトダイオードPD3は、カソ
ードがトランジスタQ31のベースに接続され、アノー
ドがトランジスタQ31のエミッタに接続される構成を
とり、逆バイアスされている。
【0004】フォトダイオードPD3には直列に抵抗R
31が接続されており、またこの抵抗R31はトランジ
スタQ31のコレクタとベースとの間に接続されてい
る。
【0005】従って、受光した後にフォトダイオードP
D3から出力される出力電流は、抵抗R31によって電
圧に変換され、変換された電圧はトランジスタQ31の
コレクタ端子から出力されるという構成である。
【0006】ここで、トランジスタQ31、定電流回路
I31、及び抵抗R31は帰還増幅器を構成している。
すなわち、トランジスタQ31と定電流回路I31とは
利得の大きな基本増幅器を構成し、抵抗R31が帰還抵
抗となっている。トランジスタQ31はエミッタ接地増
幅回路として、また定電流回路I31はその能動負荷と
して機能する。
【0007】従って、上記基本増幅器の出力端子はトラ
ンジスタQ31のコレクタであり、入力であるトランジ
スタQ31のベースに対する出力の極性は反転出力とな
る。
【0008】この場合、上記基本増幅器を一つのオペア
ンプとして考えると、トランジスタQ31のベースに相
当する入力端子は反転入力となる。また、非反転入力
は、トランジスタQ31のコレクタ電流が定電流回路I
31の電流に等しいときのベース・エミッタ間電圧VBE
となる。
【0009】上記帰還増幅器において、基本増幅器の利
得をA、入力電圧をVIN31、出力電圧をVO31 、入力電
流をiIN、抵抗R31の値をr31とし、基本増幅器の
入力電流を無視すると、VO31 =A×(VBE
IN31)、VIN31=VO31 −r31×iINが成立する。
よって、VO31 ={A/(1+A)}×(VBE+r31
×iIN)となる。ここで、利得Aが1より十分大きい
と、VO31 ≒VBE+r31×iINとなる。ゲイン、すな
わち入力電流iINの変化に対する出力電圧VO31 の変化
率は、dVO31 /diIN=r31となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の受光アンプ回路
10では、出力電圧の範囲はトランジスタQ31のベー
ス・エミッタ間電圧VBEからほぼ電源電圧Vccまでで
ある。但し、図3において、定電流回路I31に接続さ
れるトランジスタQ31の飽和電圧を無視してある。
【0011】例えば、ベース・エミッタ間電圧VBEは約
0.7Vであるから、電源電圧Vccが3Vの場合、出
力電圧の範囲は約2.3Vとなり、抵抗R31が100
kΩであるとすると、フォトダイオードPD3の出力電
流が23μAで受光アンプ回路10の出力電圧が飽和し
てしまうため、ダイナミックレンジが小さいという問題
があった。
【0012】この問題を解決するために、図4に示すよ
うに、抵抗R41に並列にダイオードD4を接続し、抵
抗R41の両端の電圧をベース・エミッタ間電圧VBE
抑える受光アンプ回路11もある。受光アンプ回路11
において、受光アンプ回路10における帰還抵抗に相当
する部分は抵抗R41であるから、ダイオードD4は帰
還抵抗に並列に接続されていることになる。
【0013】この場合、ダイオードD4の電流変化に対
する端子間電圧の変化率と、抵抗R41の値との並列合
成インピーダンスが、帰還回路のインピーダンスとな
る。帰還増幅器の入力電流が小さく、抵抗R41におけ
る電位降下によってダイオードD4が能動領域に入れな
いときには上記インピーダンスは抵抗R41の値そのも
のになる。一方、帰還回路の入力電流が増加し、抵抗R
41における電位降下によってダイオードD4が能動領
域に入ると、インピーダンスは急激に減少する。
【0014】従って、帰還増幅器のゲインも低下し、ダ
イナミックレンジを拡大することができる。
【0015】しかし、この方法では、ダイオードD4が
OFFからONになるときのゲインの急峻な変化や、ダ
イオードD4に流れる電流に応じてインピーダンスが変
化することにより、帰還増幅器としての動作が不安定に
なるという問題がある。
【0016】また、受光アンプ回路10・11の応答速
度は、フォトダイオードPD3・PD4の接合容量が増
加すると小さくなる特性がある。フォトダイオードPD
3・PD4の接合容量は、フォトダイオードPD3・P
D4に印加される逆バイアス電圧に反比例するため、受
光アンプ回路10・11の応答速度は、逆バイアス電圧
が低いと小さくなる傾向がある。従って、受光アンプ回
路10・11の応答速度を大きくするには、フォトダイ
オードPD3・PD4に印加する逆バイアス電圧を高く
した方が有利である。
【0017】ところが、従来の受光アンプ回路10・1
1では、フォトダイオードPD3・PD4に印加される
逆バイアス電圧はトランジスタQ31・Q41のベース
・エミッタ間電圧VBEによって決まり、約0.7Vであ
る。このため、逆バイアス電圧を大きくすることができ
ず、受光アンプ回路10・11の高速応答化に限界が生
じていた。
【0018】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、ダイナミックレンジを拡大
させることができると共に、高速応答化を図ることがで
きる受光アンプ回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の受
光アンプ回路は、上記課題を解決するために、外部から
放射される光を受光して電流に変換する受光素子と、上
記電流を電圧に変換して増幅する電流電圧変換手段とを
有すると共に、上記電流電圧変換手段から出力される電
圧に基づいて出力電圧を出力する受光アンプ回路におい
て、所定の電圧が印加されたベースを有するベース接地
の第1トランジスタと、上記第1トランジスタのエミッ
タに一定電流を供給する第1定電流回路とを有し、上記
電流電圧変換手段は、上記第1トランジスタの上記エミ
ッタであることを特徴としている。
【0020】上記の発明では、受光アンプ回路の受光素
子は、外部から放射される光を受光して電流に変換す
る。第1トランジスタは、電流電圧変換手段としてのエ
ミッタに第1定電流回路から一定電流が供給され、ベー
スに所定の電圧が印加されると共にベース接地されてい
る。これにより、ベース接地型ログアンプが構成され
る。
【0021】受光素子からの出力電流は、第1トランジ
スタのエミッタによって電圧に変換される。このとき、
第1トランジスタのベース・エミッタ間電圧は、受光素
子が受光しないときと比較して、受光素子からの出力電
流が対数変換されて生成される電圧分だけ上昇する。
【0022】受光アンプ回路からは、第1トランジスタ
のベースに印加される電圧より、対数変換されて生成さ
れた上記電圧分を含むベース・エミッタ間電圧だけ低下
した電圧が出力される。このため、受光アンプ回路の出
力電圧は、受光素子の出力電流が大きくなっても飽和し
にくくなる。
【0023】請求項2に係る発明の受光アンプ回路は、
上記課題を解決するために、請求項1に記載の受光アン
プ回路において、上記第1トラジスタの上記ベースに印
加される電圧は、上記第1トランジスタのコレクタに印
加される電源電圧より上記第1トランジスタの略ベース
・エミッタ間電圧だけ低いことを特徴としている。
【0024】上記の発明によれば、第1トランジスタの
ベースには、コレクタに印加される電源電圧より略ベー
ス・エミッタ間電圧だけ低い電圧が印加される。
【0025】これにより、受光素子の接合容量を最小に
することができる逆バイアス電圧が受光素子に印加さ
れ、この逆バイアス電圧は受光アンプ回路の後続アンプ
のバイアス電圧となる。
【0026】従って、受光アンプ回路の出力電圧は、後
段に直結されるアンプに最適なバイアス電圧として印加
される。
【0027】請求項3に係る発明の受光アンプ回路は、
上記課題を解決するために、請求項1または2に記載の
受光アンプ回路において、上記第1定電流回路から上記
エミッタに供給される電流値によって、上記受光素子の
応答速度と、上記電流値に対する上記受光素子の出力電
流のゲインとが設定されることを特徴としている。
【0028】上記の発明によれば、第1トランジスタの
エミッタに供給される第1定電流回路の電流値を適当な
値に設定することによって、受光素子の最適な応答速度
と、上記電流値に対する受光素子の出力電流の最適なゲ
インとが得られる。
【0029】請求項4に係る発明の受光アンプ回路は、
上記課題を解決するために、請求項1ないし3に記載の
受光アンプ回路において、上記第1定電流回路から供給
される電流に等しい電流を出力する第2定電流回路、及
び上記第2定電流回路から一定電流が供給されるエミッ
タと上記ベースに印加される電圧に等しい電圧が印加さ
れるベースとを備える第2トランジスタを有する増幅回
路と、上記出力電圧と上記増幅回路の出力電圧との差分
を上記受光素子の出力電流に比例した差分電流に変換し
て出力する差動アンプと、上記差動アンプに一定電流を
供給する第3定電流回路と、上記差分電流を電圧に変換
する電圧生成手段とをさらに有することを特徴としてい
る。
【0030】上記の発明によれば、第1トランジスタと
第2トランジスタとのベースに等しい電圧を印加し、上
記両トランジスタのエミッタに第1定電流回路と第2定
電流回路とから等しい電流を供給する。
【0031】これにより、受光素子が受光しないときに
は、受光アンプ回路と増幅回路とからの両出力電圧は等
しくなり、これらの出力電圧が第3定電流回路から一定
電流が供給される差動アンプに入力される。上記両出力
電圧の差分は0であるため、差動アンプは差分電流を出
力せず、差動アンプを構成する2つのトランジスタには
等しいコレクタ電流が流れる。従って、電圧生成手段か
らは、差分電流に相当する電圧が出力されない。
【0032】一方、受光素子が受光するときには、受光
素子からの出力電流によって、受光アンプ回路と増幅回
路とからの両出力電圧は異なるものとなる。このとき、
差動アンプは上記両出力電圧の差分を、受光素子の出力
電流に比例した差分電流に変換して増幅する。従って、
電圧生成手段からは、受光素子の出力電流に比例した電
圧が得られる。
【0033】請求項5に係る発明の受光アンプ回路は、
上記課題を解決するために、請求項4に記載の受光アン
プ回路において、上記電圧生成手段は、上記差分電流を
検知するカレントミラー回路と、上記カレントミラー回
路によって検知された上記差分電流を電圧に変換する抵
抗とを有することを特徴としている。
【0034】上記の発明では、差動アンプから出力され
る差分電流をカレントミラー回路によって検知し、検知
された上記差分電流を抵抗によって電圧に変換するとい
う簡単な構成の電圧生成手段が提供される。
【0035】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の受光アンプ回路の実施の一形
態について図1に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0036】図1に示すように、本実施の形態の受光ア
ンプ回路1は、フォトダイオードPD1、NPN型のト
ランジスタQ11、及び定電流回路I11から構成され
る。
【0037】受光素子としてのフォトダイオードPD1
は、アノードが接地端子GNDに接続され、カソードが
トランジスタQ11のエミッタ及び出力端子OUT1に
接続されている。
【0038】第1トランジスタとしてのトランジスタQ
11は、コレクタが電源電圧Vccが印加される電源端
子に、電流電圧変換手段としてのエミッタが定電流回路
I11の一端にそれぞれ接続されていると共に、ベース
が電圧Vref11でバイアスされている。また、第1
定電流回路としての定電流回路I11の他端は、接地端
子GNDに接続されている。
【0039】すなわち、上記の構成の受光アンプ回路1
は、反射型フォトインタラプタ・フォトカプラ等の強い
入射光が入力される光センサー用受光アンプ回路とし
て、光電流の電圧への変換を簡易な構成で実現すること
ができるベース接地型ログアンプを利用したものとなっ
ている。このベース接地型ログアンプでは、フォトダイ
オードPD1からの出力電流をトランジスタQ11のエ
ミッタ抵抗によって電圧に変換する。
【0040】フォトダイオードPD1の出力電流をIs
c1とすると、Isc1=0、すなわちフォトダイオー
ドPD1が受光しないとき、トランジスタQ11のベー
ス・エミッタ間電圧VBEQ11 は、 VBEQ11 =(kT/q)×Ln(i11/Io) (1) となる。ここで、 k;ボルツマン定数 T;絶対温度 q;電子の電荷量 i11;定電流回路I11の出力電流 Io;トランジスタQ11の逆方向飽和電流 である。また、Isc1≠0、すなわちフォトダイオー
ドPD1が受光するとき、トランジスタQ11のベース
・エミッタ間電圧VBEQ11 ’は、 VBEQ11 ’=(kT/q)×Ln{(i11+Isc1)/Io} (2) となる。(1)(2)式より、 VBEQ11 ’−VBEQ11 =(kT/q)×Ln(1+Isc1/i11) (3) となり、出力電流Isc1が対数変換されていることが
分かる。
【0041】これにより、フォトダイオードPD1の出
力電流Isc1が増大しても、出力電圧Voは対数圧縮
されて増大しないため、受光アンプ回路1のダイナミッ
クレンジの拡大が可能になる。
【0042】また、光センサー回路用アンプには、微小
な入力信号が与えられる場合があるため、アンプ全体と
しては大きなゲインを有する必要がある。このため、上
記受光アンプ回路1は前置アンプとして使用され、その
出力電圧Voは後続のアンプへ伝達される。
【0043】光センサー回路は、信号として直流と交流
の両方を処理するため、直流及び交流を増幅することの
できる直流アンプが使用される。直流アンプにおいて
は、前置アンプと後続アンプとは直結されるので、前置
アンプの直流出力電圧が後続アンプのバイアス電圧とな
る。
【0044】PN接合の接合容量は、それに印加される
逆バイアス電圧に反比例するため、図1においてPN接
合で構成されているフォトダイオードPD1の接合容量
を最小にするためには、できるだけ高い逆バイアス電圧
を印加する必要がある。
【0045】ここで、後続のアンプをバイアスすること
ができ、フォトダイオードPD1に最も高い逆バイアス
電圧を与えられる電圧Vref11はVcc−
BEQ11 ’である。
【0046】受光アンプ回路1の応答速度は、フォトダ
イオードPD1の接合容量に反比例するため、Vref
11=Vcc−VBEQ11 ’のとき、後続アンプの直結を
考えるとフォトダイオードPD1の接合容量を最も小さ
くすることができ、応答速度の大きい受光アンプ回路1
を構成することができる。
【0047】一方、トランジスタQ11のエミッタ抵抗
は(kT/q)/i11となる。ここで、周囲温度が2
5℃のとき、kT/q=25.8mVである。従って、
例えばi11=10μAのときエミッタ抵抗は(25.
8×10-3)/(10×10-6)=2580Ωとなる。
【0048】光センサー回路に使用されるフォトダイオ
ードの接合容量は、その面積、逆バイアス電圧によって
変化するものの、20pF程度の容量値を有することが
多い。仮に、フォトダイオードPD1の接合容量値を2
0pFとしたとき、トランジスタQ11によって構成さ
れるベース接地型ログアンプの遮断周波数は、1/(2
π×2580×20×10-12 )=3.1×106 Hz
となる。
【0049】光センサー回路用アンプとしては、約1M
Hz以上の遮断周波数が求められるため、i11を10
μA以上とすることで、受光アンプ回路1は、光センサ
ー回路用アンプに必要な応答速度を有するものとなる。
【0050】また、出力電流Iscが0でないときの受
光アンプ回路1の出力電圧Voは、Vref11−V
BEQ11 ’=Vref11−(VBEQ11 ’−VBEQ11 )−
BEQ11 である。従って、(3)式より、出力電圧Vo
には、フォトダイオードPD1の出力電流Iscが定電
流回路I11の出力電流i11で除算された後に対数変
換される項が含まれるため、対数圧縮時のゲインを設定
することができる。
【0051】〔実施の形態2〕本発明の受光アンプ回路
の他の実施の形態について図2を用いて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態1の図面に示した構成要素と同一の機能を有する構成
要素については、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0052】図2に示すように、本実施の形態の受光ア
ンプ回路2は、実施の形態1で述べた受光アンプ回路1
と類似の構成をとる受光アンプ回路3に、後続アンプと
して増幅回路4、差動アンプ5、定電流回路I23、カ
レントミラー回路6、及び抵抗R21を接続したもので
ある。
【0053】受光アンプ回路3は、NPN型のトランジ
スタQ25、定電流回路I21、及びフォトダイオード
PD2から構成される。増幅回路4は、NPN型のトラ
ンジスタQ26及び定電流回路I22から構成される。
また、差動アンプ5は、NPN型のトランジスタQ21
・Q22から構成される。さらに、カレントミラー回路
6は、PNP型のトランジスタQ23・Q24から構成
される。
【0054】受光アンプ回路3において、第1トランジ
スタとしてのトランジスタQ25は、コレクタが電源電
圧Vccが印加される電源端子に、電流電圧変換手段と
してのエミッタが定電流回路I21の一端にそれぞれ接
続されていると共に、ベースは電圧Vref21でバイ
アスされている。第1定電流回路としての定電流回路I
21の他端は、接地端子GNDに接続されている。ま
た、受光素子としてのフォトダイオードPD2は、カソ
ードが定電流回路I21の一端及び後述するトランジス
タQ21のベースに接続されており、アノードは接地端
子GNDに接続されている。すなわち、受光アンプ回路
3はベース接地型ログアンプとなっている。
【0055】増幅回路4において、第2トランジスタと
してのトランジスタQ26は、ベースがトランジスタQ
25のベースに、コレクタが電源端子に、エミッタが第
2定電流回路としての定電流回路I22の一端にそれぞ
れ接続されている。また、定電流回路I22の他端は接
地端子GNDに接続されている。従って、トランジスタ
Q26のベースは、トランジスタQ25のベースと同様
に電圧Vref21でバイアスされている。また、この
増幅回路4もベース接地型ログアンプとなっている。
【0056】差動アンプ5において、トランジスタQ2
1は、ベースが受光アンプ回路3の出力端子に、コレク
タが電源端子に、エミッタがトランジスタQ22のエミ
ッタ及び第3定電流回路としての定電流回路I23の一
端にそれぞれ接続されている。トランジスタQ22は、
ベースがトランジスタQ26と定電流回路I22との接
続点に、コレクタが後述するトランジスタQ23のコレ
クタに、エミッタが定電流回路I23の一端にそれぞれ
接続されている。
【0057】電圧生成手段に含まれるカレントミラー回
路6において、トランジスタQ23は、ベースが自身の
コレクタ及びトランジスタQ24のベースに、エミッタ
が電源端子にそれぞれ接続されている。トランジスタQ
24は、エミッタが電源端子に、コレクタが後述する抵
抗R21の一端及び受光アンプ回路2の出力端子OUT
2にそれぞれ接続されている。
【0058】また、トランジスタQ24のコレクタと接
地端子GNDとの間に、電圧生成手段に含まれる抵抗R
21が設けられ、抵抗R21の一端は出力端子OUT2
に接続されている。
【0059】次に、上記の構成の受光アンプ回路2の動
作について説明する。
【0060】外部から放射される光をフォトダイオード
PD2が受光すると、フォトダイオードPD2は出力電
流Isc2を出力する。このとき、定電流回路I21の
出力電流をi21とすると、トランジスタQ25のエミ
ッタ電圧V21は、 V21=Vref21− (kT/q)×Ln{(Isc2+i21)/Io} (4) となる。ここで、IoはトランジスタQ25の逆方向飽
和電流である。
【0061】一方、定電流回路I22の出力電流をi2
2とすると、トランジスタQ26のエミッタ電圧V22
は、 V22=Vref21− (kT/q)×Ln(i22/Io) (5) となる。但し、トランジスタQ25とトランジスタQ2
6との特性は同じであり、逆方向飽和電流には同じIo
を用いている。また、i21とi22は等しく、 i21=i22=it (6) とする。
【0062】トランジスタQ21・Q22のベース電流
を無視し、定電流回路I23の出力電流をi23とすれ
ば、トランジスタQ21のコレクタ電流i24とトラン
ジスタQ22のコレクタ電流i25との間に、 i24+i25=i23 (7) が成立する。
【0063】Isc2=0のとき、すなわちフォトダイ
オードPD2が受光しないとき、(4)ないし(6)式
より、 V21=V22 (8) となる。このとき、 i24=i25 (9) となる。i23の1/2の電流をipとすると、(7)
(9)式より、 i24=i25=ip (10) となる。
【0064】フォトダイオードPD2が受光してIsc
2≠0となるとき、(4)(5)式よりV21<V22
となる。このとき、i24、i25のipからの変化分
を差分電流Δiとすると、 i24=ip−Δi (11) i25=ip+Δi (12) となる。ここで、トランジスタQ21・Q22の共通エ
ミッタ電位をVeとおくと、 V21−Ve=(kT/q)×Ln{(ip−Δi)/Io} (13) V22−Ve=(kT/q)×Ln{(ip+Δi)/Io} (14) であるから、(13)(14)式より、 V21−V22=(kT/q)×Ln{(ip−Δi)/(ip+Δi)} (15) と表すことができる。一方、(4)(5)式より、 V21−V22=(kT/q)×Ln{i22/(Isc2+i21)} =(kT/q)×Ln{it/(it+Isc2)}(16) 従って、(15)(16)式より、 (kT/q)×Ln{it/(it+Isc2)} =(kT/q)×Ln{(ip−Δi)/(ip+Δi)} (17) (17)式より、 it/(it+Isc2)=(ip−Δi)/(ip+Δi) (18) 従って、(18)式より、 Δi/ip=Isc2/(Isc2+2×it) (19) となる。
【0065】光センサー回路の場合、フォトダイオード
PD2の受光信号が小さいので、Isc2≪itと仮定
すると、 Δi/ip=(1/2)×(Isc2/it) (20) となる。
【0066】従って、差分電流Δiは、 Δi=(1/2)×(ip/it)×Isc2 (21) となる。従って、フォトダイオードPD2の出力電流I
sc2=0の場合、itの値に関わらず、Δi=0とな
る。すなわち、itは差動アンプ5の両入力に等しくか
かるため、フォトダイオードPD2の出力電流Isc2
が0のときに差動アンプ5の出力電流が生じてしまう、
いわゆるオフセットが原理的に起こらないことになる。
【0067】この結果、上記の受光アンプ回路3の差動
アンプ5の構成によって、フォトダイオードPD2の出
力電流Isc2に比例した差分電流Δiを差動アンプ5
から得ることができる。このことにより、出力電流Is
c2が微小電流である場合でも、これに比例した差分電
流Δiを得ることができる簡易な構成の後続アンプを実
現することができる。
【0068】一方、カレントミラー回路6を構成するト
ランジスタQ24のコレクタ電流をi26とし、トラン
ジスタQ23・Q24のベース電流を無視すると、i2
5=i26である。すなわち、(21)式で表される差分
電流ΔiはトランジスタQ23のコレクタ電流変化分で
あり、トランジスタQ24のコレクタ電流変化分に等し
くなる。
【0069】従って、抵抗R21の値をr21とする
と、受光アンプ回路3の出力電圧変化分は、r21×Δ
i、すなわち(1/2)×r21×(ip/it)×I
sc2で表され、フォトダイオードPD2の出力電流I
sc2に比例したものとなる。
【0070】これにより、出力端子OUT2における出
力電圧V24は、トランジスタQ24の飽和電圧を無視
すれば、GND電圧から電源電圧までとなる。この結
果、フォトダイオードPD2への大きな光入力に対して
も出力電圧V24が飽和しにくい、ダイナミックレンジ
の大きな受光アンプ回路3を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1に係る発明の受光アンプ回路
は、以上のように、外部から放射される光を受光して電
流に変換する受光素子と、上記電流を電圧に変換して増
幅する電流電圧変換手段とを有すると共に、上記電流電
圧変換手段から出力される電圧に基づいて出力電圧を出
力する受光アンプ回路において、所定の電圧が印加され
たベースを有するベース接地の第1トランジスタと、上
記第1トランジスタのエミッタに一定電流を供給する第
1定電流回路とを有し、上記電流電圧変換手段は、上記
第1トランジスタの上記エミッタである構成である。
【0072】それゆえ、受光素子の出力電流を、簡単な
構成のベース接地型ログアンプによって電圧に変換する
ことができる。
【0073】この結果、受光素子が強い外乱光を受光し
たときでも出力電圧が飽和しないダイナミックレンジの
大きな受光アンプ回路を提供することができると共に、
ログアンプのチップサイズ及びチップコストの低減を図
ることができるという効果を奏する。
【0074】請求項2に係る発明の受光アンプ回路は、
以上のように、請求項1に記載の受光アンプ回路におい
て、上記第1トランジスタの上記ベースに印加される電
圧は、上記第1トラジスタのコレクタに印加される電源
電圧より上記第1トランジスタの略ベース・エミッタ間
電圧だけ低い構成である。
【0075】それゆえ、受光アンプ回路に後続アンプを
直結させることができると共に、受光素子の応答速度を
大きくすることができるという効果を奏する。
【0076】請求項3に係る発明の受光アンプ回路は、
以上のように、請求項1または2に記載の受光アンプ回
路において、上記第1定電流回路から上記エミッタに供
給される電流値によって、上記受光素子の応答速度と、
上記電流値に対する上記受光素子の出力電流のゲインと
が設定される構成である。
【0077】それゆえ、簡単な構成で、光センサー回路
に必要な応答速度とゲインとを有する受光アンプ回路を
提供することができるという効果を奏する。
【0078】請求項4に係る発明の受光アンプ回路は、
以上のように、請求項1ないし3に記載の受光アンプ回
路において、上記第1定電流回路から供給される電流に
等しい電流を出力する第2定電流回路、及び上記第2定
電流回路から一定電流が供給されるエミッタと上記ベー
スに印加される電圧に等しい電圧が印加されるベースと
を備える第2トランジスタを有する増幅回路と、上記出
力電圧と上記増幅回路の出力電圧との差分を上記受光素
子の出力電流に比例した差分電流に変換して出力する差
動アンプと、上記差動アンプに一定電流を供給する第3
定電流回路と、上記差分電流を電圧に変換する電圧生成
手段とをさらに有する構成である。
【0079】それゆえ、受光素子の出力電流が微小電流
である場合においても、上記出力電流に比例した出力電
圧差を得ることのできる後続アンプを簡易な回路で実現
することができるという効果を奏する。
【0080】請求項5に係る発明の受光アンプ回路は、
以上のように、請求項4に記載の受光アンプ回路におい
て、上記電圧生成手段は、上記差分電流を検知するカレ
ントミラー回路と、上記カレントミラー回路によって検
知された上記差分電流を電圧に変換する抵抗とを有する
構成である。
【0081】それゆえ、簡単な構成の回路で差分電流を
電圧に変換することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における受光アンプ回路
の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施の形態における受光アンプ回
路の構成を示す回路図である。
【図3】従来の受光アンプ回路の構成を示す回路図であ
る。
【図4】従来の他の受光アンプ回路の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】 1 受光アンプ回路 2 受光アンプ回路 3 受光アンプ回路 4 増幅回路 5 差動アンプ 6 カレントミラー回路 I11 定電流回路(第1定電流回路) I21 定電流回路(第1定電流回路) I22 定電流回路(第2定電流回路) I23 定電流回路(第3定電流回路) PD1 フォトダイオード(受光素子) PD2 フォトダイオード(受光素子) Q11 トランジスタ(第1トランジスタ) Q25 トランジスタ(第1トランジスタ) Q26 トランジスタ(第2トランジスタ) R21 抵抗 Vcc 電源電圧 Vo 出力電圧 Vref11 電圧 Vref21 電圧 V24 出力電圧 ΔI 差分電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から放射される光を受光して電流に変
    換する受光素子と、上記電流を電圧に変換して増幅する
    電流電圧変換手段とを有すると共に、上記電流電圧変換
    手段から出力される電圧に基づいて出力電圧を出力する
    受光アンプ回路において、 所定の電圧が印加されたベースを有するベース接地の第
    1トランジスタと、上記第1トランジスタのエミッタに
    一定電流を供給する第1定電流回路とを有し、 上記電流電圧変換手段は、上記第1トランジスタの上記
    エミッタであることを特徴とする受光アンプ回路。
  2. 【請求項2】上記第1トランジスタの上記ベースに印加
    される電圧は、上記第1トランジスタのコレクタに印加
    される電源電圧より上記第1トランジスタの略ベース・
    エミッタ間電圧だけ低いことを特徴とする請求項1に記
    載の受光アンプ回路。
  3. 【請求項3】上記第1定電流回路から上記エミッタに供
    給される電流値によって、上記受光素子の応答速度と、
    上記電流値に対する上記受光素子の出力電流のゲインと
    が設定されることを特徴とする請求項1または2に記載
    の受光アンプ回路。
  4. 【請求項4】上記第1定電流回路から供給される電流に
    等しい電流を出力する第2定電流回路、及び上記第2定
    電流回路から一定電流が供給されるエミッタと上記ベー
    スに印加される電圧に等しい電圧が印加されるベースと
    を備える第2トランジスタを有する増幅回路と、上記出
    力電圧と上記増幅回路の出力電圧との差分を上記受光素
    子の出力電流に比例した差分電流に変換して出力する差
    動アンプと、上記差動アンプに一定電流を供給する第3
    定電流回路と、上記差分電流を電圧に変換する電圧生成
    手段とをさらに有することを特徴とする請求項1ないし
    3に記載の受光アンプ回路。
  5. 【請求項5】上記電圧生成手段は、上記差分電流を検知
    するカレントミラー回路と、上記カレントミラー回路に
    よって検知された上記差分電流を電圧に変換する抵抗と
    を有することを特徴とする請求項4に記載の受光アンプ
    回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009527948A (ja) * 2006-02-17 2009-07-30 イグザー コーポレイション 入力同相モードフィードバックを備えた乗算器・トランスインピーダンス増幅器複合回路
WO2012070690A1 (ja) * 2010-11-26 2012-05-31 リズム時計工業株式会社 光学モーションセンサー
JP2013187675A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Toshiba Corp 受光回路

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