JPH07191148A - 広角レーザレーダ装置 - Google Patents

広角レーザレーダ装置

Info

Publication number
JPH07191148A
JPH07191148A JP5330748A JP33074893A JPH07191148A JP H07191148 A JPH07191148 A JP H07191148A JP 5330748 A JP5330748 A JP 5330748A JP 33074893 A JP33074893 A JP 33074893A JP H07191148 A JPH07191148 A JP H07191148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
receiving elements
wide
laser radar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5330748A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Tamiya
則宏 田宮
Kazuma Kaneko
和磨 金子
Yuuichi Fudewaki
雄一 筆脇
Minoru Nishida
稔 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5330748A priority Critical patent/JPH07191148A/ja
Publication of JPH07191148A publication Critical patent/JPH07191148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転状況、環境状況などによって広角レーザ
レーダ装置の性能を最適化し、安全性の高い広角レーザ
レーダ装置を得る。 【構成】 送光部110より送出されたパルスレーザ光
が反射体にあたってかえってきた反射光を複数の受光素
子302より成る受光部3で受光し、パルスレーザ光を
送出してから反射光を受光するまでの時間差及び反射光
を受光した受光素子の位置から反射体までの距離及び方
向を距離・方向検出部7で測定する際に、車両の状態ま
たは車外の状態を検知する検知手段21の出力に基づい
て、複数の受光素子の組み合わせ方を受光素子組合せ制
御手段9、10で制御し、組み合わされた受光素子の出
力を加算手段11で加算して、この加算出力により反射
体までの距離と方向を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルスレーザ光を用いて
反射体までの距離、方向等を測定する広角レーザレーダ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として例えば、特開
昭62−184381号公報に示す自動車用レーダ装置
があった。図31はこのようなレーダ装置を示す構成図
である。図31において、1は信号光としてパルスレー
ザ光を送出する送光部であり、拡散レンズで構成された
送光レンズ101と、複数の発光素子102より成る。
2は送信部であり、レーザ駆動部201とトリガ部20
2から成る。3はパルスレーザ光が反射体にあたってか
えってきた反射光を受光する受光部であり、受光レンズ
301と、反射光を電気信号に変換する複数の受光素子
(ホトダイオード)302から成る。4は受光選択部、
5は受光出力選択部、6は増幅部、701は距離検出
部、702は方向検出部である。
【0003】次に動作について説明する。トリガ部20
2から一定の繰り返し周期を持って発生するパルスはレ
ーザ駆動部201に送られ、レーザ駆動部201は送光
部1の複数の発光素子102を上記周期のタイミングで
順次駆動し、各パルスレーザ光1a、1b、1c、1
d、1eを発生させる。各発光素子102から発生した
上記各パルスレーザ光1a、1b、1c、1d、1eは
略水平方向に所定角度間隔で放射される。一方、受光部
3の複数の受光素子302は各々、各発光素子102に
対応しており、対応した発光素子からのパルスレーザ光
の反射光のみを受光するように構成されている。レーザ
駆動部201から発光素子102の駆動タイミングで同
期信号が受光選択部4へ送られると、受光選択部4から
の信号によって受光出力選択部5において、受光素子3
02が順次選択される。即ち、最初の駆動信号が出力さ
れ、レーザ光1aが送出されると、このレーザ光1aの
反射光3aは対応した受光素子302に入射する。受光
出力選択部5はこの受光素子を選択するように動作す
る。同様に、レーザ光1bに対しては反射光3bに対応
した受光素子というように、順次パルスレーザ光1c、
1d、1eに対しても反射光3c、3d、3eに対応し
た受光素子を1つずつ選択していく。このようにして順
次検出範囲方向を変えていくようなスキャンが行なわれ
る。次に各受光素子からの出力は微弱信号なので検出で
きるレベルまで増幅部6で増幅される。距離検出部70
1ではレーザ光が送出されるタイミングと反射光を受光
するタイミングから反射体までの距離を検出する。方向
検出部702では受光された受光素子の位置から反射体
の方向を検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の広角レーザレー
ダ装置は以上のように構成されており、反射体までの距
離と方向を検出する際、レーザ光が送出される角度範囲
を1ビーム毎に一定時間で順次スキャンしながら測定す
るようになっていた。従って、反射体検出のための広角
レーザレーダの性能を規定するいくつかの性能パラメー
タ、例えば方向分解能、感度、検出時間等が固定されて
しまうという問題点があった。即ち、従来の装置は特定
の送光ビームに対して、それに対応する受光素子が1つ
で検出するため、検出感度は一定で変えられず、また、
検出時間も1スキャン時間が固定されており、早くでき
ない。さらに検出範囲も一定角度範囲を順番にみていく
のみであり、方向分解能も一定で変わらないというもの
であった。しかし、実際の走行時には、種々の条件下で
優先すべき性能パラメータを考慮し、安全性を高める必
要がある。例えば、先行車等の障害物の動きに素早く追
従する場合は、早い検出時間が必要となってくる。ま
た、曲線などでは曲がっていく方向を優先的に検出する
必要があり、方向分解能が高いことが望まれる。さら
に、遠方の障害物や、雨、霧などの悪天候の時は感度良
く検出する必要がある。このように、運転状況、環境状
況などによって広角レーザレーダの性能パラメータを柔
軟に変化できれば安全性が高まるが、従来の装置は上述
のように広角レーザレーダの性能パラメータを状況に応
じて最適化できないという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、運転状況、環境状況などによっ
て広角レーザレーダ装置の性能を最適化し、安全性の高
い広角レーザレーダ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
広角レーザレーダ装置は、パルスレーザ光を送出する送
光部、複数の受光素子よりなり、上記パルスレーザ光が
反射体にあたってかえってきた反射光を受光する受光
部、複数の受光素子の組合せを選択する受光素子選択手
段、組み合わされた上記受光素子の出力を加算する加算
手段、上記受光素子の組合せ方を制御する受光素子組合
せ制御手段、及び上記パルスレーザ光を送出してから上
記反射光を受光するまでの時間差から上記反射体までの
距離を測定するとともに、上記反射光を受光した受光素
子の位置から上記反射体の方向を測定する距離・方向検
出部を備えたものである。
【0007】本発明の請求項2に係る広角レーザレーダ
装置は、パルスレーザ光を送出する送光部、複数の受光
素子よりなり、上記パルスレーザ光が反射体にあたって
かえってきた反射光を受光する受光部、複数の受光素子
を複数のグループに分け、各グループにおける受光素子
の組合せを選択する受光素子選択手段、組み合わされた
上記受光素子の出力を各グループ毎に加算する複数の加
算手段、上記各グループにおける受光素子の組合せ方を
制御する受光素子組合せ制御手段、及び上記パルスレー
ザ光を送出してから上記反射光を受光するまでの時間差
から上記反射体までの距離を測定するとともに、上記反
射光を受光した受光素子の位置から上記反射体の方向を
測定する距離・方向検出部を備えたものである。
【0008】本発明の請求項3に係る広角レーザレーダ
装置は、運転者が受光素子の組合せ方を選択することの
できる入力手段を有し、受光素子組合せ制御手段が上記
入力手段の出力に基づいて複数の受光素子の組み合わせ
方を決定するものである。
【0009】本発明の請求項4に係る広角レーザレーダ
装置は、車両の状態または車外の状態を検知する検知手
段を有し、受光素子組合せ制御手段が上記検知手段の出
力に基づいて複数の受光素子の組み合わせ方を決定する
ものである。
【0010】本発明の請求項5に係る広角レーザレーダ
装置は、上記検知手段が天候の状態を検知する天候セン
サからなるものである。
【0011】本発明の請求項6に係る広角レーザレーダ
装置は、上記検知手段が車両の速度を検知する車速セン
サからなるものである。
【0012】本発明の請求項7に係る広角レーザレーダ
装置は、上記検知手段が道路の形状を検知する道路形状
検知手段からなるものである。
【0013】本発明の請求項8に係る広角レーザレーダ
装置は、受光素子組合せ制御手段が、距離・方向検出部
からの測距結果に基づいて時系列的に複数の受光素子の
組合せ方を変えるものである。
【0014】本発明の請求項9に係る広角レーザレーダ
装置は、検出感度がほぼ均一になるように、送光部から
送出される送光ビームの強度分布に合わせて、組み合わ
せる受光素子の数を受光部の位置により変えるようにし
たものである。
【0015】本発明の請求項10に係る広角レーザレー
ダ装置は、受光素子組合せ制御手段が、連続した複数の
受光素子からなる受光素子群を選択し、組み合わせる受
光素子の数は変えずに、受光部における組合せ位置を受
光素子群が重ならないでシフトするように、受光素子の
組合せ方を制御したものである。
【0016】本発明の請求項11に係る広角レーザレー
ダ装置は、受光素子組合せ制御手段が、連続した複数の
受光素子からなる受光素子群を選択し、組み合わせる受
光素子の数は変えずに、受光部における組合せ位置を受
光素子群が一部重なってシフトするように、受光素子の
組合せ方を制御したものである。
【0017】本発明の請求項12に係る広角レーザレー
ダ装置は、受光素子組合せ制御手段が、組み合わせる受
光素子の数を受光部の組合せ位置により変えるように制
御したものである。
【0018】本発明の請求項13に係る広角レーザレー
ダ装置は、複数の受光素子を二次元に配列したものであ
る。
【0019】
【作用】本発明の請求項1の広角レーザレーダ装置にお
いては、受光素子組合せ制御手段により受光素子の組合
せを任意に変え、組み合わされた受光素子の加算出力を
用いて反射体までの距離と方向を測定するので、任意の
方向で、任意の感度で反射体の測距ができる。
【0020】本発明の請求項2の広角レーザレーダ装置
においては、複数の受光素子を複数のグループに分けて
視野領域を空間的に分割し、各視野領域において請求項
1と同様、受光素子の組合せを任意に変え、組み合わさ
れた受光素子の加算出力を用いて反射体までの距離と方
向を測定するので、複数の反射体を同時に高速検出でき
る。また、視野領域毎に性能パラメータが柔軟に変化で
きる。
【0021】本発明の請求項3の広角レーザレーダ装置
においては、運転者により優先すべき性能パラメータの
モードが選択され、受光素子組合せ制御手段は、選択さ
れた上記モードとなるように受光素子の組み合わせ方を
決定し、組み合わされた受光素子の加算出力により反射
体までの距離と方向を測定するので、運転者の意志に従
った性能パラメータを有する測距が行える。
【0022】本発明の請求項4の広角レーザレーダ装置
においては、受光素子組合せ制御手段において、走行環
境、走行状況などの情報から、優先すべき性能パラメー
タが最適となるモードを決定し、上記モードとなるよう
に受光素子を組み合わせ、組み合わされた受光素子の加
算出力により反射体までの距離と方向を測定するので、
状況に応じた測距が行え、安全性が高まる。
【0023】本発明の請求項5の広角レーザレーダ装置
においては、天候の状態に応じて受光素子の組み合わせ
方を変え測距を行なう。
【0024】本発明の請求項6の広角レーザレーダ装置
においては、車両の速度に応じて受光素子の組み合わせ
方を変え測距を行なう。
【0025】本発明の請求項7の広角レーザレーダ装置
においては、道路の形状に応じて受光素子の組み合わせ
方を変え測距を行なう。
【0026】本発明の請求項8の広角レーザレーダ装置
においては、距離・方向検出部からの測距結果に基づい
て時系列的に複数の受光素子の組合せ方を変え測距を行
なう。
【0027】本発明の請求項9の広角レーザレーダ装置
においては、送光部から送出される送光ビームの強度分
布に合わせて、組み合わせる受光素子の数を受光部の位
置で変え、ほぼ均一な検出感度で測距できるようにして
いる。
【0028】本発明の請求項10の広角レーザレーダ装
置においては、連続した複数の受光素子からなる受光素
子群を選択し、組み合わせる受光素子の数は変えずに、
受光部における組合せ位置を受光素子群が重ならないで
シフトするように、受光素子の組合せ方を制御すること
により、短い検出時間で感度の高い測距が行える。
【0029】本発明の請求項11の広角レーザレーダ装
置においては、連続した複数の受光素子からなる受光素
子群を選択し、組み合わせる受光素子の数は変えずに、
受光部における組合せ位置を受光素子群が一部重なって
シフトするように、受光素子の組合せ方を制御すること
により、高感度でかつ任意の分解能の測距が行える。
【0030】本発明の請求項12の広角レーザレーダ装
置においては、組み合わせる受光素子の数を受光部の組
合せ位置により変えるように制御することにより、感度
を場所によって変えて測距が行える。
【0031】本発明の請求項13の広角レーザレーダ装
置においては、複数の受光素子を二次元に配列すること
により、反射体の高さ情報も得られ、より安全性の高い
広角レーザレーダ装置となる。
【0032】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の実施例1による広角レーザレ
ーダ装置を示す構成図であり、図において、図31と同
一符号は同一または相当部分を示し、説明を省略する。
110は送光ビームが全検知領域を一度に照明する送光
部、7は距離・方向検出部、8は複数の受光素子302
の組合せを選択する受光素子出力選択部、9は組合せ決
定部、10は広角レーザレーダ制御部である。広角レー
ザレーダ制御部10は受光素子の組合せ方をどの様にす
るか、あるいは組合せ方を時間的にどの様に変化させる
かを決定し、組合せ決定部9に指令を出す。組合せ決定
部9は決定された組合せ方にあった結線の信号を受光素
子出力選択部8に出力する。11は選択された受光素子
の出力を一つにまとめて加算する加算部である。
【0033】次に動作について説明する。図2は実施例
1の具体的な構成を示す構成図である。図2において、
受光素子302は30個の受光素子より構成され、視野
角15度内を30分割した各方向に対して、反射体を検
知する。30個の受光素子の各々の出力には受光素子出
力選択部としてアナログスイッチ801が接続されてい
る。各アナログスイッチ801の出力は一つにつながれ
て、加算部11で加算される。加算出力を増幅器6で増
幅後、検知された反射体までの距離、方向が距離・方向
検出部7で求められる。ここで30個のアナログスイッ
チ801のオンオフの制御はCPU100のポートから
各々30本の信号が送られて行われる。
【0034】図3は本実施例の広角レーザレーダ装置に
おける受光素子の組合せ方の一例をを説明する説明図で
あり、検知すべき領域全体にわたって高感度・高分解能
で測距する例である。広角レーザレーダ制御部10にお
いて、まず測距を開始する信号を出力し、組合せ決定部
9に対して高感度・広視野角高分解能モードで測距する
よう指示を出す。組合せ決定部9は、図3のように例え
ばCPU100において、隣合わせの5個の受光素子を
一組とした受光素子群を選択し、選択された受光素子に
つながった5つのアナログスイッチ801がオン、他の
アナログスイッチ801がオフとなるように指令を出
し、加算部11で5素子の加算出力を出す。また、組合
せ決定部9は、上記受光素子群を1素子ずつシフトさせ
ながら選択するように受光素子出力選択部8に指示を出
す。即ち、図3における1,2,3・・・12・・・の
順番で選択される受光素子群が切換えられてゆく。切換
えられた受光素子群は上述のように加算部11で出力が
加算され、増幅部6で加算出力を増幅し、距離・方向検
出部7で各方向に対し反射体までの距離を検知する。
【0035】このようにすると、複数の受光素子を組み
合わせ、その出力を加算するので検出感度は高感度にで
き、かつ、1素子ずつシフトしているので、角度分解能
を1素子分の方向まで分解でき、高分解能になる。従っ
て、検知領域内の障害物を見落とすことなく確実に検出
できる。即ち、受光素子302は30個の受光素子より
構成され、一方向の視野角は約0.5度なので、例えば
50m先の前方車両(幅約2m)を検出する場合、視野
角が次式より tan-1 2/50=2.3 2.3度となり、この反射光は5素子分の受光素子に入
射することになる。従って、隣合わせの5素子の受光素
子を一組として選択し、加算部11で5素子の加算出力
を出すことにより感度がよくなる。また、1素子分づつ
ずらしながら測距するので、検出感度は良いまま、角度
分解能は1方向分の0.5°と高精度にできる。
【0036】なお、上記実施例では受光素子5個を1組
としたが、これ以外の数の受光素子を1組としてもよ
い。
【0037】実施例2.上記実施例では受光素子出力選
択部8及び組合わせ決定部9としてアナログスイッチ8
01とCPUポートを用い、任意の受光素子を高速にラ
ンダム選択できるようにしたが、図4のアナログマルチ
プレクサ900を用いてもよい。図4において、901
はデコーダであり、端子902よりセレクト信号を与え
ると、この信号がデコードされ、受光素子が1チャンネ
ル分選択される。例えば、3ビットのセレクト信号で8
チャンネル分選択が可能となる。1チャンネル当たりの
選択すべき受光素子群が決まっている場合には本構成と
することにより受光素子群の切り換え回路が簡単になる
利点がある。
【0038】実施例3.また、受光素子出力選択部8及
び組合わせ決定部9として、図5のアナログスイッチと
シフトレジスタとクロック回路を用いてもよい。図5
(a)において、903はシフトレジスタであり、図5
(b)の波形図からわかるように、クロックを端子90
4から送る毎に端子905からのデータが各チャンネル
に順次出力される。従って隣接受光素子の群を順次シー
ケンシャルに変えていく場合に回路が簡単になり便利で
ある。なお、906は測距開始のリセット端子である。
【0039】実施例4.また、受光素子出力選択部8及
び組合わせ決定部9として、図6のアナログスイッチと
データラッチ回路を用いてもよい。図6において、90
7はラッチ回路であり、データバスD0〜D8を使ってデ
ータを任意に設定する。このデータの各ビットは受光素
子に対応しており、ビットの1、0で対応するアナログ
スイッチをオン、オフする。受光素子の数が多い場合は
ラッチ回路907を使用して数回に分けて設定する。こ
のようにすると、任意の受光素子をランダムに選択でき
る柔軟性があり、CPUのポートを使う場合に比べると
多数のポートが不要となる利点がある。
【0040】実施例5.また、図7は、受光部3に感度
可変受光素子908を一次元に並べて1チップとしたも
のを用いたものである。感度可変受光素子908は制御
端子909に与える信号によって感度が可変できる。こ
の感度をオン、オフの状態に制御することによって、受
光素子を選択することが可能となる。図の例では素子毎
に制御する場合を示す。制御端子の組み合わせ方で任意
の受光素子を選択できる。このようにするとアナログス
イッチ等が不要となり、受光素子組合わせ部の構成が極
めて簡単となる利点がある。
【0041】実施例6.なお、上記実施例では送光部1
を1ビームで一括照明する構成を示したが、図8に示す
ようにメカニカルスキャンによる構成としてもよい。図
8において、レーザダイオード111からの1ビームの
光は送光レンズ112にて狭ビームに絞られる。このビ
ームはミラー113に当たって所定方向に放射される。
このときミラー113をモータ114で所定角度範囲に
わたって回転させる。例えば、角度θ回転させるとビー
ムは2θの角度振れることになる。一括照明方式に比べ
るとビームを絞ることができるので同じ検出感度では低
出力のレーザダイオードが使用でき、人体に対する安全
性が増すことになる。
【0042】実施例7.また、送光部1は図9に示すよ
うに複数のレーザダイオードを電気的に切換える構成で
もよい。図9において、例えば、検知領域を5分割し、
各領域に対応するように5個の送光素子(レーザダイオ
ード)115で送光ビームを形成する。送光ビームの選
択は切り換え部116で電気的に切換えて送光素子11
5を順次発光させるようにする。このようにすると、モ
ータによるミラー駆動部が不要となると共に、1個当た
りのレーザダイオード出力は一括照明方式に比べて小さ
くできるという利点がある。
【0043】実施例8.図10は本発明の実施例8に係
わる広角レーザレーダ制御部の動作を示すフローチャー
ト、図11及び図12は本実施例のレーザレーダ装置に
おける受光素子の組合せ方を説明する説明図である。本
実施例は、送光部110から送出される送光ビームの強
度分布が均一でなくても受光素子の群使用によって検出
感度を均一にする場合の例である。図10に示すよう
に、広角レーザレーダ制御部10において、まずステッ
プS1で送光ビーム強度分布データを入力する。通常、
送光ビームの強度分布は一般に均一ではなく、例えばガ
ウシャン分布のように中央付近が最大で端にゆくほど小
さい分布となる(図11参照)。このとき、検知領域内
の検出感度が不均一になるので、広角レーザレーダ制御
部10は組合せ決定部9に対して、ステップS2で組み
合わせる受光素子の数を送光ビーム強度分布に合わせて
かえるよう指示を出す。即ち、中央付近は組合せ数を最
小にし、端へゆくほど大きくしてゆくように組合せ決定
部9に指示を出す。その組合せ例を図11に示す。組合
せ決定部9からの指示により受光素子出力選択部8は、
送光ビームの強度分布が最大強度1付近は受光素子を1
個単位で選択する。最大強度に対して1/2になる付近
は受光素子を2個でひとつの群の単位として選択する。
同様にして、最大強度の1/3、1/4、1/5になる
付近は受光素子を3個、4個、5個でそれぞれひとつの
群の単位として選択するようにする。ステップS3では
このような組合せ方に従って組み合わされた受光素子群
から得られる出力により測距を行なう。
【0044】このようにすると、図12に示すように、
送光ビーム強度が小さい場所からくる反射光は強度が弱
いが受光部においては感度が高く、送光ビーム強度が大
きい場所からくる反射光は強度が強いが受光部において
は感度が低いため、検出感度を検知領域のどこに対して
もほぼ均一にすることができるので、検知領域の端の方
での感度不足による未検出を回避できる。
【0045】実施例9.図13は本発明の実施例9によ
る広角レーザレーダ装置を示す構成図であり、図におい
て、20はモード選択スイッチ(入力手段)であり、運
転者によりスイッチを切り換えて受光素子の組合せ方を
選択することができる。
【0046】次に動作について説明する。図13におい
て、運転者がモード選択スイッチ20により、例えば高
感度・広視野角高分解能モードを選択したとすると、広
角レーザレーダ制御部10は組合せ決定部9に対して、
スイッチ20からの出力に基づいた受光素子の組合わせ
方(この場合高感度・広視野角高分解能モード)で測距
するよう指示を出す。組合せ決定部9は、以下、実施例
1と同様にして受光素子群を1素子ずつシフトさせなが
ら選択するように受光素子出力選択部8に指示を出す。
選択された受光素子群は加算部11で出力が加算され、
増幅部6で加算出力を増幅し、距離・方向検出部7で各
方向に対し反射体までの距離を検知する。モード選択ス
イッチ20により、運転者が他のモードを選択した場合
も同様に、広角レーザレーダ制御部10は組合せ決定部
9に対して、スイッチ20からの出力に基づいた受光素
子の組合わせ方で測距するよう指示を出す。このように
本実施例の構成の広角レーザレーダ装置では、運転者が
優先すべき性能パラメータのモードを選択できるので、
運転者の意志に従った性能パラメータを有する測距が行
える。
【0047】実施例10.図14は本発明の実施例10
による広角レーザレーダ装置を示す構成図であり、図に
おいて、21は車速センサ、ステアリング角センサ、ナ
ビゲーション装置、画像処理装置、天候センサ等、車両
の状態または車外の状態を検知する検知手段である。広
角レーザレーダ制御部10は上記検知手段21から得ら
れる走行状況や走行環境等の情報に応じて、優先すべき
性能パラメータを判断し、上記性能パラメータが最適と
なるように、受光素子の組合せ方をどの様にするか、あ
るいは組合せ方を時間的にどの様に変化させるかを決定
し、組合せ決定部9に指令を出す。本実施例では、上記
走行状況や走行環境等の情報のうち、天候状態に対応し
て性能パラメータを変化させるものを示す。図15は広
角レ−ザレ−ダ制御部10の動作の流れを示すフロ−チ
ャ−ト、図16は複数の受光素子の組み合わせ方を説明
する説明図であり、晴れまたは曇りから雨へと天候状態
が変化した場合の例である。
【0048】次に動作について説明する。図15におい
て、ステップS4で雨滴検知センサは振動板に当たる雨
滴の振動を圧電素子により電気信号(雨滴信号)に変換
し、雨滴信号を広角レ−ザレ−ダ制御部10へ出力す
る。ステップS5で広角レ−ザレ−ダ制御部10は雨滴
信号の電圧変動を検出し、雨滴信号の電圧変動が所定の
閾値より小さい場合を晴れまたは曇りと判断し、ステッ
プS6へ進み、雨滴信号の電圧変動が所定の閾値以上に
大きい場合を雨であると判断し、ステップS7へ進む。
ステップS6では図16(a)に示すような通常モ−ド
で距離を測定する。広角レ−ザレ−ダ制御部10は組み
合わせ決定部9に対して複数の受光素子を通常モ−ドに
対応した組み合わせにするように指示を出す。組み合わ
せ決定部9は広角レ−ザレ−ダ制御部10の指示に基づ
いて、受光素子アレイ302の左端と右端を除いて、1
個の受光素子だけを順に矢印方向に選択するように受光
素子出力選択部8に指示を出す。受光素子出力選択部8
は組み合わせ決定部9の指示に従って、図16(a)の
ように受光素子アレイ302の左端と右端の受光素子を
除いて、左側から1個づつ順に受光素子を選択する。こ
の場合、加算部11は受光素子出力選択部8の出力をそ
のまま増幅部6へ出力する。増幅部6は加算部11の出
力を増幅し、距離・方向検出部7は増幅された信号から
各方向に対して反射体までの距離を検出する。雨天時で
は、雨滴により送光ビ−ムが散乱され反射体からの反射
光が弱まり検出感度が低下するため、ステップS7では
図16(b)に示すような高感度モ−ドで距離を測定す
る。広角レ−ザレ−ダ制御部10は組み合わせ決定部9
に対して複数の受光素子を高感度モ−ドに対応した組み
合わせにするように指示を出す。組み合わせ決定部9は
広角レ−ザレ−ダ制御部10の指示に基づいて、隣接す
る3個の受光素子を1組とし、この組を受光素子アレイ
の左端から順に1個づつずらして選択するように受光素
子出力選択部8に指示を出す。受光素子出力選択部8は
組み合わせ決定部の指示に従って、図16(b)のよう
に3個の受光素子を1組として選択する。加算部11は
選択された3個の受光素子の出力を加算して増幅部6に
出力する。以下、通常モ−ドと同様の動作により各方向
に対して反射体までの距離を測定する。
【0049】なお、上記実施例では高感度モ−ドで受光
素子3個を1組としたが、これ以外の数の受光素子を1
組としてもよい。同様に通常モ−ドで複数個の受光素子
を組にし、高感度モ−ドで組にする受光素子の数を更に
増やしてもよい。また、上記実施例では通常モ−ドと高
感度モ−ドでの方向数を一致させるため、通常モ−ドで
受光素子アレイ302の左端と右端の受光素子を使用し
なかったが、方向数を一致させる必要がなければ、通常
モ−ドで左端と右端の受光素子を使用してもよい。更
に、上記実施例では天候が雨で雨滴検知センサと組み合
わせた場合を説明したが、雪や霧の天候と雪や霧を検知
するセンサとを組み合わせてもよい。
【0050】また、上記実施例では高感度モードで測距
する際、3個の受光素子を1組とし、この組を受光素子
アレイの左端から順に1個づつずらして測距したが、2
個づつずらして測距してもよい。
【0051】実施例11.本実施例は、図14の広角レ
ーザレーダ制御部10において、走行状況や走行環境等
の情報のうち、車両の速度に対応して性能パラメータを
変化させるものを示す。図17は本実施例に係わる広角
レ−ザレ−ダ制御部の動作の流れを示すフロ−チャ−
ト、図18は複数の受光素子の組み合わせ方を説明する
説明図であり、例えば市街地走行から高速道走行へと走
行状態が変化した場合の例である。
【0052】次に動作について説明する。図17におい
て、ステップS8で車速センサは、発光ダイオ−ドとフ
ォトダイオ−ドとの光路間に設定されたシャッタ−が車
輪の回転に同期して回転することにより、発光ダイオ−
ドからの光を遮る回数で車輪の回転数を検知し、単位時
間当たりの車輪の回転数から速度を算出し、算出した車
速を広角レ−ザレ−ダ制御部10へ出力する。スッテプ
S9で広角レ−ザレ−ダ制御部10は、車速センサから
入力した車速デ−タが所定の閾値よりも小さい場合を低
速と判断し、車速デ−タが所定の閾値以上である場合を
高速と判断する。低速と判断された場合、ステップS1
0へ進み、高速と判断された場合ステップS11へ進
む。ステップS10では図18(a)に示すような通常
モ−ドで距離を測定する。通常モ−ドでの動作は実施例
10の通常モ−ドでの動作と同一であるので説明を省略
する。高速で走行している場合、視野角は通常より狭く
てもよいが、前方に関して遠方まで反射体を検出する必
要があるので、スッテプS11では狭視野角高分解能・
高感度モ−ドで距離を測定する。広角レ−ザレ−ダ制御
部10は、組み合わせ決定部9に対し狭視野角高分解能
・高感度モ−ドで距離を測定するように指示を出す。組
み合わせ決定部9は図18(b)のように受光素子アレ
イ302の中央部付近の8個の受光素子を使い、隣接す
る3個の受光素子を1組とし、この組を左側から順に1
素子づつずらして選択するように受光素子出力選択部8
に指示を出す。受光素子出力選択部8は3個の受光素子
を1組として選択し、加算部11は選択された3個の受
光素子の出力を加算し、増幅部6は加算された出力を増
幅し、距離・方向検出部7は前方正面付近の各方向に対
し反射体までの距離を検知する。
【0053】なお、上記実施例では高速と低速の2状態
に分類する場合を説明したが、高速と中速と低速の3状
態、あるいはそれ以上の速度状態数に分類し、各速度状
態に応じて受光素子の組み合わせを変えてもよい。ま
た、上記実施例では狭視野角高分解能・高感度モ−ドで
使用する受光素子を中央部付近の8素子とし、組み合わ
せる受光素子数を3個としたが、この数以外でもよい。
【0054】実施例12.本実施例は、図14の広角レ
ーザレーダ制御部10において、走行状況や走行環境等
の情報のうち、道路形状等の走行環境に対応して性能パ
ラメータを変化させるものを示す。図19は本実施例に
係わる広角レ−ザレ−ダ制御部の動作の流れを示すフロ
−チャ−ト、図20は複数の受光素子の組み合わせ方を
説明する説明図であり、例えば、直線路走行から右カー
ブ路走行または左カーブ路走行へと走行状態が変化した
場合の例である。
【0055】次に動作について説明する。図19におい
て、ステップS12でナビゲーション装置はGPS衛星
からの信号を受信する等の方法により車両の現在位置を
検出し、現在位置のデータと地図データを突き合わせる
ことにより得られた車両前方の道路形状のデータを広角
レ−ザレ−ダ制御部10へ出力する。ステップS13で
広角レ−ザレ−ダ制御部10は道路形状データから、車
両前方の道路形状が直線路か、右カーブ路か、左カーブ
路かを判別し、直線路と判別された場合はステップS1
4へ進み、右カーブ路と判別された場合はステップS1
5へ進み、左カーブ路と判別された場合はステップS1
6へ進む。直線路走行時は、図20(a)に示すよう
に、車両前方中央に検出対象となる先行車両が存在する
確率が左右前方よりも高く、左右前方にはガードレール
等の道路施設が存在する確率が高い。通常、先行車両は
遠くに存在し、ガードレールは近くに存在するので、ス
テップS14では、受光素子アレーの中央部分は高感度
モードで距離を測定し、左右の端の部分は通常モードで
距離を測定する。高感度モードおよび通常モードでの動
作は実施例10の高感度モードおよび通常モードの動作
と同一であるので説明を省略する。右カーブ路走行時
は、図20(b)に示すように、車両の右前方に検出対
象となる先行車両が存在する確率が高く、左前方にはガ
ードレール等の道路施設が存在する確率が高い。通常、
先行車両は遠くに存在し、ガードレールは近くに存在す
るので、ステップS15では、受光素子アレーの左半分
は高感度モードで距離を測定し、右半分は通常モードで
距離を測定する。高感度モードおよび通常モードでの動
作は実施例10の高感度モードおよび通常モードの動作
と同一であるので説明を省略する。左カーブ路走行時
は、図20(c)に示すように、車両の左前方に検出対
象となる先行車両が存在する確率が高く、右前方にはガ
ードレール等の道路施設が存在する確率が高い。通常、
先行車両は遠くに存在し、ガードレールは近くに存在す
るので、ステップS16では、受光素子アレーの右半分
は高感度モードで距離を測定し、左半分は通常モードで
距離を測定する。高感度モードおよび通常モードでの動
作は実施例10の高感度モードおよび通常モードの動作
と同一であるので説明を省略する。
【0056】なお、上記実施例では道路形状を直線路、
右カーブ路、左カーブ路の3形状に分類する場合を説明
したが、道路の曲率に応じてそれ以上の道路形状数に分
類し、道路形状に応じて受光素子の組み合わせを変えて
もよい。また、上記実施例では高感度モードで使用する
受光素子を右半分、左半分と明確に分けたが、その比率
を変えてもよい。
【0057】実施例13.本実施例は、図14の広角レ
ーザレーダ制御部10において、走行状況や走行環境等
の情報のうち、前回に検知した走行状況に対応して性能
パラメータを時系列的に変化させるものを示す。即ち距
離・方向検出部7が実施例12における検知手段の働き
をする。図21は広角レ−ザレ−ダ装置の動作の流れを
示すフロ−チャ−ト、図22は複数の受光素子の組み合
わせ方を説明する説明図であり、例えば、車両前方に反
射体が存在しない状態から反射体が存在する状態に変化
した場合の例である。
【0058】次に動作について説明する。図21におい
て、ステップS17では測距開始の信号を入力し、実施
例10に示した通常モードで視野角の全範囲を測距す
る。ステップS18では距離・方向検出部7から上記通
常モードで得られた車両前方の反射体までの距離と方向
の測定データを入力する。ステップS19で広角レ−ザ
レ−ダ制御部10は、車両前方の反射体までの距離と方
向のデータから車両前方に反射体が存在するか否かを判
断し、反射体が存在しないと判断された場合ステップS
20へ進み、反射体が存在すると判断された場合ステッ
プS21へ進む。車両前方に反射体が存在しない場合
は、反射体の存在する方向を測定する必要はなく、出来
るだけ早く反射体の出現を検出することが要求されるの
で、ステップS20では図22(a)に示すような高速
・高感度モードで距離を測定する。広角レ−ザレ−ダ制
御部10は組み合わせ決定部9に対して複数の受光素子
を高速・高感度モ−ドに対応した組み合わせにするよう
に指示を出す。組合わせ決定部9は広角レ−ザレ−ダ制
御部10の指示に基づいて、隣接する3個の受光素子を
1組とし、この組を受光素子アレイの左端から順に重な
らないように3個づつずらして選択するように受光素子
出力選択部8に指示を出す。受光素子出力選択部8は組
合わせ決定部9の指示に従って、図22(a)のように
3個の受光素子を1組として選択する。加算部11は選
択された3個の受光素子の出力を加算して増幅部6に出
力する。以下、前記実施例と同様の動作により各方向に
対して反射体までの距離を測定する。このステップS2
0での測距時間は通常モードに比べ、3素子分を一度に
出力するので高速になり、かつ3素子の受光素子の出力
を加算できるので感度も良くなる。しかしながら、この
測距においては前方車両を高速に検出することができる
が、3素子分の角度分解能(全視野角15度、受光素子
30個の場合、0.5×3=1.5°)しかないので方
向の精度が悪い。従って、反射体が存在する場合は、ス
テップS21で反射体を検出した視野角付近のみを細か
く測距し、反射体の存在する方向を高分解能で測定す
る。即ちステップS21では図22(b)に示すような
狭視野角高分解能・高感度モードで距離を測定する。広
角レ−ザレ−ダ制御部10は組み合わせ決定部9に対
し、距離・方向検出部7から入力された反射体の方向デ
ータに基ずき、反射体の存在する方向を中心とした狭視
野角高分解能・高感度モードで距離を測定するように指
示を出す。組み合わせ決定部9は図22(b)のよう
に、受光素子アレイ302の、反射体が存在する方向を
中心とする8個の受光素子を使い、隣接する3個の受光
素子を1組とし、この組を左側から順に1素子づつずら
して選択するように受光素子出力選択部8に指示を出
す。受光素子出力選択部8は3個の受光素子を1組とし
て選択し、加算部11は選択された3個の受光素子の出
力を加算し、増幅部6は加算された出力を増幅し、距離
・方向検出部7は反射体が存在する方向付近の各方向に
対し反射体までの距離を検知する。以下、同様の動作に
より各方向に対して反射体までの距離を測定する。
【0059】なお、上記実施例において反射体がある場
合と無い場合の各測距において、受光素子は共に3素子
を一組とし、感度は両測距間で同じにしたが、一組にす
る受光素子の数は他の数でもよく、また、各々変えても
よい。
【0060】また、上記実施例では狭視野角高分解能・
高感度モ−ドで使用する受光素子を反射体が存在する方
向を中心とする8素子としたが、この数以外でもよい。
【0061】また、ステップS17では通常モードで視
野角の全範囲を測距したが、全受光素子からの出力を加
算する一括モードで反射体の存在を検知してもよい。な
お、この場合はステップS21は広視野角高分解能・高
感度モ−ドで測距をする。
【0062】実施例14.図23は本発明の請求項2に
係わる広角レーザレーダ装置を示す構成図であり、図に
おいて、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、
説明を省略する。111、112、113は加算部、6
01、602、603は各加算部111、112、11
3の出力を増幅する増幅器である。例えば高速道路で高
速走行している場合には、反射体として検出される障害
物の検知は迅速に行う必要がある。従って全視野方向を
順次切り換えて行くような測距を行った場合は障害物の
検出が遅れ、危険であるという問題がある。そこで図2
3に示すような広角レーザレーザ装置を用い、高速道路
で左側車線を高速走行している時には、検出領域を例え
ば前方、右側方、左側方に分けて前方の警戒、右側から
の割り込み車の警戒、左側の路肩の障害物検知等、複数
の障害物を同時に高速検出するようにするとよい。
【0063】次に動作について説明する。図24は実施
例14の具体的な構成を示す構成図である。図24にお
いて、受光素子302は30個の受光素子より構成さ
れ、視野角15度を前方5度、右側方5度、左側方5度
の3つの領域に分けて検出するように、30個の受光素
子は10個づつのグループに分けられている。各々の受
光素子の出力には受光素子出力選択部としてアナログス
イッチ801が接続され、アナログスイッチ801の出
力は各グループに対応する出力が一つにまとめられて、
各々加算部111、112、113で加算される。各加
算出力を増幅器601、602、603で増幅後、各グ
ループで各々検知された各反射体までの距離、方向が距
離・方向検出部7で求められる。ここで30個のアナロ
グスイッチ801のオンオフの制御はCPU100のポ
ートから信号が送られ、領域毎に個別に行われる。
【0064】図25は本実施例の広角レーザレーダ装置
における測距の動作を示すフローチャートである。図2
5において、ステップS22では先ず高速道路で高速走
行しているか否かを判断し、イエスの場合はステップS
23で測距を開始する。ステップS24で検出領域を前
方、右側方、左側方の3領域に分ける。即ち、30個の
受光素子を10個づつのグループに分ける。ステップS
25では各グループ毎に実施例1と同様に測距し、グル
ープ毎に障害物の検知を行う。ステップS26では検出
結果を出力する。即ち、3系統の回路は個別に並列動作
させる。このようにすると、前方の障害物を警戒しなが
ら、同時に右側方や左側方の障害物を検出することがで
きる。
【0065】なお、各グループにおける測距の仕方は実
施例1と同様の測距の仕方でもよく、他の測距の仕方で
もよい。
【0066】また、各領域毎に測距の回数、あるいは測
距の仕方(受光素子の組合せ方)を変えてもよい。この
ようにすれば、グループ毎に検知性能を柔軟に変化で
き、より安全性が高まる。
【0067】実施例15.図26は請求項2の発明の他
の実施例を示す。ここでは、図23の受光素子出力選択
部8に代えて、全ての受光素子と接続する2個の受光素
子出力選択部81、82を備えており、それぞれに加算
部111、112、増幅部601、602を接続してい
る。
【0068】この実施例の動作原理は、概ね図23に示
したものと同様であるが、図23の実施例との相違点
は、複数の受光素子302、受光素子出力選択部81、
加算部111、増幅部601からなる群受信部1と、複
数の受光素子302、受光素子出力選択部82、加算部
112、増幅部602からなる群受信部2の検出領域
を、互いに独立して設定するとともに、各領域は検出領
域全体にわたって任意に設定出来るようにした点であ
る。即ち、複数の受光素子のグループ分けは広角レーザ
レーダ制御部10により決定され、受光素子出力選択部
81、82は、組み合わせ決定部9からの出力信号によ
り別々に制御される。
【0069】このようにすると、例えば、高速道路走行
中のように、比較的遠距離で反射体を高分解能で検出し
なければならず、且つ、隣接車線からの割り込み車を早
期に発見することも必要であるような場合に、群受信部
1が図27(b)のように反射体の存在する領域近辺
(例えば8素子分)を狭視野角高分解能・高感度モード
で反射体の位置を検出しながら、同時に、上記8素子以
外の受光素子に対応する検出領域を、群受信部2が図2
7(a)のように高速・高感度モードで監視するような
ことが出来るようになり、反射体を高分解能で検出して
いる間も割り込み車等を見落とす危険性が少ない、信頼
性の高い装置が得られる。
【0070】なお、上記実施例では、群受信部が2個の
場合を説明したが、群受信部の数は他の数でもよい。ま
た、外部条件により複数の群受信部のうち1個のみを使
用し、実施例1〜12と同様の測距を行うように切り換
えてもよい。
【0071】実施例16.図28は本発明の実施例16
による広角レーザレーダ装置を示す構成図である。本実
施例は複数の受光素子を水平方向に一次元に配置するだ
けでなく、一次元に配置したものを垂直方向に積み重ね
て二次元に拡張したものである。即ち、実施例1〜15
では受光素子を一次元に配置し、水平方向の視野角の範
囲を測距する例を示したが、本実施例では、一次元受光
素子アレイを二次元に拡張して垂直方向の視野角を分割
して反射体を検出できるようにしたものである。図28
では水平視野角15度内を30分割、垂直視野角5度内
を10分割する場合で30×10個の受光素子を二次元
に配置した例を示す。構成は実施例1とほぼ同じで受光
素子が二次元に配置されたところが違う。30×10個
の二次元(10行30列)に配置された受光素子には、
受光素子出力選択部として行及び列の選択用のアナログ
スイッチ801が接続されている。受光素子の選択は行
と列を指定することによって任意に行われる。選択され
た受光素子の出力は実施例1と同様、一つにつながれて
加算部11で加算される。加算出力を増幅後、距離・方
向の検出が行われる。アナログスイッチ801のオン、
オフの制御はCPU100のポートから信号が送られて
行われる。
【0072】次に動作について説明する。図29は実施
例16の測距の動作を示すフローチャート、図30は二
次元測距の動作を説明する説明図である。図29におい
て、ステップS27では水平方向に測距を行う。CPU
100において広角レーザレーダ制御部10は組合せ決
定部9に対して水平方向に測距を行うよう指示を出す。
組合せ決定部9は垂直方向の1列分10個の受光素子を
一組として選択し、順次1列ずつシフトしてゆくよう受
光素子出力選択部8に指示を出す。即ち、図30(a)
に示すように行と列に対応するアナログスイッチをオ
ン、オフすることによって1から30までの順番で受光
素子群が切り換えられてゆく。ステップS28で反射体
が検出されたか判断する。反射体が検出されるまで上記
測距が繰り返される。反射体を検出すればステップS2
9で二次元に測距を行う。広角レーザレーダ制御部10
は組合せ決定部9に対して二次元に測距を行うよう指示
を出す。組合せ決定部9は、行単位で水平方向に測距を
行い、順次1行ずつシフトして同じく測距を繰り返すよ
う受光素子出力選択部8に指示を出す。この結果、図3
0(b)に示すように二次元に測距が行われる。このよ
うな測距によって、例えば50m先の前方車両(幅2
m、高さ2.5m)からの反射光は、水平で5素子分
(視野角tan-1(2/50)=2.3°2.3°/
0.5°=4.6)、垂直で6素子分(視野角tan-1
(2.5/50)=2.9° 2.9°/0.5°=
5.8)の受光素子に入射することになる。
【0073】このように前方の反射体を二次元的に検出
することができるので、反射体までの距離と反射体の横
幅だけでなく反射体の垂直方向の位置や高さがわかる。
例えばトラック、乗用車及び標識等の区別ができて、安
全な車間距離を確保したり、より正確な危険度の判断が
できる等安全な走行が可能となる利点がある。
【0074】なお、上記実施例では反射体検出後に水平
方向の全視野角を測距するようにしたが、反射体を検出
した付近のみを測距するようにしてもよい。また、水平
方向の測距を行って反射体検出後二次元の測距を行う例
を示したが、常時二次元の測距を行って反射体を検出す
るようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、パルスレー
ザ光を送出する送光部、複数の受光素子よりなり、上記
パルスレーザ光が反射体にあたってかえってきた反射光
を受光する受光部、上記複数の受光素子の組合せを選択
する受光素子選択手段、組み合わされた上記受光素子の
出力を加算する加算手段、上記受光素子の組合せ方を制
御する受光素子組合せ制御手段、及び上記パルスレーザ
光を送出してから上記反射光を受光するまでの時間差か
ら上記反射体までの距離を測定するとともに、上記反射
光を受光した受光素子の位置から上記反射体の方向を測
定する距離・方向検出部により広角レーザレーダ装置を
構成したので、性能パラメータを任意に変化して反射体
の測距ができる。
【0076】本発明の請求項2によれば、パルスレーザ
光を送出する送光部、複数の受光素子よりなり、上記パ
ルスレーザ光が反射体にあたってかえってきた反射光を
受光する受光部、上記複数の受光素子を複数のグループ
に分け、各グループにおける受光素子の組合せを選択す
る受光素子選択手段、組み合わされた上記受光素子の出
力を各グループ毎に加算する複数の加算手段、上記各グ
ループにおける受光素子の組合せ方を制御する受光素子
組合せ制御手段、及び上記パルスレーザ光を送出してか
ら上記反射光を受光するまでの時間差から上記反射体ま
での距離を測定するとともに、上記反射光を受光した受
光素子の位置から上記反射体の方向を測定する距離・方
向検出部により広角レーザレーダ装置を構成したので、
視野領域を空間的に分割し、視野領域毎に障害物の検知
ができるため、複数の障害物を同時に高速検出できる。
また、各視野領域毎に請求項1と同様、性能パラメータ
が柔軟に変化できる。
【0077】本発明の請求項3によれば、運転者が受光
素子の組合せ方を選択することのできる入力手段を有
し、受光素子組合せ制御手段は上記入力手段の出力に基
づいて複数の受光素子の組み合わせ方を決定するので、
運転者の意志に従った性能パラメータを有する測距が行
える。
【0078】本発明の請求項4によれば、車両の状態ま
たは車外の状態を検知する検知手段を有し、受光素子組
合せ制御手段において、走行環境、走行状況などの情報
を用いて、優先すべき性能パラメータが最適となる受光
素子の組合わせ方を決定するので、自動的に状況に応じ
た測距が行え、安全性が高まる。
【0079】本発明の請求項5によれば、天候センサか
らの情報を用いて測距を行なうので、天候に応じた最適
な性能パラメータで測距が行なえる。
【0080】本発明の請求項6によれば、車速センサか
らの情報を用いて測距を行なうので、車両の速度に応じ
た最適な性能パラメータで測距が行なえる。
【0081】本発明の請求項7によれば、道路形状検出
手段からの情報を用いて測距を行なうので、道路の形状
に応じた最適な性能パラメータで測距が行なえる。
【0082】本発明の請求項8によれば、距離・方向検
出部からの測距結果に基づいて時系列的に複数の受光素
子の組合せ方を変え測距を行なうので、走行状況に対応
して最適な性能パラメータで測距が行なえる。
【0083】本発明の請求項9によれば、送光部から送
出される送光ビームの強度分布に合わせて、組み合わせ
る受光素子の数を受光部位置で変え、ほぼ均一な検出感
度で測距できるようにしたので、感度不足による未検出
を回避できる。
【0084】本発明の請求項10によれば、受光素子組
合せ制御手段において、連続した複数の受光素子からな
る受光素子群を選択し、組み合わせる受光素子の数は変
えずに、受光部における組合せ位置を受光素子群が重な
らないでシフトするように、受光素子の組合せ方を制御
したので、短い検出時間で感度の高い測距が行える。
【0085】本発明の請求項11によれば、受光素子組
合せ制御手段において、連続した複数の受光素子からな
る受光素子群を選択し、組み合わせる受光素子の数は変
えずに、受光部における組合せ位置を受光素子群が一部
重なってシフトするように、受光素子の組合せ方を制御
したので、高感度で、かつ任意の分解能の測距が行え
る。
【0086】本発明の請求項12によれば、受光素子組
合せ制御手段において、組み合わせる受光素子の数を受
光部の組合せ位置により変えるように制御したので、感
度を場所によって変えて測距が行える。
【0087】本発明の請求項13によれば、複数の受光
素子を二次元に配列したので、反射体の高さ情報も得ら
れ、より安全性の高いレーザレーダ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による広角レーザレーダ装置
を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例1による広角レーザレーダ装置
の具体的な構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施例1による広角レーザレーダ装置
における受光素子の組合せ方を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施例2に係わる受光素子出力選択部
及び組合わせ決定部を示す構成図である。
【図5】本発明の実施例3に係わる受光素子出力選択部
及び組合わせ決定部を示す構成図及び波形図である。
【図6】本発明の実施例4に係わる受光素子出力選択部
及び組合わせ決定部を示す構成図である。
【図7】本発明の実施例5に係わる受光部を示す構成図
である。
【図8】本発明の実施例6に係わる送光部を示す構成図
である。
【図9】本発明の実施例7に係わる送光部を示す構成図
である。
【図10】本発明の実施例8に係わる広角レーザレーダ
制御部の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例8による広角レーザレーダ装
置における受光素子の組合せ方を説明する説明図であ
る。
【図12】本発明の実施例8による広角レーザレーダ装
置における受光素子の組合せ方を説明する説明図であ
る。
【図13】本発明の実施例9による広角レーザレーダ装
置を示す構成図である。
【図14】本発明の実施例10による広角レーザレーダ
装置を示す構成図である。
【図15】本発明の実施例10に係わる広角レ−ザレ−
ダ制御部の動作の流れを示すフロ−チャ−トである。
【図16】本発明の実施例10による広角レーザレーダ
装置における受光素子の組合せ方を説明する説明図であ
る。
【図17】本発明の実施例11に係わる広角レ−ザレ−
ダ制御部の動作の流れを示すフロ−チャ−トである。
【図18】本発明の実施例11による広角レーザレーダ
装置における受光素子の組合せ方を説明する説明図であ
る。
【図19】本発明の実施例12に係わる広角レ−ザレ−
ダ制御部の動作の流れを示すフロ−チャ−トである。
【図20】本発明の実施例12による広角レーザレーダ
装置における受光素子の組合せ方を説明する説明図であ
る。
【図21】本発明の実施例13に係わる広角レ−ザレ−
ダ制御部の動作の流れを示すフロ−チャ−トである。
【図22】本発明の実施例13による広角レーザレーダ
装置における受光素子の組合せ方を説明する説明図であ
る。
【図23】本発明の実施例14による広角レーザレーダ
装置を示す構成図である。
【図24】本発明の実施例14による広角レーザレーダ
装置の具体的な構成を示す構成図である。
【図25】本発明の実施例14に係わる広角レーザレー
ダ制御部の動作を示すフローチャートである。
【図26】本発明の実施例15による広角レーザレーダ
装置を示す構成図である。
【図27】本発明の実施例15による広角レーザレーダ
装置における受光素子の組合せ方を説明する説明図であ
る。
【図28】本発明の実施例16による広角レーザレーダ
装置の具体的な構成を示す構成図である。
【図29】本発明の実施例16に係わる広角レーザレー
ダ制御部の動作を示すフローチャートである。
【図30】本発明の実施例16による広角レーザレーダ
装置における測距の動作を説明する説明図である。
【図31】従来の広角レーザレーダ装置を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
2 送信部 3 受光部 6 増幅部 7 距離・方向検出部 8 受光素子出力選択部 9 組合せ決定部 10 広角レーザレーダ制御部 11 加算部 20 入力手段 21 検知手段 81 受光素子出力選択部 82 受光素子出力選択部 100 CPU 110 送光部 111 加算部 112 加算部 113 加算部 302 受光素子 601 増幅部 602 増幅部 603 増幅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 稔 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスレーザ光を送出する送光部、複数
    の受光素子よりなり、上記パルスレーザ光が反射体にあ
    たってかえってきた反射光を受光する受光部、上記複数
    の受光素子の組合せを選択する受光素子選択手段、組み
    合わされた上記受光素子の出力を加算する加算手段、上
    記受光素子の組合せ方を制御する受光素子組合せ制御手
    段、及び上記パルスレーザ光を送出してから上記反射光
    を受光するまでの時間差から上記反射体までの距離を測
    定するとともに、上記反射光を受光した受光素子の位置
    から上記反射体の方向を測定する距離・方向検出部を備
    えた広角レーザレーダ装置。
  2. 【請求項2】 パルスレーザ光を送出する送光部、複数
    の受光素子よりなり、上記パルスレーザ光が反射体にあ
    たってかえってきた反射光を受光する受光部、上記複数
    の受光素子を複数のグループに分け、各グループにおけ
    る受光素子の組合せを選択する受光素子選択手段、組み
    合わされた上記受光素子の出力を各グループ毎に加算す
    る複数の加算手段、上記各グループにおける受光素子の
    組合せ方を制御する受光素子組合せ制御手段、及び上記
    パルスレーザ光を送出してから上記反射光を受光するま
    での時間差から上記反射体までの距離を測定するととも
    に、上記反射光を受光した受光素子の位置から上記反射
    体の方向を測定する距離・方向検出部を備えた広角レー
    ザレーダ装置。
  3. 【請求項3】 運転者が受光素子の組合せ方を選択する
    ことのできる入力手段を有し、受光素子組合せ制御手段
    は上記入力手段の出力に基づいて複数の受光素子の組み
    合わせ方を決定することを特徴とする請求項1または2
    記載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  4. 【請求項4】 車両の状態または車外の状態を検知する
    検知手段を有し、受光素子組合せ制御手段は上記検知手
    段の出力に基づいて複数の受光素子の組み合わせ方を決
    定することを特徴とする請求項1または2記載の広角レ
    −ザレ−ダ装置。
  5. 【請求項5】 検知手段は天候の状態を検知する天候セ
    ンサである請求項4記載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  6. 【請求項6】 検知手段は車両の速度を検知する車速セ
    ンサである請求項4記載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  7. 【請求項7】 検知手段は道路の形状を検知する道路形
    状検知手段である請求項4記載の広角レ−ザレ−ダ装
    置。
  8. 【請求項8】 受光素子組合せ制御手段は、距離・方向
    検出部からの測距結果に基づいて時系列的に複数の受光
    素子の組合せ方を変えることを特徴とする請求項4に記
    載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  9. 【請求項9】 受光素子組合せ制御手段は検出感度がほ
    ぼ均一になるように、送光部から送出される送光ビーム
    の強度分布に合わせて、組み合わせる受光素子の数を受
    光部の位置により変えるようにしたことを特徴とする請
    求項1または2記載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  10. 【請求項10】 受光素子組合せ制御手段は、連続した
    複数の受光素子からなる受光素子群を選択し、組み合わ
    せる受光素子の数は変えずに、受光部における組合せ位
    置を受光素子群が重ならないでシフトするように、受光
    素子の組合せ方を制御したことを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれかに記載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  11. 【請求項11】 受光素子組合せ制御手段は、連続した
    複数の受光素子からなる受光素子群を選択し、組み合わ
    せる受光素子の数は変えずに、受光部における組合せ位
    置を受光素子群が一部重なってシフトするように、受光
    素子の組合せ方を制御したことを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれかに記載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  12. 【請求項12】 受光素子組合せ制御手段は、組み合わ
    せる受光素子の数を受光部の組合せ位置により変えるよ
    うに制御したことを特徴とする請求項1ないし8のいず
    れかに記載の広角レ−ザレ−ダ装置。
  13. 【請求項13】 複数の受光素子を二次元に配列したこ
    とを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の
    広角レ−ザレ−ダ装置。
JP5330748A 1993-12-27 1993-12-27 広角レーザレーダ装置 Pending JPH07191148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5330748A JPH07191148A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 広角レーザレーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5330748A JPH07191148A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 広角レーザレーダ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07191148A true JPH07191148A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18236117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5330748A Pending JPH07191148A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 広角レーザレーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07191148A (ja)

Cited By (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003302468A (ja) * 2002-02-08 2003-10-24 Omron Corp 測距装置
JP2004177350A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Denso Corp 車両用レーダ装置
JP2004333281A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Mitsubishi Electric Corp 車両用乗員検知装置
JP2006105688A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Denso Corp 車両用レーダ装置
JP2009222586A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Hamamatsu Photonics Kk 光検出装置
JP2009222587A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Hamamatsu Photonics Kk 光検出装置
JP2009244192A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nec Corp 移動体位置測定装置、移動体位置測定方法、及び移動体位置測定プログラム
JP2010211632A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Mitsubishi Electric Corp 管理装置及び管理方法及び形状検出装置
US8207488B2 (en) 2005-03-14 2012-06-26 Hamamatsu Photonics K.K. Photodetector circuit
JP2012522397A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド 光学センサシステムにおいて光源に流れる電流の上昇時間を早める高電圧源
JP2012242218A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 車載レーザレーダ装置
WO2013180110A1 (ja) * 2012-05-28 2013-12-05 株式会社デンソー 物体を検知する装置
WO2014038527A1 (ja) * 2012-09-10 2014-03-13 株式会社デンソー 車両用のレーダ装置及び同装置における検出範囲の制御方法
JP2014077658A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Toyota Central R&D Labs Inc 光学的測距装置
JP2014119414A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Fujitsu Ltd 距離測定装置、距離測定方法及びプログラム
CN104749577A (zh) * 2013-12-27 2015-07-01 欧姆龙汽车电子株式会社 激光雷达装置和对象检测方法
JP2015127662A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
CN104793215A (zh) * 2014-01-17 2015-07-22 欧姆龙汽车电子株式会社 激光雷达装置、物体检测方法
JP2015135273A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
JP2015135271A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
JP2015152574A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 株式会社豊田中央研究所 物体検出装置及び距離測定装置
JP2015155854A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
JP2016070874A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 富士通株式会社 レーザ測距装置、プログラム及びレーザ測距装置の補正方法
JP2016075495A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 株式会社リコー 物体検出装置及びセンシング装置
JP2016142528A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
JP2016176721A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 株式会社リコー 物体検出装置、センシング装置、及び移動体装置
JP2016176750A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社豊田中央研究所 光学的測距装置
JP2019067831A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 シャープ株式会社 光センサ及び電子機器
JP2019158604A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 オムロン株式会社 光検出装置、光検出方法及びライダー装置
JP2019164172A (ja) * 2019-07-05 2019-09-26 富士通株式会社 距離測定装置、距離測定方法、距離測定プログラムおよびテーブルの作成方法
JP2019536008A (ja) * 2016-10-17 2019-12-12 ウェイモ エルエルシー 複数の受信機を有する光検出測距(lidar)装置
JP2020034455A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 パイオニア株式会社 地図データ構造
DE102019216085A1 (de) 2018-10-23 2020-04-23 Mitsubishi Electric Corporation Laserabstandsmessvorrichtung
KR20200054082A (ko) * 2018-11-08 2020-05-19 인피니온 테크놀로지스 아게 불균일한 감도 응답을 갖는 라이다 시스템
WO2020235419A1 (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 測距装置
JPWO2019177088A1 (ja) * 2018-03-15 2021-02-25 パイオニア株式会社 センサ制御装置
JP2021103101A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 株式会社デンソー 物体検出装置
WO2022259640A1 (ja) * 2021-06-10 2022-12-15 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 測距センサ、測距装置及び測距方法
US11567178B2 (en) 2019-06-21 2023-01-31 Mitsubishi Electric Corporation Laser distance measuring device

Cited By (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003302468A (ja) * 2002-02-08 2003-10-24 Omron Corp 測距装置
JP2004177350A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Denso Corp 車両用レーダ装置
US7158217B2 (en) 2002-11-28 2007-01-02 Denso Corporation Vehicle radar device
JP2004333281A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Mitsubishi Electric Corp 車両用乗員検知装置
JP2006105688A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Denso Corp 車両用レーダ装置
US8207488B2 (en) 2005-03-14 2012-06-26 Hamamatsu Photonics K.K. Photodetector circuit
JP2009222586A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Hamamatsu Photonics Kk 光検出装置
JP2009222587A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Hamamatsu Photonics Kk 光検出装置
JP2009244192A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nec Corp 移動体位置測定装置、移動体位置測定方法、及び移動体位置測定プログラム
JP2010211632A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Mitsubishi Electric Corp 管理装置及び管理方法及び形状検出装置
JP2012522397A (ja) * 2009-03-31 2012-09-20 オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド 光学センサシステムにおいて光源に流れる電流の上昇時間を早める高電圧源
JP2012242218A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 車載レーザレーダ装置
WO2013180110A1 (ja) * 2012-05-28 2013-12-05 株式会社デンソー 物体を検知する装置
JP2013246087A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Denso Corp 物体検知装置
WO2014038527A1 (ja) * 2012-09-10 2014-03-13 株式会社デンソー 車両用のレーダ装置及び同装置における検出範囲の制御方法
JP2014077658A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Toyota Central R&D Labs Inc 光学的測距装置
JP2014119414A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Fujitsu Ltd 距離測定装置、距離測定方法及びプログラム
CN104749577A (zh) * 2013-12-27 2015-07-01 欧姆龙汽车电子株式会社 激光雷达装置和对象检测方法
DE102014226978A1 (de) 2013-12-27 2015-07-02 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Laserradargerät und Objekt-Ermittlungsverfahren
JP2015127663A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置及び物体検出方法
JP2015127662A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
US9689985B2 (en) 2013-12-27 2017-06-27 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Laser radar device and object detection method
JP2015135272A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置、物体検出方法、及び、プログラム
CN104793215A (zh) * 2014-01-17 2015-07-22 欧姆龙汽车电子株式会社 激光雷达装置、物体检测方法
DE102015200649A1 (de) 2014-01-17 2015-07-23 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Laserradargerät, Objektermittlungsverfahren, und Programm
JP2015135271A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
JP2015135273A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
US9709678B2 (en) 2014-01-17 2017-07-18 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Laser radar device, object detecting method
JP2015152574A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 株式会社豊田中央研究所 物体検出装置及び距離測定装置
JP2015155854A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
JP2016070874A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 富士通株式会社 レーザ測距装置、プログラム及びレーザ測距装置の補正方法
JP2016075495A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 株式会社リコー 物体検出装置及びセンシング装置
JP2016142528A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 レーザレーダ装置
JP2016176721A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 株式会社リコー 物体検出装置、センシング装置、及び移動体装置
JP2016176750A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社豊田中央研究所 光学的測距装置
JP2019536008A (ja) * 2016-10-17 2019-12-12 ウェイモ エルエルシー 複数の受信機を有する光検出測距(lidar)装置
JP2019067831A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 シャープ株式会社 光センサ及び電子機器
JP2019158604A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 オムロン株式会社 光検出装置、光検出方法及びライダー装置
JPWO2019177088A1 (ja) * 2018-03-15 2021-02-25 パイオニア株式会社 センサ制御装置
JP2022095980A (ja) * 2018-03-15 2022-06-28 パイオニア株式会社 センサ制御装置
JP2020034455A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 パイオニア株式会社 地図データ構造
DE102019216085A1 (de) 2018-10-23 2020-04-23 Mitsubishi Electric Corporation Laserabstandsmessvorrichtung
KR20200054082A (ko) * 2018-11-08 2020-05-19 인피니온 테크놀로지스 아게 불균일한 감도 응답을 갖는 라이다 시스템
WO2020235419A1 (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 測距装置
JP2020190435A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 株式会社デンソー 測距装置
US11567178B2 (en) 2019-06-21 2023-01-31 Mitsubishi Electric Corporation Laser distance measuring device
JP2019164172A (ja) * 2019-07-05 2019-09-26 富士通株式会社 距離測定装置、距離測定方法、距離測定プログラムおよびテーブルの作成方法
JP2021103101A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 株式会社デンソー 物体検出装置
WO2022259640A1 (ja) * 2021-06-10 2022-12-15 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 測距センサ、測距装置及び測距方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07191148A (ja) 広角レーザレーダ装置
JP2800531B2 (ja) 車両用障害物検出装置
US6343869B1 (en) Light unit for vehicle
US7158075B2 (en) Vehicle radar apparatus
US6856919B1 (en) Device with at least one laser sensor and method of operating a laser sensor
JP4235386B2 (ja) 物体存在検出装置
EP3350620B1 (en) Light detection and ranging (lidar) system with dual beam steering
WO2021003440A1 (en) Beam steering radar with selective scanning mode for autonomous vehicles
EP1772750A1 (en) Distance measuring device
CN103223911A (zh) 车辆用碰撞危险预测装置
US11960029B2 (en) Selective deactivation of light emitters for interference mitigation in light detection and ranging (lidar) devices
US20210063534A1 (en) Real-time calibration of a phased array antenna integrated in a beam steering radar
JP2005127909A (ja) レーダの走査方法
US6657581B1 (en) Automotive lane changing aid indicator
US20200241109A1 (en) Side lobe reduction in a beam steering vehicle radar antenna for object identification
JPH05196736A (ja) 車両用レーダ装置
KR101878484B1 (ko) 도로형상인식 전방충돌예방 라이다 시스템
JPH07129900A (ja) 車両用障害物検出装置
JP2907139B2 (ja) 車載用レーザレーダ装置
CN114089356A (zh) 飞行时间激光雷达系统的交替功率水平扫描
JPH07286858A (ja) 障害物検知装置及び障害物検知装置を備えるナビゲーション装置
US20220252721A1 (en) Guard band antenna in a beam steering radar for resolution refinement
JPH08261753A (ja) 光レーダ装置
JP3722837B2 (ja) 最高の大きさの値を有するデータ要素を選択すると共に、これらを昇順に記憶するデータ・プロセッサ
JP2001194457A (ja) 車両周辺監視装置