JP2015135273A - レーザレーダ装置 - Google Patents

レーザレーダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015135273A
JP2015135273A JP2014006672A JP2014006672A JP2015135273A JP 2015135273 A JP2015135273 A JP 2015135273A JP 2014006672 A JP2014006672 A JP 2014006672A JP 2014006672 A JP2014006672 A JP 2014006672A JP 2015135273 A JP2015135273 A JP 2015135273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
detection
light receiving
sensitivity
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014006672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6320050B2 (ja
Inventor
義朗 松浦
Yoshiro Matsuura
義朗 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Mobility Corp
Original Assignee
Omron Automotive Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Automotive Electronics Co Ltd filed Critical Omron Automotive Electronics Co Ltd
Priority to JP2014006672A priority Critical patent/JP6320050B2/ja
Publication of JP2015135273A publication Critical patent/JP2015135273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6320050B2 publication Critical patent/JP6320050B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出する。
【解決手段】ステップS1において、減速中であると判定されるか、ステップS2において、徐行中であると判定されるか、ステップS3において、低速でカーブを曲がった直後であると判定されるか、ステップS4において、交差点付近であると判定された場合、ステップS8において、監視領域の両端の検出領域を高感度で集中的に監視する両端優先物体検出処理が実行される。本発明は、例えば、車両用のレーザレーダ装置に適用できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、レーザレーダ装置に関し、特に、歩行者や軽車両の検出精度を向上させるようにしたレーザレーダ装置に関する。
従来、車両の前方にレーザ光を投光し、水平方向のそれぞれ異なる方向からの反射光を複数の受光素子により同時に受光するレーザレーダ装置の検出精度を向上させるための技術が提案されている。
例えば、任意の組合せで複数の受光素子を選択し、選択した受光素子から出力される受光信号を加算して出力することにより、受光感度を上げることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、車速が所定の速度以下である場合、車速が所定の速度を超えている時と比較して、車両の前方にレーザ光を走査する回数を間引くことにより、レーザ光が歩行者の目に悪影響を及ぼすことを防止することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これに対して、車両の前方を監視するレーザレーダ装置は、前方の車両への追突を防止するため、正面方向に対する感度が高く設定されることが多い。
特開平7−191148号公報 特開平11−94945号公報
一方、近年、交差点での右折又は左折時、道路沿いの店舗等への進入時、駐車場内の走行時等において、歩行者や自転車等の軽車両に衝突又は接触する事故が多発している。このような事故の多くは、歩行者や軽車両が横方向から車両の前方に飛び出してくる場合に発生する。これに対して、従来のレーザレーダ装置のように、正面方向の感度を上げるだけでは、このような事故の発生を軽減することができない。
また、上述した事故が発生する状況においては、通常車両は速度を落としている。しかし、特許文献2に記載の発明のように、車速が所定の速度以下である場合にレーザ光の走査回数を間引いてしまうと、車両の前方に飛び出してくる歩行者や軽車両の検出速度が低下し、かえって事故の発生が増加するおそれがある。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出できるようにするものである。
本発明のレーザレーダ装置は、車両の前方を監視するレーザレーダ装置であって、パルス状のレーザ光である測定光を車両の前方に投光する投光部と、水平方向においてそれぞれ方向が異なる複数の検出領域からの測定光の反射光をそれぞれ受光する複数の受光素子であって、監視領域の両端の検出領域を含む検出領域群からの反射光をそれぞれ受光する受光素子群を含む複数の受光素子と、検出領域毎に物体を検出する感度を制御するとともに、車両の走行状態情報又は車両の外部環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる感度制御部と、各受光素子からの受光信号に基づいて、物体の検出を行う検出部とを備える。
本発明のレーザレーダ装置においては、パルス状のレーザ光である測定光が車両の前方に投光され、水平方向においてそれぞれ方向が異なる複数の検出領域からの測定光の反射光が、監視領域の両端の検出領域を含む検出領域群からの反射光をそれぞれ受光する受光素子群を含む複数の受光素子によりそれぞれ受光され、検出領域毎に物体を検出する感度が制御されるとともに、車両の走行状態情報又は車両の外部環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、検出領域群の少なくとも一部に対する感度が上げられ、各受光素子からの受光信号に基づいて、物体の検出が行われる。
従って、自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出することができる。
この投光部は、例えば、駆動回路、発光素子、投光光学系等により構成される。この受光素子は、例えば、フォトダイオードにより構成される。この感度制御部、検出部は、例えば、マイクロコンピュータ、各種のプロセッサ等の演算装置により構成される。
この感度制御部には、走行状態情報に基づき車両の減速度が所定の閾値以上であると判定した場合、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げさせることができる。
これにより、例えば、交差点、横断歩道、信号等で停止しようとしたり、交差点やカーブを曲がったり、道路沿いの店舗等に入ったりする場合等に、自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出することができる。
この感度制御部には、走行状態情報に基づき車両の速度が所定の閾値以下であると判定した場合、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げさせることができる。
これにより、例えば、人通りの多い市街地、路地裏、駐車場等において徐行している場合等に、自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出することができる。
この感度制御部には、走行状態情報又は外部環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、車両が所定の速度以下でカーブを曲がったと判定した後、所定の時間が経過するまでの間、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げさせることができる。
これにより、例えば、市街地、路地裏、交差点のカーブや見通しの悪いカーブを曲がった直後等に、自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出することができる。
この感度制御部には、外部環境情報に基づき車両が交差点内又は交差点付近にいると判定した場合、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げさせることができる。
これにより、交差点内又は交差点付近にいる場合に、自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出することができる。
この投光部には、測定光を所定の第1の長さの検出期間内に複数回投光させ、各受光素子からの受光信号のサンプリングを行うことにより受光値の測定を行う測定部と、検出期間内にサンプリングされた、同じ受光素子からの受光信号の同じサンプリング時刻における受光値の積算を行う積算部とをさらに設け、この検出部には、積算された受光値に基づいて、検出期間毎に物体の検出を行わせることができる。
これにより、物体の検出精度を向上させることができる。
この測定部は、例えば、マルチプレクサ、TIA、PGA、A/Dコンバータ等により構成される。この積算部は、例えば、マイクロコンピュータ、各種のプロセッサ等の演算装置により構成される。
この感度制御部には、検出部が受光素子群の少なくとも一部の受光値を複数の検出期間にわたって加算した結果に基づいて物体の検出を行うようにすることにより、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げさせることができる。
これにより、対象領域以外の検出領域に対する感度を下げずに、対象領域に対する感度を上げることができる。
この感度制御部には、投光部が測定光を投光する間隔を短くし、検出期間内に測定光を投光する回数を増やすことにより、検出領域群を含む全ての検出領域に対する感度を上げさせることができる。
これにより、全ての検出領域において、特に近距離の物体に対する検出感度を上げることができる
この投光部には、測定光を所定の第2の長さの測定期間内に複数回投光する処理を検出期間内に複数サイクル繰り返させ、この測定部には、測定期間毎に複数の受光素子からの受光信号の中から1以上を選択させ、選択させた受光信号のサンプリングを行わせ、この感度制御部には、測定部が受光素子群の少なくとも一部の受光信号を選択する頻度を増やすことにより、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げさせることができる。
これにより、回路の規模や演算量を抑制しつつ、集中的に監視する方向を自由に変更することができ、物体の検出精度を向上させることができる。
この感度制御部には、受光素子群の少なくとも一部の受光信号を増幅するゲインを上げることにより、検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げさせることができる。
これにより、対象領域に対する感度をさらに上げることができる。
本発明によれば、自車両に衝突又は接触する可能性のある歩行者や軽車両を迅速に検出することができる。
本発明を適用したレーザレーダ装置の一実施の形態を示すブロック図である。 測定光投光部の構成例を示すブロック図である。 検査光発光部及び受光部の構成例を示すブロック図である。 各検出領域の位置を模式的に示す図である。 各受光素子と各検出領域との関係を示す模式図である。 測定部の構成例を示すブロック図である。 マルチプレクサの機能の構成例を示す模式図である。 演算部の機能の構成例を示すブロック図である。 監視処理を説明するためのフローチャートである。 物体検出処理を説明するためのフローチャートである。 物体検出処理を説明するためのタイミングチャートである。 受光値の積算処理を説明するための図である。 通常物体検出処理において各測定期間に割り当てられる受光素子の組み合わせの例を示す図である。 車両の検出方法の例を説明するための図である。 両端優先物体検出処理において各測定期間に割り当てられる受光素子の組み合わせの第1の例を示す図である。 両端優先物体検出処理において各測定期間に割り当てられる受光素子の組み合わせの第2の例を示す図である。 両端優先物体検出処理において各測定期間に割り当てられる受光素子の組み合わせの第3の例を示す図である。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
{レーザレーダ装置11の構成例}
図1は、本発明を適用したレーザレーダ装置の一実施の形態であるレーザレーダ装置11の構成例を示している。
レーザレーダ装置11は、例えば、車両に設けられ、その車両の前方の監視を行う。なお、以下、レーザレーダ装置11により物体の検出が可能な領域を監視領域と称する。また、以下、レーザレーダ装置11が設けられている車両を他の車両と区別する必要がある場合、自車両と称する。さらに、以下、自車両の左右方向(車幅方向)と平行な方向を水平方向と称する。
レーザレーダ装置11は、制御部21、測定光投光部22、検査光発光部23、受光部24、測定部25、及び、演算部26を含むように構成される。
制御部21は、車両制御装置12からの指令や情報等に基づいて、レーザレーダ装置11の各部の制御を行う。
測定光投光部22は、物体の検出に用いるパルス状のレーザ光(レーザパルス)である測定光を監視領域に投光する。
検査光発光部23は、受光部24及び測定部25の検査等に用いる検査光を発光し、受光部24に照射する。
受光部24は、測定光の反射光又は検査光を受光し、水平方向のそれぞれ異なる方向からの反射光又は検査光の強度(明るさ)を検出する。そして、受光部24は、各方向の反射光又は検査光の強度に応じた電気信号である複数の受光信号を出力する。
測定部25は、受光部24から供給されるアナログの受光信号に基づいて、受光部24における反射光に対する受光値の測定を行い、測定した受光値を示すデジタルの受光信号を演算部26に供給する。
演算部26は、測定部25から供給される受光値の測定結果に基づいて、監視領域内の物体の検出を行い、検出結果を制御部21及び車両制御装置12に供給する。また、演算部26は、カーナビゲーションシステム13、通信部14、及び、センサ部15からの情報に基づいて、制御部21を介して、レーザレーダ装置11が物体を検出する感度(以下、検出感度と称する)を制御する。
車両制御装置12は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)等により構成され、監視領域内の物体の検出結果に基づいて、自動ブレーキ制御や運転者への警報等を行う。
カーナビゲーションシステム13は、例えば、市販の又は自車両に予め装備されているカーナビゲーションシステムである。カーナビゲーションシステム13は、自車両の位置情報、並びに、自車両の経路や周囲の道路、施設、建物等に関する情報を演算部26に供給する。
通信部14は、例えば、自車両に予め設置されている通信装置や、スマートフォン等の汎用の通信携帯端末等により構成され、外部との通信を行う。通信部14は、例えば、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)等の所定のサービスを提供するセンタや基地局等との通信や、他の車両との車車間通信等により、自車両の経路や周囲の道路、施設、建物等に関する情報の送受信を行う。通信部14は、取得した情報を演算部26に供給する。
センサ部15は、自車両に設けられている各種のセンサを含む。例えば、センサ部15は、自車両の速度を検出する車速センサ、自車両の操舵角を検出する操舵角センサ、自車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ、自車両の周囲を撮影する画像センサ等を含む。センサ部15は、各センサの検出結果を示すセンサ情報を演算部26に供給する。
{測定光投光部22の構成例}
図2は、レーザレーダ装置11の測定光投光部22の構成例を示している。測定光投光部22は、駆動回路101、発光素子102、及び、投光光学系103を含むように構成される。
駆動回路101は、制御部21の制御の下に、発光素子102の発光強度や発光タイミング等の制御を行う。
発光素子102は、例えば、レーザダイオードからなり、駆動回路101の制御の下に、測定光(レーザパルス)の発光を行う。発光素子102から発光された測定光は、レンズ等により構成される投光光学系103を介して監視領域に投光される。
{検査光発光部23及び受光部24の構成例}
図3は、レーザレーダ装置11の検査光発光部23及び受光部24の構成例を示している。検査光発光部23は、駆動回路151及び発光素子152を含むように構成される。受光部24は、受光光学系201及び受光素子202−1乃至202−16を含むように構成される。
なお、以下、受光素子202−1乃至202−16を個々に区別する必要がない場合、単に受光素子202と称する。
駆動回路151は、制御部21の制御の下に、発光素子152の発光強度や発光タイミング等の制御を行う。
発光素子152は、例えば、LED(Light Emitting Diode)からなり、駆動回路151の制御の下に、パルス状のLED光からなる検査光の発光を行う。発光素子152から発光された検査光は、レンズ等の光学系を介さずに、各受光素子202の受光面に直接照射される。
受光光学系201は、レンズ等により構成され、光軸が車両の前後方向を向くように設置される。そして、受光光学系201は、監視領域内の物体等により反射された測定光の反射光が入射し、入射した反射光を各受光素子202の受光面に入射させる。
各受光素子202は、例えば、入射した光電荷をその光量に応じた電流値の受光信号に光電変換するフォトダイオードからなる。また、各受光素子202は、受光光学系201に入射した反射光が集光する位置において、受光光学系201の光軸に対して垂直、かつ、自車両の車幅方向に平行(すなわち、水平方向)に一列に並ぶように設けられている。そして、受光光学系201に入射した反射光は、受光光学系201への水平方向の入射角度に応じて、各受光素子202に振り分けられて入射する。従って、各受光素子202は、監視領域からの反射光のうち、水平方向においてそれぞれ異なる方向からの反射光を受光する。これにより、監視領域は水平方向の複数の方向における複数の領域(以下、検出領域と称する)に分割され、各受光素子202は、それぞれ対応する検出領域からの反射光を個別に受光する。そして、受光素子202は、受光した反射光をその受光量に応じた電流値の受光信号に光電変換し、得られた受光信号を測定部25に供給する。
ここで、図4及び図5を参照して、各受光素子202の検出領域の具体例について説明する。図4は、レーザレーダ装置11が設けられた自車両Cを上から見た場合の各検出領域の位置を模式的に示している。図5は、受光部24を上から見た場合の各受光素子202と各検出領域との関係を模式的に示している。なお、図5では、図を分かりやすくするために、各検出領域からの反射光のうち受光光学系201のレンズの中央を通る光線のみを模式的に示している。
各受光素子202は、自車両Cの進行方向に向かって右から受光素子202−1、202−2、202−3・・・の順に一列に並べられている。これに対して、レーザレーダ装置11の監視領域は、自車両Cの前方に放射状に広がる検出領域A1乃至A16により構成され、各検出領域は、自車両Cの進行方向に向かって左から検出領域A1、A2、A3・・・の順に並んでいる。そして、受光素子202−1は、監視領域内の左端であって、自車両Cの左前方の斜線で示される検出領域A1からの反射光を受光する。また、受光素子202−16は、監視領域内の右端であって、自車両Cの右前方の斜線で示される検出領域A16からの反射光を受光する。さらに、受光素子202−8及び202−9は、監視領域の中央の網掛けで示される検出領域A8及びA9からの反射光を受光する。
また、各受光素子202は、発光素子152からの検査光をその受光量に応じた電流値の受光信号に光電変換し、得られた受光信号を測定部25に供給する。
なお、以下、監視領域の左端の検出領域A1及び右端の検出領域A16からなる検出領域群を両端検出領域群と称する。また、以下、両端検出領域群からの反射光をそれぞれ受光する受光素子202−1及び202−16からなる受光素子群を両端受光素子群と称する。
{測定部25の構成例}
図6は、レーザレーダ装置11の測定部25の構成例を示している。測定部25は、選択部251、電流電圧変換部252、増幅部253、及び、サンプリング部254を含むように構成される。選択部251は、マルチプレクサ(MUX)261−1乃至261−4を含むように構成される。電流電圧変換部252は、トランス・インピーダンス・アンプ(TIA)262−1乃至262−4を含むように構成される。増幅部253は、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)263−1乃至263−4を含むように構成される。サンプリング部254は、A/Dコンバータ(ADC)264−1乃至264−4を含むように構成される。
なお、以下、MUX261−1乃至261−4、TIA262−1乃至262−4、PGA263−1乃至263−4、及び、ADC264−1乃至264−4をそれぞれ個々に区別する必要がない場合、それぞれ単にMUX261、TIA262、PGA263、及び、ADC264と称する。
受光素子202−1乃至202−4は、MUX261−1に接続され、受光素子202−5乃至202−8は、MUX261−2に接続され、受光素子202−9乃至202−12は、MUX261−3に接続され、受光素子202−13乃至202−16は、MUX261−4に接続されている。また、MUX261−1、TIA262−1、PGA263−1及びADC264−1が直列に接続され、MUX261−2、TIA262−2、PGA263−2及びADC264−2が直列に接続され、MUX261−3、TIA262−3、PGA263−3及びADC264−3が直列に接続され、MUX261−4、TIA262−4、PGA263−4及びADC264−4が直列に接続されている。
各MUX261は、制御部21の制御の下に、それぞれ接続されている受光素子202から供給される受光信号のうち1つ以上を選択して、後続のTIA262に供給する。なお、各MUX261は、複数の受光信号を選択した場合、選択した受光信号を加算して、後続のTIA262に供給する。
各TIA262は、制御部21の制御の下に、MUX261から供給される受光信号の電流−電圧変換を行う。すなわち、各TIA262は、入力された電流としての受光信号を電圧としての受光信号に変換するとともに、制御部21により設定されたゲインで変換後の受光信号の電圧を増幅する。そして、各TIA262は、増幅後の受光信号を後段のPGA263に供給する。
各PGA263は、制御部21の制御の下に、TIA262から供給される受光信号の電圧を、制御部21により設定されたゲインで増幅し、後段のADC264に供給する。
各ADC264は、受光信号のA/D変換を行う。すなわち、各ADC264は、制御部21の制御の下に、PGA263から供給されるアナログの受光信号のサンプリングを行うことにより受光値の測定を行う。そして、各ADC264は、受光値のサンプリング結果(測定結果)を示すデジタルの受光信号を演算部26に供給する。
{MUX261の構成例}
図7は、MUX261の機能の構成例を模式的に示している。
MUX261は、デコーダ271、入力端子IN1乃至IN4、接点C1乃至C4、及び、出力端子OUT1を備えている。接点C1乃至C4の一端は、それぞれ入力端子IN1乃至IN4に接続されており、接点C1乃至C4の他の一端は、出力端子OUT1に接続されている。
なお、以下、入力端子IN1乃至IN4及び接点C1乃至C4を個々に区別する必要がない場合、単に入力端子IN及び接点Cと称する。
デコーダ271は、制御部21から供給される選択信号をデコードし、デコードした選択信号の内容に従って、各接点Cのオン/オフを個別に切り替える。そして、オンになっている接点Cに接続されている入力端子INに入力される受光信号が選択され、出力端子OUT1から出力される。なお、オンになっている接点Cが複数ある場合、選択された複数の受光信号が加算されて出力端子OUT1から出力される。
{演算部26の構成例}
図8は、演算部26の構成例を示している。
演算部26は、積算部301、検出部302、通知部303、カーブ検出部304、交差点検出部305、及び、感度制御部306を含むように構成される。また、検出部302は、ピーク検出部311及び物体検出部312を含むように構成される。
積算部301は、同じ受光素子202の受光値の積算をサンプリング時刻毎に行い、その積算値(以下、積算受光値と称する)をピーク検出部311に供給する。
ピーク検出部311は、各受光素子202の積算受光値(反射光の強度)に基づいて、測定光の反射光の強度の水平方向及び時間方向(距離方向)のピークを検出し、検出結果を物体検出部312に供給する。
物体検出部312は、積算受光値(反射光の強度)の水平方向及び時間方向(距離方向)の分布及びピークの検出結果に基づいて、監視領域内の物体の検出を行い、検出結果を制御部21、通知部303及び感度制御部306に供給する。
通知部303は、監視領域内の物体の検出結果を車両制御装置12に供給する。
カーブ検出部304は、カーナビゲーションシステム13、通信部14、及び、センサ部15からの情報に基づいて、自車両が走行中の道路や自車両の周囲にあるカーブの位置や形状等の検出を行う。カーブ検出部304は、検出結果を感度制御部306に供給する。
交差点検出部305は、カーナビゲーションシステム13、通信部14、及び、センサ部15からの情報に基づいて、自車両が走行中の道路や自車両の周囲にある交差点の位置や形状等の検出を行う。交差点検出部305は、検出結果を感度制御部306に供給する。
感度制御部306は、カーブ検出部304、交差点検出部305、物体検出部312、及び、センサ部15から供給される自車両の走行状態情報又は外部環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、制御部21を介して、検出領域毎に検出感度を制御する。
なお、走行状態情報には、例えば、自車両の速度、操舵角、ヨーレート等が含まれる。外部環境情報には、例えば、カーブ検出部304の検出結果、交差点検出部305の検出結果、自車両の周囲の画像等が含まれる。
{物体検出処理}
次に、図9のフローチャートを参照して、レーザレーダ装置11により実行される監視処理について説明する。なお、この処理は、例えば、レーザレーダ装置11が設けられている車両のイグニッションスイッチ又はパワースイッチがオンされたとき開始され、オフされたとき終了する。
ステップS1において、感度制御部306は、減速中であるか否かを判定する。具体的には、感度制御部306は、センサ部15で検出された自車両の速度に基づいて、自車両の減速度を算出する。そして、感度制御部306は、自車両の減速度が所定の閾値未満である場合、減速中でないと判定し、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、感度制御部306は、徐行中であるか否かを判定する。具体的には、感度制御部306は、センサ部15により検出された自車両の速度が所定の閾値以上である場合、徐行中でないと判定し、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、感度制御部306は、低速でカーブを曲がった直後であるか否かを判定する。低速でカーブを曲がった直後でないと判定された場合、処理はステップS4に進む。
なお、感度制御部306は、例えば、センサ部15及びカーブ検出部304からの情報に基づいて、自車両がカーブに差し掛かってからカーブを曲がり切るまでの速度(例えば、平均速度又は最低速度)を検出する。また、感度制御部306は、検出した速度が所定の閾値未満である場合、低速でカーブを曲がったと判定する。そして、感度制御部306は、低速でカーブを曲がったと判定した時点からの経過時間に基づいて、ステップS3の判定処理を行う。
なお、カーブ検出部304がカーブを検出する方法には、任意の方法を採用することができる。例えば、カーブ検出部304は、以下の情報のうちの1つ以上に基づいて、自車両の前方のカーブの位置や、自車両がカーブを走行中であるか否か等を検出する。
・物体検出部312により検出された前方の物体の動き
・物体検出部312により検出された前方の道路の形状
・カーナビゲーションシステム13から供給される地図情報内のカーブの位置情報
・通信部14が前方の車両から取得したカーブの位置情報
・通信部14が所定のサービスを提供するセンタ等から取得したカーブの位置情報
・センサ部15に含まれる操舵角センサにより検出された自車両の操舵角
・センサ部15に含まれるヨーレートセンサにより検出された自車両のヨーレート
・自車両の右車輪と左車輪の速度差
・GPS(Global Positioning System)からの位置情報
ステップS4において、感度制御部306は、交差点付近であるか否かを判定する。具体的には、感度制御部306は、交差点検出部305からの情報に基づいて、自車両が交差点を中心とする所定の距離の範囲内にいないことを検出した場合、交差点付近でないと判定し、処理はステップS5に進む。
なお、交差点検出部305が交差点の位置を検出する方法には、任意の方法を採用することができる。例えば、交差点検出部305は、以下の情報のうちの1つ以上に基づいて、交差点の位置を検出する。
・カーナビゲーションシステム13から供給される地図情報内の交差点の位置情報
・通信部14が所定のサービスを提供するセンタ等から取得した交差点の位置情報
・センサ部15に含まれる画像センサが撮影した画像データ
・センサ部15に含まれる画像センサ等により実行される横断歩道の模様に対するパターンマッチングの結果
ステップS5において、感度制御部306は、制御部21に、通常の感度に設定するよう指示する。
ステップS6において、レーザレーダ装置11は、物体検出処理を実行し、その後、処理はステップS9に進む。なお、ステップS6の物体検出処理(以下、通常物体検出処理と称する)では、全ての検出領域を通常の検出感度で万遍なく監視し、物体の検出が行われる。ここで、図10のフローチャートを参照して、通常物体検出処理の詳細について説明する。
ステップS51において、各MUX261は、受光素子202の選択を行う。具体的には、各MUX261は、制御部21の制御の下に、各MUX261に入力される受光信号のうち後段のTIA262に供給する受光信号を選択する。そして、以下の処理において、選択された受光信号の出力元の受光素子202の受光値の測定が行われる。換言すれば、選択された受光素子202の検出領域からの反射光の強度の測定が行われる。
また、このとき、制御部21は、各TIA262及びPGA263のゲインを所定の標準値に設定する。なお、受光素子202等の個体差や各検出領域の特性に応じて、受光素子202毎に標準値を調整するようにしてもよい。例えば、正面方向の検出領域からの反射光を受光する受光素子202に対するゲインの標準値を大きくし、遠方の前方車両等に対する検出感度を上げるようにしてもよい。
ステップS52において、測定光投光部22は、測定光を投光する。具体的には、駆動回路101は、制御部21の制御の下に、発光素子102からパルス状の測定光を出射させる。発光素子102から出射された測定光は、投光光学系103を介して監視領域全体に投光される。
ステップS53において、受光部24は、反射光に応じた受光信号を生成する。具体的には、各受光素子202は、受光光学系201を介して、ステップS52の処理で投光した測定光に対する反射光のうち、それぞれ対応する方向の検出領域からの反射光を受光する。そして、各受光素子202は、受光した反射光をその受光量に応じた電気信号である受光信号に光電変換し、得られた受光信号を後段のMUX261に供給する。
ステップS54において、測定部25は、受光信号のサンプリングを行う。具体的には、各TIA262は、制御部21の制御の下に、各MUX261から供給された受光信号の電流−電圧変換を行うとともに、制御部21により設定されたゲインにより受光信号の電圧を増幅する。各TIA262は、増幅後の受光信号を後段のPGA263に供給する。
各PGA263は、制御部21の制御の下に、各TIA262から供給される受光信号の電圧を、制御部21により設定されたゲインで増幅し、後段のADC264に供給する。
各ADC264は、制御部21の制御の下に、各PGA263から供給される受光信号のサンプリングを行い、受光信号をA/D変換する。各ADC264は、A/D変換後の受光信号を積算部301に供給する。
なお、受光信号のサンプリング処理の詳細については、図11を参照して後述する。
ステップS55において、積算部301は、前回までの受光値と今回の受光値の積算を行う。これにより、図12を参照して後述するように、同じ受光素子202からの受光信号の同じサンプリング時刻における受光値の積算が行われる。また、積算部301は、各ADC264から出力される受光信号について、受光値の積算処理をそれぞれ並行して実行する。これにより、4つの受光素子202の受光値の積算が、個別に並行して行われる。
ステップS56において、制御部21は、受光値の測定を所定の回数(例えば、100回)行ったか否かを判定する。まだ受光値の測定を所定の回数行っていないと判定された場合、処理はステップS52に戻る。
その後、ステップS56において受光値の測定を所定の回数行ったと判定されるまで、ステップS52乃至S56の処理が繰り返し実行される。これにより、後述する所定の長さの測定期間内に、測定光を投光し、選択した受光素子202の受光値を測定する処理が所定の回数繰り返される。また、測定した受光値の積算が行われる。
一方、ステップS56において、受光値の測定を所定の回数行ったと判定された場合、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、制御部21は、測定期間を所定の回数(例えば、4回)繰り返したか否かを判定する。まだ測定期間を所定の回数繰り返していないと判定された場合、処理はステップS51に戻る。
その後、ステップS57において、測定期間を所定の回数繰り返したと判定されるまで、ステップS51乃至S57の処理が繰り返し実行される。すなわち、後述する所定の長さの検出期間内に、測定期間が所定の回数繰り返される。また、測定期間毎に、受光値の測定を行う対象となる受光素子202の選択が行われ、反射光の強度の測定対象となる検出領域が切り替えられる。
一方、ステップS57において、測定期間を所定の回数繰り返したと判定された場合、処理はステップS58に進む。
ここで、図11乃至図13を参照して、ステップS51乃至S57の処理の具体例について説明する。
図11は、受光信号のサンプリング処理の具体例を示すタイミングチャートであり、図内の各段の図の横軸は時間を示している。
図11のいちばん上の段は、測定光の発光タイミングを示している。検出期間TD1、TD2、・・・は、物体の検出処理を行う期間の最小単位であり、1回の検出期間において物体の検出処理が1回行われる。
また、各検出期間は、4サイクルの測定期間TM1乃至TM4及び休止期間TBを含んでいる。測定期間は、受光値の測定を行う受光素子202の切り替えを行う最小単位である。すなわち、各測定期間の前に受光素子202の選択が可能である一方、測定期間内は受光素子202の変更をすることができない。従って、1回の測定期間において、同じ受光素子202の受光値の測定が行われる。これにより、測定期間単位で反射光の強度を測定する対象となる検出領域を切り替えることができる。
図11の2段目は、検出期間TD1の測定期間TM2を拡大した図である。この図に示されるように、1サイクルの測定期間内に、測定光が所定の間隔で所定の回数(例えば、100回)だけ投光される。
図11の3段目は、ADC264のサンプリングタイミングを規定するトリガ信号の波形を示しており、4段目は、ADC264における受光信号のサンプリングタイミングを示している。なお、4段目の縦軸は受光信号の値(電圧)を示し、受光信号上の複数の黒丸は、それぞれサンプリングポイントを示している。従って、隣接する黒丸と黒丸の間の時間が、サンプリング間隔となる。
制御部21は、測定光の投光から所定の時間経過後に、トリガ信号を各ADC264に供給する。各ADC264は、トリガ信号が入力されてから所定の時間が経過した後、所定のサンプリング周波数(例えば、数十から数百MHz)で所定の回数(例えば32回)だけ受光信号のサンプリングを行う。すなわち、測定光が投光される度に、MUX261により選択された受光信号のサンプリングが、所定のサンプリング間隔で所定の回数行われる。
例えば、ADC264のサンプリング周波数を100MHzとすると、10ナノ秒のサンプリング間隔でサンプリングが行われる。従って、距離に換算して約1.5mの間隔で受光値のサンプリングが行われる。すなわち、各検出領域内の自車両からの距離方向において約1.5m間隔の各地点からの反射光の強度が測定される。
そして、各ADC264は、トリガ信号を基準とする(トリガ信号が入力された時刻を0とする)各サンプリング時刻におけるサンプリング値(受光値)を示すデジタルの受光信号を積算部301に供給する。
このように、測定光が投光される度に、MUX261により選択された各受光素子202の受光信号のサンプリングが並行して行われる。すなわち、MUX261−1、MUX261−2、MUX261−3及びMUX261−4において選択された各受光素子202の受光信号は、それぞれADC264−1、ADC264−2、ADC264−3及びADC264−4によって並行してサンプリングが行われる。これにより、選択された各受光素子202の検出領域内の反射光の強度が所定の距離単位で測定される。
一方、休止期間TBにおいては、測定光の投光及び受光値の測定が休止する。そして、測定期間TM1乃至TM4における受光値の測定結果に基づく物体の検出処理や、測定光投光部22、受光部24、測定部25の設定、調整、試験等が行われる。
次に、図12を参照して、受光値の積算処理の具体例について説明する。図12は、1サイクルの測定期間中に測定光を100回投光した場合に、ある受光素子202から出力される100回分の受光信号に対する積算処理の例を示している。なお、図12の横軸はトリガ信号が入力されたタイミングを基準(時刻0)とする時刻(サンプリング時刻)を示し、縦軸は受光値(サンプリング値)を示している。
この図に示されるように、1回目から100回目までの各測定光に対して、それぞれサンプリング時刻t1乃至tyにおいて受光信号のサンプリングが行われ、同じサンプリング時刻における受光値が積算される。例えば、1回目から100回目までの各測定光に対するサンプリング時刻t1における受光値が積算される。このようにして、検出期間内にサンプリングされた、同じ受光素子202からの受光信号の同じサンプリング時刻における受光値の積算が行われる。そして、この積算値が以降の処理に用いられる。
ここで、MUX261において複数の受光素子202からの受光信号を加算する場合、例えば、受光素子202−1及び202−2からの受光信号を加算した受光信号の受光値は、受光素子202−1又は受光素子202−2の一方のみからの受光信号の受光値とは別に積算される。換言すれば、受光素子202−1及び202−2からの受光信号を加算した受光信号の受光値と、受光素子202−1又は受光素子202−2の一方のみからの受光信号の受光値とは、それぞれ別の種類の受光信号をサンプリングした受光値として区別され、分けて積算される。
この積算処理を行うことにより、1回の測定光に対する受光信号のS/N比が低い場合でも、信号成分が増幅され、ランダムなノイズは平均化されて減少する。その結果、受光信号から信号成分とノイズ成分を分離しやすくなり、実質的に受光感度を上げることができる。これにより、例えば、遠方の物体や反射率の低い物体の検出精度が向上する。なお、積算回数が多くなるほど、受光感度が上がることになる。
なお、以下、1サイクルの測定期間内に実行される所定の回数(例えば、100回)の測定処理及び積算処理のセットを測定積算ユニットと称する。
図13は、各測定期間において各MUX261により選択される受光素子202の組み合わせの例を示している。なお、この図において、MUX261−1乃至261−4をMUX1乃至4と短縮して表している。また、図内の四角のマスの中の番号は、MUX261−1乃至261−4により選択された受光素子202の番号を示している。すなわち、受光素子202−1乃至202−16が、それぞれ1乃至16の番号で示されている。
例えば、測定期間TM1において、MUX261−1乃至261−4により受光素子202−1、202−5、202−9、202−13がそれぞれ選択され、選択された各受光素子202の受光値の測定が行われる。測定期間TM2において、MUX261−1乃至261−4により受光素子202−2、202−6、202−10、202−14がそれぞれ選択され、選択された各受光素子202の受光値の測定が行われる。測定期間TM3において、MUX261−1乃至261−4により受光素子202−3、202−7、202−11、202−15がそれぞれ選択され、選択された各受光素子202の受光値の測定が行われる。測定期間TM4において、MUX261−1乃至261−4により受光素子202−4、202−8、202−12、202−16がそれぞれ選択され、選択された各受光素子202の受光値の測定が行われる。
従って、この例では、1回の検出期間内に全ての受光素子202の受光値の測定が行われる。換言すれば、1回の検出期間内に監視領域内の全検出領域からの反射光の強度が測定される。
図10に戻り、ステップS58において、ピーク検出部311は、ピーク検出を行う。具体的には、積算部301は、1回の検出期間内の各受光素子202の積算受光値をピーク検出部311に供給する。ピーク検出部311は、各受光素子202のサンプリング時刻毎の積算受光値の分布に基づいて、検出期間内の反射光の強度の水平方向及び時間方向(距離方向)のピークを検出する。
具体的には、ピーク検出部311は、受光素子202毎に積算受光値がピークとなるサンプリング時刻を検出する。これにより、自車両からの距離方向において反射光の強度がピークとなる地点が、検出領域毎に検出される。換言すれば、各検出領域において、反射光の強度がピークとなる地点の自車両からの距離が検出される。
また、ピーク検出部311は、サンプリング時刻毎に積算受光値がピークとなる受光素子202(検出領域)を検出する。これにより、自車両からの距離方向において、所定の間隔ごと(例えば、約1.5mごと)に反射光の強度がピークとなる水平方向の位置(検出領域)が検出される。
そして、ピーク検出部311は、検出結果を示す情報を物体検出部312に供給する。
なお、ピーク検出部311のピーク検出方法には、任意の方法を採用することができる。
ステップS59において、物体検出部312は、物体の検出を行う。具体的には、物体検出部312は、検出期間内の反射光の強度の水平方向及び時間方向の分布及びピークの検出結果に基づいて、監視領域内の他の車両、歩行者、障害物等の物体の有無、並びに、物体の種類、方向、距離等の検出を行う。
その後、通常物体検出処理は終了する。
なお、物体検出部312の物体検出方法には、任意の方法を採用することができる。
ここで、図14を参照して、物体検出方法の一例について説明する。
図14のグラフは、自車両の前方に車両351が走行している場合に、車両351からの反射光が戻ってくる付近のサンプリング時刻における積算受光値の水平方向の分布を示している。すなわち、このグラフは、当該サンプリング時刻における各受光素子202の積算受光値を、各受光素子202の水平方向の並び順に横軸方向に並べたグラフである。
測定光は車両351によって反射されて受光素子202により受光されるが、投光から受光までには時間差が生じている。この時間差は、レーザレーダ装置11と車両351との距離に比例するので、車両351からの反射光は、該時間差と一致するサンプリングタイミング(サンプリング時刻tn)における受光値として測定される。従って、車両351を含む検出領域の各受光素子202の積算受光値のうち、特にサンプリング時刻tnにおける積算受光値が大きくなる。
また、前方に車両351が存在する場合、車両351により反射された反射光が、受光素子202により受光されるため、検出領域内に車両351を含む各受光素子202の積算受光値が大きくなる。特に、車両351の後方の左右のリフレクタ352L,352Rの反射率が高いため、検出領域内にリフレクタ352L,352Rを含む各受光素子202の積算受光値が特に大きくなる。
従って、図14のグラフに示されるように、水平方向の積算受光値の分布において、2つの顕著なピークP1,P2が現れる。また、リフレクタ352Lとリフレクタ352Rの間の車体により反射された反射光も検出されるため、ピークP1とピークP2の間の積算受光値もその他の領域に比べて高くなる。このように、同じサンプリング時刻における積算受光値の水平方向の分布において、顕著な2つのピークを検出することにより、前方の車両を検出することが可能である。
図9に戻り、一方、ステップS1において、感度制御部306は、自車両の減速度が所定の閾値以上である場合、減速中であると判定し、処理はステップS7に進む。これは、例えば、自車両が交差点、横断歩道、信号等で停止しようとしている場合、交差点やカーブを曲がったり、道路沿いの店舗等に入ったりするために減速している場合等が想定される。
また、ステップS2において、感度制御部306は、センサ部15により検出された自車両の速度が所定の閾値未満である場合、徐行中であると判定し、処理はステップS7に進む。これは、例えば、自車両が人通りの多い市街地、路地裏、駐車場等において徐行している場合が想定される。
さらに、ステップS3において、感度制御部306は、自車両が低速でカーブを曲がったと判定した時点からまだ所定の時間が経過していない場合、低速でカーブを曲がった直後であると判定し、処理はステップS7に進む。すなわち、自車両が所定の速度以下でカーブを曲がった後、所定の時間が経過するまでの間、低速でカーブを曲がった直後であると判定される。これは、例えば、市街地、路地裏、交差点のカーブや見通しの悪いカーブを曲がった直後等が想定される。
ステップS4において、感度制御部306は、交差点検出部305からの情報に基づいて、自車両が交差点を中心とする所定の距離の範囲内にいることを検出した場合、交差点付近(交差点内を含む)であると判定し、処理はステップS7に進む。
なお、ステップS1乃至S4の判定処理の結果、ステップS7に進む場合は、いずれも自車両の周囲に歩行者又は軽車両がいる可能性が高い場合である。従って、監視領域の外から自車両の前方に歩行者又は軽車両が飛び出してくる可能性が高いと想定される。
ステップS7において、感度制御部306は、監視領域の両端の感度を上げるよう指示する。すなわち、感度制御部306は、制御部21に、検出領域A1及びA16(両端検出領域群)に対する感度を上げるように指示する。
ステップS8において、ステップS6の処理と同様に、物体検出処理が実行され、その後、処理はステップS9に進む。なお、ここでの物体検出処理(以下、両端優先物体検出処理と称する)は、ステップS6の通常物体検出処理とは異なり、監視領域の両端の両端検出領域群の監視を優先して行い、物体の検出を行う処理である。
なお、両端優先物体検出処理は、通常物体検出処理と比較して、1回の検出期間内の各測定期間に選択される受光素子202の組み合わせ、並びに、TIA262及びPGA263のゲインの設定値が異なる。
図15は、両端優先物体検出処理の各測定期間に選択される受光素子202の組み合わせの例を示している。
図15の受光素子202の組み合わせは、図13の通常物体検出処理の場合と比較して、MUX261−1及び261−4が、測定期間TM1乃至TM4の全期間にわたって受光素子202−1及び202−16のみをそれぞれ選択している点が異なる。すなわち、1回の検出期間内に受光素子202−1及び202−16(両端受光素子群)を選択する頻度が増やされる。これにより、受光素子202−1及び202−16の受光値が測定期間TM1乃至TM4の4サイクルにわたって積算され、積算回数が4倍に増えるため、受光素子202−1乃至202−16の積算受光値が、通常物体検出処理の場合の約4倍となる。その結果、通常物体検出処理の場合よりも、検出領域A1及びA16(両端検出領域群)に対する検出感度が向上する。
また、制御部21は、測定期間TM1乃至TM4において、受光素子202−1及び202−16に対応するTIA262及びPGA263のゲインを標準値より高い値(例えば、最大値)に設定する。すなわち、TIA262−1及びPGA263−1のゲインが、受光素子202−1から受光信号が供給される場合に標準値より高い値に設定される。また、TIA262−4及びPGA263−4のゲインが、受光素子202−16から受光信号が供給される場合に標準値より高い値に設定される。
これにより、監視領域の両端であって、自車両の右前方及び左前方の両端検出領域群が高感度で集中的に監視される。その結果、監視領域の外から自車両の前方に飛び出してくる歩行者や軽車両をより迅速かつ確実に検出することが可能になり、事故を未然に防止することが可能になる。
なお、1回の検出期間内に両端受光素子群を選択する頻度を増やす以外に、例えば、両端受光素子群の受光値(両端検出領域群に対する受光値)を複数回の検出期間にわたって積算することにより、監視領域の両端に対する検出感度を上げるようにしてもよい。
例えば、図16に示されるように、各測定期間に選択される受光素子202の組み合わせを通常物体検出処理と同じパターンにしつつ、両端受光素子群について、4回の検出期間にわたって受光値を積算するようにしてもよい。具体的には、例えば、検出期間TD4において、検出期間TD1乃至TD4における受光素子202−1及び202−16の受光値を積算するようにしてもよい。これにより、受光素子202−1及び202−16の積算回数が4倍に増えるため、受光素子202−1及び202−16の積算受光値は、通常物体検出処理の場合の約4倍になる。また、これに合わせて、受光素子202−1及び202−16に対応するTIA262及びPGA263のゲインが標準値より高い値に設定される。
なお、図15の方法と図16の方法とでは、両方とも、各受光素子202の受光値の積算回数を制御することにより、各検出領域に対する検出感度が制御されるとともに、両端検出領域群に対する検出感度が上げられる。一方、図15の方法の方が、短期間により多くの回数の受光値の積算を行うため、検出感度を上げた検出領域における物体の検出速度を速くすることができる。これに対して、図16の方法では、他の受光素子202の検出領域の監視も継続して行われるため、監視領域の両端以外の検出領域に対する検出感度を下げずに、監視領域の両端の検出領域に対する検出感度を上げることができる。
なお、例えば、図15と図16の方法とを組み合わせて実行することも可能である。
図9に戻り、ステップS9において、演算部26は、検出結果を通知する。具体的には、物体検出部312は、物体の有無、物体の位置、距離、大きさ、衝突又は接触の危険性の有無等の検出結果を通知部303、制御部21、及び、カーブ検出部304に供給する。通知部303は、必要に応じて、検出結果を車両制御装置12に供給する。
その後、処理はステップS1に戻り、ステップS1乃至S9の処理が繰り返し実行される。
以上のように、歩行者や軽車両が監視領域の外から車両の前方に飛び出してくる可能性が高い状況か否かに応じて、監視領域の両端の検出領域に対する検出感度を自動的に適切に設定することができる。具体的には、歩行者や軽車両が監視領域の外から車両の前方に飛び出してくる可能性が高い状況において、監視領域の両端の検出領域に対する検出感度を上げることにより、監視領域に侵入する歩行者や軽車両を迅速に検出することが可能になる。その結果、歩行者や軽車両に衝突又は接触する事故を防止することができる。一方、歩行者や軽車両が監視領域の外から車両の前方に飛び出してくる可能性が低い状況において、監視領域内を万遍なく監視することができる。
また、各受光素子202の受光値を積算して物体の検出を行うことにより、反射光に対する受光感度を上げることができ、監視領域内の物体の検出精度を向上させることができる。
さらに、1回の検出期間内に4サイクルの測定期間を設け、受光値を測定する受光素子202を切り替えることにより、TIA262、PGA263及びADC264の数を抑制しつつ、1回の検出期間内に必要な検出領域の監視を行うことが可能になる。これにより、受光値の測定や積算に要する回路の規模や演算量を抑制することができる。
<2.変形例>
以下、上述した本発明の実施の形態の変形例について説明する。
{両端優先物体検出処理における検出感度の制御方法等に関する変形例}
両端優先物体検出処理における検出感度の制御方法は、上述した例に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、受光素子202−1及び202−16を選択する頻度を上げるか、又は、受光素子202−1及び202−16に対するTIA262及びPGA263のゲインを上げるかの一方のみを行うようにすることが可能である。
また、例えば、状況に応じて、監視領域の左端又は右端の一方の検出領域のみに対して検出感度を上げるようにすることも可能である。例えば、自車両が急カーブを曲がる場合に、両端検出領域群のうち曲がる方向の検出領域のみに対して検出感度を上げるようにすることが考えられる。これは、例えば、自車両が右方向の急カーブを曲がっている場合、自車両は監視領域の左端に検出された物体から離れていくため、当該物体に衝突又は接触する可能性が低いからである。
さらに、必ずしも測定期間TM1乃至TM4の全期間にわたって受光素子202−1及び202−16を選択する必要はなく、例えば、1回の検出期間内の2又は3の測定期間において選択するようにしてもよい。
また、例えば、左端及び右端のそれぞれ1つの検出領域だけでなく、左端及び右端のそれぞれの複数の検出領域に対する検出感度を上げるようにしてもよい。例えば、図17に示されるように、MUX261−1乃至261−4が、測定期間TM1乃至TM4の全期間にわたって受光素子202−1、202−2、202−15及び202−16のみをそれぞれ選択するようにしてもよい。これにより、監視領域内の左端及び右端のそれぞれの2つの検出領域に対する検出感度が上げられる。
なお、この場合、上述した図6における受光素子202の接続方法と異なり、受光素子202−2をMUX261−2に接続し、受光素子202−15をMUX261−3に接続するように変更する必要がある。また、この場合、受光素子202−1、202−2、202−15及び202−16が両端受光素子群となる。
さらに、例えば、両端優先物体検出処理において、測定光投光部22が測定光を投光する間隔を短くし、1サイクルの測定期間内に測定光を投光する回数を増やし、その結果、1回の検出期間内に測定光を投光する回数を増やすことにより、全ての検出領域に対する検出感度を上げるようにしてもよい。この場合、測定光の投光間隔が短くなるため、受光信号をサンプリングする時間を短縮する必要が生じる。一方、遠距離に存在する物体からの反射光を受光するまでの時間は長いため、受光信号のサンプリング以降の処理が間に合わない場合もある。そのため、遠距離に存在する物体を検出できなくなる。しかし、両端優先物体検出処理が実行される場合には、通常自車両の速度が遅い状態であり、かつ、近距離の歩行者や軽車両の検出精度の向上が優先されるため、特に問題にならない。
さらに、上述した両端優先物体検出処理を実行する条件は、その一例であり、例えば、必要に応じて、歩行者や軽車両が自車両の前方に飛び出してくる可能性が高い他の条件を追加したり、条件を減らしたりすることが可能である。
{レーザレーダ装置11の構成等に関する変形例}
また、レーザレーダ装置11の構成は、図1に示される例に限定されるものではなく、必要に応じて変更することが可能である。
例えば、制御部21と演算部26を統合したり、機能の割り振りを変更したりすることが可能である。
また、例えば、受光素子202、MUX261、TIA262、PGA263、ADC264の数を、必要に応じて増減することが可能である。
さらに、例えば、受光素子202の数を増やして、監視領域を広げたり、監視領域内の検出領域をより細分化したりすることが可能である。逆に、受光素子202の数を減らして、監視領域を狭めたり、監視領域内の検出領域を集約したりすることも可能である。
また、例えば、MUX261、TIA262、PGA263及びADC264の組み合わせの数を変更して、並行してサンプリングを行うことが可能な受光信号の数を増減することが可能である。
さらに、以上では、1回の検出期間毎に物体の検出処理を1回行う例を示したが、例えば、必要に応じて、2回以上の検出期間にわたって受光値を積算し、2回以上の検出期間毎に物体の検出処理を1回行うようにしてもよい。
また、1回の検出期間内の測定期間のサイクル数は、任意の値に変更することが可能である。
さらに、図10の物体検出処理では、4サイクルの測定期間の終了後に受光値のピーク検出を行う例を示したが、例えば、各サイクルの測定期間が終了する毎に、次のサイクルの測定期間と並行してピーク検出を行うようにしてもよい。例えば、図13の例の場合、測定期間TM1において積算受光値が測定された受光素子202−1、202−5、202−9及び202−13のピーク検出を、測定期間TM2に行うようにしてもよい。この場合、4つの受光素子202のピーク検出を、個別に並行して実行することができる。
{本発明の適用先の変形例}
本発明は、例えば、MUX261を設けずに、TIA262、PGA263、及び、ADC264を受光素子202と同じ数だけ設けて、1回の測定期間内において全ての受光素子の受光値を測定可能なレーザレーダ装置にも適用することができる。
また、本発明は、例えば、受光値の積算を行わずに、1回の受光値の測定値に基づいて物体の検出処理を行うレーザレーダ装置にも適用することができる。
[コンピュータの構成例]
なお、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図18は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)601,ROM(Read Only Memory)602,RAM(Random Access Memory)603は、バス604により相互に接続されている。
バス604には、さらに、入出力インタフェース605が接続されている。入出力インタフェース605には、入力部606、出力部607、記憶部608、通信部609、及びドライブ610が接続されている。
入力部606は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部607は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部608は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部609は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ610は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア611を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU601が、例えば、記憶部608に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース605及びバス604を介して、RAM603にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU601)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア611に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア611をドライブ610に装着することにより、入出力インタフェース605を介して、記憶部608にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部609で受信し、記憶部608にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM602や記憶部608に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 レーザレーダ装置
12 車両制御装置
13 カーナビゲーションシステム
14 通信部
15 センサ部
21 制御部
22 測定光投光部
24 受光部
25 測定部
26 演算部
101 駆動回路
102 発光素子
202−1乃至202−16 受光素子
252 電流電圧変換部
253 増幅部
254 サンプリング部
261−1乃至261−4 マルチプレクサ
262−1乃至262−4 トランス・インピーダンス・アンプ(TIA)
263−1乃至263−4 プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)
264−1乃至264−4 A/Dコンバータ
301 積算部
302 検出部
303 通知部
304 カーブ検出部
305 交差点検出部
306 感度制御部
311 ピーク検出部
312 物体検出部

Claims (10)

  1. 車両の前方を監視するレーザレーダ装置において、
    パルス状のレーザ光である測定光を前記車両の前方に投光する投光部と、
    水平方向においてそれぞれ方向が異なる複数の検出領域からの前記測定光の反射光をそれぞれ受光する複数の受光素子であって、前記監視領域の両端の検出領域を含む検出領域
    群からの前記反射光をそれぞれ受光する受光素子群を含む複数の受光素子と、
    前記検出領域毎に物体を検出する感度を制御するとともに、前記車両の走行状態情報又は前記車両の外部環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる感度制御部と、
    各前記受光素子からの受光信号に基づいて、物体の検出を行う検出部と
    を備えるレーザレーダ装置。
  2. 前記感度制御部は、前記走行状態情報に基づき前記車両の減速度が所定の閾値以上であると判定した場合、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる
    請求項1に記載のレーザレーダ装置。
  3. 前記感度制御部は、前記走行状態情報に基づき前記車両の速度が所定の閾値以下であると判定した場合、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる
    請求項1又は2に記載のレーザレーダ装置。
  4. 前記感度制御部は、前記走行状態情報又は前記外部環境情報のうち少なくとも一方に基づいて、前記車両が所定の速度以下でカーブを曲がったと判定した後、所定の時間が経過するまでの間、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる
    請求項1乃至3のいずれかに記載のレーザレーダ装置。
  5. 前記感度制御部は、前記外部環境情報に基づき前記車両が交差点内又は交差点付近にいると判定した場合、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる
    請求項1乃至4のいずれかに記載のレーザレーダ装置。
  6. 前記投光部は、前記測定光を所定の第1の長さの検出期間内に複数回投光し、
    各前記受光素子からの前記受光信号のサンプリングを行うことにより受光値の測定を行う測定部と、
    前記検出期間内にサンプリングされた、同じ前記受光素子からの前記受光信号の同じサンプリング時刻における前記受光値の積算を行う積算部と
    をさらに備え、
    前記検出部は、積算された前記受光値に基づいて、前記検出期間毎に物体の検出を行う
    請求項1乃至5のいずれかに記載のレーザレーダ装置。
  7. 前記感度制御部は、前記検出部が前記受光素子群の少なくとも一部の前記受光値を複数の前記検出期間にわたって加算した結果に基づいて物体の検出を行うようにすることにより、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる
    請求項6に記載のレーザレーダ装置。
  8. 前記感度制御部は、前記投光部が前記測定光を投光する間隔を短くし、前記検出期間内に前記測定光を投光する回数を増やすことにより、前記検出領域群を含む全ての前記検出領域に対する感度を上げる
    請求項6又は7に記載のレーザレーダ装置。
  9. 前記投光部は、前記測定光を所定の第2の長さの測定期間内に複数回投光する処理を前記検出期間内に複数サイクル繰り返し、
    前記測定部は、前記測定期間毎に複数の前記受光素子からの受光信号の中から1以上を選択し、選択した前記受光信号のサンプリングを行い、
    前記感度制御部は、前記測定部が前記受光素子群の少なくとも一部の前記受光信号を選択する頻度を増やすことにより、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる
    請求項6乃至8のいずれかに記載のレーザレーダ装置。
  10. 前記感度制御部は、前記受光素子群の少なくとも一部の前記受光信号を増幅するゲインを上げることにより、前記検出領域群の少なくとも一部に対する感度を上げる
    請求項1乃至9のいずれかに記載のレーザレーダ装置。
JP2014006672A 2014-01-17 2014-01-17 レーザレーダ装置 Expired - Fee Related JP6320050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006672A JP6320050B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 レーザレーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006672A JP6320050B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 レーザレーダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015135273A true JP2015135273A (ja) 2015-07-27
JP6320050B2 JP6320050B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=53767197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014006672A Expired - Fee Related JP6320050B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 レーザレーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6320050B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170040933A (ko) * 2015-10-06 2017-04-14 주식회사 만도 운전자 편의 장치 및 그의 타겟 추정 방법
WO2017110413A1 (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社小糸製作所 車両用画像取得装置、制御装置、車両用画像取得装置または制御装置を備えた車両および車両用画像取得方法
JP2018054539A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 パイオニア株式会社 検出装置、制御方法及びプログラム
CN111448597A (zh) * 2017-10-10 2020-07-24 日产自动车株式会社 驾驶控制方法以及驾驶控制装置
JP2021060410A (ja) * 2016-12-13 2021-04-15 ウェイモ エルエルシー 回転光検出および測距(ライダ)デバイスの電力変調
US11187805B2 (en) 2015-12-21 2021-11-30 Koito Manufacturing Co., Ltd. Image acquiring apparatus for vehicle, control device, vehicle having image acquiring apparatus for vehicle or control device, and image acquiring method for vehicle
US11194023B2 (en) 2015-12-21 2021-12-07 Koito Manufacturing Co., Ltd. Image acquiring apparatus for vehicle, control device, vehicle having image acquiring apparatus for vehicle or control device, and image acquiring method for vehicle
US11204425B2 (en) 2015-12-21 2021-12-21 Koito Manufacturing Co., Ltd. Image acquisition device for vehicles and vehicle provided with same
WO2022191225A1 (ja) 2021-03-10 2022-09-15 パイオニア株式会社 測定装置、位置特定システム、測定システム、および監視システム
US11740333B2 (en) 2019-12-04 2023-08-29 Waymo Llc Pulse energy plan for light detection and ranging (lidar) devices based on areas of interest and thermal budgets

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06232819A (ja) * 1993-02-04 1994-08-19 Mitsubishi Electric Corp 自動車用光レーダ装置
JPH07191148A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Mitsubishi Electric Corp 広角レーザレーダ装置
JPH1114746A (ja) * 1997-06-25 1999-01-22 Honda Motor Co Ltd 車両の障害物検知装置
JPH11202049A (ja) * 1998-01-14 1999-07-30 Honda Motor Co Ltd 車両用物体検知装置
US6307622B1 (en) * 1999-02-17 2001-10-23 Infineon Technologies North America Corp. Correlation based optical ranging and proximity detector
JP2006105689A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Denso Corp 車両用レーダ装置
JP2008152387A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Toyota Motor Corp 車両用周辺監視装置
JP2012242218A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 車載レーザレーダ装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06232819A (ja) * 1993-02-04 1994-08-19 Mitsubishi Electric Corp 自動車用光レーダ装置
JPH07191148A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Mitsubishi Electric Corp 広角レーザレーダ装置
JPH1114746A (ja) * 1997-06-25 1999-01-22 Honda Motor Co Ltd 車両の障害物検知装置
JPH11202049A (ja) * 1998-01-14 1999-07-30 Honda Motor Co Ltd 車両用物体検知装置
US6307622B1 (en) * 1999-02-17 2001-10-23 Infineon Technologies North America Corp. Correlation based optical ranging and proximity detector
JP2006105689A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Denso Corp 車両用レーダ装置
JP2008152387A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Toyota Motor Corp 車両用周辺監視装置
JP2012242218A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 車載レーザレーダ装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170040933A (ko) * 2015-10-06 2017-04-14 주식회사 만도 운전자 편의 장치 및 그의 타겟 추정 방법
KR102413579B1 (ko) 2015-10-06 2022-06-28 주식회사 에이치엘클레무브 운전자 편의 장치 및 그의 타겟 추정 방법
US11204425B2 (en) 2015-12-21 2021-12-21 Koito Manufacturing Co., Ltd. Image acquisition device for vehicles and vehicle provided with same
JPWO2017110413A1 (ja) * 2015-12-21 2018-10-04 株式会社小糸製作所 車両用画像取得装置、制御装置、車両用画像取得装置または制御装置を備えた車両および車両用画像取得方法
US11187805B2 (en) 2015-12-21 2021-11-30 Koito Manufacturing Co., Ltd. Image acquiring apparatus for vehicle, control device, vehicle having image acquiring apparatus for vehicle or control device, and image acquiring method for vehicle
US11194023B2 (en) 2015-12-21 2021-12-07 Koito Manufacturing Co., Ltd. Image acquiring apparatus for vehicle, control device, vehicle having image acquiring apparatus for vehicle or control device, and image acquiring method for vehicle
US11249172B2 (en) 2015-12-21 2022-02-15 Koito Manufacturing Co., Ltd. Image acquiring apparatus for vehicle, control device, vehicle having image acquiring apparatus for vehicle or control device, and image acquiring method for vehicle
WO2017110413A1 (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社小糸製作所 車両用画像取得装置、制御装置、車両用画像取得装置または制御装置を備えた車両および車両用画像取得方法
JP2021167828A (ja) * 2016-09-30 2021-10-21 パイオニア株式会社 検出装置、制御方法及びプログラム
JP2018054539A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 パイオニア株式会社 検出装置、制御方法及びプログラム
JP2023052460A (ja) * 2016-09-30 2023-04-11 パイオニア株式会社 検出装置、制御方法及びプログラム
JP2021060410A (ja) * 2016-12-13 2021-04-15 ウェイモ エルエルシー 回転光検出および測距(ライダ)デバイスの電力変調
CN111448597A (zh) * 2017-10-10 2020-07-24 日产自动车株式会社 驾驶控制方法以及驾驶控制装置
US11740333B2 (en) 2019-12-04 2023-08-29 Waymo Llc Pulse energy plan for light detection and ranging (lidar) devices based on areas of interest and thermal budgets
WO2022191225A1 (ja) 2021-03-10 2022-09-15 パイオニア株式会社 測定装置、位置特定システム、測定システム、および監視システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6320050B2 (ja) 2018-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6320050B2 (ja) レーザレーダ装置
JP6207407B2 (ja) レーザレーダ装置、物体検出方法、及び、プログラム
JP6012589B2 (ja) レーザレーダ装置及び物体検出方法
JP6270746B2 (ja) 物体検出装置、及び、車両用衝突防止制御装置
JP2015169541A (ja) レーザレーダ装置及び物体検出方法
JP5626114B2 (ja) 車載レーザレーダ装置
EP3477339A1 (en) Distance measuring device and distance measuring method
JP2011247872A (ja) 距離測定装置、距離測定方法、および距離測定プログラム
US20180364331A1 (en) Distance measuring system and control method of distance measuring system
JP6265882B2 (ja) 物体検出装置及び物体検出方法
CN113646804A (zh) 物体检测装置
JP6270529B2 (ja) レーザレーダ装置
JP2006105688A (ja) 車両用レーダ装置
JP2016048179A (ja) レーザレーダ装置及び物体検出方法
JP2016170053A (ja) レーザレーダ装置
JP6210906B2 (ja) レーザレーダ装置
JP2015152428A (ja) レーザレーダ装置及び物体検出方法
JP6281942B2 (ja) レーザレーダ装置及び物体検出方法
JP6270496B2 (ja) レーザレーダ装置
JP6967846B2 (ja) 物体検出方法及び物体検出装置
JP6230444B2 (ja) レーザレーダ装置
US20230051395A1 (en) Scout pulsing
JP2016142528A (ja) レーザレーダ装置
JP6576254B2 (ja) 光レーダ装置
US12025701B2 (en) Dynamic signal control in flash LiDAR

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6320050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees