JP2006243856A - 運転診断方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カーナビゲーション装置4から取得される車両の挙動データを受信し、当該挙動データから車両の走行属性を判断し、挙動データに基づく時系列情報から加速度分布を求め、当該加速度分布を統計処理して走行属性毎に安全診断コンテンツを生成する。また、車両に搭載されたセンサ31を介して取得される車両の挙動データを受信し、当該挙動データから車両の走行属性を判断し、挙動データに基づき時系列情報を生成して燃費消費マップに照らし合わせて燃料消費量を求め、走行属性毎に省燃費運転診断コンテンツを生成する。更に診断項目毎閾値と比較して警報を出力する。
【選択図】 図6
Description
また、省燃費運転の診断に関し、急加速行為、減速行為といった燃料を通常以上に消費する行為を検出して警告を行う技術(例えば、特許文献2参照)、エンジン回転速度と負荷と燃費率の関係が規定された燃費マップを元に走行状態を判定し、ドライバの操作行為を推定してその情報を元に警告を行う技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、前記した特許文献2、3に開示された技術によれば、上り坂や重い荷物を積載して走行した場合には、例え、省燃費運転を心がけたとしても燃費が悪化して評価が悪くなる傾向にあり、従って、走行場所や条件によって公平な評価を行うことが困難であった。
なお、走行属性毎、診断項目のそれぞれに用意される閾値と比較し、その結果によってはドライバに注意を喚起する警報を出力することとした。
また、カーナビゲーション装置4は、センサ類を介して収集された挙動データ、例えば、エンジン回転速度、アイドリング開始/終了時間等に基づき、燃料消費マップを参照して省燃費運転診断を行う。省燃費診断は交通安全サービスセンタ1の運転診断サーバ10が行っても良い。前者によればリアルタイムに省燃費診断を行うことができ、後者によれば他のドライバとの比較等、詳細な省燃費診断を行うことができる。
なお、ドライバは、カーナビゲーション装置4のみならず、インターネット等の通信網6を利用してドライバの自宅PC(パーソナルコンピュータ)7からも交通安全サービスセンタ1の運転診断サーバ10にアクセスすることにより、安全運転診断コンテンツ、もしくは省燃費運転診断コンテンツを閲覧することも可能である。また、インターネット等により、自宅PC7のみならず、会社のPCや携帯電話による閲覧も可能である。更に、ここでは車両3にカーナビゲーション装置4が搭載される例を示したが、専用の車載端末でも代替が可能である。
交通安全サービスセンタ1内では、交通安全の度合いの計算と、ドライバへ通知するメッセージから成る安全運転診断コンテンツの作成を行う(S23)。また同時に、その情報をデータベースに蓄積する。そして、その安全運転診断コンテンツ(安全運転の度合いを含む)の内容は、通信事業者を介してドライバのカーナビゲーション装置4へ伝送される。そして、カーナビゲーション装置4では、安全運転診断により得られる診断項目毎のコンテンツを予め用意された閾値と比較し、その結果によっては画面に安全運転警告の表示を行う(S24)。
まず、ドライバが車両の電源ON操作を行う(S31)。続いて車両エンジンをON操作し(S32)、このことにより、カーナビゲーション装置4は、車両のエンジンがONの間、加速度の時系列情報の記録を行う(S33)。加速度の時系列情報を記録する記憶テーブルは、例えば、延べ走行時間と、加速度を計測した計測時刻とこれに対する加速度の値とから成るものとする。また、加速度を計測した時刻と加速度の値とは記録時間分用意されているものとする。この時系列の加速度の記録は、車両エンジンがONの間は繰り返し行われる。
「追従走行と自由走行の別」については、自車両と前方走行車両との間の車間距離を計測するセンサから信号を取得するか、または、加速度分布から加速度の鋭角度または平坦度を示す統計量として尖度を監視することで判断が可能である。また、「市街地走行と郊外走行の別」は、現在位置を計測するセンサ、例えば、GPS(Global Positioning System)から信号を取得して走行区域を抽出し、当該抽出された走行区域を地図情報と照らし合わせることで判断が可能である。また、「右左折の別」は、GPSにより走行区域を抽出し、当該抽出された走行区域を地図情報と照らし合わせるか、もしくはGPSから方位角を判断することにより判断が可能である。更には、多くの車両に標準的に搭載されている車輪速センサから得られる左右輪の速度差を照合することで「右左折の別」を判断可能である。また、「渋滞の有無」は、GPSにより走行区域を抽出し、当該抽出された走行区域を渋滞地図情報と照らし合わせることにより、もしくは、自車両の速度分布を求め、当該速度分布を閾値と比較することにより判断することができる。
まず、ドライバが車両の電源ON操作を行う(S51)。続いて車両エンジンをON操作し(S52)、このことにより、カーナビゲーション装置4は、車両のエンジンがONの間、後記するエンジンコントロールユニットや車両に搭載された各種センサから、少なくともエンジン回転速度とアクセル開度とに関する情報を取得してドライバの行動軌跡の記録を時系列に行う(S53)。この行動軌跡に関する時系列情報は車両エンジンがONの間は繰り返し記録される。
そして、前記した安全運転診断の場合と同様に、サイドブレーキを引く等により車両の停止が確認されたときや、あらかじめ設定した時間や1時間等の時間間隔毎に、走行属性を判断する(S54)。更に、カーナビゲーション装置4は、その行動軌跡から燃料消費率マップに照らし合わせて燃料効率の評価を行い(S55)、そして、その評価を元に数値とメッセージとから成る省燃費運転診断コンテンツを前記した走行属性毎に生成し、その内容を画面に表示する(S56)。
また、メモリ42が揮発性メモリである場合には、この他に、過去の安全運転診断コンテンツ、省燃費運転診断コンテンツを保持しておくための不揮発性メモリを備えていても良い。但し、前記したコンテンツ作成、警告生成をカーナビゲーション装置4で行う場合は、モデム45は必ずしも必要では無い。
運転診断サーバ10は、通信制御部11と、安全運転診断コンテンツ生成部12と、省燃費運転診断コンテンツ生成部13と、帳票出力部14と、車両DB(Data Base)15とで構成される。
通信制御部11は、図示せぬ有線、無線通信網との接続インターフェースを司り、仮に、これらがインターネットを用いて接続されていた場合、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が実装され、同プロトコルに従い通信を行うことになる。通信制御部11はまた、カーナビゲーション装置4から取得される運転挙動データを受信する手段として機能する。
また、加速度統計情報TBL作成部123は、カーナビゲーション装置4から定時間間隔で取得される車両速度情報の初速度と終速度との差分に応じて決定される急加減速(加速度と同じ計算方法により計算される)が発生する回数をカウントし、走行単位時間当たりに発生した急加減速の回数の平均値、およびその最大加速度を算出して物理データTBL154内に書き込む機能を持つ。
急ハンドル回数・最大ハンドル加速度算出部124は、カーナビゲーション装置4から取得される急ハンドル状態により車両の遠心力の分布を求め、当該遠心力分布による遠心力の標準偏差を算出する機能を持つ。
また、加速度標準偏差・歪度・尖度算出部125は、カーナビゲーション装置4から定時間間隔で取得される加速度情報により車両3の加速度の分布を求め、加速度分布による標準偏差と、加減速分布との偏りを算出する機能を持つ。詳細は後記する。
安全運転診断コンテンツ生成部12は、また、安全運転指導員のアクセスに基づき、生成された診断項目毎のコンテンツに対して、あるドライバの運転傾向に関する評価データを付加し、そのドライバに対して安全運転指導を行うために必要な安全診断コンテンツを、帳票出力部14を介して帳票出力する機能を持つ。このとき、安全運転診断コンテンツ生成部12は、各診断項目を総合的に判断して安全運転の度合いを点数化し、帳票に反映させる。また、診断項目毎に、複数ドライバの運転傾向を示す相対比較のための評価データを帳票出力する機能も併せ持つ。ここで生成される帳票の一例は図11〜図14に示されている。詳細は後記する。
走行属性判断部131は、前記したようにカーナビゲーション装置4から送信される運転挙動データから、「追従走行と自由走行の別」の他に、「市街地と郊外走行の別」、「右左折の別」、「渋滞の有無」等、車両の走行属性を判断する手段として機能する。また、アイドリング集計処理部132は、カーナビゲーション装置4から取得される、エンジンONで位置情報に変化のないアイドリング状態が所定時間経過したときに、その回数と時間をアイドリングヒストグラムとして通信制御部11を介して車両DB15の加速度ヒストグラムTBL153に書き込む機能を持ち、省燃費運転診断コンテンツ生成のための診断項目として使用される。
また、燃料効率評価部133は、カーナビゲーション装置4を介して取得される運転挙動データのうち、加速度、燃料消費量、アクセル開度、ブレーキ踏力、質量、勾配から成る時系列情報を元に省燃費運転診断を行う。省燃費運転診断において、燃料効率評価部133は、ドライバの行動軌跡を示す前記した時系列情報を、あらかじめ用意された燃料マップ134に照らし合わせて燃料消費量を推定する。ここで得られる燃料消費量より実際の消費燃料が多かった場合に燃費マップ134の過剰排気運転を判定して燃料効率の評価を行う。
この太線の曲線は、トルクTnを固定にして曲線を描き、この曲線上で燃費が最大になる点を求めることにより求められる。すなわち、この燃費が最大になる点座標を(アクセル開度n,エンジン回転速度n)とし、トルクをTn+1、Tn+2、・・・と少しずつ変化させてこの燃費が最大になる点座標(アクセル開度n+1,エンジン回転速度n+1)、(アクセル開度n+2,エンジン回転速度n+2)、・・・を作る。そして、これらの点座標を繋げた曲線を最も効率のよい行動パターン曲線(図8の太線)とする。
ここでは、あらかじめその行動パターンとして許容範囲が閾値TBL157にあらかじめ閾値として定義されており、ドライバの行動曲線が許容範囲を超えたアクセル開度のときに省燃費警告を発することとする。
なお、車両DB15は、ドライバデータTBL151と、走行軌跡時系列TBL152と、加速度ヒストグラムTBL153と、物理データTBL154と、労務データTBL155と、燃費データTBL156と、閾値TBL157とで構成される。
走行軌跡時系列TBL152は、番号、日付、時刻、緯度、経度、種別、最高速度、積算距離、初速度、終速度、平均速度、加速度分散、横Gのデータフィールドから構成される。ここで、種別データフィールドにある定周期走行とは、n分間隔のデータ(n=1、2、15)、最高速度とは、過去n分間内での最高速度(単位はkm/h)、平均速度とは、過去n分間内での平均速度(単位はkm/h)、加速度標準分散とは、過去n分間内で加速度の分散(km/h/sec)2、横Gとは、急横Gがあったときの横方向の加速度(右方向が+、単位はkm/h)、加速度、終速度とは、それぞれ急加減速時に記録される。急加減速の初速度と終速度(単位はkm/h)をいう。ちなみに横Gは、車両の基本諸元データと、走行軌跡および車両速度情報から計算により求めることができる(例えば車両進行方向に直角な方向に作用する横力としても計算可能)。
ここで、〇が付された項目がドライバのボタン(カーナビゲーション装置4)操作により、あるいは各種センサ31を介して自動収集されるデータ項目である。図8は、例えば、定周期走行時(安定して走行しているとき)は、最高速度、平均速度、加速度標準偏差が走行軌跡時系列TBL152に記録され、急加速時や急減速時は、積算距離、初速度、終速度が走行軌跡時系列TBL152に記録されることを示している。なお、アイドリング開始時には積算走行距離が記録されるが、このアイドリング開始時は、アイドリング判定によりアイドリングが行われていると判定された後に決定される。また、図8において、横Gの記録は、横Gセンサを備える車両を用いた実施形態や横Gを計算により求める実施形態において行われるものである。
物理データTBL154は、走行時間、運行時間、走行距離、平均速度、高速道走行時間、一般道走行時間、高速道走行距離、一般道走行距離、高速道平均速度、一般道平均速度の各データフィールドから成り、それぞれに書き込まれる一次データから、図示せぬ速度違反情報TBL、加速度統計情報TBLの二次データが作成され、割り付けられる。
また、熱費データTBL156は、アイドリング時間合計、アイドリング回数、縦加速度平均、平均速度、走行距離、実熱料消費率の一次データおよび、これら一次データから作成される二次データのアイドリングヒストグラムTBL(図示せず)から成る。なお、閾値TBL157には、診断項目毎の閾値が記録されているものとする。
具体的には、予め1秒毎の加速度を採取しておき、その値により前記した演算式(1)で求めた加速度分散の真値、加速度系列データから加速減速ついてそれぞれ定めた閾値以上の値を取り出し、それぞれ急加速データ、急減速データとして、このデータから急加減速頻度、急加速平均、急加速二乗平均、急減速二乗平均の値を計算し、最小二乗法によりこれら重み係数A(0),A(1),A(2),A(3),A(4)を予め求めておく。また重み係数A(0),A(1),A(2),A(3),A(4)は、ニューラルネットワークを用いて関数近似を行って求めても良い。
以下の演算式(4)は、最小二乗法により経験的に求めた近似式とする。
また、事故歴が得られ難い場合には、事故に至る可能性が高いと考えられる急減速を事故頻度の代わりのデータとして用いて加速度標準偏差、加速度歪度をもとに前記した演算式(6)により同様に事故頻度を推定する。
また、これらの学習データが全くない場合には簡便な方法として、事前に複数のドライバ(被験者)における運転挙動データのうち、加速度時系列データを分析して得られた閾値を用い、一例として以下のように設定する。すなわち、加速度標準偏差が1.5km/h/sec以上で、かつ、加速度歪度の絶対値が0.3以上のときは、安全運転の度合いを0とする。また、それ以外のときには、安全運転の度合いを1とする。
また、安全レベルが2つしか設定しない場合のメッセージは、安全レベルAと安全レベルEのみの表示とする。すなわち安全運転の度合いが閾値より安全サイド(値が大きい場合)にある場合はレベルAのメッセージ群の中から加速度歪度の値に応じてメッセージを出す。一方、閾値より危険サイド(値が小さい場合)にある場合は安全レベルEのメッセージ群の中から歪度の値に応じてメッセージを出す。
この診断メッセージは、交通安全サービスセンタ1の管理者が変更できるようにする。
図11に示す帳票は月次帳票であり(ドライバの1ヶ月の平均的評価と1週間の走行情報の履歴)、各診断項目のうち、特に重要な項目について帳票を作成し、ドライバの月平均での安全運転、省燃費の傾向を報告するために用いられる。
ここでは、1ヶ月間における各診断項目の値の変化がグラフ表示されている。
ここで、通常でない運転と思われる場合、日々帳票により詳細を確認することができる。また、1ヶ月間の各診断項目値の平均値が記録される。また、前月の値を表示することにより、その傾向を明示することができる。
また、図13は、燃料要因分析帳票を示す図であり、燃費内訳および燃料削減目標毎のアドバイスが表形式で示されている。
ここでは、原点に近いほど安定した速度(定速度)で無駄な加速がない(アクセルワークが安定した)ドライバであることを示している。D氏は、安全指導により、加速、アクセルワーク共に改善が認められる。補足すると、図において、データが上方にあるほどドライバは急加速しやすい傾向にあり、データが下方にあるほどドライバは急減速しやすい傾向にある。
なお、安全運転診断、省燃費運転診断は、車両に搭載されるカーナビゲーション装置あるいは車両端末が、交通安全サービスセンタ1にある運転診断サーバ10に代わって単独で行っても良い。
3 車両
4 カーナビゲーション装置
6 通信網
10 運転診断装置(運転診断サーバ)
11 通信制御部
12 安全運転診断コンテンツ生成部
13 省燃費運転診断コンテンツ生成部
14 帳票出力部
15 車両DB
121,131 走行属性判断部
125 加速度標準偏差・歪度・尖度算出部
133 燃料効率評価部
134 燃費マップ
Claims (17)
- ドライバの車両運転状況に対し、センタのコンピュータによって安全運転に関する診断を行う運転診断方法であって、
車載端末もしくはカーナビゲーション装置から通信網を介して取得される車両の運転挙動データを受信する第1のステップと、
前記運転挙動データから前記車両の走行属性を判断する第2のステップと、
前記運転挙動データに基づく時系列情報から加速度分布を求め、前記加速度分布を統計処理して前記走行属性毎に安全診断コンテンツを生成する第3のステップと、
を有することを特徴とする運転診断方法。 - ドライバの車両運転状況に対し、センタのコンピュータ、もしくは車載端末あるいはカーナビゲーション装置によって省燃費運転に関する診断を行う運転診断方法であって、
車両に搭載されたセンサを介して取得される運転挙動データを受信する第1のステップと、
前記運転挙動データから前記車両の走行属性を判断する第2のステップと、
前記運転挙動データに基づき時系列情報を生成し、燃費消費マップに照らし合わせて燃料消費量を求め、前記走行属性毎に省燃費運転診断コンテンツを生成する第3のステップと、
を有することを特徴とする運転診断方法。 - 前記走行属性毎、診断項目のそれぞれに用意される閾値と比較し、その結果によってドライバに注意を喚起する警報を出力する第4のステップを有することを特徴とする請求項1または2に記載の運転診断方法。
- 前記第2のステップは、
前記車両に搭載され、自車両と前方走行車両との間の車間距離を計測するセンサから信号を取得し、追従走行、自由走行の別を示す前記走行属性を判断するサブステップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の運転診断方法。 - 前記第2のステップは、
前記車両に搭載された現在位置を計測するセンサから信号を取得して走行区域を抽出するサブステップと、
当該抽出された走行区域を地図情報と照らし合わせ、市街地走行、郊外走行の別を示す前記走行属性を判断するサブステップと、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の運転診断方法。 - 前記第2のステップは、
前記車両に搭載された現在位置を計測するセンサから信号を取得して走行区域を抽出するサブステップと、
前記抽出された走行区域を地図情報と照らし合わせ、右左折の別を示す前記走行属性を判断するサブステップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の運転診断方法。 - 前記第2のステップは、
前記車両に搭載された現在位置を計測するセンサから信号を取得して方位角を判断して右左折を示す前記走行属性を判断するサブステップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の運転診断方法。 - 前記第2のステップは、
前記車両に搭載された現在位置を計測するセンサから信号を取得して走行区域を抽出するサブステップと、
前記抽出された走行区域を渋滞地図情報と照らし合わせ、渋滞の有無を示す前記走行属性を判断するサブステップと、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の運転診断方法。 - 前記第2のステップは、
前記挙動データから自車両の速度分布を求めるサブステップと、
前記速度分布を閾値と比較して渋滞の有無を示す前記走行属性を判断するサブステップとを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の運転診断方法。 - 前記第3のステップは、
前記加速度分布の加減速の対象度を示す統計量として歪度を用い、加速度の広がり具合を示す統計量として標準偏差を用いるサブステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の運転診断方法。 - 前記第3のステップは、
前記加速度分布から加速度の鋭角度または平坦度を示す統計量として尖度を用い、前記追従走行と自由走行の時間割りを特定するサブステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の運転診断方法。 - 前記第3のステップは、
前記時系列情報のうち、所定の質量、勾配を持つ走行状態において消費した燃料消費量を前記燃料消費量から減算し、残りの時系列情報においてドライバの燃費診断を行うサブステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の運転診断方法。 - 前記第3のステップは、
前記車両に搭載された荷重センサにより、もしくは振動センサによる固有振動を計測して間接的に質量の判定を行うサブステップを含むことを特徴とする請求項12に記載の運転診断方法。 - 前記第4のステップは、
前記挙動データのうちエンジン回転速度とアクセル開度で規定されるドライバの行動軌跡と燃料消費効率の関係を規定した前記燃費マップを参照して燃料消費量を推定するサブステップと、
前記推定された燃料消費量が、あらかじめ定義され設定された閾値より大きな走行状態において注意喚起のための警報を出力するサブステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の運転診断方法。 - 前記閾値として、前記燃費マップにより推定される燃料消費量より多い燃料を使用する走行状態における燃料消費量、同じ車種を運転する複数ドライバの燃料消費量の平均値、もしくは一人のドライバの平均燃料消費量が設定されることを特徴とする請求項14に記載の運転診断方法。
- ドライバの車両運転状況に対し、センタのコンピュータによって安全運転に関する診断を行う運転診断装置であって、
車載端末もしくはカーナビゲーション装置から通信網を介して取得される運転挙動データを受信する手段と、
前記運転挙動データから前記車両の走行属性を判断する手段と、
前記運転挙動データに基づく時系列情報から加速度分布を求め、前記加速度分布を統計処理して前記走行属性毎に安全診断コンテンツを生成する手段と、
を備えたことを特徴とする運転診断装置。 - ドライバの車両運転状況に対し、センタのコンピュータ、もしくは車載端末、あるいはカーナビゲーション装置によって省燃費運転に関する診断を行う運転診断装置であって、
車両に搭載されたセンサを介して取得される運転挙動データを受信する手段と、
前記運転挙動データから前記車両の走行属性を判断する手段と、
前記挙動データに基づき時系列情報を生成し、燃費消費マップに照らし合わせて燃料消費量を推定し、前記走行属性毎に省燃費運転診断コンテンツを生成する手段と、
を備えたことを特徴とする運転診断装置。
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