JP2006239033A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弾球遊技機において保留球数を制御するための新たな手法を実現する。
【解決手段】 始動口62の上方に1個以上の遊技球を解除されるまで一時的に停留させることができるとともに、停留状態が解除された場合は停留させていた遊技球を解放する保留装置86を設ける。解除条件判定手段126は、解除条件の成否を判定する。保留制御手段134は、解除条件が成立したときに保留装置86による停留状態を解除する。このとき表示制御手段130は、通常よりも図柄の変動時間が短い特別の表示パターンにて図柄を変動表示させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における遊技球の入賞を制御する技術に関する。
弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。
従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものもある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次、一つずつ読み出され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示される。特別図柄の変動表示と連動して、装飾図柄とよばれる図柄も付随的に変動表示される。特別図柄が停止表示されるタイミングで装飾図柄も停止表示される。読み出された抽選値に基づいて、特別図柄の停止表示態様が決定される。
所定時間の変動表示後、特定態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。このとき、遊技者が大当たりである旨を認知しやすい態様にて装飾図柄も停止表示される。一般的な遊技者は、装飾図柄の停止態様にて、大当たりか否かを認知する。装飾図柄とは、主として大当たりに対する遊技者の期待感を喚起するために演出目的で変動表示される図柄である。
特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口も一旦閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−230714号公報
先述のように、保留球はたとえば最大4個といった数に制限される。保留球数がすでに上限に達している場合、始動口に遊技球が入賞してもそれ以上保留球数は増加しない。結局このような入賞は無効扱いとなるので、遊技者は打球を停止させがちとなる。結果として遊技機の稼働率低下を招き、遊技店の受益機会が損なわれることになる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、弾球遊技機において保留球数を制御するための新たな手法を実現することで遊技性向上を図る技術の提供にある。
本発明のある態様は弾球遊技機である。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、遊技領域における始動口の上方に設けられ、1個以上の遊技球を解除されるまで一時的に停留させることができるとともに、停留状態が解除された場合は停留させていた遊技球を解放する保留装置と、始動口に遊技球が入球したときランダムな値を抽選値として取得する抽選値取得手段と、当たりとなるべき抽選値を1個以上定めた当否判定テーブルを参照して、抽選値の当否を判定する当否判定手段と、図柄の変動表示過程を示す表示パターンを複数種類記憶するパターン記憶手段と、抽選値に対応していずれかの表示パターンを選択するパターン選択手段と、選択された表示パターンにて図柄を変動表示させる表示制御手段と、抽選値が当たりと判定されたときには、図柄の変動表示後に遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、所定の解除条件の成否を判定する解除条件判定手段と、保留装置による遊技球の停留を制御し、解除条件が成立したときに保留装置による停留状態を解除する保留制御手段と、を備える。
パターン選択手段は、解除条件が成立したときには、抽選値に対応する表示パターンとして図柄の変動時間が所定時間よりも短い表示パターンである特別の表示パターンを選択する。
「当否判定テーブル」のデータ形式は、たとえば、いわゆる配列形式やリスト形式にて管理されるデータ形式であってもよい。本明細書において「テーブル」とは、一方のデータに対応する他方のデータを特定できる形式にてメモリの記憶領域に記録される2種類以上のデータまたはその記録形式を指すものであってもよい。
図柄の変動回数が所定回数に達すること、所定のタイミングで実行される抽選が当たりとなること、いわゆる「時短」、「確変」のような遊技者に有利な遊技状態へ移行したことなど、さまざなな遊技条件が解除条件として設定されてもよい。
保留装置は、1球以上の遊技球を一時的に停留させてもよい。以下、保留装置により停留されている遊技球のことを「停留球」ともよぶ。解除条件が成立すると、停留球が一時的に遊技領域に解放されうるため、1球ずつ遊技球を始動口に向けて打球するよりも、短期間に保留球を増加させやすくなる。また、解除条件が成立したときには図柄の変動時間が所定時間よりも短い特別の表示パターンを選択することにより、保留球の消費を促進させやすくなる。ここでいう所定時間は、たとえば、通常選択される表示パターンによる図柄の変動時間の平均値よりも短い時間として設定されてもよい。なお、特別の表示パターンは複数種類用意されてもよい。そして、特別の表示パターンが選択されるときには、これら複数種類の特別の表示パターンの中からいずれかが選択されるとしてもよい。
保留球の消費が促進されると、結果として単位時間当たりの当否判定回数が増加するので、単位時間当たりの遊技者の受益機会を拡大することができる。このような態様によれば、解除条件成立時の停留球数により遊技者の受益機会を変化させることができる。そのため、解除条件の成否という遊技要素について、遊技者の興味を喚起できる。また、遊技状態によっては保留装置に遊技球を停留させるべく打球する遊技者はそうでない遊技者に比べて受益機会が拡大されうるので、遊技に対する技術介入性を高めることができる。
表示制御手段は、解除条件が成立したときには、その旨を示唆する図柄を表示させてもよい。
このような図柄は、変動表示される図柄の停止時に表示されてもよいし、その変動表示中に表示画面の一部において表示されてもよい。また、図柄の変動表示中において、解除条件の成否に対する遊技者の期待感を高めるための演出が実行されてもよい。このような態様によれば、遊技者は解除条件の成否を視覚的に認知しやすくなるほか、解除条件の成否に対する遊技者の興味をいっそう高めることもできるので、ユーザフレンドリーで遊技性の高い弾球遊技機を提供する上で効果がある。
パターン選択手段は、解除条件が成立したときには、外れとなる抽選値であることを条件として、特別の表示パターンを選択してもよい。
たとえば、解除条件が成立したときに、外れであるときに限って変動時間の短い特別の表示パターンを選択するとし、大当たりであれば通常通りの方法にて表示パターンを選択するとすれば、大当たり演出のために充分な時間を確保しやすくなる。このような態様によれば、解除条件が成立しても特別の表示パターンにて図柄が変動表示されないときには、遊技者は大当たりであることを確信できることになるので、いわゆる大当たり告知に類する効果を発揮させることができる。また、大当たりに対する遊技者の期待感の演出と、特別の表示パターンの選択により単位時間当たりの当否判定回数を増加させるという遊技者利益のバランスを図りやすくなる。
この弾球遊技機は、取得された抽選値を所定個数を上限として保持する抽選値保持手段を更に備えてもよい。
パターン選択手段は、保持されている抽選値が読み出される前に、保持されている抽選値ごとに表示パターンを選択し、解除条件が成立したときには保持されている抽選値について選択されていた表示パターンの代わりに特別の表示パターンに選択変更し、表示制御手段は、保持されている抽選値を読み出し、読み出した抽選値について選択されていた表示パターンにて図柄を変動表示させてもよい。
表示パターンは、抽選値が取得されたときに選択されてもよい。そして、選択された表示パターンを識別するための情報も抽選値とあわせて保持されてもよい。解除条件が成立したときには、すでに選択されていた表示パターンを特別の表示パターンに差し替えてもよい。このような態様によっても、解除条件が成立したときの図柄の変動時間を短縮し、保留球の消費を促進させやすくなる。
保留装置は、解除条件が成立したときには、停留させている遊技球を始動口に向けて解放してもよい。
このような態様によれば、解放された停留球により保留球を増加させやすくなる。そのため、解除条件の成否に対する遊技者の興味をいっそう高めることができる。
保留装置は、解放した遊技球が始動口に落入するまでに、他の遊技球によりその進路を変更され得るよう始動口から距離をとって設けられてもよい。
このような態様によれば、保留装置から停留球が解放されても、他の遊技球によって始動口への入球を妨げられる可能性が生じる。そのため、解除条件の成否に応じて打球調整する遊技者とそうでない遊技者との間の受益格差をつけることができるため、遊技の技術介入性を高めることができる。
なお、本発明を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、遊技状況に応じて図柄の変動時間を好適に制御することにより、弾球遊技機の遊技性を高める上で効果がある。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤面で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17およびスピーカ18を含む。
外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。透明板13は、ガラスなどにより形成され、遊技盤50の遊技領域52を透視可能な板である。扉14は、透明板13を支持する。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。
上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が再生される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66を含む。また、遊技領域52には、所定個数を上限として遊技球を停留させるための保留装置86が設けられている。保留装置86は下部に保留弁88を備える。保留弁ソレノイド30が励磁されると保留弁88は解放され、このとき保留装置86に停留された遊技球である停留球は、始動口62のある下方向に排出される。保留装置86は、たとえば、いわゆるクルーン形状にて形成されてもよい。
遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構も設置される。
始動口62は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置74と、始動口を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62は、遊技領域52における所定位置に設けられる。始動口62は普通電動役物により形成され、その入口が拡開可能となっている。普通電動役物が拡開状態にあるときには、遊技球は始動口62に落入しやすくなる。以下、始動口62に関し、普通電動役物が拡開して遊技球が始動口62に落入しやすい状態を「開放状態」とよぶ。
大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の内側は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域に区画されている。大入賞口66の入球検出装置78は、遊技球の特定領域の通過を検出するセンサと、一般領域の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が始動口62や大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15および下球皿16に払い出される。各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本明細書において「落入」は「通過」を含むものとする。また、保留装置86内に落入した遊技球は所定個数を限度として保留装置86内に停留する。
遊技盤50の略中央に設けられた装飾図柄表示装置60と特別図柄表示装置61は、それぞれの画面に特別図柄202と、特別図柄202に概ね連動する装飾図柄200を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄202は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選(以下、「特別図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。始動口62に遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値(以下、「特図乱数」とよぶ)が取得される。特図乱数は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。取得された特図乱数は特別図柄抽選としてその当否判定がなされ、特別図柄202が変動表示される。特別図柄202の変動表示が終了すると、特別図柄抽選の結果が停止表示される。そのあと、次の保留球が読み出され、新たな変動表示が開始される。
装飾図柄200は、特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。
装飾図柄表示装置60は、本実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示装置であってもよい。
大当たりとなると、図柄が停止表示された後に、特別遊技が実行される。特別遊技中において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。大入賞口66が開放中に遊技球が大入賞口66内の特定領域へ少なくとも1球落入した場合、大入賞口66は再度開放される。このように、大入賞口66が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上特定領域へ落入することを条件に大入賞口66の開閉が所定回数、たとえば15回繰り返される。特別遊技中におけるこの大入賞口66が1回開放される期間を「単位遊技」または「ラウンド」とよぶ。特別遊技は、たとえば15回を限度とした複数回の単位遊技により構成されるともいえる。大入賞口66に遊技球が落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
装飾図柄表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、装飾図柄表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り64の所定位置には、特図乱数保留ランプ20が設けられている。特図乱数保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって保留球数を表示する。また遊技効果ランプ90が遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
普通図柄204は、作動口68への遊技球の落入を契機として行われる抽選(以下、「普通図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。作動口68に遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値(以下、「普図乱数」とよぶ)が取得される。普図乱数も、たとえば最大4個まで一時記憶される。一時記憶されている普図乱数は適宜読み出され、普通図柄204が変動表示される。普通図柄204の変動表示が終了すると、普通図柄抽選の結果が停止表示される。そのあと、次の普図乱数が読み出され、新たな変動表示が開始される。普通図柄抽選は、通常、50%から80%程度の確率で当たりとなり、このとき始動口62の普通電動役物が所定機時間拡開する。このとき、遊技球が一時的に始動口62に落入しやすくなる。
遊技球が保留装置86内に落入すると、保留装置86にて停留状態となる。保留装置86は、所定個数、たとえば、4個を限度として遊技球を停留できるように設計されている。遊技中に所定の解除条件が成立すると、保留弁ソレノイド30が励磁されて保留弁88が解放される。このとき、停留球は下方に排出され、多くは始動口62に落入する。ただし、保留弁88から始動口62の入口までの経路においては、所定の距離が設けられているので、排出された停留球の進路が他の遊技球との衝突によって変更される可能性がある。この距離は、たとえば、5センチメートル程度の遊技球数個分の距離として定められる。より好適には試射実験の結果に応じて距離を調整してもよい。
なお、保留弁88と始動口62との間には遊技球の進路を変化させるための遊技釘や風車などの役物が設けられてもよい。このような態様によれば、排出された停留球の進路に対する不可知性を高めることができる。
保留弁ソレノイド30は、停留球のすべてが排出されるまで保留弁88を解放してもよいし、停留球の一部が排出されるように1回あたりの解放時間を制限してもよい。あるいは、保留弁ソレノイド30は、間欠的に保留弁88を解放することにより、単位時間当たりの停留球の排出量を制御してもよい。更には、複数種類の解除条件を予め設定し、どの解除条件が成立したかに応じて、上記したような保留弁88の解放方法を切り換えてもよい。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40は、ぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの特別図柄抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、特別図柄表示装置61や装飾図柄表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。
セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機における遊技を制御する構成を中心とした基本的な機能ブロック図である。
同図においては、ぱちんこ遊技機10の各機能ブロックの役割を説明し、図4以降に示すフローチャートにて、これらの機能ブロックの相互作用について説明する。
始動口62、大入賞口66、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、スピーカ18、遊技効果ランプ90、保留装置86および遊技制御装置100との間は電気的に接続されている。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROM、演算処理や制御処理に用いるCPUやRAM等の素子で実現でき、ソフトウエア的には画像処理機能、制御機能、乱数発生機能等のプログラムによって実現されるが、本図ではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろな形で実現できる。
遊技制御装置100は、入球判定手段110、特別図柄抽選手段112、図柄決定手段120、解除条件判定手段126、特別遊技制御手段128、表示制御手段130、開閉制御手段132および保留制御手段134を含む。
入球判定手段110は、大入賞口66の入球検出装置78や始動口62の入球検出装置78、作動口68に内蔵される入球検出装置から遊技球が落入した旨の情報を取得し、更にその情報に基づいて入賞の有無を判定する。特別図柄抽選手段112は、特別図柄抽選を実行して、その当否を判定する。
特別図柄抽選手段112は、特図乱数取得手段114、結果保持手段116および当否判定手段118を含む。
遊技球が始動口62に落入すると、入球検出装置74はそれを検出して落入を示す始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判定する。入球判定手段110が始動入賞情報を受け取ったとき、特図乱数取得手段114は保留球数が上限に達しているか否かを調べる。保留球数の上限は予め4つに設定されている。保留球数が上限の4つに達していない場合、特図乱数取得手段114が始動入賞に対する特図乱数を取得する。特図乱数取得手段114は、数学的に特図乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を特図乱数として取得してもよい。特図乱数は「0〜65535」の範囲で取得される。
当否判定手段118は、当否判定テーブルを参照して、取得された特図乱数の当否を判定する。当否判定テーブルとは、特図乱数取得手段114により取得される特図乱数のうち当たりとなる特図乱数の値を定めたテーブルである。当否判定テーブルにおいては、特図乱数が「0〜200」の範囲にあるときに当たりと判定される。このようにして特別図柄抽選が実行される。結果保持手段116は、特図乱数とその特図乱数について実行された特別図柄抽選の結果を示すデータ(以下、「当否データ」とよぶ)を保留球として一時記憶する。このとき、保留球数として1が加算される。
図柄決定手段120は、特別図柄202と装飾図柄200の変動表示過程を示す表示パターンを選択する。図柄決定手段120は、パターン記憶手段122とパターン選択手段124を含む。パターン記憶手段122は、特図乱数と特別図柄202の表示パターンを対応づけて特別図柄202および装飾図柄200の表示パターンを複数種類記憶する。パターン選択手段124は、その中からいずれかの表示パターンを選択する。パターン選択手段124は、特図乱数と表示パターンのID(以下、単に「パターンID」とよぶ)が対応づけられたパターンテーブルを有しており、取得された特図乱数についてこのパターンテーブルを参照することにより、特別図柄202と装飾図柄200の表示パターンをそれぞれ選択する。結果保持手段116は、特図乱数や当否データに加えて、選択されたパターンIDも一時記憶する。すなわち、結果保持手段116は特図乱数と、その特図乱数についての特別図柄抽選の結果である当否データ、および、特図乱数について選択された表示パターンを示すパターンIDの少なくとも3種類の情報を保留球情報として記憶する。以下、この「保留球情報」のことを単に「保留球」ともよぶ。
解除条件判定手段126は、保留装置86を解放するための条件である解除条件の成否を判定する。本実施例においては、解除条件判定手段126は特図乱数取得手段114が「200〜10000」の範囲の特図乱数を取得したときに、解除条件の成立と判定する。特別遊技制御手段128は、特別遊技の実行を制御する。表示制御手段130は、図柄決定手段120により決定された表示パターンにて特別図柄202や装飾図柄200を特別図柄表示装置61、装飾図柄表示装置60にてそれぞれ変動表示させる。表示制御手段130は、遊技効果ランプ90など電飾等の表示も制御する。
開閉制御手段132は、大入賞口ソレノイド80を励磁することにより、特別遊技において大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段132は、普通電動役物ソレノイド76を励磁することにより、始動口62の開閉も制御する。保留制御手段134は、解除条件が成立したときに、保留弁ソレノイド30を励磁して保留装置86を解放する。
以下、本発明の実施例として2つの実施例を示す。
[第1の実施例]
第1の実施例においては、遊技球が始動口62に入賞したとき、特図乱数取得手段114が特図乱数を取得するとともに当否判定手段118はその特図乱数について当否を判定する。また、図柄決定手段120は、その取得された特図乱数や当否に応じて、特別図柄202や装飾図柄200の表示パターン、停止図柄を決定する。結果保持手段116は、保留球として、特図乱数、当否データおよび選択された表示パターンのパターンIDも記憶する。
図4は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。
遊技球が始動口62へ入球したか否かに基づき、入球判定手段110や特別図柄抽選手段112により始動入賞判定処理が実行される(S10)。遊技球が始動口62へ落入している場合に、表示制御手段130等により図柄変動開始判定処理が実行される(S12)。最後に、主として特別遊技制御手段128により特別遊技移行判定処理が実行される(S14)。これら一連のフローはループ処理となっており、遊技中に繰り返し実行される。
S10からS14の各処理の具体的内容については次の図5以降に関連して詳述する。
図5は、図4のS10における始動入賞判定処理を第1の実施例について詳細に示すフローチャートである。
入球判定手段110は、始動口62の入球検出装置74から始動入賞情報が取得されているか否かを判定する(S20)。入球判定手段110が始動入賞情報を取得していなければ(S20のN)、S10の始動入賞判定処理は終了する。取得していれば(S20のY)、払出ユニット43が、入賞に応じた賞球を払い出す(S22)。たとえば、この賞球数は4に設定される。
次に、特図乱数取得手段114は保留球が上限数に達しているか否か判定する(S24)。保留球数が上限数に達していれば(S24のN)、S10の始動入賞判定処理は終了する。上限数に達していなければ(S24のY)、特図乱数取得手段114は特図乱数を取得する(S26)。当否判定手段118は、当否判定テーブルを参照して取得された特図乱数について特別図柄抽選を実行する(S28)。パターン選択手段124は、パターンテーブルを参照して、特図乱数に対応するパターンIDを選択する(S30)。こうして表示パターンが選択される。以下、パターンIDの選択は、表示パターンの選択と同義であるため、「パターンIDの選択」のことを単に「表示パターンの選択」ともよぶ。結果保持手段116は、抽選の結果として特図乱数、当否データおよび特別図柄202と装飾図柄200のパターンIDを含む保留球情報を格納する(S32)。保留球数として1が加算される(S34)。
図6は、図4のS12における図柄変動開始判定処理を第1の実施例について詳細に示すフローチャートである。
表示制御手段130は保留球が存在するか判定する(S30)。保留球がなければ(S30のN)、S12の図柄変動開始判定処理は終了する。保留球があれば(S30のY)、
表示制御手段130は、図柄の変動表示を開始可能か判定する(S32)。特別遊技の実行中や、すでに特別図柄202や装飾図柄200が変動表示中である場合には、それらの処理が終了するまでは図柄の変動表示は開始されない。後述する特別遊技フラグがオンされている場合には、特別遊技の実行中として判定され、図柄の変動表示は開始されない。
図柄の変動表示が開始不可能であれば(S32のN)、S12の図柄変動開始判定処理は終了する。図柄の変動表示の開始が可能であれば(S32のY)、保留球数は1減算される(S34)。そして、表示制御手段130は、記憶されていた保留球情報を取り出す(S36)。以下、保留球情報を特図乱数取得手段114から読み出し、その読み出した保留球情報を特図乱数取得手段114から消去することを「保留球情報の取り出し」として表現し、読み出すだけで消去しない場合の「保留球情報の読み出し」と区別するものとする。
取り出された保留球情報に含まれる当否データについて、大当たりであれば(S38のY)、特別遊技制御手段128は特別遊技の実行開始を示す特別遊技フラグをオンする(S40)。外れであれば(S38のN)、S40はスキップされる。保留装置86が解放中でなければ(S42のN)、解除条件判定手段126は保留球情報に含まれる特図乱数に応じて解除条件の成否を判定する(S44)。解除条件が成立したときには(S44のY)、図柄決定手段120は特別図柄202や装飾図柄200の表示パターンの選択をやり直すための表示パターン再選択処理を実行する(S46)。S46の表示パターン再選択処理については、次の図7に関連して詳述する。保留制御手段134は、保留弁ソレノイド30を励磁して保留装置86を所定時間解放する(S48)。保留制御手段134は、この所定時間が経過するまで保留装置86を解放しつづける。
表示制御手段130は保留球情報に指定された表示パターンにて、あるいは、S46にて選択された表示パターンにて、特別図柄202と装飾図柄200を変動表示させる(S50)。なお、S42においてすでに保留装置86が解放中であるときや(S42のY)、S44において解除条件が不成立であったときには(S44のN)、表示パターン再選択処理は実行されることなく処理はS50にスキップされる。
S44においては、解除条件判定手段126は抽選により解除条件の成否を判定してもよい。また、解除条件が成立したときには、表示制御手段130は、図柄の変動表示中、または、図柄の変動表示が停止したときに解除条件が成立した旨を表示させてもよい。
図7は、図6における表示パターン再選択処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、図柄決定手段120は、S36において取り出された保留球情報について大当たりでなければ(S64のN)、その保留球情報にて指定されているパターンIDを特別のパターン(以下、単に「特別パターン」とよぶ)のパターンIDに差し替える(S66)。特別パターンは、特別図柄202や装飾図柄200の変動表示過程を示す表示パターンの一種であるが、特別パターンによる図柄の変動時間は、たとえば、5秒程度の短時間となるように設定されている。少なくとも、特別パターンによる図柄の変動時間は、通常、S30において選択される表示パターンによる図柄の変動時間の平均値よりも短くなるように設定される。なお、大当たりであれば(S64のY)、S66の処理は実行されない。
すべての保留球についてS64およびS66の処理が終了していれば(S68のY)、S46の表示パターン再選択処理は終了する。すべての保留球について処理済みでなければ(S68のN)、保留球が読み出され(S62)、その保留球についてS64およびS66の処理が繰り返される。
このように、解除条件が成立したときには、外れとなる図柄変動の表示パターンは、すべて特別パターンに変更される。したがって、解除条件が成立したときには、図柄の変動時間が短い特別パターンにより図柄が変動表示されやすくなるため、短時間に保留球が消費される。その一方で、解除条件が成立したときには、停留球が始動口62に落入して、保留球が増加しやすくなる。したがって、解除条件が成立したとき、停留球が多いときには特に、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
また、特別図柄抽選が大当たりであるときには、S66における特別パターンへの差し替え処理が実行されない。そのため、大当たりであるときには、演出に必要な時間を担保できる。なお、たとえば、解除条件成立時において、特別図柄抽選が外れであるときには、80%の確率で特別パターンが選択され、当たりであるときには5%の確率で特別パターンが選択されるように選択確率を設定してもよい。このように特別図柄抽選の当否に応じて特別パターンの選択確率を設定してもよい。
図8は、図4のS14における特別遊技実行判定処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、図柄の変動表示が終了していなければ(S70のN)、S14の特別遊技実行判定処理は終了する。変動表示が終了している場合であって(S70のY)、特別遊技フラグがオンされていれば(S72のY)、特別遊技制御手段128は特別遊技実行処理を実行する(S74)。特別遊技実行処理の詳細は、図9に関連して説明する。特別遊技フラグがオフされている場合には(S72のN)、S16の特別遊技実行判定処理は終了する。
図9は、図8のS74における特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。
特別遊技制御手段128は実行フラグがオンされているか否かを判定する(S80)。ここでいう実行フラグは、すでに特別遊技が開始されているか否かを示すフラグである。実行フラグがオンされていなければ(S80のN)、すなわち、特別遊技がまだ開始されていなければ、特別遊技制御手段128は単位遊技数Mをたとえば15回としてセットする(S82)。特別遊技制御手段128は実行フラグをオンする(S84)。S80において実行フラグがオンされている場合には(S80のY)、処理はS86にスキップする。
特別遊技制御手段128は、単位遊技を実行する(S86)。このとき、開閉制御手段132は、大入賞口ソレノイド80を励磁して大入賞口66を開放する。大入賞口66の開放中に遊技球が特定領域を通過していて、かつ、S82にてセットされた単位遊技数Mだけ単位遊技が実行されていなければ単位遊技は継続される。単位遊技を継続するときには(S88のY)、S74の特別遊技実行処理は一旦終了する。実行フラグはオンされたままなので、次回の特別遊技実行処理時に再度S86にて単位遊技が実行される。
単位遊技が継続されないときには(S88のN)、特別遊技制御手段128は実行フラグおよび特別遊技フラグをオフする(S90、S92)。
[第2の実施例]
第2の実施例においては、遊技球が始動口62に入賞したとき、特図乱数取得手段114が特図乱数を取得するが、このときに当否判定手段118はその特図乱数について当否を判定しない。結果保持手段116は保留球として、特図乱数だけを最大4個記憶する。当否判定手段118は、図柄の変動開始時においてこの特図乱数を取り出して当否判定する。また、図柄決定手段120は取り出された特図乱数に応じて、特別図柄202や装飾図柄200の表示パターンを決定する。そのため、第2の実施例においては、結果保持手段116により記憶されるデータの内容と、その生成のタイミングが第1の実施例と異なるといえる。
第2の実施例においても、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程は図4に関連して説明したフローチャートと同様である。ただし、第2の実施例においては、S10の始動入賞判定処理とS12の図柄変動開始判定処理の内容が、図5から図7に関連してそれぞれ説明したフローチャートと異なる。一方、図8および図9に関連して説明したS14の特別遊技実行判定処理については、第1の実施例と第2の実施例について共通する。そのため、第2の実施例については、第1の実施例と異なる部分であるS10の始動入賞判定処理とS12の図柄変動開始判定処理について説明する。
図10は、図4のS10における始動入賞判定処理の詳細を第2の実施例について示すフローチャートである。
入球判定手段110は始動口62の入球検出装置74から始動入賞情報を取得しているか否かを判定する(S20)。入球判定手段110が始動入賞情報を取得していなければ(S20のN)、S10の始動入賞判定処理は終了する。取得していれば(S20のY)、払出ユニット43が、入賞に応じた賞球を払い出す(S22)。たとえば、この賞球数は4に設定される。
次に、結果保持手段116が記憶する保留球が上限に達しているか否か判定する(S24)。保留球が上限に達していれば(S24のN)、S10の始動入賞判定処理は終了する。上限に達していなければ(S24のY)、特図乱数取得手段114は特図乱数を取得する(S26)。このとき特図乱数取得手段114は、取得した特図乱数を保留球として記憶し、保留球数として1を加算する(S34)。
図11は、図4のS12における図柄変動開始判定処理の詳細を第2の実施例について示すフローチャートである。
まず、保留装置86を解放するタイミングを判定するための保留装置解放制御処理が実行される(S100)。保留装置解放制御処理の詳細については次の図12に関連して説明する。保留球が存在しないときには(S102のN)、S12の図柄変動開始判定処理は終了する。保留球があれば(S102のY)、表示制御手段130は、図柄の変動表示を開始可能か判定する(S104)。特別遊技の実行中や、すでに特別図柄202や装飾図柄200が変動表示中である場合には、それらの処理が終了するまでは図柄の変動表示は開始されない。開始可能でなければ(S104のN)、S12の図柄変動開始判定処理は終了する。
図柄の変動表示の開始が可能であれば(S104のY)、保留球数が1減算される(S106)。当否判定手段118は、結果保持手段116が記憶する特図乱数をFIFO(First-In First-Out)方式にて一つ取り出す。結果保持手段116は、この取り出された特図乱数に基づいて特別図柄抽選として当否判定する。(S108)。
大当たりであれば(S110のY)、特別遊技制御手段128は特別遊技フラグをオンする(S112)。パターン選択手段124は、取り出された特図乱数に応じて、特別図柄202と装飾図柄200の表示パターンを選択する(S114)。表示制御手段130は選択された表示パターンにて図柄の変動表示を開始する(S122)。
外れであった場合は(S110のN)、図柄決定手段120は解除前フラグがオンされているか判定する(S116)。解除前フラグは、S100の保留装置解放制御処理においてオンオフされるフラグであって、オンされた後の所定時間、たとえば、5秒間が経過した後に保留装置86が解放されることになる。すなわち、解除前フラグとは保留装置86が解放される所定時間前にオンされるフラグである。
解除前フラグがオンされていれば(S116のY)、すなわち、近々保留装置86が解放されていることが決定している状況下においては、パターン選択手段124は第1の実施例においても説明した特別パターンを選択する(S118)。一方、解除前フラグがオフされていれば(S116のN)、パターン選択手段124は、通常通り、パターンテーブルを参照して取り出された特図乱数に応じた表示パターンを選択する(S120)。そして、選択された表示パターンにて図柄の変動表示が開始される(S122)。
図12は、図11のS100における保留装置解放制御処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、解除前フラグがオンされていなければ(S130のN)、解除条件判定手段126は解除条件が成立するか否かを判定する(S132)。成立すれば(S132のY)、解除条件判定手段126はタイマをセットする(S134)。このタイマは、たとえば、5秒間としてセットされ、時間の経過と共にカウントダウンされる。そして、タイマがゼロになったときに、保留装置86は解放されることになる。したがって、タイマにセットされる時間は、保留装置86が解放されるまでの猶予時間であるといえる。タイマをセットした後、解除条件判定手段126は解除前フラグをオンする(S136)。なお、解除条件が成立しないときには(S130のN)、S134およびS136の処理はスキップされる。
S130において、解除前フラグがすでにオンされているときには(S130のY)、保留制御手段134は、S134にてセットされたタイマがゼロとなっているか判定する(S138)。ゼロとなっていれば(S138のY)、すなわち、保留装置86を解放すべきタイミングに至っているときには、解除条件判定手段126は解除前フラグをオフする(S140)。そして、保留制御手段134は、保留弁ソレノイド30を励磁することにより保留装置86を一定時間解放する(S142)。このときの解放時間は、保留装置86内の停留球がすべて排出できる程度の時間として定められてもよいが、具体的には試射実験によって好適な時間が設定されればよい。タイマがゼロとなっていなければ(S138のN)、すなわち、保留装置86が解放されるタイミングに至っていないときには、S140およびS142の処理はスキップされS100の保留装置解放制御処理は終了する。
第2の実施例においては、保留装置86が解放される前に成立する解除前フラグの成否に応じて、特別パターンの選択可否が判定される。解除前フラグがオンされているときに特別パターンが選択されることにより、保留球の取り出しが促進される。その一方で、解除条件が成立したときには、停留球が始動口62に落入して、保留球が増加しやすくなる。したがって、解除条件が成立したとき、停留球が多いときには特に、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
また、特別図柄抽選が大当たりであるときには、S118における特別パターンの選択処理が実行されない。そのため、大当たりであるときには、演出に必要な時間を担保できる。
以上、本実施例、すなわち、第1の実施例または第2の実施例におけるぱちんこ遊技機10は、保留装置86を解放するタイミングと図柄の変動時間の設定を連係させることにより、遊技者に有利な遊技状態を発生させることができる。また、保留装置86が解放されるときの保留球数や停留球数によって、遊技者の有利さの度合いが変化する。このため、解除条件の成否および、保留装置86が解放されるタイミングについての遊技者の興味を高めるとともに、技術介入性が高い、奥の深い遊技を提供できる。
請求項に記載の抽選値取得手段は、本実施例においては主として特図乱数取得手段114によりその機能を実現される。また、請求項に記載の抽選値保持手段は、本実施例においては主として結果保持手段116によりその機能を実現される。これら請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
なお、本実施例として示したぱちんこ遊技機10は、保留装置86としての機能が無効化されても遊技可能に形成されてもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機における遊技を制御する構成を中心とした基本的な機能ブロック図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 図4のS10における始動入賞判定処理を第1の実施例について詳細に示すフローチャートである。 図4のS12における図柄変動開始判定処理を第1の実施例について詳細に示すフローチャートである。 図6における表示パターン再選択処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のS14における特別遊技実行判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図8のS74における特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。 図4のS10における始動入賞判定処理の詳細を第2の実施例について示すフローチャートである。 図4のS12における図柄変動開始判定処理の詳細を第2の実施例について示すフローチャートである。 図11のS100における保留装置解放制御処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 30 保留弁ソレノイド、 41 メイン基板、 49 サブ基板、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 装飾図柄表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 66 大入賞口、 86 保留装置、 88 保留弁、 100 遊技制御装置、 110 入球判定手段、 112 特別図柄抽選手段、 114 特図乱数取得手段、 116 結果保持手段、 118 当否判定手段、 120 図柄決定手段、 122 パターン記憶手段、 124 パターン選択手段、 126 解除条件判定手段、 128 特別遊技制御手段、 130 表示制御手段、 132 開閉制御手段、 134 保留制御手段。

Claims (6)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
    前記遊技領域における前記始動口の上方に設けられ、1個以上の遊技球を解除されるまで一時的に停留させることができるとともに、停留状態が解除された場合は停留させていた遊技球を解放する保留装置と、
    前記始動口に遊技球が入球したときランダムな値を抽選値として取得する抽選値取得手段と、
    当たりとなるべき抽選値を1個以上定めた当否判定テーブルを参照して、前記抽選値の当否を判定する当否判定手段と、
    図柄の変動表示過程を示す表示パターンを複数種類記憶するパターン記憶手段と、
    前記抽選値に対応していずれかの表示パターンを選択するパターン選択手段と、
    前記選択された表示パターンにて図柄を変動表示させる表示制御手段と、
    前記抽選値が当たりと判定されたときには、図柄の変動表示後に遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    所定の解除条件の成否を判定する解除条件判定手段と、
    前記保留装置による遊技球の停留を制御し、前記解除条件が成立したときに前記保留装置による停留状態を解除する保留制御手段と、を備え、
    前記パターン選択手段は、前記解除条件が成立したときには、前記抽選値に対応する表示パターンとして図柄の変動時間が所定時間よりも短い表示パターンである特別の表示パターンを選択することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記解除条件が成立したときには、その旨を示唆する図柄を表示させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記パターン選択手段は、前記解除条件が成立したときには、外れとなる抽選値であることを条件として、前記特別の表示パターンを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記取得された抽選値を所定個数を上限として保持する抽選値保持手段を更に備え、
    前記パターン選択手段は、前記保持されている抽選値が読み出される前に、前記保持されている抽選値ごとに表示パターンを選択し、前記解除条件が成立したときには前記保持されている抽選値について選択されていた表示パターンの代わりに前記特別の表示パターンに選択変更し、
    前記表示制御手段は、前記保持されている抽選値を読み出し、読み出した抽選値について選択されていた表示パターンにて図柄を変動表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記保留装置は、前記解除条件が成立したときには、停留させている遊技球を前記始動口に向けて解放することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記保留装置は、解放した遊技球が前記始動口に落入するまでに、他の遊技球によりその進路を変更され得るよう前記始動口から距離をとって設けられたことを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
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