JP2004350747A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004350747A
JP2004350747A JP2003149181A JP2003149181A JP2004350747A JP 2004350747 A JP2004350747 A JP 2004350747A JP 2003149181 A JP2003149181 A JP 2003149181A JP 2003149181 A JP2003149181 A JP 2003149181A JP 2004350747 A JP2004350747 A JP 2004350747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
game
state
storage
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003149181A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Ryuichi Sakuma
隆一 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2003149181A priority Critical patent/JP2004350747A/ja
Publication of JP2004350747A publication Critical patent/JP2004350747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【目的】貯留装置の貯留解除で遊技者に特定の利益を与えることができると共に、遊技の射倖性を高めすぎない遊技機を提供する。
【構成】遊技領域に配置される普通可変入賞球装置11と、始動領域への遊技球の通過に基づいて始動条件を成立させる始動球検出器17と、遊技領域に設けられると共に、球貯留状態と球放出状態との間で移行動作する球貯留部22と、球貯留部22の下方に設けられると共に、特定遊技状態となったときに第2の状態から第1の状態へ変化可能となる特別可変入賞球装置10と、を備え、所定条件が成立し且つ特別可変入賞球装置10が第1の状態ではないことを条件に球貯留部22を球放出状態に制御する動作制御手段を備えたことにより、球が入賞し易い特別可変入賞球装置10の開放時には、球貯留部22が球放出状態となることがないため、大当り時に必要以上に入賞球が増加することがなく、遊技の射倖性を高めすぎることがない。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の始動条件の成立に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置と、前記始動条件の成立に基づいて前記表示結果をその導出表示以前に決定する表示結果事前決定手段と、を備え、該表示結果事前決定手段が表示結果を予め定められた特定表示結果とすることを決定したときに前記可変表示装置に前記特定表示結果を表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、可変表示装置を備えた遊技機としての例である弾球遊技機は、始動入賞口(始動領域)への遊技球の入賞に基づき、可変表示の始動条件を成立させて可変表示装置で図柄(識別情報)を可変表示し、その表示結果が予め定めた特定表示態様となることを条件として特定遊技状態を発生させるようになっていた。第1種の弾球遊技機では、特定表示態様の導出表示を直接的な条件成立として特定遊技状態を発生させる。第3種の弾球遊技機では、特定表示態様の導出表示によって権利発生状態を発生させ、この権利発生状態で予め定めた条件が成立することにより特定遊技状態を発生させる。
【0003】
また、上記したような弾球遊技機には、貯留装置を設けると共に、該貯留装置による遊技球の貯留及びその解除を実行することで、貯留した遊技球を始動入賞口に向けて放出するものが提案されていた。この構成としては、始動入賞口を開閉式に設け、始動入賞口の開閉タイミングに応じて遊技球の貯留及びその解除を実行するもの(例えば、特許文献1参照)や、アウト球のカウント数に応じて遊技球の貯留及びその解除を実行するもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−149584号公報(第6頁、図5)
【特許文献2】
特開2002−102439号公報(第4頁、図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1,2の構成では、特定遊技状態、いわゆる大当り時において特別可変入賞球装置(アタッカー)の開放とは無関係に遊技球の貯留及びその解除を実行するようになっていた。このため、特別可変入賞球装置が開放している間に貯留装置による遊技球の解除があった場合、賞球の払出が予想外に増加してしまうおそれがあり、遊技の射倖性を高めすぎるという問題があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、貯留装置の貯留解除で遊技者に特定の利益を与えることができると共に、遊技の射倖性を高めすぎない遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、所定の始動条件の成立に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(特別図柄)の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置(特別図柄表示装置9)と、前記始動条件の成立に基づいて前記表示結果をその導出表示以前に決定する表示結果事前決定手段(CPU74a)と、を備え、該表示結果事前決定手段が表示結果を予め定められた特定表示結果(大当り図柄)とすることを決定したときに前記可変表示装置に前記特定表示結果を表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機(弾球遊技機1)において、前記遊技領域(8)に配置される始動領域(普通可変表示装置11)と、該始動領域への遊技球の通過に基づいて前記始動条件を成立させる始動球検出手段(始動球検出器17)と、前記遊技領域に設けられると共に、少なくとも遊技球を貯留する球貯留状態と遊技球の貯留を解除して前記始動領域に向けて遊技球を放出する球放出状態との間で移行動作する貯留手段(球貯留部22)と、前記貯留手段の下方に設けられると共に、前記特定遊技状態となったときに遊技領域を流下する遊技球を受け入れ難い又は受け入れない第2の状態から受け入れ易い第1の状態へ変化可能となる特別可変入賞球装置(10)と、を備え、前記貯留手段の移行動作を制御する手段であって、所定条件が成立し且つ前記特別可変入賞球装置が前記第1の状態ではないことを条件に前記貯留手段を球放出状態に制御する動作制御手段(遊技制御基板57のCPU74cにより貯留装置21(ソレノイド23)の移行動作を制御する機能)を備えたことを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、遊技球が入賞し易い特別可変入賞球装置の開放時には、貯留手段が球放出状態となることがないため、大当り時に必要以上に入賞球が増加することがなく、遊技の射倖性を高めすぎることがない。
【0008】
また、請求項2の発明においては、前記動作制御手段は、前記所定条件が成立したときに前記特別可変入賞球装置が第1の状態であったときには、前記特別可変入賞球装置が前記第2の状態となった後に前記貯留手段を球放出状態に制御することを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、特別可変入賞球装置が開放しているときには、貯留手段から球が放出されることがないため、必要以上に入賞球が増加することがなく、また、特別可変入賞球装置が閉塞してから貯留手段から球が放出されるため始動領域へ球が入賞し易くなる。このように、遊技の射倖性を高めすぎることなく、貯留手段が球放出状態となることの利益を遊技者は得ることができる。
【0010】
また、請求項3の発明においては、前記貯留手段は、遊技球を貯留する状態において遊技者が遊技球を視認可能に貯留することを特徴とする。
【0011】
このように構成することにより、貯留手段による遊技球の球貯留状態を視認することができ、実際に貯留手段に遊技球が貯留されているかという遊技者の不信感を解消することができる。
【0012】
また、請求項4の発明においては、前記可変表示装置は、該可変表示装置の表示部の外周部分を装飾する装飾部材(表示部装飾部材18)を備え、前記貯留手段は、前記装飾部材に設けられ且つ遊技球が転動する転動部(37)上に形成されていることを特徴とする。
【0013】
このように構成することにより、装飾部材の転動部と貯留手段とを共用することができるため、装飾部材内のスペースを有効に利用することができる。
【0014】
更に、請求項5の発明においては、前記始動条件が成立したが未だ識別情報の可変表示が開始されていない始動条件の成立回数である始動記憶数を記憶する始動記憶手段(遊技制御基板57のRAM74bにより始動記憶数を記憶する機能)と、該始動記憶手段によって記憶される始動記憶数が予め定めた特定数以下であるか否かを判定する特定数判定手段(遊技制御基板57のCPU74により始動記憶数を判定する機能)と、を備え、該特定数判定手段により前記始動記憶数が特定数以下であると判定されることにより、前記所定条件が成立することを特徴とする。
【0015】
このように構成することにより、始動記憶数に応じて貯留装置が遊技球の貯留を解除する構成となるので、これに伴って始動記憶を平滑化することができ、ひいては効率よく識別情報を可変表示させることに注意を払って遊技を行う遊技者に対して満足感を与えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。先ず、遊技機の一例である弾球遊技機の全体の構成について説明する。図1は弾球遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここでは、遊技機の一例として弾球遊技機を示すが、本発明は弾球遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。
【0017】
また、以下の説明において、リーチとは、導出表示した識別情報(リーチ状態の識別情報という)が大当りの識別情報(特定表示結果)の一部を構成しているときに未だ導出表示されていない識別情報(可変表示中の識別情報)については可変表示が行われていること、全てまたは一部の識別情報が大当りの識別情報の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示している状態である。
【0018】
具体的には、予め定められた複数の可変表示部に、予め定められた識別情報が導出表示されることで大当りとなる有効ラインが定められ、その有効ライン上の一部の可変表示部に予め定められた識別情報が導出表示されているときに未だ導出表示されていない有効ライン上の可変表示部において可変表示が行われている状態(例えば左,中,右の可変表示部のうち左,中の可変表示部には大当りの識別情報の一部となる(例えば「7」)が導出表示されている状態で右の可変表示部は未だ可変表示が行われている状態)、有効ライン上の可変表示部の全てまたは一部の識別情報が大当りの識別情報の全てまたは一部を構成しながら同期して可変表示している状態(例えば左,中,右の可変表示部の全てに可変表示が行われてどの状態が表示されても同一の識別情報が揃っている状態で可変表示が行われている状態)である。
【0019】
またリーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われることがある。この演出をリーチ演出という。
【0020】
またリーチの際に、キャラクター(人物等を模した演出表示であり、識別情報とは異なるもの)を表示させたり、背景の表示態様を変化させたりすることがある。このキャラクターの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
【0021】
図1に示すように、弾球遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた遊技球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、図2に示す遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。
【0022】
遊技盤6の表面には、図2に示すように、円形うず巻き状に誘導レール7が取り付けられ、該誘導レール7の内側が遊技領域8とされて発射された打球が落下するものである。遊技領域8には、図示の場合、特別図柄表示装置(可変表示装置)9、特別可変入賞球装置10、始動領域としての普通可変入賞球装置11等が設けられると共に、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、遊技領域8の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口12が設けられている。また、普通可変入賞球装置11の左右の両側方には、それぞれ通過球検出器13a,13bが設けられている。この通過球検出器13a,13bは、該通過球検出器13a,13b内を通過する打球を検出すると、その検出信号に基づいて特別図柄表示装置9(表示部装飾部材18)の上側に設けられる左右一対のLEDからなる普通図柄表示器14a,14bを可変表示(点灯移動)して表示結果を導出する(左右いずれか一方のLEDのみを点灯表示する)。なお、左側の普通図柄表示器14aには「○」が付され、右側の普通図柄表示器14bには「×」が付されている。即ち、「×」が付された右側の普通図柄表示器14bが点灯した場合には、普通図柄表示器14a,14bがハズレの表示結果を導出したことになる。一方、「○」が付された左側の普通図柄表示器14aが点灯した場合には、普通図柄表示器14a,14bが当りの表示結果を導出したことになり、普通可変入賞球装置11が所定時間開放される。また、普通図柄表示器14a,14bの可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、特別図柄表示装置9(表示部装飾部材18)の上側には、普通図柄表示器14a,14bの可変表示中に通過球検出器13a,13bを通過した打球数を記憶表示するゲート通過記憶表示器15(最高4個まで記憶表示する)が設けられている。
【0023】
普通可変入賞球装置11は、遊技領域8のほぼ中央に配置される特別図柄表示装置9とアウト口12の上方に配置される特別可変入賞球装置10との間、言い換えれば特別図柄表示装置9よりも下方の遊技領域8に配置され、ソレノイド16によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置11には、始動球検出器17(始動球検出手段)が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、打球が始動球検出器17によって検出されることにより可変表示の始動条件が成立し、特別図柄表示装置9が可変表示を開始する。この可変表示の始動条件は、始動球検出器17によって検出された信号が後述するスイッチ回路75を介して後述する基本回路74に送信され、基本回路74で実行される可変表示を行うためのプログラムによって検出信号を受信したと判定されたときに成立するものである。なお、普通可変入賞球装置11の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置11が開放していない場合でも打球を受け入れるようになっている。
【0024】
特別図柄表示装置9は、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表示部80a〜80cを備えた表示領域80が形成された液晶タイプの表示器であり、その前方外周には、方形状の窓枠形状をなす凹部19が形成された装飾部材としての表示部装飾部材18が設けられる。表示部装飾部材18は、遊技領域8(遊技盤6面)に配置されると共に前面を開口し、遊技盤6の盤面よりも後方奥側に凹んだ奥行空間には、遊技領域8を流下する遊技球の受け入れが可能な凹部19を形成している。これに対して、特別図柄表示装置9は、表示部装飾部材18の遊技盤6の盤面よりも後方に凹んだ奥側の開口を塞ぐように配置される。
【0025】
表示部装飾部材18の下側には、特別図柄の可変表示中に始動球検出器17によって検出された球数を記憶表示するための始動記憶表示LED20が設けられている。なお、始動記憶表示LED20は、4個のLEDからなり、最高4個まで記憶される始動記憶数を各LEDの点灯で表示するようになっている。また、表示部装飾部材18には、役物飾りランプ36が設けられている。そして、特別図柄表示装置9の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った特定表示態様となる場合)である場合に特定遊技状態を発生して、特別可変入賞球装置10を次に説明する所定の表示態様で開閉駆動するものである。但し、大当り図柄の組合せの一部は、確変大当り図柄として設定され、この確変大当り図柄で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後における前記普通図柄表示器14a,14bにおける当り(当りLEDの点灯)の出現確率や特別図柄表示装置9における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなるように設定されている。また、表示領域80の下方となる表示部装飾部材18の凹部19内には、凹部19内に入った遊技球を貯留する球貯留状態と、遊技球の貯留を解除して普通可変入賞球装置11に向けて遊技球を放出する球放出状態との間で移行動作する球貯留部22が形成された転動部37を備えた貯留装置21が設けられている。なお、この貯留装置21の詳細な構成については後述する。
【0026】
特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置10は、ソレノイド26によって開閉駆動される開閉板25を有し、その開閉板25に受け入れられた打球を検出する入賞個数検出器27が設けられている。また、特別可変入賞球装置10内(開閉板25の内側)には、打球の検出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立させる特定球検出器28が設けられており、該特定球検出器28の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉板25を開放するまでは打球が特定球検出器28を通過しないようにするVシャッター29が設けられている。このVシャッター29は、ソレノイド30によって開閉駆動が行われる。しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板25を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル(ラウンド遊技)中に受け入れられた打球が特定球検出器28によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に最高15回の開放サイクル(1〜15ラウンド)を繰り返すことができるようになっている。
【0027】
なお、本発明に係る特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す1〜5の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0028】
1.打球の入賞を容易にする第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
2.特定の入賞又は通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
3.打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
4.有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
5.得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御
遊技領域8には、上記した構成以外に、入賞球検出器32及び装飾ランプ33を内蔵する入賞口31や、サイド飾りランプ35を備えたサイド飾り34等が設けられている。また、遊技領域8の外側となるガラス扉枠2の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ41が設けられている。また、ガラス扉枠2には、遊技効果LED42が設けられている。そして、この例では、ガラス扉枠2の左側に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ43が設けられ、ガラス扉枠2の上側に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ44が設けられている。さらに、図1には、弾球遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット45も示されている。
【0029】
次に、弾球遊技機1の裏面に配置されている各基板について説明する。遊技機裏面側では、特別図柄表示装置9及び普通図柄表示器14a,14bを制御する表示制御基板56、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板57が設置されている。また、球払出装置68による球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板58、及びモータの回転力を利用して打球を遊技領域8に発射する打球発射装置(図示しない)が設置されている。さらに、各種ランプ・LEDに信号を送るためのランプ制御基板59、スピーカ41からの音声発生を制御するための音制御基板60、及び打球発射装置を制御するための発射制御基板(図示しない)も設けられている。なお、ランプ制御基板59及び音制御基板60は、それぞれ表示制御基板56を介して遊技制御基板57からの制御信号を受信するようになっている。
【0030】
また、この遊技制御マイクロコンピュータでは、以下のような制御が行われる。
まず、可変表示装置44における表示結果(大当たりとなるか否か)が表示結果事前決定手段(CPU74c)によって、その導出表示以前に決定される。表示結果が決定されると、いずれの識別情報によって表示結果を表示するか(特定の表示結果によって構成するか否か)、その表示結果を表示する際にいずれの変動パターンを実行するか、リーチを実行するか否か及び実行する場合にはいずれのリーチパターンを実行するか、等がCPU74cによって決定される。
【0031】
上記した表示結果が大当りになると決定されると遊技状態が特定遊技状態に制御されるが、この大当りが特定の表示結果によって構成されるもの(例えば、「777」による大当り)に決定されている場合には、当該特定遊技状態が終了した後の遊技状態が特別遊技状態に制御される。特別遊技状態とは、例えば、特別遊技状態以外の状態に比べて大当りとなる確率が高くなる状態(確変)や、可変表示の表示時間が短縮される状態(時短)等をいう。
【0032】
さらに、DC30V、DC21V、DC12V及びDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源基板(図示しない)が設けられ、各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板(図示しない)が設置されている。ターミナル基板には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入して外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外部出力するための賞球用端子及び球貸し個数信号を外部出力するための球貸し用端子が設けられている。また、遊技制御基板57からの各種情報を遊技機外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤(図示しない)が設置されている。
【0033】
図3は、遊技制御基板57における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、払出制御基板58、ランプ制御基板59、音制御基板(音制御基板)60、及び表示制御基板56も示されている。遊技制御基板57には、プログラムに従って弾球遊技機1を制御する基本回路74と、ゲートスイッチ(通過球検出器)13a,13b、始動口スイッチ(始動球検出器)17、カウントスイッチ(入賞個数検出器)27、Vカウントスイッチ(特定球検出器)28、入賞口スイッチ(入賞球検出器)32、満タンスイッチ73、球切れスイッチ(球切れ検出器)66、球切れ検出スイッチ(球切れ検出器)69、及び賞球カウントスイッチ70からの信号を基本回路74に与えるスイッチ回路75と、特別可変入賞球装置10(開閉板25)を開閉するソレノイド26、普通可変入賞球装置11を開閉するソレノイド16、Vシャッター29を開閉するソレノイド30、貯留装置21の球貯留部22を駆動するソレノイド23、貯留装置21を駆動するソレノイド23を、基本回路74からの指令に従って駆動するソレノイド回路76とが搭載されている。
【0034】
また、基本回路74から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表示装置9の可変表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報、払い出された賞球の個数を示す賞球情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部機器に対して出力する情報出力回路77が搭載されている。
【0035】
基本回路74は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM74a、ワークメモリとして使用され、始動記憶数を記憶する始動記憶手段の一例であるRAM74b、プログラムに従って制御動作(貯留装置21の移行動作の制御を含む)を行う動作制御手段、特定数判定手段としてのCPU74c、及びI/Oポート部74dを含む。この実施形態では、ROM74a、RAM74bはCPU74cに内蔵されている。即ち、CPU74cは、1チップマイクロコンピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM74bが内蔵されていればよく、ROM74a及びI/Oポート部74dは外付けであっても内蔵されていてもよい。また、遊技制御基板57には、基本回路74からのアドレスデータをデコードし、基本回路74内のRAM74b、I/Oポート部74d、あるいはROM74aにそれぞれチップセレクト信号を与えるアドレスデコード回路78が設けられている。
【0036】
また、遊技制御基板57側の基本回路74が接続された表示制御基板56には、特別図柄を可変表示する特別図柄表示装置9及び普通図柄表示器14a,14bの接続に加えて、前述したように音制御基板60とランプ制御基板59とが接続されている。言い換えれば、表示制御基板56は、特別図柄表示装置9及び普通図柄表示器14a,14bの表示制御に加えて、スピーカ41からの音声発生制御と、各種ランプ・LED(遊技効果LED42、賞球ランプ43、球切れランプ44、装飾ランプ33、役物飾りランプ36、ゲート通過記憶表示器15、及び始動記憶表示LED20)の表示制御を行うようになっている。
【0037】
次に、本実施形態の要部を構成する貯留装置21について説明する。貯留装置21は、図2に示すように、特別図柄表示装置9の表示領域80と普通可変入賞球装置11との間に位置し、且つ表示部装飾部材18の凹部19内に設けられて遊技球が転動する転動部37上に形成される球貯留部(貯留手段)22と、球貯留部22の駆動源となるソレノイド23とから構成されている。また、球貯留部22の左右両側方(表示部装飾部材18の左右両側部)には、遊技領域8を流下する遊技球を凹部19内の球貯留部22に誘導する誘導片24a,24bが設けられている。
【0038】
球貯留部22は、ソレノイド23の駆動によって、図4(A)に示すような誘導片24a,24bからの遊技球Pを受け入れて複数個貯留する球貯留状態と、図4(B)に示すような遊技球Pの貯留を解除して下方に(普通可変入賞球装置11に向けて)遊技球を放出する球放出状態と、の間で移行動作するようになっている。即ち、貯留装置21は、球貯留部22で貯留した遊技球を普通可変入賞球装置11に向けて放出することで、普通可変入賞球装置11に遊技球が入賞(始動入賞)する機会をより多く遊技者に提供するようになっている。なお、貯留装置21は、特別図柄表示装置9を構成する表示部装飾部材18に設けられると共に、球貯留状態において遊技球を遊技者から視認可能に球貯留部22で貯留するようになっている。具体的に、球貯留部22は、上面が開いた皿形状をなし、遊技球の貯留状態で遊技球の上側部分が球貯留部22からはみ出して見えるようになっている。これにより、特別図柄の可変表示を見る視野範囲内で貯留装置21による遊技球の貯留状態を視認することができ、ひいては遊技の興趣を向上するようになっている。なお、球貯留皿自体を透明な部材で形成し、貯留する遊技球を遊技者が視認可能にしてもよい。
【0039】
ところで、上記した貯留装置21は、特別可変入賞球装置10の状態に基づいて動作制御が行われるようになっている。以下、貯留装置21の動作処理について図5のフローチャートを参照して説明する。図5において、先ず、所定条件が成立しているか否かが判定される(ステップS1,CPU74c)。ここで、所定条件とは、本実施形態の場合、予め定められた所定時間が経過したことであり、セットされたタイマの所定時間の経過により成立するものである。所定条件が成立していないと判定された場合(ステップS1,NO)、処理を終了する。一方、所定条件が成立したと判定された場合(ステップS1,YES)、特別可変入賞球装置10が開放中であるか否かが判定される(ステップS2,CPU74c)。特別可変入賞球装置10が開放中でないと判定された場合(ステップS2,NO)、球貯留部(貯留手段)22が動作制御手段(CPU74c)によって球放出状態に制御される。
【0040】
一方、特別可変入賞球装置10が開放中であると判定された場合(ステップS2,YES)、特別可変入賞球装置10が閉塞したか否かが判定される(ステップS4,CPU74c)。この判定は、特別可変入賞球装置10が閉塞するまで繰り返し実行され(ステップS4,NO)、特別可変入賞球装置10が閉塞した場合(ステップS4,YES)、ステップS3に進み、上述と同様に、球貯留部(貯留手段)22が動作制御手段(CPU74c)によって球放出状態に制御される。このように、所定条件(所定時間の経過)が成立し且つ特別可変入賞球装置10が開放していないことを条件に、動作制御手段(CPU74c)によって球貯留部(貯留手段)22が球放出状態に制御される。
【0041】
なお、実施形態中では、所定時間が経過することにより所定条件が成立するものを示したが、このようなものに限らず、以下のようなもの等であってもよい。
【0042】
1.始動記憶数を記憶する始動記憶手段(RAM74b)と、この始動記憶手段によって記憶される始動記憶数が予め定めた特定数以下であるか否かを判定する特定数判定手段(CPU74c)と、を備えておき、この特定数判定手段により始動記憶数が特定数以下であると判定されることにより、所定条件が成立するもの。このように構成することにより、始動記憶数に応じて貯留装置が遊技球の貯留を解除する構成となるので、これに伴って始動記憶を平滑化することができ、ひいては効率よく識別情報を可変表示させることに注意を払って遊技を行う遊技者に対して満足感を与えることができる。
【0043】
2.普通可変入賞球装置11が開放することにより、所定条件が成立するもの。これにより、普通可変入賞球装置11が開放した際に球貯留部22が球放出状態へ移行するため、普通可変入賞球装置11に球が入賞し易くなる。なお、上記したように、特別可変入賞球装置10が開放中のときに所定条件が成立した場合は、特別可変入賞球装置10が閉塞するまで球貯留部22が球放出状態に移行しない。このため、この場合、特別可変入賞球装置10が開放中に普通可変入賞球装置11が開放しても、特別可変入賞球装置10が閉塞するまで球貯留部22が球放出状態にならず、特別可変入賞球装置10が閉塞するまでの間に普通可変入賞球装置11が閉塞し、普通可変入賞球装置11に球が入賞し易くなるということがなくなる可能性がある。従って、普通可変入賞球装置11が開放することにより、所定条件が成立するものの場合、特別可変入賞球装置10が開放中のときに所定条件が成立したときには、球貯留部22の球放出状態への移行を留保しておき、次回、特別可変入賞球装置10が閉塞中に普通可変入賞球装置11が開放したとき、球貯留部22が球放出状態へ移行するようにしてもよい。
【0044】
3.アウト口への球の排出数が一定数を超えることにより、所定条件が成立するもの。このように構成することにより、入賞球が少なく、アウト球が多くなってしまった場合でも、遊技者に不利益を与えすぎることなく、遊技者に対する救済措置とすることができる。
【0045】
4.入賞口31等、特定の入賞口に球が入賞することにより、所定条件が成立するもの。このように構成することにより、通常、球の流下が少ない箇所に特定の入賞口を設ける等の構成とし、遊技者にその入賞口への球の入賞を狙わせることで球の流れに変化を持たせることができるため、遊技の興趣を向上することができる。
【0046】
5.弾球遊技機1に遊技者が操作可能な操作スイッチを設けておき、遊技者がこの操作スイッチを操作することにより、所定条件が成立するもの。このように構成することにより、遊技者が任意に球貯留部22を球放出状態へ移行させることができるため、タイミングを図って球貯留部22から球を放出させることができ、貯留球の入賞への期待を持つことができる。
【0047】
6.普通図柄表示器14a,14bが予め定められた特定の態様で点滅を開始することにより、所定条件が成立するもの。また、普通図柄表示器14a,14bを識別情報を表示可能なものとし、予め定められた特定の識別情報が表示されたことにより、所定条件が成立するもの。このように構成することにより、演出の状態や表示される識別情報により球貯留部22が球放出状態へ移行するか否かを視認することができると共に、どのような演出や識別情報が表示されるかに遊技者が期待を持つことができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0048】
7.特別図柄表示装置9に予め定められた特定の識別情報が表示されたことにより、所定条件が成立するもの。このように構成することにより、識別情報により球貯留部22が球放出状態へ移行するか否かを視認することができると共に、どのような識別情報が表示されるかに遊技者が期待を持つことができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0049】
また、いずれの所定条件の成立時であっても2.で記載したと同様に、所定条件が成立したときに特別可変入賞球装置10が開放していたときには、特別可変入賞球装置10が閉塞した後に、動作制御手段(CPU74c)によって球貯留部22が球放出状態に制御されるものであってもよい。このように構成することにより、特別可変入賞球装置10が開放しているときには、球貯留部22から球が放出されることがないため、必要以上に入賞球が増加することがなく、また、特別可変入賞球装置10が閉塞してから球貯留部22から球が放出されるため普通可変入賞球装置11へ球が入賞し易くなる。このように、遊技の射倖性を高めすぎることなく、球貯留部22が球放出状態となることの利益を遊技者は得ることができる。
【0050】
また、所定条件が成立したときに特別可変入賞球装置10が開放していたときには、球貯留部22が球放出状態に制御される機会が消滅するものであってもよい。このように構成することにより、特別可変入賞球装置10が開放しているときには、球貯留部22から球が放出されることがないため、必要以上に入賞球が増加することがなく、遊技の射倖性を高めすぎることがない。
【0051】
また、例えば、確変大当り図柄で特定遊技状態(確変当り)になった後、球貯留部22で球貯留状態及び球放出状態を所定回数に亘って、普通可変入賞球装置11の開閉に合わせて繰り返し行うようにしてもよい。即ち、普通可変入賞球装置11が開放したときに球貯留部22を球貯留状態にする制御を行ってもよい。このように構成することにより、確変中に普通可変入賞球装置11の開放時間を長くしなくても、球貯留部22の状態を制御することにより、普通可変入賞球装置11へ球が入賞し易くなり、遊技者に有利な状態とすることができる。
【0052】
また、通常の遊技状態では球貯留部22に球を貯留できない状態に制御され、予め定められた所定の貯留条件が成立したことにより、球貯留部22を動作制御手段によって球貯留状態に移行させるものであってもよい。具体的には、例えば、特別図柄表示装置9の表示結果が予め定められた特定のリーチとなった場合に球貯留部22に球を貯留できる状態になるものであればよい。なお、所定の貯留条件として、特別図柄表示装置9に特定の識別情報が表示されたり、特定の入賞口に球が入賞あるいは通過したり、遊技状態が特定遊技状態あるいは特別遊技状態のとき等であればよい。このように構成することにより、所定の貯留条件が成立しなければ貯留手段が球貯留状態になることがないため、必要以上に貯留球が増えることがなく、射倖性を高めすぎることがない。この場合、球貯留部22に球を貯留できない状態として、球貯留部22が球放出状態となって球が貯留できない状態や、あるいは、誘導片24a,24bを移動可能に構成して移動させることにより球貯留部22に球が流入できない状態等がある。ここで、通常の遊技状態とは、遊技の進行状況(例えば、特別図柄表示装置9で「777」が表示される)に応じた特別な遊技状態(例えば、大当り)に制御がなされていない状態をいう。
【0053】
また、球貯留部22が球放出状態中であるときに特別可変入賞球装置10が開放した場合には、球貯留部22を球貯留状態に移行したり、あるいは、大当り状態のときには、特別可変入賞球装置10を無条件で開放禁止とするものであってもよい。このように構成することにより、必要以上に入賞球が増加することがなく、遊技の射倖性を高めすぎることがない。
【0054】
なお、実施形態中では、遊技領域を流下する遊技球を誘導片を介して凹部19内に流入させる構成としているが、これに限定するものではない。例えば、ワープ通路を介して遊技球を凹部19内に誘導したり、あるいは遊技領域に植立したジャンプ釘によって遊技球を凹部19内に流入させるようにしてもよい。また、凹部19内に流入した遊技球は、必ずしも全て貯留装置21に貯留される必要はなく、凹部19内に流入した遊技球を選択的に貯留装置21に貯留するような構成であってもよい。具体的には、例えば、凹部19内に球の振分部材を設け、該振分部材によって遊技球を貯留装置21に誘導するか、あるいは貯留装置21に誘導することなくそのまま下方に流下させるかを振り分けるようにすればよい。
【0055】
また、実施形態中では、貯留装置21を特別図柄表示装置9よりも下方の遊技領域に設けた構成としているが、これに限らず、特別図柄表示装置9よりも上方の遊技領域に貯留装置21を設けるようにしてもよい。但し、この場合でも、始動領域は、貯留装置21よりも下方の遊技領域に設け、貯留装置21の球放出状態で、貯留された遊技球は始動領域に向けて放出されるものとする。
【0056】
また、実施形態中では、上から貯留装置21,普通可変入賞球装置11,特別可変入賞球装置10の順にほぼ同一線上に配置した構成としているが、これに限らず、上から貯留装置21,特別可変入賞球装置10,普通可変入賞球装置11の順にほぼ同一線上に配置したもの、これらの順で配置されているが、普通可変入賞球装置11,特別可変入賞球装置10の中心線が貯留装置21の中心線から外れて配置されているもの、貯留装置21の下方に普通可変入賞球装置11及び特別可変入賞球装置10が横方向に並んで配置されているもの等、貯留装置21から放出された球が普通可変入賞球装置11に入賞し易く、且つ普通可変入賞装置11に入賞しなかった球が特別可変入賞球装置10に入賞できるような構成で配置されているものに対して本発明を適用できる。
【0057】
また、実施形態中の弾球遊技機1は、始動入賞に基づいて特別図柄表示装置9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せ(特定表示態様)になったときに特別可変入賞球装置10が開成する第1種弾球遊技機であったが、始動入賞に基づいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せ(特定表示態様)になると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生又は継続する第3種弾球遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0058】
また、実施形態中では、可変表示装置としての特別図柄表示装置9を液晶(LCD)タイプの表示器で構成しているが、特にこれに限定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマによる画像表示器やドラム式、リール式等の機械式表示器で可変表示装置を構成してもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、遊技球が入賞し易い特別可変入賞球装置の開放時には、貯留手段が球放出状態となることがないため、大当り時に必要以上に入賞球が増加することがなく、遊技の射倖性を高めすぎることがない。
【0060】
また、請求項2の発明においては、特別可変入賞球装置が開放しているときには、貯留手段から球が放出されることがないため、必要以上に入賞球が増加することがなく、また、特別可変入賞球装置が閉塞してから貯留手段から球が放出されるため始動領域へ球が入賞し易くなる。このように、遊技の射倖性を高めすぎることなく、貯留手段が球放出状態となることの利益を遊技者は得ることができる。
【0061】
また、請求項3の発明においては、貯留手段による遊技球の球貯留状態を視認することができ、実際に貯留手段に遊技球が貯留されているかという遊技者の不信感を解消することができる。
【0062】
また、請求項4の発明においては、装飾部材の転動部と貯留手段とを共用することができるため、装飾部材内のスペースを有効に利用することができる。
【0063】
更に、請求項5の発明においては、始動記憶数に応じて貯留装置が遊技球の貯留を解除する構成となるので、これに伴って始動記憶を平滑化することができ、ひいては効率よく識別情報を可変表示させることに注意を払って遊技を行う遊技者に対して満足感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す正面図である。
【図2】遊技盤を示す正面図である。
【図3】遊技制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図4】同図(A)は貯留装置の球貯留状態を示す正面図であり、同図(B)は貯留装置の球放出状態を示す正面図である。
【図5】貯留装置の動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
6 遊技盤
8 遊技領域
9 特別図柄表示装置(可変表示装置)
10 特別可変入賞球装置
11 普通可変入賞球装置(始動領域)
17 始動球検出器(始動球検出手段)
18 表示部装飾部材(装飾部材)
19 凹部
21 貯留装置
22 球貯留皿
23 ソレノイド
24a,24b 誘導片
56 表示制御基板
57 遊技制御基板
74 基本回路
74b RAM(始動記憶手段)
74c CPU(動作制御手段、特定数判定手段)
80 表示領域
80a〜80c 可変表示部

Claims (5)

  1. 所定の始動条件の成立に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行って表示結果を導出表示する可変表示装置と、前記始動条件の成立に基づいて前記表示結果をその導出表示以前に決定する表示結果事前決定手段と、を備え、
    該表示結果事前決定手段が表示結果を予め定められた特定表示結果とすることを決定したときに前記可変表示装置に前記特定表示結果を表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機において、
    前記遊技領域に配置される始動領域と、
    該始動領域への遊技球の通過に基づいて前記始動条件を成立させる始動球検出手段と、
    前記遊技領域に設けられると共に、少なくとも遊技球を貯留する球貯留状態と遊技球の貯留を解除して前記始動領域に向けて遊技球を放出する球放出状態との間で移行動作する貯留手段と、
    前記貯留手段の下方に設けられると共に、前記特定遊技状態となったときに遊技領域を流下する遊技球を受け入れ難い又は受け入れない第2の状態から受け入れ易い第1の状態へ変化可能となる特別可変入賞球装置と、を備え、
    前記貯留手段の移行動作を制御する手段であって、所定条件が成立し且つ前記特別可変入賞球装置が前記第1の状態ではないことを条件に前記貯留手段を球放出状態に制御する動作制御手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記動作制御手段は、前記所定条件が成立したときに前記特別可変入賞球装置が第1の状態であったときには、前記特別可変入賞球装置が前記第2の状態となった後に前記貯留手段を球放出状態に制御することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記貯留手段は、遊技球を貯留する状態において遊技者が遊技球を視認可能に貯留することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記可変表示装置は、該可変表示装置の表示部の外周部分を装飾する装飾部材を備え、
    前記貯留手段は、前記装飾部材に設けられ且つ遊技球が転動する転動部上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記始動条件が成立したが未だ識別情報の可変表示が開始されていない始動条件の成立回数である始動記憶数を記憶する始動記憶手段と、
    該始動記憶手段によって記憶される始動記憶数が予め定めた特定数以下であるか否かを判定する特定数判定手段と、を備え、
    該特定数判定手段により前記始動記憶数が特定数以下であると判定されることにより、前記所定条件が成立することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。
JP2003149181A 2003-05-27 2003-05-27 遊技機 Pending JP2004350747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003149181A JP2004350747A (ja) 2003-05-27 2003-05-27 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003149181A JP2004350747A (ja) 2003-05-27 2003-05-27 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004350747A true JP2004350747A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34045364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003149181A Pending JP2004350747A (ja) 2003-05-27 2003-05-27 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004350747A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239033A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Samii Kk 弾球遊技機
JP2008278916A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2015008811A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 京楽産業.株式会社 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239033A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Samii Kk 弾球遊技機
JP2008278916A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2015008811A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 京楽産業.株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4183939B2 (ja) 遊技機
JP5250369B2 (ja) 遊技機
JP2006288511A (ja) 遊技機
JP2003144708A (ja) 遊技機
JP2010183961A (ja) 遊技機
JP2010227150A (ja) パチンコ遊技機
JP2005095427A (ja) 遊技機
JP2007195628A (ja) 遊技機
JP2004049407A (ja) 遊技機
JP2003290518A (ja) 遊技機
JP2010082168A (ja) 遊技機
JP2004350895A (ja) 遊技機
JP2011092336A (ja) 弾球遊技機
JP4420599B2 (ja) 遊技機
JP2004350747A (ja) 遊技機
JP7140724B2 (ja) 遊技機
JP5297224B2 (ja) パチンコ機
JP2009225898A (ja) パチンコ遊技機
JP2010082172A (ja) 遊技機
JP2007159650A (ja) パチンコ遊技機
JP7319121B2 (ja) 遊技機
JP7294879B2 (ja) 遊技機
JP7294878B2 (ja) 遊技機
JP2003290516A (ja) 遊技機
JP7191718B2 (ja) 遊技機