JP2003290516A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003290516A
JP2003290516A JP2002103575A JP2002103575A JP2003290516A JP 2003290516 A JP2003290516 A JP 2003290516A JP 2002103575 A JP2002103575 A JP 2002103575A JP 2002103575 A JP2002103575 A JP 2002103575A JP 2003290516 A JP2003290516 A JP 2003290516A
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JP2002103575A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Hideki Kotsuji
秀樹 小辻
Kazuyoshi Seki
和敬 關
Hideyuki Mizuno
秀行 水野
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予告報知における興趣を向上し、然も予告報
知を実行する起因となった実行条件成立による識別情報
の可変表示とそれ以外とを遊技者が明確に見分けられる
遊技機を提供する。 【構成】 始動記憶表示部81を予告表示態様で表示す
ることにより、特別図柄の判定結果が所定の結果である
旨の開始前予告報知を実行する開始前予告表示制御手段
(表示制御基板56)と、前記開始前予告報知を実行す
る起因となった実行条件成立による識別情報の可変表示
の開始条件が成立したときに、予告表示態様と関連した
情報(キャラクタ画像84)を表示する開始時予告表示
制御手段(表示制御基板56)と、を備える。これによ
り、予告報知における興趣を向上し、然も開始前予告報
知を実行する起因となった実行条件成立による識別情報
の可変表示とそれ以外とを遊技者が明確に見分けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示の実行条
件が成立した後、可変表示の開始条件の成立に基づいて
識別情報の可変表示を開始し、表示結果を導出表示可能
な可変表示装置を備え、前記識別情報の表示結果が予め
定めた特定表示態様となるときに遊技者にとって有利な
特定遊技状態を発生可能とする遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、可変表示装置を備えた遊
技機としての例である弾球遊技機は、可変表示装置で図
柄(識別情報)を可変表示(これを変動ともいう)し、
その表示結果が予め定めた大当り図柄(特定表示態様)
となるときに特定遊技状態を発生するようになってい
た。このような弾球遊技機では、始動入賞口への遊技球
の入賞時に予め当り外れを判定し、その後、その判定結
果に基づいた表示結果を可変表示装置に導出するように
なっていた。また、画像表示器によって可変表示装置を
構成し、該可変表示装置に図柄の始動記憶を画像表示す
るものが提案されていた。また、このような構成におい
て、始動入賞時の判定結果に基づいて可変表示装置の表
示態様が所定の表示態様(例えば、特定表示態様、リー
チ表示態様、確率変動を伴う特定表示態様など)となる
ことを、始動記憶表示部を通常時の表示態様(第1の表
示態様)とは異なる予告表示態様(第2の表示態様)で
表示することで予告報知(以下、これを始動予告ともい
う)するものが提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ように始動記憶表示部の予告表示態様によって始動予告
を行う構成では、予告表示態様の始動記憶表示部に起因
する図柄変動を開始するまでの間は始動記憶表示部を予
告表示態様で表示しているが、予告表示態様の始動記憶
表示部に起因する図柄変動を行う際には、始動記憶表示
部を始動記憶のない通常の表示態様に戻し、然もその図
柄変動が予告報知を実行する起因となった始動記憶に基
づくものである旨を遊技者に報知する構成とはなってい
なかった。言い換えれば、従来の始動予告を行う構成
は、始動記憶を行う時点までの予告報知であり、肝心の
始動予告を実行する起因となった始動記憶の図柄変動時
には何ら予告報知を行わず、始動予告の興趣が半減して
いた。また、このような構成では、始動予告を実行する
起因となった始動記憶の図柄変動と始動予告を実行する
起因とはなっていない始動記憶の図柄変動とを遊技者が
明確に見分けられないという問題を有していた。本発明
は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、予告報知における興趣を向上し、然も予告
報知を実行する起因となった実行条件成立による識別情
報の可変表示と予告報知を実行する起因とはなっていな
い実行条件成立による識別情報の可変表示とを遊技者が
明確に見分けられる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、図1に示すように、可
変表示の実行条件が成立した後、可変表示の開始条件の
成立に基づいて識別情報の可変表示を開始し、表示結果
を導出表示可能な可変表示装置(例えば、特別図柄表示
装置9)を備え、前記識別情報の表示結果が予め定めた
特定表示態様となるときに遊技者にとって有利な特定遊
技状態を発生可能とする遊技機において、前記実行条件
の成立時に前記識別情報の可変表示の内容及び表示結果
の決定に関わる判定のうちの少なくとも一部を行う判定
手段(例えば、主基板57)と、前記実行条件が成立し
たが未だ前記開始条件が成立していない前記実行条件の
成立回数である始動記憶数を記憶可能な始動記憶手段
(例えば、主基板57)と、を備え、前記可変表示装置
は、前記始動記憶手段に記憶された始動記憶数を特定可
能に表示する始動記憶表示部(81)を含み、前記判定
手段の判定結果に基づいて、当該判定された実行条件の
成立による識別情報の可変表示の開始以前の段階から、
前記始動記憶表示部の表示態様を第1の表示態様から該
第1の表示態様とは異なる第2の表示態様(例えば、キ
ャラクタ画像84の表示)で表示することにより、前記
判定手段の判定結果が所定の結果である旨の開始前予告
報知を実行する開始前予告表示制御手段(例えば、表示
制御基板56)と、前記開始前予告報知を実行する起因
となった実行条件成立による識別情報の可変表示の開始
条件が成立したときに、前記第2の表示態様と関連した
情報(例えば、キャラクタ画像84)を前記始動記憶表
示部とは異なる前記可変表示装置の表示領域に表示する
ことにより、前記判定手段の判定結果が所定の結果であ
る旨の開始時予告報知を実行する開始時予告表示制御手
段(例えば、表示制御基板56)と、を備えたことを特
徴とする。このように構成することにより、開始前予告
報知を実行する起因となった実行条件成立による識別情
報の可変表示時にも予告報知を行う構成となり、ひいて
は予告報知における興趣を向上することができる。ま
た、この構成によれば、開始前予告報知を実行する起因
となった実行条件成立による識別情報の可変表示と開始
前予告報知を実行する起因とはなっていない実行条件成
立による識別情報の可変表示とを遊技者が明確に見分け
られる。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記開
始前予告表示制御手段は、前記開始前予告報知を当該開
始前予告報知を実行する起因となった実行条件成立によ
る識別情報の可変表示の開始以前の複数回の識別情報の
可変表示において実行することを特徴とする。このよう
に構成することにより、開始前予告報知を実行する起因
となった実行条件成立による識別情報の可変表示の開始
以前から予告報知を行うことができるので、予告報知に
おける多彩な演出が可能になり、然も遊技者に対して予
告報知を認識させ易くできる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記開
始前予告表示制御手段は、前記開始前予告報知を前記複
数回の識別情報の可変表示に亘って継続的に実行するこ
とを特徴とする。このように構成することにより、開始
前予告報知を実行する起因となった実行条件成立による
識別情報の可変表示の開始以前から継続的に予告報知が
実行されるので、予告報知における演出のインパクトを
高めることができ、然も遊技者に対して予告報知をより
一層認識させ易くできる。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記開
始前予告報知を実行するか否かを判定し、前記開始前予
告報知の実行中に発光体を駆動制御する予告報知発光制
御手段を備えたことを特徴とする。このように構成する
ことにより、予告報知が行われていることを遊技者に分
り易くすることができる。
【0008】また、請求項5の発明においては、前記始
動記憶表示部は、前記始動記憶を個々に表示する複数の
始動記憶表示領域を含み、前記開始前予告表示制御手段
は、前記開始前予告報知を実行する起因となった実行条
件成立と対応する前記始動記憶表示領域だけを前記第2
の表示態様で表示することを特徴とする。このように構
成することにより、開始前予告報知を実行する起因とな
った実行条件成立に対応する始動記憶表示領域だけを第
2の表示態様で表示するので、開始前予告報知を実行す
る起因となった始動記憶と開始前予告報知を実行する起
因とはなっていない始動記憶とを明確に差別化すること
ができる。
【0009】また、請求項6の発明においては、前記始
動記憶表示部は、前記始動記憶を個々に表示する複数の
始動記憶表示領域を含み、前記開始前予告表示制御手段
は、前記開始前予告報知を実行する際に、前記始動記憶
を個々に表示している前記始動記憶表示領域を全て前記
第2の表示態様で表示することを特徴とする。このよう
に構成することにより、開始前予告報知を実行する起因
となった実行条件成立に対応する始動記憶表示領域以外
の始動記憶表示領域も第2の表示態様で表示することが
できるので、開始前予告報知が行われていることを遊技
者に分り易くすることができる。
【0010】また、請求項7の発明においては、前記開
始前予告表示制御手段による前記開始前予告報知の実行
中は、当該開始前予告報知以外の予告を実行しないこと
を特徴とする。このように構成することにより、開始前
予告報知に対してのみ遊技者を注目させることができ
る。
【0011】また、請求項8の発明においては、前記所
定の結果は、前記特定表示態様を含むことを特徴とす
る。このように構成することにより、開始前予告報知を
遊技者にとって有利な特定遊技状態に対しての予告とす
ることができ、開始前予告報知に対する関心を高めるこ
とができる。
【0012】また、請求項9の発明においては、前記始
動記憶手段は、前記始動記憶数を予め定められた上限値
まで記憶可能であり、前記上限値は、所定条件の成立に
基づいて増加することを特徴とする。このように構成す
ることにより、始動記憶数が上限値を超えて実行条件の
成立が無効となってしまうことを低減させることがで
き、遊技の興趣を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0014】先ず、遊技機の一例である弾球遊技機の全
体の構成について説明する。図2は弾球遊技機1を正面
からみた正面図である。なお、ここでは、遊技機の一例
として弾球遊技機を示すが、本発明は弾球遊技機に限ら
れず、例えばコイン遊技機やスロット機等であってもよ
い。
【0015】図2に示すように、弾球遊技機1は、額縁
状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の
下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部
には、打球供給皿3からあふれた遊技球を貯留する余剰
玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノ
ブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、図
3に示す遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。
【0016】遊技盤6の表面には、図3に示すように、
円形うず巻き状に誘導レール7が取り付けられ、該誘導
レール7の内側が遊技領域8とされて発射された打玉が
落下するものである。遊技領域8には、図示の場合、特
別図柄表示装置9、特別可変入賞球装置10、普通可変
入賞球装置11等が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口、打玉の流下方向,速度を変化せしめる風
車又は多数の障害釘が設けられ、遊技領域8の最下方に
は、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込まれ
るアウト口12が設けられている。また、特別図柄表示
装置9の左右の両側方には、それぞれ通過玉検出器13
a,13bが設けられている。この通過玉検出器13
a,13bは、該通過玉検出器13a,13b内を通過
する打玉を検出すると、その検出信号に基づいて、図7
に示すように、特別図柄表示装置9の表示領域80に表
示される普通図柄表示部82で普通図柄を可変表示(具
体的には「○」「×」の点灯移動)して表示結果を導出
する(「○」「×」のいずれか一方を点灯表示する)。
即ち、普通図柄表示部82で「×」が点灯した場合に
は、普通図柄表示部82がハズレの表示結果を導出した
ことになる。一方、普通図柄表示部82で「○」が点灯
した場合には、普通図柄表示部82が当りの表示結果を
導出したことになり、普通可変入賞球装置11が所定時
間開放される。また、普通図柄表示部82の可変時間
は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、3
0秒)、確率変動モードのときに相対的に短く(例え
ば、3〜5秒)設定されている。また、表示領域80に
おける上端右側部分(普通図柄表示部82の右側方)に
は、普通図柄表示部82の可変表示中に通過玉検出器1
3a,13bを通過した打玉数を記憶表示するゲート通
過記憶表示部83(最高4個まで記憶表示する)が表示
される。
【0017】普通可変入賞球装置11は、遊技領域8の
ほぼ中央に配置される特別図柄表示装置9とアウト口1
2の上方に配置される特別可変入賞球装置10との間に
配置され、ソレノイド16によって開閉駆動される電動
チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、
普通可変入賞球装置11には、始動玉検出器17が内蔵
され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞玉を検出する
ようになっている。しかして、打玉が始動玉検出器17
によって検出されると特別図柄表示装置9が可変表示を
開始する。なお、普通可変入賞球装置11の開放時間
は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、
0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例
えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装
置11が開放していない場合でも打玉を受け入れるよう
になっている。
【0018】特別図柄表示装置9は、図7に示すよう
に、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表
示領域80a〜80cを備えた表示領域80が形成され
た液晶タイプの表示器であり、その前方外周には、縦長
形状の窓枠部19が開設された表示部装飾部材18が設
けられる。また、特別図柄表示装置9の表示領域80に
は、可変表示領域80a〜80c以外にも後で詳述する
始動記憶表示部81、普通図柄表示部82、ゲート通過
記憶表示部83が表示される。そして、特別図柄表示装
置9の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大
当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りラインの
いずれかに揃った場合)である場合に特定遊技状態を発
生して、特別可変入賞球装置10を次に説明する所定の
表示態様で開閉駆動するものである。但し、大当り図柄
の組合せの一部は、確率変動図柄として設定され、この
確率変動図柄で特定遊技状態となったときには、その特
定遊技状態終了後における前記普通図柄表示部82にお
ける当り(当りLEDの点灯)の出現確率や特別図柄表
示装置9における大当り図柄の出現確率が高くなる確率
変動モードとなるように設定されている。なお、特別図
柄の可変表示中に始動玉検出器17によって検出された
玉数は、表示領域80の始動記憶表示部81に記憶表示
されるようになっている。
【0019】また、表示部装飾部材18の上側には、特
別図柄表示装置9の表示態様(例えば、特別図柄や演出
画像の変動)に対応して可動する可動部材21が遊技者
に対して視認可能に設けられ、該可動部材21の上方に
は、前記ゲート通過記憶表示部83が設けられている。
可動部材21は、怪獣の顔を模した形状をなし、下あご
部分21bが遊技盤6裏面に設けられるソレノイド21
a(図3参照)によって上下方向に可動することで、怪
獣がものを噛むような動作を行うようになっている。な
お、可動部材21は、ソレノイド21aがOFFのとき
に口を閉じた状態にあり、ソレノイド21aがONする
とこれに伴って下あご部分21bが動いて口を開けた状
態になる。また、怪獣の顔を模した可動部材21の口の
中には、7色に点灯が可能な多色LEDからなる左右一
対の役物飾りランプ33a,33bが設けられている。
【0020】特定遊技状態となったときに駆動制御され
る特別可変入賞球装置10は、ソレノイド26によって
開閉駆動される開閉板25を有し、その開閉板25に受
け入れられた打玉を検出する入賞個数検出器27が設け
られている。また、特別可変入賞球装置10内(開閉板
25の内側)には、打玉の検出(V入賞検出)に伴って
特定遊技状態の継続権を成立させる特定玉検出器28が
設けられており、該特定玉検出器28の上方には、一旦
V入賞検出があると次に開閉板25を開放するまでは打
玉が特定玉検出器28を通過しないようにするVシャッ
ター29が設けられている。このVシャッター29は、
ソレノイド30によって開閉駆動が行われる。しかし
て、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例え
ば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定
個数(例えば、10個)の入賞玉が入賞するまで開閉板
25を開放(以下、この開放を開放サイクルという)
し、その開放サイクル(ラウンド遊技)中に受け入れら
れた打玉が特定玉検出器28によって検出されたときに
継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行さ
れ、各開放サイクルにおいて継続権が成立していること
を条件に最高16回の開放サイクル(1〜16ラウン
ド)を繰り返すことができるようになっている。
【0021】なお、本発明に係る特定遊技状態は、上記
に限らず以下に示す〜の制御のうちいずれか1つの
制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0022】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に
対して得点を付与する制御 また、特別可変入賞球装置10の左右両側には、それぞ
れ入賞玉検出器31a,32aを内蔵する入賞口31,
32が設けられている。また、遊技領域8には、上記し
た構成以外に、入賞玉検出器35a,36a及び装飾ラ
ンプ35b,36bを内蔵する入賞口35,36や、人
形形状の可動部材37,38を個々に備えたサイド飾り
39,40等が設けられている。可動部材37,38
は、各ソレノイド37a,38aの駆動によって左右方
向に揺れる動作を行うようになっており、このような可
動部材37,38の揺れ動作は、前記可動部材21の動
作と連動し得るようになっている。
【0023】また、遊技領域8の外側の左右上部には、
効果音を発する2つのスピーカ41が設けられている。
遊技領域8の外周には、遊技効果LED42が設けられ
ている。そして、この例では、遊技領域8の左側外周
に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ43が設
けられ、遊技領域8の上側外周に、補給球が切れたとき
に点灯する球切れランプ44が設けられている。さら
に、図2には、弾球遊技機1に隣接して設置され、プリ
ペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能に
するカードユニット45も示されている。
【0024】次に、弾球遊技機1の裏面に配置されてい
る各基板について説明する。
【0025】図4に示すように、弾球遊技機1の裏面で
は、枠体2A内の機構板52の上部に玉貯留タンク53
が設けられ、弾球遊技機1が遊技機設置島に設置された
状態でその上方から遊技球が球貯留タンク53に供給さ
れる。球貯留タンク53内の遊技球は、誘導樋54を通
って賞球ケース55で覆われる球払出装置68に至る。
【0026】遊技機裏面側では、各可変表示部(特別図
柄表示装置9及び普通図柄表示部82)を制御する表示
制御基板56、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭
載された遊技制御基板(主基板)57が設置されてい
る。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコンピ
ュータ等が搭載された払出制御基板58、及びモータの
回転力を利用して打球を遊技領域8に発射する打球発射
装置が設置されている。さらに、各種ランプ・LEDに
信号を送るためのランプ制御基板59、スピーカ41か
らの音声発生を制御するための音声制御基板60、及び
打球発射装置を制御するための発射制御基板61も設け
られている。なお、ランプ制御基板59及び音声制御基
板60は、それぞれ表示制御基板56を介して主基板5
7からの制御信号を受信するようになっている(図6参
照)。但し、主基板57から表示制御基板56、ランプ
制御基板59、及び音声制御基板60にそれぞれ直接的
に制御信号が送信される等、他の構成であってもよい。
【0027】さらに、DC30V、DC21V、DC1
2V及びDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源
基板62が設けられ、上方には、各種情報を遊技機外部
に出力するための各端子を備えたターミナル基板63が
設置されている。ターミナル基板63には、少なくと
も、球切れ検出スイッチの出力を導入して外部出力する
ための球切れ用端子、賞球個数信号を外部出力するため
の賞球用端子及び球貸し個数信号を外部出力するための
球貸し用端子が設けられている。また、中央付近には、
主基板57からの各種情報を遊技機外部に出力するため
の各端子を備えた情報端子盤64が設置されている。な
お、図4には、ランプ制御基板59及び音声制御基板6
0からの信号を、枠側に設けられている各種ランプ・L
EDに供給するための電飾中継基板65が示されている
が、信号中継の必要に応じて他の中継基板も設けられ
る。
【0028】図5は、弾球遊技機1の機構板52を背面
からみた背面図である。球貯留タンク53に貯留された
玉は誘導樋54を通り、図5に示されるように、球切れ
検出器66a,66bを通過して球供給樋67a,67
bを経て球払出装置68に至る。球切れ検出器66a,
66bは、遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイ
ッチであるが、球貯留タンク53内の補給球の不足を検
出する球切れ検出器69も設けられている。球払出装置
68から払い出された遊技球は、連絡口70を通って弾
球遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給
される。連絡口70の側方には、弾球遊技機1の前面に
設けられている余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路71
が形成されている。また、球払出装置68には、払い出
した遊技球(賞球)の個数をカウントする賞球カウント
スイッチ68a(図6参照)が設けられている。
【0029】入賞に基づく景品球が多数払い出されて打
球供給皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口70
に到達した後さらに遊技球が払い出されると遊技球は、
余剰玉通路71を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに
遊技球が払い出されると、感知レバー72が満タンスイ
ッチ73を押圧して満タンスイッチ73がオンする。そ
の状態では、球払出装置68内のステッピングモータの
回転が停止して球払出装置68の動作が停止すると共に
打球発射装置の駆動も停止する。
【0030】図6は、主基板57における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図6には、払出制御
基板58、ランプ制御基板59、音制御基板(音声制御
基板)60、及び表示制御基板56も示されている。主
基板57には、プログラムに従って弾球遊技機1を制御
する基本回路74と、ゲートスイッチ(通過玉検出器)
13a,13b、始動口スイッチ(始動玉検出器)1
7、カウントスイッチ(入賞個数検出器)27、Vカウ
ントスイッチ(特定玉検出器)28、入賞口スイッチ
(入賞玉検出器)31a,32a,35a,36a、満
タンスイッチ73、球切れスイッチ(球切れ検出器)6
6a,66b、球切れ検出スイッチ(球切れ検出器)6
9、及び賞球カウントスイッチ68aからの信号を基本
回路74に与えるスイッチ回路75と、特別可変入賞球
装置10(開閉板25)を開閉するソレノイド26、普
通可変入賞球装置11を開閉するソレノイド16、Vシ
ャッター29を開閉するソレノイド30を、基本回路7
4からの指令に従って駆動するソレノイド回路76とが
搭載されている。
【0031】また、基本回路74から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表
示装置9の可変表示開始に利用された始動入賞球の個数
を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情
報、払い出された賞球の個数を示す賞球情報等の情報出
力信号をホールコンピュータ等の外部機器に対して出力
する情報出力回路77が搭載されている。
【0032】基本回路74は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM74a、ワークメモリとして使用
される始動記憶手段の一例であるRAM74b、プログ
ラムに従って制御動作を行うCPU74c、及びI/O
ポート部74dを含む。この実施形態では、ROM74
a、RAM74bはCPU74cに内蔵されている。即
ち、CPU74cは、1チップマイクロコンピュータで
ある。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なく
ともRAM74bが内蔵されていればよく、ROM74
a及びI/Oポート部74dは外付けであっても内蔵さ
れていてもよい。また、主基板57には、基本回路74
からのアドレスデータをデコードし、基本回路74内の
RAM74b、I/Oポート部74d、あるいはROM
74aにそれぞれチップセレクト信号を与えるアドレス
デコード回路78が設けられている。
【0033】また、主基板57側の基本回路74が接続
された表示制御基板56には、特別図柄を可変表示する
可変表示部(特別図柄表示装置9)及び普通図柄を可変
表示する可変表示器(普通図柄表示部82)の接続に加
えて、前述したように音制御基板60とランプ制御基板
59とが接続されている。言い換えれば、表示制御基板
56は、各可変表示部(特別図柄表示装置9及び普通図
柄表示部82)の表示制御に加えて、スピーカ41から
の音声発生制御と、各種ランプ・LED(遊技効果LE
D42、賞球ランプ43、、球切れランプ44、装飾ラ
ンプ35b,36b、及び役物飾りランプ33a,33
b)の表示制御を行うようになっている。
【0034】さらに、上記したランプ制御基板59に
は、表示部装飾部材18に設けられた可動部材21を駆
動するためのソレノイド21aと、サイド飾り39,4
0に設けられた可動部材37,38を駆動するための各
ソレノイド37a,38aとが接続されている。これに
より、表示制御基板56は、各ソレノイド21,37
a,38aの駆動(各可動部材21,37,38の動
作)を制御するようにもなっている。こうすることで、
各可動部材21,37,38の動作制御を各種ランプ・
LEDの点灯点滅制御とより一層綿密に行わせることが
でき(ランプ・LEDの制御に対してのズレを極力少な
くでき)、然もこのような各可動部材21,37,38
及び各種ランプ・LEDの制御を図柄変動制御(特別図
柄表示装置9の表示制御)と同期させることができる。
【0035】次に、表示領域80における具体的な表示
について説明する。表示領域80には、図7(A)〜
(D)に示すように、左・中・右の特別図柄を個々に可
変表示する可変表示領域80a〜80cが画面全体を3
分割して表示され、その下端部分には、特別図柄の可変
表示中に始動玉検出器17によって検出された玉数を記
憶表示する始動記憶表示部81が表示される。始動記憶
表示部81は、1つの点灯に付き1回の始動記憶を示す
4個の始動記憶表示部81a〜81d(4つ並んだ丸)
から構成されている。一方、表示領域80の上端左側部
分には、普通図柄を可変表示(「○」「×」を点灯移
動)する普通図柄表示部82が表示され、表示領域80
の上端右側部分には、普通図柄の可変表示中に通過玉検
出器13a,13bを通過した打玉数を記憶表示するゲ
ート通過記憶表示部83が表示される。ゲート通過記憶
表示部83は、始動記憶表示部81と同様に、1つの点
灯に付き1回の始動記憶を示す4個のゲート通過記憶表
示部83a〜83d(4つ並んだ丸)から構成されてい
る。
【0036】なお、図面中、始動記憶表示部81a〜8
1d及びゲート通過記憶表示部83a〜83dは、
「●」で点灯状態を示し、「○」で消灯状態を示す。ま
た、実施形態中では、各表示部81a〜81d,83a
〜83dの消灯状態でも輪郭「○」を表示するようにし
ているが、消灯状態のときは輪郭も表示しない(点灯状
態の点灯部のみを表示する)ようにしてもよい。また、
全てのゲート通過記憶表示部83a〜83d及び始動記
憶表示部81a〜81d(並列した丸)を点灯表示して
おき、始動記憶がある場合は、これに該当する丸の色を
替えて表示するようにしてもよい。
【0037】また、上記した表示状態において、始動記
憶表示部81、普通図柄表示部82、ゲート通過記憶表
示部83は、それぞれ各可変表示領域80a〜80cに
表示される図柄を部分的に覆い隠す状態、言い換えれば
最も優先された状態で表示される。但し、始動記憶表示
部81、普通図柄表示部82、ゲート通過記憶表示部8
3は、それぞれ可変表示領域80a〜80cの上下両端
部分を覆い隠すものであり、停止図柄を表示する可変表
示領域80a〜80cの中央部分は、始動記憶表示部8
1、普通図柄表示部82、ゲート通過記憶表示部83に
覆い隠されることはない。
【0038】また、図面中、始動記憶表示部81a〜8
1d及びゲート通過記憶表示部83a〜83dのうち点
灯状態「●」のいずれかに、「●」が割れて「ニシキヘ
ビ」のキャラクタ画像84と「ひよこ」のキャラクタ画
像85が付加的に表示されたものがあるが、これはそれ
ぞれの始動記憶において特別図柄及び普通図柄が所定の
表示態様となることを予告的に報知するものである。よ
り具体的には、始動玉検出器17及び通過玉検出器13
a,13bによって遊技球の検出が行われると、特別図
柄及び普通図柄の表示結果を導出する以前に、主基板5
7が乱数抽出によって予め表示結果を決定するようにな
っている。そして、主基板57による表示結果の決定に
おいて、表示結果が予め定めた所定の表示態様(例え
ば、特定表示態様(大当り図柄)、リーチ表示態様、確
率変動を伴う特定表示態様など)となる場合、言い換え
れば、本発明に係る判定手段(主基板57による制御)
によって判定された可変表示の内容及び表示結果(例え
ば、大当り、リーチ、確変等)の決定に関わる判定結果
が所定の結果となる場合、始動記憶表示部81及びゲー
ト通過記憶表示部83の始動予告を実行する起因となっ
た始動記憶と対応する表示部を通常時の表示態様(第1
の表示態様)とは異なる第2の表示態様としての予告表
示態様(割れた「●」に「ニシキヘビ」のキャラクタ画
像84が付加表示された表示態様、割れた「●」に「ひ
よこ」のキャラクタ画像85が付加表示された表示態
様)で表示することで予告報知(以下、これを始動予告
ともいう)を行うようになっている。但し、判定手段の
判定結果が所定の結果とならないときでも始動予告を行
う場合がある。
【0039】以下、図7(A)〜(D)を参照して始動
予告における具体的な表示を説明する。なお、図7
(A)〜(D)中では、特別図柄の始動記憶の消化に伴
って普通図柄の始動記憶も同様に1個ずつ消化されてい
る場合を例示している。先ず、図7(A)に示す可変表
示状態(1回目の図柄変動状態)では、始動記憶表示部
81のうち左から3つ目までの始動記憶表示部81a〜
81cが点灯状態「●」にあり、始動記憶表示部81c
は、割れた「●」に「ニシキヘビ」のキャラクタ画像8
4が付加表示された予告表示態様となっている。即ち、
特別図柄においては3回の始動が記憶されており(3つ
の始動記憶があり)、そのうち最後(3つ目)の始動記
憶に対して始動予告が行われている。一方、ゲート通過
記憶表示部83についても同様に、ゲート通過記憶表示
部83のうち左から3つ目までのゲート通過記憶表示部
83a〜83cが点灯状態「●」にあり、ゲート通過記
憶表示部83cは、割れた「●」に「ひよこ」のキャラ
クタ画像85が付加表示された予告表示態様となってい
る。即ち、普通図柄においても3回の始動が記憶されて
おり(3つの始動記憶があり)、そのうち最後(3つ
目)の始動記憶に対して始動予告が行われている。
【0040】その後、1回目の図柄変動の停止に伴って
ハズレ図柄が導出されると、図7(A)に示した点灯状
態「●」にある左端の始動記憶表示部81aが特別図柄
の始動記憶として消化されて2回目の図柄変動が開始さ
れる。そして、図7(A)に示した点灯状態「●」にあ
る始動記憶表示部81b,81cの始動記憶がそれぞれ
1個ずつ左側に移行することで、図7(B)に示す表示
状態となる。即ち、始動記憶表示部81のうち左から2
つ目までの始動記憶表示部81a,81bが点灯状態
「●」にあり(2つの始動記憶があり)、始動記憶表示
部81bは予告表示態様となっている(2つ目の始動記
憶に始動予告あり)。
【0041】その後、2回目の図柄変動の停止に伴って
ハズレ図柄が導出されると、図7(B)に示した点灯状
態「●」にある左端の始動記憶表示部81aが特別図柄
の始動記憶として消化されて3回目の図柄変動が開始さ
れる。そして、図7(B)に示した点灯状態「●」にあ
る始動記憶表示部81bの始動記憶が1個左側に移行す
ることで、図7(C)に示す表示状態となる。即ち、始
動記憶表示部81のうち左端の始動記憶表示部81aが
点灯状態「●」にあり(1つの始動記憶があり)、始動
記憶表示部81aは予告表示態様となっている(1つ目
の始動記憶に始動予告あり)。
【0042】その後、3回目の図柄変動の停止に伴って
ハズレ図柄が導出されると、図7(C)に示した点灯状
態「●」にある左端の始動記憶表示部81aが特別図柄
の始動記憶として消化されて4回目の図柄変動が開始さ
れる。これにより、始動記憶表示部81の始動記憶が全
て消化されることで、図7(D)に示す表示状態とな
る。即ち、始動記憶表示部81a〜81dが全て消灯状
態「○」となる(始動記憶がない)。なお、このとき、
図7(D)に示す4回目の図柄変動は、始動予告を実行
する起因となった始動記憶に基づいている。このため、
表示領域80には、始動記憶表示部81の予告表示態様
(割れた「●」に「ニシキヘビ」のキャラクタ画像84
が付加表示された表示態様)と関連する情報となる「ニ
シキヘビ」のキャラクタ画像84が始動記憶表示部81
以外の領域(図7(D)中では、表示領域80の左下端
領域)に表示され、これによって、4回目の図柄変動が
始動予告を実行する起因となった始動記憶に基づく図柄
変動である旨を遊技者に報知するようになっている。
【0043】また、図7(D)中には、普通図柄におい
ても同様に、始動予告を実行する起因となった始動記憶
による普通図柄の変動が開始され、これと同時に、ゲー
ト通過記憶表示部83の予告表示態様(割れた「●」に
「ひよこ」のキャラクタ画像85が付加表示された表示
態様)と関連する情報となる「ひよこ」のキャラクタ画
像85が始動記憶表示部81以外の領域(図7(D)中
では、表示領域80の上端領域)に表示された場合を例
示しており、これによって、4回目における普通図柄の
変動が始動予告を実行する起因となった始動記憶に基づ
く図柄変動である旨を遊技者に報知するようになってい
る。また、上記した始動予告の実行期間中(始動記憶表
示部が予告表示態様で表示されてから、その始動予告を
実行する起因となった始動記憶に基づく図柄変動が終了
するまでの期間中)、前記ランプ制御基板59は、予告
報知発光制御手段として予告報知を実行するか否かを判
定し、予告報知の実行中に発光体としての装飾ランプ3
5b,36bを駆動制御するようになっている。言い換
えれば、装飾ランプ35b,36bは、始動予告の実行
期間中である旨を遊技者に報知するように、通常時の点
灯態様とは異なった点灯態様で点灯制御されるようにな
っている。なお、実施形態中では、通常の装飾ランプ3
5b,36bに予告報知機能を併合させた構成としてい
るが、これに限らず、個別に予告報知専用の発光体を設
けるようにしてもよい。また、実施形態中では、上記し
た予告報知の実行(始動記憶表示部の予告表示態様での
表示制御中)中は、予告報知に対してのみ遊技者を注目
させるように、その他の予告を行わないようになってい
る。
【0044】ところで、本実施形態では、前記図7に示
したように、始動予告(予告報知)を実行する起因とな
った始動記憶と直接的に対応する始動記憶表示部のみに
対して予告表示態様で表示する構成としているが、この
構成に限定するものではない。例えば、図8に示すよう
に、始動予告を実行する起因となった始動記憶がある場
合、その始動記憶よりも先に始動を記憶した始動記憶表
示部に対しても、予告表示態様で表示するようにしても
よい。具体的には、図8(A)に示す可変表示状態(1
回目の図柄変動状態)において3つの始動記憶があり、
そのうちの最後の始動記憶(3つ目の始動記憶)が始動
予告を実行する起因となる場合、始動記憶表示部81の
うち左から3つ目までの始動記憶表示部81a〜81c
を全て割れた「●」に「ニシキヘビ」のキャラクタ画像
84が付加表示された予告表示態様とする。
【0045】その後は、1回目の図柄変動の停止に伴っ
てハズレ図柄が導出されると、図8(A)に示した予告
表示態様にある左端の始動記憶表示部81aが特別図柄
の始動記憶として消化されて2回目の図柄変動が開始さ
れる。そして、図8(A)に示した予告表示態様にある
始動記憶表示部81b,81cの始動記憶がそれぞれ1
個ずつ左側に移行することで、図8(B)に示す表示状
態となる。即ち、始動記憶表示部81のうち左から2つ
目までの始動記憶表示部81a,81bが予告表示態様
となっている。
【0046】その後、2回目の図柄変動の停止に伴って
ハズレ図柄が導出されると、図8(B)に示した予告表
示態様にある左端の始動記憶表示部81aが特別図柄の
始動記憶として消化されて3回目の図柄変動が開始され
る。そして、図8(B)に示した予告表示態様にある始
動記憶表示部81bの始動記憶が1個左側に移行するこ
とで、図8(C)に示す表示状態となる。即ち、始動記
憶表示部81のうち左端の始動記憶表示部81aが点灯
状態「●」にあり(1つの始動記憶があり)、始動記憶
表示部81aは予告表示態様となっている。
【0047】その後、3回目の図柄変動の停止に伴って
ハズレ図柄が導出されると、図8(C)に示した点灯状
態「●」にある左端の始動記憶表示部81aが特別図柄
の始動記憶として消化されて4回目の図柄変動が開始さ
れる。これにより、始動記憶表示部81の始動記憶が全
て消化されることで、図8(D)に示す表示状態とな
る。即ち、始動記憶表示部81a〜81dが全て消灯状
態「○」となる(始動記憶がない)。なお、このとき、
図8(D)に示す4回目の図柄変動は、始動予告を実行
する起因となった始動記憶に基づいている。このため、
表示領域80には、始動記憶表示部81の予告表示態様
(割れた「●」に「ニシキヘビ」のキャラクタ画像84
が付加表示された表示態様)と関連する情報となる「ニ
シキヘビ」のキャラクタ画像84が始動記憶表示部81
以外の領域(図8(D)中では、表示領域80の左下端
領域)に表示され、これによって、4回目の図柄変動が
始動予告を実行する起因となった始動記憶に基づく図柄
変動である旨を遊技者に報知するようになっている。
【0048】また、図8(D)中には、普通図柄におい
ても同様に、始動予告を実行する起因となった始動記憶
による普通図柄の変動が開始され、これと同時に、ゲー
ト通過記憶表示部83の予告表示態様(割れた「●」に
「ひよこ」のキャラクタ画像85が付加表示された表示
態様)と関連する情報となる「ひよこ」のキャラクタ画
像85が始動記憶表示部81以外の領域(図7(D)中
では、表示領域80の上端領域)に表示された場合を例
示しており、これによって、4回目における普通図柄の
変動が始動予告を実行する起因となった始動記憶に基づ
く図柄変動である旨を遊技者に報知するようになってい
る。
【0049】また、前記図7及び図8に示す構成では、
予告報知を実行する起因となった始動記憶がある場合、
該始動記憶による図柄変動の開始以前の複数回の図柄変
動に亘って継続的に予告表示態様を表示して予告報知を
行う構成としているが、これに限定するものではない。
例えば、図柄変動の開始時点でのみ始動記憶表示部を予
告表示態様にして表示するようにしてもよい。また、始
動記憶が予告報知を実行する起因となるものとして判定
された時点(始動記憶となる始動入賞時)での始動記憶
表示部を予告表示態様にして表示するようにしてもよ
い。
【0050】また、実施形態中では、所定条件の成立に
基づいて、特別図柄の始動記憶の上限値を4個から20
個に変更可能になっており、また、これに伴って普通図
柄の始動記憶の上限値も4個から8個に変更可能になっ
ている。このため、始動記憶の上限値が変更された場
合、図9に示すように、始動記憶表示部81が4個から
20個に変更され、ゲート通過記憶表示部83が4個か
ら8個に変更されるようになっている。なお、このよう
に始動記憶の上限値を変更し得る構成とした場合、最初
(始動記憶の上限値が4個の時点)から始動記憶表示部
81を20個表示し、ゲート通過記憶表示部83を8個
表示しておくようにしてもよい。但し、この場合には、
その時点での始動記憶の上限値を示す表示(例えば、
「max4」の文字等)を行う必要がある。
【0051】また、図示しないが、現在の始動記憶数を
帯状メーターで表示する始動記憶表示部及びゲート通過
記憶表示部としてもよい。この場合、始動記憶表示部及
びゲート通過記憶表示部を構成する帯状メーターは、そ
れぞれ特別図柄及び普通図柄の始動記憶の上限値となる
4つに区画され、そのうち現在の始動記憶数に対応する
部分まで帯状点灯を延ばすようになっている。そして、
この構成において、始動記憶の上限値が変更された場合
には、始動記憶表示部を構成する帯状メーターを20区
画のものに変更すると共に、ゲート通過記憶表示部95
を構成する帯状メーターを8区画のものに変更するよう
にしてもよい。
【0052】また、始動記憶の上限値を変更する所定条
件は、確率変動図柄での大当りである。但し、所定条件
は、これに限定するものではない。例えば、確率変動図
柄以外での通常の大当りや所定期間あるいは所定回数の
図柄変動で大当りが発生しない場合等を所定条件の成立
としてもよい。また、予め定めた入賞口への入賞に伴っ
て検出個数を増加又は減少させるようにしてもいいし、
予め定めた入賞口における一定期間での入賞個数に基づ
いて始動記憶を変更するようにしてもいいし、通常の図
柄変動毎又は大当り発生毎に乱数抽出(抽選)を行って
始動記憶の変更を決定するようにしてもいい。この場
合、表示画面で抽選演出を行うようにすれば遊技の興趣
を向上することができる。また、このように始動記憶の
上限値を変更した場合、その時点で、通常の図柄変動に
おける表示態様(通常表示態様)とは異なる特別表示態
様(リーチ表示態様や大当り中の表示態様等で始動記憶
を表示しないようにした表示態様)のときは予め定めた
期間の間で通常表示態様に切り替えるようにすること
で、遊技者に始動記憶の上限値が変更された旨を報知す
るようにしてもよい。また、始動記憶数が更新(増加や
減少)した場合、その時点で特別表示態様のときは予め
定めた期間の間で通常表示態様に切り替えるようにする
ことで、遊技者に始動記憶数が更新された旨を報知する
ようにしてもよい。
【0053】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、可変表示の実行条件(始動玉検出器17による遊技
球の検出)が成立した後、可変表示の開始条件の成立に
基づいて識別情報(特別図柄)の可変表示を開始し、表
示結果を導出表示可能な可変表示装置としての特別図柄
表示装置9を備え、前記識別情報の表示結果が予め定め
た特定表示態様(大当り図柄)となるときに遊技者にと
って有利な特定遊技状態を発生可能とする遊技機として
の弾球遊技機1において、前記実行条件の成立時に前記
識別情報の可変表示の内容及び表示結果(例えば、大当
り、リーチ、確変等)の決定に関わる判定のうちの少な
くとも一部を行う判定手段(主基板57による制御)
と、前記実行条件が成立したが未だ前記開始条件が成立
していない前記実行条件の成立回数である始動記憶数を
記憶可能な始動記憶手段(主基板57による制御)と、
を備え、前記特別図柄表示装置9は、前記始動記憶手段
に記憶された始動記憶数を特定可能に表示する始動記憶
表示部81を含み、前記判定手段の判定結果に基づい
て、当該判定された実行条件の成立による識別情報の可
変表示の開始以前の段階から、前記始動記憶表示部81
の表示態様を第1の表示態様から該第1の表示態様とは
異なる第2の表示態様(キャラクタ画像84の表示)で
表示することにより、前記判定手段の判定結果が所定の
結果である旨の開始前予告報知を実行する開始前予告表
示制御手段(表示制御基板56による制御)と、前記開
始前予告報知を実行する起因となった実行条件成立によ
る識別情報の可変表示の開始条件が成立したときに、前
記第2の表示態様と関連した情報(キャラクタ画像8
4)を前記始動記憶表示部81とは異なる前記特別図柄
表示装置9の表示領域80に表示することにより、前記
判定手段の判定結果が所定の結果である旨の開始時予告
報知を実行する開始時予告表示制御手段(表示制御基板
56による制御)と、を備えたことを特徴とする。この
ように構成することにより、開始前予告報知を実行する
起因となった実行条件成立による識別情報の可変表示時
にも予告報知を行う構成となり、ひいては予告報知にお
ける興趣を向上することができる。また、この構成によ
れば、開始前予告報知を実行する起因となった実行条件
成立による識別情報の可変表示と開始前予告報知を実行
する起因とはなっていない実行条件成立による識別情報
の可変表示とを遊技者が明確に見分けられる。
【0054】また、前記開始前予告表示制御手段は、前
記開始前予告報知を当該開始前予告報知を実行する起因
となった実行条件成立による識別情報の可変表示の開始
以前の複数回の識別情報の可変表示において実行するこ
とを特徴とする。このように構成することにより、開始
前予告報知を実行する起因となった実行条件成立による
識別情報の可変表示の開始以前から予告報知を行うこと
ができるので、予告報知における多彩な演出が可能にな
り、然も遊技者に対して予告報知を認識させ易くでき
る。
【0055】また、前記開始前予告表示制御手段は、前
記開始前予告報知を前記複数回の識別情報の可変表示に
亘って継続的に実行することを特徴とする。このように
構成することにより、開始前予告報知を実行する起因と
なった実行条件成立による識別情報の可変表示の開始以
前から継続的に予告報知が実行されるので、予告報知に
おける演出のインパクトを高めることができ、然も遊技
者に対して予告報知をより一層認識させ易くできる。
【0056】また、前記開始前予告報知を実行するか否
かを判定し、前記開始前予告報知の実行中に発光体とし
ての装飾ランプ35b,36bを駆動制御する予告報知
発光制御手段としてのランプ制御基板59を備えたこと
を特徴とする。このように構成することにより、予告報
知が行われていることを遊技者に分り易くすることがで
きる。
【0057】また、前記始動記憶表示部81は、前記始
動記憶を個々に表示する複数の始動記憶表示領域(始動
記憶表示部81a〜81d)を含み、前記開始前予告表
示制御手段は、前記開始前予告報知を実行する起因とな
った実行条件成立と対応する前記始動記憶表示領域だけ
を前記第2の表示態様で表示することを特徴とする。こ
のように構成することにより、開始前予告報知を実行す
る起因となった実行条件成立に対応する始動記憶表示領
域だけを第2の表示態様で表示するので、開始前予告報
知を実行する起因となった始動記憶と開始前予告報知を
実行する起因とはなっていない始動記憶とを明確に差別
化することができる。
【0058】また、前記始動記憶表示部81は、前記始
動記憶を個々に表示する複数の始動記憶表示領域(始動
記憶表示部81a〜81d)を含み、前記開始前予告表
示制御手段は、前記開始前予告報知を実行する際に、前
記始動記憶を個々に表示している前記始動記憶表示領域
を全て前記第2の表示態様で表示することを特徴とす
る。このように構成することにより、開始前予告報知を
実行する起因となった実行条件成立に対応する始動記憶
表示領域以外の始動記憶表示領域も第2の表示態様で表
示することができるので、開始前予告報知が行われてい
ることを遊技者に分り易くすることができる。
【0059】また、前記開始前予告表示制御手段による
前記開始前予告報知の実行中は、当該開始前予告報知以
外の予告を実行しないことを特徴とする。このように構
成することにより、開始前予告報知に対してのみ遊技者
を注目させることができる。
【0060】また、前記所定の結果は、前記特定表示態
様を含むことを特徴とする。このように構成することに
より、開始前予告報知を遊技者にとって有利な特定遊技
状態に対しての予告とすることができ、開始前予告報知
に対する関心を高めることができる。
【0061】また、前記始動記憶手段は、前記始動記憶
数を予め定められた上限値まで記憶可能であり、前記上
限値は、所定条件の成立に基づいて増加することを特徴
とする。このように構成することにより、始動記憶数が
上限値を超えて実行条件の成立が無効となってしまうこ
とを低減させることができ、遊技の興趣を向上すること
ができる。
【0062】なお、実施形態中(変形例を含む)では、
特別図柄及び始動記憶表示部以外にも普通図柄とゲート
通過記憶表示部を表示領域に表示する構成としている
が、これに限らず、少なくとも特別図柄と始動記憶表示
部を表示領域に表示する構成とすればよい。
【0063】また、始動記憶表示部の予告表示態様は、
実施形態中に記載した表示態様(割れた「●」に「ニシ
キヘビ」のキャラクタ画像84が付加表示された表示態
様)に限定するものではなく、通常時の表示態様と異な
り遊技者に開始前予告報知し得る表示態様であればいず
れの表示態様であってもよい。
【0064】また、予告表示態様(第2の表示態様)と
関連した情報として、本実施形態では予告表示態様で表
示した情報と同一の情報(「ニシキヘビ」の画像)をそ
のまま表示する構成としているが、これに限定するもの
ではない。本発明に係る「第2の表示態様(予告表示態
様)と関連した情報」とは、「第2の表示態様で表示し
た情報と同一の情報」「第2の表示態様で表示した情報
と外観類似した情報」「第2の表示態様で表示した情報
と観念類似した情報」等であればよい。
【0065】「第2の表示態様で表示した情報と同一の
情報」とした場合には、予告表示態様で例えば2種類の
画像を表示しておき、これと関連した情報(同一の情
報)としてそのうちの1種類の画像を表示したり、これ
とは逆に予告表示態様で例えば1種類の画像を表示して
おき、これと関連した情報(同一の情報)としてその1
種類の画像に他の画像を付加して表示するようにしても
よい。また、予告表示態様として始動記憶表示部を通常
時とは異なった色調で表示し、これと関連した情報(同
一の情報)として背景画像の色調を予告表示態様となる
色調に変更する等してもよい。
【0066】「第2の表示態様で表示した情報と外観類
似した情報」は、「第2表示態様で表示した情報の形状
を変更した情報」「第2表示態様で表示した情報の色を
変更した情報」「第2表示態様で表示した情報の模様を
変更した情報」等である。具体的には、例えば、予告表
示態様で「ニシキヘビ」の画像を表示した場合、「ニシ
キヘビ」の画像の形状、色、模様のいずれかを変更する
ことで「コブラ」等の「ニシキヘビ」以外のヘビの画像
を表示する等である。
【0067】「第2の表示態様で表示した情報と観念類
似した情報」は、「親子関係」「同一カテゴリー」等を
連想要因として「第2表示態様で表示した情報から連想
し得る情報」等である。具体的には、例えば、予告表示
態様で「ひよこ」の画像を表示しておき、「親子関係」
を要因にこれから連想し得る情報として「にわとり」の
画像を表示したり、予告表示態様で「野球用ボール」の
画像を表示しておき、「同一カテゴリー」を要因にこれ
から連想し得る情報として「バット」の画像を表示する
等である。
【0068】また、実施形態中の弾球遊技機1は、始動
入賞に基づいて特別図柄表示装置9に可変表示される特
別図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになると所定の
遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種弾球遊技機で
あったが、始動入賞に基づいて開放する電動役物の所定
領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可
能になる第2種弾球遊技機や、始動入賞に基づいて可変
表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになる
と開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利
が発生又は継続する第3種弾球遊技機であっても、本発
明を適用できる。
【0069】また、実施形態中では、可変表示装置とし
ての特別図柄表示装置9を液晶(LCD)タイプの表示
器で構成しているが、特にこれに限定するものではな
く、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマ
による表示器で可変表示装置を構成してもよい。
【0070】また、可変表示装置において最終停止図柄
(例えば、左・中・右の図柄のうち中図柄)となる図柄
以外の図柄が、所定時間継続して特定表示態様と一致し
ている状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形してい
る状態、又は、複数の図柄が同一図柄で同期して変動し
たり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終
結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続してい
る表示態様のことをリーチ表示態様という。
【0071】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、可変表示の実行条件が
成立した後、可変表示の開始条件の成立に基づいて識別
情報の可変表示を開始し、表示結果を導出表示可能な可
変表示装置を備え、前記識別情報の表示結果が予め定め
た特定表示態様となるときに遊技者にとって有利な特定
遊技状態を発生可能とする遊技機において、前記実行条
件の成立時に前記識別情報の可変表示の内容及び表示結
果の決定に関わる判定のうちの少なくとも一部を行う判
定手段と、前記実行条件が成立したが未だ前記開始条件
が成立していない前記実行条件の成立回数である始動記
憶数を記憶可能な始動記憶手段と、を備え、前記可変表
示装置は、前記始動記憶手段に記憶された始動記憶数を
特定可能に表示する始動記憶表示部を含み、前記判定手
段の判定結果に基づいて、当該判定された実行条件の成
立による識別情報の可変表示の開始以前の段階から、前
記始動記憶表示部の表示態様を第1の表示態様から該第
1の表示態様とは異なる第2の表示態様で表示すること
により、前記判定手段の判定結果が所定の結果である旨
の開始前予告報知を実行する開始前予告表示制御手段
と、前記開始前予告報知を実行する起因となった実行条
件成立による識別情報の可変表示の開始条件が成立した
ときに、前記第2の表示態様と関連した情報を前記始動
記憶表示部とは異なる前記可変表示装置の表示領域に表
示することにより、前記判定手段の判定結果が所定の結
果である旨の開始時予告報知を実行する開始時予告表示
制御手段と、を備えたことを特徴とする。このように構
成することにより、開始前予告報知を実行する起因とな
った実行条件成立による識別情報の可変表示時にも予告
報知を行う構成となり、ひいては予告報知における興趣
を向上することができる。また、この構成によれば、開
始前予告報知を実行する起因となった実行条件成立によ
る識別情報の可変表示と開始前予告報知を実行する起因
とはなっていない実行条件成立による識別情報の可変表
示とを遊技者が明確に見分けられる。
【0072】また、請求項2の発明においては、前記開
始前予告表示制御手段は、前記開始前予告報知を当該開
始前予告報知を実行する起因となった実行条件成立によ
る識別情報の可変表示の開始以前の複数回の識別情報の
可変表示において実行することを特徴とする。このよう
に構成することにより、開始前予告報知を実行する起因
となった実行条件成立による識別情報の可変表示の開始
以前から予告報知を行うことができるので、予告報知に
おける多彩な演出が可能になり、然も遊技者に対して予
告報知を認識させ易くできる。
【0073】また、請求項3の発明においては、前記開
始前予告表示制御手段は、前記開始前予告報知を前記複
数回の識別情報の可変表示に亘って継続的に実行するこ
とを特徴とする。このように構成することにより、開始
前予告報知を実行する起因となった実行条件成立による
識別情報の可変表示の開始以前から継続的に予告報知が
実行されるので、予告報知における演出のインパクトを
高めることができ、然も遊技者に対して予告報知をより
一層認識させ易くできる。
【0074】また、請求項4の発明においては、前記開
始前予告報知を実行するか否かを判定し、前記開始前予
告報知の実行中に発光体を駆動制御する予告報知発光制
御手段を備えたことを特徴とする。このように構成する
ことにより、予告報知が行われていることを遊技者に分
り易くすることができる。
【0075】また、請求項5の発明においては、前記始
動記憶表示部は、前記始動記憶を個々に表示する複数の
始動記憶表示領域を含み、前記開始前予告表示制御手段
は、前記開始前予告報知を実行する起因となった実行条
件成立と対応する前記始動記憶表示領域だけを前記第2
の表示態様で表示することを特徴とする。このように構
成することにより、開始前予告報知を実行する起因とな
った実行条件成立に対応する始動記憶表示領域だけを第
2の表示態様で表示するので、開始前予告報知を実行す
る起因となった始動記憶と開始前予告報知を実行する起
因とはなっていない始動記憶とを明確に差別化すること
ができる。
【0076】また、請求項6の発明においては、前記始
動記憶表示部は、前記始動記憶を個々に表示する複数の
始動記憶表示領域を含み、前記開始前予告表示制御手段
は、前記開始前予告報知を実行する際に、前記始動記憶
を個々に表示している前記始動記憶表示領域を全て前記
第2の表示態様で表示することを特徴とする。このよう
に構成することにより、開始前予告報知を実行する起因
となった実行条件成立に対応する始動記憶表示領域以外
の始動記憶表示領域も第2の表示態様で表示することが
できるので、開始前予告報知が行われていることを遊技
者に分り易くすることができる。
【0077】また、請求項7の発明においては、前記開
始前予告表示制御手段による前記開始前予告報知の実行
中は、当該開始前予告報知以外の予告を実行しないこと
を特徴とする。このように構成することにより、開始前
予告報知に対してのみ遊技者を注目させることができ
る。
【0078】また、請求項8の発明においては、前記所
定の結果は、前記特定表示態様を含むことを特徴とす
る。このように構成することにより、開始前予告報知を
遊技者にとって有利な特定遊技状態に対しての予告とす
ることができ、開始前予告報知に対する関心を高めるこ
とができる。
【0079】また、請求項9の発明においては、前記始
動記憶手段は、前記始動記憶数を予め定められた上限値
まで記憶可能であり、前記上限値は、所定条件の成立に
基づいて増加することを特徴とする。このように構成す
ることにより、始動記憶数が上限値を超えて実行条件の
成立が無効となってしまうことを低減させることがで
き、遊技の興趣を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図3】遊技盤を示す正面図である。
【図4】弾球遊技機の裏面に設けられる各基板を示す説
明図である。
【図5】機構板を示す背面図である。
【図6】遊技制御基板(主基板)の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図7】同図(A)〜(D)は始動予告の表示画像を示
す説明図である。
【図8】同図(A)〜(D)は変形例における始動予告
の表示画像を示す説明図である。
【図9】変形例における始動予告の表示画像を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 6 遊技盤 9 特別図柄表示装置(可変表示装置) 10 特別可変入賞球装置 13a,13b 通過玉検出器 17 始動玉検出器 35b,36b 装飾ランプ(発光体) 56 表示制御基板(開始前予告表示制御手段、開始時
予告表示制御手段) 57 主基板(判定手段、始動記憶手段) 59 ランプ制御基板(予告報知発光制御手段) 80 表示領域 80a〜80c 可変表示領域 81 始動記憶表示部 81a〜81d 始動記憶表示部(始動記憶表示領域) 82 普通図柄表示部 83a〜83d ゲート通過記憶表示部 84,85 キャラクタ画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 關 和敬 群馬県桐生市境野町6丁目460番地 株式 会社三共内 (72)発明者 水野 秀行 東京都渋谷区東2丁目23番3号 株式会社 ダイドー内 Fターム(参考) 2C088 AA35 AA36 BC22 EB55

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変表示の実行条件が成立した後、可変
    表示の開始条件の成立に基づいて識別情報の可変表示を
    開始し、表示結果を導出表示可能な可変表示装置を備
    え、前記識別情報の表示結果が予め定めた特定表示態様
    となるときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生
    可能とする遊技機において、 前記実行条件の成立時に前記識別情報の可変表示の内容
    及び表示結果の決定に関わる判定のうちの少なくとも一
    部を行う判定手段と、 前記実行条件が成立したが未だ前記開始条件が成立して
    いない前記実行条件の成立回数である始動記憶数を記憶
    可能な始動記憶手段と、を備え、 前記可変表示装置は、前記始動記憶手段に記憶された始
    動記憶数を特定可能に表示する始動記憶表示部を含み、 前記判定手段の判定結果に基づいて、当該判定された実
    行条件の成立による識別情報の可変表示の開始以前の段
    階から、前記始動記憶表示部の表示態様を第1の表示態
    様から該第1の表示態様とは異なる第2の表示態様で表
    示することにより、前記判定手段の判定結果が所定の結
    果である旨の開始前予告報知を実行する開始前予告表示
    制御手段と、 前記開始前予告報知を実行する起因となった実行条件成
    立による識別情報の可変表示の開始条件が成立したとき
    に、前記第2の表示態様と関連した情報を前記始動記憶
    表示部とは異なる前記可変表示装置の表示領域に表示す
    ることにより、前記判定手段の判定結果が所定の結果で
    ある旨の開始時予告報知を実行する開始時予告表示制御
    手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記開始前予告表示制御手段は、前記開
    始前予告報知を当該開始前予告報知を実行する起因とな
    った実行条件成立による識別情報の可変表示の開始以前
    の複数回の識別情報の可変表示において実行することを
    特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記開始前予告表示制御手段は、前記開
    始前予告報知を前記複数回の識別情報の可変表示に亘っ
    て継続的に実行することを特徴とする請求項2記載の遊
    技機。
  4. 【請求項4】 前記開始前予告報知を実行するか否かを
    判定し、前記開始前予告報知の実行中に発光体を駆動制
    御する予告報知発光制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記始動記憶表示部は、前記始動記憶を
    個々に表示する複数の始動記憶表示領域を含み、前記開
    始前予告表示制御手段は、前記開始前予告報知を実行す
    る起因となった実行条件成立と対応する前記始動記憶表
    示領域だけを前記第2の表示態様で表示することを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記始動記憶表示部は、前記始動記憶を
    個々に表示する複数の始動記憶表示領域を含み、前記開
    始前予告表示制御手段は、前記開始前予告報知を実行す
    る際に、前記始動記憶を個々に表示している前記始動記
    憶表示領域を全て前記第2の表示態様で表示することを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊
    技機。
  7. 【請求項7】 前記開始前予告表示制御手段による前記
    開始前予告報知の実行中は、当該開始前予告報知以外の
    予告を実行しないことを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記所定の結果は、前記特定表示態様を
    含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか
    に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記始動記憶手段は、前記始動記憶数を
    予め定められた上限値まで記憶可能であり、前記上限値
    は、所定条件の成立に基づいて増加することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の遊技機。
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